JPH1041833A - 送信機及び通信機 - Google Patents

送信機及び通信機

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JPH1041833A
JPH1041833A JP8196590A JP19659096A JPH1041833A JP H1041833 A JPH1041833 A JP H1041833A JP 8196590 A JP8196590 A JP 8196590A JP 19659096 A JP19659096 A JP 19659096A JP H1041833 A JPH1041833 A JP H1041833A
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JP
Japan
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signal
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oscillator
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JP8196590A
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Inventor
Makoto Saito
真 齋藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の発振器からの発振信号に基づいて良好
に送信処理又は送受信ができる送信機又は通信機を提供
する。 【解決手段】 所定の周波数の信号を発振する発振器5
1と、その発振出力S11を第1の周波数の第1信号S
18に変換する第1変換手段70と、上記発振出力S1
1を第2の周波数の第2信号S13に変換する第2変換
手段60と、上記発振出力S11を第3の周波数の第3
信号S20に変換する第3変換手段80とを有し、変換
された各信号を、変調用信号,クロック信号,周波数変
換用信号等として送信処理又は受信処理に使用するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送信を行う送信機及
び送信と受信を行う通信機に関し、特にデジタルコード
レス電話装置に適用して好適な送信機及び通信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルコードレス電話装置にお
いては、FDMA−TDD(Frequency Division Multi
ple Access−Time Division Duplex)方式によって親機
(基地局)と子機(端末局)との間の通話回線を設定し
て、通話するようになされたものがある。例えば、ET
SI(European Telecommunication Standard Institut
e )等から技術基準が公表されているCT−2と称され
るデジタルコードレス電話装置がある。
【0003】図2は、従来から提案されているCT−2
用のデジタルコードレス電話装置の一例を示す図で、図
中101は発振器を示し、この発振器101はTCXO
と称される水晶振動子を使用した温度補償型の発振器
で、この発振器101は12.8MHzを発振する。そ
して、この12.8MHzの発振信号を、PLL回路
(フェーズ・ロックド・ループ回路)102に供給す
る。このPLL回路102は、12.8MHzの発振信
号を基準にして300.1MHzの周波数信号S1を作
成する回路で、PLL回路102内で分周器,電圧制御
発振器などを使用して300.1MHzの安定した周波
数信号S1を作成する。
【0004】そして、この300.1MHzの周波数信
号S1を1/2分周器103で1/2分周して、15
0.05MHzの周波数信号S2とし、この150.0
5MHzの信号S2を90°移相器104に供給する。
この90°移相器104では、供給される150.05
MHzの信号を90°位相がずれた2系統の周波数信号
とし、この2系統の周波数信号をキャリアとして、それ
ぞれ変調器110内の混合器111及び112に供給す
る。
【0005】この変調器110は、I成分とQ成分の2
系統の送信データを直交変調する変調器で、一方の混合
器111にI成分の送信データを供給し、他方の混合器
112にQ成分の送信データを供給し、それぞれの混合
器111,112で90°位相がずれたキャリアを混合
して変調し、それぞれの変調信号を加算器113に供給
して1系統の変調信号S3にする。この変調信号S3
は、150.05MHzのキャリアS2で変調された信
号であるので、150.05MHzの周波数帯の信号で
ある。
