JPH08338486A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH08338486A
JPH08338486A JP7167839A JP16783995A JPH08338486A JP H08338486 A JPH08338486 A JP H08338486A JP 7167839 A JP7167839 A JP 7167839A JP 16783995 A JP16783995 A JP 16783995A JP H08338486 A JPH08338486 A JP H08338486A
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planetary gear
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electromagnetic clutch
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▲えい▼一郎 河原
Tetsuo Naraki
哲生 楢木
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    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/72Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously
    • F16H3/721Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously with an energy dissipating device, e.g. regulating brake or fluid throttle, in order to vary speed continuously

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性粒子式電磁クラッチにおける励磁コイル
の存在する側を静止体とし、励磁コイルへの電力供給の
ための特別な電気接触部材を不要とし、磨耗による不具
合を解消し信頼性の高い動力伝達装置を低コストで供す
る。 【構成】 回転駆動力が入力される入力部材2をプラネ
タリギアセット20の1つのギア要素に連結し、同プラネ
タリギアセット20の他の1つのギア要素を出力部材3に
連結し、固定部材11に設ける励磁コイル14に通電する通
電量を制御することにより回転部材12を固定部材11に対
して固定可能とする磁性粒子式電磁クラッチ10を備え、
プラネタリギアセット20の残りの1つのギア要素と回転
部材11とを連結する動力伝達装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁粉を磁化して締結
作用を行う磁性粒子式電磁クラッチを用いた動力伝達装
置に関する。
【0002】
【従来技術】磁性粒子式電磁クラッチは、相対的に回転
するアウター部材側とインナー部材側のいずれかに励磁
コイルを有し、同励磁コイルに通電し磁界を生じさせる
ことにより、アウター部材とインナー部材との間に介在
する電磁粉の磁性粒子を磁化させ磁性粒子の連鎖をつく
り、トルクの伝達を行う。励磁コイルに流す電流を調整
することで、磁界の強さが変化し伝達トルクが制御され
て円滑で素早い係脱が可能である。
【0003】かかる磁性粒子式電磁クラッチを用いた従
来の動力伝達装置では、該磁性粒子式電磁クラッチはア
ウター部材とインナー部材のいずれも回転して一方の回
転トルクを他方に伝達する使い方をするのが普通であっ
た。図7にその従来の変速装置の例を示す。
【0004】磁性粒子式電磁クラッチ01は、アウター部
材02の内側にインナー部材03が互いに回転自在に配設さ
れ、アウター部材02の周壁には励磁コイル04が内蔵さ
れ、アウター部材02とインナー部材03の間には電磁粉05
が介在している。アウター部材02には入力軸010 が一体
に連結されており、インナー部材03と一体のロータ011
は、プラネタリギアセット020 のリングギア021 に一体
に連結されている。
【0005】プラネタリギアセット020 のサンギア022
は、油圧クラッチ030 の互いに係脱する一方の回転部材
031 とワンウェイクラッチ040 の一方の回転部材042 に
一体に連結され、ワンウェイクラッチ040 の他方の部材
041 は固定されている。そしてプラネタリギアセット02
0 の残りのプラネタリギア023 のアームに相当するキャ
リア024 が油圧クラッチ030 の他方の回転部材032 と一
体に連結されて、これを出力としている。
【0006】以上のような構成の変速装置において磁性
粒子式電磁クラッチ01は、アウター部材02とインナー部
