JPH0832465A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH0832465A
JPH0832465A JP16136194A JP16136194A JPH0832465A JP H0832465 A JPH0832465 A JP H0832465A JP 16136194 A JP16136194 A JP 16136194A JP 16136194 A JP16136194 A JP 16136194A JP H0832465 A JPH0832465 A JP H0832465A
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JP
Japan
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frequency
signal
transmission
reception
pll
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JP16136194A
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Katsumi Takahashi
克己 高橋
Nobuo Sekiguchi
信男 関口
Mitsuo Shiraishi
光男 白石
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で周波数の切替が可能な周波数シンセサ
イザを小型化し低価格化すること。 【構成】 搬送波周波数のN倍(Nは2以上の整数)の信
号を発生するPLL周波数シンセサイザ10と、送信期
間だけ分周動作する1/N分周器6を設け、この1/N
分周器6の出力を搬送波信号としたもの。 【効果】 PLL周波数シンセサイザ10の出力周波数
は、搬送波周波数のN倍なので、受信系統へのまわり込
みによるスプリアス妨害を発生しないから、このPLL
周波数シンセサイザ10は、受信期間も含めて常時動作
させておくことができ、このため、基準水晶発振器3の
共用化などが可能になり、装置全体の小型化と低価格化
を容易に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送波用周波数信号発
生用と、局部発振用周波数信号発生用にそれぞれPLL
回路を備えた無線機の周波数シンセサイザに係り、特
に、高速で送信動作と受信動作に切替える必要がある無
線機に好適な周波数シンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数シンセサイザでは、その出
力周波数の切替えに数十ミリ秒程度の時間を要するの
で、例えばディジタル変復調方式の無線機など、送信動
作と受信動作を高速で切替る必要がある場合には、1つ
の周波数シンセサイザで搬送波周波数信号発生用と局部
発振用周波数信号発生用に共用するのは困難である。
【0003】そこで、このような高速切替動作を可能に
するため、例えば図2に示す周波数切替方式の周波数シ
ンセサイザが従来から提案されており、以下、この図2
の従来例について説明すると、この従来例は、搬送波用
周波数信号発生用と、局部発振用周波数信号発生用にそ
れぞれ独立したPLL回路を備えたもので、図におい
て、1が搬送波用周波数信号発生用の送信PLL回路
で、2が局部発振用周波数信号発生用の受信PLL周波
数シンセサイザである。
【0004】なお、PLLとは、フェーズ・ロックド・
ループの略であり、従って、送信PLL回路1と受信P
LL周波数シンセサイザ2とは、何れもPLLである
が、受信PLL周波数シンセサイザ2では、通信周波数
チャネルが変えられるようにするため、その分周器2e
がプログラマブル・カウンタで構成されているので、そ
の名称が周波数シンセサイザとなっているのである。
【0005】送信PLL回路1は、VCO(電圧制御発
振器)1a、位相比較器1d、チャージポンプ回路1
c、LPF(低域通過フィルタ)1b、分周器1g、1
h、それに送信ミクサ1fで構成され、基準水晶発振器
18からの基準信号に基づいて、搬送周波数fTを有す
る送信信号SfTを発生する働きをする。
【0006】受信PLL周波数シンセサイザ2は、送信
