JPH07270891A - カメラ用磁気記録装置 - Google Patents

カメラ用磁気記録装置

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Publication number
JPH07270891A
JPH07270891A JP6381694A JP6381694A JPH07270891A JP H07270891 A JPH07270891 A JP H07270891A JP 6381694 A JP6381694 A JP 6381694A JP 6381694 A JP6381694 A JP 6381694A JP H07270891 A JPH07270891 A JP H07270891A
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JP
Japan
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jitter
cycle
magnetic recording
pulse
feeding speed
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Application number
JP6381694A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Sasaki
弥 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6381694A priority Critical patent/JPH07270891A/ja
Publication of JPH07270891A publication Critical patent/JPH07270891A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 パルス周期算出部55は、フイルムの給送速
度に基づき、給送速度に対応した出力信号周期の変化を
前信号周期との比から数値化し、この数値を周期変化率
とする。ジッタ検知部56は、この周期変化率がある一
定以上を示したときにジッタが発生したと判定する。ジ
ッタ予測部57は、ジッタ検知部56からのジッタ発生
信号の発生周期を検出する。そして、発生周期が一定か
否かを判定する。発生周期が一定の場合には、この発生
周期に基づき次のジッタの発生を予測する。磁気情報演
算及び出力部57は、予測したジッタの発生タイミング
に基づき磁気情報の書き込みタイミングを補正する。 【効果】 一定回転角度毎に発生するジッタに起因する
記録密度変動が軽減され、書き込みエラーの発生を少な
くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルム上に設け
られた磁気記録層に2値データを高精度に記録するカメ
ラ用磁気記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影後のフイルム1コマ送りの間に、写
真フイルム上に設けられている磁気記録層に、カメラに
内蔵されている磁気ヘッドで撮影データを磁気記録する
ことが提案されている。写真フイルムは通常の磁気テー
プと比較して剛性に富み、カーリング習性もつきやすい
ことから、ヘッドタッチの安定化について種々の工夫が
なされている。さらに、写真フイルム上の磁気記録層の
磁性体密度は通常の磁気テープと比較してかなり小さい
ため、記録方式としてもノイズの影響を受けにくいよう
に、「0」,「1」の2値データの組み合わせによるデ
ジタル記録方式が検討されている。
【0003】図17は上記デジタル記録方式の概略を表
す。フイルムの給送に同期してエンコーダから得られる
エンコードパルスに基づいて、磁気記録用のタイミング
パルス(A)が作られる。このタイミングパルスのパル
ス間隔が一記録周期Tとなり、記録すべき2値データが
「1」,「0」,「0」,「1」であったとすると、同
図(B)に示した記録信号が生成される。記録信号
(B)から分るように、記録データの「1」,「0」
は、記録信号が下がったタイミング(「↓」で示す)か
ら立ち上がったタイミング(「↑」で示す)までの時間
が、一記録周期Tの1/2よりも長いか短いかによって
表され、よってデータ「1」では「t1>(T/
2)」、データ「0」では「t2<(T/2)」とな
る。この記録信号に対応し、磁気ヘッドは磁界「N」,
「S」を交互に発生させて磁気記録を行い、写真フイル
ム上の磁気記録層には磁極「N」,「S」が記録され
る。
【0004】同図(C)は、記録信号(B)で記録され
た磁気記録層から情報を読み出したときの再生信号波形
を示している。磁気記録時には写真フイルムは連続的に
移動している。また磁気ヘッドで発生される磁界を瞬間
的に「N」,「S」間で反転させることができないこ
と、及び磁気記録幅がヘッドのギャップ長で自ずから決
まることにより、その信号波形は「N」,「S」間で瞬
間的に変化することなく、なだらかな変化を示してい
る。ところが、磁気記録層に書き込まれた磁極「S」の
ピークの位相はデータ「1」,「0」に対応して異なっ
ているから、LD1(>T/2)のときにはデータ
「1」、LD2(<T/2)のときにはデータ「0」で
あることが分る。
【0005】上記のように、再生したときに一記録周期
Tの中で磁極「S」のピークの位相に基づいてデータ
「1」,データ「0」を正確に識別できるような磁気記
録を行うためには、写真フイルムの給送速度を等速に維
持するか、あるいはその給送速度を正確に検出し、給送
状態に合わせて前記タイミングパルスを作る必要があ
る。ところが、カメラにはコンパクト化やローコスト化
が要求され、写真フイルムの給送速度を常に一定に保つ
ための機構を組み込むことは実際には極めて困難であ
