JPH0832400B2 - プレスブレーキ用材料取扱ロボット - Google Patents

プレスブレーキ用材料取扱ロボット

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JPH0832400B2
JPH0832400B2 JP63198157A JP19815788A JPH0832400B2 JP H0832400 B2 JPH0832400 B2 JP H0832400B2 JP 63198157 A JP63198157 A JP 63198157A JP 19815788 A JP19815788 A JP 19815788A JP H0832400 B2 JPH0832400 B2 JP H0832400B2
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arm
press
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正憲 山下
直史 御輿
昭彦 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明はプレスブレーキ用材料取扱ロボットに関
し、さらに詳細にいえば、折曲げられるべき平板材料を
プレスブレーキに搬入し、折曲げられた状態でプレスブ
レーキから搬出するためのプレスブレーキ用材料取扱ロ
ボットに関する。
〈従来の技術〉 従来から平板材料の所定位置を所定角度に折曲するた
めにプレスブレーキが使用されており、しかもプレスブ
レーキに対して平板材料を搬入乃至搬出するためのプレ
スブレーキ用材料取扱ロボットが配置されている(特開
昭59−175968号公報参照)。
上記プレスブレーキ用材料取扱ロボットは、第7図に
示すように、プレスブレーキの上型長軸(51)と一致す
る水平回動軸(53)が支持台(52)の上部に設けられて
いる。そして、水平回動軸(53)から直角方向に延びる
直角作動アーム(54)の先端部に水平回動軸(55)が設
けられている。さらに、水平回動軸(55)から直角方向
に延びる直角作動アーム(56)の先端部に水平回動軸
(57)が設けられている。さらにまた、水平回動軸(5
7)を上型長の1/2の長さに伸ばしているとともに、水平
回動軸(57)の先端部に垂直回動軸(58)が設けられて
おり、垂直回動軸(58)の先端部に、複数個の吸着ヘッ
ド(60)を有する把持部材(59)が設けられている。
また、プレスブレーキの下型(61)を上昇させること
により平板材料(62)を折曲する場合においても把持部
材(59)が平板材料(62)に追従するように水平回動軸
(53)を動作させるようにしている。
したがって、上記水平回動軸(53)(55)(57)を動
作させることにより、多数枚積重された平板材料(62)
の最上面にまで把持部材(59)を移動させることができ
る。この状態において把持部材(59)の複数個の吸着ヘ
ッド(60)を動作させることにより、最上位の平板材料
(62)を吸着させることができるので、その後は吸着状
態を維持したままで再び上記水平回動軸(53)(55)
(57)を動作させることにより、平板材料(62)を1枚
だけプレスブレーキの下型(63)の上面に接触させるこ
とができる。その後は下型(61)を上昇させ上型(63)
と下型(61)とで平板材料(62)を挟圧することにより
平板材料(62)を折曲することができる。そして、上記
折曲動作を行なわせている間は、把持部材(59)が平板
材料(62)を把持し続けるのであるが、水平回動軸(5
3)が折曲動作に追従して回転させられるのであるか
ら、1軸の制御を行なうだけ把持部材(59)を平板材料
(62)に追従させることができる。
さらに、折曲動作が完了した後は、下型(61)を下降
させてから水平回動軸(53)(55)(57)を動作させる
ことにより、排出位置まで搬出することができる。
この結果、平板材料(62)の搬入時および搬出時のみ
ならず、折曲時においても把持部材(59)に設けた吸着
ヘッド(60)による吸着状態が確保され続け、これら動
作の切替え時点等における吸着開始タイミングとのずれ
等に起因する平板材料の位置ずれを阻止し、高い折曲げ
加工精度を達成することができる。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記の構成のプレスブレーキ用材料取扱ロボットは、
平板材料の搬入、搬出時のみならず、プレス動作時にも
平板材料を把持しておくことが必要であるという認識の
下になされており、水平回動軸(53)のみを制御するこ