材03はともに回転するので、回転するアウター部材02に
内蔵される励磁コイル04に外部から電力を供給するため
に、回転側にスリップリング08を設け、静止側の電源06
に接続されたブラシ07がスリップリング08に接触して電
流の通路を形成している。
【0007】こうしてアウター部材02に内蔵された励磁
コイル04に通電がなされると、磁界が生じて電磁粉05の
磁性粒子を磁化して鎖状に連結しアウター部材02とイン
ナー部材03を結合して締結状態とし、通電を停止すると
磁性粒子が消磁され完全に締結が解除される。
【0008】したがって磁性粒子式電磁クラッチ01の励
磁コイル04に通電がなく締結が解除されている場合は、
入力軸010 の回転動力は磁性粒子式電磁クラッチ01のア
ウター部材02のみを空転させ、変速装置としてはニュー
トラル状態である。磁性粒子式電磁クラッチ01の励磁コ
イル04に通電があり締結状態にある場合は、入力軸010
の回転動力は磁性粒子式電磁クラッチ01のアウター部材
02からインナー部材03に伝達され、さらにロータ011 を
介してプラネタリギアセット020 のリングギア021 を回
転させる。
【0009】ここで油圧クラッチ030 が締結解除状態に
あれば、サンギア022 に対してプラネタリギア023 が相
対的に回転自由であり、ワンウェイクラッチ040 を介し
て一方向の回転を禁止されたサンギア022 の周りをプラ
ネタリギア023 はリングギア021 の回転により自転しな
がら公転してキャリア024 を減速回転する。すなわち変
速装置としてはキャリア024 の出力は低速回転状態にあ
る。
【0010】また磁性粒子式電磁クラッチ01が締結状態
にあって、かつ油圧クラッチ030 が締結状態にあれば、
サンギア022 とプラネタリギア023 が一体になり、リン
グギア021 の回転はプラネタリギア023 とサンギア022
をリングギア021 自身とともに一体に回転する。すなわ
ち入力軸010 の回転駆動は、磁性粒子式電磁クラッチ01
を介してロータ011 を回転し、ロータ011 はプラネタリ
ギアセット020 全体を一体に回転し、キャリア023 の出
力は高速回転状態となる。
【0011】このように本変速装置は、ニュートラルの
ほか低速と高速の2段の変速が可能である。
【0012】
【解決しようとする課題】従来の磁性粒子式電磁クラッ
チ01は、上記例のようにアウター部材02を入力軸010 に
一体に連結して駆動側とし、インナー部材03を被駆動側
として用いているので、アウター部材02に内蔵される励
磁コイル04も回転し、よって励磁コイル04への電力供給
のため、ブラシ07とスリップリング08等の特別の電気接
触部材を必要とする。なおインナー部材03側に励磁コイ
ル04を設けても回転することに変わりはなく電力供給の
ため特別の電気接触部材を必要とする。
【0013】したがってブラシ07を配設するスペースが
必要であり、ブラシ07とスリップリング08の機械的接触
は、磨耗による磨耗粉を発生させ汚れの原因となった
り、ブラシ07の押しつけ圧力の変化により電気抵抗が変
化し励磁コイルの励磁制御が正確になされなかったり、
磨耗により寿命があり交換が必要等の磨耗に伴う多くの
不具合がある。またブラシ07とスリップリング08の接触
面にオイルが付着したり、ブラシ07がジャンピング(踊
り)したりして、接触不良を起こし信頼性を損なうおそ
れがある。
【0014】摺動接触部は、抵抗の少ない導体であり、
耐磨耗特性に優れ、表面が適度に磨耗することで初期の
表面状況が保たれる必要があるため、材料が限定され、
また+極と−極が近在するため短絡しないように非電導
体で仕切る必要があり、さらに簡単に水やオイルがかか
らないような仕様にする等コストが高くなる。
【0015】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、磁性粒子式電磁クラッチにおける
励磁コイルの存在する側を静止体とし、励磁コイルへの
電力供給のための特別な電気接触部材を不要とし、磨耗
による不具合を解消し信頼性の高い動力伝達装置を低コ
ストで供する点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、回転駆動力が入力される入力
部材をプラネタリギアセットの1つのギア要素に連結
し、同プラネタリギアセットの他の1つのギア要素を出
力部材に連結し、固定部材に設ける励磁コイルに通電す
る通電量を制御することにより回転部材を前記固定部材
に対して固定可能とする磁性粒子式電磁クラッチを備
え、前記プラネタリギアセットの残りの1つのギア要素
と前記回転部材とを連結する動力伝達装置とする。
【0017】磁性粒子式電磁クラッチの固定部材に設け
られた励磁コイルに通電がない場合は、回転部材と連結
したプラネタリギアセットのギア要素は回転自由となっ
