JPH08323219A - 洗米方法及び洗米装置 - Google Patents

洗米方法及び洗米装置

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JPH08323219A
JPH08323219A JP13802095A JP13802095A JPH08323219A JP H08323219 A JPH08323219 A JP H08323219A JP 13802095 A JP13802095 A JP 13802095A JP 13802095 A JP13802095 A JP 13802095A JP H08323219 A JPH08323219 A JP H08323219A
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JP
Japan
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rice
water
washing
tank
washing tank
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Application number
JP13802095A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Matsumoto
好央 松本
Masami Kawasaki
雅美 川崎
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 米の水洗を行う洗米装置において、洗米槽1
3へ米を投入して槽下部から槽内へ水を噴出させた場合
に、米を巻き込んだ上下循環流を迅速に発生させ、直ち
に水洗作業を開始できるようにする。 【構成】 洗米槽13へ米を投入する前又は後に、洗米
槽13内へ少量の水を供給し、槽下部に位置付けられる
米を水洗開始前に湿潤状態にしておく。これにより、水
洗作業のため噴出される水に対して、湿潤した米が直ち
に巻き込まれるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レストラン、寿司屋、
ホテル等において大量の米を繰り返し水洗するうえで好
適に利用される洗米装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗米装置としては、洗米槽と、こ
の洗米槽の下部から槽内へ水を吹き上げて上下循環流を
生じさせる洗米用水供給手段とを有したものが知られて
いる(特開平4−277034号公報等参照)。この
種、洗米装置では、洗米槽の内部に、洗米用水供給手段
により吹き上げられる水の拡散を防止し、且つその上昇
水流の下部側において強力な吸引作用を生起させるため
に、上下両端部を開放した吹上げ管が立設保持されてい
る。そして、この吹上げ管内を上昇水流に巻き込まれた
米が上昇して管上部から洗米槽内へと吹き出され、これ
が再び吹上げ管下部で上昇水流に巻き込まれるといった
上下循環流が生じ、これによって水洗が行われるという
構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の洗米装置で
は、洗米槽へ所定量の米を投入した後、洗米用水供給手
段による水の吹き上げを開始させる手順であったので、
洗米用水供給手段が水の吹き上げを始める時点において
米は、未だ乾燥状態にある。そのため、米が、ある程度
水浸し状態になるまでの間は、吹上げ管内を吹き上げら
れる水に米が巻き込まれず、水だけが上昇する状態(上
下循環流としての空回り状態)が続くようになってい
た。即ち、暫時的に洗米が行われないため、洗米能率は
低く、また水洗作業時間や使用水量として無駄を含んだ
ものであった。
【0004】また、洗米槽へ米を投入する際において、
乾燥状態の米が洗米用水供給手段のノズルを詰まらせ
て、水洗作業に悪影響を及ぼしたり水洗不可な状態にし
たりすることがあった。また、投入の衝撃で屑米を発生
させることがあるため、これが上記のようなノズルの詰
まりを助長したり、水洗作業に係る米の歩留りを低下さ
