JPH08336436A - シリンダ式伸縮ユニット及び昇降椅子 - Google Patents

シリンダ式伸縮ユニット及び昇降椅子

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JPH08336436A
JPH08336436A JP14465095A JP14465095A JPH08336436A JP H08336436 A JPH08336436 A JP H08336436A JP 14465095 A JP14465095 A JP 14465095A JP 14465095 A JP14465095 A JP 14465095A JP H08336436 A JPH08336436 A JP H08336436A
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JP
Japan
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cylinder
tube
seat body
cylinder tube
axis
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JP14465095A
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Inventor
Yoshi Sakurai
由 桜井
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Chitose Corp
Original Assignee
Chitose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 脚支柱20におけるガススプリング50のシ
リンダチューブ外周を、6つの平面51aを有する正六
角形状に形成するとともに、取付パイプ21に固定され
たシリンダガイド筒22の筒孔内に、上記各平面51a
にそれぞれ対応して6つの平面22aを形成し、相対応
する平面22a、51a間の係合により、シリンダチュ
ーブ51のシリンダガイド筒22に対する回り止めを行
って、座体の回り止めを図る昇降椅子。 【効果】 精度管理が容易な平面を所定の精度に維持す
るだけで、がたつき等の不具合をなくしつつ、確実に回
り止めを図ることができる。従って、製作を容易に行え
て、コストの削減を図り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガススプリング等の
シリンダが用いられたシリンダ式伸縮ユニット及びその
ユニットを支柱に具備する昇降椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は支柱(2)にガススプリング式
(シリンダ式)伸縮ユニットが適用された昇降椅子であ
る。図8及び図9(a)に示すように、この椅子は、脚
体(1)に丸パイプからなる取付パイプ(4)の下端が
固定されており、取付パイプ(4)の上部内周に、シリ
ンダガイド筒(5)が、固定ピン(2a)により嵌込み
状態に固定されている。更にシリンダガイド筒(5)の
筒孔内には、ガススプリング(6)のシリンダチューブ
(6a)が軸心を揃えた状態で軸心に沿ってスライド自
在に挿入されるとともに、ガススプリング(6)のロッ
ド(6b)が、取付パイプ(4)の下端閉塞板に固定さ
れている。
【0003】一方、ガススプリング(6)の上端には円
錐台形の座体取付部(6c)が設けられるとともに、そ
の座体取付部(6c)に対応して座体(3)の下面側に
は取付凹部(3a)が設けられている。そして座体取付
部(6c)が取付凹部(3a)に嵌着されることによっ
て、座体(3)が支柱(2)に取り付けられている。
【0004】なお図8において、(7)はシリンダチュ
ーブ(6a)側に固定された筒状カバーである。
【0005】この昇降椅子においては、座体(3)に設
けられた図示しないレバーを操作して、ガススプリング
