JPH08320523A - 写真フイルム用磁気記録方法及び装置 - Google Patents

写真フイルム用磁気記録方法及び装置

Info

Publication number
JPH08320523A
JPH08320523A JP12823595A JP12823595A JPH08320523A JP H08320523 A JPH08320523 A JP H08320523A JP 12823595 A JP12823595 A JP 12823595A JP 12823595 A JP12823595 A JP 12823595A JP H08320523 A JPH08320523 A JP H08320523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
magnetic
binary data
current
photographic film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12823595A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Sasaki
弥 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP12823595A priority Critical patent/JPH08320523A/ja
Priority to US08/653,275 priority patent/US5729778A/en
Publication of JPH08320523A publication Critical patent/JPH08320523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁気記録された最初の2値データあるいは最
後の2値データを的確に再生できる。 【構成】 第1,第4ポートP1,P4がLレベル、第
2,第3ポートP2,P3がHレベルのときにコイル1
2aに実線矢印方向に記録電流IH が流れ、P1,P4
がHレベル、P2,P3がLレベルのときにコイル12
aに実線矢印とは逆向きに記録電流IH が流れ、「N磁
化領域」から「S磁化領域」に反転する位相が、一記録
周期TTの前半であるときに2値データが「1」、後半
にあるときに2値データが「0」となる。最初の2値デ
ータの「N磁化領域」を記録する直前に「S磁化領域」
がプレ記録され、そして最後の2値データの「S磁化領
域」の直後に「N磁化領域」がエンド記録される。電流
制御部10bは、プレ記録時には記録電流IH を漸増さ
せ、エンド記録時には記録電流IH を漸減させるように
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラや写真プリンタ
に内蔵され、写真フイルムに設けられた磁気記録層に2
値データを記録する磁気記録方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに磁気記録層を設け、撮影
後のフイルム1コマ送りの間にカメラに内蔵されている
磁気ヘッドにより撮影データを写真フイルム上に磁気記
録したり、またDPE受注店や現像所において、顧客か
ら現像依頼,プリント依頼された写真フイルムに受注デ
ータ等を磁気記録しておくことが検討されている。写真
フイルムは通常の磁気テープと比較して剛性が強く、カ
ーリング習性がつきやすいこともあって、ヘッドタッチ
の安定化について種々の工夫が必要となる。さらに、写
真フイルム上に形成される磁気記録層の磁性体密度はあ
まり高くできないという事情もあって、その記録方式に
はノイズの影響を受けにくいように「0」,「1」の2
値データの組み合わせによるデジタル記録方式が適して
いる。
【0003】図7は上記デジタル記録方式に用いられる
磁気ヘッドドライバの一例を示す。磁気ヘッド12のコ
イル12aには電源VBBからの給電によって記録電流I
H が流れ、カメラに内蔵して用いられる場合にはカメラ
全体の電源となるリチウム電池(電圧3V程度)が電源
BBとして利用される。記録電流IH が流れる向きはブ
リッジ結合されたスイッチングトランジスタ13,1
4,15,16によって制御される。これらのトランジ
スタ13,14,15,16のオン/オフは、それぞれ
第1,第4ポートP1,P4にスイッチング信号として
入力されるクロックパルスと、第2,第3ポートP2,
P3にスイッチング信号として入力されるデータパルス
によって制御される。
【0004】クロックパルスとデータパルスとはマイク
ロコンピュータ18から入力され、これらのパルスはそ
れぞれ相反してハイレベル(Hレベル),ローレベル
(Lレベル)となる。磁気記録が開始され、マイクロコ
ンピュータ18からのクロックパルス,データパルスに
よってポートP1,P4がLレベル,ポートP2,P3
がHレベルになると、スイッチングトランジスタ13,
16がオフ、スイッチングトランジスタ14,15がオ
ンする。これによりコイル12aには実線矢印で示す方
向に記録電流IH が流れ、磁気ヘッド12は磁束の向き
が写真フイルムの給送方向と一致した磁界を発生する。
この結果、写真フイルム上の磁気記録層には、磁束が写
真フイルムの給送方向に向いた磁化領域(便宜上、N磁
化領域という)が記録される。逆に、ポートP1,P4
がHレベル,ポートP2,P3がLレベルになると、ス
イッチングトランジスタ13,16がオン、スイッチン
グトランジスタ14,15がオフしてコイル12aには
逆向きの記録電流IH が流れ、磁気ヘッド12は磁束の
向きが写真フイルムの給送方向とは逆向きになる磁界を
発生し、磁気記録層には磁束が「N磁化領域」とは逆向
きになる磁化領域(便宜上、S磁化領域という)が記録
される。
