JPH0835859A - エンコーダ装置 - Google Patents

エンコーダ装置

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JPH0835859A
JPH0835859A JP7070951A JP7095195A JPH0835859A JP H0835859 A JPH0835859 A JP H0835859A JP 7070951 A JP7070951 A JP 7070951A JP 7095195 A JP7095195 A JP 7095195A JP H0835859 A JPH0835859 A JP H0835859A
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diffraction grating
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interference fringes
diffraction
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宏一 工藤
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信行 馬場
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    • G01D5/38Forming the light into pulses by diffraction gratings

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回折格子の移動に関する情報をより高精度に
測定することの可能なエンコーダ装置を提供する。 【構成】 光源1からの光を第1番目の回折格子3ある
いは第2番目の回折格子4の表面付近に集光させるため
のレンズ2が設けられている。この場合、光源1からの
光をレンズ2で集光し、2つの回折格子3,4に入射さ
せることができる。すなわち、回折格子に光径の小さな
光を入射させることができる。光を集光することにより
回折格子3,4から湾曲した波面の光が得られ、これを
利用して干渉縞を発生させ、干渉縞を受光して回折格子
の移動に関する情報を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精密測定装置,複写機
のドラム回転制御,スキャナ,インクジェットプリンタ
等に利用されるエンコーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は西独特許公開明細書第2,31
6,248号に開示されているエンコーダ装置の構成図
である。図19を参照すると、このエンコーダ装置は、
光源101と、光源101からの光をコリメ−トするレ
ンズ102と、レンズ102からのコリメ−ト光が入射
する2つの回折格子103,104と、集光レンズ10
5と、受光素子106,107,107’とから構成さ
れている。
【0003】ここで、2つの回折格子103,104
は、一方の回折格子103が固定で、他方の回折格子1
04が矢印Rの方向に移動可能となっている(なお、以
後、回折格子103,回折格子104を、それぞれ固定
用回折格子,移動用回折格子と称す。)。また、このエ
ンコ−ダ装置では、回折格子103のピッチΛ1と回折
格子104のピッチΛ2とが互いに同じもの(Λ1
Λ2)となっている。
【0004】このような構成のエンコーダ装置では、光
源101からの光をレンズ102によりコリメ−トし、
コリメ−ト光として先ず、固定用回折格子103に、次
いで、移動用回折格子104に入射させる。コリメ−ト
光が固定用回折格子103,移動用回折格子104に入
射することにより、固定用回折格子103と移動用回折
格子104とでは、それぞれ少なくとも±1次の回折光
が発生する。また、各回折格子103,104のピッチ
Λ1,Λ2がコリメ−ト光の波長よりも十分に大きいもの
であれば、さらに高次の回折光も発生する。
【0005】図20は各回折格子103,104から発
生する回折光を説明するための図である。図20におい
て、±1次の回折光を例にとると、固定用回折格子10
3で発生する+1次光であって移動用回折格子104の
0次光(すなわち透過光)Aは、レンズ105により集
光されて受光素子107に入射する。また、固定用回折
格子103で発生する0次光(すなわち透過光)であっ
て移動用回折格子104の+1次光Bも、レンズ105
により集光されて受光素子107に入射する。この際、
移動用回折格子104が矢印Rの方向に移動するに伴な
い、移動用回折格子104で発生する0次光(透過光)
の位相は変化しないが、0次以外の回折光の位相が変化
する。すなわち、光Aの位相は変化しないが、光Bの位
相が変化し、受光素子107上において、光Aと光Bと
の干渉光の位相が変化する。
【0006】ところで、このエンコ−ダ装置では、2つ
の回折格子103,104のピッチΛ1,Λ2が同じであ
ることにより、各次数の回折光の回折角は同じであり、
従って、上記光Aと光Bとは移動用回折格子104を出
射した直後は完全に平行である。光Aと光Bとを完全に
平行な状態のまま受光素子107に入射させて干渉させ
る場合には、干渉縞間隔が大き過ぎ、所定の大きさの受
光面をもつ受光素子107上に、移動用回折格子104
の移動量を検知するのに必要な干渉縞が現われない。
【0007】このため、このエンコ−ダ装置では、集光
レンズ105を設け、移動用回折格子104を出射した
直後に平行となっている光Aと光Bを集光レンズ105
により集光させて(非平行化して)、受光素子107に
入射させることで、受光素子107上に形成される光A
と光Bとの干渉光の干渉縞の間隔を狭めている。これに
より、受光素子107として、その受光面の大きさが干
渉縞の間隔よりも小さいものを用いて、移動用回折格子
104の移動量を検知することができる。すなわち、移
動用回折格子104の移動に伴ない、受光素子107上
で干渉縞が移動すると、受光素子107で受光する光量
が正弦波状に変化するので、これに基づく受光素子10
7からの出力により移動用回折格子104の移動量を検
知することができる。具体的には、移動用回折格子10
4が1ピッチ移動すると、受光素子107からの出力
は、正弦波状に1周期変化し、この出力変化から移動用
回折格子104の移動量を検知できる。
【0008】なお、上述の例では、+1次光と0次光と
の組合せを用いたが、−1次光と0次光との組合せ(固
定用回折格子103で発生する−1次光であって移動用
回折格子104の0次光(透過光)Dと、固定用回折格
子103で発生する0次光(透過光)であって移動用回
折格子104の−1次光C)を用いる場合にも、上述し
たと同様にして受光素子107’において移動用回折格
子104の移動量を検知することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この種のエンコーダ装
