JPH0832647B2 - 1級アルコールからアルデヒドの製造法 - Google Patents

1級アルコールからアルデヒドの製造法

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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C45/27Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1級アルコールからアルデヒドを高収率でう
ることができる1級アルコールからアルデヒドの製造法
に関する。
[従来の技術] 1級アルコールを酸化して相当するアルデヒド類に変
換することは、有機合成化学において重要な反応技術で
あり、とくに医薬品、農薬などに有用な化合物や工業原
料の中間体などの合成の際に広く採られている。
1級アルコールを酸化してアルデヒドをうる方法は種
々開発されているが、たとえば酸化剤に二酸化マンガ
ン、クロム酸、四酢酸鉛などの重金属酸化物を用いる方
法では、毒性のある酸化剤を化学量論量またはそれ以上
の量を必要とするので、反応後の廃棄物の処理に問題を
残している。
また酸化剤を化学量論量用いる他の方法としては、過
酸化水素−金属塩を用いる方法(Can.J.Chem.,43,2924
(1965))、DMSO(ジメチルスルホキシド)を用いる方
法(Chem.Ber.,100,3861(1967))、鉄(IV)カリウム
を用いる方法(J.Am.Chem.Soc.,80,2038(1958))、過
酸化ニッケル用いる方法(J.Org.Chem.,27,1597(196
2))、ルテニウム錯体を用いる方法(Tetrahedron Let
ters,22,1605(1981)、次亜塩素酸を用いる方法(Tetr
ahedron Letters,1641(1976))などが知られている
が、これらの方法はいずれも一般に反応操作が複雑なた
め、工業的に実施するには問題が多い。
これらの方法以外にも貴金属を触媒に用いる空気酸化
法として、たとえば白金ブラックを用いる方法(Tetrah
edron,9,67(1960))やパラジウム塩を用いる方法(Te
trahedron,9,67(1960))が知られているが、これらの
方法はいずれも一般に高温高圧の条件を必要とするた
め、アルデヒドの合成には不適切であり、また高価な貴
金属を使用するので経済的に不利である。
またニトロソニウム塩を触媒として用いる比較的穏和
な条件での1級アルコールに相当するアルデヒドへの酸
化法が開発されている。かかる酸化法としては、たとえ
ばN−オキシル化合物からニトロソニウム塩の生成に臭
素、塩素などのハロゲンを酸化剤とする方法(J.Am.Che
m.Soc.,106,3877(1984)、J.Org.Chem.,50,3930(196
5))、銅、鉄などの金属化合物を用いる方法(J.Am.Ch
em.Soc.,106,3374(1984)、J.Mol.Cat.,32,357(198
5)および31,217(1985))、過酸化物による酸化法
(J.Org.Chem.,40,1988(1975)、40,1860(1975)およ
び42,2077(1977))などが知られている。しかしなが
ら、これらの方法は無水系で行なう必要があったり、大
量のN−オキシル化合物を必要とするなど工業的には実
施しがたい方法である。
またこれらの方法を改良する目的で次亜塩素酸ナトリ
ウムを酸化剤に用いた方法(J.Org.Chem.,52,2559(198
7))が開発されている。かかる方法ではN−オキシル
化合物が触媒量で用いられ、ニトロソニウム塩を連続的
に発生させることにより循環使用しうるように工夫され
ている。しかし、この方法でも工業的な規模で実施する
ばあいには、つぎの点が問題となる。すなわち、次亜塩
素酸ナトリウムは不安定な化合物であり、高濃度ではと
くにその貯蔵、取り扱いが困難なため、一般に入手し、
取り扱うことができるのは約12%濃度の水溶液品であ
り、化学量論量以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使
用せんとすれば反応液量が増加し、生産効率の低下、廃
液の増加などをまねき経済的に不利となるなどの問題が
ある。
また、N−オキシル化合物を直接法で電解酸化してニ
トロソニウム塩をつくり、このものを酸化剤として用い
て1級アルコールを該1級アルコールに相当するアルデ
ヒドに酸化する方法がある(J.Am.Chem.Soc.,105,4492
(1983))。この方法は、化学酸化剤を必要としない
が、N−オキシル化合物を1級アルコールに対して2倍
モル用い、電解酸化によるニトロソニウム塩の調整をア
ルコールの酸化とは別の反応器で行なう、いわゆるエク
セルメソド(Ex-Cell Method)であり、電解装置には構
造的に複雑な分離セルが必要とされるなど工業的に実施
するには不利であるなどの欠点を有する。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明者らは前記従来技術に鑑みて1級アル
コールから高収率でアルデヒドを工業的に収得しうる方
法を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、触媒量のN−オ
キシル化合物の存在下で、1級アルコールに亜臭素酸ア
ルカリ金属塩を作用させることにより、1級アルコール
からこれに相当するアルデヒドが高収率で収得されうる
ことを見出し、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は1級アルコールをN−オキシル化
合物の存在下で亜臭素酸アルカリ金属塩と反応させるこ
とを特徴とする1級アルコールからアルデヒドの製造法
に関する。
[作用および実施例] 亜臭素酸アルカリ金属塩を使用し、N−オキシル化合
物の存在下で1級アルコールを酸化してアルデヒドを製
造する本発明の方法においては、亜臭素酸アルカリ金属
塩の作用により、N−オキシル化合物からニトロソニウ
ム塩が生成される。この化合物はただちに1級アルコー
ルをアルデヒドに酸化し、もとのN−オキシル化合物に
戻るが、再び系内の亜臭素酸アルカリ金属塩により、ニ
トロソニウム塩に変えられ、再び1級アルコールのアル
デヒドへの酸化剤として作用する。したがって、本発明
の方法ではニトロソニウム塩が循環使用される。
本発明の方法において使用される1級アルコールとし
ては、たとえば一般式:RCH2OH(式中、Rは水素原子ま
たは炭素数1〜50のアルキル基を示す)で表わされる1
級水酸基を有する鎖状または環状化合物などがあげら
れ、かかる1級アルコールの分子内にはニトロソニウム
塩の酸化に対して安定なケトン、エステル、アミド、ニ
トロ、ニトリル、ハロゲン、スルホニル、オレフィン、
フェニルなどの官能基が含まれていてもよい。また、前
記1級アルコールは、分子内に1級水酸基を2個以上有
していてもよく、このばあいにはモノアルデヒドを経由
してジ(ポリ)アルデヒドに変換される。また同一分子
内に2級水酸基があるばあいには、ヒドロキシアルデヒ
ドを経由してケトアルデヒドに変換される。前記1級ア
ルコールの具体例としては、たとえば1−プロパノー
ル、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−オクタ
ノール、1−デカノール、1−ウンデカノール、ヘプタ
デカノール、シクロヘキシルメチルカルビノール、ベン
ジルアルコール、β−フェネチルアルコール、2−エチ
ルヘキサノール、テトラデカ−2−イン−1−オール、
1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、シク
ロヘキサンジメチルカルビノール、1−メチルスルホニ
ル−1−オクタノール、2−ニトロ−1−デシルアルコ
ール、4−エトキシカルボニル−1−ブタノール、ヘプ
タデカフルオロ−1−デカノール、 などがあげられるが、本発明はかかる例示によって限定
されるものではない。
本発明において、使用されるN−オキシル化合物は一
般式(I): (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して炭
素数1〜30のアルキル基を示し、R1とR4は結合して環状
化合物となってもよく、このばあい、環内に不飽和結合
を有してもよい。また環を形成した炭素上にアミノ基、
カルボニル基、アミド基、ハロゲン、ニトリルなどの官
能基が結合していてもよく、分子内に2個以上のN−オ
キシル基を有していてもよい)で表わされる化合物があ
げられる。かかるN−オキシル化合物の具体例として
は、たとえば2,2,4,4−テトラメチルアゼチジン−1−
オキシル、2,2−ジメチル−4,4−ジプロピルアゼチジン
−1−オキシル、2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−
1−オキシル、2,2,5,5−テトラメチル−3−オキソピ
ロリジン−1−オキシル、2,2,5,5−テトラメチルピロ
リジン−1−オキシル、2,2,5,5−テトラメチルピロリ
ジン−1−オキシル−3−カルボキシアミド、2,2,5,5
−テトラメチル−3−ピロリン−1−オキシル−3−カ
ルボン酸、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−1−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−1−オキシル、4−メトキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、4−ベン
ゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1
−オキシル、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−
オキシル−4−カルボン酸、4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、4−シアノ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、
ジ−t−ブチルアミン−N−オキシル、一般式:R7OCO