【0006】そして、この加算器113が出力する変調
信号S3を、周波数変換用混合器107に供給し、バッ
ファ回路106側から供給される第1ローカル信号S4
を乗算して、送信周波数への周波数変換を行う。ここ
で、この第1ローカル信号S4は、発振器101の1
2.8MHzの発振信号をPLL回路105に供給する
ことで生成される信号で、PLL回路105内の分周器
の分周比の制御により、第1ローカル信号S4の周波数
を714.1MHz〜718MHzの範囲(又は101
4.2MHz〜1018.1MHzの範囲)で、100
kHzステップで変化させる。
【0007】そして、このようにPLL回路105で生
成された第1ローカル信号S4を、バッファ回路106
を介して混合器107に供給し、この混合器107で変
調信号S3に混合して、送信周波数に周波数変換(いわ
ゆるアップコンバート)された送信信号S5を得る。こ
こで、第1ローカル信号S4の周波数を上述した範囲に
選定することで、送信信号S5は864.15MHz〜
868.05MHzの範囲で100kHzステップに設
定される信号となる。そして、この送信信号S5を送信
アンプ108により増幅した後、バンドパスフィルタ
(BPF)109に供給して不要成分を除去し、このバ
ンドパスフィルタ109の出力をアンテナスイッチ12
0に供給する。このアンテナスイッチ120は、アンテ
ナを送信系と受信系とに切換えるスイッチで、このアン
テナスイッチ120がバンドパスフィルタ109側に接
続されているとき(即ち送信系に接続されていると
き)、このバンドパスフィルタ109の出力を、さらに
別のバンドパスフィルタ121を介してアンテナ122
に供給し、アンテナ122から無線送信させる。
【0008】また、受信系の構成としては、アンテナ1
22で受信した信号を、バンドパスフィルタ121を介
してアンテナスイッチ120に供給し、このアンテナス
イッチ120が受信系に接続されているとき、バンドパ
スフィルタ121の出力をアンテナスイッチ120を介
してバンドパスフィルタ123に供給し、このバンドパ
スフィルタ123で受信帯域の信号だけを抽出して受信
信号S5を通過させる。ここでは、受信信号S6として
上述した送信信号S5と同じ周波数としてある。
【0009】そして、このバンドパスフィルタ123が
出力する受信信号S6を、受信アンプ124で増幅した
後、周波数変換用混合器125に供給し、バッファ回路
126側から供給される第1ローカル信号S4を混合し
て、第1中間周波信号S7への周波数変換(いわゆるダ
ウンコンバート)を行う。この第1ローカル信号S4
は、送信系で使用した第1ローカル信号S4と同じ周波
数の信号である。なお、この第1中間周波信号S7の周
波数は150.05MHzで、送信系での変調信号S3
の周波数と同じである。
【0010】そして、この第1中間周波信号S7をバン
ドパスフィルタ127を介して周波数変換用混合器12
8に供給し、第2ローカル信号S8を乗算して周波数変
換する。ここで、この第2ローカル信号S8は、水晶振
動子を使用した発振器129から出力される発振信号
(28MHz)を、5倍回路130で5倍の周波数(1
40MHz)として生成される信号である。そして、こ
の140MHzの第2ローカル信号S8を第1中間周波
信号S7に乗算して、10.05MHzの第2中間周波
信号S9を得、この第2中間周波信号S9を復調回路1
31に供給して受信信号に変調されているデータを復調
する。
【0011】このように構成されることで、送信処理と
受信処理を行うことができる。なお、このデジタルコー
ドレス電話装置の場合には、送信と受信とは同じ周波数
を使用して時分割で行われるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のデジ
タルコードレス電話装置の場合には、水晶振動子を使用
した発振器として、2個の発振器101,129が必要
で、回路構成が複雑になる等の不都合があった。即ち、
発振器を構成する水晶振動子は集積回路(IC)に内蔵
させることは出来ないので、送信系や受信系の回路が構
成されるICに外付け部品として取付けられるが、この
ように外付け部品が増えると、部品面積が大きくなり、
装置の小型化を阻む要因になっている。
【0013】また、図2では図示してないが、このコー
ドレス電話装置内で送信データや受信データを処理する
ためのクロックを発生させるためにも、何らかの回路が
必要で、このクロックの周波数によっては、クロック発
生用にさらに別の発振器を設ける必要がある場合もあ
る。このように更に別の発振器を設けると、より構成が
複雑になってしまう。
【0014】さらに、このように発振器を複数設ける
と、それだけ回路で送信処理や受信処理するための消費
電力が大きくなる不都合があった。
