JPH08330023A - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

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JPH08330023A
JPH08330023A JP13048195A JP13048195A JPH08330023A JP H08330023 A JPH08330023 A JP H08330023A JP 13048195 A JP13048195 A JP 13048195A JP 13048195 A JP13048195 A JP 13048195A JP H08330023 A JPH08330023 A JP H08330023A
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JP
Japan
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lever
connector
cam groove
housing
protrusion
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JP13048195A
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Katsumi Shiga
克己 志賀
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AMP Japan Ltd
Original Assignee
AMP Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに係脱自在に結合される一対のコネクタ
ハウジングの一方にカム溝を有するレバーが回動自在に
設けられ、他方に上記カム溝に係合する突起が設けら
れ、上記レバーの回動に伴う上記カム溝と上記突起との
作用により、上記一対のコネクタハウジングが係脱せし
められるように構成されたレバー式コネクタにおいて、
構造を単純にして部品点数を減らし、操作性を向上させ
る。 【構成】 一方のコネクタハウジング5に突起13を設
け、他方のコネクタハウジング1に突起7を設け、一方
のコネクタハウジング5にその係脱方向に摺動可能にワ
イヤカバー9を設け、突起7,13にそれぞれ係合する
カム溝20,21を備えたレバー10をワイヤカバー9
に回動可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レバーの回動によって
プラグがキャップに対して係脱されるレバー式コネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、互いに係脱自在に結合される一対
のコネクタハウジングの一方にカム溝を有するレバーが
回動自在に設けられ、他方に上記カム溝に係合する突起
が設けられ、上記レバーの回動に伴う上記カム溝と上記
突起との作用により、上記一対のコネクタハウジングが
係脱せしめられるように構成されたレバー式コネクタが
知られている。
【0003】この種のレバー式コネクタは、例えば実開
平6−54253号、実開平4−29179号および実
開平3−4672号に開示されているように、1本のカ
ム溝を回動軸の片側に備えた二脚状のレバーが、ピン
(雄コンタクト)を備えたキャップのハウジング、また
はソケット(雌コンタクト)を備えたプラグのハウジン
グのいずれか一方に、このハウジングを跨ぐように軸支
され、このレバーのカム溝に、他方のハウジングに突設
された突起が係合するようになっている。
【0004】また、特開平1−151181号および実
開平1−88475号には、一側に2本のカム溝を回動
軸に関して対称的に備えたレバーを有するレバー式コネ
クタが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
1本のカム溝を回動軸の片側に備えたレバー式コネクタ
においては、レバーの回動半径および回動軌跡が大きい
ため、操作性が悪く、かつ比較的大きな寸法を必要とす
る欠点があり、また、カム溝の曲率が大きいため、カム