(CH2)8CO2R7(式中、R7を示す)、一般式: (式中、R7は前記と同じ)などがあげられる。
これらN−オキシル化合物の触媒としての使用量は、
1級アルコール1molに対して0.0001〜10mol、好ましく
は、0.003〜0.5molである。0.0001molよりも少ないばあ
いには収率が低下し、10molよりも多いばあいにはそれ
以上多量に使用しても効果の向上は望めず、不経済とな
る。
本発明に用いられる亜臭素酸アルカリ金属塩として
は、たとえば亜臭素酸カリウム、亜臭素酸ナトリウムな
どがあげられ、これらは無水物や水和物などとしてまた
は水溶液として用いられる。工業的には、たとえば糊抜
剤として使用されている市販の亜臭素酸ナトリウム水溶
液を用いるのが好ましい。これら亜臭素酸アルカリ金属
塩の酸化剤としての使用量は、1級アルコール1molに対
して1〜10mol、好ましくは2〜6molである。1molより
も少ないばあいには、反応が完結せず、また10molより
も多量に用いたばあいには、それ以上の効果の向上は望
めず、不経済となる。
反応は、反応基質である1級アルコールが水溶性のば
あいには、水溶液中で行なうことができるが、一般には
疎水性有機溶媒と水の2相系からなる不均一系混合溶液
中または水と親水性有機溶媒の混合溶液中で行なっても
よい。前記有機溶媒は、ニトロソニウム塩の酸化に対し
て安定な有機溶媒であればよく、かかる有機溶媒の具体
例としては、たとえばアセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、3−ペンタノンなどのケト
ン;アセトニトリル、プロピオンニトリル、ベンゾニト
リルなどのニトリル;四塩化炭素、クロロホルム、塩化
メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、クロロ
ベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロオク
タンなどの脂肪族系または脂環式炭化水素;ベンゼン、
トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族系炭
化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、
酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、γ−ブチロラクトン
などのエステル;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、ジオキサンなどのエーテル;その他スルホランなど
があげられる。これらの有機溶媒は単独でまたは2種以
上混合した混合溶媒として用いられる。なお、水と疎水
性有機溶媒からなる不均一系溶液を用いるばあいには、
充分なかきまぜを行なうことによって反応を円滑に行な
うことが好ましい。
なお、1級アルコールの溶媒溶液中における濃度は、
とくに限定はないが、通常反応を円滑に行なうため、0.
01〜50重量%、なかんづく0.1〜30重量%であるのが好
ましい。
また、前記水溶液または水層のpHは4〜12、好ましく
は6〜11であるのが望ましい。pHが4未満では副反応に
よるエステル(二量化物)の生成量が増加し、アルデヒ
ドの収率が低下し、pHが12をこえると生成したアルデヒ
ドからの副反応を併発し、収率が低下する傾向がある。
前記1級アルコールの溶媒溶液、N−オキシル化合物
および亜臭素酸アルカリ金属塩を混合することにより反
応が開始されるが、反応温度は−20〜100℃の範囲、好
ましくは−10〜50℃の範囲であるのが望ましい。かかる
反応温度は−20℃よりも低いばあいには、反応速度が遅
くなり、また100℃よりも高いばあいには、副反応がお
こり、収率が低下する傾向がある。
反応は系内の1級アルコールが消失するまで行なえば
よく、通常1〜10時間程度を必要とする。
反応終了後、疎水性溶媒を分液し、溶媒を留去するこ
とにより粗生成物が入手される。もし必要ならば、蒸
留、再結晶、クロマト精製などの常法の後処理を行なう
ことにより、1級アルコールに相当するアルデヒドがえ
られる。
つぎに実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例1 50mlガラス製反応容器に1−ウンデカノール1.72g(1
0mmol)、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−1−オキシル28mg(0.1mmol)、塩化メ
チレン10mlおよび水層のpHを9に保つために重曹5%を
含有する水溶液20mlを秤り、氷浴で冷却、かきまぜなが
ら亜臭素酸ナトリウム三水和物(日本シリカ工業(株)
製、NaBrO2として65%含有品)6.3g(30mmol)を加え
た。このときの水層のpHは9であった。その後、室温で
3時間反応を行なった。薄層クロマトグラフィ(TLC)
にて原料の1級アルコールの消失を確認後、未反応の過
剰亜臭素酸ナトリウムを不活性とするため、5%ナトリ
ウムハイドロサルファイト10mlを加えて充分にかきまぜ