【0015】本発明はこれらの点に鑑み、1個の発振器
からの発振信号に基づいて良好に送信処理又は送受信処
理ができる送信機又は通信機を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の送信機は、所定
の周波数の信号を発振する発振器と、その発振出力を第
1の周波数の第1信号に変換する第1変換手段と、上記
発振出力を第2の周波数の第2信号に変換する第2変換
手段と、上記発振出力を第3の周波数の第3信号に変換
する第3変換手段とを有するものである。
【0017】また本発明の通信機は、所定の周波数の信
号を発振する発振器と、その発振出力を第1の周波数の
第1信号に変換する第1変換手段と、上記発振出力を第
2の周波数の第2信号に変換する第2変換手段と、上記
発振出力を第3の周波数の第3信号に変換する第3変換
手段と有して送信と受信とを行うものである。
【0018】本発明によると、発振器が発振する第1の
周波数信号に基づいて、クロックとキャリアとローカル
信号とを生成させることができ、1個の発振器の発振出
力に基づいて良好に送信処理又は送受信処理ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1を
参照して説明する。
【0020】本例においては、FDMA−TDD方式に
よって親機(基地局)と子機(端末局)との間の通話回
線を設定して、通話するようになされたCT−2方式の
デジタルコードレス電話装置に適用したもので、親機及
び子機の送受信系を図1に示すように構成する。
【0021】図1において11は送信するアナログ音声
信号の入力端子を示し、この入力端子11に得られるア
ナログ音声信号をアナログ/デジタル変換器12に供給
してデジタル音声データに変換し、この変換されたデジ
タル音声データをADPCMコーデック回路13に供給
して、圧縮された音声データに変換する。そして、この
圧縮された音声データを、フレームコントローラ14に
供給し、送信フォーマットに従ったフレーム構造のデー
タとし、このフレーム構造とされたデータを、ベースバ
ンド処理回路15に供給し、I成分のデータとQ成分の
データとの2系統の送信データとする。
【0022】そして、このベースバンド処理回路15が
出力するI成分のデータとQ成分のデータとを、変調器
20内の混合器21,22に供給し、それぞれの混合器
でのキャリアとの混合による変調を行う。この場合、各
混合器21,22に供給されるキャリアは、周波数は同
じであるが90°位相がずれた信号である。このキャリ
アを生成させる構成については後述する。
【0023】そして、各混合器21,22で変調された
信号を、加算器23で加算して1系統の変調信号とし、
この変調信号を周波数変換用混合器(ミキサ)16に供
給し、バッファ回路92側から供給されるローカル信号
を混合して、送信周波数への周波数変換(いわゆるアッ
プコンバート)を行う。このローカル信号を生成させる
構成についても後述する。
【0024】そして、送信周波数に周波数変換された送
信信号を、送信アンプ17により増幅した後、バンドパ
スフィルタ(BPF)18に供給して不要成分を除去
し、このバンドパスフィルタ18の出力をアンテナスイ
ッチ31に供給する。このアンテナスイッチ31は、ア
ンテナを送信系と受信系とに切換えるスイッチで、この
アンテナスイッチ31がバンドパスフィルタ18側に接
続されているとき(即ち送信系に接続されていると
き)、バンドパスフィルタ18の出力を、さらに別のバ
ンドパスフィルタ32を介してアンテナ33に供給し、
アンテナ33から無線送信させる。
【0025】また、受信系の構成としては、アンテナ3
3で受信した信号を、バンドパスフィルタ32を介して
アンテナスイッチ31に供給し、このアンテナスイッチ
31が受信系に接続されているとき、バンドパスフィル
タ32の出力をアンテナスイッチ31を介してバンドパ
スフィルタ41に供給し、このバンドパスフィルタ41
で受信帯域の信号だけを抽出して受信信号を通過させ
る。
【0026】そして、このバンドパスフィルタ41が出
力する受信信号を、受信アンプ42で増幅した後、周波
数変換用混合器(ミキサ)93に供給し、バッファ回路
94側から供給されるローカル信号を混合して、中間周
波信号への周波数変換(いわゆるダウンコンバート)を
行う。このローカル信号は、送信系で使用したローカル
信号と同じ周波数の信号である。
【0027】そして、変換して得た中間周波信号を、バ
ンドパスフィルタ44を介して復調器45に供給する。
このバンドパスフィルタ44は、中間周波信号の近傍の
周波数帯域を通過させるフィルタで、本例の場合にはセ
ラミツクフィルタより構成する。そして、このフィルタ
44の出力を復調器45に供給し、このコードレス電話
