JP2736716B2 - 位置決め制御方式 - Google Patents

位置決め制御方式

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JP2736716B2
JP2736716B2 JP3324148A JP32414891A JP2736716B2 JP 2736716 B2 JP2736716 B2 JP 2736716B2 JP 3324148 A JP3324148 A JP 3324148A JP 32414891 A JP32414891 A JP 32414891A JP 2736716 B2 JP2736716 B2 JP 2736716B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド等の被制御
体を高速で位置決めする位置決め制御方式に関する。磁
気ディスク装置や光ディスク装置等に於いては、ディス
ク上の現在トラック(シリンダ)位置から目的トラック
(目的シリンダ)位置へ、アクチュエータを制御してヘ
ッドを移動し、指令された目的トラック位置にヘッドが
位置決めされることにより、データの書込み或いは読出
しが行われる。特に、磁気ディスク装置に於いては、複
数の磁気ヘッドがアクチュエータに取付けられ、各磁気
ヘッド間の位置ずれをも考慮して高速に位置決めするこ
とが要望されている。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、例えば、図8に示
す構成を有するものであり、(A)は概略の上面図、
(B)は概略の側面図を示し、50は磁気ディスク、5
1は回転軸、52はアクチュエータ、53はアーム、5
4はジンバル、55はコアスライダ、56は回転軸であ
る。磁気ディスク50は回転軸51に10枚固定され
て、図示を省略したモータによって回転されるものであ
るが、回転軸51に固定される磁気ディスク50は、1
枚或いは2枚の構成とすることもできる。又一つのアー
ム53に2個のジンバル54を介してそれぞれコアスラ
イダ55が支持され、磁気ディスク50の両面に対して
コアスライダ55が対向するように構成されている。そ
して、アクチュエータ52の回転軸56を中心にアーム
53が回動されると、コアスライダ55は磁気ディスク
50の半径方向に移動されることになり、指令されたト
ラックに磁気ヘッドが位置決めされて、磁気ディスク5
0にデータが書込まるか或いは磁気ディスク50からデ
ータが読出される。
【0003】上位装置から目的トラック位置が与えられ
ると、アクチュエータ52の回転軸56を中心にアーム
53が回動されて、ヘッドが磁気ディスク50上の目的
トラック位置に移動されて位置決めされる。その場合
に、現在トラック位置から目的トラック位置までのトラ
ック数に対応して、例えば、図9に示すような目標速度
カーブがテーブル等から与えられる。この目標速度カー
ブは、或る速度から目的トラック位置にヘッドを停止さ
せる為の減速特性を示すものであり、ヘッドの実際の速
度とこの目標速度カーブとの差に対応してアクチュエー
タ52が制御される。従って、シーク開始時点では差が
大きいので、駆動能力いっぱいの出力でアクチュエータ
52が駆動され、ヘッドの実際の速度が目標速度カーブ
に一致すると、それ以後は、目標速度カーブに従った減
速制御が行われる。このような制御は、アナログ演算に
より行われる構成が一般的であり、シーク開始時点では
パワーアンプが飽和するような出力でアクチュエータ5
2を駆動することになり、ヘッドの加速度の変化が大き
いので、振動を発生する虞れがあった。
【0004】又ディジタル・シグナル・プロセッサ(D
SP)を用いてディジタル演算により位置決め制御を行
う方式が開発されている。そこで、ヘッドを搭載した機
構部を低衝撃で加減速するような理論的に最適な移動軌
道をディジタル演算により求め、その移動軌道に追従す
るように、フィードバック及びフィードフォワード制御
を行う制御方式を先に提案した。この制御方式は、図1
0に示すように、時間に関する低次の代数関数を用いて
表される加速度a0,速度v0,位置x0の移動軌道を
目標軌道とし、それに追従するようにアクチュエータを
制御するものである。なお、横軸は正規化した時間tn
を示し、tn=1.0に於いて位置x0=1.0に到達
し、その時点の加速度a0は零となる。又縦軸は正規化
した値を示す。このような、質量を一定距離Lだけ移動
させる系の運動方程式は次式に示すものとなる。
【0005】
【数1】
【0006】但し、x=移動位置、v=移動速度、a=
移動加速度、u=駆動量、M=質量、Kf=力定数、T
=移動目標時間である。なお、Kfは、磁気ディスク装
置に於いては、ボイスコイルモータのBL〔N/A〕と
称される力定数である。又(0)式のt=0及びt=T
の境界条件に於いては、(0a),(0b)式に示すも
のとなる。
【0007】目標軌道を設計する為には、(0)式を満