(6)の上端に設けられたロッド進出ボタン(6d)を
押操作すると、ガススプリング(6)のロッド(6b)
が進出方向へ付勢する。従って、座体(3)への荷重を
低減すればロッド(6b)が進出して座体(3)が上昇
する一方、座体(3)にガススプリング(6)の付勢力
よりも大きい荷重を加えればロッド(6b)が後退し
て、座体(3)が降下する。こうして座体(3)を昇降
させ所望の高さとなったところで、レバー操作の解除に
よりロッド進出ボタン(6d)の押込を解除すれば、ロ
ッド(6b)の進退移動が規制され、座体(3)が所望
の高さで保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
昇降椅子は、取付パイプ(4)に固定されたシリンダガ
イド筒(5)に対し、シリンダチューブ(6a)が軸心
回りに回転し、容易に座体(3)が回転するものとなさ
れている。
【0007】ところが、座体(3)があまりにも簡単に
回転してしまうと、高齢者、身体障害者や、子供にとっ
ては、使用し難いことがある。例えば、着座する直前に
座体(3)に手を掛けたときに、座体(3)が不本意に
回転して、座体位置がずれてしまい、スムーズに着座で
きなくなったり、あるいは着座中に不意に座体(3)が
回転して不快感を覚えたりする等の不具合が発生する。
【0008】このため上記のような昇降椅子において、
高齢者、身体障害者、子供等を対象としているものは、
座体(3)の回り止めを図ることが好ましい。回り止め
手段としてまず容易に考えられるのは、支柱(2)とは
別に、伸縮アームにより脚体(1)と座体(3)とを直
結する構成である。しかしながら、この構成では、アー
ムが別途必要となり、部品点数の増加によりコストの増
大を来すとともに、アームによって外観美を損ねるとい
う問題が発生する。
【0009】一方、支柱(2)をなす伸縮ユニット自体
に回り止め手段を具備させる方式も考えられる。例えば
図9(b)に示すように、ガススプリング(6)のシリ
ンダチューブ(6a)の外周に、その外周の一部をカッ
トするようにして、軸心と平行な1つの平面(8a)を
軸心方向に沿って形成する一方、シリンダガイド筒
(5)の筒孔内に、上記の平面(8a)に適合し得る平
面(9a)を形成し、両平面(8a)(9a)間の係合
により、シリンダチューブ(6a)の軸心回りの回り止
めを図る方式や、また図9(c)に示すように、シリン
ダチューブ(6a)の外周に、軸心に平行でかつ互いに
平行な2つの平面(8b)(8b)を形成する一方、シ
リンダガイド筒(5)の筒孔内に上記の平面(8b)
(8b)に適合し得る平面(9b)(9b)を形成し、
両平面(8b)(9b)間の係合によりシリンダチュー
ブ(6a)の回り止めを図る方式である。
【0010】図9(b)に示す前者の一面係合方式にお
いては、がたつき等を防止しながら確実に回り止めを図
るのに、平面(8a)(9a)を高精度に適合させる必
要があり、更にその適合精度を高めるのに、シリンダチ
ューブ(6a)の平面(8a)以外の外円周面と、シリ
ンダーガイド筒(5)の筒孔内における平面(9a)以
外の内円周面とを高精度に適合させる必要がある。とこ
ろが、円周面同士を高精度に適合するには、精度管理が
困難な円周面を高精度に維持する必要があり、その維持
が困難となり、作製が厄介で、コストの増大を来すとい
う問題が発生する。
【0011】また図9(c)に示す後者の二面係合方式
においても、同様の問題が発生する。すなわちこの構成
において、シリンダチューブ(6a)における平面(8
b)と平行な方向の移動を規制するには、やはりシリン
ダチューブ(6a)の平面(8b)以外の円周面と、シ
リンダガイド筒(5)内の平面(9b)以外の円周面と
を高精度に適合する必要があり、作製が厄介で、コスト
の増大を来すという同様の問題が発生する。
【0012】一方、他の回り止め手段としては、図9
(d)に示すように、シリンダチューブ(6a)の外周
に、軸心と平行なキー溝(8c)を形成するとともに、
シリンダガイド筒(5)の内周に、上記キー溝(8c)
