JPH08337246A - 耐寒性シートパレット - Google Patents
耐寒性シートパレットInfo
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- JPH08337246A JPH08337246A JP17786795A JP17786795A JPH08337246A JP H08337246 A JPH08337246 A JP H08337246A JP 17786795 A JP17786795 A JP 17786795A JP 17786795 A JP17786795 A JP 17786795A JP H08337246 A JPH08337246 A JP H08337246A
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Abstract
ぐれた耐寒性シートパレットを提供する。 【構成】 (A)プロピレン系重合体 50〜95重量
%、(B)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須成
分として含む触媒の存在下に、エチレンまたはエチレン
と炭素数3〜20のα−オレフィンを(共)重合させる
ことにより得られる、(ロ)密度が0.86〜0.97
g/cm3、(ハ)メルトフローレートが0.01〜5
0g/10分、(ニ)分子量分布パラメーターMw/M
n1.8〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パラメ
ーターCb1.2以下であるエチレン(共)重合体5〜
50重量%、および(C)エチレン系重合体0〜45重
量%からなる組成物(ただし(A),(B)および
(C)成分の合計量を100重量%とする)によって構
成されかつ上面の摩擦係数が下面の摩擦係数より大き
く、厚さが0.3〜10mmの耐寒性シートパレット。
Description
トに関し、さらに詳しくは、プロピレン系重合体、特定
のエチレン(共)重合体および所望によりエチレン系重
合体を含むシートからなり、かつ上面の摩擦係数が下面
のそれより大きく、厚さが0.3〜10mmあるシート
パレットに関する。
野においても、従来の木製パレットやプラスチック製パ
レットなどの代わりに、軽便なシートパレットを利用す
る流通システムが急速に普及しつつある。シートパレッ
トは、(イ)保管のためのスペースが節約できること、
(ロ)安価であること、(ハ)場合によっては回収を省
略できること、(ニ)製作が簡単であること、および
(ホ)作業能率を向上しうることなど多くの利点を有し
ている。このシートパレット(スリップシートともい
う)は、プラスチックを主原料として製作し、その構造
や形状、さらには組成にも特徴を持たせた種々のものが
提案されている。
開示された「荷運び用の台」は、ポリオレフィン系熱可
塑性樹脂の厚さ0.5ないし3.2mmのシートパレッ
トの少なくとも上面に粗面が形成され、かつ上面は下面
よりも荒い面に形成されており、それにより包装貨物の
運搬、移送を行う際に、上面と貨物との間の静的摩擦係
数を下面とプラテンとの間の滑り摩擦係数よりも高くし
て荷役作業を円滑ならしめている。
れた「スリップパレット」は、ポリオレフィン樹脂を主
成分とし、見掛け比重が0.4〜0.7mmの発泡シー
トに罫線を刻設し、周縁の1箇所以上にタブを設けたも
のであり、罫線部の破断防止や耐衝撃性などの改良を目
的とするシートパレットである。これらの従来技術によ
り、シートパレットの耐水性、耐油性、耐薬品性、強
度、耐熱性、耐衝撃性などの基本的性状は一応満足でき
るものが得られている。また耐寒性、耐衝撃性を向上さ
せる材料としてはプロピレン・ブロックコポリマーある
いはポリプロピレンとエチレン・プロピレンゴムとのブ
レンド組成物なども開発されており、たとえば特開昭6
2−174233号公報に開示された「耐寒性シートパ
レット」は、プロピレン重合体と特定のエチレン・α−
オレフィン共重合体とからなる組成物を用いたもので、
耐寒性を改良することを目的としている。さらにポリプ
ロピレンにエチレン・プロピレンゴムおよびポリエチレ
ンを配合した組成物(たとえば特公昭39−18746
号、特公昭41−7345号、特開昭55−10433
4号各公報など)も知られている。
囲の拡大に伴い高温・低温両面の特性が要望され、とく
に寒冷地、冷凍庫内などの超低温下の使用を考慮して、
強度、耐熱性などと同時に耐低温衝撃性の向上が極めて
重要になりつつある。通常プラスチック材料において強
度、剛性、耐熱性などは耐衝撃性とくに耐低温衝撃性と
相反する性状であるため、従来の組成物でこれらを同時
に満足させることは困難であり、これら諸物性のバラン
スを考慮したシートパレットの開発が強く望まれてい
た。
の問題を解決することにあり、とくに剛性および耐低温
衝撃性のバランスの点ですぐれた耐寒性シートパレット
を提供することにある。
に沿って鋭意検討した結果、プロピレン系重合体、特定
のエチレン(共)重合体および所望によりエチレン重合
体からなる組成物から、著しく耐寒性、剛性、引張強度
等のすぐれたシートパレットが得られることを見いだ
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、第1に、
(A)プロピレン系重合体 50〜95重量%、(B)
(イ)シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を含む
周期律表第IV族の遷移金属化合物を必須成分として含
