JPH08331452A - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

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JPH08331452A
JPH08331452A JP12998295A JP12998295A JPH08331452A JP H08331452 A JPH08331452 A JP H08331452A JP 12998295 A JP12998295 A JP 12998295A JP 12998295 A JP12998295 A JP 12998295A JP H08331452 A JPH08331452 A JP H08331452A
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一夫 木村
Kazutake Kamihira
員丈 上平
Takahiro Muraki
隆浩 村木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数映像ソースの画像情報中から多数ユーザ
ーが同時、リアルタイムに、任意視野画像を選択、合
成、切出しできる画像処理システムを提供する。 【構成】 1台以上の映像ソース101から出力された
画像信号を、映像信号分配手段103を用いて各ユーザ
ーに対応した画像信号処理手段110−1〜kにリアル
タイムに分配する。さらに、その画像信号をそれぞれの
画像信号処理手段110−1〜kで各ユーザーの希望に
そった形で独立に画像処理する。 【効果】 多数のユーザーが、同時に同じ画像信号ソー
スを処理できる。また、複数枚の画像信号は即時に分配
されるので、その複数枚の画像信号を記憶しておく大容
量の画像メモリが不要となる。従って、非常に低コスト
に構成できる利点がある。また、映像信号分配手段10
3に接続できる画像信号処理手段110−1〜kは何台
でも接続可能となるので、非常に拡張性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の映像ソースか
ら出力された複数枚の画像を1枚の画像に合成したり、
あるいは、前記複数枚の撮像画像の中から希望する任意
の視野の画像をリアルタイムで切り出したりすることが
可能な画像処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数台のカメラで撮像された映像を、リ
アルタイムにつなぎ合わせて1枚の高精細な画像を構成
する画像処理装置に関しては、既に、参考文献「林正
樹、“パノラマ広画角映像について”、テレビジョン学
会誌、Vol.48、No.11、pp.1416−1
420、1994.」に提案されている。
【0003】この参考文献記載の画像処理装置の構成例
を図12に示す。図12に示した画像処理装置は、6台
のNTSC用CCDカメラ501で撮像した6枚分の画
像信号を1枚に合成して、ハイビジョン画像信号を生成
する装置である。その装置の動作は、次の通りである。
6台(#1〜#6)のNTSC用CCDカメラ501で
撮像した画像信号は、それぞれA/D変換器502でデ
ィジタル信号に変換され、さらに色及びレベル調整手段
503によって色及び輝度補正を施され、さらに、幾何
変換手段504により画面接合のための幾何変換を施さ
れ、ハイビジョン画像メモリ506のしかるべきアドレ
スに画像情報として書き込まれる。この動作により、ハ
イビジョン画像メモリ506上で、6枚(#1〜#6)
のNTSC画像情報が1枚のハイビジョン画像に接合さ
れる。その後、前記ハイビジョン画像メモリ506上の
画像データをハイビジョンレートで読み出して、D/A
変換器507でアナログ信号に変換することにより、ハ
イビジョン出力508を得ている。なお、色及びレベル
調整手段503と幾何変換手段504は、コンピュータ
505により制御されている。
【0004】この参考文献記載の画像処理装置の特徴
は、異なるインターフェースを有した入力と出力の画像
信号を、画像メモリを介して時分割でアクセスすること
により、両者独立に機能させたことにある。
【0005】一方、画像メモリに記憶された画像情報か
ら任意の領域の画像情報を切り出す画像処理装置につい
ては、例えば、参考文献「林正樹、下田茂、金次保明、
“シンセビジョンのシステム設計”、テレビジョン学会
技術報告、Vol.14、No.13、pp.7−1
2、1990.」に記載された例がある。
【0006】この参考文献の例では、ハイビジョン画像
