JP2011138206A - 侵入者検知装置および侵入者検知方法 - Google Patents

侵入者検知装置および侵入者検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象範囲への侵入者を検知する精度を向上させる、侵入者検知装置および侵入者検知方法を提供する。
【解決手段】基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号から送信信号を生成し送信用アンテナに供給する送信部と、対象範囲に出力された送信信号に対する反射波を受信して、ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部と、局部発振部から出力されるローカル信号の周波数を変更と、送信部にローカル信号を出力するタイミングと、受信部にローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部と、受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部と、基準となる受信レベルと、対象範囲の監視時にローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルの差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、対象範囲に侵入者があると判定する判定部、を備える侵入者検知装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電波を用いて対象範囲の侵入者を検知する侵入者検知装置および侵入者検知方法に関する。
近年、防犯また安全確保の観点から、対象範囲(例えば、屋内など)に侵入する侵入者を検知する要求が高まってきている。
対象範囲への侵入者を検知する技術として、例えば、対象範囲に送信機により電波を送信し、送信した電波に対する反射波などを含む電波(受信波)を受信機により受信し、電波の受信強度の変化に基づいて侵入者を検知する侵入者検知装置が知られている。そして、侵入者検知方法には、侵入者検知に用いる電波に単一周波数を使用する方法と、複数の周波数を使用する方法がある。
図1に単一周波数により侵入者を検知する方法について示す。図1の縦軸には受信レベル、横軸に周波数が示され、受信機が受信した電波の受信レベルと周波数の関係を示している。図1に示す単一周波数を用いる侵入者を検知する方法では、受信した電波に基づいて求められる情報が、受信レベルの変動だけである。そのため、受信レベルの変動が侵入者によるものか否かを判定することが困難である。単一周波数を用いて侵入者を検知する方法において、侵入者を検知するための閾値レベルを閾値Aのように小さい変動で閾値Aを超えるように設定すると、侵入者以外の影響を受け易いため、誤検出が増大する。逆に、検知する精度を向上させるために、図1に示すように閾値を閾値Bに下げると侵入者を検知できない場合が発生する。ここで、侵入者以外の影響とは、例えば、室内に設けられたカーテンなどの物体が揺れた場合に受信レベルに影響することである。また、上記のようなカーテンなどの物体は、侵入者が対象範囲にいる場合と比べて受信レベルの変動が少ない。
そこで、複数の周波数を使用して情報を増加させることで、単一周波数を使用する方法よりも精度よく、侵入者を検知する技術が知られている。例えば、複数の周波数ごとに送受信機を備える侵入者検知装置を用いて、周波数ごとの電波を受信し、周波数間で特性変化を比較して、侵入者がいるか否かを判定する技術が知られている。
また、送受信アンテナを備えた侵入者検知装置において、送信する電波の周波数を掃引して、送信した電波の反射波を送受信アンテナで受信し、受信した反射波に基づいて反射量の変化を各周波数で比較して、侵入者がいるか否かを判定する技術が知られている。
しかしながら、上記複数の周波数を使用して侵入者を検知する技術では、反射量の変化が本当に侵入者によるものか、侵入者以外の周辺環境などによるものかを判定することが困難である。
特開2000−298776号公報 特開昭59−24396号公報
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、対象範囲に侵入する侵入者を検知する精度を向上させる、侵入者検知装置および侵入者検知方法を提供することを目的とする。
実施の態様のひとつである侵入者検知装置は、送信部、受信部、制御部、測定部、判定部を備えている。送信部は、基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する。受信部は、上記送信用アンテナから対象範囲に出力された上記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、上記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する。制御部は、上記局部発振部から出力される上記ローカル信号の周波数を変更する指示、および上記送信部に上記ローカル信号を出力するタイミングと、上記受信部に上記ローカル信号を出力するタイミングを制御する。測定部は、上記ローカル信号の周波数ごとに、上記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する。判定部は、上記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルと、上記対象範囲の監視時に上記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルの差を、上記ローカル信号の周波数ごとに求め、求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、上記対象範囲に侵入者があると判定する。
また、実施の態様のひとつである侵入者検知装置は、送信部、受信部、制御部、測定部、判定部を備えている。送信部は、基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する。受信部は、上記送信用アンテナから対象範囲に出力された上記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、上記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する。制御部は、上記局部発振部から出力される上記ローカル信号の周波数を変更する指示、および上記送信部に上記ローカル信号を出力するタイミングと、上記受信部に上記ローカル信号を出力するタイミングを制御する。測定部は、上記ローカル信号の周波数ごとに、上記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する。判定部は、上記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設け、上記対象範囲の監視時に上記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルが、上記変動範囲に存在するか否かを上記ローカル信号の周波数ごとに判定して、上記変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、上記対象範囲に侵入者があると判定する。
実施の態様によれば、周波数を変化させて、対象範囲への侵入者の影響による受信レベルの変化を多数の周波数に対して検出することにより、侵入者を検知する精度を向上させるという効果を奏する。
単一周波数により侵入者を検知する方法について示す図である。 実施形態1の侵入者検知装置の構成の一例を示す図である。 送信信号とローカル信号生成期間との関係を示す図である。 実施形態1の基準モードと検知モードにおける測定結果と演算結果を示すテーブルの一例を示す図である。 Aは図4の基準モードに対応する図であり、Bは図4の検知モードに対応する図であり、Cは上記図4の「差」に対応する図である。 実施形態1の侵入者検知装置1の動作の一例を示すフロー図である。 実施形態2の侵入者検知装置1の動作の一例を示すフロー図である。 実施形態2の基準モードと検知モードにおける測定結果と演算結果を示すテーブルの一例を示す図である。 実施形態3の基準モードの受信レベルを更新する動作の一例を示すフロー図である。 実施形態1の変形例で用いるテーブルの一例を示す図である。 実施形態2の変形例で用いるテーブルの一例を示す図である。 本実施形態がコンピュータプログラムとして実現される場合の構成を示す図である。
