JP2595941B2 - ヘッドのシーク位置決め方法 - Google Patents

ヘッドのシーク位置決め方法

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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばハードディスクドライブにおいて
目標トラックにR/Wヘッドを位置させるためのヘッドの
シーク位置決め方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のハードディスクドライブにおいて、R/Wヘッド
を目標のトラック(ターゲットトラック)に位置させる
ヘッドのシーク位置決め方式として、以下に述べるもの
が知られている。
そのひとつの方式は、複数のディスク面の中の1個の
ディスク面を位置決め専用に使用するものである。即
ち、このディスク面の全面には、埋め込みサーボ信号が
記録され、常に、埋め込みサーボ信号が読み取られ、こ
の読み取られた埋め込みサーボ信号によって、他のディ
スク面に対して夫々設けられたR/Wヘッドの位置が制御
される。
この方式は、サーボ用のディスク面に記録された埋め
込みサーボ信号の中心とデータ用のディスク面のトラッ
クの中心との間でズレがあると、データを書き込む時と
データを読み出す時との間でオフ(off)トラックが生
じる問題がある。また、サーボ専用のディスク面が必要
とされるため、コストが上昇する欠点があった。
従来の他のヘッドのシーク位置決め方式として、粗い
位置決めに、光センサーを用い、精密位置決めに埋め込
みサーボ信号を用いるものがある。つまり、二叉状のア
ームの一方にR/Wヘッドが設けられると共に、その他方
に光センサーが設けられ、R/Wヘッドの位置が光センサ
ーにより検出される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、光センサーの精度,取付精度を高くす
る必要があり、また、温度条件の変化によるアーム或い
はディスクの伸縮等に起因して、サーマルオフトラック
が生じる。埋め込みサーボ信号を用いた精密位置決め
は、オフトラックが(TP/2)を越えない範囲で可能であ
る。従って、上述のサーマルオフトラックが(TP/2)を
越えると、位置決めができなくなり、トラックズレが発
生する。更に、上述のように、位置センサーを別個に設
けることは、コストを上昇させることになる。
従って、この発明の目的は、ボイスコイルモータ等の
それのみでは位置決めを行うことができないアームを用
いる場合でも、位置センサを必要としないヘッドのシー
ク位置決め方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、ディスク面上に複数のトラックを有し、
トラック上にデータが記録されると共に、同じディスク
面上に所定の繰り返し周期でもって離散的にサーボ信号
が記録されたディスクをヘッドにてシーク位置決めする
ヘッドのシーク位置決め方法において、 ディスクの径方向にヘッドが繰り返し周期移動する時
に横切るトラック本数で速度を表す時に、ヘッドの加速
度又は減速度が |α|<0.5×(トラック/繰り返し周期2) と規定されると共に、 シーク動作中、ヘッドが上記ディスク面上のサーボ信
号が記録された場所を通過した際に、トラック上のヘッ
ドの位置に対応した値を持つサーボ信号が形成され、 直前のサーボ信号と現在のサーボ信号とに基づいて、
直前のサーボ信号から現在のサーボ信号までに通過した
トラック数及びヘッドの移動速度を求め、 シーク動作を開始したシーク動作開始時から現在のサ
ーボ信号までのトラック数をトラック数を累算して求め
ることを特徴とするヘッドのシーク位置決め方法であ
る。
〔作用〕
R/Wヘッドの移動する時の加速度又は減速度が制限さ
れている状態では、(τ−1)番目のセクタからτ番目
のセクタに至るまでに、いくつのトラックを通過するか
が分かる。また、(τ−1)番目のセクタからτ番目の
セクタまで移動した距離が分かり、1セクタ当たりの通
過トラック数即ち、速度vが分かる。更に、サーボ信号
自信が各トラック上のヘッドの位置に対応した値を持つ