置に用いられる光源101としては、受光素子107の
ノイズや外光の入射などの影響を受けにくくするため、
出力の大きいものほど良いが、装置の小型化の要請上、
大型サイズのものを用いることはできない。このような
要求を満たす光源としては、半導体レ−ザ(LD)が適
している。
【0010】しかしながら、半導体レ−ザは、波長の温
度依存性が高く、温度変化により波長が変化するという
問題があり、上述した従来のエンコ−ダ装置の光源10
1に半導体レ−ザを用いると、その波長変化によって、
回折光の光路が変化し、受光素子107において移動用
回折格子104の移動量を検知することができなくなる
場合があった。すなわち、上述したエンコ−ダ装置にお
いて、2つの回折格子103,104で生じる同次数の
回折光(例えば+1次光)を用いる場合、図21に示す
ように、光源101からの光の波長が変化すると、2つ
の回折光A,Bは、回折角が変化するので、A’,B’
のように光路が変化する。この結果、回折光A’,B’
は受光素子107から外れて、受光素子7からの出力が
変化したり、さらには、集光レンズ105にさえ入射し
なくなる場合がある。また、波長変化の影響を少なくす
るため、回折角を小さくすることも考えられるが、この
場合には、回折格子103,104のピッチΛ1,Λ2
大きくする必要があり、エンコ−ダ装置の感度が低下す
るという問題が生ずる。
【0011】このような問題を解決するため、本願出願
人は、本願の先願である特願平6−72654号に記載
のようなエンコーダ装置を案出した。
【0012】図22は上記先願に記載されているエンコ
ーダ装置の一構成例を示す図である。図22を参照する
と、このエンコーダ装置は、光源1と、光源1からの光
をコリメ−トするレンズ52と、レンズ52からのコリ
メ−ト光が入射する2つの回折格子53,54と、1つ
の受光素子57とを有している。ここで、2つの回折格
子53,54は、格子面が互いに平行となるように配置
され、また、回折格子53,54のピッチΛ1,Λ2は僅
かに相違したものとなっている。このエンコーダ装置で
は、光源1からの光をレンズ52でコリメートし、コリ
メート光として固定用回折格子53に入射させて、±n
次光(nは正)の回折光(第1回折光)を発生させ、こ
の第1回折光を固定用回折格子53とピッチが僅かに異
なる移動用回折格子54に入射させて、±m次光(mは
正)の回折光(第2回折光)を発生させ、移動用回折格
子54からの±m次光を用いて、干渉縞を発生させるよ
うに構成されている。
【0013】図23は、図22のエンコ−ダ装置におい
て、±n次光のうちの±1次光を用い、また、±m次光
のうちの±1次光を用いる場合の構成例を示す図であ
る。すなわち、図23では、固定用回折格子53で発生
する+1次光であって移動用回折格子54での−1次光
Eと、固定用回折格子53で発生する−1次光であって
移動用回折格子54での+1次光Fとを用いる場合が示
されている。
【0014】このような構成のエンコーダ装置では、先
ず、光源1からの光をレンズ52によりコリメ−トし、
コリメ−ト光として固定用回折格子53に入射させる
と、固定用回折格子53からは第1回折光として、+1
次光と−1次光とが発生する。このように発生した第1
回折光としての+1次光,−1次光は移動用回折格子5
4に入射し、第1回折光である+1次光に基づき移動用
回折格子54から発生する第2回折光のうちの−1次光
Eと、第1回折光である−1次光に基づき移動用回折格
子54から発生する第2回折光のうちの+1次光Fとを
受光素子57に入光させる。
【0015】ところで、このエンコーダ装置では、固定
用回折格子53のピッチΛ1と移動用回折格子54のピ
ッチΛ2とが僅かに異なっているので、移動用回折格子
54から上記のように発生する光Eと光Fとは平行では
なく、所定の角度を有しており、従って、集光レンズ等
を設けずとも、所定位置に受光素子57を配置すれば、
受光素子57上において光Eと光Fとの干渉光による干
渉縞を発生させることができる。
【0016】上記動作原理をより詳細に説明する。説明
を簡単にするため、コリメ−ト光が固定用回折格子53
に垂直に入射するとすると、固定用回折格子53での回
折条件は次式により表わされる。
【0017】
【数1】sinθ1=λ/Λ1
【0018】ここで、θ1,Λ1は固定用回折格子53の
回折角,ピッチであり、λは光源1からの光(コリメー
ト光)の波長である。また、移動用回折格子54での回
折条件は次式により表わされる。
【0019】
【数2】−sinθ2+sinθ1=λ/Λ2
【0020】ここで、θ2,Λ2は移動用回折格子54の
回折角,ピッチである。数1と数2とにより、移動用回
折格子54の回折角θ2について次式が導かれる。
【0021】
【数3】sinθ2=λ(1/Λ1−1/Λ2
【0022】また、光Eと光Fとのなす角度θはθ2
2倍であり、光Eと光Fとがこの角度θ(=2θ2)を
もつことにより、コリメート光の光断面内に干渉縞が発
生する。この干渉縞のピッチΛ0と回折角θ2の関係は次
式により表わされる。
【0023】
【数4】sinθ2=λ/(2Λ0
【0024】数3と数4とを用いてΛ1,Λ2とΛ0との
関係が次式のように求められる。
【0025】
【数5】1/(2Λ0)=1/Λ1−1/Λ2
【0026】数5から、干渉縞のピッチΛ0は、固定用
回折格子53のピッチΛ1と移動用回折格子54のピッ
チΛ2とにだけ関係し、光源1からの光の波長λには全
く無関係となり、光源1に半導体レーザのような波長変
化の大きい光源が用いられる場合でも、その波長変化の
影響を受けない。
【0027】また、図24に概略として示すように、コ
リメート光の径をW0とし、光の径W0を数5の右辺と左
辺とにそれぞれ乗算すると次式が得られる。
【0028】
【数6】(W0/Λ0)/2=W0/Λ1−W0/Λ2
【0029】ここで、W0/Λ0は光径内に生じる干渉縞
の本数であり、W0/Λ1とW0/Λ2はそれぞれ固定用回
折格子53と移動用回折格子54における光径内の回折
格子本数である。すなわち、数6から次式が導かれる。
【0030】
【数7】(干渉縞の本数)/2=(固定用回折格子の本
数)−(移動用回折格子の本数)
【0031】数7により、Λ1とΛ2を適切に設定するこ
とで任意の干渉縞本数を得ることができる。
【0032】また、干渉縞は移動用回折格子54の移動
に従って移動するので、干渉縞のピッチに比べて受光面
の大きさが小さい1個の受光素子57で干渉光を受光す
れば、図25に示すような正弦波状信号が得られる。図
23の構成のように、1次光と−1次光とを用いれば、
回折格子54が1ピッチ移動するに従ってそれぞれに生
じる位相差は逆方向に発生し、正弦波信号は2周期分出
力される。
【0033】このように、図22,図23のエンコーダ
装置では、干渉縞のピッチΛ0が光の波長と全く無関係
であるので、光源1からの光の波長が変動しても、移動
量等の測定に何ら影響を与えず、これにより、常に高精