とにより把持部材(59)を折曲げ途中における平板材料
(62)に追従させることができるように思われる。しか
し、実際には水平回動軸(53)により駆動される部分の
質量が著しく大きくなる関係上、完全に平板材料(62)
に追従させることが殆ど不可能である。この結果、プレ
スブレーキのプレス速度を全く変化させなければ、追従
が不完全である程度に対応して平板材料(62)に曲げ力
が作用することになり、完成品の精度を低下させてしま
うという問題がある。逆にプレスブレーキのプレス速度
を低下させれば把持部材(59)を完全に追従させること
ができるのであるが、プレスブレーキ用材料取扱ロボッ
トを採用することによりかえってプレスブレーキの処理
速度を低下させてしまうことになるという問題がある。
さらに詳細に説明すると、プレスブレーキは上型(6
3)と下型(61)との間に平板材料(62)を挟圧し、挟
圧の程度を制御することにより折曲げ角度を制御するこ
とができるのであるから、一般的に挟圧速度は一定に保
持されている。しかし、把持部材(59)の吸着ヘッド
(60)により吸着されている部分は、折曲げ角度により
定まる三角関数値に対応して移動するのであるから、折
曲げ開始から折曲げ完了までの間における把持部材(5
9)の移動量は一定ではなく、プレス動作遂行途中にお
ける折曲げ角度に対応して変化することになる。この結
果、通常のプレス速度では、水平回動軸(53)により駆
動される部分の質量の影響を受けて追従性が不十分にな
ってしまうのである。さらに、板厚公差により折曲げ軌
跡が一定にならないので、追従性が一層不十分になって
しまう。
また、運動性および機械的強度を考慮すれば、把持部
材(59)の動作範囲を大きくすることができないので、
平板材料(62)を把持部材(59)の移動可能限界位置ま
で移動させるための周辺装置および把持部材(59)の移
動限界位置から平板材料(62)を積重位置まで移動させ
るための周辺装置等が必要になり、プレスブレーキシス
テムが全体として大型化するのみならず、構成が複数化
してしまうという問題がある。
さらに、第7図から明らかなように、プレスブレーキ
の幅方向における把持部材(59)の自由度が全くないた
め、例えば中央部に孔が形成された平板材料(62)を取
扱う場合等において孔の形成位置によっては吸着ヘッド
(60)が孔と正対する状態になって平板材料(62)の把
持が不完全になってしまう可能性があるという問題があ
る。
さらには、プレスブレーキ用材料取扱ロボットによっ
て平板材料(62)を搬入する方向がプレスブレーキの前
面側に予め定められているので、複数会のプレス動作を
行なう必要がある場合において、各プレスブレーキ間で
平板材料(62)を搬送するための装置が必要になり、自
動化ラインの構築が複数化してしまうという問題がある
のみならず、プレスブレーキの設置位置、他の周辺装置
との配置情況、平板材料(62)の搬入位置、搬出位置等
によってプレスブレーキに対する配置位置関係が逆にな
る可能性を考慮してプレスブレーキ用材料取扱ロボット
を2種類準備する必要があるという問題がある。
〈発明の目的〉 この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、プレスブレーキシステム全体として構成を簡素化す
ることができるとともに、幅方向における自由度を持た
せることができ、しかも動作範囲を大きくすることがで
きるとともに汎用性を向上させることができるプレスブ
レーキ用材料取扱ロボットを提供することを目的として
いる。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための、この発明のプレスブレ
ーキ用材料取扱ロボットは、1個の垂直回動軸を往復移
動アームにより支持してあり、残余の垂直回動軸および
水平回動軸部分を垂直回動軸により回動させられる第1
回動アームにより支持してあり、往復移動アームの基台
がプレスブレーキの正面および側面に何れの面とも正対
しない所定箇所に配置されているとともに、第1回動ア
ームがプレスブレーキの正面中央部と正対し得る長さに
設定されており、残余の垂直回動軸および水平回動軸に
よりそれぞれ駆動されるアーム部分が板状材料の所定の
移動速度を維持するために必要な往復移動アームの移動
速度の大幅な増加を抑制し得る所定の長さに設定されて
おり、材料把持部がプレスブレーキ作動中において板状
材料の把持が中断されるものであるとともに、往復移動
アームおよび残余の軸が板状材料にほぼ追従するように
材料把持部を移動させるよう動作させられるものであ
る。
〈作用〉 以上の構成のプレスブレーキ用材料取扱ロボットであ
