JPH08318827A - 車両の表面処理装置 - Google Patents

車両の表面処理装置

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JPH08318827A
JPH08318827A JP12461195A JP12461195A JPH08318827A JP H08318827 A JPH08318827 A JP H08318827A JP 12461195 A JP12461195 A JP 12461195A JP 12461195 A JP12461195 A JP 12461195A JP H08318827 A JPH08318827 A JP H08318827A
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traveling
frame
guide rails
traveling frame
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JP12461195A
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English (en)
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Shigeo Takeuchi
茂夫 竹内
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Takeuchi Iron Works Corp
Original Assignee
Takeuchi Iron Works Corp
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームに揺動可能な案内レールに、移動可
能に垂下支持される表面処理体により車両の前後面およ
び側面を処理するようにした車両の表面処理装置におい
て、車両に対する面圧が過大になる案内レールの中立位
置からの振れ角を大きく確保しながら、案内レールが中
立位置から揺動方向に振動するのを防止する。 【構成】 サイドブラシ13L,13Rを垂下支持した
案内レール7L,7Rに、その中立位置から水平方向へ
の揺動に制動を与えるブレーキ装置BL,BRを設け、
このブレーキ装置BL,BRは、案内レール7L,7R
に設けた擦動部材21L,21Rと、これに摩擦接触す
る接触板とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理すべき車両に対し
て相対移動するフレームに垂下支持されるブラシ等の表
面処理体を車両の前面、側面および後面に接触回転させ
ることにより車両の表面の洗浄、艶出等を行なうように
した、車両の表面処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来処理すべき車両に対して走行し得る
門型走行フレームに、一対のガイドアームを水平方向に
揺動可能に設け、これらのガイドアームに台車を移動可
能に設け、各台車には回転駆動できる洗浄用ブラシを垂
下支持し、さらに前記ガイドアームはばねにより中立位
置に保持できるようにし、門型走行フレームの走行に伴
って前記ブラシが車両に接触し、ガイドアームが中立位
置から所定角度振れると、門型走行フレームの走行を停
止させ、ブラシを外方に移動させて車両の前面を洗浄す
るようにした、洗車装置は公知である(実公昭55−3
5246号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記公知の洗
車装置では、洗浄用ブラシを支持する台車をガイドアー
ムの遊端側に停止させ、そのブラシを回転駆動させて門
型走行フレームの走行を開始させると、ブラシおよび台
車の慣性により、ガイドアームは中立位置から水平方向
の一方に振れ、そのときにガイドアームはばねにより中
立位置に戻されるが、その際にも前記慣性によりガイド
アームは次に他方向に振れる。そのためガイドアーム
は、走行フレームの走行、停止を繰り返す度に、中立位
置より前後に水平方向に振動し、この振動は直ぐには止
まらないため、洗浄用ブラシが車両の前面に強く当り、
車体表面を傷付けることがあるという課題があった。
【0004】また洗浄用ブラシの重心と、その回転中心
とがずれている場合に、洗浄用ブラシが、車両の車体表
面に接触しない、自由状態で回転しているときにも、ガ
イドレールが中立位置から前後に振動し、前記と同様に
