JPH08199494A - アラミド紙およびその製造方法 - Google Patents
アラミド紙およびその製造方法Info
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- JPH08199494A JPH08199494A JP703895A JP703895A JPH08199494A JP H08199494 A JPH08199494 A JP H08199494A JP 703895 A JP703895 A JP 703895A JP 703895 A JP703895 A JP 703895A JP H08199494 A JPH08199494 A JP H08199494A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】絶縁破壊電圧が高く、樹脂の含浸等にも適した
特殊なm-アラミド紙およびその製造方法を提供する。 【構成】m-アラミドフィブリッドと耐熱性有機合成繊維
からなり、実質的にm-アラミドフィブリッドのみからな
る層およびm-アラミドフィブリッドと繊維とからなる層
とを有するガーレー法透気度1,000分/100ml以上、ポロ
シティ0.5〜0.8ml/gのm-アラミド紙。このようなm-アラ
ミド紙は、例えばm-アラミドフィブリッドの層をフィブ
リッドの濾水度を150ml以下、m-アラミドフィブリッド
と繊維の混合物を濾水度250ml以上として抄造し、乾燥
後250〜360℃に予熱し、この温度以下で200〜280℃で熱
圧することにより得られる。熱圧に用いるカレンダーロ
ールの温度はm-アラミドフィブリッドと繊維からなる層
の側を20℃以上高くすることが好ましい。
特殊なm-アラミド紙およびその製造方法を提供する。 【構成】m-アラミドフィブリッドと耐熱性有機合成繊維
からなり、実質的にm-アラミドフィブリッドのみからな
る層およびm-アラミドフィブリッドと繊維とからなる層
とを有するガーレー法透気度1,000分/100ml以上、ポロ
シティ0.5〜0.8ml/gのm-アラミド紙。このようなm-アラ
ミド紙は、例えばm-アラミドフィブリッドの層をフィブ
リッドの濾水度を150ml以下、m-アラミドフィブリッド
と繊維の混合物を濾水度250ml以上として抄造し、乾燥
後250〜360℃に予熱し、この温度以下で200〜280℃で熱
圧することにより得られる。熱圧に用いるカレンダーロ
ールの温度はm-アラミドフィブリッドと繊維からなる層
の側を20℃以上高くすることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はm-アラミド紙およびその
製造方法に関するものである。更に詳細には、m-アラミ
ドフィブリッドと耐熱性繊維とからなる、緻密な層と透
気性のある層の少なくとも二つの異なった層を持つ、湿
式で抄造したm-アラミド紙であり、必要に応じて熱圧処
理した、耐熱性であると共に実用上の電気絶縁性に優れ
た、複合化し易く、特に高圧電気機器等に有用な、m-ア
ラミド紙およびその製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。更に詳細には、m-アラミ
ドフィブリッドと耐熱性繊維とからなる、緻密な層と透
気性のある層の少なくとも二つの異なった層を持つ、湿
式で抄造したm-アラミド紙であり、必要に応じて熱圧処
理した、耐熱性であると共に実用上の電気絶縁性に優れ
た、複合化し易く、特に高圧電気機器等に有用な、m-ア
ラミド紙およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】m-アラミド紙と呼ばれる薄手のシートは
既に幾種類ものものが開発され、用いられてきた。この
主な用途に、電気絶縁物と薄葉構造材料等が挙げられ
る。
既に幾種類ものものが開発され、用いられてきた。この
主な用途に、電気絶縁物と薄葉構造材料等が挙げられ
る。
【0003】電気絶縁物としてのシートは、電線、変圧
器、電動機、チョークコイル等の巻線関係の絶縁物やプ
リント基板等に広く用いられている。
器、電動機、チョークコイル等の巻線関係の絶縁物やプ
リント基板等に広く用いられている。
【0004】m-アラミドは通常はポリメタフェニレンイ
ソフタルアミドやその共重合物を意味している。m-アラ
ミド紙は、普通、アラミドフィブリッドと耐熱性の繊維
を混合してスラリーとなし、抄造したものであり、その
耐熱性繊維としては、m-アラミド繊維が一般的である
が、この他、p-アラミド繊維、アリレート繊維、ポリエ
ステル繊維等の耐熱性有機繊維、ガラス繊維、アスベス
ト等の無機繊維が挙げられる。絶縁用途のm-アラミド紙
としてm-アラミドフィブリッドとm-アラミド繊維の組み
合わせで抄造したものはH種絶縁物として適当な組み合
わせであり、m-アラミドフィブリッドとポリエステル繊
維、特にポリエチレンテレフタレート繊維、と組合わせ
て抄造したものは、E種もしくはF種絶縁物として適当
なものである。ここでフィブリッドと呼んでいるもの
は、基本的には抄紙性のある高分子微小片でデュポン社
の造語であり、抄紙性からしばしばパルプ(または合成
パルプ)とも呼ばれている(必要あれば特公昭35-11851
号公報、特公昭37-5732号公報等に記載されている。)。
ソフタルアミドやその共重合物を意味している。m-アラ
ミド紙は、普通、アラミドフィブリッドと耐熱性の繊維
を混合してスラリーとなし、抄造したものであり、その
耐熱性繊維としては、m-アラミド繊維が一般的である
が、この他、p-アラミド繊維、アリレート繊維、ポリエ
ステル繊維等の耐熱性有機繊維、ガラス繊維、アスベス
ト等の無機繊維が挙げられる。絶縁用途のm-アラミド紙
としてm-アラミドフィブリッドとm-アラミド繊維の組み
合わせで抄造したものはH種絶縁物として適当な組み合
わせであり、m-アラミドフィブリッドとポリエステル繊
維、特にポリエチレンテレフタレート繊維、と組合わせ
て抄造したものは、E種もしくはF種絶縁物として適当
なものである。ここでフィブリッドと呼んでいるもの
は、基本的には抄紙性のある高分子微小片でデュポン社
の造語であり、抄紙性からしばしばパルプ(または合成
パルプ)とも呼ばれている(必要あれば特公昭35-11851
号公報、特公昭37-5732号公報等に記載されている。)。
【0005】フィブリッドは、熱圧処理によりフィブリ
ッド同士がくっつき合いあるいはフィブリッドが他の成
分(例えば繊維)にくっつくことによって接着材の役を
はたし(以下、このようにくっつくことを接着と呼
ぶ)、繊維は、紙の物性と抄紙性の向上のために用いら
れている。得られた紙は高温でカレンダー(熱圧)処理
して物性の向上を図ることが多い。
ッド同士がくっつき合いあるいはフィブリッドが他の成
分(例えば繊維)にくっつくことによって接着材の役を
はたし(以下、このようにくっつくことを接着と呼
ぶ)、繊維は、紙の物性と抄紙性の向上のために用いら
れている。得られた紙は高温でカレンダー(熱圧)処理
して物性の向上を図ることが多い。
【0006】二つ以上の異なった層を持つ合成紙は公知
である。特開昭61-174497号公報には絶縁破壊電圧の高
い緻密な層と樹脂等の含浸が容易な隙間の多い層との複
合シートが記載してあり、特開平4-6708号公報には同じ
構成のシートが緻密な層を外にすると毛羽立ちが少なく
耐コロナ性等に優れていることが記載してある。
である。特開昭61-174497号公報には絶縁破壊電圧の高
い緻密な層と樹脂等の含浸が容易な隙間の多い層との複
合シートが記載してあり、特開平4-6708号公報には同じ
構成のシートが緻密な層を外にすると毛羽立ちが少なく
耐コロナ性等に優れていることが記載してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】緻密な層と樹脂等の含
浸が容易な隙間の多い層との複合シートであるm-アラミ
ド紙は、1層より成るシートより優れた物性を与え、例
えば、複合シートの場合と同量のフィブリッドと繊維と
を均一に混合した1層より成るシートより絶縁破壊電圧
(BDV)が高くなる。このようなシートは、フィブリ
ッドのみの層とフィブリッドと繊維との混合物の層とを
それぞれ抄造し、湿紙の状態で積層して、乾燥し、熱圧
して得るのが普通である。
浸が容易な隙間の多い層との複合シートであるm-アラミ
ド紙は、1層より成るシートより優れた物性を与え、例
えば、複合シートの場合と同量のフィブリッドと繊維と
を均一に混合した1層より成るシートより絶縁破壊電圧
(BDV)が高くなる。このようなシートは、フィブリ
ッドのみの層とフィブリッドと繊維との混合物の層とを
それぞれ抄造し、湿紙の状態で積層して、乾燥し、熱圧
して得るのが普通である。
【0008】しかしながら、この熱圧処理ではフィブリ
ッドのみの層を緻密にすると共にフィブリッドと繊維と
の混抄の層に隙間を残すことが必要と考えられ、従来知
られた条件では、BDV、油の含浸性、紙の表面性等の
特性に優れたシートを得るには不十分であることが分か
ってきた。
ッドのみの層を緻密にすると共にフィブリッドと繊維と
の混抄の層に隙間を残すことが必要と考えられ、従来知
られた条件では、BDV、油の含浸性、紙の表面性等の
特性に優れたシートを得るには不十分であることが分か
ってきた。
【0009】本発明の目的は、m-アラミドフィブリッド
のみの緻密な層およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有
機繊維との混合物より成る粗な層とを持つ複合シートに
おいて、BDV、油の含浸性、紙の表面性等の特性に優
れたシートを提供することならびに、このような製品を
得る手段として具体的に改善された方法を提供すること
にある。
のみの緻密な層およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有
機繊維との混合物より成る粗な層とを持つ複合シートに
おいて、BDV、油の含浸性、紙の表面性等の特性に優
れたシートを提供することならびに、このような製品を
得る手段として具体的に改善された方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者の各種の検討の
結果、少なくとも実質的にm-アラミドフィブリッドのみ
の層およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との
混合層とからなり、透気度がガーレー法の値で1,000分/
100ml以上(数値的に1,000分/100ml以上であることを意
味し、従って通常の意味あいに於いては透気度が小さく
なる方向を意味する)、ポロシィティが水銀ポロシメー
ターで測定して0.4ml/g以上、0.8ml/g以下であることを
特徴とするm-アラミド紙が上述の課題を達成しうること
が判った。また、ポロシメーターで測定した場合の細孔
分布のピークが10μm以上にあるものが樹脂等の含浸に
好ましいことが判明した。ここで透気度は、JISに準拠
したガーレー法で表され、測定値はJIS法で規定したガ
ーレー法での測定範囲を逸脱した低透気度となっても、
そのまま準拠する。ポロシティはAmerican Instrumen
t Company製の60,000psiポロシメーターを用いる。
結果、少なくとも実質的にm-アラミドフィブリッドのみ
の層およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との
混合層とからなり、透気度がガーレー法の値で1,000分/
100ml以上(数値的に1,000分/100ml以上であることを意
味し、従って通常の意味あいに於いては透気度が小さく
なる方向を意味する)、ポロシィティが水銀ポロシメー
ターで測定して0.4ml/g以上、0.8ml/g以下であることを
特徴とするm-アラミド紙が上述の課題を達成しうること
が判った。また、ポロシメーターで測定した場合の細孔
分布のピークが10μm以上にあるものが樹脂等の含浸に
好ましいことが判明した。ここで透気度は、JISに準拠
したガーレー法で表され、測定値はJIS法で規定したガ
ーレー法での測定範囲を逸脱した低透気度となっても、
そのまま準拠する。ポロシティはAmerican Instrumen
t Company製の60,000psiポロシメーターを用いる。
【0011】透気度が大きすぎると(ガーレー法の値が
小さすぎると)BDVが低くなることが多く、また、ポ
ロシティが上記の下限より小さければ樹脂の含浸等が良
くなく、好ましい複合シートと云い難い。加工上の課題
として、細孔分布のピークが10μm以上にあることが樹脂
等の浸透速度を良好に保つ場合が多く、加工上で有利で
あり、細孔分布のピークが小さすぎると気孔があっても
樹脂等は浸透し難い。更に、透気度が小さくともポロシ
ティーが大きいとBDVが低い場合や毛羽が立ちやすい
場合がある。
小さすぎると)BDVが低くなることが多く、また、ポ
ロシティが上記の下限より小さければ樹脂の含浸等が良
くなく、好ましい複合シートと云い難い。加工上の課題
として、細孔分布のピークが10μm以上にあることが樹脂
等の浸透速度を良好に保つ場合が多く、加工上で有利で
あり、細孔分布のピークが小さすぎると気孔があっても
樹脂等は浸透し難い。更に、透気度が小さくともポロシ
ティーが大きいとBDVが低い場合や毛羽が立ちやすい
場合がある。
【0012】検討の結果、このような複合シートは実質
的にフィブリッドから成る層である湿紙を抄き上げ、同
様に実質的にフィブリッドと繊維からなる層である湿紙
を抄き上げ、両者を重ね合わせて(積層一体化して)1
枚の湿紙と成し、乾燥し、必要であれば予備プレスを行
い、250〜380℃、好ましくは300〜340℃の予熱装置で昇
温し、これより低温である200〜300℃のロールプレス
で、一定の範囲の圧力の下、短時間にプレスして冷却す
ることにより得られることが見いだされた。また、m-ア
ラミドフィブリッドのみの層およびm-アラミドフィブリ
ッドと耐熱有機繊維との混合層とを有するm-アラミド紙
の製造において、予熱装置で加熱後のカレンダー設備に
よる熱圧処理を、m-アラミドフィブリッドのみの層に接
するローラー面の温度をm-アラミドフィブリッドと耐熱
有機繊維との混合層に接するローラー面の温度より20℃
以上低くして実施することも好ましく、上記の熱圧条件
に代えてこの方法を採用するか、場合によっては両者を
併用して行うことが一層好ましい場合が多いことも見い
だされた。このような条件の選択により、m-アラミドフ
ィブリッドのみの層を破壊せずにフィルム化し、m-アラ
ミドフィブリッドと耐熱有機繊維との混合層に透気性
(含浸性)を維持させ易くなるわけである。
的にフィブリッドから成る層である湿紙を抄き上げ、同
様に実質的にフィブリッドと繊維からなる層である湿紙
を抄き上げ、両者を重ね合わせて(積層一体化して)1
枚の湿紙と成し、乾燥し、必要であれば予備プレスを行
い、250〜380℃、好ましくは300〜340℃の予熱装置で昇
温し、これより低温である200〜300℃のロールプレス
で、一定の範囲の圧力の下、短時間にプレスして冷却す
ることにより得られることが見いだされた。また、m-ア
ラミドフィブリッドのみの層およびm-アラミドフィブリ
ッドと耐熱有機繊維との混合層とを有するm-アラミド紙
の製造において、予熱装置で加熱後のカレンダー設備に
よる熱圧処理を、m-アラミドフィブリッドのみの層に接
するローラー面の温度をm-アラミドフィブリッドと耐熱
有機繊維との混合層に接するローラー面の温度より20℃
以上低くして実施することも好ましく、上記の熱圧条件
に代えてこの方法を採用するか、場合によっては両者を
併用して行うことが一層好ましい場合が多いことも見い
だされた。このような条件の選択により、m-アラミドフ
ィブリッドのみの層を破壊せずにフィルム化し、m-アラ
ミドフィブリッドと耐熱有機繊維との混合層に透気性
(含浸性)を維持させ易くなるわけである。
【0013】本発明におけるm-アラミドフィブリッドの
構成ポリマーにはメタフェニレンジアミンとイソフタル
酸のポリアミド、すなわちポリメタフェニレンイソフタ
ルアミドやその共重合物が使用でき、これらのポリマー
を用いて、既に説明した通り、特公昭35-11851号公報、
特公昭37-5732号公報等に記載されている方法、ないし
はこれに準じて作られるものである。
構成ポリマーにはメタフェニレンジアミンとイソフタル
酸のポリアミド、すなわちポリメタフェニレンイソフタ
ルアミドやその共重合物が使用でき、これらのポリマー
を用いて、既に説明した通り、特公昭35-11851号公報、
特公昭37-5732号公報等に記載されている方法、ないし
はこれに準じて作られるものである。
【0014】耐熱繊維としてはm-アラミド(例えば帝人
の「コーネックス」繊維、デュポンの「ノーメックス」
繊維)、p-アラミド(パラフェニレンテレフタルアミド
等。例えばデュポンの「ケブラー」繊維)、ポリエーテ
ルアミド(例えば帝人の「テクノーラ」繊維)、ポリア
リレート、PEEK、ポリエステル、ナイロン等の繊維
が挙げられる。好ましくは短時間250℃に曝しても大き
な損傷を受けないものである。
の「コーネックス」繊維、デュポンの「ノーメックス」
繊維)、p-アラミド(パラフェニレンテレフタルアミド
等。例えばデュポンの「ケブラー」繊維)、ポリエーテ
ルアミド(例えば帝人の「テクノーラ」繊維)、ポリア
リレート、PEEK、ポリエステル、ナイロン等の繊維
が挙げられる。好ましくは短時間250℃に曝しても大き
な損傷を受けないものである。
【0015】本発明のm-アラミド紙は特定の透気度とポ
ロシティを兼備するものであるが、この原紙(抄紙)を
抄造するに際して、抄造物のカレンダー条件により異な
るので必須ではないものの、濾水度150ml以下、叩解度
(ショッパーリグラー叩解度)で表せば58゜SR以上の
フィブリッドを抄紙してフィブリッドのみの層を作製す
ることが更に好ましいことが判明した。濾水度はJIS P
8121(1976)に準拠したカナダ標準濾水度で、分散、叩解
処理後のスラリーを所定のフィブリッド量(3g)になるよ
うに採取し、水を加えるか上澄みとして水を除去するか
して所定の水量(1000ml)に合わせ、JIS法と同様に測定す
るものである。ショッパーリグラー叩解度の場合も同様
である。特に好ましくは濾水度30〜80mlで、小さすぎる
と湿紙の抄造に際して水切れが悪く、欠陥のある紙が出
来ることがある。この濾水度を大きくすると複合シート
のBDVが低いことが多い。
ロシティを兼備するものであるが、この原紙(抄紙)を
抄造するに際して、抄造物のカレンダー条件により異な
るので必須ではないものの、濾水度150ml以下、叩解度
(ショッパーリグラー叩解度)で表せば58゜SR以上の
フィブリッドを抄紙してフィブリッドのみの層を作製す
ることが更に好ましいことが判明した。濾水度はJIS P
8121(1976)に準拠したカナダ標準濾水度で、分散、叩解
処理後のスラリーを所定のフィブリッド量(3g)になるよ
うに採取し、水を加えるか上澄みとして水を除去するか
して所定の水量(1000ml)に合わせ、JIS法と同様に測定す
るものである。ショッパーリグラー叩解度の場合も同様
である。特に好ましくは濾水度30〜80mlで、小さすぎる
と湿紙の抄造に際して水切れが悪く、欠陥のある紙が出
来ることがある。この濾水度を大きくすると複合シート
のBDVが低いことが多い。
【0016】フィブリッドと繊維の混合層は同様に、必
須ではないが、濾水度250ml以上、叩解度で表せば46゜
SR以下のフィブリッドと繊維との混合物を抄紙して作
製することが好ましい。この濾水度はフィブリッドとそ
の分散叩解処理条件、フィブリッドと繊維の比率で決め
られる。特に好ましくは濾水度は300〜600mlであり、大
きすぎると湿紙が弱くなり欠陥が出来易く、小さすぎる
と製品複合シートに樹脂、絶縁油が浸透し難いものにな
り易い。
須ではないが、濾水度250ml以上、叩解度で表せば46゜
SR以下のフィブリッドと繊維との混合物を抄紙して作
製することが好ましい。この濾水度はフィブリッドとそ
の分散叩解処理条件、フィブリッドと繊維の比率で決め
られる。特に好ましくは濾水度は300〜600mlであり、大
きすぎると湿紙が弱くなり欠陥が出来易く、小さすぎる
と製品複合シートに樹脂、絶縁油が浸透し難いものにな
り易い。
【0017】得られた層は、二層として(あるいは三層
以上の多層として)積層し、乾燥して熱圧処理する。こ
の熱圧処理は重要で、上記の抄造条件(濾水度(または
叩解度))をとらなくとも所期の製品に為し得る場合も
あり得る。しかしながら、上記の抄造条件(濾水度(ま
たは叩解度))をとれば、より容易に所期の製品を得ら
れることになる。
以上の多層として)積層し、乾燥して熱圧処理する。こ
の熱圧処理は重要で、上記の抄造条件(濾水度(または
叩解度))をとらなくとも所期の製品に為し得る場合も
あり得る。しかしながら、上記の抄造条件(濾水度(ま
たは叩解度))をとれば、より容易に所期の製品を得ら
れることになる。
【0018】この工程における積層一体化による接着は
好ましくは抄造直後の湿紙を重ねることによる方法が好
ましいが、作業上の必要によっては別個に準備した原紙
(抄紙)を重ね合わせてもよい。その方法としては乾燥
した原紙(抄紙)をそのまま積層して次の熱圧を行い、
その際融着させることも可能であるが、抄き上げた原紙
(抄紙)に吸水させて湿紙状態として積層し乾燥する
と、接着一体化して爾後の取扱いがしやすく、その接着
状態も良好である。
好ましくは抄造直後の湿紙を重ねることによる方法が好
ましいが、作業上の必要によっては別個に準備した原紙
(抄紙)を重ね合わせてもよい。その方法としては乾燥
した原紙(抄紙)をそのまま積層して次の熱圧を行い、
その際融着させることも可能であるが、抄き上げた原紙
(抄紙)に吸水させて湿紙状態として積層し乾燥する
と、接着一体化して爾後の取扱いがしやすく、その接着
状態も良好である。
【0019】得られた多層シートは乾燥後、必要あれば
予備プレスを行い、250〜380℃の予熱装置で昇温して、
この温度より低く200〜300℃であるカレンダーロールで
プレスする。この「予熱してこれより低い温度でプレス
する」ことが所定の透気性とポロシティを併せて実現す
るのに有効である。このカレンダーの温度条件について
は、m-アラミドフィブリッドのみの層に接するローラー
面の温度をm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との
混合層に接するローラー面の温度より20℃以上低くして
実施することも好ましく、場合によっては上記のカレン
ダー温度条件と併用して行うことが一層好ましい場合が
多い。m-アラミドフィブリッドのみの層はフィルム化し
易い反面破壊し易いが、これらの温度条件を採用するこ
とにより、これを破壊することなくm-アラミドフィブリ
ッドと耐熱有機繊維との混合層を所望の物性にすること
が容易になる。
予備プレスを行い、250〜380℃の予熱装置で昇温して、
この温度より低く200〜300℃であるカレンダーロールで
プレスする。この「予熱してこれより低い温度でプレス
する」ことが所定の透気性とポロシティを併せて実現す
るのに有効である。このカレンダーの温度条件について
は、m-アラミドフィブリッドのみの層に接するローラー
面の温度をm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との
混合層に接するローラー面の温度より20℃以上低くして
実施することも好ましく、場合によっては上記のカレン
ダー温度条件と併用して行うことが一層好ましい場合が
多い。m-アラミドフィブリッドのみの層はフィルム化し
易い反面破壊し易いが、これらの温度条件を採用するこ
とにより、これを破壊することなくm-アラミドフィブリ
ッドと耐熱有機繊維との混合層を所望の物性にすること
が容易になる。
【0020】さらに、過大なプレスは思わしくなく、図
1に示すカレンダー走行速度/ロール直径=7で線圧30
kg/cmおよび200kg/cm、カレンダー走行速度/ロール直
径=400で線圧100kg/cmおよび270kg/cmの4点を結ぶ領
域内の圧力でカレンダー処理することが好ましい。この
領域を外れると、透気度とポロシティが過大になったり
過小になったりし、また、m-アラミド紙の表面が荒れ、
毛羽が増え、BDVが上がらなかったり、ばらついた
り、樹脂、絶縁油等の含浸が不良になる等の欠陥が増大
する。このプレス条件は上記のカレンダー温度条件の両
方あるいは片方と組み合わせると一層効果的である。
1に示すカレンダー走行速度/ロール直径=7で線圧30
kg/cmおよび200kg/cm、カレンダー走行速度/ロール直
径=400で線圧100kg/cmおよび270kg/cmの4点を結ぶ領
域内の圧力でカレンダー処理することが好ましい。この
領域を外れると、透気度とポロシティが過大になったり
過小になったりし、また、m-アラミド紙の表面が荒れ、
毛羽が増え、BDVが上がらなかったり、ばらついた
り、樹脂、絶縁油等の含浸が不良になる等の欠陥が増大
する。このプレス条件は上記のカレンダー温度条件の両
方あるいは片方と組み合わせると一層効果的である。
【0021】図2〜図4には抄紙に際して二つの層をく
っつき合わせる(接着する)方法についてその例を説明
してある。図2は原紙(抄紙)を抄紙する場合に便利な
長網と円網のコンビネーション抄紙機の例で、実施例1
に対応するモデルの説明である。実施例1では(1)の円
網を用いてフィブリッドのみの層を、(2)の長網ではフ
ィブリッドと繊維の層を抄紙した。
っつき合わせる(接着する)方法についてその例を説明
してある。図2は原紙(抄紙)を抄紙する場合に便利な
長網と円網のコンビネーション抄紙機の例で、実施例1
に対応するモデルの説明である。実施例1では(1)の円
網を用いてフィブリッドのみの層を、(2)の長網ではフ
ィブリッドと繊維の層を抄紙した。
【0022】図3は円網のコンビネーション抄紙機の例
で、それぞれの円網でフィブリッドのみの層とフィブリ
ッド/繊維の層を抄いて合わせることが出来る。
で、それぞれの円網でフィブリッドのみの層とフィブリ
ッド/繊維の層を抄いて合わせることが出来る。
【0023】図4は2組のヘッドボックスを持った長網
抄紙機の例で、それぞれのヘッドボックスから、フィブ
リッドのみの層とフィブリッド/繊維の層を抄き出すこ
とが出来る。最初に図中では(1)のヘッドボックスから
フィブリッド/繊維の層を抄き出し、この湿紙の上に
(2)のヘッドボックスからフィブリッドのみの層を抄く
ことが好ましい。
抄紙機の例で、それぞれのヘッドボックスから、フィブ
リッドのみの層とフィブリッド/繊維の層を抄き出すこ
とが出来る。最初に図中では(1)のヘッドボックスから
フィブリッド/繊維の層を抄き出し、この湿紙の上に
(2)のヘッドボックスからフィブリッドのみの層を抄く
ことが好ましい。
【0024】図5にはカレンダーの例を示す。上流側か
ら、乾燥機、予備プレス用のカレンダーロール(低温ロ
ール)、予熱装置、カレンダーロール(高温ロール等)
の順に並んでいる。乾燥機、予熱装置等はロール型に限
定されるものではなく、赤外線ヒーター、熱風炉等でも
よい。乾燥機、第1のカレンダーロール(低温ロール)
はない場合もある。第2のカレンダーの高温ロールの温
度を20℃以上違えて、m-アラミドフィブリッドのみの層
側を低温にして用いることが多い。
ら、乾燥機、予備プレス用のカレンダーロール(低温ロ
ール)、予熱装置、カレンダーロール(高温ロール等)
の順に並んでいる。乾燥機、予熱装置等はロール型に限
定されるものではなく、赤外線ヒーター、熱風炉等でも
よい。乾燥機、第1のカレンダーロール(低温ロール)
はない場合もある。第2のカレンダーの高温ロールの温
度を20℃以上違えて、m-アラミドフィブリッドのみの層
側を低温にして用いることが多い。
【0025】
【実施例】次に例をあげて本発明を詳細に説明する。こ
れらは本発明の例示を行うものであり、本発明を制約す
るものではない。
れらは本発明の例示を行うものであり、本発明を制約す
るものではない。
【0026】[実施例1]フィブリッドと繊維の準備 特公昭47-10863号公報記載に基づいて界面重合法でポリ
メタフェニレンイソフタルアミドのポリマーを準備し
た。このポリマーをN-メチル-2-ピロリドンに溶解し
て測定した固有粘度(I.V.)は1.35であり、実質的に無
機塩類を含まないものであった。
メタフェニレンイソフタルアミドのポリマーを準備し
た。このポリマーをN-メチル-2-ピロリドンに溶解し
て測定した固有粘度(I.V.)は1.35であり、実質的に無
機塩類を含まないものであった。
【0027】このポリマーを特公昭48-17551号公報に記
載の方法に基づいて繊維とした。得られた繊維は太さ2d
eで、引張強度は3.55g/de、伸度は18%であった。これ
を長さ6mmに切断した。
載の方法に基づいて繊維とした。得られた繊維は太さ2d
eで、引張強度は3.55g/de、伸度は18%であった。これ
を長さ6mmに切断した。
【0028】また、上記のポリマーを特公昭52-151621
号公報に記載の沈澱装置(直径150mm)を用いてフィブリ
ッドとした。水洗後、再分散して測定した濾水度はカナ
ダ標準濾水度で90mlであった。
号公報に記載の沈澱装置(直径150mm)を用いてフィブリ
ッドとした。水洗後、再分散して測定した濾水度はカナ
ダ標準濾水度で90mlであった。
【0029】抄紙 上記のフィブリッドを工業用のパルパーで水に分散さ
せ、さらにディスクリファイナーと高速離解機で叩解処
理した。濾水度はカナダ標準濾水度で75mlであった。但
し、測定方法は上述の方法を用いた。
せ、さらにディスクリファイナーと高速離解機で叩解処
理した。濾水度はカナダ標準濾水度で75mlであった。但
し、測定方法は上述の方法を用いた。
【0030】また、上記の繊維を専用の工業用パルパー
で水に分散させ、上記のフィブリッドのスラリーの一部
と混合し、繊維/フィブリッド=60/40(重量比)とし
た。これを更に高速離解機で処理した。得られた混合物
の濾水度は、カナダ標準濾水度で350mlであった。測定
方法はフィブリッドの場合と同様に上述の方法を用い
た。
で水に分散させ、上記のフィブリッドのスラリーの一部
と混合し、繊維/フィブリッド=60/40(重量比)とし
た。これを更に高速離解機で処理した。得られた混合物
の濾水度は、カナダ標準濾水度で350mlであった。測定
方法はフィブリッドの場合と同様に上述の方法を用い
た。
【0031】このスラリーを図2の長網抄紙機と円網抄
紙機のコンビネーションマシンで抄紙した。フィブリッ
ドと繊維の混合スラリーを長網を用いて抄造し、フィブ
リッドのみの層を円網抄紙機で抄き上げ、両者とも20g/
m2の湿紙を得、積層して脱水後に乾燥して40g/m2のm-ア
ラミド紙を得た。
紙機のコンビネーションマシンで抄紙した。フィブリッ
ドと繊維の混合スラリーを長網を用いて抄造し、フィブ
リッドのみの層を円網抄紙機で抄き上げ、両者とも20g/
m2の湿紙を得、積層して脱水後に乾燥して40g/m2のm-ア
ラミド紙を得た。
【0032】得られた紙を220℃の乾燥機で再乾燥して2
20℃、100kg/cmで低温ロールで予備熱圧した後、320℃
の熱風炉(予熱装置)で昇温し、直径60cmφ、260℃に
昇温してあるカレンダーロールで、線圧100kg/cmで処理
した。一連の処理は25m/分の速度で行われた。
20℃、100kg/cmで低温ロールで予備熱圧した後、320℃
の熱風炉(予熱装置)で昇温し、直径60cmφ、260℃に
昇温してあるカレンダーロールで、線圧100kg/cmで処理
した。一連の処理は25m/分の速度で行われた。
【0033】得られた紙は、坪量42g/m2、厚み0.054m
m、密度0.78g/cm3、透気度140Hr/100ml、ポロシティ0.6
2ml/g、細孔分布のピークは14μmにあり、BDVは1.8K
V(33KV/mm)、そのばらつきはσ=1.4kv/mm、樹脂、絶縁
油の含浸性は良好であった。強度はMD(縦)方向が7.8k
g/mm2、CD(横)方向が3.8kg/mm2、伸度はMD方向が1
3.2%、CD方向が13.8%であった。
m、密度0.78g/cm3、透気度140Hr/100ml、ポロシティ0.6
2ml/g、細孔分布のピークは14μmにあり、BDVは1.8K
V(33KV/mm)、そのばらつきはσ=1.4kv/mm、樹脂、絶縁
油の含浸性は良好であった。強度はMD(縦)方向が7.8k
g/mm2、CD(横)方向が3.8kg/mm2、伸度はMD方向が1
3.2%、CD方向が13.8%であった。
【0034】[比較例1]湿紙の積層までを実施例1と
全く同様とし、カレンダー処理を、予備熱圧後、直径60
cmのロールで320℃,300kg/cm,20m/分のロールで直接実
施した場合はポロシティ0.28ml/gで、紙の表面には傷が
目立ち、樹脂の含浸は不良で、BDVにはばらつきが大
きく、平均1.4KV、σ=O.15KV、最低値は0.9KVであっ
た。
全く同様とし、カレンダー処理を、予備熱圧後、直径60
cmのロールで320℃,300kg/cm,20m/分のロールで直接実
施した場合はポロシティ0.28ml/gで、紙の表面には傷が
目立ち、樹脂の含浸は不良で、BDVにはばらつきが大
きく、平均1.4KV、σ=O.15KV、最低値は0.9KVであっ
た。
【0035】[比較例2]実施例1と同じ出発フィブリ
ッドを、実施例1と同様に、分散、叩解して、分散した
繊維と混合し、フィブリッド/繊維=70/30(重量比)
として高速離解機で実施例1と同様に処理した後抄造
し、単層の40g/m2の紙を抄造して乾燥し、その後の処理
を実施例1と同様に行って得られた紙のBDVは平均1.
2KVであった。また、フィブリッド/繊維=40/60(重量
比)とした場合には熱圧した紙のBDVは平均1.0KVで
あった。
ッドを、実施例1と同様に、分散、叩解して、分散した
繊維と混合し、フィブリッド/繊維=70/30(重量比)
として高速離解機で実施例1と同様に処理した後抄造
し、単層の40g/m2の紙を抄造して乾燥し、その後の処理
を実施例1と同様に行って得られた紙のBDVは平均1.
2KVであった。また、フィブリッド/繊維=40/60(重量
比)とした場合には熱圧した紙のBDVは平均1.0KVで
あった。
【0036】[比較例3]抄紙に際して上記と同じ出発
フィブリッドを分散、叩解して濾水度を240mlとした以
外は繊維との混合、熱圧を含む抄紙以降を実施例1と全
く同様にして得られた紙のBDVは15.4KV/mmであっ
た。
フィブリッドを分散、叩解して濾水度を240mlとした以
外は繊維との混合、熱圧を含む抄紙以降を実施例1と全
く同様にして得られた紙のBDVは15.4KV/mmであっ
た。
【0037】[比較例4]比較例3と同じ出発フィブリ
ッドを同様に分散、叩解して、分散した繊維と混合し、
フィブリッド/繊維=70/30(重量比)として高速離解機
で実施例1と同様に処理した後抄造し、単層の20g/m2の
紙を抄造して20g/m2の当該フィブリッドのみの層と積層
して乾燥した。フィブリッド/繊維の混合スラリーの濾
水度は220mlであった。その後の処理を実施例1と同様
に行って得られた紙のポロシティーは0.36ml/gであり、
樹脂の含浸は悪く,BDVも15.2kv/mmと低かった。
ッドを同様に分散、叩解して、分散した繊維と混合し、
フィブリッド/繊維=70/30(重量比)として高速離解機
で実施例1と同様に処理した後抄造し、単層の20g/m2の
紙を抄造して20g/m2の当該フィブリッドのみの層と積層
して乾燥した。フィブリッド/繊維の混合スラリーの濾
水度は220mlであった。その後の処理を実施例1と同様
に行って得られた紙のポロシティーは0.36ml/gであり、
樹脂の含浸は悪く,BDVも15.2kv/mmと低かった。
【0038】[実施例2]実施例1で用いたフィブリッ
ド、繊維を準備した。
ド、繊維を準備した。
【0039】抄 紙(1) フィブリッドを工業用のパルパーで水に分散させ、さら
にディスクリファイナーと高速離解機で処理した。濾水
度はカナダ標準濾水度で75mlであった。測定方法は上述
の方法を用いた。
にディスクリファイナーと高速離解機で処理した。濾水
度はカナダ標準濾水度で75mlであった。測定方法は上述
の方法を用いた。
【0040】このスラリーを長網抄紙機で抄紙した。抄
き上がり脱水後に乾燥し20g/m2のm-アラミド紙を得た。
き上がり脱水後に乾燥し20g/m2のm-アラミド紙を得た。
【0041】抄 紙(2) フィブリッドを工業用のパルパーで水に分散させ、さら
にディスクリファイナーと高速離解機で処理した。濾水
度はカナダ標準濾水度で75mlであった。測定方法は上述
の方法を用いた。繊維を、専用の工業用パルパーで水に
分散させ、上記のフィブリッドのスラリーと混合し高速
離解機で実施例1と同様に処理した。繊維/フィブリッ
ド=60/40(重量比)とした。
にディスクリファイナーと高速離解機で処理した。濾水
度はカナダ標準濾水度で75mlであった。測定方法は上述
の方法を用いた。繊維を、専用の工業用パルパーで水に
分散させ、上記のフィブリッドのスラリーと混合し高速
離解機で実施例1と同様に処理した。繊維/フィブリッ
ド=60/40(重量比)とした。
【0042】このフィブリッドと繊維の混合スラリーを
長網を用いて抄造し、抄き上がり脱水後に乾燥して40g/
m2のm-アラミド紙を得た。
長網を用いて抄造し、抄き上がり脱水後に乾燥して40g/
m2のm-アラミド紙を得た。
【0043】紙の熱圧 得られた二種のm-アラミド紙を積層して熱圧した。すな
わち、得られた2種のm-アラミド紙を220℃の乾燥機で
再乾燥して220℃、100kg/cmで予備熱圧した後、320℃の
予熱装置で昇温後、直径60cmのロールでm-アラミドフィ
ブリッドのみの層の接する側を220℃、m-アラミドフィ
ブリッドおよびm-アラミド繊維の混合層の接する側を25
0℃として、200kg/cm、走行速度35m/分で熱圧した。得
られたシートは坪量62g/m2、厚み0.076mm、密度0.81g/c
m3、透気度320Hr/100ml、ポロシティ0.58ml/g、細孔分
布のピークは13μmにあり、BDVは3.4KV(45KV/mm)、
樹脂、絶縁油の含浸性は良好であった。強度はMD(縦)
方向が8.2kg/mm2、CD(横)方向が4.2kg/mm2、伸度はM
D方向が14.2%、CD方向が16.1%であった。
わち、得られた2種のm-アラミド紙を220℃の乾燥機で
再乾燥して220℃、100kg/cmで予備熱圧した後、320℃の
予熱装置で昇温後、直径60cmのロールでm-アラミドフィ
ブリッドのみの層の接する側を220℃、m-アラミドフィ
ブリッドおよびm-アラミド繊維の混合層の接する側を25
0℃として、200kg/cm、走行速度35m/分で熱圧した。得
られたシートは坪量62g/m2、厚み0.076mm、密度0.81g/c
m3、透気度320Hr/100ml、ポロシティ0.58ml/g、細孔分
布のピークは13μmにあり、BDVは3.4KV(45KV/mm)、
樹脂、絶縁油の含浸性は良好であった。強度はMD(縦)
方向が8.2kg/mm2、CD(横)方向が4.2kg/mm2、伸度はM
D方向が14.2%、CD方向が16.1%であった。
【0044】[実施例3]上記の実施例2と同様にして
フィブリッドのみを抄造した原紙(抄紙)とフィブリッ
ドと繊維の混合抄造による原紙(抄紙)を作った。
フィブリッドのみを抄造した原紙(抄紙)とフィブリッ
ドと繊維の混合抄造による原紙(抄紙)を作った。
【0045】二種の原紙(抄紙)の接着 上記の二種の原紙(抄紙)を湿潤させて接着した。上下
二段の金網のコンベアをカレンダーロールの前に設け
た。すなわち、上記の実施例2で作った二種のm-アラミ
ド紙であるフィブリッドのみを抄造した原紙(抄紙)と
フィブリッドと繊維の混合抄造による原紙(抄紙)とを
上下の金網コンベア上を走らせながら水霧を吹き付けて
充分に湿らせ、上のコンベアを外れた位置で上のコンベ
ア上にあった原紙(抄紙)と下のコンベア上を移動して
いる紙とを重ね合わせ、常温のカレンダーロールに送
り、50kg/cmの線圧でプレスした。得られた紙は乾燥し
た。
二段の金網のコンベアをカレンダーロールの前に設け
た。すなわち、上記の実施例2で作った二種のm-アラミ
ド紙であるフィブリッドのみを抄造した原紙(抄紙)と
フィブリッドと繊維の混合抄造による原紙(抄紙)とを
上下の金網コンベア上を走らせながら水霧を吹き付けて
充分に湿らせ、上のコンベアを外れた位置で上のコンベ
ア上にあった原紙(抄紙)と下のコンベア上を移動して
いる紙とを重ね合わせ、常温のカレンダーロールに送
り、50kg/cmの線圧でプレスした。得られた紙は乾燥し
た。
【0046】紙の熱圧 このようにして得られた、接着したm-アラミド紙を熱圧
した。すなわち、得られたm-アラミド紙を充分に乾燥し
て180℃の予熱装置で加熱後、320℃の予熱装置で昇温
後、直径60cmのロールで250℃、200kg/cm、走行速度35m
/分で熱圧した。得られたシートは坪量61g/m2、厚み0.0
75mm、密度0.81g/cm3、透気度290Hr/100ml、ポロシティ
0.57ml/g、細孔分布のピークは13μmにあり、BDVは
3.3KV(43KV/mm)、樹脂、絶縁油の含浸性は良好であっ
た。強度はMD(縦)方向が8.8kg/mm2、CD(横)方向が
3.9kg/mm2、伸度はMD方向が12.8%、CD方向が12.6
%であった。
した。すなわち、得られたm-アラミド紙を充分に乾燥し
て180℃の予熱装置で加熱後、320℃の予熱装置で昇温
後、直径60cmのロールで250℃、200kg/cm、走行速度35m
/分で熱圧した。得られたシートは坪量61g/m2、厚み0.0
75mm、密度0.81g/cm3、透気度290Hr/100ml、ポロシティ
0.57ml/g、細孔分布のピークは13μmにあり、BDVは
3.3KV(43KV/mm)、樹脂、絶縁油の含浸性は良好であっ
た。強度はMD(縦)方向が8.8kg/mm2、CD(横)方向が
3.9kg/mm2、伸度はMD方向が12.8%、CD方向が12.6
%であった。
【0047】[実施例4]実施例1と同様にしてm-アラ
ミドを重合した。但し、イソフタル酸ジクロライドの5
%はテレフタル酸ジクロライドで置き換えた。得られた
ポリマーをN-メチル-2-ピロリドンに溶解して測定し
た固有粘度(I.V.)は1.30であり、実質的に無機塩類を
含まないものであった。
ミドを重合した。但し、イソフタル酸ジクロライドの5
%はテレフタル酸ジクロライドで置き換えた。得られた
ポリマーをN-メチル-2-ピロリドンに溶解して測定し
た固有粘度(I.V.)は1.30であり、実質的に無機塩類を
含まないものであった。
【0048】また、上記のポリマーを特公昭52-151621
号公報に記載の沈澱装置(直径150mm)を用いてフィブリ
ッドとした。濾水度はカナダ標準濾水度で100mlであっ
た。
号公報に記載の沈澱装置(直径150mm)を用いてフィブリ
ッドとした。濾水度はカナダ標準濾水度で100mlであっ
た。
【0049】抄 紙 このフィブリッドを工業用のパルパーで水に分散させ、
さらにディスクリファイナーと高速離解機で処理した。
濾水度はカナダ標準濾水度で100mlであった。但し、測
定方法は上述の方法を用いた。
さらにディスクリファイナーと高速離解機で処理した。
濾水度はカナダ標準濾水度で100mlであった。但し、測
定方法は上述の方法を用いた。
【0050】実施例1で得た繊維を専用の工業用パルパ
ーで水に分散させ、上記のフィブリッドのスラリーの一
部と混合し、繊維/フィブリッド=60/40(重量比)とし
た。これを更に高速離解機で処理した。得られた混合物
の濾水度は、カナダ標準濾水度で400mlであった。測定
法方はフィブリッドと同様に上述の方法を用いた。
ーで水に分散させ、上記のフィブリッドのスラリーの一
部と混合し、繊維/フィブリッド=60/40(重量比)とし
た。これを更に高速離解機で処理した。得られた混合物
の濾水度は、カナダ標準濾水度で400mlであった。測定
法方はフィブリッドと同様に上述の方法を用いた。
【0051】このスラリーを図2の長網抄紙機と円網抄
紙機のコンビネーションマシンで抄紙した。フィブリッ
ドと繊維の混合スラリーを長網を用いて抄造し、フィブ
リッドのみの層を円網抄紙機で抄き上げ、フィブリッド
のみの層20g/m2、フィブリッドと繊維の混合の層19g/m2
の湿紙を得、積層して脱水後に乾燥して39g/m2のm-アラ
ミド紙を得た。
紙機のコンビネーションマシンで抄紙した。フィブリッ
ドと繊維の混合スラリーを長網を用いて抄造し、フィブ
リッドのみの層を円網抄紙機で抄き上げ、フィブリッド
のみの層20g/m2、フィブリッドと繊維の混合の層19g/m2
の湿紙を得、積層して脱水後に乾燥して39g/m2のm-アラ
ミド紙を得た。
【0052】得られた紙を220℃の乾燥機で再乾燥して2
20℃、100kg/cmで予備熱圧した後、320℃の熱風炉で昇
温し、直径60cmφ、m-アラミドフィブリッドのみの層の
接する側を220℃、m-アラミドフィブリッドおよびm-ア
ラミド繊維の混合層の接する側を260℃に昇温してある
カレンダーロールで、線圧100kg/cm、25m/分の速度で処
理した。
20℃、100kg/cmで予備熱圧した後、320℃の熱風炉で昇
温し、直径60cmφ、m-アラミドフィブリッドのみの層の
接する側を220℃、m-アラミドフィブリッドおよびm-ア
ラミド繊維の混合層の接する側を260℃に昇温してある
カレンダーロールで、線圧100kg/cm、25m/分の速度で処
理した。
【0053】得られた紙は坪量40g/m2、厚み0.050mm、
密度0.80g/cm3、透気度42Hr/100ml、ポロシティ0.52ml/
g、細孔分布のピークは14μmにあり、BDVは1.7KV(34
KV/mm)、樹脂、絶縁油の含浸性は良好であった。強度は
MD(縦)方向が6.8kg/mm2、CD(横)方向が2.9kg/m
m2、伸度はMD方向が12.2%、CD方向が11.8%であっ
た。
密度0.80g/cm3、透気度42Hr/100ml、ポロシティ0.52ml/
g、細孔分布のピークは14μmにあり、BDVは1.7KV(34
KV/mm)、樹脂、絶縁油の含浸性は良好であった。強度は
MD(縦)方向が6.8kg/mm2、CD(横)方向が2.9kg/m
m2、伸度はMD方向が12.2%、CD方向が11.8%であっ
た。
【0054】
【発明の効果】本発明により、良好な絶縁性と適度の含
浸性を有するm-アラミド複合シートが得られる。しか
も、このシートはフィブリッドのみから成る面が緻密な
表面となるので、この緻密表面側は摩擦しても毛羽が立
ち難い。
浸性を有するm-アラミド複合シートが得られる。しか
も、このシートはフィブリッドのみから成る面が緻密な
表面となるので、この緻密表面側は摩擦しても毛羽が立
ち難い。
【図1】好ましいカレンダー条件を示すグラフである。
【図2】原紙(積層抄紙)を抄造する場合に便利な長網
と円網のコンビネーション抄紙機の例で、実施例1に対
応するモデルの説明である。
と円網のコンビネーション抄紙機の例で、実施例1に対
応するモデルの説明である。
【図3】円網のコンビネーション抄紙機の例で、それぞ
れの円網でフィブリッドのみの層とフィブリッド/繊維
の層を抄いて合わせることが出来る。
れの円網でフィブリッドのみの層とフィブリッド/繊維
の層を抄いて合わせることが出来る。
【図4】2組のヘッドボックスを持った長網抄紙機の例
で、それぞれのヘッドボックスから、フィブリッドのみ
の層とフィブリッド/繊維の層を抄き出すことが出来
る。
で、それぞれのヘッドボックスから、フィブリッドのみ
の層とフィブリッド/繊維の層を抄き出すことが出来
る。
【図5】カレンダーの例である。
Claims (7)
- 【請求項1】少なくとも実質的にm-アラミドフィブリッ
ドのみの層およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊
維との混合層とからなり、透気度がガーレー法の値で1,
000分/100ml以上、ポロシィティが水銀ポロシメーター
で測定して0.4ml/g以上、0.8ml/g以下であることを特徴
とするm-アラミド紙。 - 【請求項2】ポロシメーターで測定した細孔分布のピー
クが 10μmより大きな位置にあることを特徴とする請求
項1記載のm-アラミド紙。 - 【請求項3】耐熱有機繊維がm-アラミド繊維であること
を特徴とする請求項1または2記載のm-アラミド紙。 - 【請求項4】濾水度150ml以下(叩解度で58゜SR以
上)としたフィブリッドを抄造したm-アラミドフィブリ
ッドのみの層より成る抄紙および、濾水度250ml以上
(叩解度で46゜SR以下)としたm-アラミドフィブリッ
ドと耐熱有機繊維との混合物を抄紙した、m-アラミドフ
ィブリッドと耐熱有機繊維との混合層より成る抄紙とを
積層したものであることを特徴とする請求項1、2また
は3記載のm-アラミド紙。 - 【請求項5】少なくとも実質的にm-アラミドフィブリッ
ドのみの層およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊
維との混合層とを重ね合わせ、250℃以上380℃以下の予
熱装置で加熱後、これより低温で200℃以上300℃以下の
ロールで熱圧することを特徴とする、実質的にm-アラミ
ドフィブリッドのみの層およびm-アラミドフィブリッド
と耐熱有機繊維との混合層とを有するm-アラミド紙の製
造方法。 - 【請求項6】実質的にm-アラミドフィブリッドのみの層
およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との混合
層とを有するm-アラミド紙の製造において、予熱装置で
加熱後のカレンダー設備の熱圧条件を、カレンダー走行
速度(m/min)/ロール直径(m)を横軸(X軸)にし、操作
圧力(kg/cm)を縦軸(Y軸)にした図において、(X,
Y)=(7,30)、(7,200)、(400,10
0)、(400,270)の4点を結んだ線で囲まれる
範囲内で実施することを特徴とするm-アラミド紙の製造
方法。 - 【請求項7】実質的にm-アラミドフィブリッドのみの層
およびm-アラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との混合
層とを有するm-アラミド紙の製造において、予熱装置で
加熱後のカレンダー設備による熱圧処理を、m-アラミド
フィブリッドのみの層に接するローラー面の温度をm-ア
ラミドフィブリッドと耐熱有機繊維との混合層に接する
ローラー面の温度より20℃以上低くして実施することを
特徴とするm-アラミド紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP703895A JPH08199494A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | アラミド紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP703895A JPH08199494A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | アラミド紙およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08199494A true JPH08199494A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11654882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP703895A Pending JPH08199494A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | アラミド紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08199494A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6558512B2 (en) | 1998-11-18 | 2003-05-06 | Oji Paper Co., Ltd. | Base material for laminate and process for producing the same |
WO2005088011A1 (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Mitsubishi Paper Mills Limited | 耐熱性不織布 |
US7335276B2 (en) * | 2002-10-01 | 2008-02-26 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Formation of aramid paper laminate |
JP2020133066A (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-31 | デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 | アラミド紙の製造方法 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP703895A patent/JPH08199494A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6558512B2 (en) | 1998-11-18 | 2003-05-06 | Oji Paper Co., Ltd. | Base material for laminate and process for producing the same |
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WO2005088011A1 (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Mitsubishi Paper Mills Limited | 耐熱性不織布 |
JP2020133066A (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-31 | デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 | アラミド紙の製造方法 |
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