装置に適用される通信方式に基づいた復調処理(FM復
調)を行い、受信信号に変調されたデータを復調する。
【0028】そして、復調器45の復調出力を、ベース
バンド処理回路46に供給し、受信のためのベースバン
ド処理を行い、ベースバンド処理された受信データをフ
レームコントローラ47に供給する。そして、このフレ
ームコントローラ47では、フレーム構造とされて伝送
される受信データの中から、所定のデータを抽出する処
理を行い、抽出されたデータをADPCMコーデック回
路48に供給し、送信側で圧縮された音声データを元の
音声データに戻す伸張処理を行い、伸張された音声デー
タをデジタル/アナログ変換器49に供給し、アナログ
音声信号に変換し、変換されたアナログ音声信号を出力
端子50に供給する。
【0029】送信系でのデータの送信処理及び受信系で
のデータの受信処理は、以上のように構成されるが、本
例においてはこの送受信処理に使用するクロックとキャ
リアとローカル信号とを、1個の発振器の発振出力に基
づいて生成させるようにしてある。以下、その構成につ
いて説明すると、まずこの装置は発振器として温度補償
型水晶振動回路(TCXO)51と、このTCXO51
から発振信号S11を取り出す発振回路52とを備え
る。本例の場合には、この発振信号S11の周波数とし
て、19.2MHzとする。この19.2MHzの発振
信号S11に基づいてクロックとキャリアとローカル信
号とを生成させるのであるが、まずクロックを生成させ
る構成について説明する。
【0030】このクロックを生成させるためには、発振
回路52で取り出された発振信号S11を、バッファ回
路53を介して1/N1分周器54に供給する。ここで
は分周比を設定する値N1を25とし、19.2MHz
の1/25の周波数(768kHz)の信号S12とす
る。
【0031】そして、この周波数信号S12を、PLL
回路60内の位相比較器63に基準信号として供給す
る。このPLL回路60は、中心発振周波数が18.4
32MHzに設定された電圧制御発振器(VCO)61
と、この電圧制御発振器61の発振出力を分周する1/
M1分周器62と、この分周器62の分周出力を基準信
号と位相比較する比較器63と、この比較器63の比較
誤差信号を平滑化するフィルタ64とを備え、このフィ
ルタ64が出力する電圧信号により電圧制御発振器61
の発振制御を行うループ回路である。この場合、電圧制
御発振器61の発振信号S13を、この装置を作動させ
るクロックとして、各回路の動作を制御する中央制御装
置(CPU)91に供給すると共に、端子55を介して
クロックを必要とする他の回路にも供給する。このクロ
ックを必要とする回路としては、例えばアナログ/デジ
タル変換器12,デジタル/アナログ変換器49,AD
PCMコーデック回路13及び48,フレームコントロ
ーラ14及び47などがある。
【0032】そして、PLL回路60内の1/M1分周
器62の分周比を設定する値M1は24とし、18.4
32MHzの1/24の周波数(768kHz)の信号
S14とする。従って、位相比較器63では、このルー
プが安定したとき、768kHzの信号S12と信号S
14とを位相比較するようになり、電圧制御発振器61
が18.432MHzを安定して発振し、この安定した
18.432MHzのクロックが、中央制御装置91及
び他の回路に供給される。
【0033】次に、キャリアを発生させる構成について
説明すると、発振回路52で取り出された発振信号S1
1を、バッファ回路56を介して1/N2分周器57に
供給する。ここでは分周比を設定する値N2を64と
し、19.2MHzの1/64の周波数(300kH
z)の信号S15とする。
【0034】そして、この周波数信号S15を、PLL
回路70内の位相比較器73に基準信号として供給す
る。このPLL回路70は、中心発振周波数が39.9
MHzに設定された電圧制御発振器71と、この電圧制
御発振器71の発振出力を分周する1/M2分周器72
と、この分周器72の分周出力を基準信号と位相比較す
る比較器73と、この比較器73の比較誤差信号を平滑
化するフィルタ74とを備え、このフィルタ74が出力
する電圧信号により電圧制御発振器71の発振制御を行
うループ回路である。
【0035】そして、電圧制御発振器71が出力する発
振信号S16を、1/2分周器58に供給し、1/2の
周波数信号S18とする。この信号S18の周波数がキ
ャリア周波数である。そして、このキャリア周波数の信
号S18を90°移相器59に供給し、90°ずつ位相
がずれた2系統のキャリアとし、この2系統のキャリア
を変調器20に供給し、I成分の変調とQ成分の変調と
を行う。
【0036】ここで、PLL回路70内の1/M2分周
器72の分周比を設定する値M2は133とし、39.