を行なった。反応混合物は塩化メチレン層と水層に分離
し、水層は塩化メチレンで抽出を行なった。塩化メチレ
ン抽出液は1つにまとめて濃縮し、残液をシリカゲルカ
ラム上をn−ヘキサン−酢酸エチル(7:1)(容量比)
の混合溶媒で溶出して精製し、1−ウンデカナール1.68
gをえた(収率:99%)。
なお、IRスペクトルにより1792cm-1(neat)、1H‐NM
R(CDCl3,500MHz)によりδ9.76ppm(t)にピークが認
められ、アルデヒドの存在が確認された。以下にえられ
た1−ウンデカノールの1H‐NMRスペクトルの結果を示
す。
1H‐NMR(CDCl3,500MHz)δppm〕 0.88[(t)、3H、‐CH3] 1.26[(m)、14H、‐(CH2)7] 1.62[(m)、2H]、2.41[(m)、2H] 9.76[(t)、1H、‐CHO] 実施例2〜5 実施例1において用いた4−ベンゾイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルのかわり
に第1表に示したN−オキシル化合物(0.1mmol)を使
用し、反応完結に必要な量の亜臭素酸ナトリウムを加え
て反応を完結させた以外は実施例1と同様にして反応を
行なった。えられた1−ウンデカナールの収率を第1表
に併記する。
実施例6〜8 実施例1において、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−1−オキシルの添加量を第
2表に示すように変更し、また亜臭素酸ナトリウム三散
水和物(30mmol)を加えて反応を行なった以外は実施例
1と同様にして1−ウンデカナールをえた。えられた1
−ウンデカナールの収率を第2表に示す。
実施例9〜16 実施例1において用いた塩化メチレンのかわりに第3
表に示した有機溶媒(10ml)を用い、亜臭素酸ナトリウ
ム三水和物を第3表に示すように使用した以外は実施例
1と同様に実施した。えられた1−ウンデカナールの収
率を第3表に示す。
実施例17〜22 実施例1で用いた1−ウンデカノールのかわりに第4
表に示した1級アルコールを用い、第4表に示す量の亜
臭素酸ナトリウム三水和物を用いた以外は実施例1と同
様に実施し、第4表に示すアルデヒドをえた。えられた
アルデヒドの収率を第4表に併記する。
なお、実施例17〜24でえられた生成物の1H‐NMRスペ
クトル(CDCl3、500MHz、δppm)は以下のとおりであっ
た。
(実施例17;n−オクタナール)1 H‐NMRスペクトル 0.87(m、3H、‐CH3) 1.29(m、10H、‐(CH2)6‐) 2.41(m、2H、‐CH2‐) 9.65(t、1H、‐CHO) (実施例18;n−ドデカナール)1 H‐NMRスペクトル 0.88(t、3H、‐CH3) 1.26(m、18H、‐(CH2)9‐) 2.40(m、2H、‐CH2‐) 9.65(t、1H、‐CHO) (実施例19;n−オクタデカナール)1 H‐NMRスペクトル 0.87(m、3H、‐CH3) 1.24(m、30H、‐(CH2)16‐) 2.38(m、2H、‐CH2‐) 9.60(t、1H、‐CHO) 1H‐NMRスペクトル 1.13(d、3H、‐CH3) 1.59(m、10H、‐(CH2)5‐) 2.04(s、1H、‐OH) 2.43(m、1H、‐CH(CH3)‐) 9.83(d、1H、‐CHO) 1H‐NMRスペクトル 0.87(t、3H、‐CH3) 1.1〜1.8(m、18H、‐CH2)9‐) 2.37(t、2H、‐CH2‐) 9.17(t、1H、‐CHO) (実施例22;ベンズアルデヒド)1 H‐NMRスペクトル 7.2〜7.9(m、5H、Ph-) 9.87(s、1H、‐CHO) (実施例23;2−フェニルアセトアルデヒド)1 H‐NMRスペクトル 3.6(d、2H、‐CH2‐) 7.18(s、5H、Ph-) 9.6(t、1H、‐CHO) (実施例24;3−フェニルプロピオンアルデヒド)1 H‐NMRスペクトル 2.8(m、4H、‐(CH2)2‐) 7.1(s、5H、Ph-) 9.62(t、1H、CHO) 比較例1 実施例1で用いた2,2,6,6−テトラメチル−4−ベン
ゾイルオキシピペリジン−1−オキシルを添加しなかっ
た以外は実施例1と同様に実施し、18時間反応を行なっ
たところ、1−ウンデカナールが収率18%で生成し、68
%の1−ウンデカノールを回収した。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、触媒量のN−オキシル化合物
の存在下で、1級アルコールに亜臭素酸アルカリ金属塩
を作用させることにより、1級アルコールからこれに相
当するアルデヒドを高収率で容易に工業的にうることが
できるという効果が奏される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1級アルコールをN−オキシル化合物の存
    在下で亜臭素酸アルカリ金属塩と反応させることを特徴
    とする1級アルコールからアルデヒドの製造法。
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