る。このような観点から後者の手法がとられ、写真フイ
ルムの給送速度を検出し、給送速度の変動に対応してタ
イミングパルスのパルス間隔を調節することが行われて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、写真フイルムの給送中に細かな給送速
度変動(以下ジッタという)が生じた場合に、図18の
タイミングチャートに示すように、一定の記録密度では
記録することができなくなる。図18(A)は、フイル
ム給送速度vを示しており、途中でジッタJが発生がし
ている。この場合に、カメラ側の制御装置ではフイルム
給送速度を一定間隔でサンプリングしており、カメラ側
で認識する給送速度vm は同図(B)に示すようなステ
ップ状の値になり、その遅れ時間はLT1である。そし
て、この給送速度vm に基づき磁気情報の書き込みタイ
ミングは同図(C)のようになり、その遅れ時間はLT
2である。このため、同図(D)に示すように、磁気記
録密度がジッタ発生部分で変動する。したがって、ジッ
タが生じる場合に、正規の記録が行われずジッタの大き
さによって、エラー信号となりうる可能性がでてくる。
また、ジッタが発生した場合にはこれに伴い少しの遅れ
時間の後に磁気記録密度も変動しており、ジッタを検出
した時点で補正を行うのでは間に合わないという問題も
ある。
【0007】例えば図17において、データ「1」,
「0」の磁気記録を行おうとする際に、エンコードパル
スに基づいて一記録周期T及び、記録信号の立ち上がり
タイミングt1,t2を決め、そして最初の記録データ
「1」が記録された直後にジッタが生じて写真フイルム
の給送速度が瞬間的に速くなったとすると、本来、デー
タ「0」を記録すべきところで「t2>(T/2)」に
なることがある。したがって磁気記録層にも磁極「S」
のピークの位相がずれて記録され、本来データ「0」で
あるべきものがデータ「1」に反転して書き込みエラー
となる。また、写真フイルムの給送速度がジッタの影響
で瞬間的に遅くなると局部的に記録密度が高くなり、信
号波形(C)に二点鎖線Fで表したように、磁極「S」
のピークとピークとが接近して記録されるだけでなく、
これらのピークの間では磁極「N」の記録が不充分にな
る。結果的に、磁極「S」のピークと磁極「N」のピー
クとの間の振幅が小さくなり、再生信号の出力レベルの
低下を引き起こすことになる。
【0008】このように、カメラで磁気情報記録を行う
際に、ジッタというものが重要な問題としてある。この
ジッタの中には、ギヤ部、巻き取りスプール、モータ部
等の回転部品の問題で生じるものがあり、これらで生じ
るジッタは、一定の回転角度毎に発生するときがある。
【0009】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、一定回転角度毎に発生するジッタに起因する記録
密度変動を軽減し、エラー信号の発生率を少なくするよ
うにしたカメラ用磁気記録装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、写真フイルムの給送速度を検出する給送
速度検出手段と、この検出手段からの出力信号周期の変
化を前信号周期との比から数値化し、この数値を周期変
化率とし、この周期変化率の絶対値がある一定値以上を
示したときにジッタが発生したと判定するジッタ検出手
段と、このジッタ検出手段からのジッタ発生信号の発生
周期を検出し、発生周期が一定と判定されるときに、こ
の発生周期に基づきジッタの発生を予測する予測手段
と、予測したジッタの発生タイミングに基づき前記書き
込みタイミングを補正する補正手段とを備えたものであ
る。
【0011】発生周期が一定である定則ジッタとして
は、一定周期で発生する単一ジッタの他に、複数のジッ
タからなる定則パターンジッタがある。定則パターンジ
ッタの場合には、発生周期の他にそのパターンも検出さ
れ、これに基づき書き込みタイミングの補正が行われ
る。また、周期変化率は、前検出パルスと今回検出した
パルスとのパルス間隔の比で求められる。そして、周期
変化率の算出に用いる前検出パルスと今回検出したパル
スとの1個同志の比較によるものの他に、後述する数式
19,20に示すように、複数個のパルス単位の比とし
て、周期変化率を求めてもよい。また複数個のパルス単
位の比とする場合に、数式21に示すように、その内の
一部のパルスをオーバーラップした状態でその比を求め
てもよい。更に、複数個のパルスを単位として比較する
場合には、タイミングパルス間隔とほぼ同じになるよう
にパルス個数を設定してもよく、このように設定するこ
とで後述するようなプリスケーラを省略することがで
き、エンコードパルスから直接にタイミングパルスの補
正を行うことができ、構成が簡単になる。
【0012】
【作用】磁気記録手段は、写真フイルム上の磁気記録層
に、一記録周期内での記録波形のピークが2値データの
各々に対応して異なった所定の位相となるように、書き
込みタイミングに基づき磁気ヘッドを駆動して磁気記録
を行う。この磁気記録に際して、給送速度検出手段によ
り写真フイルムの給送速度が検出される。ジッタ検出手
段は、給送速度検出手段からの出力信号周期の変化を前
信号周期との比から数値化し、この数値を周期変化率と
する。そして、この周期変化率の絶対値がある一定値以
上を示したときにジッタが発生したと判定する。予測手
段は、ジッタ検出手段からのジッタ発生信号の発生周期
を検出する。そして、発生周期が一定か否かを判定す
る。発生周期が一定の場合には、この発生周期に基づき
次のジッタの発生が予測される。この予測したジッタの
発生タイミングに基づき、前記書き込みタイミングが補
正される。したがって、一定回転角度毎に発生するジッ
タに起因する記録密度変動が軽減される。同様にして、
定則パターンジッタに対しても、その発生周期及びパタ
ーンが検出され、これに基づき書き込みタイミングが補
