JPH08318682A - 感熱転写シート - Google Patents
感熱転写シートInfo
- Publication number
- JPH08318682A JPH08318682A JP7281625A JP28162595A JPH08318682A JP H08318682 A JPH08318682 A JP H08318682A JP 7281625 A JP7281625 A JP 7281625A JP 28162595 A JP28162595 A JP 28162595A JP H08318682 A JPH08318682 A JP H08318682A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- dye
- color
- alkyl group
- transfer sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷の3原色のシアンに近い濃い色が得ら
れ、濃度による色相の変化が少なく、さらに耐光性に優
れた記録が可能な感熱転写シートを得る。 【解決手段】 基材の少なくとも一方の面に色材層を設
けた転写シートを用いて、加熱手段によって色材層中の
色素を被記録体に転写して記録を得る感熱転写記録方式
に使用される感熱転写シートにおいて、前記色材層が下
記一般式(1)で表されるインドアニリン系色素 【化1】 と下記一般式(2)で表されるニトロチアゾールアゾ系
色素 【化2】
れ、濃度による色相の変化が少なく、さらに耐光性に優
れた記録が可能な感熱転写シートを得る。 【解決手段】 基材の少なくとも一方の面に色材層を設
けた転写シートを用いて、加熱手段によって色材層中の
色素を被記録体に転写して記録を得る感熱転写記録方式
に使用される感熱転写シートにおいて、前記色材層が下
記一般式(1)で表されるインドアニリン系色素 【化1】 と下記一般式(2)で表されるニトロチアゾールアゾ系
色素 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる熱転写記録方
式によるカラーハードコピーに使用される転写シートに
関するものであり、特に昇華転写記録方式に使用される
転写シートに関する。
式によるカラーハードコピーに使用される転写シートに
関するものであり、特に昇華転写記録方式に使用される
転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ画像等の電気信号によるカ
ラー画像をカラーハードコピーに変換するための技術が
進歩してきており、例えば、電子写真、インクジェッ
ト、感熱転写等の方式が検討されている。これらのなか
でも、特に感熱転写方式は、装置の保守や操作の容易な
点、装置の小型化の可能な点等から有利である。
ラー画像をカラーハードコピーに変換するための技術が
進歩してきており、例えば、電子写真、インクジェッ
ト、感熱転写等の方式が検討されている。これらのなか
でも、特に感熱転写方式は、装置の保守や操作の容易な
点、装置の小型化の可能な点等から有利である。
【0003】感熱転写方式には、基材上の色材層を加熱
によって溶融させ、それを被記録材に転写する溶融転写
方式と、色材層中の色素のみを被記録材に移行させるい
わゆる昇華転写方式とが知られている。昇華転写方式
は、移行する色素の量を加熱の程度で制御することがで
きることから、濃度階調性の有る表現が可能であり、フ
ルカラープリントをはじめ、精細な画像を得ることに適
している。
によって溶融させ、それを被記録材に転写する溶融転写
方式と、色材層中の色素のみを被記録材に移行させるい
わゆる昇華転写方式とが知られている。昇華転写方式
は、移行する色素の量を加熱の程度で制御することがで
きることから、濃度階調性の有る表現が可能であり、フ
ルカラープリントをはじめ、精細な画像を得ることに適
している。
【0004】通常のカラープリントは、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3原色によって表現され、昇華転写方式
に用いられる転写シートもイエロー、マゼンタ、シアン
の3色の色材層が基材上に順に配置されている。転写シ
ートのイエロー、マゼンタ、シアンの色については、よ
り広い色再現範囲を得るための理想の3原色にできるだ
け近い色にする考え方がある。また、印刷のプロセスイ
ンキの3原色の色にできるだけ近づけて、印刷インキの
表現に近いものにしようとする考え方もある。
ンタ、シアンの3原色によって表現され、昇華転写方式
に用いられる転写シートもイエロー、マゼンタ、シアン
の3色の色材層が基材上に順に配置されている。転写シ
ートのイエロー、マゼンタ、シアンの色については、よ
り広い色再現範囲を得るための理想の3原色にできるだ
け近い色にする考え方がある。また、印刷のプロセスイ
ンキの3原色の色にできるだけ近づけて、印刷インキの
表現に近いものにしようとする考え方もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】より広い色再現範囲を
得るためには、鮮明な3原色を得る必要があり、さらに
3原色にふさわしい理想の色がある。インドアニリン系
色素は、シアン色色素として数多く検討されているが、
中には、色相が緑味に偏りすぎて、そのままでは3原色
用の色素として好ましくないものがある。また、印刷用
に用いられるプロセスカラーの3原色の色は、印刷イン
ク中の色材である顔料が副吸収を持つため、理想の3原
色となっていないことが知られており、シアン色では、
理想の色よりやや赤いシアン色になっていることが知ら
れている。これについては、例えば「色彩化学ハンドブ
ック」(日本色彩学会編、東京大学出版会、1989年
第2回改訂版発行)の第25章「色彩印刷」中の印刷イ
ンキの項(p1014以下)に記載されている。そのた
め、印刷インキのプロセスカラーのシアン色に近い色を
得るためには、理想の三原色よりさらに赤い色を得る必
要がある。
得るためには、鮮明な3原色を得る必要があり、さらに
3原色にふさわしい理想の色がある。インドアニリン系
色素は、シアン色色素として数多く検討されているが、
中には、色相が緑味に偏りすぎて、そのままでは3原色
用の色素として好ましくないものがある。また、印刷用
に用いられるプロセスカラーの3原色の色は、印刷イン
ク中の色材である顔料が副吸収を持つため、理想の3原
色となっていないことが知られており、シアン色では、
理想の色よりやや赤いシアン色になっていることが知ら
れている。これについては、例えば「色彩化学ハンドブ
ック」(日本色彩学会編、東京大学出版会、1989年
第2回改訂版発行)の第25章「色彩印刷」中の印刷イ
ンキの項(p1014以下)に記載されている。そのた
め、印刷インキのプロセスカラーのシアン色に近い色を
得るためには、理想の三原色よりさらに赤い色を得る必
要がある。
【0006】請求項1記載の一般式(1)で示される公
知のインドアニリン系色素は、耐候性に優れ、感度が高
く鮮明な色彩が得られるなど、優れた色素であるが、そ
の色は一般に緑味が強く、この色素単独では、理想の3
原色のシアンとしては使用できても、印刷インキの3原
色のシアン色にするにはやや問題が有った。色相を目的
に合わせるために、他の色相の色と混合することは良く
知られている。例えば、特開昭63−288781号公
報、特開平2−164589号公報を挙げることができ
る。一般式(1)で示されるインドアニリン系色素も赤
味のシアン色素、青色色素等の混合によって、印刷イン
キの3原色のシアン色に近い色相を得ることが可能と考
えられる。
知のインドアニリン系色素は、耐候性に優れ、感度が高
く鮮明な色彩が得られるなど、優れた色素であるが、そ
の色は一般に緑味が強く、この色素単独では、理想の3
