JPH0834166A - 顕色剤組成物 - Google Patents
顕色剤組成物Info
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- JPH0834166A JPH0834166A JP6171069A JP17106994A JPH0834166A JP H0834166 A JPH0834166 A JP H0834166A JP 6171069 A JP6171069 A JP 6171069A JP 17106994 A JP17106994 A JP 17106994A JP H0834166 A JPH0834166 A JP H0834166A
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- sulfone
- methylphenol
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフ
ェニルスルホンの水和化防止剤として、好ましくは0.
01重量部から1重量部の4,4’−チオビス−(6−
t−ブチル−3−メチルフェノール)を含有することを
特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフ
ェニルスルホン顕色剤組成物および分散液。 【効果】 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3
−メチルフェノール)を含有する4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物の分
散液は、製造および保存時のいずれも地肌かぶりの原因
となる水和物の生成が観察されない。
ェニルスルホンの水和化防止剤として、好ましくは0.
01重量部から1重量部の4,4’−チオビス−(6−
t−ブチル−3−メチルフェノール)を含有することを
特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフ
ェニルスルホン顕色剤組成物および分散液。 【効果】 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3
−メチルフェノール)を含有する4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物の分
散液は、製造および保存時のいずれも地肌かぶりの原因
となる水和物の生成が観察されない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録紙用顕色剤と
して汎用されている4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホンによる湿式粉砕中に水和物が生
成し、激しい地肌かぶりの発生を防止することを目的と
した顕色剤組成物および分散液に関する。
して汎用されている4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホンによる湿式粉砕中に水和物が生
成し、激しい地肌かぶりの発生を防止することを目的と
した顕色剤組成物および分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール化合物が顕色剤として
クリスタルバイオレットラクトンなどの通常無色または
淡色の発色性物質と反応して発色させることが知られて
いる。この反応の感熱記録紙への実用化が進み、最近で
は、サーマルプリンター、ファクシミリ、バーコード等
の各種情報記録材料として広範囲に使用されている。
クリスタルバイオレットラクトンなどの通常無色または
淡色の発色性物質と反応して発色させることが知られて
いる。この反応の感熱記録紙への実用化が進み、最近で
は、サーマルプリンター、ファクシミリ、バーコード等
の各種情報記録材料として広範囲に使用されている。
【0003】ところで、顕色剤として4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノールやp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジル等を配合した感熱記録紙では、高温、高湿下におい
ては、発色画像部の発色濃度が低下し、また、それを可
塑剤または油等と接触させた場合、読み取り不可能なレ
ベルまで消色してしまうという現象が生じる。また、こ
れらの条件下においては、白色の用紙部が着色する。す
なわち、地肌かぶりを生じるという現象も観察されてい
て、改善が求められていた。
ロピリデンジフェノールやp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジル等を配合した感熱記録紙では、高温、高湿下におい
ては、発色画像部の発色濃度が低下し、また、それを可
塑剤または油等と接触させた場合、読み取り不可能なレ
ベルまで消色してしまうという現象が生じる。また、こ
れらの条件下においては、白色の用紙部が着色する。す
なわち、地肌かぶりを生じるという現象も観察されてい
て、改善が求められていた。
【0004】特公平3−54655号公報には、白色度
や発色感度が高く、また得られる発色画像の保存性がす
ぐれていて、特にバーコード用記録紙の顕色剤として汎
用されている4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンが開示されている。感熱記録紙を調製
する場合、発色性物質および顕色剤を増感剤等とともに
湿式粉砕により微粒子化して分散液とし、記録用紙部に
適用される。感熱記録紙の感度をより高めるために、こ
の分散液調製に当り、分散剤としての水溶性高分子化合
物の水溶液中に分散させた顕色剤粒子を可能な限り微粒
子化する必要がある。しかしながら、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン粒子を水溶性
高分子化合物の存在下に湿式粉砕すると粒子表面と水分
子との接触により4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの水和物が生成することがある。
また、そのような方法により微粒子化した分散液の状態
で保存した場合にも同様に対応する水和物が生成する。
このようにして対応する水和物が生成すると、4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの融
点が極端に低下し、この水和物を含有する分散液を用い
て製造された感熱記録紙は激しい地肌かぶりが発生する
ことが知られている(特開平5−309949号公
報)。
や発色感度が高く、また得られる発色画像の保存性がす
ぐれていて、特にバーコード用記録紙の顕色剤として汎
用されている4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンが開示されている。感熱記録紙を調製
する場合、発色性物質および顕色剤を増感剤等とともに