む触媒の存在下に、エチレンまたはエチレンと炭素数3
〜20のα−オレフィンとを(共)重合させることによ
り得られる、(ロ)密度が0.86〜0.97g/cm
3、(ハ)メルトフローレートが0.01〜50g/1
0分、(ニ)分子量分布パラメーターMw/Mn1.8
〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パラメーターC
bが1.2以下であるエチレン(共)重合体5〜50重
量%、および(C)エチレン系重合体0〜45重量%か
らなる組成物(ただし(A),(B)および(C)成分
の合計量を100重量%とする)によって構成され、か
つ上面の摩擦係数が下面の摩擦係数より大きく、厚さが
0.3〜10mmであることを特徴とするシート状の耐
寒性シートパレットである。
重合体が、下記のエチレン(共)重合体から選択された
少なくとも1種であることを特徴とする上記の耐寒性シ
ートパレットである。 〔エチレン系重合体〕 (C1)密度0.86〜0.97g/cm3のエチレン
・α−オレフィン共重合体 (C2)高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン、
エチレン・ビニルエステル共重合体、エチレンとα,β
−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体
るプロピレン系重合体(A)としては、プロピレンの単
独重合体、プロピレンを主成分とする他のα−オレフィ
ンとの共重合体およびそれらの混合物などが使用される
が、耐熱性の点から結晶性のプロピレン単独重合体、プ
ロピレン・エチレンプロック共重合体などが好ましい。
上記プロピレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレ
フィン含量はそれぞれ1〜20重量%が好ましい。α−
オレフィンの含量が1重量%未満の場合は衝撃強度が十
分ではない。また、α−オレフィンの含量が20重量%
を超える場合は剛性が低くシート等として適さなくなる
虞が生じる。上記プロピレン系重合体のメルトフローレ
ート(以下MFRという)は0.1〜20g/10mi
nの範囲が好ましく、特に0.3〜10g/10min
が好ましい。MFRが0.1g/10min未満では溶
融樹脂の流動性が悪く、押出機のスクリュー動力が高く
なり過ぎ、良好なシートの生産が困難となる虞が生じ
る。一方、MFRが20g/10minを超える場合
は、溶融樹脂のウエブが垂れ下がり、良好な成形ができ
ず、またシートの強度その他の物性が低下する懸念が生
ずる。
造は、前記シクロペンタジエニル骨格を有する配位子を
含む周期律表第IV族の遷移金属化合物と、必要により
助触媒、有機アルミニウム化合物および/または担体と
を含む触媒の存在下にエチレンまたはエチレンと炭素数
3〜20のα−オレフィンを共重合させることにより得
られる。また、上記触媒に予めエチレンおよび/または
前記α−オレフィンを予備重合させて得られるものを触
媒に供してもよい。
20、好ましくは3〜12のものであり、具体的にはプ
ロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1な
どが挙げられる。また、これらのα−オレフィンの含有
量は、通常30モル%以下、好ましくは3〜20モル%
の範囲で選択されることが望ましい。
を製造する触媒である(イ)シクロペンタジエニル骨格
を有する配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合
物のシクロペンタジエニル骨格とは、シクロペンタジエ
ニル基、置換シクロペンタジエニル基等である。置換シ
クロペンタジエニル基としては、炭素数1〜10の炭化
水素基、シリル基、シリル置換アルキル基、シリル置換
アリール基、シアノ基、シアノアルキル基、シアノアリ
ール基、ハロゲン基、ハロアルキル基、ハロシリル基等
から選ばれた少なくとも1種の置換基を有する置換シク
ロペンタジエニル基等である。該置換シクロペンタジエ
ニル基の置換基は2個以上有していてもよく、また係る
置換基同志が互いに結合して環を形成してもよい。
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基等が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロアルキル基等のシクロアルキル基;フェニル基、トリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等のア
ラルキル基等が例示される。これらの中でもアルキル基
が好ましい。
としては、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシク
ロペンタジエニル基、n−ヘキシルシクロペンタジエニ
ル基、1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、1,
3−n−ブチルメチルシクロペンタジエニル基、1,3
−n−プロピルメチルエチルシクロペンタジエニル基な
どが具体的に挙げられる。本発明の置換シクロペンタジ
エニル基としては、これらの中でも炭素数3以上のアル
キル基が置換したシクロペンタジエニル基が好ましく、
特に1,3−置換シクロペンタジエニル基が好ましい。
結合して1または2以上の環を形成する場合の置換シク
ロペンタジエニル基としては、インデニル基、炭素数1
〜8の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置
