JPH08323220A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH08323220A
JPH08323220A JP15533395A JP15533395A JPH08323220A JP H08323220 A JPH08323220 A JP H08323220A JP 15533395 A JP15533395 A JP 15533395A JP 15533395 A JP15533395 A JP 15533395A JP H08323220 A JPH08323220 A JP H08323220A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被洗浄物を効率よく綺麗に洗浄すること。 【構成】 内側に被洗浄物である穀物91を収容するた
めの空洞部92dを有しこの空洞部92dの下部がじょ
うご状の下部壁92cを形成しこの下部壁92cの最下
端に排出口113を設けて成る洗浄容器92と、排出口
113と連通する吸込口95を有しこの吸込口95から
洗浄容器92内の穀物91を吸込みこれら吸い込んだ穀
物91を洗浄容器92内に吐出する第1吐出口96aを
有する穀物91の移送管94と、この移送管94の管壁
に設けられ空気が溶解又は分散する高圧水を移送管94
内に向かって穀物91の移送方向に噴射してこの噴射し
た高圧水によって穀物91に移送力を付与する噴射口9
9と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、米、麦、濾過装置に
おける濾材等の粒状物、又は布等を洗浄する洗浄装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粒状物の洗浄装置の一例が特公昭
54−8740号公報(特願昭50−148749)に
開示されている。この洗浄器は、図6に示すように、洗
浄容器2内に米等の粒状物4を入れ、液圧ポンプ9を運
転して粒状物4と液気混合体を連絡管5を通して循環流
動させ、これによって粒状物4を洗浄する。液気混合装
置8は、液体の流入側管10と噴射側管11との間に空
気導入部を形成するものであり、噴射側管11内へ空気
導入管7を開口させた構成である。
【0003】この洗浄器によると、被洗浄物4が洗浄容
器2の下端部から液気混合体の流動作用によって連絡管
5の吸込口6に吸い込まれ、連絡管5の中で清水、気泡
と混合して排出口3へ上昇しつつその流動作用と気泡が
作用して粒状物4が洗浄され、又は、排出口3から清水
と共に洗浄容器2へ落下する際に粒状物4が衝突を受け
て洗浄される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の洗浄器で
は、米等の粒状物4が連絡管5の中で清水や気泡と混合
して排出口3へ上昇しつつその流動作用と気泡が作用し
て粒状物4が洗浄され、又は、排出口3から清水と共に
洗浄容器2へ落下する際に粒状物4が衝突を受けて洗浄
される。しかし、米、麦、或いは濾材等の粒状物4の表
面は、一般的に多数の微細な凹凸(例えば梨地状の凹
凸)を有しており、このような多数の微小な凹部の底面
は、粒状物4の互いの接触では触れ合うことがなく、従
って、このような多数の微小な凹部の底面に付着する汚
れは、上記従来の洗浄器では完全に落とすことができな
いものである。そして、上記公報には、気泡の作用によ
る洗浄作用も有していると記載されているが、上記気泡
は、空気導入管7より吸い込まれて清水に混合された常
圧の空気によって形成されたものであるから比較的大き
い気泡である。そして、このような比較的大きい気泡で
は、連絡管5内を移動する際にぶつかって集合し易く、
従って、粒状物4の一部がこの大きな気泡内に入ると清
水との接触が阻まれ、清水との接触時間が短縮されるこ
ととなる。つまり、この気泡は、一方では清水と粒状物
とを混ぜ合うという混合作用により洗浄作用を発揮する
が、他方では互いに集合して大きくなった気泡によって
粒状物と清水との接触時間を短縮させる結果、洗浄作用
の低下をきたすという問題も備えている。
【0005】そして、上記従来の洗浄器では、図6に示
すように、空気を吸入する空気導入管7を設けてあるの
で、液圧ポンプ9から吐出される噴射流の噴射力が、こ
の空気導入管7から吸入される空気によって低下すると
いう問題がある。
【0006】また、図6に現れているように、噴射側管
11の途中に空気導入管7を設けてあり、そして、この
空気導入管7から空気を吸入することができるように噴
射側管11の内径を流入側管10の内径よりも大きくす
る必要があることより、流入側管10から出る噴射流
は、この噴射側管11内で膨張し、この膨張によって噴
射速度が低下する。このように、噴射速度が低下すると
その低下した分だけ吸込口6より粒状物4を吸込む力が
低下する。つまり、図6に示す従来の洗浄器では、流入
側管10から出る噴射流によって得られる吸込力の全て
の力を利用することができないという問題がある。
【0007】従って、上記吸込力の低下によって粒状物