原色のシアンとしては使用できても、印刷インキの3原
色のシアン色にするにはやや問題が有った。色相を目的
に合わせるために、他の色相の色と混合することは良く
知られている。例えば、特開昭63−288781号公
報、特開平2−164589号公報を挙げることができ
る。一般式(1)で示されるインドアニリン系色素も赤
味のシアン色素、青色色素等の混合によって、印刷イン
キの3原色のシアン色に近い色相を得ることが可能と考
えられる。
【0007】その場合には、濃度によって色相が変化し
ないように感度のそろった色素を選ぶ必要があり、耐光
性が配合によって悪くならない組み合わせを選択する必
要があり、配合によって得られた色の鮮明性が損なわれ
ない様にする必要がある等の課題があり、適当な色素を
選び出す事は困難である。インドアニリン系色素を用い
た配合例としては、特開平3−158294号公報に記
載されているものがあるが、この例では、十分な性能が
得られていない。
ないように感度のそろった色素を選ぶ必要があり、耐光
性が配合によって悪くならない組み合わせを選択する必
要があり、配合によって得られた色の鮮明性が損なわれ
ない様にする必要がある等の課題があり、適当な色素を
選び出す事は困難である。インドアニリン系色素を用い
た配合例としては、特開平3−158294号公報に記
載されているものがあるが、この例では、十分な性能が
得られていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討の結果、感熱転写記録方式に用
いる転写シートの色材層に、インドアニリン系色素とニ
トロチアゾールアゾ系色素を含有させることにより、高
いシアン濃度が達成され、濃度による色相の変化が少な
く、かつ高い耐光性の感熱転写記録が可能になることを
見出し、本発明に到達したものである。
題を解決すべく鋭意検討の結果、感熱転写記録方式に用
いる転写シートの色材層に、インドアニリン系色素とニ
トロチアゾールアゾ系色素を含有させることにより、高
いシアン濃度が達成され、濃度による色相の変化が少な
く、かつ高い耐光性の感熱転写記録が可能になることを
見出し、本発明に到達したものである。
【0009】即ち本発明の要旨は、基材の少なくとも一
方の面に色材層を設けた転写シートを用い、加熱手段に
よって色材層中の色素を被記録体に転写して記録を得る
感熱転写記録方式に使用される感熱転写シートにおい
て、前記色材層がインドアニリン系色素とニトロチアゾ
ールアゾ系色素を含有することを特徴とする感熱転写シ
ートにある。
方の面に色材層を設けた転写シートを用い、加熱手段に
よって色材層中の色素を被記録体に転写して記録を得る
感熱転写記録方式に使用される感熱転写シートにおい
て、前記色材層がインドアニリン系色素とニトロチアゾ
ールアゾ系色素を含有することを特徴とする感熱転写シ
ートにある。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
感熱転写シートは、基本的には、基材と基材の一方の面
に設けられた色材層と他方の面に設けられた耐熱層を有
する。本発明の感熱転写シートに用いる基材としては、
薄葉状フィルムが用いられ、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアラミドフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、
ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリスルホンフ
ィルム、セロファン、トリアセテートフィルム、ポリプ
ロピレンフィルムなどが挙げられる。中でもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムは、機械的強度、寸法安定
性、耐熱性、価格などの面から好ましく、特に2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく、これ
らの基材の厚さは、通常、1〜30μm、好ましくは2
〜10μmである。
感熱転写シートは、基本的には、基材と基材の一方の面
に設けられた色材層と他方の面に設けられた耐熱層を有
する。本発明の感熱転写シートに用いる基材としては、
薄葉状フィルムが用いられ、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアラミドフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、
ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリスルホンフ
ィルム、セロファン、トリアセテートフィルム、ポリプ
ロピレンフィルムなどが挙げられる。中でもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムは、機械的強度、寸法安定
性、耐熱性、価格などの面から好ましく、特に2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく、これ
らの基材の厚さは、通常、1〜30μm、好ましくは2
〜10μmである。
【0011】基材には、色材層との接着性を向上させる
ために、ベースフィルムの表面にコロナ処理を行った
り、あるいはポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化
ビニリデン系樹脂などによるアンカーコートを設けても
よい。色材層は、主として色素とバインダー樹脂から構
成される。基材面に色材層を形成するのは通常の方法で
行うことができる。例えば、色素と耐熱性の良好なバイ
ンダー樹脂を、適当な溶媒に溶解あるいは分散させてイ
ンキを調製し、このインキをベースフィルムに塗布し、
乾燥すれば良い。
ために、ベースフィルムの表面にコロナ処理を行った
り、あるいはポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化
ビニリデン系樹脂などによるアンカーコートを設けても
よい。色材層は、主として色素とバインダー樹脂から構
成される。基材面に色材層を形成するのは通常の方法で
行うことができる。例えば、色素と耐熱性の良好なバイ
ンダー樹脂を、適当な溶媒に溶解あるいは分散させてイ
ンキを調製し、このインキをベースフィルムに塗布し、
乾燥すれば良い。
【0012】インドアニリン系色素、およびニトロチア
ゾールアゾ系色素は、本発明の目的に合う限り、いずれ
の色素も用いることができ、各色素を複数配合して用い
ることも可能である。特に前記請求項2に記載の一般式
(1)で示されるインドアニリン系色素と、前記請求項
3に記載の一般式(2)で示されるニトロチアゾールア
ゾ系色素の組み合わせがより好ましい。
ゾールアゾ系色素は、本発明の目的に合う限り、いずれ
の色素も用いることができ、各色素を複数配合して用い
ることも可能である。特に前記請求項2に記載の一般式
(1)で示されるインドアニリン系色素と、前記請求項
3に記載の一般式(2)で示されるニトロチアゾールア
ゾ系色素の組み合わせがより好ましい。
【0013】一般式(1)で示されるインドアニリン系
色素の置換基において、低級とは炭素数1〜8を意味す
る。また、置換されていてもよいアリール基としては炭
素数6〜10のものが好適に用いられる。また、置換さ
れていてもよいアラルキル基としては、炭素数6〜10
のものが好適に用いられる。
色素の置換基において、低級とは炭素数1〜8を意味す
る。また、置換されていてもよいアリール基としては炭
素数6〜10のものが好適に用いられる。また、置換さ
れていてもよいアラルキル基としては、炭素数6〜10
のものが好適に用いられる。
【0014】より好ましい一般式(1)で表される色素
の置換基としては、X1 としては、水素原子、塩素原