れば、往復移動アームを所定位置まで移動させるととも
に、垂直回動軸により第1アームを所定位置まで回動さ
せた状態において残余の垂直回動軸および水平回動軸を
動作させれば、材料把持部により平板材料を把持するこ
とができ、その後所定高さにまで持上げることができ
る。そして、平板材料を持上げた状態で往復移動アーム
を移動させるとともに、必要があれば1個以上の垂直回
動軸および水平回動軸を動作させることにより平板材料
の把持状態を、プレスブレーキに搬入するのに適した状
態とするので、最終的にプレスブレーキに対して平板材
料を搬入することができる。
その後は、平板材料がプレスブレーキ側に保持された
こと、例えば、上型と下型とで平板材料が挟持されたこ
とを条件として材料把持部による平板材料の把持が中断
され、プレスブレーキによるプレス動作に伴なって残余
の垂直回動軸および水平回動軸を動作させることによ
り、平板材料にある程度追従させられるように材料把持
部を移動させることができ、プレス動作完了時には、殆
ど時間遅れを伴なうことなく材料把持部を平板材料に密
着させることができる。
したがって、その後は、材料把持部による平板材料の
把持を行なわせてからプレスブレーキの上型と下型とを
離せばよく、往復移動アームを移動させ、必要な場合に
は垂直回動軸により第1アームを回動させることにより
平板材料を搬出位置まで移動させることができる。即
ち、搬出先がプレスブレーキの正面であっても、プレス
ブレーキに正対しない位置であってもスムーズに搬出動
作を行なうことができる。
また、プレスブレーキに搬入されるべき平板材料が孔
等を有している場合には、垂直回動軸により第1アーム
を回動させるとともに、残余の軸をも動作させることに
より、プレスブレーキの幅方向に関して材料把持部の位
置を変化させることができ、孔等による影響を受けない
把持状態を得ることができる。
以上要約すれば、往復移動アームにより、複数の垂直
回動軸および水平回動軸の移動範囲が規制されるのであ
るから、移動範囲の拡大が容易であり、しかも往復移動
アームによる移動可能範囲の限界位置において複数の垂
直回動軸および水平回動軸が動作させられる関係上、全
体としての動作可能範囲を大きくすることができる。そ
して、往復移動アームのみならず垂直回動軸により回動
される第1アームを有しているので、プレスブレーキの
幅方向における自由度を持たせることもできる。さら
に、第1アームを基準とした残余の垂直回動軸および水
平回動軸を動作させることができるのであるから、第1
アームの何れの側にも材料把持部を位置させることがで
き、プレスブレーキに対する配置位置に拘らず良好に平
板材料の搬入乃至搬出を行なわせることができる。さら
に、プレスブレーキに保持されて曲がっていく平板材料
の所定の移動に合わせて、2つの垂直回転軸と往復移動
軸で材料把持部を動かす時には、幾何学的関係を利用し
て2つの回転アームの長さの比を適当に選べば(先端側
/根元側=3/7〜3/10に)、重量の大きい往復移動軸の
最大速度を大きくとる必要がなくなるので、質量の小さ
な2つの回転軸の制御のしやすさとあいまって材料把持
部の追従性を著しく高めることができる。
そして、プレス動作中においては、平板材料が上型と
下型との間に挟圧されているのであるから、この間にお
いては材料把持部による平板材料の把持は必要でなく、
この結果、プレス動作中におけるロボット制御を簡素化
することができる。
さらに材料把持部の自由度を著しく高めることができ
るのであるから、自動化ラインの構築を簡単に行なうこ
とができる。
〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明す
る。
第1図はこの発明のプレスブレーキ用材料取扱ロボッ
トをプレスブレーキに対して配置した状態を示す概略斜
視図であり、プレスブレーキ(1)の正面および側面の
何れの面とも正対しない所定位置にプレスブレーキ用材
料取扱ロボット(2)が配置されている。尚、(11)は
上型であり、(12)は下型であり、(13)はプレスブレ
ーキ(1)に搬入された平板材料(3)を一般的に吸着
状態で支承するための材料支承部である。そして、図示
していないが、曲げ代を規制するためのバックゲージが
プレスブレーキ(1)に装着されており、外部からの設
定入力値に基づいて曲げ代を調整できるようにしてい
る。但し、この材料支承部(13)は、第3図に示すよう
に操作ハンドル(13a)による上下位置が調整できると
ともに、軸(13b)を中心として回動し、プレスブレー
キ(1)の正面に沿う格納状態が選択可能であることが
好ましい。
第2図はこの発明のプレスブレーキ用材料取扱ロボッ
トの一実施例を示す斜視図であり、所定長さの基台(2
1)に往復動可能に支持された往復移動アーム(22)
と、往復移動アーム(22)の上端部に設けられた第1垂
直回動軸(23)と、第1垂直回動軸(23)直角方向に延
びる第1アーム(24)の先端部に設けられた第1水平回
動軸(25)と、第1水平回動軸(25)と直角方向に延び
る第2アーム(26)の先端部に設けられた第2水平回動
軸(27)と、第2水平回動軸(27)の延長方向に延びる
第3アーム(28)の先端部に設けられた第2垂直回動軸
(29)と、第2垂直回動軸(29)の延長方向に延びる第
4アーム(30)の先端部に設けられた材料把持部(31)
と、材料把持部(31)の先端部に設けられた複数個の吸
着ヘッド(32)とを有している。
そして、上記第1アーム(24)は先端部がプレスブレ
ーキ(1)の正面中央部に正対し得る長さに設定されて
いる。また、上記第2アーム(26)、第3アーム(28)
および第4アーム(30)は、それぞれ平板材料(3)の
所定の移動速度を維持するために必要な往復移動アーム
(22)の移動速度の大幅な増加を抑制し得る所定の長さ
に設定されている。
上記の構成のプレスブレーキシステムの動作は次のと
おりである。
プレスブレーキ(1)の正面に正対し、かつ所定距離
だけ離れた位置に設けられた材料支持台(4)に多数枚
の平板材料(3)が積重されている。
この状態において、往復移動アーム(22)を材料支持
台(4)とほぼ正対する位置まで移動させておいて、第
1水平回動軸(25)、第2水平回動軸(27)および第2
垂直回動軸(29)をそれぞれ動作させることにより材料
把持部(31)の複数個の吸着ヘッド(32)を最上位の平
板材料(3)に接触させる。次いで吸着ヘッド(32)に
より平板材料(3)を吸着させ、各軸(25)(27)(2
9)を逆方向に動作させることにより平板材料(3)を
1枚だけ持上げることができる。
このようにして平板材料(3)を持ち上げた後、往復
移動アーム(22)をプレスブレーキ(1)に向かって移
動させ、平板材料(3)の折曲げ位置が上型(11)と下
型(12)との間に位置するようにプレスブレーキ(1)
に搬入した後、平板材料(3)を材料支承部(13)に支
承させてから吸着ヘッド(32)による平板材料(3)の
吸着を停止させる。この状態においては正確に位置決め
された平板材料(3)が材料支承部(13)に吸着状態で
支承されていることになるので、往復移動アーム(2
2)、第1水平回動軸(25)、第2水平回動軸(27)お
よび第2垂直回動軸(29)を動作させることにより材料
把持部(31)を平板材料(3)の下方に移動させるとと
もに、吸着ヘッド(32)が上方を向くように反転させ、
プレス作業に伴なう平板材料(3)の移動を阻害しない
状態にする。但し、このように材料把持部(31)の位置
および向きが変更された状態において吸着ヘッド(32)
により平板材料(3)を吸着させておくようにしてもよ
いことは勿論である。
その後、上型(11)を下降させることにより平板材料
(3)の折曲げを行なうのであるが、具体的には上型
(11)と下型(12)とにより平板材料(3)を挟持する
直前に吸着ヘッド(32)による平板材料(3)の吸着を
停止させるようにしているので、上型(11)の下降距離
を制御することにより平板材料(3)の折曲げ角度を正
確に設定することができる。そして、上記の折曲げ動作
を行なっている間、第1水平回動軸(25)および第2水
平回動軸(27)の動作を制御することにより材料把持部
(31)を、折曲げに伴なって高速に上昇する平板材料
(3)の吸着予定位置にほぼ追従させることができる。
但し、この場合における追従性は現実に吸着動作が行な
われていないので余り高くなくてもよいが、第1水平回
動軸(25)よりも先端寄り部分の質量が小さいのである
からかなり高精度に追従させることができ、折曲げ動作
が完了した後、殆ど時間遅れを伴なうことなく吸着ヘッ
ド(32)による吸着動作を行なわせることができる。
したがって、その後は上型(11)を上昇させても平板
材料(3)は確実に把持された状態であるから自然落下
するおそれは全くなく、そのまま往復移動アーム(22)
および各軸(23)(25)(27)(29)を動作させること
により図示しない位置まで平板材料(3)を移動させ、
吸着動作を停止させることにより積重することができ
る。
また、プレスブレーキ用材料取扱ロボット(2)を動
作させる必要がない場合には、第4図中一点鎖線で示す
ように、第1垂直回動軸(23)を回動させるだけで全体
を基台(21)の直上に位置させ、プレスブレーキ(1)