以下図面に基づいて、本実施形態について詳細を説明する。
実施形態1について説明する。
図2は、実施形態1の侵入者検知装置1の構成の一例を示す図である。実施形態1の侵入者検知装置1は、送信部2、受信部3、基準発振部4、局部発振部5、制御部6、測定部7、判定部8、送信用アンテナANT1、受信用アンテナANT2を備えている。また、対象範囲10(家屋、事務所、店舗、施設、ホール、倉庫、金庫等の屋内、または駐車場、踏切線路上等の屋外)に、送信用アンテナANT1、受信用アンテナANT2を設置して、対象範囲10への侵入者11を検知する。ここで、侵入者11とは、例えば、人間、動物、自動車などの乗り物である。送信用アンテナANT1と受信用アンテナANT2の設置場所は環境によって異なる。例えば、図2の例の場合は、対象範囲10(部屋)の上方(天井)に取り付けているが、特に限定するものではなく、建物の下部(床など)、側壁、柱などに取り付けてもよい。
送信部2は、基準発振部4から出力される基準信号Tbase(基準周波数f0)と、局部発振部5から異なる周波数(ローカル周波数:fL1〜fLn)に順次変更されて出力されるローカル信号Slocalを受信する。そして、送信部2に設けられた混合器は、基準信号Tbaseとローカル信号Slocalを混合して周波数変換をする。混合器は、まず、基準周波数f0の基準信号Tbaseとローカル周波数fL1のローカル信号Slocalを混合して、送信信号Tx(周波数:f1)を生成する。次に、混合器は、基準周波数f0の基準信号Tbaseとローカル周波数fL2のローカル信号Slocalを混合して、送信信号Tx(周波数:f2)を生成する。同様に順次、基準信号Tbaseとローカル信号Slocalを混合して、基準周波数f0の基準信号Tbaseとローカル周波数fLnのローカル信号Slocalを混合して、送信信号Tx(周波数:fn)を生成する。また、送信部2は、周波数変換された送信信号Tx(周波数:f1〜fn)を生成した順に送信用アンテナANT1へ供給する。送信用アンテナANT1は、対象範囲10に電波を送信する。
受信部3は、送信用アンテナANT1により対象範囲10に送信された電波(送信信号Tx)に対する反射波Rxを、受信用アンテナANT2を介して受信する。次に、受信部3は反射波Rxを、ローカル信号Slocalを用いて、受信部3に設けられた混合器により周波数変換して受信信号Rdetを求める。そして、受信部3は、受信信号Rdetを測定部7に出力する。送信信号Txの周波数f1に対応する反射波Rxを受信しているときは、反射波Rxとローカル周波数fL1のローカル信号Slocalを混合して、ローカル周波数fL1に対応する受信信号Rdetを生成する。送信信号Txの周波数f2に対応する反射波Rxを受信しているときは、反射波Rxとローカル周波数fL2のローカル信号Slocalを混合して、ローカル周波数fL2に対応する受信信号Rdetを生成する。同様に順次、反射波Rxとローカル信号Slocalを混合して、送信信号Txの周波数fnに対応する反射波Rxとローカル周波数fLnのローカル信号Slocalを混合して、ローカル周波数fLnに対応する受信信号Rdetを生成する。
なお、反射波は、電波が対象範囲の建物、固定物、地形などの障害によって反射、回折し、複数の経路から同じ電波を受信してしまうマルチパスの影響を含んでいる。
従来のように、直接複数の周波数の信号を送信信号として送信し、その複数の周波数の信号に対する対象範囲からの反射波を受信した場合、周波数ごとに検波が必要となることがある。その結果、測定部7の規模が大きくなること、受信レベルの演算時間(ディジタル信号処理などの時間)が増加することがある。それに対して、本実施形態1では、反射波Rxの影響を含む受信信号Rdetを、ローカル信号の周波数ごとに受信することにより、受信信号Rdet用の検波回路だけにすることができる。その結果、測定部7の規模を小さくでき、受信レベルの演算時間を短縮することができる。
基準発振部4は安定した周波数の信号である基準信号Tbaseを生成する。基準発振部4として、例えば、発振器などを用いることが好ましく、周波数変動が少ない発振器が望ましい。基準信号Tbaseの周波数f0は、例えば、1GHz〜3GHzが望ましいが、特に限定するものではない。
局部発振部5は、複数の異なる安定した周波数の信号であるローカル信号Slocalの周波数fL1〜fLnを、それぞれ所定の期間(ローカル信号生成期間t1〜tn)生成する。局部発振部5として、例えば、発振器などを用いることが好ましく、周波数変動が少ない発振器が望ましい。例えば、ローカル信号fL1〜fLnがn=10の場合で、基準信号f0の周波数が3GHzであれば、7.00GHz〜7.10GHzの周波数帯を10等分して、ローカル信号Slocalの周波数fL1〜fL10に対応付けることが望ましい。つまり、ローカル信号Slocalの周波数fL1を7.00GHzとし、周波数fL2を7.01GHzとし、周波数fL3を7.02GHzとし、・・・周波数fL10を7.09GHzとする。上記例では10等分して10MHzごとにしたが、特に限定するものではない。
制御部6は、送信部2、受信部3、局部発振部5、および判定部8を制御する。制御部6は、局部発振部5に対して周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを出力する指示(局部発振情報)を通知する。局部発振情報は、予め決められた周期の間に周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalをそれぞれ、順番に生成するための情報を有する。例えば、局部発振情報にはローカル信号の出力開始を指示するための情報「周波数fL1のローカル信号を出力開始指示」「周波数fL2のローカル信号を出力開始指示」・・・「周波数fLnのローカル信号を出力開始指示」が含まれている。また、各ローカル信号の出力時間を示す情報「ローカル信号の周波数fL1を出力する時間」「ローカル信号の周波数fL2を出力する時間」・・・「周波数fLnのローカル信号を出力する時間」が含まれている(ローカル信号生成期間t1〜tnに対応)。さらに、定期的または任意の時間に行う侵入者検知の測定において、1回の測定で複数回繰り返して周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを出力する場合には、繰り返す回数を示す情報を局部発振情報に含める。例えば、1回の測定でローカル周波数fL1〜fLnを3回繰り返す場合は「3」を局部発振情報の所定のビットに含める。さらに、局部発振部5が局部発振情報に基づいて周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalの生成を完了するごとに、周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalの生成が完了したことを示す情報を制御部6に通知してもよい。
制御部6は、送信部2に対して周波数f1〜fnの送信信号Txを生成する指示(送信開始情報)を通知する。送信部2は、送信開始情報を受信すると、局部発振部5から出力される周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalと基準信号Tbaseを用いて、周波数f1〜fnの送信信号Txを生成する。送信開始情報には、すくなくとも送信開始を示す情報が含まれている。なお、送信部2が送信を開始するまでなるべく消費電力を抑える場合、送信部2を停止させていることがある。そのような場合、例えば、ローカル信号Slocalを送信部2が受信するまでに、送信部2が周波数変換をして送信信号Txを送信できるように、制御部6が送信開始情報を出力して、送信部2を送信可能な状態にする。受信部3についても同様のことが言える。
制御部6は、受信部3に対して周波数f1〜fnの送信信号Txに対する反射波Rxを受信して、周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを用いて、受信信号Rdetを抽出(または復調)する指示を通知(抽出開始情報)する。抽出開始情報には、すくなくとも抽出開始を示す情報が含まれている。なお、受信部3が受信時以外、抽出開始をするまでなるべく消費電力を抑える場合、例えば、ローカル信号Slocalが受信部3で受信されるまでに、受信部3が周波数変換をして受信信号を抽出できるように、制御部6は抽出開始情報を出力する。
