JPH07219021A - カメラ用磁気記録装置 - Google Patents

カメラ用磁気記録装置

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JPH07219021A
JPH07219021A JP883194A JP883194A JPH07219021A JP H07219021 A JPH07219021 A JP H07219021A JP 883194 A JP883194 A JP 883194A JP 883194 A JP883194 A JP 883194A JP H07219021 A JPH07219021 A JP H07219021A
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JP
Japan
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recording
magnetic recording
signal
camera
pulse
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Application number
JP883194A
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English (en)
Inventor
Wataru Sasaki
弥 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH07219021A publication Critical patent/JPH07219021A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルム給送時にジッタによって給送速
度に変動が生じても、適正な磁気記録ができるようにす
る。 【構成】 磁気記録が開始される前に写真フイルムの給
送速度を検知する。検知された給送速度が基準速度以下
であるときには、ジッタによる給送速度変動が生じやす
い状態であると判定する。記録密度を変更して低く設定
し、また記録信号についてはビット反転が生じにくいよ
うに信号の立ち上がりタイミングを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルム上に設け
られた磁気記録層に2値データを高精度に記録するカメ
ラ用磁気記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影後のフイルム1コマ送りの間に、写
真フイルム上に設けられている磁気記録層に、カメラに
内蔵されている磁気ヘッドで撮影データを磁気記録する
ことが提案されている。写真フイルムは通常の磁気テー
プと比較して剛性に富み、カーリング習性もつきやすい
ことから、ヘッドタッチの安定化について種々の工夫が
なされている。さらに、写真フイルム上の磁気記録層の
磁性体密度は通常の磁気テープと比較してかなり小さい
ため、記録方式としてもノイズの影響を受けにくいよう
に、「0」,「1」の2値データの組み合によるデジタ
ル記録方式が検討されている。
【0003】図12は上記デジタル記録方式の概略を表
す。フイルムの給送に同期してエンコーダから得られる
エンコードパルスに基づいて、磁気記録用のタイミング
パルス(A)が作られる。このタイミングパルスのパル
ス間隔が一記録周期Tとなり、記録すべき2値データが
「1」,「0」,「0」,「1」であったとすると、同
図(B)に示した記録信号が生成される。記録信号
(B)から分るように、記録データの「1」,「0」
は、記録信号が下がったタイミング(「↓」で示す)か
ら立ち上がったタイミング(「↑」で示す)までの時間
が、一記録周期Tの1/2よりも長いか短いかによって
表され、よってデータ「1」では「t1>T/2」、デ
ータ「0」では「t2<T/2」となる。この記録信号
に対応し、磁気ヘッドは磁界「N」,「S」を交互に発
生させて磁気記録を行い、写真フイルム上の磁気記録層
には磁極「N」,「S」が記録される。
【0004】同図(C)は、記録信号(B)で記録され
た磁気記録層から情報を読み出したときの再生信号波形
を示している。磁気記録時には写真フイルムは連続的に
