JPH0833444A - 昆虫類捕獲器 - Google Patents

昆虫類捕獲器

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JPH0833444A
JPH0833444A JP17148994A JP17148994A JPH0833444A JP H0833444 A JPH0833444 A JP H0833444A JP 17148994 A JP17148994 A JP 17148994A JP 17148994 A JP17148994 A JP 17148994A JP H0833444 A JPH0833444 A JP H0833444A
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JP
Japan
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fluorescent
phosphor
adhesive sheet
adhesive
lamp
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Withdrawn
Application number
JP17148994A
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Inventor
Hidehiko Murayama
秀彦 村山
Kenichi Kumon
堅一 公文
Sadaaki Omura
貞明 大村
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SANKYO SHODOKU KK
Nemoto and Co Ltd
Original Assignee
SANKYO SHODOKU KK
Nemoto and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛翔性害虫を捕獲するための昆虫類捕獲器を
提供する。 【構成】 表面に粘着層を形成した蛍光体Aによって蛍
光性粘着シート体5を形成し、この蛍光性粘着シート体
5を、紫外線発光源としての蛍光灯型誘引ランプ3から
の紫外線によって蛍光発色可能に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は昆虫類捕獲器、更に詳
しくは紫外線発光源を用いて飛翔性害虫を捕獲するため
の昆虫類捕獲器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、光源を用い、飛来した飛翔性
害虫(ユスリカ、カ、イエバエ、キノコバエ等の双シ目
類、メイガ、ヒトリガ等の鱗シ目類、ミツバチ、コマユ
バチ等の膜シ目類、ハネカクシ、ゴミムシ等の鞘シ目
類、ウンカ、ヨコバエ、アブラムシ等の半シ目類など)
を捕獲するためのものとして、昆虫類捕獲器が用いられ
ていた。
【0003】このような従来の昆虫類捕獲器としては、
例えば図6に示すように、断面二等辺三角形状の筒体a
の、底辺に相当する面を正面とし、この正面を開口bさ
せて全体を形成すると共に、この筐体aの内部中央に、
縦方向に長い誘引ランプとなる所定の波長を出す蛍光灯
(ブラックライト)dを設けたものである。また蛍光灯
d後方に相当する筐体a内面には、筐体a内方に向かっ
た蛍光灯dの光を外部に反射させるために、湾曲させた
反射板cが設けてある。更に、断面二等辺三角形状の筐
体aの等辺に相当する面の、筐体a内面の開口b側に
は、単なる虫捕獲用粘着テープeが設けてある。これ
は、反射板の影になって暗い場所に粘着テープeを設け
ても意味がないためである。
【0004】そしてこのような、従来の昆虫類捕獲器で
は、蛍光灯dを目指して飛んできた害虫は、筐体a内部
に侵入し、蛍光灯dの近辺を飛翔中、周囲の前記粘着テ
ープeの粘着面に触れて捕獲されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の昆虫類
捕獲器において、粘着テープ面に触れて捕獲される害虫
の捕獲率は極めて低いものとなっていた。すなわち、飛
んでくる飛翔性害虫は、あくまでも所定の波長を出す蛍
光灯のみを目指してくるだけであり、該蛍光灯に触れて
死ぬわけではなく、飛来中に過って近傍の粘着テープ面
に触れた虫だけが捕獲される、消極的な捕獲作用を得る
に過ぎなかったからである。
【0006】また、この種のタイプの昆虫類捕獲器は、
反射板を取り付けなければならず害虫を集める効率が悪
いものの、この反射板の取り付けが面倒であり、かつ高
価につく等の欠点を有していた。しかも、この場合、粘
着テープは、反射板の影になって暗い場所に設けても意
味がないために、筐体内面の開口側にのみ位置する細幅
となっており、捕獲の効率が悪いものとなっていた。
【0007】本発明の内請求項1記載の発明は、湾曲さ
せた反射板を用いることなく、紫外線発光源からの紫外
線によって昆虫誘因を行うと共に、紫外線発光源からの