変調信号端子4が接続されたVCO2a、位相比較器2
d、チャージポンプ回路2c、LPF2b、それに分周
器2eで構成され、基準水晶発振器3からの基準信号に
基づいて、周波数が局発周波数fL0に等しい局発信号S
L0を常時発生する働きをする。そして、このとき、送
信変調信号端子4に音声信号が入力されると、これによ
りVCO2aの出力である信号SfL0に周波数変調がか
けられることになる。
【0007】ここで、送信変調信号を、受信PLL周波
数シンセサイザ2へ印加しているのは、送信PLL回路
1のループ引き込み特性を高速に行うために、ループ周
波数応答特性の遮断周波数を高くするため、送信PLL
回路1にて音声変調が行なえるいためである。尚、受信
PLL周波数シンセサイザ2のループ周波数応答遮断周
波数は低く設定でき、音声変調が行える。
【0008】送信PLL回路1の出力は、電力増幅器7
を介してアンテナスイッチ8の送信入力に接続され、そ
して、このアンテナスイッチ8のアンテナ入出力は、L
PF9を介してアンテナ端子17に接続されている。従
って、これにより、送信期間中、変調信号により周波数
変調された搬送波信号がアンテナから送信されることに
なる。
【0009】一方、アンテナスイッチ8の受信出力は、
フロントエンド部12を介して受信ミクサ13の信号入
力に接続されている。そして、受信PLL周波数シンセ
サイザ2の出力は、受信ミクサ13の局発入力に接続さ
れ、フロントエンド部12から入力された受信信号と混
合される。受信ミクサ13の出力は、中間周波部14を
介して復調器15に接続され、これからの復調信号は復
調出力端子16に供給される。
【0010】11は送受信切替制御信号端子で、この端
子11には、基準水晶発振器18、電力増幅器7、及び
アンテナスイッチ8の各々が接続される。そして、この
送受信切替制御信号端子11には、図4に示されている
送受信切替制御信号cが供給されるようになっている。
【0011】この制御信号cによる期間Tは、上記した
ように、例えば400ミリ秒で、これにより、200ミ
リ秒の送信期間では水晶発振器18とVCO1a、それ
に電力増幅器7は動作状態に、そして同じく200ミリ
秒の受信期間では動作停止状態に、それぞれ制御すると
共に、アンテナスイッチ8の送受信切替を制御し、送信
時には、フロントエンド部12をLPF9から切り離し
て電力増幅器7の出力をLPF9に接続すると共に、受
信時には、電力増幅器7の出力をLPF9から切り離し
てフロントエンド部12をLPF9に接続するように制
御する。
【0012】次に、この図2の従来例の動作について説
明すると、まず、受信PLL周波数シンセサイザ2は、
上記したように、周波数が受信局発周波数fL0に等しい
信号SfL0を常時発生している。そして、この信号Sf
L0は、送信動作と、受信動作の各々の動作時に、以下の
ようにして利用されている。
【0013】まず受信期間には、アンテナ端子17から
入力された搬送周波数fTの受信信号は、送受信切替制
御信号cにより受信動作に制御されているアンテナスイ
ッチ7を介して、フロントエンド部12に供給され、増
幅、帯域制限を施された後、受信ミクサ13に供給さ
れ、受信PLL周波数シンセサイザ2の出力である局発
信号SfL0と混合されて、周波数fIFの中間周波信号S
IFを得る。なお、このときは、図示してないが、送信
変調信号端子4には変調信号が印加されないようになっ
ており、従って、局発信号SfL0の周波数がふらつく虞
れはない。
【0014】そして、この中間周波信号SfIFは、中間
周波部14により増幅、帯域制限された後、復調器15
で復調され、復調出力端子16に復調信号が出力され
る。
【0015】一方、送信期間には、送信ミクサ1fによ
り、送信PLL回路1の送信出力信号の一部がPLL周
波数シンセサイザ2の出力信号SfL0と混合されて、中
間周波数fIFと同じ周波数の信号SfIFを得る。また、
この送信期間では、PLL周波数シンセサイザ2の出力
信号SfL0は、送信変調信号端子4に印加される変調信
号によりVCO2aに変調が加えられ、周波数変調され
た信号SfL0が出力されている。
【0016】送信ミクサ1fの出力信号SfIFは分周器
1gにより、位相比較器1dの動作周波数範囲に分周さ
れ、当該位相比較器1dの比較入力に入力される。一