移動しており、また磁気ヘッドで発生される磁界を瞬間
的に「N」,「S」間で反転させることができないた
め、その信号波形はアナログ波形となる。ところが、磁
気記録層に書き込まれた磁極「S」のピークの位相はデ
ータ「1」,「0」に対応して異なっているから、LD
1(>T/2)のときにはデータ「1」、LD2(<T
/2)のときにはデータ「0」であることが分る。
【0005】上記のように、再生したときに一記録周期
Tの中で磁極「S」のピークの位相に基づいてデータ
「1」,データ「0」を正確に識別できるような磁気記
録を行うためには、写真フイルムの給送速度を等速に維
持するか、あるいはその給送速度を正確に検知し、給送
状態に合わせて前記タイミングパルスを作る必要があ
る。ところが、カメラにはコンパクト化やローコスト化
が要求され、写真フイルムの給送速度を常に一定に保つ
ための機構を組み込むことは実際には極めて困難であ
る。
【0006】このような観点から後者の手法、すなわち
写真フイルムの給送速度を検知し、給送速度の変動に対
応してタイミングパルスのパルス間隔を調節することが
行われている。給送速度に対応した周期のタイミングパ
ルスを作るには、写真フイルムが一定長さ送られるご
と、あるいは給送用モータが一定角度回転するごとにエ
ンコードパルスを得、このエンコードパルスに基づいて
タイミングパルスを作るようにすればよい。
【0007】エンコードパルスを得るには、簡便にはパ
ーフォレーションの通過をフォトセンサで検知し、その
検知信号をエンコードパルスとして用いることができ
る。また、放射状にスリットを形成したエンコード板を
モータの回転軸に取り付け、スリットの通過をフォトセ
ンサで検知してその検知信号をエンコードパルスとして
利用することもできる。そして、写真フイルムの1コマ
給送期間中にエンコードパルスが得られるごとに、前回
得られたエンコードパルスから今回得られたエンコード
パルスとの間のパルス間隔に基づいて、タイミングパル
スの周期をその都度更新してゆけばよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような簡便なエンコーダを用いた場合、得られるエンコ
ードパルスの周波数は、タイミングパルスの周波数と比
較するとかなり低いものになる(高々十数分の1程
度)。したがって、写真フイルムの給送速度がエンコー
ドパルスの1周期の間、ほぼ一定であれば問題はない
が、その間に給送速度が細かく変動する、いわゆるジッ
タ(jitter)が生じた場合には対処することがで
きない。
【0009】例えば図12において、データ「1」,
「0」の磁気記録を行おうとする際に、エンコードパル
スに基づいて一記録周期T及び、記録信号の立ち上がり
タイミングt1,t2を決め、そして最初の記録データ
「1」が記録された直後にジッタが生じて写真フイルム
の給送速度が瞬間的に速くなったとすると、本来、デー
タ「0」を記録すべきところで「t2>T/2」になる
ことがある。したがって磁気記録層にも磁極「S」のピ
ークの位相がずれて記録され、本来データ「0」である
べきものがデータ「1」に反転して書き込みエラーとな
る。
【0010】また、写真フイルムの給送速度がジッタの
影響で瞬間的に遅くなると局部的に記録密度が高くな
り、信号波形(C)に二点鎖線Fで表したように、磁極
「S」のピークとピークとが接近して記録されるだけで
なく、これらのピークの間では磁極「N」の記録が不充
分になる。結果的に、磁極「S」のピークと磁極「N」
のピークとの間の振幅が小さくなり、再生信号の出力レ
ベルの低下を引き起こすことになる。なお、タイミング
パルスと同程度の高い周波数をもつエンコードパルスが
得られればよいが、これには高精度のエンコーダが必要
となり、カメラの大幅コストアップが避けられない。
【0011】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、写真フイルムの給送中に細かな給送速度変動
が生じる場合でも、2値データの反転による書き込みエ
ラーや、再生時の出力レベル低下を引き起こすような不
適正な書き込みが行われることがないようにしたカメラ
用磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、細かな給送速度の変動が生じやすい状況