メモリの画像情報から、任意の画像切り出し位置を指定
し、リアルタイムで標準テレビ画像信号を生成する装置
について記載している。その具体的な画像信号の切り出
し手法は、切り出すべき画像に対応した画像メモリの読
み出しアドレスを指定することで行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
技術では、複数台の撮像装置で撮像したNTSC画像を
リアルタイムで1枚の連続したハイビジョン画像に変換
する画像処理装置や、あるいは、大容量な画像メモリか
らその部分画像をリアルタイムに抽出する画像処理装置
等、それぞれ機能を特定した画像処理装置については既
に提案がなされている。
【0008】しかしながら、本発明の目的とするよう
な、複数台の撮像装置で撮像した画像情報の中から複数
のユーザーが同時に、かつ、リアルタイムに、しかも、
それぞれ異なった任意視野の画像情報を選択し、合成、
あるいは、切り出しできるような画像処理システムにつ
いては提案されていなかった。
【0009】本発明はこのような事情に基づきなされた
ものであり、その目的は、複数台の映像ソースから出力
された画像情報の中から、多数のユーザーが同時に、か
つ、リアルタイムに、しかも、任意の視野の画像を選
択、合成、及び、切り出しできる画像処理システムを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、上記の目
的を達成するための代表的な手段の概略を簡単に説明す
れば、以下の通りである。
【0011】《手段1》本発明の第1の手段の画像処理
システムは、少なくとも1台以上の映像ソースと、少な
くとも1台以上の独立した画像信号処理手段と、前記少
なくとも1台以上の映像ソースから出力された画像信号
を、前記1台以上の独立した画像信号処理手段に分配す
る映像信号分配手段を具備し、入力となる複数枚の撮像
画像信号を前記映像信号分配手段を介して、各ユーザー
に対応する画像信号処理手段に分配し、その画像信号処
理手段において、それぞれ独立に前記分配された画像信
号を処理(合成、切り出し等を含む)する分散処理型の
システム構成としたことを特徴とする。また、多数のユ
ーザーの希望を同時に実現するために、各ユーザーに対
応した画像信号処理手段を設け、さらに、それらを制御
し希望する視野の画像を選択するための画像選択手段を
設け、さらに、前記画像選択手段により選択された画像
信号により画像信号処理手段から出力される画像信号を
表示する表示手段を具備することを特徴とする。
【0012】《手段2》本発明の第2の手段の画像処理
システムは、前記第1の手段の構成のそれぞれのユーザ
ー対応に設置した画像信号処理手段において、1台以上
の映像ソースから出力された複数の画像信号の中から、
所定の2つの画像信号を選択する信号選択手段と、前記
信号選択手段で選択された画像信号を可変に遅延させる
可変信号遅延手段と、前記遅延を施された画像信号を合
成する信号合成手段と、画像選択手段からの信号に基づ
き、前記信号選択手段、及び、可変遅延手段、及び、信
号合成手段を制御する制御手段を具備することを特徴と
する。
【0013】《手段3》本発明の第3の手段の画像処理
システムは、前記第1、第2の手段の構成において、1
台以上の映像ソースから出力された複数の画像信号を1
枚分の画像信号として合成する画像合成手段を具備し、
合成した1枚分の画像信号を画像信号処理手段に分配す
ることを特徴とする。
【0014】《手段4》本発明の第4の手段の画像処理
システムは、前記第1、第2、第3の手段の構成におい
て、1台以上の映像ソースから出力された複数の画像信
号の各画像間の継ぎ目を補正する画像補正手段を具備す
ることを特徴とする。
【0015】《手段5》本発明の第5の手段の画像処理
システムは、前記第1から第4までの手段の構成におい
て、画像信号処理手段と、画像選択手段及び表示手段と
の間が、双方向ネットワークや公衆網、専用線等の双方
向の通信回線を介して接続されていることを特徴とす
る。
【0016】
【作用】第1の手段の画像処理システムでは、1台以上
の映像ソースから出力された画像信号を、映像信号分配
手段を用いて各ユーザーに対応した画像信号処理手段に
リアルタイムに分配し、さらに、その画像信号をそれぞ
れの画像信号処理手段で各ユーザーの希望にそった形で
独立に画像処理することにより、多数のユーザーが、同
時に、かつ、リアルタイムに、同じ画像信号ソースを処
理できるようにする。また、出力された複数枚の画像信
号を即時に分配することにより、その複数枚の画像信号
を記憶しておく大容量の画像メモリを基本的に不要と