ており、入力部材に連結されたギア要素の回転は、前記
回転自由なギア要素を介して他のギア要素の出力には伝
達されず、また励磁コイルに通電があると、電磁粉の磁
化による磁性粒子式電磁クラッチの固定部材に回転部材
が締結され同回転部材に連結されたギア要素を固定し、
入力部材に連結されたギア要素の回転は、前記固定され
たギア要素を介して他のギア要素の出力に伝達される。
【0018】励磁コイルは固定部材に設けられているの
で、励磁コイルに電力を供給する電力路にスリップリン
グ等の電気接触部材を必要とせず、磨耗による不具合が
なく信頼性,耐久性に優れ、小型で低コストの動力伝達
装置とすることができる。
【0019】前記プラネタリギアセットの任意の2つの
ギア要素を相互に係脱自在とする締結手段を備えること
で、磁性粒子式電磁クラッチが締結状態にある場合に、
前記締結手段の係脱によって出力状態を低速と高速の2
段に変速することができる。
【0020】前記プラネタリギアセットの残りの1つの
ギア要素と前記磁性粒子式電磁クラッチの回転部材とを
ワンウェイクラッチを介して連結することで、磁性粒子
式電磁クラッチと締結手段の連携制御をすることなく円
滑な動力伝達が可能である。
【0021】
【実施例】以下図1に図示した本発明の一実施例につい
て説明する。本実施例は、2段変速装置1の例であり、
磁性粒子式電磁クラッチ10とプラネタリギアセット20と
油圧クラッチ30を組み合わせている。
【0022】磁性粒子式電磁クラッチ10は、そのアウタ
ー部材11が固定されて静止しており、同アウター部材11
の内側にインナー部材12がロータ13に嵌着されて回転自
在に配設されている。アウター部材11の周壁には励磁コ
イル14が周方向に巻回されて内蔵されており、アウター
部材11とインナー部材12との間には電磁粉15が介在して
いる。静止側にある励磁コイル14には、電源16から電力
線17を通じて電力が供給されるようになっている。
【0023】一方プラネタリギアセット20は、リングギ
ア21が入力軸2に一体に連結されるとともに油圧クラッ
チ30の一方の回転部材31に一体に連結されており、サン
ギア22はワンウェイクラッチ5を介して前記磁性粒子式
電磁クラッチ10のロータ13に連結されている。そしてプ
ラネタリギア23はキャリア24を介して油圧クラッチ30の
他方の回転部材32に連結されており、回転部材32は出力
軸3に一体に連結されている。
【0024】本変速装置1は以上のような構成をしてお
り、磁性粒子式電磁クラッチ10および油圧クラッチ30が
いずれも締結解除状態にあれば、磁性粒子式電磁クラッ
チ10のインナー部材12は回転自由でこれと連結するサン
ギア22も自由に回転可能であり、入力軸2の回転動力は
リングギア21を回転させるが、リングギア21の回転はプ
ラネタリギア23を介して負荷なく回転自由なサンギア22
へ伝達され、サンギア22はワンウェイクラッチ5を介し
てロータ13とともに逆転しながら空転する。
【0025】したがってプラネタリギア23は自転はする
が公転せず、キャリア24および油圧クラッチ30の回転部
材32を介した出力軸3には動力は伝達されずニュ−トラ
ル状態にある。
【0026】ここで磁性粒子式電磁クラッチ10の励磁コ
イル14に通電があると、磁界が生じて電磁粉15の磁性粒
子を磁化して連鎖を生じさせて静止側のアウター部材11
にインナー部材12が締結されて、インナー部材12はロー
タ13とともに固定されるので、サンギア22はワンウェイ
クラッチ5を介して逆転を禁止される。入力軸2の回転
動力はリングギア21を回転させ、逆転を禁止されたサン
ギア22との間でプラネタリギア23が自転しながら公転し
キャリア24を回転させ、油圧クラッチ30の回転部材32と
一体に出力軸3を低速回転させる。
【0027】ここでさらに油圧クラッチ30を締結状態と
すると、プラネタリギアセット20はリングギア21とキャ
リア24とが一体に連結されてプラネタリギアセット20全
体で一体に回転可能となるとともに、入力軸2は出力軸
3に直接連結されるため、入力軸2の回転動力は、ワン
ウェイクラッチ5で切られたプラネタリギアセット20と
一体に出力軸3を高速回転させる。
【0028】以上のように本実施例の変速装置1は、ニ
ュートラルのほか低速回転状態と高速回転状態の2段の
変速状態を形成することができる。磁性粒子式電磁クラ
ッチ10を用いニュートラル状態から低速または高速回転
状態への移行が速やかかつ円滑に行われる。
【0029】磁性粒子式電磁クラッチ10のアウター部材
11は、固定されて静止状態にあり、同アウター部材11に
励磁コイル14を配設したので、同励磁コイル14への電力
供給は電源16から電力線17を介して直接励磁コイル14に
電力が送られるようになっており、電力線17の途中にス
リップリングやブラシ等の摺接する電気接触部を必要と
しない。