正される。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を示す図2において、巻取
りスプール10の中にフイルム給送用のモータ11が内
蔵され、このモータ11は、マイクロコンピュータ42
(図4参照)を備えたコントローラ12からの指令によ
りモータドライバ13によって駆動される。駆動伝達機
構14は、コントローラ12からの指令でモータ11の
駆動力をフイルム巻き上げ用,フイルム巻戻し用に切り
換える。フイルム巻き上げ用に切り換えられているとき
には、モータ11は巻取りスプール10を駆動し、これ
によりフイルム15が巻取りスプール10に巻き取られ
る。フイルム巻戻し時にはモータ11によってフォーク
16が駆動され、フイルム15はパトローネ17に巻き
込まれる。
【0014】フイルム15の一方の側縁には1コマあた
り2個のパーフォレーション15a,15bが設けら
れ、他方の側縁には磁気記録層20が設けられている。
フイルム15の第1コマ目については、前記パーフォレ
ーション15aよりもフイルム先端側にさらに1個のパ
ーフォレーション15cが設けられている。したがっ
て、反射型のフォトセンサ21により2個のパーフォレ
ーションが通過したときにモータ11の駆動を停止する
ことによって、各コマについて1コマ送りを行うことが
できる。なお、パーフォレーションは、1コマ当たり2
個設ける他に、1コマ当たり1個でもよい。更には、従
来からの135タイプフイルムのように、1コマ当たり
8個設けたものであってもよく、この場合には、それぞ
れのパーフォ数に応じて1コマ送りの制御ルーチンを変
えることで対応することができる。
【0015】また、巻取りスプール10の表面はゴムシ
ートで覆われており、これに弾性的に圧着しているロー
ラ22との間にフイルム先端部が挟持され、巻取りスプ
ール10の駆動によりフイルム15が給送される。な
お、このようなゴムシートとローラ22とによるフイル
ムのスプールへの巻き付けに代えて、周知のように、フ
イルム先端部に形成したパーフォレーションに係止する
爪で巻き付けるようにしてもよい。
【0016】フォトセンサ21からの光電信号はパーフ
ォレーション信号発生器23に送られる。パーフォレー
ション信号発生器23は光電信号に基づきパーフォ信号
PFを発生させ、これをコントローラ12に送る。コン
トローラ12は、2個のPF信号が入力されたことによ
って、フイルム15の先端部が巻取りスプール10まで
送られ、第1コマ目がカメラのアパーチャー24の背後
に位置決めされたことを検出して、モータ11の駆動を
停止する。以後は、撮影を行うごとにモータ11が駆動
され、パーフォ信号(PF信号)が2個検出された時点
でモータ11の駆動が停止される。
【0017】アパーチャー24の枠外には、フォトセン
サ21を通る垂直線上に位置するようにデータ記録用の
磁気ヘッド30が設けられている。この磁気ヘッド30
はフイルム1コマ給送時に書き込み回路31からの信号
によって駆動され、磁気記録層20に撮影情報、例えば
シャッタ速度,絞り値等の情報を2進コードで磁気記録
する。このため、コントローラ12のマイクロコンピュ
ータ42には、磁気記録の対象となる情報を2進コード
データとして格納したデータROM32が接続されてい
る。なお、フォトセンサ21を通る垂直線上に磁気ヘッ
ド30を位置させたが、この磁気ヘッド30の位置は適
宜変更してもよい。この場合には、ソフト的に書き込み
タイミングを変えることにより、各コマに対応した位置
に撮影情報を記録することができる。
【0018】プログラムROM33には、前記モータ1
1や駆動伝達機構14の制御用シーケンス及び、後述す
るデータ書き込み制御を行うためのシーケンスプログラ
ム等が格納されている。RAM34は、撮影シーケン
ス,データ書き込みシーケンスの遂行に必要なデータを
一時的に格納するワークエリアとして用いられている。
コマ数カウンタ35は、1コマ目がアパーチャー24に
セットされた後、PF信号が2個検出されるごとに1ず
つカウントアップされ、そのカウント内容は撮影コマ数
に対応する。
【0019】フイルム15が1コマ送りされるときの給
送速度を検出するために、エンコーダ40が設けられて
いる。エンコーダ40は、給送用のモータ11の軸に取
り付けられたエンコード板40aと、フォトセンサ40
bとから構成されている。図3に示すように、エンコー
ド板40aには、放射状に多数本のスリット40cが形
成されており、このスリット40cの通過がフォトセン
サ40bで検出される。エンコード板40aが回転する
と、フォトセンサ40bから断続的な光電信号がエンコ
ードパルス発生器41に出力される。
【0020】図2に示すように、エンコードパルス発生
器41は、フォトセンサ40bからの光電信号を受け、
フイルム15の給送速度に対応したエンコードパルス
(ENCパルス)を発生させ、これをコントローラ12
に送る。
【0021】図4に示すように、コントローラ12は、
マイクロコンピュータ42の他に、プリスケーラ43,
総パルス数カウンタ45,パルス間隔測定カウンタ4
6,乗算器48,タイマ49,及び論理和回路50を備
えている。プリスケーラ43は、積分数p個のENCパ
ルスを受け取ると(例えば10個受け取ると)1個のパ
ルスを発生する。総パルス数カウンタ45は、プリスケ
ーラ43からのパルスの個数を計数し、このカウント値
Pcを取り込む。パルス間隔測定カウンタ46は、図5
に示すように、プリスケーラ43からのパルスの各立ち
上がりタイミングで基本クロックのカウントを開始し、
次の立ち上がりタイミングでカウントを終了して、例え
ば各パルスPn-1 ,Pn ,Pn+1 のパルス間隔を示すカ
ウント値tn-1 ,tn ,tn+1 を計数し、得られたカウ
ント値を乗算器48に送る。マイクロコンピュータ42