し、非常に低コストにシステムを構成可能にする。
【0017】第2の手段の画像処理システムでは、それ
ぞれユーザー対応に設置した前記画像信号処理手段にお
いて、1台以上の映像ソースから出力された複数の画像
信号の中から、ある2つの画像信号を選択し、選択され
た画像信号を可変に遅延させて合成することにより、例
えば、前記1台以上の映像ソースから出力された画像が
それぞれ水平方向に連続した視野を撮像した画像であ
り、また、それぞれの画像の重なりが画面の1/2以下
であるような場合等において、前記撮像した複数の画像
の中のある連続した2つの画像信号から、その任意の中
間視野の画像を、大容量の画像メモリを使用することな
く合成できるようにする。
【0018】第3の手段の画像処理システムでは、1台
以上の映像ソースから出力された画像信号を1枚分の画
像信号へ変換する画像合成手段を具備することにより、
前記映像ソースから同時に出力された複数枚の画像を、
1枚分の画像としてリアルタイムで合成できるようにす
る。すなわち、例えば、前記映像ソースから同時に出力
された複数枚の画像が連続した360度全周画像の部分
画像であるような場合等において、前記複数枚の画像を
合成して全周画像とし、この画像を新たに各ユーザーに
リアルタイムで提供できるようにする。さらに、例え
ば、前記複数台の映像ソースから出力された全周画像よ
り、任意の視野の画像をリアルタイムで切り出すような
画像処理を実施する場合等において、切り出す画像と全
体の画像との位置関係は常に明確にしておく必要があ
り、その切り出す画像の背景となる全体画像をリアルタ
イムに生成する上で、必須の技術を提供する。
【0019】第4の手段の画像処理システムでは、1台
以上の映像ソースから出力された画像信号を合成する際
に、その画像間の継ぎ目をリアルタイムに補正する手段
を具備することにより、画像の継ぎ目に起因する不連続
感を低減する。例えば、前記1台以上の映像ソースから
出力された画像が、連続視野画像であった場合に、非常
に有効に機能する。
【0020】第5の手段の画像処理システムでは、画像
信号処理手段と、画像選択手段及び表示手段との間を、
双方向の通信回線を介して接続することにより、遠隔地
から各ユーザーが希望する画像処理を独立に実行できる
ようにする。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳
細に説明する。
【0022】《実施例1》図1は、本発明による第1の
実施例を示す図である。本構成は、n台(#1〜#n、
nは整数)の映像ソース(ここでは、撮像装置を想定し
ているが、例えばVTR等のように映像信号ソースであ
れば何でもよい)101と、前記映像ソース101から
出力された映像信号を分配する映像信号分配手段103
と、分配された映像信号を処理するk個(kは整数、同
時に使用するユーザーの数に相当する)の独立した画像
信号処理手段110−l〜kと、前記画像信号処理手段
110−l〜kに接続されたD/A変換器131−l〜
kと、それに接続された表示手段132−l〜kと、画
像信号処理手段110−l〜k毎に希望する画像をリア
ルタイムに選択する画像選択手段133−l〜kから構
成されている。
【0023】次に、本実施例の動作について説明する。
前記映像信号分配手段103には、n台(nは整数)の
映像ソースから出力された画像データが同時に出力さ
れ、各独立した画像信号処理手段110−l〜kに分配
される。各ユーザーは、おのおの画像信号処理手段11
0−l〜kに対して、希望する画像選択信号を画像選択
手段133−l〜kを介して入力する。これにより、前
記独立した画像信号処理手段110−l〜kがそれぞれ
独立に制御され、希望する画像がリアルタイムに表示手
段132−l〜kに表示される。従って、同時に各ユー
ザーが本システムをアクセスしても、全く問題なくリア
ルタイムに処理できる。前記D/A変換器131−l〜
kは、ディジタル信号をアナログ信号に変換するもので
あり、画像信号処理手段110−l〜kと表示手段13
2−l〜kとのインターフェースとして機能する。
【0024】《実施例2》図2は、本発明による第2の
実施例を示す図である。本実施例では、第1の実施例の
構成の画像信号処理手段110−l〜kが、映像信号分
配手段103より希望する2本の信号(隣接した画像を
撮像した2台の映像ソース、#i、#i+1、ここでi
は整数、1≦i≦n)を選択する信号選択手段111
と、その選択された2本の映像信号を可変に遅延できる
可変信号遅延手段112と、その遅延された2つの信号
