JPH08331375A - 情報出力装置 - Google Patents

情報出力装置

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JPH08331375A
JPH08331375A JP7138064A JP13806495A JPH08331375A JP H08331375 A JPH08331375 A JP H08331375A JP 7138064 A JP7138064 A JP 7138064A JP 13806495 A JP13806495 A JP 13806495A JP H08331375 A JPH08331375 A JP H08331375A
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reduction ratio
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JP7138064A
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English (en)
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Atsunori Kato
篤典 加藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カット紙を使用して装置の状態等に関する特
殊な情報を記録する際に、当該情報を確実に1ページに
収めて記録することができる情報出力装置を提供する。 【構成】 記録紙サイズ検出手段により検出される記録
紙サイズPLと、画像サイズ記憶手段に記憶された画像
のサイズDLとに基づき、縮小率算出手段は、記録紙1
枚に画像を収めて記録する場合の縮小率を算出する(S
30)。そして、算出された縮小率に応じて、縮小出力
制御手段が、記録部を制御し、情報として出力される画
像を縮小して出力させる(S60)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置等の
電子機器において、当該装置に関する種々の情報をカッ
ト紙に出力するための情報出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置の中には、装置
に関する種々の情報を記録紙に出力可能なものがある。
この種のファクシミリ装置では、利用者による動作モー
ドの設定状態、ファクシミリの送受信履歴、送受信用メ
モリの使用状態、操作に関する説明等の各種レポート
を、記録紙に出力することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば、記録紙としてカット紙を使用している場合
に、上述のような各種レポート類を出力した際、情報量
が多いとレポートが複数ページにわたって出力されるこ
とがあった。そのため、例えば、一つの表が前後のペー
ジに分割されたり、見出しと内容が前後のページに分割
されたりし、その結果、レポートが読みにくくなるとい
う問題があった。
【0004】これらの問題は、ファクシミリ装置だけに
限られる問題ではなく、例えば、ワードプロセッサ、プ
リンタ等、記録紙に文字情報を出力可能な機器におい
て、カット紙を使用すると生じる共通の問題でもある。
そこで本発明は、カット紙を使用して情報を記録する際
に、当該情報を確実に1ページに収めて記録することの
できる情報出力装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用、および効果】上述
の目的を達成するため、本発明は、請求項1記載の通
り、カット紙を記録紙として使用し、該記録紙に予め定
められた所定の形式で所定の情報を出力する機能を有す
る情報出力装置において、使用する記録紙のサイズを検
出する記録紙サイズ検出手段と、前記情報として出力さ
れる画像のサイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、前
記記録紙サイズ検出手段により検出される記録紙のサイ
ズと、前記画像サイズ記憶手段に記憶された前記画像の
サイズとに基づき、前記記録紙1枚に前記画像を収めて
記録する場合の縮小率を算出する縮小率算出手段と、該
縮小率算出手段により算出された縮小率に応じて、前記
情報として出力される画像を縮小して出力させる縮小出
力制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】本発明の情報出力装置において、記録紙サ
イズ検出手段としては、例えば、センサ等を用いて記録
紙のサイズを直接検出するものでも、記録紙が収納され