4の移送効率が低下し、これによって移送時間の延長、
エネルギ効率の低下を招くという問題がある。
【0008】本発明は、被洗浄物を効率よく綺麗に洗浄
することができる洗浄装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の洗浄装置
は、内側に下記移送管内を移送可能な粒状又は可撓性の
被洗浄物を収容するための空洞部を有する洗浄容器と、
吸込口を有しこの吸込口から上記洗浄容器内の上記被洗
浄物を吸込みこれら吸い込んだ上記被洗浄物を上記洗浄
容器内に吐出する吐出口を有する上記被洗浄物の移送管
と、気体が溶解又は分散する高圧液体を上記移送管内に
向かって上記被洗浄物の移送方向に噴射してこの噴射し
た上記高圧液体によって上記被洗浄物に移送力を付与す
る噴射口と、を具備することを特徴とするものである。
【0010】第2の発明の洗浄装置は、内側に下記移送
管内を移送可能な粒状又は可撓性の被洗浄物を収容する
ための空洞部を有しこの空洞部の下部が下端に接近する
に従って狭まるように下面を形成しこの下面の最下端に
排出口を設けて成る洗浄容器と、上記排出口と連通する
吸込口を有しこの吸込口から上記洗浄容器内の上記被洗
浄物を吸込みこれら吸い込んだ上記被洗浄物を上記洗浄
容器内に吐出する吐出口を有する上記被洗浄物の移送管
と、この移送管の管壁に設けられ気体が溶解又は分散す
る高圧液体を上記移送管内に向かって上記被洗浄物の移
送方向に噴射してこの噴射した上記高圧液体によって上
記被洗浄物に移送力を付与する噴射口と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0011】第3の発明は、第1又は第2の発明の洗浄
装置において、上記噴射口を、上記吸込口内の位置又は
その近傍位置に設けた構成としたことを特徴とするもの
である。
【0012】第4の発明は、第1、第2又は第3の発明
の洗浄装置において、上記移送管の上記吐出口が、上記
洗浄容器内に向かって開口する洗浄位置と上記洗浄容器
内以外の所定の排出位置に向かって開口する排出位置と
の間で切換自在に設けた構成としたことを特徴とするも
のである。
【0013】第5の発明は、第1、第2、第3又は第4
の発明の洗浄装置において、上記気体が溶解又は分散す
る高圧液体を、液体を吸い込む第1の吸込口、及びこの
第1の吸込口より吸い込んだ液体を吐出する第1の吐出
口を有する第1のポンプと、第1の吐出口より吐出され
る液体を吸い込む第2の吸込口、及びこの第2の吸込口
より吸い込んだ液体を吐出して送出する第2の吐出口を
有する第2のポンプと、第2の吸込口に気体を流入させ
るための気体流入手段と、を具備する気液混合装置によ
り製造することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】第1乃至第5の各発明によると、噴射口より高
圧液体を移送管内に向かってこの移送管の被洗浄物の移
送方向に噴射することにより、移送管の吸込口側に負圧
力を発生させることができ、この負圧力によって吸込口
から被洗浄物を吸い込んでそれら吸い込んだ被洗浄物を
吐出口側に突走させて吐出口より吐出することができ
る。この吐出口より吐出された被洗浄物は、洗浄容器内
に戻る。このように、被洗浄物どうしの接触、被洗浄物
と移送管の内壁面との衝突、及び洗浄容器内への落下に
よる衝撃により、被洗浄物の表面に付着する汚れを落と
すことができ、この汚れを液体で洗い流すことができ
る。
【0015】そして、液体内には多量の気体を溶解又は
分散させているので、この高圧液体をその高圧よりも低
い例えば大気圧に戻すとその液体中に多量の微細な気泡
が発生し、この多量の微細な気泡の働き、例えば気泡が
破裂する際に発生する超音波により被洗浄物を洗浄する
ことができる。そして、微細な気泡は互いに接触し難
く、従って、微細な気泡はぶつかり合って集合して大き
な気泡になり難いから超音波により振動を継続的に得る
ことができる。なお、この高圧液体には、気体が溶解又
は分散しているので、噴射流によるキャビテーションを
解消することができる。
【0016】第2の発明によると、移送管の管壁に噴射
口を直に設けてあるので、この噴射口から噴射する高圧
液体を移送管内に直接噴射することができる。これによ
り、噴射口から出る噴射流の巻き込み力によって得られ
る吸込力の全ての力を利用することができる。つまり、
この吸込力によって洗浄容器内に収容されている被洗浄
物を吸込口から吸い込んで移送管を通して移送すること
ができる。
【0017】第3の発明によると、噴射口が移送管の吸
込口内の位置又はその近傍位置にあると、噴射口から噴
射される噴射流により発生する負圧力を移送管の吸込口
内に強力に作用させることができ、これによって、洗浄
容器内の被洗浄物を移送管内に強力に吸込むことができ
る。
【0018】第4の発明によると、被洗浄物を洗浄する
ときは、吐出管の吐出口を洗浄容器内に向かって開口す
る洗浄位置にする。これにより、洗浄容器内に収容され
ている被洗浄物を移送管を通して取り出して再び洗浄容
器内に自動的に戻すという循環動作を繰り返して行うこ