は、後述するようにプリスケーラ43からのパルス間隔
とデータ書き込みのタイミング周期の関係をあらわす係
数Kを設定し、この係数Kを乗算器48に送る。
【0022】乗算器48は、係数Kと値tn とを乗じた
値をタイマ49にタイマ値として送る。タイマ49はマ
イクロコンピュータ42からの基本クロックをタイマ値
で分周し、データ書き込みのタイミングパルスを出力す
る。このタイミングパルスは論理和回路50の一方の入
力端子に送られる。論理和回路50の他方の入力端子に
は、マイクロコンピュータ42のシフトイネーブル端子
が接続されており、このシフトイネーブル端子はマイク
ロコンピュータ42からON/OFFされる。シフトイ
ネーブル端子がONの時、論理和回路50はタイミング
パルスの入力により書き込み回路31のシフトレジスタ
51に1パルスを送る。
【0023】シフトレジスタ51には、磁気記録層20
に記録される2進コードで構成されたデータがマイクロ
コンピュータ42からセットされ、論理和回路50から
出力される1パルスでそのデータを1個ヘッドドライバ
52に送る。ヘッドドライバ52はマイクロコンピュー
タ42によりON/OFFされ、ONのときにシフトレ
ジスタ51から送られてくるデータで磁気ヘッド30を
駆動して、フイルム15の磁気記録層20に磁気記録を
行う。
【0024】図6は、給送速度を検出しながら磁気記録
する場合の基本的な処理手順を示すフローチャートであ
り、図7はこの場合のタイミングチャートである。露光
完了信号がコントローラ12に入力されると総パルスカ
ウンタ45の値Pcがリセットされ、マイクロコンピュ
ータ42のシフトイネーブル及びヘッドドライバ52
(図4参照)がONにされる。さらに、マイクロコンピ
ュータ42は、2進コードにされている書き込みデータ
をシフトレジスタ51にセットする。また、マイクロコ
ンピュータ42は前記係数Kを乗算器48に送る。この
係数Kは、後述するように1コマ送り終了ごとに更新さ
れるが、1コマ目では数式1により算出される。
【0025】
【数1】K=m・G・b/(p・π・d)
【0026】mは磁気記録層2に書き込まれるデータの
1ビットを表す領域の長さである。Gはモータ11がス
プール10を回転させるときのギア比である。bはモー
タ11が1回転するときに発生するENCパルス数であ
る。pはプリスケーラ43の積分定数を表し1個のパル
スを出力するのに必要な入力パルス数である。dは1コ
マ目を巻き取る際のフイルム巻取り径であり、プレワイ
ンドシステムでなければ、この値はほぼスプール10の
径に等しい。πは円周率である。数式1の算出方法につ
いて以下に説明する。
【0027】フイルム15の移動速度をvとするとこの
フイルム15を巻き上げるスプール10の回転周期TS
は次の数式2のように表せる。
【0028】
【数2】TS=π・d/v
【0029】したがって、モータ11の回転周期TMは
スプール10の回転周期TSをギア比Gで割った値にな
り、次の数式3のように表せる。
【0030】
【数3】TM=π・d/(v・G)
【0031】したがって、ENCパルスの発生周期TE
はモータ11の1回転ごとに発生するENCパルス数b
を用いて、次の数式4のように表せる。
【0032】
【数4】TE=π・d/(v・G・b)
【0033】また、プリスケーラ43の出力するパルス
の周期tn は積分数pを用いて、次の数式5のように表
せる。
【0034】
【数5】tn =p・π・d/(v・G・b)
【0035】また、移動速度vのフイルム15と共に移
動する磁気記録層20に、データの1ビットを長さmで
正しく書き込むために、シフトレジスタ51へタイマ4
9から送出されるデータ書き込みタイミング周期つまり
乗算器48の出力値TWは次の数式6のように表せる。
【0036】
【数6】TW=m/v
【0037】係数Kとプリスケーラ43からのパルスの
出力周期tn とが乗算器48に入力された結果がデータ
書き込みタイミング周期TWになるように構成されてい
るから、次の数式7のように表せ、この数式7を整理す
ると上記数式1が求められる。
【0038】
【数7】K・p・π・d/(v・G・b)=m/v
【0039】係数Kをセットした後に、マイクロコンピ
ュータ42からの指令でモータ11によりフイルム15
の給送が行われる。このとき、図4に示すように、エン
コーダ40によりモータ11の回転変移が検出され、こ
れに基づきエンコードパルス発生器41により、ENC
パルスが発生される。このENCパルスはプリスケーラ
43に送られる。プリスケーラ43では、積分数pに基
づきp個のENCパルスが入力されたときに1個のパル
スを発生させ、これを総パルスカウンタ45及びパルス
間隔測定カウンタ46に送る。パルス間隔測定カウンタ
46はプリスケーラ43からのパルス周期tn を測定す
る。そして、このパルス周期tn を乗算器48に送る。
乗算器48からは、係数Kとパルス周期tn とを乗じた
値TWが出力され、これがタイマ49にセットされると
同時にタイマ49は値TWで基本クロックを分周し、周
期TWのパルスを論理和回路50を介してシフトレジス
タ51に送る。シフトレジスタ51はこの送られてきた
パルスのタイミングごとにデータを1ビットずつヘッド
ドライバ52に送り、磁気ヘッド30はこのタイミング
で書き込みデータを切り替えて磁気記録層20に磁気情
報として書き込んでいく。
【0040】フイルム給送期間中は常にENCパルスの
出力は行われており、パルス間隔測定カウンタ45はプ
リスケーラ43からのパルス周期tn を常に測定する。
そして、パルス間隔測定カウンタ45は新たなパルスが
入力されるごとにその値tnを乗算器48に送り、乗算
器48を介してタイマ49にあらたな値TWを書き込
む。タイマ49及びシフトレジスタ51は、このTWを
データ書き込みのタイミング周期として磁気記録層2に
磁気情報を書き込んでいく。図7では、フイルム給送が