度の移動量を安定して測定することができる。
【0034】さらに、このエンコーダ装置では、固定用
回折格子53のピッチΛ1と移動用回折格子54のピッ
チΛ2とを僅かに相違させることにより、移動用回折格
子54からの光を集光レンズによって集光せずとも、移
動用回折格子54からの光Eと光Fとから直接干渉縞を
生じさせることができて、移動用回折格子54の矢印R
の方向への移動に伴なう干渉縞の移動,すなわち光Eと
光Fとの干渉光の光量変化を1つの受光素子57で検知
することができる。これにより、集光レンズを設けない
簡単な構成で、移動用回折格子54の移動に関する情報
を得ることができて、回折格子54の移動量の測定が可
能となる。また、コリメート光中に大きな干渉縞を発生
できるので、受光素子57をこのコリメート光内の所定
の位置に配置すれば良く、集光レンズの集光位置に配置
する場合に比べて、移動量を精度良く測定するのに必要
とされる受光素子57の配置,組付け調整が容易にな
る。
【0035】なお、図22の構成例では、1つの受光素
子57しか用いていないが、より品質の良い(アスペク
ト比の高い)信号を得るために、例えば、図26に示す
ように、隣接する素子間の間隔が干渉縞のピッチの4分
の1となるよう3つの受光素子60,61,62を配置
することもできる。
【0036】図27は、図26の構成における3つの受
光素子60,61,62の各々からの出力信号O1,O
3,O2,2つの受光素子60,61の出力の差信号
(O1−O3),2つの受光素子61,62の出力の差
信号(O3−O2)をそれぞれ示す図である。図26の
ように、隣接する素子間の間隔が干渉縞のピッチの4分
の1となるよう3つの受光素子60,61,62を配置
すると、図27に示すように、3つの受光素子60,6
1,62の各出力信号O1,O3,O2は、90゜の位
相差となり、従って、差信号(O1−O3)と差信号
(O3−O2)とは、互いに90゜位相差をもつととも
に、より完全に近い(より品質の良い)正弦波となる。
この場合、90゜位相差をもつ差信号(O1−O3),
(O3−O2)をA相信号,B相信号として用いること
で、回折格子54の移動方向を精度良く検出することが
できるとともに、個々の差信号(O1−O3),(O3
−O2)自体により、回折格子54の移動量を精度良く
測定することができる。
【0037】しかしながら、上記エンコーダ装置では、
2つの回折格子53,54のピッチが僅かしか相違しな
いため、所定ピッチの干渉縞を精度良く発生させるのに
必要な精度で、2つの回折格子53,54を作製するこ
とが難かしいという問題がある。すなわち、干渉縞のピ
ッチは、回折格子53,54のピッチの関係により決ま
るため、2つの回折格子53,54のピッチが僅かしか
相違しない場合には、回折格子の作製誤差が僅かのとき
にも干渉縞のピッチ誤差が相当大きくなり、このピッチ
誤差によって信号の誤差が発生するという問題がある。
例えば、高分解能化を目指し、Λ1=0.948μmと
非常に高密度な回折格子を用いるときに、干渉縞のピッ
チΛ0を1mmと大きくとるためには、Λ2=0.947
68μmとする必要がある。この場合、Λ1とΛ2の違い
は約0.03%と非常に小さいものとなり、このように
ピッチΛ1とΛ2とが僅かに異なる回折格子53,54を
作製することは難かしい。
【0038】さらに、上記エンコーダ装置の方式によ
り、例えば図28,図29に示すようなロータリーエン
コーダを構成する場合、回折格子に所定光径をもつコリ
メート光を入射させていることによって、発生する干渉
縞が歪んだ形になり、移動量等を正確に検出できなくな
るという問題がある。すなわち、図28のロータリーエ
ンコーダでは、2つの回折格子53,54のうちの一方
の回折格子54が円筒面回折格子となっており、この場
合、コリメート光の光径内では、図30のように、円筒
面回折格子54のピッチが不均一なものとなるため、発
生する干渉縞は歪んだ形となる。同様に、図29のロー
タリーエンコーダでは、2つの回折格子53,54のう
ちの一方の回折格子54が円板回折格子となっており、
この場合、コリメート光の光径内では、図31のよう
に、円板回折格子54は扇形となり、格子54の内側と
外側とでピッチが不均一なものとなるため、発生する干
渉縞は歪んだ形となる。
【0039】本発明は、2つの回折格子のうちの少なく
とも1つが移動可能な構成において、光の波長が変化す
る場合にも、感度を低下させることなく波長変化の影響
を低減することが可能であって、さらに、回折格子の作
製,調整が容易なエンコーダ装置を提供することを目的
としている。
【0040】また、本発明は、回折格子の移動に関する
情報をより高精度に測定することの可能なエンコーダ装
置を提供することを目的としている。
【0041】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、光源からの光を
第1番目の回折格子に入射させて第1番目の回折格子か
らn1次,n2次の回折光(n1,n2:整数)を生じさ
せ、該n1次,n2次の回折光をさらに第2番目の回折格
子に入射させて第2番目の回折格子からm1次,m2次の
回折光(m1,m2:整数)を生じさせ、第2番目の回折
格子からのm1次,m2次の回折光間での干渉によって発
生する干渉縞を受光手段で受光させ、この際、干渉縞が
前記2つの回折格子の少なくとも一方の移動に伴なって
移動することを用いて回折格子の移動に関する情報を検
出するエンコーダ装置であって、光源からの光を前記第
1番目または第2番目の回折格子の表面付近に集光させ
るための集光手段が設けられている。これにより、光源
からの光の波長が変化する場合にも、感度を低下させる
ことなく波長変化の影響を低減することが可能であっ
て、さらに、回折格子には光径の小さな集光光が入射す
るため、光径内でのピッチの不均一が生じにくく、従っ
て、干渉縞の歪みが非常に少なく、回折格子の移動に関
する情報を精度良く測定することができる。
【0042】また、請求項2記載の発明は、光源からの
光を第1番目の回折格子に入射させて前記第1番目の回
折格子からn1次,n2次の回折光(n1,n2:整数)を
生じさせ、該n1次,n2次の回折光をさらに第2番目の
回折格子に入射させて前記第2番目の回折格子からm1
次,m2次の回折光(m1,m2:整数)を生じさせ、第
2番目の回折格子からのm1次,m2次の回折光間での干
渉によって発生する干渉縞を受光手段で受光させ、この
際、干渉縞が前記2つの回折格子の少なくとも一方の移
動に伴なって移動することを用いて回折格子の移動に関
する情報を検出するエンコーダ装置であって、前記光源
には、半導体レ−ザを用い、光源としての半導体レ−ザ
の発散光を前記第1番目の回折格子に直接入射させるよ
う構成されている。これにより、集光手段を設けずと
も、回折格子に光径の小さな集光光を入射させることが
できる。
【0043】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のエンコ−ダ装置において、光源からの光の集光焦点