方、この比較器1dの基準入力には、中間周波数fIF
同一の周波数で発振する水晶発振器18の出力が、分周
器1hにより分周されて入力される。ここで、これら分
周器1g、1hの分周数は同一にしてある。位相比較器
1dから出力される位相誤差電圧はチャージポンプ回路
1c、LPF1bを介してVCO1aの出力周波数をf
L0±fIFに制御し、送信信号SfTを出力する。
【0017】このとき、送信ミクサ1fに、PLL周波
数シンセサイザ2から供給されている信号SfL0は、送
信変調信号端子4に印加される変調信号により周波数変
調されているので、結局、この送信信号SfTも、送信
変調信号端子4に印加される変調信号により周波数変調
されていることになる。そこで、この周波数変調されて
いる送信信号SfTが電力増幅器7で増幅され、アンテ
ナスイッチ8、LPF9を介してアンテナ端子17に出
力され、相手局に送信されることになる。
【0018】従って、以上の動作により、この従来例で
は、高速で周波数の切替が可能な周波数シンセサイザが
得られることになるのであるが、このとき、上記した送
受信の切替の問題は、以下のようにして解決されてい
る。
【0019】まず、アンテナスイッチは、一般にダイオ
ードスイッチ、高周波メカニカルリレーなどで構成され
るが、これらの切替応答時間は数ミリ秒以下であるの
で、もともと問題はない。次に、水晶発振器の動作立上
り時間は、一般に数ミリ秒以下なので、これも問題はな
い。一方、電力増幅器については、その動作立上り時間
は、電力制御回路の応答時間で決るが、これも数ミリ秒
程度の応答時間を有する制御ループ特性を実現すること
は容易であるので、これも問題はない。
【0020】従って、このような方式では、PLL回路
の応答特性だけが問題になるが、しかして、上記した従
来例では、PLL周波数シンセサイザ2は、同一周波数
チャネルで通信している限りは、通話期間中、動作を停
止することなく連続的に動作し、周波数変調による周波
数変化を除いては常時一定の周波数を出力しているの
で、送受信切替に伴う問題は、何も起らない。
【0021】一方、送信PLL回路1については、その
出力が受信系統へまわり込むことによる受信妨害がある
ため、受信期間は動作させておくことはできず、どうし
ても送受信切替制御が必要であり、この結果、残るの
は、この送信PLL回路1の引き込み応答時間となる。
【0022】しかし、これも、この従来例では、上記し
たように、変調動作を連続的に動作しているPLL周波
数シンセサイザ2の方で行なわせるようにし、これによ
り、送信PLL回路1のループ応答周波数を高くできる
ようにしているので、引き込み応答特性を数ミリ秒以内
に収めることができ、従って、数ミリ秒以内の送受信高
速切替が実現されているのである。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術は、装置構成の簡略化について配慮がされておらず、
小型化、低価格化が困難であるという問題があった。す
なわち、このような装置では、送信搬送波用と、受信局
発用の2個のPLL回路が必要となるが、前記従来技術
では、送信PLL回路の基準発振器の周波数は、受信中
間周波数のL倍、或いは1/L(Lは整数)に選定するこ
とが必要要件となっている。
【0024】このため、受信時に送信用の基準水晶発振
器を動作させると、受信系の中間周波部にスプリアス妨
害が生じてしまうため、2個のPLL回路で、基準水晶
発振器を共用化することができず、2個の水晶発振器が
必要となるのである。また、従来技術では、送信PLL
回路にミクサ回路も必要としている。従って、従来技術
では、構成が複雑になって、小型化、低価格化が困難に
なってしまうのである。
【0025】また、前記従来技術は、送信と受信の搬送
周波数を別々に設定する点について配慮がされておら
ず、同一の搬送周波数での送受信しかできないという問
題があった。
【0026】すなわち、従来技術は、同じ搬送周波数で
通話を行う場合は、特に問題はないのであるが、二周波
通信など、送信時と受信時で異なった搬送周波数での運
用が要求された場合、送信搬送周波数は、受信系の局発
周波数で一義的に決められてしまうため、このような要
求には対応できないのである。
【0027】本発明は、これらの状況に鑑みなされたも