足するように、目標位置xobj 、目標速度vobj 、目標
加速度aobj を設定することになる。前述の先に提案さ
れた発明に於ける最適軌道は、t=Tに於いて、aobj
の微分値が零となるように選択された代数多項式であ
り、次式で示される。 xobj /L=tn 4 (35−84tn +70tn 2 +20tn 3 ) …(1) vobj /(L/T)=140tn 3 (1−tn 3 …(2) aobj /(L/T2 )=840tn 2 (1−tn )2( 0.5−tn )…(3) 但し、tは経過時間、Tは移動目標時間、Lは移動距
離、tn =t/T=正規化時間を示す。前述の図12
は、(1)〜(3)式による目標位置,目標速度,目標
加速度を、それぞれ正規化して曲線x0,v0,a0に
より示すものであり、横軸はtn =t/Tとした正規化
時間を示す。ここで、移動目標時間Tは、 T=Tm(L/Lm)1/2.8 …(4) のように選択される。又移動速度に上限Vmaxがある
場合、或る移動距離Lm以上の移動に当たり図11に示
すような定速期間(v0=1.0,a0=0)を設ける
もので、その場合の移動目標時間Tは、 T=Tm+(L−Lm)/Vmax …(5) として与えられる。ここで、Tmは、L=Lmの時の移
動目標時間である。
【0008】前述の式(1)〜(5)で与えられるよう
な軌道に追従してアクチュエータを駆動し、指令位置に
位置決めする制御方式についても先に提案した。この制
御方式の利点は、移動目標時間を与え、それを実現する
為の移動完了時刻を推定することが容易であり、又アク
チュエータ系の振動等を励起することなく、高速且つ安
定に位置決めを可能とする点であり、専用サーボ面方式
と称される制御方式に適用して優れた効果を発揮するこ
とができる。
【0009】しかし、データ面サーボ方式(又は埋め込
みサーボ方式)やハイブリッドサーボ方式に適用する場
合に、更に考慮すべき点がある。例えば、図8に示すよ
うに、複数個の磁気ヘッドを備えた場合に於いて、各ヘ
ッド間で位置ずれが生じる。この位置ずれはヘッド支持
機構(アーム53,ジンバル54等)の熱的変化(サー
マルオフトラック)や、複数の磁気ディスク間の偏心に
より発生するものであり、トラック上のどのセクタ位置
にヘッドが存在するかにより位置ずれ量が変化する。従
って、データ面サーボ方式やハイブリッドサーボ方式で
は、この位置ずれを補正する必要があり、その位置ずれ
補正量は、ヘッド選択アドレス(Hdsel)情報(ヘ
ッド番号)と、ヘッドが現在どのセクタに存在している
かを示すセクタカウンタ(SctCtr)(セクタ番
号)により決定される。この位置ずれ補正量を求める従
来例を、ハイブリッドサーボ方式であるシリンダサーボ
方式の場合について説明する。
【0010】このシリンダサーボ方式に於いて、サーボ
位置情報は、或る一つのサーボ専用面とデータ面の特殊
シリンダとに記録されている。サーボ専用面の位置情報
はサーボ専用面方式で使用されているものと同じであ
り、2相サーボ信号方式等が多く採用されている。又デ
ータ面の特殊シリンダ(通常のデータ記録用シリンダ以
外のシリンダ)には、図12の(a)に示すように、1
相サーボ信号が連続的に記録されている。即ち、トラッ
クTRn の中心線に対してその両側のAGC部と、トラ
ックTRn-1 側のPosA部と、トラックTRn+1 側の
PosB部とがトラックに沿って記録されている。又
(b)は読出信号の一例を示し、(c)はセクタパル
ス、(d)はAGCイネーブルタイミング信号、(e)
は振幅検出信号、(f)はサンプリングタイミング信号
を示す。
【0011】データ用磁気ヘッドが例えばトラックTR
n の中心に位置している場合、PosA部の再生信号
と、PosB部の再生信号との振幅は等しくなる。しか
し、トラック中心からずれていると、(b),(e)に
示すように、PosA部の再生信号と、PosB部の再
生信号との振幅が異なるものとなり、従って、位置ずれ
量は、(PosA−PosB)として検出することがで
きる。即ち、(c)に示すセクタパルスを基準としてT
0の期間中のAGC部の再生信号の振幅が所定値となる
ようにAGC増幅し、T0の期間外はAGC機能をホー
ルドする。そして、次のPosA部の再生信号を、
(e)に示すセクタパルスからのT1時点のサンプリン
グタイミング信号によりサンプリングしてディジタル信
号に変換し、次のPosB部の再生信号を、(f)に示
すセクタパルスからT2時点のサンプリングタイミング
信号によりサンプリングしてディジタル信号に変換し、
それらの差を求めることにより、位置ずれ量を求めるこ
とができる。例えば、PosA<PosBの場合、ヘッ
ドはトラックTRn+1 側へずれており、反対にPosA
>PosBの場合、ヘッドはトラックTRn-1 側へずれ
ている。そして、位置ずれ量は(PosA−PosB)
に対応した値となる。なお、振幅検出回路を2チャネル
分備えて、それぞれPosA部とPosB部との再生信