であることが判別されたときに、2値データをそれぞれ
表現するために決められている記録波形のピークの位相
をデータ反転が生じない方向にずらして記録し、あるい
は記録密度を低くしてデータ再生時に適正な振幅をもっ
た出力信号が得られるように、一記録周期を基準周期よ
りも延長するようにしてある。
【0013】給送速度が細かく変動しやすいか否かを判
別するには、写真フイルムの給送速度そのものを検知す
るほかに、カメラの電源電圧,給送用モータへの供給電
流,カメラ内の温度を検知してもよい。カメラの電源電
圧が基準電圧以下に降下している場合には給送用モータ
の駆動が不安定になりやすく、給送用モータに基準値以
上の電流供給がある場合には何らかの負荷が加わってい
ることが予想され、またカメラ内の温度が基準温度以下
であると電源電圧が不安定になり、いずれの場合でも写
真フイルムの給送速度に変動が生じやすい。
【0014】また、磁気記録を行った後にこれを読み出
してその再生信号レベルを規定レベルと比較し、これが
規定レベル以下であったときには書き込みエラーと判断
して上記の補正処理を行うこともできる。
【0015】
【作用】写真フイルムの給送速度の変化、電源電圧の変
化、給送用モータへの供給電流の変化、カメラ内温度に
基づいて、磁気記録時における写真フイルムの給送速度
変動の可能性が予測された場合には、書き込みエラーが
生じないように記録波形のピーク位相をずらし、あるい
は記録密度を低下させて記録波形のピーク位相を的確に
識別できるように補正が行われる。また、記録直後に再
生を行い、再生信号の出力レベルが不充分であることが
検知されたときには、やはり上記補正が行われる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を示す図2において、巻取
りスプール12の中にフイルム給送用のモータ13が内
蔵され、マイクロコンピュータ4からの指令によりモー
タドライバ16によって駆動される。駆動伝達機構17
は、マイクロコンピュータ4からの指令でモータ13の
駆動力をフイルム巻き上げ用,フイルム巻戻し用に切替
える。フイルム巻き上げ用に切替えられているときに
は、モータ13は巻取りスプール12を駆動し、これに
よりフイルム2が巻取りスプール12に巻き取られる。
フイルム巻戻し時にはモータ13によってフォーク37
が駆動され、フイルム2はパトローネ38に巻き込まれ
る。
【0017】フイルム2の一方の側縁には1コマあたり
2個のパーフォレーション2a,2bが設けられ、他方
の側縁には磁気記録層36が設けられている。フイルム
2の第1コマ目については、前記パーフォレーション2
aよりもフイルム先端側にさらに1個のパーフォレーシ
ョン2cが設けられている。したがって、反射型のフォ
トセンサ21により2個のパーフォレーションが通過し
てときにモータ13の駆動を停止することによって、各
コマについて1コマ送りを行うことができる。なお、巻
取りスプール12の表面はゴムシートで覆われており、
これに弾性的に圧着しているローラ14との間にフイル
ム先端部が挟持され、巻取りスプール12の駆動により
フイルム2が給送される。
【0018】フォトセンサ21からの光電信号はパーフ
ォレーション信号発生器22に入力され、パーフォ信号
PFがマイクロコンピュータ4に入力される。マイクロ
コンピュータ4は、2個のPF信号が入力されてきたこ
とによってフイルム2の先端部が巻取りスプール12ま
で送られ、第1コマ目がカメラのアパーチャー29の背
後に位置決めされたことを検知してモータ13の駆動を
停止する。以後は、撮影を行うごとにモータ13が駆動
され、パーフォ信号PF信号が2個検知された時点でモ
ータ13の駆動が停止される。
【0019】アパーチャー29の枠外には、フォトセン
サ21を通る垂直線上に位置するようにデータ記録用の
磁気ヘッド30が設けられている。この磁気ヘッド30
はフイルム1コマ給送時に書き込み回路31からの信号
によって駆動され、磁気記録層36に撮影情報、例えば
シャッタ速度,絞り値等の情報を2進コードで磁気記録
する。このため、マイクロコンピュータ4には磁気記録
の対象となる情報を2進コードデータとして格納したデ
ータROM32が接続されている。
【0020】プログラムROM33には、上述したモー