と回折格子との距離とを変えることで、干渉縞のピッチ
を調整可能となっている。これにより、所望の干渉縞ピ
ッチを得ることができる。
【0044】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のエンコ−ダ装置において、受光手段
の位置を調整することにより、該受光手段で受光する干
渉縞のピッチを調整可能となっている。これにより、所
望の干渉縞ピッチを得ることができる。
【0045】また、請求項5記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のエンコ−ダ装置において、干渉縞の
ピッチが光の中心部と周辺部で異なる場合、上記受光手
段を干渉縞のピッチの変化に応じた配置で複数個設け、
隣接する受光素子間において位相が互いに90°異なる
正弦波信号を各受光手段から得るようになっている。こ
れにより、中心部と周辺部で干渉縞のピッチが異なる場
合にも、回折格子の移動に関する情報を精度良く測定す
ることができる。
【0046】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のエンコーダ装置において、前記第1
番目の回折格子と前記第2番目の回折格子の少なくとも
一方の回折格子が円筒面上あるいは円板面上に形成され
て、ロータリーエンコーダとして構成されている。この
ロータリーエンコ−ダでは、円筒面上あるは円板面上に
形成されている回折格子には光径の小さな集光光が入射
するため、光径内でのピッチの不均一が生じにくく、従
って、干渉縞の歪みが非常に少なく、回折格子の移動に
関する情報を精度良く測定することができる。
【0047】また、請求項7記載の発明では、光源から
の光を、光ビーム断面の一の方向についてのみ前記第1
番目または第2番目の回折格子の表面付近に集光させ、
光ビーム断面の他の方向については集光作用を有しない
部分集光手段が設けられている。これにより、第1番目
または第2番目の回折格子の欠陥や付着物による影響を
低減し、S/N比の高い干渉縞を発生させ、回折格子の
移動に関する情報を一層精度良く測定できるとともに、
円筒面状の波面の干渉による長方形状の干渉縞を発生さ
せ、一般的な長方形受光面の受光素子で一層効率良く検
出を行なうことができる。
【0048】また、請求項8,請求項9記載の発明で
は、前記第1番目の回折格子と前記第2番目の回折格子
の少なくとも一方の回折格子が円筒面上に、あるいは、
円板面上に形成されて、ロータリーエンコーダとして構
成されており、前記部分集光手段は、光源からの光を前
記円筒面回折格子の円周方向にのみ、あるいは、前記円
板面回折格子の円周方向にのみ集光するようになってい
る。これにより、ロータリーエンコーダの円周方向のピ
ッチ変化の影響を少なくすることができるとともに、第
1番目または第2番目の回折格子の欠陥や付着物による
影響を低減し、S/N比の高い干渉縞を発生させ、回折
格子の移動に関する情報を一層精度良く測定できる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係るエンコーダ装置の一実施例の
構成図である。図1を参照すると、このエンコーダ装置
は、光源1と、2つの回折格子3,4と、1つの受光素
子7とを有している。
【0050】ここで、光源1には、半導体レ−ザやLE
D等が用いられる。また、2つの回折格子3,4は、図
22に示した構成と同様に、格子面が互いに平行であっ
て、例えば、第1番目の回折格子3が固定(固定用回折
格子),第2番目の回折格子4が矢印Rの方向に移動可
能(移動用回折格子)となっているが、図1のエンコー
ダ装置では、回折格子3,4のピッチΛ1,Λ2は、僅か
な違いでなく、大きく違っていても良い。これにより、
前述した先願のエンコーダ装置と同様に光の波長が変化
する場合にも、感度を低下させることなく波長変化の影
響を低減することが可能であるとともに、回折格子3,
4の作製,調整が容易となる。
【0051】また、図1のエンコーダ装置では、光源1
と回折格子3,4との間に、コリメート用のレンズでは
なく、第1番目の回折格子3あるいは第2番目の回折格
子4の表面付近に、光源1からの光を集光させるための
レンズ2が設けられている。すなわち、レンズ2は集光
手段として機能するようになっている。
【0052】次に、このような構成のエンコ−ダ装置の
動作原理を説明する。このエンコーダ装置では、光源1
からの光をレンズ2で集光し、2つの回折格子3,4に
入射させることができる。すなわち、回折格子に光径の
小さな光を入射させることができる。
【0053】このとき、集光した光が回折格子3,4で
どのように振る舞うかを図2を用いて説明する。なお、
干渉縞の発生は、光Eと光Fとの2つの光で行なうとす
る。ここで、光Eは、第1番目の回折格子3により回折
角θ1で発生するn1次の回折光であって、さらに第2番
目の回折格子4により回折角θ2で発生するm1次の回折
光であるとする。また、光Fは、第1番目の回折格子3
により回折角φ1で発生するn2次の回折光であって、さ
らに、第2番目の回折格子4により回折角φ2で発生す
るm2次の回折光であるとする。
【0054】また、第1番目の回折格子3への入射角
は、説明を簡単にするために垂直入射とする。なお、垂
直入射でなくとも本発明の一般性は失われない。また、
第1番目の回折格子3と第2番目の回折格子4のピッチ
は、説明を簡単にするために同じピッチ(Λとする)と
する。なお、同じピッチでなくとも本発明の一般性は失
われない。
【0055】ここで、光E,光Fの回折次数を便宜上、
次式のように決める。
【0056】
【数8】n1=−n21=−m21=m1
【0057】この場合、光Eについては、次の関係式が
成立する。
【0058】
【数9】sinθ1=n1λ/Λ sinθ1+sinθ2=m1λ/Λ
【0059】数9において、θ1を消去すると、次式が
得られる。
【0060】
【数10】sinθ2=m1λ/Λ−n1λ/Λ=0 θ2=0
【0061】同様に、光Fについて、次式が成立する。
【0062】
【数11】φ2=0
【0063】数10,数11により、光E,光Fは同じ
方向(回折格子3,4の格子面に対して垂直)に出射さ
れることがわかる。この状態でコリメート光を使用して
いる場合、干渉縞は発生しないが、集光光を用いると、
干渉領域では発散波面となり(回折格子3あるいは回折
格子4のところで一旦集光した後、発散光として受光素
子7に照射し)、光の波面が湾曲しているため、受光素
子7のところで干渉縞を発生させることができる。
【0064】発生した干渉縞は、図22に示したエンコ
ーダ装置と同様に、移動用回折格子4の移動に従って移
動するので、図25に示したと同様に正弦波信号を得る
ことが可能である。この際、第1番目の回折格子3と第
2番目の回折格子4のピッチは整数倍に近い関係にあれ
ば良く、また、光E,光Fを重ねることができればどの