る給紙カセットに記録紙種別を判別するための識別機構
を設け、セットされた給紙カセットから間接的に記録紙
のサイズを検出するものでも、利用者が数値入力キーや
機能キーを使って設定した記録紙のサイズを検出するも
のでもよい。また、本発明の装置で出力する情報は、予
め定められた所定の形式で出力されることを前提として
おり、通常どおり出力した場合の画像のサイズは事前に
判明しているので、この画像のサイズを画像サイズ記憶
手段に記憶しておく。
【0007】そして、記録紙サイズ検出手段により検出
される記録紙のサイズと、画像サイズ記憶手段に記憶さ
れた画像のサイズとに基づき、縮小率算出手段は、記録
紙1枚に画像を収めて記録する場合の縮小率を算出す
る。なお、ここで算出される縮小率は、記録紙中に画像
を収めるのに必要な縮小率であり、通常は、記録紙の周
囲に設けるべき余白を考慮して縮小率を決定する。ま
た、画像のサイズが、記録紙のサイズに比べて十分に小
さい場合、画像を拡大することも可能ではあるが、情報
を記録紙1枚に収めるという目的からすれば、特に利点
があるわけではない。
【0008】こうして縮小率が算出されたら、後は、そ
の縮小率に応じて、縮小出力制御手段が、記録部を制御
し、情報として出力される画像を縮小して出力させる。
その結果、出力すべき情報は記録紙1枚に収められて出
力される。したがって、本発明の情報出力装置によれ
ば、出力すべき情報が複数ページに分割されることがな
くなり、利用者にとってはきわめて見やすいものとな
る。また、複数ページにわたっていた情報が1ページで
記録できれば、記録紙の消費量が抑制されることになる
ので、運用コストの点でも好ましい。
【0009】次に、請求項2記載の情報出力装置は、前
記画像サイズ記憶手段は、前記情報として出力される画
像の副走査方向の総ライン数を記憶し、前記縮小率算出
手段は、前記記録紙サイズ検出手段により検出された記
録紙のサイズと、前記画像サイズ記憶手段に記憶された
副走査方向の総ライン数とに基づき、前記記録紙1枚に
前記画像を収めて記録する場合の副走査方向の縮小率を
算出し、前記縮小出力制御手段は、前記縮小率算出手段
により算出された縮小率に応じて、前記情報として出力
される画像を副走査方向について縮小して出力させるこ
とを特徴とする。
【0010】ここで、副走査方向とは、紙送り方向のこ
とであり、ちなみに、紙送りを伴わずに記録が行われる
方向は、主走査方向と呼ばれる。請求項2記載の情報出
力装置によれば、出力すべき画像が、副走査方向につい
てのみ縮小されて出力される。逆に言えば、主走査方向
については縮小されないことになる。この様に構成した
場合でも、副走査方向が縮小されることによって、紙送
り量は記録紙1枚分となるので、出力すべき情報は記録
紙1枚に収められて出力される。また、主走査方向につ
いても同じ縮小率で縮小を行う場合に比べれば、主走査
方向の縮小を行う処理自体を省くことができるので、よ
り迅速に処理することができる。
【0011】但し、副走査方向についてのみ縮小する
と、出力された画像における主走査方向と副走査方向と
の比が変わるため、画像が歪むことにはなる。したがっ
て、例えば、出力すべき情報中に図形等があって、その
図形を相似形のまま出力すべき様な場合には適さない。
これに対し、出力すべき情報が文字で構成されていれ
ば、多少の歪が生じても読めればよく、むしろ、主走査
方向についてまで縮小すると文字が細かくなりすぎて、
かえって読みにくいケースも考えられるので、副走査方
向についてのみ縮小することが有効である。
【0012】次に、請求項3記載の情報出力装置は、前
記縮小出力制御手段は、前記縮小率算出手段により算出
された縮小率に応じて、前記情報として出力される画像
から所定のラインを間引くことにより、前記画像を副走
査方向について縮小することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の情報出力装置によれば、情
報として出力される本来の画像から所定のラインを間引
いているので、紙送り量の変更等を伴うことなく、縮小
した画像を出力できる。なお、請求項3記載の構成以外
にも、例えば、紙送り量を少なくして隣接するラインを
若干重ねて記録するとか、これに加えて画素自体も小さ
くして更に重なりを防止するといった方法でも、副走査
方向について画像を縮小できると考えられる。但し、こ
れらは、紙送り量の変更を伴うため、紙送り機構自体に
標準よりも微小な紙送りが可能な構造を採用しなければ
ならず、製造コストがかかる可能性がある。この点、請
求項3記載の構成であれば、紙送り機構自体は従来のも
のと全く同様でよいという利点がある。
【0014】次に、請求項4記載の情報出力装置は、前