ので、ファインサーボのためのオフトラック情報がサー
ボ信号から得られる。従って、R/Wヘッドをターゲット
トラックに位置させるのに必要な情報(通過トラック数
n,速度v,オフトラック情報)がサーボ信号自体から得ら
れ、位置検出用のセンサーが不要とできる。。
〔実施例〕
この発明の一実施例について以下説明する。第1図
は、この発明が適用されたハードディスクドライブの一
例のブロック図である。第1図において、1がR/Wヘッ
ドを示し、このR/Wヘッド1が取り付けられたアームが
ボイスコイルモータによりドライブされる。R/Wヘッド
1の再生信号が再生アンプ2を介してサーボ信号検出回
路3に供給される。ハードディスクの各トラックには、
セクタ毎に埋め込みサーボ信号が書かれるセクタサーボ
方式が用いられている。また、埋め込みサーボ信号とし
てトライビットパターンが使用される。サーボ信号検出
回路3は、この埋め込みサーボ信号の再生波形のレベル
の検出を行う。
サーボ信号検出回路3の出力信号が信号処理回路4に
供給される。この信号処理回路4では、サーボ信号検出
回路3の出力信号から、R/Wヘッド1(又はR/Wヘッド1
が設けられたアーム)の位置の変化に対してのこぎり波
状に変化するサーボ信号が形成される。信号処理回路4
からのサーボ信号がプロセッサ5に供給される。プロセ
ッサ5では、この発明による信号処理が行われ、R/Wヘ
ッド1が通過したトラック数,R/Wヘッド1の速度,オフ
トラック情報が夫々求められる。これらのR/Wヘッド1
に関するサーボ情報がアクチュエータ制御回路7に供給
され、アクチュエータ8をドライブするための制御信号
が形成される。アクチュエータ8は、例えばボイスコイ
ルモータのボイスコイルである。アクチュエータ制御回
路7には、CPUが設けられ、このCPUから速度プロファイ
ルのデータが出力され、また、移動トラック数,速度及
び位置の情報がCPUに供給される。
この発明は、R/Wヘッド1からの埋め込みサーボ信号
のみを用いてプロセッサ5において移動距離の検出(ト
ラックカウント),移動速度の検出,オフトラックの情
報の検出を全て行うことができる。
第2図を参照して埋め込みサーボ信号及びのこぎり波
状のサーボ信号の形成について説明する。第2図Aは、
1枚のディスクの一面に形成されたトラックパターンの
一部の領域を拡大して示し、第2図Aにおける矢印Rで
示す垂直方向がディスクの回転方向を示し、矢印Sで示
す水平方向がR/Wヘッド1の走査方向を示す。C1,C2,C3,
…は、データトラックのセンターを夫々示す。例えば同
心円状に形成されたデータトラックが等角間隔で64個の
セクタに分割され、セクタ同士の間に埋め込みサーボ信
号A1,B1及びA2,B2が予め記録されている。第2図Aに示
されるトラックパターンでは、R/Wヘッド1のトラック
幅TWとトラックピッチTPとが等しくされ、従って、ガー
ドバンド領域が存在しない。埋め込みサーボ信号A1及び
B1は、データトラックと一致したピッチ及び位相で、繰
り返し記録されている。埋め込みサーボ信号A2,B2は、
データトラックと一致したピッチであって、また、位相
がTP/2ずれるように記録されている。
埋め込みサーボ信号としては、ドライビットパターン
が用いられる。第3図を参照して埋め込みサーボ信号に
ついて説明する。埋め込みサーボ信号A1,A2をAパター
ンと称し、埋め込みサーボ信号B1,B2をBパターンと称
すと、R/Wヘッド1がAパターン上をズレなく再生する
時に、第3図Aに示す波形を持つ再生信号が得られ、R/
Wヘッド1がBパターン上をズレなく再生する時に、第
3図Bに示す波形を持つ再生信号が得られる。Aパター
ン及びBパターンの夫々の再生信号には、一定の期間毎
に発生する正のパルス信号P1が含まれている。Aパター
ンの再生信号中には、パルス信号P1で規定される期間の
(1/3)の期間,パルス信号P1から遅れたタイミングで
負のパルス信号P2が発生する。Bパターンの再生信号中
には、パルス信号P1で規定される期間の(2/3)の期
間,パルス信号P1から遅れたタイミングで負のパルス信
号P3が発生する。
R/Wヘッド1がAパターン又はBパターン上を丁度走
査している状態で、Aパターンの再生信号中には、パル