子、メチル基、エチル基、メトキシキ基、エトキシ基ま
たは低級アシルアミノ基があげられ、Y1 としては、水
素原子、塩素原子、メチル基またはメトキシ基があげら
れ、−A−としては、−CO−または−COO−、R1
としては、低級アルキル基、低級アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ア
ラルキルオキシ低級アルキル基、アリールオキシ低級ア
ルキル基、アルケニルオキシ低級アルキル基、低級アル
コキシエトキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリ
ルオキシ低級アルキル基、複素環または複素環で置換さ
れたアルキル基、R2 、R3 としては、低級アルキル
基、低級アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ハ
ロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シ
アノ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル基、低級
アルコキシ低級アルキル基、アラルキルオキシ低級アル
キル基、アリールオキシ低級アルキル基、低級アルケニ
ルオキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキ
シ低級アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級
アルキル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル
基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級ア
ルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルコ
キシエトキシ低級アルキル基を表し、R4 としては、水
素原子、塩素原子、臭素原子またはアルキル基、さら
に、Zとしては、水素原子、塩素原子または臭素原子が
あげられる。
の置換基としては、X1 としては、水素原子、塩素原
子、メチル基、エチル基、メトキシキ基、エトキシ基ま
たは低級アシルアミノ基があげられ、Y1 としては、水
素原子、塩素原子、メチル基またはメトキシ基があげら
れ、−A−としては、−CO−または−COO−、R1
としては、低級アルキル基、低級アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロ
キシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ア
ラルキルオキシ低級アルキル基、アリールオキシ低級ア
ルキル基、アルケニルオキシ低級アルキル基、低級アル
コキシエトキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリ
ルオキシ低級アルキル基、複素環または複素環で置換さ
れたアルキル基、R2 、R3 としては、低級アルキル
基、低級アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ハ
ロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シ
アノ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル基、低級
アルコキシ低級アルキル基、アラルキルオキシ低級アル
キル基、アリールオキシ低級アルキル基、低級アルケニ
ルオキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキ
シ低級アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級
アルキル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル
基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級ア
ルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルコ
キシエトキシ低級アルキル基を表し、R4 としては、水
素原子、塩素原子、臭素原子またはアルキル基、さら
に、Zとしては、水素原子、塩素原子または臭素原子が
あげられる。
【0015】さらに好ましくは、X1 は水素原子、メチ
ル基またはエチル基を表し、Y1 は水素原子またはメチ
ル基を表し、−A−は、−CO−または−COO−を表
し、R1 は低級アルキル基、低級アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、クロロエチル基、低級アルコキシ
エチル基、テトラヒドロフルフリル基、アラルキルオキ
シエチル基、アリールオキシエチル基、アルケニルオキ
シエチル基、テトラヒドロフルフリルオキシエチル基、
R2 、R3 は低級アルキル基、低級アルケニル基、アラ
ルキル基、テトラヒドロフルフリル基、クロルエチル
基、ヒドロキシエチル基、シアノエチル基、低級アルコ
キシエチル基、低級アラルキルオキシエチル基、アリー
ルオキシエチル基、低級アルケニルオキシエチル基、テ
トラヒドロフルフリルオキシエチル基、低級アルコキシ
カルボニルエチル基、アリールカルボニルオキシエチル
基、低級アルキルカルボニルオキシエチル基、低級アル
コキシカルボニルオキシエチル基または低級アルコキシ
エトキシエチル基を表し、R 4 は、水素原子、塩素原
子、メチル基またはエチル基を表し、Zは水素原子また
は塩素原子を表す。
ル基またはエチル基を表し、Y1 は水素原子またはメチ
ル基を表し、−A−は、−CO−または−COO−を表
し、R1 は低級アルキル基、低級アルケニル基、アラル
キル基、アリール基、クロロエチル基、低級アルコキシ
エチル基、テトラヒドロフルフリル基、アラルキルオキ
シエチル基、アリールオキシエチル基、アルケニルオキ
シエチル基、テトラヒドロフルフリルオキシエチル基、
R2 、R3 は低級アルキル基、低級アルケニル基、アラ
ルキル基、テトラヒドロフルフリル基、クロルエチル
基、ヒドロキシエチル基、シアノエチル基、低級アルコ
キシエチル基、低級アラルキルオキシエチル基、アリー
ルオキシエチル基、低級アルケニルオキシエチル基、テ
トラヒドロフルフリルオキシエチル基、低級アルコキシ
カルボニルエチル基、アリールカルボニルオキシエチル
基、低級アルキルカルボニルオキシエチル基、低級アル
コキシカルボニルオキシエチル基または低級アルコキシ
エトキシエチル基を表し、R 4 は、水素原子、塩素原
子、メチル基またはエチル基を表し、Zは水素原子また
は塩素原子を表す。
【0016】この場合、Zが水素原子のときは、R1は
炭素数4以上の置換基、具体的には炭素数4以上のアル
キル基又はアルケニル基、あるいはアリール基、アラル
キル基、アリールアルキル基であると画像保存性が良好
であるので好ましい。また、Zが塩素原子で、−A−が
−CO−の場合には、R1は炭素数2以上であると色素
の溶解度が向上するので好ましい。一般式(2)の置換
基における低級とは、炭素数1〜8を意味する。また、
置換されていてもよいアリール基としては、通常、炭素
数が6〜10の範囲のものが用いられる。さらに一般式
(2)における置換基は、好ましくは、X2 は水素原
子、塩素原子、メチル基、メトキシ基またはアシルアミ
ノ基を表し、Y2 は水素原子、メチル基またはメトキシ
基を表し、R5 、R6 は低級アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルケニルオ
キシ低級アルキル基、低級アラルキルオキシ低級アルキ