【0030】したがって電気接触部での磨耗や接触不良
等の心配は全くなく、耐久性,信頼性に優れるととも
に、電気接触部のためのスペースが不要で小型化が可能
でコストも低く抑えることができる。なおアウター部材
11を固定して回転させないので、機械的回転強度が要求
されず大幅な軽量化が図れる。
【0031】本実施例では、ロータ13とサンギア22との
間にワンウェイクラッチ5を介在させたが、ワンウェイ
クラッチ5は必ずしも必要ではない。すなわちロータ13
とサンギア22とが直接連結されていたとしても、高速回
転状態に移行するときに、油圧クラッチ30を締結状態に
すると同時に磁性粒子式電磁クラッチ10を締結解除状態
に切り換えれば、前記実施例でワンウェイクラッチ5が
果していた役割を磁性粒子式電磁クラッチ10が果して、
入力軸2の回転動力はプラネタリギアセット20と油圧ク
ラッチ30さらに磁性粒子式電磁クラッチ10のインナー部
材12が一体となって高速回転し、出力軸3を高速回転状
態に設定することができる。
【0032】逆に高速から低速に変速する場合も磁性粒
子式電磁クラッチ10と油圧クラッチ30を同時に上記と逆
の切り換え制御を行う。このようにワンウェイクラッチ
5がない場合は、変速時に上記のように磁性粒子式電磁
クラッチ10と油圧クラッチ30とを同時に切り換える必要
があり、連携制御をしなければならない。
【0033】前記実施例では、プラネタリギアセット20
におけるリングギア20を入力軸2に連結し、サンギア22
をロータ13にワンウェイクラッチ5を介して連結し、プ
ラネタリギア23の公転にあたるキャリア24を出力軸3に
連結する構成であったが、入力軸2,出力軸3,ロータ
13の3つの要素を、プラネタリギアセット20のリングギ
ア21,サンギア22,キャリア24の3つの要素に連結する
組み合わせは前記構成を含めて6通りあり、いずれの構
成も可能である。
【0034】なお変速装置とする場合、油圧クラッチは
プラネタリギアセット20のリングギア21,サンギア22,
キャリア24の3つの要素のうち任意の2つの要素間に介
在させればよく、油圧クラッチが締結状態ではプラネタ
リギアセット20は全体が一体となって回転し、締結解除
状態では本来のプラネタリギアセットとして作動する。
【0035】以下前記組み合わせ以外の5つの構成をそ
れぞれ図2ないし図6に概略構成図として図示し説明す
るが、油圧クラッチは省略しており、同じ部材は同じ符
号を用いて説明する。
【0036】まず図2を参照してリングギア21を入力、
サンギア22を出力、キャリア24をワンウェイクラッチ5
を介してロータ13に連結する構成の場合は、磁性粒子式
電磁クラッチ10と油圧クラッチが締結解除されていれ
ば、キャリア24は回転自由でリングギア21の回転はサン
ギア22に伝達されずニュートラル状態にあり、ここで磁
性粒子式電磁クラッチ10が締結すれば、キャリア24が逆
転禁止されてリングギア21の回転がプラネタリギア23を
介してサンギア22に伝達され増速して高速回転状態とな
り、ここでさらに油圧クラッチが締結すれば、プラネタ
リギアセット20全体が一体に回転して入力と同じ速度の
低速回転状態となる。
【0037】次に図3を参照してキャリア24を入力、サ
ンギア22を出力、リングギア21をワンウェイクラッチ5
を介してロータ13に連結する構成の場合は、磁性粒子式
電磁クラッチ10と油圧クラッチが締結解除されていれ
ば、リングギア21は回転自由でキャリア24の回転はリン
グギア21を逆転しながら空転しサンギア22に伝達されず
ニュートラル状態にあり、ここで磁性粒子式電磁クラッ
チ10が締結すれば、リングギア21が逆転禁止されてキャ
リア24の回転がサンギア22に伝達され増速して高速回転
状態となり、ここでさらに油圧クラッチが締結すれば、
プラネタリギアセット20全体が一体に回転して入力と同
じ速度の低速回転状態となる。
【0038】次に図4を参照してキャリア24を入力、リ
ングギア21を出力、サンギア22をワンウェイクラッチ5
を介してロータ13に連結する構成の場合は、磁性粒子式
電磁クラッチ10と油圧クラッチが締結解除されていれ
ば、サンギア22は回転自由でキャリア24の回転はサンギ
ア21を空転してリングギア21に伝達されずニュートラル
状態にあり、ここで磁性粒子式電磁クラッチ10が締結す
れば、サンギア22が逆転禁止されてキャリア24の回転が
リングギア22に伝達され増速して高速回転状態となり、
ここでさらに油圧クラッチが締結すれば、プラネタリギ
アセット20全体が一体に回転して入力と同じ速度の低速
回転状態となる。
【0039】次に図5を参照してサンギア22を入力、リ
ングギア21を出力、キャリア24をワンウェイクラッチ5
を介してロータ13に連結する構成の場合は、磁性粒子式
電磁クラッチ10と油圧クラッチが締結解除されていれ
ば、キャリア24は回転自由でサンギア22の回転はキャリ
