JP2006075505A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 縫製データに基づいて、布を保持する保持枠12と縫い針13とをXY方向に相対的に移動させて縫い針13により布に刺繍模様を縫製するミシン100である。布上の刺繍模様の配置と対応付けて当該刺繍模様に係る刺繍模様パターンを表示するための表示手段31を備える。表示手段31の表示画面に対する接触位置を検出する検出手段32を備える。検出手段32により検出された接触位置に基づいて、当該接触位置を当該刺繍模様パターンを設定するための刺繍模様設定点として指定する指定手段(例えば、CPU51)を備える。指定手段により指定された刺繍模様設定点に基づいて、縫製データを作成する縫製データ作成手段(例えば、CPU51)を備える。
【選択図】図1
Description
刺繍模様の縫製に係る縫製データを作成する縫製データ作成手段を備え、前記縫製データ作成手段により作成された前記縫製データに基づいて、布を保持する保持枠と縫い針とをXY方向に相対的に移動させて前記縫い針により前記布に刺繍模様を縫製するミシンであって、
前記布上の前記刺繍模様の配置と対応付けて当該刺繍模様に係る刺繍模様パターンを表示するための表示手段と、
前記表示手段の表示画面に対する接触位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記接触位置に基づいて、当該接触位置を当該刺繍模様パターンを設定するための刺繍模様設定点として指定する指定手段と、を備え、
前記縫製データ作成手段は、前記指定手段により指定された前記刺繍模様設定点に基づいて、前記縫製データを作成することを特徴としている。
前記布上の前記刺繍模様の配置と対応付けて当該刺繍模様に係る刺繍模様パターンを表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に対する接触位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記接触位置に基づいて、前記表示画面に表示された前記刺繍模様パターンを設定するための刺繍模様設定点のうち、当該表示画面の設定点候補検索範囲内に含まれる候補刺繍模様設定点を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記候補刺繍模様設定点に基づいて、前記刺繍模様設定点を指定する指定手段と、
を備えることを特徴としている。
前記保持枠を前記縫い針に対してXY方向に移動させるXY移動手段と、
前記指定手段により指定された前記刺繍模様設定点に基づいて、当該刺繍模様設定点に対応する前記布の設定点対応位置を前記縫い針に対向させるまで前記XY移動手段の駆動を制御して前記保持枠を略直線的に移動させる直線移動制御手段と、を備えることを特徴としている。
前記直線移動制御手段による前記保持枠の直線移動に係る機能を有効又は無効に切り替える切替手段と、
前記切替手段により直線移動制御手段による前記保持枠の直線移動に係る機能が無効にされた場合に、前記指定手段により指定された前記刺繍模様設定点毎に、当該刺繍模様設定点に対応する前記布の設定点対応位置を前記縫い針に対向させるように前記XY移動手段の駆動を制御して前記保持枠を移動させる設定点移動制御手段と、を備えることを特徴としている。
ここで、図1は、本発明を適用した好適な一実施形態として例示するミシンの全体構成を示す図である。
ここで、後述する縫い針13が上下動を行う方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(左右方向)とし、Z軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をY軸方向(前後方向)と定義する。上述した保持枠12はこれらX軸方向とY軸方向について移動が行われる。
なお、前述した入力表示装置は後述する操作パネル30と動作制御手段50から構成される。
X−Y機構は、保持枠12をX、Y軸方向に移動可能に支持する支持アーム(図示略)と、支持アームを介して保持枠12にX軸方向の移動力を付与するパルスモータであるX軸モータ19と、支持アームを介して保持枠12にY軸方向の移動力を付与するパルスモータであるY軸モータ20とを備えている。
上述の保持枠12が針板11上面において被縫製物である布を保持した状態で、ミシンモータ18と同期して一針毎にX軸モータ19及びY軸モータ20が駆動され、保持枠12がX軸方向とY軸方向について予め設定された針落ち点に縫い針13が位置決めされることで布に所定の縫い目が形成される。
かかる操作パネル30は、ミシンの縫製に関する各種の情報を示す画像や設定入力用の入力ボタンを表示する液晶パネルからなる表示手段31と、当該表示手段31の表示画面上に設けられ、当該表示画面への接触状態及びその接触位置を検出する検出手段32とを備えている。