ル基、アリールオキシ低級アルキル基、テトラヒドロフ
ルフリルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボ
ニル低級アルキル基、アリールカルボニルオキシ低級ア
ルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル
基、低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基、
低級アルコキシエトキシ低級アルキル基を表す。
炭素数4以上の置換基、具体的には炭素数4以上のアル
キル基又はアルケニル基、あるいはアリール基、アラル
キル基、アリールアルキル基であると画像保存性が良好
であるので好ましい。また、Zが塩素原子で、−A−が
−CO−の場合には、R1は炭素数2以上であると色素
の溶解度が向上するので好ましい。一般式(2)の置換
基における低級とは、炭素数1〜8を意味する。また、
置換されていてもよいアリール基としては、通常、炭素
数が6〜10の範囲のものが用いられる。さらに一般式
(2)における置換基は、好ましくは、X2 は水素原
子、塩素原子、メチル基、メトキシ基またはアシルアミ
ノ基を表し、Y2 は水素原子、メチル基またはメトキシ
基を表し、R5 、R6 は低級アルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル
基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルケニルオ
キシ低級アルキル基、低級アラルキルオキシ低級アルキ
ル基、アリールオキシ低級アルキル基、テトラヒドロフ
ルフリルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボ
ニル低級アルキル基、アリールカルボニルオキシ低級ア
ルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル
基、低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基、
低級アルコキシエトキシ低級アルキル基を表す。
【0017】さらに好ましくは、X2 は水素原子、メチ
ル基、塩素原子、アシルアミノ基を表し、Y2 は水素原
子またはメトキシ基を表し、R5 、R6 は低級アルキル
基、低級アルケニル基、アラルキル基、モノクロル低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノエチル
基、低級アルコキシエチル基、低級アルケニルオキシエ
チル基、低級アラルキルオキシエチル基、アリールオキ
シエチル基、テトラヒドロキシフルフリルオキシエチル
基、低級アルコキシエトキシエチル基を表す。
ル基、塩素原子、アシルアミノ基を表し、Y2 は水素原
子またはメトキシ基を表し、R5 、R6 は低級アルキル
基、低級アルケニル基、アラルキル基、モノクロル低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノエチル
基、低級アルコキシエチル基、低級アルケニルオキシエ
チル基、低級アラルキルオキシエチル基、アリールオキ
シエチル基、テトラヒドロキシフルフリルオキシエチル
基、低級アルコキシエトキシエチル基を表す。
【0018】本発明の一般式(1)で示されるインドア
ニリン系色素は、既に特開昭61−31292号公報、
特開昭61−35994号公報等によって感熱転写に使
用することが公知であり、一般式(2)で示されるニト
ロチアゾールアゾ系色素は、特開昭62ー33688号
公報等によって感熱転写に使用することが公知である。
ニリン系色素は、既に特開昭61−31292号公報、
特開昭61−35994号公報等によって感熱転写に使
用することが公知であり、一般式(2)で示されるニト
ロチアゾールアゾ系色素は、特開昭62ー33688号
公報等によって感熱転写に使用することが公知である。
【0019】本発明は、これらの単独での特性を生かし
つつ、配合によってより良い成果を得ようとするもので
ある。その際、それぞれの単独での転写感度を考慮し、
得られるシアンの色相が安定したものになるように配合
することが必要である。印刷の3原色のシアン色に合わ
せるため、色材層にインドアニリン系色素とニトロチア
ゾールアゾ系色素が重量比で1:0.5〜1:0.01
の比率で含有されることが好ましい。
つつ、配合によってより良い成果を得ようとするもので
ある。その際、それぞれの単独での転写感度を考慮し、
得られるシアンの色相が安定したものになるように配合
することが必要である。印刷の3原色のシアン色に合わ
せるため、色材層にインドアニリン系色素とニトロチア
ゾールアゾ系色素が重量比で1:0.5〜1:0.01
の比率で含有されることが好ましい。
【0020】さらに好ましい比率は、色材層に一般式
(1)記載のインドアニリン系色素と一般式(2)記載
のニトロチアゾールアゾ系色素が重量比で1:0.4〜
1:0.01の比率で、更に好ましくは、1:0.25
〜1:0.01である。これら配合比率は、それぞれ1
種類の色素で対応する必要はなく、例えば一般式(1)
及び(2)のそれぞれに該当する色素をそれぞれ2種以
上使用してもよい。
(1)記載のインドアニリン系色素と一般式(2)記載
のニトロチアゾールアゾ系色素が重量比で1:0.4〜
1:0.01の比率で、更に好ましくは、1:0.25
〜1:0.01である。これら配合比率は、それぞれ1
種類の色素で対応する必要はなく、例えば一般式(1)
及び(2)のそれぞれに該当する色素をそれぞれ2種以
上使用してもよい。
【0021】この様な配合比率で配合された色素を用い
てのシアン色は、印刷のプロセスカラーのシアン色に近
くなり、具体的にはマンセル表色系における7.5G付
近の色にすることができる。その色相は濃度が変化して
も、印刷のプロセスカラーのシアン色の色相とほぼ同じ
であり、具体的には、CIELAB表色系での色相の差
が4以内である。
てのシアン色は、印刷のプロセスカラーのシアン色に近
くなり、具体的にはマンセル表色系における7.5G付
近の色にすることができる。その色相は濃度が変化して
も、印刷のプロセスカラーのシアン色の色相とほぼ同じ
であり、具体的には、CIELAB表色系での色相の差
が4以内である。
【0022】その耐光性は極めて良好であり、通常の室
内ではほとんど変色、退色が無く、キセノンフェドメー
ターを用いての促進試験においても、40時間の試験で
その変化したCIELAB色差(△E* ab) は、13以
下、好ましくは9以下になる。このシアン色は、適切な
イエロー、マゼンタとの組み合わせによって、広い色再
現範囲を得ることが可能になる。
内ではほとんど変色、退色が無く、キセノンフェドメー
ターを用いての促進試験においても、40時間の試験で
その変化したCIELAB色差(△E* ab) は、13以
下、好ましくは9以下になる。このシアン色は、適切な
イエロー、マゼンタとの組み合わせによって、広い色再
現範囲を得ることが可能になる。
【0023】色材層に用いられるバインダー樹脂として
は、十分な耐熱性が得られればとくに制限がないが、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロ
ニトリルースチレン樹脂およびアセチルセルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロースなどのようなセルロ
ース系樹脂が例として挙げられる。
は、十分な耐熱性が得られればとくに制限がないが、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロ
ニトリルースチレン樹脂およびアセチルセルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロースなどのようなセルロ
ース系樹脂が例として挙げられる。
【0024】感熱転写シートの保存性を考慮して、ガラ
ス転移点が50℃以上、できれば60℃以上であること
が好ましい。また、基材上にインクとして塗工すること
を考慮し、溶剤に対する溶解度が高い樹脂が好ましい。
バインダー樹脂中の色素の比率が高い方が一般に転写感
度や最高到達濃度が高く、色素の比率が低いと感度、到
達濃度が低くなる。しかし、色素の比率が極端に高くな
ってくると、高温下、高湿度下、あるいは長期保存下で
色素がバインダー中から析出してくることになり、転写
画像に悪影響をもたらす。従って、転写シートの保存安
定性と転写性とのかねあいから、バインダーと色素の混
合比は、重量比で、1:2〜2:1の範囲が適当であ
り、より好ましくは、1:1.5〜1.5:1の範囲で
あり、さらに好ましくは1:1〜1.5:1の範囲であ
る。
ス転移点が50℃以上、できれば60℃以上であること
が好ましい。また、基材上にインクとして塗工すること
を考慮し、溶剤に対する溶解度が高い樹脂が好ましい。
バインダー樹脂中の色素の比率が高い方が一般に転写感
度や最高到達濃度が高く、色素の比率が低いと感度、到
達濃度が低くなる。しかし、色素の比率が極端に高くな
ってくると、高温下、高湿度下、あるいは長期保存下で
色素がバインダー中から析出してくることになり、転写
画像に悪影響をもたらす。従って、転写シートの保存安
定性と転写性とのかねあいから、バインダーと色素の混
合比は、重量比で、1:2〜2:1の範囲が適当であ
り、より好ましくは、1:1.5〜1.5:1の範囲で
あり、さらに好ましくは1:1〜1.5:1の範囲であ
る。
【0025】色素のバインダーからの析出を避けるため
に、最初から色素をバインダーに均一に分散させた色材
層を形成する事が考えられるが、色素の溶解に熱エネル
ギーが必要なため、低エネルギーでの転写濃度が低いこ
とが知られており、その点で色素が溶解した色材層の方
が好ましい。また、前述した問題は、バインダーに対す
る溶解度の低い色素で問題となりやすいことから、バイ
ンダーに対する溶解性の高い色素を用いることが有利で
ある。バインダーに対する溶解性は、溶剤に対する溶解
性と相関があるので、インクに用いる溶剤に対する色素
の溶解性が目安となる。本発明においては、一般式
(1)記載のインドアニリン系色素と一般式(2)記載
のニトロチアゾールアゾ系色素が重量比で1:0.5〜
1:0.01の比率で含有されることが好ましいから、
多く含まれることになる一般式(1)記載のインドアニ
リン系色素は、メチルエチルケトン、トルエン等の溶剤
に対し5%以上、好ましくは10%以上の溶解度もつこ
とが好ましい。一般式(2)記載のニトロチアゾールア
ゾ系色素についても、2%以上、好ましくは4%以上の
溶解度を持つことが好ましい。
に、最初から色素をバインダーに均一に分散させた色材
層を形成する事が考えられるが、色素の溶解に熱エネル
ギーが必要なため、低エネルギーでの転写濃度が低いこ
とが知られており、その点で色素が溶解した色材層の方
が好ましい。また、前述した問題は、バインダーに対す
る溶解度の低い色素で問題となりやすいことから、バイ
ンダーに対する溶解性の高い色素を用いることが有利で
ある。バインダーに対する溶解性は、溶剤に対する溶解
性と相関があるので、インクに用いる溶剤に対する色素
の溶解性が目安となる。本発明においては、一般式
(1)記載のインドアニリン系色素と一般式(2)記載
のニトロチアゾールアゾ系色素が重量比で1:0.5〜
1:0.01の比率で含有されることが好ましいから、
多く含まれることになる一般式(1)記載のインドアニ
リン系色素は、メチルエチルケトン、トルエン等の溶剤
に対し5%以上、好ましくは10%以上の溶解度もつこ
とが好ましい。一般式(2)記載のニトロチアゾールア
ゾ系色素についても、2%以上、好ましくは4%以上の
溶解度を持つことが好ましい。
【0026】色素とバインダーの混合インクに使用され
る溶剤としては、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶
剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル系溶剤;イソプロパノール、ブタ
ノール、メチルセロソルブなどのアルコール系溶剤;ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤;
ジメチルホルムアミド、Nーメチルピロリドンなどのア
ミド系溶剤などを挙げることができる。
る溶剤としては、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶
剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル系溶剤;イソプロパノール、ブタ
ノール、メチルセロソルブなどのアルコール系溶剤;ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤;
ジメチルホルムアミド、Nーメチルピロリドンなどのア
ミド系溶剤などを挙げることができる。
【0027】上記のインキの中には色素、バインダー樹
脂、溶剤の他に、必要に応じて有機または無機の非昇華
性粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、消
泡剤、酸化防止剤、粘度調節剤などの添加剤を添加する
ことが出来る。また、レーザー光を用いる昇華転写方式
に用いるために赤外線吸収剤やカーボンブラックを添加
することもできる。
脂、溶剤の他に、必要に応じて有機または無機の非昇華
性粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、消
泡剤、酸化防止剤、粘度調節剤などの添加剤を添加する
ことが出来る。また、レーザー光を用いる昇華転写方式
に用いるために赤外線吸収剤やカーボンブラックを添加
することもできる。
【0028】これらのインキを塗布して色材層を設ける
方法に特に制限はないが、例えば、グラビアコーター、
リバースロールコーター等を用いることができ、例え
ば、「印刷インキハンドブック」(印刷インキ工業連合
会編集・発行、1978年)に記載の方法を参考にする
ことができる。塗布膜厚は乾燥膜厚で0.1〜5μmが
適当であり、より好ましくは、0.5〜2μmである。
方法に特に制限はないが、例えば、グラビアコーター、
リバースロールコーター等を用いることができ、例え
ば、「印刷インキハンドブック」(印刷インキ工業連合
会編集・発行、1978年)に記載の方法を参考にする
ことができる。塗布膜厚は乾燥膜厚で0.1〜5μmが
適当であり、より好ましくは、0.5〜2μmである。
【0029】転写シートの色材層とは反対の面に必要に
応じて耐熱層を設けても良い。耐熱層としては特に制限
は無いが、例えば紫外線硬化樹脂等の硬化樹脂を用いた
ものやTgの高い熱可塑性樹脂を用いたものが知られて
いる。耐熱層は、サーマルヘッドの熱に対する耐熱性の
他に、サーマルヘッドに対する滑り性が必要とされるこ
とから、シリコーンオイルの様な滑剤が添加されている
ことが一般的である。
応じて耐熱層を設けても良い。耐熱層としては特に制限
は無いが、例えば紫外線硬化樹脂等の硬化樹脂を用いた
ものやTgの高い熱可塑性樹脂を用いたものが知られて
いる。耐熱層は、サーマルヘッドの熱に対する耐熱性の
他に、サーマルヘッドに対する滑り性が必要とされるこ
とから、シリコーンオイルの様な滑剤が添加されている
ことが一般的である。
【0030】さらに、真球状の耐熱性粒子を添加する
と、サーマルヘッドに対する滑り性確保と、サーマルヘ
ッドと耐熱層との融着防止に効果があり、有効である。
感熱転写記録を行うには、転写シートの色材面と、基材
