JPH08329213A - 通過物体検知装置及び通過物体計数装置 - Google Patents
通過物体検知装置及び通過物体計数装置Info
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- JPH08329213A JPH08329213A JP13385595A JP13385595A JPH08329213A JP H08329213 A JPH08329213 A JP H08329213A JP 13385595 A JP13385595 A JP 13385595A JP 13385595 A JP13385595 A JP 13385595A JP H08329213 A JPH08329213 A JP H08329213A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の人間が並んで通過した場合において
も、その通過を正確に検知できるとともに計数できる通
過物体検知装置及び通過物体計数装置を提供する。 【構成】 所定の通路を移動する物体を検出する通過物
体検知装置において、前記物体の移動方向に交差する直
線領域として設定された監視領域上の画像をその上方か
ら取得する撮像手段4と、前記撮像手段4からの画像情
報に基づいて前記監視領域上に存在する物体についての
塊画像情報を抽出する塊画像抽出手段54aと、前記塊
画像抽出手段54aにより抽出された塊画像情報に基づ
いて塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさ情報
に基づいて、検出対象の物体が目的とする物体であるか
否かを判定する物体判定手段54bと、前記物体判定手
段54bからの物体の種類を示す物体判定情報に基づい
て、検出対象となった物体の通過を検知する通過検知手
段54cとを有する。
も、その通過を正確に検知できるとともに計数できる通
過物体検知装置及び通過物体計数装置を提供する。 【構成】 所定の通路を移動する物体を検出する通過物
体検知装置において、前記物体の移動方向に交差する直
線領域として設定された監視領域上の画像をその上方か
ら取得する撮像手段4と、前記撮像手段4からの画像情
報に基づいて前記監視領域上に存在する物体についての
塊画像情報を抽出する塊画像抽出手段54aと、前記塊
画像抽出手段54aにより抽出された塊画像情報に基づ
いて塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさ情報
に基づいて、検出対象の物体が目的とする物体であるか
否かを判定する物体判定手段54bと、前記物体判定手
段54bからの物体の種類を示す物体判定情報に基づい
て、検出対象となった物体の通過を検知する通過検知手
段54cとを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から所定領域内に
入る人間あるいは物体の数あるいはこの所定領域内から
外部に出る人間あるいは物体の数を計数する通過物体検
知装置及び通過物体計数装置に関するものである。
入る人間あるいは物体の数あるいはこの所定領域内から
外部に出る人間あるいは物体の数を計数する通過物体検
知装置及び通過物体計数装置に関するものである。
【0002】この通過物体検知装置及び通過物体計数装
置の一形態として通過人数計数装置がある。この通過人
数計数装置は、バスあるいは電車などの車両、展示会場
あるいは遊園地などの閉区域といった所定領域につい
て、その所定領域の出入口に配設され、外部から所定領
域内に入る人間の数あるいはこの所定領域内から外部に
出る人間を検知し、その数を計数するものである。そし
て、この通過人数計数装置による計数結果は、車両にお
いてはその乗降者数の情報として、また展示会場などで
はその入場者数の情報として用いられている。以下、従
来装置として、この通過人数計数装置を例に挙げて説明
することとする。
置の一形態として通過人数計数装置がある。この通過人
数計数装置は、バスあるいは電車などの車両、展示会場
あるいは遊園地などの閉区域といった所定領域につい
て、その所定領域の出入口に配設され、外部から所定領
域内に入る人間の数あるいはこの所定領域内から外部に
出る人間を検知し、その数を計数するものである。そし
て、この通過人数計数装置による計数結果は、車両にお
いてはその乗降者数の情報として、また展示会場などで
はその入場者数の情報として用いられている。以下、従
来装置として、この通過人数計数装置を例に挙げて説明
することとする。
【0003】従来の通過人数計数装置には、その出入口
に1人の人間が通過可能な間口に仕切られた通路を設
け、この通路に対しこの通路(間口)を横断するととも
に地面に平行に回転する棒を配置し、人間の通過により
この棒を回転させ、この棒の回転を検出することにより
通過人数を検出する装置(以下第1の従来装置という)
があった。
に1人の人間が通過可能な間口に仕切られた通路を設
け、この通路に対しこの通路(間口)を横断するととも
に地面に平行に回転する棒を配置し、人間の通過により
この棒を回転させ、この棒の回転を検出することにより
通過人数を検出する装置(以下第1の従来装置という)
があった。
【0004】また、バスなどの車両においては、有効な
通過人数計数装置はなく、整理券あるいは切符等により
その乗降者数を把握していたが、整理券などではその回
収率が不安定で、計数結果に信頼性が乏しいといった問
題点があった。ところで、上記バスには、乗降客の存在
を検出する乗降客検出装置を備えたものがあった。この
乗降客検出装置は、図20に示すような構成を有してい
る。同図において、1は車両の出入口を構成するステッ
プ部、11は車両の床面Iより1段低く形成された第1
ステップ、12は車両の床面Iより2段低く形成され、
外部Oからの乗り込み部としての第2ステップである。
通過人数計数装置はなく、整理券あるいは切符等により
その乗降者数を把握していたが、整理券などではその回
収率が不安定で、計数結果に信頼性が乏しいといった問
題点があった。ところで、上記バスには、乗降客の存在
を検出する乗降客検出装置を備えたものがあった。この
乗降客検出装置は、図20に示すような構成を有してい
る。同図において、1は車両の出入口を構成するステッ
プ部、11は車両の床面Iより1段低く形成された第1
ステップ、12は車両の床面Iより2段低く形成され、
外部Oからの乗り込み部としての第2ステップである。
【0005】上記ステップ部1は、通常、1人の乗客が
乗降可能な間口wで形成され、その外部O側端部には折
畳式の扉21´が配設されている。このステップ部1の
右側側壁1aには発光素子D1〜D3が配設され、対向
する左側側壁1bには上記発光素子D1〜D3と互いに
対をなす受光素子S1〜S3が配置され、これらの発光
受光素子対すなわち光電式センサは、図中点線で示す横
断線上の光路を監視している。そして、図示しない乗客
(人間)がステップ部1すなわち第1ステップ11ある
いは第2ステップ12上に存在した場合には、上記光路
が遮られて上記受光素子S1〜S3からの出力が途絶
え、これにより人間が存在する旨を検出する。
乗降可能な間口wで形成され、その外部O側端部には折
畳式の扉21´が配設されている。このステップ部1の
右側側壁1aには発光素子D1〜D3が配設され、対向
する左側側壁1bには上記発光素子D1〜D3と互いに
対をなす受光素子S1〜S3が配置され、これらの発光
受光素子対すなわち光電式センサは、図中点線で示す横
断線上の光路を監視している。そして、図示しない乗客
(人間)がステップ部1すなわち第1ステップ11ある
いは第2ステップ12上に存在した場合には、上記光路
が遮られて上記受光素子S1〜S3からの出力が途絶
え、これにより人間が存在する旨を検出する。
【0006】このような乗降客検出装置は、乗降客の通
過人数を計数する通過人数計数装置として機能させるこ
とができる。すなわち、上記光電式センサからの出力信
号を監視し、この出力信号が遮られた回数を計数するこ
とにより、上記ステップ部1を通過した乗降客の人数を
計数することができる。とりわけ路線バスは、一般的に
乗客の乗降を円滑に行うため車両の前後に1つずつの乗
降口を有し、その一方を乗車口としその他方を降車口と
している。この場合、上述した通過人数計数装置(乗降
客検出装置)を車両の前方側乗降口と後方側乗降口のそ
れぞれに配設することにより、乗車人数と降車人数とを
それぞれ個別に計数することができる(以下、この装置
を第2の従来装置という)。
過人数を計数する通過人数計数装置として機能させるこ
とができる。すなわち、上記光電式センサからの出力信
号を監視し、この出力信号が遮られた回数を計数するこ
とにより、上記ステップ部1を通過した乗降客の人数を
計数することができる。とりわけ路線バスは、一般的に
乗客の乗降を円滑に行うため車両の前後に1つずつの乗
降口を有し、その一方を乗車口としその他方を降車口と
している。この場合、上述した通過人数計数装置(乗降
客検出装置)を車両の前方側乗降口と後方側乗降口のそ
れぞれに配設することにより、乗車人数と降車人数とを
それぞれ個別に計数することができる(以下、この装置
を第2の従来装置という)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した第1及び
第2の従来装置においては、いずれの装置も1つの通路
において1人毎の計数しか行えないものであった。すな
わち、上記第1の従来装置は、通路(間口)を横断する
棒をその通路を通過する人間により回転させ、この棒の
回転量に基づいて人間の通過を計数するものであり、一
方、上記第2の従来装置は通路を横断する光路を形成
し、この光路が遮られた回数に基づいて人間の通過を計
数するものであるので、いずれの構成においても、通路
を通過する人間が並んで通過した場合には、複数の人間
が通過しているにも関わらず、その通過人数を1人とし
て計数してしまう。
第2の従来装置においては、いずれの装置も1つの通路
において1人毎の計数しか行えないものであった。すな
わち、上記第1の従来装置は、通路(間口)を横断する
棒をその通路を通過する人間により回転させ、この棒の
回転量に基づいて人間の通過を計数するものであり、一
方、上記第2の従来装置は通路を横断する光路を形成
し、この光路が遮られた回数に基づいて人間の通過を計
数するものであるので、いずれの構成においても、通路
を通過する人間が並んで通過した場合には、複数の人間
が通過しているにも関わらず、その通過人数を1人とし
て計数してしまう。
【0008】従って、このような従来装置においては、
その出入口が、複数の人間が並んだ状態で通過可能な間
口の出入口であった場合には、その間口を1人の人間が
通過し得る程度の幅に仕切る必要があった。しかしなが
ら、銀行あるいはコンビニエンスストアといった店舗な
どにおいては、その構造上、間口を仕切ることは難し
く、また複数の乗客が並んで乗降可能な間口を有するバ
スにおいても乗降口を仕切ることは難しい。このため、
このような店舗あるいはバスといった複数の人間が並ん
で通過し得る間口の出入口においては、上述した第1及
び第2の従来装置を適用できないといった問題点を有し
ていた。また、上述した第1及び第2の従来装置では、
通過した人間の移動方向を認識することができないとい
った問題点を有していた。
その出入口が、複数の人間が並んだ状態で通過可能な間
口の出入口であった場合には、その間口を1人の人間が
通過し得る程度の幅に仕切る必要があった。しかしなが
ら、銀行あるいはコンビニエンスストアといった店舗な
どにおいては、その構造上、間口を仕切ることは難し
く、また複数の乗客が並んで乗降可能な間口を有するバ
スにおいても乗降口を仕切ることは難しい。このため、
このような店舗あるいはバスといった複数の人間が並ん
で通過し得る間口の出入口においては、上述した第1及
び第2の従来装置を適用できないといった問題点を有し
ていた。また、上述した第1及び第2の従来装置では、
通過した人間の移動方向を認識することができないとい
った問題点を有していた。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、複数の人間あるいは物体が並んで通過した
場合においても、その通過を正確に検知できるとともに
計数できる通過物体検知装置及び通過物体計数装置を提
供することを主たる目的とし、通過する人間あるいは物
体の移動方向をも認識することができる通過物体検知装
置及び通過物体計数装置を提供することを他の目的とす
る。
ものであり、複数の人間あるいは物体が並んで通過した
場合においても、その通過を正確に検知できるとともに
計数できる通過物体検知装置及び通過物体計数装置を提
供することを主たる目的とし、通過する人間あるいは物
体の移動方向をも認識することができる通過物体検知装
置及び通過物体計数装置を提供することを他の目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明により
なされた通過物体検知装置は、図1の基本構成図に示す
ように、所定の通路を移動する物体を検出する通過物体
検知装置において、前記物体の移動方向に交差する直線
領域として設定された監視領域上の画像をその上方から
取得する撮像手段4と、前記撮像手段4からの画像情報
に基づいて前記監視領域上に存在する物体についての塊
画像情報を抽出する塊画像抽出手段54aと、前記塊画
像抽出手段54aにより抽出された塊画像情報に基づい
て塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさ情報に
基づいて、検出対象の物体が目的とする物体であるか否
かを判定する物体判定手段54bと、前記物体判定手段
54bからの物体の種類を示す物体判定情報に基づい
て、検出対象となった物体の通過を検知する通過検知手
段54cとを有することを特徴としている。
なされた通過物体検知装置は、図1の基本構成図に示す
ように、所定の通路を移動する物体を検出する通過物体
検知装置において、前記物体の移動方向に交差する直線
領域として設定された監視領域上の画像をその上方から
取得する撮像手段4と、前記撮像手段4からの画像情報
に基づいて前記監視領域上に存在する物体についての塊
画像情報を抽出する塊画像抽出手段54aと、前記塊画
像抽出手段54aにより抽出された塊画像情報に基づい
て塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさ情報に
基づいて、検出対象の物体が目的とする物体であるか否
かを判定する物体判定手段54bと、前記物体判定手段
54bからの物体の種類を示す物体判定情報に基づい
て、検出対象となった物体の通過を検知する通過検知手
段54cとを有することを特徴としている。
【0011】また、前記通過検知手段54cは、前記物
体判定手段54bからの塊画像の大きさ情報に基づいて
物体の移動に伴う塊画像の途切れを検出する途切れ検出
手段54dと、前記途切れ検出手段54dからの塊画像
の途切れを示す途切れ情報及び前記物体判定手段54b
からの検出対象を示す物体判定情報に基づいて、検出目
的となる物体の通過を検出する通過検出手段54eとを
有することを特徴としている。
体判定手段54bからの塊画像の大きさ情報に基づいて
物体の移動に伴う塊画像の途切れを検出する途切れ検出
手段54dと、前記途切れ検出手段54dからの塊画像
の途切れを示す途切れ情報及び前記物体判定手段54b
からの検出対象を示す物体判定情報に基づいて、検出目
的となる物体の通過を検出する通過検出手段54eとを
有することを特徴としている。
【0012】また、前記撮像手段4は、前記監視領域上
の画像を複数の単位領域に分割した画像情報として取得
するよう構成され、前記塊画像抽出手段54aは、前記
撮像手段4からの画像情報に基づき、前記監視領域上に
おける物体の有無を示す前記単位領域毎の二値化情報を
取得する二値化情報取得手段54fと、前記二値化情報
取得手段54fからの二値化情報に基づき、物体有りを
示す情報が所定数連続して付与された単位領域を塊画像
とする塊画像取得手段54gとを有し、途切れ検出手段
54dは、一時点前における塊画像取得手段54gから
の塊画像情報と、現時点における塊画像取得手段54g
からの塊画像情報に基づいて、物体の通過に伴う画像の
途切れを検出することを特徴としている。
の画像を複数の単位領域に分割した画像情報として取得
するよう構成され、前記塊画像抽出手段54aは、前記
撮像手段4からの画像情報に基づき、前記監視領域上に
おける物体の有無を示す前記単位領域毎の二値化情報を
取得する二値化情報取得手段54fと、前記二値化情報
取得手段54fからの二値化情報に基づき、物体有りを
示す情報が所定数連続して付与された単位領域を塊画像
とする塊画像取得手段54gとを有し、途切れ検出手段
54dは、一時点前における塊画像取得手段54gから
の塊画像情報と、現時点における塊画像取得手段54g
からの塊画像情報に基づいて、物体の通過に伴う画像の
途切れを検出することを特徴としている。
【0013】また、物体が存在しない状態における監視
領域上の画像情報を参照データとして取得する参照デー
タ取得手段54hを有し、前記塊画像抽出手段54a
は、前記参照データ取得手段54hからの参照データ
と、実際の計測時における監視領域上の画像情報として
取得された計測データとの差分値を差分データとして算
出する差分情報算出手段54iを有し、当該差分情報算
出手段54iにより算出された差分データに基づいて塊
画像を抽出することを特徴としている。
領域上の画像情報を参照データとして取得する参照デー
タ取得手段54hを有し、前記塊画像抽出手段54a
は、前記参照データ取得手段54hからの参照データ
と、実際の計測時における監視領域上の画像情報として
取得された計測データとの差分値を差分データとして算
出する差分情報算出手段54iを有し、当該差分情報算
出手段54iにより算出された差分データに基づいて塊
画像を抽出することを特徴としている。
【0014】また、前記撮像手段4は、互いに平行な複
数の直線領域の画像を前記監視領域の画像として取得す
る複数の撮像部4A及び4Bを有し、前記塊画像抽出手
段54aは、前記複数の撮像部4A及び4Bからの複数
の画像情報のそれぞれについて、前記監視領域を構成す
る複数の直線領域上に存在する物体についての塊画像情
報を抽出し、前記物体判定手段54bは、前記塊画像抽
出手段54aからの塊画像情報に基づいて抽出された塊
画像の大きさを取得するよう構成するとともに、前記物
体判定手段54bからの塊画像の大きさ情報を取得し、
当該塊画像の大きさ情報の変化状態に基づいて物体の移
動方向を判定する移動方向判定手段54jを設け、前記
通過検知手段54cは、前記移動方向判定手段54jか
らの移動方向情報に基づいて移動方向毎に物体の通過を
検知するように構成したことを特徴としている。
数の直線領域の画像を前記監視領域の画像として取得す
る複数の撮像部4A及び4Bを有し、前記塊画像抽出手
段54aは、前記複数の撮像部4A及び4Bからの複数
の画像情報のそれぞれについて、前記監視領域を構成す
る複数の直線領域上に存在する物体についての塊画像情
報を抽出し、前記物体判定手段54bは、前記塊画像抽
出手段54aからの塊画像情報に基づいて抽出された塊
画像の大きさを取得するよう構成するとともに、前記物
体判定手段54bからの塊画像の大きさ情報を取得し、
当該塊画像の大きさ情報の変化状態に基づいて物体の移
動方向を判定する移動方向判定手段54jを設け、前記
通過検知手段54cは、前記移動方向判定手段54jか
らの移動方向情報に基づいて移動方向毎に物体の通過を
検知するように構成したことを特徴としている。
【0015】また、前記物体判定手段54bは、取得し
た塊画像の大きさと、目的とする物体の種類に応じた大
きさに基づいて定められた所定値とを比較することによ
り、前記塊画像抽出手段54aにより抽出された物体の
種類を判定し、前記通過検知手段54cは、前記物体判
定手段54bが目的とする種類と判定した物体につい
て、その通過を検知することを特徴としている。
た塊画像の大きさと、目的とする物体の種類に応じた大
きさに基づいて定められた所定値とを比較することによ
り、前記塊画像抽出手段54aにより抽出された物体の
種類を判定し、前記通過検知手段54cは、前記物体判
定手段54bが目的とする種類と判定した物体につい
て、その通過を検知することを特徴としている。
【0016】また、本発明によりなされた通過物体計数
装置は、上述した通過物体検知装置と、当該通過物体検
知装置からの物体通過検知情報に基づいて、前記監視領
域を通過した物体の数を計数する第1通過物体計数手段
54kを有することを特徴としている。
装置は、上述した通過物体検知装置と、当該通過物体検
知装置からの物体通過検知情報に基づいて、前記監視領
域を通過した物体の数を計数する第1通過物体計数手段
54kを有することを特徴としている。
【0017】また、上述した通過物体検知装置と、当該
通過物体検知装置からの物体通過検知情報及び移動方向
情報に基づいて、前記監視領域を通過した物体の数を移
動方向毎に計数する第2通過物体計数手段54mを有す
ることを特徴としている。
通過物体検知装置からの物体通過検知情報及び移動方向
情報に基づいて、前記監視領域を通過した物体の数を移
動方向毎に計数する第2通過物体計数手段54mを有す
ることを特徴としている。
【0018】また、車両の出入口1の天井部に設けら
れ、前記出入口1の床面上であって、車両に乗降する人
間の移動方向に交差する直線領域を監視領域として撮像
する撮像手段4と、物体が存在しない状態における監視
領域上の画像情報としての参照データと実際の計測時に
おける監視領域上の画像情報として取得された計測デー
タの差分データに基づいて、前記監視領域上に存在する
物体についての塊画像情報を抽出する塊画像抽出手段5
4aと、前記塊画像抽出手段54aにより抽出された塊
画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさと、人間の
大きさに基づいて定められた所定値とを比較することに
より検出対象の物体が人間であるか否かを判定する物体
判定手段54bと、前記物体判定手段54bからの物体
判定情報に基づき、人間であると判定された検出対象の
物体について、その通過を検知する通過検知手段54c
と、前記通過検知手段54cからの物体通過検知情報に
基づいて、前記監視領域を通過した人間の数を計数する
第1通過物体計数手段54kとを有し、前記出入口を介
して車両に乗降する人間の数を計数することを特徴とし
ている。
れ、前記出入口1の床面上であって、車両に乗降する人
間の移動方向に交差する直線領域を監視領域として撮像
する撮像手段4と、物体が存在しない状態における監視
領域上の画像情報としての参照データと実際の計測時に
おける監視領域上の画像情報として取得された計測デー
タの差分データに基づいて、前記監視領域上に存在する
物体についての塊画像情報を抽出する塊画像抽出手段5
4aと、前記塊画像抽出手段54aにより抽出された塊
画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさと、人間の
大きさに基づいて定められた所定値とを比較することに
より検出対象の物体が人間であるか否かを判定する物体
判定手段54bと、前記物体判定手段54bからの物体
判定情報に基づき、人間であると判定された検出対象の
物体について、その通過を検知する通過検知手段54c
と、前記通過検知手段54cからの物体通過検知情報に
基づいて、前記監視領域を通過した人間の数を計数する
第1通過物体計数手段54kとを有し、前記出入口を介
して車両に乗降する人間の数を計数することを特徴とし
ている。
【0019】また、前記撮像手段4は、車両の出入口を
構成する出入口1の天井部に設けられ、前記出入口1の
床面上であって、車両に乗降する人間の移動方向に交差
する方向の互いに平行な複数の直線領域を監視領域とし
て撮像する複数の撮像部4A及び4Bを有し、前記塊画
像抽出手段54aは、前記複数の撮像部4A及び4Bか
らの複数の画像情報のそれぞれについて、物体が存在し
ない状態における監視領域上の画像情報としての参照デ
ータと実際の計測時における監視領域上の画像情報とし
て取得された計測データの差分データに基づいて、前記
監視領域を構成する複数の直線領域上に存在する物体に
ついての塊画像情報を抽出し、前記物体判定手段54b
は、前記監視領域を構成する少なくとも1つの直線領域
について、前記塊画像抽出手段54aにより抽出された
塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさと、人間
の大きさに基づいて定められた所定値とを比較すること
により検出対象の物体が人間であるか否かを判定するよ
う構成するとともに、前記物体判定手段54bからの塊
画像の大きさ情報を取得し、当該塊画像の大きさ情報の
変化状態に基づいて物体の移動方向を判定する移動方向