を多重化して1本の信号に変換する信号合成手段114
と、そして、前記各手段111、112、114を制御
する制御手段113とから構成されている。
【0025】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例の説明においては、図6に示すように映像ソー
スとしてn台(#1〜#8、すなわち、図6に図示した
のはn=8の例である)の撮像装置(図6では代表とし
て#2の撮像装置183−2を図示)を用い、360度
全周画像を撮像する場合を前提として説明することにす
る。また、そのn台の撮像装置の画像の継ぎ目について
は、予め補正(補正の手法については、後記する第4の
実施例において説明する)されていることを前提とす
る。
【0026】まず、始めに、各ユーザー対応の画像信号
処理手段110−l〜kの動作について説明する。図
7、図8に、その動作を説明する図を示す。図7の#1
〜#nの信号波形は、前記映像信号分配手段103上の
画像信号波形である。ここでは、説明を容易にするため
アナログの信号波形を用いて説明しているが、実際に映
像信号分配手段103上に出力される信号はディジタル
信号である。ここでの前記画像信号処理手段110−l
〜kは、図8に示したn台の撮像装置で撮像された36
0度全周画像201より、各ユーザーから送信されてき
た画像選択信号をもとに、その部分画像202を切り出
すことにある。
【0027】その動作の一例を、具体的に図7のタイミ
ングチャートで説明する。図7において、#1〜#i、
#i+1、〜、#nは映像ソース(撮像装置)からの映
像出力信号(図中では、わかりやすいようにアナログ信
号で記載しているが、実際の信号はディジタルフォーマ
ットである)、Outputは出力信号、tHSは水平同
期期間である。各ユーザーから送信されてきた画像選択
信号は、360度全周画像201のどの部分画像を選択
するかの情報を含んでいる。この情報から、少なくとも
具体的に選択すべき連続した2つ(#i、#i+1、i
は整数)の画像信号を特定でき、さらに、その画面位置
(切り出し位置)から画像を切り出すタイミングt0
決定することができる。撮像装置における1画面の水平
同期期間tHSは一定のため、前述のt0を決定するのと
同時に、#iの画像の切り出しタイミングt1と、#i
+1の画像の切り出しタイミングt2が同様に決定でき
る。このタイミングの検出は、制御手段113(LSI
等の電子回路で実現できる)でリアルタイムに実行す
る。この切り出しタイミングを可変遅延手段112(シ
フトレジスタ等の電子回路を用いて構成できる)に与え
ることにより、目的とする出力信号Outputを生成
することができる。図示した例では、#iの画像に対し
ては、tHS−t2遅延させ、#i+1の画像に対して
は、tHS+t1遅延させて合成してOutputの信号
を生成している。このOutputの信号は、画像20
2に相当する。
【0028】前述の説明は、図6の画像の重なり、すな
わち撮像装置の画角181の重なり部分182が存在し
ない場合の動作例についての説明であった。実際には、
図6に示すように隣接画像の重なり部分すなわち撮像装
置の画角の重なり部分182が存在する。このような場
合においても、予めその重なり部分を特定しておけは、
その重なり部分に対応したオフセットタイミングを前記
タイミングに加えることにより柔軟に対応することがで
きる。また、前記2つの信号間のタイミングは相対的な
ものであるので、図示した例以外のタイミングでも同様
な動作が実現可能なことは容易に類推できる。
【0029】本実施例のような構成では、大容量の画像
メモリが必要なく、非常に簡単な構成で装置を構成でき
る特徴がある。
【0030】《実施例3》図3は、本発明による第3の
実施例を示す図である。本実施例では、第2の実施例
に、n枚の画像を1枚に合成する画像合成手段120を
付加した例である。前記画像合成手段120は、映像信
号分配手段103から分配された映像信号を通常の1/
n(nは撮像装置の台数)の幅のタイムスロットでサン
プリングして1つの画像信号に多重化する信号合成手段
121と、タイミング調整のための信号遅延手段122
と、また、前記信号遅延手段122から出力された画像
信号から特定ラインを間引き1枚の縮小画像に変換する
信号間引き手段123と、さらに、それらの手段12
1、122、123を制御する制御手段124とから構
成されている。各画像処理手段110−1〜kには信号
合成手段114の後にさらに信号合成手段115が設け
られ、前記間引き手段123から出力される映像信号3
