JPH08329478A - 光学ディスクアクセス装置 - Google Patents

光学ディスクアクセス装置

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Publication number
JPH08329478A
JPH08329478A JP13705695A JP13705695A JPH08329478A JP H08329478 A JPH08329478 A JP H08329478A JP 13705695 A JP13705695 A JP 13705695A JP 13705695 A JP13705695 A JP 13705695A JP H08329478 A JPH08329478 A JP H08329478A
Authority
JP
Japan
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tracks
track
optical pickup
drive
driving
Prior art date
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Application number
JP13705695A
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English (en)
Inventor
Koji Shigeta
孝治 重田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境温度の変化等によってトラバース機構部
の出力特性または駆動負荷が変化した場合でも、シーク
動作後の光ピックアップと目標とする記録トラックとの
誤差が増加することを防止して、アクセスタイムの増加
を防止する。 【構成】 駆動トラック数算出部22は、任意のシーク前
アドレスから目標アドレスまでの距離に対応する移動指
定トラック数から予め設定されている慣性移動トラック
数を減算した駆動トラック数を算出し、コントローラ21
は、トラバース機構部2を駆動して、この駆動時に光ピ
ックアップ1が前記駆動トラック数の記録トラックを横
断するように、トラックカウンタ10によるカウント値に
基づいてトラバース機構部2を駆動制御する。慣性移動
トラック数補正部24は、トラバース機構部2によって光
ピックアップ1が駆動トラック数の記録トラックを横断
した際に測定された測定移動時間と前記駆動トラック数
とに対応させて慣性移動トラック数を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクドライブ装
置,光磁気ディスクドライブ装置等に適用され、光ピッ
クアップを光学ディスクの目標位置に移動させる光学デ
ィスクアクセス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の光学ディスクアクセス装置
の構成を示すブロック図であり、1は光学ディスクAの
記録面上にレーザ光Lを集光する光ピックアップであ
り、光ピックアップ1には、光学ディスクAからの反射
光を検出する光信号検出部(図示省略)が搭載されてい
る。2は光ピックアップ1を光学ディスクAの半径方向
(以下、トラバース方向という)で移動させるトラバース
機構部であり、トラバース機構部2は、トラバースモー
タ3と、このトラバースモータ3からの駆動力をトラバ
ース方向の力に変換して光ピックアップ1に伝達する動
力伝達機構4とによって構成されている。5はトラバー
スモータ3に駆動電流を供給するトラバースドライバ、
6は光学ディスクAを回転させるスピンドルモータ、7
はスピンドルモータ6に駆動電流を供給するスピンドル
ドライバである。
【0003】また、8は光ピックアップ1の光信号検出
部からの信号によって光学ディスクAに記録されたアド
レス情報を検出するアドレス検出部、9は光ピックアッ
プ1の光信号検出部からの信号によってレーザ光Lが光
学ディスクAの記録トラックを横断したことを検出する
トラック検出部である。ここで、レーザ光Lの光軸と光
ピックアップ1におけるレーザ光Lの出射位置とは、ト
