JPH07314902A - 顕色剤組成物 - Google Patents
顕色剤組成物Info
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- JPH07314902A JPH07314902A JP6106651A JP10665194A JPH07314902A JP H07314902 A JPH07314902 A JP H07314902A JP 6106651 A JP6106651 A JP 6106651A JP 10665194 A JP10665194 A JP 10665194A JP H07314902 A JPH07314902 A JP H07314902A
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- sulfone
- hydroxy
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- isopropoxydiphenyl
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Abstract
ェニルスルホン100重量部に対し、1重量部未満、好
ましくは0.01重量部から1重量部未満の4,4’−
ジイソプロポキシジフェニルスルホンを含有することを
特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフ
ェニルスルホン顕色剤組成物および分散液。 【効果】 4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスル
ホンを含有する4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン顕色剤組成物の分散液は製造および
保存時のいずれも地肌汚れの原因となる水和物の生成が
観察されない。
Description
して汎用されている4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホンによる感熱記録紙の地肌汚れの
発生を防止することを目的とした顕色剤組成物および分
散液に関する。
クリスタルバイオレットラクトンなどの通常無色または
淡色の発色性物質と反応して発色させることが知られて
いる。この反応の感熱記録紙への実用化が進み、最近で
は、サーマルプリンター、ファクシミリ、バーコード等
の各種情報記録材料として広範囲に使用されている。
ロピリデンジフェノールやp−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジル等を配合した感熱記録紙では、高温、高湿下におい
ては、発色画像部の発色濃度が低下し、また、それを可
塑剤または油等と接触させた場合、読み取り不可能なレ
ベルまで消色してしまうという現象が生じる。また、こ
れらの条件下においては、白色の用紙部が着色する。す
なわち、地肌汚れを生じるという現象も観察されてい
て、改善が求められていた。
や発色感度が高く、また得られる発色画像の保存性がす
ぐれていて、特にバーコード用記録紙の顕色剤として汎
用されている4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンが開示されている。感熱記録紙を調製
する場合、発色性物質および顕色剤を増感剤等とともに
湿式粉砕により微粒子化して分散液とし、記録用紙部に
適用される。感熱記録紙の感度をより高めるために、こ
の分散液調製に当り、分散剤としての水溶性高分子化合
物の水溶液中に分散させた顕色剤粒子を可能な限り微粒
子化する必要がある。しかしながら、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン粒子を水溶性
高分子化合物の存在下に湿式粉砕すると粒子表面と水分
子との接触により4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンの水和物が生成することがある。
また、そのような方法により微粒子化した分散液の状態
で保存した場合にも同様に対応する水和物が生成する。
このようにして対応する水和物が生成すると、4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの融
点が極端に低下し、この水和物を含有する分散液を用い
て製造された感熱記録紙は激しい地肌汚れが発生するこ
とが知られている(特開平5−309949号公報)。
フェニルスルホンの水和物が生成することを防止する。
すなわち、感熱記録紙用顕色剤として汎用されている4
−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホ
ンによる感熱記録紙の地肌汚れの発生を防止することを
目的として、たとえば特開平2−76779号公報によ
り4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホン100重量部にビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホンを0.03重量部以上配合すること、特開平5
−309949号公報により分散液の温度を50℃以上
にして分散を行うこと、特開平5−309951号公報
によりメチルセルロースまたはヒドロキシエチルメチル
セルロースの少なくとも1種からなる水和防止剤を分散
液調製時に存在させること等が知られている。しかしな
がら、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホンにビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン
を配合することについては、特公平3−77187号公
報によると、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンが4−置換ヒドロキシ−4’−ヒドロキシジフェニル
スルホン中に混在すると、その量がごくわずかであって
も、4−置換ヒドロキシ−4’−ヒドロキシジフェニル
スルホンを使用して製造した感熱記録紙の地肌に汚れが
生じると明記されていることから、その作用効果は不明
なものがあると考えられる。また、その他の方法でも充
分な地肌汚れの防止が未だ図られていない。
発色感度、耐候性、保存性の向上剤として4,4’−ジ
イソプロポキシジフェニルスルホンを含むジフェニルス
ルホン化合物が使用される旨開示されている。この特許
出願では4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホ
ンを含むジフェニルスルホン化合物を増感剤として使用
することを目的としており、その配合割合は1〜100
重量%である。
用顕色剤として汎用されている4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホンによる感熱記録紙の
地肌汚れの発生を防止することを目的として、新規な顕
色剤組成物および分散液を提供しようとするものであ
る。
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン含有
分散液中での対応する水和物の生成を抑制させることを
目的として鋭意研究を重ねた結果、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン100重量部
に対し、1重量部未満の4,4’−ジイソプロポキシジ
フェニルスルホンを含有させることにより得られた分散
液は、その調製中または保存時において水和物の生成が
抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
ロポキシジフェニルスルホン100重量部に対し、1重
量部未満の4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスル
ホンを含有することを特徴とする4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物およ
び4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホン100重量部に対し、1重量部未満の4,4’−
ジイソプロポキシジフェニルスルホンを存在させること
を特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホン分散液に関する。
シジフェニルスルホンは、粉末固体状態で4−ヒドロキ
シ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンに配合ま
たは存在していてよく、湿式粉砕過程または分散液調製
時に、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホンの水和物生成を抑制する。4,4’−ジイソ
プロポキシジフェニルスルホンの含有量は、4−ヒドロ
キシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン100
重量部に対し、1重量部未満であればよく、好ましく
は、0.01重量部から0.8重量部未満で、得られた
分散液について長時間保存する場合の水和物生成防止を
達成するためには、0.1重量部から0.5重量部がよ
り好ましい。1重量部以上配合すると、増感剤として作
用し、0.01重量部未満では、水和物生成防止効果が
得られない。
−イソプロポキシジフェニルスルホンへ4,4’−ジイ
ソプロポキシジフェニルスルホンの所定量配合添加する
ことにより得られるが、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホンの副生成物であることか
ら、4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンが
所定量含有されているように4−ヒドロキシ−4’−イ
ソプロポキシジフェニルスルホンの製造条件を調製する
か、または製造中に添加することによっても得られる。