タ13や駆動伝達機構17の制御用シーケンス及び、後
述するデータ書き込み制御を行うためのシーケンスプロ
グラム等が格納されている。RAM34は、撮影シーケ
ンス,データ書き込みシーケンスの遂行に必要なデータ
を一時的に格納するワークエリアとして用いられてい
る。コマ数カウンタ35は、1コマ目がアパーチャー2
9にセットされた後、PF信号が2個検出されるごとに
1ずつカウントアップされ、そのカウント内容は撮影コ
マ数に対応する。
【0021】フイルム2が1コマ送りされるときの給送
速度を検知するために、エンコーダ20が設けられてい
る。エンコーダ20は、フイルム2に従動して回転する
ローラ20aと、ローラ20aと一体に回転するエンコ
ード板20bと、エンコード板20bに放射状に多数本
形成されたスリットの通過を光電検出するセンサ20c
とからなる。エンコード板20bが回転すると、フォト
センサ20cから断続的な光電信号が出力される。エン
コードパルス発生器24は、フォトセンサ20cからの
光電信号を受け、フイルム2の給送速度に対応したエン
コードパルス(ENCパルス)を出力し、これはマイク
ロコンピュータ4に入力される。
【0022】なお、図3に示したように、給送用のモー
タ13の軸に前記エンコード板20bを組み付け、エン
コード板20bに放射状に多数本形成されたスリットの
通過をフォトセンサ20cで検知する構成にすれば、ロ
ーラ20aを省略することができる。また、通常の13
5フイルムでは1コマあたり8個のパーフォレーション
があり、フイルム1コマ給送の間に8個のPF信号が得
られるから、このPF信号をもとにENCパルスを作る
ようにしてもよい。
【0023】図4は上記構成により磁気記録を行う際の
タイミングチャートを表す。マイクロコンピュータ4に
露光完了信号が入力されるとモータ13が回転してフイ
ルム1コマ巻上げが開始される。そして、撮影済みのコ
マの後端側のパーフォレーション2bがフォトセンサ2
1で検出された時点でモータ13の駆動電圧が落とされ
る。そして次の撮影コマの先頭側のパーフォレーション
2aが検知されたときにモータ13の駆動が停止してフ
イルム1コマ巻き上げが完了する。このように、モータ
13を停止させる直前で一旦モータ13の駆動電圧を低
くすると、フイルム2の停止精度を高めることができ
る。
【0024】フイルム1コマ巻上げが開始されると、モ
ータ13の回転速度が除々に上昇して定速になる。した
がって、フイルム給送速度は除々に上昇してから一定速
度になる。これに対応し、エンコードパルス発生器24
から出力されるENCパルスのパルス間隔Dは巻き上げ
開始時には広く、フイルム給送速度が一定になると等間
隔になる。図示の例のように、フイルム1コマ給送の間
に8個のENCパルスが得られる場合、1コマ給送中に
8ビットのデータ記録を行うのであれば、ENCパルス
の発生タイミングごとに書き込み回路31を駆動すれ
ば、各々のビット位置での単位ビット長を一定に維持す
ることができる。
【0025】ところが、2値データの配列によって情報
記録を行うには、8ビットの情報量では不足する。この
ため、マイクロコンピュータ4はENCパルスのパルス
間隔をクロックパルスに基づいて計測し、図5に示した
ように、ENCパルスが1個検出されるごとに複数個の
タイミングパルスを作る。なお、フイルム給送開始時点
では給送速度が安定していないから、この間に発生され
るENCパルスは無視され、3個目のENCパルスが得
られた時点から磁気記録用のタイミングパルスを作るた
めの処理が開始され、4個目のENCパルスが得られた
時点から磁気記録が開始される。
【0026】タイミングパルスのパルス間隔T1は、3
個目のENCパルスと4個目のENCパルスとのパルス
間隔D3を8等分するパルス幅となり、これが基準の一
記録周期となる。なお、撮影が進行して巻取りスプール
12に巻かれたフイルム2の巻径が太くなってくると1
コマ巻き上げに要する時間M(図4)が短くなる。この
ためマイクロコンピュータ4は、次のENCパルスが検
知されたときには、パルス間隔D4に基づいて次のタイ
ミングパルスのパルス間隔T2を更新する。したがっ
て、5個目のENCパルスが検知された後、6個目のE
NCパルスが検知されるまでの間は、パルス間隔T2が