洗浄用ブラシが車両の前面に強く当たり、車体表面を傷
付けることがあり、またガイドレールの揺動を検出する
検出装置が誤動作するという課題もあった。
【0005】そこで前記課題を解消するために、ガイド
アームを中立位置に付勢するばねのばね定数を大きく設
定するという技術手段が考えられるが、かかる技術手段
の採用によれば、ガイドアームの中立位置からの振れ角
に対するばね力、すなわち戻し力が大きくなり、ブラシ
が車両の前面に接触する面圧が過大となるときのガイド
アームの中立位置からの振れ角が小さくなり、そのため
ガイドアームの振れ角を検出装置により検出してから門
型走行フレームが停止するまでの許容惰行距離を大きく
取るのが難しくなり、その結果走行フレームの走行速度
を速く設定することができないという別の課題が生じ
る。
【0006】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で、前記課題をすべて解消した、新規な車両の表面処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、処理すべき車両に対して相対移動可能なフ
レームと、前記フレームに略水平方向に揺動可能に片持
支持されて略水平方向に延びる案内レールと、前記案内
レールに移動可能に支持される台車と、前記台車に回転
駆動できるように垂下支持される表面処理体と、前記案
内レールを中立位置に付勢する中立付勢装置と、を備
え、前記フレームの、前記車両に対する相対移動時に、
前記表面処理体を車両に接触回転させることにより、車
両の表面を処理するようにした、車両の表面処理装置に
おいて、前記案内レールは、その揺動に制動をかけるブ
レーキ装置を備え、該ブレーキ装置は、前記案内レール
と共に揺動する擦動部材と、前記フレームに設けられて
前記擦動部材と摩擦接触する接触板とよりなり、前記案
内レールの揺動方向の振動を防止するようにしたことを
特徴としている。
【0008】
【作用】本発明によれば、案内レールに垂下支持される
表面処理体が、車両の前、後面に接触したときの面圧が
過大になるときの、案内レールの振れ角を大きく確保し
ながら、その案内レールが中立位置から揺動方向に振動
するのを防止する。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0010】まず図1〜5を参照して本発明装置を装備
した洗車機の構造について説明するに、図1は、洗車機
の概略全体正面図、図2は、図1の2−2線に沿う洗車
機の側面図、図3は、図1の3−3線に沿う洗車機の一
部平面図、図4は、図1の4−4線に沿う拡大部分側面
図、図5は、図4の5−5線に沿う部分側面図である。
【0011】図1,2において、門型に形成される走行
フレーム1は、その両側下部の前後に軸架された、左右
一対の駆動輪3,3および左右一対の従動輪4,4とに
より、地上に敷設された走行レール5,5上を往復走行
できるように設けられている。前記駆動輪3,3は減速
機構を介して走行モータ2,2にそれぞれ連動されてお
り、走行フレーム1はこれらの走行モータ5,5の正逆
転駆動により走行レール5,5上を往復走行可能であ
る。
【0012】図1に示すように走行フレーム1には、そ
の走行方向左右に、左側ブラシ装置SLと、右側ブラシ
装置SRが設けられ、それらのブラシ装置SL,SR
は、左右対称であり、同一の構造を備えているので、以
下に左側ブラシ装置SLの構造を主にして説明する。
【0013】なお、左側ブラシ装置SLの各構成部材に
は、アラビア数字の符号に添字「L」が付され、また右
側のブラシ装置SRの各構成部材には、アラビア数字の
符号に添字「R」が付されている。
【0014】図1〜3において、走行フレーム1の上部
左右には、略垂直方向に配置される対をなす左右縦軸6
L,6Rが軸受を介して回転可能に支持されており、こ
れらの縦軸6L,6Rには、左右一対の案内レール7
L,7Rの基端が回動自在に片持支持されており、これ
らの案内レール7L,7Rは、それぞれ略水平方向に前
後に揺動可能である。図2に最も明瞭に示すように、前
記案内レール7Lの上部には、断面山形の上部レール7
1 が、またそれらの下部には、断面長方形の下部レール
2 がそれぞれ固定されている。
【0015】前記一対の案内レール7L,7Rには、そ
れぞれ対をなす台車8L,8Rが往復走行可能に支持さ
れている。台車8L,8Rの上部には、前記上部レール
1上を転動し得る駆動輪9L,9Rおよび従動輪1
0,10がそれぞれ軸架されており、前記駆動輪9L,