せる原因になったりしていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、水洗作業が高能率で迅速に行え、また使用水
量の無駄を省くことができるようにすると共に、洗米用
水供給手段におけるノズル詰まりを防止し、更に屑米の
発生を防止して水洗作業に係る米の歩留り低下をも防止
できるようにした洗米方法及び洗米装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る洗米方法では、洗米槽内へ投入した米を槽下部
から槽内へ吹き上げる水流に乗せて上下循環させつつ水
洗するものであって、洗米槽内で上下循環流を発生させ
るべく槽下部から槽内への水の吹き上げを行わせる前
に、洗米槽へ投入された米の少なくとも槽下部側の部分
を予め湿潤状態にさせることを特徴としている。
【0007】なお、前記米の湿潤状態は、洗米槽内で所
定水位の溜水をつくった後に洗米槽内へ米を投入して得
るようにすることができる。また更に、前記米の湿潤状
態は、洗米槽内へ米を投入後、洗米槽内へ所定水量の給
水を行うことで得るようにすることもできる。また、本
発明に係る洗米方法では、洗米槽内へ投入した米を循環
水流に乗せて水洗するものであって、米の投入前に前記
洗米槽内に溜水をつくり、その後米の投入を行って水洗
を開始させるようにすることを特徴としている。
【0008】本発明に係る洗米装置では、洗米槽と、該
洗米槽の下部から槽内へ水を吹き上げて上下循環流を生
じさせる洗米用水供給手段とを有したものにおいて、洗
米用水供給手段により洗米槽内で上下循環流を発生させ
る前に、洗米槽へ投入された米の少なくとも槽下部側の
部分を予め湿潤状態にさせる給水制御手段が設けられて
いることを特徴としている。
【0009】
【作用】洗米槽内で上下循環流を発生させるべく槽下部
から槽内への水の吹き上げを行わせる前に、洗米槽へ投
入された米の少なくとも槽下部側の部分を予め湿潤状態
にさせるようにすれば、洗米用水供給手段から吹上げ管
内へ水を吹き上げ始める時点で、この水に対して米が直
ぐに巻き込まれるようになる。すなわち、米の投入後、
直ちに水洗作業を開始できる。
【0010】なお、米を湿潤状態にするには、洗米槽内
で所定水位の溜水をつくった後に洗米槽内へ米を投入す
る方法と、洗米槽内へ米を投入後、洗米槽内へ所定水量
の給水を行う方法とがある。一方、米の投入前に洗米槽
内に溜水をつくり、その後、米の投入を行って水洗を開
始させるようにすれば、洗米槽へ米を投入する際に、米
は、溜水への着水によって投下力をある程度吸収され、
そしてその溜水中を静かに沈下してゆくようになる。そ
のため、投入時に洗米槽の槽内壁等へ衝撃して屑米が発
生するということは殆どなくなる。
【0011】また、米が溜水中を静かに沈下するため
に、洗米用水供給手段のノズルに対して米が詰まるとい
うことも生じ難くなる。のみならず、米は洗米槽内へ投
入された時点で既に水浸し状態とされるものであるか
ら、洗米用水供給手段から吹上げ管内への水の吹き上げ
が開始された時点で、この水に対して米が直ぐに巻き込
まれるようになり、米の投入後、直ちに水洗作業が開始
されるという効果も、当然に有するものとなる。
【0012】洗米用水供給手段により上下循環流を発生
させる前に、洗米槽内へ給水させるには、洗米用水供給
手段を給水制御手段により所定タイミングで所定時間だ
け動作させるようにすればよい。なお、この洗米用水供
給手段に限らず、洗米槽の上部へ給水手段を設けておい
て、この給水手段を上記給水制御手段によって所定タイ
ミングで所定時間だけ動作させるようにすることでもよ
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は本発明に係る洗米装置1が、炊飯装置(図
示略)の内釜2を受載可能な内釜収納部3及び貯米庫4
と組み合わされて炊飯前処理装置5を構成している状況
を示している。この炊飯前処理装置5において、洗米装
置1は、貯米庫4から給米手段7を介して移送される所
定量の米を水洗した後、その洗米を内釜収納部3に受載
された内釜2内へと落下供給するようになっている。従