ような回折次数の関係であっても良い。
【0065】このように、図1のエンコーダ装置では、
光を集光することにより得られる波面の湾曲を利用して
干渉縞を発生させることができる。また、図1のエンコ
ーダ装置では、例えば、図3,図4に示すように、レン
ズ2のNA(開口数),焦点距離,集光焦点と回折格子と
の距離を変えることにより、観測位置C−C’での干渉
縞のピッチΛ0を変化させることができる。すなわち、
干渉縞のピッチの調整が可能となる。
【0066】なお、図1のエンコーダ装置では、光源1
からの光を集光するのにレンズ2を用いているが、半導
体レ−ザは、一般的に発散光を出射する点光源とみなせ
るので、図5に示すように、光源1である半導体レ−ザ
を第1番目の回折格子3の表面付近に配置することによ
り、レンズ2を用いずに、光源1からの光を第1番目の
回折格子3あるいは第2番目の回折格子4の表面付近に
集光させることができる。すなわち、回折格子に光径の
小さな光を入射させることができる。この場合には、レ
ンズ2を省略できるので、部品点数を低減することがで
きる。
【0067】また、図1あるいは図5のエンコーダ装置
では、回折格子からの光E,光Fは発散波面となり、図
6のA−A’とB−B’のように観測位置により干渉縞
のピッチが異なるため、受光素子7の位置を調整するこ
とにより所望の干渉縞ピッチを得ることが可能である。
すなわち、受光素子7の位置を図6のB−B’のところ
に調整すれば、この位置のところで、図7(a)に示すよ
うなピッチの小さな干渉縞を得ることができる。また、
受光素子7の位置を図6のA−A’のところに調整すれ
ば、この位置のところで図7(b)に示すようなピッチの
大きな干渉縞を得ることができる。
【0068】なお、上述の実施例では、1つの受光素子
7しか用いていないが、より品質の良い(アスペクト比
の高い)信号を得るために、例えば、図8に示すよう
に、隣接する素子間の間隔が干渉縞のピッチの4分の1
となるよう2つの受光素子8,9を配置することもでき
るし、あるいは、図9に示すように、隣接する素子間の
間隔が干渉縞のピッチの4分の1となるよう3つの受光
素子10,11,12を配置することもできる。
【0069】図8のように、2個の受光素子8,9の間
隔を干渉縞のピッチの4分の1に設定すると(明暗の間
隔の半分)、受光素子8,9の出力O1,O3は図10に
示すように90°の位相差を持つ正弦波信号となり、出
力O1,O3をA相,B相信号とすることができ、A相,
B相信号O1,O3により、回折格子の移動方向を知るこ
とができる。また、出力O1,O3の差(O1−O3)によ
り、アスペクト比の高い良好な正弦波信号を得ることが
でき、この信号により、より高精度に回折格子の移動に
関する情報(具体的には移動量)を測定できる。
【0070】また、図9のように3個の受光素子10,
11,12の間隔を干渉縞の4分の1に設定すると、受
光素子10,11,12の出力O1,O3,O2は、図1
1に示すように、90°の位相差を持つ正弦波信号とな
り、出力O1,O3,O2からO1−O3,O3−O2の差信
号を求めることによって、より品質の良いA相,B相の
信号を得ることができる。
【0071】さらに、図12に示すように、4個の受光
素子13,14,15,16の間隔を干渉縞の4分の1
に設定し、O1−O2,O3−O4の差信号により、A相,
B相の信号を得ることも可能である。
【0072】また、実際に干渉縞を発生させる場合に、
中心部と周辺部で干渉縞のピッチが異なることが多い。
従って、上述のように、2個以上の受光素子を用いる場
合、該干渉縞のピッチの変化勾配に合わせ90°の信号
がとれるように受光素子を配置するのが良い。
【0073】また、本発明は、上述したリニアエンコー
ダ装置に適用する場合の他に、特にロータリーエンコー
ダに適用する場合に、回折格子の移動に関する情報をよ
り高精度に測定することができる。
【0074】図13,図14は本発明によるロータリー
エンコーダ装置の構成例を示す図である。先ず、図13
のロータリーエンコーダ装置は、第2番目の回折格子4
が円筒面上に形成されている。なお、ここで、例えば、
第1番目の回折格子3が固定用回折格子であり、第2番
目の回折格子4が軸Xの周りに回転可能な移動用回折格
子となっている。
【0075】また、図14のロータリーエンコーダ装置
は、第2番目の回折格子4が、円板上に形成されてい
る。なお、ここで、例えば、第1番目の回折格子3が固
定用回折格子であり、第2番目の回折格子4が軸Xの周
りに回転可能な移動用回折格子となっている。
【0076】図13,図14のロータリーエンコーダ装
置は、図28,図29に示したロータリーエンコーダに
それぞれ対応したものとなっているが、図13,図14
のロータリーエンコーダ装置では、図28,図29のロ
ータリーエンコーダにおいてコリメート機能を有するレ
ンズのかわりに、集光機能を有するレンズ2が用いられ
ている。
【0077】図13,図28に示すような円筒面上の回
折格子および図14,図29に示すような円板上の回折
格子は、これに入射する光がコリメート光である場合に
は、図30,図31のようにコリメートの径内でピッチ
が不均一で、発生する干渉縞は歪んだ形となるため、こ
の干渉縞に基づき移動量を測定するとき、移動量の測定
精度を劣化させる。
【0078】これに対し、図13,図14のロータリー
エンコーダ装置では、光源1からの光は回折格子の近く
で集光され回折格子面の小さい領域のみ通過するため、
直線格子を通過したものとみることができて、干渉縞の
歪みが非常に少なく、図28,図29のロータリーエン
コーダと比べて品質の良い信号を得ることができる。
【0079】なお、図1,図13,図14の構成例で
は、光源1からの光を集光レンズ2によって回折格子3
あるいは回折格子4の付近に集光させているが、この場
合には、光は回折格子3,4を通過する際、光径の小さ
なもの(微小面積のもの)となるため、この微小面積の光
が通過する回折格子3,4の局所的部分に例えばピッチ
ムラなどの欠陥があったり付着物が付着したりすると、
受光素子7からの信号(回折格子4の回折格子3に対す
る相対的な移動に関する情報)のS/N比が低下した
り、精度が低下するなどの問題が生じることがある。
【0080】さらに、光源1からの光を集光レンズ2に
よって回折格子3あるいは回折格子4の付近に集光させ
る場合には、回折格子3,4を通過して受光素子7に向
かう発散光の波面がほぼ球面となり、発生する干渉縞
は、光ビーム断面の縦方向,横方向の両方向に湾曲する
ため、一般的な長方形の受光面をもつ受光素子7では、
高効率な検出が難かしい場合が生ずることがある。
【0081】これらの問題を回避するため、図1のエン
コーダ装置を図15に示すような構成のものに変形する
こともできる。すなわち、図15のエンコーダ装置で
は、図1の集光レンズ2のかわりに、光源1からの光を
コリメートするレンズ52と、レンズ52からのコリメ
ート光(平行光)を光ビーム断面の一の方向(y方向)につ
