JP2000172993A - 駐車場の車両管理設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】大規模駐車場の入庫管理を容易に実施でき、駐
車区画不明の利用者に、入庫時刻と車色とでその位置を
知らせることができる。 【解決手段】入庫検出装置６信号に基づいて入庫車両Ｍ
を撮像する車番検出カメラ７および車色検出カメラ８の
画像から、入庫車両Ｍの車番を判断する車番認識装置１
２と色を判断する車色判別装置１３を設け、駐車場全体
を撮像する場内監視カメラ５の画像から移動する入庫車
両Ｍを追尾して入庫された駐車区画を認識する入庫区画
識別装置１４を設け、車番認識装置１２と色彩判別装置
１３と入庫区画識別装置１４からの車両データを蓄積す
るデータ処理装置１５に、キーボード１６から入庫時刻
と車色のデータを入力することにより、ＣＲＴ１７に入
庫車両Ｍの入庫区画１を表示するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広い敷地を持つ大
型集客設備や高速道路パーキングエリアなどの大規模駐
車場において、入出庫車両や駐車区画を管理するための
車両管理設備に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、広い敷地を有する広域大規模駐車
施設では、車の出入りがあまり管理されておらず、特に
混雑時のみ整理する指導員を配置している。また、入庫
車両数と出庫車両数とをカウントして、駐車余地を検出
し、空きありや満車などの表示を自動的に行う場合もあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、広い敷地を
有する広域大規模駐車施設では、長時間にわたるイベン
トなどを終えて帰った運転者が広大な敷地のどの駐車区
画に自分の車を駐車したかを覚えておらず、自分の車を
発見できないで、広い敷地を探し回ることがあった。

【０００４】本発明は、上記問題点を解決して、大規模
駐車場において入庫車両を正確に管理して、入庫した車
の駐車区画を運転者に正確に指示することができる駐車
場の車両管理設備を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、入庫車両を検出する入庫検出装置と、この
入庫検出装置の信号に基づいて入庫車両を撮像する車番
撮像装置および車色撮像装置と、この車番撮像装置から
出力される画像から入庫車両のナンバープレートの車番
を判断する車番認識装置および車色撮像装置の出力画像
から車両の色を判断する車色判別装置と、駐車場全体の
駐車区画および車両を撮像する場内監視撮像装置と、こ
の場内監視撮像装置から出力される画像から移動する入
庫車両を追尾して入庫された駐車区画を判別する入庫区
画識別装置と、前記車番認識装置と車色判別装置と入庫
区画識別装置からの信号に基づいて、入庫車両の入庫時
刻と入庫区画と車番と車色からなる車両データを蓄積す
るデータ処理装置と、入力装置により車の入庫時刻と車
色のデータをデータ処理装置に入力することにより、そ
の入庫車両の入庫区画を表示する出力装置とを具備した
ものである。

【０００６】上記構成によれば、運転者が入庫したおよ
その時刻と車両の色を直接、あるいは間接的に係員に告
げて入力装置に入力することにより、データ処理装置に
蓄積された車両データに基づいて出力装置にその車両の
入庫区画を表示させることができ、利用者に的確なサー
ビスを実施することができる。

【０００７】また請求項２記載の発明は、上記構成にお
いて、入庫区画識別装置により場内監視撮像装置の画像
から駐車区画から発進移動して出庫した車を検出し、こ
の検出信号により、データ処理装置では車両の車両デー
タを消去するように構成され、入庫部に、前記データ処
理装置のデータに基づいて、空き駐車区画を入庫車両に
表示する空き区画表示盤を設けたものである。

【０００８】上記構成によれば、出庫移動する出庫車両
を追尾して出庫車両をカウントし、駐車場に現在入庫し
ている車両数を正確に認識することができ、また車両デ
ータに基づいて駐車区画の空きデータを入庫車両に教え
入庫位置を指示することができる。

【０００９】さらに請求項３記載の発明は、上記構成に
おいて、車番撮像装置と車色撮像装置とを１台の車両撮
像装置により構成したものである。上記構成によれば、
１台の撮像装置ですむので、設備コストを低減すること
ができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る駐車場の車
両管理設備の実施の形態を図１〜図６に基づいて説明す
る。この駐車場は、図２に示すように、広い敷地に多数
の駐車区画１と移動通路２と入庫部３と出庫部４とを設
けたもので、駐車場全域を撮影可能な場内監視撮像装置
である複数の場内監視カメラ５が設置されている。