換された置換インデニル基、ナフチル基、炭素数1〜8
の炭化水素基(アルキル基等)等の置換基により置換さ
れた置換ナフチル基、炭素数1〜8の炭化水素基(アル
キル基等)等の置換基により置換された置換フルオレニ
ル基等が好適なものとして挙げられる。
を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の遷移金属と
して、ジルコニウム、チタン、ハフニウム等が挙げら
れ、特にジルコニウムが好ましい。
ル骨格を有する配位子としては通常1〜3個を有し、ま
た2個以上有する場合は架橋基により互いに結合してい
てもよい。なお、係る架橋基としては炭素数1〜4のア
ルキレン基、アルキルシランジイル基、シランジイル基
などが挙げられる。
てシクロペンタジエニル骨格を有する配位子以外の配位
子としては、代表的なものとして、水素、炭素数1〜2
0の炭化水素基(アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アラルキル基、ポリエニル基
等)、ハロゲン、メタアルキル基、メタアリール基など
が挙げられる。
位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物の具体例
としては以下のものがある。すなわちモノアルキルメタ
ロセンとして、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウ
ムメチルクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)チ
タニウムフェニルクロライド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムメチルクロライド、ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムフェニルクロライドなどが
ある。ジアルキルメタロセンとして、ビス(シクロペン
タジエニル)チタニウムジメチル、ビス(シクロペンタ
ジエニル)チタニウムジフェニル、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジフェニル、ビス(シクロペン
タジエニル)ハフニウムジメチル、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジフェニルなどがある。トリアル
キルメタロセンとしては、シクロペンタジエニルチタニ
ウムトリメチル、シクロペンタジエニルジルコニウムト
リフェニル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリネ
オペンチル、シクロペンタジエニルジルコニウムトリメ
チル、シクロペンタジエニルハフニウムトリフェニル、
シクロペンタジエニルハフニウムトリネオペンチル、シ
クロペンタジエニルハフニウムトリメチルなどがある。
であるペンタメチルシクロペンタジエニルチタニウムト
リクロライド、ペンタエチルシクロペンタジエニルチタ
ニウムトリクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペン
タジエニル)チタニウムジフェニルなどが挙げられる。
ウム化合物としては、ビス(インデニル)チタニウムジ
フェニルまたはジクロライド、ビス(メチルシクロペン
タジエニル)チタニウムジフェニルまたはハライド;ジ
アルキル、トリアルキル、テトラアルキルまたはペンタ
アルキルシクロペンタジエニルチタニウム化合物として
は、ビス(1,2−ジメチルシクロペンタジエニル)チ
タニウムジフェニルまたはジクロライド、ビス(1,2
−ジエチルシクロペンタジエニル)チタニウムジフェニ
ルまたはジクロライドまたは他のジハライド錯体、シリ
コン、アミンまたは炭素連結シクロペンタジエン錯体と
してはジメチルシリルジシクロペンタジエニルチタニウ
ムジフェニルまたはジクロライド、メチレンジシクロペ
ンタジエニルチタニウムジフェニルまたはジクロライ
ド、他のジハライド錯体が挙げられる。
ルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロライド、
ペンタエチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリク
ロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジフェニル;アルキル置換シクロペンタジ
エンとしては、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(n−ブチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、それらのハロア
ルキルまたはジハライド錯体;ジアルキル、トリアルキ
ル、テトラアルキルまたはペンタアルキルシクロペンタ
ジエンとしてはビス(ペンタメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,2−ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、およびそ
れらのジハライド錯体、シリコン、炭素連結シクロペン
タジエン錯体としては、ジメチルシリルジシクロペンタ
ジエニルジルコニウムジメチルまたはジハライド、メチ
レンジシクロペンタジエニルジルコニウムジメチルまた
はジハライド、メチレンジシクロペンタジエニルジルコ
ニウムジメチルまたはジハライドなどが挙げられる。