って、この内釜2を取り出して別途設置された炊飯装置
へセットし、炊飯を行えばよいものであり、上記炊飯前
処理装置5では、この間を利用して別の内釜2を内釜収
納部3へ載置し、米の水洗を繰り返す、というようなこ
とが可能となる。
【0014】上記給米手段7は、貯米庫4の下部から計
量装置8及び受箱9を介して洗米装置1の上部へと接続
された米送給管10と、洗米装置1の上部に設けられた
吸引ブロア11とを有しており、吸引ブロア11によっ
て発生させる負圧吸引力により、貯米庫4から所定量の
米を吸い出すようにする構成となっている。洗米装置1
は、洗米槽13と、この洗米槽13内で米を水洗する洗
米手段14と、洗米槽13内へ槽上部から水を供給する
給水手段15とを有している。
【0015】洗米槽13は、図1に示すように円筒本体
部13aに漏斗状絞り筒13bを介して下向きの垂下筒
13cが一体的に設けられ、また円筒本体部13aの上
部には上蓋17が設けられている。この上蓋17には、
上記給米手段7における米送給管10の吐出側端部10
aが接続されていると共に、吸引ブロア11がその吸引
口(図示略)を槽内へ向けるかたちで載設されている。
【0016】このような洗米槽13に対し、その槽内に
は吹上げ管18が立設されていると共に、洗米槽13の
下部には垂下筒13cを開閉可能な排米制御弁19と、
この排米制御弁19を介して槽内への給水を可能にした
洗米用水供給手段20とが設けられている。これら吹上
げ管18と、排米制御弁19における一部構成と、洗米
用水供給手段20とは、洗米槽13内で上下方向の循環
した水流を生起させるようになったもので、これによっ
て上記した洗米手段14を構成するものであるが、以
下、洗米槽13との関係において説明可能なものについ
ては、先に説明する。
【0017】吹上げ管18は、洗米槽13の絞り筒13
b内で径方向に沿って設けられた複数の支持板21によ
り、その起立状態を保持されており、管下部は、垂下筒
13cの内部へ同心状に達するようになっている。この
支持板21は、米の載り上げが不可能なほどに薄い板材
を縦向きに使用したもので、水洗作業中において洗米槽
13内を上下移動する米や水の流れに抵抗となるのを防
止すると共に、洗米を内釜2(図2参照)へ落下供給す
る際に洗米槽13内で残留米の発生を防止できるように
考慮されている。
【0018】上記垂下筒13cの内部には、屑米等は通
過させるが正粒米は不通にする選別筒22が、吹上げ管
18まわりで同心状に内嵌されている。また垂下筒13
cの周壁には、選別筒22の外側から管外方へ延びる横
引き排水管24が接続され、この横引き排水管24によ
って留水部25と連通されるようになっている。この留
水部25には排水弁26が内蔵されていると共に、この
排水弁26の作動に基づいて連通状態が開閉される排水
ホース27が接続されている。排水弁26は、常態にお
いてはバネ等の付勢手段28によって付勢される弁体2
9により、横引き排水管24内が遮断されるように構成
されている。
【0019】そして、洗米槽13における円筒本体部1
3aの槽内壁には、槽内水位を所定レベル以下に保つた
めの溢流口30が開口形成されており、この溢流口30
の槽外側には箱状を成す集水部31が設けられている。
この集水部31には、その底面側に排水口32が開口形
成されており、この排水口32を介してフロート弁33
が連結されている。また、このフロート弁33は、流下
管34を介して上記した留水部25と連通されるように
なっている。
【0020】上記フロート弁33は、排水口32と連通
した下向きの円環状弁座36を形成させるべく設けられ
た弁箱37内に、浮き玉38が上下動自在に収納された
ものである。従って、前記した給米手段7の吸引ブロア
11が作動中には、洗米槽13内を通じて集水部31が
負圧吸引されることに伴い、浮き玉38が吸い上げられ
て弁座36を閉鎖するようになり、また吸引ブロア11
の停止と共に浮き玉38が落下して弁座36を開放する
構成となっている。
【0021】上記溢流口30と排水口32との間には落
差保持堰40が設けられており、排水口32側を低レベ
ルに保持して、溢流水に強い水勢を付与できるようにな