ラバース方向で同一位置と見なせるので、レーザ光Lが
記録トラックを横断することにより、光ピックアップ1
におけるレーザ光Lの出射位置も、トラバース方向で記
録トラックを横断することになる。以下の説明におい
て、光ピックアップ1が光学ディスクAの記録トラック
を横断するということは、光ピックアップ1におけるレ
ーザ光Lの出射位置がトラバース方向で光学ディスクA
の記録トラックを横断することを意味するものとする。
10はトラック検出部9からのトラック検出信号によって
光ピックアップ1が横断した記録トラックをカウントす
るトラックカウンタである。
【0004】11は装置全体を制御するコントローラであ
り、コントローラ11には駆動トラック数算出部12が接続
されている。
【0005】次に、上記構成の光学ディスクアクセス装
置の動作について説明する。ここで、シーク動作とはト
ラバースモータ3に駆動電流を供給することにより光ピ
ックアップ1をトラバース方向で移動させる動作を指
し、アクセス動作とは、ホスト装置等からのアクセス指
令をコントローラ11が受理してから、前記アクセス指令
によって指定された目標アドレスの読み込みが完了する
までの一連の動作全体を指すものとする。
【0006】コントローラ11は、外部のホスト装置等か
らのアクセス指令を受け取ると、光ピックアップ1が現
在トラッキングオンしている現在地アドレス、すなわち
シーク前アドレスをアドレス検出部8から読み込む。続
いて、コントローラ11は、レーザ光Lを記録トラックに
追従させるために駆動していたトラッキングサーボ系
(図示省略)をオフにした後、スピンドルドライバ7にス
ピンドル駆動信号を出力することにより、スピンドルド
ライバ7からの駆動電流によってスピンドルモータ7を
所定速度で回転させるとともに、トラバースドライバ5
にトラバース駆動信号を出力することにより、トラバー
スドライバ5からの駆動電流によってトラバースモータ
3を所定方向に回転させる。このことにより、動力伝達
機構4は、光ピックアップ1をトラバース駆動信号によ
って規定されたトラバース方向(矢印R1方向又は矢印
R2方向)に高速移動させる。
【0007】また、コントローラ11は、アクセス指令で
指定された目標アドレスとアドレス検出部8から読み込
まれたシーク前アドレスとを駆動トラック数算出部12に
出力する。駆動トラック数算出部12では、次式に基づい
てシーク前アドレスと目標アドレスとをそれぞれの絶対
トラック数Tに換算し、それらの絶対トラック数Tの差
を移動指定トラック数とする。
【0008】
【数1】
【0009】駆動トラック数算出部12は、移動指定トラ
ック数から予め設定された慣性移動トラック数を減算し
て、この演算結果を駆動トラック数としてコントローラ
11に出力する。ここで、慣性移動トラック数とは、トラ
バース機構部2の駆動停止後に、トラバース機構部2に
よって高速移動していた光ピックアップ1が慣性によっ
て移動する距離を設計値や測定値等によって予め求めて
おき、この移動距離に対応するトラック数を駆動トラッ
ク数算出部12に設定したものである。
【0010】コントローラ11は、トラックカウンタ10か
らのカウント値が前記駆動トラック数と一致するまで継
続してトラバース駆動信号を出力し、トラックカウンタ
10からのカウント値が前記駆動トラック数と一致したタ
イミングでトラバース駆動信号の出力を中止する。この
ことにより、光ピックアップ1は、トラバース機構部2
が駆動している期間に駆動トラック数の記録トラックを
横断し、トラバース機構部2の駆動停止直後には慣性力
によって移動し続け、動力伝達機構4の駆動負荷によっ
て運動エネルギが消失した時に停止する。
【0011】コントローラ11は、上記説明した粗シーク
動作の終了後に再度、現在地アドレスをシーク前アドレ
スとして読込み、目標アドレスに対するシーク前アドレ
スのアドレス誤差が予め設定されている規定値以上であ
った場合、アクセス指令によって指定された目標アドレ
スと粗シーク後の現在アドレスであるシーク前アドレス
とに基づいて微小シーク動作を実行し、前記アドレス誤
差が規定値以下になるまで微小シーク動作を繰り返す。
この微小シーク動作時には、コントローラ11は、トラバ