に対応してキー(9c)を形成し、キー(9c)とキー
溝(8c)の噛合により、シリンダチューブ(6a)の
回り止めを図るものが考えられる。
【0013】ところがこの手段においても、上記と同様
で、キー(9c)及びキー溝(8c)以外の円周面を高
精度に適合させなければ、シリンダチューブ(6a)に
がたつき等が発生するので、精度管理が困難な円周面を
高精度に維持する必要が生じ、製作が厄介で、コストの
増大を来すという同様な問題が発生する。
【0014】加えて、キー溝(8c)の形成により、シ
リンダチューブ(6a)の内部が制約されて、内部の付
勢機構に悪影響を及ぼし、例えば付勢力を十分に確保で
きなくなったり、損傷し易くなったりする等の不具合が
発生する。
【0015】この発明の第1の目的は、上記の事情に鑑
みてなされたもので、がたつき等の不具合がなく確実
に、シリンダチューブの回り止めを図ることができると
ともに、シリンダ内部機構に悪影響が及ぶのを防止で
き、しかも低コストで、簡単に作製できるシリンダ式伸
縮ユニットを提供することである。
【0016】この発明の第2の目的は、がたつき等の不
具合がなく確実に、座体の回り止めを図ることができる
とともに、シリンダ内部機構に悪影響が及ぶのを防止で
き、しかも低コストで、簡単に作製でき、特に高齢者、
身体障害者、子供達にとって安心して使用できる昇降椅
子を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本願第1の発明は、取付パイプの一端側内周面
に、シリンダガイド筒が軸心を揃えて固定され、シリン
ダのロッドが前記取付パイプの他端側に固定されるとと
もに、そのシリンダのチューブが前記シリンダガイド筒
の筒孔内に、軸心を揃えた状態で軸心方向に沿ってスラ
イド自在に挿入され、前記シリンダロッドの進退によ
り、前記シリンダチューブが前記取付パイプの一端側に
おいて進退するシリンダ式伸縮ユニットであって、前記
シリンダチューブの外周が、軸心に対し平行な3つ以上
の平面を有する多角形状に形成されるとともに、前記シ
リンダガイド筒の筒孔内に、上記各平面に対応して3つ
以上の平面が形成され、相対応する上記平面間の係合に
より、前記シリンダチューブの前記シリンダガイド筒に
対する軸心回りの回り止めが図られてなるものを要旨と
する。
【0018】上記第2の目的を達成するため、本願第2
の発明は、下端に脚体が取り付けられた取付パイプの上
部内周面に、シリンダガイド筒が軸心を揃えて固定さ
れ、シリンダのロッドが前記取付パイプの下端側に固定
されるとともに、そのシリンダのチューブが前記シリン
ダガイド筒の筒孔内に、軸心を揃えた状態で軸心方向に
沿ってスライド自在に挿入され、前記シリンダロッドの
進退により、前記シリンダチューブの上端に取り付けら
れた座体が昇降する昇降椅子であって、前記シリンダチ
ューブの外周が、軸心に対し平行な3つ以上の平面を有
する多角形状に形成されるとともに、前記シリンダガイ
ド筒の筒孔内に、上記各平面に対応して3つ以上の平面
が形成され、相対応する上記平面間の係合により、前記
シリンダチューブの前記シリンダガイド筒に対する軸心
回りの回り止めが図られてなるものを要旨とする。
【0019】上記第2の発明においては、前記シリンダ
チューブの上端に設けられた略円錐台形の座体取付部
が、前記座体の下面側に設けられた取付凹部に嵌着さ
れ、前記座体取付部に形成された係合部が、前記取付凹
部の内周面に形成された被係合部に係合して、前記座体
の前記シリンダチューブに対する軸心回りの回り止めが
図られてなる構成を採用するのが好ましい。
【0020】
【作用】上記第1の発明のシリンダ式伸縮ユニットは、
シリンダチューブの外周を、3つ以上の平面を有する多
角形状に形成して、シリンダガイド筒の筒孔に、上記各
平面に対応して3つ以上の平面を形成し、相対応する平
面間の係合により、シリンダチューブのシリンダガイド
筒に対する回り止めを図るものである。このため、各平
面間の適合精度を高く維持するだけで、換言すれば精度
管理が容易な平面を所定の精度に維持するだけで、がた