化合物の例として、下記一般式で示されるシクロペンタ
ジエニル骨格を有する配位子とそれ以外の配位子および
遷移金属原子が環を形成するものも挙げられる。
格を有する配位子、Xは水素、ハロゲン、炭素数1〜2
0のアルキル基、アリールシリル基、アリールオキシ
基、アルコキシ基、アミド基、シリルオキシ基等を表
し、Yは−O−、−S−、−NR−、−PR−またはO
R、SR、NR2、PR2からなる群から選ばれる2価
中性リガンド、ZはSiR2、CR2、SiR2SiR
2、CR2CR2、CR=CR、SiR2CR2、BR
2、BRからなる群から選ばれる2価基を示す。ただ
し、Rは水素または炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基、シリル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化
アリール基、またはY、ZまたはYとZの双方からの2
個またはそれ以上のR基は縮合環系を形成するものであ
る。Mは周期律表第IV族の遷移金属原子を表す。
金属化合物の例としては、(t−ブチルアミド)(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイ
ルジルコニウムジクロライド、(t−ブチルアミド)
(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタ
ンジイルチタンジクロライド、(メチルアミド)(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイ
ルジルコニウムジクロライド、(メチルアミド)(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイ
ルチタンジクロライド、(エチルアミド)(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)メチレンタンジクロライド、
(t−ブチルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)シランチタンジクロライド、(t−ブチ
ルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)シランジルコニウムジベンジル、(ベンジルアミ
ド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シ
ランチタンジクロライド、(フェニルホスフイド)ジメ
チル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランチタ
ンジクロライドなどが挙げられる。
表第IV族の遷移金属化合物を重合触媒として有効にな
しうる、または触媒的に活性化された状態のイオン性電
荷を均衡させうるものをいい、具体的な助触媒として
は、有機アルミニウムオキシ化合物のベンゼン可溶のア
ルミノキサンやベンゼン不溶の有機アルミニウムオキシ
化合物、ホウ素化合物、酸化ランタンなどのランタノイ
ド塩、酸化スズ等が挙げられる。これらの中でもアルミ
ノキサンが最も好ましい。
て使用されてもよい。該担体としては無機化合物または
有機化合物の多孔質酸化物が好ましく、具体的にはSi
O2、Al2O3、MgO、ZrO2、TiO2、B2
O3、CaO、ZnO、BaO、ThO2等またはこれ
らの混合物か挙げられ、SiO2−Al2O3、SiO
2−V2O5、SiO2−TiO2、SiO2−V2O
5、SiO2−MgO、SiO2−Cr2O3等が挙げ
られる。これらの中でもSiO2およびAl2O3から
なる群から選択された少なくとも1種の成分を主成分と
するものが好ましい。また、有機担体としては、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用でき、具体的に
は、粒子状のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、
ポリスチレン、ポリノルボルネン、各種天然高分子およ
びこれらの混合物等が挙げられる。
トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウ
ム等のトリアルキルアルミニウム;ジアルキルアルミニ
ウムハライド;アルキルアルミニウムセスキハライド;
アルキルアルミニウムジハライド;アルキルアルミニウ
ムハイドライド、有機アルミニウムアルコキサイド等が
挙げられる。
前記触媒の存在下、実質的に溶媒の存在しない気相重合
法、スラリー重合法、溶液重合法等で製造され、実質的
に酸素、水等を断った状態で、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素等に例示される
不活性炭化水素溶媒の存在下で製造される。重合条件は
特に限定されないが、重合温度は通常15〜350℃、
好ましくは20〜200℃、さらに好ましくは50〜1
10℃であり、重合圧力は低中圧法の場合通常常圧〜7
0kg/cm2G、好ましくは常圧〜20kg/cm2
Gであり、高圧法の場合通常1500kg/cm2G以
下が望ましい。重合時間は低中圧法の場合通常3分〜1
0時間、好ましくは5分〜5時間程度が望ましい。高圧
法の場合、通常1分〜30分、好ましくは2分〜20分
程度が望ましい。また、重合は一段重合法はもちろん、
水素濃度、モノマー濃度、重合圧力、重合温度、触媒等
の重合条件が互いに異なる2段階以上の多段重合法など
特に限定されるものではない。
ン(共)重合体(B)は、(ロ)密度が0.86〜0.