9Rには、それぞれトルクモータ15L,15Rが接続
されている。また台車8L,8Rの下部には、それぞれ
前記下部レール72 の前後両側面を挟んで転動し得る4
つのローラ11…と、該下部レール72 の下面を転動し
得る2つのローラ12,12が軸支されている。そして
前記トルクモータの15L,15Rのそれぞれの正逆回
転駆動により、前記台車8L,8Rは、案内レール7,
7に沿って開閉方向に往復移動することができる。
【0016】左右台車8L,8Rには、それぞれ対をな
す左右表面処理体としての左右サイドブラシ13L,1
3Rが回転自在に吊下支持されており、これらのサイド
ブラシ13L,13Rは、それぞれ台車8L,8Rに支
持された回転モータ14L,14Rにより伝動機構を介
して正逆回転駆動されるようになっている。
【0017】図3,4に明瞭に示すように、前記縦軸6
Lには、略水平方向に延びるばねアーム16Lの基端が
固定され、このばねアーム16の先部左右と、走行フレ
ーム1の左右に設けたばね受けとの間には、それぞれ圧
縮コイルばねよりなる、中立ばね17L1 ,17L2
縮設されており、これらの中立ばね17L1 ,17L 2
の弾発力により、左右案内レール7L,7Rは、図3に
示すようにそれらが略一直線になる、中立位置に付勢保
持される。そしてばねアーム16L,16Rおよび中立
ばね17L1 ,17L2 ;17R1 ,17R2 は、それ
ぞれ左右中立付勢装置NL,NRを構成している。
【0018】また図3,4に示すように、前記縦軸6L
にはそれぞれ略水平方向に延びる作動板18Lが固定さ
れており、この作動板18Lの二股状の先部に対応し
て、走行フレーム1には、小角スイッチ19Lおよび大
角スイッチ20Lが設けられており、前記小角スイッチ
19Lは、案内レール7Lが中立位置から前方あるいは
後方(図3、FあるいはR方向)に、第1の所定角度振
れたことを作動板18Lを介して検出するものであり、
また前記大角スイッチ20Lは、案内レール7Lが中立
位置から前方あるいは後方に、前記第一の所定角度より
も大きい第二の所定角度振れたことを作動板18Lを介
して検出するものであって、前記小角スイッチ19L
は、前記サイドブラシ13Lが、洗浄すべき車両Vに接
触したことを検出することができ、大角スイッチ20L
はサイドブラシ13Lが車両Vに対する接触面圧が過大
になったことを検出することができるようになってお
り、この大角スイッチ20Lが作動したときは、洗車機
の動作が全停止されるようになっている。
【0019】前記左右案内レール7L,7Rには、後に
述べるように、これらの案内レール7L,7Rが中立位
置N−N(図3参照)から略水平方向に前後に振動する
のを抑制するための、ブレーキ装置BL,BRがそれぞ
れ備えられる。
【0020】次に図4,5を参照して左側のブレーキ装
置BLについて説明する。
【0021】前記縦軸6Lの下部には略水平方向に延び
る擦動部材21Lの基端が固定されており、この擦動部
材21Lの先端部に設けた板21L1 には、下向きの凸
状に形成される、断面V字状のゴム板よりなる摩擦板2
2Lが固着されている。一方走行フレーム1には、前記
摩擦板22Lに対応して金属製の接触板23Lが設けら
れており、摩擦板22Lの突出下端は、それ自体の弾性
力により、前記接触板23Lに押付けられ、その摩擦板
22Lは接触板23L上を摺接可能である。
【0022】前記のように構成される左右ブレーキ装置
BL,BRは、前記案内レール7L,7Rが中立位置N
−Nを中心として揺動方向すなわち略水平方向に前後に
振動するのを抑制することができる。
【0023】なお、図示されていないが、前記板21L
1 は、擦動部材21Lの先端部に上下方向に位置調整で
きるように設けられており、摩擦板22Lを接触板23
Lに押付ける押付力を調整できるようになっている。
【0024】図1に戻って、左右案内レール7L,7R
には、台車8L,8Rが閉限位置および開限位置にある
ことを検出する、閉限スイッチ24L,24Rおよび開
限スイッチ25L,25Rと、台車8L,8Rを閉限位
置および開限位置に規制する閉限ストッパ26L,26
Rおよび開限ストッパ27L,27Rが設けられてい
る。
【0025】図1,2に示すように走行フレーム1の左
右前部には、この走行フレーム1に進入してくる、洗浄
すべき車両Vの前面を検出するための、前面検出手段す
なわち光電センサー28の投光器281 および受光器2
2 が相対向して設けられる。また走行フレーム1の下
部には、走行面に固定されたカム29により作動され