とができ、被洗浄物を洗浄することができる。そして、
被洗浄物を洗浄容器から取り出すときは、移送管の吐出
口を洗浄容器内以外の所定の排出位置に向かって開口す
る排出位置にする。これにより、洗浄容器内に収容され
ている被洗浄物を移送管を通して取り出して所定の排出
位置に排出することができる。
【0019】第5の発明によると、第1のポンプ及び第
2のポンプを駆動すると、第1のポンプが、液体を第1
の吸込口より吸込んで第1の吐出口から吐出し、第2の
ポンプが、第1の吐出口より吐出された液体を第2の吸
込口より吸込んで第2の吐出口から吐出する。気体流入
手段は、第2の吸込口に気体を流入させることができ
る。これにより、第2のポンプ内に気体を流入させるこ
とができる。その結果、第2のポンプは、気体が混入す
る液体を所定の高圧力下でインペラにより攪拌すること
ができるので、気体を液体に溶解及び分散させることが
できる。
【0020】
【実施例】本発明に係る洗浄装置の第1実施例を各図を
参照して説明する。この実施例の洗浄装置は、図1に示
す例えば被洗浄物91である米、麦、濾過装置における
濾材等の粒状物、又は布等を図1に示す洗浄容器92に
投入し、この洗浄容器92内の被洗浄物91を移送管9
4の吸込口95から吸い込んで洗浄しながら元の洗浄容
器92に移送することを繰り返し行うことができる装置
である。そして、この被洗浄物91に移送力を付与する
のが気液混合装置90である。
【0021】洗浄容器92は、図1に示すように、中央
部に設けられている円筒状の周壁92aと、この周壁9
2aの上側開口部を閉塞する上部壁92bと、周壁92
aの下側開口部を閉塞する下部壁92cと、を備えてお
り、内側に被洗浄物を収容することができる空洞部92
dを有している。上部壁92bには、被洗浄物91を洗
浄容器92に投入する為の投入口110と、移送管94
の第1吐出口96aと連通する供給口111と、洗浄容
器92内の水をオーバーフローさせるための溢水口11
2と、を有している。下部壁92cは、じょうご状に形
成してあり、最下端に排出口113を設けてある。この
排出口113には、この排出口113を開閉するための
第1電磁式バルブ114を設けてある。そして、下部壁
92cの内側には、排水口を形成する排水具117を2
つ設けてあり、各排水具117には、水を通して被洗浄
物91を通過させないようにする網、スクリーン等の濾
過部材を設けてある。この2つの排水具117は、排水
管118を介して吸込み管36と接続している。この吸
込み管36は、気液混合装置90の第1のポンプ31の
第1の吸込口35と接続している。
【0022】移送管94は、図1に示すように、第1電
磁式バルブ114を介して排出口113と連通する吸込
口95を有するL字状部119を備えており、このL字
状部119の他方の開口部(流出口120)が本体部1
21の一方の開口部と接続している。本体部121の他
方の開口部は、T字状部122の下側開口部と接続して
いる。このT字状部122の左側開口部は、移送管94
の第1吐出口96aであり、この第1吐出口96aは洗
浄容器92の供給口111と接続している。この第1吐
出口96aには、第1吐出口96aを開閉するための第
2電磁式バルブ115を設けてある。そして、T字状部
122の右側開口部も移送管94の第2吐出口96bで
あり、この第2吐出口96bは被洗浄物91と水とを分
離するための分離装置123に向かって開口している。
この第2吐出口96bには、第2吐出口96bを開閉す
るための第3電磁式バルブ116を設けてある。なお、
この分離装置123は、水を通して被洗浄物91を通過
させないようにする網、スクリーン等の濾過部材123
aを設けたものである。
【0023】また、図1に示すように、移送管94のL
字状部119には、噴射口99を設けてある。この噴射
口99の中心軸線は、このL字状部119の流出口12
0の中心軸線と略一致しており、この噴射口99には後
述する気液混合装置90の吐出管46が接続している。
【0024】気液混合装置90は、図1に示すように、
第1のポンプ31、第2のポンプ32、減圧装置33、
気体流入手段34を備えている。第1のポンプ31は、
渦巻きポンプである。ただし、渦巻きポンプに限定する
ものではなく、これ以外のポンプを使用することができ
る。要は、吸い込んだ水にエネルギを与える機能を有
し、第1のポンプ31と連通する第2のポンプ32内の
圧力を所定の圧力に上昇させることができるものであれ
ばよい。なお、図には示さないが、第1のポンプ31
は、モータと連結しており、このモータによって回転駆
動される。そして、図1に示すように、第1のポンプ3
1の第1の吸込口35には、吸込み管36の一端が接続
しており、吸込み管36の他端が清水28中に漬かって
いる。第1のポンプ31の第1の吐出口37と第2のポ
ンプ32の第2の吸込口9538とは、連通管39、4
0及びT字型接続管41を介して連通している。
【0025】第2のポンプ32は、渦巻きポンプであ
る。ただし、渦巻きポンプに限定するものではなく、こ