判定手段54jと、通過検知手段54cからの物体通過
検知情報及び移動方向判定手段54jからの移動方向情
報に基づいて、前記監視領域を通過した物体の数を移動
方向毎に計数する第2通過物体計数手段54mとを有
し、前記出入口を介して車両に乗降する人間の数を、乗
車人数、降車人数別に計数することを特徴としている。
構成する出入口1の天井部に設けられ、前記出入口1の
床面上であって、車両に乗降する人間の移動方向に交差
する方向の互いに平行な複数の直線領域を監視領域とし
て撮像する複数の撮像部4A及び4Bを有し、前記塊画
像抽出手段54aは、前記複数の撮像部4A及び4Bか
らの複数の画像情報のそれぞれについて、物体が存在し
ない状態における監視領域上の画像情報としての参照デ
ータと実際の計測時における監視領域上の画像情報とし
て取得された計測データの差分データに基づいて、前記
監視領域を構成する複数の直線領域上に存在する物体に
ついての塊画像情報を抽出し、前記物体判定手段54b
は、前記監視領域を構成する少なくとも1つの直線領域
について、前記塊画像抽出手段54aにより抽出された
塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさと、人間
の大きさに基づいて定められた所定値とを比較すること
により検出対象の物体が人間であるか否かを判定するよ
う構成するとともに、前記物体判定手段54bからの塊
画像の大きさ情報を取得し、当該塊画像の大きさ情報の
変化状態に基づいて物体の移動方向を判定する移動方向
判定手段54jと、通過検知手段54cからの物体通過
検知情報及び移動方向判定手段54jからの移動方向情
報に基づいて、前記監視領域を通過した物体の数を移動
方向毎に計数する第2通過物体計数手段54mとを有
し、前記出入口を介して車両に乗降する人間の数を、乗
車人数、降車人数別に計数することを特徴としている。
【0020】
【作用】本発明の通過物体検知装置によれば、撮像手段
4は監視領域すなわち物体の移動方向に交差する直線領
域上の画像情報を取得し、塊画像抽出手段54aは前記
撮像手段4が取得した直線領域上の画像情報から物体に
対応する塊画像情報を抽出する。そして、物体判定手段
54bは、前記塊画像抽出手段54aが抽出した塊画像
情報から塊画像の大きさを取得するとともにこの取得し
た塊画像の大きさ情報に基づいて検出対象の物体が目的
とする種類の物体であるか否かを判定し、通過検知手段
54cは、前記物体判定手段54bが検出目的の種類で
あると判定した物体についてその通過を検知する。
4は監視領域すなわち物体の移動方向に交差する直線領
域上の画像情報を取得し、塊画像抽出手段54aは前記
撮像手段4が取得した直線領域上の画像情報から物体に
対応する塊画像情報を抽出する。そして、物体判定手段
54bは、前記塊画像抽出手段54aが抽出した塊画像
情報から塊画像の大きさを取得するとともにこの取得し
た塊画像の大きさ情報に基づいて検出対象の物体が目的
とする種類の物体であるか否かを判定し、通過検知手段
54cは、前記物体判定手段54bが検出目的の種類で
あると判定した物体についてその通過を検知する。
【0021】すなわち、物体の移動方向に交差する直線
領域上の画像情報を取得するとともにこの画像情報より
物体に対応する塊画像すなわち物体の横断部分の画像を
抽出し、この塊画像の大きさが所定の大きさであった場
合にこの塊画像を検出目的の物体と判定し、この検出目
的の物体と判定された物体について通過を判定するよう
に構成したので、複数の物体が並んで通過した際、各物
体はそれぞれ個別の画像情報として検出される。これに
より、複数の物体が並んだ状態で監視領域を通過した場
合においても各物体を正確に検知することができる。
領域上の画像情報を取得するとともにこの画像情報より
物体に対応する塊画像すなわち物体の横断部分の画像を
抽出し、この塊画像の大きさが所定の大きさであった場
合にこの塊画像を検出目的の物体と判定し、この検出目
的の物体と判定された物体について通過を判定するよう
に構成したので、複数の物体が並んで通過した際、各物
体はそれぞれ個別の画像情報として検出される。これに
より、複数の物体が並んだ状態で監視領域を通過した場
合においても各物体を正確に検知することができる。
【0022】また、途切れ検出手段54dは、前記物体
判定手段54bからの塊画像の大きさ情報に基づいて検
出対象の物体に対応する塊画像の途切れすなわち物体の
終端部が通過したことによる「塊画像無し」状態を検出
し、通過検出手段54eは、前記途切れ検出手段54d
からの塊画像についての途切れ情報と前記物体判定手段
54bからの検出対象の物体の種類を示す情報とから検
出目的となる物体の通過を検出する。すなわち、監視領
域としての直線状領域に現れる物体の塊画像について、
物体の移動に伴う塊画像の途切れを検出し、この塊画像
の途切れにより物体の通過を検出するように構成してい
るので、物体の通過をより簡単に検出することができ
る。
判定手段54bからの塊画像の大きさ情報に基づいて検
出対象の物体に対応する塊画像の途切れすなわち物体の
終端部が通過したことによる「塊画像無し」状態を検出
し、通過検出手段54eは、前記途切れ検出手段54d
からの塊画像についての途切れ情報と前記物体判定手段
54bからの検出対象の物体の種類を示す情報とから検
出目的となる物体の通過を検出する。すなわち、監視領
域としての直線状領域に現れる物体の塊画像について、
物体の移動に伴う塊画像の途切れを検出し、この塊画像
の途切れにより物体の通過を検出するように構成してい
るので、物体の通過をより簡単に検出することができ
る。
【0023】また撮像手段4は、監視領域としての直線
状領域の画像を複数の単位領域に分割された画像情報と
して取得し、二値化情報取得手段54fは、前記撮像手
段4が取得した画像情報に基づいて前記直線状領域上に
おける物体の有無を示す二値化情報を前記単位領域毎に
取得し、塊画像取得手段54gは、前記二値化情報取得
手段54fからの二値化情報に基づいて物体有りを示す
情報が所定数連続して付与された単位領域群を塊画像と
して取得し、途切れ検出手段54dは、一時点前におけ
る塊画像情報と現計測時点における塊画像情報とから物
体の途切れを検出する。すなわち、監視領域としての直
線状領域を複数の単位領域に分割し、撮像手段からの画
像情報に基づいて前記単位領域毎の物体の有無を示す二
値化情報を生成し、この二値化情報から物体有りの情報
が所定単位領域連続して存在した場合に、この単位領域
群を塊画像として取得するので、塊画像を取得するため
の動作を簡単にすることができる。
状領域の画像を複数の単位領域に分割された画像情報と
して取得し、二値化情報取得手段54fは、前記撮像手
段4が取得した画像情報に基づいて前記直線状領域上に
おける物体の有無を示す二値化情報を前記単位領域毎に
取得し、塊画像取得手段54gは、前記二値化情報取得
手段54fからの二値化情報に基づいて物体有りを示す
情報が所定数連続して付与された単位領域群を塊画像と
して取得し、途切れ検出手段54dは、一時点前におけ
る塊画像情報と現計測時点における塊画像情報とから物
体の途切れを検出する。すなわち、監視領域としての直
線状領域を複数の単位領域に分割し、撮像手段からの画
像情報に基づいて前記単位領域毎の物体の有無を示す二
値化情報を生成し、この二値化情報から物体有りの情報
が所定単位領域連続して存在した場合に、この単位領域
群を塊画像として取得するので、塊画像を取得するため
の動作を簡単にすることができる。
【0024】また、参照データ取得手段54hは、物体
が監視領域上に存在しない場合の画像情報を参照データ
として取得し、差分情報算出手段54iは、前記参照デ
ータと実際の計測時における計測データとから差分デー
タを算出する。そして、この差分情報算出手段54iが
算出した差分データに基づいて塊画像を抽出するので、
物体の抽出を確実に行うことができる。
が監視領域上に存在しない場合の画像情報を参照データ
として取得し、差分情報算出手段54iは、前記参照デ
ータと実際の計測時における計測データとから差分デー
タを算出する。そして、この差分情報算出手段54iが
算出した差分データに基づいて塊画像を抽出するので、
物体の抽出を確実に行うことができる。
【0025】また、前記撮像手段4は、互いに平行な複
数の直線状領域として設定された監視領域を撮像し、前
記塊画像抽出手段54a及び前記物体判定手段54b
は、前記複数の直線状領域のそれぞれについて塊画像の
抽出及び塊画像の大きさの取得を行う。そして、移動方
向判定手段54jは前記複数の直線状領域に現れた塊画
像の大きさの変化に基づいて物体の移動方向を判定し、
通過検知手段54cは前記移動方向判定手段54jから
の移動方向情報に基づき、物体の通過を移動方向毎に検
知する。すなわち、監視領域として複数の直線状領域を
設定し、これらの直線状領域に現れた塊画像の大きさの
変化に基づいて物体の移動方向を判定するようにしたの
で、複数の物体が並んで通過した場合においても各物体
は個別の塊画像として検出され、その塊画像の大きさも
各物体毎に検出される。従って、監視領域を通過する物
体について複数の物体を同時に検出することができると
ともに検出された物体についてその移動方向をも検出す
ることができる。
数の直線状領域として設定された監視領域を撮像し、前
記塊画像抽出手段54a及び前記物体判定手段54b
は、前記複数の直線状領域のそれぞれについて塊画像の
抽出及び塊画像の大きさの取得を行う。そして、移動方
向判定手段54jは前記複数の直線状領域に現れた塊画
像の大きさの変化に基づいて物体の移動方向を判定し、
通過検知手段54cは前記移動方向判定手段54jから
の移動方向情報に基づき、物体の通過を移動方向毎に検
知する。すなわち、監視領域として複数の直線状領域を
設定し、これらの直線状領域に現れた塊画像の大きさの
変化に基づいて物体の移動方向を判定するようにしたの
で、複数の物体が並んで通過した場合においても各物体
は個別の塊画像として検出され、その塊画像の大きさも
各物体毎に検出される。従って、監視領域を通過する物
体について複数の物体を同時に検出することができると
ともに検出された物体についてその移動方向をも検出す
ることができる。
【0026】また、前記物体判定手段54bは、検出目
的とする物体の大きさに応じて定められた所定値と、塊
画像抽出手段54aにより抽出された塊画像についての
大きさ情報とを比較し、前記抽出された塊画像すなわち
監視領域上に存在する物体の種類を判定する。そして、
通過検知手段54cは、物体判定手段54bにより検出
目的の種類と判定された物体についてその通過を検知す
る。すなわち、検出目的とする物体に相当する塊画像の
大きさ情報を比較対象として物体の種類を判定するよう
に構成したので、塊画像の種類判定を容易に行うことが
できる。
的とする物体の大きさに応じて定められた所定値と、塊
画像抽出手段54aにより抽出された塊画像についての
大きさ情報とを比較し、前記抽出された塊画像すなわち
監視領域上に存在する物体の種類を判定する。そして、
通過検知手段54cは、物体判定手段54bにより検出
目的の種類と判定された物体についてその通過を検知す
る。すなわち、検出目的とする物体に相当する塊画像の
大きさ情報を比較対象として物体の種類を判定するよう
に構成したので、塊画像の種類判定を容易に行うことが
できる。
【0027】また、第1及び第2通過物体計数手段54
k及び54mは、上述した通過物体検知装置からの物体
通過情報、より詳細には前記通過検知手段54cからの
物体通過検知情報に基づいて前記監視領域を通過する物
体の通過数を計数する。従って、前記監視領域を複数の
物体が並んだ状態で通過してもその通過数を正確に計数
することができる。
k及び54mは、上述した通過物体検知装置からの物体
通過情報、より詳細には前記通過検知手段54cからの
物体通過検知情報に基づいて前記監視領域を通過する物
体の通過数を計数する。従って、前記監視領域を複数の
物体が並んだ状態で通過してもその通過数を正確に計数
することができる。
【0028】また、撮像手段4は、車両の出入口1の天
井部に設置され、出入口1の床面上であって車両に乗降
する人間の移動方向に交差する直線領域を監視領域とし
て撮像し、塊画像抽出手段54aは、人間が存在しない
状態の参照データと実際の計測時における監視領域上の
画像情報として取得された計測データの差分データに基
づいて、前記監視領域上に存在する物体についての塊画
像情報を抽出する。そして、物体判定手段54bは、前
記塊画像抽出手段54aにより抽出された塊画像の大き
さを取得し、当該塊画像の大きさと、人間の大きさに基
づいて定められた所定値とを比較することにより検出対
象の物体が人間であるか否かを判定し、通過検知手段5
4cは、前記物体判定手段54bからの物体判定情報に
基づき、人間であると判定された検出対象の物体につい
て、その通過を検知する。さらに、第1及び第2通過物
体計数手段54k及び54mは、前記通過検知手段54
cからの物体通過検知情報に基づいて、前記監視領域す
なわち出入口1を通過した人間の数を計数する。すなわ
ち、車両の出入口1の天井部に撮像手段4を設け、この
撮像手段4により車両の出入口1を通過する乗降客を検
知及び計数するように構成したので、乗降客の検知及び
計数が困難な車両において、その検知及び計数を行うこ
とができる。
井部に設置され、出入口1の床面上であって車両に乗降
する人間の移動方向に交差する直線領域を監視領域とし
て撮像し、塊画像抽出手段54aは、人間が存在しない
状態の参照データと実際の計測時における監視領域上の
画像情報として取得された計測データの差分データに基
づいて、前記監視領域上に存在する物体についての塊画
像情報を抽出する。そして、物体判定手段54bは、前
記塊画像抽出手段54aにより抽出された塊画像の大き
さを取得し、当該塊画像の大きさと、人間の大きさに基
づいて定められた所定値とを比較することにより検出対
象の物体が人間であるか否かを判定し、通過検知手段5
4cは、前記物体判定手段54bからの物体判定情報に
基づき、人間であると判定された検出対象の物体につい
て、その通過を検知する。さらに、第1及び第2通過物
体計数手段54k及び54mは、前記通過検知手段54
cからの物体通過検知情報に基づいて、前記監視領域す
なわち出入口1を通過した人間の数を計数する。すなわ
ち、車両の出入口1の天井部に撮像手段4を設け、この
撮像手段4により車両の出入口1を通過する乗降客を検
知及び計数するように構成したので、乗降客の検知及び
計数が困難な車両において、その検知及び計数を行うこ
とができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の通過人数計数方法及び通過人
数計数装置を図面に基づいて説明する。まず図2〜図9
を参照し、本発明に係る第1の実施例について説明す
る。この第1の実施例は、本発明を路線バスに適用した
例について示すものである。この路線バスは、一般的
に、1人の運転者がバス車両の運転と乗降客の管理とを
行ういわゆるワンマンバスとして構成されており、本発
明を好適に使用することができる。
数計数装置を図面に基づいて説明する。まず図2〜図9
を参照し、本発明に係る第1の実施例について説明す
る。この第1の実施例は、本発明を路線バスに適用した
例について示すものである。この路線バスは、一般的
に、1人の運転者がバス車両の運転と乗降客の管理とを
行ういわゆるワンマンバスとして構成されており、本発
明を好適に使用することができる。
【0030】この第1の実施例は、図2(a)の構成斜
視図に示す構成を有している。同図において、1は乗降
口として車両内部に設けられたステップ部、2は車両の
壁部、3は所定のパターンが形成されたラベル、4は画
像を取得する撮像部である。ステップ部1は先に説明し
た従来装置と同様に、車両の床面より1段低く形成され
た第1ステップ11と、車両の床面より2段低く形成さ
れた第2ステップ12から構成され、このステップ部1
は複数の人間が並んで乗降可能な間口を有している。そ
して、このステップ部1に対応する車両壁部2には、車
両の乗降口を構成する扉21が設けられている。この扉
21は、車両壁部2の一部として構成されるとともにそ
の上下端部(同図においては下端部のみを示す)に設け
られたレール23により車両壁部2に沿って移動可能と
されたいわゆるスライド式の扉として構成されている。
さらにこの扉21は、その開状態において、車両壁部2
内部の収納部22に収納される構成となっている。
視図に示す構成を有している。同図において、1は乗降
口として車両内部に設けられたステップ部、2は車両の
壁部、3は所定のパターンが形成されたラベル、4は画
像を取得する撮像部である。ステップ部1は先に説明し
た従来装置と同様に、車両の床面より1段低く形成され
た第1ステップ11と、車両の床面より2段低く形成さ
れた第2ステップ12から構成され、このステップ部1
は複数の人間が並んで乗降可能な間口を有している。そ
して、このステップ部1に対応する車両壁部2には、車
両の乗降口を構成する扉21が設けられている。この扉
21は、車両壁部2の一部として構成されるとともにそ
の上下端部(同図においては下端部のみを示す)に設け
られたレール23により車両壁部2に沿って移動可能と
されたいわゆるスライド式の扉として構成されている。
さらにこの扉21は、その開状態において、車両壁部2
内部の収納部22に収納される構成となっている。
【0031】ラベル3は、図2(b)に示すように、テ
ープ形状を有するとともにその表面上には規則正しい輝
度濃淡パターンが印刷されている。そしてこのラベル3
は、上記ステップ部1の第2ステップ12表面に、間口
に沿って且つその間口方向全域に亘って貼付されてい
る。撮像部4は、図示しない車両天井部に設置され、第
2ステップ12表面に貼付されたラベル3を撮像して、
その全域に亘る直線領域の画像を取得する。すなわちこ
の撮像部4は第2ステップ12表面に貼付されたラベル
3上を監視領域として画像を取得するよう構成されてい
る。
ープ形状を有するとともにその表面上には規則正しい輝
度濃淡パターンが印刷されている。そしてこのラベル3
は、上記ステップ部1の第2ステップ12表面に、間口
に沿って且つその間口方向全域に亘って貼付されてい
る。撮像部4は、図示しない車両天井部に設置され、第
2ステップ12表面に貼付されたラベル3を撮像して、
その全域に亘る直線領域の画像を取得する。すなわちこ
の撮像部4は第2ステップ12表面に貼付されたラベル
3上を監視領域として画像を取得するよう構成されてい
る。
【0032】図5は、この第1の実施例の電気的構成を
示した図で、先に説明したものと同一部には同一符号を
付してある。同図において、5は制御部、6はスピー
カ、7は外部メモリである。撮像部4は、CCDライン
センサ41と、CCDドライバ42と、レンズ43とか
らなっている。制御部5は、アンプ51と、アナログデ
ジタル変換器(以下A/D変換器という)52と、ライ
ンメモリ53と、CPU54と、ROM55と、RAM
56と、扉開閉検知スイッチ57と、参照データ記憶部
58とからなっている。スピーカ6は、制御部5のCP
U54により制御され、バスの運転者に対して所定の警
報信号を出力する。外部メモリ7は、フロッピィーディ
スクやICカードあるいはそれに類する携行可能なデジ
タル記憶媒体として構成されている。
示した図で、先に説明したものと同一部には同一符号を
付してある。同図において、5は制御部、6はスピー
カ、7は外部メモリである。撮像部4は、CCDライン
センサ41と、CCDドライバ42と、レンズ43とか
らなっている。制御部5は、アンプ51と、アナログデ
ジタル変換器(以下A/D変換器という)52と、ライ
ンメモリ53と、CPU54と、ROM55と、RAM
56と、扉開閉検知スイッチ57と、参照データ記憶部
58とからなっている。スピーカ6は、制御部5のCP
U54により制御され、バスの運転者に対して所定の警
報信号を出力する。外部メモリ7は、フロッピィーディ
スクやICカードあるいはそれに類する携行可能なデジ
タル記憶媒体として構成されている。
【0033】そして、この構成においては、レンズ43
を介してCCDラインセンサ41にラベル3の基準パタ
ーンが結像され、CCDドライバ42による駆動により
基準パターンに応じた1ライン分の撮像データを出力す
る。この撮像データはアンプ51により増幅され、A/
D変換器52により明るさ分布データに変換される。そ
してこのデジタル変換された明るさ分布データは、画素
毎の輝度情報となっており撮像データ記憶手段としての
ラインメモリ53に一時的に保持される。
を介してCCDラインセンサ41にラベル3の基準パタ
ーンが結像され、CCDドライバ42による駆動により
基準パターンに応じた1ライン分の撮像データを出力す
る。この撮像データはアンプ51により増幅され、A/
D変換器52により明るさ分布データに変換される。そ
してこのデジタル変換された明るさ分布データは、画素
毎の輝度情報となっており撮像データ記憶手段としての
ラインメモリ53に一時的に保持される。
【0034】このラインメモリ53に保持された明るさ
分布データは、CPU54によって読み出される。この
CPU54は、扉21の開閉状態に応じて閉成される扉
開閉検知スイッチ57からの扉開信号により動作状態
(能動状態)とされ、この能動状態においてROM55
に保持されたプログラムに従って処理動作を実行する。
また、上記参照データ記憶部58には、乗降客がいない
場合のラベル3の基準パターンを撮像した際のCCDラ
インセンサ41からの撮像データに対し、増幅処理及び
デジタル変換処理を施すことにより、画素毎の輝度デー
タとして取得された明るさ分布データが参照データとし
て保持されている。
分布データは、CPU54によって読み出される。この
CPU54は、扉21の開閉状態に応じて閉成される扉
開閉検知スイッチ57からの扉開信号により動作状態
(能動状態)とされ、この能動状態においてROM55
に保持されたプログラムに従って処理動作を実行する。
また、上記参照データ記憶部58には、乗降客がいない
場合のラベル3の基準パターンを撮像した際のCCDラ
インセンサ41からの撮像データに対し、増幅処理及び
デジタル変換処理を施すことにより、画素毎の輝度デー
タとして取得された明るさ分布データが参照データとし
て保持されている。
【0035】そしてCPU54は、ラインメモリ53に
保持された撮像データすなわち計測データと参照データ
記憶部58に保持された参照データとを比較することに
より計測データに含まれた物体画像を抽出し、そしてこ
の抽出した物体画像の大きさに基づいて、物体が人間で
あるか否か、人間が乗降口を通過したか否かを順次判定
し、さらにこの判定結果に基づいて通過人数を計数す
る。同時に、CPU54は、前記ステップ1上に乗降客
が存在すると認識した場合にはスピーカ6に対し駆動信
号を送出して警報音を発生させ、運転者に対し警告を与
える。
保持された撮像データすなわち計測データと参照データ
記憶部58に保持された参照データとを比較することに
より計測データに含まれた物体画像を抽出し、そしてこ
の抽出した物体画像の大きさに基づいて、物体が人間で
あるか否か、人間が乗降口を通過したか否かを順次判定
し、さらにこの判定結果に基づいて通過人数を計数す
る。同時に、CPU54は、前記ステップ1上に乗降客
が存在すると認識した場合にはスピーカ6に対し駆動信
号を送出して警報音を発生させ、運転者に対し警告を与
える。
【0036】CPU54のこのような動作実行時におい
て、その動作過程において必要な情報はRAM56に保
持される。このためRAM56は、その一部領域が図4
に示すように、画素塊チェックフラグ領域561、通過
人数計数領域562、差分データ保持領域563、二値
化データ保持領域564及び画素塊データ保持領域56
5として使用されている。また、通過人数の計数結果
は、CPU54から外部メモリ7に送出される。そして
計数結果が格納された外部メモリ7は、この通過人数計
数装置から取り外されて図示しないホストコンピュータ
に対し、格納された計数結果を情報として供与する。
て、その動作過程において必要な情報はRAM56に保
持される。このためRAM56は、その一部領域が図4
に示すように、画素塊チェックフラグ領域561、通過
人数計数領域562、差分データ保持領域563、二値
化データ保持領域564及び画素塊データ保持領域56
5として使用されている。また、通過人数の計数結果
は、CPU54から外部メモリ7に送出される。そして
計数結果が格納された外部メモリ7は、この通過人数計
数装置から取り外されて図示しないホストコンピュータ
に対し、格納された計数結果を情報として供与する。
【0037】このように構成された第1の実施例の動作
すなわちROM55に保持された動作プログラムに基づ
くCPU54の動作について、図7〜図9のフローチャ
ートを参照して説明する。図7は、この第1の実施例に
おけるCPU54の主動作を示すフローチャートであ
る。この第1の実施例においては、まずステップS11