っている。これにより、水面上に浮遊する屑米、糠、ア
ク、泡等の夾雑物を確実に排水口32へと運ぶことがで
きるものである。また、溢流口30の上側には、槽内へ
向けて突出する返水庇41(図5参照)が設けられてお
り、後述する給水手段15からの水が直接的に溢流口3
0内へ浸入するのを阻止できるようになっている。これ
により、給水手段15からの給水量を正確化できるもの
である。
【0022】なお、洗米槽13内の水位は、例えば図2
に示すように洗米槽13内へもフロート弁Fを設けてお
いて、確実な上昇制限を加えられるようにしておくのが
好適である。洗米槽13の下部に設けられた排米制御弁
19は、図3及び図4に示すように垂下筒13cに対し
てその径方向外方へ張出状態で固定された弁基盤43
と、この弁基盤43の下部で一定方向へ向けて設けられ
た複数の支持ローラ44によって当該弁基盤43の下面
に当接保持されつつ枢軸45まわりで水平揺動自在に保
持された扇状弁板46と、この弁板46を揺動駆動させ
る弁駆動部47と、弁板46の揺動を前記した排水弁2
6と連動させる連動手段48とを有している。
【0023】弁板46において枢軸45は扇形状のカナ
メ位置に位置付けられており、弁板46の円弧寄りの周
方向中央部には噴水ノズル49が貫設されている。ま
た、噴水ノズル49の一方隣(図3の右側)には米落下
口50が開口形成され、他方隣(図3の左側)は開口部
のない閉鎖部51とされている。なお、図4に示すよう
にこの弁板46と弁基盤43との摺接面間には、垂下筒
13cまわりを囲むようにしてOリング等の適宜止水構
造52が設けられている。
【0024】弁駆動部47は、弁基盤43上に固定され
たモータ53(53aはモータ軸である)により揺動ア
ーム54を水平揺動させ、この揺動アーム54から垂設
された伝動ピン55を介して、弁板46に一体的に延設
された連動杆56を揺動駆動させるように構成されてい
る。この連動杆56は、図3に示すように先端部が二股
状に形成され、この股間56aに上記伝動ピン55が係
合するようになっている。なお、この弁駆動部47は、
揺動アーム54の先端部を近接スイッチ等のセンサ58
により検出して、弁板46の切換動作状態(垂下筒13
cに対する噴水ノズル49、米落下口50、閉鎖部51
の各一致状態の選択)を制御できるようにしてある。
【0025】連動手段48は、弁板46において枢軸4
5まわりへ突設されたヒンジ部60から、リンク61及
び揺動アーム62が接続され、この揺動アーム62の先
端部が排水弁26の弁体29のスピンドル29aに設け
られたフック部63と係合するように構成されたもので
ある。従って、排米制御弁19において、弁板46が噴
水ノズル49又は米落下口50を洗米槽13の垂下筒1
3cへ一致させている場合には、排水弁26の弁体29
が横引き排水管24内を遮断し、また、排米制御弁19
において弁板46が閉鎖部51を洗米槽13の垂下筒1
3cへ一致させた場合に限り、排水弁26の弁体29が
横引き排水管24内を開放させるようになっている。
【0026】図1に示したように前記洗米手段14は、
排米制御弁19の噴水ノズル49が洗米槽13の垂下筒
13c(吹上げ管18)に一致された状況下において、
これら吹上げ管18及び噴水ノズル49と、洗米用水供
給手段20とを有して構成されるものである。吹上げ管
18及び排米制御弁19については既に説明した。
【0027】洗米用水供給手段20は、上記排米制御弁
19の弁板46に付設された噴水ノズル49に対して給
水本管65を接続したもので、この給水本管65には弁
板46の水平揺動に追従させるための蛇腹式可撓管66
が介設され、また電磁弁等より成る遠隔操作弁67が介
設されている。また、この給水本管65又は噴水ノズル
49にはエア吸引管68が接続されており、このエア吸
引管68は管端部を洗米槽13の最高水位(溢流口30
の開口下端より上)よりも上方へ位置付けるように立設
されている。
【0028】そのため、給水本管65から噴水ノズル4
9へ水を供給した場合、洗米槽13の吹上げ管18内へ
向けて気泡を巻き込んだジェット水流が吹き上げられる
ようになる。この洗米用水供給手段20の遠隔操作弁6