検出手段32は表示画面上に設けられた無数の透明電極を有し、表示画面上のいずれかの位置で接触により押圧されると、接触位置における二つの透明電極が接触し、接触位置座標を示す信号出力が行われるようになっている。
つまり、この操作パネル30は、表示手段31により、オペレータから各種の設定入力を受けるための設定画面、例えば、新規設定点指定画面G1(図5参照;後述)や編集設定点指定画面G2(図9参照;後述)等の表示を行う。これら設定画面には、新規設定若しくは編集される刺繍模様パターン等の所定情報を表示するパターン表示領域Sや、処理の決定「実行」やキャンセル「×」並びに刺繍模様設定点の候補選択「候補」を入力するボタンの表示領域Bが含まれている。そして、オペレータの指先による表示画面に対する接触入力が行われると、検出手段32で接触位置が検出され、動作制御手段50の処理により、いずれの入力ボタンに対する入力であるかが判定され、判定により特定された入力ボタンに予め割り当てられた処理が実行される。これにより、操作パネル30の表示される各種の入力ボタンについて電気的な接点を備える物理的な入力ボタンと同様に機能させることができるようになっている。
図2に示すように、ミシン100の制御系の中心となる動作制御手段50は、ミシンモータ18、X軸モータ19、Y軸モータ20、操作パネル30及びその他の図示しないアクチュエータについて所定の制御プログラムに従って各種の処理及び制御を実行するCPU51と、各種の処理及び制御を実行するためのプログラムや各種の処理及び制御に要するデータが格納されたROM52と、各種のデータを格納して各種の処理の作業領域となるRAM53と、着脱可能な記録手段である外部記憶装置54と、CPU51と各種の機器との接続を図るインターフェース(図示略)と、各モータ用のパルスモータドライバ(図示略)とを備え、バスを介してCPU51、ROM52、RAM53、外部記憶装置54及びインターフェースが接続されている。
また、刺繍模様の縫製処理前に、指定された刺繍模様設定点(後述)に基づいて保持枠12の動きを確認する動作確認処理を行うことができるようになっており、この動作確認処理において、CPU51は、所定の制御プログラムを実行することにより、縫製データに規定された針落ち点となるように一針毎にX軸モータ19及びY軸モータ20を駆動し、保持枠12を位置決めする制御を実行する。
ここで、刺繍模様設定点とは、布に縫製される刺繍模様を設定するための点のことであり、具体的には、刺繍模様が布に縫製される際に針落ちされる針落ち点や刺繍模様の平面形状を特定するための形状点等のことである。形状点としては、より具体的には、例えば、ジグザグ形状の刺繍模様にあっては各角部があげられ、また、刺繍模様として略円形の形状が指定される場合には、形状点としての少なくとも所定の3点を通過する軌跡により円が規定されるようになっている。
ここで、縫製データには、具体的には、刺繍模様を縫製するために必要な、X軸モータ19及びY軸モータ20の駆動量に係る動作量データ、縫い針13の上下動に係るタイミングや動作量のデータ等が含まれている。
なお、縫製データの編集とは、例えば、刺繍模様設定点の位置を移動させたり、所定の刺繍模様設定点のみを削除する処理のことである。
また、設定点移動制御プログラムは、CPU51の制御下における保持枠12の直線移動に係る機能が無効にされた場合に、CPU51に、設定点移動制御手段として、指定された刺繍模様設定点毎に、当該刺繍模様設定点に対応する布の設定点対応位置を縫い針13に対向させるようにX軸モータ19及びY軸モータ20の駆動を制御して保持枠12を移動させる処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
ここで、図3は、縫製データ作成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図4は、新規設定点指定処理に係る動作の一例を示すフローチャートであり、図5は、新規針落ち点指定処理における操作パネル30の具体的な表示例を示す図である。
ここで、パターン表示領域が押下された判定されると(ステップS11;YES)、即ち、図5に示すように、新規設定点指定画面G1において所定位置が押下されると、接触位置(図5中、「●」や「+」で図示)が検出手段32により検出され、当該検出手段32から出力された接触位置座標を示す信号がCPU51に入力されると、CPU51は、ROM52から新規設定点指定プログラムを読み出してRAM53に展開し、この新規設定点指定プログラムの実行に基づいて、当該接触位置を針落ち点として指定(設定)させる制御を行う(ステップS12)。
一方、ステップS11にて、押下されていないと判定されると(ステップS11;NO)、CPU51は、所定の判定プログラムを実行して、指定された針落ち点を確定するための操作パネルの実行ボタン「実行」が押下されたか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、実行ボタン「実行」が押下されたと判定されると(ステップS13;YES)、CPU51は、ステップS12にて指定された針落ち点を確定して刺繍模様パターンを設定する。これにより、新規針落ち点指定処理を終了する。