ス信号P2のみが生じ、Bパターンの再生信号中には、パ
ルス信号P3のみが生じる。また、Aパターン及びBパタ
ーンの両者の中間の位置をR/Wヘッド1が走査する時に
は、第2図Cに示すように、等しい振幅のパルス信号P2
及び3の両者が得られる。埋め込みサーボ信号は、Aパ
ターン及びBパターンが交互に記録された信号であるた
め、パルス信号P2の振幅aとパルス信号P3の振幅bとの
相対的関係は、R/Wヘッド1の走査位置と対応してい
る。
第2図Aに示すトラックパターンと対応して横軸をR/
Wヘッド1のヘッド位置とした時に、埋め込みサーボ信
号A1の振幅a1は、第2図Bにおいて実線で示すように変
化し、埋め込みサーボ信号B1の振幅b1は、第2図Bにお
いて破線で示すように変化する。また、埋め込みサーボ
信号A2の振幅a2及び埋め込みサーボ信号B2の振幅b2は、
第2図Cにおいて夫々実線及び破線で示すように変化す
る。これらの埋め込みサーボ信号を次のように処理し
て、第2図Dに示すのこぎり波状のサーボ信号f(t)
が形成される。
(a1≧b1)の時 (a1<b1)の時 のこぎり波状の値の変化を有するサーボ信号f(t)を
形成する他の方法として、(a1≧b1)の時には、振幅b2
の変化を取り出し、(a1<b1)の時には、振幅a2の変化
を取り出す方法を使用しても良い。また、このようなサ
ーボ信号f(t)を得るための埋め込みサーボ信号のパ
ターンとしては、第2図Aに示すもの以外のものを使用
できる。
上述の第2図Dに示すサーボ信号のグラフの意味は、
R/Wヘッド1があるセクタサーボ領域を通過した時に得
られる値がこのグラフ上に在るということで、R/Wヘッ
ド1を移動させた時に、このような波形の位置情報出力
が得られることを意味しない。サーボ信号は、常にセク
タ間隔毎に得られる時間的に不連続なデータである。例
えば(64セクタ/1回転)のセクタサーボの個数で、ディ
スクの回転速度が3600〔rpm〕の時では、セクタ間隔が
約260〔μsec〕になる。
また、上述ののこぎり波状のサーボ信号は、1トラッ
クピッチTPごとに同じデータが出力され、また、1トラ
ックピッチTPの中でR/Wヘッド1の位置に比例する0か
ら1迄の値が出力され、0.5が出力される時がトラック
センターであり、各トラックにおいて現在のR/Wヘッド
1のトラックセンターに対する位置が±1/2TPのダイナ
ミックレンジで得られる。第4図は、サーボ信号のn番
目のトラック内の変化を示すもので、サーボ信号の値が
0になる位置S1が(n−1)番目のトラックとn番目の
トラックの境界であり、サーボ信号の値が0.5となる位
置S2がn番目のトラックのセンターであり、サーボ信号
の値が1となる位置S3がn番目のトラックと(n+1)
番目のトラックとの境界である。
前述のように、R/Wヘッド1の位置を示すサーボ信号
は、セクタ間隔(約260〔μsec〕)ごとの離散データで
あるので、時間軸tをセクタ間隔τで量子化する。セク
タ間隔τは、正の整数であり、(τ=0)の時にシーク
動作が開始される。
この発明は、上述のような離散データであるサーボ信
号のみから、R/Wヘッド1(アーム)を移動させた時に
移動トラック数のカウント,速度検出,オントラックフ
ァインサーボのためのオフトラック情報の全てを求め
る。この処理のために、R/Wヘッド1の加速度及び減速
度の最大値に下記の制限を設ける。
|α|<0.5(TS/TP) |α|:加速度又は減速度の最大値,TP:トラックピッ
チ,TS:サーボパターンの繰り返し周期 R/Wヘッド1の速度は、一般に第5図に示す速度プロ
ファイルに従って制御される。スタートの直後の期間
は、速度vが上昇する加速域11とされ、次に速度vが一
定される等速域12とされ、目標トラックに近づくと、速
度vが減少される減速域13とされ、目標トラック近傍で
オントラックファインサーボが働き、目標トラック上に
R/Wヘッド1が停止する。R/Wヘッド1即ち、アクチュエ
ータ8の移動トラック数,速度,位置がサーボ信号から
検出され、速度プロファイルに従ってサーボ動作がなさ
れる。加速度の最大値|α|は、加速域11で生じる。例
えば10〔msec〕後に20000〔トラック/sec〕になるよう