また、制御部6は、対象範囲に侵入者がいないときに受信レベルを測定するモード(基準モード)と、対象範囲の侵入者を検知するためのモード(検知モード)を切り替える制御を行う。対象範囲に侵入者がないときは、例えばオフィスであれば、全ての従業員が帰宅してオフィスに誰もいない状態である。そして、基準モードでは、基準となる受信レベルを測定する指示(基準レベル通知)を判定部8に通知する。検知モードでは、対象範囲の侵入者を検知するために受信レベルを測定する指示(侵入者検知通知)を判定部8に通知する。
測定部7は、受信部3から受信信号Rdetを受信して、受信レベルを測定する。受信レベルは、例えば、検波器を用いて求めることが考えられ、受信信号Rdetを半波整流して、半波整流した受信信号Rdetを、フィルタを用いて直流に変換し、その直流値に基づいて、受信レベルを求める。次に、測定部7はこの求めた受信レベルの値(測定値)を判定部8に送信する。なお、フィルタはアナログ回路を用いても良いし、ディジタルフィルタを用いても良い。さらに上記検波器は半波整流をしているが全波整流をしてもよい。また、受信信号Rdetの振幅を増幅してから検波器を用いて受信レベルを求めてもよい。
判定部8は、制御部6から基準モード通知を受信すると、基準モードで測定部7により測定された測定値を取得して、測定した周波数f1〜fnの送信信号Txに測定値を関連付けて記録部9に記録する。判定部8は、制御部6から検知通知を受信すると、検知モードで測定部7により測定された測定値を取得して、測定した測定値を周波数に関連付けて記録部9に記録する。判定部8は、制御部6から局部発振情報を受信して、現在送信している周波数f1〜fnの送信信号Tx(ローカル信号fL1〜fLn)を判別する。
また、判定部8は、周波数ごとに測定した基準モードと検知モードにおける受信レベルの差を求め、周波数ごとに求めた差の絶対値を全て加算して合計を求める。そして、判定部8は、この合計した値と、閾値(侵入者検知値)を比較して、侵入者検知値を超えているとき、侵入者ありと判定する。
図3と図4を用いて、基準モードと検知モードにおける測定と判定について説明する。図3は、周波数f1〜fnの送信信号Tx(または周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocal)とローカル信号生成期間t1〜tnとの関係を示す図である。図3は、縦軸に周波数を示し、横軸に時間を示している。図3では、周波数f1の送信信号Txをローカル信号生成期間t1で送信し、周波数f2の送信信号をローカル信号生成期間t2で送信し、・・・周波数fnの送信信号をローカル信号生成期間tnで送信されている。また、図3には期間Tのローカル信号生成期間t1〜tnごとに周波数f1〜fnの送信信号Txが送信されることが示されている。また、複数回送信信号Txを出力する場合に、続けて期間Tの間に送信信号Txを送信することが示されている。なお、図3において送信信号Txは、周波数が低いほうから順番に割り振られているが、必ずしも周波数が低い順に送信する必要はない。また、基準モードと検知モードでの測定は、同じ方法により行うことが望ましい。例えば、基準モードで期間Tの間に、周波数f1〜fnの送信信号Txを順番に送信しているのであれば、検知モードでも期間Tの間に送信周波数f1〜fnの順番で送信することが望ましい。しかし、基準モードと検知モードにおいて、送信周波数f1〜fnを必ずしも同じ順番で送信しなくてもよく、異なる順番で送信しても良い。
図4は、基準モードと検知モードにおける測定結果と演算結果を示すテーブルであり、「設定周波数」「基準モード」「検知モード」「差」「差の絶対値」「合計」に対応するデータを記録していることを示している。「設定周波数」には、送信信号Txの周波数f1〜fn(n=8)に対応する識別子が記録されている。例えば、図4の例では「f1」「f2」「f3」・・・「f8」が記録されている。なお、「f1」「f2」「f3」・・・「f8」の選択は、判定部8が、局部発振情報に基づいて現在送信されている送信信号が「f1」「f2」「f3」・・・「f8」のいずれかであることを判定する。「基準モード」には、基準モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f8に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f8に関連付けられて記録されている。例えば、図4の例では「15dBm」「18dBm」「19dBm」・・・「18dBm」が記録されている。「検知モード」には、検知モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f8に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f8に関連付けられて記録されている。例えば、図4の例では「12dBm」「9dBm」「14dBm」・・・「12dBm」が記録されている。
ここで、上記説明したように定期的または任意の時間に行う侵入者検知の測定において、1回の測定で複数回繰り返してローカル信号Slocalを送信している場合は、基準モードと検知モードでの測定結果の平均を「基準モード」と「検知モード」に記録する。例えば、送信信号f1において3回分の受信レベルr1、r2、r3を取得したときは、(r1+r2+r3)/3の値を、送信信号Txの周波数f1に対応する箇所に記録する。他の送信信号Txの周波数f2〜fnについても同様に算出する。また、基準モードと検知モードでの測定結果の最大値、あるいは最小値を記録してもよい。
「差」には、各送信信号Txの周波数f1〜f8に対応する基準モードと検知モードの測定結果の差が記録されている。例えば、図4の送信信号Txの周波数f1の場合であれば、送信信号Txの周波数f1に対応する「基準モード」と「検知モード」に記録されている受信レベル15dBmと12dBmを取得して、判定部8は12dBm−15dBmを計算し、差−3dBを求める。他の送信信号Txの周波数f2〜f8についても同様に算出する。例えば、図4の例では「−3dBm」「−9dBm」「−5dBm」・・・「−6dBm」が記録されている。「差の絶対値」には、「差」に記録されている値の絶対値が記録されている。例えば、図4の例では「3dBm」「9dBm」「5dBm」・・・「6dBm」が記録されている。「合計」には、「差の絶対値」に記録されている値の合計が記録されている。例えば、図4の例では「39dBm」が記録されている。
図5のAは、上記図4の「基準モード」に対応する図であり、縦軸に受信レベルが示され、横軸に周波数が示されている。図5のBは、上記図4の「検知モード」に対応する図であり、縦軸に受信レベルが示され、横軸に周波数が示されている。図5のCは、上記図4の「差」に対応する図であり、縦軸に受信レベルが示され、横軸に周波数が示されている。
侵入者検知装置1の動作について説明する。
図6は、侵入者検知装置1の動作の一例を示すフロー図である。図6のステップS1では、制御部6がモード設定をする。例えば、侵入者検知装置1が起動したときなどに、記録部9の「基準モード」に受信レベルがまだ記録されていないとき基準モードに設定され、「基準モード」に受信レベルが既に記録されているとき検知モードに設定される(図4を参照)。
ステップS2では、制御部6が各部に基準モードまたは検知モードで監視を開始する指示を通知する。通知を受信すると局部発振部5は、送信部2に周波数fL1のローカル信号Slocalを送信する。周波数fL1のローカル信号Slocalを受信した送信部2は、基準信号Tbaseと周波数fL1のローカル信号Slocalに基づいて生成された周波数f1の送信信号Txを送信用アンテナANT1に供給する。
ステップS3では、受信部3が受信用アンテナANT2を介して送信信号Txを受信して、送信信号Txの周波数f1に対する受信信号Rdetを抽出する。次に、測定部7は受信信号Rdetの受信レベルを求める。