9MHzの1/133の周波数(300kHz)の信号
S17とする。従って、位相比較器63では、このルー
プが安定したとき、300kHzの信号S15と信号S
17とを位相比較するようになり、電圧制御発振器61
が39.9MHzを安定して発振し、この安定した3
9.9MHzを1/2に分周した19.95MHzのキ
ャリアS18が、変調器20に供給される。
【0037】従って、変調器20で変調した変調信号S
19の周波数も19.95MHzとなる。
【0038】次に、この変調信号S19を送信周波数に
周波数変換するローカル信号を発生させる構成について
説明すると、発振回路52で取り出された発振信号S1
1を、PLL回路80内の位相比較器83に基準信号と
して供給する。このPLL回路80は、チャンネル設定
用周波数シンセサイザを構成する回路で、電圧制御発振
器81と、この電圧制御発振器81の発振出力を分周す
る分周器82と、この分周器82の分周出力を基準信号
と位相比較する比較器83と、この比較器83の比較誤
差信号を平滑化するフィルタ84とを備え、このフィル
タ84が出力する電圧信号により電圧制御発振器81の
発振制御を行うループ回路であると共に、分周器82の
分周比が中央制御装置91の制御で変化するようにして
あり、その分周比により電圧制御発振器81の発振周波
数が100kHzステップで変化する構成としてある。
【0039】ここで、本例の場合には送信信号及び受信
信号の周波数範囲が、864.15MHz〜868.0
5MHzで、この範囲内で100kHzステップで変化
するとすると、ローカル信号S20の周波数は、この送
受信信号の周波数範囲±キャリア周波数とする必要があ
り、上述したキャリア周波数(19.95MHz)が設
定されている場合には、ローカル信号S20は884.
1MHz〜888MHzの範囲又は844.2MHz〜
848.1MHzの範囲で100kHzステップで変化
させる必要があり、この条件を満たすようにPLL回路
80を構成する。
【0040】このように構成した本例のデジタルコード
レス電話装置によると、1個の発振回路52の発振信号
だけを使用して、クロックとキャリアとローカル信号と
を生成させることができ、電話装置が必要とする水晶発
振器を1個だけとすることができ、それだけ電話装置の
構成を簡単にすることができると共に、ICに外付けさ
れる水晶振動子が1個だけで良く、従来のように複数の
水晶振動子を送受信系回路を構成するICに外付けする
場合に比べ、回路の面積を削減することができ、それだ
け装置を小型化することができると共に、発振器を駆動
する電力を削減することができ、装置の消費電力を削減
することができる。
【0041】特に、本例の場合には送信信号S21及び
受信信号S22の周波数(両周波数は等しい)として、
各信号S21,S22の最下位桁に付与された端数であ
る0.05MHzを、キャリアS18と中間周波信号S
23の周波数に付与するように周波数を選定したので、
このような値の送受信周波数であっても、1個の発振回
路52の発振信号だけを使用して、クロックとキャリア
とローカル信号とを生成させることが可能になった。
【0042】従って、ローカル信号S20は0.05M
Hzの端数の周波数成分を含んでおらず、即ちPLL回
路を構成する位相比較器83の入力周波数を100kH
zにすることができる。こうすると、この周波数が50
kHzであるときに比べてPLL回路のロックアップス
ピードを速くすることができる。
【0043】また本例の場合には、受信系で得た中間周
波信号S23の周波数を、19.95MHzとして、2
0MHz以下としたことで、中間周波信号S23から不
要成分を除去するバンドパスフィルタ44として、約2
0MHz以下の帯域で使用できるセラミックフィルタの
ような比較的安価で良好な特性のフィルタを使用できる
ようになる。なお、この中間周波信号S23の周波数
は、スプリアスレスポンスの点からは、約18MHz以
上であることが好ましく、この中間周波信号S23の周
波数は約18MHz以上で約20MHz以下とするのが
好ましい。
【0044】なお上述したように、送信信号及び受信信
号の周波数範囲が864.15MHz〜868.05M
Hzで、この範囲内で100kHzステップで変化する
として、クロック周波数が18.432MHzとしたと
きには、次の表1,表2で示す各例を選定することが可
能である。ここで、例1は上述実施例で示した値で、例
2,例3,例4が発振周波数や分周比などを変更した例
