JPH083420A - フェノール樹脂組成物 - Google Patents

フェノール樹脂組成物

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JPH083420A
JPH083420A JP13992294A JP13992294A JPH083420A JP H083420 A JPH083420 A JP H083420A JP 13992294 A JP13992294 A JP 13992294A JP 13992294 A JP13992294 A JP 13992294A JP H083420 A JPH083420 A JP H083420A
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JP
Japan
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resin composition
parts
phenol resin
phenolic resin
forming agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP13992294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Asami
昌克 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Durez Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Durez Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Durez Co Ltd filed Critical Sumitomo Durez Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 空孔形成剤としてアゾ化合物、ニトロソ化合
物、スルホニルヒドラジド化合物から選ばれた少なくと
も1種以上の発泡剤を、フェノール樹脂に対して、0.
05〜2.0重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部
含有してなるバインダー用フェノール樹脂組成物。 【効果】 本発明のフェノール樹脂組成物は、少量の空
孔形成剤を含有しているので、基材や充填材とともに成
形したとき、従来の空孔形成剤を含有しないフェノール
樹脂組成物に比べ、強度は同等であり、耐衝撃性の向上
が認められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形材料用、摩擦材用、
砥石用、鋳物用、その他無機物及び有機物用のバインダ
ー用フェノール樹脂組成物に関するものであり、特に耐
衝撃性に優れる成形品を得るために用いられるバインダ
ー用フェノール樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にフェノール樹脂をバインダーとす
る成形品は、耐熱性に優れる反面、硬くて脆く耐衝撃性
が劣るという欠点があった。これを改良するために各種
のゴムや熱可塑性樹脂、例えばブタジエンアクリロニト
リルゴムによる変性又は併用がなされてきたが、これら
により耐衝撃性は改良されるもののフェノール樹脂が本
来持つ耐熱性は阻害されるという欠点があった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明はフェノール
樹脂の優れたバインダーとしての特徴を生かし、且つ、
耐衝撃性を向上させるべく鋭意研究した結果、均一な微
細空孔を持つ硬化物構造を与えるバインダー用フェノー
ル樹脂組成物を使用することにより成形品の耐衝撃性を
向上させることができるという知見を得、さらにこの知
見に基づき種々研究を進め本発明を完成するに至ったも
のである。
【0004】
【課題を発明するための手段】本発明は空孔形成剤とし
て、アゾ化合物、ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジ
ド化合物から選ばれた少なくとも1種以上の熱分解型発
泡剤を、フェノール樹脂に対して、0.05〜2.0重
量部含有してなるバインダー用フェノール樹脂組成物に
関するものである。本発明で用いられる熱分解型発泡剤
としては、具体的にはアゾジカルボンアミド、アゾビス
ブチロニトリル、N,N'−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、p−トルエンスルホニルヒドラジン、p,p'
−オキシビス(ベンゼンスルホヒドラジド)などがあ
る。
【0005】本発明で用いる空孔形成剤は、フェノール
樹脂の分子量、触媒、硬化剤の量、成形条件、形状によ
り異なるが、100〜180℃の温度域で発泡し空孔形
成するものが好ましい。また、必要に応じて脂肪族金属
塩、金属酸化物、尿素系助剤、有機酸などの発泡助剤を
用いることが可能である。また、均一な発泡を促すた
め、界面活性剤を併用することが可能である。
【0006】本発明で用いる空孔形成剤のフェノール樹
脂への混合方法としてフェノール樹脂製造反応の初期、
中期、後期のいずれの時点でも良く、また単に粉砕混合
であっても良い。しかしながらできるだけ微細で均一分
散した空孔を形成することが望ましく、均一に分散混合
させる方法が好ましい。これらの空孔形成剤が、フェノ
−ル樹脂成形品に形成する空孔は20μm以下で且つ均
一であることが望ましい。20μm以上の空孔は、耐衝
撃性の低下のみならず欠陥となり強度低下の原因とな
る。
【0007】これらを考慮すると、空孔成形剤の配合量
はフェノール樹脂100重量部に対して0.05〜2.
0重量部が適当である。0.05重量部以下では、空孔
の数の不足、均一性が得られにくい等の理由から、空孔
による耐衝撃性向上の効果が充分ではなく、2.0重量
部以上では、20μm以上の大きい空孔が発生しやす
く、不均一な空孔となる。空孔形成剤の特に好ましい配
合量は0.1〜1,0重量部である。なお、空孔形成剤
である発泡剤の使用量は通常の発泡用フェノール樹脂組
成物の場合、一般的には5重量%以上であり、2.0重
量%以下で実用化されているものはない。
【0008】本発明で用いるフェノール樹脂は、フェノ
ール類とアルデヒド類を酸あるいはアルカリを触媒とし
て得られるノボラック型フェノール樹脂やレゾール型フ
ェノール樹脂のいずれでもよい。ここで使用されるフェ
ノール類は、フェノ−ル、オルソクレゾール、メタクレ
ゾール、パラクレゾール、キシレノール、パラターシャ
リーブチルフェノール、パラオクチルフェノール、パラ
ノニルフェノール、パラフェニルフェノール、ビスフェ
ノールAなどのフェノール類やそれらの混合物である。
【0009】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、アクロレイ