フォロワとしての突起あるいはカム溝に比較的大きな力
が加わり、それらが破損するおそれがあった。
【0006】後者の、2本のカム溝を回動軸に関して対
称的に備えたレバーを有する構成は、上記欠点を解決す
るには有効な手段であるが、これらはいずれも構造が複
雑で部品点数および組立て工数が多いため、構成が単純
でかつスムーズな係脱が可能なレバー式コネクタが望ま
れていた。
【0007】上述の事情に鑑み、本発明は、上述の問題
のすべてを効果的に解決し得るレバー式コネクタを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願第1番目の発明は、
互いに係脱自在に結合される一対のコネクタハウジング
の一方にカム溝を有するレバーが回動自在に設けられ、
他方に上記カム溝に係合する突起が設けられ、上記レバ
ーの回動に伴う上記カム溝と上記突起との作用により、
上記一対のコネクタハウジングが係脱せしめられるよう
に構成されたレバー式コネクタにおいて、上記一方のコ
ネクタハウジングに設けられた第1の突起と、他方のコ
ネクタハウジングに設けられた第2の突起と、上記一方
のコネクタハウジングにその係脱方向に摺動可能に設け
られた摺動部材と、上記第1および第2の突起にそれぞ
れ係合するカム溝を有して上記摺動部材に回動可能に設
けられたレバーとを備えてなることを特徴とするもので
ある。
【0009】本願第2番目の発明は、互いに係脱自在に
結合される一対のコネクタハウジングの一方にカム溝を
有するレバーが回動自在に設けられ、他方に上記カム溝
に係合する突起が設けられ、上記レバーの回動に伴う上
記カム溝と上記突起との作用により、上記一対のコネク
タハウジングが係脱せしめられるように構成されたレバ
ー式コネクタにおいて、上記一方のコネクタハウジング
に、該コネクタハウジングから導出されるワイヤのため
のワイヤカバーが設けられ、該ワイヤカバーに上記レバ
ーが回動可能に設けられてなることを特徴とするもので
ある。
【0010】本願第3番目の発明は、互いに係脱自在に
結合される一対のコネクタハウジングの一方にカム溝を
有するレバーが回動自在に設けられ、他方に上記カム溝
に係合する突起が設けられ、上記レバーの回動に伴う上
記カム溝と上記突起との作用により、上記一対のコネク
タハウジングが係脱せしめられるように構成されたレバ
ー式コネクタにおいて、上記一方のコネクタハウジング
に設けられた第1の突起と、他方のコネクタハウジング
に設けられた第2の突起と、上記第1および第2の突起
にそれぞれ係合するカム溝を有しかつ上記一方のコネク
タハウジングに係合される軸を備えて該軸を中心に回動
されるレバーとを有し、該レバーの軸が、上記一方のコ
ネクタハウジングにその係脱方向に摺動可能に係合され
てなることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の作用および効果】本願第1番目の発明によれ
ば、一方のコネクタハウジングにその係脱方向に摺動可
能な摺動部材を設け、双方のコネクタハウジングにそれ
ぞれ設けられたカムフォロワとしての突起にそれぞれ係
合するカム溝を備えたレバーを上記摺動部材に回動自在
に設けたことにより、レバーの回動軌跡が小さくなって
操作性が向上するとともに、構造の比較的単純で部品点
数の少なく、係脱動作のスムーズなレバー式コネクタを
容易に得ることができる。
【0012】本願第2番目の発明によれば、カム溝を備
えたレバーをワイヤカバーに回動可能に設けたことによ
り、レバーを保持する部材を別個用意する必要がなく、
さらに部品点数を減らすことができる。
【0013】本願第3番目の発明によれば、双方のコネ
クタハウジングにそれぞれ設けられたカムフォロワとし
ての突起にそれぞれ係合するカム溝を備えた回動可能な
レバーを、一方のコネクタハウジングにその係脱方向に
摺動可能に設けたことにより、構造がさらに単純にな
り、部品点数もさらに少なくすることが可能になる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1は本発明のレバー式コネクタの第1実
施例を非接続状態において示す正面図、図2は図1のII
