JP3042092B2 - 対象物取扱装置 - Google Patents

対象物取扱装置

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JP3042092B2
JP3042092B2 JP3293446A JP29344691A JP3042092B2 JP 3042092 B2 JP3042092 B2 JP 3042092B2 JP 3293446 A JP3293446 A JP 3293446A JP 29344691 A JP29344691 A JP 29344691A JP 3042092 B2 JP3042092 B2 JP 3042092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は対象物取扱装置に関
し、さらに詳細にいえば、外力に応じて相対位置が変化
する2つの部材のうち、一方の部材側において直接また
は関節に対象物の回転、把持等を行なうものであって、
例えば産業用ロボットのロボット・アーム等に装着され
た状態でワーク、ツール等の対象物を支持し、対象物を
所望の位置、姿勢に制御すべく取扱うための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、産業用ロボットによりワー
ク、ツール等の対象物を支持して位置、姿勢等を制御す
るためにロボット・アームの先端部にロボット・ハンド
が装着されている。そして、ロボット・ハンドの構成と
して、(I)ロボット・アームに一体的に支持される基
部部材に対して、対象物を支持する先部部材が一体的に
強固に連結された構成のものおよび(II)基部部材に
対して先部部材をフローティング支持させた構成のもの
が提案されている。
【0003】(II)の構成のロボット・ハンドのフロ
ーティング支持機構としては、基部部材の所定位置に比
較的大径の複数の透孔を形成し、先部部材の所定位置に
透孔と対応して突設された比較的小径の突軸を有し、各
軸を対応する透孔に貫通させるとともに、軸の透孔から
突出した部分または基部部材と先部部材との間に位置す
る部分にコイルバネを設けて先部部材を付勢する構成が
採用されている。
【0004】したがって、(I)の構成のロボット・ハ
ンドは産業用ロボットの各軸を制御することにより得ら
れた位置、姿勢に基づいて対象物の取扱いを正確に達成
できる用途に適用され、高精度の対象物取扱いを達成で
きる。(II)の構成のロボット・ハンドは、他の装
置、他の対象物等の影響を受けて産業用ロボットの各軸
の制御が著しく複雑化する場合、産業用ロボットの各軸
を制御してもロボット・ハンドの追従性が十分ではない
場合等に適用され、フローティング支持機構によりロボ
ット・ハンドの位置、姿勢の自由度をある程度持たせ、
この自由度により産業用ロボットの各軸の制御の簡素
化、ロボット・ハンドの追従性向上を達成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(II)の構成のロボ
ット・ハンドは、フローティング支持機構が透孔、突軸
およびコイルバネを必須の構成要素としているととも
に、自由度を増大させようとすれば突軸の長大化、透孔
の大径化が必須であるから、ロボット・ハンド全体とし
ての小形化に限界があり、狭い空間内における作業が要
求される用途には全く適用できないという不都合があ
る。また、先部部材の基部部材に対する軸方向の位置が
コイルバネのみにより規制されるのであるから、先部部
材を基部部材に接近させる外力に対して高い剛性が要求
される用途、例えばプレスブレーキ用平板材料を取扱う
ような用途には到底適用できないという不都合がある。
【0006】また、無負荷時のロボット・ハンドの姿勢
が透孔、突軸の加工精度および複数のコイルバネの弾性
力等により定まるのであるとともに、多数製造されるロ
ボット・ハンド間における姿勢のばらつきを可能な限り
少なくしなければならないのであるから、各部品の精度
のみならず加工精度をも高めなければならず、ロボット
・ハンドのコストアップを招いてしまうという不都合も
ある。
【0007】さらに、フローティング支持が必要な用途
と不必要な用途とに対応させて(II)の構成のロボッ
ト・ハンド、(I)の構成のロボット・ハンドを選択す
るのであるから、これら用途が混在している場合には予
め準備しておくべきロボット・ハンドの数が多くなって
しまうという不都合もある。以上にはフローティング支
持機構を含むロボット・ハンドについてのみ説明した
が、ロボット・ハンド以外の対象物取扱装置においても
フローティング支持機構を含む場合には同様の不都合が