記情報として出力される画像は、同一ドットパターンの
ラインを数ライン分ずつ繰り返して形成される画像で、
前記縮小出力制御手段は、前記縮小率算出手段により算
出された縮小率に応じて、前記画像を略均等に分けた複
数の位置で、前記同一ドットパターンの繰り返された数
ラインから少なくとも1ラインを残す様にラインを間引
くことにより、前記画像を副走査方向について縮小する
ことを特徴とする。
【0015】請求項4記載の情報出力装置の場合、情報
として出力される画像が、同一ドットパターンのライン
を数ライン分ずつ繰り返して形成される画像であること
を前提とする。この様な画像の場合、縮小出力制御手段
が、同一ドットパターンの繰り返された数ラインから少
なくとも1ラインを残す様にラインを間引くと、間引か
れたラインと同一ドットパターンを有する部分が画像の
一部として残るので、特定のドットパターンを有するラ
インが欠落することがない。また、縮小率に応じて、画
像を略均等に分けた複数の位置でラインを間引くので、
画像の歪む部分が画面全体に分散し、部分的に極端に画
像が歪むことが無くなり、より見やすい縮小画像とな
る。
【0016】なお、同一ドットパターンのラインを数ラ
イン分ずつ繰り返して形成される画像としては、例え
ば、ファクシミリ装置のにおけるスタンダードモード、
又はファインモードで記録された画像がこれに該当す
る。即ち、ファクシミリ装置の場合、スタンダード、フ
ァイン、スーパーファインの3つの記録モードが標準化
されており、ファクシミリ装置の備える記録装置は、最
も記録密度の高いスーパーファインモードに対応した記
録ができる様になっている。そして、スタンダード、フ
ァインモードでの記録を行う場合には、同一ドットパタ
ーンのラインを数ライン分ずつ繰り返して記録すること
で、スタンダード、ファインモードに相当する記録密度
の画像を形成しているのである。但し、請求項4記載の
構成は、情報として出力される画像が、同一ドットパタ
ーンのラインを数ライン分ずつ繰り返して形成される画
像であれば適用可能であり、ファクシミリ装置に限られ
るものではない。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例のファクシミリ装置1は、図1に示す
通り、記録紙3及び熱転写用のインクシート5の搬送機
構(図示略)等を内蔵する本体7と、本体7に設けられ
た支軸9を中心に開閉可能に配設されたカバー11と、
カバー11に配設された感熱記録ヘッド13と、内部に
カット紙状の記録紙3を収納して本体7に脱着可能に取
り付けられる給紙カセット15と、内部にインクシート
5を収納して本体7に取り付けられるインクシートカセ
ット17とを備え、これらインクシート5、感熱記録ヘ
ッド13等によって熱転写式の記録部2が構成されてい
る。
【0018】このうち、インクシートカセット17は、
内部に巻取り側インクシートロール18と供給側インク
シートロール19とを備え、インクシート5をこの二つ
のロール18,19間において下方へ露出する状態に張
設保持したものである。そして、感熱記録ヘッド13
は、カバー11が閉じられた際に、インクシート5を挟
んでプラテン20側に圧着される位置に配置されてい
る。
【0019】また、本ファクシミリ装置1の制御系は、
図2に示す通り、装置各部の動作を制御するCPU21
と、CPU21にて実行される制御プログラムや各種デ
ータ等を格納したROM22と、動作実行時の各種デー
タを一時的に格納するためのRAM23と、上記感熱記
録ヘッド13による熱転写記録を行う記録部2と、原稿
を走査して画像を読み取る周知のイメージスキャナ25
と、利用者が各種機能を指定したり各種操作を行うため
の操作パネル27と、各種メッセージを表示するための
液晶ディスプレイ28(LCD28)と、電話回線を介
して他のファクシミリ装置との間でファクシミリ信号の
送受信を行うネットワークコントロールユニット29
(NCU29)、及びモデム31とで構成され、これら
がバス33を介して互いに接続されている。
【0020】このうち、上記ROM22には、記録部2
によって出力される各種レポート類(例えば、利用者に
よる動作モードの設定状態、ファクシミリの送受信履
歴、送受信用メモリの使用状態、操作に関する説明等)
の出力形式データが記憶されている。この出力形式デー
タは、当該レポートを縮小せずに出力した場合に記録さ
れる画像の総ライン数と、レポートとして出力する文字
のコードおよび各種制御コードからなる実データ部とで
構成され、後述するレポート出力処理においてCPU2
1に読み出される。
【0021】また、上記RAM23には、記録部2にて
出力する画像を、ビットイメージデータとして展開する