0にて扉開閉スイッチ57がオン状態となったかを判定
する。詳細には、このステップS110では、CPU5
4は扉開閉スイッチ57の出力信号に基づき、扉21が
開状態となって扉開閉スイッチ57からの出力信号がス
イッチオンを示す信号となった場合、引き続くステップ
S120に移行する。また、扉開閉スイッチ57からの
出力信号がオフ状態すなわち扉21が閉状態となってい
る場合には、このステップS110の処理を繰り返し、
扉21が開状態となるのを監視する。
すなわちROM55に保持された動作プログラムに基づ
くCPU54の動作について、図7〜図9のフローチャ
ートを参照して説明する。図7は、この第1の実施例に
おけるCPU54の主動作を示すフローチャートであ
る。この第1の実施例においては、まずステップS11
0にて扉開閉スイッチ57がオン状態となったかを判定
する。詳細には、このステップS110では、CPU5
4は扉開閉スイッチ57の出力信号に基づき、扉21が
開状態となって扉開閉スイッチ57からの出力信号がス
イッチオンを示す信号となった場合、引き続くステップ
S120に移行する。また、扉開閉スイッチ57からの
出力信号がオフ状態すなわち扉21が閉状態となってい
る場合には、このステップS110の処理を繰り返し、
扉21が開状態となるのを監視する。
【0038】ステップS120では、参照データ取得処
理が行われる。この参照データ取得処理は、上述したよ
うに、乗降客がいない場合のラベル3の基準パターンの
明るさ分布データを参照データとして取得する処理で、
詳細には、扉21が開放状態となった瞬間のラベル3の
基準パターンを撮像部4により撮像する。このときのC
CDラインセンサ41に結像された基準パターンに応じ
た1ライン分の計測データをアンプ51にて増幅し、A
/D変換器52にて明るさ分布データすなわち画素毎の
輝度データに変換した後、ラインメモリ53及びCPU
54を介して、この明るさ分布データを参照データとし
て参照データ記憶部58に保持する。
理が行われる。この参照データ取得処理は、上述したよ
うに、乗降客がいない場合のラベル3の基準パターンの
明るさ分布データを参照データとして取得する処理で、
詳細には、扉21が開放状態となった瞬間のラベル3の
基準パターンを撮像部4により撮像する。このときのC
CDラインセンサ41に結像された基準パターンに応じ
た1ライン分の計測データをアンプ51にて増幅し、A
/D変換器52にて明るさ分布データすなわち画素毎の
輝度データに変換した後、ラインメモリ53及びCPU
54を介して、この明るさ分布データを参照データとし
て参照データ記憶部58に保持する。
【0039】そして、上記ステップS120の参照デー
タ取得処理が終了すると、ステップS130の計測・警
報・計数処理に移行する。このステップS130の計測
・警報・計数処理は、具体的には、図8のフローチャー
トにより実行される。以下、この図8のフローチャート
を参照する。
タ取得処理が終了すると、ステップS130の計測・警
報・計数処理に移行する。このステップS130の計測
・警報・計数処理は、具体的には、図8のフローチャー
トにより実行される。以下、この図8のフローチャート
を参照する。
【0040】この計測・警報・計数処理においては、ま
ずステップS210にて計測データ取得処理が行われ
る。この計測データ取得処理は、監視領域の画像取込動
作すなわち撮像部4によりラベル3上の基準パターン及
びこのラベル3上に存在する物体を撮像する動作、この
撮像信号に増幅処理及びデジタル変換処理を施すことに
よる明るさ分布データ(画素毎の輝度データ)を取得す
る動作、この明るさ分布データを計測データとしてライ
ンメモリ53へ保持する動作よりなる。そしてこの計測
データ取得処理が終了するとステップS211に移行す
る。
ずステップS210にて計測データ取得処理が行われ
る。この計測データ取得処理は、監視領域の画像取込動
作すなわち撮像部4によりラベル3上の基準パターン及
びこのラベル3上に存在する物体を撮像する動作、この
撮像信号に増幅処理及びデジタル変換処理を施すことに
よる明るさ分布データ(画素毎の輝度データ)を取得す
る動作、この明るさ分布データを計測データとしてライ
ンメモリ53へ保持する動作よりなる。そしてこの計測
データ取得処理が終了するとステップS211に移行す
る。
【0041】ステップS211では、上記ステップ21
0でラインメモリ53に保持された計測データと上記ス
テップS120で参照データ記憶部58に保持された参
照データとを取り出し、互いに対応する画素毎の差分値
を算出する。ここで算出された差分値に関し、物体が存
在する領域については両者間の輝度差が大きくなって大
きい値の差分値が得られ、また物体が存在しない領域に
ついては両者間の輝度値の差が小さくなって「0」近い
値の差分値が得られる。そして、この差分値情報は、R
AM56の差分データ保持領域563に格納する。
0でラインメモリ53に保持された計測データと上記ス
テップS120で参照データ記憶部58に保持された参
照データとを取り出し、互いに対応する画素毎の差分値
を算出する。ここで算出された差分値に関し、物体が存
在する領域については両者間の輝度差が大きくなって大
きい値の差分値が得られ、また物体が存在しない領域に
ついては両者間の輝度値の差が小さくなって「0」近い
値の差分値が得られる。そして、この差分値情報は、R
AM56の差分データ保持領域563に格納する。
【0042】引き続くステップS212では、上記ステ
ップS211にて得られた差分値に基づく二値化処理が
行われる。この二値化処理は、上記ステップS211に
て差分データ保持領域563格納された差分値情報を画
素毎に読み出すとともにこの読み出した差分値情報の値
の大きさに基づき、所定値未満の画素については値
「0」とし、また所定値以上の画素については値「1」
とする。このようにして二値化されたデータは、二値化
データとしてRAM56の二値化データ保持領域564
に格納し、そしてステップS220に移行する。
ップS211にて得られた差分値に基づく二値化処理が
行われる。この二値化処理は、上記ステップS211に
て差分データ保持領域563格納された差分値情報を画
素毎に読み出すとともにこの読み出した差分値情報の値
の大きさに基づき、所定値未満の画素については値
「0」とし、また所定値以上の画素については値「1」
とする。このようにして二値化されたデータは、二値化
データとしてRAM56の二値化データ保持領域564
に格納し、そしてステップS220に移行する。
【0043】ステップS220では、上記ステップS2
12にて作製された二値化データを画素毎に順次読み出
し、差を有する値「1」が付与された画素の塊(以下画
素塊という)の有無すなわち所定数以上連続して値
「1」が付与された画素が存在するか否かを判定する。
そして、このステップS220にて画素塊「有」と判定
された場合にはステップS221に移行し、また画素塊
「無」と判定された場合にはステップS223に移行す
る。ステップS223では、CPU54は「ステップ部
1上に乗降客がいない」と判断し、引き続くステップS
224においてブザーオフすなわちスピーカ6に対する
駆動信号の供給を停止する。そしてこのステップS22
4の処理が終了すると、この一連の計測・警報・計数処
理を終了し、図7のフローチャートにおけるステップS
140に移行する。
12にて作製された二値化データを画素毎に順次読み出
し、差を有する値「1」が付与された画素の塊(以下画
素塊という)の有無すなわち所定数以上連続して値
「1」が付与された画素が存在するか否かを判定する。
そして、このステップS220にて画素塊「有」と判定
された場合にはステップS221に移行し、また画素塊
「無」と判定された場合にはステップS223に移行す
る。ステップS223では、CPU54は「ステップ部
1上に乗降客がいない」と判断し、引き続くステップS
224においてブザーオフすなわちスピーカ6に対する
駆動信号の供給を停止する。そしてこのステップS22
4の処理が終了すると、この一連の計測・警報・計数処
理を終了し、図7のフローチャートにおけるステップS
140に移行する。
【0044】一方、ステップS221では、CPU54
は「ステップ部1上に乗降客がいる」と判断し、引き続
くステップS222においてブザーオンすなわちスピー
カ6に対し駆動信号を供給し、警報音を発生させる。そ
してこのステップS222の処理が終了すると、ステッ
プS230に移行する。ステップS230では、画素塊
のナンバリング処理が行われる。この画素塊のナンバリ
ング処理は、具体的には、図9のフローチャートにより
行われる。以下、この図9のフローチャートを参照し
て、この画素塊のナンバリング処理について説明する。
は「ステップ部1上に乗降客がいる」と判断し、引き続
くステップS222においてブザーオンすなわちスピー
カ6に対し駆動信号を供給し、警報音を発生させる。そ
してこのステップS222の処理が終了すると、ステッ
プS230に移行する。ステップS230では、画素塊
のナンバリング処理が行われる。この画素塊のナンバリ
ング処理は、具体的には、図9のフローチャートにより
行われる。以下、この図9のフローチャートを参照し
て、この画素塊のナンバリング処理について説明する。
【0045】この画素塊のナンバリング処理において
は、まずステップS310において、画素塊の抽出が行
われる。この画素塊の抽出処理は、RAM56の二値化
データ保持領域564に格納された二値化データに基づ
き、ナンバリング対象となる複数の画素塊について、こ
れらの画素塊に対応する画素のアドレス番号群を画素塊
データとして取得する。そしてステップS311に移行
する。
は、まずステップS310において、画素塊の抽出が行
われる。この画素塊の抽出処理は、RAM56の二値化
データ保持領域564に格納された二値化データに基づ
き、ナンバリング対象となる複数の画素塊について、こ
れらの画素塊に対応する画素のアドレス番号群を画素塊
データとして取得する。そしてステップS311に移行
する。
【0046】ステップS311では、上記ステップS3
10にて取得された複数の画素塊データに基づき、ナン
バリング対象の画素塊が前計測時にてナンバリングされ
た画素塊であるか新規な画素塊であるかを判定する。そ
して、前計測時にナンバリングされた画素塊すなわち
「同一」と判定された場合にはステップS312に移行
し、また未ナンバリングすなわち「新規」と判定された
場合にはステップS313に移行する。そしてステップ
S312ではその画素塊に付される識別用の番号を前計
測時の番号としてステップS320に移行し、またステ
ップS313ではその画素塊に対し新たな識別用の番号
を付してステップS320に移行する。
10にて取得された複数の画素塊データに基づき、ナン
バリング対象の画素塊が前計測時にてナンバリングされ
た画素塊であるか新規な画素塊であるかを判定する。そ
して、前計測時にナンバリングされた画素塊すなわち
「同一」と判定された場合にはステップS312に移行
し、また未ナンバリングすなわち「新規」と判定された
場合にはステップS313に移行する。そしてステップ
S312ではその画素塊に付される識別用の番号を前計
測時の番号としてステップS320に移行し、またステ
ップS313ではその画素塊に対し新たな識別用の番号
を付してステップS320に移行する。
【0047】ここで、このステップS311〜S313
の動作について、より詳細に説明する。ステップS31
1の判定動作に関し、この判定動作は、前計測時におい
て抽出された複数の画素塊のそれぞれのアドレス番号群
と現計測時にて認識された画素塊のアドレス番号群との
合致度を算出し、この合致度が所定値以上であった場合
に「同一」であると判定し、また合致度が所定値未満で
あった場合に「新規」であると判定する。
の動作について、より詳細に説明する。ステップS31
1の判定動作に関し、この判定動作は、前計測時におい
て抽出された複数の画素塊のそれぞれのアドレス番号群
と現計測時にて認識された画素塊のアドレス番号群との
合致度を算出し、この合致度が所定値以上であった場合
に「同一」であると判定し、また合致度が所定値未満で
あった場合に「新規」であると判定する。
【0048】ステップS312及びステップS313に
おける画素塊の識別用の番号は、具体的には、RAM5
6の画素塊チェックフラグ領域561の保持内容により
認識される。すなわち、図4に示すように、この画素塊
チェックフラグ領域561は、複数の小領域561a、
561b、561c、・・・から構成され、小領域56
1aは最初に抽出された画素塊のフラグ情報、小領域5
61bは2番目に抽出された画素塊のフラグ情報、小領
域561cは3番目に抽出された画素塊のフラグ情報、
・・・といったように各小領域は1つの画素塊と対応し
ている。すなわち、これらの各小領域561a、561
b、561c、・・・に関し、各小領域は画素塊データ
保持領域565の画素塊データとの対応付けがなされて
いる。要するに、各小領域561a、561b、561
c、・・・自身が画素塊に対する識別用の番号となって
いる。
おける画素塊の識別用の番号は、具体的には、RAM5
6の画素塊チェックフラグ領域561の保持内容により
認識される。すなわち、図4に示すように、この画素塊
チェックフラグ領域561は、複数の小領域561a、
561b、561c、・・・から構成され、小領域56
1aは最初に抽出された画素塊のフラグ情報、小領域5
61bは2番目に抽出された画素塊のフラグ情報、小領
域561cは3番目に抽出された画素塊のフラグ情報、
・・・といったように各小領域は1つの画素塊と対応し
ている。すなわち、これらの各小領域561a、561
b、561c、・・・に関し、各小領域は画素塊データ
保持領域565の画素塊データとの対応付けがなされて
いる。要するに、各小領域561a、561b、561
c、・・・自身が画素塊に対する識別用の番号となって
いる。
【0049】さらに、この各小領域には画素塊の状態を
示すフラグ情報、具体的には、画素塊存在せず、画
素塊有(未計数)、画素塊有(計数済)、といった3
種類の情報が格納保持される。従って、上記ステップS
311で「同一」と判定された場合には、前記画素塊デ
ータ保持領域565に保持された画素塊データと画素塊
チェックフラグ領域561の複数の小領域の対応関係を
そのまま維持し、また「新規」と判定された場合には、
その抽出順番に相当する小領域に上述したフラグ情報を
格納する。
示すフラグ情報、具体的には、画素塊存在せず、画
素塊有(未計数)、画素塊有(計数済)、といった3
種類の情報が格納保持される。従って、上記ステップS
311で「同一」と判定された場合には、前記画素塊デ
ータ保持領域565に保持された画素塊データと画素塊
チェックフラグ領域561の複数の小領域の対応関係を
そのまま維持し、また「新規」と判定された場合には、
その抽出順番に相当する小領域に上述したフラグ情報を
格納する。
【0050】このステップS311〜S313の処理が
終了すると、ステップS320に移行して画素塊の結合
の有無を判定する。この画素塊の結合判定もまた二値化
データ保持領域564に保持された二値化データに基づ
いて行われる。すなわち、このステップS320では、
前計測時における二値化データと現計測時における二値
化データとを比較し、前計測時において抽出された複数
の画素塊のアドレス番号群と現計測時にて抽出された画
素塊のアドレス番号群との合致度に基づき画素塊の結合
の有無を判定する。要するに、現計測時において1つと
なった画素塊が前計測時における複数の画素塊と高い合
致度を有していた場合、画素塊の結合「有」と判定す
る。そして、画素塊の結合「有」と判定した場合には、
ステップS330に移行し、また「無」と判定した場合
には、この画素塊のナンバリング処理を終了して、図8
のフローチャートにおけるステップS240に移行す
る。
終了すると、ステップS320に移行して画素塊の結合
の有無を判定する。この画素塊の結合判定もまた二値化
データ保持領域564に保持された二値化データに基づ
いて行われる。すなわち、このステップS320では、
前計測時における二値化データと現計測時における二値
化データとを比較し、前計測時において抽出された複数
の画素塊のアドレス番号群と現計測時にて抽出された画
素塊のアドレス番号群との合致度に基づき画素塊の結合
の有無を判定する。要するに、現計測時において1つと
なった画素塊が前計測時における複数の画素塊と高い合
致度を有していた場合、画素塊の結合「有」と判定す
る。そして、画素塊の結合「有」と判定した場合には、
ステップS330に移行し、また「無」と判定した場合
には、この画素塊のナンバリング処理を終了して、図8
のフローチャートにおけるステップS240に移行す
る。
【0051】ステップS330では、現計測時にて結合
した画素塊全てについて、結合した画素塊の大きさが第
1の所定値以下であるか否かを判定する。すなわち、こ
のステップS330では、結合した画素塊についてその
結合直前時におけるそれぞれの画素塊の大きさを取得
し、この取得した大きさに基づいて人間の一部とみなし
得る画素塊が存在するかを判定する。従って、このステ
ップS330における第1の所定値は、人間であるか人
間の一部であるかを区別するしきい値として定められ、
人間の平均的大きさを基準として定められる。
した画素塊全てについて、結合した画素塊の大きさが第
1の所定値以下であるか否かを判定する。すなわち、こ
のステップS330では、結合した画素塊についてその
結合直前時におけるそれぞれの画素塊の大きさを取得
し、この取得した大きさに基づいて人間の一部とみなし
得る画素塊が存在するかを判定する。従って、このステ
ップS330における第1の所定値は、人間であるか人
間の一部であるかを区別するしきい値として定められ、
人間の平均的大きさを基準として定められる。
【0052】そして、このステップS330において、
第1の所定値以下の場合すなわち結合した画素塊が「人
間の一部」であると判定した場合にはステップS331
に移行する。一方、第1の所定値を越えている場合には
「人間同士の接触」と判定して、この画素塊のナンバリ
ング処理を終了し、図8のフローチャートにおけるステ
ップS240に移行する。なお、このステップS330
の判定処理において、現計測時にて結合した画素塊が複
数であった場合には、その画素塊のうちの1つでも第1
の所定値以下であればステップS331に移行する。こ
の場合、ステップS331以降の処理については、この
第1の所定値以下となった画素塊が処理対象とされる。
第1の所定値以下の場合すなわち結合した画素塊が「人
間の一部」であると判定した場合にはステップS331
に移行する。一方、第1の所定値を越えている場合には
「人間同士の接触」と判定して、この画素塊のナンバリ
ング処理を終了し、図8のフローチャートにおけるステ
ップS240に移行する。なお、このステップS330
の判定処理において、現計測時にて結合した画素塊が複
数であった場合には、その画素塊のうちの1つでも第1
の所定値以下であればステップS331に移行する。こ
の場合、ステップS331以降の処理については、この
第1の所定値以下となった画素塊が処理対象とされる。
【0053】ステップS331では、重複人数分の通過
人数のカウントダウン処理を実行する。このカウントダ
ウン処理は、詳細には、RAM56の通過人数計数領域
562の保持内容に関し、上記ステップS330で「人
間の一部」と判定された画素塊の数だけ減算することに
よりなされる。なお、この通過人数計数領域562に対
して、通過人数を格納する処理については後述する。そ
して、このステップS331のカウントダウン処理が終
了すると、ステップS332に移行する。
人数のカウントダウン処理を実行する。このカウントダ
ウン処理は、詳細には、RAM56の通過人数計数領域
562の保持内容に関し、上記ステップS330で「人
間の一部」と判定された画素塊の数だけ減算することに
よりなされる。なお、この通過人数計数領域562に対
して、通過人数を格納する処理については後述する。そ
して、このステップS331のカウントダウン処理が終
了すると、ステップS332に移行する。
【0054】ステップS332では結合した画素塊に対
するナンバリング処理を行う。すなわち、このステップ
S332では、結合した画素塊について前計測時すなわ
ち結合直前時におけるそれぞれの画素塊の大きさを取得
するとともにその大きさを比較し、前計測時において大
きい方の画素塊に付された識別用の番号を結合後の画素
塊の識別用の番号とする。同時に、小さい方の画素塊に
ついては「画素塊存在せず」とする処理を行う。
するナンバリング処理を行う。すなわち、このステップ
S332では、結合した画素塊について前計測時すなわ
ち結合直前時におけるそれぞれの画素塊の大きさを取得
するとともにその大きさを比較し、前計測時において大
きい方の画素塊に付された識別用の番号を結合後の画素
塊の識別用の番号とする。同時に、小さい方の画素塊に
ついては「画素塊存在せず」とする処理を行う。
【0055】従って、このステップS332において
は、RAM56の画素塊チェックフラグ領域561の小
領域に関して、大きい方の画素塊に対応する小領域の保
持内容は前情報まま維持し、小さい方の画素塊に対応す
る小領域の保持内容を「画素塊存在せず」といった情報
に書き換える。そして、このステップS332の処理が
終了すると、一連の画素塊ナンバリング処理を終了し、
図8のフローチャートにおけるステップS240に移行
する。
は、RAM56の画素塊チェックフラグ領域561の小
領域に関して、大きい方の画素塊に対応する小領域の保
持内容は前情報まま維持し、小さい方の画素塊に対応す
る小領域の保持内容を「画素塊存在せず」といった情報
に書き換える。そして、このステップS332の処理が
終了すると、一連の画素塊ナンバリング処理を終了し、
図8のフローチャートにおけるステップS240に移行
する。
【0056】以上の説明から明らかなように、この画素
塊ナンバリング処理(図8のフローチャートにおけるス
テップS230)は、まず画素塊を抽出するとともにこ
の抽出した画素塊が以前に計測されたものであるか否か
を判定し、以前に計測された画素塊については前番号を
付し、また新規な画素塊については新番号を付与する処
理(ステップS310〜S313)、抽出された画素塊
について結合の有無を判定し、結合があった場合には、
結合以前の画素塊の大きさに基づき、本来、人間の一部
として検出されるべきものが結合したのか、あるいは、
人間同士が接触したのかを判定する処理(ステップS3
20、S330)、人間の一部として検出されるべきも
のが結合した画素塊に関し、そのナンバリング処理を行
う処理(ステップS331、S332)からなってい
る。
塊ナンバリング処理(図8のフローチャートにおけるス
テップS230)は、まず画素塊を抽出するとともにこ
の抽出した画素塊が以前に計測されたものであるか否か
を判定し、以前に計測された画素塊については前番号を
付し、また新規な画素塊については新番号を付与する処
理(ステップS310〜S313)、抽出された画素塊
について結合の有無を判定し、結合があった場合には、
結合以前の画素塊の大きさに基づき、本来、人間の一部
として検出されるべきものが結合したのか、あるいは、
人間同士が接触したのかを判定する処理(ステップS3
20、S330)、人間の一部として検出されるべきも
のが結合した画素塊に関し、そのナンバリング処理を行
う処理(ステップS331、S332)からなってい
る。
【0057】そして、図8のフローチャートのステップ
S240以降の処理では、抽出した画素塊に対する計数
処理が行われる。この計数処理では、上述したように、
まずステップS240において未計数画素塊の有無判定
を行う。この未計数画素塊の有無は、RAM56の画素
塊チェックフラグ領域561の小領域561a、561
b、561c、・・・の保持内容に基づいて判定され
る。すなわち、このステップS240では、画素塊チェ
ックフラグ領域561の小領域についてその保持内容を
参照し、「画素塊有(未計数)」の情報を保持した小領
域が存在した場合には「有」と判定して引き続くステッ
プS241に移行する。また、存在しなかった場合には
「無」と判定し、一連の計測・警報・計数処理を終了し
て、図7のフローチャートにおけるステップS140に
移行する。
S240以降の処理では、抽出した画素塊に対する計数
処理が行われる。この計数処理では、上述したように、
まずステップS240において未計数画素塊の有無判定
を行う。この未計数画素塊の有無は、RAM56の画素
塊チェックフラグ領域561の小領域561a、561
b、561c、・・・の保持内容に基づいて判定され
る。すなわち、このステップS240では、画素塊チェ
ックフラグ領域561の小領域についてその保持内容を
参照し、「画素塊有(未計数)」の情報を保持した小領
域が存在した場合には「有」と判定して引き続くステッ
プS241に移行する。また、存在しなかった場合には
「無」と判定し、一連の計測・警報・計数処理を終了し