基準の1記録周期となる。また、1コマ給送期間中のフ
イルム巻き太りを考慮し、ENCパルスのパルス間隔D
からタイミングパルスのパルス間隔Tを決める際に、単
にパルス間隔Dを8等分するだけでなく、さらに一定の
係数(例えば0.9)を乗ずるようにしてもよい。
【0027】マイクロコンピュータ4は、4個目のEN
Cパルスが得られた時点から、データROM32から読
み出されて2値データに変換されたデータ信号を書き込
み回路31に供給し、同時にタイミングパルスを書き込
み回路31に入力する。書き込み回路31は、データ信
号とタイミングパルスとから図12の記録信号(B)を
出力し、これにより磁気ヘッド30が駆動される。この
結果、磁気記録層36には2値コードで表された情報が
磁気記録される。標準的な磁気記録では、記録密度が高
くならないように、また再生時に磁極「S」のピークの
位相が一記録周期Tの1/2に対して明確に弁別できる
ように、図12に示したt1,t2がそれぞれ「2T/
3」,「T/3」となる記録信号が用いられる。
【0028】上記によれば、ENCパルスが得られる度
にタイミングパルスのパルス幅が調節され、これにより
一記録周期が決められるようになるから、磁気記録が開
始された後に、ENCパルスのパルス間隔が不規則に変
動しない限り、良好な磁気記録を継続してゆくことがで
きる。そして、磁気記録層36から再生を行ったときに
得られる信号波形も図12(C)に実線で示したように
なり、磁極「S」のピークの位相LD1,LD2により
データ「1」,「0」を的確に識別することができる。
【0029】本発明の磁気記録装置では、さらにマイク
ロコンピュータ4が書き込み回路31とともに記録制御
手段としても機能し、ジッタの影響による書き込みエラ
ーが発生しないようにしてある。ジッタが発生すると、
図4に符号Jで示したように、ENCパルスのパルス間
隔よりも短い時間範囲内で給送速度が変動してしまうた
め、ENCパルスのパルス幅Dに基づいてタイミングパ
ルスのパルス間隔Tを決め、さらにこのパルス間隔Tに
基づいてデータ「1」,「0」に対応して記録信号の立
ち上がりタイミングt1,t2を決めておいたとして
も、適正な磁気記録を行うことができなくなる。
【0030】このため、図1のフローチャートに示した
ように、磁気記録を開始する前にジッタが発生する可能
性が高いか否かがマイクロコンピュータ4によって判断
される。露光完了信号が入力されると、マイクロコンピ
ュータ4は書き込みデータの設定を行った後、まず標準
の記録密度で標準の記録信号で磁気記録するように書き
込み回路31の作動状態を設定する。標準の記録密度,
記録信号で磁気記録が実行される場合には、図5に示し
たようにENCパルスのパルス間隔Dを8等分したタイ
ミングパルスによって一記録周期Tが決まり、またデー
タ記録のために磁気ヘッド30の磁界を「N」から
「S」に反転させるタイミング(図12のt1,t2)
が、データ「1」については「2T/3」、データ
「1」に対しては「T/3」となる。
【0031】1コマ給送が開始されると、エンコードパ
ルス発生器24からENCパルスがマイクロコンピュー
タ4に入力される。磁気記録はENCパルスが4個検知
された時点から開始されるため、マイクロコンピュータ
4はENCパルスが3個入力された時点から4個目のE
NCパルスまでのパルス間隔D3を測定してフイルム給
送速度を検知を行う。そして、パルス間隔D3を元にし
て判定されたフイルム給送速度が基準速度よりも大きい
場合には、すでに述べたように標準の記録密度,標準の
記録信号で磁気記録が行われる。引続きENCパルスが
検出されるごとに給送速度検知が行われ、給送速度が基
準速度よりも大きければそのまま標準の記録密度,記録
信号で磁気記録が継続される。
【0032】フイルム給送速度が基準速度以下であるこ
とが検知されると、マイクロコンピュータ4は書き込み
回路31に補正信号を入力する。補正信号の入力に応答
し、書き込み回路31は図6のタイミングチャートに示
したように記録密度及び記録信号の変更を行う。書き込
み回路31にはENCパルスのパルス間隔Dを8等分し
たパルス間隔Tのタイミングパルスが供給されてくる
が、補正信号が入力された状態では、パルス間隔Tに係
数k(>1)を乗じたパルス幅Wの補正タイミングパル