05は前記信号合成手段115に分配される。
【0031】次に、n枚の画像を1枚に合成する映像合
成手段120の動作について説明する。ここでも、図6
に示すように映像ソースとしてn台(#1〜#8、すな
わち図6に図示したのはn=8の例である)の撮像装置
(図6では代表として#2の撮像装置183−2を図
示)を用い、360度全周画像を撮像する場合を前提と
して説明することにする。図9、図10にその動作を説
明する図を示す。本実施例における前記画像合成手段1
20の目的は、図10に示した360度全周画像311
から、1/nに縮小した1枚の画像313を生成するこ
とにある。なお、縮小した1枚の画像313は、縮小画
像データ部306と、無信号データ部307で構成され
る。
【0032】この動作の一例を、図9のタイミングチャ
ートを用いて説明する。まず、360度全周画像311
から水平方向を1/nに縮小した画像を生成するため、
#i〜#nの画像信号の中からそれぞれΔt=tD/n
おきに順次サンプリングし、また、そのそれぞれの信号
にtHS(水平同期期間)の遅延をかけて合成する。この
動作は、信号合成手段121と信号遅延手段122で実
現できる。この合成された出力はOutput−1であ
り、図10の画像312に相当する。この合成された出
力信号Output−1を、さらに、1/n毎の走査線
でサンプリングして、さらに、そのそれぞれの画像信号
に図9に示すように適宜遅延をかけて合成することによ
り、最終的にOutput−2の画像信号を得ることが
できる。前述の各手段をコントロールするのは制御手段
124である。Output−2の画像信号は、図10
の画像313に相当する信号である。この画像313の
画像信号305は、図8の選択画像202の画像信号と
信号合成手段115で合成することができる。
【0033】前記画像信号処理は、ある画像の1フレー
ム期間内にほぼリアルタイムで終了させることができ
る。すなわち、本構成により、ほぼリアルタイムでの画
像合成動作が実現可能である。
【0034】《実施例4》図4は、本発明による第4の
実施例を示す図である。本実施例は、第3の実施例の構
成に、画像補正手段102を付加した例である。また、
前記画像補正手段102及び撮像装置101を制御する
ために制御手段104を設けたものである。前記画像補
正手段102では、今回目的とする画像の継ぎ目補正の
他に、撮像信号の色補正、レベル補正等の補正も行な
う。前記色補正、レベル補正等の補正は、ルックアップ
テーブルを用いた手法等で実現可能である。また、これ
ら補正値の修正は、前記制御手段104でソフト的に実
行できる。
【0035】次に、画像の継ぎ目補正の手法について説
明する。本実施例では、画像の継ぎ目補正は、画像信号
処理手段102で実施する。その具体的な動作の一例
を、図11に示す。本実施例では、#iの画像401と
#i+1の画像402の継ぎ目の輝度変化を連続、か
つ、線形に補間した例である。図中の403が、画像4
01と画像402の継ぎ目の輝度変化を連続、かつ、線
形に補間した例である。このような簡単な線形演算は、
画像信号処理手段102でリアルタイムに実行すること
ができる。ここで、図中の404は、比較のため示した
画像401と402の輝度の単純平均値である。この輝
度の単純平均値では、輝度の変化値の大きいところで不
連続感を感じてしまう。
【0036】上記実施例では、画像の継ぎ目補正に、連
続かつ線形近似の輝度補間を行なったが、これ以外の連
続な輝度補間法(スプライン補間、ベッセル補間等)を
用いる手法についても、本発明の特許請求の範囲内であ
る。
【0037】《実施例5》図5は、本発明による第5の
実施例を示す図である。本実施例は、第4の実施例の構
成において、送信側のセンター装置150と、受信側の
加入者(ユーザー)装置130−l〜kが、双方向のネ
ットワーク(通信回線)140で接続されている例であ
る。すなわち、センター装置150の画像信号処理手段
110−1〜kと、加入者装置130−1〜kの画像選
択手段133−1〜k及びA/D変換器131−1〜k
を介した表示手段132−1〜kとの間が、双方向のネ
ットワーク140を介して接続されている。これらのネ
ットワーク140は、LANであっても、公衆網であっ
ても、あるいは、専用線であってもよい。このような、
ネットワーク140を介した構成では、各ユーザーが遠
隔で画像処理を実行できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の手
段の画像処理システムによれば、1台以上の映像ソース
から出力された画像信号を、映像信号分配手段を用いて