て、図7のフローチャートにおけるステップS140に
移行する。
【0058】そして、ステップS241では、抽出され
た全ての画素塊のうちの1つを計数対象の画素塊とし、
この計数対象の画素塊の画素数すなわちその大きさが人
間とみなし得る大きさとして設定された第2の所定値以
上であるかを判定する。すなわち、このステップS24
1では、抽出された画素塊について、その画素塊が人間
とみなせる大きさを有しているかについて判定する。そ
して、この画素塊が人間とみなせる大きさの場合にはス
テップS242に移行し、人間と見なせる大きさより小
さい場合にはステップS240に移行して次の計数対象
となる画素塊に対する処理を実行する。
た全ての画素塊のうちの1つを計数対象の画素塊とし、
この計数対象の画素塊の画素数すなわちその大きさが人
間とみなし得る大きさとして設定された第2の所定値以
上であるかを判定する。すなわち、このステップS24
1では、抽出された画素塊について、その画素塊が人間
とみなせる大きさを有しているかについて判定する。そ
して、この画素塊が人間とみなせる大きさの場合にはス
テップS242に移行し、人間と見なせる大きさより小
さい場合にはステップS240に移行して次の計数対象
となる画素塊に対する処理を実行する。
【0059】ステップS242では、上記ステップS2
41にて人間と見なせる大きさと判定された画素塊に関
し、その画素塊が計数済みの画素塊であるかを判定す
る。このステップS242の判定処理もまたRAM56
の画素塊フラグ領域561の小領域561a、561
b、561c、・・・に保持されたフラグ情報に基づい
てなされる。すなわち、計数対象の画素塊に対応する小
領域の内容を参照し、「画素塊有(未計数)」の情報を
保持していた場合には引き続くステップS241に移行
し、またその内容が「画素塊有(計数済)」であった場
合にはステップS240に移行して次の計数対象となる
画素塊に対する処理を実行する。
41にて人間と見なせる大きさと判定された画素塊に関
し、その画素塊が計数済みの画素塊であるかを判定す
る。このステップS242の判定処理もまたRAM56
の画素塊フラグ領域561の小領域561a、561
b、561c、・・・に保持されたフラグ情報に基づい
てなされる。すなわち、計数対象の画素塊に対応する小
領域の内容を参照し、「画素塊有(未計数)」の情報を
保持していた場合には引き続くステップS241に移行
し、またその内容が「画素塊有(計数済)」であった場
合にはステップS240に移行して次の計数対象となる
画素塊に対する処理を実行する。
【0060】そしてステップS243では通過人数のカ
ウントアップ処理が行われる。このカウントアップ処理
は、詳細には、RAM56の通過人数計数領域562に
保持された通過人数の計数値の値を+1する動作と、計
数対象となった画素塊に対応する画素塊フラグ領域56
1の小領域のフラグ情報を「画素塊有(計数済)」に書
き換える動作によりなされる。そしてこのステップS2
43のカウントアップ処理が終了するとステップS24
0に移行して次の計数対象となる画素塊に対する処理を
実行する。なお、上述したように、このステップS24
0で「未計数の画素塊なし」と判定された場合には、こ
の計測・警報・計数処理すなわち図7のフローチャート
におけるS130の処理を終了し、引き続くステップS
140に移行する。
ウントアップ処理が行われる。このカウントアップ処理
は、詳細には、RAM56の通過人数計数領域562に
保持された通過人数の計数値の値を+1する動作と、計
数対象となった画素塊に対応する画素塊フラグ領域56
1の小領域のフラグ情報を「画素塊有(計数済)」に書
き換える動作によりなされる。そしてこのステップS2
43のカウントアップ処理が終了するとステップS24
0に移行して次の計数対象となる画素塊に対する処理を
実行する。なお、上述したように、このステップS24
0で「未計数の画素塊なし」と判定された場合には、こ
の計測・警報・計数処理すなわち図7のフローチャート
におけるS130の処理を終了し、引き続くステップS
140に移行する。
【0061】以上の説明から明らかなように、この画素
塊計数処理は、未計数の画素塊の有無を判定する処理
(ステップS240)、計数対象の画素塊に対し、その
画素塊の大きさ(画素数)に基づき人間とみなせるかを
判定するとともに人間とみなせる場合にはその画素塊が
計数済みであるかを判定する処理(ステップS241、
S242)、未計数の画素塊についてのカウントアップ
及びフラグ情報付与処理(ステップS243)からなっ
ている。
塊計数処理は、未計数の画素塊の有無を判定する処理
(ステップS240)、計数対象の画素塊に対し、その
画素塊の大きさ(画素数)に基づき人間とみなせるかを
判定するとともに人間とみなせる場合にはその画素塊が
計数済みであるかを判定する処理(ステップS241、
S242)、未計数の画素塊についてのカウントアップ
及びフラグ情報付与処理(ステップS243)からなっ
ている。
【0062】そして、図7のステップS140では、扉
開閉スイッチ57がオフ状態となったかを判定する。こ
のステップS140では、先のステップS110の処理
と同様に、CPU54は扉開閉スイッチ57の出力信号
を監視し、扉21が閉状態となって扉開閉スイッチ57
からの出力信号がスイッチオフを示す信号となったかを
判定する。そして、扉21が閉状態となった場合には、
ステップS110に移行して再度扉21が開状態となる
のを監視し、また扉21が開状態を継続している場合に
はステップ130に移行して再度計測・警報・計数処理
を実行する。
開閉スイッチ57がオフ状態となったかを判定する。こ
のステップS140では、先のステップS110の処理
と同様に、CPU54は扉開閉スイッチ57の出力信号
を監視し、扉21が閉状態となって扉開閉スイッチ57
からの出力信号がスイッチオフを示す信号となったかを
判定する。そして、扉21が閉状態となった場合には、
ステップS110に移行して再度扉21が開状態となる
のを監視し、また扉21が開状態を継続している場合に
はステップ130に移行して再度計測・警報・計数処理
を実行する。
【0063】次に、この第1の実施例の実際の動作につ
いて、図5及び図6を参照して説明する。図5は、時間
経過に伴う監視領域上の二値化データすなわち撮像部4
により撮像されRAM56の二値化データ保持領域56
4に格納保持された二値化データの変化の様子を示す模
式図で、各画素毎の物体の有無を示した図である。同図
において、各正方形領域は1つの画素を示し、斜線領域
の画素は物体が存在する画素すなわち値「1」が付され
た画素を示している。図6は時間経過に伴うRAM56
の保持内容すなわちCPU54の動作状態を表す模式図
である。同図において、物体欄はRAM56の画素塊チ
ェックフラグ領域561に相当し、物体欄を構成する符
号A、B、C、・・・の各欄は画素塊チェックフラグ領
域561の小領域561a、561b、561c、・・
・に相当している。また、通過人数欄はRAM56の通
過人数計数領域の保持値に相当し、U/D欄はCPU5
4の指示情報に相当している。
いて、図5及び図6を参照して説明する。図5は、時間
経過に伴う監視領域上の二値化データすなわち撮像部4
により撮像されRAM56の二値化データ保持領域56
4に格納保持された二値化データの変化の様子を示す模
式図で、各画素毎の物体の有無を示した図である。同図
において、各正方形領域は1つの画素を示し、斜線領域
の画素は物体が存在する画素すなわち値「1」が付され
た画素を示している。図6は時間経過に伴うRAM56
の保持内容すなわちCPU54の動作状態を表す模式図
である。同図において、物体欄はRAM56の画素塊チ
ェックフラグ領域561に相当し、物体欄を構成する符
号A、B、C、・・・の各欄は画素塊チェックフラグ領
域561の小領域561a、561b、561c、・・
・に相当している。また、通過人数欄はRAM56の通
過人数計数領域の保持値に相当し、U/D欄はCPU5
4の指示情報に相当している。
【0064】なお、この説明においては、説明の都合
上、2つ以上連続して値「1」が付された画素があった
場合に画素塊「有」と判定し、また画素塊を構成する画
素(値「1」の画素)数が5つ以上であった場合にその
画素塊を人間とみなし、さらに結合があった画素塊に関
しその結合直前の画素塊の画素数が5つ以下の画素塊に
ついては人間の一部とみなすものとする。また、以上の
各判定基準となる画素数は、装置の仕様により定められ
るものであり、実際の装置に応じて任意の数値とされ
る。
上、2つ以上連続して値「1」が付された画素があった
場合に画素塊「有」と判定し、また画素塊を構成する画
素(値「1」の画素)数が5つ以上であった場合にその
画素塊を人間とみなし、さらに結合があった画素塊に関
しその結合直前の画素塊の画素数が5つ以下の画素塊に
ついては人間の一部とみなすものとする。また、以上の
各判定基準となる画素数は、装置の仕様により定められ
るものであり、実際の装置に応じて任意の数値とされ
る。
【0065】まず、時刻t1 において、第1の物体Aの
先端部が監視領域を覆うことにより、その監視領域には
3画素からなる画素塊a1が現れ、この画素塊a1によ
り物体欄A(図6参照)には、未計数の画素塊を示すフ
ラグ「O」が格納される。このとき、物体Aについての
画素塊a1は、人間とみなせる大きさに達していないの
で、通過人数欄の値は「0」のままとなっている。時刻
t2 では、物体Aの移動により、この物体Aについての
画素塊は8画素からなる画素塊a2となる。これにより
CPU54は、この物体Aを人間とみなし、通過人数欄
の値を「1」に書き換えるとともに物体欄Aのフラグを
計数済みの画素塊を示す「F」に書き換える。同時にこ
の時刻t2 では、第2の物体Bについての3画素からな
る画素塊b1が現れ、この画素塊b1により物体欄Bに
は、未計数の画素塊を示すフラグ「O」が格納される。
先端部が監視領域を覆うことにより、その監視領域には
3画素からなる画素塊a1が現れ、この画素塊a1によ
り物体欄A(図6参照)には、未計数の画素塊を示すフ
ラグ「O」が格納される。このとき、物体Aについての
画素塊a1は、人間とみなせる大きさに達していないの
で、通過人数欄の値は「0」のままとなっている。時刻
t2 では、物体Aの移動により、この物体Aについての
画素塊は8画素からなる画素塊a2となる。これにより
CPU54は、この物体Aを人間とみなし、通過人数欄
の値を「1」に書き換えるとともに物体欄Aのフラグを
計数済みの画素塊を示す「F」に書き換える。同時にこ
の時刻t2 では、第2の物体Bについての3画素からな
る画素塊b1が現れ、この画素塊b1により物体欄Bに
は、未計数の画素塊を示すフラグ「O」が格納される。
【0066】時刻t3 では、物体Aについての画素塊は
13画素からなる画素塊a3となり、また物体Bについ
ての画素塊は4画素からなる画素塊b2となる。従っ
て、この時刻t3 におけるRAM56の保持内容は、時
刻t2 より変化しない。時刻t4 では、物体Aについて
の画素塊は8画素からなる画素塊a4となり、また物体
Bについての画素塊は6画素からなる画素塊b3とな
る。さらにこの時刻t4 では、第3の物体Cについての
2画素からなる画素塊c1が現れる。以上から、この時
刻t4 においては、物体欄A及び物体欄Bには計数済み
の画素塊を示すフラグ「F」が保持され、物体欄Cには
未計数の画素塊を示すフラグ「O」が保持される。そし
て、この時刻t4 における通過人数欄の計数値は、物体
Bにより値「2」にカウントアップされる。
13画素からなる画素塊a3となり、また物体Bについ
ての画素塊は4画素からなる画素塊b2となる。従っ
て、この時刻t3 におけるRAM56の保持内容は、時
刻t2 より変化しない。時刻t4 では、物体Aについて
の画素塊は8画素からなる画素塊a4となり、また物体
Bについての画素塊は6画素からなる画素塊b3とな
る。さらにこの時刻t4 では、第3の物体Cについての
2画素からなる画素塊c1が現れる。以上から、この時
刻t4 においては、物体欄A及び物体欄Bには計数済み
の画素塊を示すフラグ「F」が保持され、物体欄Cには
未計数の画素塊を示すフラグ「O」が保持される。そし
て、この時刻t4 における通過人数欄の計数値は、物体
Bにより値「2」にカウントアップされる。
【0067】時刻t5 では、物体Aの画素塊は2画素か
らなる画素塊a5、また物体Bの画素塊は7画素からな
る画素塊b4、物体Cの画素塊は5画素からなる画素塊
c2となる。このとき、物体Aの画素塊a5について
は、前時刻において既に計数済みとされているので、そ
のフラグは「F」のままとなっている。従って、この時
刻t5 においては、新たに物体Cが人間とみなされ、通
過人数欄の計数値が「3」になるとともに物体欄Cにフ
ラグ「F」が保持される。
らなる画素塊a5、また物体Bの画素塊は7画素からな
る画素塊b4、物体Cの画素塊は5画素からなる画素塊
c2となる。このとき、物体Aの画素塊a5について
は、前時刻において既に計数済みとされているので、そ
のフラグは「F」のままとなっている。従って、この時
刻t5 においては、新たに物体Cが人間とみなされ、通
過人数欄の計数値が「3」になるとともに物体欄Cにフ
ラグ「F」が保持される。
【0068】時刻t6 では、物体Aの通過により物体A
の画素塊は消滅している。また、物体Bと物体Cに関
し、両者は結合して11画素からなる1つの画素塊とな
っている。この物体Bと物体Cの結合により、CPU5
4は、前時刻における両者の大きさすなわち構成画素数
を取得し、その大きさが5画素以下であるか否かを判定
する。この場合、時刻t5 における物体Cの構成画素が
5画素であるので、この物体Cについては物体Bの一部
であるとみなし、この結合後の画素塊に関して前時刻t
5 における構成画素数が多い物体Bの所属と判断する。
これにより、通過人数欄の計数値を値「2」にカウント
ダウンするとともに物体欄Cのフラグを画素塊無しを示
す「−」とする。
の画素塊は消滅している。また、物体Bと物体Cに関
し、両者は結合して11画素からなる1つの画素塊とな
っている。この物体Bと物体Cの結合により、CPU5
4は、前時刻における両者の大きさすなわち構成画素数
を取得し、その大きさが5画素以下であるか否かを判定
する。この場合、時刻t5 における物体Cの構成画素が
5画素であるので、この物体Cについては物体Bの一部
であるとみなし、この結合後の画素塊に関して前時刻t
5 における構成画素数が多い物体Bの所属と判断する。
これにより、通過人数欄の計数値を値「2」にカウント
ダウンするとともに物体欄Cのフラグを画素塊無しを示
す「−」とする。
【0069】時刻t7 では、物体Bの画素塊は10画素
からなる画素塊b6となり、また新たに第4の物体Dに
ついての4画素からなる画素塊d1が現れる。これによ
りCPU54は、物体欄Dに対して未計数の画素塊を示
すフラグ「O」を格納する。時刻t8 では、物体Bの画
素塊は5画素からなる画素塊b7となり、物体Dの画素
塊は7画素からなる画素塊d2となる。さらにこの時刻
t8 では、新たに第5の物体Eの4画素からなる画素塊
e1が現れる。従って、この時刻t8 では、新たに物体
Dが人間とみなされて、通過人数欄の計数値が「3」に
なるとともに物体欄Dにフラグ「F」が保持される。ま
た物体欄Eにはフラグ「O」が保持される。
からなる画素塊b6となり、また新たに第4の物体Dに
ついての4画素からなる画素塊d1が現れる。これによ
りCPU54は、物体欄Dに対して未計数の画素塊を示
すフラグ「O」を格納する。時刻t8 では、物体Bの画
素塊は5画素からなる画素塊b7となり、物体Dの画素
塊は7画素からなる画素塊d2となる。さらにこの時刻
t8 では、新たに第5の物体Eの4画素からなる画素塊
e1が現れる。従って、この時刻t8 では、新たに物体
Dが人間とみなされて、通過人数欄の計数値が「3」に
なるとともに物体欄Dにフラグ「F」が保持される。ま
た物体欄Eにはフラグ「O」が保持される。
【0070】時刻t9 では、物体Bの通過により物体B
の画素塊は消滅している。また物体Dは10画素からな
る画素塊d3となり、物体Eは9画素からなる画素塊e
2となっている。また、時刻t10では、物体Dは12画
素からなる画素塊d4となり、物体Eは13画素からな
る画素塊e3となっている。従って、この時刻t9 及び
t10においては、新たに物体Eが人間とみなされて、通
過人数欄の計数値が「4」となり、そして物体欄D及び
物体欄Eにはフラグ「F」が保持される。
の画素塊は消滅している。また物体Dは10画素からな
る画素塊d3となり、物体Eは9画素からなる画素塊e
2となっている。また、時刻t10では、物体Dは12画
素からなる画素塊d4となり、物体Eは13画素からな
る画素塊e3となっている。従って、この時刻t9 及び
t10においては、新たに物体Eが人間とみなされて、通
過人数欄の計数値が「4」となり、そして物体欄D及び
物体欄Eにはフラグ「F」が保持される。
【0071】そして、このような動作により計数された
乗降人数は、図示しない操作部からCPU54に入力さ
れた操作信号に基づき、RAM56から読み出され外部
メモリ7に格納保持される。
乗降人数は、図示しない操作部からCPU54に入力さ
れた操作信号に基づき、RAM56から読み出され外部
メモリ7に格納保持される。
【0072】以上説明したように、この第1の実施例で
は、乗降口の監視領域の画像情報から物体の塊画像を抽
出し、この抽出した塊画像の大きさに基づき、人間とみ
なす物体を判定するとともに人間とみなした物体に関し
て直線領域を通過した数を計数している。従って、複数
の人間が並んで通過した場合において、それぞれの人間
を別個の塊画像として抽出することができ、複数の人間
が並んで通過したとしても正確な数を計数することがで
きるといった利点を有している。
は、乗降口の監視領域の画像情報から物体の塊画像を抽
出し、この抽出した塊画像の大きさに基づき、人間とみ
なす物体を判定するとともに人間とみなした物体に関し
て直線領域を通過した数を計数している。従って、複数
の人間が並んで通過した場合において、それぞれの人間
を別個の塊画像として抽出することができ、複数の人間
が並んで通過したとしても正確な数を計数することがで
きるといった利点を有している。
【0073】しかしながら、このような第1の実施例で
は、乗車する人間と降車する人間とが同じ形態で検出
(抽出)されるので、両者を区別して計数することがで
きない。従って、例示した路線バスのように、乗車口と
降車口とが区別されている場合には乗車する人間と降車
する人間とを区別することができるが、乗車口と降車口
が1つの乗降口として構成されている路線バスあるいは
店舗などにおいては、通過した人間の延べ人数しか計数
できない。一般に、この種の通過人数計数装置において
は、外部から所定領域内に入る人間と、この所定領域内
から外部に出る人間とを個別に計数可能とした装置の要
望すなわち人間の移動方向をも検出可能した装置の要望
がある。次に、人間の移動方向を検出可能とした第2の
実施例について説明する。
は、乗車する人間と降車する人間とが同じ形態で検出
(抽出)されるので、両者を区別して計数することがで
きない。従って、例示した路線バスのように、乗車口と
降車口とが区別されている場合には乗車する人間と降車
する人間とを区別することができるが、乗車口と降車口
が1つの乗降口として構成されている路線バスあるいは
店舗などにおいては、通過した人間の延べ人数しか計数
できない。一般に、この種の通過人数計数装置において
は、外部から所定領域内に入る人間と、この所定領域内
から外部に出る人間とを個別に計数可能とした装置の要
望すなわち人間の移動方向をも検出可能した装置の要望
がある。次に、人間の移動方向を検出可能とした第2の
実施例について説明する。
【0074】この第2の実施例では、ステップ部の間口
に沿って平行且つ互いに所定距離離間して貼付された複
数のラベルを備え、撮像部はこれらのラベル上の直線領
域を監視領域としてその画像を個別に取得する構成とな
っており、この点が先に説明した第1の実施例と相違し
ている。
に沿って平行且つ互いに所定距離離間して貼付された複
数のラベルを備え、撮像部はこれらのラベル上の直線領
域を監視領域としてその画像を個別に取得する構成とな
っており、この点が先に説明した第1の実施例と相違し
ている。
【0075】具体的には、図10の構成斜視図に示すよ
うに、ラベル3は、第1ラベル3aと第2ラベル3bと
からなり、第1ラベル3aはステップ部1の第1ステッ
プ11上に、第2のラベル3bは第2ステップ12上
に、それぞれ間口に沿って互いに平行に貼付されてい
る。なお、この第2の実施例のラベル3a及び3bは、
図2(b)にて説明したものと同様であり、規則正しい
輝度濃淡パターンが印刷されたテープ形状のものとして
構成されている。
うに、ラベル3は、第1ラベル3aと第2ラベル3bと
からなり、第1ラベル3aはステップ部1の第1ステッ
プ11上に、第2のラベル3bは第2ステップ12上
に、それぞれ間口に沿って互いに平行に貼付されてい
る。なお、この第2の実施例のラベル3a及び3bは、
図2(b)にて説明したものと同様であり、規則正しい
輝度濃淡パターンが印刷されたテープ形状のものとして
構成されている。
【0076】撮像部4は、これらの第1ラベル3a及び
第2ラベル3bに対応して2つの撮像ユニットを備えて
おり、各撮像ユニットがそれぞれに対応するラベル3a
上の直線領域(第1監視領域)及びラベル3b上の直線
領域(第2監視領域)を個別に撮像する。より詳細に
は、図11の電気的構成図に示すように、撮像部4は、
CCDラインセンサ41a、CCDドライバ42a及び
レンズ43aからなる第1撮像ユニット4Aと、CCD
ラインセンサ41b、CCDドライバ42b及びレンズ
43bからなる第2撮像ユニット4Bとから構成されて
いる。そして、第1撮像ユニット4Aは第1ラベル3a
すなわち第1ステップ11上である第1監視領域を撮像
し、第2撮像ユニット4Bは第2ラベル3bすなわち第
2ステップ12上である第2監視領域を撮像している。
第2ラベル3bに対応して2つの撮像ユニットを備えて
おり、各撮像ユニットがそれぞれに対応するラベル3a
上の直線領域(第1監視領域)及びラベル3b上の直線
領域(第2監視領域)を個別に撮像する。より詳細に
は、図11の電気的構成図に示すように、撮像部4は、
CCDラインセンサ41a、CCDドライバ42a及び
レンズ43aからなる第1撮像ユニット4Aと、CCD
ラインセンサ41b、CCDドライバ42b及びレンズ
43bからなる第2撮像ユニット4Bとから構成されて
いる。そして、第1撮像ユニット4Aは第1ラベル3a
すなわち第1ステップ11上である第1監視領域を撮像
し、第2撮像ユニット4Bは第2ラベル3bすなわち第
2ステップ12上である第2監視領域を撮像している。
【0077】これに伴い、制御部5のアンプ、A/D変
換器及びラインメモリは、上述した第1撮像ユニット4
A及び第2撮像ユニット4Bのそれぞれに対して設けら
れている。すなわち、第1撮像ユニット4AとCPU5
4の間にはアンプ51a、A/D変換器52a及びライ
ンメモリ53aが配設され、また第2撮像ユニット4B
とCPU54の間にはアンプ51b、A/D変換器52
b及びラインメモリ53bが配設されている。そしてC
PU54には、ROM55、RAM56、扉開閉検知ス
イッチ57、参照データ記憶部58、スピーカ6及び外
部メモリ7が接続されている。この中で、扉開閉検知ス
イッチ57、参照データ記憶部58、スピーカ6及び外
部メモリ7については先に説明した第1の実施例と同様
に構成されているので、その説明は省略する。
換器及びラインメモリは、上述した第1撮像ユニット4
A及び第2撮像ユニット4Bのそれぞれに対して設けら
れている。すなわち、第1撮像ユニット4AとCPU5
4の間にはアンプ51a、A/D変換器52a及びライ
ンメモリ53aが配設され、また第2撮像ユニット4B
とCPU54の間にはアンプ51b、A/D変換器52
b及びラインメモリ53bが配設されている。そしてC
PU54には、ROM55、RAM56、扉開閉検知ス
イッチ57、参照データ記憶部58、スピーカ6及び外
部メモリ7が接続されている。この中で、扉開閉検知ス
イッチ57、参照データ記憶部58、スピーカ6及び外
部メモリ7については先に説明した第1の実施例と同様
に構成されているので、その説明は省略する。
【0078】この第2の実施例におけるRAM56は、
基本的には上述した第1の実施例と同様に構成されてい
る。すなわち、その一部領域が図12に示すように、画
素塊チェックフラグ領域561、第1通過人数計数領域
562a、第2通過人数計数領域562b、第1差分デ
ータ保持領域563a、第2差分データ保持領域563
b、第1二値化データ保持領域564a、第2二値化デ
ータ保持領域564b、第1画素塊データ保持領域56
5a、第2画素塊データ保持領域565b、乗車判断カ
ウンタ領域566a、降車判断カウンタ領域566b、