97g/cm3、好ましくは0.89〜0.95g/c
m3、より好ましくは0.90〜0.94g/cm3の
範囲である。密度が0.86g/cm3未満では剛性、
耐熱性が劣り、0.97g/cm3以上では耐衝撃性
(低温脆化温度)が十分でない。特に、0.90〜0.
94g/cm3の範囲であれば、剛性、耐熱性と耐衝撃
性とがバランスされるシートパレットが得られる。ま
た、エチレン(共)重合体(B)の(ハ)メルトフロー
レートは0.01〜50g/分、好ましくは0.03〜
30g/分、さらに好ましくは0.1〜15g/10分
の範囲である。MFRが0.01未満では成形加工性が
劣り、50以上では強度が低下する。
(ニ)分子量分布パラメーター(Mw/Mn)は1.8
〜3.5、好ましくは2.0〜3.0さらに好ましくは
2.2〜2.8の範囲であることが望ましい。Mw/M
nが1.8未満では成形加工性が劣り、3.5以上では
耐衝撃性が劣る。Mw/Mnが上記範囲にあることによ
り、従来のエチレン系重合体(C)と比較して、衝撃強
度などの機械的強度が格段に優れるものである。本発明
のエチレン(共)重合体(B)の分子量分布(Mw/M
n)の算出方法は、ゲルパーミエイションクロマトグラ
フィー(GPC)により重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)を求め、このMw/Mnを求めるもの
である。
(共)重合体の(ホ)組成分布パラメーターCbは1.
2以下であり、好ましくは1.15以下、さらに好まし
くは1.1以下にあることが望ましい。1.2以上で
は、(B)成分のエチレン(共)重合体の機械的強度の
格段なる向上効果が望めない虞を生じる。
(共)重合体の組成分布パラメーターの測定法は下記の
通りである。試料に耐熱安定剤を加え、ODCBに濃度
0.2重量%となるように135℃で加熱溶解する。溶
液を、けい藻土(セライト545)を充填したカラムに
移送し、0.1℃/minで25℃まで冷却し、試料を
セライト表面に沈着する。次に、ODCBを一定流量で
流しながら、カラム温度を5℃きざみに120℃まで段
階的に昇温し、試料を溶出させ試料を分別する。溶液を
メタノールで再沈後、ろ過、乾燥し、各溶出温度の試料
を得る。各試料の重量分率および分岐度(炭素数100
0個あたりの分岐数)を測定する。分岐度(測定値)は
13C−NMRにより測定し求める。
ンについては次のような、分岐度の補正を行う。すなわ
ち、溶出温度に対して測定した分岐度をプロットし、相
関関係を最小自乗法で直線に近似し、検量線を作成す
る。この近似の相関係数は十分大きい。この検量線によ
り求めた値を各フラクションの分岐度とする。なお、溶
出温度95℃以上では溶出温度と分岐度に必ずしも直線
関係が成立しないのでこの補正は行わない。
iを、溶出温度5℃当たりの分岐度biの変化量(bi
−bi−1)で割って相対濃度ciを求め、分岐度に対
して相対濃度をプロットし、組成分布曲線を得る。この
組成分布曲線を一定の幅で分割し、次式により組成分布
パラメーターCbを算出する。
分の相対濃度と分岐度である。組成分布パラメーターC
bは試料の組成が均一である場合に1となり、組成分布
が広がるに従って値が大きくなる。
の提案がなされている。例えば特開昭60−88016
号では、試料を溶剤分別して得た各分別試料の分岐数に
対して、累積重量分率が特定の分布(対数正規分布)を
すると仮定して数値処理を行い、重量平均分岐度(C
w)と数平均分岐度(Cn)の比を求めている。この近
似計算は、試料の分岐数と累積重量分率が対数正規分布
からずれると精度が下がり、市販のLLDPEについて
測定を行うと相関係数R2はかなり低く、値の精度は充
分でない。また、このCw/Cnの測定法および数値処
理法は、本発明のCbのそれと異なるが、あえて数値の
比較を行えば、Cw/Cnの値は、Cbよりかなり大き
くなる。
(B)は、触媒の活性点が均一であるため分子量分布と
組成分布が狭くなり、衝撃強度が優れるものとなる。こ
れらの重合体は、従来のチーグラー型触媒やフィリップ
ス型触媒(以下総称してチーグラー型触媒という)で得
られるこれら(C)成分のエチレン・α−オレフィン共
重合体とは性状が異なるものである。
体(C)成分は、大別して2種類があり、その第1の成
分(C1)は、従来のイオン重合法によるチーグラー型
触媒またはフィリップス型触媒(以下総称してチーグラ
ー型触媒という)で得られる密度0.86〜0.97g
/cm3のエチレン重合体またはエチレン・α−オレフ
ィン共重合体であって、具体的には高密度ポリエチレン
(HDPE)、線状中密度ポリエチレン(MDPE)、
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリ
エチレン(VLDPE)等が挙げられる。
中・低密度ポリエチレン(HDPE、MDPE、LLD
PE)は、密度が0.91〜0.97g/cm3、好ま
しくは0.91〜0.96g/cm3の範囲であり、M
FRが0.05〜20g/10min、好ましくは0.