安定してから得られるプリスケーラ43のパルス周期t
n をTp1として、以下順次得られる周期tn をTp
2、Tp3としている。そして、フォトセンサ21によ
ってパーフォレーションを検出した時点で、モータ11
を停止し、ヘッドドライバ52及びシフトイネーブルを
OFFにして書き込みを終了する。
【0041】書き込みが終了した時点で、総パルスカウ
ンタ45のカウント値Pcは1コマ給送中に発生したE
NCパルス数と等しくなっている。1コマの給送動作で
フイルムが移動する距離Lは各コマとも等しいため、こ
のコマにおいてのデータ1ビットの長さを正しく書き込
むための最適な係数Kを求めることができる。したがっ
て、1コマへの書き込みを終了した時点で求められる係
数Kを、次のコマのデータ書き込みに採用している。各
コマごとに最適な係数Kは、巻上げごとに巻径dが変化
すればその変化と共に変化するが、隣合うコマ同士であ
れば巻径の差は少なく、係数Kもそれ程変わらない。し
たがって、係数Kの値を1コマの書き込みが終了するご
とに、最適な値に更新することにより、巻き径の変化に
追従し、常に僅かな誤差で磁気情報を書き込むことがで
きる。係数Kの値は次の数式8により1コマ毎に更新さ
れる。
【0042】
【数8】K=m・Pc/L
【0043】数式8において、mはデータの1ビットを
表す領域の長さ、Pcは総パルスカウンタ45のカウン
ト値、Lは1コマ巻上げでフイルムが移動する距離であ
る。次に数式8について説明する。
【0044】書き込みが終了した時点での巻径をd1と
すると前記数式1と同様にして係数Kは次の数式9のよ
うに表される。
【0045】
【数9】K=m・G・b/(p・π・d1)
【0046】巻径d1でフイルム3を1コマ分移動した
ときのスプール11の回転数はRSは次の数式10のよ
うに表される。
【0047】
【数10】RS=L/(π・d1)
【0048】したがって、モータ5の回転数RMは次の
数式11のように表される。
【0049】
【数11】RM=G・L/(π・d1)
【0050】数式11とモータ11の1回転ごとに発生
するENCパルス数bを用いて、フイルム15が1コマ
分移動したときのENCパルスの発生数PEは次の数式
12のように表される。
【0051】
【数12】PE=b・G・L/(π・d1・p)
【0052】上記数式9と数式12から数式8を求める
ことができる。このように更新したENCパルスの周期
とデータ書き込みタイミング周期の関係を表す係数Kを
次コマの書き込みに使用する。次に露光完了信号がマイ
クロコンピュータ42に入力されると更新された係数K
を用いて書き込み動作を行い、この後係数Kを更新す
る。これを繰り返すことによってフイルム15の磁気記
録層20には2進コードを構成する各ビットのごとの書
き込みビット長を一定にした磁気情報が書き込まれる。
【0053】本発明の磁気記録装置では、さらにコント
ローラ12が書き込み回路31とともに記録制御手段と
しても機能し、図8に示すように、一定回転角度毎に発
生する規則性のあるジッタ(以下、定則性ジッタとい
う)の影響による書き込みエラーが発生しないようにし
てある。ジッタが発生すると、ENCパルスのパルス周
期が変化するため記録密度変動が発生して適正な磁気記
録を行うことができなくなる。
【0054】このため、ジッタの発生をパルス周期の変
動から検出し、このジッタが定則性を有するか否かが判
定され、定則性ジッタの場合には、書き込みタイミング
を補正することによりこの定則性ジッタの影響を排除す
るようにしている。図1は、コントローラ12における
記録制御手段の機能ブロック図を示しており、この記録
制御手段は、パルス周期算出部55と、ジッタ検出部5
6と、ジッタ予測部57と、磁気情報信号演算及び出力
部58とから構成されている。
【0055】図9は、定則性ジッタの影響を排除するた
めの全体的な処理手順を示している。先ず定則性ジッタ
を示すJフラグがオフにされるとともに、定則性ジッタ
の発生回数をカウントするJカウンタが「0」に設定さ
れる。この後、磁気情報としての書き込みデータが設定
される。
【0056】次に、パルス周期算出部55により、EN
Cパルスに基づきプリスケーラ43から出力されるパル
ス間隔tn が測定される。そして、前回検出したパルス
間隔tn-1 と今回検出したパルス間隔tn とに基づき数
式13により、パルス周期変化率An を算出する。
【0057】
【数13】An =(tn /tn-1 )−1
【0058】次に、ジッタ検出部56により、各パルス
周期変化率An に基づき定則性ジッタを検出し、この定
則性ジッタの発生周期とそのときのパルス周期変化率A
Aを求める。先ず、各パルス周期変化率An の絶対値が
所定値αより大きいか否かを判定し、所定値αよりも大
きい場合にジッタが発生したと判定する。次に、検出し
たジッタの発生周期に規則性があるか否かを判定する。
そして、規則性がある場合には、その発生周期を演算す
る。
【0059】図10は、図9におけるパルス間隔tの一
定パルス毎の変化検出の処理手順を示すもので、パルス
周期算出部55における周期変化率An の算出と、ジッ
タ検出部56におけるジッタの発生周期に規則性がある
か否かの判定とを行うためのものである。この実施例で
は、ジッタが同じ発生周期で3回発生した場合に定則性
ジッタが発生したと判定している。具体的には、プリス
ケーラ43からのパルス数nと、変数X,Yとを用いて
ジッタの定則性を判定しており、n番目のパルスの周期
変化率An が最初に検出した定則パターンジッタとほぼ
同じ周期変化率AAを示し、且つJカウンタが所定数の
時に次の数式14,15を満たすときに、定則性ジッタ
であると判定して、JフラグをONにする。また、定則
性ジッタを含まないパルスの場合にはJフラグをオフに
する。なお、この定則性ジッタの検出基準は3回に限ら
れることなく、4回又はそれ以上であってもよい。