紫外線によって、表面に粘着層を形成した蛍光体を蛍光
発色させ、飛翔性害虫の粘着層出の捕獲効率を向上させ
ることを目的としたものである。請求項2記載の発明
は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、粘
着層を紫外線を吸収しない材料で形成することによっ
て、蛍光体の発色効率を向上させることを目的としたも
のである。
【0008】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は2に記載の発明の目的を、緑色に蛍光発色する蛍光体
を用いて達成するものである。また請求項4記載の発明
は、請求項1または2に記載の発明の目的を、赤色に蛍
光発色する蛍光体を用いて達成するものである。請求項
5記載の発明は、請求項1、2、3または4記載の発明
の目的に加えて、蛍光体と粘着層とを別体のものとし、
飛翔性害虫を捕獲する粘着層のみを交換使用可能とする
ことで、蛍光体の節約を図ることを目的としたものであ
る。
【0009】更に請求項6記載の発明は、請求項1、
2、3、4または5記載の発明の目的に加えて、紫外線
発光源として蛍光灯型の昆虫誘因ランプを用いることに
よって、飛翔性害虫の誘因効率を向上させることを目的
としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、表面に
粘着層を形成した蛍光体を、紫外線発光源からの紫外線
によって蛍光発色可能に形成したことを特徴とする。ま
た請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に
加えて、粘着層を紫外線を吸収しない材料によって形成
したことを特徴とする。
【0011】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、蛍光体として、3(B
a,Mg)O・8Al22 :Eu3 Mn、Zn2 Si
4:Mn、ZnS:Cuの内のいずれか1または複数
の蛍光体を用いたことを特徴とする。また請求項4記載
の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加え
て、蛍光体として、Y24 :Eu、Y(P,V)O
4 :Eu、Y22 S:Eu、0.5MgF2 ・3.5
MgO・GeO2 :Mnの内のいずれか1または複数の
蛍光体を用いたことを特徴とする。
【0012】また請求項5記載の発明は、請求項1、
2、3または4記載の発明の構成に加えて、蛍光体層の
上面に、粘着層を剥離可能に固定したことを特徴とす
る。更に請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4
または5記載の発明の構成に加えて、紫外線発光源とし
て、蛍光灯型の昆虫誘因ランプを用いたことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、紫外線発光源からの
紫外線を目指して飛んできた害虫が、蛍光発色している
蛍光体にも飛んでいくので、従来の粘着層に比べて、害
虫の捕獲効率が向上するものである。またここで蛍光体
は、紫外線発光源からの紫外線によって蛍光発色するも
のである。したがって、粘着層は、紫外線発光源からの
紫外線が蛍光体に到達するような材料で形成しておくこ
とが必要とされる。この点で、粘着層によって若干の紫
外線吸収が行われても、蛍光体を蛍光発色させることが
可能であるものの、請求項2記載の発明のように、粘着
層を紫外線を吸収しない材料によって形成すると、蛍光
発色の効率が著しく向上し、したがって捕獲効率向上さ
せることができる。
【0014】更に、蛍光体は、成分を変更させることに
よって、緑色、赤色、青色、燈火色、白色あるいはこれ
らの中間色に蛍光発色させることが可能である。ただ、
実験の結果、請求項3に記載の蛍光体のように緑色に蛍
光発色させたり、請求項4に記載の蛍光体のように赤色
に蛍光発色させたりすると、害虫の捕獲効率が向上する
ことが確認された。
【0015】更に、表面に粘着層を形成した蛍光体であ
るならば、害虫の捕獲が可能であることから、蛍光体と
粘着体とを一体のものとして形成し、表面の粘着部分で
害虫の捕獲を行うことが可能である。ただ、請求項5に
記載のように、蛍光体と粘着体とを別個に形成し、蛍光
体層の上面に粘着層を剥離可能に形成すると、害虫を捕
獲した後に、粘着層のみを交換することによって蛍光体
を永久的に使用できるので、極めて経済的である。
【0016】また紫外線発光源としては、蛍光体を発光
させることができるような、300〜400nm程度の
波長を出す発光源を使用すればたりるが、請求項6に記
載のように、害虫が好む紫外線波長である370〜40
0nm程度の波長の蛍光灯型の昆虫誘因ランプを用いる
と、害虫が集まるので、害虫の捕獲効率が向上するもの
である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図示例と共に説明
する。図1、図2、図3は、昆虫類捕獲器に、粘着剤に
