JPH08328724A - データ入力方法とその装置 - Google Patents

データ入力方法とその装置

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JPH08328724A
JPH08328724A JP13912095A JP13912095A JPH08328724A JP H08328724 A JPH08328724 A JP H08328724A JP 13912095 A JP13912095 A JP 13912095A JP 13912095 A JP13912095 A JP 13912095A JP H08328724 A JPH08328724 A JP H08328724A
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JP13912095A
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Shigeki Mori
重樹 森
Atsushi Tanaka
淳 田中
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて容易かつ安価に座標データとその付加
情報データを入力できるデータ入力方法とその装置を提
供する。 【構成】 座標データと前記座標データに対応する付加
データを入力する入力部(ペンアップ/ダウン検出部、
座標検出部、筆圧検出部)と、入力された座標データと
前記入力された付加データに基づいて、複数の座標デー
タを生成する座標データ生成部(検出情報合成部)とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ入力方法とその
装置、特に、ストローク軌跡のデータを入力する方法と
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子情報機器、特に、ペン装置に
より操作されるディジタイザ装置を用いて、デスクトッ
プコンピュータやワークステーション等に、筆記軌跡情
報を送る電子情報機器においては、ディジタイザ装置と
コンピュータ装置が接続されたもの、あるいは、ディジ
タイザ装置とコンピュータ装置の表示装置、若しくは表
示装置を含むコンピュータ装置が一体化した構成になっ
ている。
【0003】いずれの構成においても、内部の構成は、
図14のブロック図に示すように、ディジタイザ装置と
コンピュータ装置がシリアル回線などの通信線により接
続されている。ここで、ディジタイザ装置に入力操作が
行われると、ディジタイザ装置から図15に示す様な、
一定周期時間毎の入力操作の情報が順次送られることに
なる。この入力操作の情報は一般に、ペンアップ/ダウ
ン情報,プロキシミティイン/アウト情報,入力操作の
行われた座標のX座標データ,Y座標データ、筆圧情
報、ペンボタン情報などがある。しかし、ここでは理解
を容易にするために、ディジタイザの基本情報である、
ペンアップ/ダウン情報と入力操作の行われた座標のデ
ータと、付加価値情報である筆圧情報の2種類の情報の
やり取りについて説明する。
【0004】いま、図14において、ディジタイザ装置
にペン装置から入力が行われると、ディジタイザ装置で
は基本情報であるペンアップ/ダウン情報とX,Yより
なる座標値の検出、および付加価値情報であるペン装置
が操作された際の筆圧量の検出が、予め定められた一定
のサンプリング周期により行われる。それぞれの一定サ
ンプリング周期により検出された情報は、ディジタイザ
装置に連続して入力された筆記情報を構成する前記一定
サンプリング周期毎の点列の情報として以後処理される
ことになる。ここで、各ブロックにより検出されたディ
ジタイザ装置の基本情報、及び付加価値情報は、次のシ
リアルデータ通信部により幾つかのバイト列データに変
換される。ここで、基本情報であるX,Yからなる座標
座標値は、X,Yそれぞれ十数ビットの値に変換され
る。そして、一連のバイト列の先頭バイトであることを
示す識別ビットを持つバイトの識別ビット以降より、そ
れぞれの非先頭バイトであることを示す識別ビットを除
いて、連続してX座標値データビット,Y座標値データ
ビット、そして、前記X,Y座標値データで使用されな
かったビットを利用してペンアップ/ダウン情報を格納
する。更に、付加価値情報である筆圧情報は、前述の基
本情報により構成されたバイト列に新たに付加されるバ
イト内に必要なビット長さを持って格納されている。以
上の様に構成された複数のバイト列情報は、ディジタイ
ザ装置のシリアルデータ転送部により転送され、コンピ
ュータ装置に送られる。
【0005】コンピュータ装置では、使用されるディジ
タイザに対応したディジタイザ用の専用ドライバにより
処理が行われる。当該ドライバでは、まずシリアルデー
タ入力変換部にディジタイザ装置より送られたシリアル