ためのプリントバッファが確保されている。このプリン
トバッファは、図3に示すように、ライン情報A、ライ
ンカウンタC、ビットイメージエリアBからなる1ライ
ン分に対応する記憶領域を、複数配列した構造とされ、
記録すべきドットパターンは、画素の黒白(有無)をビ
ットのON/OFFに対応づけたビットイメージで、上
記ビットイメージエリアBに格納される。また、上記ラ
イン情報Aには、ビットイメージデータが格納されてい
る旨を示すコードの他に、当該ラインが全白である(即
ち、紙送り制御だけでよい)ことを示すコード(以下、
全白コードという)、改ページ制御を行うべき旨を示す
コード(以下、改頁コードという)、あるいは、出力す
べき画像データの終端を示すコード(以下、EOFコー
ドという)等、通常の記録以外に特別な制御を行うため
の制御コードが格納される。また、上記ラインカウンタ
Cには、当該ラインを繰り返し記録すべき回数が格納さ
れる。ビットイメージエリアB自体は、1ライン分のビ
ットイメージデータを格納できる領域であるが、実際に
記録する際には、ラインカウンタCに格納された値に応
じて、同一ドットパターンを複数ラインにわたって記録
する処理が行われる。
【0022】更に、上記RAM23には、本ファクシミ
リ装置1にセットされている記録紙3のタイプを記憶し
ている。本ファクシミリ装置1では、レター(8.5×
11インチ)、リーガル(8.5×14インチ)、A4
(210×297mm)の3タイプの記録紙のいずれか
を使用することができ、どの記録紙を使用するかは、利
用者が事前に操作パネル27のキーを操作して指定し、
ここで指定されたタイプがRAM23に記憶される。
【0023】以上のように構成されたファクシミリ装置
では、CPU21によって各部の動作が制御される。基
本的な動作は、従来のファクシミリ装置と同様である
が、簡単に説明すると、原稿を送信する場合には、イメ
ージスキャナ25で読み取った原稿画像のイメージデー
タを符号化し、モデム31で変調して、電話回線を介し
てNCU29から他のファクシミリ装置に送信する。ま
た、原稿を受信する場合には、電話回線を介して他のフ
ァクシミリ装置から送信されてきた信号をNCU29で
受信し、モデム31で復調し、更に復号化して得られた
イメージデータに基づき、記録部2で記録紙に画像を記
録する。更に、原稿をコピーする場合には、イメージス
キャナ25で読み取った原稿画像のイメージデータに基
づき、記録部2で記録紙に画像を記録する。
【0024】なお、記録の際には、図4に示す通り、記
録紙3及びインクシート5が、感熱記録ヘッド13とプ
ラテン20との間に供給され、両者の間に挟持される。
この記録紙3及びインクシート5が挟持される記録位置
P1では、感熱記録ヘッド13による加熱が行われ、記
録紙3に対してインクが転写される。そして、記録紙3
及びインクシート5は、互いに密着した状態のまま搬送
され、ローラ16が当接している剥離位置P2で、記録
紙3とインクシート5とが分離される。
【0025】次に、本ファクシミリ装置におけるレポー
ト出力処理について、図5に基づいて説明する。本処理
は、利用者が操作パネル27の機能キー等を操作してレ
ポートの出力を指示した際に実行される。
【0026】まず、CPU21は、指定されたレポート
の総ライン数DL(以下、データライン数DLという)
を得る(S10)。具体的には、ROM22に格納され
た当該レポートの出力形式データの先頭に、総ライン数
DLが記憶されているので、その値をROM22から読
み出す。また、記録紙3に記録可能な総ライン数PL
(以下、記録紙ライン数PLという)を算出する(S2
0)。具体的には、次の計算により記録紙ライン数PL
を求める。
【0027】
【数1】
【0028】なお、記録紙長は、記録紙3のタイプに応
じて定まる定数(11インチ、14インチ、又は297
mmのいずれか;但し、単位はmmに換算)で、ROM
22に記憶されており、記録紙3のタイプについては、
利用者による指定がRAM23に記憶されている。ま
た、余白長は、上下にとるべき余白の長さで、本ファク
シミリ装置1において任意に定められ、ROM22に記
憶されている。また、副走査線密度(副走査方向1mm
当りに含まれるライン数)は、ファクシミリの規格で定
まっている定数(15.4本)で、ROM22に記憶さ
れている。
【0029】次に、データライン数DLと記録紙ライン
数PLとに基づき、記録紙1枚でレポートを記録するの
に必要な縮小率を算出する(S30)。具体的には、こ
の縮小率はPL/DLとなる。但し、本処理において
は、次式の関係が成り立つ整数の内の最大値である縮小
定数mを導入し、縮小率を縮小定数mを使って近似す
