JPH0832996B2 - 低誘電率油浸絶縁用プレスボードの製造方法 - Google Patents

低誘電率油浸絶縁用プレスボードの製造方法

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JPH0832996B2
JPH0832996B2 JP26141587A JP26141587A JPH0832996B2 JP H0832996 B2 JPH0832996 B2 JP H0832996B2 JP 26141587 A JP26141587 A JP 26141587A JP 26141587 A JP26141587 A JP 26141587A JP H0832996 B2 JPH0832996 B2 JP H0832996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は油浸絶縁用プレスボード(以下、単にプレス
ボードという。)に関する。さらに詳しくはポリ−4−
メチルペンテン−1−繊維とクラフトパルプを混抄した
低誘電率のプレスボードに関する。
(従来の技術) 従来油浸絶縁用プレスボードは、クラフトパルプ100
重量%からなるプレスボードであって、その誘電率は4.
7と高いものである。該誘電率を下げたプレスボードと
しては、本発明者の一部らが先に、クラフトパルプ100
重量%紙とクラフトパルプと低誘電率合成高分子繊維の
混抄紙との積層からなる低誘電率油浸絶縁用プレスボー
ドを提案している(特開昭62−156386号公報)。
また、本発明者らは、油含浸性が良く、巻線を支持す
るくらいの圧縮強さを有する低誘電率プレスボードとし
てクラフトパルプ70重量%以上90重量%以下とポリ−4
−メチルペンテン−1−繊維10重量%以上30重量%未満
とからなる低誘電率プレスボード、及びそのプレスボー
ドの表面をさらに220℃以上の温度で熱処理した低誘電
率油浸絶縁用プレスボードを提案している(特開昭63−
138606号公報)。
さらに、本発明者らは表面の平均粗さが100μm以下
であることを特徴とする低誘電率プレスボードを提案し
ている(特願昭61−309750号)。
(発明が解決しようとする問題点) 低誘電率プレスボードの高電圧下での電気特性を向上
させるために熱処理により該プレスボードの表面粗さを
小さくしたり、表面の毛羽立ちを抑えることが提案され
ている熱処理の仕方によってはプレスボード表面にブリ
スターの呼ばれるふくれが生じ混抄紙層関の剥離が生じ
プレスボードとしての性能低下を起したり、ポリ−4−
メチルペンテン−1−繊維の油中抜けが起ったりしてし
まう。さらに熱風槽を用いて表面熱処理する場合、加熱
温度が高過ぎるとクラフトパルプの熱劣化が生じプレス
ボードとしての性能低下を起こしてしまう等の問題があ
る。
本発明者らは、低誘電率プレスボードの製造過程にお
いて効率良く、かつクラフトパルプの熱劣化の起りにく
い表面処理方法を鋭意研究した。その結果、低誘電率プ
レスボードの表面を熱ロールで処理し熱ロールの温度、
圧力、速度を最適化することにより極めて効率よく低誘
電率プレスボードの表面処理が行えることを見いだし本
発明に至った。以上の記述から明らかなように本発明の
目的は誘電率が低くかつ表面の毛羽たちがなく、表面粗
さの小さいプレスボードの製造方法を提供することであ
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は以下の構成を有する。水度が200〜400ml
(CSF)のクラフトパルプ70重量%以上、90重量%以下
とポリ−4−メチルペンテン−1−繊維10重量%以上、
30重量%未満とを混合した水性スラリーから湿式抄造に
よって、湿紙を形成し、該湿紙を複数枚重ねて加圧加熱
して一体化した低誘電率油浸絶縁用プレスボードを表面
温度210℃以上300℃未満の温度の熱ロールを用い線圧80
kg/cm以上250kg/cm未満、速度4m/分以上20m/分未満で処
理することを特徴とする低誘電率プレスボードの製造方
法。
一般に油浸絶縁系プレスボードにあっては、該プレス
ボードの誘電率を小さくするとプレスボード絶縁物間の
油間隙に加わる電解のストレスが緩和される特徴があ
る。この様な低誘電率プレスボードしてはこれまでに本
発明者らは低誘電率合成繊維とクラフトパルプとからな
るものを種々見いだしてきた(特願昭60−298118号、特
願昭61−283301号、特願昭61−309750号)。これらの低
誘電率プレスボードの考案に当たって特に重要な点は、
用いる低誘電率合成繊維がプレスボードから抜け出すの
を抑えることと、プレスボード表面の粗さを極力抑える