各ユーザーに対応した画像信号処理手段にリアルタイム
に分配し、さらに、その画像信号をそれぞれの画像信号
処理手段で各ユーザーの希望にそった形で独立に画像処
理するため、多数のユーザーが、同時に、かつ、リアル
タイムに、同じ画像信号ソースを処理することができ
る。また、出力された複数枚の画像信号が即時に分配さ
れるので、その複数枚の画像信号を記憶しておく大容量
の画像メモリが基本的に不要となる。従って、非常に低
コストにシステムを構成できる利点が得られる。しか
も、前記映像信号分配手段に接続できる画像信号処理手
段は、何台でも接続可能となるので、非常に拡張性に優
れたシステムが構成できる。すなわち、従来のように大
容量な画像メモリが必要なく、非常に低コスト、かつ、
高機能、かつ、拡張性にも優れたインタラクティブな動
作が可能な画像処理システムを実現することができる。
【0039】本発明の第2の手段の画像処理システムに
よれば、第1の手段のそれぞれのユーザー対応に設置し
た画像信号処理手段において、1台以上の映像ソースか
ら出力される複数の画像信号の中から、ある2つの画像
信号を選択し、その選択された画像信号を可変に遅延さ
せて合成する信号合成手段を具備するので、例えば、前
記1台以上の映像ソースから出力された画像がそれぞれ
水平方向に連続した視野を撮像した画像であり、また、
それぞれの画像の重なりが画面の1/2以下であるよう
な場合を想定すると、前記撮像した複数の画像の中のあ
る連続した2つの画像信号から、その任意の中間視野の
画像を合成することができる。すなわち、従来には存在
しなかった360度全周画像から任意の視野を切り出す
というような新しいインタラクティブ画像処理システム
等を実現することができる。さらに、前記の中間視野の
画像は大容量の画像メモリを使用することなく合成でき
るので、その装置コストを大幅に低減することができ
る。
【0040】本発明の第3の手段の画像処理システムに
よれば、1台以上の映像ソースから出力された画像信号
を1枚分の画像信号へ変換する画像合成手段を具備する
ので、前記映像ソースから同時に出力された複数枚の画
像を、1枚分の画像としてリアルタイムで合成すること
ができる。すなわち、例えば、前記映像ソースから同時
に出力された複数枚の画像が連続した360度全周画像
の部分画像であるような場合を想定した場合、前記複数
枚の画像を合成した画像は全周画像となり、この画像を
新たに各ユーザーにリアルタイムで提供できるようにな
る。さらに、例えば、前記複数台の映像ソースから出力
された全周画像より、任意の視野の画像をリアルタイム
で切り出すような画像処理を実施する場合を想定する
と、切り出す画像と全体の画像との位置関係は常に明確
にしておく必要があり、その切り出す画像の背景となる
全体画像をリアルタイムに生成する上で、必須の技術を
提供することができる。
【0041】本発明の第4の手段の画像処理システムに
よれば、1台以上の映像ソースから出力された画像信号
を合成する際に、その画像間の継ぎ目をリアルタイムに
補正する手段を具備しているので、画像の継ぎ目に起因
する不連続感を低減することができる。例えば、1台以
上の映像ソースから出力された画像が、連続視野画像で
あった場合に、非常に有効に機能する。
【0042】本発明の第5の手段の画像処理システムに
よれば、前記画像信号処理手段と、画像選択手段及び表
示手段との間が、双方向の通信回線を介して接続されて
いるので、遠隔地からでも各ユーザーが希望する画像処
理を独立に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第4の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図5】本発明の第5の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図6】上記実施例の動作を説明する図である。
【図7】上記第2の実施例の動作を説明する図である。
【図8】上記第2の実施例の動作を説明するもう一つの
図である。
【図9】上記第3の実施例の動作を説明する図である。
【図10】上記第3の実施例の動作を説明するもう一つ
の図である。
【図11】上記第4の実施例における画像の継ぎ目の補
正方法を説明する図である。