いてのみ回折格子3あるいは回折格子4の表面付近に集
光させ、光ビーム断面の他の方向(x方向)については集
光作用を有しない部分集光手段(例えば円筒レンズ)31
とが設けられている。
【0082】このような構成のエンコーダ装置では、光
源1からの光は、レンズ52によりコリメート光(平行
光)となり、レンズ52からのコリメート光は、円筒レ
ンズ31により集束光となって回折格子3,4に入射す
る。この際、円筒レンズ31を用いていることにより、
コリメート光は、y方向に集光されるが、x方向には集
光されない。従って、回折格子3,4に入射する光束
は、y方向には幅が小さいものとなるが、x方向につい
ては、相当の幅(コリメート光と同等の幅)を有し、図1
に示したように集光レンズ2によってスポット状に集光
する場合に比べて、回折格子3,4を通過する際の光束
の断面積を大きくすることができる。
【0083】この結果、回折格子3,4の局所的部分に
例えばピッチムラなどの欠陥があったり、付着物(汚れ)
が付着しているなどの場合にも、回折格子3,4を通過
する光へのこれらの影響を軽減することができ、S/N
比の高い干渉縞を発生させ、受光素子7からの信号(回
折格子4の回折格子3に対する相対的な移動に関する情
報)のS/N比,精度を向上させることができる。
【0084】また、図1示したような集光レンズ2を用
いる場合に比べて、集束光の光束断面積は大きいものと
なるが、この集束光は、一の方向,すなわちy方向に
は、十分に集光され、回折格子3,4から受光素子7に
向かう光は、波面がy方向に十分に湾曲した発散光とな
るので、受光素子7上で干渉縞を一の方向,すなわちy
方向に沿ってのみ確実に発生させることができる。
【0085】図16はこの様子を説明するための図であ
る。なお、図16の例では、円筒レンズ31は、これか
らの集束光が回折格子3の表面上に集光するように配置
されているとする。図16を参照すると、円筒レンズ3
1からの集束光が回折格子3に入射すると、回折格子3
では、例えば、+n次と−n次の回折光が発生し、これ
らの回折光が回折格子4に入射すると、回折格子4で
は、例えば−m次と+m次の回折光が発生する。回折格
子4からの−m次回折光と+m次回折光とが平行光であ
る場合には、前述したように干渉縞は発生しないが、−
m次回折光と+m次回折光は、y方向については発散光
となるので、y方向について波面がそれぞれとなり、互
いに重なり合うため、y方向に沿って干渉縞を発生させ
ることができる。
【0086】一方、−m次回折光と+m次回折光は、x
方向については平行光の状態で出射させることができ、
この場合には、x方向については互いに重なり合わない
ため、x方向に沿っては干渉縞は生じない。
【0087】換言すれば、図1の構成では、集光レンズ
を用いることにより、球面状波面の干渉による円形の干
渉縞が発生するが、図15の構成では、円筒レンズ31
を用いることにより、円筒面状の波面の干渉となり、長
方形の干渉縞を発生させることができる。このような長
方形の干渉縞は一般的な受光素子の受光面,すなわち長
方形の受光面(多分割受光面)の形状に合っており、従っ
て、図15の構成では、検出精度(S/N比)を向上させ
るのみならず、検出効率をも向上させることができる。
【0088】また、図17,図18はそれぞれ図13,
図14のエンコーダ装置(ロータリエンコーダ)の変形例
を示す図である。図17,図18のエンコーダ装置(ロ
ータリエンコーダ)では、図13のエンコーダ装置の集
光レンズ2のかわりに、光源1からの光をコリメートす
るレンズ52と、レンズ52からのコリメート光(平行
光)を光ビーム断面の一の方向(y方向)についてのみ回
折格子3あるいは回折格子4の表面付近に集光させ、光
ビーム断面の他の方向(x方向)については集光作用を有
しない部分集光手段(例えば円筒レンズ)31とが設けら
れている。
【0089】図17のエンコーダ装置においては、光源
1からの光は、円筒レンズ31によりy方向にのみ集光
され、すなわち円筒面回折格子4の円周方向にのみ集光
され、回折格子面の小さい領域のみ通過するので、図1
3のエンコーダ装置と同様に、直線格子を通過したもの
とみることができ、干渉縞の歪みが非常に少なく、品質
の良い信号を得ることができる。
【0090】さらに、図17のエンコーダ装置において
は、光源1から光は、x方向には集光されないので、す
なわち円筒面回折格子4の中心軸方向には集光されない
ので、図13のエンコーダ装置に比べて回折格子3,4
を通過する際の光束の断面積を大きくすることができ、
この結果、回折格子3,4の局所的部分に例えばピッチ
ムラなどの欠陥があったり、付着物(汚れ)が付着してい
るなどの場合にも、回折格子3,4を通過する光へのこ
れらの影響を軽減することができ、S/N比の高い干渉
縞を発生させ、受光素子7からの信号(回折格子4の回
折格子3に対する相対的な移動に関する情報)のS/N
比,精度を向上させることができる。
【0091】また、図18のエンコーダ装置において
は、光源1からの光は、円筒レンズ31によりy方向に
のみ集光され、すなわち円板上の回折格子4の円周方向
にのみ集光され、回折格子面の小さい領域のみ通過する
ので、図14のエンコーダ装置と同様に、直線格子を通
過したものとみることができ、干渉縞の歪みが非常に少
なく、品質の良い信号を得ることができる。
【0092】さらに、図18のエンコーダ装置において
は、光源1から光は、x方向には集光されないので、す
なわち円板上の回折格子4の半径方向には集光されない
ので、図14のエンコーダ装置に比べて回折格子3,4
を通過する際の光束の断面積を大きくすることができ、
この結果、回折格子3,4の局所的部分に例えばピッチ
ムラなどの欠陥があったり、付着物(汚れ)が付着してい
るなどの場合にも、回折格子3,4を通過する光へのこ
れらの影響を軽減することができ、S/N比の高い干渉
縞を発生させ、受光素子7からの信号(回折格子4の回
折格子3に対する相対的な移動に関する情報)のS/N
比,精度を向上させることができる。
【0093】なお、図15,図17,図18の構成例で
は、光源1からの光をコリメートレンズ52によってコ
リメート光(平行光)として円筒レンズ31に入射させた
が、コリメートレンズ52は必ずしも設けられていなく
とも良い。すなわち、上述の例では、説明の便宜上、コ
リメートレンズ52による平行光を円筒レンズ31に入
射させたが、円筒レンズ31に入射する光は平行光でな
くても良い。
【0094】また、図15,図16,図17,図18の
各構成例において、回折格子3,4の回折次数n,mと
しては任意のものを用いることができる。例えば、回折
格子3,4の格子ピッチΛ1,Λ2を同じにし、回折次数
n,mとして同じ次数のものを用いることもできる。ま
た、回折格子3,4の格子ピッチΛ1,Λ2を互いに異な
るものとし、回折次数n,mとして干渉縞が発生するよ
うな任意の組合せを用いることもできる。
【0095】また、上述した各実施例のエンコーダ装置