号の振幅値を保持し、差動増幅器によりPosA−Po
sBをアナログ的に求め、T2のタイミングでAD変換
することもできる。
【0012】このようなデータ面の特殊トラックのサー
ボ情報を読出し、これとサーボ専用面からのサーボ情報
とを比較することにより、データヘッドとサーボヘッド
との位置ずれを算出することができるから、位置補正テ
ーブルに位置ずれ量を格納して位置補正を行うことがで
きる。その場合、位置補正テーブルは、二つのポイン
タ、即ち、ヘッド選択アドレス(Hdsel)情報とセ
クタカウンタ(SctCtr)のカウント内容とにより
アクセスされる二次元テーブルである。又ハイブリッド
方式ではなく、データ面サーボ方式の場合は、サーボ専
用面がないから、何れか一つのデータ面を基準面とし、
この基準面に対する他のデータ面に於ける位置ずれ量を
位置補正テーブルに格納することにより、前述の場合と
同様に位置補正が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする問題点】前述のような位置補
正を行う場合に、前述の式(1)〜(5)によって与え
られる軌道を計算して位置決め制御を行う場合、上位装
置からの指令として移動シリンダ数L0 、旧ヘッド選択
アドレスHold及び新ヘッド選択アドレスHnewが
与えられ、現在のセクタカウンタ値をSold、移動完
了時のセクタカウンタ値をSnewとすると、全移動距
離Lは次で与えられる。 L=L0 +Lc1 ─Lc0 …(6) Lc0 =PosCorr〔Sold,Hold〕 …(7) Lc1 =PosCorr〔Snew,Hnew〕 …(8) ここで、Lc0 は現在位置に於ける位置補正値、Lc1
は移動完了時の位置補正値を示し、PosCorr〔
〕は、位置補正テーブルを示す。
【0014】前述の式(6)〜(8)に於いて、セクタ
カウンタ値Snewは未知の値であり、このセクタカウ
ンタ値Snewを求めるには、移動シリンダ数L0 だけ
移動した時に、ヘッドがどのセクタに存在するかを正確
に推定しなければ全移動距離Lを求めることができな
い。従って、移動完了時のセクタカウンタ値Snewが
判らないから、式(1)〜(5)による軌道計算を行う
ことができない。そこで、位置補正値Lc0 ,Lc1
無視して位置決め制御を行うと、求めた軌道が実際に必
要となる移動距離Lを与えない為に、移動完了時に大き
な制御誤差を発生することになり、位置決めの整定の特
性が劣化する欠点がある。本発明は、位置ずれを補正
し、且つ安定に位置決めすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の位置決め制御方
式は、図1を参照して説明すると、ヘッド等の被制御体
1を移動させて指令位置に位置決めする駆動部2と、被
制御体1の位置を検出する位置検出部3と、この位置検
出部3による被制御体1の検出位置と指令位置とを基
に、駆動2を制御する演算制御部4と、被制御体1の
位置補正値を格納した位置補正部5とを備え、演算制御
部4は、被制御体1の現在位置と指令位置との間の第1
移動距離、即ち、全移動距離を基に移動目標軌道を算
出する軌道発生部6と、この軌道発生部6からの移動目
標軌道と位置検出部3による検出位置とを基に、移動目
標軌道に被制御体1が追従して移動するように駆動部2
を制御する追従制御部7とを有し、軌道発生部6は、移
動目標時間を基に、被制御体1の移動が完了する時点に
於ける位置補正値を位置補正部5を参照して予測し、被
制御体1の現在位置と指令位置との間の第1の移動距離
を位置補正値により修正し、この修正された第2の移動
距離、即ち、現在位置と指令位置との間の全移動距離を
修正した全移動距離を基に、加速,減速パターンを示す
代数多項式による移動目標軌道を求め、この移動目標軌
道に被制御体1を追従制御するように追従制御部7によ
り駆動部2を制御して位置決めするものである。
【0016】
【作用】ヘッド等の被制御体1を、ボイスコイルモータ
等を含むアクチュエータ等の駆動部2によってディスク
のトラック等の指令位置に移動させて位置決めするもの
であり、位置検出部3は、ディスク上のトラック数のカ
ウント等により被制御体1の位置を検出する。従って、
演算制御部4は、移動指令が与えられると、軌道発生部
6に於いて、被制御体1の現在位置と指令位置とを基
に、被制御体1の仮の全移動距離を求め、その全移動距
離に対応する移動目標軌道を算出する。
【0017】そして、仮の全移動距離による移動目標軌
道に従った被制御体1の移動完了時点を推測し、その位
置に於ける位置補正値を位置補正部5を参照して予測す
る。この位置補正部5は、例えば、複数の被制御体1に
対しては各被制御体1対応に、又ディスクのセクタ対応
に位置補正量を格納したテーブル構成とすることができ
る。従って、現在位置に於ける位置補正量と、仮の移動
先に於ける位置補正量とを求め、それらの位置補正量に
よって全移動距離を修正する。この修正された全移動距