て、走行フレーム1がスタート位置にあることを検出す
るスタート位置検出スイッチ30が設けられる。さらに
走行フレーム1の前部には制御盤31が設けられ、この
制御盤31内には、洗車機を作動制御する制御装置3
2、走行モータ2に接続されるインバータ33およびス
タートスイッチ42が収納されている。
【0026】前記制御手段32には、走行フレーム1が
往走行してスタート位置検出スイッチ30がカム29か
ら離れて不作動となったときから、走行モータ2の出力
軸に接続されたロータリエンコーダRのパルスを加算
し、走行フレーム1が復走行するときはそのパルスを減
算して、走行フレーム1のスタート位置からの走行位置
を検出する走行位置検出手段D1 を含んでいる。
【0027】図1,2において、走行フレーム1の、前
記サイドブラシ13L,13Rよりも前方の中間部に
は、対をなす左右揺動腕36L,36Rがそれぞれ支持
軸37L,37Rにより揺動自在に軸支され、これらの
揺動腕36L,36Rの先端部間にブラシ軸を介して、
車両Vの上面を洗浄するためのトップブラシ38が回転
自在に支持されている。また一方の揺動腕36Lの基部
には、このトップブラシ38を回転駆動するモータ39
が設けられ、さらに一方の支持軸37には、トップブラ
シ38を上限位置に保持するシリンダ43が設けられ
る。そしてトップブラシ38はモータ39を駆動してシ
リンダ43を不作動にすることにより、その自重で車両
Vの上面形状に追従して昇降することができる。また他
方の揺動腕36Rの基部にはバランスウエイト44が設
けられる。
【0028】なお、図中、40は車両Vの上面を乾燥す
るためのトップノズル、41は車両Vの両側面を乾燥す
るためのサイドノズル、351 ,352 は、車両Vの前
輪の停止位置表示器である。
【0029】次に上記のように構成される洗車機の第一
の作用を図6を参照して説明するに、図6は一対のサイ
ドブラシ13L,13Rによる、車両の前面、側面およ
び後面の洗浄過程を示している。
【0030】(1)走行フレーム1をスタート位置に待
機させ、一対のサイドブラシ13L,13Rを開限位置
(イ)に停止させた状態で、洗浄すべき車両Vを、走行
フレーム1の前面に対向する洗車位置に進入させ、その
一方の前輪を停止位置表示器351 ,352 間に位置さ
せて停止させる。
【0031】(2)次にスタートスイッチ42(図2)
を押すと、一対のサイドブラシ13L,13Rは正回転
駆動され、またトルクモータ15L,15Rは、閉移動
方向に駆動されて前記サイドブラシ13L,13Rは閉
方向に移動されて閉限位置(ロ)にくる。これにより閉
限スイッチ24L,24Rが作動されると、走行フレー
ム1は往走行を開始する。
【0032】このとき慣性重量の大きい、台車8L,8
Rおよびサイドブラシ13L,13Rの慣性により、案
内レール7L,7 Rは、走行フレーム1の往走行方向と
逆方向(図3,6、R方向)に振れようとするが、ブレ
ーキ装置BL,BRの、摩擦板22L,22Rと、接触
板23L,23Rとの間の最大静摩擦力により、案内レ
ール7L,7Rは、中立位置N−Nに保持されて振れる
ことがない。また前記慣性が大きく多少振れることがあ
っても摩擦板22L,22Rと接触板23L,23Rと
の間の摩擦力および摩擦板22L,22R自体の弾性抵
抗により直ちに中立位置N−Nに戻される。また一対の
サイドブラシ13L,13Rが閉限位置で車両Vの車体
表面に接触しない状態で自由回転した場合に、サイドブ
ラシ13L,13Rの重心と、その回転中心がずれてい
ても、摩擦板22L,22Rと接触板23L,23Rと
の最大摩擦力により、案内レール7L,7Rが中立位置
N−Nを中心にして略水平方向に前後に振動するのを防
止することができる。
【0033】(3)走行フレーム1の往走行の継続によ
り、閉限位置にある一対のサイドブラシ13L,13R
が、図6、(ハ)位置になり、該サイドブラシ13L,
13Rと車両Vの前面との接触により、案内レール7
L,7Rが、走行フレーム1の往走行と反対方向(図
3,6、R方向)に振れ、前記小角スイッチ19L,1
9Rの少なくとも一方が作動されると、走行フレーム1
の往走行が一時停止される。このようにサイドブラシ1
3L,13Rが車両Vの車体前面に接触して、一対の案
内レール7L,7Rが振れ始めると、ブレーキ装置B
L,BRの、摩擦板22L,22Rと、接触板23L,
23Rとの間の摩擦力は、摩擦力の大きい静摩擦力か
ら、それよりも摩擦力の小さい動摩擦力に変わるので、
サイドブラシ13L,13Rの、車体面に対する面圧が