(リニアエンコーダ装置,ロータリーエンコーダ装置)
では、第1番目の回折格子3を固定し、第2番目の回折
格子4を移動用としたが、第1番目の回折格子3を移動
用とし(すなわち移動用回折格子とし)、第2番目の回
折格子4を固定(すなわち固定用回折格子)とすること
もできる。
【0096】さらには、第1番目の回折格子3と第2番
目の回折格子4との両方を移動用とし、第1番目の回折
格子3と第2番目の回折格子4との相対的な移動量等を
測定するよう構成することも可能である。
【0097】また、本発明は、光源1からの光を回折格
子に垂直入射させる場合に限定されず、垂直に入射させ
ない場合であっても適用可能である。
【0098】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、光源からの光を第1番目の回折格子に入
射させて第1番目の回折格子からn1次,n2次の回折光
(n1,n2:整数)を生じさせ、該n1次,n2次の回折
光をさらに第2番目の回折格子に入射させて第2番目の
回折格子からm1次,m2次の回折光(m1,m2:整数)
を生じさせ、第2番目の回折格子からのm1次,m2次の
回折光間での干渉によって発生する干渉縞を受光手段で
受光させ、この際、干渉縞が前記2つの回折格子の少な
くとも一方の移動に伴なって移動することを用いて回折
格子の移動に関する情報を検出するので、光源からの光
の波長が変化する場合にも、感度を低下させることなく
波長変化の影響を低減することが可能であって、また、
第1番目の回折格子のピッチと第2番目の回折格子のピ
ッチとは大きく違っていても良く、従って、回折格子の
作製,調整が容易となり、さらに、光源からの光を前記
第1番目または第2番目の回折格子の表面付近に集光さ
せるための集光手段が設けられているので、干渉縞の歪
みが非常に少なく、回折格子の移動に関する情報(移動
量や移動方向等)を精度良く測定することができる。
【0099】また、請求項2記載の発明によれば、光源
に、半導体レ−ザを用い、光源としての半導体レ−ザの
発散光を第1番目の回折格子に直接入射させるよう構成
されているので、請求項1記載の発明によって得られる
効果に加えて、光源からの光を集光するための集光手段
を省略できて、部品点数を低減することができる。
【0100】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載のエンコ−ダ装置において、光源からの光の集
光焦点と回折格子との距離とを変えることで、干渉縞の
ピッチを調整可能となっているので、所望の干渉縞ピッ
チを得ることができる。
【0101】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載のエンコ−ダ装置において、受
光手段の位置を調整することにより、該受光手段で受光
する干渉縞のピッチを調整可能となっているので、所望
の干渉縞ピッチを得ることができる。
【0102】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載のエンコ−ダ装置において、干
渉縞のピッチが光の中心部と周辺部で異なる場合、干渉
縞のピッチの変化に応じて複数の受光手段を配置し、隣
接する受光素子間において位相が互いに90°異なる正
弦波信号を各受光手段から得るようになっているので、
中心部と周辺部で干渉縞のピッチが異なる場合にも、回
折格子の移動に関する情報(移動量や移動方向等)を精度
良く測定することができる。
【0103】また、請求項6記載の発明によれば、ロー
タリーエンコーダにおいて、円筒面上あるいは円板面上
に(移動量や移動方向等)形成されている回折格子には光
径の小さな集光光が入射するため、光径内でのピッチの
不均一が生じにくく、従って、干渉縞の歪みが非常に少
なく、回折格子の移動に関する情報を精度良く測定する
ことができる。
【0104】また、請求項7記載の発明によれば、光源
からの光を、光ビーム断面の一の方向についてのみ前記
第1番目または第2番目の回折格子の表面付近に集光さ
せ、光ビーム断面の他の方向については集光作用を有し
ない部分集光手段が設けられているので、第1番目また
は第2番目の回折格子の欠陥や付着物による影響を低減
し、S/N比の高い干渉縞を発生させ、回折格子の移動
に関する情報を一層精度良く測定できるとともに、円筒
面状の波面の干渉による長方形状の干渉縞を発生させ、
一般的な長方形受光面の受光素子で一層効率良く検出を
行なうことができる。
【0105】また、請求項8,請求項9記載の発明によ
れば、前記第1番目の回折格子と前記第2番目の回折格
子の少なくとも一方の回折格子が円筒面上に、あるい
は、円板面上に形成されて、ロータリーエンコーダとし
て構成されており、前記部分集光手段は、光源からの光
を前記円筒面回折格子の円周方向にのみ、あるいは、前
記円板面回折格子の円周方向にのみ集光するようになっ
ているので、ロータリーエンコーダの円周方向のピッチ
変化の影響を少なくすることができるとともに、第1番
目または第2番目の回折格子の欠陥や付着物による影響
を低減し、S/N比の高い干渉縞を発生させ、回折格子
の移動に関する情報を一層精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンコーダ装置の一構成例を示す
図である。
【図2】図1のエンコーダ装置の動作原理を説明するた
めの図である。
【図3】図1のエンコーダ装置において、観測面での干
渉縞ピッチの様子を説明するための図である。
【図4】図1のエンコーダ装置において、観測面での干
渉縞ピッチの様子を説明するための図である。
【図5】本発明のエンコーダ装置の他の構成例を示す図
である。
【図6】回折格子からの光E,光Fの発散波面を示す図
である。
【図7】受光素子の位置に応じた干渉縞の状態を示す図
である。
【図8】本発明のエンコーダ装置における受光素子の配
置例を示す図である。
【図9】本発明のエンコーダ装置における受光素子の配
置例を示す図である。
【図10】図8の受光素子からの出力信号を示す図であ
る。
【図11】図9の受光素子からの出力信号を示す図であ
る。
【図12】本発明のエンコーダ装置における受光素子の
配置例を示す図である。
【図13】本発明によるロータリーエンコーダ装置の構
成例を示す図である。
【図14】本発明によるロータリーエンコーダ装置の構
成例を示す図である。
【図15】図1のエンコーダ装置の変形例を示す図であ
る。
【図16】図15のエンコーダ装置の動作を説明するた
めの図である。
【図17】図13のエンコーダ装置の変形例を示す図で
ある。
【図18】図14のエンコーダ装置の変形例を示す図で
ある。
【図19】従来のエンコーダ装置の構成例である。
【図20】図19のエンコーダ装置の2つの回折格子か
ら発生する回折光を説明するための図である。
【図21】図19のエンコーダ装置の2つの回折格子か
ら発生する回折光を説明するための図である。
【図22】本願の先願に記載のエンコーダ装置の構成例