データを、バイトデータ変換部でバイト列情報に再び変
換し、座標演算部により、バイト列の中から先頭バイト
識別ビットを持つものを選択し、以後定められた数のバ
イトデータ列を1点における情報として、順番に送られ
たバイト列より必要なビット列を再構成して、基本情報
であるX,Y座標値データ、およびペンアップ/ダウン
情報を取り出す。
【0006】次に、筆圧情報演算部で、定められた数の
バイトデータ列の最終バイトから前記1点における筆圧
情報を取り出す。この様に、専用のドライバにより再構
成されたディジタイザ装置の情報は、コンピュータ装置
のオペレーティングシステムやBIOSを介して、必要
に応じてアプリケーションにより呼び出され、各種の処
理に利用される。
【0007】また、この際、付加価値情報である筆圧情
報に関しては、アプリケーションが特に対応している場
合には、ディジタイザ装置において行われた筆記入力を
より忠実に再現する為に、図17に示す様に、コンピュ
ータ装置の表示装置に筆記軌跡を表示する際に、筆圧情
報を表示された筆記軌跡の線幅太さとして表示する等の
便宜がはかられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な構成においては、筆圧情報のような付加価値情報を
出力可能なディジタイザ装置であっても、接続されるコ
ンピュータ装置のディジタイザ用ドライバが当該ディジ
タイザ装置に対応していなくてはならず、付加価値情報
の検出が省かれたドライバでは、基本情報である座標値
データのみしか検出来ないといった問題があった。
【0009】また、上述のような、付加価値情報に対応
していないドライバにおいては、ディジタイザ装置より
送られた付加価値情報を含むバイトデータは、無効なバ
イトとして捨てられるため、ディジタイザ装置とコンピ
ュータ装置の通信回線にとっては、送信時間のロスや、
シリアルデータを一時的に格納する為に用意されたバッ
ファの容量的ロスが発生する問題もあった。
【0010】さらに、前述のような構成においては、接
続されるコンピュータ装置のディジタイザ用ドライバが
付加価値情報を検出できる専用のものであっても、アプ
リケーションが当該付加価値情報を利用できるものでな
ければ、付加価値情報が活かされないという欠点も存在
した。本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、
座標データとその付加情報から複数の座標値を生成して
送信することによって、受信側で追加の送信プロトコル
や付加情報を取り込む特別の処理部の追加が不要とな
り、極めて容易かつ安価に座標データとその付加情報デ
ータを入力できるデータ入力方法とその装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のデータ入力方法とその装置は以下の構成を
備える。即ち、座標データと前記座標データに対応する
付加データを入力する入力工程と、前記入力された座標
データと前記入力された付加データに基づいて、複数の
座標データを生成する座標データ生成工程とを備える。
【0012】また、別の発明は、座標データと前記座標
データに対応する付加データを入力する入力手段と、前
記入力された座標データと前記入力された付加データに
基づいて、複数の座標データを生成する座標データ生成
手段とを備える。
【0013】
【作用】以上の構成において、座標データと前記座標デ
ータに対応する付加データを入力し、前記入力された座
標データと前記入力された付加データに基づいて、複数
の座標データを生成する。
【0014】また、別の発明は、入力手段が、座標デー
タと前記座標データに対応する付加データを入力し、座
標データ生成手段が、前記入力された座標データと前記
入力された付加データに基づいて、複数の座標データを
生成する。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下、添付図面に従って本発明に係る実施
例を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例による
電子情報機器の外観図である。図1において、201
は、コンピュータ装置の本体であり、各種の制御や処理
を行う不図示のCPU、各種実行プログラムを格納する
不図示のROM、各種プログラムのワークエリア及び一
時退避エリアとして使用する不図示のRAM等がが格納
されている。
【0016】202は表示装置であり、表示画面206
に、201の本体より送られた情報を表示する。203
は、ディジタイザ装置であり、204のペン装置により
入力された筆記情報を、接続された201のコンピュー
タ装置に送るものである。次に、図2は、本発明の一実
施例による電子情報機器のディジタイザ装置とコンピュ
ータ装置が一体化した場合の電子情報機器の外観をしめ
す図である。
【0017】図3において、301は、図1のコンピュ
ータ装置201と等価なものであり,表示装置とディジ