ステップS4で制御部6は、ローカル信号Slocalの全ての周波数fL1〜fLnについて送信信号Txが送信され、送信信号Txの全ての周波数f1〜fnに対する受信レベルを求めたか否かを判定する。「基準モード」において、送信信号Txの全ての周波数f1〜fnに対する受信レベルを取得した場合はステップS5に移行し、一部の周波数に対応する受信レベルを取得していない場合はステップS2に移行する。「検知モード」において、送信信号Txの全ての周波数f1〜fnに対する受信レベルを取得した場合はステップS5に移行し、一部の周波数に対応する受信レベルを取得していない場合はステップS2に移行する。ステップS2に移行する場合は、次のローカル信号Slocalを送信するための準備をしてからステップS2に移行する。例えば、現在周波数f1の送信信号Txが送信されていれば、周波数f2の送信信号Txを送信するための準備を行う。
ステップS5では、制御部6が現在のモードが基準モードであるか検知モードであるかを判定し、基準モード(Yes)であればステップS6に移行し、検知モード(No)であればステップS7に移行する。
ステップS6では、判定部8が基準モードで取得した送信信号Txの周波数f1〜fnに対する受信レベルを記録部9の「基準モード」に記録する。なお、制御部6が判定部8から受信レベルを取得して記録部9の「基準モード」に記録してもよい。
ステップS7では、判定部8が検知モードで取得した送信信号Txの周波数f1〜fnに対する受信レベルを記録部9の「検知モード」に記録して、送信信号Txの周波数f1〜fnに対応する「基準モード」と「検知モード」の受信レベルの差をそれぞれ求める。なお、制御部6が判定部8から受信レベルを取得して記録部9の「検知モード」に記録してもよい。
ステップS8では、判定部8が送信信号Txの周波数f1〜fnに対応するそれぞれの「基準モード」と「検知モード」の受信レベルの上記差ごとに絶対値を求める。そして、その絶対値を全て加算して合計値を求める。
ステップS9では、判定部8が合計値と侵入者検知値を比較して、侵入者検知値を合計が超えていればステップS10に移行し、侵入者検知値を合計値が超えていなければステップS2に移行する。ステップS2に移行する場合は、周波数fnの送信信号Txが送信されているので、周波数f1の送信信号Txを送信するための準備を行う。また、記録部9の「検知モード」の受信レベルのデータを削除する。また、制御部6が表示部12などに侵入者を検知したことを通知する。表示部12の他にも、例えば、モニタ、レコーダ、および外部接続されたパーソナルコンピュータなどに侵入者を検知したことを通知してもよい。
ステップS10では、表示部12が警報を出力する。警報は、例えば、表示だけでなくアラームなどであってもよい。
上記のように、周波数を変化させることにより、対象範囲への侵入者の影響による受信レベルの変化を、単一周波数の使用に比べて多数の周波数に対して検出することができるため、対象範囲への侵入者の検知精度を向上させることができる。
実施形態2について説明する。
実施形態2では、基準モードの受信レベルに該受信レベルを含む変動範囲を設け、検知モードで測定した受信レベルがこの変動範囲に存在しないと判定された結果が得られた総数を求める。そして、該総数が閾値を超えたとき、対象範囲に侵入者があると判定する方法である。
実施形態2の侵入者検知装置1の動作について説明する。
図7は、実施形態2の侵入者検知装置1の動作の一例を示すフロー図である。図7のステップS71では、ステップS1同様に制御部6がモード設定をする。例えば、侵入者検知装置1が起動したときなどに、記録部9の「基準モード」に受信レベルがまだ記録されていないとき基準モードに設定され、「基準モード」に受信レベルが既に記録されているとき検知モードに設定される。
ステップS72では、制御部6が各部に基準モードまたは検知モードで監視を開始する指示を通知する。通知を受信すると局部発振部5は、送信部2に周波数fL1のローカル信号Slocalを送信する。周波数fL1のローカル信号Slocalを受信した送信部2は、基準信号Tbaseと周波数fL1のローカル信号Slocalに基づいて生成された周波数f1の送信信号Txを送信用アンテナANT1に供給する。
ステップS73では、受信部3が受信用アンテナANT2を介して周波数f1の送信信号Txを受信して、送信信号Txの周波数f1に対する受信信号Rdetを抽出する。次に、測定部7は受信信号Rdetの受信レベルを求める。
ステップS74で制御部6は、ローカル信号Slocalの全ての周波数fL1〜fLnについて送信信号Txが送信され、送信信号Txの全ての周波数f1〜fnに対する受信レベルを求めたか否かを判定する。「基準モード」において、送信信号Txの全ての周波数f1〜fnに対する受信レベルを取得した場合はステップS75に移行し、一部の周波数に対する受信レベルを取得していない場合はステップS72に移行する。「検知モード」において、送信信号Txの全ての周波数f1〜fnに対する受信レベルを取得した場合はステップS75に移行し、一部の周波数に対する受信レベルを取得していない場合はステップS72に移行する。ステップS72に移行する場合は、次のローカル信号Slocalを送信するための準備をしてからステップS72に移行する。例えば、現在周波数f1の送信信号Txが送信されていれば、周波数f2の送信信号Txを送信するための準備を行う。
ステップS75では、制御部6が現在のモードが基準モードであるか検知モードであるかを判定し、基準モード(Yes)であればステップS76に移行し、検知モード(No)であればステップS77に移行する。
ステップS76では、判定部8が基準モードで取得した送信信号Txの周波数f1〜fnに対する受信レベルを変動範囲を示す形式で記録部9の「基準モード」に記録する(図8参照)。実施形態2で用いる図8に示す基準モードと検知モードにおける測定結果と演算結果を示すテーブルは、実施形態1で説明した図4のテーブルと異なる。実施形態2の場合、図8に示すように「設定周波数」「基準モード」「検知モード」「判定結果」「合計」を有するテーブルを用いる。「設定周波数」には、送信信号Txの周波数f1〜f8(n=8)に対応する識別子が記録されている。例えば、図8の例では「f1」「f2」「f3」・・・「fn」が記録されている。なお、「f1」「f2」「f3」・・・「f8」の選択は、判定部8が、局部発振情報に基づいて現在送信されている送信信号Txが「f1」「f2」「f3」・・・「f8」のいずれかであることを判定する。「基準モード」には、基準モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f8に対応する受信レベルの値に変動範囲を設けた値が、送信信号Txの周波数f1〜f8に関連付けられて記録されている。例えば、図8の例では変動範囲「12〜18dBm」「15〜21dBm」「16〜22dBm」・・・「15〜21dBm」が記録されている。図8の場合、図4の「基準モード」の値「15dBm」「18dBm」「19dBm」・・・「18dBm」に、それぞれ±3dBの幅をもたせたものが変動範囲である。なお、変動範囲の幅を本例では±3dBとしているが、限定するものではなく、周波数ごとに変動範囲の幅を変えてもよいし、+方向と−方向の幅を異なる値にしてもよい(例えば、+2dB、−4dB)。「検知モード」には、検知モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f8に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f8に関連付けられて記録されている。例えば、図8の例では「12dBm」「9dBm」「14dBm」・・・「12dBm」が記録されている。
ステップS77では、判定部8が検知モードで測定した送信信号Txの周波数f1〜fnに対する受信レベルを記録部9の「検知モード」に記録する。そして、判定部8は各送信信号Txの周波数f1〜f8に対応する基準モードの変動範囲と検知モードの測定結果を比較して、変動範囲に測定値がない場合に「1」を記録部9のテーブルの「判定結果」に記録する。また、変動範囲に測定値がある場合に「0」を記録部9のテーブルの「判定結果」に記録する。例えば、図8の周波数f1の送信信号Txの場合であれば、送信信号Txの周波数f1に対応する「基準モード」に記録されている変動範囲12〜18dBmに「検知モード」の受信レベル12dBmが存在するか否かを判定する。送信信号Txの周波数f1では、変動範囲に「検知モード」の受信レベルが存在するため「判定結果」に、「0」を記録する。送信信号Txの周波数f2では、変動範囲に「検知モード」の受信レベルが存在しないため「判定結果」に、「1」を記録する。他の送信信号Txの周波数f3〜f8についても同様に判定をする。例えば、図8の例では「判定結果」に「0」「1」「1」・・・「1」が記録されている。