離を基に移動目標軌道を算出する。このような全移動距
離の修正処理を繰り返すこともでき、それによって移動
目標軌道の誤差を零に近づけることができる。又移動目
標軌道は、被制御体1が指令位置に到達した時の目標加
速度の微分値が零となるような加速,減速パターンを表
す代数多項式により求めるものであり、追従制御部7
は、この移動目標軌道に従って駆動部2を制御し、被制
御体1が指令位置に到達した時点では加速度が零となる
ことにより、位置決めの整定を高速化することができ
る。
【0018】
【実施例】図2は本発明の実施例のブロック図であり、
11はディスク機構部、12はディスク、13,14は
ヘッド、15はアクチュエータ、16はリード・ライト
増幅器(AMP)、17はライトデータWDを変調する
ライト変調器、18はAGC増幅器(AGC)、19は
リードデータRDを出力するリード復調器、20は振幅
検出器、21はサーボ信号復調器、22はパワー増幅器
(PAP)、23はディジタル・シグナル・プロセッサ
(DSP)、24はメモリ、25はシリンダカウンタ、
26はセクタカウンタ、27はAD変換器(ADC)、
28はDA変換器(DAC)、29はバス回路である。
【0019】この実施例は、ハイブリッドサーボ方式の
場合を示し、ヘッド13,14が図1に於ける被制御体
1に対応し、アクチュエータ15が駆動部2に対応し、
ヘッド14とサーボ信号復調器21が位置検出部3に対
応し、ディジタル・シグナル・プロセッサ23やメモリ
24を含む構成が演算制御部4に対応し、メモリ24を
含む構成が位置補正部5に対応する。又ディスク機構部
11は、データ面とサーボ面とを有する1枚のディスク
12に対して、アクチュエータ15によって位置決めさ
れるヘッド13,14を対向させた場合の概略構成を示
し、図示を省略したスピンドルモータによってディスク
12は一定速度で回転される。なお、ディスク12は複
数枚設けることも可能であり、その場合は、1面をサー
ボ面とし、残りの面をデータ面とし、各データ面の特殊
トラックにサーボ情報が記録される。
【0020】ディスク12のサーボ面からヘッド14に
よりサーボ情報が読出されてサーボ信号復調器21に加
えられ、復調された2相サーボ信号はAD変換器27に
加えられ、ヘッド14の移動によって得られるシリンダ
交差パルスがシリンダカウンタ25に加えられ、セクタ
パルスがセクタカウンタ26に加えられる。又AGC増
幅器18と振幅検出器20とにタイミング信号が加えら
れる。又ライトデータWDはライト変調器17によりM
FM等の変調方式に従って変調され、リード・ライト増
幅器16により増幅されてヘッド13に加えられ、ディ
スク12に書込まれる。又ディスク12からヘッド13
により読出された信号はリード・ライト増幅器16によ
り増幅され、AGC増幅器18により所定のレベルとな
るように増幅され、リード復調器19により復調されて
リードデータRDとなる。
【0021】AGC増幅器18は、ヘッド13により特
殊シリンダ上のサーボ情報を読出した時に、AGC部に
対してはAGC機能を働かせ、PosA部及びPosB
部に対してはAGC機能をホールドし、AGC機能をホ
ールドした時のPosA部とPosB部との再生信号の
差を振幅検出器20により検出して、AD変換器27に
加える。即ち、ヘッド14によるサーボ情報に従った位
置と、ヘッド13によるサーボ情報に従った位置との差
を位置ずれとすることができる。この位置ずれ量を、例
えば、セクタ対応或いは所定数のセクタおきに求めて、
例えば、メモリ24に形成された位置補正テーブルに格
納する。
【0022】シリンダカウンタ25のカウント内容がヘ
ッド13,14の現在シリンダ位置を示し、セクタカウ
ンタ26のカウント内容がヘッド13,14の現在セク
タ位置を示すから、ディジタル・シグナル・プロセッサ
23は、指令位置に対するヘッドの移動距離を求めるこ
とができる。この移動距離は、位置ずれを考慮していな
いので、位置補正テーブルを参照して移動目標軌道を修
正し、修正された移動目標軌道に追従するように、パワ
ー増幅器22を介してアクチュエータ15を制御する。
【0023】図3は本発明の実施例の演算制御部の機能
ブロック図であり、31は軌道発生部、32は追従制御
部、33は位置補正部、34は駆動回路、35はアクチ
ュエータ、36は検出器、37は移動時間計算部、38
は移動距離補正計算部、39は移動時間再計算部、40
は軌道ゲイン計算部、41は駆動状態判定部、42は正
規化計算部、43は軌道計算部、44は位置補正テーブ
ル、45は状態推定器、46は状態制御器である。前述
の軌道発生部31と追従制御部32とを含む演算制御部
は、ディジタル・シグナル・プロセッサ23の演算機能
によって実現することができる。
【0024】移動距離指示値L0 と定速モード開始距離
Lmとが移動時間計算部37に加えられ、移動開始時の
セクタ番号Soldが移動距離補正計算部38に加えら
れ、移動開始以前に選択されていたヘッド番号Hold
と移動完了時に選択されるヘッド番号Hnewとが位置
補正部33に加えられる。即ち、ヘッド切替えが行われ
た時に、前のヘッド番号Holdと新たなヘッド番号H
newとが位置補正部33に加えられる。移動時間計算
部37は、仮移動目標時間Tdと最高軌道速度Vmax
dと仮移動距離Ldとを求める。この場合、式(6)に
よる補正は行わない。移動距離補正計算部38は、移動
時間計算部37からの仮移動目標時間Tdと最高軌道速
度Vmaxdと、移動開始時のセクタ番号Soldと、
位置補正テーブル44からの位置補正値とが加えられ
て、移動距離補正量Lcorrを求める。移動時間再計
算部39は、この移動距離補正量Lcorrと仮移動距
離Ldとから移動目標時間Tと加減速距離Ldrvと補
正された全移動距離Lとを求める。軌道ゲイン計算部4
0は、移動目標時間Tと加減速距離Ldrvとからフィ
ードフォワード利得Gffと最高軌道速度Vmaxとを
求める。
【0025】駆動状態判定部41は、定速モード開始距
離Lmと、加減速距離Ldrvと、補正された全移動距
離Lと、検出器36によるヘッドの検出位置Xnとが入
力されて、加速中,減速中,定速中の状態を示す制御状
態情報stateと、残り移動距離L−Xnとを求め、
正規化計算部42により正規化時間Tnを求める。軌道
計算部43は、フィードフォワード利得Gffと、最高
軌道速度Vmaxと、正規化時間Tnとが入力されて、
フィードフォワード電流TrjUnと目標速度TrjV
nとを求める。
【0026】追従制御部32の状態推定器45は、検出
器36からの検出位置Xnと、状態制御器46からの駆
動電流Unとが入力され、推定速度EstVnを求め
る。又状態制御器46は、フィードフォワード電流Tr
jUnと目標速度TrjVnと推定速度EstVnとが
入力され、駆動電流Unを求めて駆動回路34に加え
る。それによって駆動回路34はアクチュエータ35に
駆動電流を加えて位置決めを行うことになる。
【0027】図4及び図5は本発明の実施例のフローチ
ャートであり、各部の動作をステップ(a)〜(u)に
より示す。軌道発生部31は、前述のように、定速モー
ド開始距離Lmと、現在位置と指令位置との差の移動距
離L0 と、現在のセクタカウンタの値、即ち、移動開始
時のセクタ番号Soldと、検出器36からの検出位置
Xnとが入力される。又位置補正部33の位置補正テー
ブル44に、移動前後のヘッド選択アドレス、即ち、現
在位置のヘッドのヘッド番号Holdと、新たに選択さ
れたヘッドのヘッド番号Hnewとが入力される。
【0028】ステップ(a);移動時間計算部37は、
移動指令距離L0 と定速モード開始距離Lmとを基に、
仮加減速距離Ldと、仮移動目標時間Tdと、仮最大軌
道速度Vmaxdとを次式により算出する。 Ld=min(L0 ,Lm) …(9) Td=Tm(Ld/Lm)i …(10) Vmaxd=(35/16)・(Ld/Td) …(11) N=0 …(12)
【0029】前述の式(9)に於いて、min(x,
y)は、xとyとの中の小さい方を選択することを示す
もので、移動指令距離L0 と定速モード開始距離Lmと
の何れか小さい方を仮加減速距離Ldとする。又式(1
0)に於いて、TmはL=Lmの時の移動目標時間であ
り、i=1/2〜1/3程度に選択することができる。
この実施例に於いては、Tmを磁気ディスク装置の平均
シーク時間の設計値とし、i=1/2.8とする。又軌
道の最高目標速度は、式(2)からtn =1/2の時に
生じるので、この場合の仮最大目標速度Vmaxdは式
(11)に示すものとなる。又サンプリング回数を計数
するカウンタNは初期化して零とする。
【0030】ステップ(b);ステップ(b)はステッ
プ(c)〜(f)からなり、移動距離補正計算部38
は、仮移動目標時間Tdと仮最大目標速度Vmaxdと
を与えられて、移動距離補正量Lcorrを求めるもの
で、先ず、L0≦Lmについて判定する(c)。なお、
各判断ステップに於けるNは否定、Yは肯定を示す。L
0 ≦Lmの場合、即ち、仮移動距離L0 が定速モード開
始距離Lmより短い場合は、定速モードを含まないもの
であるから、次式により移動中に通過するセクタ数Sd
を算出する(d)。 Sd=Fr・Ns・Td …(13) ここで、Frは磁気ディスクの毎秒当たりの回転数、N
sは1トラック当たりのセクタ数である。
【0031】又ステップ(c)に於いてL0 >Lmの場
合、仮移動距離L0 が定速モード開始距離Lmより長い
為に定速モードを含むことになるから、次式により移動
中に通過するセクタ数Sdを算出する(e)。 Sd=Fr・Ns・〔Tm+{(L0 −Lm)/Vmaxd}〕 …(14) ここで、(L0 −Lm)/Vmaxdは、定速モードで
移動している時間を示しており、Tmは加減速に要する
時間を示している。
【0032】次のステップ(f)に於いては、移動完了
時のセクタカウンタの値Snewを推定する。即ち、現
在のセクタカウンタ値がSoldであり、移動時にSd