ので、その第1の目的は、上記の課題を解決し、装置の
小型化と低価格化を容易に実現することができる無線機
の周波数シンセサイザを提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記第1目的は、搬送波
周波数のN倍(Nは2以上の整数)の信号を発生する周波
数信号発生器と、送信期間だけ分周動作する1/N分周
器を設け、この1/N分周器の出力を搬送波信号とする
ことにより達成される。
【0029】
【作用】まず、搬送波周波数のN倍の信号を発生する周
波数信号発生器は、周波数が異なることから受信系統へ
のまわり込みによる受信妨害を発生しない。従って、受
信期間は1/N分周器の動作を停止させておくだけで、
受信期間も含めて常時動作させておくことができ、この
ため、通信期間中において交互に繰り返される送受信切
替の切替応答時間による問題は何も発生しない。一方、
受信用局発信号発生器は、常時動作させておくことがで
きるので、もともと切替応答時間による問題は何も発生
しない。
【0030】そこで、送受信切替時において発生する切
替応答時間による問題は、1/N分周器の動作切替応答
時間によるものだけとなるが、分周器の動作応答時間
は、そのままで数ミリ秒以内に収まっているので、高速
切替が可能になる。
【0031】従って、送信搬送波用と受信局発用の各々
のPLL回路が互いに独立して動作しているにもかかわ
らず、それぞれのPLL回路の基準周波数を同一の周波
数とすることができ、この結果、送受信の高速切替を実
現しつつ、小型化と低価格化が容易に図れるようにな
る。また、送信搬送波用と受信局発用の各々のPLL回
路が互いに独立して動作しているので、送信搬送波信号
と受信周波数を、それぞれ任意の周波数に設定すること
ができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明による無線機の送受信切替方式
いついて、図示の実施例により詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施例で、図において、5はバッファ増
幅器、6は1/2分周器、10は送信信号発生用のPL
L周波数シンセサイザ、18は通信切替制御信号端子、
20は受信局発信号発生用のPLL周波数シンセサイザ
で、その他は、図2で説明した従来技術とほとんど同じ
である。
【0033】送信信号発生用のPLL周波数シンセサイ
ザ10は、送信変調信号端子4が接続されたVCO1a
と位相比較器1d、チャージポンプ回路1c、LPF1
b、それに分周器1eを備え、基準水晶発振器3から供
給される基準周波数信号に基づいて、必要とする送信搬
送波周波数fTの2倍の周波数2fTを有する周波数信号
S2fTを発生するように構成されている。
【0034】受信局発信号発生用のPLL周波数シンセ
サイザ20は、VCO2aと、位相比較器2d、チャー
ジポンプ回路2c、LPF2b、それに分周器2eを備
え、同じく基準水晶発振器3から供給される基準周波数
信号に基づいて、搬送波周波数fTの受信に必要な周波
数fL0を有する局発周波数信号SfL0を発生するように
構成されている。
【0035】送信用PLL周波数シンセサイザ10から
出力された周波数信号S2fTは、バッファ増幅器5を
介して1/2分周器6の入力に接続され、この分周器6
により搬送波周波数fTに分周された信号SfTが電力増
幅器7に供給される。一方、受信用PLL周波数シンセ
サイザ20の出力信号SfL0は、受信ミクサ13に供給
される。
【0036】従って、その他の構成は、送信用PLL周
波数シンセサイザ10と受信用PLL周波数シンセサイ
ザ20が、何れも基準水晶発振器3から供給される基準
周波数信号に基づいて動作するようになっている点と、
送信変調信号端子4が送信用PLL周波数シンセサイザ
10のVCO1aに接続されている点、それに送受信切
替制御信号端子11が、1/2分周器6と電力増幅器
7、それにアンテナスイッチ8にだけ接続されている点
を除き、図2の従来技術と同じである。
【0037】通信切替制御信号端子18は、送信用PL
L周波数シンセサイザ10に接続され、これにより、図
4に示す通信切替制御信号dが送信用PLL周波数シン
セサイザ10に供給されるようになっている。