ここで、上記説明したように定期的または任意の時間に行う侵入者検知の測定において、1回の測定で複数回繰り返してローカル信号Slocalを送信している場合は、基準モードと検知モードでの測定結果の平均を「基準モード」と「検知モード」に反映する。例えば、送信信号Txの周波数f1において3回分の受信レベルr1、r2、r3を取得したときは、(r1+r2+r3)/3の値を、送信信号Txの周波数f1に対応する箇所に記録する。他の送信信号Txの周波数f2〜fnについても同様に平均値を算出する。そして、基準モードの場合は、平均値に変動範囲をもたせる。なお、基準モードの測定結果の最大値、あるいは最小値を用いてもよい。検知モードについては、実施形態1と同じように測定結果の平均値、最大値、あるいは最小値を用いてもよい。
ステップS78では、判定部8が送信信号Txの周波数f1〜fnに対応するそれぞれの「判定結果」を加算して合計を求める。例えば、図8の例では「0」「1」「1」・・・「1」が記録されているので、判定結果の合計は4となる。そして、その合計値が図8のテーブルの「合計」に記録されている。例えば、図8の例では「4」が記録されている。
ステップS79では、判定部8が合計と侵入者検知値を比較して、侵入者検知値を合計値が超えていればステップS80に移行し、侵入者検知値を合計値が超えていなければステップS72に移行する。ステップS72に移行する場合は、周波数fnの送信信号Txが送信されているので、周波数f1の送信信号Txを送信するための準備を行う。また、記録部9の「検知モード」の受信レベルのデータを削除する。また、制御部6が表示部12などに侵入者を検知したことを通知する。例えば、侵入者検知値として「3」が設定されている場合、合計値が「4」であるので侵入者検知値を超えているので侵入者を検知したことを通知する。表示部12の他にも、例えば、モニタ、レコーダ、および外部接続されたパーソナルコンピュータなどに侵入者を検知したことを通知してもよい。
ステップS80では表示部12が警報を出力する。警報は、例えば、表示だけでなくアラームなどであってもよい。
上記のように、周波数を変化させることにより、対象範囲への侵入者の影響による受信レベルの変化を、単一周波数の使用に比べて多数の周波数に対して検出することができるため、対象範囲の侵入者の検知精度を向上させることができる。
実施形態3について説明する。
実施形態3では、基準モードの受信レベルを更新する方法について説明する。基準モードの受信レベルの更新には、定期的に自動更新する(例えば、毎日午前0時)方法と、監視解除状態から監視状態にするため、利用者が侵入者検知装置1を起動するイベントにより基準モードの受信レベルの更新をする方法がある。例えば、イベントにより基準モードの受信レベルの更新をする方法には、事務所にいる最後の社員(最終者)が帰宅したときなどが考えられる。
図9は、実施形態3の基準モードの受信レベルを更新する動作の一例を示すフロー図である。図9のステップS91で利用者は、予め定期的に基準モードの受信レベルを自動更新する設定を、図示していない制御部6と通信可能な入出力装置を用いて行う。例えば、毎日決められた時間に基準レベルを更新する設定を行う。また、予め決められた時間ごとに定期的に基準モードの受信レベルを更新する設定をしてもよい。対象範囲10に侵入者が検知されていなければ、所定時間ごとに定期的に基準モードの受信レベルを更新する。その結果、対象範囲10に侵入者がないときの最新の基準モードの受信レベルを、侵入者検知装置1は取得できるため、対象範囲の侵入者の検知精度を向上させることができる。
また、ステップS92で利用者は、侵入者検知装置1を起動するイベントにより基準モードの受信レベルの更新を指示する。
ステップS93では、制御部6が上記ステップS91、S92で説明したいずれか一つの設定指示を選択して、記録部9に記録する。そして、例えば時計integrated circuit(IC)やカウンタなどを、時間を管理するため起動する。
ステップS94では、制御部6が所定の時間になると基準モードの受信レベルの更新を開始する通知を各部に送信する。
ステップS95〜S98については、実施形態1のステップS2〜S4、S6、実施形態2のステップS72〜S74、S76で説明したのでここでは省略する。
実施形態1、2の変形例について説明する。
実施形態1、2の対象範囲への侵入者の検知精度をさらに向上させるために、基準信号を複数用いることが考えられる。その場合、基準発振部4から複数異なる周波数の基準信号を出力させる。すなわち、測定する周波数が増加するため、対象範囲への侵入者の影響による受信レベルの変化を、単一周波数の使用に比べて多数の周波数に対して検出することができるため、対象範囲への侵入者の検知精度を向上させることができる。
実施形態1の変形をする場合、図2の基準発振部4から複数の異なる周波数の基準信号Tbaseの周波数f01、f02を、制御部6により変更して出力させる。そして、送信部2は、周波数f01の基準信号Tbaseと、局部発振部5から出力される複数の異なる周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを順次それぞれ混合して送信信号Txを生成する。次に、送信部2は、周波数f02の基準信号Tbaseと、局部発振部5から出力される複数の異なる周波数周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを順次それぞれ混合して送信信号Txを生成する。上記生成された送信信号Txを、送信部2は送信用アンテナANT1に供給する。なお、送信信号Txの周波数はf1〜fm(m=2×n)となる。
受信部3は、送信用アンテナANT1から対象範囲10に送信された送信信号Txに対する反射波Rxを、受信用アンテナANT2を介して受信する。そして、周波数f01の基準信号Tbaseに対する反射波Rxと順次周波数fL1〜fLnに変更されるローカル信号Slocalを混合して、基準信号Tbaseの周波数f01に対する受信信号Rdetを抽出する。また、基準信号Tbaseの周波数f02に対する反射波Rxと順次周波数fL1〜fLnに変更されるローカル信号Slocalを混合して、基準信号Tbaseの周波数f02に対する受信信号Rdetを抽出する。
制御部6は、基準信号Tbaseの周波数f01、f02を変更する指示を基準発振部4に通知し、ローカル信号Slocalの周波数を変更する指示を局部発振部5に通知する。また、制御部6は、送信部2にローカル信号Slocalを送信するタイミングと、受信部3にローカル信号Slocalを送信するタイミングを制御する。
測定部7は、受信部3により抽出される受信信号Rdetの受信レベルを測定する。
判定部8は、基準モードで取得した周波数f01の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号f1〜fn)に対する受信レベルを記録部9の「基準モード」に記録する。さらに、判定部8は、基準モードで取得した周波数f02の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号fn+1〜fm)に対する受信レベルを記録部9の「基準モード」に記録する。
また、判定部8は、検知モードで取得した周波数f01の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号f1〜fn)に対する受信レベルを記録部9の「検知モード」に記録する。さらに、判定部8は、検知モードで取得した周波数f02の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号fn+1〜fm)に対する受信レベルを記録部9の「検知モード」に記録する。
判定部8は、基準モードで予め測定した基準となる受信レベルと、検知モード(対象範囲10の監視時)で測定した受信レベルの差を求める。次に、判定部8は、ローカル信号の周波数ごとに求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、対象範囲10に侵入者があると判定する。