ことであった。特にプレスボードからの繊維のぬけを抑
える方法としてはクラフトパルプ100%からなる湿紙と
クラフトパルプと低誘電率合成繊維の湿紙との抄き合わ
せ法が有力な手段として提案されている。また、簡便な
方法としては特願昭61−283301号に提案されているよう
な高温での熱処理でも有効であるが、この場合、熱処理
温度、時間、熱ロール回転速度などによりできあがった
低誘電率プレスボードの特性、特に繊維の毛羽抜け性は
大きく異なることがわかった。最適熱処理について鋭意
研究した結果、毛羽抜け性が殆どなく、かつブリスター
が発生せず生産性の高い低誘電率プレスボードの製造方
法としては熱ロールを用い、さらに表面処理効率を上げ
るためには、一定圧力で加圧するのが良いことがわかっ
た。その圧力は熱処理温度、処理速度に依存するが一般
に線圧で80kg/cm以上250kg/cm未満加えれば十分であ
る。熱ロール処理における速度は遅すぎる場合は、熱が
低誘電率プレスボード内部にまで伝わり、ブリスターの
発生原因となりやすく、また、生産性が低下する。速す
ぎると熱処理効果が充分でなくなる。従って、処理速度
は4m/分以上、20m/分未満が好ましい。熱ロールの温度
は低すぎるとポリ−4−メチルペンテン−1−繊維を軟
化させるのに充分でなく高すぎるとロールへのポリマー
の融着やクラフトプルプの著しい劣化を引き起こす。従
って熱ロールの表面温度としては210℃以上、300℃未満
が好ましい。
(実施例) 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れになんら限定されるものではない。なお、実施例およ
び比較例における低誘電率プレスボードは次のようにし
て作製した。
太さ3デニール、長さ5mmのポリ−4−メチルペンテ
ン−1−繊維19重量%と水度365ml(CSF)のクラフト
パルプ81重量%を混合して水性スラリーを作成し、つい
で湿式抄造によって湿紙を形成し、その湿紙を19枚重ね
て温度140℃、40kgf/cm2の圧力で、45分間加熱加圧乾燥
一本化し、厚さ1.6〜1.7mmのプレスボードにした。
実施例1〜3、比較例1、2 上記プレスボードを縦22cm、横30cmの大きさに切断
し、幅60cm直径30cmの熱ロールの間を通すろことにより
熱処理を行なった。
表−1に熱ロールの線圧を変えて表面処理を行なった
時の低誘電率プレスボードの特性を示す。この時の熱ロ
ールの温度は250℃処理速度は4m/分であった。表からも
明らかなように線圧70kg/cmでは、表面の粗さも粗く、
油中抜けも認められた。また、線圧が高い場合には表面
は平滑になり油中抜けも抑えられるが密度も高くなり好
ましい誘電率3.5よりも大きくなってしまう。
実施例4、5、比較例3〜5 表−2に熱ロールの表面温度を変えて表面処理を行な
った時の低誘電率プレスボードの特性を示す。このとき
の線圧は180kg/cm、処理速度は4m/分であった。表から
も明らかなように処理温度190℃以下では油中抜けが認
められるとともに表面の粗さSRzも100μm以上有り、ま
た、300℃以上では表面のクラフトパルプに劣化が認め
られた。
実施例6、7、比較例6、7 表−3に熱ロールの処理速度を変えて表面処理を行な
った時の低誘電率プレスボードの特性を示す。このとき
の線圧は180kg/cm、表面温度は240℃であった。表から
も明らかなように処理速度3m/分では、ブリスターの発
生が認められ、処理速度25m/分では熱処理が充分でなく
油中抜けが認められるとともに表面の粗さSRzも100μm
以上であった。
(発明の効果) 以上のごとく本発明により低誘電率プレスボードの表
面熱処理を行なうことにより毛羽抜け性がなく、かつ、
表面が平滑な低誘電率プレスボードを効率的に製造する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラフトパルプとポリ−4−メチルペンテ
    ン−1−繊維とからなる低誘電率プレスボードにおい
    て、プレスボードの表面を210℃以上300℃未満の温度で
    熱ロールを用い、線圧80kg/cm以上250kg/cm未満で、処
    理速度4m/分以上20m/分未満で処理することを特徴とす
    る低誘電率プレスボードの製造方法。
JP26141587A 1987-10-16 1987-10-16 低誘電率油浸絶縁用プレスボードの製造方法 Expired - Fee Related JPH0832996B2 (ja)

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