ンやそれらの混合物であり、これらのアルデヒド類の発
生源となる物質あるいはこれらのアルデヒド類の溶液を
使用することも可能である。アルカリ触媒としては、リ
チウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ水酸化物や
マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属水酸化物及びこれらと同様の作用効果を示す炭酸塩
等の塩類及び酸化物が使用でき、アミン、アンモニア、
さらに他のアルカリ触媒や酸触媒を併用使用することが
できる。酸触媒としては、蓚酸、パラトルエンスルホン
酸、キシレンスルホン酸、フェノ−ルスルホン酸等の有
機酸や塩酸、硫酸といった無機酸が使用できる。
【0010】本発明のフェノ−ル樹脂組成物は、硬化剤
として、ヘキサメチレンテトラミン、パラホルムアルデ
ヒド、トリオキサン等を含有することができる。また、
フィラーとして、クレー、氷晶石、炭酸カルシウム、二
酸化珪素、ガラス繊維等の無機フィラー、パルプ、有機
繊維、もみ殻、硬化物等の有機フィラーを含有すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。ここで記載されている「部」及び「%」は全て「重
量部」及び「重量%」を示す。 《実施例1》4つ口フラスコに、フェノール1042部
と37%ホルムアルデヒド677部、次いで蓚酸10部
を仕込んで序々に昇温し、温度が96℃に達してから1
20分間還流反応後、真空下で脱水反応を行ない釜出し
した。常温で固形の数平均分子量Mn=800であるノ
ボラック型フェノール樹脂1000部を得た。得られた
ノボラック型フェノール樹脂を下記配合で混合粉砕を行
い、フェノール樹脂組成物Aを得た。 ノボラック型フェノール: :1000部 N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン: 1部 ヘキサメチレンテトラミン : 150部
【0012】《実施例2》実施例1と同様に得たノボラ
ック型フェノール樹脂を下記配合で、実施例1と同様に
混合粉砕しフェノール樹脂組成物Bを得た。 ノボラック型フェノール :1000部 N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミン : 10部 ヘキサメチレンテトラミン : 150部
【0013】《実施例3》実施例1と同様に得たノボラ
ック型フェノール樹脂を下記配合で、実施例1と同様に
混合粉砕しフェノール樹脂組成物Cを得た。 ノボラック型フェノール: :1000部 N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミン : 20部 ヘキサメチレンテトラミン : 150部
【0014】《実施例4》4つ口フラスコに、フェノー
ル1000部と37%ホルムアルデヒド1150部、次
いで28%アンモニア水160部、50%水酸化ナトリ
ウム水溶液70部を仕込んで序々に昇温し、温度が96
℃に達してから30分間還流反応後、真空下で脱水反応
を行ない釜出し急冷した。常温で固形のレゾール型フェ
ノール樹脂1300部を得た。実施例1と同様に得たレ
ゾール型フェノール樹脂を下記配合にて混合しフェノー
ル樹脂組成物Dを得た。 レゾール型フェノール: :1000部 N,N'−ジニトロソペンタメチレンテトラミン : 10部
【0015】《比較例1》実施例1と同様に得たノボラ
ック型フェノール樹脂1000部をヘキサメチレンテト
ラミン150部と混合粉砕し、フェノール樹脂組成物E
を得た。
【0016】《比較例2》実施例4と同様に得たレゾー
ル型フェノール樹脂を粉砕し、フェノール樹脂組成物F
を得た。
【0017】(成形品製造例)実施例1〜4及び比較例
1,2で得られたフェノール樹脂組成物を、下記配合に
てニーダーにより溶融混合し、成形材料を得た。 フェノール樹脂組成物 : 1000部 ガラス繊維 : 350部 クレー : 150部 上記成形材料を成形圧力 280kg/cm2、成形温度
165℃で8分間加熱成形し成形品を得た。
【0018】得られた6種の成形品の特性値を表1及び
2に示す。なお、試験方法は以下の通りである。 曲げ強さ : JIS K 7203 曲げ弾性率 : JIS K 7203 シャルピー衝撃強さ : JIS K 7111
【0019】 (表 1) 実施例1 実施例2 実施例3 フェノール樹脂組成物 A B C ───────────────────────────── 曲げ強さ(MPa) 221 220 215 曲げ弾性率(MPa) 13880 13460 13310 シャルピー衝撃強さ(kJ/m2) 7.8 8.1 6.5
【0020】 (表 2) 実施例4 比較例1 比較例2 フェノール樹脂組成物 D E F ───────────────────────────── 曲げ強さ(MPa) 209 223 212 曲げ弾性率(MPa) 13220 13950 13540 シャルピー衝撃強さ(kJ/m2) 6.1 5.2 4.3
【0021】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂組成物は、少量
の空孔形成剤を含有しているので、従来の空孔形成剤を
含有しないフェノール樹脂組成物に比べ、強度は同等で
あり、耐衝撃性の向上が認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空孔形成剤としてアゾ化合物、ニトロソ
    化合物、スルホニルヒドラジド化合物から選ばれた少な
    くとも1種以上の発泡剤を、フェノール樹脂に対して、
    0.05〜2.0重量部含有してなるバインダー用フェ
    ノール樹脂組成物。
JP13992294A 1994-06-22 1994-06-22 フェノール樹脂組成物 Pending JPH083420A (ja)

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JP13992294A JPH083420A (ja) 1994-06-22 1994-06-22 フェノール樹脂組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139671A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Nohmi Bosai Ltd 加速度センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007139671A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Nohmi Bosai Ltd 加速度センサ

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