過大に至るまでの、案内レール7L,7 Rの、許容最大
振れ角を大きくとることができ、これにより走行フレー
ム1の走行速度を速く設定することができる。
【0034】(4)次に走行フレーム1を若干(約10
0mm)復走行させることにより、サイドブラシ13
L,13Rを図6、(ニ)位置に後退させてその正回転
を停止させ、次いでサイドブラシ13L,13Rを逆回
転駆動し、トルクモータ15L,15Rを開方向に駆動
して該サイドブラシ13L,13Rを開移動させる。こ
れにより該サイドブラシ13L,13Rを図6、閉限位
置(ニ)より開限位置(ホ)へと移動して車両Vの前面
を洗浄する。
【0035】(5)サイドブラシ13L,13Rが、図
6開限位置(ホ)にくると、走行フレーム1を再往走行
を開始させると共にサイドブラシ13L,13Rが、車
両Vの側面を洗浄するのに適した面圧になるように、ト
ルクモータ15L,15Rにかける電圧を制御しつつ、
これらを閉方向に回転する。走行フレーム1の往走行の
継続により、図6、(へ)に示すように車両Vの両側面
を洗浄する。
【0036】(6)サイドブラシ13L,13Rが車両
Vの後面に達すれば、それらのサイドブラシ13L,1
3Rは、車両Vの後面に沿って閉方向に移動し、該車体
後面を洗浄する。サイドブラシ13L,13Rが、図
6、(ト)に示すように閉限位置に達し、さらに走行フ
レーム1の走行継続により、この走行フレーム1が図
6、(チ)に示すように車両Vの後面より離れて、走行
フレーム1の往走行による車両Vの前面、両側面および
後面の洗浄を終了する。
【0037】(7)サイドブラシ13L,13Rが車両
Vの後面より離れると、走行フレーム1は復走行を開始
し、これにより車両Vの後面、両側面および前面を、前
記往走行と同じ要領により洗浄する。
【0038】なお、走行フレーム1の復走行のときは、
サイドブラシ13L,13Rの回転方向は、前記往走行
のときと反対であり、サイドブラシ13L,13Rが車
両Vの後面と接触することにより、案内レール7L,7
Rは復走行と反対方向(図3,6F方向)に振れて、小
角スイッチ19L,19Rを作動する。
【0039】次に、図7,8を参照して本発明の第二の
作用について説明する。
【0040】図7,8はこの第二の作用による車両の車
体表面の洗浄過程を示す。
【0041】(A)前記第一の作用と同じく車両Vを洗
車位置に進入停車させ、サイドブラシ13L,13Rを
開限位置(イ)より閉限位置(ロ)に閉移動させ、また
サイドブラシ13L,13Rを正転駆動して走行フレー
ム1を高速往走行させる(図7、(a)参照)。
【0042】(B)走行フレーム1が高速往走行して、
走行距離LAに達すると、光電センサー28は車両Vの
前面を検出する。このとき、走行距離LAは、通常の記
憶装置に記憶される(図7、(b)参照)。
【0043】(C)走行フレーム1の高速走行の継続に
より、走行位置L1 になると、走行フレームの走行速度
は高速から中速に切換られる(図7、(c)参照)。
【0044】なお、走行位置L1 は、洗車可能な車両の
うち、前輪から車体前面までの距離が最大の車両であっ
ても、走行フレーム1の高速往走行のときにサイドブラ
シ13L,13Rが車両Vの前面に接触しても小角スイ
ッチ19L,19Rが作動することがない位置に設定され
ている。
【0045】(D)さらに走行フレーム1が往走行を続
けて、その走行位置が前記走行位置LAに走行距離Xを
加えたL2 になると、この走行フレーム1の走行速度は
低速走行に切換制御されるとともに閉位置にある、一対
のサイドブラシ13L,13Rの正回転駆動が停止制御
され、タイマーが作動を始める。而して前記走行距離X
はサイドブラシ13L,13Rの正回転により車両の前
面を洗浄するのに適した距離に設定されており、一対の
サイドブラシ13L,13Rは、それらが正転から停止
するまでの惰性回転により、車両の前面の中央部を洗浄
する(図7、(d)参照)。
【0046】(E)走行フレーム1が低速走行を継続し
てこれが図7、(e)位置に至り、タイマーがタイムア
ップすると、一対のサイドブラシ13L,13Rは逆転
駆動されると共に一対のトルクモータ15L、15Rに
開方向に駆動され、これにより一対のサイドブラシ13
L,13Rは、逆回転(図7、(e)矢印方向)して車
両の前面を洗浄することができる。そして一対のサイド
ブラシ13L,13Rは、短時間で開移動して車両の前
面の洗浄を行なう(図7、(e)参照)。
【0047】ところでこのサイドブラシ13L,13R
の開移動のときは、走行フレーム1の低速往走行が継続