【0060】
【数14】n≒(2Y−X)
【0061】
【数15】n≒(2X−Y)
【0062】ジッタ予測部57では、定則性ジッタの発
生周期に基づき次回の定則性ジッタの発生タイミングを
予測する。図11は、図9におけるジッタ補正式速度検
出型磁気記録演算方式の処理手順を示すフローチャート
であり、定則性ジッタの発生タイミングを予測して、ジ
ッタの発生が予測されるパルスに対して、書き込みタイ
ミングの補正を行うためのものである。定則性ジッタの
予測は、次の数式16,17を満たすか否かにより行わ
れる。そして、これら数式のいずれかを満たす場合に
は、プリスケーラ43からのn番目のパルスに定則性ジ
ッタが発生していると予測する。
【0063】
【数16】n=2X−Y−1
【0064】
【数17】n=2Y−X−1
【0065】磁気情報信号演算及び出力部58は、図9
に示すようにJフラグがONの場合に、ジッタが発生し
ているパルスに対して書き込みタイミングを補正して磁
気記録を行う。また、JフラグがOFFの場合に前述し
たように給送速度に対応した書き込みタイミングで磁気
記録を行う。
【0066】書き込みタイミングの補正は次のようにし
て行う。先ず、前記数式13を変換して作成した数式1
8を用いて、予測される周期変化率に基づき補正パルス
周期tP n-1 を求める。次に、この補正パルス周期tP
n-1 を前記乗算器48に送り、書き込みタイミングを補
正する。したがって、定則性ジッタの影響を受けること
なく、常に一定した磁気記録密度で磁気記録を行うこと
ができる。
【0067】
【数18】Tpn-1=(Apn+1)・tn-1 ここで、 Tpn-1:ジッタ補正用のパルス間隔 Apn:予測したジッタが含まれるパルスのパルス周期変
化率であり、本実施例では定則性ジッタを最初に検出し
たときのもの(AA)が用いられる。 tn-1 :予測したジッタが含まれるパルスの1個前のパ
ルスにおけるパルス間隔
【0068】なお、発生するジッタが一定パルス毎であ
れば、その大きさ(パルス周期変化率An )を無視して
もよい。この場合には、補正するジッタ量として、ジッ
タ発生時のパルス周期変化率の平均値を用いる。また
は、前回のジッタ発生時のパルス周期変化率×(1/
2)+前々回のジッタ発生時のパルス周期変化率×(1
/4)+・・・のように、以前のジッタ発生時のパルス
周期変化率を重み付けした値を用いてもよい。この場合
に近いデータほど重み付けを大きくすると、定則性ジッ
タの大きさの予想に無理がなく、安定した補正を行うこ
とができる。
【0069】次に、図12に示すような一定パターンで
発生する定則パターンジッタを検出して、この定則パタ
ーンジッタの発生周期を求め、これに基づきジッタの発
生を予測して書き込みタイミングの補正を行う実施例に
ついて説明する。なお、発生を予測した後の書き込みタ
イミングの補正は上記実施例と同じであり、以下に、定
則パターンジッタの検出とこれの発生周期とについて説
明する。このような定則パターンジッタは、上記実施例
のように、一定パルス毎に発生する定則ジッタの検出方
法では認識することができない。図13は、図9におけ
るパルス間隔tの一定パルス毎の変化検出の処理手順を
示すもので、定則パターンジッタを検出するためのもの
である。また、図14は、図9におけるジッタ補正式速
度検出型磁気記録演算方式の処理手順を示すフローチャ
ートであり、定則パターンジッタの発生タイミングを予
測して、ジッタの発生が予測されるパルスに対して、書
き込みタイミングの補正を行うためのものである。
【0070】図13に示すように、定則パターンジッタ
の検出方法としては、ジッタが3回発生するのを検出
し、1番目と2番目とのジッタ間での給送速度検出信号
パルス数をY、2番目と3番目とのパルス数をZとし
て、3番目のジッタからYパルス後に4番目、4番目か
らZパルス後に5番目のジッタが発生し、且つ1番目と
3番目、及び2番目と5番目のジッタの大きさがほぼ同
じであるときに、ジッタが一定のパターンに従って発生
し続けると判断する。
【0071】図14に示すように、定則パターンジッタ
のパターン及び発生周期に基づき、定則パターンジッタ
の第1ジッタ及び第2ジッタの発生タイミングを予測す
る。そして、予測した各ジッタに対しては、各ジッタに
対応する周期変化率AA,ABを用いて、上記数式18
に基づき書き込みタイミングのためのTP n-1 を求め
る。そして、この補正した書き込みタイミングTP n-1
を乗算器48に送ることで、速度検出型の磁気記録を行
う。これにより、図12に示すような2個のジッタから
なる定則パターンジッタに対し書き込みタイミングを補
正することができ、このようなジッタによる書き込みエ
ラーの発生を少なくすることができる。
【0072】なお、上記各実施例では、プリスケーラ4
3によりENCパルスの個数pに対し1個のパルスを出
力させ、これのパルス間隔tを用いて、定則性ジッタを
検出したが、タイミングパルスとENCパルスとの周期
がほぼ同じ場合には、プリスケーラ43を用いることな
く、ENCパルスを直接用いて定則性ジッタを検出して
もよい。また、プリスケーラ43を用いる代わりに、パ
ルス間隔tが、書き込みタイミングの周期とほぼ等しく
なる周期単位の比較となるように、複数個のENCパル
スについてのパルス間隔を求めてもよい。例えば、数式
19を用いて2個のENCパルス単位でパルス間隔tを
求めてもよい。また、数式20を用いて多数個のENC
パルス単位でパルス間隔tを求めてもよい。この場合
に、比較対象グループ(分母グループと分子グループ)
のパルス個数を代えて周期変化率を求めてもよい。ま
た、数式21を用いて、ENCパルスの一部をオーバラ
ップして用いてパルス間隔tを求めてもよい。更に、こ
のような複数個の演算式を記憶しておき、これらを選択
的に用いることにより、定則性ジッタの種類に応じて最