【００１１】入庫部３には、図１に示すように、入庫検
出装置６と、車番撮像装置である車番検出カメラ７およ
び車色撮像装置である車色検出カメラ８と、空き区画表
示盤９が設置されている。また入庫部３近傍の管理棟１
１には、車番検出カメラ７により得られた画像から入庫
車両Ｍのナンバープレートの車番を判断する車番認識装
置１２と、車色検出カメラ８から得られた画像から車両
の色を判断し、さらに入庫車両Ｍに固有番号を発行する
車色判別装置１３と、場内監視カメラ５により得られた
画像から移動する入庫車両Ｍを追尾して入庫された駐車
区画を認識する入庫区画識別装置１４と、車番認識装置
１２と車色判別装置１３と入庫区画識別装置１４からの
信号に基づいて入庫車両Ｍの入庫時刻と入庫区画と車番
と車色からなる車両データ情報を蓄積するデータ処理装
置１５とが設けられている。

【００１２】またこのデータ処理装置１５には、管理棟
１１のサービスカウンターに入力装置であるキーボード
１６と出力装置であるＣＲＴ１７または／およびプリン
ターが設けられており、利用者が入庫した駐車区画の位
置と車番を忘れた時に、直接または係員によりキーボー
ド１６に、およその入庫時刻と車色とを単独または組み
合わせてデータ処理装置１５に入力すれば、図３に示す
ように、その入庫車両Ｍが入庫されている入庫区画表示
データＡと、入庫時間前後の入庫車両の一覧を示す車両
確認表示データＢと、自己車両確認画像Ｃとが表示され
るように構成されている。もちろん、車番でも同様に行
うことができる。

【００１３】入庫検出装置６は、車両が投光器６ａから
受光器６ｂに発射される光軸を横切ることにより入庫車
両Ｍが検出されて、車色判別装置１３に検出信号が入力
される。この検出信号に基づき車色判別装置１３から車
色検出カメラ８に起動信号が出力されるとともに、さら
に車番認識装置１２が起動されて車番検出カメラ７に起
動信号が出力され、入庫車両Ｍが撮像される。

【００１４】この車色検出カメラ８は、たとえば入庫車
両Ｍの側面全体を撮像しており、車色判別装置１３で
は、この全体画像Ｐ１から色判別エリアＰ２を抜出して
画像処理し、この色判別エリアＰ２内に占める色（ＲＧ
Ｂ比）の最大のものを車色として判定する。またこの車
色検出カメラ８により得られた入庫車両画像データは、
データ処理装置１５に入力されて保存される。さらに車
番検出カメラ７では、入庫車両Ｍの背面（または前面）
を撮影しており、車番認識装置１２では、この画像を処
理して入庫車両Ｍのナンバープレートの数字と文字とを
認識処理して特定し、この画像データから車番を判断し
て車色判別装置１３に出力するように構成される。

【００１５】また車色判別装置１３では、入庫車両Ｍに
固有番号を発行しており、この固有番号は、入庫日と時
刻の組み合わせであってもよい。そしてこの車色判別装
置１３から、この固有番号（入庫時刻）と、車番認識装
置１２と車色判別装置１３で計測された車番、車色およ
び入庫車両画像データがデータ処理装置１５に出力され
るとともに、入庫車両Ｍの固有番号が入庫区画識別装置
１４に出力される。データ処理装置１５では入力された
入庫車両のデータと固有番号（入庫時刻）とが入庫管理
ファイルに記憶される。

【００１６】車色判別装置１３から入庫区画識別装置１
５に入庫車両Ｍの固有番号が入力されると、入庫区画識
別装置１４では場内監視カメラ５により得られた画像か
ら入庫部３に位置する入庫車両Ｍを特定し、固有番号デ
ータとリンクさせて入庫車両Ｍを画面上で追尾する。そ
して入庫停止されると、駐車位置を元に予め設定された
駐車区画データから駐車区画を識別する。さらにこの駐
車区画番号を固有番号と共にデータ処理装置１５に出力
し、データ処理装置１５ではこの固有番号と駐車区画番
号により、入庫車両Ｍを「入庫」と認識し、固有番号が
一致する入力済みデータに駐車区画番号を追加蓄積す
る。なお、入庫することなく通過して駐車しない車両
は、出庫部４からの出庫が確認されると、この出庫コー
ドと固有番号がデータ処理装置１５に入力され、データ
処理装置１５ではこれを「駐車せず出庫」と認識し、こ
の車両データを入庫入庫管理ファイルから削除、あるい
は別の管理ファイルに移動させる。

【００１７】また入庫区画識別装置１４では、場内監視
カメラ５により入庫移動される入庫車両Ｍの他に、常に
移動する車を監視して、データ処理装置１５の入庫車両
データとリンクさせている。たとえば駐車区画１から出
庫される出庫車両とその駐車区画番号を特定し、出庫部
４からの出庫が確認されると、この出庫コードと駐車区
画番号がデータ処理装置１５に出力される。データ処理
装置１５では、これを「出庫」と認識し、この車両デー
タを入庫管理ファイルから削除、あるいは別の管理ファ
イルに移動させる。さらにこの入庫管理ファイルの駐車
区画番号のデータは、空き区画表示盤９に出力されて現
在の空き駐車区画が逐次正確に表示される。

【００１８】上記構成における車両の管理方法を図４〜
図６を参照して説明する。 １．入庫車両Ｍが入庫部３を通過して、入庫検出装置６
により入庫が検出されると、この検出信号に基づいて車
番検出カメラ７と車色検出カメラ８が作動され入庫車両
Ｍの画像が撮像される。そして、車色判別装置１３によ
りこの入庫車両Ｍに固有番号が設定されるとともに、こ
の固有番号が入庫区画識別装置１４に出力される。さら
に車番検出カメラ７の画像から車番認識装置１２により
ナンバープレートの車番が認識されて車色判別装置１３
に送られるとともに、車色検出カメラ８の画像から車色
判別装置１３により入庫車両Ｍの色が判別され、入庫車
両Ｍの固有番号、車番データ、車色データおよび入庫車
両画像データがデータ処理装置１５に出力される。デー
タ処理装置１５では、固有番号が入庫時刻でない場合に
は、上記データに入庫時刻のデータを加えて入庫管理フ
ァイルに記憶される。

【００１９】２．入庫区画識別装置１４では、固有番号
データを受信すると、場内監視カメラ５により得られた
画像上で入庫部３に位置する入庫車両Ｍが特定され、入
庫移動が追尾される。さらに、追尾された入庫車両Ｍが
駐車区画１に入庫されると、予め入力された駐車区画デ
ータから抽出された駐車区画番号が識別され、固有番号
と共にデータ処理装置１５に出力される。

【００２０】３．入庫区画識別装置１４では、場内監視
カメラ５により常に場内を監視しており、複数の入庫車
両Ｍおよび出庫車両など移動する車両を同時に追尾可能
である。したがって、駐車区画１から発進された車を検
出すると、これを出庫するまで追尾するとともに、デー
タ処理装置１５の入庫管理ファイルから駐車区画番号を
判別し、出庫部４からの発進が確認されると、出庫コー
ドと出庫車両の駐車区画データをデータ処理装置１５に
出力する。データ処理装置１５では、この信号により入
庫管理ファイル上のその入庫車両データを削除する。

【００２１】４．そして、入庫管理ファイルのデータの
変更により、空き区画表示盤９に表示信号が出力されて
現在の空き駐車区画が表示される。 ５．管理棟１１には、利用者が入庫した駐車区画の位置
を忘れた時に、データ処理装置１５のデータにより、利
用者の駐車区画の位置を知らせることができるサービス
カウンターが設置されており、直接または係員によりキ
ーボード１６に、入庫時刻と車色と車番のデータを単独
であるいは組み合わせて入力することで、図３に示すよ
うに、ＣＲＴ１７に入庫区画表示データＡと車両確認表
示データＢと自己車両確認画像Ｃが表示される。

【００２２】上記実施の形態によれば、広域で大規模な
駐車場では、ほとんど入庫車両Ｍの管理がされていなか
ったのを、入庫部３を通る入庫車両Ｍの画像と駐車場内
を移動する車両の画像から、入庫車両Ｍの入出庫時刻と
車色のデータを管理し、駐車した駐車区画の位置がわか
らなくなった場合でも、サービスカウンターで入庫時間
や車色、車番を入力することにより、入庫位置を求める
ことができる。また車色検出カメラ８により得られた画
像および車番により、駐車車両Ｍを正確に選択して正確
な情報を提供することができ、大規模駐車場での入庫管
理サービスを大幅に充実させることができる。

【００２３】上記実施の形態では、車番検出カメラ７と
車番検出カメラ８とを別々に設置したが、図７に示すよ
うに、入庫車両の後部または前部に設置された車両撮像
装置である車両検出カメラ２１により得られた全体画像
Ｐ３から車番判別エリアＰ４と色判別エリアＰ５を取り
出し、車番と車色とを検出するように構成してもよい。
この場合の色判別エリアＰ５は、トランク部またはボン
ネット部（前部側）あるいはルーフ部に設定される。

【００２４】

【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の請求項１記
載の発明によれば、運転者が入庫したおよその時刻と車
両の色を直接、あるいは間接的に係員に告げて入力装置
に入力することにより、データ処理装置に蓄積された車
両データに基づいて出力装置にその車両の入庫区画を表
示させることができ、利用者に的確なサービスを実施す
ることができる。

【００２５】また請求項２記載の発明よれば、出庫移動
する出庫車両を追尾して出庫車両をカウントし、駐車場
に現在入庫している車両数を正確に認識することがで
き、また車両データに基づいて駐車区画の空きデータを
入庫車両に教え入庫位置を指示することができる。

【００２６】さらに請求項３記載の発明によれば、１台
の撮像装置ですむので、設備コストを低減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る駐車場の車両管理設備の実施の形
態を示す入庫部の構成図である。

【図２】同車両管理設備を示す全体斜視図である。

【図３】同車両管理設備の車両管理ファイルからＣＲＴ
に表示される表示画面の一例をを示す画像図である。

【図４】同車両管理設備の車色識別装置の動作を示す流
れ図である。

【図５】同車両管理設備の画像認識装置の動作を示す流
れ図である。

【図６】同車両管理設備のデータ処理装置の動作を示す
流れ図である。

【図７】本発明に係る駐車場の車両管理設備の他の実施
の形態を示す入庫部の構成図である。

【符号の説明】

Ｍ 入庫車両 １ 駐車区画 ２ 移動通路 ３ 入庫部 ４ 出庫部 ５ 場内監視カメラ ６ 入庫検出器 ７ 車番検出カメラ ８ 車色検出カメラ ９ 空き駐車区画表示盤 １１ 管理棟 １２ 車番認識装置 １３ 車色判別装置 １４ 入庫区画識別装置 １５ データ処理装置 １６ キーボード １７ ＣＲＴ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入庫車両を検出する入庫検出装置と、 この入庫検出装置の信号に基づいて入庫車両を撮像する
   車番撮像装置および車色撮像装置と、 この車番撮像装置から出力される画像から入庫車両のナ
   ンバープレートの車番を判断する車番認識装置および車
   色撮像装置の出力画像から車両の色を判断する車色判別
   装置と、 駐車場全体の駐車区画および車両を撮像する場内監視撮
   像装置と、 この場内監視撮像装置から出力される画像から移動する
   入庫車両を追尾して入庫された駐車区画を判別する入庫
   区画識別装置と、 前記車番認識装置と車色判別装置と入庫区画識別装置か
   らの信号に基づいて、入庫車両の入庫時刻と入庫区画と
   車番と車色からなる車両データを蓄積するデータ処理装
   置と、 入力装置により車の入庫時刻と車色のデータをデータ処
   理装置に入力することにより、その入庫車両の入庫区画
   を表示する出力装置とを具備したことを特徴とする駐車
   場の車両管理設備。
2. 【請求項２】入庫区画識別装置により場内監視撮像装置
   の画像から駐車区画から発進移動して出庫した車を検出
   し、この検出信号により、データ処理装置では車両の車
   両データを消去するように構成され、 入庫部に、前記データ処理装置のデータに基づいて、空
   き駐車区画を入庫車両に表示する空き区画表示盤を設け
   たことを特徴とする請求項１記載の駐車場の車両管理設
   備。
3. 【請求項３】車番撮像装置と車色撮像装置とを１台の車
   両撮像装置により構成したことを特徴とする請求項１記
   載の駐車場の車両管理設備。