されるので、車両Vの前面の形状によってはサイドブラ
シ13L,13Rが開移動するにしたがって案内レール
7L,7Rが往走行と反対方向(図3、R方向)に振れ
る。このように案内レール7L,7Rが振れ始めると、
ブレーキ装置BL,BRの摩擦板22L,22Rと接触
板23L,23Rとの間の摩擦力は、摩擦力の大きい最
大静摩擦力からそれよりも摩擦力の小さい動摩擦力に変
わるので、サイドブラシ13L,13Rが車体面から受
ける面圧が過大になる、案内レール7L,7Rの中立位
置からの振れ角すなわち最大許容振れ角を大きくとるこ
とが可能になる。これにより前記開移動のときの走行フ
レーム1の走行速度を比較的速く設定することが可能に
なる。
【0048】なお、前記タイマーのタイムアップ時間
は、サイドブラシが惰性で正回転しているときにそれを
逆回転しても支障のない時間に設定されている。
【0049】(F)サイドブラシ13L,13Rが逆回
転しながら開移動して図7、(f)位置にくると、走行
フレーム1は高速走行されると共にサイドブラシ13
L,13Rが車体面から受ける面圧が、車両Vの側面を
洗浄するに適した面圧になるように、トルクモータ15
L,15Rに電圧をかけ、該トルクモータ15L,15
Rを閉方向に回転駆動する。これにより適正な面圧をも
って走行フレーム1の高速での往走行により、サイドブ
ラシ13L,13Rでの車両Vの側面の洗浄が行なわれ
る(図7、(f)参照)。
【0050】(G)走行フレーム1の高速での往走行に
より、光電センサー28が、図8、(g)位置になり、
これが車両Vの後面を検出すると、そのときの走行フレ
ーム1の走行位置LBを、従来公知の記憶装置により記
憶する(図8、(g)参照)。
【0051】(H)走行フレーム1が走行を継続して、
図8、(h)に示す位置に達して、その走行位置が、前
記走行位置LBに所定距離Yを加えた、走行位置L3
なると、走行フレーム1の往走行が停止されてそれが往
走行停止位置にくる。
【0052】所定距離Yは、光電センサー28が車両V
の後面を検出してからサイドブラシ13L,13Rが車
体後面を洗浄するのに適する位置になる距離に設定され
ている(図8、(h)参照)。
【0053】(I)サイドブラシ13L,13Rの閉方
向の移動により、閉限スイッチ24L,24Rが作動す
るとサイドブラシ13L,13Rの逆回転駆動が停止さ
れる(図8、(i)参照)。
【0054】(J)次いでサイドブラシ13L,13R
が再正回転駆動されると共に、トルクモータ15L,1
5Rが開方向に駆動されてサイドブラシ13L,13R
は開移動され、走行フレーム1は低速で復走行される。
ところでこのサイドブラシ13L,13Rの開移動のと
き、走行フレーム1は低速での復走行が継続されるの
で、車両Vの後面の形状によっては、サイドブラシ13
L,13Rが開移動するにしたがって、前記左右案内レ
ール7L,7Rが前方(復走行方向と逆方向)に振れ
る。このように案内レール7L,7Rが振れ始めると、
前記ブレーキ装置BL,BRの、摩擦板22L,22R
と接触板23L,23Rとの摩擦力は、摩擦力の大きい
最大摩擦力からそれよりも摩擦力の小さい動摩擦力に変
わるので、サイドブラシ13L,13Rが車体面から受
ける面圧が過大になる、案内レール7L,7Rの中立位
置からの振れ角(許容最大振れ角)を大きくとることが
でき、これによりサイドブラシ13L,13Rの開移動
の際の走行フレーム1の走行速度を速く設定することが
でき、洗車時間の短縮化に寄与することができる。
【0055】走行フレーム1の復走行により、サイドブ
ラシ13L,13Rが、図8、(j)に示す開限位置に
なると、走行フレーム1は高速復走行をはじめると共
に、サイドブラシ13L,13Lの面圧が、車両Vの側
面を洗浄するのに適したものになるように、トルクモー
タ15L,15Rには電圧がかけられて開方向に回転駆
動される。これにより車両Vの側面はサイドブラシ13
L,13Rにより適度な面圧をもって洗浄される(図
8、(j)参照)。
【0056】(K)サイドブラシ13L,13Rが車両
Vの前面に達すると、これらは閉移動する。走行フレー
ム1がスタート位置(図7、(a)位置)になると、そ
の走行を停止して洗浄の全工程を終わる。
【0057】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、走行フレームを車両に対して移動させる移動
式の洗車機に本発明を実施しているが、フレームに対し
て車両を移動させるようにした固定式の洗車機にも本発