【図12】従来の画像処理装置の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101…映像ソース(撮像装置) 102…画像補正手段 103…映像信号分配手段 104…制御手段 110−l〜k…画像信号処理手段 111…信号選択手段 112…可変信号遅延手段 113…制御手段 114…信号合成手段 115…信号合成手段 120…画像合成手段 121…信号合成手段 122…信号遅延手段 123…信号間引き手段 124…制御手段 130−l〜k…加入者装置 131−l〜k…A/D変換器 132−l〜k…表示手段 133−l〜k…画像選択手段 140…ネットワーク(通信回線) 150…センター装置 181…撮像装置の画角 182…撮像装置の画角の重なり部分 183−2…#2の撮像装置 201…#1〜#nの撮像装置で撮像した全周画像 202…#i、#i+1の撮像装置からの映像信号より
合成した全周画像の部分画像 301…垂直帰線期間 302…映像信号データ部 304…水平方向を1/n(nは撮像装置の台数)にサ
ンプルして合成した映像信号 305…垂直方向を1/n(nは撮像装置の台数)にサ
ンプルして合成した映像信号 306…縮小画像データ部 307…無信号データ部 311…#1〜#nの撮像装置で撮像した全周画像 312…映像信号304の画像 313…映像信号305の画像 401…#iの画像 402…#i+1の画像 403…補正後の輝度変化 404…補正前の輝度変化

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1台以上の映像ソースと、 少なくとも1台以上の独立した画像信号処理手段と、 前記少なくとも1台以上の映像ソースから出力された画
    像信号を、前記1台以上の独立した画像信号処理手段に
    即時に分配する映像信号分配手段と、 前記映像ソースから出力された複数の画像信号の中から
    希望する任意の領域の画像を前記画像信号処理手段を制
    御してリアルタイムに選択させる画像選択手段と、 前記選択された画像信号により画像信号処理手段から出
    力される画像信号を表示する表示手段と、 を具備することを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 画像信号処理手段は、 1台以上の映像ソースから出力された複数の画像信号の
    中から、所定の2つの画像信号を選択する信号選択手段
    と、 前記選択された画像信号を可変に遅延させる可変信号遅
    延手段と、 前記遅延を施された画像信号を合成する信号合成手段
    と、 画像選択手段からの信号に基づき前記信号選択手段、及
    び、可変遅延手段、及び、信号合成手段を制御する制御
    手段と、 を具備することを特徴とする請求項1記載の画像処理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 1台以上の映像ソースから出力された複
    数の画像信号を、1枚分の画像信号にリアルタイムに合
    成する画像合成手段を具備し、 前記合成された1枚分の画像信号を画像信号処理手段に
    分配することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記
    載の画像処理システム。
  4. 【請求項4】 1台以上の映像ソースから出力された複
    数の画像信号の各画像間の継ぎ目を補正する画像補正手
    段を具備することを特徴とする請求項1あるいは請求項
    2あるいは請求項3記載の画像処理システム。
  5. 【請求項5】 画像信号処理手段と、画像選択手段及び
    表示手段との間が、双方向の通信回線を介して接続され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2または
    請求項3または請求項4のいずれかに記載の画像処理シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001346200A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Fuji Heavy Ind Ltd 画像切出し/表示システム
JP2007259133A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Matsushita Electric Works Ltd 映像伝送システム
US7415166B2 (en) 2003-11-04 2008-08-19 Olympus Corporation Image processing device

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