生じる。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、構成の簡素化および全体としての小形化
を簡単に達成でき、しかも先部部材を基部部材に接近さ
せる外力に対して高い剛性を発揮できる新規な対象物取
扱装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の対象物取扱装置は、基部部材と、対象
物を保持する対象物保持部材を有する先部部材と、両部
材を連結する複数の連結部材と、各連結部材を包囲する
状態で両部材間の弾装される弾性部材とを含み、各連結
部材がその両端部に、基部部材、先部部材に対して少な
くとも1方向に回動自在な回動連結部材を有し、しか
も、一方の部材が、他方の部材を吸着保持する吸着保持
部材を有している。
【0010】請求項2の対象物取扱装置は、回動連結部
材が、各部材に設けられたボール軸受と係合するボール
である。請求項3の対象物取扱装置は、一方の部材が他
方の部材に向かって延びる少なくとも2つの軸部材を有
しており、他方の部材が各軸部材に対応して配置され、
かつ対応する軸部材の側面に対する圧接によって一方の
部材と他方の部材との位置決めを達成する位置決め部材
を有している。
【0011】
【作用】請求項1の対象物取扱装置であれば、基部部材
と、対象物を保持する対象物保持部材を有する先部部材
とが、両端部に回動連結部材を有する連結部材を介して
連結されているとともに、弾性部材が弾装されているの
であるから、回動連結部材の回動が許容される方向の外
力が先部部材に与えられたことに応答して連結部材が傾
倒し、外力がなくなれば弾性部材の弾性により連結部材
が起立されることにより先部部材が元の状態に復元す
る。また、回動部材の回動が許容されていない方向の外
力または初期状態における連結部材の軸方向の外力が与
えられた場合には、外力は連結部材を傾倒させることが
できないのであるから、全体として高い剛性を発揮でき
る。さらに、吸着保持部材により他方の部材を吸着保持
することによりフローティング支持機構を含まない対象
物取扱装置として機能させることができる。したがっ
て、フローティング支持が必須である対象物取扱装置お
よびフローティング支持が不要である対象物取扱装置が
必要な場合であってもこれら対象物取扱装置を予め準備
しておく必要がなくなる。
【0012】請求項2の対象物取扱装置であれば、回動
連結部材が、各部材に設けられたボール軸受と係合する
ボールであるから、先部部材を任意の水平方向に移動さ
せる外力および先部部材を水平回動させる外力に応答し
て連結部材が傾倒し、フローティング支持の自由度を拡
大できる。また、初期状態における連結部材の軸方向の
外力が与えられた場合には、外力は連結部材を傾倒させ
ることができないのであるから、全体として高い剛性を
発揮できる。
【0013】
【0014】請求項3の対象物取扱装置であれば、一方
の部材が他方の部材に向かって延びる少なくとも2つの
軸部材を有しており、他方の部材が各軸部材に対応して
配置され、かつ対応する軸部材の側面に対する圧接によ
って一方の部材と他方の部材との位置決めを達成する位
置決め部材を有しているのであるから、フローティング
支持に起因して基部部材に対する先部部材の相対位置が
外部負荷等に起因して不定になっていても、位置決め部
材を動作させて軸部材の位置を規制することにより確実
に既知の相対位置となるように先部部材を位置決めでき
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の対象物取扱装置の一実施例
としてのプレスブレーキ用平板材料取扱ロボット・ハン
ド(以下、PB用ロボット・ハンドと略称する)を示す
概略斜視図、図2は要部拡大縦断面図であり、プレスブ
レーキ用平板材料取扱ロボットのロボット・アーム59
に連結された基部部材1と、基部部材1の平面形状より
もやや大きい平面形状を有する平板状の先部部材2と、
基部部材1と先部部材2とをそれぞれ所定位置において
連結する4本の連結軸部材3と、各連結軸部材3を包囲
する状態で基部部材1と先部部材2との間に弾装された
コイルバネ3aと、基部部材1の所定位置に設けた2つ
の真空吸着パッド1aとを有している。また、各連結軸
部材3の両端部にはボール3bが一体形成されてあり、
基部部材1の対応位置に設けられたボール軸受3c、先
部部材2の対応位置に設けられたボール軸受3cと係合
されている。尚、先部部材2の所定位置にはプレスブレ
ーキ用平板材料61を吸着保持するための複数の吸着パ
ッド2cが配置されている。
【0016】図3は図1の構成のPB用ロボット・ハン
ドが装着されたプレスブレーキ用平板材料取扱ロボット
(以下、PB用ロボットと略称する)とプレスブレーキ
とを含むプレスブレーキ・システムの構成を概略的に示
す斜視図であり、上型41、下型42および図示しない
バックゲージ等を有するプレスブレーキ4の正面および
側面の何れとも正対しない所定位置にPB用ロボット5
が配置されているとともに、プレスブレーキ4の正面と
正対する所定位置に複数枚の平板材料61を積重状態で
支持する材料支持部6が配置されている。
【0017】PB用ロボット5は、図4に詳細を示すよ
うに、所定長さの基台51上を往復動する往復動アーム
52と、往復動アーム52の先端部に設けられた第1回
転軸53により往復動アーム52の先部と直交する平面
内において回動される第1アーム54と、第1回動アー
ム54の先端部に設けられた第2回転軸55により第1
回動アーム54の先部と直交する平面内において回動さ
れる第2回動アーム56と、第2回動アーム56の先端
部に設けられた第3回転軸57により第2回動アーム5
6の先部と平行な平面内において回動される第3回動ア
ーム58と、第3回動アーム58の先端部に設けられた
第4回転軸59により第3回動アーム58の先部と平行
な平面内において回動されるPB用ロボット・ハンド6
0とを有している。尚、このPB用ロボット・ハンド6
0の構成は図1に示すとおりである。
【0018】上記構成のプレスブレーキ・システムの作
用は次のとおりである。PB用ロボット5の各軸を制御
することにより、材料支持部6に積重されている複数枚
の平板材料61のうち最上位の平板材料61にPB用ロ
ボット・ハンド60の吸着パッド2cを接触させ、吸着
パッド2cにより平板材料61を吸着保持する。尚、こ
の場合には、比較的重量が大きい平板材料61を把持す
る関係上、初期状態の連結軸部材3の方向にかなり大き
な引張り荷重が与えられることになるが、この荷重はボ
ール軸受3bおよび連結軸部材3を介して基部部材1に
より受けられるのであるから、平板材料61を確実かつ
安定に吸着保持できる。
【0019】次いで、PB用ロボットの各軸を制御する
ことにより最上位の平板材料61を持ち上げ、プレスブ
レーキ4の上型41と下型42との間に挿入して端縁を
バックゲージに押圧することにより各連結軸部材3をそ
れぞれ対応する角度だけ傾倒させ、プレスブレーキ4に
対する位置決めを達成する(図5参照)。尚、このフロ
ーティング動作時にコイルバネ3aがある程度の抵抗を
与え、スムーズかつ正確な位置決めを達成できる。
【0020】位置決めが達成された後は、平板材料61
が上型41と下型42とにより挟圧されて端縁部が折り
曲げられるので、プレスブレーキ4により端縁部が折り
曲げられる平板材料61の動作にほぼ追従するようにP
B用ロボット5の各軸を制御する。この場合において、
平板材料61のうち、PB用ロボット・ハンド60によ
り吸着保持されている部分の移動速度はプレスブレーキ
4の動作速度、即ち、上型41の移動速度と比較して著
しく大きいのであるからPB用ロボット5の各軸の制御
のみによりPB用ロボット・ハンド60を高精度に平板
材料61に追従されることが困難である。しかし、PB
用ロボット・ハンド60は、先部部材2が基部部材1に
対してフローティング支持された状態であるからPB用
ロボット・ハンド60が平板材料61の移動を阻害する
という不都合を解消し、先部部材2と共に吸着パッド2
cを平板材料61に追従させて、腰折れ、2番曲げ等の
発生を確実に防止して平板材料61の高精度の折り曲げ
を達成できる。また、平板材料61の厚みに起因する折
り曲げ前後における位置ずれにも先部部材2を高精度に
追従させることができ、この面からも高精度の折り曲げ
を達成できる。
【0021】また、前記真空吸着パッド1aは先部部材
2を真空吸着することによりフローティング支持を解消
させるものであるから、上記の一連の動作を行う間にお
いて、平板材料61をフローティング支持した状態でプ
レスブレーキ4に搬入した場合に、平板材料61の端縁
部をバックゲージに押圧することによりプレスブレーキ
4に対する相対位置を補正する。そして、平板材料61
の相対位置が補正された後は、真空吸着パッド1aによ
り先部部材2を真空吸着してフローティング支持を解消
させ、平板材料61の相対位置補正状態を維持させる。
この結果、プレスブレーキ4による折り曲げが完了して
解放された平板材料61が補正前の状態に復元されると
いうような不都合を確実に解消できる。そして、折り曲
げが完了すれば、プレスブレーキ4の上型41と下型4
2とを離して平板材料61を解放し、PB用ロボット5
の各軸を制御することにより平板材料61を所望位置ま
で搬出する。以下、上記一連の作業を反復することによ
り平板材料61の所望箇所を所望回数だけ折り曲げるこ
とができる。また、プレスブレーキ・システム以外の用
途に適用した場合には、真空吸着パッド1aによる先部
部材2の真空吸着を行うか異なかによりフローティング
支持を行わない対象物取扱装置、フローティング支持を
行う対象物取扱装置の何れにも対応でき、対象物取扱装
置の適用範囲を大幅に拡大できる。
【0022】
【実施例2】図6はこの発明の対象物取扱装置の他の実
施例を示す概略斜視図であり、図1および図2に示す実
施例と異なる点は、基部部材1と先部部材2との間に中
間部材2dをさらに設けた点、基部部材1と先部部材2
とを直接連結する連結軸部材3に代えて基部部材1と中
間部材2dとを連結する連結軸部材3dおよび中間部材
2dと先部部材2とを連結する連結軸部材3eを設けた
点および連結軸部材3dが図示しないベアリング等によ
り1方向にのみ回動可能に基部部材1および中間部材2
dと連結されているとともに、連結軸部材3eが図示し
ないベアリング等により連結軸部材3dの回動方向と直
交する方向にのみ回動可能に中間部材2dおよび先部部
材2と連結されている点のみである。
【0023】この実施例の場合には、基部部材1に対し
て中間部材2dが1方向にのみフローティング支持さ
れ、中間部材2dに対して先部部材2が上記フローティ
ング支持方向と直交する方向にのみフローティング支持
されているので、先部部材2は基部部材1に対して上記
両方向にフローティング支持されていることになり、先
部部材2を回転させる外力に関してはフローティング支
持されていないことになるが、先部部材2を平行移動さ
せる外力に関しては全ての方向にフローティング支持さ
れていることになる。したがって、先部部材2が外力に
拘らず回転できない点を除いて上記実施例と同様の作用
を達成できる。
【0024】
【実施例3】図7はこの発明の対象物取扱装置のさらに
他の実施例を示す概略縦断面図であり、図1および図2
に示す実施例と異なる点は、基部部材1の所定位置に2
つの真空吸着パッド1aをさらに有している点のみであ
る。この真空吸着パッド1aは先部部材2を真空吸着す
ることによりフローティング支持を解消させるものであ
るから、上記プレスブレーキ・システムに適用した場合
には、平板材料61をフローティング支持した状態でプ
レスブレーキ4に搬入した場合に、平板材料61の端縁
部をバックゲージに押圧することによりプレスブレーキ
4に対する相対位置を補正する。そして、平板材料61
の相対位置が補正された後は、真空吸着パッド1aによ
り先部部材2を真空吸着してフローティング支持を解消
させ、平板材料61の相対位置補正状態を維持させる。
この結果、プレスブレーキ4による折り曲げが完了して
解放された平板材料61が補正前の状態に復元されると
いうような不都合を確実に解消できる。
【0025】
【0026】
【実施例3】図7はこの発明の対象物取扱装置のさらに
他の実施例を示す概略縦断面図、図8は横断面図であ
り、図1に示す実施例と異なる点は、先部部材2の所定
位置から基部部材に向かって延びる1対の軸部材2eお
よび各軸部材2eを押圧して位置を規制する規制部材1
bをさらに有している点のみである。
【0027】したがって、この実施例の場合には、対象
物が先部部材2と共にフローティング支持されているこ
とに起因してロボット・アーム59に対する相対位置を
把握できなくなっている場合に、基部部材1に設けた規
制部材1bにより対応する軸部材2eを押圧して軸部材
2eの相対位置、ひいては先部部材2の相対位置を基部
部材1に対して既知の相対位置に規制できる。
【0028】図9はこの実施例の対象物取扱装置を上記
プレスブレーキ・システムに適用した場合における作用
を説明する概略図である。先ず真空吸着パッド1aによ
る先部部材2の真空吸着を停止した状態で規制部材1b
を動作させることにより、基部部材1に対する先部部材
2の位置決め(原点位置決め)を行い{図9(A)参
照}、次いで真空吸着パッド1aにより先部部材2を真
空吸着してフローティング支持を解消させる{図9
(B)参照}。尚、この場合には規制部材1bの駆動を
停止することにより軸部材2eとの干渉を排除してお
く。その後、PB用ロボット5の各軸を制御して吸着パ
ッド2cによる平板材料61{図9(C)中破線参照}
の吸着、把持を行い{図9(C)参照}、そのままプレ
スブレーキ4の上型41と下型42との間に搬入する。
そして、平板材料61がプレスブレーキ4のバックゲー
ジ{図9(D)中、43参照}に接触する前に真空吸着
パッド1aによる先部部材2の真空吸着を停止してフロ
ーティング支持状態を得るので、平板材料61の端縁部
がバックゲージにより規制され、プレスブレーキ4に対
する相対的位置決めが達成される{図9(D)参照}。
その後は、再び真空吸着パッド1aにより先部部材2を
真空吸着してフローティング支持を解消させ{図9
(E)参照}、PB用ロボット5の各軸を制御すること
により、プレスブレーキ4に対する平板材料61の相対
位置を正確に制御して高精度に折り曲げを行うことがで
きる。尚、平板材料61に対する折り曲げが完了した場
合には、必要に応じて規制部材1bを動作させることに
よりロボット・アーム59に対する先部部材2の位置決
めを行い、搬出作業等を行う。
【0029】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、コイルバネ3aに代えてゴム等
の弾性材料からなる筒体等を用いることが可能であるほ
か、軸部材2eおよび規制部材1bの数を3に設定する
ことが可能であり、さらに図1および図2に示す実施例
においてボール軸受3cに代えて1方向の回動のみを許
容する軸受を用いることが可能であるほか、真空吸着パ
ッド1a、軸部材2e、規制部材1bを反対側の部材に
設けることが可能であり、その他、この発明の要旨を変
更しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可
能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、回動部
材の回動が許容されている方向に関しては良好なフロー
ティング支持を達成でき、回動が許容されている方向以
外の方向に関しては高い剛性を発揮でき、しかも、フロ
ーティング支持が必須である対象物取扱装置およびフロ
ーティング支持が不要である対象物取扱装置が必要な場
合であってもこれら対象物取扱装置を予め準備しておく
必要がなくなるという特有の効果を奏する。請求項2の
発明は、請求項1の効果に加え、フローティング支持の
自由度を高めることができるという特有の効果を奏す
る。
【0031】請求項3の発明は、フローティング支持に
起因して基部部材に対する先部部材の相対位置が外部負
荷等に起因して不定になっていても、位置決め部材を動
作させて軸部材の位置を規制することにより確実に既知
の相対位置となるように先部部材を位置決めできるとい
う特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の対象物取扱装置の一実施例としての
プレスブレーキ用平板材料取扱ロボット・ハンドを示す
概略斜視図である。
【図2】プレスブレーキ用平板材料取扱ロボット・ハン
ドの要部拡大縦断面図である。
【図3】図1の構成のPB用ロボット・ハンドが装着さ
れたプレスブレーキ用平板材料取扱ロボットとプレスブ
レーキとを含むプレスブレーキ・システムの構成を概略
的に示す斜視図である。
【図4】プレスブレーキ用平板材料取扱ロボットの構成
を示す概略斜視図である。
【図5】平板材料の位置決め時の状態を示す概略図であ
る。
【図6】この発明の対象物取扱装置の他の実施例を示す
概略斜視図である。
【図7】この発明の対象物取扱装置のさらに他の実施例
を示す概略斜視図である。
【図8】図7の対象物取扱装置の横断面図である。
【図9】図7の対象物取扱装置をプレスブレーキ・シス
テムに適用した場合における作用を説明する概略図であ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部部材(1)と、対象物を保持する対象
    物保持部材(2c)を有する先部部材(2)(2d)
    と、両部材(1)(2)(2d)を連結する複数の連結
    部材(3)と、各連結部材(3)を包囲する状態で両部
    材(1)(2)(2d)間の弾装される弾性部材(3
    a)とを含み、各連結部材(3)がその両端部に、基部
    部材(1)、先部部材(2)(2d)に対して少なくと
    も1方向に回動自在な回動連結部材(3b)を有し、し
    かも、一方の部材が、他方の部材を吸着保持する吸着保
    持部材(1b)を有していることを特徴とする対象物取
    扱装置。
  2. 【請求項2】 回動連結部材(3b)が、各部材に設け
    られたボール軸受(3c)と係合するボール(3b)で
    ある請求項1に記載の対象物取扱装置。
  3. 【請求項3】 一方の部材が他方の部材に向かって延び
    る少なくとも2つの軸部材(2e)を有しており、他方
    の部材が各軸部材(2e)に対応して配置され、かつ対
    応する軸部材(2e)の側面に対する圧接によって一方
    の部材と他方の部材との位置決めを達成する位置決め部
    材(1c)を有している請求項1または請求項2に記載
    の対象物取扱装置。
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