つき等の不具合をなくしつつ、確実に回り止めを図るこ
とができる。更にシリンダチューブの周壁に、キー溝等
の凹部を形成するものではないので、シリンダチューブ
の内部が制約されることがなく、シリンダ内部機構への
悪影響を回避できる。
【0021】上記第2の発明の昇降椅子は、その主要部
をなす支柱に、上記第1発明の伸縮ユニットを適用して
いるものであるため、その支柱において、上記と同様な
効果を得ることができ、更に高齢者、身体障害者、子供
が使用する場合、着座する直前に座体が不本意に回転し
たり、着座中に不意に座体が回転したりする等の不具合
を防止でき、高齢者等も安心して腰掛けることができ
る。
【0022】上記第2の発明において、シリンダチュー
ブ上端の円錐台形座体取付部に形成した係合部を、座体
の円錐台形取付凹部内に形成した被係合部に係合する構
成を採用する場合には、シリンダチューブと座体との間
においても回り止めを図ることができ、より確実に座体
の回り止めを図ることができる。
【0023】
【実施例】図1はこの発明の一実施例である昇降椅子を
示す正断面図である。同図に示すように、この椅子は、
脚体(10)、支柱(20)及び座体(30)を基本的
な構成要素として備えている。
【0024】図1ないし図3に示すように、支柱(2
0)には、下部が脚体(20)の中心に圧入固定された
丸パイプ製の取付パイプ(21)が設けられている。こ
のパイプ(21)内に配置されるシリンダガイド筒(2
2)は、その筒孔が正六角形の角孔に形成され、筒孔内
に軸心に対しそれぞれ平行で、かつ軸心方向に沿ってそ
れぞれ伸びる6つの平面(22a)が設けられている。
更に上端外周にはフランジ部(22b)が突設されると
ともに、周壁外周にそれぞれ軸心方向に沿って伸びる複
数のリブ(22c)が突設されている。
【0025】このシリンダガイド筒(22)の上端フラ
ンジ部(22b)が取付パイプ(21)の上端開口縁部
に係止するとともに、リブ(22c)がパイプ(21)
の内周面に接触する態様に、シリンダガイド筒(22)
が取付パイプ(21)の上部に挿入され、その状態で、
取付パイプ(21)の周壁に貫通されたピン(23)が
シリンダガイド筒(22)に固定されて、シリンダガイ
ド筒(22)が取付パイプ(21)に固定されている。
【0026】ガススプリング(50)は、そのシリンダ
チューブ(51)の外周が、上記シリンダガイド筒(2
2)の筒孔に対応する正六角形状に形成されており、そ
の外周に、軸心に対しそれぞれ平行で、かつ軸心方向に
沿ってそれぞれ伸びる6つの平面(51a)が設けられ
ている。このガススプリング(50)のシリンダチュー
ブ(51)が上記シリンダガイド筒(22)の筒孔内に
適合状態に挿入されるとともに、ロッド(52)の下端
が取付パイプ(21)の下端閉塞板に固定される。この
構成においては、ガススプリング(50)のシリンダチ
ューブ(51)は、シリンダガイド筒(22)に対し軸
心(上下)方向へのスライドが許容されつつ、平面(2
2a)(51a)間の係合により、軸心回りの回り止め
が図られるようなされている。
【0027】ガススプリング(50)におけるシリンダ
チューブ(51)の上端には、上方に向かうに従って小
径となる略円錐台形の座体取付部(53)が設けられて
いる。更にその座体取付部(53)の円錐面には、軸心
方向に沿うようにして、キー溝(54)が形成されてい
る。
【0028】一方、座体(30)の箱型フレーム(3
1)の下壁中央には、上記座体取付部(53)に対応し
て、取付凹部(32)が形成されるとともに、その凹部
内周面に上記キー溝(54)に噛合し得るキー(33)
が突設されている。
【0029】そして、座体フレーム(31)のキー(3
3)がシリンダチューブ(51)のキー溝(54)に噛
合するようにして、シリンダチューブ(51)の座体取
付部(53)が座体フレーム(31)の取付凹部(3
2)に嵌着され、これにより座体フレーム(31)が支
柱(20)に取り付けられる。
【0030】また座体フレーム(31)には、その側壁