適なパルス間隔tを設定するようにしてもよい。
【0073】
【数19】 An ={(tn +tn-1 )/(tn-2 +tn-3 )}−1
【0074】
【数20】An ={(tn +tn-1 +・・・+tm )/
(tm-1 +tm-2 +・・・+t2m-n+1)}−1
【0075】
【数21】 An ={(tn +tn-1 )/(tn-1 +tn-2 )}−1
【0076】なお、上記実施例では、モータ11の回転
軸にエンコーダ板40aを取り付けてエンコーダパルス
を発生させるようにして、定則性ジッタの発生を検出し
ている。このため、ギヤ部、巻き取りスプール等の回転
部品に起因して一定の回転角度毎に発生するジッタの影
響がモータ11の回転軸にそれほど反映されない場合も
ある。これに対しては、図15に示すように、エンコー
ダ60を、フイルム15に従動して回転するローラ60
aと、ローラ60aと一体に回転するエンコード板60
bと、エンコード板60bのスリットの通過光を光電検
出するフォトセンサ60cとから構成してもよい。これ
により、実際のフイルム給送量に基づきジッタを検出す
るため、定則性ジッタの検出精度を上げることができ
る。また、同様の理由から、ギヤ部や巻き取りスプール
にエンコーダ板を設けてもよい。なお、フイルム15に
従動して回転するローラ60aを用いる場合には、ジッ
タが一定パルス毎に発生した場合に補正制御するのでは
なく、パルス数にある変数φ(巻き取りスプール単体で
の直径/測定時のフイルムが巻きついた状態のスプール
全体での直径)を乗じたものが一定になるときに、予測
したジッタが発生するとして補正制御を行い、その補正
するタイミングには、巻き太りによるφの変化も考慮す
る。
【0077】また、エンコーダ40,60を設ける代わ
りに、図16に示すように、モータドライバ13にリプ
ル検出回路70を接続し、この回路70によりモータ1
1の電流の変化であるリプルを検出し、これを波形整形
器71で波形整形し、これをプリスケーラ43に送るこ
とで、フイルム給送速度を検出するようにしてもよい。
この場合には、モータ13に直列に0.5Ω程度のシャ
ント抵抗72を挿入し、このシャント抵抗72の両端の
電圧をリプル検出回路70に与える。リプル検出回路7
0は、高周波カット回路73,低周波カット回路74を
持つ帯域差動増幅回路75を備えており、低周波及び高
周波がカットされた中間の周波数をとるリプル信号のみ
が検出され増幅される。したがって、このリプル信号に
基づき回転部材に起因する定則性ジッタを検出すること
ができる。
【0078】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、写真フイルムの給送速度を検出し、給送速度に対応
する出力信号周期の変化を前信号周期との比から数値化
し、この数値を周期変化率とし、この周期変化率の絶対
値がある一定値以上を示したときにジッタが発生したと
判定するから、フイルムの給送速度が細かく変動する、
いわゆるジッタを確実に検出することができる。そし
て、このジッタの周期を求めこれが一定である場合に定
則性ジッタと判定して、定則性ジッタの発生周期と大き
さとから、磁気記録の際の書き込みタイミングを補正し
たから、一定回転角度毎に発生する定則性ジッタに起因
する記録密度変動を軽減することができる。これによ
り、エラー信号の発生率を少なくすることができる。
【0079】また、複数のジッタからなる一定パターン
のジッタを検出して、これら各ジッタに対して書き込み
タイミングを補正したから、一定回転角度毎に発生する
定則パターンジッタに対しても、書き込みタイミングの
補正が確実に行えるようになり、これらジッタに起因す
る記録密度変動を軽減することができる。
【0080】また、周期変化率を、上記数式19,20
に示すように、複数個のパルス単位の比として求めるこ
とにより、定則性ジッタの種類によってはその検出精度
を向上することができる。また、複数個のパルス単位の
比とする場合に、数式21に示すように、その内の一部
のパルスをオーバーラップした状態でその比を求めるこ
とにより、同様に定則性ジッタの種類によってはその検
出精度を向上することができる。更に、複数個のパルス
を単位として比較する場合には、書き込みのタイミング
パルス間隔とほぼ同じになるようにパルス個数を設定す
ることにより、上記プリスケーラを省略することがで
き、エンコードパルスから直接にタイミングパルスの補
正を行うことができ、構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラ用磁気記録装置の要部を示す機
能ブロック図である。
【図2】本発明装置の概略構成図である。
【図3】エンコーダの外観を示す斜視図である。
【図4】コントローラ及び磁気書き込み回路の機能ブロ
ック図である。
【図5】ジッタが発生したパルスの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図6】給送速度を検出しながら磁気記録する場合の基
本的な処理手順を示すフローチャートである。
【図7】マイクロコンピュータにおける書き込みデータ
の切り替えタイミングの一例を示すタイミングチャート
である。
【図8】本発明において検出する定則性ジッタの一例を
示す説明図である。
【図9】定則性ジッタを検出してデータ書き込みを行う
手順を示すフローチャートである。
【図10】定則性ジッタを検出し、その周期を求める手
順を示すフローチャートである。
【図11】定則性ジッタを検出した後に、その周期から
次の定則性ジッタの発生タイミングを予測する手順を示
すフローチャートである。
【図12】本発明において検出する定則パターンジッタ
の一例を示す説明図である。
【図13】定則パターンジッタを検出し、その周期を求
める手順を示すフローチャートである。
【図14】定則パターンジッタを検出した後に、その周