の片面に受像層を設けた被記録材の受像面とを向かい合
うように重ね合わせ、転写シートの色材面とは反対側か
らライン型サーマルヘッド等の熱源を用いて、画像信号
に応じた熱を加え、色材層中の色素を受像層に移行させ
るのが一般的である。その際、加えられる熱量に応じ
て、移行する色素量が変更出来ることから、濃淡の表現
が可能であり、精細な画像を得ることが可能である。イ
エロー、マゼンタ、シアンの三色、または、黒を加えた
4色について同様の操作を繰り返すことで、写真調の画
像を得ることができる。
と、サーマルヘッドに対する滑り性確保と、サーマルヘ
ッドと耐熱層との融着防止に効果があり、有効である。
感熱転写記録を行うには、転写シートの色材面と、基材
の片面に受像層を設けた被記録材の受像面とを向かい合
うように重ね合わせ、転写シートの色材面とは反対側か
らライン型サーマルヘッド等の熱源を用いて、画像信号
に応じた熱を加え、色材層中の色素を受像層に移行させ
るのが一般的である。その際、加えられる熱量に応じ
て、移行する色素量が変更出来ることから、濃淡の表現
が可能であり、精細な画像を得ることが可能である。イ
エロー、マゼンタ、シアンの三色、または、黒を加えた
4色について同様の操作を繰り返すことで、写真調の画
像を得ることができる。
【0031】色素を移行させるための熱源としては、ラ
イン型サーマルヘッドが一般的であるが、レーザー光線
を使用することも知られている。その際には、レーザー
光を熱に変換するための、光熱変換材を使用する必要が
あり、赤外線吸収剤やカーボンブラックを転写シートの
色材層中あるいは、色材層とは反対面に添加させること
が知られている。
イン型サーマルヘッドが一般的であるが、レーザー光線
を使用することも知られている。その際には、レーザー
光を熱に変換するための、光熱変換材を使用する必要が
あり、赤外線吸収剤やカーボンブラックを転写シートの
色材層中あるいは、色材層とは反対面に添加させること
が知られている。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以下において特に明
記しない限り、「%」、「部数」は重量換算で示す。 実施例1 (a)感熱転写シートの作製 下記構造式で表される色素1−1
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以下において特に明
記しない限り、「%」、「部数」は重量換算で示す。 実施例1 (a)感熱転写シートの作製 下記構造式で表される色素1−1
【0033】
【化3】
【0034】(一般式(1)に於て、X1 がメチル基、
Y1 が水素原子、Aが−COO−、R1 がエチル基、R
2 、R3 がエチル基、R4 がメチル基、Zが塩素原子)
90部、下記構造式で表される色素2−1
Y1 が水素原子、Aが−COO−、R1 がエチル基、R
2 、R3 がエチル基、R4 がメチル基、Zが塩素原子)
90部、下記構造式で表される色素2−1
【0035】
【化4】
【0036】(一般式(2)に於て、X2 がアセチルア
ミノ基、Y2 が水素原子、R5 、R6がブトキシエチル
基)10部、AS樹脂(商品名:サンレックスSAN−
A、モンサント化成(株)製)125部、メチルエチル
ケトン125部、およびトルエン750部とを混合撹拌
して得られたインクを6μmのポリエステルフィルムに
バーコーターを用いて乾燥膜厚が1μmになるように塗
工乾燥した。
ミノ基、Y2 が水素原子、R5 、R6がブトキシエチル
基)10部、AS樹脂(商品名:サンレックスSAN−
A、モンサント化成(株)製)125部、メチルエチル
ケトン125部、およびトルエン750部とを混合撹拌
して得られたインクを6μmのポリエステルフィルムに
バーコーターを用いて乾燥膜厚が1μmになるように塗
工乾燥した。
【0037】その背面にアクリル樹脂(商品名:BR−
80、三菱レイヨン(株)製)10重量部、アミノ変性
シリコーンオイル(商品名:KF393、信越化学
(株)製)1重量部、およびトルエン89重量部を混合
した液をバーコーターを用いて乾燥厚みが1μmになる
ように塗工乾燥し、耐熱層を設けた。 (b) 受像体の作製 ポリビニルフェニルアセタール樹脂70部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名:
エスレックA、積水化学(株)製)30部、変性用シリ
コーンワニス(商品名:TSR−160、固形分濃度6
0%、東芝シリコーン(株)製)50部、アミノ変性シ
リコーンオイル(商品名:KF393、信越化学工業
(株)製)2.5部、ヘキサメチレンジイソシアネート
系多官能イソシアネート化合物(商品名:マイテックN
Y−710A、固形分濃度75%、三菱化学(株)製)
15部、メチルエチルケトン600部、トルエン600
部を混合攪拌して得られた液を、厚み150μmのポリ
プロピレン製合成紙(商品名:ユポFPG150、王子
油化合成紙(株)製)にワイヤーバーで塗布、乾燥し
(乾燥膜厚約5μm)、さらにオーブン中で80℃で1
2時間熱処理することにより受像体を作製した。
80、三菱レイヨン(株)製)10重量部、アミノ変性
シリコーンオイル(商品名:KF393、信越化学
(株)製)1重量部、およびトルエン89重量部を混合
した液をバーコーターを用いて乾燥厚みが1μmになる
ように塗工乾燥し、耐熱層を設けた。 (b) 受像体の作製 ポリビニルフェニルアセタール樹脂70部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名:
エスレックA、積水化学(株)製)30部、変性用シリ
コーンワニス(商品名:TSR−160、固形分濃度6
0%、東芝シリコーン(株)製)50部、アミノ変性シ
リコーンオイル(商品名:KF393、信越化学工業
(株)製)2.5部、ヘキサメチレンジイソシアネート
系多官能イソシアネート化合物(商品名:マイテックN
Y−710A、固形分濃度75%、三菱化学(株)製)
15部、メチルエチルケトン600部、トルエン600
部を混合攪拌して得られた液を、厚み150μmのポリ
プロピレン製合成紙(商品名:ユポFPG150、王子
油化合成紙(株)製)にワイヤーバーで塗布、乾燥し
(乾燥膜厚約5μm)、さらにオーブン中で80℃で1
2時間熱処理することにより受像体を作製した。
【0038】上記のポリビニルフェニルアセタール樹脂
はポリビニルアルコール(鹸化度99モル%、重合度1
700)をフェニルアセトアルデヒドでアセタール化す
ることにより得たものであり、下記式で示される構造で
あった。
はポリビニルアルコール(鹸化度99モル%、重合度1
700)をフェニルアセトアルデヒドでアセタール化す
ることにより得たものであり、下記式で示される構造で
あった。
【0039】
【化5】
【0040】(c)印字記録 上記(a)の様にして作製された熱転写記録用シートの
色材層面と、上記(b)の様にして作成された受像体の
樹脂塗布面を重ね、5.6ドット/mmの発熱抵抗体密
度を有する部分グレース型ラインサーマルヘッドを使用
して、送り方向に6ライン(ドット)/mmで、16.
6ms/ラインの速度で、印加電力0.20W/ドット
で印字を行った。1ライン当たりのヘッドに印加する時
間をそれぞれ13ms、及び、8msにすることでそれ
ぞれ濃色、及び、淡色の印字を得た。 (d)濃度、色の測定 上記(c)の様にして印字された印字物の濃色の濃度を
反射濃度計(商品名:マクベスRD−920型、SPI
分光感度特性を有するフィルター内蔵、マクベス社製)
で測定した。その結果、濃度は1.60であった。
色材層面と、上記(b)の様にして作成された受像体の
樹脂塗布面を重ね、5.6ドット/mmの発熱抵抗体密
度を有する部分グレース型ラインサーマルヘッドを使用
して、送り方向に6ライン(ドット)/mmで、16.