人判断フラグ保持領域567及び消滅フラグ保持領域5
68として構成され、CPU54による処理動作実行時
に参照され更新される。なお、この第2の実施例におい
て、上記第1画素塊データ保持領域565a及び第2画
素塊データ保持領域565bは、一時刻前の画素塊デー
タと現時刻の画素塊データの双方を保持する構成となっ
ている。
基本的には上述した第1の実施例と同様に構成されてい
る。すなわち、その一部領域が図12に示すように、画
素塊チェックフラグ領域561、第1通過人数計数領域
562a、第2通過人数計数領域562b、第1差分デ
ータ保持領域563a、第2差分データ保持領域563
b、第1二値化データ保持領域564a、第2二値化デ
ータ保持領域564b、第1画素塊データ保持領域56
5a、第2画素塊データ保持領域565b、乗車判断カ
ウンタ領域566a、降車判断カウンタ領域566b、
人判断フラグ保持領域567及び消滅フラグ保持領域5
68として構成され、CPU54による処理動作実行時
に参照され更新される。なお、この第2の実施例におい
て、上記第1画素塊データ保持領域565a及び第2画
素塊データ保持領域565bは、一時刻前の画素塊デー
タと現時刻の画素塊データの双方を保持する構成となっ
ている。
【0079】そして、この構成においては、第1撮像ユ
ニット4AのCCDラインセンサ41aからは、第1ラ
ベル3aの基準パターンによる第1撮像データが出力さ
れ、また第2撮像ユニット4BのCCDラインセンサ4
1bからは、第1ラベル3bの基準パターンによる第2
撮像データが出力される。そして、これらの第1及び第
2の撮像データは、アンプ51a及び51bにより増幅
され、A/D変換器52a及び53bにより明るさ分布
データに変換された後に、ラインメモリ53a及び53
bに一時的に保持される。そして、このラインメモリ5
3a及び53bに保持された明るさ分布データは、それ
ぞれCPU54によって読み出される。また、上記参照
データ記憶部58には、乗降客がいない場合のラベル3
a及び3bの基準パターンの明るさ分布データがそれぞ
れ第1及び第2参照データとして保持されている。
ニット4AのCCDラインセンサ41aからは、第1ラ
ベル3aの基準パターンによる第1撮像データが出力さ
れ、また第2撮像ユニット4BのCCDラインセンサ4
1bからは、第1ラベル3bの基準パターンによる第2
撮像データが出力される。そして、これらの第1及び第
2の撮像データは、アンプ51a及び51bにより増幅
され、A/D変換器52a及び53bにより明るさ分布
データに変換された後に、ラインメモリ53a及び53
bに一時的に保持される。そして、このラインメモリ5
3a及び53bに保持された明るさ分布データは、それ
ぞれCPU54によって読み出される。また、上記参照
データ記憶部58には、乗降客がいない場合のラベル3
a及び3bの基準パターンの明るさ分布データがそれぞ
れ第1及び第2参照データとして保持されている。
【0080】そしてCPU54は、ラインメモリ53a
及び53bに保持された撮像データすなわち計測データ
と参照データ記憶部58に保持された第1及び第2参照
データとを比較することにより計測データに含まれた物
体画像を抽出し、そしてこの抽出した物体画像の大きさ
の変化に基づいて、抽出した物体に対し、その移動方向
の判定、人間であるか否かの判定、人間の通過の判定な
どを行い、さらにこれらの判定結果に基づき移動方向別
の通過人数の計数を行う。
及び53bに保持された撮像データすなわち計測データ
と参照データ記憶部58に保持された第1及び第2参照
データとを比較することにより計測データに含まれた物
体画像を抽出し、そしてこの抽出した物体画像の大きさ
の変化に基づいて、抽出した物体に対し、その移動方向
の判定、人間であるか否かの判定、人間の通過の判定な
どを行い、さらにこれらの判定結果に基づき移動方向別
の通過人数の計数を行う。
【0081】このような構成を有する第2の実施例の動
作について、図15〜図18のフローチャートを参照し
て説明する。なお、第2の実施例におけるCPU54の
主動作は、先の第1の実施例とほぼ同じであるので、こ
の第2の実施例の主動作の説明は図7を参照して行うこ
とにする。まずステップS110にて扉開閉スイッチ5
7がオン状態となったかすなわち扉21が開状態となっ
たかを扉開閉スイッチ57の出力信号に基づき判定す
る。そしてステップS120に移行する。ステップS1
20では、参照データ取得処理すなわち乗降客がいない
場合のラベル3a及び3bの基準パターンの明るさ分布
データの取得処理を行う。
作について、図15〜図18のフローチャートを参照し
て説明する。なお、第2の実施例におけるCPU54の
主動作は、先の第1の実施例とほぼ同じであるので、こ
の第2の実施例の主動作の説明は図7を参照して行うこ
とにする。まずステップS110にて扉開閉スイッチ5
7がオン状態となったかすなわち扉21が開状態となっ
たかを扉開閉スイッチ57の出力信号に基づき判定す
る。そしてステップS120に移行する。ステップS1
20では、参照データ取得処理すなわち乗降客がいない
場合のラベル3a及び3bの基準パターンの明るさ分布
データの取得処理を行う。
【0082】そして、ステップS120の参照データ取
得処理が終了すると、ステップS130の計測・警報・
計数処理に移行する。この第2の実施例における計測・
警報・計数処理は、具体的には、図15のフローチャー
トにより実行される。以下、この図15のフローチャー
トを参照して説明することにする。
得処理が終了すると、ステップS130の計測・警報・
計数処理に移行する。この第2の実施例における計測・
警報・計数処理は、具体的には、図15のフローチャー
トにより実行される。以下、この図15のフローチャー
トを参照して説明することにする。
【0083】この計測・警報・計数処理においては、ま
ずステップS410にて計測データ取得処理が行われ
る。この計測データ取得処理は、先に説明した第1の実
施例と同様にしてなされ、これによりラインメモリ53
aには第1ラベル3aに対応した第1ステップ11に対
応する第1計測データが保持され、またラインメモリ5
3bには第2ラベル3bに対応した第2ステップ12に
対応する第2計測データが保持される。そしてステップ
S420に移行する。
ずステップS410にて計測データ取得処理が行われ
る。この計測データ取得処理は、先に説明した第1の実
施例と同様にしてなされ、これによりラインメモリ53
aには第1ラベル3aに対応した第1ステップ11に対
応する第1計測データが保持され、またラインメモリ5
3bには第2ラベル3bに対応した第2ステップ12に
対応する第2計測データが保持される。そしてステップ
S420に移行する。
【0084】ステップS420では、上記ステップ41
0でラインメモリ53aに保持された第1計測データと
上記ステップS120で参照データ記憶部58に保持さ
れた第1参照データとを取り出し、互いに対応する画素
毎の差分値を算出する。そして、この差分値情報につい
ては、RAM56の第1差分データ保持領域563a
(図12参照)に格納する。引き続くステップS421
では、上記ステップS420にて得られた差分値に基づ
く二値化処理が行われる。この二値化処理は、第1差分
データ保持領域563a格納された差分値情報の各画素
毎の値の大きさに基づき、値「0」あるいは値「1」を
付与する。この二値化されたデータは、第1二値化デー
タとしてRAM56の第1二値化データ保持領域564
aに格納する。そしてステップS422に移行する。
0でラインメモリ53aに保持された第1計測データと
上記ステップS120で参照データ記憶部58に保持さ
れた第1参照データとを取り出し、互いに対応する画素
毎の差分値を算出する。そして、この差分値情報につい
ては、RAM56の第1差分データ保持領域563a
(図12参照)に格納する。引き続くステップS421
では、上記ステップS420にて得られた差分値に基づ
く二値化処理が行われる。この二値化処理は、第1差分
データ保持領域563a格納された差分値情報の各画素
毎の値の大きさに基づき、値「0」あるいは値「1」を
付与する。この二値化されたデータは、第1二値化デー
タとしてRAM56の第1二値化データ保持領域564
aに格納する。そしてステップS422に移行する。
【0085】ステップS422では、ラインメモリ53
bに保持された第2計測データと参照データ記憶部58
に保持された第2参照データに基づき、画素毎の差分値
を算出する。そして、この差分値情報については、第2
差分データ保持領域563bに格納する。そしてステッ
プS423では、上記ステップS422にて得られた差
分値に基づく二値化処理すなわち第2差分データ保持領
域563a格納された差分値情報に関し、各画素毎の値
の大きさに基づいて値「0」あるいは値「1」を付与す
る動作が行われる。この二値化されたデータは、第2二
値化データとして第2二値化データ保持領域564bに
格納され、そしてステップS430に移行する。
bに保持された第2計測データと参照データ記憶部58
に保持された第2参照データに基づき、画素毎の差分値
を算出する。そして、この差分値情報については、第2
差分データ保持領域563bに格納する。そしてステッ
プS423では、上記ステップS422にて得られた差
分値に基づく二値化処理すなわち第2差分データ保持領
域563a格納された差分値情報に関し、各画素毎の値
の大きさに基づいて値「0」あるいは値「1」を付与す
る動作が行われる。この二値化されたデータは、第2二
値化データとして第2二値化データ保持領域564bに
格納され、そしてステップS430に移行する。
【0086】ステップS430では、画素塊に対するナ
ンバリング処理が行われる。この画素塊ナンバリング処
理は、具体的には図17のフローチャートに基づいて行
われる。以下、図17のフローチャートを参照して、こ
のナンバリング処理について説明することにする。この
画素塊ナンバリング処理においては、まずステップS6
10にて画素塊の抽出が行われる。この画素塊の抽出処
理は、第1の実施例におけるステップS310とほぼ同
様な動作によって行われ、第1二値化データ保持領域5
64a及び第2二値化データ保持領域564bに格納さ
れた各二値化データについて、値「1」の画素群すなわ
ち画素塊のアドレス番号群を画素塊データとして抽出
し、抽出した画素塊データは、第1画素塊データ保持領
域565a及び第2画素塊データ保持領域565bにそ
れぞれ格納する。
ンバリング処理が行われる。この画素塊ナンバリング処
理は、具体的には図17のフローチャートに基づいて行
われる。以下、図17のフローチャートを参照して、こ
のナンバリング処理について説明することにする。この
画素塊ナンバリング処理においては、まずステップS6
10にて画素塊の抽出が行われる。この画素塊の抽出処
理は、第1の実施例におけるステップS310とほぼ同
様な動作によって行われ、第1二値化データ保持領域5
64a及び第2二値化データ保持領域564bに格納さ
れた各二値化データについて、値「1」の画素群すなわ
ち画素塊のアドレス番号群を画素塊データとして抽出
し、抽出した画素塊データは、第1画素塊データ保持領
域565a及び第2画素塊データ保持領域565bにそ
れぞれ格納する。
【0087】そして引き続くステップS611において
は、上記ステップS610にて取得した画素塊データの
アドレス番号に基づき、ナンバリング対象の画素塊が既
にナンバリングされた画素塊であるか、あるいは新規な
画素塊であるかを判定する。そして、既にナンバリング
された画素塊すなわち「同一」と判定された場合にはス
テップS612に移行し、また未ナンバリングすなわち
「新規」と判定された場合にはステップS613に移行
する。ステップS612ではその画素塊に付される識別
用の番号を前計測時の番号としてステップS620に移
行し、ステップS613ではその画素塊に対し新たな識
別用の番号を付してステップS620に移行する。
は、上記ステップS610にて取得した画素塊データの
アドレス番号に基づき、ナンバリング対象の画素塊が既
にナンバリングされた画素塊であるか、あるいは新規な
画素塊であるかを判定する。そして、既にナンバリング
された画素塊すなわち「同一」と判定された場合にはス
テップS612に移行し、また未ナンバリングすなわち
「新規」と判定された場合にはステップS613に移行
する。ステップS612ではその画素塊に付される識別
用の番号を前計測時の番号としてステップS620に移
行し、ステップS613ではその画素塊に対し新たな識
別用の番号を付してステップS620に移行する。
【0088】このステップS611〜S613の処理
も、第1の実施例のステップS311〜ステップS31
3と同様に、RAM56の画素塊チェックフラグ領域5
61の保持内容に基づいて行われる。すなわち、図12
に示すように、この画素塊チェックフラグ領域561
は、第1計測データに対応して設けられた複数の小領域
561A、561B、561C、・・・(以下、これら
を総括する場合には第1小領域群という)と、第2計測
データに対応して設けられた複数の小領域561a、5
61b、561c、・・・(同じく第2小領域群とい
う)とから構成されている。
も、第1の実施例のステップS311〜ステップS31
3と同様に、RAM56の画素塊チェックフラグ領域5
61の保持内容に基づいて行われる。すなわち、図12
に示すように、この画素塊チェックフラグ領域561
は、第1計測データに対応して設けられた複数の小領域
561A、561B、561C、・・・(以下、これら
を総括する場合には第1小領域群という)と、第2計測
データに対応して設けられた複数の小領域561a、5
61b、561c、・・・(同じく第2小領域群とい
う)とから構成されている。
【0089】そして、この各小領域に格納保持される情
報は、画素塊の状態を示すフラグ情報となっており、例
えば画素塊の有無情報が格納保持されている。より詳細
には、小領域561A及び561aには最初に抽出され
た画素塊のフラグ情報が保持し、小領域561B及び5
61bは2番目に抽出された画素塊のフラグ情報を保持
し、小領域561C及び561cは3番目に抽出された
画素塊のフラグ情報を保持している。また、それ以降の
各小領域もまた1つの画素塊と対応している。このた
め、フラグ情報を上記第1小領域群と第2小領域群の各
小領域に格納する際には、各画素塊のアドレス番号に基
づき各小領域間の対応付けがなされる。さらに、この各
小領域に格納保持される情報は、画素塊の状態を示すフ
ラグ情報となっており、例えば画素塊の有無情報が格納
保持される。
報は、画素塊の状態を示すフラグ情報となっており、例
えば画素塊の有無情報が格納保持されている。より詳細
には、小領域561A及び561aには最初に抽出され
た画素塊のフラグ情報が保持し、小領域561B及び5
61bは2番目に抽出された画素塊のフラグ情報を保持
し、小領域561C及び561cは3番目に抽出された
画素塊のフラグ情報を保持している。また、それ以降の
各小領域もまた1つの画素塊と対応している。このた
め、フラグ情報を上記第1小領域群と第2小領域群の各
小領域に格納する際には、各画素塊のアドレス番号に基
づき各小領域間の対応付けがなされる。さらに、この各
小領域に格納保持される情報は、画素塊の状態を示すフ
ラグ情報となっており、例えば画素塊の有無情報が格納
保持される。
【0090】このステップS611〜ステップS613
の処理が終了すると、ステップS620に移行して画素
塊の結合の有無を判定する。このステップS620にお
ける画素塊の結合判定もまた二値化データ保持領域56
4に保持された二値化データに基づきなされ、前計測時
と現計測時の二値化データとを比較し、画素塊のアドレ
ス番号群の合致度から画素塊の結合の有無を判定する。
このステップS620の結合判定処理において、画素塊
の結合「有」と判定した場合には引き続くステップS6
30に移行し、また結合「無」と判定した場合には、こ
の画素塊ナンバリング処理を終了して、図15のフロー
チャートにおけるステップS440に移行する。
の処理が終了すると、ステップS620に移行して画素
塊の結合の有無を判定する。このステップS620にお
ける画素塊の結合判定もまた二値化データ保持領域56
4に保持された二値化データに基づきなされ、前計測時
と現計測時の二値化データとを比較し、画素塊のアドレ
ス番号群の合致度から画素塊の結合の有無を判定する。
このステップS620の結合判定処理において、画素塊
の結合「有」と判定した場合には引き続くステップS6
30に移行し、また結合「無」と判定した場合には、こ
の画素塊ナンバリング処理を終了して、図15のフロー
チャートにおけるステップS440に移行する。
【0091】そして、ステップS630では、結合があ
った画素塊に対し、その結合直前時におけるそれぞれの
画素塊の大きさを取得し、この取得した大きさに基づい
て人間の一部とみなし得る画素塊が存在するかを判定す
る。このステップS630の結合判定処理において、第
1の所定値以下の画素塊が存在する場合すなわち「有」
と判定した場合には引き続くステップS631に移行
し、また第1の所定値以下の画素塊が存在しない場合す
なわち「無」と判定した場合にはこの画素塊ナンバリン
グ処理を終了してステップS440(図15)に移行す
る。
った画素塊に対し、その結合直前時におけるそれぞれの
画素塊の大きさを取得し、この取得した大きさに基づい
て人間の一部とみなし得る画素塊が存在するかを判定す
る。このステップS630の結合判定処理において、第
1の所定値以下の画素塊が存在する場合すなわち「有」
と判定した場合には引き続くステップS631に移行
し、また第1の所定値以下の画素塊が存在しない場合す
なわち「無」と判定した場合にはこの画素塊ナンバリン
グ処理を終了してステップS440(図15)に移行す
る。
【0092】ステップS631では、結合があった画素
塊は、人間の一部として検出されるべきものとみなし、
前計測時すなわち結合直前時におけるそれぞれの画素塊
の大きさを取得するとともにその大きさを比較し、前計
測時において大きい方の画素塊に付された識別用の番号
を結合後の画素塊の識別用の番号とする。同時に、小さ
い方の画素塊については、画素塊が消滅したものとみな
し「画素塊存在せず」とする処理を行う。従って、この
ステップS631においては、画素塊チェックフラグ領
域561の小領域に関して、大きい方の画素塊に対応す
る小領域の保持内容は前情報のまま維持する。一方、小
さい方の画素塊に対応する小領域の保持内容を「画素塊
存在せず」といった情報に書き換える。同時に、RAM
56の消滅フラグ保持領域568に、消滅した画素塊毎
にその消滅を判別するフラグとしての消滅フラグFa
(x)に値「1」を設定する。そして、このステップS
631の処理の終了により、一連の画素塊ナンバリング
処理を終了して図15のステップS440に移行する。
塊は、人間の一部として検出されるべきものとみなし、
前計測時すなわち結合直前時におけるそれぞれの画素塊
の大きさを取得するとともにその大きさを比較し、前計
測時において大きい方の画素塊に付された識別用の番号
を結合後の画素塊の識別用の番号とする。同時に、小さ
い方の画素塊については、画素塊が消滅したものとみな
し「画素塊存在せず」とする処理を行う。従って、この
ステップS631においては、画素塊チェックフラグ領
域561の小領域に関して、大きい方の画素塊に対応す
る小領域の保持内容は前情報のまま維持する。一方、小
さい方の画素塊に対応する小領域の保持内容を「画素塊
存在せず」といった情報に書き換える。同時に、RAM
56の消滅フラグ保持領域568に、消滅した画素塊毎
にその消滅を判別するフラグとしての消滅フラグFa
(x)に値「1」を設定する。そして、このステップS
631の処理の終了により、一連の画素塊ナンバリング
処理を終了して図15のステップS440に移行する。
【0093】ステップS440では、一時刻前に存在し
ていた画素塊に関し、その画素塊が消滅したか否かを判
定する。そして、このステップS440において、画素
塊が消滅した(Y)場合、すなわち物体の通過あるいは
物体の結合があった場合には、ステップS450に移行
し、消滅した画素塊に対する処理を行う。また、このス
テップS440において、画素塊の消滅が無かった
(N)場合には図16のフローチャートにおけるステッ
プS510に移行して、既に抽出済みの画素塊及び新た
に抽出された画素塊に対する計数のための前処理を行
う。ここでは、まずステップS510以降に示す前処理
について説明する。
ていた画素塊に関し、その画素塊が消滅したか否かを判
定する。そして、このステップS440において、画素
塊が消滅した(Y)場合、すなわち物体の通過あるいは
物体の結合があった場合には、ステップS450に移行
し、消滅した画素塊に対する処理を行う。また、このス
テップS440において、画素塊の消滅が無かった
(N)場合には図16のフローチャートにおけるステッ
プS510に移行して、既に抽出済みの画素塊及び新た
に抽出された画素塊に対する計数のための前処理を行
う。ここでは、まずステップS510以降に示す前処理
について説明する。
【0094】図16を参照する。この前処理では、まず
ステップS510にて、現時刻tnにおける画素塊の有
無を判定する。より詳細には、このステップS510で
は、RAM56の画素塊チェックフラグ領域561の保
持内容を参照することにより、当該時刻tn における監
視領域上すなわち図10における第1ラベル3a及び第
2ラベル3b上の直線領域上に人間などの物体が存在し
ているか否かを判定する。そして、このステップS51
0にて、監視領域上に画素塊が存在していた場合には画
素塊「有」と判定してステップS511に移行する。ま
た、監視領域上に画素塊が存在していなかった場合には
画素塊「無」と判定してステップS513に移行する。
ステップS510にて、現時刻tnにおける画素塊の有
無を判定する。より詳細には、このステップS510で
は、RAM56の画素塊チェックフラグ領域561の保
持内容を参照することにより、当該時刻tn における監
視領域上すなわち図10における第1ラベル3a及び第
2ラベル3b上の直線領域上に人間などの物体が存在し
ているか否かを判定する。そして、このステップS51
0にて、監視領域上に画素塊が存在していた場合には画
素塊「有」と判定してステップS511に移行する。ま
た、監視領域上に画素塊が存在していなかった場合には
画素塊「無」と判定してステップS513に移行する。
【0095】そして、画素塊「有」と判定した場合に
は、ステップS511でステップ部1上に人間などが存
在すると判断し、引き続くステップS512でスピーカ
6を動作させてブザー音すなわち運転者に対する警報を
発生する。そして、ステップS520に移行する。ま
た、画素塊「無」と判定した場合には、ステップS51
3でステップ部1上に人間などが存在しないと判断し、
引き続くステップS514でブザー音をオフすなわちス
ピーカ6からの警報を停止する。そして、このステップ
S514の処理が終了した場合には、一連の計測・警報
・計数処理を終了し、図7のフローチャートにおけるス
テップS140に移行する。
は、ステップS511でステップ部1上に人間などが存
在すると判断し、引き続くステップS512でスピーカ
6を動作させてブザー音すなわち運転者に対する警報を
発生する。そして、ステップS520に移行する。ま
た、画素塊「無」と判定した場合には、ステップS51
3でステップ部1上に人間などが存在しないと判断し、
引き続くステップS514でブザー音をオフすなわちス
ピーカ6からの警報を停止する。そして、このステップ
S514の処理が終了した場合には、一連の計測・警報
・計数処理を終了し、図7のフローチャートにおけるス
テップS140に移行する。
【0096】そして、ステップS520では、計数対象
となる画素塊に関し、その計数対象となる画素塊の全数
に対するサブカウント処理すなわち通過を判定するため
の予備計数動作が終了したかを判定する。このステップ
S520において、全ての画素塊に対する予備計数動作
が終了した場合すなわち「Y」と判定した場合には、一
連の計測・警報・計数処理を終了してステップS140
に移行する。また、予備計数動作が行われていない画素
塊がある場合すなわち「N」と判定した場合には、引き
続くステップS530に移行する。
となる画素塊に関し、その計数対象となる画素塊の全数
に対するサブカウント処理すなわち通過を判定するため
の予備計数動作が終了したかを判定する。このステップ
S520において、全ての画素塊に対する予備計数動作
が終了した場合すなわち「Y」と判定した場合には、一
連の計測・警報・計数処理を終了してステップS140
に移行する。また、予備計数動作が行われていない画素
塊がある場合すなわち「N」と判定した場合には、引き
続くステップS530に移行する。
【0097】ステップS530では、予備計数対象とな
った画素塊について、その画素塊を構成する画素数に基
づき、画素塊が人間の大きさに相当する第3の所定値以