る。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、縮小率を近似するに当たって、縮
小率の近似値(左辺)を実際の縮小率(右辺)以下とす
るのは、縮小率が更に小さくなる分にはレポートが記録
紙に収まるが、縮小率が少しでも大きくなるとレポート
が記録紙に収まらなくなるためである。そして、上記数
式をmについて整理すると、次式となる。
【0032】
【数3】
【0033】したがって、縮小定数mは、上記数式3の
右辺の整数部の値となる。次に、RAM23に確保され
たプリントバッファのビットイメージエリアBに、ビッ
トイメージデータを展開する(S40)。なお、この処
理は従来と同様の処理であるが、簡単に説明すると、R
OM22から当該レポートの出力形式データを順次読み
出し、読み出された文字コードに基づいてROM22か
ら文字のフォントを取得し、ビットイメージエリアBに
格納する。また、空白や罫線等は所定の規則でデータが
圧縮されているので、その規則に従って展開し、ビット
イメージエリアBに格納する。更に、改行コード等の制
御コードを読み出した場合には、該当する制御が記録時
になされる様に、ビットイメージエリアB内でのデータ
格納位置を適宜調整したり、ライン情報Aに所定の制御
コードをセットしたりする。
【0034】次に、上記ビットイメージエリアBに展開
したビットイメージデータの繰り返し記録回数を、ライ
ンカウンタCにセットする(S50)。具体的には、図
6に示す処理が実行される。まず、間引き判定パラメー
タSに、上記縮小定数mをセットする(S210)。そ
して、記録回数カウンタLをゼロクリアし(S21
5)、解像度カウンタxに4をセットする(S22
0)。この解像度カウンタxにセットされる値は、縮小
率100%(未縮小)の場合に、1つのビットイメージ
データを繰り返して記録する回数に相当し、本実施例で
は、通常、同一ドットパターンを4ライン分繰り返して
記録することを意味する。これは、本ファクシミリ装置
1においては、各レポートの出力形式データが、スタン
ダードモードでの出力を行うデータとなっており、一
方、感熱記録ヘッド13は、スーパーファインモードで
の記録が可能なものなので、同一ドットパターンを4ラ
イン分記録すると、スタンダードモードで記録したこと
になるからである。なお、レポートの出力形式データ
を、ファイン、スーパーファインの記録密度で作成した
場合には、解像度カウンタxにそれぞれ2、1をセット
すればよい。
【0035】次に、間引き判定パラメータSから(m−
1)を減算し(S225)、間引き判定パラメータSの
値がゼロ以下になるか否かを判定する(S230)。こ
こで、ゼロ以下になる場合(S230:YES)、間引
き判定パラメータSに縮小定数mを加算し(S24
0),解像度カウンタxから1を減算し(S245)、
記録回数カウンタLに1を加算する(S250)。そし
て、解像度カウンタxがゼロか否かを判断し(S26
0)、解像度カウンタxがゼロでなければ(S260:
NO)、S225へ戻る。
【0036】一方、S230において、間引き判定パラ
メータSの値が正である場合(S230:NO)、解像
度カウンタxから1を減算し(S270)、解像度カウ
ンタxがゼロか否かを判断し(S280)、解像度カウ
ンタxがゼロでなければ(S280:NO)、S225
へ戻る。
【0037】さて、S26O又はS280において、解
像度カウンタxがゼロとなれば、その時の記録回数カウ
ンタLの値を、プリントバッファのラインカウンタCに
セットする(S290)。そして、処理すべき次のライ
ンがあるか否かを判定し(S295)、次のラインがあ
れば(S295:YES)、S215へと戻って次のラ
イン以降についても、同様にしてラインカウンタCに値
をセットする。そして、最後のラインのラインカウンタ
Cに値をセットしたら(S295:NO)、本処理を終
わる。
【0038】ここで、縮小率100%(未縮小)の場
合、ビットイメージエリアBにビットイメージが展開さ
れたラインのラインカウンタCの値は、すべて4とな
る。これに対し、例えば、縮小率が75%以上〜100
%未満の場合には、上記S210〜S295の処理によ
って、一部のラインのラインカウンタCの値が3とな
る。そのため、ラインカウンタCの値に従って記録部2
による記録を行えば、ラインカウンタCの値が3となっ
ているラインについては、本来出力すべきラインが1ラ
イン分間引かれることとなる。この結果、間引かれたラ
インの合計数分だけ、記録されるレポートの画像が副走
査方向について縮小される。
【0039】しかも、上記処理によれば、ラインカウン
タCの値が3となるラインは、画像全体に対して略均等
な位置に配分される。そのため、画像の偏った範囲だけ