6ms/ラインの速度で、印加電力0.20W/ドット
で印字を行った。1ライン当たりのヘッドに印加する時
間をそれぞれ13ms、及び、8msにすることでそれ
ぞれ濃色、及び、淡色の印字を得た。 (d)濃度、色の測定 上記(c)の様にして印字された印字物の濃色の濃度を
反射濃度計(商品名:マクベスRD−920型、SPI
分光感度特性を有するフィルター内蔵、マクベス社製)
で測定した。その結果、濃度は1.60であった。
【0041】さらに淡色と濃色のそれぞれの色をJIS
Z−8722に準拠する光学系を有する色差計(商品
名:分光色差計SZ−Σ80、日本電色工業(株)製)
を用いて、C光源、視野角2度で測定し、CIELAB
表色系で表記した。さらに、標準の印刷用シアン色の見
本として、GE企画センター発行の大日本インキ化学の
プロセスカラーガイド(アート紙編)のプロセスカラー
4原色中のシアンの網点濃度10%おきの印刷見本片を
前記分光色差計で測定し、色質を示す、そのab値をプ
ロットすると、濃度0.2から1.3の範囲でほぼ直線
関係が得られた。このab値を直線と仮定し、その関係
式を最小2乗誤差法を用いて算出すると、
Z−8722に準拠する光学系を有する色差計(商品
名:分光色差計SZ−Σ80、日本電色工業(株)製)
を用いて、C光源、視野角2度で測定し、CIELAB
表色系で表記した。さらに、標準の印刷用シアン色の見
本として、GE企画センター発行の大日本インキ化学の
プロセスカラーガイド(アート紙編)のプロセスカラー
4原色中のシアンの網点濃度10%おきの印刷見本片を
前記分光色差計で測定し、色質を示す、そのab値をプ
ロットすると、濃度0.2から1.3の範囲でほぼ直線
関係が得られた。このab値を直線と仮定し、その関係
式を最小2乗誤差法を用いて算出すると、
【0042】
【数1】b=2.4a+4.1 であった。この関係式への、(c)で印字した試験片の
ab値(a* , b* ) からの距離は、
ab値(a* , b* ) からの距離は、
【0043】
【数2】△E=|2.4a* + 4.1−b* |/(1+
2.4×2.4)0.5 で算出することができ、その値が、試験片のab値が理
想の印刷用シアンからどの程度ずれているかを示すの
で、その値を算出した。その結果、濃色では、a* = −
17.8、b* = −39.8、淡色では、a*= −1
2.7、b* = −23.3であり、△Eは、それぞれ
0.5、1.2であり、印刷のプロセスカラーのシアン
色に近かった。 (e)耐光性試験 上記(c)の様にして印字された転写物の濃色のサンプ
ルを、キセノンランプを用いた耐光性試験機(商品名:
キセノンフェードメーターFAL−25AX、スガ試験
機(株)製)を用いて、40時間耐光性試験を行い。試
験前の印字物と試験後のそれとを、(d)で用いたのと
同じ色差計で、同条件で測定した。そのCIELAB色
差は、5.0と小さかった。 (f)画像保存試験 上記(c)の様にして印字された転写物の濃色のサンプ
ルと、上記(2)の様にして作成された受像紙とを印字
面と受像面が重なるように重ね合わせ、荷重をかけて、
40℃に1週間保管したのち、受像面にどの程度色が移
ったかを目視で判定した。色は全く移っていなかった。 実施例2〜5 実施例1で使用した色素の組合せの代わりに、下記の表
−1に示した色素の組合せを用いた他は、実施例1と同
様に試験を行い、その結果を表−2に示した。いずれ
も、高濃度でかつ耐光性は良好であった。また、色質は
印刷のプロセスカラーに近かった。
2.4×2.4)0.5 で算出することができ、その値が、試験片のab値が理
想の印刷用シアンからどの程度ずれているかを示すの
で、その値を算出した。その結果、濃色では、a* = −
17.8、b* = −39.8、淡色では、a*= −1
2.7、b* = −23.3であり、△Eは、それぞれ
0.5、1.2であり、印刷のプロセスカラーのシアン
色に近かった。 (e)耐光性試験 上記(c)の様にして印字された転写物の濃色のサンプ
ルを、キセノンランプを用いた耐光性試験機(商品名:
キセノンフェードメーターFAL−25AX、スガ試験
機(株)製)を用いて、40時間耐光性試験を行い。試
験前の印字物と試験後のそれとを、(d)で用いたのと
同じ色差計で、同条件で測定した。そのCIELAB色
差は、5.0と小さかった。 (f)画像保存試験 上記(c)の様にして印字された転写物の濃色のサンプ
ルと、上記(2)の様にして作成された受像紙とを印字
面と受像面が重なるように重ね合わせ、荷重をかけて、
40℃に1週間保管したのち、受像面にどの程度色が移
ったかを目視で判定した。色は全く移っていなかった。 実施例2〜5 実施例1で使用した色素の組合せの代わりに、下記の表
−1に示した色素の組合せを用いた他は、実施例1と同
様に試験を行い、その結果を表−2に示した。いずれ
も、高濃度でかつ耐光性は良好であった。また、色質は
印刷のプロセスカラーに近かった。
【0044】
【表1】
【0045】色素1−2〜1−4、および色素2−2
は、下記構造式で表される。
は、下記構造式で表される。
【0046】
【化6】
【0047】
【化7】
【0048】
【化8】
【0049】
【化9】
【0050】比較例1 色素1−1を100部、色素2−1を0部用いた他は、
実施例1と同様にして試験を行なった。濃度は、1.5
5と高い結果が得られた。耐光性は色差が4.0と十分
なものであった。しかし、色は印刷インキのシアン色と
はかけ離れたものであった。その結果を表−2に示し
た。 比較例2 色素1−1を0部、色素2−1を100部用いた他は、
実施例1と同様にして試験を行なった。濃度は、1.4
5とやや低い結果が得られたが、色相は、印刷インキの
シアン色とはかけ離れたものであった。耐光性は色差が
10.0とやや劣るものであった。その結果を表−2に
示した。
実施例1と同様にして試験を行なった。濃度は、1.5
5と高い結果が得られた。耐光性は色差が4.0と十分
なものであった。しかし、色は印刷インキのシアン色と
はかけ離れたものであった。その結果を表−2に示し
た。 比較例2 色素1−1を0部、色素2−1を100部用いた他は、
実施例1と同様にして試験を行なった。濃度は、1.4
5とやや低い結果が得られたが、色相は、印刷インキの
シアン色とはかけ離れたものであった。耐光性は色差が
10.0とやや劣るものであった。その結果を表−2に
示した。
【0051】
【表2】
【0052】実施例6〜17 実施例1で使用した色素の組合せの代わりに、下記の表
−3に示した色素の組合せで用いた他は、実施例1と同
様に試験を行った。いずれも、高濃度でかつ耐光性は良
好であった。また、色質は印刷のプロセスカラーに近か
った。また、画像保存性は良好で色の移りはなかった。
−3に示した色素の組合せで用いた他は、実施例1と同
様に試験を行った。いずれも、高濃度でかつ耐光性は良
好であった。また、色質は印刷のプロセスカラーに近か
った。また、画像保存性は良好で色の移りはなかった。
【0053】色素1−5〜12及び色素2−3〜6の構
造は下記の通りである。
造は下記の通りである。
【0054】
【表3】
【0055】
【化10】
【0056】
【化11】
【0057】
【化12】
【0058】
【化13】
【0059】
【化14】
【0060】
【化15】
【0061】
【化16】
【0062】
【化17】
【0063】
【化18】
【0064】
【化19】
【0065】
【化20】
【0066】
【化21】
【0067】比較例3 色素1−1を50部、色素2−1の代わりに色素3−1
を50部を用いた他は、実施例1と同様にして試験を行
った。濃度は、1.1と低い結果が得られた。耐光性
は、色差が3.0と十分なものであったが、色は印刷イ
ンキのシアン色よりかなり緑味であった。画像の保存性
は良好で色の移りはなかった。色素3−1の構造は、下
記の通りである。
を50部を用いた他は、実施例1と同様にして試験を行
った。濃度は、1.1と低い結果が得られた。耐光性
は、色差が3.0と十分なものであったが、色は印刷イ
ンキのシアン色よりかなり緑味であった。画像の保存性
は良好で色の移りはなかった。色素3−1の構造は、下
記の通りである。
【0068】
【化22】
【0069】比較例4〜6 下記の表−4の組み合わせの色素を用いた他は、実施例
1と同様にして試験を実施した。いずれも濃度が1.1
〜1.3と低く、また耐光性は色差が5〜10といずれ
も実施例より劣るものであった。また、比較例5、6に
おいては画像の保存性が不良で、かなり色が移った。色
素1−13〜15の構造は、下記の通りである。色素3
−2及び色素3−3の構造は、下記の通りである。
1と同様にして試験を実施した。いずれも濃度が1.1
〜1.3と低く、また耐光性は色差が5〜10といずれ