【0005】図8に上記磁気ヘッド12による磁気記録
の様子を概略的に示す。2値データ「1」を記録する際
には、ポートP2,P3にパルス幅TD1でHレベルとな
るデータパルスが入力され、これに続いてポートP1,
P4にはデータパルスに対して反転し、パルス幅T
C1(TD1<TC1)でHレベルとなるクロックパルスが入
力される。逆に2値データ「0」を記録する際には、ポ
ートP1,P4にはパルス幅TC0のクロックパルスが入
力され、これに続いてポートP2,P3にはクロックパ
ルスに対して反転し、パルス幅TD0(TD0>TC0)でH
レベルとなるデータパルスが入力される。各々のパルス
幅の和「TD1+TC1」及び「TD0+TC0」は一定の値と
なり、これが1ビット分の記録に必要な一記録周期TT
となる。この一記録周期TTは、ポートP2,P3に入
力されるデータパルスの立ち上がり(ポートP1,P4
に入力されるクロックパルスの立ち下がり)から、ポー
トP1,P4に入力されたクロックパルスの立ち下がり
(ポートP2,P3に入力されるデータパルスの立ち上
がり)までの期間と一致する。
【0006】第1,第4ポートP1,P4の組と第2,
第3ポートP2,P3の組に、上記のように相反してH
レベルとなるクロックパルスとデータパルスとを入力す
ることによって、一記録周期TT内でコイル12aに流
れる記録電流IH の向き(図7で実線で示す方向を正と
してある)が切り換えられ、同図に磁気記録パターンと
して表すように、磁気記録層には互いに磁束の向きが逆
向きとなる「N磁化領域」と「S磁化領域」とが交互に
記録される(図中の矢印は模式的に磁束の向きを表して
いる)。そして、2値データが「1」であるか「0」で
あるかに対応して記録電流IH の向きを切り換えるタイ
ミングが一記録周期TTの中で異なる。すなわち、「N
磁化領域」の記録から「S磁化領域」の記録に反転する
位相を、一記録周期TT内の前半に設定するか後半に設
定するかで2値データの記録が行われ、このためポート
P1,P2に入力される各信号のパルス幅は「TD1,T
C1」または「TD0,TC0」の組み合わせとなる。
【0007】同図に示す再生信号は、上記の磁気記録パ
ターンから読み出された再生信号を示す。「N磁化領
域」から「S磁化領域」に反転したタイミングで発生す
るプラス側のピーク(データ信号)の位相が、一記録周
期TT内の前半にあるか後半にあるかによって2値デー
タの「0」,「1」が識別される。また、一記録周期T
Tは、「S磁化領域」から「N磁化領域」に反転するタ
イミングで発生するマイナス側ピーク(クロック信号)
によって識別することができ、2つのクロック信号で前
後を挟まれたデータ信号だけが有意のものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような磁気記録
/再生を行う場合、磁気記録を開始する前と磁気記録を
終了した後には、ポートP1,P4の組とポートP2,
P3の組にクロックパルス,データパルスが入力されな
い状態であるため各ポートともLレベルとなる。したが
ってスイッチングトランジスタ13〜16の全てがオフ
して磁気ヘッド12に記録電流IH が供給されない状態
となる。このため記録開始時においては、図8の磁気記
録パターンに示すとおり、非磁化領域に続いて「N磁化
領域」の記録が開始されるため、その再生信号の最初に
現れるクロック信号の振幅は、「S磁化領域」から「N
磁化領域」に反転したタイミングで得られるクロック信
号の振幅よりも小さくなり、閾値Kに達しない状態が生
じる。すると、最初の2値データについては一記録周期
TTの識別ができず、結果的にデータ信号の位相も識別
することができなくなり誤再生の原因となる。
【0009】さらに記録終了時においても、最終の「S
磁化領域」の記録が終わった瞬間にスイッチングトラン
ジスタ13〜16の全てをオフしてしまうと、同様の理
由から再生されるクロック信号の振幅が小さくなる。ま
た、磁気ヘッド12を含む閉回路が不定状態となり、磁
気ヘッドドライバ内のインダクタンスやキャパシタンス
の影響によって生じる振動電流がコイル12aに流れて
しまう。そして、振動電流によるノイズが記録される結
果となり、これが再生されることによって読み取りエラ
ーが発生しやすくなる。
【0010】こうした難点を解決するために、磁気記録
の開始前に一記録周期TTよりも充分に長い期間にわた
って、データパルスによる最初の「N磁化領域」の記録
に先立って「S磁化領域」をプレ記録したり、あるいは
磁気記録の完了後に充分に長い期間にわたって最終の
「S磁化領域」の記録の後に「N磁化領域」を記録する
手法がある。ところが、このような方法を取った場合、
プレ記録期間やエンド記録期間が短いとプレ記録の先頭
やエンド記録の後端で擬似的にデータ信号やクロック信
号が再生されることがあり、誤再生を引き起こす原因に
なる。逆に、プレ記録期間やエンド記録期間を長くする
と電源の利用効率の点で不利であり、カメラのように限
られた内蔵電源を用いるものには採用し難い。
【0011】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、2値データで表された記録データを再生する
際に、特に記録開始部分や記録終了部分で発生しがちな
ノイズを除去し、正確な再生ができるようにした写真フ
イルム用磁気記録方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、一記録周期内で磁束の向きを反転させる位
相を第1位相と第2位相とのいずれか一方にして2値デ
ータを記録するにあたり、最初の2値データを記録する
直前に、最初の2値データの先頭に記録される磁化領域
に対して磁束の向きが逆向きになる磁化領域をプレ記録
する。しかも、このプレ記録を行う際には記録電流を漸