を貫通するようにして、レバー(35)が設けられてお
り、そのレバー(35)を外部から引上げ操作すること
により、ガススプリング(50)の上端に設けられたロ
ッド進出ボタン(55)の押込操作を行えるよう構成さ
れている。
【0031】なお図1等において、(40)は座体フレ
ーム(31)に取り付けられた背も垂れ、(41)はシ
リンダチューブ(51)の上端に固定されてそのシリン
ダチューブ(51)の上部を覆う筒状カバー、(42)
は脚体(10)の先端に設けられたキャスターである。
【0032】この昇降椅子においては、座体(10)に
設けられたレバー(35)を操作してガススプリング
(50)のロッド進出ボタン(55)を押し込むと、ガ
ススプリング(50)のロッド(52)が進出方向へ付
勢する。従って、座体(30)への荷重を低減すればロ
ッド(52)が進出して座体(30)が上昇する一方、
座体(30)にガススプリング(50)の付勢力よりも
大きい荷重を加えればロッド(52)が後退して、座体
(30)が降下する。こうして座体(30)を昇降させ
所望の高さとなったところで、レバー操作を解除すれ
ば、ロッド(52)の進退移動が規制され、座体(3
0)が所望の高さで保持される。
【0033】この昇降椅子によれば、ガススプリング
(50)のシリンダチューブ(51)外周を正六角形状
に形成するとともに、それに対応させてシリンダガイド
筒(22)の筒孔を六角孔に形成しているため、シリン
ダチューブ(51)外周の各平面(51a)がガイド筒
(22)内周の各平面(22a)にそれぞれ係合するこ
とにより、シリンダチューブ(51)の軸心回りの回転
が規制される。しかも座体フレーム(31)の取付凹部
(32)に形成したキー(33)を、ガススプリング上
端の座体取付部(53)に形成したキー溝(54)に噛
合しているため、シリンダチューブ(51)に対する座
体(30)の回り止めも図られ、座体(30)が回転す
るのを確実に防止できる。このため例えば、この椅子を
高齢者、身体障害者、子供が使用する場合、着座する直
前に座体(30)が回転するのを防止できるとともに、
着座中に不意に座体(30)が回転するのも防止でき、
安心して腰掛けることができる。なお脚体(10)には
キャスター(42)を取り付けているため、着座状態で
向きを変えることは容易に行える。
【0034】またこの昇降椅子は、シリンダガイド筒
(22)における筒孔内の各平面(22a)と、その孔
に挿入されるシリンダチューブ(51)外周の各平面
(51a)との係合により、シリンダチューブ(51)
の回り止めを図るものであるため、各平面(22a)
(51a)間の適合精度を高く維持するだけで、換言す
れば、上記従来例のように精度管理が困難な円周面を高
精度に維持する必要なく、精度管理が容易な平面を所定
の精度に維持するだけで、がたつき等の不具合をなくし
ながら、確実に回り止めを図ることができる。従って容
易に作製でき、コストの低減を図ることができる。
【0035】更にシリンダチューブ(51)の周壁に、
キー溝等の凹部を形成するものではないので、シリンダ
チューブ(51)の内部が制約されることがなく、内部
の付勢機構への悪影響を回避できる。
【0036】またこの昇降椅子の組立作業において、座
体(30)をガススプリング(50)の上端に取り付け
る場合、座体(30)側のキー(33)をガススプリン
グ(50)上端のキー溝(54)に噛合するように、ガ
ススプリング(50)上端の座体取付部(53)を座体
(30)の取付凹部(32)に嵌着することにより、座
体(30)のガススプリング(50)に対する回転位
置、すなわち脚体(10)に対する回転位置を正確に設
定することができる。このため組立作業を簡単に行え
て、たとえ熟練度の低い作業者であっても、座体(3
0)の位置決めを正確に行える。特に座体の脚体に対す
る位置が特定されている椅子、例えば脚体が平面視H型
の椅子等においては、上記の構成を採用することによ
り、面倒な座体の位置決めを容易に行えて、組付時の作
業効率を飛躍的に向上させることができる。