ース駆動信号によって光ピックアップ1を十分低速で移
動させるような制御を行う。このため、トラバース機構
部2の駆動停止後に光ピックアップ1が慣性によって移
動する距離が制御上の誤差以下の微小値になるので、駆
動トラック数算出部12は、慣性移動トラック数を設定す
ることなく、移動指定トラック数を駆動トラック数とし
てコントローラ11に出力する。コントローラ11は、微小
シーク動作が完了したならば、光ピックアップ1に搭載
された対物レンズアクチュエータ(図示省略)によって対
物レンズ1aを駆動してレーザ光Lを目標アドレスが存
在する記録トラック上に結像させることにより、アドレ
ス検出部8によってアドレス情報が読み込まれるので、
この時点でアクセス動作を終了させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の光学ディスクアクセス装置においては、ト
ラバースモータ3の出力特性と、このトラバースモータ
3からの駆動力を光ピックアップ1に伝達する動力伝達
機構4の駆動負荷とが使用環境温度によって変化するこ
とにより、トラバースモータ3への駆動電流の供給停止
後の慣性による移動距離が環境温度の変化によって増減
する。このため、従来の光学ディスクアクセス装置を、
例えば使用環境温度が大きく変化する車載用等として用
い、高温環境下又は低温環境下で粗シーク動作を実行し
た場合には、シーク後の光ピックアップ1と目標とする
記録トラックとの間の誤差が大きくなるので、光ピック
アップ1と目標とする記録トラックとの距離を規定値以
下にするまでに必要となるシーク動作の回数が増加し
て、アクセスタイムが増大するという問題があった。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するため、
環境温度の変化等によってトラバース機構部の出力特性
または駆動負荷が変化した場合でも、シーク動作後の光
ピックアップと目標とする記録トラックとの誤差が増加
することが防止され、アクセスタイムの増加がない光学
ディスクアクセス装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の光学ディスクアクセス装置
は、光学ディスクに記録/再生光を集光する光ピックア
ップと、光学ディスクを回転させるディスク駆動部と、
前記光ピックアップを光学ディスクの半径方向で移動さ
せるトラバース機構部と、このトラバース機構部によっ
て移動する前記光ピックアップが光学ディスクの記録ト
ラックを横断したことを、光学ディスクからの反射光に
よって検出するトラック検出手段と、このトラック検出
手段からのトラック検出信号によって前記光学ピックア
ップが横断した記録トラックをカウントするトラックカ
ウンタと、任意のシーク前位置から目標位置までの距離
に対応する移動指定トラック数から予め設定されている
慣性移動トラック数を減算した駆動トラック数を算出す
る駆動トラック数算出手段と、駆動時の前記トラバース
機構部によって光ピックアップが前記駆動トラック数の
記録トラックを横断するように、前記トラックカウンタ
によるカウント値に基づいてトラバース機構部を駆動制
御する制御手段とを備えた光学ディスクアクセス装置に
おいて、前記トラバース機構部によって前記光ピックア
ップが前記駆動トラック数の記録トラックを横断した際
に測定された測定移動時間と、この測定移動時間が測定
された際の駆動トラック数とに対応させて前記慣性移動
トラック数を補正する補正手段を備えたことを特徴とす
る。
【0015】さらに、請求項2記載の光学ディスクアク
セス装置は、前記補正手段が、前記測定移動時間と前記
駆動トラック数とに対応する補正係数を前記慣性移動ト
ラック数の初期値に乗算して、この乗算結果を補正され
た慣性移動トラック数とすることを特徴とする。
【0016】さらに、請求項3記載の光学ディスクアク
セス装置は、前記トラバース機構部によって前記光ピッ
クアップが高速で記録トラックを横断する粗シーク動作
が実行された場合にのみ、前記駆動トラック数算出手段
が、前記移動指定トラック数から前記慣性移動トラック
数を減算した前記駆動トラック数を算出することを特徴
とする。
【0017】さらに、請求項4記載の光学ディスクアク
セス装置は、前記補正手段が、前記光ピックアップが前
記シーク前位置から前記目標位置に移動するシーク動作
を行ってからの経過時間が予め設定されたしきい時間を
超えた場合に、前記慣性移動トラック数を初期値に戻す
ことを特徴とする。
【0018】
【作用】上記の請求項1記載の光学ディスクアクセス装
置によれば、補正手段が、トラバース機構部によって光
ピックアップが駆動トラック数の記録トラックを横断し
た際に測定された測定移動時間と前記駆動トラック数と
に対応させて慣性移動トラック数を補正することによ
り、前記測定移動時間はトラバース機構部の出力特性お
よび駆動負荷の変化に対応して変化するので、装置が使
用される環境温度の変化等によってトラバース機構部の
出力特性および駆動負荷が変化して、慣性による光ピッ
クアップの移動距離が増減した場合でも、慣性移動トラ
ック数を、トラバース機構部の出力特性および駆動負荷
に対応する値に補正して、前記慣性による移動距離に近
似させることが可能になる。
【0019】さらに、請求項2記載の光学ディスクアク
セス装置によれば、補正手段が、測定移動時間と前記駆
動トラック数とに対応する補正係数を予め設定されてい
る慣性移動トラック数の初期値に乗算して、この乗算結
果を補正された慣性移動トラック数とすることにより、
慣性移動トラック数が、トラバース機構部が駆動してい
る時期における光ピックアップの移動速度に対応する値
に補正される。
【0020】さらに、請求項3記載の光学ディスクアク
セス装置によれば、トラバース機構部によって光ピック
アップが高速で記録トラックを横断する粗シーク動作が
実行された場合にのみ、駆動トラック数算出手段が、移
動指定トラック数から慣性移動トラック数を減算した駆
動トラック数を算出することにより、慣性によって光ピ
ックアップの移動距離が大きくなる粗シーク動作が実行
される場合にのみ、移動指定トラック数から慣性移動ト
ラック数が減算されたものが駆動トラック数となる。
【0021】さらに、請求項4記載の光学ディスクアク
セス装置によれば、補正手段が、光ピックアップがシー
ク前位置から目標位置に移動するシーク動作を行ってか
らの経過時間が予め設定されたしきい時間を超えた場合
に、慣性移動トラック数を予め定められている初期値に
することにより、前回のシーク動作が実行されたからの
時間がしきい時間を超えた場合には、慣性移動トラック
数の初期値および移動指定トラック数によって駆動トラ
ック数が算出される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の光学ディスクアクセス装置の第1
実施例の構成を示すブロック図あり、図3に基づいて説
明した部材に対応する部材については同一符号を付して
説明を省略する。21は装置全体を制御するコントロー
ラ、22はコントローラ21に接続された駆動トラック数算
出部、23はトラバース機構部2の駆動時間を計時するタ
イマ、24は変換テーブル25を備えた慣性移動トラック数
補正部である。
【0023】コントローラ21は、外部のホスト装置等か
らのアクセス指令を受け取ると、光ピックアップ1が現
在トラッキングオンしている現在地アドレス、すなわち
シーク前アドレスをアドレス検出部8から読み込む。続
いて、コントローラ21は、レーザ光Lを記録トラックに
追従させるために駆動していたトラッキングサーボ系
(図示省略)をオフにした後、スピンドルドライバ7にス
ピンドル駆動信号を出力することにより、スピンドルド
ライバ7からの駆動電流によってスピンドルモータ7を
所定速度で回転させるとともに、トラバースドライバ5
にトラバース駆動信号を出力することにより、トラバー
スドライバ5からの駆動電流によってトラバースモータ
3を所定方向に回転させる。このことにより、動力伝達
機構4は、光ピックアップ1をトラバース駆動信号によ
って規定されたトラバース方向(矢印R1方向又は矢印
R2方向)に高速移動させる。
【0024】また、コントローラ21は、アクセス指令で
指定された目標アドレスとアドレス検出部8から読み込
まれたシーク前アドレスとを駆動トラック数算出部22に
出力する。駆動トラック数算出部22では、従来の光学デ
ィスクアクセス装置の場合と同様に、(数1)の式に基づ
いてシーク前アドレスと目標アドレスとをそれぞれの絶
対トラック数Tに換算し、それらの絶対トラック数Tの
差を移動指定トラック数とする。さらに、駆動トラック
数算出部22は、前記移動指定トラック数から慣性移動ト
ラック数を減算し、この演算結果を駆動トラック数とし
てコントローラ21に出力する。
【0025】コントローラ21は、トラックカウンタ10か
らのカウント値が前記駆動トラック数と一致するまで継
続してトラバース駆動信号を出力し、トラックカウンタ
10からのカウント値が前記駆動トラック数と一致したタ
イミングでトラバース駆動信号の出力を中止する。この
ことにより、光ピックアップ1は、トラバース機構部2
が駆動している期間に駆動トラック数の記録トラックを
横断し、トラバース機構部2の駆動停止直後には慣性力
によって移動し続け、動力伝達機構4の駆動負荷によっ
て運動エネルギが消失した時に停止する。
【0026】コントローラ21は、上記説明した粗シーク
動作を実行させる際に駆動トラック数を慣性移動トラッ
ク数補正部24に出力する。また、タイマ23は、粗シーク
動作の実行時にトラバース機構部2が駆動していた時間
を計時し、この計時された時間を測定移動時間として慣
性移動トラック数補正部24に出力する。ここで、慣性移
動トラック数補正部24は、一時記憶領域に慣性移動トラ
ック数の初期値と慣性移動トラック数を補正するための
補正係数とを保持しており、システム立ち上げ直後の初
期動作状態から1回目のアクセス動作の完了後までは、
前記補正係数として“1”を保持している。
【0027】1回目のトラッキング動作の実行前に、慣
性移動トラック数補正部24は、既に保持している補正係
数である“1”を慣性移動トラック数の初期値に乗算
し、この演算結果を慣性移動トラック数として駆動トラ
ック数算出部22に設定する。また、1回目以降のトラッ
キング動作の完了後に、慣性移動トラック数補正部24
は、粗シーク時に計時された測定移動時間と、駆動時の
シーク移動量、即ち駆動トラック数とから光ピックアッ
プ1の移動速度を算出し、この移動速度に対応させて変
換テーブル25から補正係数を読み取って、一時記憶領域
の補正係数を変換テーブル25から読み取った補正係数に
更新し、さらに慣性移動トラック数の初期値に前記補正
係数を乗算し、この演算結果を補正された慣性移動トラ
ック数として駆動トラック数算出部22に設定する。
【0028】一般に、トラバース機構部2の駆動負荷が
増加し又は駆動出力が低下することにより光ピックアッ
プ1の移動速度が低下し、またトラバース機構部2の駆
動負荷が減少し又は駆動出力が増加することにより光ピ
ックアップ1の移動速度が増加し、この移動速度の変化
に対応して光ピックアップ1が慣性によって移動する距
離である慣性移動トラック数も増減する。このため、ト
ラバース機構部2が駆動している時の光ピックアップ1
の移動速度を、基準となる基準移動速度と比較すること
により、トラバース機構部2の駆動特性の変化を予測す
ることができる。そこで、変換テーブル25には、基準移
動速度で“1”となり、基準移動速度に対して光ピック
アップ1の移動速度が増加するとともに増加し、光ピッ
クアップ1の移動速度が減少するとともに減少する補正
係数のデータが設定されている。
【0029】一回目以降のトラッキング動作が開始され
る際には、慣性移動トラック数補正部24は補正された慣
性移動トラック数を駆動トラック数算出部22に設定し、
駆動トラック数算出部22は、移動指定トラック数から慣
性移動トラック数を減算し、この演算結果を駆動トラッ
ク数としてコントローラ21に出力する。このことによ
り、使用環境温度の変化等によってトラバース機構部2
の駆動特性が変化した場合でも、慣性移動トラック数を
光ピックアップ1の慣性による移動距離と近似するよう
に補正することができるので、粗シーク動作によって移
動した光ピックアップ1と目標とする記録トラックとの
誤差が増加することを防止できアクセス時間の増加を防
止できる。
【0030】図2は本発明の光学ディスクアクセス装置
の第2実施例の構成を示すブロック図であり、図1及び
図3に基づいて説明した部材に対応する部材については
同一符号を付して説明を省略する。31は装置全体を制御
するコントローラ、32は変換テーブル25を備えた慣性移
動トラック数補正部である。
【0031】コントローラ31は、外部のホスト装置等か
らのアクセス指令を受け取ると、光ピックアップ1が現
在トラッキングオンしている現在地アドレス、すなわち
シーク前アドレスをアドレス検出部8から読み込む。続
いて、コントローラ31は、レーザ光Lを記録トラックに
追従させるために駆動していたトラッキングサーボ系
(図示省略)をオフにした後、スピンドルドライバ7にス
ピンドル駆動信号を出力することにより、スピンドルド
ライバ7からの駆動電流によってスピンドルモータ6を
所定速度で回転させるとともに、トラバースドライバ5
にトラバース駆動信号を出力することにより、トラバー
スドライバ5からの駆動電流によってトラバースモータ
3を所定方向に回転させる。このことにより、動力伝達
機構4は、光ピックアップ1をトラバース駆動信号によ
って規定されたトラバース方向(矢印R1方向又は矢印
R2方向)に高速移動させる。
【0032】また、コントローラ31は、アクセス指令で
指定された目標アドレスとアドレス検出部8から読み込
まれたシーク前アドレスとを駆動トラック数算出部22に
出力する。駆動トラック数算出部22では、従来の光学デ
ィスクアクセス装置の場合と同様に、(数1)の式に基づ
いてシーク前アドレスと目標アドレスとをそれぞれの絶
対トラック数Tに換算し、それらの絶対トラック数Tの
差を移動指定トラック数とする。さらに、駆動トラック
数算出部22は、前記移動指定トラック数から慣性移動ト
ラック数を減算し、この演算結果を駆動トラック数とし
てコントローラ31に出力する。
【0033】コントローラ31は、トラックカウンタ10か
らのカウント値が前記駆動トラック数と一致するまで継
続してトラバース駆動信号を出力し、トラックカウンタ
10からのカウント値が前記駆動トラック数と一致したタ
イミングでトラバース駆動信号の出力を中止する。この
ことにより、光ピックアップ1は、トラバース機構部2
が駆動している期間に駆動トラック数の記録トラックを
横断し、トラバース機構部2の駆動停止直後には慣性力
によって移動し続け、動力伝達機構4の駆動負荷によっ
て運動エネルギが消失した時に停止する。
【0034】コントローラ31は、上記説明した粗シーク
動作を実行させる際に駆動トラック数を慣性移動トラッ
ク数補正部32に出力する。また、タイマ23は、粗シーク
動作の実行時にトラバース機構部2が駆動していた時間
を計時し、この計時された時間を測定移動時間として慣
性移動トラック数補正部32に出力する。タイマ33は、シ
ーク動作が完了してからの時間を計時し、この計時時間
を経過時間として慣性移動トラック数補正部32に出力す
る。ここで、慣性移動トラック数補正部32は、一時記憶
領域に慣性移動トラック数の初期値と、慣性移動トラッ
ク数を補正するための補正係数と、定数であるしきい時
間とを保持しており、システム立ち上げ直後の初期動作
状態から1回目のアクセス動作の完了後までは、前記補
正係数として“1”を保持している。
【0035】1回目のトラッキング動作の実行前に、慣
性移動トラック数補正部32は、既に保持している補正係
数である“1”を慣性移動トラック数の初期値に乗算
し、この演算結果を慣性移動トラック数として駆動トラ
ック数算出部22に設定する。また、1回目以降のトラッ
キング動作の完了後に、慣性移動トラック数補正部32
は、粗シーク時に計時された測定移動時間と、駆動時の
シーク移動量、即ち駆動トラック数とから光ピックアッ
プ1の移動速度を算出し、この移動速度に対応させて変
換テーブル25から補正係数を読み取って、一時記憶領域
の補正係数を変換テーブル25から読み取った補正係数に
更新し、さらに慣性移動トラック数の初期値に前記補正
係数を乗算し、この演算結果を補正された慣性移動トラ
ック数として駆動トラック数算出部22に設定する。さら
に、慣性移動トラック数補正部32は、タイマ33からの計
時時間がしきい時間を超えた場合には、補正係数を
“1”に戻して慣性移動トラック数の再計算を行い、こ
の演算結果、即ち慣性移動トラック数の初期値を駆動ト
ラック数算出部22に設定する。