個のセクタを通過するから、 Snew=(Sold+Sd)%Nd …(15) により算出される。ここで、「%」は、モジュロ(剰
余)演算記号を示し、Snewは、(Sold+Sd)
をNdで割った剰余を示す。従って、Snewは、0か
らNs−1の範囲の整数値となる。
【0033】この推定セクタカウンタ値Snewを用い
て、仮移動距離L0に対する補正量Lcorrを次式で
求める。 Lcorr=PosCorr〔Snew,Hnew〕 −PosCorr〔Sold,Hold〕 …(16) ここで、PosCorr〔 〕は位置補正部33の位置
補正テーブル44を示し、セクタカウンタ値とヘッド選
択アドレスとをポインタとして、位置補正テーブル44
を参照する。従って、この補正量Lcorrを求めるに
は、位置補正テーブルを2回参照することになる。
【0034】ステップ(g);補正量Lcorrは正負
何れかの値であり、移動時間再計算部39は、この補正
処理Lcorrにより仮加減速距離Ld及び仮移動距離
0 を修正して、近似加減速距離Ldrv及び近似全移
動距離Lを次式で求める。 Ldrv=Ld+Lcorr …(17) L=L0 +Lcorr …(18) 次に、式(17)により近似加減速距離Ldrvを用い
て移動目標時間Tを近似的に次式で求める。 T=Tm・(Ldrv/Lm)1/2.8 …(19)
【0035】ステップ(h);軌道ゲイン計算部40
は、移動目標時間Tと加減速距離Ldrvとから、フィ
ードフォワード利得Gffと、最高軌道速度Vmaxと
を次式で求める。 Gff=840×(Ldrv/T2 ) …(20) Vmax=140×(Ldrv/T) …(21)
【0036】ステップ(i);ステップ(i)は、図5
に示すように、ステップ(k)〜(n)からなり、駆動
状態判定部41は、加減速距離Ldrvと移動距離Lと
検出器36からの検出位置Xnとが入力されて、ステッ
プ(k)〜(n)の処理を行うものである。又各サンプ
リング周期毎に得られる検出位置Xnを基にステップ
(j)〜(u)の処理が繰り返される。即ち、ステップ
(j)に於いてサンプリングにより入力データが得られ
たことを判定(Y)し、ステップ(i)に移行し、ステ
ップ(k)以下の処理を行うものである。ステップ
(i)に於いては、先ず、L≦Lmについて判定し
(k)、L≦Lmの場合、即ち、移動距離Lが定速モー
ド開始距離Lmより短い為に定速モードを含まない場合
は、Xn<(Ldrv/2)か否かを判定し(l)、X
n<(Ldrv/2)の場合、即ち、検出位置Xnが加
減速距離Ldrvの半分以下の時は、加速状態stat
e=1と判定する。この場合の目標加速度は、図10に
示すように、正規化時間tn が0≦tn ≦1/2の範囲
にある場合を示し、従って、検出位置Xnが加減速距離
Ldrvの1/2を超えたか否かで加速か減速かの判定
をすることができる。
【0037】又ステップ(l)に於いて、Xn<(Ld
rv/2)でない場合は、減速状態state=−1と
判定する。又ステップ(k)に於いて、L≦Lmでない
場合、即ち、移動距離Lが定速モード開始距離Lmより
長く、加速モードと減速モードとの中間に定速モードを
含ませる場合、Xn<(Ldrv/2)か否かを判定し
(m)、Xn<(Ldrv/2)の場合は、加速状態s
tate=1と判定する。又ステップ(m)に於いて、
Xn<(Ldrv/2)でない場合は、(L−Xn)<
(Ldrv/2)か否かを判定し(n)、(L−Xn)
<(Ldrv/2)の場合は、減速状態state=−
1と判定し、(L−Xn)<(Ldrv/2)でない場
合は、定速状態state=0と判定する。又残り移動
距離はL−Xnにより与えられる。
【0038】ステップ(o);正規化計算部42は、ス
テップ(p),(q),(r)の処理により正規化時間
Tnを求めるものであり、正規化サンプリング時間Tu
=Ts/T(ここで、Tsはサンプリング周期)と制御
状態stateと残り移動距離(L−Xn)とが入力さ
れて、加速状態state=1の時は、Tn=N・Tu
とする(q)。この場合のNは、軌道計算開始からN回
目のサンプリングであるこを示す。又定速状態stat
e=0の時は、Tn=0.5とし(p)、減速状態st
ate=−1の時は、Tn=NormTable〔L−
Xn〕とする(r)。なお、NormTable〔L−
Xn〕は、正規化目標位置yについて、y=x4 (35
−84x+70x2 −20x3 )の式(即ち、式(1) )
をxについて解いた値のテーブルであり、このテーブル
により実測位置から正規化時間を求めることができる。
例えば、y=0.5〜1.0に対するxの値を格納して
おくことができる。
【0039】ステップ(s);軌道計算部42は、軌道
ゲイン計算部40からのフィードフォワード利得Gff
と最高軌道速度Vmaxと正規化計算部42からの正規
化時間Tnとが入力されて、 TrjUn=Gff・Tn2 (1−Tn2 )(0.5−Tn) …(22) TrjVn=Vmax・Tn3 (1−Tn3 ) …(23) により、フィードフォワード電流TrjUnと目標速度