スが生成される。なお、この補正タイミングパルスの発
生処理をマイクロコンピュータ4で行い、給送速度が基
準速度以下であるときにはマイクロコンピュータ4から
直接書き込み回路31に補正タイミングパルスを供給す
るようにしてもよい。
【0033】さらに書き込み回路31は補正信号に入力
により記録信号を変更する。標準の記録信号で磁気ヘッ
ド30を駆動するときには、一記録周期Tに対し、デー
タ「1」を記録するときには「2T/3」のタイミング
で磁界「N」から磁界「S」への反転が行われ、データ
「0」を記録するときには「T/3」のタイミングで磁
界「N」から磁界「S」への反転が行われるが、補正信
号の入力状態では補正タイミングパルスによって決めら
れる一記録周期Wに対し、磁界「N」から磁界「S」へ
の反転タイミングは、データ「1」では「3T/4」、
データ「0」では「T/4」に変更される。
【0034】この記録信号の変更処理により、図6に示
したように、記録信号の立ち上がり位相L1,L2が調
節され、これらの位相L1,L2が一記録周期Wの1/
2よりも大きいか小さいかが識別しやすくなる。また、
一記録周期Wが広げられ、記録密度が低くなっているか
ら、磁気ヘッド30の磁界を「S」から「N」に反転さ
せる際にも充分な余裕ができる。したがって、上記処理
のもとで磁気記録された情報を再生したときの信号波形
も、磁極「N」と磁極「S」のピーク間の振幅が小さく
なることがなく、再生信号の出力レベルを適正に保つこ
とができる。
【0035】なお、補正タイミングパルスのパルス幅W
によって一記録周期を長くして記録密度を低くすると、
フイルム単位給送長内での記録ビット数は減少するが、
1コマあたりの記録ビット数及び磁気記録層36の長さ
に対し、補正信号によって延長された一記録波長Wを適
切な値に予め設定しておけば何ら不都合なく書き込み,
再生を行うことができる。また、上記実施例ではフイル
ムの給送速度が基準速度以下であることが検知されたと
きに、記録密度と記録信号との両者を変更するようにし
てあるが、そのいずれか一方だけを変更するだけでも軽
微なジッタに対しては有効である。
【0036】ジッタが発生する可能性は、電源電圧の降
下や、給送モータ13の駆動電流の増大,カメラ内部の
温度低下によっても判断することができる。電源電圧が
低い状態ではモータ13の駆動トルクが減少しており、
給送速度が不安定になる大きな原因となっている。ま
た、写真フイルム2の給送負荷が大きくなり、モータ1
3に過大な電流が供給されている場合にも電源電圧が降
下する。このような状態では、ジッタが発生する可能性
が非常に高いと言える。そこで、例えば図7に示したよ
うなバッテリーチェック回路を用いる。電源40の電圧
がツェナーダイオード41で決まる基準電圧以下になっ
たときにコンパレータ42の出力はローレベルに反転す
るから、これがマイクロコンピュータ4で検知されたと
きに書き込み回路31に補正信号を入力すればよい。
【0037】給送用のモータ13の電流が増大するの
は、フイルム給送負荷が大きくなったときに生じる。フ
イルム給送負荷が通常の状態より大きいと給送速度が変
動しやすく、やはりジッタ発生の大きな原因になる。図
8はモータ13の電流を監視する回路の一例を示し、モ
ータ電流を抵抗44により電圧に変換し、ツェナーダイ
オード45で決められた基準電圧よりも大きくなったか
否かをコンパレータ46で判別する。モータ電流が基準
値よりも小さい場合にはコンパレータ46の出力はロー
レベルとなっているが、モータ電流が基準値以上になる
とコンパレータ46の出力がハイレベルに反転するか
ら、これがマイクロコンピュータ4に入力されたときに
書き込み回路31に補正信号を供給すればよい。
【0038】さらに、環境温度が低くなると電源電圧が
低下するだけでなく、写真フイルム2の柔軟性も損なわ
れることから、給送速度にムラが発生しやすくなる。し
たがって、温度が低すぎるときにもやはりジッタによる
給送速度の変動が生じる可能性が高くなる。図9は、温
度監視回路の一例を示す。サーミスタ48はカメラボデ
ィ内部に設けられ、温度が低くなると抵抗値が大きくな
る。ツェナーダイオード49により基準温度に対応した
電圧設定が行われ、周囲温度が基準温度よりも低くなる
とコンパレータ50の出力がローレベルからハイレベル
