JPH08323416A - 圧延機の加減速制御方法 - Google Patents

圧延機の加減速制御方法

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JPH08323416A
JPH08323416A JP7131265A JP13126595A JPH08323416A JP H08323416 A JPH08323416 A JP H08323416A JP 7131265 A JP7131265 A JP 7131265A JP 13126595 A JP13126595 A JP 13126595A JP H08323416 A JPH08323416 A JP H08323416A
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Motonobu Saito
元伸 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加減速時でも、巻取り、巻戻し張力を一定に
制御する。 【構成】 圧延機の目標速度変更時に、一次遅れ要素を
付加して、所定の加減速レートαで速度指令値MRHを
変化させる際に、巻取り、巻戻しの張力偏差に応じて、
前記加減速レートの変化率βを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機の加減速制御方
法に係り、特に、巻取り装置や巻戻し装置を有する冷間
圧延設備に用いるのに好適な、圧延機の加減速時でも、
巻取り、巻戻し張力を一定に制御することが可能な、圧
延機の加減速制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多段式圧延機や、シングル(単
スタンド)リバース圧延機等の、巻取り、巻戻し装置を
備えた冷間圧延設備では、板厚変動や安定操業の阻害要
因となる圧延機加減速時の巻取り、巻戻し張力変動を防
止する必要がある。
【0003】そのため、例えば特開昭59−22581
6には、実張力を検出し、この信号をモータの電流値に
関する制御信号に変換し、該信号と設定張力に関する制
御信号とに基づいて実張力を設定張力と等しく制御する
ことにより、ライン速度を変更した際の張力変動を防止
することが記載されている。
【0004】又、特開昭59−159209では、張力
偏差がある一定範囲内を越えたときに、上流又は下流側
圧延機の駆動用速度制御装置の電流基準値を補正するよ
うにして、圧延機間の圧延材に生じた張力変動を速やか
に吸収することが提案されている。
【0005】更に、加減速時に速度指令値を変更する際
に、加速度の変化率が急変しないよう、一次遅れ要素等
を付加する方法も用いられており、例えば特開平3−7
7710には、張力目標値と被圧延材の張力検出値との
張力偏差を積分演算して、板厚や張力の目標値変更に円
滑に対応することが記載されている。
【0006】図1に、従来の圧延機速度パターン発生機
構の例を示す。図1において、圧延機の速度目標値が変
更されると、これを一定の加減速レートで変化させるラ
ンプフィルタ10を通し、更に、立上り部を滑らかに変
化させるため、一次遅れ要素12が付与されて、圧延機
速度指令値となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、一次遅れ要素12の一次遅れ時定数Tの調整に
多大な労力を要するだけでなく、圧延材の変化や圧延条
件の変化に対応できず、調整した時点から大きく条件が
変化すると、巻取り、巻戻し張力の変動が生じるという
問題点を有していた。又、この方法では、加減速に起因
する張力変動を抑制するためには、一次遅れ時定数Tを
大きくするしかないが、一次遅れ時定数Tを大きくする
と、変更後の速度目標値への到達時間が長くなってしま
うという問題点も有していた。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、加速時に、圧延機速度指令値を適切
に変化させることができ、従って、加減速時の張力変動
を生じることなく圧延機を加減速することが可能な圧延
機の加減速制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻取り装置や
巻戻し装置を有し、圧延機の目標速度変更時に、一次遅
れ要素を付加して、所定の加減速レートで速度指令値を
変化させるようにした圧延機の加減速制御方法におい
て、巻取り、巻戻しの張力偏差に応じて、前記加減速レ
ートの変化率を補正することにより、加減速時でも、巻
取り、巻戻し張力を一定に制御するようにして、前記目
的を達成したものである。
【0010】又、前記張力偏差が大きい時は、前記加減
速レートの変化率を小としたものである。
【0011】
【作用】本発明においては、圧延機の加減速時において
張力変動が発生すると、張力変動の大きさに応じて、加
減速レートの変化率が補正され、張力変動が抑制される
加減速レートの変化率で速度指令値が変化する。従っ
て、張力変動を生じない最適な速度パターンを得ること
ができる。
【0012】加減速を開始した時刻t=0での圧延機速
度指令値をMRH0 とし、加減速レートをαとすると、
時刻tでの圧延機速度指令値MRHt は、次式で表わす
ことができる。
【0013】
【0014】ここで、加減速レートαが、従来のように
固定値であれば、圧延機速度指令値MRHt は、傾きα
で変化するランプ関数となる。しかし、圧延機速度指令
値がランプ関数であると、加減速開始時や終了時に、巻
取り、巻戻し張力に変動が生じてしまう。そこで、加減
速レートαを、次式のような時間関数とする。
【0015】 αi = αi-1 +β …(2) α0 =0
【0016】即ち、圧延機速度指令値MRHの加減速レ
ートαは、変化幅βで変化する。この加減速レート変化
幅βが一定値であれば、加減速レートαは、一定の傾き
で変化するランプ関数となり、結果的に圧延機速度指令
値MRHが一次遅れ型となる。但し、加減速レートα
が、ランプ状に増加、減小して、予め決められた値に達
すると、それ以上に加減速レートαが増加、減小しない
ように、加減速レートにはリミッタが付与される。
【0017】図2に、圧延機速度指令値MRH、加減速
レートα、加減速レートの変化幅βの変化の様子を模式
的に示す。図2及び(1)、(2)式から明らかなよう
に、変化幅βの値が小さければ小さい程、圧延機速度指
令値MRHを滑らかに変化させることができ、張力変動
の要因とはなり難い。しかしながら、変化幅βを小さく
し過ぎると、加減速レートαが所定の値に達するまでの
時間が掛かり過ぎてしまう。もし、巻取り、巻戻し装置
のトルク制御において、加減速補償が理想的に行われて
いたとすれば、加減速時の張力変動は生じない筈であ
る。そうした場合においては、設備的な制約の範囲で、
できるだけ急峻に圧延機速度を加減速できれば、設備能
力を向上させることができる。従って、張力変動さえ生
じなければ、変化幅βを大きくしてもかまわない。
【0018】そこで、本発明では、加減速レートの変化
幅βを、次式のように張力偏差を用いて補償するように
している。
【0019】 βi =β0 (1−|Tref −Tfbi |/Tref ) …(3)
【0020】但しβi は、時刻t=iでの加減速レート
変化幅、β0 は初期値、Tfbi は、時刻t=iでの張
力検出値、Tref は張力基準値である。
【0021】(3)式から、張力基準値Tref と張力検
出値Tfbとの間に生じた偏差に応じて加減速レートの
変化幅βが修正され、張力変動を抑制する圧延機速度指
令値のパターンを生成することができる。
【0022】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0023】本実施例は、図3に示す如く、一対のリー
ル20を備えた巻取り、巻戻し装置の間に1台の圧延機
22が設けられた単スタンドのリバース圧延機に本発明
を適用したものである。
【0024】前記圧延機22には、そのワークロール2
4を駆動するための圧延機モータ26と、該圧延機モー
タ26に流れる電流を制御するための、例えばサイリス
タを用いた電流制御器28と、前記圧延機モータ26の
端子電圧を制御するための圧延機速度調節器30と、該
圧延機速度調節器30に圧延機速度指令値MRHを与え
る速度パターン発生器32が備えられている。
【0025】前記リール20には、ぞれぞれリールモー
タ40と、該リールモータ40に流れる電流を制御する
ための、例えばサイリスタを用いた電流制御器42と、
前記リールモータ40に流れる電流を検出するための電
流検出器44と、該電流検出器44によって検出される
電流値Ifbが目標値(リール電流基準値Iref )とな
るように前記電流制御器42を制御するリール電流調節
器46と、該リール電流調節器46に目標値として与え
られるリール電流基準値Iref を計算するリール電流基
準演算器48とが備えられている。
【0026】図において、50は張力検出器、52はガ
イドロールである。
【0027】以下、実施例の作用を説明する。
【0028】オペレータからの加減速指令によって、速
度パターン発生器32によりMRHの加減速速度パター
ンが生成されるが、このとき、ラインに設置された張力
検出器50からの巻取り、巻戻し張力検出値Tfbと、
予め与えられている張力基準値Tref を用いて、本発明
により加減速レート変化幅βの補正を行いつつ、圧延機
速度指令値MRHを変化させていく。この圧延機速度指
令値MRHに基づいて、圧延機速度調節器30は、圧延
機速度がこれと一致するように、圧延機モータ26の端
子電圧を制御する。
【0029】各リール制御系に設けられたリール電流基
準演算器48は、各リールの張力基準値Tref とコイル
径Dから、各リール張力が張力基準値Tref と一致する
ようなリールモータ電流基準値Iref を演算し、この電
流基準値Iref に基づいて、リール電流調節器46がリ
ールモータ電流を制御する。
【0030】なお、前記実施例においては、本発明が、
単スタンドのリバース圧延機に適用されていたが、本発
明の適用範囲はこれに限定されず、複数スタンドを有す
る多段圧延機にも同様に適用できることは明らかであ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、加減速時の巻取り、巻
戻し張力検出値と張力基準値の偏差により、圧延機速度
指令の加減速レートの変化幅が補正されるため、時定数
が小さく、しかも加減速時の張力変動を生じない適切な
圧延機加減速パターンを生成することができ、加減速時
でも、巻取り、巻戻し張力を一定に制御することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧延機速度パターン発生機構の例を示す
ブロック線図
【図2】圧延機速度指令値の速度パターンの例を示す線
【図3】本発明が採用された単スタンド圧延設備の実施
例の構成を示すブロック線図
【符号の説明】
10…ランプフィルタ 12…一次遅れ要素 20…リール 22…圧延機 24…ワークロール 26…圧延機モータ 28、42…電流制御器 30…圧延機速度調節器 32…速度パターン発生器 MRH…圧延機速度指令値 α…加減速レート β…変化幅 40…リールモータ 44…電流検出器 46…リール電流調節器 48…リール電流基準演算器 Tref …張力基準値 50…張力検出器 Tfb…張力検出値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取り装置や巻戻し装置を有し、圧延機の
    目標速度変更時に、一次遅れ要素を付加して、所定の加
    減速レートで速度指令値を変化させるようにした圧延機
    の加減速制御方法において、 巻取り、巻戻しの張力偏差に応じて、前記加減速レート
    の変化率を補正することにより、 加減速時でも、巻取り、巻戻し張力を一定に制御するこ
    とを特徴とする圧延機の加減速制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記張力偏差が大きい
    時は、前記加減速レートの変化率を小とすることを特徴
    とする圧延機の加減速制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111451316A (zh) * 2020-04-14 2020-07-28 山东钢铁集团日照有限公司 一种防止薄规格冷轧钢卷塌卷的控制方法
JP2020168637A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 株式会社神戸製鋼所 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020168637A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 株式会社神戸製鋼所 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延機
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CN111451316B (zh) * 2020-04-14 2021-09-21 山东钢铁集团日照有限公司 一种防止薄规格冷轧钢卷塌卷的控制方法

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