【0037】なお上記実施例においては、シリンダチュ
ーブ(51)外周を正六角形に形成しているが、本発明
は、シリンダチューブ外周を、3つ以上の平面を有する
多角形状に形成し、それに対応してシリンダガイド筒の
筒孔に3つ以上の平面を形成してさえいれば、上記の効
果を享受することができる。例えば図6(a)に示すよ
うに、シリンダチューブ(51)の外周を、3つの平面
(51a)を有する正三角形状に形成したり、あるいは
同図(b)に示すように、シリンダチューブ外周を、4
つの平面(51a)を有する正四角形状に形成するよう
にしても良い。
【0038】また正多角形状に限られず平面の大きさが
異なる変形多角形状のものでもかまわない。
【0039】ただし、シリンダチューブ外周の平面数が
13以上のものは、面係合を確実に行えず、シリンダチ
ューブ(51)の回り止めを確実に行えなくなる恐れが
あるので、外周平面数が12以下のもの、好ましくは正
多角形状であるのが好ましい。更にシリンダチューブ
(51)の内容積を十分大きく確保できるように、外周
平面数が5面以上のものであるのがより好ましく、また
製作加工性を考慮すると、外周平面数が偶数のものであ
るのが好ましい。特に上記のように正六角形状のもの
は、内容積も十分に確保でき、しかも製作加工性も良好
であるため、実施用において最適である。
【0040】また上記実施例においては、シリンダチュ
ーブ(51)と座体(30)の回り止めをキー溝方式に
より行っているが、本発明はそれだけに限られることは
ない。例えば図5(b)に示すように座体取付部(5
3)外周の一部を切り取るようにして1つの平面(53
a)を形成し、取付凹部(32)にその平面(53a)
を係合する平面(32a)を形成するようにしても良
く、また座体取付部(53)及び取付凹部(32)に互
いに係合するそれぞれ2つ以上の平面を形成するように
しても良く、更に座体取付部(53)及び取付凹部(3
2)に互いに噛合するそれぞれ2つ以上のキー及びキー
溝を形成するようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】本願第1の発明のシリンダ式伸縮ユニッ
トによれば、シリンダチューブの外周を、3つ以上の平
面を有する多角形状に形成するとともに、シリンダガイ
ド筒の筒孔に、上記各平面にそれぞれ対応して3つ以上
の平面を形成し、相対応する平面間の係合により、シリ
ンダチューブのシリンダガイド筒に対する回り止めを図
るようにしているため、各平面間の適合精度を高く維持
するだけで、換言すれば、精度管理が容易な平面を所定
の精度に維持するだけで、がたつき等の不具合をなくし
つつ、確実に回り止めを図ることができる。従って、製
作を容易に行えて、コストの削減を図ることができる。
更にシリンダチューブの周壁にキー溝等の凹部を形成す
るものではないので、シリンダチューブの内部が制約さ
れることがなく、シリンダ内部機構への悪影響を回避で
きるという効果がある。
【0042】本願第2の発明の昇降椅子は、その主要部
をなす支柱に、上記第1発明の伸縮ユニットを適用して
いるものであるため、その支柱において、上記と同様な
効果を得ることができ、更に、高齢者、身体障害者、子
供達が使用する場合、着座する直前に座体が回転した
り、着座中に座体が不意に回転したりする等の不具合を
防止でき、高齢者等も安心して腰掛けることができると
いう効果がある。
【0043】上記第2の発明において、シリンダチュー
ブ上端の円錐台形座体取付部に形成した係合部を、座体
の取付凹部内に形成した被係合部に係合してなる構成を
採用する場合には、シリンダチューブと座体との間にお
いても回り止めを図ることができ、より確実に座体の回
り止めを図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である昇降椅子を示す正断
面図である。
【図2】実施例の椅子における支柱を分解して示す斜視
図である。
【図3】図3(a)は実施例の椅子支柱の側断面図、同
図(b)は平断面図である。
【図4】実施例の椅子における座体と支柱との連結部周