ア24を空転してリングギア21に伝達されずニュートラル
状態にあり、ここで磁性粒子式電磁クラッチ10が締結す
ればキャリア24が逆転禁止されてサンギア22の回転がプ
ラネタリギア23を介してリングギア21に伝達され減速し
て低速回転状態となり、ここでさらに油圧クラッチが締
結すれば、プラネタリギアセット20全体が一体に回転し
て入力と同じ速度の高速回転状態となる。
【0040】次に図6を参照してサンギア22を入力、キ
ャリア24を出力、リングギア21をワンウェイクラッチ5
を介してロータ13に連結する構成の場合は、磁性粒子式
電磁クラッチ10と油圧クラッチが締結解除されていれ
ば、リングギア21は回転自由でサンギア22の回転はプラ
ネタリギア23を介してリングギア21を空転してキャリア
24に伝達されずニュートラル状態にあり、ここで磁性粒
子式電磁クラッチ10が締結すればリングギア21が逆転禁
止されてサンギア22の回転がキャリア24に伝達され減速
して低速回転状態となり、ここでさらに油圧クラッチが
締結すれば、プラネタリギアセット20全体が一体に回転
して入力と同じ速度の高速回転状態となる。
【0041】以上のいずれの例においても磁性粒子式電
磁クラッチ10はアウター部材11を静止状態で使用するも
のであり、同アウター部材11に配設される励磁コイル14
は静止側にあって電力供給は電源16から電力線17を介し
て直接励磁コイル14に電力が送られるようになってお
り、電力線17の途中にスリップリングやブラシ等の摺接
する電気接触部を必要としていない。
【0042】なおインナー部材を静止側にしアウター部
材を回転するような構成で使用する場合は、インナー側
に磁性粒子式電磁クラッチを配設すれば電力供給路に電
気接触部を必要としない。
【0043】
【発明の効果】本発明は、磁性粒子式電磁クラッチの固
定部材側に励磁コイルを設けているので、励磁コイルに
電力を供給する電力路にスリップリング等の電気接触部
材を必要とせず、磨耗による不具合がなく信頼性,耐久
性に優れ、小型で低コストの動力伝達装置とすることが
できる。
【0044】プラネタリギアセットの任意の2つのギア
要素を相互に係脱自在とする締結手段を備えることで、
磁性粒子式電磁クラッチが締結状態にある場合に、前記
締結手段の係脱によって出力状態を低速と高速の2段に
変速することができる。
【0045】プラネタリギアセットの残りの1つのギア
要素と磁性粒子式電磁クラッチの回転部材とをワンウェ
イクラッチを介して連結することで、磁性粒子式電磁ク
ラッチと締結手段の連携制御をすることなく円滑な動力
伝達が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る変速装置の概略構成図
である。
【図2】別実施例の変速装置の概略構成図である。
【図3】別実施例の変速装置の概略構成図である。
【図4】別実施例の変速装置の概略構成図である。
【図5】別実施例の変速装置の概略構成図である。
【図6】別実施例の変速装置の概略構成図である。
【図7】従来の変速装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…変速装置、2…入力軸、3…出力軸、5…ワンウェ
イクラッチ、10…磁性粒子式電磁クラッチ、11…アウタ
ー部材、12…インナー部材、13…ロータ、14…励磁コイ
ル、15…電磁粉、16…電源、17…電力線、20…プラネタ
リギアセット、21…リングギア、22…サンギア、23…プ
ラネタリギア、24…キャリア、30…油圧クラッチ、31,
32…回転部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動力が入力される入力部材をプラ
    ネタリギアセットの1つのギア要素に連結し、同プラネ
    タリギアセットの他の1つのギア要素を出力部材に連結
    し、 固定部材に設ける励磁コイルに通電する通電量を制御す
    ることにより回転部材を前記固定部材に対して固定可能
    とする磁性粒子式電磁クラッチを備え、 前記プラネタリギアセットの残りの1つのギア要素と前
    記回転部材とを連結することを特徴とする動力伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プラネタリギアセットの任意の2つ
    のギア要素を相互に係脱自在とする締結手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記プラネタリギアセットの残りの1つ
    のギア要素と前記磁性粒子式電磁クラッチの回転部材と
    をワンウェイクラッチを介して連結したことを特徴とす
    る請求項2記載の動力伝達装置。
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