蛍光体を練り込んだ蛍光性粘着シート体を用いた実施例
を示したものである。この、図1、図2、図3に示した
実施例において、1は断面二等辺三角形状を呈し、底辺
に相当する正面を開口2とした筐体で、この三角柱状の
長方形状筐体1の内部中央には、公知のブラックライト
と呼ばれる所定の紫外線波長を出す蛍光灯型誘引ランプ
3が縦方向に設けてある。また、断面二等辺三角形状の
筐体1の等辺に相当する面の、筐体1内面に相当する両
側壁面1a,1bには、蛍光性粘着シート体5が設けら
れている。ここで蛍光性粘着シート体5は、粉末の蛍光
体Aをポリブチン等よりなる粘着剤Bに混ぜ練り込んだ
ものを、紙地、フィルム等の粘着シート地4に塗布して
形成されている。またこの蛍光性粘着シート体5は、台
板6に固定され、台板6ごと筐体1内面に相当する両側
壁面1a,1bに着脱自在となっている。なお図1に示
したように、筐体1下部には、蛍光灯型誘引ランプ3の
点灯用スイッチ8が設けてある。更に、この筐体1に
は、正面の開口2に着脱自在となるカバー枠体9が設け
てある。
【0018】このような状態で、昆虫類捕獲器を屋外に
設置し、かつ点灯用スイッチ8をONさせて、蛍光灯型
誘引ランプ3を点灯させる。するとこの蛍光灯型誘引ラ
ンプ3からは、害虫が好んで集まる紫外線波長(例えば
400〜370ナノメータの波長)が出されるため、周
囲に飛来するユスリカ、ガ、ヨコバイ、キノコバエ、ゴ
ミムシ、ハネカクシ等の飛翔性害虫がカバー枠体9を経
て内部へ飛び込み誘引ランプ3に集まってくる。
【0019】一方、点灯した蛍光灯型誘引ランプ3から
の紫外線によって、蛍光性粘着シート体5が蛍光発色す
ることとなる。その結果、内部に侵入した飛翔性害虫
が、蛍光発色している該蛍光性粘着シート体5に向かっ
て直接寄って行き、蛍光性粘着シート体5の粘着剤Bに
触れて捕獲されることとなる。更にこのようにして蛍光
性粘着シート体5に害虫が捕獲された後は、台板6ごと
蛍光性粘着シート体5を筐体1から取りはずし、新しい
蛍光性粘着シート体5が固定された台板6と交換するこ
ととなる。
【0020】なおこの時の、蛍光性粘着シート体5の蛍
光発色カラーは、緑色、赤色、青色、燈火色、白色ある
いはこれらの中間色に蛍光発色させることが可能であ
る。ただ、実験の結果、緑色に蛍光発色させたり、赤色
に蛍光発色させたりすると、害虫の捕獲効率が向上する
ことが確認された。 (第1実施例)ここで、蛍光灯型誘引ランプ3を中心と
した筐体1内面に相当する両側壁面1a,1bの左右
に、前述した実施例で用いた蛍光性粘着シート体5と従
来品(蛍光塗料を含まない単なる粘着シート体)とを固
定した昆虫類捕獲器害虫飛翔の誘引効果の試験結果を示
す。なおここで、蛍光性粘着シート体5及び従来品は、
各々43×14cmの大きさに形成されている。
【0021】なおこの実験は、神奈川県横須賀市の郊外
で、河川から200m、山林から200m離れた家屋の
ベランダにおいて、1993年7月10日から11日
(午後9地から翌日午前1時)の夜にかけて試験を実施
した。また更にこの実験では、蛍光発色カラーが緑色の
蛍光性粘着シート体5と従来粘着シートの張り合せと、
蛍光発色カラーが赤色の蛍光性粘着シート体5と従来粘
着シートの張り合せの2台の昆虫類捕獲器を用いて実験
した。
【0022】なおここで、蛍光発色カラーが緑色の蛍光
性粘着シート体5は、下記のような成分配合で形成され
ている。波長350〜400nmの光を吸収しない粘着
材に対して、蛍光体Aを重量比10:1で均一に混合し
た蛍光性粘着剤を蛍光性粘着シート体5の原料とし、こ
の蛍光性粘着剤2gを、台板6としての厚紙(43×1
4cm)に巾12cm長さ43cmで塗布して、蛍光性
粘着シート体5としている。
【0023】ここで、波長350〜400nmの光を吸
収しない粘着剤Bとしては、例えばポリブテン(C4
9 −)n が使用できる。具体的には、日本石油株式会社
製のポリブテンSV−7000とHV−3000とを
1:1で混合したものが使用できる。また緑色の発光を
行う蛍光体Aとしては、3(Ba,Mg)O・8Al2
2 :Eu3 Mn、Zn2 SiO4 :Mn、ZnS:C
uの内のいずれか1または複数を混合したものを用いる
ことができる。
【0024】また、蛍光発色カラーが赤色の蛍光性粘着
シート体5は、下記のような成分配合である。波長35
0〜400nmの光を吸収しない粘着材に対して、蛍光
体Aを重量比10:1で均一に混合した蛍光性粘着剤を
蛍光性粘着シート体5の原料とし、この蛍光性粘着剤2
gを、台板6としての厚紙(43×14cm)に巾12
cm長さ43cmで塗布して、蛍光性粘着シート体5と
している。
【0025】ここで、波長350〜400nmの光を吸
収しない粘着剤Bとしては、例えばポリブテン(C4
9 −)n が使用できる。具体的には、日本石油株式会社
製のポリブテンSV−7000とHV−3000とを
1:1で混合したものが使用できる。また赤色の発光を
行う蛍光体Aとしては、Y24 :Eu、Y(P,V)
4 :Eu、Y22 S:Eu、0.5MgF2 ・3.