に反転する。これがマイクロコンピュータ4で検知され
たときに、書き込み回路31に補正信号が供給される。
【0039】さらに、図10に示したように、磁気記録
された直後に再生を行い、再生信号の出力レベル(振
幅)を監視してもよい。書き込み用の磁気ヘッド30よ
りも下流側に再生ヘッド52を設け、磁気ヘッド30で
記録された情報を再生ヘッド52,読み出し回路53で
読み出す。読み出し回路53からは図12(C)のよう
な信号波形が得られるから、磁極「N」と磁極「S」と
のピーク間の振幅を出力レベル判定回路で監視する。そ
の振幅が規定値以下になると再生信号の出力レベルが規
定レベル以下になるから、その信号に応答してマイクロ
コンピュータ4から書き込み回路31に補正信号を入力
すればよい。
【0040】なお、再生信号の出力レベルはフイルム給
送速度にも依存するから、前記規定レベルについてもフ
イルム給送速度に対応して設定しておく必要がある。こ
のためには、段階的に決めたフイルム給送速度ごとに規
定レベルを決めておき、再生時のフイルム給送速度に対
応した規定レベルを読み出して、その規定レベルと再生
信号の出力レベルとを比較すればよい。なお、再生時の
フイルム給送速度は磁気記録時のENCパルスのパルス
間隔Dにより識別することができる。
【0041】図11は、図10の方式で磁気記録の記録
密度,記録信号を変更するときの処理を表すフローチャ
ートである。これによれば、情報記録後の磁気記録層3
6から情報再生を行って適正な磁気記録が行われたか否
かを判定し、その判定結果に応じて標準の記録密度,記
録信号で記録を行うか、あるいは記録密度,記録信号を
変更するかを決めるため、様々な要因によるジッタの影
響を確実に軽減することができる。なお、出力レベルを
測定しやすくするために、書き込みデータの前に出力レ
ベル判定用の信号(シンクビット)を記録しておくとよ
い。
【0042】以上、図示した実施例に基づいて本発明に
ついて説明してきたが、記録密度や記録信号を標準のも
のから変更するときに除々に変更し、急激な記録密度の
変動を避けるようにしてもよい。また、1コマ給送期間
中にジッタ発生要因が検知されたときには、そのコマに
ついては補正信号のもとで記録密度,記録信号を変更し
たままで磁気記録を行うようにしてもよい。
【0043】さらに、上記実施例では標準の記録密度,
記録信号で磁気記録を行うか、あるいはジッタ発生の可
能性があるときに補正信号の入力のもとで変更された記
録密度,記録信号で磁気記録を行うか2段階の切替えを
行っているが、基準となる給送速度,電源電圧,モータ
電流,温度,再生信号の出力レベルをそれぞれ複数段階
に設定しておき、検出されたそれぞれの値がどの段階に
なっているかに応じて、記録密度や記録信号を複数段階
に変更するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のカメラ
用磁気記録装置では、フイルム給送速度が細かく変動し
やすい状態であることが検知されたときに、2値データ
の磁気記録用に標準的に設定された記録密度あるいは記
録信号を調節し、記録密度を低くしたり、2値データの
各々を弁別するための信号波形のピークの位相をずらす
ようにしてあるから、いわゆるジッタが発生したような
ときでも良好な磁気記録を行ってゆくことができる。さ
らに、磁気記録を行った後に再生を行い、その出力レベ
ルが規定レベルであるか否かに応じて記録密度,記録信
号の変更を行うことによって、ジッタ等の影響による不
適正な磁気記録を確実に避けることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって実行される処理を表すフローチ
ャートである。
【図2】本発明装置の概略構成図である。
【図3】エンコーダの他の例を示す外観図である。
【図4】フイルム給送速度と、PFパルス及びENCパ
ルスとの対応を表すタイミングチャートである。
【図5】ENCパルスとタイミングパルスの関係を表す
タイミングチャートである。
【図6】記録密度及び記録信号を変更したときの磁気記
録の様子を表すタイミングチャートである。
【図7】本発明の他の実施例に用いられる電源電圧検出
用の回路図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に用いられるモータ