な等加速度運動の場合では、 |α|≦0.137(トラック/セクタ2) となる。この不等式は、1セクタ移動する間に横切るト
ラック数でR/Wヘッド1の速度を表す時に、この速度が
0.137(トラック/セクタ)だけ増減するのが最大であ
って、これ以上急激に変化しないことを意味する。
最初に、サーボ信号f(τ)から移動トラック数nを
求める方法について説明する。
y=F(τ)・TP (F(0)=0.5) (F(τ)・TP:アーム移動開始からτ番目のセクタ
を通過する時の位置) と定義する。これは、更に、整数部分と小数部分との結
合として、 F(τ)=n+f(τ) (0≦f(τ)<1)(n:整数) と表すことができる。f(τ)は、サーボ信号そのもの
であり、nは通過したトラック数(より正確には、トラ
ックとトラックとの境界の数で正,負は向きを表す。)
である。f(τ)が分かっている時に移動トラック数n
を求めることは、サーボ信号から通過したトラック数を
カウントすることに他ならない。
次に、 y=G(τ)・TP ={F(τ)−F(τ−1)}・TP (G(τ)・TP):(τ−1)番目のセクタからτ番目
のセクタに至るまでに移動した距離)と定義すると、G
(τ)についても、整数部分と小数部分との結合とし
て、 G(τ)=Kτ+g(τ) (0≦g(τ)<1)(Kτ:整数) と表すことができる。
ここで、g(τ)とf(τ)の関係を考えると、 f(τ)≧f(τ−1)の時 g(τ)=f(τ)−f(τ−1) f(τ)<f(τ−1)の時 g(τ)=f(τ)−f(τ−1)+1 となる。このの場合では、小数部分が負になる時に繰
り上がり(+1)が生じる。
(τ−1)番目のセクタからτ番目のセクタに至るまで
に、通過するトラック数mτは、Kτ又は(Kτ+1)
の何れかである。そして、f(τ−1)にg(τ)(0
≦g(τ)<1)を加算した値が1を超える時に(mτ
=Kτ+1)となり、当然(f(τ)<f(τ−1))
となるので、 である。
次にKτを求めることにする。G(τ)とg(τ)と
の関係をグラフにすると、第6図に示すものとなる。前
述のように、最大加速度|α|に限界が設けられている
ので、G(τ)が1トラック分変化する間に、必ず7セ
クタ間隔以上の時間がかかる。
h(τ)=g(τ)−g(τ−1)について考える。
Kτ-1=の時 −α≦h(τ)≦α Kτ-1=K(τ)の時 −α≦(g(τ)+1)−g(τ−1)≦α −α−1≦h(τ)≦α−1 Kτ-1−1=Kτの時 −α≦(g(τ)−1)−g(τ−1)≦α −α+1≦h(τ)≦1+α 〔|α|≒0.137(トラック/セクタ2)〕の制限があ
るので、(Kτ-1+2≦Kτ)或いは(Kτ-1−2≧K
τ)の関係は、起こり得ない。従って、の関係の
逆も成立する。
Kτ-1とKτの関係に対するh(τ)のとりうる値
は、第7図において斜線で示すように数直線上に表すこ
とができる。例えば、中間値−0.5と+0.5で分けると、 若し、加速度の最大値αが|α|<0.5(トラック/
セクタ2)の関係を満足しない時に、上述のように、3
個の領域に分けることができない。実際には、サーボ信
号の誤差を考慮して|α|を定める必要がある。
以上により、個々のτに対するKτの値、Kτの値に
対するmτの値、mτの値に対するnの値を関係づける
ことができたので、通過したトラック数nが求められ
る。
第8図は、サーボ信号から通過したトラック数nを求
めるためのフローチャートの一例である。このフローチ
ャートにおいて、(g′(τ)=f(τ)−f(τ−
1)とされている。また、シーク動作の開始時の初期値
は、〔f(0)=0.5,f(−1)=0.5,g(0)=0,g
(−1)=0,τ≧0〕である。
第8図に示されるフローチャートでは、ステップに
おいて、g′(τ)が正かどうか調べられる。g′
(τ)が正の時には、g(τ)=g′(τ)とされ、
(ステップ)、g′(τ)が負の時には、(g(τ)
=g′(τ)+1)とされる(ステップ)。次に、h
(τ)(=g(τ)−g(τ−1)が第7図に示される
どの範囲に含まれるか調べられる(ステップ及び
)。(h(τ)>0.5)の時には、(Kτ=Kτ-1
1)(ステップ)とされる。(h(τ)<0.5)の時
には、(Kτ=Kτ-1+1)(ステップ)とされる。
更に、(−0.5≦h(τ)≦0.5)の時には、(Kτ=K