5MgO・GeO2 :Mnの内のいずれか1または複数
を混合したものを用いることができる。
【0026】その結果、蛍光性粘着シート体5と従来粘
着シートの張り合せとでは、図4に示すように、捕獲数
に大きな差が出た。また、具体的な数字としては、表1
に示すような結果が得られた。
【0027】
【表1】
【0028】ここでは、2台の捕獲器による捕獲総数3
85匹の内、蛍光発色カラーが緑色の蛍光性粘着シート
体5が181匹に対して、従来の粘着シートが43匹で
あり、蛍光発色カラーが赤色の蛍光性粘着シート体5が
133匹がに対して、従来の粘着シートが48匹とな
り、蛍光性粘着シート体5を用いたものの方が、害虫の
捕獲数ではるかに優位であることが認められた。 (第2実施例)更に以上の説明において、表面に粘着層
を形成した蛍光体Aを、粉末の蛍光塗料をポリブテン等
よりなる粘着剤Bに混ぜ練り込んだ蛍光性粘着シート体
5を台板6上に形成したとして説明した。
【0029】ただこの他にも、台板6を用いず、直接、
蛍光性粘着シート体5を筐体1に設けることもできる。
ただいずれの場合であっても、このような蛍光性粘着シ
ート体5に多数の害虫が付着すると、蛍光体毎蛍光性粘
着シート体5を廃棄し、新しいものに取り替える必要が
ある。
【0030】そこで、図5に示したように、あらかじめ
蛍光体Aを用いた蛍光シート10を形成しておき、この
蛍光シート10を断面二等辺三角形状の筐体1の等辺に
相当する面の、筐体1内面に相当する両側壁面1a,1
bに固定しておく。その上で、この蛍光シート10の表
面に、粘着シート11を位置させて使用し、害虫を捕獲
した後は、粘着シート11のみを交換するように形成す
ることもできる。
【0031】このように形成する場合には、蛍光発色カ
ラーが緑色の蛍光シート10は、下記のような成分配合
で形成されている。波長350〜400nmの光を吸収
しない接着剤に蛍光体Aを均一に混合した蛍光性接着剤
を蛍光シート10の原料とし、この蛍光性接着剤の2g
を、台板6としての厚紙(43×14cm)に巾12c
m長さ43cmで塗布して、蛍光シート10としてい
る。
【0032】ここで、波長350〜400nmの光を吸
収しない接着剤としては、例えばアクリル系樹脂、スチ
ロール系樹脂、アルキド系樹脂等を用いることができ
る。また緑色の発光を行う蛍光体Aとしては、3(B
a,Mg)O・8Al22 :Eu3 Mn、Zn2 Si
4 :Mn、ZnS:Cuの内のいずれか1または複数
を混合したものを用いることができる。
【0033】また、蛍光発色カラーが赤色の蛍光シート
10は、下記のような成分配合で形成されている。波長
350〜400nmの光を吸収しない接着剤に蛍光体A
を均一に混合した蛍光性接着剤を蛍光シート10の原料
とし、この蛍光性接着剤の2gを、台板6としての厚紙
(43×14cm)に巾12cm長さ43cmで塗布し
て、蛍光シート10としている。
【0034】ここで、波長350〜400nmの光を吸
収しない接着剤としては、例えばアクリル系樹脂、スチ
ロール系樹脂、アルキド系樹脂等を用いることができ
る。また緑色の発光を行う蛍光体Aとしては、Y2
4 :Eu、Y(P,V)O4 :Eu、Y22 S:E
u、0.5MgF2 ・3.5MgO・GeO2 :Mnの
内のいずれか1または複数を混合したものを用いること
ができる。
【0035】更に、粘着シート11は、下記のような成
分配合で形成されている。波長350〜400nmの光
を吸収しない透明な樹脂フィルムに、波長350〜40
0nmの光を吸収しない粘着材を2g均一に塗布して形
成してある。ここで波長350〜400nmの光を吸収
しない透明な樹脂フィルムは、43×14cmの大きさ
に形成されている。またこの樹脂フィルムに対して粘着
剤Bは巾12cm長さ43cmにわたって塗布してあ
る。更にここで、波長350〜400nmの光を吸収し
ない粘着剤Bとしては、例えばポリブテン(C49
−)n が使用できる。具体的には、日本石油株式会社製
のポリブテンSV−7000とHV−3000とを1:
1で混合したものが使用できる。更に以上の実施例で
は、筐体1を、外形が三角柱状のものとして説明した
が、半円柱状のもの、あるいは角柱状のものとすること
もできる。更に、場合によっては、蛍光性粘着シート体
5に向かって、紫外線を照射し、蛍光発色した蛍光性粘
着シート体5自体で害虫を寄せるように形成することも
できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内請求項
1記載の発明は、湾曲させた反射板を用いることなく、
紫外線発光源からの紫外線によって昆虫誘因を行うと共
に、紫外線発光源からの紫外線によって、表面に粘着層
を形成した蛍光体を蛍光発色させ、飛翔性害虫の粘着層
出の捕獲効率を向上させたものである。
【0037】請求項2記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明の効果に加えて、粘着層を紫外線を吸収し
ない材料で形成することによって、蛍光体の発色効率を
向上させたものである。また請求項3記載の発明は、請
求項1または2に記載の発明の効果を、緑色に蛍光発色
する蛍光体を用いて達成したものである。
【0038】また請求項4記載の発明は、請求項1また
は2に記載の発明の効果を、赤色に蛍光発色する蛍光体
を用いて達成したものである。請求項5記載の発明は、
請求項1、2、3または4記載の発明の効果に加えて、
蛍光体と粘着層とを別体のものとし、飛翔性害虫を捕獲
する粘着層のみを交換使用可能とすることで、蛍光体の
節約を図ったものである。
【0039】更に請求項6記載の発明は、請求項1、
2、3、4または5記載の発明の効果に加えて、紫外線
発光源として蛍光灯型の昆虫誘因ランプを用いることに
よって、飛翔性害虫の誘因効率を向上させたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の昆虫類捕獲器の実施例の要部を示す
正面図である。
【図2】同要部拡大の横断面図である。
【図3】蛍光性粘着シート体の構成の説明図である。
【図4】本発明の蛍光性粘着シート体と従来の粘着シー
ト体の害虫捕獲の比較説明図である。
【図5】蛍光性粘着シート体の他の実施例を示した断面
図である。
【図6】従来の昆虫類捕獲器の要部断面図である。
【符号の説明】
A 蛍光体 B 粘着剤 1 筐体 1a,1b 側
壁面 2 開口 3 蛍光灯型誘
引ランプ 4 粘着シート地 5 蛍光性粘着
シート体 6 台板 8 点灯用スイ
ッチ 9 カバー枠体 10 蛍光シート 11 粘着シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 公文 堅一 東京都品川区東大井5丁目26番22号 株式 会社三共消毒内 (72)発明者 大村 貞明 東京都港区西新橋1丁目24番地14号 日製 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に粘着層を形成した蛍光体を、紫外
    線発光源からの紫外線によって蛍光発色可能に形成した
    ことを特徴とする昆虫類捕獲器。
  2. 【請求項2】 粘着層を紫外線を吸収しない材料によっ
    て形成したことを特徴とする請求項1記載の昆虫類捕獲
    器。
  3. 【請求項3】 蛍光体として、3(Ba,Mg)O・8
    Al22 :Eu3Mn、Zn2 SiO4 :Mn、Zn
    S:Cuの内のいずれか1または複数の蛍光体を用いた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の昆虫類捕獲
    器。
  4. 【請求項4】 蛍光体として、Y24 :Eu、Y
    (P,V)O4 :Eu、Y22 S:Eu、0.5Mg
    2 ・3.5MgO・GeO2 :Mnの内のいずれか1
    または複数の蛍光体を用いたことを特徴とする請求項1
    または2記載の昆虫類捕獲器。
  5. 【請求項5】 蛍光体層の上面に、粘着層を剥離可能に
    固定したことを特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の昆虫類捕獲器。
  6. 【請求項6】 紫外線発光源として、蛍光灯型の昆虫誘
    因ランプを用いたことを特徴とする請求項1,2,3,
    4または5記載の昆虫類捕獲器。
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