も実施例より劣るものであった。また、比較例5、6に
おいては画像の保存性が不良で、かなり色が移った。色
素1−13〜15の構造は、下記の通りである。色素3
−2及び色素3−3の構造は、下記の通りである。
【0070】
【表4】
【0071】
【化23】
【0072】
【化24】
【0073】
【化25】
【0074】
【化26】
【0075】
【化27】
【0076】
【発明の効果】本発明の感熱転写シートを用いれば、印
刷の3原色のシアンに近い濃い色が得られ、濃度による
色相の変化が少なく、さらに耐光性に優れた記録物を得
ることができる。
刷の3原色のシアンに近い濃い色が得られ、濃度による
色相の変化が少なく、さらに耐光性に優れた記録物を得
ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面に色材層を設
けた転写シートを用いて、加熱手段によって色材層中の
色素を被記録体に転写して記録を得る感熱転写記録方式
に使用される感熱転写シートにおいて、前記色材層がイ
ンドアニリン系色素とニトロチアゾールアゾ系色素を含
有することを特徴とする感熱転写シート。 - 【請求項2】 インドアニリン系色素が下記一般式
(1)で示される色素であることを特徴とする請求項1
記載の感熱転写シート。 【化1】 (式中、X1 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ホルミルアミノ基、低級アシル
アミノ基、低級アルキルスルフォニルアミノ基または低
級アルコキシカルボニルアミノ基を表し、Y1 は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基または低級アルコキ
シ基を表し、−A−は−CO−または−COO−を表
し、R1 、R2 及びR3 は、各々独立に、水素原子、置
換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい
低級アルケニル基、置換されていてもよいアリール基、
置換されていてもよいアラルキル基または置換されてい
てもよい複素環を表し、R2及びR3は結合して環を形成
していてもよく、R4 は水素原子、ハロゲン原子または
置換されていてもよいアルキル基を表し、Zは水素原子
またはハロゲン原子を表す。) - 【請求項3】 ニトロチアゾールアゾ系色素が下記一般
式(2)で示される色素であることを特徴とする請求項
1または2に記載の感熱転写シート。 【化2】 (式中、X2 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ホルミルアミノ基、低級アシル
アミノ基、低級アルキルスルフォニルアミノ基、また
は、低級アルコキシカルボニルアミノ基を表し、Y2 は
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、または、低
級アルコキシ基を表し、R5 及びR6 は、各々独立に、
置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていて
もよい低級アルケニル基、置換されていてもよいアリー
ル基、置換されていてもよいアラルキル基を表し、さら
に、R5及びR6は結合して環を形成していてもよい。) - 【請求項4】 色材層にインドアニリン系色素とニトロ
チアゾールアゾ系色素が重量比で1:0.5〜1:0.
01の比率で含有されていることを特徴とする請求項
1、2または3に記載の感熱転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7281625A JPH08318682A (ja) | 1994-11-08 | 1995-10-30 | 感熱転写シート |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27360294 | 1994-11-08 | ||
JP5907795 | 1995-03-17 | ||
JP6-273602 | 1995-03-17 | ||
JP7-59077 | 1995-03-17 | ||
JP7281625A JPH08318682A (ja) | 1994-11-08 | 1995-10-30 | 感熱転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08318682A true JPH08318682A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=27296767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7281625A Pending JPH08318682A (ja) | 1994-11-08 | 1995-10-30 | 感熱転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08318682A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248125A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | インドアニリン色素、感熱転写記録用インクシート、感熱転写記録方法、カラートナー、インクジェット用インク、およびカラーフィルター |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP7281625A patent/JPH08318682A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248125A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | インドアニリン色素、感熱転写記録用インクシート、感熱転写記録方法、カラートナー、インクジェット用インク、およびカラーフィルター |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4910187A (en) | Heat-sensitive transfer material | |
JP3768683B2 (ja) | 熱転写シート | |
US5476746A (en) | Black colored dye mixture for use according to thermal dye sublimation transfer | |
US5916842A (en) | Thermal dye transfer sheet and method for thermal dye recording | |
EP0365392B1 (en) | Magenta dye-donor element used in thermal transfer and thermal transfer sheet using it | |
JPH08318682A (ja) | 感熱転写シート | |
JP3674350B2 (ja) | 感熱転写シート | |
US4973573A (en) | Thermal transfer dye-providing material | |
JP2000103174A (ja) | 感熱転写シート | |
JP3956427B2 (ja) | 感熱転写シート及び感熱転写記録方法 | |
JPH10119441A (ja) | 感熱転写シート | |
JP3711672B2 (ja) | 感熱転写シート | |
JP3353530B2 (ja) | 転写シート | |
JPH10181225A (ja) | 感熱転写シート | |
JPH09109563A (ja) | 感熱転写シート | |
JPH0811442A (ja) | 転写シート | |
JPH10181222A (ja) | 感熱転写シート | |
JPH10181223A (ja) | 感熱転写シート及び感熱転写記録方法 | |
JPH0351188A (ja) | 感熱転写材料 | |
US5155091A (en) | Heat-sensitive transfer recording material | |
JP2815419B2 (ja) | マゼンタ色系感熱昇華転写シート | |
JPH07304266A (ja) | 転写シート | |
JPH07290842A (ja) | 転写シート | |
JP3606479B2 (ja) | 感熱転写用シート | |
JP3661521B2 (ja) | 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート |