JPH08324138A - 溶融熱転写用受容シート - Google Patents

溶融熱転写用受容シート

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JPH08324138A
JPH08324138A JP7130323A JP13032395A JPH08324138A JP H08324138 A JPH08324138 A JP H08324138A JP 7130323 A JP7130323 A JP 7130323A JP 13032395 A JP13032395 A JP 13032395A JP H08324138 A JPH08324138 A JP H08324138A
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JP
Japan
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sheet
receiving sheet
elongation
thermal transfer
layer
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JP7130323A
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Hiroyuki Fujii
博行 藤井
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色重ねの精度を保持するための寸法精度が高
く、かつドット再現性が優れ、高解像度の画像を得るこ
とが出来る溶融熱転写用受容シートを提供する。 【構成】 シート状支持体の少なくとも片面にインク受
容層を形成してなる溶融熱転写用受容シートにおいて、
前記シート状支持体が、ポリオレフィン樹脂と無機顔料
を主成分として含有する延伸多層構造フィルム基材から
なり、(A)プリンターへの給紙方向に1KN/mの張
力を加えた際の伸び率が0.35%以下で、かつ(B)
プリンターへの給紙方向に対して直角方向に1KN/m
の張力を加えた際の伸び率が0.6%以下である溶融熱
転写用受容シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融熱転写用受容シー
ト(以下、受容シートと記す)に関するものである。更
に詳しく述べるならば、本発明は、サーマルヘッドを用
いて多色面順次カラーの熱溶融用インクシートから受容
シートに各色の画像を転写させ、重ね合わせてカラー画
像を形成させる方式の溶融熱転写型プリンターに用い、
色重ねの精度を保持するための寸法精度が高く、かつド
ット再現性が優れ、高解像度の画像を得ることが出来る
受容シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写インクとサーマルヘッドを利用す
る溶融熱転写記録方式は、機構が簡単で保守が容易なた
め、ワードプロセッサーやファクシミリ等のプリンター
に広く用いられており、この記録方式用受容シートとし
ては上質紙が使用されてきた。しかし近年、熱転写記録
のフルカラー化に伴い従来より高い階調再現性を得るた
め、プリンターにおいては、ひとつのドットの大きさを
変えずに階調を得る従来の方式から、各ドットの大きさ
を変更するドットサイズ可変方式に移行している。また
受容シートにおいては、低い印加エネルギーから高い印
加エネルギーにわたるフルカラー記録において、溶融転
写されたインクのドット形状が忠実に再現されるよう
に、ドット再現性に優れ、且つ十分な量のインクが転写
され、記録濃度が高いことが記録画像の重要な品質にな
っている。
【0003】上記のような熱転写画像のフルカラー化に
対して、受容シートの特性も適切に対応する必要が生じ
ている。即ち、フルカラー熱溶融方式において通常の印
刷用の非塗工紙を用いると、その断熱性の低さに起因す
ると考えられる記録濃度の低下や、インク吸収能力不足
によるドット再現性不良が発生することがある。また、
受容シートの表面が粗すぎる場合には、インクが転写さ
れない部分、即ちインクドットのヌケが発生しやすくな
る。
【0004】このような問題点のために、記録用受容シ
ートの表面にインクの吸収性を高めるような特定の顔料
やバインダーを含有する熱転写受容層を設ける方法や、
また画質などを向上させるために、受容シートの表面に
カレンダー処理などを行い、受容シート表面の平滑性を
改良し、ベック平滑度を規定した例などがすでに知られ
ている。しかしながら、これら従来の方法による改良効
果はある程度認められるが、多色記録のカラーインクの
重なり部における転写ムラや色ズレ、あるいは転写イン
クドットのヌケやドット形状の再現性不良等による、画
像鮮明性の低下などは完全には解消されていないのが実
状である。また特開昭62ー148293 号公報では、静的な引
っ張り力を加えた際の伸びを一定値以下に特定した合成
紙を基材とすることが示されているが、この場合プリン
ターへの給紙方向に対して、一定方向の色ずれは改良さ
れるが、他の直交する方向において色ずれが発生する場
合があり、この提案でも実用的には不満足なものであっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融熱転写
記録方式に用いる受容シートに関し、カラー記録の際の
色重ねの精度を保持するための寸法精度が高く、かつド
ット再現性が優れ、高解像度の画像を得ることが出来る
溶融熱転写用受容シートを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融熱転写用受
容シートは、シート状支持体の少なくとも片面にインク
受容層を形成してなる溶融熱転写用受容シートにおい
て、前記シート状支持体が、ポリオレフィン樹脂と無機
顔料を主成分とする延伸多層構造フィルム基材からな
り、(A)プリンターへの給紙方向に1KN/mの張力
を加えた際の伸び率が0.35%以下で、かつ(B)プ
リンターへの給紙方向に対して直角方向に1KN/mの
張力を加えた際の伸び率が0.6%以下であることを特
徴とする。
【0007】
【作用】溶融熱転写プリンターにおける記録において、
画像を印写する時にはプラテンロールとサーマルヘッド
でのニップでインクシートと受容シートが圧力をうけて
おり、局所的に異なった張力を受けることや、プリンタ
ー内での紙送りによる張力などが引っ張り力として受容
シートに働いている。この状態でイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックと順次印字すると、受容シートの抗張
力が低い場合、ドット位置の再現性を低下させ、中間色
の濃度色調が再現できない要因となっていると考えられ
る。
【0008】本発明者らは、プリンター内での応力と歪
のモデル的なパラメーターとして、張力1KN/mでの
伸びを採用し、その結果が溶融型熱転写プリンターで印
画した時の中間調再現性と一致していたので、これを指
標として用いることを見いだした。従って、これらの伸
びの条件は絶対的なものとは言えないが、現在の一般的
な溶融熱転写プリンターの設計条件のなかで、良く一致
しているものであり、例え将来、紙への応力条件の異な
るプリンターが出現したとしても、基本的な考えとして
は異なるものではない。
【0009】本発明のシート状支持体は、(A)プリン
ターへの給紙方向に1KN/mの張力を加えた際の伸び
率が0.35%以下で、かつ(B)プリンターへの給紙
方向に対して直角方向に1KN/mの張力を加えた際の
伸び率が0.6%以下であるという条件を満たし、ポリ
オレフィン樹脂と無機顔料との混合物を主成分として含
み、フィルムの縦方向(MD)および/または横方向
(CD)に延伸された複数の樹脂フィルムから構成され
ている多層構造のフィルム基材からなる。シート状支持
体の給紙方向に1KN/mの張力を加えた際の伸び率が
0.35%を越える場合や、あるいはその直角方向に1
KN/mの張力を加えた際の伸び率が0.6%を越える
場合には、カラー記録の際に、多色重ね合わせのドット
ずれが、給紙方向、あるいはその直角方向に発生し、中
間色の濃度色調が再現できなくなり好ましくない。
【0010】本発明に用いられるシート状支持体はポリ
オレフィン樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン
等)と無機顔料(例えば炭酸カルシウム)を主成分とし
て含む多層構造フィルムである。このような多層構造と
しては、例えば、無機顔料を含むポリオレフィン樹脂か
らなる縦横2軸延伸フィルムからなる基層シートの表面
および裏面に1軸または2軸延伸フィルムからなる紙状
層が結着されている3層構造や、上記紙状層と基層と
に、1層以上の他の層(例えば、白色度を向上させた表
面層)を積層合体した4層以上の構造であっても良い。
前記多層構造フィルムの各フィルム層(もしくは紙状
層)は、一定倍率の延伸処理により、延伸方向におい
て、荷重に対する伸び率が低下する。従って、各フィル
ムの縦方向(MD)および/または横方向(CD)に、
適宜延伸処理を施すことにより、各々の方向に所望の伸
び率を有するシート状基材を得ることが可能である。
【0011】このような延伸多層構造フィルム基材は、
例えば合成紙として知られており、顔料の添加量、種類
によって、不透明な紙から、半透明なトレース紙のよう
な種類まで製造されている。この熱可塑性樹脂としては
ポリオレフィン樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢
酸ビニル共重合体が主成分となるが、他に、ポリスチレ
ン、アクリル酸エステル共重合体等の熱可塑性樹脂を混
合して用いることができる。熱可塑性樹脂に配合するこ
とのできる無機質微細顔料として、基層および紙状層に
は平均粒子径20μm以下の炭酸カルシウム、焼成クレ
ー、ケイ藻土、タルク、シリカ等が、また表面層には、
炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム等が好まし
い。これらの無機質微細粉末の配合量は8〜65重量%
とするのが望ましい。8重量%未満では十分な紙状層が
形成されず、吸収性も不足し、一方、65重量%以上で
は強度が不足し好ましくない。このような延伸多層構造
フィルム基材は、厚さが10〜200μm程度のものが
好ましく、また坪量は10〜200g/m2 が好ましい
が、特に限定されるものではない。
【0012】本発明の受容シートの少なくとも片面に
は、顔料と接着剤を主成分とするインク受容層が形成さ
れている。本発明のインク受容層に用いられる顔料とし
ては、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク、焼成クレー、水酸化アルミ、硫酸
バリウム等の無機顔料、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂、スチレンーアクリル共重合体等の有機顔料、
デンプン粉末、セルロース粉末、塩化ビニリデン等のマ
イクロスフェアーが挙げられる。これらの中でも、JI
S K−5101記載の吸油量が100ml/100g
以上の顔料が好ましく、焼成クレー又はシリカ等が特に
好ましく用いられ、記録時のドットの再現性が一層向上
し、本発明で規定する受容シートの効果が十分に発揮さ
れる。
【0013】インク受容層に使用する接着剤としては、
ポリビニルアルコール、珪素含有変性ポリビニルアルコ
ール、酸化デンプン、エーテル化デンプン、メトキシセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、及びポリ
アクリル酸等のような水溶性樹脂、並びに塩化ビニル共
重合樹脂、塩化ビニリデン、塩化ビニルー塩化ビニリデ
ン共重合樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、メタク
リル酸エステル共重合樹脂、ブチラール樹脂、シリコン
樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ニト
ロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレンーアクリル
共重合樹脂、スチレンーブタジエン共重合樹脂等のよう
な非水溶性樹脂が用いられる。上記樹脂は溶液、または
エマルジョンとして用いられ、これらの樹脂は単独で、
または2種以上混合して使用することができる。
【0014】樹脂の配合割合は、顔料100重量%に対
して10〜80重量%の範囲である。10重量%未満で
は、インク受容層の表面強度が弱く、ドットの形状的な
欠損が発生する傾向があり、80重量%を越えると、イ
ンクの受理性が低下し、本発明の所望とする画像を得る
ことが難しくなる。
【0015】このインク受容層中には、これらの他に各
種助剤、例えば界面活性剤、pH調節剤、粘度調節剤、
柔軟剤、光沢付与剤、ワックス類、分散剤、流動変性
剤、導電防止剤、安定化剤、帯電防止剤、架橋剤、サイ
ズ剤、蛍光増白剤、着色剤、紫外線吸収剤、消泡剤、耐
水化剤、可塑剤、滑剤、防腐剤、香料等が必要に応じて
適宜使用することも可能である。
【0016】インク受容層の塗工量については、本発明
の受容シートの使用目的に応じて選択されるものである
が、好ましくは、乾燥重量で2〜15g/m2 である。
2g/m2 未満では、ドット再現性向上の効果が得られ
ず、15g/m2 を越えるとドット再現性向上の効果が
頭打ちとなる。インク受容層を形成する塗工方法として
は一般に公知の塗工設備、例えばブレードコーター、エ
アーナイフコーター、ロールコーター、リバースロール
コーター、バーコーター、カーテンコーター、スリット
ダイコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコ
ーター、ブラシコーター、ツーロールあるいはメタリン
グブレード式のサイズプレスコーター、ビルブレードコ
ーター、ショートドウェルコーター、ゲートロールコー
ター等の装置が適宜用いられる。これらの装置はオンマ
シンコーターあるいはオフマシンコーターとして慣用の
方法で用いられる。
【0017】インク受容層を形成するに当り、インク受
容層を1層、あるいは必要に応じて2層以上の多層構造
にすることも可能である。なお、多層構造にする場合、
各々のインク受容層処方が同一である必要はなく、所望
の品質レベルに応じて適宜調整して処方されればよく、
特に限定されるものではない。また、支持体の裏面に合
成樹脂や顔料と接着剤等からなる塗工層、帯電防止層等
を設けてカール防止、印刷適正付与、給配紙適正を付与
することも可能である。さらに、支持体の裏面に種々の
加工、例えば粘着、磁性、難燃、耐熱、耐水、耐油、防
滑等の後加工を施すことにより、用途適性を付加して使
用することももちろん可能である。
【0018】本発明の受容シートは必要に応じて平滑化
処理される。これはスーパーキャレンダー、グロスキャ
レンダー、ソフトキャレンダー等の通常の平滑化処理装
置で行われる。
【0019】
【実施例】下記実施例によって、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれによって制限されるもので
はない。なお、実施例および比較例中の「部」は、特記
のない限り、「固形分重量部」を示す。 実施例1 炭酸カルシウムとポリプロピレン樹脂を主成分として含
み、基層フィルムが縦方向(MD)および横方向(C
D)に2軸延伸され、該基層フィルムの両面の紙状層が
横方向(CD)に1軸延伸されている3層構造の合成紙
(商標:ユポFPG−130、王子油化合成紙製)の一
表面上に、下記に示すような配合成分(塗料ー1)を水
中に分散して得られた受容層用塗料(固形分濃度35重
量%)を用いて、乾燥後の塗工量が4g/m2 となるよ
うに塗工、乾燥して受容層を形成した後、合成紙の横方
向(CD)がプリンターへの給紙方向と一致するように
断裁加工して、A4サイズの受容シートを作製した。 塗料−1 重質炭酸カルシウム(商標:ホワイトンP−10、 白石工業製、吸油量26ml/100g) 100部 スチレンーブタジエンラテックス(商標:PT−1004、 日本ゼオン製) 20部 支持体として用いた合成紙の横方向(CD)の伸び率は
0.29%で、その縦方向(MD)の伸び率は0.52
%であった。伸び率測定 伸び率の測定は、引張り試験機(STROGRAPH、
東洋精機製)を用い、両つかみの間隔は180mm、サ
ンプル幅は15mm、引張り速度は20mm/分の条件
で行ない、支持体の縦方向あるいは横方向にそれぞれ1
KN/mの張力を加えた際の伸び率を測定した。
【0020】実施例2 支持体として、各々の層が実施例1と同様な方向に延伸
されている3層構造の合成紙(商標:ユポFPG−15
0、王子油化合成紙製)を用いた以外は、実施例1と同
様にしてA4サイズの受容シートを作製した。この合成
紙の横方向(CD)の伸び率は0.28%で、その縦方
向(MD)の伸び率は0.48%であった。
【0021】実施例3 支持体として、各々の層が実施例1と同様な方向に延伸
されている3層構造の合成紙(商標:ユポKPK−12
0、王子油化合成紙製)を用いた以外は、実施例1と同
様にしてA4サイズの受容シートを作製した。この合成
紙の横方向(CD)の伸び率は0.19%で、その縦方
向(MD)の伸び率は0.39%であった。
【0022】実施例4 受容層用塗料として、下記成分(塗料ー2)の受容層用
塗料を用いた以外は実施例1と同様にして、A4サイズ
の受容シートを作製した。 塗料−2 軽質炭酸カルシウム(商標:アルバカー5970、 ファイザーMSP、吸油量、80ml/100g) 100部 スチレンーブタジエンラテックス(商標:PT−1004、 日本ゼオン製) 20部
【0023】実施例5 受容層用塗料として、下記成分(塗料ー3)の受容層用
塗料を用いた以外は実施例1と同様にして、A4サイズ
の受容シートを作製した。 塗料−3 焼成クレー(商標:アンシレックス、エンゲルハード社製、 吸油量130ml/100g) 100部 スチレンーブタジエンラテックス(商標:PT−1004、 日本ゼオン製) 20部
【0024】実施例6 受容層用塗料として、下記成分(塗料ー4)の受容層用
塗料(固形分濃度15重量%)を用いた以外は実施例1
と同様にして、A4サイズの受容シートを作製した。 塗料−4 シリカ(商標:ミズカシルP−705、水沢化学製、 吸油量280ml/100g) 100部 珪素含有変性ポリビニルアルコール(商標:R−1130、 クラレ製、重合度1700) 20部
【0025】比較例1 各々の層が実施例1と同様な方向に延伸されている3層
構造の合成紙(商標:ユポKPG−110、王子油化合
成紙製)を用いた以外は、実施例1と同様にしてA4サ
イズの受容シートを作製した。この合成紙の横方向(C
D)の伸び率は0.32%で、その縦方向(MD)の伸
び率は0.72%であった。
【0026】比較例2 支持体として用いた合成紙の縦方向(MD)がプリンタ
ーへの給紙方向と一致するように断裁加工した以外は、
実施例1と同様にしてA4サイズの受容シートを作製し
た。
【0027】比較例3 支持体として用いた合成紙の縦方向(MD)がプリンタ
ーへの給紙方向と一致するように断裁加工した以外は、
実施例2と同様にしてA4サイズの受容シートを作製し
た。
【0028】比較例4 支持体として用いた合成紙の縦方向(MD)がプリンタ
ーへの給紙方向と一致するように断裁加工した以外は、
実施例3と同様にしてA4サイズの受容シートを作製し
た。
【0029】得られた溶融熱転写用受容シートについ
て、それぞれ下記の方法で品質評価を行い、得られた結
果を表1に示した。
【0030】〔品質評価〕上記実施例1〜6及び比較例
1〜4の受容シートを市販の溶融熱転写型カラープリン
ター(ColorPoint2、セイコー電子工業製)
で、三色(イエロー、マゼンタ、シアン)重ね格子状罫
線印字をした。 (1)ドットずれ 印字部を光学顕微鏡(倍率:100倍)で観察し、プリ
ンターへの給紙方向、およびプリンターへの給紙方向に
対して直角方向における、各色間のドットのずれについ
て評価した。 ○:ドットずれが100μm以下で、実用に十分適す
る。 ×:ドットずれが100μmを越え、実用には不適であ
る。 (2)ドット再現性 印字部を光学顕微鏡(倍率:100倍)で観察し、ドッ
トの抜けや欠けを評価した。 ◎:ドットの抜けや欠けが無く、優れている。 ○:ドットの抜けや欠けがわずかにあるが、実用上問題
無い。 ×:ドットの抜けや欠けが多く、劣っている。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明の受容
シートは、ドットずれが無く、且つドットの抜けや欠け
の無いドット再現性に優れた、フルカラー記録適性を有
する高画質な溶融熱転写用受容シートであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体の少なくとも片面にイン
    ク受容層を形成してなる溶融熱転写用受容シートにおい
    て、前記シート状支持体が、ポリオレフィン樹脂と無機
    顔料を主成分とする延伸多層構造フィルム基材からな
    り、(A)プリンターへの給紙方向に1KN/mの張力
    を加えた際の伸び率が0.35%以下で、かつ(B)プ
    リンターへの給紙方向に対して直角方向に1KN/mの
    張力を加えた際の伸び率が0.6%以下であることを特
    徴とする溶融熱転写用受容シート。
JP7130323A 1995-05-29 1995-05-29 溶融熱転写用受容シート Pending JPH08324138A (ja)

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