の正面を広く開放することができ、金型の段替え時、人
手作業時等における作業性を高めることができる。
第4図中二点鎖線で示すように、平板材料(3)が中
央部に孔を有しており、そのままでは吸着ヘッド(32)
が孔と正対して確実な吸着状態をで出現させることがで
きない場合には、第1垂直回動軸(23)を動作させるこ
とにより第1アーム(24)を回動させ、第1アーム(2
4)の回動角度に対応させて往復移動アーム(22)を移
動させればよく、材料把持部(31)がプレスブレーキの
幅方向に移動させられた状態になるので、孔の影響を受
けることなく確実に把持を達成することができる。
以上の説明から明らかなように、この実施例において
は、往復移動アーム(22)の往復距離が基台(21)の長
さにより定まるのであるから、基台(21)の長さを十分
な長さにしておくことにより、材料支持台(4)として
平板材料搬送用台車を使用することができ、しかも平板
材料搬送用台車の停車位置をかなり自由に設定すること
ができる。
また、特に図示していないが、プレスブレーキ用材料
取扱ロボット(2)を基準とするプレスブレーキ(1)
と材料支持台(4)との位置関係を逆に設定してもよ
く、この場合にも、往復移動アーム(22)の往復動距離
に見合う距離でプレスブレーキ(1)と材料支持台
(4)とが配置されていれば、上記と同様にしてスムー
ズに平板材料(3)の搬入、折曲げ、搬出を行なわせる
ことができる。
第5図は2回プレス動作を行なうプレスブレーキシス
テムを概略的に示す平面図であり、2台のプレスブレー
キ(1)(1a)を幅方向に所定距離だけ離して配置して
いるとともに、両プレスブレーキ(1)(1a)の中間位
置にプレスブレーキ用材料取扱ロボット(2)を配置し
ている。そして、一方のプレスブレーキ(1)の正面所
定位置まで延びる平板材料搬入ライン(5)および他方
のプレスブレーキ(1a)の正面所定位置から延びる平板
材料搬出ライン(6)が配置されている。
したがって、この構成のプレスブレーキシステムにお
いて、平板材料搬入ライン(5)を通して順次供給され
る平板材料(3)をプレスブレーキ用材料取扱ロボット
(2)によりプレスブレーキ(1)に搬入し、第1回目
のプレス動作を行なわせることができる(第5図中実線
参照)。そして、第1回目のプレス動作が終了した後
は、プレスブレーキ用材料取扱ロボット(2)の第1垂
直回動軸(23)を動作させることにより第1アーム(2
4)をほぼ180°回動させ、残余の軸をも所定角度だけ動
作させることによりプレスブレーキ(1a)に搬入し、第
2回目のプレス動作を行なわせることができる(第5図
中二点鎖線参照)。以上のようにして2回のプレス動作
が行なわれた平板材料(3)はプレスブレーキ用材料取
扱ロボット(2)により平板材料搬出ライン(6)まで
移動させられる。
その後は、上記の一連の動作を反復することにより、
多数枚の平板材料に対して2回ずつのプレス動作を行な
うことができ、プレスブレーキに対するプレスブレーキ
用材料取扱ロボットの必要台数を少なくできる。また、
複数回のプレス動作を含む自動化ラインの構築を著しく
容易化することができる。
また、プレスブレーキ用材料取扱ロボット(2)を動
作させる必要がない場合には、第5図中一点鎖線で示す
ように、第1垂直回動軸(23)を回動させるだけで全体
を基台(21)の直上に位置させ、プレスブレーキ(1)
(1a)の正面を広く開放することができ、金型の段替え
時、人手作業時等における作業性を高めることができ
る。
尚、特に図示していないが、プレスブレーキ(1)ま
たはプレスブレーキ(1a)と正対させて他のプレスブレ
ーキを配置し、3台のプレスブレーキ間における平板材
料(3)の移動を1台のプレスブレーキ用材料取扱ロボ
ット(2)により行なわせることもできる。
〈実施例2〉 第6図は他の実施例のプレスブレーキ用材料取扱ロボ
ットを組込んだプレスブレーキシステムを示す概略斜視
図であり、上記実施例と異なる点は、基台(21)に立設
させられた状態で往復動する往復移動アーム(22)に代
えて、基台(41)から垂下させられた状態で往復動する
往復移動アーム(42)を用いた点のみであり、他の部分
の構成は同一である。
この実施例の場合には基台(41)が空中に存在するこ
とになるので、床面上における空間利用効率を高めるこ
とができるほか、上記実施例と同様の作用を達成するこ
とができる。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、材料支承部(13)を省略し、上型(11)と
下型(12)とで平板材料(3)を挟持した後吸着ヘッド