を示す図である。
【図23】図22に示す構成のエンコーダ装置の動作原
理を説明するための図である。
【図24】図22に示す構成のエンコーダ装置により発
生する干渉縞を説明するための図である。
【図25】図22に示す構成のエンコーダ装置の受光素
子から出力される信号を示す図である。
【図26】隣接する素子間の間隔が干渉縞のピッチの4
分の1となるように3つの受光素子が配置されているエ
ンコーダ装置の構成例を示す図である。
【図27】図26の構成のエンコーダ装置の各受光素子
からの出力信号を示す図である。
【図28】本願の先願に記載のロータリーエンコーダ装
置の構成例を示す図である。
【図29】本願の先願に記載のロータリーエンコーダ装
置の構成例を示す図である。
【図30】図28のロータリーエンコーダ装置におい
て、円筒面上の回折格子のコリメ−ト光径内のピッチの
不均一さを示す図である。
【図31】図29のロータリーエンコーダ装置におい
て、円板面上の回折格子のコリメ−ト光径内のピッチの
不均一さを示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 レンズ 3 第1番目の回折格子 4 第2番目の回折格子 7,8,9,10,11,12,13,14,15,16
受光素子 31 部分集光手段(円筒レ
ンズ)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を第1番目の回折格子に入
    射させて第1番目の回折格子からn1次,n2次の回折光
    (n1,n2:整数)を生じさせ、該n1次,n2次の回折
    光をさらに第2番目の回折格子に入射させて第2番目の
    回折格子からm1次,m2次の回折光(m1,m2:整数)
    を生じさせ、第2番目の回折格子からのm1次,m2次の
    回折光間での干渉によって発生する干渉縞を受光手段で
    受光させ、この際、干渉縞が前記2つの回折格子の少な
    くとも一方の移動に伴なって移動することを用いて回折
    格子の移動に関する情報を検出するエンコーダ装置であ
    って、光源からの光を前記第1番目または第2番目の回
    折格子の表面付近に集光させるための集光手段が設けら
    れていることを特徴とするエンコーダ装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光を第1番目の回折格子に入
    射させて前記第1番目の回折格子からn1次,n2次の回
    折光(n1,n2:整数)を生じさせ、該n1次,n2次の
    回折光をさらに第2番目の回折格子に入射させて前記第
    2番目の回折格子からm1次,m2次の回折光(m1
    2:整数)を生じさせ、第2番目の回折格子からのm1
    次,m2次の回折光間での干渉によって発生する干渉縞
    を受光手段で受光させ、この際、干渉縞が前記2つの回
    折格子の少なくとも一方の移動に伴なって移動すること
    を用いて回折格子の移動に関する情報を検出するエンコ
    ーダ装置であって、前記光源には、半導体レ−ザを用
    い、光源としての半導体レ−ザの発散光を前記第1番目
    の回折格子に直接入射させるよう構成されていることを
    特徴とするエンコーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンコ−ダ装置におい
    て、前記干渉縞のピッチは、前記光源からの光の集光焦
    点と回折格子との距離とを変えることで、調整可能とな
    っていることを特徴とするエンコーダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のエンコ−
    ダ装置において、前記受光手段の位置を調整することに
    より、該受光手段で受光する干渉縞のピッチを調整可能
    となっていることを特徴とするエンコ−ダ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載のエンコ−
    ダ装置において、前記干渉縞のピッチが光の中心部と周
    辺部で異なる場合、前記受光手段は、干渉縞のピッチの
    変化に応じた配置で複数個設けられ、隣接する受光手段
    間において位相が互いに90°異なる正弦波信号を各受
    光手段から得るようになっていることを特徴とするエン
    コーダ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2記載のエンコー
    ダ装置において、前記第1番目の回折格子と前記第2番
    目の回折格子の少なくとも一方の回折格子が円筒面上あ
    るいは円板面上に形成されて、ロータリーエンコーダと
    して構成されていることを特徴とするエンコーダ装置。
  7. 【請求項7】 光源からの光を第1番目の回折格子に入
    射させて第1番目の回折格子からn1次,n2次の回折光
    (n1,n2:整数)を生じさせ、該n1次,n2次の回折
    光をさらに第2番目の回折格子に入射させて第2番目の
    回折格子からm1次,m2次の回折光(m1,m2:整数)
    を生じさせ、第2番目の回折格子からのm1次,m2次の
    回折光間での干渉によって発生する干渉縞を受光手段で
    受光させ、この際、干渉縞が前記2つの回折格子の少な
    くとも一方の移動に伴なって移動することを用いて回折
    格子の移動に関する情報を検出するエンコーダ装置であ
    って、光源からの光を、光ビーム断面の一の方向につい
    てのみ前記第1番目または第2番目の回折格子の表面付
    近に集光させ、光ビーム断面の他の方向については集光
    作用を有しない部分集光手段が設けられていることを特
    徴とするエンコーダ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のエンコーダ装置におい
    て、前記第1番目の回折格子と前記第2番目の回折格子
    の少なくとも一方の回折格子が円筒面上に形成されて、
    ロータリーエンコーダとして構成されており、前記部分
    集光手段は、光源からの光を前記円筒面回折格子の円周
    方向にのみ集光するようになっていることを特徴とする
    エンコーダ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2記載のエンコー
    ダ装置において、前記第1番目の回折格子と前記第2番
    目の回折格子の少なくとも一方の回折格子が円板面上に
    形成されて、ロータリーエンコーダとして構成されてお
    り、前記部分集光手段は、光源からの光を前記円板面回
    折格子の円周方向にのみ集光するようになっていること
    を特徴とするエンコーダ装置。
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