ここで、最短距離での直線移動が指示されると、ステップS5に移行して、CPU51は、ROM52から直線移動制御プログラムを読み出してRAM53に展開し、この直線移動制御プログラムの実行に基づいて、X軸モータ19及びY軸モータ20の駆動を制御して、所定の針落ち点に対応する設定点対応位置を縫い糸に対向させるように最短距離で保持枠12を直線移動させて位置決めする制御を行う。
一方、トレース移動が指示されると、ステップS6に移行して、CPU51は、所定の制御プログラムの実行に基づいて、X軸モータ19及びY軸モータ20の駆動を制御して、刺繍模様パターンに規定された針落ち点となるように一針毎に保持枠12を位置決めする制御を実行する。
このようにして、保持枠12の動作確認処理を実行されると、CPU51は ROM52から縫製データ作成プログラムを読み出してRAM53に展開し、この縫製データ作成プログラムに従って、指定された針落ち点に基づいて、刺繍模様の縫製に係る縫製データの作成を完了する。なお、作成された縫製データは、外部記憶装置54の所定の記憶領域に記憶されるようになっている。
ここで、新規針落ち点指定処理の実行が指示されていると判定された場合には(ステップS8;YES)、ステップS1に移行して、CPU51は、新規針落ち点指定処理の実行を制御する一方で、新規針落ち点指定処理の実行が指示されていないと判定された場合には(ステップS8;NO)、縫製データ作成処理を終了する。
ここで、図7は、縫製データ編集処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。図8は、編集針落ち点指定処理に係る動作の一例を示すフローチャートであり、図9は、編集針落ち点指定処理における操作パネル30の具体的な表示例を示す図である。また、図10(a)は、針落ち点候補一覧テーブルを示す図であり、図10(b)は、形状点候補一覧テーブルを示す図である。
ここで、パターン表示領域が押下されたと判定されると(ステップS311;YES)、即ち、図9に示すように、編集設定点指定画面G2において所定位置が押下されると、接触位置(図9中、「+」で図示)が検出手段32により検出され、当該検出手段32から出力された接触位置座標を示す信号がCPU51に入力されると(ステップS312)、CPU51は、ROM52から検索プログラムを読み出してRAM53に展開し、この検索プログラムに従って、検出された接触位置に基づいて、刺繍模様パターンを設定するための針落ち点のうち、当該表示画面の設定点候補検索範囲A(図9参照)内に含まれる針落ち点を検索する処理を実行する。即ち、CPU51は、検出された接触位置に基づいて、例えば当該接触位置を中心として設定点候補検索範囲Aを設定し(ステップS313)、設定点候補検索範囲A内に含まれる候補針落ち点を全て検索する(ステップS314)。
続けて、CPU51は、ROM52から編集設定点指定プログラムを読み出してRAM53に展開し、この編集設定点指定プログラムに従って、検索された候補針落ち点に基づいて、縫製データを編集するための針落ち点を指定する処理を実行する。即ち、CPU51は、設定点候補検索範囲A内にて検索された所定数の候補針落ち点と候補番号とを対応付けて針落ち点候補一覧テーブルT1(図10(a))を作成して(ステップS314)、当該針落ち点候補一覧テーブルT1の候補番号に基づいて、候補番号1の針落ち点を編集される候補針落ち点として設定する(ステップS315)。
ここで、候補ボタン「候補」が押下されたと判定されると(ステップS316;YES)、CPU51は、所定の制御プログラムを実行して、針落ち点候補一覧テーブルT1の候補番号に基づいて、次の候補番号の針落ち点を編集される候補針落ち点として設定する(ステップS317)。その後、ステップS311に移行して、CPU51は、それ以降の処理の実行を制御する。
ステップS318にて、実行ボタン「実行」が押されていないと判定されると(ステップS318;NO)、ステップS311に移行して、CPU51の制御下にて、編集される針落ち点の新たな検索を行う上で、パターン表示領域が押下されたか否かを判定する。
一方、実行ボタン「実行」が押されたと判定されると(ステップS318;YES)、CPU51は、候補針落ち点を縫製データを編集するための針落ち点として指定した後、編集針落ち点指定処理を終了する。
ここで、刺繍模様パターンの編集のやり直しの実行が指示されていると判定された場合には(ステップS35;YES)、ステップS31に移行して、CPU51は、編集針落ち点指定処理の実行を制御する一方で、刺繍模様パターンの編集のやり直しの実行が指示されていないと判定された場合には(ステップS36;NO)、縫製データ編集処理を終了する。