図10に実施形態1の変形例で用いるテーブルを示す。実施形態1と異なり、「設定周波数」には、送信信号f1〜fm(m=16)に対応する識別子が記録されている。例えば、図10の例では「f1」「f2」「f3」・・・「f16」が記録されている。「f1」「f2」「f3」・・・「f8」は、周波数f01の基準信号Tbaseに周波数fL1〜fL8のローカル信号Slocalを混合させた送信信号Txである。「f9」「f10」「f11」・・・「f16」は、周波数f02の基準信号Tbaseに周波数fL1〜fL8のローカル信号Slocalを混合させた送信信号Txである。「基準モード」には、基準モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f16に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f16に関連付けられて記録されている。例えば、図10の例では「15dBm」「18dBm」「19dBm」・・・「17dBm」が記録されている。「検知モード」には、検知モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f16に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f16に関連付けられて記録されている。例えば、図10の例では「12dBm」「9dBm」「14dBm」・・・「14dBm」が記録されている。
「差」「差の絶対値」「合計」は、実施形態1と同様の演算により求める。
実施形態2を変形する場合、図2の基準発振部4から複数の異なる周波数f01、f02の基準信号Tbaseを、制御部6により変更して出力させる。そして、送信部2は、周波数f01の基準信号Tbaseと、局部発振部5から出力される複数の異なる周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを順次それぞれ混合して送信信号Txを生成する。次に、送信部2は、周波数f02の基準信号Tbaseと、局部発振部5から出力される複数の異なる周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalを順次それぞれ混合して送信信号Txを生成する。上記生成された送信信号Txを、送信部2は送信用アンテナANT1に供給する。なお、送信信号Txの周波数はf1〜fm(m=2×n)となる。
受信部3は、送信用アンテナANT1から対象範囲10に送信された送信信号Txに対する反射波Rxを、受信用アンテナANT2を介して受信する。そして、基準信号Tbaseの周波数f01に対する反射波Rxと順次周波数fL1〜fLnに変更されるローカル信号Slocalを混合して、基準信号Tbaseの周波数f01に対する受信信号Rdetを抽出する。また、基準信号Tbaseの周波数f02に対する反射波Rxと順次周波数fL1〜fLnに変更されるローカル信号Slocalを混合して、基準信号Tbaseの周波数f02に対する受信信号Rdetを抽出する。
制御部6は、基準信号Tbaseの周波数f01、f02を変更する指示を基準発振部4に通知し、ローカル信号Slocalの周波数を変更する指示を局部発振部5に通知する。また、制御部6は、送信部2にローカル信号Slocalを送信するタイミングと、受信部3にローカル信号Slocalを送信するタイミングを制御する。
測定部7は、受信部3により抽出される受信信号Rdetの受信レベルを測定する。
判定部8は、基準モードで取得した周波数f01の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号f1〜fn)に対する受信レベルを記録部9の「基準モード」に記録する。さらに、判定部8は、基準モードで取得した周波数f02の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号fn+1〜fm)に対する受信レベルを記録部9の「基準モード」に記録する。
また、判定部8は、検知モードで取得した周波数f01の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号f1〜fn)に対する受信レベルを記録部9の「検知モード」に記録する。さらに、判定部8は、検知モードで取得した周波数f02の基準信号Tbaseと周波数fL1〜fLnのローカル信号Slocalとの混合信号(送信信号fn+1〜fm)に対する受信レベルを記録部9の「検知モード」に記録する。
判定部8は、予め測定した基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設ける。次に、対象範囲10の監視時に測定した受信レベルが、変動範囲に存在するか否かをローカル信号の周波数ごとに判定する。そして、変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、対象範囲10に侵入者があると判定する。
図11に実施形態2の変形例で用いるテーブルを示す。実施形態2と異なり、「設定周波数」には、送信信号f1〜fm(m=16)に対応する識別子が記録されている。例えば、図11の例では「f1」「f2」「f3」・・・「f16」が記録されている。「f1」「f2」「f3」・・・「f8」は、周波数f01の基準信号Tbaseに周波数fL1〜fL8のローカル信号Slocalを混合させた送信信号Txの周波数である。「f9」「f10」「f11」・・・「f16」は、周波数f02の基準信号Tbaseに周波数fL1〜fL8のローカル信号Slocalを混合させた送信信号Txの周波数である。「基準モード」には、基準モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f16に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f16に関連付けられて記録されている。例えば、図11の例では「基準モード」には、基準モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f16に対応する受信レベルの値に変動範囲を設けた値が、送信信号Txの周波数f1〜f16に関連付けられて記録されている。例えば、図11の例では変動範囲「12〜18dBm」「15〜21dBm」「16〜22dBm」・・・「17〜20dBm」が記録されている。「検知モード」には、検知モードで測定した各送信信号Txの周波数f1〜f16に対応する受信レベルの値が、送信信号Txの周波数f1〜f16に関連付けられて記録されている。例えば、図11の例では「12dBm」「9dBm」「14dBm」・・・「12dBm」が記録されている。
「判定結果」「合計」は、実施形態2と同様の演算により求める。
上記のように、測定する周波数が増加させることにより、対象範囲への侵入者の影響による受信レベルの変化を、単一周波数の使用に比べて多数の周波数に対して検出することができるため、対象範囲の侵入者の検知精度を向上させることができる。
本実施形態がコンピュータとして実現される場合の構成について説明する。
図12は、上記実施形態の装置を実現できるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータのハードウェア1200は、CPU1201、記録部1202(ROM、RAM、ハードディスクドライブなど)、記録媒体読取装置1203、入出力インタフェース1204(入出力I/F)、通信インタフェース1205(通信I/F)などを備えている。また、上記各構成部はバス1206によってそれぞれ接続されている。
CPU1201は、記録部1202に格納されている上記説明した侵入者検知装置1の図6、7、9などに示した各処理を実行する。CPU1201は制御部6、測定部7、判定部8の機能を有している。
記録部1202には、CPU1201が実行するプログラムやデータが記録されている。また、ワークエリアなどとして使用される。また、記録部1202は上記説明した記録部9の機能を有する。
記録媒体読取装置1203は、CPU1201の制御にしたがって記録媒体1207に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体1207に記録媒体読取装置1203の制御で書き込まれたデータを記憶させたり、記録媒体1207に記憶されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体1207は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
入出力インタフェース1204には、入出力装置1208(例えば、タッチパネルなど)が接続され、ユーザが入力した情報を受信し、バス1206を介してCPU1201に送信する。また、CPU1201からの命令に従ってディスプレイの画面上に操作情報などを表示する。