電流検知用の回路図である。
【図9】本発明の別の実施例に用いられる温度検出用の
回路図である。
【図10】再生信号の出力レベル検出用の回路構成を示
すブロック図である。
【図11】図Kの構成を用いたときの処理を表すフロー
チャートである。
【図12】2値データを磁気記録するときの様子を表す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
2 写真フイルム 4 マイクロコンピュータ 13 モータ 20 エンコーダ 30 磁気ヘッド 31 書き込み回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルム上の磁気記録層に、一記録
    周期内での記録波形のピークが2値データの各々に対応
    して異なった所定の位相となるように磁気記録を行うカ
    メラ用磁気記録装置において、 写真フイルムの給送速度が変動しやすい状態であること
    を判別して補正信号を出力する判別手段と、前記補正信
    号を受け、前記一記録周期内で記録波形がピークとなる
    位相を前記所定の位相からずらす記録制御手段とを備え
    たことを特徴とするカメラ用磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 写真フイルム上の磁気記録層に、一記録
    周期内での記録波形のピークが2値データの各々に対応
    して異なった所定の位相となるように磁気記録を行うカ
    メラ用磁気記録装置において、 写真フイルムの給送速度が変動しやすい状態であること
    を判別して補正信号を出力する検知手段と、前記補正信
    号を受け、前記一記録周期を基準周期よりも延長して磁
    気記録を行う記録制御手段とを備えたことを特徴とする
    カメラ用磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、フイルム給送速度が基
    準速度以下であることを検知して補正信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、カメラの電源電圧が基
    準電圧以下であることを検知して補正信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段は、写真フイルム給送用の
    モータに供給される電流が基準値以上であることを検知
    して補正信号を出力することを特徴とする請求項1又は
    2記載のカメラ用磁気記録装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段は、カメラ内の温度が基準
    温度以下であることを検知して補正信号を出力すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記検知手段は、前記磁気記録層から読
    み出した再生信号の出力レベルが規定レベル以下である
    ことを検知して補正信号を出力することを特徴とする請
    求項1又は2記載のカメラ用磁気記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5819126A (en) * 1996-01-19 1998-10-06 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lens-fitted photo film unit and data recording method therefor
US6249397B1 (en) 1996-06-05 2001-06-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Device for reading and writing data on magnetic recording layer of photo film
JP2007263694A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Japan Radio Co Ltd 埋設物探査装置

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