7は、コンピュータ、マイコン、シーケンス又は手動操
作回路等によって構成される給水制御手段(図示略)に
より、その弁開閉が制御可能になされている。
【0029】前記給水手段15は、図1に示すように洗
米槽13における上蓋17の内面中央部に設けられた噴
水部70と、この噴水部70に対して水供給を行う給水
分管71とを有している。噴水部70は、図5及び図6
に示すように上蓋17に対して固定される取付基部72
と、この取付基部72に回転自在に内嵌保持された旋回
栓体73と、この旋回栓体73に対して径方向外方へ突
設された複数本の噴水枝管74とを有している。取付基
部72、旋回栓体73及び各噴水枝管74は相互連通し
ており、旋回栓体73には更に、その真下へ位置付けら
れる吹上げ管18(図1参照)へ向けて開口する下噴出
ノズル75が設けられている。
【0030】上記各噴水枝管74の管端部は、それぞれ
旋回栓体73の回転中心から偏心した位置を起点として
洗米槽13の槽内壁へ向かうように折曲されているた
め、これら噴水枝管74から水が吹き出す(矢符X参
照)ことにより、その反動として旋回栓体73が回転す
る(矢符Y参照)ようになる。また、各噴水枝管74の
管端部は、図1に示すように洗米槽13の槽内壁に対す
る指向高さがそれぞれ異なるように設けられているた
め、洗米槽13の槽内壁に対し、広い範囲で水の噴射供
給が可能になっている。77はノズルキャップである。
【0031】このような噴水部70には、図6に示すよ
うに旋回栓体73における噴水枝管74よりも下側位置
に、吹上げ管18の上方を覆う(図1参照)傘状の反射
板78が取り付けられている。そのため、吹上げ管18
から吹き上げられる米や水等は反射板78の下側へ衝突
して跳ね返され、噴水枝管74等に対して付着残留する
ということがない。
【0032】上記給水分管71(図1参照)は、前記し
た洗米用水供給手段20の給水本管65から、分岐管8
0を介して分岐接続されたものである。81は電磁弁等
より成る遠隔操作弁である。この給水分管71には、分
岐管80又は遠隔操作弁81と一体若しくはこれらとは
別構成として、水量制御器(図示略)が設けられてい
る。
【0033】このような構成の炊飯前処理装置5におい
て、その動きを説明する。なお、当初、洗米装置1にお
ける排米制御弁19(図1及び図3参照)は、弁板46
が噴水ノズル49を洗米槽13の垂下筒13cへ一致さ
せた状態にあり、従って洗米槽13は噴水ノズル49を
除いて封底状態とされ、また排水弁26の弁体29は横
引き排水管24内を遮断するようになっている。
【0034】運転開始操作をすると、まず最初に、上記
した給水制御手段(図示略)によって洗米用水供給手段
20の遠隔操作弁67が所定時間又は所定水量の水供給
が行われる間、開弁され、図7(a)に示すように洗米
槽13内で所定水位の溜水がつくられる。そして、給米
手段7(図2参照)において計量装置8が貯米庫4から
必要量の米を受箱9へと取り出す。次に吸引ブロア11
が起動して洗米槽13内を負圧にし、受箱9内の米を洗
米槽13内へと移送する。このときフロート弁33(図
1参照)は、浮き玉38が吸引浮上されることで弁座3
2を閉鎖するようになるので、洗米槽13内へ移送され
た米が流下管34内へ落ち込むようなことはない。洗米
槽13内への米の移送が完了して吸引ブロア11が停止
すれば、フロート弁33は流下管34を開放状態にす
る。
【0035】このようにすると、図7(b)に示すよう
に洗米槽13へ投入された米の少なくとも槽下部側の部
分が予めつくられた溜水によって湿潤状態とされ、この
状態で水洗作業を待つことになる。そして、洗米用水供
給手段20の遠隔操作弁67が開弁され、いよいよ洗米
手段14としての作動が開始される。すなわち、洗米槽
13内の吹上げ管18へ向けてその真下へ位置付けられ
ている噴水ノズル49から水が勢いよく噴出される。こ
のときの水は、前記したようにエア吸引管68から吸い
込まれる気泡を巻き込んだジェット流となっている。
【0036】このような手順で水洗作業が開始されるた
め、洗米用水供給手段20(噴水ノズル49)から吹上