通信インタフェース1205は、必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、他の装置に接続され、外部装置からのデータの入出力を制御する。
このようなハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、上記説明した各種処理機能(実施形態で説明した処理(フローチャートなど))が実現される。その場合システムが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体1207に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体1207が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体1207に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記録部1202に格納する。そして、コンピュータは、自己の記録部1202からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体1207から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。なお、各実施形態は処理に矛盾の無い限りにおいて、互いに組み合わせても構わない。
以上実施形態1、2、3を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する送信部、
前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部、
前記局部発振部から出力される前記ローカル信号の周波数を変更する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部、
前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部、及び
前記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルと、前記対象範囲の監視時に前記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルの差を、前記ローカル信号の周波数ごとに求め、求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する判定部、
を備えることを特徴とする侵入者検知装置。
(付記2)
前記制御部は、
監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを特徴とする付記1に記載の侵入者検知装置。
(付記3)
基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する送信部、
前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部、
前記局部発振部から出力される前記ローカル信号の周波数を変更する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部、
前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部、及び
前記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設け、前記対象範囲の監視時に前記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルが、前記変動範囲に存在するか否かを前記ローカル信号の周波数ごとに判定して、前記変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する判定部、
を備えることを特徴とする侵入者検知装置。
(付記4)
前記制御部は、
監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを特徴とする付記3に記載の侵入者検知装置。
(付記5)
ローカル信号の周波数を変更して送信部と受信部に出力する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を送信するタイミングを制御する指示を局部発振部に通知し、
基準信号と前記局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する指示を前記送信部に通知し、
前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する指示を受信部に通知し、
前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定し、基準となる受信レベルとして記録部に記録し、
監視時に、前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定して記録部に記録し、
前記基準となる受信レベルと、前記対象範囲の監視時に測定した受信レベルとの差を、前記ローカル信号の周波数ごとに求め、求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する、
ことをコンピュータが実行する侵入者検知方法。
(付記6)
コンピュータが
監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを実行する付記5に記載の侵入者検知方法。
(付記7)
局部発振部に送信部と受信部にローカル信号の周波数を変更して出力する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を送信するタイミングを制御する指示を通知し、
基準信号と前記局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する指示を前記送信部に通知し、
前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する指示を受信部に通知し、
前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定し、基準となる受信レベルとして記録部に記録し、
監視時に、前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定して記録部に記録し、
前記基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設け、前記対象範囲の監視時に測定した受信レベルが、前記変動範囲に存在するか否かを前記ローカル信号の周波数ごとに判定して、前記変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する、
ことをコンピュータが実行する侵入者検知方法。
(付記8)
コンピュータが
監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを実行する付記7に記載の侵入者検知方法。
(付記9)
基準発振部から出力される複数の異なる周波数の基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する送信部、
前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部、
前記基準発振部から出力される前記基準信号の周波数を変更する指示と、前記局部発振部から出力される前記ローカル信号の周波数を変更する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部、
前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部、及び
前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルと、前記対象範囲の監視時に前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルの差を、前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに求め、求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する判定部、