増させるように制御し、プレ記録の先頭で擬似的な再生
信号が発生することを防ぐようにしたものである。
【0013】また最後の2値データを記録した直後に
は、最後の2値データの後端に記録された磁化領域に対
して磁束の向きが逆向きになる磁化領域をエンド記録す
る。そしてこのエンド記録に際しては、記録電流を一定
レベルから漸減させてから断つように制御し、エンド記
録の後端で擬似的な再生信号が発生するすることを防
ぐ。もちろん、このようなエンド記録制御を前記プレ記
録制御と併用することもできる。さらに、上記プレ記録
及びエンド記録を行う際に、写真フイルムの給送速度に
対応して記録電流の増減の度合を変更するのが有効であ
る。
【0014】上記記録処理を行うのに好適な磁気ヘッド
ドライバは、中点に磁気ヘッド用のコイルが接続され、
第1〜第4スイッチングトランジスタを四辺に各々接続
したブリッジ回路からなる駆動制御部と、この駆動制御
部と電源との間に接続された電流制御部とから構成され
る。通常の2値データの記録時には、第1及び第4スイ
ッチングトランジスタの組と、第2及び第3スイッチン
グトランジスタとを、相反的にオン/オフさせ、前記コ
イルに流れる記録電流の向きを切り換えて互いに逆極性
の磁極を記録する。この2値データの記録時には、コイ
ルに流れる記録電流は電流制御部によって一定レベルに
維持される。
【0015】さらに、最初の2値データの記録直前に
は、先頭の磁化領域とは磁束が逆向きになる磁化領域を
プレ記録できるように、また最後の2値データの記録直
後には後端の磁化領域とは磁束の向きが逆向きになる磁
化領域をエンド記録できるように、第1及び第4スイッ
チングトランジスタの組と第2及び第3スイッチングト
ランジスタの組に相反したスイッチング信号が入力され
る。プレ記録あるいはエンド記録に際しては、電流制御
部によってコイルに流れる記録電流の大きさが制御さ
れ、プレ記録時には記録電流が漸増してから一定レベル
に達するように、そしてエンド記録時には記録電流が一
定レベルから漸減してから断たれる。
【0016】
【作用】2値データの記録に先立ち、その先頭の磁化領
域とは磁束が逆向きになる磁化領域をプレ記録する際
に、記録電流を漸増させながら記録することによって、
再生時に2値データの先頭を的確に読み取ることがで
き、しかもプレ記録部分からノイズとなるような偽信号
が再生されることがない。最後の2値データの記録直後
に、その後端の磁化領域とは磁束が逆向きになる磁化領
域をエンド記録する際に、記録電流を一定レベルから漸
減させながら記録することによって、再生時に2値デー
タの後端を的確に読み取ることができ、しかもエンド記
録部分からノイズとなる偽信号が再生されることがな
い。
【0017】また、プレ記録時及びエンド記録時には写
真フイルムの給送速度に応じて記録電流の漸増,漸減の
度合を制御することによって、写真フイルムの給送速度
によらずプレ記録部分,エンド記録部分の記録長さを一
定に保つことができるようになり、再生時における写真
フイルムの給送速度に影響を受けずに安定した再生が可
能となる。
【0018】
【実施例】図3に本発明を用いたカメラの電気的構成を
概略的に示す。巻取りスプール28の中にフイルム給送
用のモータ29が内蔵され、マイクロコンピュータ30
からの指令によりモータドライバ31によって駆動され
る。駆動伝達機構32は、マイクロコンピュータ30か
らの指令でモータ29の駆動力をフイルム巻き上げ用,
フイルム巻戻し用に切替える。フイルム巻き上げ用に切
替えられているときには、モータ29は巻取りスプール
28を駆動し、これによりフイルムFが巻取りスプール
28に巻き取られる。フイルム巻戻し時にはモータ29
によってフォーク34が駆動され、フイルムFはパトロ
ーネ33に巻き込まれる。
【0019】フイルムFのベース面全面には透明な磁気
記録層が塗布されており、その一部が撮影データ記録用
の磁気記録エリア35として利用される。写真フイルム
Fの一方の側縁には1コマあたり2個のパーフォレーシ
ョンPa,Pbが設けられ、磁気記録エリア35の位置
は各コマごとに先頭側のパーフォレーションPaから一
定の間隔を隔てた位置に決められている。フイルムFの
第1コマ目については、前記パーフォレーションPaよ
りもフイルム先端側にさらに1個のパーフォレーション
が設けられている。したがって、反射型のフォトセンサ
36により2個のパーフォレーションが通過したときに
モータ29の駆動を停止することによって、各コマにつ
いて1コマ送りを行うことができる。なお、巻取りスプ
ール28の表面はゴムシートで覆われており、これに弾
性的に圧着しているローラ37との間にフイルム先端部
が挟持され、巻取りスプール28の駆動によりフイルム
Fが給送される。
【0020】フォトセンサ36からの光電信号はパーフ
ォレーション信号発生器38に入力され、パーフォ信号
PFがマイクロコンピュータ30に入力される。マイク
ロコンピュータ30は、2個のPF信号が入力されてき
たことによってフイルムFの先端部が巻取りスプール2
8まで送られ、第1コマ目がカメラのアパーチャー40
の背後に位置決めされたことを検知してモータ29の駆
動を停止して第1コマ目のセット処理を完了する。以後
は、撮影を行うごとにモータ29を駆動し、PF信号が
2個検知された時点でモータ29の駆動を停止してフイ
ルム1コマ給送制御を行う。
【0021】アパーチャー40の枠外には、フォトセン
サ36を通る垂直線上に位置するようにデータ記録用の
磁気ヘッド12が設けられている。この磁気ヘッド12
は、磁気ヘッドドライバ10によってフイルム1コマ給
送時に駆動され、磁気記録層中の所定の位置に予め設定
されている磁気記録エリア35に、例えばシャッタ速
度,絞り値等の撮影情報を2進コードで磁気記録する。
このため、マイクロコンピュータ30には磁気記録の対
象となる情報を2進コードデータとして格納したデータ
ROM42が接続されている。
【0022】プログラムROM43には、上述したモー
タ29や駆動伝達機構32の制御用シーケンス及び、磁
気記録制御用のシーケンスプログラム等が格納されてい
る。磁気記録制御用のシーケンスプログラムには、磁気
記録の開始時及び完了時に本発明独特の処理を行うプロ
グラムが含まれている。RAM44は、撮影シーケン
ス,磁気記録シーケンスの遂行に必要なデータを一時的
に格納するワークエリアとして用いられ、磁気記録を行
う際には、事前に2進コードに変換された撮影データが
書き込まれる。コマ数カウンタ45は、1コマ目がアパ
ーチャー40にセットされた後、PF信号が2個検出さ
れるごとに1ずつカウントアップされ、そのカウント内
容は撮影コマ数に対応する。
【0023】磁気記録を行う際には、フイルムの給送速
度が変化しても一記録周期TTを一定に保つ必要があ
り、このためにエンコーダ46が設けられている。エン
コーダ46は、フイルムFに従動して回転するローラ4
6aと、ローラ46aと一体に回転するエンコード板4
6bと、エンコード板46bに放射状に多数本形成され
たスリットの通過を光電検出するセンサ46cとからな
る。エンコード板46bが回転すると、フォトセンサ4
6cから断続的に光電信号が出力される。エンコードパ
ルス発生器47は、フォトセンサ46cからの光電信号
を受け、フイルムFが単位長さ送られるごとにエンコー
ドパルス(ENCパルス)を出力し、これはマイクロコ
ンピュータ30に入力される。
【0024】なお、モータ29の回転軸あるいはモータ
29で駆動されるギヤのいずれかに同様のエンコード板
を固着し、そのスリットの通過を光電検出してモータ2
9の回転に同期した給送信号を得ることができる。ただ
し、この場合に得られる給送信号は巻取りスプール28
上でのフイルム巻き径と無関係に得られるため、フイル
ムの給送長とは完全には一致していない。しかし、この
ようにして得られた給送信号に対し、フイルム巻き径デ
ータあるいは撮影枚数データを加味した補正演算を行う
ことによって、フイルムの給送長が単位長さに達するご
とに得られるENCパルスを擬似的に作ることができ
る。
【0025】磁気記録に際しては、前述した一記録周期
TTが1ビット分のデータ長に対応するが、ENCパル
スの一周期はこれと比較してかなり長いものとなってい
る。もちろん、ENCパルスの一周期を短くして一記録
周期TTと一致させれば処理が簡単になるが、そのため
には高精度のエンコーダが必要になりコスト負担が過大
なものになる。したがって、ENCパルスの一周期を定
数α(整数)で除算して一記録周期TTを作るようにし
ている。
【0026】図1は本発明に用いられる磁気ヘッドドラ
イバ10を示している。この磁気ヘッドドライバ10は
駆動制御部10aと電流制御部10bとからなり、駆動
制御部10aは図7と共通の回路構成である。すなわ
ち、スイッチングトランジスタ13〜16をブリッジの
四辺に各々接続し、ブリッジの中点に磁気ヘッド12を
接続してあり、ポートP1,P4の組と、ポートP2,
P3の組にそれぞれ相反してHレベルとなるデータパル
スとクロックパルスとを入力することによってコイル1
2aに流れる記録電流IH の向きを切り換えるようにし
てある。
【0027】電流制御部10bは、ポートP0 を入力端
とするD/Aコンバータ50と、抵抗51とコンデンサ
52とからなる積分回路と、オペアンプ53と、オペア
ンプ53の出力端にカスケード接続されたFET54,
トランジスタ55と、基準抵抗56とからなり、電源V
BBと駆動制御部10aとの間に接続されている。D/A
コンバータ50には、分圧抵抗57の接続点から得られ
る参照電圧VA ,VB,VC ,VD (VA <VB <VC
<VD )が入力され、ポートP0 に入力される電流制御
信号に応じてそのいずれかの参照電圧を出力する。
【0028】オペアンプ53の非反転入力端子には積分
回路を構成しているコンデンサ52の端子電圧が入力さ
れる。コンデンサ52はD/Aコンバータ50からの参
照電圧まで充電されるが、コンデンサ52への充電は抵
抗51を介して除々に行われるため、結果的にオペアン
プ53の非反転入力端子に入力される参照電圧は除々に
上昇するようになる。
【0029】オペアンプ53の反転入力端子はトランジ
スタ55のエミッタに接続されており、このエミッタと
基準抵抗56との接続点の電位をオペアンプ53の非反
転入力端子への入力電圧レベルに合わせる。これによ
り、基準抵抗56に流れる電流は、オペアンプ53の非
反転入力端子に入力される参照電圧に比例して変化する
ようになる。
【0030】以下、図2に示すタイミングチャート及び
図4〜図6に挙げたフローチャートを参照して上記磁気
記録装置の作用について説明する。マイクロコンピュー
タ30に露光完了信号が入力されると、マイクロコンピ
ュータ30は記録信号数「n←0」、給送長データ「N
←0」の処理を行った後、モータドライバ31に駆動信
号を入力してフイルム1コマ給送を開始する。記録信号
数nは、このフイルム1コマ給送の間に磁気記録を行う
際に一連に記録される2値データのビット数を表す。ま
た、給送長データNはフイルム給送開始後に得られるE
NCパルス数の個数を表している。
【0031】続いてマイクロコンピュータ30はデータ
ROM42を参照し、その撮影に用いられたシャッタ速
度,絞り値,撮影距離等の撮影データを2進コードに変
換し、これをRAM44の所定アドレス域に記録データ
としてセットする。フイルム1コマ給送が開始される
と、マイクロコンピュータ30はエンコードパルス発生
器47から入力されてくるENCパルスを計数し、その
個数が一定数Aに達したか否かを監視する。そしてEN
Cパルスの個数Nが一定数Aに達すると、マイクロコン
ピュータ30は磁気ヘッドドライバ10のポートP1,
P4をHレベル、ポートP2,P3をLレベルにすると
ともに、電流制御部10bのポートP0 に電流制御信号
を入力し、D/Aコンバータ50から最も低い参照電圧
A を出力させ、磁気記録エリア35が磁気ヘッド12
まで送られてくる以前にプレ記録処理を開始する。
【0032】D/Aコンバータ50からの参照電圧VA
によってコンデンサ52の充電が開始されるとコンデン
サ25の端子電圧が漸増してゆき、これがオプアンプ5
3の非反転入力端子に入力される。また、ポートP1,
P4をHレベルにすることによってスイッチングトラン
ジスタ13,16がオンし、コイル12aには図中矢印
とは逆向きに記録電流IH が流れる状態となる。そして
オペアンプ53は、FET53及びトランジスタ55を
介し、非反転入力端子への入力電圧レベルに対応した電
流が基準抵抗56に流れるように電流の大きさを制御す
る。この電流はそのままコイル12aの記録電流IH
なるから、記録電流IH の大きさは図2に直線で近似し
て示してあるように、非反転入力端子への入力電圧の漸
増に比例したものとなる。
【0033】この間、フイルム1コマ送りは継続して行
われているが、オペアンプ53の非反転入力端子への入
力電圧が参照電圧VA に達する前にENCパルスの個数
Nが「A+B」個に達するように定数Bが決められてお
り、「N=A+B」になった時点でマイクロコンピュー
タ30は電流制御部10bのポートP0 に次の電流制御
信号を入力する。これにより、D/Aコンバータ50か
らは参照電圧VB が出力され、コンデンサ52の端子電
圧は前回の参照電圧VA を越えてさらに上昇し、これに
伴って記録電流IH も引続き漸増してゆく。
【0034】同様にしてENCパルスの個数Nが「N=
A+2B」,「N=A+3B」に達するごとに、D/A
コンバータ50はマイクロコンピュータ30からの制御
信号を受けて、前回より高い参照電圧VC ,VD を順次
に出力する。この結果、記録電流IH は、ENCパルス
の個数Nが「A個」に達してから漸増してゆき、コンデ
ンサ52が参照電圧VD に達した後は一定レベルとな
る。このように漸増してから一定レベルに達する記録電
流IH が図中矢印とは逆向きにコイル12aに流れる
と、磁気記録エリア35よりも手前側の磁気記録層には
磁束密度が漸増する「S磁化領域」の記録が行われる。
【0035】フイルムFの給送長がENCパルス「A+
3B」個分に達すると、マイクロコンピュータ30は最
新に得られたENCパルスとその前に得られたENCパ
ルスとの間隔から、周期Tを検出する。この周期Tは原
理的にはフイルムFの単位長さに対応しており、これを
定数αで除算して一記録周期TTが算出される。例え
ば、フイルム単位送り長さの間に8ビットの磁気記録を
行う場合には定数α=8となる。
【0036】次に、RAM44にセットされている記録
データの読出しが行われる。ステップ1(ST1)にお
いて、記録データの読み出しが行われたことが確認され
た後、これから記録する2値データが「1」であるか
「0」であるかがST2で確認される。この確認の後、
ST3での処理により磁気ヘッドドライバ10のポート
P1,P4にスイッチング信号として入力するクロック
パルスのパルス幅TC と、ポートP2,P3にスイッチ
ング信号として入力するデータパルスのパルス幅TD
決定される。前述したように、このデジタル磁気記録方
式では、再生したときに得られるデータ信号のピーク位
相を一記録周期TTの前半に設定するか後半に設定する
かで2値データ「1」,「0」の記録を行うようにして
あるため、定数βの値としては「2〜4」の範囲で設定
するのがよい。
【0037】上記処理の後、マイクロコンピュータ30
はそれまでに計数されたENCパルスの個数Nに基づ
き、パーフォレーションPaから一定長隔たった記録開
始位置が磁気ヘッド12の位置まで給送されたか否かを
ST4で監視する。そして、この判定が「N(No)」で
あるときには「n=0」、すなわち最初の2値データの
記録前であることを確認した上で、引続きENCパルス
を計数しながら待機する。この待機状態の間は、一定レ
ベルに達した記録電流IH によって「S磁化領域」のプ
レ記録が継続される。また、ST4で「Y(Yes)」であ
るときには、磁気記録エリア35が磁気ヘッド12まで
給送されていることを意味しており、ST3で設定され
たパルス幅TC ,TD を用いて2値データの記録が行わ
れる。
【0038】2値データの記録時には、その内容が
「1」であれ「0」であれ、まずポートP1,P4にL
レベルのクロックパルスが、ポートP2,P3にHレベ
ルのデータパルスが入力され、磁気記録エリア35には
「N磁化領域」の記録が行われる。この2値データが第
1ビット目のものである場合、その先頭の「N磁化領
域」はプレ記録による「S磁化領域」とは磁束の向きが
反転しているため、図1に示すように、2値データの記
録開始部分から最初に得られるクロック信号も充分な振
幅をもち、的確な再生を行うことができるようになる。
なお、最初に記録される2値データが「1」であるとき
には、図示のようにパルス幅TD は図7におけるパルス
幅TD1に一致する。また、2ビット目以降の2値データ
の記録時においても、各2値データの一記録周期TTの
後端側には常に「S磁化領域」が記録されることになる
ため、全く同様の記録処理で一連の磁気記録を継続して
ゆくことができる。
【0039】各ビット位置の2値データが記録されてゆ
くごとに、記録信号数nの値が1ずつインクリメントさ
れ、インクリメント後の記録信号数nの値が定数γと比
較される(ST5)。定数γは、一記録周期TTの更新
を行うか否かを決めるためのもので、例えばγ=8に設
定したときには8ビット分の磁気記録を行った時点でE
NCパルスの周期Tを再検出し、一記録周期TTを再設