−II線に沿った断面図、図3は図1の III−III 線に沿
った断面図である。
【0016】本実施例のレバー式コネクタは、図2およ
び図3に示すように、凹型ハウジング1内に複数本のピ
ン(雄コンタクト)2を収容したキャップ3と、このキ
ャップ3に着脱可能に装着されるプラグPとによって構
成され、このプラグPは、上記キャップ1のピン2に接
続される複数本のソケット(雌コンタクト)4を凸型ハ
ウジング5内に収容したコネクタ本体6と、このコネク
タ本体6のハウジング5の上部においてそのキャップ側
ハウジング1に対する係脱方向に摺動可能に被冠された
ワイヤカバー(摺動部材)9と、このワイヤカバー9に
回動可能に設けられたレバー10とによって構成されて
いる。
【0017】本実施例の特徴は、レバー10が、コネク
タ本体6にではなく、このコネクタ本体6に摺動可能
に、かつ弾性的に嵌着されたワイヤカバー9に保持され
ていることにある。なお、本実施例のレバー式コネクタ
は、2個のプラグPが1個の細長いキャップ1に装着さ
れる2連式のものであるが、図1およびこれに対応する
各図では、1個のプラグPとこれと対をなすキャップ部
分のみを示してある。
【0018】図4は、キャップ3のハウジング1を図1
の矢IVの方向から見た平面図、図5は、図4のV−V線
に沿った断面図である。なお、図4および図5にはピン
2が省略されている。キャップ3のハウジング1の互い
に対向する長手方向の内壁面1a,1aには、レバー1
0の一方のカム溝20(後述)に係合するカムフォロワ
としての円柱状突起7(第2の突起)が、図1および図
5の紙面に対して垂直でかつ一対の突起7,7の軸線を
互いに一致させた態様でそれぞれ突設されている。これ
ら突起7,7は、図1からも明らかなように、プラグP
がキャップ3に装着されるときのレバー10の回転中心
(軸片18)の軌跡に対して右方へ偏った位置に設けら
れている。
【0019】また、ハウジング1の内底面1b上には、
このハウジング1にコネクタ本体6のハウジング5が係
入される際にハウジング5の仮係止用突起12(後述)
に係合する仮係止用ラッチ8が立設されている。この仮
係止用ラッチ8は、図5から明らかなように、2本の脚
を上端で接続したヘヤピン状に形成されており、その上
端部がハウジング5の仮係止用突起12に係合する係合
部8aを形成し、この係合部8aから下方に向かって延
設された切溝8bが仮係止用突起12のガイド溝を形成
している。そして、この仮係止用ラッチ8は、その上端
の係合部8aが図2の左右方向(図5の前後方向)に撓
み得るように若干の弾性を有している。さらに、ハウジ
ング1内の四隅部には、コネクタ本体6のハウジング5
がハウジング1内に係入される際のキー溝を兼ねるガイ
ド溝1cが上下方向に延設されている。
【0020】図6は、プラグPを図1の矢VIの方向から
見た平面図、図7は、同じく図1の矢VII の方向から見
た側面図、図8は、同じく図1の矢VIIIの方向から見た
底面図、図9は、図1のIX−IX線に沿った断面図であ
る。
【0021】コネクタ本体6のハウジング5の一方の面
の中央部には、図1および図2から明らかなように、キ
ャップ3のハウジング1内に立設されている仮係止用ラ
ッチ8が係入する切溝11がハウジング5の下縁から上
方へ向かって延設され、この切溝11の下端の近傍に、
仮係止用突起12がハウジング5に形成されている。ま
た、ハウジング5の四隅部には、キャップ側ハウジング
1のキー溝を兼ねるガイド溝1cに係合する突条5bが
上下方向に延設されている。
【0022】さらに、コネクタ本体6のハウジング5の
両面(図6および図8における上面および下面)中央部
には、図6および図8から明らかなように、レバー10
の円板状のカム溝形成部10aを収容するための凹部5
aがそれぞれ形成されている。そして、各凹部5aの中
心部から斜め上方(図1では左上方)へ偏った位置の面
上に、レバー10の他方のカム溝21(後述)に係合す
るカムフォロワとしての円柱状突起13(第1の突起)
が、図1の紙面に対して垂直でかつ両面の突起13,1
3の軸線を互いに一致させた態様でそれぞれ突設されて
いる。突起13,13は、図1から明らかなように、プ