に歪を来すようなことがない。以上のようにして、図5
におけるS50の処理を終えたら、プリントバッファの
データに基づき、記録部2を制御して記録紙3に対する
記録を行う(S60)。具体的には、プリントバッファ
のライン情報Aに基づき、ビットイメージラインと判断
すれば、ビットイメージエリアBのデータを記録部2へ
転送する。この制御は、上記ラインカウンタCの値に応
じて繰り返し実行される。したがって、例えば、縮小率
が75%以上〜100%未満の場合には、ある一部のビ
ットイメージエリアBのデータは、記録部2へ4回ずつ
転送され、同一ドットパターンのラインが4ライン分記
録されるが、別の一部のビットイメージエリアBのデー
タについては、記録部2へ3回しか転送されず、同一ド
ットパターンのラインが3ライン分しか記録されない。
即ち、本来は4ライン分あるデータが1ライン分間引か
れることとなる。なお、プリントバッファのライン情報
Aに、全白コードが格納されていたら、ラインカウンタ
Cの値に相当するライン数分、紙送り制御だけを行う。
また、EOFコードが格納されていたら、S60を抜け
て本処理を終了する。
【0040】なお、本処理の説明に当たっては、便宜
上、縮小率算出処理(S10〜S30)、データ展開処
理(S40〜S50)、データ記録処理(S60)を一
連の流れとして説明したが、実際には、データ展開処理
とデータ記録処理とは時分割で並列処理され、ある程度
のデータを展開した時点でデータの記録が開始される。
【0041】以上説明した通り、本ファクシミリ装置1
によれば、記録紙3のサイズと出力すべきレポートのサ
イズとに基づいて算出した縮小率で、レポートを縮小し
て出力できるので、レポートが複数ページに分割される
ことがなく、きわめて見やすいレポートが得られる。ま
た、記録紙3の消費量が抑制されるので、記録紙3に必
要であった経費が少なくなる。
【0042】また、本ファクシミリ装置1では、副走査
方向についてのみレポートを縮小しているので、主走査
方向についても同じ縮小率で縮小を行う場合に比べ、速
やかにレポート出力処理が行われる。更に、画像の縮小
に当たっては、本来の画像から所定のラインを間引いて
いるだけなので、紙送り量を変更する制御など、面倒な
制御を必要とせず、その様なことができる紙送り機構等
も必要がない。
【0043】特に、本ファクシミリ装置1では、レポー
トとして出力される画像が、同一ドットパターンのライ
ンを4ライン分ずつ繰り返して形成されるスタンダード
モードの画像であり、ラインを間引く際には、同一ドッ
トパターンの繰り返された4ラインから少なくとも1ラ
インを残す様にラインを間引いているので、特定のドッ
トパターンを有するラインが欠落することがない。
【0044】しかも、ラインを間引く位置については、
画像全体に対して略均等な位置に配分して設定されるの
で、画像の偏った範囲だけに歪を来すようなことがな
い。以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれ
に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の種々
なる態様を採用することができる。
【0045】例えば、実施例では、指定可能な記録紙の
タイプを3通りに制限し、いずれかを利用者が選択する
構成とし、この選択された記録紙のサイズを検出する様
にしたが、この他にも、例えば、センサ等を用いて記録
紙のサイズを直接検出したり、記録紙が収納される給紙
カセットに記録紙種別を判別するための識別機構を設
け、セットされたカートリッジから間接的に記録紙のサ
イズを検出してもよい。
【0046】また、実施例では、副走査方向についての
み縮小する構成を示したが、例えば、出力すべき情報中
に図形等がある場合は、主走査方向についても同じ比率
で縮小すると、図形を相似形のまま出力することができ
る。但し、出力すべき情報が文字で構成されていれば、
多少の歪が生じても読めればよく、むしろ、主走査方向
についてまで縮小すると文字が細かくなりすぎて、かえ
って読みにくいケースも考えられるので、副走査方向に
ついてのみ縮小することが有効である。
【0047】更に、実施例では、ファクシミリ装置を示
したが、これに限らず、文字による情報の記録を行うこ
とのできる機器に、本発明を適用することができる。具
体的には、ワードプロセッサ、プリンタ等の記録装置を
有する機器において、利用者にレポート類等の文字情報
を提供する機能を有するものであれば、本発明の適用対
象となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のファクシミリ装置を示し、特に記録
部の概略構造を示す縦断面図である。
