JP2016213788A - 位置管理システム、位置管理装置、位置管理方法、及びプログラム - Google Patents

位置管理システム、位置管理装置、位置管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物品の位置管理に用いられる機器の消費電力を低減する。
【解決手段】屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理システムであって、前記第2の機器が移動したことを検知すると、該第2の機器の電力状態を動作状態に遷移させる電力制御手段と、前記電力制御手段により前記第2の機器の電力状態が動作状態に遷移された場合、前記第1の機器から送信される電波の電波強度を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された電波強度に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記位置情報を時刻情報と対応付けて所定の記憶領域に格納する記憶手段とを有し、前記電力制御手段は、前記第2の機器の電力状態が動作状態である場合において、該第2の機器の移動が検知されずに所定の時間経過した場合、前記第2の機器の電力状態を待機状態に遷移させる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、位置管理システム、位置管理装置、位置管理方法、及びプログラムに関する。
物品に貼り付け等された無線タグ等の通信機器が受信する電波を用いて、屋内における物品の位置情報を推定する技術が従来から知られている。このような技術を用いて、例えば物品の管理者等のユーザが、設置場所や保管場所等の物品の位置を把握することが行われている。
また、作業者の操作に基づく信号の受信に応じて、無線電波を送信しない休止状態に無線タグの状態を切り替えることで、無線タグの消費電力を抑える技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記の従来技術では、無線タグの消費電力を十分に抑えることができない場合があった。例えば、数時間から数十時間の間隔で不定期に物品が使用されるような場合、作業者は無線タグを休止状態にするための操作を使用が終了する度に行う必要がある。したがって、作業者により当該操作が適切に行われなかった場合、消費電力を十分に抑えることができなかった。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、物品の位置管理に用いられる機器の消費電力を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態は、1以上の情報処理装置を含む位置管理システムであって、屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理システムにおいて、前記第2の機器が移動したことを検知すると、該第2の機器の電力状態を、電源から電力が供給されている状態である動作状態に遷移させる電力制御手段と、前記電力制御手段により前記第2の機器の電力状態が動作状態に遷移された場合、前記第1の機器から送信される電波の電波強度を測定する第1の測定手段と、前記第1の測定手段により測定された電波強度に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記位置情報を時刻情報と対応付けて所定の記憶領域に格納する記憶手段とを有し、前記電力制御手段は、前記第2の機器の電力状態が動作状態である場合において、該第2の機器の移動が検知されずに所定の時間経過した場合、前記第2の機器の電力状態を、前記動作状態よりも電力の供給が少ない状態である待機状態に遷移させる。
本発明の一実施形態によれば、物品の位置管理に用いられる機器の消費電力を低減することができる。
第1の実施形態に係る位置管理システムの一例のシステム構成図である。 第1の実施形態に係る無線タグの一例のハードウェア構成図である。 第1の実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 第1の実施形態に係る位置管理システムの利用シーンを説明するための図である。 第1の実施形態に係る位置管理システムの一例の機能構成図である。 無線タグの電力状態の遷移の一例を示す図である。 設置エリアデータベースの一例を示す図である。 移動履歴情報データベースの一例を示す図である。 地図情報データベースの一例を示す図である。 物品情報データベースの一例を示す図である。 電池残量情報データベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る移動履歴情報及び電池残量情報の格納処理の一例のシーケンス図である。 第1の実施形態に係る位置情報の表示処理の一例のシーケンス図である。 物品の選択画面の一例を示す図である。 物品の位置表示画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電池残量の通知処理の一例のフローチャートである。 電池残量の通知画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る位置管理システムの一例のシステム構成図である。 第2の実施形態に係る無線タグの一例のハードウェア構成図である。 第2の実施形態に係る位置管理システムの一例の機能構成図である。 移動履歴情報データベースの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る移動履歴情報及び電池残量情報の格納処理の一例のシーケンス図である。 第2の実施形態に係る位置情報の表示処理の一例のシーケンス図である。 物品の位置表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
まず、本発明の第1の実施形態に係る位置管理システム1について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る位置管理システムの一例のシステム構成図である。第1の実施形態に係る位置管理システム1は、無線タグ10と、無線通信装置20と、変換装置30と、管理装置40と、利用者端末50とを有する。また、変換装置30、管理装置40、及び利用者端末50は、例えばインターネットや電話回線網等のネットワークNを介して通信可能に接続される。
無線タグ10は、設置場所や保管場所等の位置が管理される管理対象の物品毎に貼り付け等される機器である。無線タグ10が貼り付け等された物品が移動された場合、無線タグ10は、無線通信装置20から受信した無線通信の電波強度を測定して、測定した電波強度に関する情報(電波強度情報)を変換装置30に送信する。
無線通信装置20は、所定の無線通信規格により無線タグ10等と無線通信を行う装置である。無線通信装置20は、管理対象の物品が設置や保管等される部屋又はフロア等(すなわち、後述する「エリア」)に複数台設置され、所定の時間毎に、周囲の所定の範囲内に無線通信の電波を送信している。ここで、所定の無線通信規格としては、例えば、Zigbee(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identifier)、Bluetooth(登録商標)、赤外線、Wi−Fi(登録商標)、超音波等の各種無線通信の規格を用いることができる。
変換装置30は、無線タグ10から受信した電波強度情報を位置情報に変換する情報処理装置である。これにより、位置管理システム1では、変換装置30において管理対象の物品の位置情報が取得される。また、変換装置30は、変換された位置情報を管理装置40に送信する。
管理装置40は、変換装置30から受信した位置情報を管理する記憶装置又は情報処理装置である。また、管理装置40は、管理対象の物品が設置や保管等される部屋又はフロア等の地図に関する情報も管理しており、利用者端末50からの要求に応じて、物品の位置情報及び地図に関する情報を要求元の利用者端末50に送信する。
さらに、管理装置40は、無線タグ10に内蔵される電源である電池の残量を管理しており、例えば電池の残量が所定以下となった場合に、利用者端末50に電池交換を促す通知を送信する。
なお、位置管理システム1は、管理装置40の代わりに、例えば、外部のサービス提供者により提供されるクラウドストレージ等を用いてもよいし、ASP(Application Service Provider)、Webサービスなどと称されるさまざまな提供形態に適合することができる。
利用者端末50は、管理対象の物品の位置を表示するために利用者(ユーザ)が利用する情報処理装置である。利用者端末50は、管理装置40から探索を所望する物品の位置情報及び地図に関する情報を取得することで、地図上に物品の位置を表示させる。これにより、利用者は、物品の設置場所や保管場所等を知ることができる。ここで、利用者端末50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC、デスクトップPC等を用いることができる。
なお、図1に示される位置管理システム1の構成は一例であって、他の構成であってもよい。例えば、変換装置30及び管理装置40は、それぞれ複数台の装置で構成されていてもよいし、変換装置30及び管理装置40が一台の装置で構成されていてもよい。
<ハードウェア構成>
次に、第1の実施形態に係る位置管理システム1のハードウェア構成について、説明する。
まず、無線タグ10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第1の実施形態に係る無線タグの一例のハードウェア構成図である。無線タグ10は、RAM(Random Access Memory)101と、ROM(Read Only Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、センサ104と、無線モジュール105と、電池106とを有し、バスB1で相互に接続されている。
RAM101は、プログラムやデータを一時保存する揮発性の半導体メモリである。ROM102は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。CPU103は、例えばROM102からプログラムやデータをRAM101上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
センサ104は、例えば、加速度センサやジャイロセンサ等であり、無線タグ10が貼り付け等された物品の振動等により物品の移動が開始されたことや物品が移動中であることを検知する各種センサである。
無線モジュール105は、所定の無線通信規格により無線通信装置20と無線通信を行うモジュールである。
電池106は、他の各ハードウェアに電力を供給するボタン電池である。ただし、電池106は、ボタン電池に限られず、単3乾電池や単4乾電池、無線タグ10に専用の電池等であってもよい。
本実施形態に係る無線タグ10は、図2に示すハードウェア構成により、後述する各種処理が実現される。
次に、変換装置30、管理装置40、及び利用者端末50のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第1の実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。コンピュータ200は、入力装置201と、表示装置202と、外部I/F203と、RAM204と、ROM205と、CPU206と、通信I/F207と、HDD(Hard Disk Drive)208とを有する。さらに、これら各ハードウェア構成は、バスB2で相互に接続されている。
入力装置201は、キーボードやマウス、タッチパネル等を含み、コンピュータ200に各種信号を入力するのに用いられる。表示装置202は、ディスプレイ等を含み、各種の処理結果を表示する。なお、変換装置30及び管理装置40は、入力装置201及び/又は表示装置202を必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203a等がある。これにより、コンピュータ200は、外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aには、
CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等がある。
RAM204は、プログラムやデータを一時保存する揮発性の半導体メモリである。ROM205は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。CPU206は、例えばHDD208やROM205等からプログラムやデータをRAM204上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
通信I/F207は、コンピュータ200をネットワークNに接続するためのインタフェースである。また、変換装置30の通信I/F207には、無線タグ10又は/及び無線通信装置20と所定の無線通信規格により無線通信を行うための無線モジュールが含まれる。
HDD208は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ200の全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やOS上で動作する各種プログラムがある。なお、コンピュータ200は、HDD208に代えて、例えばSSD(Solid State Drive)等の不揮発性のメモリを有していてもよい。
本実施形態に係る変換装置30、管理装置40、及び利用者端末50は、図3に示すコンピュータ200により、後述する各種処理が実現される。
<利用シーン>
次に、第1の実施形態に係る位置管理システム1の利用シーンについて、図4を参照しながら説明する。図4は、第1の実施形態に係る位置管理システムの利用シーンを説明するための図である。
第1の実施形態に係る位置管理システム1は、例えば、工場における金型や各種部品又は備品等の物品管理に用いられる。管理対象の物品には、それぞれ無線タグ10が貼り付け等されている。また、工場における所定の1区画(例えば、1部屋や1フロア等)を示す1エリアには、複数台の無線通信装置20が設置されており、所定の間隔毎に、無線通信の電波を周囲に送信している。このとき、工場の作業者等が管理対象の物品を、無線通信装置20から送信される電波が届かない場所(例えば金属製の棚の奥等)に保管するために移動させる場合について説明する。
S1)まず、作業者が物品を移動させると、この物品に貼り付け等されている無線タグ10は移動を検知し、複数の無線通信装置20から電波を受信する。そして、無線タグ10は、受信した電波の電波強度を測定し、電波強度情報を変換装置30に送信する。なお、無線タグ10は、物品が移動している間、所定の間隔(例えば、数ミリ秒ないし数秒といった時間間隔)毎に、複数の無線通信装置20から電波を受信して、受信した電波の電波強度情報を変換装置30に送信する。
S2)変換装置30は、無線タグ10から受信した電波強度情報に基づき、この無線タグ10の位置情報を取得する。すなわち、変換装置30は、受信した電波強度情報を位置情報に変換する。そして、変換装置30は、取得された位置情報を管理装置40に送信する。位置管理システム1では、このような変換が電波強度情報を受信する都度行われることにより、無線タグ10が貼り付け等された物品が移動された場合における所定の間隔毎の位置情報(すなわち、移動履歴情報)が得られる。なお、変換装置30が取得した位置情報を管理装置40に送信する処理は、管理装置40から変換装置30に対する問い合わせ処理に対する応答として行われる形態を採用してもよい。
S3)管理装置40は、変換装置30から受信した位置情報を記憶領域に格納する。これにより、管理装置40では、無線タグ10の移動履歴情報が管理される。
S4)一方、物品の位置を知りたいと所望する利用者は、利用者端末50を操作して、管理装置40で管理されている無線タグ10の移動履歴情報から該当の物品に貼り付け等されている無線タグ10の最新の位置情報を取得する。そして、利用者端末50は、地図上に、取得した位置情報に基づく位置Pを表示させることで、該当の物品の位置を知ることができる。
以上のように、第1の実施形態に係る位置管理システム1は、物品が移動されたことを契機として、無線タグ10が受信する電波の電波強度情報に基づく位置情報の履歴(移動履歴情報)を管理する。これにより、例えば、物品が電波の届かない金属製の棚の奥等に保管される場合においても、保管された場所(あるいは、保管された場所付近)の位置情報を管理することができる。また、物品の保管場所等を知りたい利用者は、利用者端末50を用いて、管理装置40から所望の物品の最新の位置情報を取得することで、当該物品の保管場所等を知ることができる。
<機能構成>
次に、第1の実施形態に係る位置管理システム1の機能構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、第1の実施形態に係る位置管理システムの一例の機能構成図である。無線タグ10は、移動検知部11と、電力制御部12と、残量測定部13と、無線通信部14と、電波強度測定部15とを有する。
移動検知部11は、例えばCPU103、センサ104等により実現され、無線タグ10が貼り付け等された物品の振動等を検知することで、物品の移動が開始されたことや物品が移動中であることを検知する。
電力制御部12は、例えばCPU103等により実現され、移動検知部11の検知結果に基づき無線タグ10の電力状態を制御する。なお、無線タグ10の電力状態には、無線モジュール105に対して電池106から電力が供給されていない状態を示す待機状態と、無線モジュール105に対して電池106から電力が供給されている状態を示す動作状態とが含まれる。本実施形態の電力制御部12は、移動検知部11の検知結果に基づいて、無線タグ10の電力状態について、待機状態と動作状態とを相互に遷移させる。
ここで、電力制御部12による電力状態の遷移について、図6を参照しながら説明する。図6は、無線タグの電力状態の遷移の一例を示す図である。図6に示すように、電力制御部12は、無線タグ10の電力状態が待機状態である場合において、移動検知部11により物品の移動が開始されたことが検知された場合、電力状態を動作状態に遷移させる。
一方、電力制御部12は、無線タグ10の電力状態が動作状態である場合において、移動検知部11により物品の移動が検知されないで(すなわち、物品が静止して)所定の時間経過した場合、電力状態を待機状態に遷移させる。このように、本実施形態の無線タグ10は、物品が移動していない間は無線モジュール105に対する電力の供給を停止する。これにより、本実施形態の無線タグ10は、無線モジュール105における電力消費を低減させることができ、電池106の寿命を長持ちさせることができる。
残量測定部13は、例えばCPU103等により実現され、移動検知部11により物品の移動が開始されたことが検知されると、電池106の電力の残量を測定して、電池残量情報を生成する。
無線通信部14は、例えばCPU103、無線モジュール105等により実現され、無線通信装置20等と無線通信を行う。
電波強度測定部15は、例えばCPU103、無線モジュール105等により実現され、無線通信部14から受信した無線通信の電波の電波強度を測定して、電波強度情報を生成する。
また、変換装置30は、無線通信部31と、位置情報取得部32と、ネットワーク通信部33と、設置エリアデータベース34と、予測モデルデータベース35とを有する。
無線通信部31は、例えばCPU206、通信I/F207等により実現され、無線タグ10又は無線通信装置20と無線通信を行い、電波強度情報や電池残量情報を受信する。
位置情報取得部32は、例えばCPU206等により実現され、無線通信部31から受信した電波強度情報と、設置エリアデータベース34に記憶された設置エリア情報と、予測モデルデータベース35に記憶された予測モデルとに基づき、位置情報を取得する。
ネットワーク通信部33、例えばCPU206、通信I/F207等により実現され、ネットワークNを介して、位置情報取得部32により取得された位置情報や無線通信部31により受信された電池残量情報を管理装置40に送信する。
設置エリアデータベース34は、例えばHDD208又は変換装置30とネットワークを介して接続された記憶装置により実現され、設置エリア情報を記憶する。設置エリア情報の詳細については、後述する。
予測モデルデータベース35は、例えばHDD208又は変換装置30とネットワークを介して接続された記憶装置により実現され、電波強度情報に基づき無線タグ10の位置情報を推定するための予測モデルを記憶する。このような予測モデルは、例えば、ランダムフォレスト(Random Forest)やサポートベクターマシン(Support Vector Machine)等の機械学習アルゴリズムを用いた学習器により、複数の位置の電波強度の情報を予め学習させることで生成された、ある電波強度が計測される位置の位置情報を推定するための電波強度の距離減衰モデルである。
また、管理装置40は、ネットワーク通信部41と、情報管理部42と、残量通知部43と、移動履歴情報データベース44と、地図情報データベース45と、物品情報データベース46と、電池残量情報データベース47とを有する。
ネットワーク通信部41は、例えばCPU206、通信I/F207等により実現され、ネットワークNを介して、変換装置30から位置情報や電池残量情報を受信する。また、ネットワーク通信部41は、ネットワークNを介して、利用者端末50から物品の位置情報等の取得要求を受信する。
情報管理部42は、例えばCPU206等により実現され、各種データベースから情報の読み出し(取得)や各種データベースへの情報の書き込み(格納)を行う。例えば、情報管理部42は、ネットワーク通信部51により利用者端末50から物品の位置情報の取得要求が受信されると、当該取得要求に応じて、当該物品の最新の位置情報を移動履歴情報データベース44から取得する。
残量通知部43は、例えばCPU206等により実現され、残量情報データベース47に記憶された電池残量情報のうち、電池残量が予め設定された所定の閾値以下の電池残量情報を取得する。そして、残量通知部43は、取得された電池残量情報を予め設定された利用者端末50に送信する。
移動履歴情報データベース44、地図情報データベース45、物品情報データベース46は、及び電池残量情報データベース47は、例えばHDD208又は管理装置40とネットワークを介して接続された記憶装置により実現される。移動履歴情報データベース44、地図情報データベース45、物品情報データベース46は、及び電池残量情報データベース47は、それぞれ移動履歴情報、地図情報、物品情報、及び電池残量情報を記憶する。移動履歴情報、地図情報、物品情報、及び電池残量情報の詳細については、後述する。
また、利用者端末50は、ネットワーク通信部51と、入力部52と、表示部53とを有する。
ネットワーク通信部51は、例えばCPU206、通信I/F207等により実現され、ネットワークNを介して、管理装置40に物品の位置情報の取得要求を送信する。また、ネットワーク通信部51は、当該取得要求に応じて管理装置40から送信される物品の位置情報等を受信する。
また、ネットワーク通信部51は、管理装置40から送信される電池残量情報を受信する。
入力部52は、例えばCPU206、入力装置201等により実現され、利用者(ユーザ)により入力を受け付ける。例えば、入力部52は、入力装置201から入力された物品(位置を表示させる物品)の指定を受け付ける。
表示部53は、例えばCPU206、表示装置202等により実現され、ネットワーク通信部51により物品の位置情報及び地図に関する情報等を受信すると、地図情報に基づく地図上に、物品の位置情報に基づく位置を表示させる。
また、表示部53は、ネットワーク通信部51により電池残量情報を受信すると、電池残量情報に基づき、無線タグ10に内蔵された電池の残量を表示させる。
ここで、設置エリアデータベース34に記憶される設置エリア情報について、図7を参照しながら説明する。図7は、設置エリアデータベースの一例を示す図である。設置エリア情報は、無線通信装置20が設置されるエリアを管理する情報であり、装置ID及び設置エリアIDのデータ項目を有する。装置IDは、無線通信装置20を一意に識別するための識別情報である。設置エリアIDは、例えば、工場における所定の1区画を示す1エリアを識別する識別情報である。
例えば、図7では、装置ID「AP1」と「AP2」が設置エリアID「A001」に対応付けられている。これは、設置エリアID「A001」のエリアには、装置ID「AP1」及び「AP2」の2台の無線通信装置20が設置されている意味している。このように設置エリアデータベース34に記憶される設置エリア情報には、無線通信装置20が設置されているエリアが管理されている。
次に、移動履歴情報データベース44に記憶される移動履歴情報について、図8を参照しながら説明する。図8は、移動履歴情報データベースの一例を示す図である。移動履歴情報は、無線タグ10の位置情報の時間毎の履歴を管理する情報であり、タグID毎に、日時及び位置情報のデータ項目を有する。タグIDは、無線タグ10を一意に識別する識別情報である。日時は、例えば無線タグ10が電波強度情報を変換装置30に送信した日付及び時刻に関する情報である。位置情報は、エリアID及び座標情報を含み、エリアIDは図7で説明した設置エリアIDと同様に、例えば、工場における所定の1区画を示す1エリアを識別する識別情報である。エリアIDと設置エリアIDとで管理される区画エリアの情報は同じ区画割りによる区画エリア情報であってもよいし、エリアIDと設置エリアIDとで異なる区画割りによる区画エリア情報であってもよい。座標情報は、対応付けられたエリアIDが示すエリアにおいて位置を示す座標の情報である。ここで、このような座標は、エリアIDが示すエリアにおいて予め設定された基準点からの相対座標である。
例えば、図8では、タグID「T001」の無線タグ10の日時「2015/1/31 14:01:02」における位置情報は、エリアID「A001」及び「Xn−1,Yn−1」で特定される。また、タグID「T001」の無線タグ10の日時「2015/1/31 14:01:03」における位置情報は、エリアID「A001」及び「X,Y」で特定される。このように、移動履歴情報データベース44に記憶される移動履歴情報には、無線タグ10の移動履歴情報(換言すれば、この無線タグ10が貼り付け等された物品の移動履歴情報)が管理されている。なお、図8において、日時は、年月日及び時分秒としているが、これに加えて、例えば、1000分の1秒(ミリ秒)単位まで管理してもよい。
次に、地図情報データベース45に記憶される地図情報について、図9を参照しながら説明する。図9は、地図情報データベースの一例を示す図である。地図情報は、エリアIDにより示されるエリアの地図表示データを管理する情報であり、エリアID及び地図表示データのデータ項目を有する。エリアIDは、図8で説明したエリアIDと同様である。地図表示データは、上述した地図に関する情報であり、対応付けられたエリアIDにより示されるエリアの地図を表示させるためのデータである。地図表示データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、BMP(Bit Map)、PNG(Portable Network Graphics)等のラスタ形式のデータである場合に限られず、ベクタ形式のデータであってもよい。
例えば、図9では、エリアID「A001」が地図表示データ「X棟1階」に対応付けられている。これは、エリアID「A001」のエリアの地図は、地図表示データ「X棟1階」であることを意味している。
次に、物品情報データベース46に記憶される物品情報について、図10を参照しながら説明する。図10は、物品情報データベースの一例を示す図である。物品情報は、無線タグ10と物品とを対応付けて管理する情報であり、タグID及び物品名のデータ項目を有する。タグIDは、無線タグ10を一意に識別する識別情報である。物品名は、対応付けられたタグIDの無線タグ10が貼り付け等されている物品の名称である。
例えば、図10では、タグID「T001」の無線タグ10は、物品名「○○の金型」に対応付けられている。これは、タグID「T001」の無線タグ10が、物品名「○○の金型」の物品に貼り付け等されていることを意味している。なお、図10において、物品情報は、データ項目「物品名」の代わりに、又は「物品名」に加えて、物品を一意に識別するための識別情報である「物品ID」等のデータ項目を有していてもよい。
次に、電池残量情報データベース47に記憶される電池残量情報について、図11を参照しながら説明する。図11は、電池残量情報データベースの一例を示す図である。電池残量情報は、無線タグ10に内蔵された電池の残量を管理する情報であり、タグID及び電池残量のデータ項目を有する。タグIDは、上述したように、無線タグ10を一意に識別する識別情報である。電池残量は、対応付けられたタグIDの無線タグ10に内蔵された電池の残量である。
例えば、図11では、タグID「T001」の無線タグ10には、電池残量「80%」が対応付けらえている。これは、タグID「T001」の無線タグ10に内蔵された電池の残量が「80%」であることを意味している。
<処理の詳細>
次に、第1の実施形態に係る位置管理システム1の処理の詳細について説明する。
まず、例えば工場の作業者等が、無線タグ10が貼り付け等された物品を移動させた場合において、この無線タグ10の移動履歴情報及び電池残量情報を管理装置40に格納する処理について、図12を参照しながら説明する。図12は、第1の実施形態に係る移動履歴情報及び電池残量情報の格納処理の一例のシーケンス図である。なお、図12において、作業者等が物品を移動させる前の無線タグ10の電力状態は、待機状態であるものとする。
作業者等は、無線タグ10が貼り付け等された物品の移動を開始する。すると、無線タグ10の移動検知部11は、物品の移動が開始されたことを検知する(ステップS1201)。
次に、無線タグ10の電力制御部12は、移動検知部11により物品の移動が開始されたことが検知されると、電池106から無線モジュール105に対して電力を供給して、無線タグ10の電力状態を動作状態に遷移させる(ステップS1202)。これにより、無線タグ10は、無線通信部14により、無線通信装置20から送信される無線通信の電波を受信する。このように、本実施形態の無線タグ10は、この無線タグ10が貼り付け等された物品の移動開始を契機として、無線モジュール105に電力を供給して、無線通信による電波の受信を開始する。
次に、無線タグ10の電波強度測定部15は、無線通信部14により受信された電波の電波強度を測定し、電波強度情報を生成する(ステップS1203)。このとき、電波強度測定部15は、複数の無線通信装置20から送信された複数の電波を無線通信部14により受信して、それぞれの電波の電波強度を測定して、電波強度情報を生成する。すなわち、電波強度測定部15により生成される電波強度情報には、装置IDと電波強度の値との組が複数含まれる。例えば、電波強度情報には、(装置ID,電波強度の値)=(AP1,50)、(AP2,60)等の複数の装置IDと電波強度の値との組が含まれる。また、電波強度情報には、電波強度測定部15が当該電波強度情報を生成した日時(日付及び時刻に関する情報)が含まれてもよい。
次に、無線タグ10の残量測定部13は、移動検知部11により物品の移動が開始されたことが検知されると、電池106の電力の残量を測定して、電池残量情報を生成する(ステップS1204)。例えば、残量測定部13は、電池106の現時点の電圧を示す情報と、満充電時の電圧を示す情報とを取得して、これらの情報から電力の残量を測定して、電池残量情報を生成する。ここで、電池残量情報には、無線タグ10のタグID及び電池106の電池残量が含まれる。
次に、無線タグ10の無線通信部14は、電波強度測定部15により生成された電波強度情報と、残量測定部13により生成された電池残量情報とを変換装置30に送信する(ステップS1205)。なお、無線通信部14は、電波強度情報と電池残量情報を直接に変換装置30に送信してもよいし、1以上の無線通信装置20を介して変換装置30に送信してもよい。
例えば、無線タグ10と変換装置30とが直接に無線通信を行うことができない距離に存在する場合には、無線タグ10の無線通信部14は、付近の無線通信装置20に電波強度情報と電池残量情報を送信する。そして、無線通信装置20は、変換装置30に直接に送信できる場合は変換装置30に電波強度情報と電池残量情報を送信し、直接に送信することができない場合は他の無線通信装置20に電波強度情報と電池残量情報を送信する。このように、無線タグ10の無線通信部14は、1以上の無線通信装置20を中継して、電波強度情報と電池残量情報を変換装置30に送信してもよい。
次に、変換装置30の位置情報取得部32は、無線通信部31により電波強度情報と電池残量情報を受信すると、電波強度情報と、設置エリア情報と、予測モデルとに基づき位置情報を取得する(ステップS1206)。
より具体的には、位置情報取得部32は、設置エリア情報を参照して、電波強度情報に含まれる無線通信装置20の装置IDを設置エリアIDに変換する。すなわち、電波強度情報に含まれる各(装置ID,電波強度の値)をそれぞれ(設置エリアID,電波強度の値)に変換する。そして、位置情報取得部32は、各(設置エリアID,電波強度の値)と、予測モデルとに基づき、無線タグ10の位置情報を推定して、この推定された位置情報を取得する。このとき取得される位置情報は、上述したように、エリアIDと、このエリアIDが示すエリアにおける基準点からの座標(相対座標)情報とが含まれる。これにより、変換装置30において電波強度情報が位置情報に変換される。
なお、本実施形態では、ステップS1206において無線通信装置20の装置IDを設置エリアIDに変換したが、この変換は後述するステップS1208において行われてもよい。すなわち、ステップS1206において、位置情報取得部32は、各(装置ID,電波強度の値)と、予測モデルとに基づき、無線タグ10の位置情報を推定して、この推定された位置情報を取得してもよい。
そして、変換装置30のネットワーク通信部33は、ネットワークNを介して、位置情報取得部32により取得された位置情報と、無線通信部31により受信された電池残量情報とを管理装置40に送信する(ステップS1207)。
管理装置40の情報管理部42は、ネットワーク通信部41により位置情報と電池残量情報を受信すると、位置情報を、日時(日付及び時刻に関する情報)と対応付けて移動履歴情報データベース44に記憶される移動履歴情報に格納する。また、情報管理部42は、電池残量情報を電池残量情報データベース47に格納する(ステップS1208)。
なお、このとき、位置情報と対応付ける日時は、無線タグ10が電波強度情報を送信した日時とすればよい。ただし、これに限られず、例えば、管理装置40が変換装置30から位置情報を受信した日時を当該位置情報と対応付けて移動履歴情報に格納してもよい。
以上で説明したステップS1203〜ステップS1208の処理は、無線タグ10が貼り付け等された物品を作業者等が移動させている間、所定の間隔(例えば、数ミリ秒ないし数秒といった時間間隔)毎に行われる。すなわち、物品に貼り付け等された無線タグ10の移動検知部11により物品が移動中であることが検知されている間、所定の間隔毎に行われる。ただし、ステップS1204における電池残量情報の生成処理は、後述するステップS1209の処理が実行されるまでの間に1回だけ行われるようにしてもよい。
次に、無線タグ10の電力制御部12は、所定の時間の間、移動検知部11により物品の移動が検知されなかった場合、無線モジュール105への電力の供給を停止して、無線タグ10の電力状態を待機状態に遷移させる(ステップS1209)。このように、本実施形態の無線タグ10は、この無線タグ10が貼り付け等された物品が静止した状態で所定の時間経過した場合、無線モジュール105への電力の供給を停止して、無線通信による電波の受信を停止する。なお、所定の時間としては、例えば数秒ないし数十秒程度が挙げられる。
以上により、本実施形態の位置管理システム1では、物品が電波の届かない場所(例えば、金属製の棚の奥)に移動された場合においても、無線タグ10が電波を受信することができなくなる直前までの移動履歴情報が管理装置40において管理される。
また、本実施形態の位置管理システム1に含まれる無線タグ10では、物品が静止した状態で所定の時間経過した場合には、電力状態を待機状態に遷移させる一方で、物品の移動が開始された場合には、電力状態を動作状態に遷移させる。換言すれば、本実施形態の無線タグ10は、物品が移動中である場合に限り、無線モジュール105に電力を供給させる。これにより、本実施形態の無線タグ10では、無線モジュール105の消費電力を低減させ、電池106の寿命を長持ちさせることができる。
次に、利用者(ユーザ)が物品の保管場所等の位置を利用者端末50に表示させる処理について、図13を参照しながら説明する。図13は、第1の実施形態に係る位置情報の表示処理の一例のシーケンス図である。
まず、ユーザは、利用者端末50を操作して、例えば図14に示す物品の選択画面1000を表示装置202に表示させる。そして、ユーザは、物品の選択画面1000において、探したい物品(すなわち、現在の位置を表示させたい物品)を選択する(ステップS1301)。これは、例えば、ユーザが物品の選択画面1000に表示された物品名の一覧1100から所望の物品名を選択することにより行うことができる。
なお、利用者端末50は、選択画面1000を表示装置202に表示させる前に、管理装置40から無線タグ10毎の電池残量情報を取得し、取得した電池残量情報を物品名と対応付けて選択画面1000に表示させてもよい。これにより、利用者端末50のユーザは、物品に貼り付け等された無線タグ10に内蔵された電池の残量を知ることができるようになる。
次に、利用者端末50のネットワーク通信部51は、入力部52により物品名の選択を受け付けると、選択された物品名の物品の位置情報の取得要求を管理装置40に送信する(ステップS1302)。ここで、この取得要求には、選択された物品名が含まれる。なお、当該取得要求には、物品名の代わりに、選択された物品名の物品を一意に識別する物品IDが含まれてもよい。
管理装置40の情報管理部42は、ネットワーク通信部41により位置情報の取得要求を受信すると、該当の位置情報と地図表示データを取得する(ステップS1303)。すなわち、まず、情報管理部42は、物品名に対応付けられたタグIDを物品情報データベース46に記憶された物品情報から取得する。次に、情報管理部42は、取得したタグIDに対応付けられた最新の位置情報(つまり、日時が最も新しい位置情報)を、移動履歴情報データベース44に記憶された移動履歴情報から取得する。最後に、情報管理部42は、取得した位置情報に含まれるエリアIDに対応付けられた地図表示データを、地図情報データベース45に記憶された地図情報から取得する。このようにして、情報管理部42は、ユーザにより選択された物品名の物品の最新の位置情報と、エリアの地図を表示させるための地図表示データとを取得する。
そして、管理装置40のネットワーク通信部41は、情報管理部42により取得された位置情報及び地図表示データを利用者端末50に送信する(ステップS1304)。なお、このとき、管理装置40のネットワーク通信部41は、情報管理部42により取得された位置情報の誤差を示す誤差情報を利用者端末50に送信する。このような誤差情報は、例えば、予測モデルデータベース35に記憶された予測モデルの予測精度や無線通信装置20が用いる無線通信の規格等に基づいて、位置管理システム1の管理者等により予め設定された値を用いればよい。
最後に、利用者端末50の表示部53は、ネットワーク通信部51により位置情報及び地図表示データ等を受信すると、例えば図15に示す物品の位置表示画面2000を表示装置202に表示させる(ステップS1305)。図15に示す物品の位置表示画面2000では、図14に示す物品の選択画面1000においてユーザにより選択された物品名の物品の最新の位置が、受信した地図表示データに基づき表示された地図上に位置Pで表示されている。また、物品の位置表示画面2000では、受信した誤差情報に基づき、物品の位置の誤差を示す誤差範囲Rが表示されている。これにより、ユーザは、物品の選択画面1000において選択した物品名の物品が、誤差範囲Rを含む位置Pの付近に存在することを知ることができる。したがって、ユーザは、表示された誤差範囲Rを含む位置Pの付近を探索することにより、所望の物品を見つけることができる。
しかも、本実施形態に係る位置管理システム1では、利用者端末50が物品の位置情報を取得する際に、無線タグ10と通信を行う必要がない。これにより、利用者端末50は、無線タグ10に内蔵された電池106の電力を消費させることなく、物品の位置情報を取得することができる。
なお、ステップS1305において、利用者端末50は、最新の位置情報に加えて、過去の所定の時間内の位置情報を取得してもよい。これにより、利用者端末50の表示部53には、過去の所定の時刻における位置から最新の位置までの物品の移動軌跡を表示させることができる。したがって、ユーザは、表示された移動軌跡から誤差範囲R内のどの辺りに物品が存在するのかを予測することが容易になる。
次に、無線タグ10に内蔵された電池の残量が所定の閾値以下となった場合に、例えば管理者等のユーザの利用者端末50に対して電池残量を通知する処理について、図16を参照しながら説明する。図16は、第1の実施形態に係る電池残量の通知処理の一例のフローチャートである。なお、以降で説明する電池残量を通知する処理は、例えば1日毎や1週間毎等、所定の間隔毎に実行される。
管理装置40の残量通知部43は、電池残量情報データベース47から電池残量情報を取得する(ステップS1601)。次に、残量通知部43は、取得した電池残量情報のうち、電池残量が閾値以下である電池残量情報があるか否かを判定する(ステップS1602)。
ステップS1602において、電池残量が閾値以下の電池残量情報がないと判定された場合、管理装置40は、処理を終了させる。
ステップS1602において、電池残量が閾値以下の電池残量情報があると判定された場合、残量通知部43は、電池残量が閾値以下であると判定された電池残量情報を予め設定された管理者等のユーザの利用者端末50に送信する(ステップS1603)。このように、残量通知部43は、電池残量が閾値以下であると判定され電池残量情報を利用者端末50に送信することで、電池交換が必要な無線タグ10の存在を通知する。
これにより、管理者等のユーザの利用者端末50の表示装置202には、表示部53により、例えば図17に示すような電池残量の通知画面3000が表示される。管理者等のユーザは、利用者端末50に表示された電池残量の通知画面3000により、電池残量が閾値以下となった無線タグ10を知ることができる。なお、図17に示す電池残量の通知画面3000は、閾値として「10%」が設定されている場合において、タグID「T002」を含む電池残量情報が管理装置40から利用者端末50に送信された例を示している。
なお、ステップS1602において、残量通知部43は、例えば、移動履歴情報データベース44に格納された移動履歴情報に基づく通信頻度と、取得した電池残量情報とに基づいて、無線タグ10の電池残量が閾値以下となるタイミングを予測してもよい。そして、残量通知部43は、予測されたタイミングを予め設定された利用者端末50に通知するようにしてもよい。
以上で説明したように、第1の実施形態に係る位置管理システム1では、物品に貼り付け等された無線タグ10の移動履歴情報を管理する。これにより、物品が電波の届かない場所(例えば、金属製の棚の奥)等に保管された場合においても、保管された場所付近の位置情報が、最新の位置情報として位置管理システム1において管理される。
しかも、第1の実施形態に係る無線タグ10は、物品の移動に応じて無線モジュール105に電力を供給させる一方で、物品が静止して所定時間が経過した場合には無線モジュール105への電力の供給を停止させる。これにより、第1の実施形態に係る無線タグ10では、消費電力を低減させ、電池106の寿命を長持ちさせることができる。
また、第1の実施形態に係る位置管理システム1では、ユーザは、利用者端末50を用いて、所望の物品の位置を表示させることができる。このとき、利用者端末50は、ユーザにより選択された物品の最新の位置情報を取得することにより、物品が電波の届かない場所等に保管されている場合においても、保管されている場所付近の位置を表示させることができる。したがって、ユーザは、表示された位置付近を探索することにより、所望の物品を見つけることができるようになる。
さらに、第1の実施形態に係る位置管理システム1では、無線タグ10の電池残量が閾値以下となった場合に、管理者等のユーザの利用者端末50に電池交換を促す通知を送信する。これにより、第1の実施形態に係る位置管理システム1の管理者等のユーザは、電池交換が必要な無線タグ10の存在を知ることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る位置管理システム1について説明する。第2の実施形態に係る位置管理システム1は、IMES(Indoor Messaging System)規格に準じた位置情報を送信するIMES送信機を有する点が第1の実施形態と異なる。これにより、第2の実施形態に係る位置管理システム1では、屋内の位置情報と屋外の位置情報とを管理することができるようになる。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態と実質的に同様の機能構成を有する箇所については同一の符号を付することにより重複した説明を省くこととする。
<システム構成>
まず、第2の実施形態に係る位置管理システム1について、図18を参照しながら説明する。図18は、第2の実施形態に係る位置管理システムの一例のシステム構成図である。第2の実施形態に係る位置管理システム1は、IMES送信機60を有する。
IMES送信機60は、IMES規格に準じた位置情報を送信する装置である。IMES送信機60は、エリアに1台以上設置され、所定の時間毎に、周囲の所定の範囲内に位置情報を送信している。ここで、IMES規格に準じた位置情報には、予め設定されたIMES送信機60の緯度及び経度情報、フロア情報等が含まれる。フロア情報とは、建物等の階層に関する情報であり、例えば0.5階単位で設定される。これにより、位置情報に含まれる緯度及び経度情報が示す緯度及び経度において、建物内の何階に無線タグ10が貼り付け等された物品があるのかを知ることができるようになる。
また、第2の実施形態に係る位置管理システム1に含まれる無線タグ10Aは、IMES送信機60から送信される位置情報を受信する。
ここで、以降では、第1の実施形態で説明した位置情報(電波強度情報に基づき推定される位置情報)を、便宜上、「第1の位置情報」と表し、IMES送信機60から送信される位置情報を「第2の位置情報」と表す。
<ハードウェア構成>
次に、第2の実施形態に位置管理システム1に含まれる無線タグ10Aのハードウェア構成について、図19を参照しながら説明する。図19は、第2の実施形態に係る無線タグの一例のハードウェア構成図である。無線タグ10Aは、IMES受信モジュール107を有する。
IMES受信モジュール107は、第2の位置情報が含まれるIMES規格に準じたフレームをIMES送信機60から受信するモジュールである。
本実施形態に係る無線タグ10Aは、図19に示すハードウェア構成により、後述する各種処理が実現される。なお、本実施形態に係る無線タグ10Aは、IMES送信モジュールを有していない。このため、本実施形態に係る無線タグ10Aは、IMES送信モジュールを有している場合と比べて、低コストで実現することができる。
<機能構成>
次に、第2の実施形態に係る位置管理システム1の機能構成について、図20を参照しながら説明する。図20は、第2の実施形態に係る位置管理システムの一例の機能構成図である。無線タグ10Aは、IMES受信部16を有する点が第1の実施形態と異なる。
IMES受信部16は、例えばCPU103、IMES受信モジュール107等により実現され、IMES送信機60からIMES規格に準じた電波を受信し、この電波に含まれる第2の位置情報を取得する。
また、管理装置40は、移動履歴情報データベース44Aが異なる。移動履歴情報データベース44Aに記憶される移動履歴情報について、図21を参照しながら説明する。図21は、移動履歴情報データベースの一例を示す図である。第2の実施形態に係る移動履歴情報は、無線タグ10Aの第1の位置情報と第2の位置情報の時間毎の履歴を管理する情報であり、タグID毎に、日時、第1の位置情報、及び第2の位置情報のデータ項目を有する。タグID、日時、及び第1の位置情報は、第1の実施形態において説明した通りである。第2の位置情報は、無線タグ10AがIMES送信機60から受信した緯度・経度情報及びフロア情報等である。このように、第2の実施形態に係る移動履歴情報は、第1の位置情報と第2の位置情報の履歴を管理する。これにより、例えば、工場内等の屋内を表す地図では第1の位置情報を用いて物品の位置を表示させる一方、工場外を含めた屋外を表す地図では第2の地図情報を用いて物品の位置を表示させることができる。さらに、第2の位置情報には、緯度及び経度情報に加えて、フロア情報を含めることで、物品が工場内の何階にあるかを表示させることができる。
<処理の詳細>
次に、第2の実施形態に係る位置管理システム1の処理の詳細について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、例えば工場の作業者等が、無線タグ10が貼り付け等された物品を移動させた場合において、この無線タグ10の移動履歴情報及び電池残量情報を管理装置40に格納する処理について、図22を参照しながら説明する。図22は、第2の実施形態に係る移動履歴情報及び電池残量情報の格納処理の一例のシーケンス図である。
無線タグ10Aの電力制御部12は、移動検知部11により物品の移動が開始されたことが検知されると、電池106から無線モジュール105及びIMES受信モジュール107に対して電力を供給して、無線タグ10Aの電力状態を動作状態に遷移させる(ステップS2201)。これにより、無線タグ10Aは、無線通信部14により、無線通信装置20から送信される無線通信の電波を受信する。また、無線タグ10Aは、IMES受信部16により、IMES送信機60から送信されるIMED規格に準じた電波を受信する。なお、本実施形態において、無線タグ10Aの電力状態が動作状態とは、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107に対して電池106から電力が供給されている状態をいうものとする。
このように、本実施形態の無線タグ10Aは、この無線タグ10Aが貼り付け等された物品の移動開始を契機として、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107に電力を供給して、無線通信による電波の受信を開始する。
次に、無線タグ10AのIMES受信部16は、IMES送信機60から受信した電波に含まれる第2の位置情報を取得する(ステップS2202)。なお、IMES受信部16は、複数のIMES送信機60からIMES規格に準じた電波を受信した場合、電波強度(受信強度)が強い電波に含まれる第2の位置情報を取得する。
無線タグ10Aの無線通信部14は、電波強度測定部15により生成された電波強度情報と、残量測定部13により生成された電池残量情報と、IMES受信部16により取得された第2の位置情報とを変換装置30に送信する(ステップS2203)。なお、無線通信部14は、電波強度情報と電池残量情報と第2の位置情報を直接に変換装置30に送信してもよいし、1以上の無線通信装置20を介して変換装置30に送信してもよい。
変換装置30のネットワーク通信部33は、ネットワークNを介して、ステップS1206で取得した第1の位置情報と、残量測定部13により生成された電池残量情報と、無線タグ10Aから受信した第2の位置情報とを管理装置40に送信する(ステップS2204)。このように、第2の実施形態では、変換装置30は、受信した電波残量情報と第2の位置情報をそのまま管理装置40に送信する。
次に、管理装置40の情報管理部42は、ネットワーク通信部41により変換装置30から第1の位置情報と、電池残量情報と、第2の位置情報とを受信すると、第1の位置情報及び第2の位置情報を、日時と対応付けて移動履歴情報に格納する。また、情報管理部42は、電池残量情報を電池残量情報データベース47に格納する(ステップS2205)。
なお、このとき、第1の位置情報及び第2の位置情報と対応付ける日時は、無線タグ10Aが電波強度情報を送信した日時とすればよい。ただし、これに限られず、例えば、管理装置40が変換装置30から第1の位置情報及び第2の位置情報を受信した日時を、当該第1の位置情報及び第2の位置情報と対応付けて移動履歴情報に格納してもよい。
また、ステップS2205において、第1の位置情報に含まれるエリアIDは、変換装置30で電波強度情報に含まれる装置IDに基づき変換された設置エリアIDとしたが、これに限られず、第2の位置情報に基づき取得されたエリアIDとしてもよい。すなわち、ステップS2202で取得した第2の位置情報が示すIMES送信機60が設置されているエリアのエリアIDを、第1の位置情報に含まれるエリアIDとしてもよい。このようにすることで、無線タグ10Aがエリアとエリアの境界付近に保管等される場合(又は通過等する場合)においても、適切なエリアIDを取得することができる。
以上で説明した処理は、無線タグ10Aが貼り付け等された物品を作業者等が移動させている間、所定の間隔(例えば、数ミリ秒ないし数秒といった時間間隔)毎に行われる。これにより、物品が電波の届かない場所(例えば、金属製の棚の奥)に移動された場合においても、無線タグ10Aが電波を受信することができなくなる直前までの移動履歴情報が管理装置40において管理される。ただし、ステップS1204における電池残量情報の生成処理は、後述するステップS2206の処理が実行されるまでの間に1回だけ行われるようにしてもよい。
最後に、無線タグ10Aの電力制御部12は、所定の時間の間、移動検知部11により物品の移動が検知されなかった場合、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107への電力の供給を停止して、無線タグ10Aの電力状態を待機状態に遷移させる(ステップS2206)。なお、本実施形態において、無線タグ10Aの電力状態が待機状態とは、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107に対して電池106から電力が供給されていない状態をいうものとする。
このように、本実施形態の無線タグ10Aは、この無線タグ10Aが貼り付け等された物品が静止した状態で所定の時間経過した場合、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107への電力の供給を停止して、無線通信による電波の受信を停止する。なお、所定の時間としては、例えば数秒ないし数十秒程度が挙げられる。
以上のように、本実施形態の位置管理システム1に含まれる無線タグ10Aは、物品が移動中である場合に限り、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107に電力を供給させる。これにより、本実施形態の無線タグ10Aでは、無線モジュール105及びIMES受信モジュール107の消費電力を低減させ、電池106の寿命を長持ちさせることができる。
次に、利用者(ユーザ)が物品の保管場所等の位置を利用者端末50に表示させる処理について、図23を参照しながら説明する。図23は、第2の実施形態に係る位置情報の表示処理の一例のシーケンス図である。
管理装置40の情報管理部42は、ネットワーク通信部41により位置情報の取得要求を受信すると、該当の第1の位置情報及び第2の位置情報と、地図表示データとを取得する(ステップS2301)。すなわち、まず、情報管理部42は、物品名に対応付けられたタグIDを物品情報データベース46に記憶された物品情報から取得する。次に、情報管理部42は、取得したタグIDに対応付けられた最新の第1の位置情報及び第2の位置情報を、移動履歴情報データベース44Aに記憶された移動履歴情報から取得する。最後に、情報管理部42は、取得した位置情報に含まれるエリアIDに対応付けられた地図表示データを、地図情報データベース45に記憶された地図情報から取得する。このようにして、情報管理部42は、ユーザにより選択された物品名の物品の最新の第1の位置情報及び第2の位置情報と、エリアの地図を表示させるための地図表示データとを取得する。
そして、管理装置40のネットワーク通信部41は、情報管理部42により取得された第1の位置情報及び第2の位置情報と、地図表示データとを利用者端末50に送信する(ステップS2302)。なお、このとき、管理装置40のネットワーク通信部41は、情報管理部42により取得された第1の位置情報の誤差を示す第1の誤差情報と、第2の位置情報の誤差を示す第2の誤差情報とを利用者端末50に送信する。このような第1の誤差情報は、例えば、予測モデルデータベース35に記憶された予測モデルの予測精度や無線通信装置20が用いる無線通信の規格等に基づいて、位置管理システム1の管理者等により予め設定された値を用いればよい。また、第2の誤差情報は、IMES規格に準じた位置情報の測位誤差を用いればよい。
最後に、利用者端末50の表示部53は、ネットワーク通信部51により第1の位置情報及び第2の位置情報並びに地図表示データ等を受信すると、例えば図24に示す物品の位置表示画面4000を表示装置202に表示させる(ステップS2203)。図24に示す物品の位置表示画面4000では、屋内の位置表示画面4100と、屋外の位置表示画面4200とをタブ4001又はタブ4002で切り替えて表示させることができる。屋内の位置表示画面4100は、図15に示す物品の位置表示画面2000と同様に、第1の位置情報に基づく物品の最新の位置が、地図表示データに基づき表示された地図上に位置Pで表示されている。また、屋内の位置表示画面4100では、第1の誤差情報に基づき、物品の位置の誤差を示す誤差範囲Rが表示されている。これにより、ユーザは、工場内等の屋内の地図上に表示された物品の位置を知ることができる。ここで、屋内の位置表示画面4100において、タブ4002を選択することにより、屋外の位置表示画面4200に表示を切り替えることができる。
一方、屋外の位置表示画面4200は、第2の位置情報に基づく物品の最新の位置が、屋外を含むより広域的な範囲を示す地図上に位置P'で表示されている。また、屋外の位置表示画面4200では、第2の誤差情報に基づき、物品の位置の誤差を示す誤差範囲R'が表示されている。これにより、ユーザは、工場外を含む屋外の地図上に表示された物品の位置を知ることができる。
さらに、屋外の位置表示画面4200では、フロア情報Fが表示されている。これにより、誤差R'を含む位置P'で示される範囲内の緯度及び経度において、建物内の何階に物品があるのかを知ることができる。
ここで、屋外の位置表示画面4200において、タブ4001を選択することにより、屋内の位置表示画面4100に表示を切り替えることができる。なお、屋外の位置表示画面4200で表示される地図の地図表示データは、例えば、外部の地図表示データ提供サービスから取得してもよいし、利用者端末50に予め格納された地図表示データを用いてもよい。
以上で説明したように、第2の実施形態に係る位置管理システム1では、無線通信装置20から無線タグ10Aが受信した電波強度に基づく第1の位置情報と、IMES送信機60から無線タグ10Aが受信した第2の位置情報との履歴を管理する。これにより、ユーザが利用者端末50を用いて、所望の物品の位置を表示させる際に、工場内等の屋内における物品の位置は第1の位置情報に基づき表示させる一方で、工場外等の屋外における物品の位置は第2の位置情報に基づき表示させることができる。したがって、第2の実施形態に係る位置管理システム1では、屋内おける物品の位置表示と屋外における物品の位置情報をシームレスに切り替えることができるようになる。さらに、ユーザは、物品が屋外に持ち出されたような場合においても、第2の位置情報に基づき物品の位置を表示させることができるようになる。
なお、本実施形態に係る無線タグ10Aが貼り付け等された物品が屋外に持ち出されたような場合には、IMES受信モジュール107がGPS(Global Positioning System)から受信した電波に基づき測定される緯度及び経度情報を変換装置30に送信すればよい。このとき、無線タグ10Aは、例えば3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の規格により定められる通信を用いて、緯度及び経度情報を変換装置30に送信すればよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 位置管理システム
10 無線タグ
11 移動検知部
12 電力制御部
13 残量測定部
14 無線通信部
15 電波強度測定部
20 無線通信装置
30 変換装置
31 無線通信部
32 位置情報取得部
33 ネットワーク通信部
32 設置エリアデータベース
33 予測モデルデータベース
40 管理装置
41 ネットワーク通信部
42 情報管理部
43 残量通知部
44 移動履歴情報データベース
45 地図情報データベース
46 物品情報データベース
47 電池残量情報データベース
50 利用者端末
51 ネットワーク通信部
52 入力部
53 表示部
N ネットワーク
特許第5257662号公報

Claims (9)

  1. 1以上の情報処理装置を含む位置管理システムであって、屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理システムにおいて、
    前記第2の機器が移動したことを検知すると、該第2の機器の電力状態を、電源から電力が供給されている状態である動作状態に遷移させる電力制御手段と、
    前記電力制御手段により前記第2の機器の電力状態が動作状態に遷移された場合、前記第1の機器から送信される電波の電波強度を測定する第1の測定手段と、
    前記第1の測定手段により測定された電波強度に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記位置情報を時刻情報と対応付けて所定の記憶領域に格納する記憶手段と
    を有し、
    前記電力制御手段は、
    前記第2の機器の電力状態が前記動作状態である場合において、該第2の機器の移動が検知されずに所定の時間経過した場合、前記第2の機器の電力状態を、前記動作状態よりも電力の供給が少ない状態である待機状態に遷移させる、位置管理システム。
  2. 前記第2の機器が移動したことを検知すると、該第2の機器の電源の残量を測定する第2の測定手段を有し、
    前記記憶手段は、
    前記第2の測定手段により測定された前記残量を、前記第2の機器と対応付けて前記所定の記憶領域に格納する、請求項1記載の位置管理システム。
  3. 前記残量が所定の閾値以下であるか否かを判定し、該判定結果に応じて、前記位置管理システムに含まれる端末装置に対して前記残量を通知する通知手段を有する、請求項2記載の位置管理システム。
  4. 前記位置管理システムに含まれる端末装置からの要求に応じて、前記所定の記憶領域に格納された前記位置情報を、要求元の前記端末装置に送信する送信手段を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の位置管理システム。
  5. 前記電源は、前記第2の機器に内蔵された電池である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の位置管理システム。
  6. 屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理装置であって、
    前記第2の機器の移動に応じて、該第2の機器が前記第1の機器から受信した前記無線通信の電波の強度を示す強度情報と、前記第2の機器の電源の残量を示す残量情報とを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記強度情報に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記位置情報と時刻情報とを対応付けた移動履歴情報、及び前記残量情報を所定の記憶領域に格納する記憶手段と
    を有する位置管理装置。
  7. 1以上の情報処理装置を含む位置管理システムであって、屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理システムに用いられる位置管理方法において、
    前記第2の機器が移動したことを検知すると、該第2の機器の電力状態を、電源から電力が供給されている状態である動作状態に遷移させる電力制御手順と、
    前記電力制御手順により前記第2の機器の電力状態が動作状態に遷移された場合、前記第1の機器から送信される電波の電波強度を測定する測定手順と、
    前記測定手順により測定された電波強度に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記位置情報を時刻情報と対応付けて所定の記憶領域に格納する記憶手順と
    を有し、
    前記電力制御手順は、
    前記第2の機器の電力状態が前記動作状態である場合において、該第2の機器の移動が検知されずに所定の時間経過した場合、前記第2の機器の電力状態を、前記動作状態よりも電力の供給が少ない状態である待機状態に遷移させる、位置管理方法。
  8. 屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理装置に用いられる位置管理方法であって、
    前記第2の機器の移動に応じて、該第2の機器が前記第1の機器から受信した前記無線通信の電波の強度を示す強度情報と、前記第2の機器の電源の残量を示す残量情報とを受信する受信手順と、
    前記受信手順により受信された前記強度情報に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記位置情報と時刻情報とを対応付けた移動履歴情報、及び前記残量情報を所定の記憶領域に格納する記憶手順と、
    を有する位置管理方法。
  9. 屋内に設置された所定の第1の機器と無線通信を行う第2の機器の位置情報を管理する位置管理装置を、
    前記第2の機器の移動に応じて、該第2の機器が前記第1の機器から受信した前記無線通信の電波の強度を示す強度情報と、前記第2の機器の電源の残量を示す残量情報とを受信する受信手段、
    前記受信手段により受信された前記強度情報に基づき、前記第2の機器の位置を推定して、該推定された位置を示す位置情報を取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された前記位置情報と時刻情報とを対応付けた移動履歴情報、及び前記残量情報を所定の記憶領域に格納させる記憶制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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