上の大きさであるかを判定する。換言すれば、このステ
ップS530では、予備計数対象の画素塊の大きさを検
出し、この画素塊が人間とみなせる大きさに達している
か否かを判定する。この判定は、RAM56の第1画素
塊データ保持領域565aあるいは第2画素塊データ保
持領域565bに格納保持された第1あるいは第2画素
塊データに基づいて行われる。そして、ステップS53
0で、予備計数対象となった画素塊の画素数が第3の所
定値以上であった場合には、予備計数対象の画素塊が人
間とみなし得る大きさを有していると判定してステップ
S531に移行する。一方、その画素数が第3の所定値
未満であった場合には、予備計数対象の画素塊が人間と
みなし得る大きさに達していないと判定してステップS
532に移行する。
った画素塊について、その画素塊を構成する画素数に基
づき、画素塊が人間の大きさに相当する第3の所定値以
上の大きさであるかを判定する。換言すれば、このステ
ップS530では、予備計数対象の画素塊の大きさを検
出し、この画素塊が人間とみなせる大きさに達している
か否かを判定する。この判定は、RAM56の第1画素
塊データ保持領域565aあるいは第2画素塊データ保
持領域565bに格納保持された第1あるいは第2画素
塊データに基づいて行われる。そして、ステップS53
0で、予備計数対象となった画素塊の画素数が第3の所
定値以上であった場合には、予備計数対象の画素塊が人
間とみなし得る大きさを有していると判定してステップ
S531に移行する。一方、その画素数が第3の所定値
未満であった場合には、予備計数対象の画素塊が人間と
みなし得る大きさに達していないと判定してステップS
532に移行する。
【0098】ステップS531では、人判断チェックフ
ラグFh(x)を値「1」とする処理が行われる。この
ステップS531の処理は、RAM56の人判断フラグ
領域567の保持内容を更新することにより行われる。
なお、この人判断フラグ領域567もまた図示しない複
数の小領域から構成され、この各小領域は抽出された画
素塊に対応している。従って、このステップS531で
は、予備計数対象の画素塊に対応する人判断フラグ領域
567の小領域の保持内容を値「1」とする処理が行わ
れ、そしてこの処理が終了するとステップS540に移
行する。
ラグFh(x)を値「1」とする処理が行われる。この
ステップS531の処理は、RAM56の人判断フラグ
領域567の保持内容を更新することにより行われる。
なお、この人判断フラグ領域567もまた図示しない複
数の小領域から構成され、この各小領域は抽出された画
素塊に対応している。従って、このステップS531で
は、予備計数対象の画素塊に対応する人判断フラグ領域
567の小領域の保持内容を値「1」とする処理が行わ
れ、そしてこの処理が終了するとステップS540に移
行する。
【0099】ステップS532では、既に人判断チェッ
クフラグFh(x)が値「1」となっているか、すなわ
ち予備計数対象の画素塊が過去の時点において既に人間
とみなされた画素塊であるかについてRAM56の人判
断フラグ領域567の保持内容に基づき判定する。そし
てこのステップS532で、既に人判断チェックフラグ
Fh(x)に値「1」が保持されていた場合すなわち
「Y」の場合には、人判断チェックフラグFh(x)の
内容を値「1」のまま維持してステップS540に移行
する。また、このステップS532で人判断チェックフ
ラグFh(x)の保持値が「1」でなかった場合にはス
テップS533にてこの人判断チェックフラグFh
(x)を値「0」とし、ステップS540に移行する。
クフラグFh(x)が値「1」となっているか、すなわ
ち予備計数対象の画素塊が過去の時点において既に人間
とみなされた画素塊であるかについてRAM56の人判
断フラグ領域567の保持内容に基づき判定する。そし
てこのステップS532で、既に人判断チェックフラグ
Fh(x)に値「1」が保持されていた場合すなわち
「Y」の場合には、人判断チェックフラグFh(x)の
内容を値「1」のまま維持してステップS540に移行
する。また、このステップS532で人判断チェックフ
ラグFh(x)の保持値が「1」でなかった場合にはス
テップS533にてこの人判断チェックフラグFh
(x)を値「0」とし、ステップS540に移行する。
【0100】ステップS540では、予備計数対象とな
る画素塊について、現時刻と前時刻における画素塊の画
素数の大小比較により乗客の乗車判断を行う。より詳細
には、このステップS540の乗車判断は、次式(1)
の判定条件を満足する(Y)か否(N)かによりなされ
る。 |P(tn-1,a)−P(tn,b)| > |P(tn,a)−P(tn-1,b)| ・・・(1) 上記式中、P(tn,a)は、時刻tn時における第1監視領域
の画素塊の画素数 P(tn,b)は、時刻tn時における第2監視領域の画素塊の
画素数 P(tn-1,a)は、時刻tn-1時における第1監視領域の画素
塊の画素数 P(tn-1,b)は、時刻tn-1時における第2監視領域の画素
塊の画素数
る画素塊について、現時刻と前時刻における画素塊の画
素数の大小比較により乗客の乗車判断を行う。より詳細
には、このステップS540の乗車判断は、次式(1)
の判定条件を満足する(Y)か否(N)かによりなされ
る。 |P(tn-1,a)−P(tn,b)| > |P(tn,a)−P(tn-1,b)| ・・・(1) 上記式中、P(tn,a)は、時刻tn時における第1監視領域
の画素塊の画素数 P(tn,b)は、時刻tn時における第2監視領域の画素塊の
画素数 P(tn-1,a)は、時刻tn-1時における第1監視領域の画素
塊の画素数 P(tn-1,b)は、時刻tn-1時における第2監視領域の画素
塊の画素数
【0101】そして、この式(1)の判定条件を満たし
た場合すなわち「Y」の場合にはステップS541に移
行し、またこの判定条件を満たさなかった場合すなわち
「N」の場合にはステップS542に移行する。このス
テップS541では、この画素塊(人間)は「乗車」す
なわち「車両内に乗り込む方向へ移動している」と判断
し、これによりRAM56の乗車判断カウンタ領域56
6aの計数値すなわち乗車判断回数CU をカウントアッ
プ(+1)する。このカウントアップ処理後、ステップ
S520に移行して次の予備計数対象となる画素塊に対
するサブカウント処理(予備計数動作)を実行する。
た場合すなわち「Y」の場合にはステップS541に移
行し、またこの判定条件を満たさなかった場合すなわち
「N」の場合にはステップS542に移行する。このス
テップS541では、この画素塊(人間)は「乗車」す
なわち「車両内に乗り込む方向へ移動している」と判断
し、これによりRAM56の乗車判断カウンタ領域56
6aの計数値すなわち乗車判断回数CU をカウントアッ
プ(+1)する。このカウントアップ処理後、ステップ
S520に移行して次の予備計数対象となる画素塊に対
するサブカウント処理(予備計数動作)を実行する。
【0102】ステップS542では、上記ステップS5
40と同様な動作により、予備計数対象となる画素塊す
なわち乗客の降車判断を行う。より詳細には、このステ
ップS542の降車判断は、次式(2)の判定条件を満
足する(Y)か否(N)かによりなされる。 |P(tn-1,a)−P(tn,b)| < |P(tn,a)−P(tn-1,b)| ・・・(2) 上記式中、P(tn,a)は、時刻tn時における第1監視領域
の画素塊の画素数 P(tn,b)は、時刻tn時における第2監視領域の画素塊の
画素数 P(tn-1,a)は、時刻tn-1時における第1監視領域の画素
塊の画素数 P(tn-1,b)は、時刻tn-1時における第2監視領域の画素
塊の画素数
40と同様な動作により、予備計数対象となる画素塊す
なわち乗客の降車判断を行う。より詳細には、このステ
ップS542の降車判断は、次式(2)の判定条件を満
足する(Y)か否(N)かによりなされる。 |P(tn-1,a)−P(tn,b)| < |P(tn,a)−P(tn-1,b)| ・・・(2) 上記式中、P(tn,a)は、時刻tn時における第1監視領域
の画素塊の画素数 P(tn,b)は、時刻tn時における第2監視領域の画素塊の
画素数 P(tn-1,a)は、時刻tn-1時における第1監視領域の画素
塊の画素数 P(tn-1,b)は、時刻tn-1時における第2監視領域の画素
塊の画素数
【0103】そして、この式(2)の判定条件を満たし
た場合すなわち「Y」の場合にはステップS543に移
行し、またこの判定条件を満たさなかった場合すなわち
「N」の場合にはステップS544に移行する。このス
テップS543では、この画素塊(人間)は「降車」す
なわち「車両外に出る方向に移動している」と判断し、
これによりRAM56の降車判断カウンタ領域566b
の計数値すなわち降車判断回数CD をカウントアップ
し、そしてステップS520に移行して次の予備計数対
象となる画素塊に対するサブカウント処理を実行する。
また、ステップS544すなわち上式(1)及び式
(2)における右辺と左辺とが同じ値であった場合に
は、画素塊(人間)の移動方向について「判断不能」と
して乗車判断カウンタ領域566a及び降車判断カウン
タ領域566bの保持値はそのまま維持し、ステップS
520に移行して次の予備計数対象となる画素塊に対す
るサブカウント処理を実行する。
た場合すなわち「Y」の場合にはステップS543に移
行し、またこの判定条件を満たさなかった場合すなわち
「N」の場合にはステップS544に移行する。このス
テップS543では、この画素塊(人間)は「降車」す
なわち「車両外に出る方向に移動している」と判断し、
これによりRAM56の降車判断カウンタ領域566b
の計数値すなわち降車判断回数CD をカウントアップ
し、そしてステップS520に移行して次の予備計数対
象となる画素塊に対するサブカウント処理を実行する。
また、ステップS544すなわち上式(1)及び式
(2)における右辺と左辺とが同じ値であった場合に
は、画素塊(人間)の移動方向について「判断不能」と
して乗車判断カウンタ領域566a及び降車判断カウン
タ領域566bの保持値はそのまま維持し、ステップS
520に移行して次の予備計数対象となる画素塊に対す
るサブカウント処理を実行する。
【0104】以上の説明から明らかなように、上記ステ
ップS520以降のサブカウント処理は、予備計数対象
の画素塊の大きさすなわち画素数を取得し、取得した画
素塊の大きさに基づいて、その画素塊が人間とみなし得
る大きさに達したかを判定する処理(ステップS530
〜S533)と、現時刻及び前時刻の画素塊の大きさに
基づきその移動方向毎の判断回数を計数する処理(ステ
ップS540〜S544)と、全ての画素塊に対して予
備計数動作を実行させる処理(ステップS520)とか
らなっている。
ップS520以降のサブカウント処理は、予備計数対象
の画素塊の大きさすなわち画素数を取得し、取得した画
素塊の大きさに基づいて、その画素塊が人間とみなし得
る大きさに達したかを判定する処理(ステップS530
〜S533)と、現時刻及び前時刻の画素塊の大きさに
基づきその移動方向毎の判断回数を計数する処理(ステ
ップS540〜S544)と、全ての画素塊に対して予
備計数動作を実行させる処理(ステップS520)とか
らなっている。
【0105】次に、図15のフローチャートにおけるス
テップS440にて、前時刻tn-1では存在し現時刻t
n では消滅した画素塊が1つでもあった場合の処理につ
いて説明する。この場合、引き続くステップS450に
移行し、上記ステップS631にてRAM56の消滅フ
ラグ保持領域568に設定された消滅フラグFa(x)
の内容を参照することにより、対象画素塊が結合により
消滅したか否かを、消滅した画素塊の全てを対象として
判定する。
テップS440にて、前時刻tn-1では存在し現時刻t
n では消滅した画素塊が1つでもあった場合の処理につ
いて説明する。この場合、引き続くステップS450に
移行し、上記ステップS631にてRAM56の消滅フ
ラグ保持領域568に設定された消滅フラグFa(x)
の内容を参照することにより、対象画素塊が結合により
消滅したか否かを、消滅した画素塊の全てを対象として
判定する。
【0106】そして、このステップS450にて、対象
画素塊の全数について、その画素塊に付された消滅フラ
グFa(x)が値「1」であった場合すなわち対象画素
塊の全てが本来人間の一部として計数されるべき複数の
画素塊の結合により構成された画素塊であった場合には
「N」と判定し、これにより図16のフローチャートに
おけるステップS510に移行する。また、対象画素塊
に付された消滅フラグFa(x)が値「1」以外の場
合、より詳細には、監視領域(第1監視領域及び第2監
視領域)上を通過した人間あるいは物体が1つでも存在
した場合には、「Y」と判定し、引き続くステップS4
60に移行する。そしてステップS460に移行する
際、ステップS460における処理対象はこのステップ
S450にて消滅フラグFa(x)が値「1」以外の画
素塊とし、その他すなわち消滅フラグFa(x)が値
「1」の画素塊については処理対象から除外する。
画素塊の全数について、その画素塊に付された消滅フラ
グFa(x)が値「1」であった場合すなわち対象画素
塊の全てが本来人間の一部として計数されるべき複数の
画素塊の結合により構成された画素塊であった場合には
「N」と判定し、これにより図16のフローチャートに
おけるステップS510に移行する。また、対象画素塊
に付された消滅フラグFa(x)が値「1」以外の場
合、より詳細には、監視領域(第1監視領域及び第2監
視領域)上を通過した人間あるいは物体が1つでも存在
した場合には、「Y」と判定し、引き続くステップS4
60に移行する。そしてステップS460に移行する
際、ステップS460における処理対象はこのステップ
S450にて消滅フラグFa(x)が値「1」以外の画
素塊とし、その他すなわち消滅フラグFa(x)が値
「1」の画素塊については処理対象から除外する。
【0107】このステップS460では、消滅した画素
塊についての計数処理を行う。このステップS460の
消滅画素塊の計数処理は、具体的には図18のフローチ
ャートによりなされる。以下、この図18のフローチャ
ートを参照して消滅画素塊の計数処理を説明する。
塊についての計数処理を行う。このステップS460の
消滅画素塊の計数処理は、具体的には図18のフローチ
ャートによりなされる。以下、この図18のフローチャ
ートを参照して消滅画素塊の計数処理を説明する。
【0108】この消滅画素塊の計数処理では、まずステ
ップS710にて、その計数対象の画素塊について、そ
の画素塊が人間とみなすことができる大きさに達してい
るか否かを判断チェックフラグの内容に基づいて判定す
る。より詳細には、このステップS710においては、
RAM56の人判断フラグ領域567の保持情報を参照
し、計数対象の画素塊について、その人判断チェックフ
ラグFh(x)が値「1」であるか、換言すれば計数対
象の画素塊が人間とみなし得る大きさであったかを判定
する。そして、このステップS710にて、人判断チェ
ックフラグFh(x)が値「1」であった場合すなわち
計数対象の画素塊が人間とみなし得る大きさを有してい
た場合には、引き続くステップS720に移行する。一
方、人判断チェックフラグFh(x)が値「1」以外で
あった場合すなわち計数対象の画素塊が人間とみなし得
る大きさに達していなかった場合には、この消滅画素塊
の計数処理を終了して図15のフローチャートにおける
ステップS461に移行する。
ップS710にて、その計数対象の画素塊について、そ
の画素塊が人間とみなすことができる大きさに達してい
るか否かを判断チェックフラグの内容に基づいて判定す
る。より詳細には、このステップS710においては、
RAM56の人判断フラグ領域567の保持情報を参照
し、計数対象の画素塊について、その人判断チェックフ
ラグFh(x)が値「1」であるか、換言すれば計数対
象の画素塊が人間とみなし得る大きさであったかを判定
する。そして、このステップS710にて、人判断チェ
ックフラグFh(x)が値「1」であった場合すなわち
計数対象の画素塊が人間とみなし得る大きさを有してい
た場合には、引き続くステップS720に移行する。一
方、人判断チェックフラグFh(x)が値「1」以外で
あった場合すなわち計数対象の画素塊が人間とみなし得
る大きさに達していなかった場合には、この消滅画素塊
の計数処理を終了して図15のフローチャートにおける
ステップS461に移行する。
【0109】ステップS720では、計数対象の画素塊
について、乗車判断回数CU と降車判断回数CD の比較
により、通過した物体すなわち人間の移動方向が乗車方
向であるのか降車方向であるのかを判定する。具体的に
は、このステップS720では、RAM56の乗車判断
カウンタ領域566a及び降車判断カウンタ領域566
bの保持内容を参照し、計数対象の画素塊についての乗
車判断回数CU すなわち乗車判断カウンタ領域566a
の保持値と降車判断回数CD すなわち降車判断カウンタ
領域566bの保持値の大小比較を行う。そして、乗車
判断回数CU が多かった場合すなわち「Y」と判定した
場合にはステップS721に移行し、降車判断回数CD
が多かった場合すなわち「N」と判定した場合にはステ
ップS722に移行する。
について、乗車判断回数CU と降車判断回数CD の比較
により、通過した物体すなわち人間の移動方向が乗車方
向であるのか降車方向であるのかを判定する。具体的に
は、このステップS720では、RAM56の乗車判断
カウンタ領域566a及び降車判断カウンタ領域566
bの保持内容を参照し、計数対象の画素塊についての乗
車判断回数CU すなわち乗車判断カウンタ領域566a
の保持値と降車判断回数CD すなわち降車判断カウンタ
領域566bの保持値の大小比較を行う。そして、乗車
判断回数CU が多かった場合すなわち「Y」と判定した
場合にはステップS721に移行し、降車判断回数CD
が多かった場合すなわち「N」と判定した場合にはステ
ップS722に移行する。
【0110】ステップS721では、通過した人間は乗
車方向に移動したと判断し、乗車人数のカウントアップ
すなわちRAM56の乗車人数計数領域562aの保持
値を+1する。また、ステップS722では、通過した
人間は降車方向に移動したと判断し、降車人数のカウン
トアップすなわちRAM56の降車人数計数領域562
bの保持値を+1する。そして、これらのステップS7
21及びステップS722のカウントアップ処理が終了
すると、この消滅画素塊の計数処理を終了し、図15の
フローチャートにおけるステップS461に移行する。
車方向に移動したと判断し、乗車人数のカウントアップ
すなわちRAM56の乗車人数計数領域562aの保持
値を+1する。また、ステップS722では、通過した
人間は降車方向に移動したと判断し、降車人数のカウン
トアップすなわちRAM56の降車人数計数領域562
bの保持値を+1する。そして、これらのステップS7
21及びステップS722のカウントアップ処理が終了
すると、この消滅画素塊の計数処理を終了し、図15の
フローチャートにおけるステップS461に移行する。
【0111】ステップS461では、消滅した画素塊に
ついて計数処理が終了したかを判定する。より詳細に
は、上記ステップS450で処理対象とされた画素塊の
全数について、ステップS460の計数処理が終了した
かを判定する。そして未計数の画素塊が存在する場合に
はステップS460に移行して、その未計数の画素塊に
対する計数処理を実行する。また、計数対象とされた全
ての画素塊に対する計数処理が終了した場合には、図1
6のステップS510に移行して、上述したように、既
に抽出済みの画素塊及び新たに抽出された画素塊に対す
る計数のための前処理を行う。
ついて計数処理が終了したかを判定する。より詳細に
は、上記ステップS450で処理対象とされた画素塊の
全数について、ステップS460の計数処理が終了した
かを判定する。そして未計数の画素塊が存在する場合に
はステップS460に移行して、その未計数の画素塊に
対する計数処理を実行する。また、計数対象とされた全
ての画素塊に対する計数処理が終了した場合には、図1
6のステップS510に移行して、上述したように、既
に抽出済みの画素塊及び新たに抽出された画素塊に対す
る計数のための前処理を行う。
【0112】以上説明した各動作ステップにより、この
第2の実施例における計測・警報・計数処理すなわち図
7のフローチャートにおけるステップS130の処理が
終了する。そして、この計測・警報・計数処理が終了す
ると、図7のフローチャートのステップS140に移行
する。このステップS140では、扉開閉スイッチ57
がオフ状態となったかを判定する。この判定処理は、先
に説明した第1の実施例と同様にしてなされ、扉開閉ス
イッチ57の出力信号を監視し、扉21が閉状態となっ
て扉開閉スイッチ57からの出力信号がスイッチオフを
示す信号となったかを判定する。この判定動作により、
扉21が閉状態となったと判定された場合には、ステッ
プS110に移行して再度扉21が開状態となるのを監
視し、また扉21が開状態を継続している場合にはステ
ップ130に移行して再度計測・警報・計数処理を実行
する。
第2の実施例における計測・警報・計数処理すなわち図
7のフローチャートにおけるステップS130の処理が
終了する。そして、この計測・警報・計数処理が終了す
ると、図7のフローチャートのステップS140に移行
する。このステップS140では、扉開閉スイッチ57
がオフ状態となったかを判定する。この判定処理は、先
に説明した第1の実施例と同様にしてなされ、扉開閉ス
イッチ57の出力信号を監視し、扉21が閉状態となっ
て扉開閉スイッチ57からの出力信号がスイッチオフを
示す信号となったかを判定する。この判定動作により、
扉21が閉状態となったと判定された場合には、ステッ
プS110に移行して再度扉21が開状態となるのを監
視し、また扉21が開状態を継続している場合にはステ
ップ130に移行して再度計測・警報・計数処理を実行
する。
【0113】次に、この第2の実施例による実際の計数
動作について、図13及び図14を参照して説明する。
なお、説明を容易にするため、この第2の実施例では物
体F及び物体Gの計数動作をそれぞれ分けて説明するこ
ととする。従って、実際の装置においては、以下に説明
する計数動作が同時に行われる。図13は、時間経過に
伴う監視領域上の二値化データすなわち撮像部4により
撮像されRAM56の第1及び第2二値化データ保持領
域564a及び564bに格納保持された二値化データ
の変化の様子を示す模式図で、第1の実施例における図
5に相当する図である。
動作について、図13及び図14を参照して説明する。
なお、説明を容易にするため、この第2の実施例では物
体F及び物体Gの計数動作をそれぞれ分けて説明するこ
ととする。従って、実際の装置においては、以下に説明
する計数動作が同時に行われる。図13は、時間経過に
伴う監視領域上の二値化データすなわち撮像部4により
撮像されRAM56の第1及び第2二値化データ保持領
域564a及び564bに格納保持された二値化データ
の変化の様子を示す模式図で、第1の実施例における図
5に相当する図である。
【0114】図14は、時間経過に伴うRAM56の保
持内容を示す模式図で、第1の実施例における図6に相
当する図であり、物体Fと物体Gについての保持内容に
ついてそれぞれ図14(a)及び図14(b)に分けて
示している。同図において、領域Pan は時刻tn にお
ける第1監視領域上に存在する物体(画素塊)の画素数
を示し、領域Pbn は時刻tn における第2監視領域上
に存在する物体の画素数を示し、領域Pan-1 は1時刻
前すなわち時刻tn-1 における第1監視領域上に存在す
る物体の画素数を示し、領域Pbn-1 は同様に時刻t
n-1 における第2監視領域上に存在する物体の画素数を
示している。
持内容を示す模式図で、第1の実施例における図6に相
当する図であり、物体Fと物体Gについての保持内容に
ついてそれぞれ図14(a)及び図14(b)に分けて
示している。同図において、領域Pan は時刻tn にお
ける第1監視領域上に存在する物体(画素塊)の画素数
を示し、領域Pbn は時刻tn における第2監視領域上
に存在する物体の画素数を示し、領域Pan-1 は1時刻
前すなわち時刻tn-1 における第1監視領域上に存在す
る物体の画素数を示し、領域Pbn-1 は同様に時刻t
n-1 における第2監視領域上に存在する物体の画素数を
示している。
【0115】領域Df1 及びDf2 は、それぞれ次式
(3)及び式(4)にて表される差分画素数を示してい
る。そして、以後の説明においてはDf1 を第1差分画
素数、Df2 を第2差分画素数ということとする。 Df1 =|P(tn-1,a)−P(tn,b)| ・・・(3) Df2 =|P(tn,a)−P(tn-1,b)| ・・・(4) 領域Fhは人判断チェックフラグの状態を、領域Cu は