れ以外のポンプを使用することができる。要は、吸い込
んだ水にエネルギを与える機能と、内側に流入する水と
空気とを攪拌することができる機能とを備えるものであ
ればよい。なお、図には示さないが、第2のポンプ32
は、モータと連結しており、このモータによって回転駆
動される。そして、図1に示すように、第2のポンプ3
2の第2の吐出口42は、連通管43、44及びT字型
接続管45を介して減圧装置33の入口と連通してい
る。
【0026】減圧装置33は、減圧弁であり、入口から
流入した空気が溶解及び分散されている高圧の水を所望
の高圧に減圧して出口から排出する。この減圧装置33
の出口から排出された所定の高圧の水は、吐出管46を
通って噴射口99から噴射されて噴射流となり、L字状
部119の流出口120に向かって突走する。この減圧
装置33は、噴射口99から噴射される噴射流の速度を
適切な速度に調節することができ、この適切な速度に調
節された噴流によって被洗浄物91に移送力を付与する
ことができる。また、この減圧装置33は、第2のポン
プ32の吐出口42の圧力の低下を防止することがで
き、その圧力低下を防止した分だけ空気を清水28に多
く溶解及び分散させることができる。ただし、必要に応
じて減圧装置33を省略することができる。
【0027】気体流入手段34は、図1に示すようにイ
ンジェクタ13を備えている。インジェクタ13は、図
5に示すものである。インジェクタ13は、ノズル14
の入口17に連通管47の一端が接続されており、この
連通管47の他端がT字型接続管45の1つの開口部と
接続している。そして、インジェクタ13の吹き出し部
15の出口20には、連通管48の一端が接続してお
り、連通管48の他端がT字型接続管41の1つの開口
部と接続している。更に、インジェクタ13の空気取り
入れ口16には連通管49が接続しており、この連通管
49にはバルブ50を設けてある。このバルブ50の他
方の開口部は大気に開放している。なお、図5に示す1
8はノズル孔、19は吹き出し孔、21は空洞部であ
る。
【0028】図1に示す51、51は、圧力計であり、
各連通管40、44内の圧力を測定するためのものであ
る。
【0029】次に、上記構成の洗浄装置を使用して被洗
浄物である穀物91を洗浄する手順を説明する。この洗
浄装置を洗浄運転にセットするために、まず、図1に示
す第3電磁式バルブ116を閉にして、第1電磁式バル
ブ114と第2電磁式バルブ115を開にする。そし
て、洗浄容器92の投入口110の蓋を開けて洗浄前の
穀物91をこの投入口110から投入する。次に、気液
混合装置90を駆動して空気を溶解及び分散させた水を
製造して噴射口99より噴射させる。つまり、第1のポ
ンプ31及び第2のポンプ32を回転駆動させると、第
1のポンプ31が、清水28を第1の吸込口35より吸
込んで第1の吐出口37から吐出し、第2のポンプ32
が、第1の吐出口37より吐出された水を第2の吸込口
38より吸込んで第2の吐出口42から吐出する。第2
の吐出口42より吐出された水の一部は、連通管44を
通って減圧装置33に流入し、減圧装置33により所定
の高圧に減圧されて吐出管46から吐出する。一方、第
2の吐出口42より吐出された水の一部は、T字型接続
管45により分岐されてインジェクタ13を通り、イン
ジェクタ13を通過した水は、T字型接続管41に流入
して第1の吐出口37より吐出される水と合流して再び
第2の吸込口38に流入する。このようにインジェクタ
13に水が流れた状態でインジェクタ13のバルブ50
を開放する。すると、インジェクタ13のノズル孔18
を通って空洞部21に噴射された水が空気取り入れ口1
6より空気を引き込んで巻き込むことができ、この空気
を巻き込んだ水を吹き出し孔19を通って出口20から
噴出することができる。
【0030】この状態で、第1の吐出口37と第2の吐
出口42間の流路内の水の圧力を、第1のポンプ31と
第2のポンプ32によって高圧力に上昇させることがで
きる。そして、その高圧下において空気の混入した水
を、第2のポンプ32内でそのインペラの回転により攪
拌することができるので、多量の空気を水に溶解及び分
散させることができる。
【0031】そして、このように高圧下で空気を溶解等
させた水を、減圧装置33により所定の高圧に減圧して
移送管94内に噴射することができる。
【0032】次に、移送管94内に噴射された高圧水が
穀物91を吸い込んで移送する作用を説明する。減圧装
置33から噴出する空気の溶解等する高圧水は、L字状
部119の流出口120に向かって噴射し、この噴射流
は移送管94の本体部121内を突走し、これによっ
て、移送管94のL字状部119の吸込口95側に強力
な負圧力を発生させることができる。この負圧力によっ
て吸込口95から被洗浄物の穀物91を吸い込んでそれ
ら吸い込んだ穀物91をL字状部119、本体部12
1、第1吐出口(T字状部122の左側開口部)96
a、及び供給口111を通して洗浄容器92内に吐出す
ることができる。このようにして、洗浄容器92内に投
入されている穀物91を移送管94を通して再び元の洗