辺を示す斜視図である。
【図5】図5(a)は実施例における座体と支柱との連
結部の平断面図、同図(b)は、その連結部の変形例を
示す平断面図である。
【図6】図6(a)(b)はそれぞれこの発明の変形例
であるシリンダチューブの上部を示す斜視図である。
【図7】昇降椅子の正面図である。
【図8】従来の昇降椅子における支柱の側断面図であ
る。
【図9】図9(a)は従来の椅子支柱の平断面図、同図
(b)は従来の第1提案例である椅子支柱の平断面図、
同図(c)は従来の第2提案例である椅子支柱の平断面
図、同図(d)は従来の第3提案例である椅子支柱の平
断面図である。
【符号の説明】
10…脚体 21…取付パイプ 22…シリンダガイド筒 22a…平面 30…座体 32…座体取付凹部 33…キー(被係合部) 50…ガススプリング(シリンダ) 51…シリンダチューブ 51a…平面 52…シリンダロッド 53…座体取付部 54…キー溝(係合部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付パイプの一端側内周面に、シリンダ
    ガイド筒が軸心を揃えて固定され、シリンダのロッドが
    前記取付パイプの他端側に固定されるとともに、そのシ
    リンダのチューブが前記シリンダガイド筒の筒孔内に、
    軸心を揃えた状態で軸心方向に沿ってスライド自在に挿
    入され、前記シリンダロッドの進退により、前記シリン
    ダチューブが前記取付パイプの一端側において進退する
    シリンダ式伸縮ユニットであって、 前記シリンダチューブの外周が、軸心に対し平行な3つ
    以上の平面を有する多角形状に形成されるとともに、前
    記シリンダガイド筒の筒孔内に、上記各平面に対応して
    3つ以上の平面が形成され、相対応する上記平面間の係
    合により、前記シリンダチューブの前記シリンダガイド
    筒に対する軸心回りの回り止めが図られてなることを特
    徴とするシリンダ式伸縮ユニット。
  2. 【請求項2】 下端に脚体が取り付けられた取付パイプ
    の上部内周面に、シリンダガイド筒が軸心を揃えて固定
    され、シリンダのロッドが前記取付パイプの下端側に固
    定されるとともに、そのシリンダのチューブが前記シリ
    ンダガイド筒の筒孔内に、軸心を揃えた状態で軸心方向
    に沿ってスライド自在に挿入され、前記シリンダロッド
    の進退により、前記シリンダチューブの上端に取り付け
    られた座体が昇降する昇降椅子であって、 前記シリンダチューブの外周が、軸心に対し平行な3つ
    以上の平面を有する多角形状に形成されるとともに、前
    記シリンダガイド筒の筒孔内に、上記各平面に対応して
    3つ以上の平面が形成され、相対応する上記平面間の係
    合により、前記シリンダチューブの前記シリンダガイド
    筒に対する軸心回りの回り止めが図られてなることを特
    徴とする昇降椅子。
  3. 【請求項3】 前記シリンダチューブの上端に設けられ
    た略円錐台形の座体取付部が、前記座体の下面側に設け
    られた取付凹部に嵌着され、 前記座体取付部に形成された係合部が、前記取付凹部の
    内周面に形成された被係合部に係合して、前記座体の前
    記シリンダチューブに対する軸心回りの回り止めが図ら
    れてなる請求項2記載の昇降椅子。
JP14465095A 1995-06-12 1995-06-12 シリンダ式伸縮ユニット及び昇降椅子 Pending JPH08336436A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011162164A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Mitsubishi Motors Corp シートベルトガイド構造
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