ラグPがキャップ3に装着されるときのレバー10の回
転中心(軸片18)の軌跡に対して左方へ偏った位置に
設けられ、図1の状態においては、レバー10の回転中
心(軸片18)に対して約45°左上方に存在してい
る。
【0023】ハウジング5の上部には、ワイヤカバー9
が、ハウジング5に対し上方から被冠される態様でキャ
ップ側ハウジング1に対する係脱方向(図1の上下方
向)に摺動可能に取り付けられている。ワイヤカバー9
の下縁部には、複数のスリットによって弾性を付与され
た複数の取付け片9aが一体に形成され、これら取付け
片9aによってワイヤカバー9がハウジング5を弾性的
に把持する構成となっている。そして、ハウジング5に
対するワイヤカバー9の摺動を案内する手段として、上
記突起13のためのガイド溝14がワイヤカバー9の下
縁から上方へ延設され(図1参照)、さらに、上下方向
に長い窓状のガイド溝15,15がワイヤカバー9の左
右端部分の弾性取付け片9a,9aに形成されて、これ
らガイド溝15,15に、ハウジング5の両面の左右端
部分に形成された突起16,16がそれぞれ係合してい
る。
【0024】また、図2から明らかなように、ワイヤカ
バー9の両面の下部中央にも、レバー10のカム溝形成
部10aを収容するための凹部9bが、ハウジング5の
凹部5aに倣ってそれぞれ形成されているとともに、各
凹部9bの中央部の下縁から下方へ突出して形成された
軸支持部9cに、レバー10を回動可能に支持する軸片
18が、図1の紙面に対して垂直でかつ両面の軸片1
8,18の軸線を互いに一致させた態様でそれぞれ一体
に突設されている。そして、コネクタ本体6がキャップ
3に完全に嵌合された状態では、プラグPの下半部がレ
バー10のカム溝形成部10aの下半部とともにキャッ
プ3のハウジング1内に挿入されるように構成されてい
る(図14および図15参照)。
【0025】さらに、ワイヤカバー9の上面には、下方
へ撓み得るように弾性を有するレバー係止片17と、コ
ネクタ本体6から導出されるワイヤ(図示は省略)の導
出口19とが一体に設けられている。そして、ワイヤ導
出口19のレバー係止片17側の壁面25がレバーのス
トッパを形成している。
【0026】レバー10は、両端の円板状のカム溝形成
部10a,10aと、両カム溝形成部10a,10aか
ら一側に延設されて両カム溝形成部10a,10aを接
続する操作部としてのアーム部10bとによってU字状
に形成されており、両カム溝形成部10a,10aの中
心部が上記ワイヤカバー9の軸片18,18によって軸
支されていることによって、レバー10は、自らの弾性
でワイヤカバー9を挟む態様で、ワイヤカバー9に回動
可能に、かつコネクタ本体6に対するハーネス取り回し
作業の邪魔にならないように取り付けられている。そし
て、図1に示す、プラグPがキャップ3に装着されてい
ない状態では、レバー10のアーム部10bが水平位置
を保っている。
【0027】レバー10の各カム溝形成部10aには、
一対の円弧状の透孔をなすカム溝20,21が、図1の
状態で軸片18を中心に対称的に、かつ所定角度範囲に
亘って形成されている。カム溝20,21は、図1にお
いて時計方向に向かうに従って回転中心との距離が狭ま
るように形成され、ハウジング5側に突設された突起1
3(第1の突起)が、図1の状態で上方に位置するカム
溝21の左端、すなわち、回転中心からの距離が最長の
端部に係合している。また、図1の状態で下方に位置す
るカム溝20の右端、すなわち、回転中心からの距離が
最長の端部と、カム溝形成部10aの下縁との間に、キ
ャップ3のハウジング1側に突設された突起7(第2の
突起)のカム溝20への係入を許容する切溝22が形成
されている。なお、この切溝22は、図8からも明らか
なように、有底凹部となっており、カム溝形成部10a
の周縁が切断されずに連続している。
【0028】次に、図10〜図15を参照しながら、プ
ラグ6をキャップ3に装着する手順を説明する。
【0029】先ず、図1〜図3に示す状態から、プラグ
Pをキャップ3に押し込むと、コネクタ本体6のハウジ
ング5に形成されている仮係止用突起12が、キャップ
3のハウジング1の内底面1bに立設されている仮係止
用ラッチ8の上端の係合部8aに当接して、ラッチ8の