タイザ装置が一体化された電子情報機器の本体部分であ
る。筆記入力は、表示装置とディジタイザ装置が一体化
された入力エリア303に、ペン装置302を用いてお
こなうことができる。図3は本発明に係る実施例の特徴
を最も良くあらわした図である。この図は、ディジタイ
ザ装置に対して変化する筆圧で入力された軌跡と、ディ
ジタイザ装置が出力する座標点列との関係を説明してい
る。
【0018】ここで、101は、ディジタイザ装置上を
ペン装置が移動した軌跡を示す。このとき、一定周期毎
にディジタイザ装置において検出された座標検出点を1
02から107に順に示している。また、グラフ100
0は、縦軸109がディジタイザ装置により検出された
筆圧量であり、横軸110が101の軌跡と対応する筆
記入力が行われた位置を示すグラフである。108の曲
線が、筆跡入力位置と筆圧量の関係を示す。つまり、1
02から107にしめされた座標検出点において、当該
座標検出点の鉛直線上と交差するグラフ108の点位置
のしめす筆圧量を受けている。
【0019】このとき、本発明による一実施例のディジ
タイザ装置では、当該筆圧量を受けている座標検出点に
おいては、当該座標検出点の替わりに、ペン装置の進行
方向101に垂直な方向に、且つグラフ108の示す筆
圧量に対応する距離を持った2点を出力する。このとき
の座標検出点とディジタイザ装置の出力点との関係を図
4〜7を用いて説明する。
【0020】図4において、点a,点b,点cは、検出
された座標点を表し、また、それぞれの点における筆圧
量は、それぞれ1,2,3が検出されているとする。こ
こで、筆圧量1,2,3は、所定の距離に対応付けられ
ており、例えば、筆圧量1は距離0に対応付けされてい
る。また、筆圧量2、3は、距離h、h'にそれぞれ対
応付けされているとする。
【0021】次に、点aが筆圧量1で検出されたとき、
対応付けられた距離は0であるのでディジタイザ装置の
座標出力としては、図5に示すように、点aの座標位置
と同一の座標位置a’の位置に2点があるとして、それ
ら2点(a’、a’)の座標値が出力される。次に、図
6を参照して、座標位置a’が出力された後に、点bが
筆圧量2で座標検出された場合、所定の筆圧量2に対応
する距離hが導かれ、ペン装置の進行方向(即ち、点a
から点bに向かう方向)に対して点bを通過して直交す
る軸上に、点bから両方向にそれぞれ距離h離れた点
b’及び点b”を決定する。それらの座標値がディジタ
イザ装置から出力される。
【0022】次に、上述の点aと点bに対応する2点を
求め方と同様に、点cに対応する2点を求める。図7を
参照して、点cに対応する2点を求め方を以下説明す
る。点cが筆圧量3で座標検出された場合、所定の筆圧
量3に対応する距離h'が導かれ、ペン装置の進行方向
(即ち、点bから点cに向かう方向)に対して点cを通
過して直交する軸上に、点cから両方向にそれぞれ距離
h'離れた点c’及び点c”を決定する。それらの座標
値がディジタイザ装置から出力される。
【0023】ここで、点c’及び点c”の座標を算出す
る方法について、図8を用いて説明する。ここで、点b
の座標を(X1,Y1)とし、点cの座標を(X2,Y
2)とし、水平ラインと点b及び点cを通る線分のなす
角度をs、点cに置ける筆圧量に対応する距離の値を
h’とすると、点c'及び点c”の座標値は、以下の様
に表わせる。 c’=[X2−h'・sin s,Y2+h'・cos s] …式1−1 c”=[Y2+h'・sin s,Y2−h'・cos s] …式1−2 また、sin sおよびcos sは、点bと点cの間の距離を
H(=sqr((X2−X1)2+(Y2−Y1)2))とすると、
ここで、sqr(n)は、nのルート演算を意味する。 sin s=(Y2−Y1)/H …式2−1 cos s=(X2−X1)/H …式2−2 と表すことも出来る。
【0024】上記の式を計算することにより、簡単に点
cに対応する点c'及び点c”の座標値を求めることが
できる。以上説明したように、座標検出点102から1
07のそれぞれに対応する2点の座標値をディジタイザ
装置から出力することができる。即ち、 最小検出筆圧量である点102: 点111、点111の座標値 点103 : 点112、点113の座標値 点104 : 点114、点115の座標値 点105 : 点116、点117の座標値 点106 : 点118、点119の座標値 点107 : 点120、点121の座標値 の各座標値が出力される。従って、本実施例のディジタ
イザ装置では、サンプリング周期が半分で、各点での筆
圧量の情報を各2点の座標中に含み、これらの座標を1
22に示すように、ジグザグ状の出力を行う。
【0025】尚、これらの各2点の出力順は、上述の順
である必要はなく、本実施例のディジタイザ装置側とそ
れらのデータを入力する装置側で、予め決められた順で
あれば、どのような順でもよいことは言うまでもない。
次に、実際のディジタイザの出力座標が算出される手順
を、図9の検出情報合成ルーチンの流れ図、及び、図1
0のブロック図を参照して説明する。
【0026】尚、以下の説明では、幾つかの変数名が使
われるが、これらは、本実施例のデジタイザ装置の内部
メモリRAM(図10)に割り当てられている。また、
図9のフローチャートに対応するプログラムは、予め、
本実施例のデジタイザ装置のROM(図10)に格納さ
れており、CPUによって読み出され、実行される。
【0027】まず、本実施例のディジタイザ装置のペン
アップ/ダウン検出部でペンダウン信号が検出されると
(ステップS902)、ステップS903へ進む。ステ
ップS903では、座標検出部で検出されるペン装置の
位置する座標位置情報を変数名Xnew,Ynewに格納し、
また、筆圧量の情報が変数名Pに格納される。尚、ここ
で、ペン装置の位置する座標位置とその筆圧量は一定周
期毎に検出される。
【0028】次に、ステップS905において、変数名
Xold,Yoldに座標値が設定されているかどうかチェッ
クし、設定されていなければ、ステップS906に進
み、設定されていれば、ステップS909へ進む。ステ
ップS906では、ステップS903で取り込まれた座
標値Xnew,YnewをXold,Yoldに格納し、ステップS9
07及びステップS908において、Xnew,Ynewの座
標値が合計2回出力される。次に、ステップS903に
戻り、新たな座標値Xnew,Ynewの取込みが行われる。
【0029】ステップS909では、XoldとXnewとの
差分△X、及び、YoldとYnewとの座分△Yを算出す
る。ステップS910では、△X及び△Yより、Xol
d,YoldとXnew,Ynewとの距離Hが演算される。ステ
ップS911では、筆圧量Pより、それに対応する距離
HPが求められる。
【0030】ステップS912では、先に算出された値
および前述の式1−1〜式2−2より、Xh1,Yh1
及びXh2,Yh2が計算される。ステップS913で
は、ステップS912で計算された結果がシリアルデー
タ通信部に出力がされる。ステップS914では、Xne
w,Ynewの値をXold,Yoldに格納する。
【0031】ステップS915では、ペンアップ/ダウ
ン検出部でペンダウン信号の検出の有無が判定され、引
続きペンダウン信号が検出されていれば、ステップS9
03にもどり、再び新たな座標値Xnew,Ynewの検出が
なされる。また、ステップS915において、ペンダウ
ン信号が検出されなかった場合は、ステップS916に
おいてXold,Yoldをクリアし、検出情報合成処理を終
了する。
【0032】以下、図10を参照しながら、説明を続け
る。ディジタイザ装置のシリアルデータ通信部によっ
て、コンピュータ装置に転送された情報は、バイトデー
タ変換部によりペンアップ/ダウン情報及び座標情報と
なり、オペレーティングシステムを経由してディジタイ
ザ装置を使用した筆跡描画等を行うアプリケーション処
理系へと送られる。
【0033】一般に、ディジタイザ装置が筆圧情報をサ
ポートし、且つアプリケーションが該筆圧情報を利用す
る際には、ディジタイザ装置の検出した筆圧情報を、筆
跡描画を行う際のペン太さレベルに対応させ、あたかも
毛筆ペンのごとき描画を可能にした物が存在するが、本
発明に係る実施例によれば、ディジタイザ装置において
検出された筆圧情報は、ディジタイザ装置内において図
16に示す様に純粋な座標位置情報に変換されており、
コンピュータ装置におけるディジタイザドライバや、ア
プリケーションにおいても、座標位置情報とは別に、特
別に筆圧情報を取り扱える構成である必要は全く無いと
いう有利な特徴がある。
【0034】しかも、ディジタイザ装置を操作するユー
ザの操作、すなわち、通常の筆圧、つまり比較的低い筆
圧によるディジタイザの操作に対しては、従来からの座
標位置情報のみをサポートするディジタイザ装置と同様
な動作をし、また、図18に示すような通常の筆圧を上
回る筆圧を伴う筆跡入力に対しては、ペン装置の移動を
ゆっくりと行うだけで、ペン装置の移動方向に垂直の方
向に座標検出点が膨らみ、すなわち表示画面上に描画さ
れる軌跡の描画があたかも線幅が太くなったがごとく描
画することが可能となる特徴がある。さらに、この場
合、筆記軌跡を描画するアプリケーションには、筆記軌
跡を描画する際の線太さを変更する機能が無いものであ
っても、線の太さが疑似的に変更可能となる特徴もあ
る。
【0035】また、本実施例においては、ペン装置を操
作する際の筆圧量に対して、ペン装置の移動する方向成
分に垂直の方向への出力座標転換の距離の変化を対応さ
せ、筆記軌跡を描画するアプリケーションに対してあた
かも毛筆で筆記しているかのごとく効果を実現していた
が、前述の実施例に加えて、ペン装置の傾きを検出する
傾き検出部を設け、この傾き検出部により検出された傾
き量を、ペン装置の移動する方向成分に垂直な方向への
距離の変化に対応させることで、筆記軌跡を描画するア
プリケーションに対して、ペン装置を傾けることで、疑
似的な筆記軌跡の描画の線の太さを太くすることができ
る。このような構成によって、ペン装置をあたかも美術
デッサンに使用する木炭のごとく使用することが出来る
効果がある。
【0036】もちろん、ペン装置の筆圧量やペン装置の
傾き量など、ディジタイザ装置が検出する付加価値情報
としての量情報は、ディジタイザ装置が検出可能な任意
の量単位で良く、例えば、ペン装置の移動する速度量
や、あるいは、ペン装置の移動する向きを量に換算した
ものでも良い。また、ペンの移動する方向成分と、前記
付加価値情報から得られる量情報に対応する従来からの
ディジタイザ装置により得られる座標位置からの距離を
形成する線分とのなす角度も同様に任意の角度でよい。
例えば、アプリケーションの行う筆記軌跡の描画も、座
標位置の点列を線分で繋ぐものではなく、ディジタイザ
装置から送られてくる座標位置自体による点描画とし、
ペン装置の傾きの角度量を付加価値情報の量、さらに前
述のペン装置の移動する方向となす角度もペン装置の移
動する方向と同様の方向とすることで、ペン装置の傾き
が少ないときは、均等な点線を描画し、ペン装置の傾き
が増加するに従って、描画される点線が不規則な点線と
なり、あたかもかすれた様な点線とすることができ、あ
まりに傾けてインクがかすれた万年筆の様な特殊効果が
実現できるという効果がある。 (実施例2)前述の実施例においては、ディジタイザ装
置が検出可能な付加価値情報からなる任意の量単位をた
だ一つ使用して出力座標点間の距離の変化に対応させ、
出力座標転換の距離を構成する線分と先のペン装置の移
動方向成分との角度については固定としていたが、ディ
ジタイザ装置から検出される2種類以上の付加価値情報
からなる2種類の量をもとに、出力座標転換の距離の変
化および、出力座標転換の距離を構成する線分と先のペ
ン装置の移動方向成分との角度をそれぞれ変化させるこ
とで、従来の付加価値情報をサポートしているディジタ
イザのドライバ装置やアプリケーションを使用すること
なく、付加価値情報を描画軌跡に反映させることができ
る。 (実施例3)前述の各実施例においては、ディジタイザ
装置により、各種の付加価値情報を、基本情報であると
ころの座標位置情報に織り込む形で介在させ、ディジタ
イザ装置より出力された該座用位置情報をそのままアプ
リケーションにより描画させることで様々な効果を得た
が、このディジタイザ装置より出力された座標位置情報
をコンピュータ装置において受信した後、ペンダウン後
に送られてくる当初の座標位置情報データより2点ずつ
分離して、該2点間の座標位置情報の中点を算出する算
出部を設けることで、付加価値情報を織り込まれた座標
位置情報よりディジタイザ装置の基本情報であるディジ
タイザ装置において検出されたペン装置の座標位置情報
を取り出すことができる。また、同時に、基本情報であ
る座用位置情報と、付加価値情報を織り込まれた座標位
置情報とを比較することで、織り込まれた付加価値情報
の各種の量情報を算出することも可能となる。
【0037】この様な構成によって、ディジタイザ装置
とコンピュータ装置のシリアルデータ等の通信において
は、座標位置情報のみの単一な情報として扱う事がで
き、必要な場合には、アプリケーションにおいて、基本
情報と付加価値情報のデータの分離を行い、より精密な
描画を行うことが可能となる。 (実施例4)前述の実施例においては、ディジタイザ装
置より連続して出力される座標位置情報の示す点列デー
タをコンピュータ装置のアプリケーションにおいて、描
画軌跡としてそれぞれの点列データを表示画面上に表示
すると共に、該点列データを順番に接続する様な線分の
表示を行い、描画軌跡としていたが、図11に示す様
に、ディジタイザ装置より出力される連続する座標位置
情報のうち、それぞれ一つ置きに出力される座標位置情
報を、それぞれ接続する形で描画表示を行い、これによ
って発生した空間を囲む2本の描画軌跡を境界線として
当該囲まれた空間を塗りつぶす塗りつぶし部を設けるこ
とにより、ディジタイザ装置において検出された付加価
値情報の量を、コンピュータ装置の表示画面の描画軌跡
の線分の太さとして表す際に、細かい線分の集まりによ
る疑似的な太さではなく、隙の無い太さを持った線分を
表示できる。 (実施例5)前述実施例においては、ディジタイザ装置
において検出された付加価値情報の量に対応した距離情
報を利用して、ディジタイザ装置の出力する2点の座標
位置情報を求めていたが、ペン装置の移動する速度を検
出する速度検出部を設け、検出された速度により,前記
距離情報を増減する処理部を設ける事により、前述の筆
圧をサポートしていないアプリケーションにおいても、
ユーザが強い筆圧をかけてペン装置に対する操作を行っ
ていても、ペン装置の移動速度が早い時は前記距離情報
を割り引くことで、図12に示すように振れ幅の少ない
点列の座標位置情報を出力することができ、また、ペン
装置の移動速度が遅い時は、筆圧に応じた距離情報を算
出することで、図13に示す様に筆圧量に応じた太さを
持った描画軌跡が出力できる。
【0038】この様な構成により、よりユーザ感覚にあ
った自然な操作感覚を提供できるものである。尚、本発
明は、複数の機器から構成されるシステムに適用して
も、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、
本発明はシステム或は装置にプログラムを供給すること
によって達成される場合にも適用できることはいうまで
もない。
【0039】以上説明した様に、本実施例のディジタイ
ザ装置では、検出された付加価値情報である量情報を、
ディジタイザ装置において検出された基本情報である連
続した点列位置情報のそれぞれの点について、ペン装置
の移動する方向成分に対しての特定の角度をもち、且つ
特定の距離を持つ二つの点により表し、ディジタイザ装
置が出力する座標位置情報として扱うことで、ディジタ
イザ装置からの出力を基本情報であるところの座標位置
情報のみとすることができ、コンピュータ装置への通信
における付加価値データの削減、あるいは、コンピュー
タ装置におけるドライバに付加価値情報を扱う特別な処
理部は不必要になるという効果がある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、座
標データとその付加情報から複数の座標値を生成して送
信することによって、受信側で追加の送信プロトコルや
付加情報を取り込む特別の処理部の追加が不要となり、
極めて容易かつ安価に座標データとその付加情報データ
を入力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の共通の電子情報機器の外
観を示す図である。
【図2】本発明による実施例の共通の電子情報機器の外
観を示す図である。
【図3】本発明による実施例の動作を説明する図であ
る。
【図4】本発明による実施例の動作を詳細に説明する図
である。
【図5】本発明による実施例の動作を詳細に説明する図
である。
【図6】本発明による実施例の動作を詳細に説明する図
である。
【図7】本発明による実施例の動作を詳細に説明する図
である。
【図8】本発明による実施例の動作の演算例を詳細に説
明する図である。
【図9】本発明による実施例の動作を説明する流れ図で
ある。
【図10】本発明による実施例の電子情報機器のブロッ
ク図である。
【図11】本発明による別の実施例を説明する図であ
る。
【図12】本発明による別の実施例を説明する図であ
る。
【図13】本発明による別の実施例を説明する図であ
る。
【図14】従来例の電子情報機器のブロック図である。
【図15】従来例の情報の流れを説明する図である。
【図16】本発明による実施例を説明する図である。
【図17】従来例のアプリケーションによる動作を説明
する図である。
【図18】本発明による実施例を説明する図である。
【符号の説明】
101 ペン装置が移動した軌跡 102 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
座標検出点 103 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
座標検出点 104 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
座標検出点 105 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
座標検出点 106 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
座標検出点 107 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
座標検出点 108 ディジタイザ装置においてサンプリングされた
筆圧情報を時間の移動と共に示すグラフ 109 筆圧情報量を示す軸 110 時間変化を示す軸 111 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 112 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 113 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 114 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 115 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 116 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 117 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 118 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 119 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 120 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 121 ディジタイザ装置の出力する座標情報点 122 アプリケーションが描画を行う際の軌跡

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標データと前記座標データに対応する
    付加データを入力する入力工程と、 前記入力された座標データと前記入力された付加データ
    に基づいて、複数の座標データを生成する座標データ生
    成工程とを備えることを特徴とするデータ入力方法。
  2. 【請求項2】 前記付加データは、筆圧量であることを
    特徴とする請求項1に記載のデータ入力方法。
  3. 【請求項3】 前記座標データは、x座標値とy座標値
    に基づく2次元の座標データであることを特徴とする請
    求項1に記載のデータ入力方法。
  4. 【請求項4】 前記座標データ生成工程は、前記入力さ
    れた座標データのy座標値に、前記第1に入力された付
    加データ量に対応する所定距離を加算して、前記第1に
    入力された座標データのx座標値と前記加算された値を
    y座標値とする第1の座標データを生成する生成工程
    と、 前記第1に入力された座標データのy座標値から、前記
    第1に入力された付加データ量に対応する所定値を減算
    して、前記第1に入力された座標データのx座標値と前
    記加算された値をy座標値とする第2の座標データを生
    成する生成工程とを備えることを特徴とする請求項3に
    記載のデータ入力方法。
  5. 【請求項5】 前記座標データ生成工程は、前記入力さ
    れた座標データの各座標データをDn(n=1,2,,,,m)と
    するとき、 Dm-1の座標点とDmの座標点を通る直線に直交し、かつ
    Dmの座標点を通る直交線上で、DmからDmに対応して
    入力された付加データ量に対応する所定距離離れた点を
    それぞれ、第1の座標点、第2の座標点とし、 前記第1の座標点、前記第2の座標点のそれぞれの座標
    値である第1の座標データと第2の座標データを生成す
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ入力方法。
  6. 【請求項6】 座標データと前記座標データに対応する
    付加データを入力する入力手段と、 前記入力された座標データと前記入力された付加データ
    に基づいて、複数の座標データを生成する座標データ生
    成手段とを備えることを特徴とするデータ入力装置。
  7. 【請求項7】 前記付加データは、筆圧量であることを
    特徴とする請求項6に記載のデータ入力装置。
  8. 【請求項8】 前記座標データは、x座標値とy座標値
    に基づく2次元の座標データであることを特徴とする請
    求項6に記載のデータ入力装置。
  9. 【請求項9】 前記座標データ生成手段は、前記入力さ
    れた座標データのy座標値に、前記第1に入力された付
    加データ量に対応する所定距離を加算して、前記第1に
    入力された座標データのx座標値と前記加算された値を
    y座標値とする第1の座標データを生成する生成手段
    と、 前記第1に入力された座標データのy座標値から、前記
    第1に入力された付加データ量に対応する所定値を減算
    して、前記第1に入力された座標データのx座標値と前
    記加算された値をy座標値とする第2の座標データを生
    成する生成手段とを備えることを特徴とする請求項8に
    記載のデータ入力装置。
  10. 【請求項10】 前記座標データ生成手段は、前記入力
    された座標データの各座標データをDn(n=1,2,,,,m)
    とするとき、 Dm-1の座標点とDmの座標点を通る直線に直交し、かつ
    Dmの座標点を通る直交線上で、DmからDmに対応して
    入力された付加データ量に対応する所定距離離れた点を
    それぞれ、第1の座標点、第2の座標点とし、 前記第1の座標点、前記第2の座標点のそれぞれの座標
    値である第1の座標データと第2の座標データを生成す
    ることを特徴とする請求項6に記載のデータ入力装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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