また、刺繍模様パターンが表示された表示画面の所定位置がオペレータの指等により接触指示されると、その接触位置が検出され、検出された接触位置に基づいて、表示画面に表示された刺繍模様設定点のうち、設定点候補検索範囲A内に含まれる候補刺繍模様設定点を検索して、検索された候補刺繍模様設定点に基づいて、縫製データの刺繍模様設定点を指定することができる。
従って、縫製データを作成する場合や縫製データを編集する場合に、操作パネル30の表示画面の所定位置を接触することにより刺繍模様設定点の指定を行うことができることとなって、例えば方向キーの操作に基づいて行う構成のものに比べて、刺繍模様設定点の指定を迅速に、且つ、簡便に行うことができる。
なお、保持枠12の直線移動に係る機能は、CPU51による切替プログラムの実行に基づいて、有効又は無効に適宜切り替えることができるようになっている。即ち、保持枠12を直線移動させる際に、その移動方向に障害物等が存在して当該障害物が保持枠12の直線移動の邪魔になる場合には、保持枠12の直線移動に係る機能を無効にすることにより、保持枠12を障害物等が邪魔になることなく適正に移動させることができる。つまり、保持枠12の直線移動に係る機能が無効にされた場合には、CPU51による設定点移動制御プログラムの実行に基づいて、指定された刺繍模様設定点毎に、当該刺繍模様設定点に対応する布の設定点対応位置を縫い針13に対向させるように保持枠12を移動させることができる。
例えば、操作パネル30の表示画面に所定方向を指示する方向入力キーを備えて、当該方向入力キーを用いて縫製データを新規に作成する際に設定された刺繍模様設定点や編集される縫製データに係る刺繍模様設定点の微調整を行うように構成しても良い。
12 保持枠
13 縫い針
19 X軸モータ(XY移動手段)
20 Y軸モータ(XY移動手段)
30 操作パネル
31 表示手段
32 検出手段
50 動作制御部
51 CPU(縫製データ作成手段、指定手段、検索手段、直線移動制御手段、切替手段、設定点移動制御手段)
A 設定点候補検索範囲
Claims (4)
- 刺繍模様の縫製に係る縫製データを作成する縫製データ作成手段を備え、前記縫製データ作成手段により作成された前記縫製データに基づいて、布を保持する保持枠と縫い針とをXY方向に相対的に移動させて前記縫い針により前記布に刺繍模様を縫製するミシンであって、
前記布上の前記刺繍模様の配置と対応付けて当該刺繍模様に係る刺繍模様パターンを表示するための表示手段と、
前記表示手段の表示画面に対する接触位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記接触位置に基づいて、当該接触位置を当該刺繍模様パターンを設定するための刺繍模様設定点として指定する指定手段と、を備え、
前記縫製データ作成手段は、前記指定手段により指定された前記刺繍模様設定点に基づいて、前記縫製データを作成することを特徴とするミシン。 - 刺繍模様の縫製に係る縫製データを作成する縫製データ作成手段を備え、前記縫製データ作成手段により作成された前記縫製データに基づいて、布を保持する保持枠と縫い針とをXY方向に相対的に移動させて前記縫い針により前記布に前記刺繍模様を縫製するミシンであって、
前記布上の前記刺繍模様の配置と対応付けて当該刺繍模様に係る刺繍模様パターンを表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面に対する接触位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記接触位置に基づいて、前記表示画面に表示された前記刺繍模様パターンを設定するための刺繍模様設定点のうち、当該表示画面の設定点候補検索範囲内に含まれる候補刺繍模様設定点を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記候補刺繍模様設定点に基づいて、前記刺繍模様設定点を指定する指定手段と、
を備えることを特徴とするミシン。 - 前記保持枠を前記縫い針に対してXY方向に移動させるXY移動手段と、
前記指定手段により指定された前記刺繍模様設定点に基づいて、当該刺繍模様設定点に対応する前記布の設定点対応位置を前記縫い針に対向させるまで前記XY移動手段の駆動を制御して前記保持枠を略直線的に移動させる直線移動制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。 - 前記直線移動制御手段による前記保持枠の直線移動に係る機能を有効又は無効に切り替える切替手段と、
前記切替手段により直線移動制御手段による前記保持枠の直線移動に係る機能が無効にされた場合に、前記指定手段により指定された前記刺繍模様設定点毎に、当該刺繍模様設定点に対応する前記布の設定点対応位置を前記縫い針に対向させるように前記XY移動手段の駆動を制御して前記保持枠を移動させる設定点移動制御手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
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