げ管18内への水の吹き上げが開始された時点で、この
水に対して、上記のように既に湿潤状態にある米が直ぐ
に巻き込まれるようになる(図1の矢符a参照)。すな
わち、米の投入後、直ちに水洗作業が開始されるもので
ある。
【0037】なお、水洗作業が開始された後、吹上げ管
18の上部から吹き上げられる水や米は、上記したよう
に給水手段15に設けられた反射板78に衝突し、下向
きに跳ね返される(矢符b参照)。従って、噴水部70
(噴水枝管74)等に対して米や糠等が付着残留するの
を防止できるばかりでなく、素早く米を落下させること
に伴って水洗効率を向上させる利点がある。
【0038】また、この水洗作業中に洗米槽13内の水
位が上昇し、溢流口30を越える余剰水が発生した場
合、この余剰水は、排水口32から開放状態にあるフロ
ート弁33、流下管34、留水部25を介して排水ホー
ス27へと排水されるようになり、洗米槽13内は所定
水位を保たれるようになっている。この場合、水面上に
浮遊する屑米、糠、アク、泡等の夾雑物も一緒に排水口
32へと排出される。
【0039】このような水洗作業が所定時間行われた
後、洗米用水供給手段20の遠隔操作弁67が閉弁さ
れ、排米制御弁19は閉鎖部51(図3参照)を洗米槽
13の垂下筒13cへ一致させるように弁板46の揺動
を行う。これに伴い、排水弁26の弁体29は横引き排
水管24内を開放するようになる。そのため、洗米槽1
3内の水は、垂下筒13c内から選別筒22(図1参
照)、横引き排水管24、留水部25を介して排水ホー
ス27へと排水されるようになり、洗米槽13内には正
粒米だけが残されるようになる。
【0040】なお、このときに給水手段15の遠隔操作
弁81を暫時的に開弁させ、噴水部70から洗米槽13
内へ水を供給させるようにすると、すすぎ効果を高める
ことができ、その後の炊飯でおいしいご飯を炊くうえで
好適となる。次に、排米制御弁19が米落下口50(図
3参照)を洗米槽13の垂下筒13cへ一致させるよう
に弁板46の揺動を行う。そのため、水洗後の米が洗米
装置1の下部にセットされた内釜2(図2参照)へと落
下供給される。
【0041】そして、給水手段15の遠隔操作弁81が
開弁され、噴水部70から洗米槽13を介して内釜2内
へ所定量の水が供給される。これにより、所定時間の浸
し工程を行う。なお、溢流口30には返水庇41が設け
られているため、噴水部70からの水が直接的に溢流口
30へ浸入することはなく、内釜2内に貯められる水加
減に誤差が生じることが抑制又は解消される。そのた
め、その後の炊飯により、適度な硬さのご飯が炊けるこ
とになる。
【0042】また、噴水部70から洗米槽13内へ供給
されるうち、噴水枝管74から吹き出す水は洗米槽13
の槽内壁を広い範囲で洗い流すことができ、また下噴出
ノズル75から流下される水(図1中の矢符c参照)は
吹上げ管18の内周面を洗い流すことが可能となってい
る。そのため、洗米槽13内に残留する米を可及的に少
なくでき、水加減の正確性を一層高めることができる。
【0043】その後は、上記各部において初期設定状態
への復帰動作が行われ、これを1サイクルとして上記一
連の作業が繰り返されるものである。なお、洗米槽13
が空のときに上記給水手段15を作動させれば、洗米槽
13及び吹上げ管18の自動洗浄を行うことが可能であ
る。ところで、本発明は、上記実施例に限定されるもの
ではない。
【0044】例えば、図7(a)に示すように水洗作業
に先駆けて洗米槽13内へ溜水をつくるには、上記実施
例とは異なり、給水制御手段(図示略)が洗米用水供給
手段20の遠隔操作弁67ではなくて、給水手段15
(図1参照)の遠隔操作弁81を開弁させるようにする
ことが可能である(勿論、双方の遠隔操作弁67,81
を同時に開弁させるようなことも可能である)。
【0045】また、図7(b)に示すように水洗作業に
先駆けて洗米槽13内の米を湿潤状態にする手順として
は、まず、図7(c)に示すように洗米槽13に対する
米の供給を行ってから、次に水の供給を行うようにする
ことも可能である。勿論、この場合にも、給水制御手段
(図示略)は、洗米用水供給手段20の遠隔操作弁6