【0036】一般に、トラバース機構部2の駆動負荷が
増加し又は駆動出力が低下することにより光ピックアッ
プ1の移動速度が低下し、またトラバース機構部2の駆
動負荷が減少し又は駆動出力が増加することにより光ピ
ックアップ1の移動速度が増加し、この移動速度の変化
に対応して光ピックアップ1が慣性によって移動する距
離である慣性移動トラック数も増減する。このため、ト
ラバース機構部2が駆動している時の光ピックアップ1
の移動速度を、基準となる基準移動速度と比較すること
により、トラバース機構部2の駆動特性の変化を予測す
ることができる。そこで、変換テーブル25には、基準移
動速度で“1”となり、基準移動速度に対して光ピック
アップ1の移動速度が増加するとともに増加し、光ピッ
クアップ1の移動速度が減少するとともに減少する補正
係数のデータが設定されている。
【0037】また、前回のシーク動作が完了してから一
定時間以上、トラッキング動作が行われない場合には、
使用環境温度が経時的に変化する等の要因によって、ト
ラバース機構部2の駆動負荷又は出力特性が大幅に変動
するおそれがある。このため、慣性移動トラック数補正
部32は、タイマ33からの経過時間がしきい時間を超えた
ときには、慣性移動トラック数を初期値に戻して、予測
不能のトラバース機構部2の駆動負荷又は出力特性の変
化によって慣性移動トラック数の誤差が拡大することを
防止している。
【0038】一回目以降のトラッキング動作が開始され
る際には、慣性移動トラック数補正部32は、シーク動作
の完了後にタイマ33からの経過時間がしきい時間を超え
ていない場合、慣性移動トラック数補正部32によって補
正された慣性移動トラック数を駆動トラック数算出部22
に設定し、シーク動作の完了後にタイマ33からの経過時
間がしきい時間を超えた場合、慣性移動トラック数を初
期値に戻す。駆動トラック数算出部22は、移動指定トラ
ック数から慣性移動トラック数を減算し、この演算結果
を駆動トラック数としてコントローラ31に出力する。こ
のことにより、シーク動作の完了後にタイマ33からの経
過時間がしきい時間を超えていない場合には、使用環境
温度の変化等によるトラバース機構部2の駆動特性に対
応させて、慣性移動トラック数を光ピックアップ1の慣
性による移動距離に近似するように補正することができ
るので、粗シーク動作によって移動した光ピックアップ
1と目標とする記録トラックとの誤差が増加することを
防止できてアクセス時間の増加を防止できる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、請求項1又は2記載の光学デ
ィスクアクセス装置によれば、装置が使用される環境温
度の変化等によってトラバース機構部の出力特性および
駆動負荷が変化して、慣性による光ピックアップの移動
距離が増減した場合でも、慣性移動トラック数を、トラ
バース機構部の出力特性および駆動負荷に対応する値に
補正することが可能になることにより、使用環境温度の
変化等によってトラバース機構部の駆動特性が変化した
場合でも、慣性移動トラック数を光ピックアップの慣性
による移動距離に近似するように補正することができる
ので、粗シーク動作によって移動した光ピックアップと
目標とする記録トラックとの誤差が増加することを防止
できるので、アクセス時間の増加を防止できる。
【0040】さらに、請求項3記載の光学ディスクアク
セス装置によれば、慣性によって光ピックアップの移動
距離が大きくなる粗シーク動作が実行される場合にの
み、移動指定トラック数から慣性移動トラック数が減算
されたものが駆動トラック数となることにより、トラバ
ース機構部の駆動停止後に光ピックアップが慣性によっ
て制御上の誤差以上移動する場合にのみ、駆動トラック
数が、慣性による移動距離分だけ短縮されるように補正
される。
【0041】さらに、請求項4記載の光学ディスクアク
セス装置によれば、前回のシーク動作が実行されてから
の時間がしきい時間を超えた場合に、慣性移動トラック
数の初期値および移動指定トラック数によって駆動トラ
ック数が算出されることにより、使用環境温度が経時的
に変化する等の要因によってトラバース機構部の駆動負
荷又は出力特性が予測できない変化をして、慣性移動ト
ラック数の誤差が拡大することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ディスクアクセス装置の第1実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の光学ディスクアクセス装置の第2実施
例の構成を示すブロック図である。
【図3】従来の光学ディスクアクセス装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…光ピックアップ、 2…トラバース機構部、 3…
動力伝達機構、 4…トラバースモータ、 5…トラバ
ースドライバ、 6…スピンドルモータ、 7…スピン
ドルドライバ、 8…アドレス検出部、 9…トラック
検出部、 10…トラックカウンタ、 21,31…コントロ
ーラ、 22…駆動トラック数算出部、23,33…タイマ、
24,32…慣性移動トラック数補正部、 25…変換テー
ブル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ディスクに記録/再生光を集光する
    光ピックアップと、光学ディスクを回転させるディスク
    駆動部と、前記光ピックアップを光学ディスクの半径方
    向で移動させるトラバース機構部と、このトラバース機
    構部によって移動する前記光ピックアップが光学ディス
    クの記録トラックを横断したことを、光学ディスクから
    の反射光によって検出するトラック検出手段と、このト
    ラック検出手段からのトラック検出信号によって前記光
    学ピックアップが横断した記録トラックをカウントする
    トラックカウンタと、任意のシーク前位置から目標位置
    までの距離に対応する移動指定トラック数から予め設定
    されている慣性移動トラック数を減算した駆動トラック
    数を算出する駆動トラック数算出手段と、駆動時の前記
    トラバース機構部によって光ピックアップが前記駆動ト
    ラック数の記録トラックを横断するように、前記トラッ
    クカウンタによるカウント値に基づいてトラバース機構
    部を駆動制御する制御手段とを備えた光学ディスクアク
    セス装置において、前記トラバース機構部によって前記
    光ピックアップが前記駆動トラック数の記録トラックを
    横断した際に測定された測定移動時間と、この測定移動
    時間が測定された際の駆動トラック数とに対応させて前
    記慣性移動トラック数を補正する補正手段を備えたこと
    を特徴とする光学ディスクアクセス装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段が、前記測定移動時間と前
    記駆動トラック数とに対応する補正係数を前記慣性移動
    トラック数の初期値に乗算して、この乗算結果を補正さ
    れた慣性移動トラック数とすることを特徴とする請求項
    1記載の光学ディスクアクセス装置。
  3. 【請求項3】 前記トラバース機構部によって前記光ピ
    ックアップが高速で記録トラックを横断する粗シーク動
    作が実行された場合にのみ、前記駆動トラック数算出手
    段が、前記移動指定トラック数から前記慣性移動トラッ
    ク数を減算した前記駆動トラック数を算出することを特
    徴とする請求項1又は2記載の光学ディスクアクセス装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段が、前記光ピックアップが
    前記シーク前位置から前記目標位置に移動するシーク動
    作を行ってからの経過時間が予め設定されたしきい時間
    を超えた場合に、前記慣性移動トラック数を初期値に戻
    すことを特徴とする請求項1,2又は3記載の光学ディ
    スクアクセス装置。
JP13705695A 1995-06-02 1995-06-02 光学ディスクアクセス装置 Pending JPH08329478A (ja)

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