1〜10g/10min、さらに好ましくは0.3〜1
0g/5minの範囲で選択される。Mw/Mnは特に
限定はないが、3.0〜13、好ましくは3.5〜8の
範囲であるのが一般的である。組成分布は特に限定はな
いが、1.5以上好ましくは2.0以上であるのが一般
的である。
度ポリエチレン(VLDPE)は、密度が0.86〜
0.91g/cm3未満、好ましくは0.88〜0.9
05g/cm3、MFRは0.01〜20g/10mi
n、好ましくは0.1〜10g/10minの範囲で選
択される。該超低密度ポリエチレン(VLDPE)は、
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とエチレン・
α−オレフィン共重合体ゴム(EPR、EPDM)との
中間の性状を示し、示差走査熱量測定法(DSC)によ
る最大ピーク温度(Tm)が60℃以上、好ましくは1
00℃以上、かつ沸騰n−ヘキサン不溶分が10重量%
以上の性状を有する特定のエチレン・α−オレフィン共
重合体であり、少なくともチタンおよび/またはバナジ
ウムを含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物
とからなる触媒を用いて重合され、直鎖状低密度ポリエ
チレンが示す高結晶部分とエチレン・α−オレフィン共
重合体ゴムが示す非晶部分とを合わせ持つ樹脂であっ
て、前者の特徴である機械的強度、耐熱性などと、後者
の特徴であるゴム状弾性、耐低温衝撃性などがバランス
よく共存している。
−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、炭素
数3〜12、好ましくは3〜10の範囲であって、具体
的にはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセ
ン−1等を挙げることができる。これらα−オレフィン
の含有量は3〜40モル%の範囲で選択されることが好
ましい。
(C2)は、高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレ
ン(LDPE)、エチレン・ビニルエステル共重合体、
エチレンとα、β−不飽和カルボン酸またはその誘導体
との共重合体である。
MFR(メルトフローレート)が0.05〜20g/1
0min、好ましくは0.1〜10g/10min、さ
らに好ましくは1.0〜10g/10minの範囲であ
る。この範囲内であれば組成物の溶融張力が適切な範囲
となりシート成形等がし易い。また密度は0.91〜
0.94g/cm3、好ましくは0.912〜0.93
5g/cm3、さらに好ましくは0.912〜0.93
0g/cm3である。また、Mw/Mnは3.0〜1
2、好ましくは4.0〜8.0である。
体は、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレンを主成
分とするプロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸
ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステア
リン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニルなどのビニルエ
ステル単量体との共重合体である。これらの中でも特に
好ましいものとしては、酢酸ビニルを挙げることができ
る。すなわち、エチレン50〜99.5重量%、ビニル
エステル0.5〜50重量%、他の共重合可能な不飽和
単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好まし
い。特にビニルエステル含有量は3〜20重量%、好ま
しくは5〜15重量%の範囲である。これら共重合体の
MFRは、0.1〜20g/10min、好ましくは
0.3〜10g/10minである。
ン酸またはその誘導体との共重合体の代表例としては、
エチレン・(メタ)アクリル酸またはそのアルキルエス
テル共重合体が挙げられ、これらのコモノマーとして
は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、ア
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸−n−ブチル、メタクリル酸−n−ブチル、ア
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、アク
リル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等を挙げること
ができる。この中でも特に好ましいものとして(メタ)
アクリル酸のメチル、エチル等のアルキルエステルを挙
げることができる。特に(メタ)アクリル酸エステル含
有量は3〜20重量%、特に5〜15重量%の範囲であ
ることが好ましい。これら共重合体のMFRは、0.1
〜20g/10min、好ましくは0.3〜10g/1
0minである。
分50〜95重量%、好ましくは60〜93重量%、さ
らに好ましくは65〜87重量%、(B)成分5〜50
重量%、好ましくは7〜40重量%、さらに好ましくは
13〜35重量%、(C)成分45重量%まで、好まし