7、又は給水手段15の遠隔操作弁81のいずれを開弁
させてもよいものである。
【0046】なお、上記のように水洗作業に先駆けて米
を湿潤させるために用いる水の水量は、特に限定される
ものではない。また、洗米槽13に対する米の投入と水
の供給とを、各々一部量づつ交互に行うような手順を採
ることも可能である。図8は本発明に係る更に別の方法
を示している。この方法では、洗米槽13内へ米を投入
する前に、予め水の供給を行って溜水をつくるようにす
るものであり、この点では図7(a)に示したものと同
じであるが、溜水の水位は、洗米槽13内へ投入する米
の嵩(矢符Lを嵩上限と仮定する)以上としてある。そ
して、この溜水をつくった状態で米の投入を行い、水洗
を開始させるようにするものである。
【0047】なお、洗米槽13内へ水を供給するための
方法や手順等は、上記した各実施例と同じである。この
ような手順であれば、洗米槽13へ米を投入する際に、
米は、溜水への着水によって投下力をある程度吸収さ
れ、そしてその溜水中を静かに沈下してゆくようにな
る。そのため、投入時に洗米槽13の槽内壁等へ衝撃し
て屑米が発生するということは殆どなくなり、水洗作業
に係る歩留りの低下を防止できるものである。また、米
が溜水中を静かに沈下するために、洗米用水供給手段2
0の噴水ノズル49に対して米が詰まるということも生
じ難くなる。
【0048】のみならず、米は洗米槽13内へ投入され
た時点で既に水浸し状態とされるものであるから、洗米
用水供給手段20(噴水ノズル49)から吹上げ管18
内への水の吹き上げが開始された時点で、この水に対し
て米が直ぐに巻き込まれるようになり、米の投入後、直
ちに水洗作業が開始されるという効果も、当然に有する
ものとなる。
【0049】なお、図8に示す方法において、溜水の水
位を米の嵩以上としているのは、投入される全ての米に
対して衝撃緩衝効果やノズル詰まり防止効果を得、また
水洗作業開始時の即応性を高めるうえで必要としたもの
であるが、仮に溜水の水位が米の嵩未満であっても(こ
れは図7(a)から図7(b)へ至る方法の範疇にも含
まれる)、その水量に比例する程度として、上記各効果
を得ることはできる。
【0050】上記各実施例で説明した洗米装置1は、内
釜収容部3及び貯米庫4と組み合わされて炊飯前処理装
置5を構成するものとなっている。しかし、内釜収納部
3を炊飯器に置換すれば、全体として自動炊飯装置を構
成させることができる。勿論、洗米装置1を独立した単
体構成とすることも可能である。上記炊飯前処理装置5
において、貯米庫4の給米手段7は吸引ブロア11を用
いた負圧吸引方式のものとしたが、吸引ブロア11に代
え、貯米庫4側へ加圧ポンプ等を設置することで圧空送
給方式とすることが可能である。また、コンベヤ方式を
採用したり、洗米装置1の上方へ貯米庫4を設置させた
落下充填方式等を採用したりすることも可能である。
【0051】給水手段15において、噴水部70は回転
しない固定構造にすることが可能であり、また給水手段
15自体、不要化することも可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、洗米槽内で上下循環流を発生させるべく槽下部
から槽内への水の吹き上げを行わせる前に、洗米槽へ投
入された米の少なくとも槽下部側の部分を予め湿潤状態
にさせるようにすれば、洗米用水供給手段から吹上げ管
内へ水を吹き上げ始める時点で、この水に対して米が直
ぐに巻き込まれるようになる。すなわち、米の投入後、
直ちに水洗作業を開始できるものであり、洗米能率を向
上させることができ、水洗作業時間の短縮及び使用水量
の抑制が可能となる。
【0053】一方、米の投入前に洗米槽内に溜水をつく
り、その後、米の投入を行って水洗を開始させるように
すれば、洗米槽へ米を投入する際に、米は、溜水への着
水によって投下力をある程度吸収され、そしてその溜水
中を静かに沈下してゆくようになる。そのため、投入時
に洗米槽の槽内壁等へ衝撃して屑米が発生するというこ
とは殆どなくなり、水洗作業に係る歩留りの低下を防止
できるものである。
【0054】また、米が溜水中を静かに沈下するため
に、洗米用水供給手段のノズルに対して米が詰まるとい
うことも生じ難くなる。そのため、水洗作業に悪影響を
及ぼしたり水洗不可な状態にしたりすることがない。の
みならず、米は洗米槽内へ投入された時点で既に水浸し
状態とされるものであるから、洗米用水供給手段から吹
上げ管内への水の吹き上げが開始された時点で、この水
に対して米が直ぐに巻き込まれるようになり、米の投入
後、直ちに水洗作業が開始されるという効果も、当然に
有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗米装置を示す側断面図である。
【図2】本発明の洗米装置を用いて構成させた炊飯前処
理装置を示す側面図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】図3のB−B線拡大断面図である。
【図5】図1のC−C線拡大断面図である。
【図6】噴水部の拡大側断面図である。
【図7】水洗作業前に米を湿潤状態にさせるための2つ
の方法を示す模式図である。
【図8】水洗作業前で且つ米の投入前に洗米槽内へ溜水
をつくっておく方法を示す模式図である。
【符号の説明】
1 洗米装置 13 洗米槽 14 洗米手段 15 給水手段 20 洗米用水供給手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗米槽(13)内へ投入した米を槽下部
    から槽内へ吹き上げる水流に乗せて上下循環させつつ水
    洗する洗米方法において、 洗米槽(13)内で上下循環流を発生させるべく槽下部
    から槽内への水の吹き上げを行わせる前に、洗米槽(1
    3)へ投入された米の少なくとも槽下部側の部分を予め
    湿潤状態にさせることを特徴とする洗米方法。
  2. 【請求項2】 前記米の湿潤状態は、洗米槽(13)内
    で所定水位の溜水をつくった後に洗米槽(13)内へ米
    を投入して得るようにすることを特徴とする請求項1記
    載の洗米方法。
  3. 【請求項3】 前記米の湿潤状態は、洗米槽(13)内
    へ米を投入後、洗米槽(13)内へ所定水量の給水を行
    うことで得るようにすることを特徴とする請求項1記載
    の洗米方法。
  4. 【請求項4】 洗米槽(13)内へ投入した米を循環水
    流に乗せて水洗する洗米方法において、 米の投入前に前記洗米槽(13)内に溜水をつくり、そ
    の後米の投入を行って水洗を開始させるようにすること
    を特徴とする洗米方法。
  5. 【請求項5】 洗米槽(13)と、該洗米槽(13)の
    下部から槽内へ水を吹き上げて上下循環流を生じさせる
    洗米用水供給手段(20)とを有した洗米装置におい
    て、 洗米用水供給手段(20)により洗米槽(13)内で上
    下循環流を発生させる前に、洗米槽(13)へ投入され
    た米の少なくとも槽下部側の部分を予め湿潤状態にさせ
    る給水制御手段が設けられていることを特徴とする洗米
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159450A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Mametora Noki Kk 食品こね装置
CN108420334A (zh) * 2017-11-08 2018-08-21 九阳股份有限公司 一种自清洗食品加工机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159450A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Mametora Noki Kk 食品こね装置
CN108420334A (zh) * 2017-11-08 2018-08-21 九阳股份有限公司 一种自清洗食品加工机
CN108420334B (zh) * 2017-11-08 2021-07-06 九阳股份有限公司 一种自清洗食品加工机

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