【図2】 実施例のファクシミリ装置の制御系を示すブ
ロック図である。
【図3】 プリントバッファの構造を示す説明図であ
る。
【図4】 記録部付近の動きを説明するための説明図で
ある。
【図5】 レポート出力処理のフローチャートである。
【図6】 繰り返し記録回数設定処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1・・・ファクシミリ装置、2・・・記録部、3・・・
記録紙、5・・・インクシート、7・・・本体、9・・
・支軸、11・・・カバー、13・・・感熱記録ヘッ
ド、15・・・給紙カセット、16・・・ローラ、17
・・・インクシートカセット、18・・・巻取り側イン
クシートロール、19・・・供給側インクシートロー
ル、20・・・プラテン、21・・・CPU、22・・
・ROM、23・・・RAM、25・・・イメージスキ
ャナ、27・・・操作パネル、28・・・液晶ディスプ
レイ、29・・・ネットワークコントロールユニット、
31・・・モデム、33・・・バス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カット紙を記録紙として使用し、該記録
    紙に予め定められた所定の形式で所定の情報を出力する
    機能を有する情報出力装置において、 使用する記録紙のサイズを検出する記録紙サイズ検出手
    段と、 前記情報として出力される画像のサイズを記憶する画像
    サイズ記憶手段と、 前記記録紙サイズ検出手段により検出される記録紙のサ
    イズと、前記画像サイズ記憶手段に記憶された前記画像
    のサイズとに基づき、前記記録紙1枚に前記画像を収め
    て記録する場合の縮小率を算出する縮小率算出手段と、 該縮小率算出手段により算出された縮小率に応じて、前
    記情報として出力される画像を縮小して出力させる縮小
    出力制御手段とを備えたことを特徴とする情報出力装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報出力装置において、 前記画像サイズ記憶手段は、前記情報として出力される
    画像の副走査方向の総ライン数を記憶し、 前記縮小率算出手段は、前記記録紙サイズ検出手段によ
    り検出された記録紙のサイズと、前記画像サイズ記憶手
    段に記憶された副走査方向の総ライン数とに基づき、前
    記記録紙1枚に前記画像を収めて記録する場合の副走査
    方向の縮小率を算出し、 前記縮小出力制御手段は、前記縮小率算出手段により算
    出された縮小率に応じて、前記情報として出力される画
    像を副走査方向について縮小して出力させることを特徴
    とする情報出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の情報出力装置において、 前記縮小出力制御手段は、前記縮小率算出手段により算
    出された縮小率に応じて、前記情報として出力される画
    像から所定のラインを間引くことにより、前記画像を副
    走査方向について縮小することを特徴とする情報出力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の情報出力装置において、 前記情報として出力される画像は、同一ドットパターン
    のラインを数ライン分ずつ繰り返して形成される画像
    で、 前記縮小出力制御手段は、前記縮小率算出手段により算
    出された縮小率に応じて、前記画像を略均等に分けた複
    数の位置で、前記同一ドットパターンの繰り返された数
    ラインから少なくとも1ラインを残す様にラインを間引
    くことにより、前記画像を副走査方向について縮小する
    ことを特徴とする情報出力装置。
JP7138064A 1995-06-05 1995-06-05 情報出力装置 Pending JPH08331375A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063077A (ja) * 2002-04-26 2003-03-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリンタ装置

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JP2003063077A (ja) * 2002-04-26 2003-03-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリンタ装置

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