である。例5,例6は、分周器58を1/4分周した場
合の例であり、この場合、電圧制御発振器71の周波数
は81.0MHzとなる。このようにすることで、90
°移相器59において、より確実に位相シフトを行うこ
とができる。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】この表に示すいずれの例としても良いが、
本例の電話装置に適用される送信系回路や受信系回路を
構成するICは、ここでは500kHzのスプリアスを
嫌う回路であり、PLL回路60が扱う分周信号S1
2,S14は出来るだけ500KHzから離れた周波数
であることが好ましく、ここでは信号S12,S14が
500KHzから最も離れた768kHzとした例1或
いは例2とするのが最も良い。
【0048】なお、上述実施例においては、CT−2シ
ステムのデジタルコードレス電話装置に適用したが、他
のシステムのコードレス電話装置にも適用できると共
に、コードレス電話装置以外の送信と受信を行う通信機
にも適用できる。また、送信系だけを備えた送信機にも
適用できるものである。
【0049】
【発明の効果】本発明の送信機によると、1個の発振器
の発振出力に基づいて、クロックとキャリアとローカル
信号とを生成させることができ、1個の発振器の発振出
力に基づいて良好に送信処理ができる。
【0050】また、この場合に送信周波数が所定周波数
間隔で設定される場合に、周波数シンセサイザが出力す
るローカル信号が、この所定周波数の整数倍の周波数と
なるようにしたことで、ローカル信号による送信周波数
の設定が良好にできる。
【0051】発振回路52の発振出力S11の周波数と
電圧制御発振器61の発振出力のクロックS13の周波
数との公約数が存在し、さらに発振回路52の発振出力
S11の周波数と電圧制御発振器71の発振出力S16
の周波数との公約数が存在するので、1つの発振回路5
2のみでシステムを構築することが可能となった。
【0052】さらにこのとき、この公約数のうち最大公
約数を利用することにより、PLL回路60,70の比
較周波数を高くとることができるので、PLL回路のロ
ックアップスピードを高速することができる。
【0053】また、それぞれの場合にキャリアの周波数
として、ローカル信号の周波数から送信周波数を減算又
は加算した場合の周波数で示される周波数に特有の端数
が下位桁に付与されている周波数としたことで、送信周
波数に端数が付与された場合でも、対処した周波数の送
信信号を生成させることができる。
【0054】さらにまた、それぞれの場合にキャリア生
成回路でキャリアの2倍の周波数の信号を生成させ、こ
のキャリアの2倍の周波数の信号を1/2分周してキャ
リアを得、このキャリアにより変調手段で送信データを
直交変調するようにしたことで、直交変調する場合に必
要なキャリアの生成処理を良好に行うことができる。
【0055】また、この場合にキャリアの2倍の周波数
の信号が、100kHzの整数倍となるようにしたこと
で、クロックとキャリアとローカル信号とを共通の発振
器の発振出力に基づいた処理で容易に生成させることが
できる。
【0056】また本発明の通信機によると、1個の発振
器の発振出力に基づいて、クロックとキャリアとローカ
ル信号とを生成させることができ、1個の発振器の発振
出力に基づいて良好に送信処理と受信処理とができる。
【0057】また、この場合に受信側の周波数変換器で
変換された中間周波信号を、この中間周波信号の周波数
を含む周波数帯域を抽出するフィルタを介して復調手段
に供給すると共に、中間周波信号の周波数として、約2
0MHz以下約18MHz以上となるようにしたこと
で、フィルタとして比較的簡単な構成のものを使用でき
るようになる。
【0058】さらに、この場合のフィルタとしてセラミ
ックフィルタを使用することで、良好な特性のフィルタ
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による送受信回路を示す構成
図である。
【図2】従来の送受信回路の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
16,93 混合器(ミキサ)、20 変調器、51
温度補償型水晶振動回路(TCXO)、52 発振回
路、54,57 分周器、60,70,80 PLL回
路(フェーズ・ロックド・ループ回路)、91 中央制