浄容器92内に連続して移送することができる。そし
て、移送管94内には図1に示すように穀物91が引っ
掛かる障害となる突起等が設けられていないので、穀物
91を傷付けたり、破損させること無くスムースに移送
することができる。
【0033】そして、洗浄容器92内に溜まった清水2
8は、2つの排水具117、排水管118、及び吸込み
管36を通って第1のポンプ31の第1の吸込口35に
吸い込まれる。これによって、洗浄容器92内の清水2
8が溢れないようにしているが、洗浄容器92内の清水
28の排水に支障があっても溢水口112から清水28
をオーバーフローさせることができる。
【0034】次に、被洗浄物である米等の穀物91を洗
浄することができる理由を説明する。まず、穀物91が
移送管94内を移動する際に、穀物91どうしの接触、
穀物91と移送管94の内壁面との衝突、及び穀物91
が洗浄容器92内に落下する際の衝撃により、穀物91
の表面に付着する汚れを落とすことができ、この汚れを
清水28で洗い流すことができる。
【0035】そして、移送管94内に噴射するは清水2
8は高圧であるので、清水28内に多量の空気を溶解又
は分散させることができる。そして、移送管94内の圧
力は略大気圧であるので、この高圧水が移送管94内を
移動する際にはこの高圧水中に多量の微細な気泡が発生
し、この多量の微細な気泡の働き、例えば気泡が破裂す
る際に発生する超音波により穀物91を洗浄することが
できる。そして、微細な気泡は互いに接触し難く、従っ
て、微細な気泡が集合して大きな気泡になり難く、よっ
て、穀物91が移送管94を移動する間は継続して気泡
の破裂により超音波を発生させることができる。
【0036】また、穀物91の表面には、多数の微細な
凹凸があり、これら凹部の底面に付着する汚れは穀物9
1どうしの衝突や衝撃だけでは洗浄することができない
が、上記超音波振動によって綺麗に落とすことができ
る。
【0037】また、移送管94は、図1に示すように、
吸込口95、吐出口96a、及び噴射口99を有するの
みで、図6に示す従来の洗浄器のように噴射側管11内
と大気とを連通する空気導入管7を設ける必要がないの
で、穀物91を吸い込む吸込力が低下することがない。
更に、高圧水を移送管94の管壁に設けた噴射口99よ
り移送管94内に直接噴射することができる構成である
ので、この高圧水の噴射流の噴射速度が図6に示す従来
のように低下することがなく、従って、噴射口99から
出る噴射流によって得られる吸込力の全ての力を利用す
ることができる。
【0038】そして、高圧水に空気を溶解又は分散させ
ているので、キャビテーションの発生を防止することが
でき、これにより、この高圧水が通る移送管94の損傷
や騒音を防止することができ、及びエネルギの有効利用
を図ることができる。
【0039】上記のようにして穀物91を洗浄容器92
から取り出して移送管94を通して再び元の洗浄容器9
2に戻すことを所定回数繰り返すことにより洗浄が終了
する。次に、洗浄容器92及び移送管94内に収容され
ている洗浄済みの穀物91を取り出して例えば別の取り
出し容器に移す手順を説明する。この洗浄装置を排出運
転にセットするために、まず、図1に示す第1のポンプ
31及び第2のポンプ32の回転を停止させて穀物91
の移送を停止させる。そして、第1電磁式バルブ114
と第3電磁式バルブ116を開にして、第2電磁式バル
ブ115を閉にする。次に、第1のポンプ31及び第2
のポンプ32を回転駆動させて空気を溶解及び分散させ
た水を噴射口99より噴射させる。これにより、上記と
同様に移送管94のL字状部119の吸込口95側に強
力な負圧力を発生させることができ、この負圧力によっ
て吸込口95から洗浄済みの穀物91を吸い込んでそれ
ら吸い込んだ穀物91をL字状部119、本体部12
1、及び第2吐出口(T字状部122の右側開口部)9
6bを通して分離装置123上に連続して移送すること
ができる。分離装置123は、清水28を通過させて下
方に設けた排水口124より排水することができ、穀物
91はこの分離装置123の濾過部材123aの表面に
沿って移送して右下方に設けた取り出し容器(図示せ
ず)内に供給することができる。このようにして、洗浄
済みの穀物91を取り出し容器に取り出すことができ
る。
【0040】上記洗浄装置によると、第1、第2、第3
の各電磁式バルブ114、115、116を上記のよう
に開又は閉にすることにより、洗浄運転又は排出運転を
行うことができるし、各運転に簡単に切換えることがで
きる。
【0041】第2実施例を図2を参照して説明する。第
2実施例と第1実施例とが相違しているところは、第1
実施例では、図1に示すように噴射口99をL字状部1
19に設け、噴射流がL字状部119の流出口120に
向かう構成としたが、第2実施例では、図2に示すよう
に吐出管46を洗浄容器92内に導入し、この吐出管4
6の先端に設けた噴射口99を洗浄容器92の排出口1
13に向かわせて設け、噴射流が排出口113に向かう
構成としたところである。これ以外は第1実施例と同等
であり、同等部分は同一の図面符号で示し詳細な説明を