τ-1)とされる。
次に、ステップ,及びにおいて、(τ−1)番
目のセクタからτ番目のセクタに至るまでに通過するト
ラック数mτが求められる。そして、ステップにおい
て、τ番目のセクタまでに通過したトラック数nが求め
られる。
また、g(τ)及びKτが求められたステップの段
階でR/Wヘッド1の速度が求められる。
つまり、この一実施例では、 速度情報:v=k・(Kτ+g(τ) (k:(トラック/セクタ)を(m/sec)に変換するため
の係数) オフトラック情報:目標トラック内でf(τ)が0.5に
なるように制御する。
が全てサーボ信号のみから求められる。
なお、以上の実施例では、埋め込みサーボ信号が1ト
ラックピッチTPの繰り返し周期Tsを持つと規定してい
る。しかし、この繰り返し周期Tsは、1/2TP,(2/3)TP,
2TP等の種々のものを使用できる。繰り返し周期TsがTP
でない時には、求められたトラック数nを繰り返しTsと
対応して修整する必要がある。例えば(Ts=1/2TP)の
時に、(n=20)が求められた場合、真のトラック数
は、(n=10)となる。
〔発明の効果〕
この発明に依れば、R/Wヘッド又はアームの位置検出
のためのセンサーが不要となり、センサーの取り付け,
調整が必要なくなり、温度条件の違いによる誤差を除去
でき、コストの低減を図ることができる。また、この発
明では、位置検出用センサーの出力を用いた粗い位置決
めから埋め込みサーボ信号を用いた細かい位置決めへの
切り換えが不要となり、最初から真のトラックセンター
に向かう最適制御が可能で、無駄なセトリング時間を短
縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用されたハードディスクドライブ
のブロック図、第2図はディスクに記録された埋め込み
サーボ信号のパターンとサーボ信号の形成の説明に用い
る略線図、第3図は埋め込みサーボ信号の一例の波形
図、第4図はサーボ信号の一部拡大図、第5図は速度プ
ロファイルの一例、第6図はG(τ)とg(τ)の関係
を示すグラフ、第7図はKτ-1とKτの関係に対してh
(τ)のとりうる値を示すグラフ,第8図は通過したト
ラック数を求める処理を示すフローチャートである。 図面における主要な符号の説明 1:R/Wヘッド、5:プロセッサ、8:アクチュエータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク面上に複数のトラックを有し、上
    記トラック上にデータが記録されると共に、同じディス
    ク面上に所定の繰り返し周期でもって離散的にサーボ信
    号が記録されたディスクをヘッドにてシーク位置決めす
    るヘッドのシーク位置決め方法において、 上記ディスクの径方向に上記ヘッドが上記所定の繰り返
    し周期移動する時に横切るトラック本数で速度を表す時
    に、上記ヘッドの加速度又は減速度が |α|<0.5×(トラック/繰り返し周期2) と規定されると共に、 シーク動作中、上記ヘッドが上記ディスク面上の上記サ
    ーボ信号が記録された場所を通過した際に、上記トラッ
    ク上の上記ヘッドの位置に対応した値を持つサーボ信号
    が形成され、 直前のサーボ信号と現在のサーボ信号とに基づいて、上
    記直前のサーボ信号から上記現在のサーボ信号までに通
    過したトラック数及び上記ヘッドの移動速度を求め、 シーク動作を開始したシーク動作開始時から上記現在の
    サーボ信号までのトラック数を上記トラック数を累算し
    て求めることを特徴とするヘッドのシーク位置決め方
    法。
JP61213440A 1986-09-10 1986-09-10 ヘッドのシーク位置決め方法 Expired - Lifetime JP2595941B2 (ja)

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JPS619876A (ja) * 1984-06-25 1986-01-17 Toshiba Corp ヘツドの位置決め制御方式

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