定する。これにより、仮にフイルムFとローラ46aと
の間でスリップが生じ、一記録周期TTが多少変動する
ようなことがあった場合でも、早めに適正値に修正する
ことが可能となる。こうして通常の2値データの記録が
行われる間は、電流制御部10b内のコンデンサ52が
D/Aコンバータ50からの最も高い参照電圧VD まで
充電された状態に保たれるから、「N磁化領域」,「S
磁化領域」のいずれを記録する場合でも記録電流IH
一定レベルとなっている。
【0040】最終ビット目のデータ記録が行われた後に
は、ST1での判断により処理が分岐し、図6に示すエ
ンド記録処理が実行される。このエンド記録処理では、
まず「N←0」の処理が行われるとともに、ポートP
1,P4がLレベル、ポートP2,P3がHレベルとな
るスイッチング信号が入力され、コイル12aを流れる
記録電流IH の向きが「N磁化領域」を記録する方向に
切り換えられる。最終ビット目のデータ記録が行われた
時点でコンデンサ52の端子電圧は参照電圧VDと一致
しているから、最終ビット目の2値データの記録直後に
は、一定レベルの記録電流IH のもとで「N磁化領域」
のエンド記録が開始される。
【0041】このエンド記録の開始の後、ENCパルス
の個数が「B」個に達すると、マイクロコンピュータ3
0からの電流制御信号を受けて、D/Aコンバータ50
からは参照電圧VC (VC <VD )が出力される。D/
Aコンバータ50から参照電圧VC が出力された以降
は、コンデンサ52が放電を開始するため、オペアンプ
53の非反転入力端子への入力電圧は漸減し、記録電流
H の大きさも漸減してゆき、磁束密度が漸減するよう
に「N磁化領域」の記録が行われる。
【0042】引き続き、ENCパルスの個数Nが「2
B」個,「3B」個に達するごとにマイクロコンピュー
タ30からD/Aコンバータ50に電流制御信号が入力
され、D/Aコンバータ50はその都度順次に低くなる
参照電圧「VB 」,「VA 」を出力する。この結果、図
1に示すように「N磁化領域」のエンド記録を行う記録
電流IH が緩やかに漸減し、ENCパルスの個数Nが
「4B」個に達した時点でポートP1〜P4の全てがL
レベルになって記録電流IH が断たれ、エンド記録処理
が終了する。そして、図5のST6において、パーフォ
レーション信号発生器38からのPF信号によりフイル
ム1コマ給送の完了が検知されるとモータ29の停止制
御が行われ、次の撮影の待機状態となる。
【0043】なお、1コマ給送の間に磁気記録されるデ
ータの総ビット数は、予め設定された1コマ分の磁気記
録エリア35内に収まるように決められ、磁気記録の途
中で磁気記録エリア35が磁気ヘッド12を通過し終わ
ることがないようにしてある。しかし、ノイズやエラー
発生等による不測の事態を考慮し、図5のフローチャー
トに示すように、ST4での判断によりフイルムの給送
長が予め設定された磁気記録エリア35から外れている
ことが確認され、しかも記録信号数nが「n≠0」であ
った場合には、直ちにポートP1〜P4の全てをLレベ
ルにして磁気記録を中断し、1コマの給送検知の後にモ
ータ29の停止制御が行われる。なお、この場合にはフ
イルムFを1コマ分巻戻した後、同様の手順にしたがっ
て再度磁気記録を行うようにしてもよい。
【0044】以上の記録処理によって、図1に示す磁気
記録パターンが得られる。この磁気記録パターンから再
生を行った場合には、その再生信号は図示のような波形
となる。この波形から分るように、磁気記録の開始に先
立って漸増してから一定レベルに達する記録電流IH
より、2値データの最初に記録される「N磁化領域」と
は磁束の向きが逆の「S磁化領域」がプレ記録されてい
るため、2値データの先頭部分からも充分に振幅の大き
いクロック信号が再生されるようになる。しかも、この
プレ記録はフイルムの給送速度に応じて漸増する記録電
流IH によって行われるため、プレ記録された「S磁化
領域」の先頭部分から不要な再生信号が発生することが
なく、また電源の消耗を防ぐ上でも有効である。
【0045】さらに、最終ビット目の2値データの直後
には、一定レベルから漸減する記録電流IH により「N
磁化領域」がエンド記録されるため、最終データに続い
て振動電流によるノイズが記録されることはない。そし
て、このエンド記録は漸減する記録電流IH によって行
われるため、エンド記録の終端部分から不要な再生信号
が発生することがなく、また電源の消耗を防ぐ上でも有
効である。
【0046】なお、上記プレ記録及びエンド記録はEN
Cパルスの個数を基準に行われるため、各々の記録長は
2値コードの一記録周期TTと同様、フイルム給送速度
とは無関係に一定となる。したがって、再生時のフイル
ム給送速度によらず、一定長のプレ記録領域,エンド記
録領域として用いられるようになる。また、上記実施例
ではENCパルスの個数を基準にしてプレ記録及びエン
ド記録の記録長を決めているため、2値コードの一記録
周期TTと比較してかなり長いものとなるが、例えば最
も短い記録長として、一記録周期TTに合わせるように
してもよい。この場合には、一記録周期TTよりも充分
に周期が短いクロックパルスを計数し、その計数値が所
定数に達するごとに参照電圧VA 〜VD の切り換えタイ
ミングを決めればよい。もちろん、この場合にもフイル
ムの給送に同期して得られるENCパルスを監視してフ
イルムの給送速度を検知し、この給送速度に基づく補正
を加えたうえで参照電圧VA 〜VD の切り換えタイミン
グの調節が行われる。
【0047】以上、図示した実施例をもとに本発明につ
いて説明してきたが、本発明はカメラに内蔵された磁気
記録装置だけでなく、現像済みの写真フイルムの磁気記
録層に受注データやプリントデータ等を記録するための
磁気記録装置にも同様に用いることができる。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