(32)による吸着を停止させるようにすることが可能で
あるほか、上型(11)を昇降させる代わりに下型(12)
を昇降させることが可能であり、その他、この発明の要
旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこ
とが可能である。
〈発明の効果〉 以上のようにこの発明は、往復移動アームにより動作
可能範囲を規制しているので、動作可能範囲を大きく設
定することができるとともに、動作範囲の拡大に簡単に
対処することができ、しかも往復移動アームと第1アー
ムとによりプレスブレーキの幅方向における動作の自由
度を持たせることができるとともに、第1アームに支承
されている各アームの質量を小さくしているので、材料
把持部の追従性を高めてプレスブレーキのプレス速度を
そのまま維持することができ、さらにプレスブレーキに
対する配置位置を自由に設定することができるととも
に、工程が違う複数台のプレスブレーキに対して作業を
行なうこと、プレスブレーキの正面を広く開放すること
ができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のプレスブレーキ用材料取扱ロボット
の一実施例を組込んだプレスブレーキシステムを示す概
略斜視図、 第2図はこの発明のプレスブレーキ用材料取扱ロボット
の一実施例を示す斜視図、 第3図はプレスブレーキの材料支承部を示す概略斜視
図、 第4図はプレスブレーキの幅方向における自由度を説明
する図、 第5図は2回プレス動作を行なうプレスブレーキシステ
ムを概略的に示す平面図、 第6図はプレスブレーキ用材料取扱ロボットの他の実施
例を組込んだプレスブレーキシステムを示す概略斜視
図、 第7図は従来のプレスブレーキ用材料取扱ロボットを組
込んだプレスブレーキシステムを示す概略斜視図。 (1)……プレスブレーキ、(2)……プレスブレーキ
用材料取扱ロボット、(3)……平板材料、(21)(4
1)……基台、(22)(42)……往復移動アーム、(2
3)……第1垂直回動軸、(24)……第1アーム、(2
5)……第1水平回動軸、(26)……第2アーム、(2
7)……第2水平回動軸、(28)……第3アーム、(2
9)……第2垂直回動軸、(30)……第4アーム、(3
1)……材料把持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 昭彦 大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号 梅田センタービル ダイキン工業株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭59−175968(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の垂直回動軸および水平回動軸とを有
    し、垂直回動軸に取付けられた材料把持部により板状材
    料(3)を把持してプレスブレーキ(1)に対して板状
    材料を搬入乃至搬出する機能を有するプレスブレーキ用
    材料取扱ロボットにおいて、1個の垂直回動軸(23)を
    往復移動アーム(22)(42)により支持してあり、残余
    の垂直回動軸(29)および水平回動軸(25)(27)部分
    を垂直回動軸(23)により回動させられる第1回動アー
    ム(24)により支持してあり、往復移動アーム(22)
    (42)の基台(21)(41)がプレスブレーキ(1)の正
    面および側面の何れの面とも正対しない所定箇所に配置
    されているとともに、第1回動アーム(24)がプレスブ
    レーキ(1)の正面中央部と正対し得る長さに設定され
    ており、残余の垂直回動軸(29)および水平回動軸(2
    5)(27)によりそれぞれ駆動されるアーム部分(30)
    (26)(28)が板状材料(3)の所定の移動速度を維持
    するために必要な往復移動アーム(22)(42)の移動速
    度の大幅な増加を抑制し得る所定の長さに設定されてお
    り、材料把持部(31)がプレスブレーキ作動中において
    板状材料(3)の把持が中断されるものであるととも
    に、往復移動アーム(22)(42)および残余の軸(25)
    (27)(29)が板状材料(3)にほぼ追従するように材
    料把持部(31)を移動させるよう動作させられるもので
    あることを特徴とするプレスブレーキ用材料取扱ロボッ
    ト。
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