くは35重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下
で構成される。耐熱性等を重視する場合には、(A)成
分と(B)成分の2成分で構成されることが好ましい
が、耐寒性、加工性、経済性を考慮した場合には(C)
成分を45重量%までを配合することが望ましい。上記
(A)成分の配合量が50重量%未満ではシートの剛性
が低下し、(B)成分の配合量が5重量%未満では低温
衝撃性が改良されない。また、(C)成分が45重量%
を超えると引張強度等の機械強度特性等が改良されない
虞を生じる。本発明に用いられる配合組成物が有する性
状の目標値は、曲げ剛性率5000kg/cm2以上、
好ましくは5500kg/cm2以上、さらに好ましく
は6000kg/cm2以上であり、脆化温度−50℃
以下、好ましくは−55℃以下である。
配合方法としては任意の公知技術が使用でき、代表的な
例としてはヘンシェルミキサー、押出機、タンブラーな
どの通常の混練機を用いて、ドライブレンド、溶融混合
などの方法によって行われる。本発明は上記のように
(A)、(B)および(C)成分を所望の割合で混合し
た後、押出成形(たとえばTダイ法)またはカレンダー
法などの通常の方法でシート成形される。
加工、サンドブラスト、コロナ放電処理、火炎処理、プ
ラズマ処理などの表面処理を施して粗面化するか、ある
いはシートの上面にエチレン−酢酸ビニル共重合体、合
成ゴムなどの防滑材を張り合わせまたは積層することに
より、シート下面の摩擦係数より上面の摩擦係数を大き
くして荷滑りや荷くずれを防止する。上記の摩擦係数に
ついては、紙製あるいはプラスチック製など貨物の包装
材料により、また貨物底部の形状、貨物の重量などによ
り異なるが、たとえばボール紙の表面に対しては上面静
止摩擦係数として0.2〜0.8、好ましくは0.3〜
0.7範囲が適当である。シート上面が前記の摩擦係数
の範囲であるためには、シート粗面化を例えばエンボス
加工処理で行う場合、エンボスの程度である表面粗度R
maxが10〜300μm、好ましくは20〜200μ
m、さらに好ましくは30〜150μmである。なお、
Rmaxとは粗面の山谷差の最大値である。
〜10mm、好ましくは0.5〜5mm、さらに好まし
くは0.8〜2.5mmの範囲において適宜選択する。
シートパレットの厚さが0.3mm未満においては、シ
ートの剛性などの機械的強度が劣り、また厚さが10m
mを超える場合には、本発明において要求される特性は
充足されるが、重量が大となり、荷役の自動化や取扱い
に支障をきたす懸念がある。本発明のシートパレットの
形状は、矩形、正方形、楕円形、円形など適宜の形状で
よい。
に、カーボンブラック、炭酸カルシウム、シリカ、金属
繊維などの各種充てん材または酸化防止剤、難燃化剤、
着色剤、帯電防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、分散剤など
通常の添加剤を必要に応じて配合してもよい。
はプロピレン系重合体、特定のエチレン(共)重合体お
よびエチレン系重合体の配合組成物を用いることによ
り、耐水性、耐油性、耐薬品性などの化学的性質が良好
で反復使用に耐えるのみならず、強度、剛性、耐熱性お
よび耐低温衝撃性などのバランスが従来のものより格段
に優れており、とくに超低温の環境下における機械特性
が向上し、長期間支障なく使用することができる。
て具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定さ
れるものではない。
量11重量%、MFR1.5g/10min)
を窒素置換し1.5Lの精製トルエンを入れた。次い
で、ブテン−1を10g添加し、更にビス(n−ブチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(Z
rとして0.02mモル)メチルアルモキサン〔MA
O〕(MAO/Zr=500〔モル比〕)の混合溶液を
加えた後、80℃に昇温した。次にエチレンを供給し
て、連続的に重合しつつ圧力を一定に維持して重合を行
った。なお、得られたエチレン・ブテン−1共重合体の
物性は以下の通りであった。 MFR :1.9g/10分 密度 :0.9238g/cm3 融点 :116℃ 分子量分布(Mw/Mn) :2.1 組成分布 :1.03
重合 攪拌機を付した容量3Lのステンレス製オートクレーブ
を窒素置換し1.5Lの精製トルエンを入れた。次い
で、オクテン−1を150ml添加し140℃まで加熱
した。次にエチレンを30kg/cm2Gに張り込み、
ついでトルエンに溶解した(tert−ブチルアミド)
ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シラン
ジルコニウムジクロライド(Zrとして0.02mモ
ル)メチルアルモキサン〔MAO〕(MAO/Zr=5
00〔モル比〕)の混合溶液を加えた後、80℃に昇温
した。次にエチレンを供給して、連続的に重合しつつ圧
力を一定に維持して重合を行った。なお、得られたエチ
レン・オクテン−1共重合体の物性は以下の通りであっ
た。 MFR :2.1g/10分 密度 :0.9258g/cm3 融点 :109℃ 分子量分布(Mw/Mn) :3.8 組成分布 :1.08