を備えることを特徴とする侵入者検知装置。
(付記10)
基準発振部から出力される複数の異なる周波数の基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する送信部、
前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部、
前記基準発振部から出力される前記基準信号の周波数を変更する指示と、前記局部発振部から出力される前記ローカル信号の周波数を変更する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部、
前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部、及び
前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設け、前記対象範囲の監視時に前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルが、前記変動範囲内に存在するか否かを、前記基準信号の周波数ごとに対応する、前記ローカル信号の周波数ごとに判定して、前記変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する判定部、
を備えることを特徴とする侵入者検知装置。
1 侵入者検知装置
2 送信部
3 受信部
4 基準発振部
5 局部発振部
6 制御部
7 測定部
8 判定部
9 記録部
12 表示部
ANT1 送信用アンテナ
ANT2 受信用アンテナ
1200 ハードウェア
1201 CPU
1202 記録部
1203 記録媒体読取装置
1204 入出力インタフェース
1205 通信インタフェース
1206 バス
1207 記録媒体
1208 入出力装置

Claims (8)

  1. 基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する送信部、
    前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部、
    前記局部発振部から出力される前記ローカル信号の周波数を変更する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部、
    前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部、及び
    前記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルと、前記対象範囲の監視時に前記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルの差を、前記ローカル信号の周波数ごとに求め、求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する判定部、
    を備えることを特徴とする侵入者検知装置。
  2. 前記制御部は、
    監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
    前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の侵入者検知装置。
  3. 基準信号と局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する送信部、
    前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する受信部、
    前記局部発振部から出力される前記ローカル信号の周波数を変更する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する制御部、
    前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定する測定部、及び
    前記ローカル信号の周波数ごとに予め測定した基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設け、前記対象範囲の監視時に前記ローカル信号の周波数ごとに測定した受信レベルが、前記変動範囲に存在するか否かを前記ローカル信号の周波数ごとに判定して、前記変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する判定部、
    を備えることを特徴とする侵入者検知装置。
  4. 前記制御部は、
    監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
    前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の侵入者検知装置。
  5. ローカル信号の周波数を変更して送信部と受信部に出力する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する指示を局部発振部に通知し、
    基準信号と前記局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する指示を前記送信部に通知し、
    前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する指示を受信部に通知し、
    前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定し、基準となる受信レベルとして記録部に記録し、
    監視時に、前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定して記録部に記録し、
    前記基準となる受信レベルと、前記対象範囲の監視時に測定した受信レベルとの差を、前記ローカル信号の周波数ごとに求め、求めた差の絶対値を加算し、加算値が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する、
    ことをコンピュータが実行する侵入者検知方法。
  6. コンピュータが
    監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
    前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを実行する請求項5に記載の侵入者検知方法。
  7. 局部発振部に送信部と受信部にローカル信号の周波数を変更して出力する指示、および前記送信部に前記ローカル信号を出力するタイミングと、前記受信部に前記ローカル信号を出力するタイミングを制御する指示を通知し、
    基準信号と前記局部発振部から出力される複数の異なる周波数のローカル信号を混合して送信信号を生成し、該送信信号を送信用アンテナに供給する指示を前記送信部に通知し、
    前記送信用アンテナから対象範囲に出力された前記送信信号に対する反射波を、受信用アンテナを介して受信して、前記ローカル信号と混合して受信信号を抽出する指示を受信部に通知し、
    前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定し、基準となる受信レベルとして記録部に記録し、
    監視時に、前記ローカル信号の周波数ごとに、前記受信部により抽出される受信信号の受信レベルを測定して記録部に記録し、
    前記基準となる受信レベルに、該受信レベルを含む変動範囲を設け、前記対象範囲の監視時に測定した受信レベルが、前記変動範囲に存在するか否かを前記ローカル信号の周波数ごとに判定して、前記変動範囲に存在しないと判定された結果の総数を求め、該総数が閾値を超えたとき、前記対象範囲に侵入者があると判定する、
    ことをコンピュータが実行する侵入者検知方法。
  8. コンピュータが
    監視時に受信レベルを測定する検知モードにおいて、所定の期間、前記対象範囲に侵入者がない場合に、所定の期間ごとに前記基準となる受信レベルを測定する基準モードに切り替え、
    前記基準モードにおいて、前記基準となる受信レベルを測定したのち前記検知モードに切り替えることを実行する請求項7に記載の侵入者検知方法。
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