2値データで表された一連の記録データを磁気記録する
にあたり、最初の2値データの記録直前に、2値データ
の先頭の磁化領域に対して磁束の向きが逆になる磁化領
域を漸増する記録電流でプレ記録し、あるいは最後の2
値データの記録直後に後端の磁化領域とは磁束の向きが
逆になる磁化領域を漸減する記録電流によりエンド記録
するようにしたから、記録データの先頭あるいは最後に
くる2値データも的確に再生することができる。しか
も、上記プレ記録の開始端やエンド記録の終端から不要
な再生信号が生じることがなく誤再生をなくす上で非常
に効果的である。また、一定レベルのままでプレ記録,
エンド記録するものと比較して電源消耗を抑える上でも
有効であり、さらに写真フイルムの給送速度に対応して
記録電流の漸増,漸減の度合を制御することにより、常
に適切なプレ記録長,エンド記録長を保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた磁気ヘッドドライバの回路図で
ある。
【図2】本発明による磁気記録の作用説明図である。
【図3】本発明を用いたカメラの電気的構成を示す機能
ブロック図である。
【図4】本発明による磁気記録処理を表す第1フローチ
ャートである。
【図5】本発明による磁気記録処理を表す第2フローチ
ャートである。
【図6】本発明による磁気記録処理を表す第3フローチ
ャートである。
【図7】従来の磁気ヘッドドライバの回路図である。
【図8】従来方式による磁気記録の作用説明図である。
【符号の説明】
10 磁気ヘッドドライバ 10a 駆動制御部 10b 電流制御部 12 磁気ヘッド 12a コイル 13〜16 スイッチングトランジスタ P1 第1ポート P2 第2ポート P3 第3ポート P4 第4ポート 30 マイクロコンピュータ 35 磁気記録エリア 36 フォトセンサ 46 エンコーダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルム上の磁気記録層に、一記録
    周期内で磁気ヘッドが発生する磁束の向きを一回だけ反
    転させて磁気記録を行い、一記録周期内で磁束の向きが
    反転される位相を第1位相と第2位相とのいずれかに設
    定することによって2値データの記録を行う写真フイル
    ム用磁気記録方法において、 最初の2値データの記録に先立ち、最初の2値データの
    先頭を記録するときの磁束の向きとは逆向きの磁束を発
    生させる記録電流を漸増させながら磁気ヘッド用コイル
    に流すようにしたことを特徴とする写真フイルム用磁気
    記録方法。
  2. 【請求項2】 写真フイルム上の磁気記録層に、一記録
    周期内で磁気ヘッドが発生する磁束の向きを一回だけ反
    転させて磁気記録を行い、一記録周期内で磁束の向きが
    反転される位相を第1位相と第2位相とのいずれかに設
    定することによって2値データの記録を行う写真フイル
    ム用磁気記録方法において、 最後の2値データの記録を行った直後に、最後の2値デ
    ータの後端を記録したときの磁束の向きとは逆向きの磁
    束を発生させる一定レベルの記録電流を磁気ヘッド用コ
    イルに流した後、この記録電流を漸減させるようにした
    ことを特徴とする写真フイルム用磁気記録方法。
  3. 【請求項3】 最初の2値データの記録に先立ち、最初
    の2値データの先頭を記録するときの磁束の向きとは逆
    向きの磁束を発生させる記録電流を前記一定レベルまで
    漸増させながら磁気ヘッド用コイルに流すようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載の写真フイルム用磁気記録
    方法。
  4. 【請求項4】 前記記録電流の漸増又は漸減の度合を、
    写真フイルムの給送速度に対応して変えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3項のいずれか記載の写
    真フイルム用磁気記録方法。
  5. 【請求項5】 写真フイルム上の磁気記録層に2値デー
    タを記録する写真フイルム用磁気記録装置であって、電
    源に対して並列接続された第1及び第2スイッチングト
    ランジスタと、これらのスイッチングトランジスタに各
    々直列接続された第3及び第4スイッチングトランジス
    タと、第1スイッチングトランジスタと第3スイッチン
    グトランジスタとの接続点と第2スイッチングトランジ
    スタと第3スイッチングトランジスタとの接続点との間
    に両端が接続された磁気ヘッド用のコイルとからブリッ
    ジ形の駆動制御部が構成され、第1及び第4スイッチン
    グトランジスタの組と、第2及び第3スイッチングトラ
    ンジスタの組とを相反してスイッチングさせることによ
    って前記コイルに流れる記録電流の向きを切り換えて2
    値データの記録を行う写真フイルム用磁気記録装置にお
    いて、 前記電源と駆動制御部との間に、前記コイルに流れる記
    録電流の大きさを制御する電流制御部が設けられ、2値
    データの記録時には2値データに対応して一記録周期の
    間に第1位相又は第2位相のいずれかで反転するスイッ
    チング信号が第1及び第4スイッチングトランジスタの
    組と第2及び第3スイッチングトランジスタの組に相反
    して入力されるとともに記録電流の大きさは前記電流制
    御部により一定レベルに維持され、2値データの記録開
    始時には2値データの最初の磁化領域とは磁束が逆向き
    になる記録電流が磁気ヘッド用コイルに流れるように前
    記第1及び第4スイッチングトランジスタの組と第2及