リエチレン(密度=0.925g/cm3、MFR=
2.0g/10分、Mw/Mn=4.3、組成分布=
1.6、商品名:日石リニレックス、日本石油化学
(株)製) C2:チーグラー触媒による超低密度ポリエチレン(密
度=0.905g/cm3、MFR=1.0g/10
分、商品名:日石ソフトレックス、D9510 日本石
油化学(株)製) C3:チーグラー触媒による高密度ポリエチレン(密度
=0.954g/cm3、MFR=0.3g/10分、
商品名:日石スタフレン、E803 日本石油化学
(株)製) C4:高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン(密
度=0.924g/cm3、MFR=1.0g/10
分、商品名:日石レクスロン、F22 日本石油化学
(株)製)
合になるようドライブレンドした後、押出し機(120
mmφ)を用いて樹脂温度235℃、冷却ロール温度1
00℃、引取り速度2mm/minのシート成形条件
で、厚さ1.8mm×幅1600mmのシートを押出し
成形し、さらにシートの上面にエンボス加工を施してシ
ートパレット材料を製造した。上記の各種シートパレッ
ト材料の配合組成および性状を表1に示す。性状値の測
定法法は次のとおりである。 曲げこわさ :JIS K7106 脆化温度 :JIS K6760 静止摩擦係数:傾斜板法(ダンボール紙/シート面)
においてはいずれも曲げ剛性率、引張強度が高く、かつ
脆化温度が十分に低くて、剛性と耐低温衝撃性のバラン
スがすぐれている。これに対し比較例の場合には、これ
らの性状のバランスが十分でなく、両者を同時に満足さ
せることができなかった。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)プロピレン系重合体 50〜95
重量%、(B)(イ)シクロペンタジエニル骨格を有す
る配位子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物を必
須成分として含む触媒の存在下に、エチレンまたはエチ
レンと炭素数3〜20のα−オレフィンを(共)重合さ
せることにより得られる、(ロ)密度が0.86〜0.
97g/cm3、(ハ)メルトフローレートが0.01
〜50g/10分、(ニ)分子量分布パラメーターMw
/Mn1.8〜3.5の範囲であり、(ホ)組成分布パ
ラメーターCb1.2以下であるエチレン(共)重合体
5〜50重量%、および(C)エチレン系重合体0〜4
5重量%からなる組成物(ただし(A),(B)および
(C)成分の合計量を100重量%とする)によって構
成され、かつ上面の摩擦係数が下面の摩擦係数より大き
く、厚さが0.3〜10mmであることを特徴とするシ
ート状の耐寒性シートパレット。 - 【請求項2】 前記(C)エチレン系重合体が、下記の
エチレン(共)重合体から選択された少なくとも1種で
あることを特徴とする請求項1に記載の耐寒性シートパ
レット。 〔エチレシ系重合体〕 (C1)密度0.86〜0.97g/cm3のエチレン
・α−オレフィン共重合体 (C2)高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン、
エチレン・ビニルエステル共重合体、エチレンとα,β
−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17786795A JP3493080B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 耐寒性シートパレット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH08337246A true JPH08337246A (ja) | 1996-12-24 |
JP3493080B2 JP3493080B2 (ja) | 2004-02-03 |
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JP17786795A Expired - Fee Related JP3493080B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | 耐寒性シートパレット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103523332A (zh) * | 2013-10-30 | 2014-01-22 | 符兰逊 | 耐低温塑料托盘及其制备方法 |
JP2015530957A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-10-29 | コリア コンテナー プール カンパニー リミテッド | 2種以上の樹脂及びガラス長繊維を含む組成物 |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP17786795A patent/JP3493080B2/ja not_active Expired - Fee Related
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