定量の4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホンおよび4,4’−ジイソプロポキシジフェニ
ルスルホンを湿式粉砕することにより製造される。分散
を効率よく行うために、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デン
プン、変性デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキ
シ変性ポリビニルアルコール、スルホン変性ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド等が用いられ、好まし
くはポリビニルアルコールが用いられる。湿式粉砕に
は、ボールミル、サンドグラインダー等の粉砕機が用い
られる。
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンが配合または
共存していてもよい。その量は4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン100重量部に対
し、0.01から0.5重量部程度である。さらに、増
感剤、減感剤、粘着防止剤、充填剤、消泡剤、安定剤、
増白剤等を適宜含有させることができる。
れる分散液は、別途公知の手法により調製される発色性
物質の分散液と混合して記録紙用紙等の支持体に塗布
し、乾燥することによって感熱記録紙が製造される。
るが、本発明はこれらに制限されるものではない。
ジフェニルスルホンの湿式粉砕を行い分散液を調製し
た。
95gを加え、サンドグラインダー(アイメックス社
製)を用い室温下820r.p.m.で30分湿式粉砕
し、さらに1000r.p.m.で室温下粉砕した。粉
砕中、1時間毎にサンプリングし、光学顕微鏡を用いて
観察したが、粉砕5時間まで水和物は生成してなかっ
た。
粉砕を行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.99g ジフェニルスルホン 4,4’−ジイソプロポキシジフェニル 0.07g スルホン 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 実施例1と同様に光学顕微鏡で観察したところ、5時間
粉砕しても水和物は生成しなかった。
行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.92g ジフェニルスルホン 4,4’−ジイソプロポキシジフェニル 0.003g スルホン ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン 0.04g 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 同様に光学顕微鏡で観察したところ、2時間まで水和物
は生成しなかった。
より湿式粉砕を行った。 ──────────────────────────────────── 成 分 重 量 ──────────────────────────────────── 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ 13.94g ジフェニルスルホン 15%ポリビニルアルコール 41.5g 水 40g ──────────────────────────────────── 同様に光学顕微鏡で観察したところ、1時間以内に水和
物の生成が認められた。
スルホンを含有する4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホン顕色剤組成物の分散液は、製造
および保存時のいずれも地肌汚れの原因となる水和物の
生成が観察されない。
Claims (6)
- 【請求項1】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、1重量部未満
の4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンを含
有することを特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン顕色剤組成物。 - 【請求項2】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、0.01重量
部から1重量部未満の4,4’−ジイソプロポキシジフ
ェニルヒスルホンを含有することを特徴とする4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色
剤組成物。 - 【請求項3】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、1重量部未満
の4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンおよ
び0.01から0.5重量部のビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホンを含有することを特徴とする4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン顕色
剤組成物。 - 【請求項4】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、1重量部未満
の4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンを存
在させることを特徴とする4−ヒドロキシ−4’−イソ
プロポキシジフェニルスルホン分散液。 - 【請求項5】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、0.01重量
部から1重量部未満の4,4’−ジイソプロポキシジフ
ェニルスルホンを存在させることを特徴とする4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン分散
液。 - 【請求項6】 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン100重量部に対し、1重量部未満
の4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホンおよ
び0.01から0.5重量部のビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホンを含有することを特徴とする4−ヒド
ロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン分散
液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10665194A JP3827336B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 顕色剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10665194A JP3827336B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 顕色剤組成物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003169740A Division JP2004042634A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 顕色剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07314902A true JPH07314902A (ja) | 1995-12-05 |
JP3827336B2 JP3827336B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=14439023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10665194A Expired - Lifetime JP3827336B2 (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 顕色剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3827336B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7674748B2 (en) | 2004-03-15 | 2010-03-09 | Oji Paper Co., Ltd. | 4-hydroxy-4′-isopropoxydiphenyl sulfone developer dispersion, method of wet grinding, and thermal recording media |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP10665194A patent/JP3827336B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7674748B2 (en) | 2004-03-15 | 2010-03-09 | Oji Paper Co., Ltd. | 4-hydroxy-4′-isopropoxydiphenyl sulfone developer dispersion, method of wet grinding, and thermal recording media |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3827336B2 (ja) | 2006-09-27 |
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