上端をその弾性に抗して図2の左方へ撓ませ、続くプラ
グPの押し込みによって、突起12が係合部8を通過し
てその下方のガイド用切溝8bの上端部に臨むため、ラ
ッチ8が自己の弾性で復帰して突起12と係合部8とが
係合し、図10および図11に示す仮係止状態となる。
また、これに伴って、キャップ3のハウジング1の内壁
面1aに突設されたカムフォロワとしての突起7が切溝
22を通って、カム溝20の回転中心からの距離が最長
の端部に係合されるが、レバー10は図1に示すそのア
ーム部10bが水平になる位置に保持されたままであ
る。そして、図10から明らかなように、水平線に対し
て約45°左上がりの直線上に、レバーの回動中心であ
る軸片18と、突起7および13とが整列している。
【0030】次にレバー10のアーム部10bを把持し
てレバー10を図10の反時計方向に引き起こす。この
場合、レバー10の回動角度が約22°に達するまで
は、プラグPが図10および図11に示す仮係止位置か
ら動かず、キャップ3側のピン(雄コンタクト)2とコ
ネクタ本体6側のソケット(雌コンタクト)4とは非接
続状態にある。
【0031】さらにレバー10を引き起こすと、レバー
10のカム溝20,21と、カムフォロワとしての突起
7,13との作用で、図12および図13に示すよう
に、コネクタ本体6のハウジング5がキャップ3のハウ
ジング1内に係入され、ピン2とソケット4とが嵌合を
開始する。そして、レバー10の回動角度が約70°に
達した図12および図13の状態では、ハウジング5の
仮係止用突起12がガイド用切溝8bの上下方向の中間
位置に達している。また、カム溝21と突起13との作
用で、ワイヤカバー9がカム本体6に対して上方へ摺動
し、ハウジング5に形成された突起16,16がワイヤ
カバー9のガイド溝15,15の上下方向の中間位置に
至っている。
【0032】さらに、レバー10を引き起こすと、レバ
ー10のU字状のアーム部10bの両脚部の連結部がワ
イヤカバー9の上面に形成されているレバー係止片17
に当接してこれをその弾性に抗して下方へ撓ませること
により、レバー10のさらなる回動が可能になり、レバ
ー10はレバー係止片17を乗り越えてワイヤカバー9
の壁面(ストッパ面)25に当接する。また、これに伴
ってレバー係止片17が自らの弾性によって上方へ復帰
するから、レバー10のアーム部10bは、壁面25と
レバー係止片17とによって、図14に示す位置に係止
される。
【0033】このレバー10の係止位置では、図14お
よび図15に示すように、カムフォロワとしての突起
7,13が、それぞれカム溝20,21の回転中心から
の距離が最短の端部に係合されるから、コネクタ本体6
がキャップ3に完全に嵌合され、ピン2とソケット4と
が、機械的にも電気的にも完全に接続されるとともに、
ワイヤカバー9はコネクタ本体6に対してさらに上方へ
摺動して、ハウジング5に形成された突起16,16が
ワイヤカバー9のガイド溝15,15の下端位置に達し
ている。
【0034】このようにしてプラグPがキャップ3に装
着された図14および図15に示す状態から、プラグP
を引き抜く場合は、レバー係止片17を下方へ押して、
レバー係止片17による係止を解除した後、レバー10
をそのアーム部10bが水平になるまで図14の時計方
向へ回動すればよい。これによって、レバー10のカム
溝20,21とカムフォロワとしての突起7,13との
作用で、プラグPが図10および図11に示した、キャ
ップ3に対する仮係止状態に復帰するから、次いでプラ
グPに対しこれをを引き抜く方向へ力を加えることによ
り、コネクタ本体6のハウジング5に形成されている仮
係止用突起12が、キャップ3のハウジング1の内底面
1bに立設されている仮係止用ラッチ8の上端の係合部
8aから脱出し、図1〜図3に示す非接続状態に復帰さ
せることができる。
【0035】本実施例のレバー式コネクタの場合、プラ
グPがコネクタ本体6とワイヤカバー9とレバー10に
よって構成されているから、構造が比較的単純で部品点
数が少ない利点がある。また、レバー10は、それ自体
の弾性によってワイヤカバー9に取り付けることがで
き、さらに、ワイヤカバー9も、コネクタ本体6に対し