TrjVnとを算出して、追従制御部32の状態制御器
46に入力する。
【0040】ステップ(t);追従制御部32の状態推
定器45は、検出器36からの検出位置Xnと、状態制
御器46からの駆動電流Unとが入力されて、 EstXn=(1−L1 )EstXn-1+EstVn-1+GmUn-1 +L1 ・Xn …(24) EstVn=−L2 ・EstXn-1+EstVn-1 +2Gm・Un-1+L2 ・Xn …(25) Gfb=GTable〔EstVn〕 …(26) により推定位置EstXnと推定速度EstVnとフィ
ードバック利得Gfbとを求める。なお、定数Gmは、 Gm=(Kf・Ts2 ・Gdrv・Gsns)/(2M・Ltp) で与えられる。ここで、Gdrvは駆動回路34の利
得、Gsnsは検出器36の利得であり、Ltpはトラ
ックピッチである。又L1 ,L2 は状態推定器(オブザ
ーバ)の特性を決める定数であり、状態推定器の設計法
を用いて決定する。この設計法は、例えば、「ダイナミ
ックシステムのディジタル制御」(著G.F.フランク
リン及びJ.D.パウエル)に詳細に説明されている。
又(26)式は、推定速度EstVnに対応してフィー
ドバック利得Gfbを格納したテーブルGTable
〔EstVn〕からフィードバック利得Gfbを読出す
ことを示す。又サンプリングカウンタをインクレメント
する(N=N+1)。
【0041】ステップ(u);状態制御器46は、フィ
ードフォワード電流TrjUnと目標速度TrjVnと
推定得度EstVnとフィードバック利得Gfbとが入
力されて、 Un=TrjUn+Gfb・(TrjVn−EstVn) …(27) により駆動電流Unを算出する。この駆動電流Unを駆
動回路34を介してアクチュエータ35に加えることに
より、目標移動軌道に追従し、且つ安定に位置決め制御
を行うことができる。
【0042】図6は位置補正テーブルの説明図であり、
位置補正部33(図3参照)の位置補正テーブル44
は、ヘッド番号Head0〜Head(M−1)のM個
のヘッド対応に、セクタ番号Sct0〜Sct(N−
1)のN個のセクタに於ける位置補正量がシリンダ(c
yl)を単位で格納されている。例えば、ディスク12
0 のセクタ番号Sct0に位置するヘッド130 (He
ad0)の位置補正量は+0.12、ディスク121
セクタ番号Sct0に位置するヘッド131 (Head
1)の位置補正量は、+0.61、又ヘッド番号Hea
d2の図示を省略したヘッドの位置補正量は、−0.3
1の場合を示している。この位置補正テーブル44は、
電源投入時や所定時間毎等に於いて、サーボ専用面のサ
ーボ情報による位置と、データ面の特殊トラックのサー
ボ情報による位置とを基に、位置補正量を求めて、随時
修正することができる。
【0043】従って、現在位置のセクタ番号Soldと
移動前のヘッド番号Holdとにより位置補正テーブル
44をアクセスして、位置補正量Lcoを読出し、仮移
動距離Ldに基づく移動完了時点の予測したセクタ番号
Snewと、新しく選択されたヘッドの番号Hnewと
により、位置補正テーブル44を再度アクセスして、位
置補正量Lc1 を読出し、それらを式(16)に従って
演算することにより、仮移動距離Ldを修正する為の移
動補正量Lcorrが得られる。即ち、現在位置から指
令位置への全移動距離を仮全移動距離Ldとし、その仮
全移動距離Ldを基に仮移動目標時間Tdを求め、その
仮移動目標時間Tdによる仮移動目標軌道を求め、それ
による移動完了時点の位置の位置補正量を求めて、仮移
動距離Ldを修正して、実際に移動させるべき距離を求
める。即ち、位置補正量は1シリンダ以下の小数点の値
であるから、1シリンダ以下の精度で位置決めの近似を
することができる。又1回の修正処理によって必要な精
度の移動距離が得られない場合は、修正された全移動距
離を仮移動距離として、前述の処理を繰り返すことにな
る。又本発明は、磁気ディスク装置や光ディスク装置以
外の他の位置決め制御する為の各種の被制御体に対して
も適用することができるものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、演算制
御部4の軌道発生部6に於いて、現在位置と指令位置と
の間の第1の移動距離、即ち、全移動距離を仮全移動距
離として、仮移動目標軌道を求め、位置補正部5を参照
して被制御体1の移動完了時点の位置補正値を求め、こ
の位置補正値により第1の移動距離を修正し、修正され
た第2の移動距離、即ち、現在位置と指令位置との間の
全移動距離を位置補正値により補正した全移動距離を求
めて第2の移動距離とし、この第2の移動距離を基に
動目標軌道を求め、この移動目標軌道に追従させて被制
御体1を移動させて位置決めするもので、指令位置及び
現在位置からこの指令位置までの距離に対応した位置ず
れを補正することにより、正確な位置決めが可能とな