【0038】この通信切替制御信号dは、図示されてい
ない通信操作スイッチなどにより発生されるもので、無
線機が待ち受け状態で、受信モニタ動作時にはローレベ
ルを保ち、通信操作スイッチなどが操作されて通信可能
な状態になっている期間中はハイレベルになる信号であ
り、送信用PLL周波数シンセサイザ10は、この信号
dがハイレベルになっているときだけ動作するように制
御される。
【0039】次に、この実施例の動作について説明す
る。この図1の実施例では、送信動作待機期間及び送信
動作期間など、必要な期間中は通信切替制御信号dがハ
イレベルにされるので、この期間中は、送信用PLL周
波数シンセサイザ10は動作したままに保たれ、この結
果、周波数信号S2fTは受信期間中も含めて連続的に
出力されている。
【0040】しかしながら、この周波数信号S2f
Tは、その周波数が、相手局から受信すべき信号の搬送
波周波数fTの2倍になっているから、たとえ受信系に
まわり込んでも、何ら受信妨害の虞れはない。
【0041】そして、送信期間中は、この周波数信号S
2fTが1/2分周器6により分周されて、周波数fT
なった信号SfTが電力増幅器7とアンテナスイッチ
8、それにLPF9を介してアンテナ端子17に供給さ
れるので、送信変調信号端子4から入力された変調信号
で周波数変調された周波数fTの搬送波信号が相手局に
伝送されることになる。
【0042】ここで、送受信切替制御信号端子11に入
力される送受信切替制御信号cは、通信期間中におい
て、送信期間と受信期間を交互に切替えるように制御す
る信号であり、図示してないマイクロコンピュータなど
により発生され、分周器6と電力増幅器7、アンテナス
イッチ8の各々を制御するが、その制御の態様は、送受
信切替動作のタイミングに合わせたものであり、分周器
6と電力増幅器7を送信期間中は動作させ、受信期間中
は動作を停止させると共に、アンテナスイッチ8を、送
信期間中は送信側に切替え、受信期間中は受信側に切替
えるようになっている。
【0043】この結果、送信期間中は、アンテナ端子1
7に周波数fTの搬送波送信信号が出力されるが、受信
期間中は、分周器6の動作停止により、周波数fTを持
つ信号は発生せず、従って、受信妨害の虞れは確実に抑
えられ、さらには、電力増幅器7の動作停止と、アンテ
ナスイッチ8の受信側への切替動作により、周波数信号
2SfTがアンテナ端子17に供給されてしまう虞れも
確実に抑えられることになる。
【0044】このとき、送信用のPLL周波数シンセサ
イザ10の出力と1/2分周器6の間に接続されたバッ
ファ増幅器5は、分周器6の動作と停止の切替により発
生するVCO1aの負荷変動を吸収するために設けられ
ているものであり、これにより、送信用PLL周波数シ
ンセサイザ10の出力の周波数のゆらぎを充分に抑える
ことができる。
【0045】受信期間での動作について、さらに説明す
ると、アンテナ端子17から入力された受信信号はアン
テナスイッチ8を介してフロントエンド部12に供給さ
れ、増幅、帯域制限を施されてから受信ミクサ13に供
給される。そして、ここで受信用PLL周波数シンセサ
イザ20から供給されている局発周波数信号SfL0と混
合されて、中間周波信号SfI0が得られる。
【0046】この中間周波信号SfI0は、中間周波部1
4で増幅、帯域制限を施された上でて復調器15に入力
され、周波数復調されて復調出力端子16に出力される
のであるが、このとき、受信用PLL周波数シンセサイ
ザ20は常時動作しており、送信と受信の切替に伴う動
作停止の切替は行わない。
【0047】以上の結果、送信用のPLL周波数シンセ
サイザ10は、送信動作待機期間及び送信動作期間な
ど、必要な期間中は常時動作しているので、送信期間と
受信期間の切替に対応した応答時間による問題は何も発
生せず、この切替に伴う応答遅れは、分周器6と電力増
幅器7及びアンテナスイッチ8の動作切替応答時間によ
ってだけ発生する。
【0048】しかして、分周器6の動作切替は分周動作
のオン/オフ動作なので、数ミリ秒以内に容易に収める
ことができる。また、電力増幅部7については、これも
上記したように、電力制御を行う場合には、電力制御回
路の応答時間で決るが、数ミリ秒の応答時間しか必要と
しない制御ループ特性を実現することは容易である。さ