    び第3スイッチングトランジスタの組に相反したスイッ
    チング信号が入力されるとともに、記録電流の大きさは
    前記電流制御部により漸増してから前記一定レベルに達
    するように制御されることを特徴とする写真フイルム用
    磁気記録装置。
  6. 【請求項6】 最後の2値データの記録直後には、最後
    の2値データの後端に記録された磁化領域とは磁束が逆
    向きになる磁化領域を記録するための相反したスイッチ
    ング信号が前記第1及び第4スイッチングトランジスタ
    の組と第2及び第3スイッチングトランジスタの組に入
    力されるとともに、記録電流の大きさは前記電流制御部
    により前記一定レベルから漸減されることを特徴とする
    請求項5記載の写真フイルム用磁気記録装置。
  7. 【請求項7】 前記電流制御部は、写真フイルムの給送
    速度に対応して記録電流の漸増又は漸減の度合を制御す
    ることを特徴とする請求項5又は6記載の写真フイルム
    用磁気記録装置。
JP12823595A 1995-05-26 1995-05-26 写真フイルム用磁気記録方法及び装置 Pending JPH08320523A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12823595A JPH08320523A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
US08/653,275 US5729778A (en) 1995-05-26 1996-05-24 Magnetic recording method and device for magnetic recording binary code data on photo film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12823595A JPH08320523A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 写真フイルム用磁気記録方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08320523A true JPH08320523A (ja) 1996-12-03

Family

ID=14979842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12823595A Pending JPH08320523A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 写真フイルム用磁気記録方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08320523A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6141502A (en) Magnetic recording and regenerating unit for photographic film and camera
JPH08320523A (ja) 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
JPH0540300A (ja) 情報記録位置制御装置
US5729778A (en) Magnetic recording method and device for magnetic recording binary code data on photo film
US5434634A (en) Camera with data recording device and data recording method
EP0811875B1 (en) Device for reading and writing data on magnetic recording layer of photo film
JPH08320522A (ja) 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
JPH09105999A (ja) 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
JPH07219021A (ja) カメラ用磁気記録装置
JP3448393B2 (ja) データ記録カメラ
JPH06175210A (ja) カメラ用情報記録装置
JP3081124B2 (ja) カメラ
JPH10260464A (ja) 磁気記録再生機能付きカメラ
JPH09288306A (ja) 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
JPH05150333A (ja) 磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ
JPH0434767A (ja) セルフクロック方式ディジタル磁気記録による情報記録装置
JP3050656B2 (ja) カメラの磁気再生装置
JPH0829863A (ja) カメラ
JPS6126146B2 (ja)
JP3162090B2 (ja) カメラ
JP2001109057A (ja) カメラの磁気記録装置
JPH07270892A (ja) カメラ用磁気記録装置
JPH04215637A (ja) フィルムへの記録を行なうカメラ
JPH09189953A (ja) カメラ
JPH09189949A (ja) フィルム給送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040804