御装置(CPU)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数の信号を発振する発振器
    と、 その発振出力を第1の周波数の第1信号に変換する第1
    変換手段と、 上記発振出力を第2の周波数の第2信号に変換する第2
    変換手段と、 上記発振出力を第3の周波数の第3信号に変換する第3
    変換手段とを有する送信機。
  2. 【請求項2】 上記第1,第2,第3変換手段のうち、
    少なくとも1つ以上はPLL回路を含む請求項1記載の
    送信機。
  3. 【請求項3】 上記発振器は温度補償型水晶発振器とし
    た請求項1記載の送信機。
  4. 【請求項4】 上記第1変換手段は変調のための信号を
    生成し、 上記第2変換手段は動作のためのクロック信号を生成
    し、 上記第3変換手段は周波数変換のための信号を生成する
    ようにした請求項1記載の送信機。
  5. 【請求項5】 上記第3変換手段で生成される信号の周
    波数は、上記発振器で生成される信号の周波数の整数倍
    とした請求項4記載の送信機。
  6. 【請求項6】 ベースバンド変調信号を上記第3変換手
    段からの信号と混合して高周波信号に変換するミキサを
    有し、 上記ベースバンド変調信号と上記高周波信号との周波数
    は、上記第3変換手段により生成される信号の周波数間
    隔より狭い端数の周波数を含み、 上記第3変換手段により生成される信号の周波数は、上
    記端数の周波数を含まない請求項5記載の受信機。
  7. 【請求項7】 上記第1変換手段の出力を分周する分周
    手段を有し、 該分周手段は分周比n(nは所定値)を有しており入力
    信号の周波数を1/nに変換し、 さらに上記分周手段の出力に位相を90°シフトする位
    相移動手段を有する請求項4記載の受信機。
  8. 【請求項8】 上記第1変換手段の出力を反転する反転
    手段と、 上記第1変換手段の出力と上記反転手段の出力とを各々
    分周して各々半分の周波数の90°の位相差を持つ2つ
    の信号を生成する2つの分周手段とを有する請求項4記
    載の受信機。
  9. 【請求項9】 所定の周波数の信号を発振する発振器
    と、 その発振出力を第1の周波数の第1信号に変換する第1
    変換手段と、 上記発振出力を第2の周波数の第2信号に変換する第2
    変換手段と、 上記発振出力を第3の周波数の第3信号に変換する第3
    変換手段とを有して送信と受信とを行う通信機。
  10. 【請求項10】 上記第1,第2,第3変換手段のう
    ち、少なくとも1つ以上はPLL回路を含む請求項9記
    載の通信機。
  11. 【請求項11】 上記発振器は温度補償型水晶発振器と
    した請求項9記載の通信機。
  12. 【請求項12】 上記第1変換手段は変調のための信号
    を生成し、 上記第2変換手段は動作のためのクロック信号を生成
    し、 上記第3変換手段は周波数変換のための信号を生成する
    ようにした請求項9記載の通信機。
  13. 【請求項13】 高周波信号を上記第3変換手段からの
    信号と混合して中間周波信号に変換するミキサを有し、 上記高周波信号と上記中間周波信号との周波数は、上記
    第3変換手段により生成される信号の周波数間隔より狭
    い端数の周波数を含み、 上記第3変換手段により生成される信号の周波数は、上
    記端数を含まない請求項12記載の通信機。
  14. 【請求項14】 高周波信号を上記第3変換手段からの
    信号と混合して中間周波信号に混合するミキサと、 上記中間周波信号を処理する中間周波信号処理手段とを
    有し、 上記中間周波数は約18MHz以上で約20MHz以下
    とした請求項12記載の通信機。
  15. 【請求項15】 上記中間周波信号処理手段はセラミッ
    クフィルタで構成されるバンドパスフィルタを含む請求
    項14記載の通信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011138206A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Fujitsu Ltd 侵入者検知装置および侵入者検知方法

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