らに、アンテナスイッチ8は、一般にダイオードスイッ
チ、高周波メカニカルリレーで構成されるが、その切替
応答時間は、上記したように、数ミリ秒以内である。
【0049】従って、この図1の実施例によれば、送信
用のPLL周波数シンセサイザ10と、受信用PLL周
波数シンセサイザ20とは互いに独立していると共に、
それぞれのPLLの基準信号として同一周波数の信号が
使用できることになり、この結果、1個の基準水晶発振
器3を共用することができ、且つ、送信用のPLL周波
数シンセサイザ10内にミキサ回路を設ける必要がない
ので、小型化、低価格化を充分に図りながらも、周波数
の高速切替を必要とする送受信切替を得ることができ
る。
【0050】また、この結果、送信と受信の搬送波周波
数を独立して設定することができるので、システムの多
様化にも容易に対応することができる。
【0051】なお、上記実施例では、送信用PLL周波
数シンセサイザ10の出力周波数が搬送波周波数fT
2倍になっており、これに対応して1/2分周器6が用
いられているが、これは、2倍と1/2に限らず、2以
上の整数Nにすることができるのは、言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、1個の基準水晶発振器
を2個のPLL周波数シンセサイザで共用することがで
きるので、小型化、低価格化を充分に図ることができ
る。また、本発明によれば、送信用と受信用のPLL周
波数シンセサイザをそれぞれ独立した構成にすることが
できるので、送信周波数と受信周波数を各々任意の周波
数に設定することができるため、システムの多様化にも
容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数シンセサイザの一実施例を
示すブロック図である。
【図2】無線機用周波数シンセサイザの従来例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 送信用のPLL回路 2 受信局発用のPLL周波数シンセサイザ 3、18 基準水晶発振器 4 送信変調信号入力端子 5 バッファ増幅器 6 1/2分周器 7 電力増幅器 8 アンテナスイッチ 9 LPF(低域通過フィルタ) 10 送信用のPLL周波数シンセサイザ 11 送受信切替制御信号端子 12 フロントエンド部 13 受信ミクサ 14 受信中間周波部 15 復調器 16 復調出力端子 17 アンテナ端子 18 通信切替制御信号端子 20 受信用のPLL周波数シンセサイザ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機の搬送波用周波数信号発生用と、
    局部発振用周波数信号発生用に共用される周波数シンセ
    サイザにおいて、 搬送波用周波数信号の周波数のN倍(Nは2以上の整数)
    の周波数を発生するPLL回路と、上記無線機の送信期
    間だけ動作し、上記無線機の受信期間は分周動作を停止
    する1/N分周器を設け、 この1/N分周器の出力を上記搬送波用周波数信号とす
    るように構成したことを特徴とする周波数シンセサイ
    ザ。
JP16136194A 1994-07-13 1994-07-13 周波数シンセサイザ Pending JPH0832465A (ja)

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JP (1) JPH0832465A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005318968A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Seiko Instruments Inc 生体情報測定装置

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JP2005318968A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Seiko Instruments Inc 生体情報測定装置

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