湿式粉砕により微粒子化して分散液とし、記録用紙部に
適用される。感熱記録紙の感度をより高めるために、こ
の分散液調製に当り、分散剤としての水溶性高分子化合
物の水溶液中に分散させた顕色剤粒子を可能な限り微粒
子化する必要がある。しかしながら、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン粒子を水溶性
高分子化合物の存在下に湿式粉砕すると粒子表面と水分
子との接触により4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの水和物が生成することがある。
また、そのような方法により微粒子化した分散液の状態
で保存した場合にも同様に対応する水和物が生成する。
このようにして対応する水和物が生成すると、4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの融
点が極端に低下し、この水和物を含有する分散液を用い
て製造された感熱記録紙は激しい地肌かぶりが発生する
ことが知られている(特開平5−309949号公
報)。
【0005】4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンの水和物が生成することを防止するこ
と、すなわち、感熱記録紙用顕色剤として汎用されてい
る4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホンによる感熱記録紙の地肌かぶりの発生を防止する
ことを目的として、たとえば特開平2−76779号公
報により4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェ
ニルスルホン100重量部にビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホンを0.03重量部以上配合すること、特
開平5−309949号公報により分散液の温度を50
℃以上にして分散を行うこと、特開平5−309951
号公報によりメチルセルロースまたはヒドロキシエチル
メチルセルロースの少なくとも1種からなる水和防止剤
を分散液調製時に存在させること等が知られている。し
かしながら、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンにビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホンを配合することについては、特公平3−7718
7号公報によると、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンが4−置換ヒドロキシ−4’−ヒドロキシジフ
ェニルスルホン中に混在すると、その量がごくわずかで
あっても、4−置換ヒドロキシ−4’−ヒドロキシジフ
ェニルスルホンを使用して製造した感熱記録紙の地肌に
汚れが生じると明記されていることから、その作用効果
は不明なものがあると考えられる。また、その他の方法
でも充分な地肌かぶりの防止が未だ図られていない。
フェニルスルホンの水和物が生成することを防止するこ
と、すなわち、感熱記録紙用顕色剤として汎用されてい
る4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホンによる感熱記録紙の地肌かぶりの発生を防止する
ことを目的として、たとえば特開平2−76779号公
報により4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェ
ニルスルホン100重量部にビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホンを0.03重量部以上配合すること、特
開平5−309949号公報により分散液の温度を50
℃以上にして分散を行うこと、特開平5−309951
号公報によりメチルセルロースまたはヒドロキシエチル
メチルセルロースの少なくとも1種からなる水和防止剤
を分散液調製時に存在させること等が知られている。し
かしながら、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンにビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホンを配合することについては、特公平3−7718
7号公報によると、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンが4−置換ヒドロキシ−4’−ヒドロキシジフ
ェニルスルホン中に混在すると、その量がごくわずかで
あっても、4−置換ヒドロキシ−4’−ヒドロキシジフ
ェニルスルホンを使用して製造した感熱記録紙の地肌に
汚れが生じると明記されていることから、その作用効果
は不明なものがあると考えられる。また、その他の方法
でも充分な地肌かぶりの防止が未だ図られていない。
【0006】一方、特公平3−54655号公報には発
色性物質を発色させるために前記4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン等のジフェニルス
ルホン化合物と併用することのできるフェノール化合物
として、4−フェニルフェノール、4−メチル−2,6
−ジ−t−ブチルフェノール、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェノール、4,4’−イソプロピリデンジフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(2−クロルフェ
ノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチ
ルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス
(2,6−ジメチルフェノール)、4,4’−s−ブチ
リデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジ
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビス(2−
メチルフェノール)、4,4’−シクロヘキシリデンビ
ス(2−イソプロピルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、4,
4’−チオジフェノール、4,4’−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、p−ヒドロキシ安
息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸ト
リルメチル、p−ヒドロキシ安息香酸フェネチル、p−
ヒドロキシ安息香酸3−フェニルプロピル、p−ヒドロ
キシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシアセトフェノ
ン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸アニリ
ド、ノボラック型フェノール樹脂、ハロゲン化ノボラッ
ク型フェノール樹脂、α−ナフトール、β−ナフトー
ル、2,2’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−n
−ヘプタンが例示されている。
色性物質を発色させるために前記4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン等のジフェニルス
ルホン化合物と併用することのできるフェノール化合物
として、4−フェニルフェノール、4−メチル−2,6
−ジ−t−ブチルフェノール、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェノール、4,4’−イソプロピリデンジフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(2−クロルフェ
ノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチ
ルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス
(2,6−ジメチルフェノール)、4,4’−s−ブチ
リデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジ
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビス(2−
メチルフェノール)、4,4’−シクロヘキシリデンビ
ス(2−イソプロピルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−クロルフェノール)、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、4,
4’−チオジフェノール、4,4’−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、p−ヒドロキシ安
息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸ト
リルメチル、p−ヒドロキシ安息香酸フェネチル、p−
ヒドロキシ安息香酸3−フェニルプロピル、p−ヒドロ
キシ安息香酸フェニル、4−ヒドロキシアセトフェノ
ン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸アニリ
ド、ノボラック型フェノール樹脂、ハロゲン化ノボラッ
ク型フェノール樹脂、α−ナフトール、β−ナフトー
ル、2,2’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−n
−ヘプタンが例示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感熱記録紙
用顕色剤として汎用されている4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホンによる湿式粉砕中に
水和物が生成し、激しい地肌かぶりの発生を防止するこ
とを目的として、新規な顕色剤組成物および分散液を提
供しようとするものである。
用顕色剤として汎用されている4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホンによる湿式粉砕中に
水和物が生成し、激しい地肌かぶりの発生を防止するこ
とを目的として、新規な顕色剤組成物および分散液を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン含有
分散液中での対応する水和物の生成を抑制させることを
目的として鋭意研究を重ねた結果、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの水和化防止
剤として4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−
メチルフェノール)を含有させることにより得られた分
散液は、その調製中または保存時において水和物の生成
が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン含有
分散液中での対応する水和物の生成を抑制させることを
目的として鋭意研究を重ねた結果、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの水和化防止
剤として4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−
メチルフェノール)を含有させることにより得られた分
散液は、その調製中または保存時において水和物の生成
が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】本発明は、水和化防止剤として4,4’−
チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)
を含有することを特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物、および
水和化防止剤として4,4’−チオビス−(6−t−ブ
チル−3−メチルフェノール)を存在させることを特徴
とする4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホン分散液に関する。
チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)
を含有することを特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物、および
水和化防止剤として4,4’−チオビス−(6−t−ブ
チル−3−メチルフェノール)を存在させることを特徴
とする4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホン分散液に関する。
【0010】
【作用】本発明に用いられる4,4’−チオビス−(6
−t−ブチル−3−メチルフェノール)は、粉末固体状
態で4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホンに配合または存在していてよく、湿式粉砕過程
または分散液調製時に、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホンの水和物生成を抑制する。
4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール)の含有量は、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホンの水和化を防止する量であ
ればよく、好ましくは、0.01重量部から1重量部
で、得られた分散液について長時間保存する場合の水和
物生成防止を達成するためには、0.1重量部から0.
8重量部がより好ましい。1重量部以上配合すると、顕
色剤として作用し、0.01重量部未満では、水和物生
成防止効果が得られない。
−t−ブチル−3−メチルフェノール)は、粉末固体状
態で4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホンに配合または存在していてよく、湿式粉砕過程
または分散液調製時に、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホンの水和物生成を抑制する。
4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール)の含有量は、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホンの水和化を防止する量であ
ればよく、好ましくは、0.01重量部から1重量部
で、得られた分散液について長時間保存する場合の水和
物生成防止を達成するためには、0.1重量部から0.
8重量部がより好ましい。1重量部以上配合すると、顕
色剤として作用し、0.01重量部未満では、水和物生
成防止効果が得られない。
【0011】本発明の分散液は、水媒体中でそれぞれ所
定量の4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホンおよび4,4’−チオビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)を湿式粉砕することにより
製造される。分散を効率よく行うために、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、デンプン、変性デンプン、ポリビニルアル
コール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、スルホ
ン変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等が
用いられ、好ましくはポリビニルアルコールが用いられ
る。湿式粉砕には、ボールミル、サンドグラインダー等
の粉砕機が用いられる。
定量の4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホンおよび4,4’−チオビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)を湿式粉砕することにより
製造される。分散を効率よく行うために、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、デンプン、変性デンプン、ポリビニルアル
コール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、スルホ
ン変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等が
用いられ、好ましくはポリビニルアルコールが用いられ
る。湿式粉砕には、ボールミル、サンドグラインダー等
の粉砕機が用いられる。
【0012】本発明の顕色剤組成物および分散液には、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンおよび/また
は4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンが配
合または共存していてもよい。その量は4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン100重量
部に対し、0.01から0.5重量部程度である。さら
に、増感剤、減感剤、粘着防止剤、充填剤、消泡剤、安
定剤、増白剤等を適宜含有させることができる。
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンおよび/また
は4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンが配
合または共存していてもよい。その量は4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン100重量
部に対し、0.01から0.5重量部程度である。さら
に、増感剤、減感剤、粘着防止剤、充填剤、消泡剤、安
定剤、増白剤等を適宜含有させることができる。
【0013】本発明の顕色剤組成物およびそれから得ら
れる分散液は、別途公知の手法により調製される発色性
物質の分散液と混合して記録紙用紙等の支持体に塗布
し、乾燥することによって感熱記録紙が製造される。
れる分散液は、別途公知の手法により調製される発色性
物質の分散液と混合して記録紙用紙等の支持体に塗布
し、乾燥することによって感熱記録紙が製造される。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに制限されるものではない。
るが、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0015】実施例1 下記操作により4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホンの湿式粉砕を行い分散液を調製し
た。
ジフェニルスルホンの湿式粉砕を行い分散液を調製し
た。
【0016】 顕色剤分散液の組成 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.97g ジフェニルスルホン 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル 0.04g −3−メチルフェノール) 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 上記組成物にガラスビーズ(φ0.7〜1.5mm)1
95gを加え、サンドグラインダー(アイメックス社
製)を用い室温下820r.p.m.で30分湿式粉砕
し、さらに1000r.p.m.で室温下粉砕した。粉
砕中、1時間毎にサンプリングし、光学顕微鏡を用いて
観察したが、粉砕4時間まで水和物は生成してなかっ
た。
95gを加え、サンドグラインダー(アイメックス社
製)を用い室温下820r.p.m.で30分湿式粉砕
し、さらに1000r.p.m.で室温下粉砕した。粉
砕中、1時間毎にサンプリングし、光学顕微鏡を用いて
観察したが、粉砕4時間まで水和物は生成してなかっ
た。
【0017】実施例2 次の組成にしたがい、実施例1と同様の操作により湿式
粉砕を行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.91g ジフェニルスルホン 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル 0.07g −3−メチルフェノール) 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 実施例1と同様に光学顕微鏡で観察したところ、5時間
粉砕しても水和物は生成しなかった。
粉砕を行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.91g ジフェニルスルホン 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル 0.07g −3−メチルフェノール) 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 実施例1と同様に光学顕微鏡で観察したところ、5時間
粉砕しても水和物は生成しなかった。
【0018】実施例3 次の組成にて、実施例1と同様の操作により湿式粉砕を
行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.92g ジフェニルスルホン 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル 0.003g −3−メチルフェノール) ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン 0.04g および/または4,4’−ジイソプロポキシ ジフェニルスルホン 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 同様に光学顕微鏡で観察したところ、3時間まで水和物
は生成しなかった。
行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.92g ジフェニルスルホン 4,4’−チオビス−(6−t−ブチル 0.003g −3−メチルフェノール) ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン 0.04g および/または4,4’−ジイソプロポキシ ジフェニルスルホン 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 同様に光学顕微鏡で観察したところ、3時間まで水和物
は生成しなかった。
【0019】比較例1 次の顕色剤分散液の組成にて、実施例1と同様の操作に
より湿式粉砕を行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.94g ジフェニルスルホン 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 同様に光学顕微鏡で観察したところ、1時間以内に水和
物の生成が認められた。
より湿式粉砕を行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.94g ジフェニルスルホン 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 同様に光学顕微鏡で観察したところ、1時間以内に水和
物の生成が認められた。
【0020】なお、実施例において4,4’−チオビス
−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)の代わり
に、4−ヒドロキシ−4’−プロポキシジフェニルスル
ホンまたは4,4’−イソプロピリデンビスフェノール
(ビスフェノールA)を用いて分散液を調整したが、調
整後1時間で4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンの水和物が生成した。
−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)の代わり
に、4−ヒドロキシ−4’−プロポキシジフェニルスル
ホンまたは4,4’−イソプロピリデンビスフェノール
(ビスフェノールA)を用いて分散液を調整したが、調
整後1時間で4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンの水和物が生成した。
【0021】
【発明の効果】4,4’−チオビス−(6−t−ブチル
−3−メチルフェノール)を含有する4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物
の分散液は、製造および保存時のいずれも地肌かぶりの
原因となる水和物の生成が観察されない。
−3−メチルフェノール)を含有する4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物
の分散液は、製造および保存時のいずれも地肌かぶりの
原因となる水和物の生成が観察されない。
Claims (6)
- 【請求項1】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホンの水和化防止剤として、4,4’−
チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)
を含有することを特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物。 - 【請求項2】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、0.01重量
部から1重量部の4,4’−チオビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)を含有することを特徴とす
る4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホン顕色剤組成物。 - 【請求項3】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、0.01重量
部から1重量部の4,4’−チオビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)および0.01重量部から
0.5重量部のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ンおよび/または4,4’−ジイソプロポキシジフェニ
ルスルホンを含有することを特徴とする4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成
物。 - 【請求項4】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホンの水和化防止剤として、4,4’−
チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)
を存在させることを特徴とする4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン分散液。 - 【請求項5】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、0.01重量
部から1重量部の4,4’−チオビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)を存在させることを特徴と
する4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン分散液。 - 【請求項6】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、0.01重量
部から1重量部の4,4’−チオビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)および0.01重量部から
0.5重量部のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ンおよび/または4,4’−ジイソプロポキシジフェニ
ルスルホンを含有することを特徴とする4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン分散液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171069A JPH0834166A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 顕色剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171069A JPH0834166A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 顕色剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0834166A true JPH0834166A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15916465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6171069A Pending JPH0834166A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | 顕色剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0834166A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8895769B2 (en) | 2011-04-20 | 2014-11-25 | Kemphys Ltd. | Silicon-containing carboxylic acid derivative |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP6171069A patent/JPH0834166A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8895769B2 (en) | 2011-04-20 | 2014-11-25 | Kemphys Ltd. | Silicon-containing carboxylic acid derivative |
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