る。従って、磁気ディスク装置に適用した場合には、複
数のヘッド間の位置ずれに対してもそれぞれ位置ずれを
補正して、正確な位置決めを行うことができる。又その
場合の移動目標軌道は、加速,減速パターンを表す代数
多項式により求めるものであり、その移動目標軌道に従
って追従制御部7により駆動部2を制御し、位置ずれを
補正した正確な指令位置に、高速且つ安定に被制御体1
を位置決めすることができる利点がある。
【0045】又図7は本発明の実施例の効果説明図であ
り、横軸はシリンダを単位とした全移動距離〔cy
l〕、縦軸は実測による実移動時間〔ms〕及び実移動
時間の分布の標準偏差を示し、又実線曲線は本発明の実
施例、点線曲線は従来例を示す。又Max,Ave,M
inは1シリンダの移動指令を与えた時の実移動時間の
分布の最大値、平均値、最小値を示し、StdDevは
標準偏差を示す。即ち、1シリンダの移動指令に対して
位置修正後の全移動距離は0.375〜1.625シリ
ンダの範囲で変化し、位置補正量が零の場合は、本発明
の実施例も従来例も約2ms程度の実移動時間で移動完
了となり、その場合のばらつきも小さいものとなる。
【0046】しかし、位置補正を行った場合は、本発明
の実施例によれば、位置補正を行うことによる1シリン
ダ分以下の値を含む修正した全移動距離を求め、それに
よる移動目標軌道を求めるから、実線曲線で示すよう
に、実移動時間の最大値Maxと最小値Minのばらつ
きが小さく、且つ0.375〜1.625の全移動距離
に比例して実移動時間は1.5ms〜2msの変化とな
る。これに対して、従来例に於いては、1シリンダの移
動指令に対する移動目標軌道を求めて、指令位置に到達
してから位置ずれを補正する制御が行われることになる
から、全移動距離に対してV字状の点線曲線で示す特性
となり、位置修正量が大きくなる程、正確な位置決めが
できていないことが判る。例えば、0.4シリンダの全
移動距離の場合、実移動時間の最大値Maxは3.8m
s、最小値Minは2.2msとなり、本発明の実施例
に比較して実移動時間が大きく且つばらつきが大きくな
る。即ち、標準偏差StdDevの曲線で示すように、
本発明の実施例によれば、実移動時間の変動が小さいこ
とが判り、安定且つ高速に位置決めすることができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例のブロック図である。
【図3】本発明の実施例の演算制御部のブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施例のフローチャートである。
【図5】本発明の実施例のフローチャートである。
【図6】本発明の実施例の位置補正テーブルの説明図で
ある。
【図7】本発明の実施例の効果説明図である。
【図8】磁気ディスク装置の説明図である。
【図9】従来例の制御特性説明図である。
【図10】従来例の目標軌道の説明図である。
【図11】従来例の定速モードを含む目標軌道の説明図
である。
【図12】データ面サーボ信号の説明図である。
【符号の説明】
1 被制御体 2 駆動部 3 位置検出部 4 演算制御部 5 位置補正部 6 軌道発生部 7 追従制御部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御体(1)を移動させて指令位置に
    位置決めする駆動部(2)と、前記被制御体(1)の位
    置を検出する位置検出部(3)と、該位置検出部(3)
    による前記被制御体(1)の検出位置と前記指令位置と
    を基に、前記駆動部(2)を制御する演算制御部(4)
    と、前記被制御体(1)の位置補正値を格納した位置補
    正部(5)とを備え、 前記演算制御部(4)は、前記被制御体(1)の現在位
    置と前記指令位置との間の第1の移動距離を基に移動目
    標軌道を算出する軌道発生部(6)と、該軌道発生部
    (6)からの前記移動目標軌道と前記位置検出部(3)
    による検出位置とを基に、前記移動目標軌道に前記被制
    御体(1)が追従して移動するように前記駆動部(2)
    を制御する追従制御部(7)とを有し、 前記軌道発生部(6)は、移動目標時間を基に前記被制
    御体(1)の移動が完了する時点に於ける位置補正値を
    前記位置補正部(5)を参照して予測し、前記被制御体
    (1)の現在位置と前記指令位置との間の前記第1の
    動距離を前記位置補正値により修正し、該修正された
    2の移動距離を基に、加速,減速パターンを示す代数多
    項式による移動目標軌道を求め、該移動目標軌道に前記
    被制御体(1)を追従制御するように前記追従制御部
    (7)は前記駆動部(2)を制御して位置決めすること
    を特徴とする位置決め制御方式。
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