上方から嵌着するだけで、それ自体の弾性によってコネ
クタ本体6に保持されるから、組立ても極めて容易であ
る。
【0036】さらに、コネクタ本体6にそのキャップ3
に対する係脱方向に摺動可能に設けられたワイヤカバー
9にレバー10が回動可能に設けられていることと、カ
ムフォロワとしての突起7,13が、プラグPがキャッ
プ3に装着されるときのレバー10の回転中心(軸片1
8)の軌跡に対して左右へ偏った位置に設けられている
こととによって、これら突起7,13およびカム溝2
0,21に無理な力が作用するおそれはなく、レバー操
作が極めてスムーズに行なわれ、操作性の点でも耐久性
の点でも優れている。
【0037】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0038】図16は本発明の第2実施例の構成を、そ
のプラグPがヘッダ3に対して嵌合を開始した途中の状
態をもって示す正面図である。本実施例の構成は、キャ
ップ3のハウジング1内に設けられたカムフォロワとし
ての突起7と、コネクタ本体6のハウジング5の外面に
設けられたカムフォロワとしての突起13と、ワイヤカ
バー9の外面に突設された、レバー10の回動軸片18
とがプラグPの係脱方向に沿って整列していることを除
いては、図1〜図15に示した第1実施例と同様である
から、対応する要素に同一符号を付して、詳細説明を省
略するが、本実施例の場合、プラグPがキャップ3に装
着されるときのレバー10の回転中心(軸片18)の軌
跡上に突起7,13が整列していることによって、図1
6の左右の幅、ななわち、プラグPの係脱方向に垂直な
方向の幅を第1実施例よりも短くすることができる効果
がある。
【0039】さらに、本発明の第3実施例について説明
する。
【0040】図17は、本発明の第3実施例の構成を非
接続状態において示す一部を断面とした正面図、図18
は図17の XVIII− XVIII線に沿った部分断面図、図1
9は接続状態の一部を断面とした正面図である。
【0041】本実施例のレバー式コネクタも、凹型ハウ
ジング31内に複数本のピン(雄コンタクト)32を収
容したキャップ33と、このキャップ33に装着される
プラグPとによって構成されているが、プラグPは、上
記キャップ33のピン2に接続される複数本のソケット
(雌コンタクト、図示は省略)を凸型ハウジング35内
に収容したコネクタ本体36と、コネクタ本体36のハ
ウジング35に回動可能に、かつプラグPのキャップ3
3に対する係脱方向(図17の左右方向)に摺動可能に
取り付けられたレバー40とによって構成されている。
【0042】キャップ33のハウジング31の外壁面3
1a(図18図参照)およびこれと平行な反対側の外壁
面には、レバー40の一方のカム溝50に係合するカム
フォロワとしての円柱状突起37(第2の突起)が、図
17および図19の紙面に対して垂直でかつ両外壁面の
突起37,37の軸線を互いに一致させた態様でそれぞ
れ突設されているとともに、ハウジング31のプラグP
に対向する縁部から突起37に向かって半円形状の切欠
き31bが形成されている。またハウジング31の内部
には、第1実施例と同様に、このハウジング31にコネ
クタ本体36のハウジング35が係入される際にハウジ
ング35の仮係止用突起42に係合する仮係止用ラッチ
(図示は省略)が設けられている。
【0043】コネクタ本体36の各外壁面には、レバー
40の他方のカム溝51に係合するカムフォロワとして
の円柱状突起43(第1の突起)が、図17の紙面に対
して垂直でかつ両面の突起43,43の軸線を互いに一
致させた態様でそれぞれ突設されているとともに、図1
8から明らかなように、上記突起43の位置から左方へ
向かって長円形状の有底溝35aが形成されている。
【0044】レバー40は、両端の板状のカム溝形成部
40a,40aと、両カム溝形成部40a,40aから
斜め上方に延設されてワイヤカバー39の上方を跨いで
両カム溝形成部40a,40aを接続するアーム部40
bとによって形成されており、各カム溝形成部40aの
中心部に、このレバー40の回動中心となる円柱状軸片
48が両軸片48,48の軸線を一致させて互いに対向
するように内方へ向かって一体に突設され、この軸片4
8が、コネクタ本体36のハウジング35の外壁面に形
成された長円形状の有底溝35aに係合していることに
よって、レバー40は、自らの弾性でハウジング35を
挟む態様で、その軸片48,48を回転中心として回動
可能に、かつプラグPのキャップ33に対する係脱方向
に摺動可能にハウジング35に取り付けられている。そ
して、キャップ33側のカムフォロワとしての円柱状突
起37と、レバー40の回動中心となる円柱状軸片48
と、コネクタ本体36側のカムフォロワとしての円柱状
突起43とが常にプラグPのキャップ33に対する係脱
方向に沿って整列するように構成され、かつレバー40
は、ハーネスの取り回し作業を妨げないようにハウジン
グ35に保持されている。
【0045】レバー40の各カム溝形成部40aには、
一対の円弧状のカム溝50,51が、軸片48を中心に
所定角度範囲に亘って対称的に形成されている。カム溝
50,51は、図17において時計方向に向かうに従っ
て回転中心からの距離が狭まるように形成され、ハウジ
ング35側に突設された突起43(第1の突起)が、図
17の状態で右下方に位置する透孔をなすカム溝51の
右上端、すなわち、回転中心からの距離が最長の端部に
係合している。また、図17の状態で左上方に位置し
て、ハウジング35側に開口する有底のカム溝50の左
下端、すなわち、回転中心からの距離が最長の端部と、
カム溝形成部40aの左縁との間に、キャップ33のハ
ウジング31側に突設された突起37(第2の突起)の
カム溝50内への係入を許容する有底切溝52がカム溝
50に連接して形成されている(図18参照)。
【0046】このような構成を有するプラグPを、図1
7に示す状態からキャップ33に押し込むと、キャップ
33側の突起37が切溝52を通ってカム溝50の回転
中心からの距離が最長の端部に係入するとともに、キャ
ップ33に設けられている仮係止用ラッチにコネクタ本
体36のハウジング35に形成されている仮係止用突起
42が係合して仮係止状態となる。この仮係止状態で
は、レバー40は、その軸片48の溝35a内の摺動と
37,43のカム溝50,51内の移動とによって、図
17の位置から反時計方向に約20°起き上がる。
【0047】次にレバー40のアーム部40bを把持し
てレバー40を図17の反時計方向に引き起こすと、コ
ネクタ本体36のハウジング35がキャップ33のハウ
ジング31内にさらに係入し、レバー40は、図19の
回動位置において、図示しないディテント機構によって
係止される。このレバー40の係止位置では、カムフォ
ロワとしての突起37,43が、それぞれカム溝50,
51の回転中心からの距離が最短の端部に係合し、ま
た、レバー40の軸片38が溝35a内を摺動して溝3
5aの右端に達するとともに、軸片38がキャップ33
のハウジング31の切欠け31b内に係入し、突起3
7,43が軸片38を中心にして近接するから、コネク
タ本体36がキャップ33に完全に嵌合され、ピン32
とソケットとが、機械的にも電気的にも完全に接続され
る。
【0048】次に、このようにしてプラグPがキャップ
33に装着された図19に示す状態から、プラグPを引
き抜く場合は、レバー40を図19の時計方向へそのア
ーム部40bが図17に示す位置まで回動することによ
り、非接続状態に復帰させることができる。
【0049】本実施例のレバー式コネクタの場合、レバ
ー40の軸片48が、プラグPのハウジング35にその
係脱方向に延設された溝35aに回動可能に、かつプラ
グPの脱着方向に摺動可能に取り付けられていることに
より、第1および第2実施例よりも構造がさらに単純に
なり、部品点数も減らすことができる。また図17にお
ける上下方向の幅も縮小することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレバー式コネクタの第1実施例を非接
続状態において示す正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1の III−III 線に沿った断面図
【図4】図1の矢IVの方向から見たキャップのハウジン
グの平面図
【図5】図4のV−V線に沿った断面図
【図6】図1の矢VIの方向から見たプラグの平面図
【図7】図1の矢VII の方向から見たプラグの側面図
【図8】図1の矢VIIIの方向から見たプラグの底面図
【図9】図1のIX−IX線に沿った断面図
【図10】本発明のレバー式コネクタの第1実施例を仮
係止状態において示す正面図
【図11】図10のXI−XI線に沿った断面図
【図12】本発明のレバー式コネクタの第1実施例を仮
係止状態からさらにレバーを回動した状態において示す
正面図
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った断面図
【図14】本発明のレバー式コネクタの第1実施例を完
全接続状態において示す一部を断面とした正面図
【図15】図14のXV−XV線に沿った断面図
【図16】本発明のレバー式コネクタの第2実施例を示
す正面図
【図17】本発明のレバー式コネクタの第3実施例を非
接続状態において示す一部を断面とした正面図
【図18】図17のXIII−XIII線に沿った部分断面図
【図19】本発明のレバー式コネクタの第3実施例を完
全接続状態において示す一部を断面とした正面図
【符号の説明】
1,31 キャップのハウジング 3,33 キャップ 5,35 コネクタ本体のハウジング 6,36 コネクタ本体 7,37 円柱状突起(第2の突起) 9 ワイヤカバー(摺動部材) 10,40 レバー 12,42 仮係止用突起 13,43 円柱状突起(第1の突起) 18,48 円柱状軸片 20、21、50、51 カム溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに係脱自在に結合される一対のコネ
    クタハウジングの一方にカム溝を有するレバーが回動自
    在に設けられ、他方に上記カム溝に係合する突起が設け
    られ、上記レバーの回動に伴う上記カム溝と上記突起と
    の作用により、上記一対のコネクタハウジングが係脱せ
    しめられるように構成されたレバー式コネクタにおい
    て、 上記一方のコネクタハウジングに設けられた第1の突起
    と、他方のコネクタハウジングに設けられた第2の突起
    と、上記一方のコネクタハウジングにその係脱方向に摺
    動可能に設けられた摺動部材と、上記第1および第2の
    突起にそれぞれ係合するカム溝を有して上記摺動部材に
    回動可能に設けられたレバーとを備えてなることを特徴
    とするレバー式コネクタ。
  2. 【請求項2】 互いに係脱自在に結合される一対のコネ
    クタハウジングの一方にカム溝を有するレバーが回動自
    在に設けられ、他方に上記カム溝に係合する突起が設け
    られ、上記レバーの回動に伴う上記カム溝と上記突起と
    の作用により、上記一対のコネクタハウジングが係脱せ
    しめられるように構成されたレバー式コネクタにおい
    て、 上記一方のコネクタハウジングに、該コネクタハウジン
    グから導出されるワイヤのためのワイヤカバーが設けら
    れ、該ワイヤカバーに上記レバーが回動可能に設けられ
    てなることを特徴とするレバー式コネクタ。
  3. 【請求項3】 互いに係脱自在に結合される一対のコネ
    クタハウジングの一方にカム溝を有するレバーが回動自
    在に設けられ、他方に上記カム溝に係合する突起が設け
    られ、上記レバーの回動に伴う上記カム溝と上記突起と
    の作用により、上記一対のコネクタハウジングが係脱せ
    しめられるように構成されたレバー式コネクタにおい
    て、 上記一方のコネクタハウジングに設けられた第1の突起
    と、他方のコネクタハウジングに設けられた第2の突起
    と、上記第1および第2の突起にそれぞれ係合するカム
    溝を有しかつ上記一方のコネクタハウジングに係合され
    る軸を備えて該軸を中心に回動されるレバーとを有し、
    該レバーの軸が、上記一方のコネクタハウジングにその
    係脱方向に摺動可能に係合されてなることを特徴とする
    レバー式コネクタ。
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