省略する。なお、気液混合装置90は省略してある。
【0042】この実施例の洗浄装置によると、噴射口9
9を洗浄容器92内に設けてあるので、噴射流によって
移送されるべき穀物91が噴射口99の前方位置に吸込
力及び自重により順次移動し易く、従って、穀物91を
滞りなく移送することができる。これによって、穀物9
1を効率よく洗浄することができる。
【0043】第3実施例の洗浄装置は、図3に示す洗浄
容器125を備えている。この洗浄容器125は、中央
部に設けられている円筒状の周壁125aと、この周壁
125aの上側開口部を閉塞する上部壁125bと、周
壁125aの下側開口部を閉塞する下部壁125cと、
を備えており、内側に被洗浄物91を収容することがで
きる空洞部125dを有している。上部壁125bに
は、投入口110と、吐出管127が挿通されている挿
通孔128と、洗浄容器125内の水をオーバーフロー
させるための溢水口112と、を有している。下部壁1
25cは、じょうご状に形成してあり、最下端には噴射
口126がこの洗浄容器125の内側に向かうようにし
て設けられている。この噴射口126には、第1実施例
と同様に吐出管46が接続しており、この吐出管46に
は図には示さないが気液混合装置90が接続している。
そして、下部壁125cの内側には、第1実施例と同等
の排水口を形成する排水具117を2つ設けてあり、こ
の2つの排水具117は、排水管118を介して吸込み
管36と接続している。この吸込み管36は、気液混合
装置の第1のポンプ31の第1の吸込口35と接続して
いる。
【0044】移送管129は、図3に示すように、洗浄
容器125内に設けられている直管の本体部130を有
している。この本体部130は、鉛直方向に配置されて
おり、下端に吸込口131を設けてあり、この吸込口1
31は噴射口126と所定の間隔を隔てて向かい合って
いる。本体部130の上端は、T字状部122の下側開
口部と接続している。このT字状部122の左側開口部
は、移送管129の第1吐出口96aであり、この第1
吐出口96aは洗浄容器125内で開口している。この
第1吐出口96aには、第1吐出口96aを開閉するた
めの第2電磁式バルブ115を設けてある。そして、T
字状部122の右側開口部は、吐出管127と接続して
いる。この吐出管127は、洗浄容器125の上部壁1
25bに設けられている挿通孔128を通って外側に突
出しており、この吐出管127の先端開口部が第2吐出
口96bである。この第2吐出口96bは被洗浄物91
と水とを分離するための分離装置123に向かって開口
している。この第2吐出口96bには、第2吐出口96
bを開閉するための第3電磁式バルブ116を設けてあ
る。なお、この分離装置123は、第1実施例と同等の
ものである。
【0045】この実施例の洗浄装置によると、移送管1
29を洗浄容器125の内側に収容することができるの
で設置スペースを少なくすることができる。洗浄運転を
する場合は、第2電磁式バルブ115を開にして、第3
電磁式バルブ116を閉にする。排出運転をする場合
は、第2電磁式バルブ115を閉にして、第3電磁式バ
ルブ116を開にする。
【0046】また、噴射口126を洗浄容器125内に
向かって開口させているので、噴射流によって移送され
るべき穀物91が噴射口126の前方位置に順次移動し
易く、従って、穀物91を滞りなく移送することができ
る。これによって、第2実施例と同様に穀物91を効率
よく洗浄することができる。
【0047】次に、気液混合装置の他の3つの実施例を
図4(a)〜(c)を参照して説明する。図4(a)に
示す気液混合装置102は、図1に示す第1実施例の気
液混合装置90のT字型接続管45と減圧装置33との
間に設けた連通管44の途中に第2のポンプ32と同等
のポンプ(渦巻きポンプ)53を設けたものである。こ
れ以外は第1実施例の気液混合装置90と同等である。
このポンプ53には、第2のポンプ32の第2の吐出口
42から吐出される空気の溶解等された高圧水が供給さ
れ、この供給された高圧水をこのポンプ53によって第
1実施例よりも更に高圧にすることができる。これによ
り、減圧装置33の二次側圧力を調節することによりこ
の減圧装置33から吐出される水の圧力を第1実施例よ
りも高めることができ、これにより空気の溶解等する極
めて高圧の水を移送管94内に噴射させることができ
る。その結果、穀物91の移送能力を第1実施例よりも
向上させることができる。そして、噴射速度の向上によ
り流動作用が大きくなること、及び空気の溶解量も第1
実施例よりも向上させることができるので洗浄力も向上
する。
【0048】図4(b)に示す気液混合装置103は、
図1に示す第1実施例の気液混合装置90の吸込み管3
6の途中に第1のポンプ31と同等のポンプ(渦巻きポ
ンプ)54を設けたものである。これ以外は第1実施例
と同等である。ポンプ54は、水28に漬かっている吸
込み管36を通して吸い込んだ水28を所定の水圧に上
昇させ、この加圧水を第1の吸込口35に供給する。こ
れによって、第2のポンプ32内の圧力を第1実施例の
気液混合装置90よりも上昇させることができる。従っ
て、減圧装置33の二次側圧力を調節することによりこ
の減圧装置33から吐出される空気の溶解等された水の
圧力を第1実施例よりも高めることができる。これによ
り空気の溶解等する極めて高圧の水を移送管94内に噴
射させることができ、その結果、穀物91の移送能力を
第1実施例よりも向上させることができる。そして、噴
射速度の向上により流動作用が大きくなること、及び空
気の溶解量も第1実施例よりも向上させることができる
ので洗浄力も向上する。
【0049】図4(c)に示す気液混合装置104は、
図1に示す第1実施例の気液混合装置90のT字型接続
管41と第2のポンプ32の第2の吸込口38とを連通
する連通管40の途中に第2のポンプ32と同等のポン
プ(渦巻きポンプ)55を設けたものである。これ以外
は第1実施例と同等である。この気液混合装置104に
よると、第1のポンプ31が吐出する空気の混合する水
を、ポンプ55と第2のポンプ32とによって昇圧する
ことができるので、第2のポンプ32内の圧力を第1実
施例よりも上昇させることができる。従って、減圧装置
33の二次側圧力を調節することによりこの減圧装置3
3から吐出される空気の溶解等された水の圧力を第1実
施例の気液混合装置90よりも高めることができる。こ
れにより空気の溶解等する極めて高圧の水を移送管94
内に噴射させることができ、その結果、穀物91の移送
能力を第1実施例よりも向上させることができる。そし
て、噴射速度の向上により流動作用が大きくなること、
及び空気の溶解量も第1実施例よりも向上させることが
できるので洗浄力も向上する。
【0050】ただし、上記各実施例では、本発明に係る
洗浄装置を穀物91を洗浄する用途に適用したが、穀物
91以外の例えば濾過装置における濾材等の粒状物、砂
利、石又は布等を洗浄する用途に適用することもでき
る。
【0051】そして、上記各実施例では、インジェクタ
13を使用して水28に空気を混入させる構成とした
が、インジェクタ13を設けずに、各インジェクタ13
と対応する位置を通過する水に、所定量の圧縮空気を強
制的に混入させる構成とすることができる。空気を強制
的に供給する装置として、例えばコンプレッサを使用す
ることができる。ただし、供給する空気量を調整する為
にコンプレッサの空気吐出口に流量調整弁を設ける必要
がある。
【0052】
【発明の効果】第1乃至第5の各発明によると、従来と
同様に、被洗浄物どうしの接触、被洗浄物と移送管の内
壁面との衝突、及び洗浄容器内への落下による衝撃によ
り、被洗浄物の表面に付着する汚れを落とすことがで
き、この汚れを液体で洗い流すことができる上に、気体
が溶解又は分散する高圧液体が移送管内においてその高
圧力よりも低い例えば大気圧に戻る際に、その液体中に
多量の微細な気泡が発生し、これら多量の微細な気泡が
破裂するときに生じる超音波によって粒状又は可撓性の
被洗浄物の表面に付着する汚れを従来よりも綺麗に落と
すことができる。つまり、被洗浄物の表面には、多数の
微細な凹凸があり、これら凹部の底面に付着する汚れは
被洗浄物どうしの衝突や衝撃だけでは洗浄することがで
きないが、上記超音波振動によって綺麗に落とすことが
でき、これによって、被洗浄物を従来よりも綺麗に洗浄
することができるという効果がある。
【0053】そして、図6に示す従来の洗浄器では、噴
射側管11と連通する空気導入管7を設けてあるのでこ
の空気導入管7から空気が吸い込まれる為に噴射側管1
1から噴射される噴射流の速度がその分だけ低下する
が、本発明によると、そのような空気導入管7が不要で
あるから従来のように被洗浄物を吸込口より吸込む力が
低下することがない。
【0054】このように、本発明によると、従来の洗浄
器では避けることができない吸込力の低下を確実に解消
することができ、これによって移送効率の向上、即ち、
移送時間、及び洗浄時間の短縮、エネルギ効率の向上を
図ることができるという効果がある。
【0055】第2の発明によると、高圧液体を移送管の
管壁に設けた噴射口より移送管内に直接噴射する構成で
あるので、この高圧液体の噴射流の噴射速度が従来のよ
うに低下することがなく、従って、噴射口から出る噴射
流によって得られる吸込力の全ての力を利用することが
でき、この吸引力を利用して洗浄容器内に収容されてい
る被洗浄物を吸込口から効率よく吸い込んで移送管を通
して移送することができるという効果がある。
【0056】第3の発明によると、噴射口を、移送管の
吸込口内の位置又はその近傍位置に設けた構成としたこ
とにより、噴射口から噴射される噴射流により発生する
負圧力を吸込口内に確実に作用させることができ、これ
により洗浄容器内の被洗浄物を移送管内に強力に吸込む
ことができる。その結果、移送効率が向上し、ひいては
洗浄時間を短縮することができるという効果がある。
【0057】第4の発明によると、移送管の吐出口が、
洗浄容器内に向かって開口する洗浄位置と洗浄容器内以
外の所定の排出位置に向かって開口する排出位置との間
で切換自在に設けた構成としたことにより、被洗浄物の
洗浄、及び被洗浄物を洗浄容器からの取り出しを簡単に
行うことができるという効果がある。
【0058】第5の発明によると、第1のポンプ、それ
と第2のポンプにより第2のポンプ内の圧力を所定の高
圧力にすることができ、この所定の高圧力下で気体の混
入する液体を第2のポンプのインペラによって攪拌する
構成である。従って、気体を液体に溶解させるための例
えば圧力タンクが不要であるのでこの洗浄装置全体の嵩
を小さくすることができると共に、構造が簡単であり、
これによって、設置スペースを狭くすることができる
し、この洗浄装置の費用の低減を図ることができるとい
う効果がある。そして、気体の混入する液体を攪拌する
第2のポンプ内の圧力を、第1のポンプによって所望の
圧力に上げることができ、これによって比較的多量の気
体を液体に溶解又は分散させることができる。これによ
り、気体を溶解又は分散させた液体を例えば大気圧に戻
すと、比較的多量の微細な気泡を発生させることがで
き、その結果、高い洗浄効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る洗浄装置を示す正
面図である。
【図2】同発明の第2実施例に係る洗浄装置を示す正面
図である。
【図3】同発明の第3実施例に係る洗浄装置を示す正面
図である。
【図4】(a)、(b)、(c)は同発明に係る洗浄装
置の気液混合装置の他の実施例を示す正面図である。
【図5】同発明の第1実施例のインジェクタの拡大断面
図である。
【図6】従来の洗浄器の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
28 清水 31 第1のポンプ 32 第2のポンプ 33 減圧装置 34 気体流入手段 35 第1の吸込口 37 第1の吐出口 38 第2の吸込口 42 第2の吐出口 90 気液混合装置 91 穀物 94 移送管 95 吸込口 96a 第1吐出口 96b 第2吐出口 99 噴射口 92 洗浄容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に下記移送管内を移送可能な粒状又
    は可撓性の被洗浄物を収容するための空洞部を有する洗
    浄容器と、吸込口を有しこの吸込口から上記洗浄容器内
    の上記被洗浄物を吸込みこれら吸い込んだ上記被洗浄物
    を上記洗浄容器内に吐出する吐出口を有する上記被洗浄
    物の移送管と、気体が溶解又は分散する高圧液体を上記
    移送管内に向かって上記被洗浄物の移送方向に噴射して
    この噴射した上記高圧液体によって上記被洗浄物に移送
    力を付与する噴射口と、を具備することを特徴とする洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 内側に下記移送管内を移送可能な粒状又
    は可撓性の被洗浄物を収容するための空洞部を有しこの
    空洞部の下部が下端に接近するに従って狭まるように下
    面を形成しこの下面の最下端に排出口を設けて成る洗浄
    容器と、上記排出口と連通する吸込口を有しこの吸込口
    から上記洗浄容器内の上記被洗浄物を吸込みこれら吸い
    込んだ上記被洗浄物を上記洗浄容器内に吐出する吐出口
    を有する上記被洗浄物の移送管と、この移送管の管壁に
    設けられ気体が溶解又は分散する高圧液体を上記移送管
    内に向かって上記被洗浄物の移送方向に噴射してこの噴
    射した上記高圧液体によって上記被洗浄物に移送力を付
    与する噴射口と、を具備することを特徴とする洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の洗浄装置におい
    て、上記噴射口を、上記吸込口内の位置又はその近傍位
    置に設けた構成としたことを特徴とする洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の洗浄装置に
    おいて、上記移送管の上記吐出口が、上記洗浄容器内に
    向かって開口する洗浄位置と上記洗浄容器内以外の所定
    の排出位置に向かって開口する排出位置との間で切換自
    在に設けた構成としたことを特徴とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の洗浄装
    置において、上記気体が溶解又は分散する高圧液体を、
    液体を吸い込む第1の吸込口、及びこの第1の吸込口よ
    り吸い込んだ液体を吐出する第1の吐出口を有する第1
    のポンプと、第1の吐出口より吐出される液体を吸い込
    む第2の吸込口、及びこの第2の吸込口より吸い込んだ
    液体を吐出して送出する第2の吐出口を有する第2のポ
    ンプと、第2の吸込口に気体を流入させるための気体流
    入手段と、を具備する気液混合装置により製造すること
    を特徴とする洗浄装置。
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