期から次の定則パタンージッタの発生タイミングを予測
する手順を示すフローチャートである。
【図15】別の実施例のエンコーダを示す正面図であ
る。
【図16】本発明の他の実施例において、モータのリプ
ルからフイルム給送速度を検出するためのリプル検出回
路の一例を示す電気回路図である。
【図17】2値データを磁気記録するときの様子を表す
タイミングチャートである。
【図18】磁気記録とフイルム給送の速度との関係を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 巻き取りスプール 11 モータ 12 コントローラ 15 写真フイルム 20 磁気記録層 30 磁気ヘッド 31 書き込み回路 40 エンコーダ 41 エンコードパルス発生器 42 マイクロコンピュータ 43 プリスケーラ 46 パルス間隔測定カウンタ 48 シフトレジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルム上の磁気記録層に、一記録
    周期内での記録波形のピークが2値データの各々に対応
    して異なった所定の位相となるように、書き込みタイミ
    ングを制御して磁気記録を行うカメラ用磁気記録装置に
    おいて、 写真フイルムの給送速度を検出する給送速度検出手段
    と、この検出手段からの給送速度に対応する出力信号周
    期の変化を前信号周期との比から数値化し、この数値を
    周期変化率とし、この周期変化率の絶対値がある一定値
    以上を示したときにジッタが発生したと判定するジッタ
    検出手段と、このジッタ検出手段からのジッタ発生信号
    の発生周期を検出し、発生周期が一定と判断されるとき
    に、この発生周期に基づきジッタの発生を予測する予測
    手段と、予測したジッタの発生タイミングに基づき前記
    書き込みタイミングを補正する補正手段とを備えたこと
    を特徴とするカメラ用磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 写真フイルム上の磁気記録層に、一記録
    周期内での記録波形のピークが2値データの各々に対応
    して異なった所定の位相となるように、書き込みタイミ
    ングを制御して磁気記録を行うカメラ用磁気記録装置に
    おいて、 写真フイルムの給送速度を検出する給送速度検出手段
    と、この検出手段からの給送速度に対応する出力信号周
    期の変化を前信号周期との比から数値化し、この数値を
    周期変化率とし、この周期変化率の絶対値がある一定値
    以上を示したときにジッタが発生したと判定するジッタ
    検出手段と、このジッタ検出手段からのジッタ発生信号
    の発生パターン及び周期を検出し、発生パターン及び周
    期が一定と判断されるときに、この発生パターン及び周
    期に基づきジッタの発生を予測する予測手段と、予測し
    たジッタの発生タイミングに基づき前記書き込みタイミ
    ングを補正する補正手段とを備えたことを特徴とするカ
    メラ用磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録
    装置において、 前記周期変化率をAn ,給送速度検出手段からの出力信
    号周期のうち、今回検出したものをtn ,前回検出した
    ものをtn-1 としたときに、 An =(tn /tn-1 )−1 により求めることを特徴とするカメラ用磁気記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録
    装置において、 前記周期変化率をAn ,給送速度検出手段からの出力信
    号周期のうち、今回検出したものをtn ,前回以前に順
    次検出したものをtn-1 ,tn-2 ,tn-3 としたとき
    に、 An ={(tn +tn-1 )/(tn-2 +tn-3 )}−1 により求めることを特徴とするカメラ用磁気記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録
    装置において、 前記周期変化率をAn ,給送速度検出手段からの出力信
    号周期のうち今回検出したものをtn ,前回以前に順次
    検出したものをtn-1 ,tn-2 ,・・・tm ,tm-1 ,
    ・・・t2m-n+1としたときに、 An ={(tn +tn-1 +・・・+tm )/(tm-1 +
    tm-2 +・・・+t2m-n+1)}−1 により求めることを特徴とするカメラ用磁気記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載のカメラ用磁気記録
    装置において、 前記周期変化率をAn ,給送速度検出手段からの出力信
    号周期のうち今回検出したものをtn ,前回以前に順次
    検出したものをtn-1 ,tn-2 としたときに、 An ={(tn +tn-1 )/(tn-1 +tn-2 )}−1 により求めることを特徴とするカメラ用磁気記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786570A (en) * 1996-01-19 1998-07-28 Citizen Watch Co., Ltd. Heating roller device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786570A (en) * 1996-01-19 1998-07-28 Citizen Watch Co., Ltd. Heating roller device

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