明を実施することができ、また前記実施例では、一対の
表面処理体を備えた洗車機に本発明を実施した場合を説
明したが、単一の表面処理体あるいは3個以上の表面処
理体を備えた洗車機にも実施することができる。また前
記実施例では表面処理体としてサイドブラシを用いてい
るが、これに代えてバフ、不織布等の布、その他公知の
表面処理体を採用してもよい。
【0058】また前記実施例では、ブレーキ装置を、板
に凸状に固定したゴム板によりなる摩擦板と、フレーム
に設けた接触板とより構成しているが、摩擦板を鉄板な
どの金属板とし、接触板上にゴム板を固定するようにし
てもよく、ゴムに代えて弾性合成樹脂材、皮革その他の
摩擦材を使用してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表面処理
体を垂下支持した案内レールは、その揺動に制動をかけ
るブレーキ装置を備え、該ブレーキ装置は、前記案内レ
ールと共に揺動する擦動部材と、前記フレームに設けら
れて前記擦動部材と摩擦接触する接触板とよりなるの
で、表面処理体の車体面への接触面圧が過大となるまで
の、案内レールの中立位置からの振れ角を大きく確保し
ながら、前記案内レールが中立位置からその揺動方向に
振動するのを防止することができ、その結果車両の車の
表面を傷付けることなく、該表面の処理を行なうことが
でき、またその処理時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗車機の概略全体正面図
【図2】図1の2−2線に沿う洗車機の側面図
【図3】図1の3−3線に沿う洗車機の一部平面図
【図4】図1の4−4線に沿う拡大部分側面図
【図5】図4の5−5線に沿う部分側面図
【図6】本発明の第一の作用の、洗浄過程を示す工程図
【図7】本発明の第二の作用の、洗浄過程を示す工程図
【図8】本発明の第二の作用の、洗浄過程を示す工程図
【符号の説明】
1 走行フレーム 7L 案内レール 7R 案内レール 8L 台車 8R 台車 13L 表面処理体(サイドブラシ) 13R 表面処理体(サイドブラシ) 21L 擦動部材 21R 擦動部材 23L 接触板 23R 接触板 BL ブレーキ装置 BR ブレーキ装置 NL 中立付勢装置 NR 中立付勢装置 V 車両

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべき車両(V)に対して相対移動
    可能なフレーム(1)と、 前記フレーム(1)に略水平方向に揺動可能に片持支持
    されて略水平方向に延びる案内レール(7L,7R)
    と、 前記案内レール(7L,7R)に移動可能に支持される
    台車(8L,8R)と、 前記台車(8L,8R)に回転駆動できるように垂下支
    持される表面処理体(13L,13R)と、 前記案内レール(7L,7R)を中立位置に付勢する中
    立付勢装置(NL,NR)と、を備え、前記フレーム
    (1)の、前記車両(V)に対する相対移動時に、前記
    表面処理体(13L,13R)を車両(V)に接触回転
    させることにより、車両の表面を処理するようにした、
    車両の表面処理装置において、 前記案内レール(7L,7R)は、その揺動に制動をか
    けるブレーキ装置(BL,BR)を備え、該ブレーキ装
    置(BL,BR)は、前記案内レール(7L,7R)と
    共に揺動する擦動部材(21L,21R)と、前記フレ
    ーム(1)に設けられて前記擦動部材(21L,21
    R)の摩擦接触する接触板(23L,23R)とよりな
    り、前記案内レール(7L,7R)の揺動方向の振動を
    防止するようにしたことを特徴とする、車両の表面処理
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08332926A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Nisshin Seiki Kk 洗車機のブラシ装置
JP2010006131A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Yasui:Kk 洗車方法及び洗車機
JP2011121543A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Daifuku Co Ltd 洗車機

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