乗車判断回数を、領域CD は降車判断回数を、領域Nu
は乗車人数を、領域ND は降車人数をそれぞれ示してい
る。さらに、この説明においては、2つの監視領域の画
素塊の構成画素数が双方ともに5画素以上となった場合
にその画素塊を人間とみなしている。
(3)及び式(4)にて表される差分画素数を示してい
る。そして、以後の説明においてはDf1 を第1差分画
素数、Df2 を第2差分画素数ということとする。 Df1 =|P(tn-1,a)−P(tn,b)| ・・・(3) Df2 =|P(tn,a)−P(tn-1,b)| ・・・(4) 領域Fhは人判断チェックフラグの状態を、領域Cu は
乗車判断回数を、領域CD は降車判断回数を、領域Nu
は乗車人数を、領域ND は降車人数をそれぞれ示してい
る。さらに、この説明においては、2つの監視領域の画
素塊の構成画素数が双方ともに5画素以上となった場合
にその画素塊を人間とみなしている。
【0116】まず、図13及び図14(a)を参照して
第1の物体Fについての計数動作について説明する。時
刻t1 において、第1の物体F(以下、単に物体Fとい
う)の先端部が第2監視領域(第2二値化データ保持領
域564bの保持内容に相当)を覆うことにより3画素
からなる画素塊fb1が現れ、これによりこの時刻t1
における領域Pbn に値「3」が格納される。そして、
この時刻t1 では第1差分画素数Df 1 が値「3」、第
2差分画素数Df2 が値「0」となり、乗車判断回数C
u がカウントアップされて値「1」となる。時刻t2 で
は、物体Fはその先端部が第1監視領域(第1二値化デ
ータ保持領域564aの保持内容に相当)を覆うまで移
動し、第1監視領域上には3画素からなる画素塊fa2
が現れ、また第2監視領域上には11画素からなる画素
塊fb2が現れる。これにより、第1差分画素数Df1
が値「11」、第2差分画素数Df2 が値「0」とな
り、乗車判断回数Cu は値「2」となる。
第1の物体Fについての計数動作について説明する。時
刻t1 において、第1の物体F(以下、単に物体Fとい
う)の先端部が第2監視領域(第2二値化データ保持領
域564bの保持内容に相当)を覆うことにより3画素
からなる画素塊fb1が現れ、これによりこの時刻t1
における領域Pbn に値「3」が格納される。そして、
この時刻t1 では第1差分画素数Df 1 が値「3」、第
2差分画素数Df2 が値「0」となり、乗車判断回数C
u がカウントアップされて値「1」となる。時刻t2 で
は、物体Fはその先端部が第1監視領域(第1二値化デ
ータ保持領域564aの保持内容に相当)を覆うまで移
動し、第1監視領域上には3画素からなる画素塊fa2
が現れ、また第2監視領域上には11画素からなる画素
塊fb2が現れる。これにより、第1差分画素数Df1
が値「11」、第2差分画素数Df2 が値「0」とな
り、乗車判断回数Cu は値「2」となる。
【0117】時刻t3 では、物体Fはさらに移動してそ
の中央部付近が両監視領域上に位置することにより、第
1監視領域上には10画素からなる画素塊fa3が現
れ、また第2監視領域上には13画素からなる画素塊f
b3が現れる。これにより、人判断チェックフラグFh
に人間を示すフラグ「1」が格納され、そして第1差分
画素数Df1 が値「10」、第2差分画素数Df2 が値
「1」となって、乗車判断回数Cu は値「3」となる。
同様に、時刻t4 では、第1監視領域上には12画素か
らなる画素塊fa4が現れ、また第2監視領域上には1
0画素からなる画素塊fb4が現れる。これにより、第
1差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数Df2
が値「1」となり、降車判断回数CD がカウントアップ
されて値「1」となる。
の中央部付近が両監視領域上に位置することにより、第
1監視領域上には10画素からなる画素塊fa3が現
れ、また第2監視領域上には13画素からなる画素塊f
b3が現れる。これにより、人判断チェックフラグFh
に人間を示すフラグ「1」が格納され、そして第1差分
画素数Df1 が値「10」、第2差分画素数Df2 が値
「1」となって、乗車判断回数Cu は値「3」となる。
同様に、時刻t4 では、第1監視領域上には12画素か
らなる画素塊fa4が現れ、また第2監視領域上には1
0画素からなる画素塊fb4が現れる。これにより、第
1差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数Df2
が値「1」となり、降車判断回数CD がカウントアップ
されて値「1」となる。
【0118】時刻t5 では、第1監視領域上には12画
素からなる画素塊fa5が現れ、また第2監視領域上に
は7画素からなる画素塊fb5が現れる。これにより、
第1差分画素数Df1 が値「5」、第2差分画素数Df
2 が値「2」となり、乗車判断回数Cu がカウントアッ
プされて値「4」となる。時刻t6 では、第1監視領域
上には11画素からなる画素塊fa6が現れ、また第2
監視領域上には物体Fの後端部が位置することにより3
画素からなる画素塊fb6が現れる。これにより、第1
差分画素数Df1 が値「9」、第2差分画素数Df2 が
値「4」となり、乗車判断回数Cu が値「5」となる。
素からなる画素塊fa5が現れ、また第2監視領域上に
は7画素からなる画素塊fb5が現れる。これにより、
第1差分画素数Df1 が値「5」、第2差分画素数Df
2 が値「2」となり、乗車判断回数Cu がカウントアッ
プされて値「4」となる。時刻t6 では、第1監視領域
上には11画素からなる画素塊fa6が現れ、また第2
監視領域上には物体Fの後端部が位置することにより3
画素からなる画素塊fb6が現れる。これにより、第1
差分画素数Df1 が値「9」、第2差分画素数Df2 が
値「4」となり、乗車判断回数Cu が値「5」となる。
【0119】時刻t7 では、第1監視領域上には物体F
の後端部が位置することにより3画素からなる画素塊f
a7が現れる。一方、第2監視領域上には物体Fが通過
したことにより画素塊は存在しない。これにより、第1
差分画素数Df1 が値「11」、第2差分画素数Df2
が値「0」となり、乗車判断回数Cu が値「6」とな
る。第2監視領域は時刻t7 で、第1監視領域は時刻t
8 で共に画素塊は消滅している。これにより、この時刻
t8 において物体Fは監視領域上を通過したものと判定
され、前時刻t7 における乗車判断回数Cu (値
「6」)及び降車判断回数CD (値「1」)の大小関係
に基づき、この物体は乗車方向に移動したものと判定さ
れ、乗車人数Nu がカウントアップされて値「1」とな
る。
の後端部が位置することにより3画素からなる画素塊f
a7が現れる。一方、第2監視領域上には物体Fが通過
したことにより画素塊は存在しない。これにより、第1
差分画素数Df1 が値「11」、第2差分画素数Df2
が値「0」となり、乗車判断回数Cu が値「6」とな
る。第2監視領域は時刻t7 で、第1監視領域は時刻t
8 で共に画素塊は消滅している。これにより、この時刻
t8 において物体Fは監視領域上を通過したものと判定
され、前時刻t7 における乗車判断回数Cu (値
「6」)及び降車判断回数CD (値「1」)の大小関係
に基づき、この物体は乗車方向に移動したものと判定さ
れ、乗車人数Nu がカウントアップされて値「1」とな
る。
【0120】次に、図13及び図14(b)を参照して
第2の物体Gについての計数動作について説明する。こ
の場合、まず時刻t3 において、第2の物体G(以下、
単に物体Gという)の先端部が第1監視領域上に位置す
ることにより4画素の画素塊ga1が現れる。これによ
り、第1差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数
Df2 が値「4」となり、降車判断回数CD が値「1」
となる。時刻t4 では、物体Gの先端部が第2監視領域
上に位置するまで移動している。そして、第1監視領域
上には12画素の画素塊ga2が現れ、第2監視領域上
には4画素の画素塊gb2が現れる。これにより、第1
差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数Df2 が
値「12」となり、降車判断回数CD が値「2」にカウ
ントアップされる。
第2の物体Gについての計数動作について説明する。こ
の場合、まず時刻t3 において、第2の物体G(以下、
単に物体Gという)の先端部が第1監視領域上に位置す
ることにより4画素の画素塊ga1が現れる。これによ
り、第1差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数
Df2 が値「4」となり、降車判断回数CD が値「1」
となる。時刻t4 では、物体Gの先端部が第2監視領域
上に位置するまで移動している。そして、第1監視領域
上には12画素の画素塊ga2が現れ、第2監視領域上
には4画素の画素塊gb2が現れる。これにより、第1
差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数Df2 が
値「12」となり、降車判断回数CD が値「2」にカウ
ントアップされる。
【0121】時刻t5 では、物体Gのほぼ中央部が第1
監視領域上に位置するまで移動し、第1監視領域上には
13画素の画素塊ga3が現れ、第2監視領域上には4
画素の画素塊gb3が現れる。これにより、第1差分画
素数Df1 が値「3」、第2差分画素数Df2 が値
「9」となり、降車判断回数CD が値「3」になる。同
時にこの時刻t5 では、第1監視領域上及び第2監視領
域上に現れた画素塊ga3及びgb3の画素数がいずれ
も5画素以上となったことにより、人判断フラグチェッ
クフラグFhに人間を示す値「1」が格納される。
監視領域上に位置するまで移動し、第1監視領域上には
13画素の画素塊ga3が現れ、第2監視領域上には4
画素の画素塊gb3が現れる。これにより、第1差分画
素数Df1 が値「3」、第2差分画素数Df2 が値
「9」となり、降車判断回数CD が値「3」になる。同
時にこの時刻t5 では、第1監視領域上及び第2監視領
域上に現れた画素塊ga3及びgb3の画素数がいずれ
も5画素以上となったことにより、人判断フラグチェッ
クフラグFhに人間を示す値「1」が格納される。
【0122】以下、時刻t6 では、第1監視領域上の画
素塊ga4、第2監視領域上の画素塊gb3により、第
1差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数Df2
が値「1」となって、降車判断回数CD が値「4」とな
る。同様に時刻t7 では、第1監視領域上の画素塊ga
5、第2監視領域上の画素塊gb5により、第1差分画
素数Df1 が値「2」、第2差分画素数Df2 が値
「9」となって、降車判断回数CD が値「5」となる。
時刻t8 では、第1監視領域上には画素塊が存在せず、
第2監視領域上にのみ画素塊gb6が存在する。これに
より、第1差分画素数Df1 が値「2」、第2差分画素
数Df2 が値「9」となって、降車判断回数CD が値
「6」となる。
素塊ga4、第2監視領域上の画素塊gb3により、第
1差分画素数Df1 が値「0」、第2差分画素数Df2
が値「1」となって、降車判断回数CD が値「4」とな
る。同様に時刻t7 では、第1監視領域上の画素塊ga
5、第2監視領域上の画素塊gb5により、第1差分画
素数Df1 が値「2」、第2差分画素数Df2 が値
「9」となって、降車判断回数CD が値「5」となる。
時刻t8 では、第1監視領域上には画素塊が存在せず、
第2監視領域上にのみ画素塊gb6が存在する。これに
より、第1差分画素数Df1 が値「2」、第2差分画素
数Df2 が値「9」となって、降車判断回数CD が値
「6」となる。
【0123】時刻t9 では、第1監視領域及び第2監視
領域の両監視領域上には画素塊は存在せず、領域Pan
及び領域Pbn の保持値すなわち画素数はいずれも値
「0」となる。これにより、この時刻t9 において物体
Fは監視領域上を通過したものと判定され、前時刻t8
における乗車判断回数Cu (値「0」)及び降車判断回
数CD (値「6」)の大小関係に基づき、この物体は降
車方向に移動したものと判定され、降車人数ND がカウ
ントアップされて値「1」となる。
領域の両監視領域上には画素塊は存在せず、領域Pan
及び領域Pbn の保持値すなわち画素数はいずれも値
「0」となる。これにより、この時刻t9 において物体
Fは監視領域上を通過したものと判定され、前時刻t8
における乗車判断回数Cu (値「0」)及び降車判断回
数CD (値「6」)の大小関係に基づき、この物体は降
車方向に移動したものと判定され、降車人数ND がカウ
ントアップされて値「1」となる。
【0124】ところで、図13における時刻t8 〜t10
において、第3の物体Hと第4の物体Iが現れ、これら
の物体H及び物体Iは時間の経過に伴ない1つの画素塊
に結合している。このような場合、結合した画素塊につ
いての結合直前の画素数を取得し、一方の画素塊の画素
数が所定値以下であった場合には、1つの画像すなわち
本来人間の一部として検出されるべき物体が結合したと
し、この所定値以下の画像については存在しなかったも
のとして扱う。また双方の画素塊がともに所定値を越え
ていた場合には複数の人間が接触した画像として扱う。
図13で例示したような場合には、物体Iが所定値以下
の画素塊と判定され、存在しなかったものとして扱わ
れ、結合後の画素塊については物体Hとして扱われる。
において、第3の物体Hと第4の物体Iが現れ、これら
の物体H及び物体Iは時間の経過に伴ない1つの画素塊
に結合している。このような場合、結合した画素塊につ
いての結合直前の画素数を取得し、一方の画素塊の画素
数が所定値以下であった場合には、1つの画像すなわち
本来人間の一部として検出されるべき物体が結合したと
し、この所定値以下の画像については存在しなかったも
のとして扱う。また双方の画素塊がともに所定値を越え
ていた場合には複数の人間が接触した画像として扱う。
図13で例示したような場合には、物体Iが所定値以下
の画素塊と判定され、存在しなかったものとして扱わ
れ、結合後の画素塊については物体Hとして扱われる。
【0125】なお、この第2の実施例において、第1ス
テップ11上に貼付された第1ラベル3aと第2ステッ
プ12上に貼付された第2ラベル3bとの間隔に関し、
これらのラベル3a及び3bの間隔は人間の体型にあわ
せて設定する必要がある。これは、両者を隣接状態で配
置すると、2つの撮像ユニット4A及び4Bすなわち各
監視領域上からの撮像データ(明るさ分布データ)が同
じとなり、人間(物体)の移動方向を検出することが難
しくなってしまう。また、距離を隔てて配置すると、人
間は1つの監視領域上しか跨ぐことができず、各監視領
域上で抽出された人間の対応付けが困難になる。従っ
て、両ラベルの配置間隔は、人間の厚みすなわち腹部
(前面)から背部(後面)までの距離に応じた値に設定
される。
テップ11上に貼付された第1ラベル3aと第2ステッ
プ12上に貼付された第2ラベル3bとの間隔に関し、
これらのラベル3a及び3bの間隔は人間の体型にあわ
せて設定する必要がある。これは、両者を隣接状態で配
置すると、2つの撮像ユニット4A及び4Bすなわち各
監視領域上からの撮像データ(明るさ分布データ)が同
じとなり、人間(物体)の移動方向を検出することが難
しくなってしまう。また、距離を隔てて配置すると、人
間は1つの監視領域上しか跨ぐことができず、各監視領
域上で抽出された人間の対応付けが困難になる。従っ
て、両ラベルの配置間隔は、人間の厚みすなわち腹部
(前面)から背部(後面)までの距離に応じた値に設定
される。
【0126】また、この第2の実施例では、撮像ユニッ
ト4A及び4Bにより2つの監視領域上の撮像データを
取得する構成となっていたが、撮像ユニットを増設する
ことによりさらに多数(例えば4つ)の監視領域上の撮
像データを取得する構成としてもよい。このように、多
数の監視領域上の画像を取得する構成とすることによ
り、高精度の計数動作を実現することができる。また、
エリアCCDを使うことによって、撮像ユニットを増設
することなしに複数の監視領域の撮像データを取得でき
る。
ト4A及び4Bにより2つの監視領域上の撮像データを
取得する構成となっていたが、撮像ユニットを増設する
ことによりさらに多数(例えば4つ)の監視領域上の撮
像データを取得する構成としてもよい。このように、多
数の監視領域上の画像を取得する構成とすることによ
り、高精度の計数動作を実現することができる。また、
エリアCCDを使うことによって、撮像ユニットを増設
することなしに複数の監視領域の撮像データを取得でき
る。
【0127】次に、図19を参照して本発明の第3の実
施例について説明する。この第3の実施例は、本発明を
銀行あるいはコンビニエンスストアといった店舗に適用
した場合について示したものである。図19(a)にお
いて、8は店舗内(屋内)と店舗外(屋外)とを仕切る
スライド式の扉を備えた自動ドアである。そして、この
自動ドア8は、上部レール81と、下部レール82と、
扉83とから構成されている。そして、この扉83は、
さらに右側扉83aと左側扉83bとから構成され、そ
の上端部は上部レール81に摺同自在に取り付けられ、
その下端部もまた下部レール82に摺動自在に取り付け
られている。また、これらの扉83a及び83bはその
対向部はこの自動ドア8の間口方向中央に位置付けら
れ、そしてそれぞれが左右方向に移動するように構成さ
れている。
施例について説明する。この第3の実施例は、本発明を
銀行あるいはコンビニエンスストアといった店舗に適用
した場合について示したものである。図19(a)にお
いて、8は店舗内(屋内)と店舗外(屋外)とを仕切る
スライド式の扉を備えた自動ドアである。そして、この
自動ドア8は、上部レール81と、下部レール82と、
扉83とから構成されている。そして、この扉83は、
さらに右側扉83aと左側扉83bとから構成され、そ
の上端部は上部レール81に摺同自在に取り付けられ、
その下端部もまた下部レール82に摺動自在に取り付け
られている。また、これらの扉83a及び83bはその
対向部はこの自動ドア8の間口方向中央に位置付けら
れ、そしてそれぞれが左右方向に移動するように構成さ
れている。
【0128】この自動ドア8の上方部すなわち上部レー
ル81には、撮像部4が取り付けられている。この撮像
部4は、上部レール81の屋外側(同図において右側)
に設けられた屋外側撮像ユニット4Cと、上部レール8
1の屋内側(同図において左側)に設けられた屋外側撮
像ユニット4Dとから構成されている。そして、これら
の撮像ユニット4C及び4Dには、多数の走査線からな
る方形状領域の画像を撮像するCCDカメラが用いられ
ている。より詳細には、同図に点線の方形領域として図
示したように、屋外側撮像ユニット4Cは自動ドア8の
間口近傍であってその屋内側の床面領域である屋外側撮
像領域400Cを撮像し、屋内側撮像ユニット4Dは自
動ドア8の間口近傍であってその屋外側の床面領域であ
る屋内側撮像領域400Dを撮像している。
ル81には、撮像部4が取り付けられている。この撮像
部4は、上部レール81の屋外側(同図において右側)
に設けられた屋外側撮像ユニット4Cと、上部レール8
1の屋内側(同図において左側)に設けられた屋外側撮
像ユニット4Dとから構成されている。そして、これら
の撮像ユニット4C及び4Dには、多数の走査線からな
る方形状領域の画像を撮像するCCDカメラが用いられ
ている。より詳細には、同図に点線の方形領域として図
示したように、屋外側撮像ユニット4Cは自動ドア8の
間口近傍であってその屋内側の床面領域である屋外側撮
像領域400Cを撮像し、屋内側撮像ユニット4Dは自
動ドア8の間口近傍であってその屋外側の床面領域であ
る屋内側撮像領域400Dを撮像している。
【0129】そして、撮像部4が上述した方形領域を撮
像する構成になったことに伴い、画像が結像するセンサ
部は、図19(b)に示すように、その構成画素が行列
方向に配列されたCCDエリアセンサ53c及び53d
として構成されている。なお、この第3の実施例におけ
る他の構成、より詳細には撮像部4に接続される構成
は、上述した第2の実施例とほぼ同様であり、制御部及
び外部メモリ(図11における制御部5及び外部メモリ
7に相当)が接続されている。
像する構成になったことに伴い、画像が結像するセンサ
部は、図19(b)に示すように、その構成画素が行列
方向に配列されたCCDエリアセンサ53c及び53d
として構成されている。なお、この第3の実施例におけ
る他の構成、より詳細には撮像部4に接続される構成
は、上述した第2の実施例とほぼ同様であり、制御部及
び外部メモリ(図11における制御部5及び外部メモリ
7に相当)が接続されている。
【0130】そして、この第3の実施例における制御部
は、屋外側撮像領域400Cの撮像データより適宜距離
離間した2本の走査線401及び402上の画像データ
を取得するとともに屋内側撮像領域400Dの撮像デー
タより2本の走査線403及び404上の画像データす
なわちCCDエリアセンサ53c及び53dにおける斜
線部領域531(走査線401に相当)、斜線部領域5
32(走査線402に相当)、斜線部領域533(走査
線403)及び斜線部領域534(走査線404に相
当)を取得し、この複数の斜線部領域531〜534の
画像に基づいて第2の実施例と同様の計数動作を実行す
る。そして、屋外から店舗内に入る人数と、店舗内から
屋外に出る人数とを個別に計数し、操作者による適宜操
作により、この計数結果を外部メモリに格納する。
は、屋外側撮像領域400Cの撮像データより適宜距離
離間した2本の走査線401及び402上の画像データ
を取得するとともに屋内側撮像領域400Dの撮像デー
タより2本の走査線403及び404上の画像データす
なわちCCDエリアセンサ53c及び53dにおける斜
線部領域531(走査線401に相当)、斜線部領域5
32(走査線402に相当)、斜線部領域533(走査
線403)及び斜線部領域534(走査線404に相
当)を取得し、この複数の斜線部領域531〜534の
画像に基づいて第2の実施例と同様の計数動作を実行す
る。そして、屋外から店舗内に入る人数と、店舗内から
屋外に出る人数とを個別に計数し、操作者による適宜操
作により、この計数結果を外部メモリに格納する。
【0131】このように構成された第3の実施例におい
ては、各撮像ユニットに多数の走査線からなる方形状領
域の画像を撮像するものを用い、そして取得した方形状
領域の画像から適宜距離離間した複数の走査線の画像デ
ータを取得し、さらにこの複数の走査線上の画像データ
に基づき人間を計数するように構成している。この構成
では、複数の監視領域上を1つの撮像ユニットにより監
視することができ、装置構成を簡素にすることができ
る。
ては、各撮像ユニットに多数の走査線からなる方形状領
域の画像を撮像するものを用い、そして取得した方形状
領域の画像から適宜距離離間した複数の走査線の画像デ
ータを取得し、さらにこの複数の走査線上の画像データ
に基づき人間を計数するように構成している。この構成
では、複数の監視領域上を1つの撮像ユニットにより監
視することができ、装置構成を簡素にすることができ
る。
【0132】また、この第3の実施例では、上述した第
1の実施例及び第2の実施例におけるラベル3(3a及
び3b)を設けず、床面の画像を直接参照データとして
用いる構成としている。このラベル3は、人間の検知確
度を上げることを目的として配設されたものであるが、
本発明による方式によれば、この第3の実施例に示すよ
うに、この検出ラベルは必ずしも必要でない。すなわ
ち、扉が開いた瞬間といった人間がいないときの床面の
明るさ分布データを予め記憶し、その明るさ分布データ
と計測時の明るさ分布を比較することにより、人間を検
出することができる。しかしながら、床面などの明るさ
分布について調べるより図2(b)に示した様な単純で
濃淡の明確なパターンの明るさ分布について調べるほう
が容易であり、誤検知を少ないできるといった利点があ
る。
1の実施例及び第2の実施例におけるラベル3(3a及
び3b)を設けず、床面の画像を直接参照データとして
用いる構成としている。このラベル3は、人間の検知確
度を上げることを目的として配設されたものであるが、
本発明による方式によれば、この第3の実施例に示すよ
うに、この検出ラベルは必ずしも必要でない。すなわ
ち、扉が開いた瞬間といった人間がいないときの床面の
明るさ分布データを予め記憶し、その明るさ分布データ
と計測時の明るさ分布を比較することにより、人間を検
出することができる。しかしながら、床面などの明るさ
分布について調べるより図2(b)に示した様な単純で
濃淡の明確なパターンの明るさ分布について調べるほう
が容易であり、誤検知を少ないできるといった利点があ
る。
【0133】なお、以上の各実施例では検出目的とする
物体を人間とした例について説明したが、本発明の応用
して、高速道路などを走行する車両の計数を行う走行車
両計数装置を構成することもできる。この場合、撮像手
段4は道路の横断線上をその全域に亘って撮像するよう
に構成し、また検出目的とする物体の大きさすなわち塊
画像の大きさを乗用車あるいはトラックといった車両の
大きさとし、さらに計測データのサンプリング周期を車
両の走行速度にあわせた短周期とする。
物体を人間とした例について説明したが、本発明の応用
して、高速道路などを走行する車両の計数を行う走行車
両計数装置を構成することもできる。この場合、撮像手
段4は道路の横断線上をその全域に亘って撮像するよう
に構成し、また検出目的とする物体の大きさすなわち塊
画像の大きさを乗用車あるいはトラックといった車両の
大きさとし、さらに計測データのサンプリング周期を車
両の走行速度にあわせた短周期とする。
【0134】そして、以上の説明から明らかなように、
本発明の基本構成と、各実施例の動作を示すフローチャ
ートとは次の対応関係を有している。すなわち、本発明
の基本構成における塊画像抽出手段54aは、図8のフ
ローチャートにおけるステップS211〜S220及び
図9のフローチャートにおけるステップS310(図8
のフローチャートにおけるステップS230の一部に相
当)と、図15のフローチャートにおけるステップS4
20〜S430及び図17のフローチャートにおけるス
テップS610(図15のフローチャートにおけるステ
ップS430の一部に相当)に対応している。物体判定
手段54bは、図8のフローチャートにおけるステップ
S241と、図16のフローチャートにおけるステップ
S530〜S533に対応している。通過検知手段54
cは、図8のフローチャートにおけるステップS243
と、図15のフローチャートにおけるステップS440
〜S450に対応している。
本発明の基本構成と、各実施例の動作を示すフローチャ
ートとは次の対応関係を有している。すなわち、本発明
の基本構成における塊画像抽出手段54aは、図8のフ
ローチャートにおけるステップS211〜S220及び
図9のフローチャートにおけるステップS310(図8
のフローチャートにおけるステップS230の一部に相
当)と、図15のフローチャートにおけるステップS4
20〜S430及び図17のフローチャートにおけるス
テップS610(図15のフローチャートにおけるステ
ップS430の一部に相当)に対応している。物体判定
手段54bは、図8のフローチャートにおけるステップ
S241と、図16のフローチャートにおけるステップ
S530〜S533に対応している。通過検知手段54
cは、図8のフローチャートにおけるステップS243
と、図15のフローチャートにおけるステップS440
〜S450に対応している。
【0135】途切れ検出手段54dは、図15のフロー
チャートにおけるステップS440に対応し、通過検出
手段54eは同じくステップS450に対応している。
二値化情報取得手段54fは、図8のフローチャートに
おけるステップS211〜S212と、図15のフロー
チャートにおねるステップS420〜S423に対応し
ている。塊画像取得手段54gは、図9のフローチャー
トにおけるステップS310〜S313と、図17のフ
ローチャートにおけるステップS610〜S613に対
応している。
チャートにおけるステップS440に対応し、通過検出
手段54eは同じくステップS450に対応している。
二値化情報取得手段54fは、図8のフローチャートに
おけるステップS211〜S212と、図15のフロー
チャートにおねるステップS420〜S423に対応し
ている。塊画像取得手段54gは、図9のフローチャー
トにおけるステップS310〜S313と、図17のフ
ローチャートにおけるステップS610〜S613に対
応している。
【0136】参照データ取得手段54hは、図7のフロ
ーチャートにおけるステップS120に対応し、差分情
報算出手段54iは、図8のフローチャートにおけるス
テップS211と、図15のフローチャートにおけるス
テップS420及びS422に対応している。移動方向
判定手段54jは、図16のフローチャートにおけるス
テップS540〜544及び図18のフローチャートに
おけるステップS720に対応している。そして、第1
通過物体計数手段54kは、図8のフローチャートにお
けるS240〜S243対応し、第2通過物体計数手段
54mは、図18のフローチャートにおけるS721及
びS722に対応している。
ーチャートにおけるステップS120に対応し、差分情
報算出手段54iは、図8のフローチャートにおけるス
テップS211と、図15のフローチャートにおけるス
テップS420及びS422に対応している。移動方向
判定手段54jは、図16のフローチャートにおけるス
テップS540〜544及び図18のフローチャートに
おけるステップS720に対応している。そして、第1
通過物体計数手段54kは、図8のフローチャートにお
けるS240〜S243対応し、第2通過物体計数手段
54mは、図18のフローチャートにおけるS721及
びS722に対応している。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通過物体
検知装置及び通過物体計数装置によれば、次の効果を奏
する。すなわち、物体の移動方向に交差する直線領域上
の画像情報を取得するとともにこの画像情報より物体に
対応する塊画像すなわち物体の横断部分の画像を抽出
し、この塊画像の大きさが所定の大きさであった場合に
この塊画像を検出目的の物体と判定し、この検出目的の
物体と判定された物体について通過を判定するように構
成したので、複数の物体が並んで通過した際、各物体は
それぞれ個別の画像情報として検出される。これによ
り、複数の物体が並んだ状態で監視領域を通過した場合
においても各物体を正確に検知することができる。
検知装置及び通過物体計数装置によれば、次の効果を奏
する。すなわち、物体の移動方向に交差する直線領域上
の画像情報を取得するとともにこの画像情報より物体に
対応する塊画像すなわち物体の横断部分の画像を抽出
し、この塊画像の大きさが所定の大きさであった場合に
この塊画像を検出目的の物体と判定し、この検出目的の
物体と判定された物体について通過を判定するように構
成したので、複数の物体が並んで通過した際、各物体は
それぞれ個別の画像情報として検出される。これによ
り、複数の物体が並んだ状態で監視領域を通過した場合
においても各物体を正確に検知することができる。
【0138】また、監視領域としての直線状領域に現れ
る物体の塊画像について、物体の移動に伴う塊画像の途
切れを検出し、この塊画像の途切れにより物体の通過を
検出するように構成しているので、物体の通過をより簡
単に検出することができる。
る物体の塊画像について、物体の移動に伴う塊画像の途
切れを検出し、この塊画像の途切れにより物体の通過を
検出するように構成しているので、物体の通過をより簡
単に検出することができる。
【0139】また、監視領域としての直線状領域を複数
の単位領域に分割し、撮像手段4からの画像情報に基づ
いて前記単位領域毎の物体の有無を示す二値化情報を生
成し、この二値化情報から物体有りの情報が所定単位領
域連続して存在した場合に、この単位領域群を塊画像と
して取得するので、塊画像を取得するための動作が簡単
にすることができる。
の単位領域に分割し、撮像手段4からの画像情報に基づ
いて前記単位領域毎の物体の有無を示す二値化情報を生
成し、この二値化情報から物体有りの情報が所定単位領
域連続して存在した場合に、この単位領域群を塊画像と
して取得するので、塊画像を取得するための動作が簡単
にすることができる。
【0140】また、参照データ取得手段が取得した参照
データと差分情報算出手段が取得した計測データとから
差分データを算出し、この差分情報算出手段が算出した
差分データに基づいて塊画像を抽出するので、物体の抽
出を確実に行うことができる。
データと差分情報算出手段が取得した計測データとから
差分データを算出し、この差分情報算出手段が算出した
差分データに基づいて塊画像を抽出するので、物体の抽
出を確実に行うことができる。
【0141】また、監視領域として複数の直線状領域を
設定し、これらの直線状領域に現れた塊画像の大きさの
変化に基づいて物体の移動方向を判定するようにしたの
で、複数の物体が並んで通過した場合においても各物体
は個別の塊画像として検出され、その塊画像の大きさも
各物体毎に検出される。従って、監視領域を通過する物
体について複数の物体を同時に検出することができると
ともに検出された物体についてその移動方向をも検出す
ることができる。
設定し、これらの直線状領域に現れた塊画像の大きさの
変化に基づいて物体の移動方向を判定するようにしたの
で、複数の物体が並んで通過した場合においても各物体
は個別の塊画像として検出され、その塊画像の大きさも
各物体毎に検出される。従って、監視領域を通過する物
体について複数の物体を同時に検出することができると
ともに検出された物体についてその移動方向をも検出す
ることができる。
【0142】また、検出目的とする物体に相当する塊画
像の大きさ情報を比較対象として物体の種類を判定する
ように構成したので、塊画像の種類判定を容易に行うこ
とができる。
像の大きさ情報を比較対象として物体の種類を判定する
ように構成したので、塊画像の種類判定を容易に行うこ
とができる。
【0143】また、通過物体計数手段は、上述した通過
物体検知装置からの物体通過検知情報に基づいて前記監
視領域を通過する物体の通過数を計数するので、前記監
視領域を複数の物体が並んだ状態で通過してもその通過
数を正確に計数することができる。
物体検知装置からの物体通過検知情報に基づいて前記監
視領域を通過する物体の通過数を計数するので、前記監
視領域を複数の物体が並んだ状態で通過してもその通過
数を正確に計数することができる。
【0144】また、車両の出入口1の天井部に撮像手段
4を設け、この撮像手段4により車両の出入口1を通過
する乗降客を検知及び計数するように構成したので、乗
降客の検知及び計数が困難な車両において、その検知及
び計数を行うことができる。
4を設け、この撮像手段4により車両の出入口1を通過
する乗降客を検知及び計数するように構成したので、乗
降客の検知及び計数が困難な車両において、その検知及
び計数を行うことができる。
【図1】本発明の基本構成を説明する図である。
【図2】第1の実施例における構成を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図3】第1の実施例における電気的構成を説明する図
である。
である。
【図4】第1の実施例におけるRAM56の構成を説明
する図である。
する図である。
【図5】第1の実施例における一連の動作を説明する図
である。
である。
【図6】第1の実施例における時間経過に伴うCPU5
4の動作状態を説明する模式図である。
4の動作状態を説明する模式図である。
【図7】第1及び第2の実施例における主動作を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図8】第1の実施例における計測・警報・計数処理を
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図9】第1の実施例における画素塊のナンバリング処
理を説明するフローチャートである。
理を説明するフローチャートである。
【図10】第2の実施例における構成を説明する斜視図
である。
である。
【図11】第2の実施例における電気的構成を説明する
図である。
図である。
【図12】第2の実施例におけるRAM56の構成を説
明する図である。
明する図である。
【図13】第1の実施例における一連の動作を説明する
図である。
図である。
【図14】第2の実施例における時間経過に伴うCPU
54の動作状態を説明する模式図である。
54の動作状態を説明する模式図である。
【図15】第2の実施例における計測・警報・計数処理
を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
【図16】第2の実施例における計測・警報・計数処理
を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
【図17】第2の実施例における画素塊のナンバリング
処理を説明するフローチャートである。
処理を説明するフローチャートである。
【図18】第2の実施例における消滅した画素塊につい
ての計数処理を説明するフローチャートである。
ての計数処理を説明するフローチャートである。
【図19】第3の実施例における構成を説明する斜視図
である。
である。
【図20】従来装置の構成を説明する図である。
1 ステップ部 11 第1ステップ 12 第2ステップ 2 壁部 21 扉 3、3a、3b ラベル(監視領域) 4 撮像部 41 CCDラインセンサ 4A、4B、4C、4D 撮像ユニット 5 制御部 54 CPU 55 ROM 56 RAM 7 外部メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤浪 一友 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内
Claims (10)
- 【請求項1】 所定の通路を移動する物体を検出する通
過物体検知装置において、 前記物体の移動方向に交差する直線領域として設定され
た監視領域上の画像をその上方から取得する撮像手段
と、 前記撮像手段からの画像情報に基づいて前記監視領域上
に存在する物体についての塊画像情報を抽出する塊画像
抽出手段と、 前記塊画像抽出手段により抽出された塊画像情報に基づ
いて塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大きさ情報
に基づいて、検出対象の物体が目的とする物体であるか
否かを判定する物体判定手段と、 前記物体判定手段からの物体の種類を示す物体判定情報
に基づいて、検出対象となった物体の通過を検知する通
過検知手段とを有することを特徴とする通過物体検知装
置。 - 【請求項2】 前記通過検知手段は、前記物体判定手段
からの塊画像の大きさ情報に基づいて物体の移動に伴う
塊画像の途切れを検出する途切れ検出手段と、前記途切
れ検出手段からの塊画像の途切れを示す途切れ情報及び
前記物体判定手段からの検出対象を示す物体判定情報に
基づいて、検出目的となる物体の通過を検出する通過検
出手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通過
物体検知装置。 - 【請求項3】 前記撮像手段は、前記監視領域上の画像
を複数の単位領域に分割した画像情報として取得するよ
う構成され、 前記塊画像抽出手段は、前記撮像手段からの画像情報に
基づき、前記監視領域上における物体の有無を示す前記
単位領域毎の二値化情報を取得する二値化情報取得手段
と、前記二値化情報取得手段からの二値化情報に基づ
き、物体有りを示す情報が所定数連続して付与された単
位領域を塊画像とする塊画像取得手段とを有し、 途切れ検出手段は、一時点前における塊画像取得手段か
らの塊画像情報と、現時点における塊画像取得手段から
の塊画像情報に基づいて、物体の通過に伴う画像の途切
れを検出することを特徴とする請求項2記載の通過物体
検知装置。 - 【請求項4】 物体が存在しない状態における監視領域
上の画像情報を参照データとして取得する参照データ取
得手段を有し、 前記塊画像抽出手段は、前記参照データ取得手段からの
参照データと、実際の計測時における監視領域上の画像
情報として取得された計測データとの差分値を差分デー
タとして算出する差分情報算出手段を有し、当該差分情
報算出手段により算出された差分データに基づいて塊画
像を抽出することを特徴とする請求項1、2又は3記載
の通過物体検知装置。 - 【請求項5】 前記撮像手段は、互いに平行な複数の直
線領域の画像を前記監視領域の画像として取得する複数
の撮像部を有し、前記塊画像抽出手段は、前記複数の撮
像部からの複数の画像情報のそれぞれについて、前記監
視領域を構成する複数の直線領域上に存在する物体につ
いての塊画像情報を抽出し、前記物体判定手段は、前記
塊画像抽出手段からの塊画像情報に基づいて抽出された
塊画像の大きさを取得するよう構成するとともに、 前記物体判定手段からの塊画像の大きさ情報を取得し、
当該塊画像の大きさ情報の変化状態に基づいて物体の移
動方向を判定する移動方向判定手段を設け、 前記通過検知手段は、前記移動方向判定手段からの移動
方向情報に基づいて移動方向毎に物体の通過を検知する
ように構成したことを特徴とする請求項1、2、3又は
4記載の通過物体検知装置。 - 【請求項6】 前記物体判定手段は、取得した塊画像の
大きさと、目的とする物体の種類に応じた大きさに基づ
いて定められた所定値とを比較することにより、前記塊
画像抽出手段により抽出された物体の種類を判定し、 前記通過検知手段は、前記物体判定手段が目的とする種
類と判定した物体について、その通過を検知することを
特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の通過物体
検知装置。 - 【請求項7】 請求項1、2、3又は4記載の通過物体
検知装置と、 前記通過物体検知装置からの物体通過検知情報に基づい
て、前記監視領域を通過した物体の数を計数する第1通
過物体計数手段を有することを特徴とする通過物体計数
装置。 - 【請求項8】 請求項5又は6記載の通過物体検知装置
と、 前記通過物体検知装置からの物体通過検知情報及び移動
方向情報に基づいて、 前記監視領域を通過した物体の数を移動方向毎に計数す
る第2通過物体計数手段を有することを特徴とする通過
物体計数装置。 - 【請求項9】 車両の出入口の天井部に設けられ、前記
出入口の床面上であって、車両に乗降する人間の移動方
向に交差する直線領域を監視領域として撮像する撮像手
段と、 物体が存在しない状態における監視領域上の画像情報と
しての参照データと実際の計測時における監視領域上の
画像情報として取得された計測データの差分データに基
づいて、前記監視領域上に存在する物体についての塊画
像情報を抽出する塊画像抽出手段と、 前記塊画像抽出手段により抽出された塊画像の大きさを
取得し、当該塊画像の大きさと、人間の大きさに基づい
て定められた所定値とを比較することにより検出対象の
物体が人間であるか否かを判定する物体判定手段と、 前記物体判定手段からの物体判定情報に基づき、人間で
あると判定された検出対象の物体について、その通過を
検知する通過検知手段と、 前記通過検知手段からの物体通過検知情報に基づいて、
前記監視領域を通過した人間の数を計数する第1通過物
体計数手段とを有し、 前記出入口を介して車両に乗降する人間の数を計数する
ことを特徴とする通過物体計数装置。 - 【請求項10】 前記撮像手段は、車両の出入口の天井
部に設けられ、前記出入口の床面上であって、車両に乗
降する人間の移動方向に交差する方向の互いに平行な複
数の直線領域を監視領域として撮像する複数の撮像部を
有し、 前記塊画像抽出手段は、前記複数の撮像部からの複数の
画像情報のそれぞれについて、物体が存在しない状態に
おける監視領域上の画像情報としての参照データと実際
の計測時における監視領域上の画像情報として取得され
た計測データの差分データに基づいて、前記監視領域を
構成する複数の直線領域上に存在する物体についての塊
画像情報を抽出し、 前記物体判定手段は、前記監視領域を構成する少なくと
も1つの直線領域について、前記塊画像抽出手段により
抽出された塊画像の大きさを取得し、当該塊画像の大き
さと、人間の大きさに基づいて定められた所定値とを比
較することにより検出対象の物体が人間であるか否かを
判定するよう構成するとともに、 前記物体判定手段からの塊画像の大きさ情報を取得し、
当該塊画像の大きさ情報の変化状態に基づいて物体の移
動方向を判定する移動方向判定手段と、 通過検知手段からの物体通過検知情報及び移動方向判定
手段からの移動方向情報に基づいて、前記監視領域を通
過した物体の数を移動方向毎に計数する第2通過物体計
数手段とを有し、 前記出入口を介して車両に乗降する人間の数を、乗車人
数、降車人数別に計数することを特徴とする通過物体計
数装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13385595A JPH08329213A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 通過物体検知装置及び通過物体計数装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13385595A JPH08329213A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 通過物体検知装置及び通過物体計数装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08329213A true JPH08329213A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15114618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13385595A Withdrawn JPH08329213A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 通過物体検知装置及び通過物体計数装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08329213A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000155177A (ja) * | 1998-11-20 | 2000-06-06 | Nikon Corp | 人体検知装置および人体検知方法 |
JP2005326966A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Mitsubishi Electric Corp | 人数カウント装置 |
JP2006302167A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Nabtesco Corp | 通行者計数装置及び計数機能付き自動ドア |
JP2014092998A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Nippon Signal Co Ltd:The | 乗降客数カウントシステム |
CN107423752A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-12-01 | 网易(杭州)网络有限公司 | 图片的大小超标检测方法及装置、检测服务器 |
CN110462693A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-15 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 门锁及识别方法 |
JP2020507175A (ja) * | 2017-01-25 | 2020-03-05 | キャリア コーポレイションCarrier Corporation | 人物船外落下検出システム用のラインアレイカメラ |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13385595A patent/JPH08329213A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2020507175A (ja) * | 2017-01-25 | 2020-03-05 | キャリア コーポレイションCarrier Corporation | 人物船外落下検出システム用のラインアレイカメラ |
CN107423752A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-12-01 | 网易(杭州)网络有限公司 | 图片的大小超标检测方法及装置、检测服务器 |
CN110462693A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-15 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 门锁及识别方法 |
CN110462693B (zh) * | 2019-06-28 | 2022-04-22 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 门锁及识别方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |