JPH10181222A - 感熱転写シート - Google Patents

感熱転写シート

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JPH10181222A
JPH10181222A JP8341477A JP34147796A JPH10181222A JP H10181222 A JPH10181222 A JP H10181222A JP 8341477 A JP8341477 A JP 8341477A JP 34147796 A JP34147796 A JP 34147796A JP H10181222 A JPH10181222 A JP H10181222A
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JP
Japan
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group
alkyl group
lower alkyl
general formula
dye represented
Prior art date
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Application number
JP8341477A
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English (en)
Inventor
Takashi Morishima
高志 森嶋
Daisuke Kanazawa
大輔 金沢
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
    • B41M5/39Dyes containing one or more carbon-to-nitrogen double bonds, e.g. azomethine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
    • B41M5/3858Mixtures of dyes, at least one being a dye classifiable in one of groups B41M5/385 - B41M5/39
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M2205/00Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
    • B41M2205/02Dye diffusion thermal transfer printing (D2T2)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 印刷用シアン色に近く、濃い色が得られ、濃
度による色相の変化が少なく、さらに耐光性に優れた感
熱転写シートを提供する。 【解決手段】 基材の少なくとも一方の面に色材層を設
けた感熱転写シートにおいて、前記色材層が複数のイン
ドアニリン系色素を含有し、その少なくともひとつが下
記一般式(1)で示される色素であり、少なくともひと
つが下記一般式(2)で示される色素である感熱転写シ
ート。 (式中、−A−は−CO−または−COO−、R1 は置
換されていてもよいアルキル基等、R2 及びR3 は置換
されていてもよい低級アルキル基、Xはメチル基または
エチル基、Yは水素原子またはハロゲン原子を表す。) (式中、−B−は−CO−または−COO−を表し、R
4 は置換されていてもよいアルキル基等、R5 及びR6
は置換されていてもよい低級アルキル基、Zはメチル基
またはエチル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる熱転写記
録方式によるカラーハードコピーに使用される転写シー
トに関するものであり、特に昇華転写記録方式に使用さ
れる感熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ画像等の電気信号によるカ
ラー画像をカラーハードコピーに変換するための技術が
進歩してきており、例えば、電子写真、インクジェッ
ト、感熱転写等の方式が検討されている。これらのなか
でも、特に感熱転写方式は、装置の保守や操作の容易な
点、装置の小型化の可能な点等から有利である。
【0003】感熱転写方式には、基材上の色材層を加熱
によって溶融させ、それを被記録材に転写する溶融転写
方式と、色材層中の色素のみを被記録材に移行させるい
わゆる昇華転写方式とが知られている。昇華転写方式
は、移行する色素の量を加熱の程度で制御することがで
きることから、濃度階調性の有る表現が可能であり、フ
ルカラープリントをはじめ、精細な画像を得ることに適
している。
【0004】通常のカラープリントは、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3原色によって表現され、昇華転写方式
に用いられる転写シートもイエロー、マゼンタ、シアン
の3色の色材層が基材上に順に配置されている。転写シ
ートのイエロー、マゼンタ、シアンの色については、よ
り広い色再現範囲を得るための理想の3原色にできるだ
け近い色にする考え方がある。また、印刷のプロセスイ
ンキの3原色の色にできるだけ近づけて、印刷インキで
の再現に近いものにしようとする考え方もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】より広い色再現範囲を
得るためには、鮮明な3原色を得る必要があり、さらに
3原色にふさわしい理想の色がある。インドアニリン系
色素は、シアン色色素として数多く検討されているが、
構造によっては、色相が緑味に偏りすぎて、そのままで
は3原色用の色素として好ましくないものがあり、一方
かなり色相が赤みで、同じ様に好ましくないものもあ
る。
【0006】また、印刷用に用いられるプロセスカラー
の3原色の色は、印刷インク中の色材である顔料が副吸
収を持つため、理想の3原色となっていないことが知ら
れており、シアン色では、理想の色よりやや赤いシアン
色になっていることが知られている。これについては、
例えば「色彩化学ハンドブック」(日本色彩学会編、東
京大学出版会、1989年第2回改訂版発行)の第25
章「色彩印刷」中の印刷インキの項(p1014以下)
に記載されている。そのため、印刷インキのプロセスカ
ラーのシアン色に近い色を得るためには、理想の三原色
よりさらに赤い色を得る必要がある。下記一般式(1)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、−A−は−CO−または−COO
−を表し、R1 は置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基
または、アルキル基またはハロゲン原子で置換されてい
てもよい複素環を表し、R2 及びR3 は置換されていて
もよい低級アルキル基を表し、Xはメチル基またはエチ
ル基を表し、Yは水素原子またはハロゲン原子表す。)
で示されるインドアニリン系色素は、耐候性に優れ、感
度が高く鮮明な色彩が得られるなど、優れた色素である
が、その色は一般に緑味が強く、この色素単独では、理
想の3原色のシアンとしては使用できても、印刷インキ
の3原色のシアン色にするにはやや問題が有ると判明し
た。また溶解度が一般に低く、単独で用いると添加量に
限界が有ることがわかった。ことに、一般式(1)にお
ける置換基Yがハロゲン原子の場合、色相が緑味の傾向
が強く、溶解度も低い傾向が有ることがわかった。色相
を目的に合わせるために、他の色相の色と混合すること
は良く知られている。例えば、特開昭63−28878
1号公報、特開平2−164589号公報を挙げること
ができる。一般式(1)で示されるインドアニリン系色
素も赤味のシアン色素、青色色素等の混合によって、印
刷インキの3原色のシアン色に近い色相を得ることが可
能と考えられる。
【0009】しかしながら、濃度によって色相が変化し
ないように感度のそろった色素を選ぶ必要があり、耐光
性が配合によって悪くならない組み合わせを選択する必
要があり、配合によって得られた色の鮮明性が損なわれ
ない様にする必要がある等の課題があり、適当な色素を
選び出す事は困難であった。一方、下記一般式(2)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、−B−は−CO−または−COO
−を表し、R4 は置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基
または、アルキル基またはハロゲン原子で置換されてい
てもよい複素環を表し、R5 及びR6 は置換されていて
もよい低級アルキル基を表し、Zはメチル基またはエチ
ル基を表す。)で示されるインドアニリン系色素は、耐
候性に優れ、感度が高く鮮明な色彩が得られるなど、優
れた色素であるが、その色は一般に赤味が強く、この色
素単独では、印刷インキの3原色のシアン色にするには
緑味が不足していて問題が有ることがわかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討の結果、感熱転写記録方式に用
いる転写シートの色材層に、インドアニリン系色素を複
数添加させ、その少なくともひとつが、前記一般式
(1)で示される色素であり、さらに、その少なくとも
ひとつが前記一般式(2)で示される色素を用いること
により、印刷の3原色のシアンに近い色が得られ、高い
シアン濃度が達成され、かつ高い耐光性の感熱転写記録
が可能になることを見出した。
【0013】即ち本発明の要旨は、基材の少なくとも一
方の面に色材層を設けた感熱転写シートを用い、加熱手
段によって色材層中の色素を被記録体に転写して記録を
得る感熱転写記録方式に使用される感熱転写シートにお
いて、前記色材層がインドアニリン系色素を複数含有
し、その少なくともひとつが下記一般式(1)で示され
る色素であり、その少なくともひとつが下記一般式
(2)で示される色素であることを特徴とする感熱転写
シート、に存する。
【0014】
【化5】
【0015】(式中、−A−は−CO−または−COO
−を表し、R1 は置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基
または、アルキル基またはハロゲン原子で置換されてい
てもよい複素環を表し、R2 及びR3 は置換されていて
もよい低級アルキル基を表し、Xはメチル基またはエチ
ル基を表し、Yは水素原子またはハロゲン原子表す。)
【0016】
【化6】
【0017】(式中、−B−は−CO−または−COO
−を表し、R4 は置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基
または、アルキル基またはハロゲン原子で置換されてい
てもよい複素環を表し、R5 及びR6 は置換されていて
もよい低級アルキル基を表し、Zはメチル基またはエチ
ル基を表す。)
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
感熱転写シートは、基本的には、基材と基材の一方の面
に設けられた色材層と他方の面に設けられた耐熱層を有
する。本発明に用いる基材としては、薄葉状フィルムが
用いられ、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ
エチレンナフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、
ポリアラミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリカー
ボネートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィル
ム、ポリスルホンフィルム、セロファン、トリアセテー
トフィルム、ポリプロピレンフィルムなどが挙げられ
る。中でもポリエチレンテレフタレートフィルムは、機
械的強度、寸法安定性、耐熱性、価格などの面から好ま
しく、特に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムが好ましく、これらの基材の厚さは、通常、1〜30
μm、好ましくは2〜10μmである。
【0019】基材には、色材層との接着性を向上させる
ために、ベースフィルムの表面にコロナ処理を行った
り、あるいはポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ウレタン樹脂、ポリ塩化
ビニリデン系樹脂などによるアンカーコートを設けても
良い。本発明の色材層は、主として色素とバインダー樹
脂から構成される。基材面に色材層を形成するのは通常
の方法で行うことができる。例えば、色素と耐熱性の良
好なバインダー樹脂を、適当な溶媒に溶解あるいは分散
させてインキを調製し、このインキをベースフィルムに
塗布し、乾燥すれば良い。本発明の色材層に含有される
色素は、少なくとも一般式(1)で示されるインドアニ
リン系色素と、一般式(2)で示されるインドアニリン
系色素の組み合わせであれば、どの様な組み合わせで有
っても良い。
【0020】一般式(1)で示されるインドアニリン系
色素の置換基において、低級とは炭素数1〜8を意味す
る。また、アリール基、アラルキル基としては炭素数6
〜10のものが通常用いられる。一般式(1)の置換基
は、−A−は−CO−または−COO−を表す。R1
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換され
ていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよい
アリール基、置換されていてもよいアラルキル基また
は、アルキル基またはハロゲン原子で置換されていても
よい複素環を表し、R2 は置換されていても良い低級ア
ルキル基を表し、R3 は置換されていてもよいアルキル
基を表し、Xはメチル基またはエチル基を表し、Yは水
素原子またはハロゲン原子を表す。
【0021】好ましくは、R1 はアルキル基、低級アル
ケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲノ低級ア
ルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アル
キル基、エーテル結合を有するアルキル基、複素環で置
換されたアルキル基、複素環を表し、R2 は低級アルキ
ル基を表し、R3 は低級アルキル基、ハロゲノ低級アル
キル基、ヒドロキシ低級アルキル基、アミノ低級アルキ
ル基、エーテル結合を有するアルキル基、アミド結合を
有するアルキル基、スルフォニルアミノ結合を有するア
ルキル基を表し、Xはメチル基またはエチル基を表し、
Yは水素原子、塩素原子、臭素原子を表す。
【0022】より好ましくは、R1 は低級アルキル基、
低級アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭
素数6〜10のアリール基、クロロエチル基、低級アル
コキシアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、炭素数
9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭素数8〜12
のアリールオキシエチル基、低級アルケニルオキシエチ
ル基、またはヘテロ原子としてO、NあるいはSを含ん
でいる複素環を表し、R2 はメチル基またはエチル基を
表し、R3 は低級アルキル基、クロルエチル基、ヒドロ
キシエチル基、低級アルコキシエチル基、炭素数9〜1
2のアラルキルオキシエチル基、炭素数8〜12のアリ
ールオキシエチル基を表し、Xはメチル基またはエチル
基を表し、Yは水素原子または塩素原子を表す。
【0023】さらに好ましくは、R1 は低級アルキル
基、低級アルケニル基、フェニル基、トルイル基、ベン
ジル基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコキシ低
級アルキル基、フラン、ピリジン、チオフェンを表し、
2 、R3 はエチル基を表し、Xはメチル基またはエチ
ル基を表し、Yは塩素原子を表す。
【0024】これらの場合、Yが水素原子のときは、R
1 は炭素数4以上であると画像保存性が良好であるので
好ましい。また、Yが塩素原子の場合には、R1 は炭素
数2以上であると色素の溶解度が向上するので好まし
い。
【0025】一般式(2)で示されるインドアニリン系
色素の置換基において、低級とは炭素数1〜8を意味す
る。また、アリール基、アラルキル基としては炭素数6
〜10のものが通常用いられる。さらに一般式(2)の
置換基は、−B−は−CO−または−COO−を表す。
4 は水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置
換されていてもよい低級アルケニル基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基
または、アルキル基またはハロゲン原子で置換されてい
てもよい複素環を表し、R5 、R6 は置換されていても
よいアルキル基を表し、Zはメチル基またはエチル基を
表す。
【0026】好ましくは、R4 はアルキル基、低級アル
ケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲノ低級ア
ルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アル
キル基、エーテル結合を有するアルキル基、複素環で置
換されたアルキル基、複素環を表し、R5 は低級アルキ
ル基を表し、R6 は低級アルキル基、ハロゲノ低級アル
キル基、ヒドロキシ低級アルキル基、アミノ低級アルキ
ル基、エーテル結合を有するアルキル基、アミド結合を
有するアルキル基、スルフォニルアミノ結合を有するア
ルキル基を表し、Zはメチル基またはエチル基を表す。
【0027】より好ましくは、R4 は低級アルキル基、
低級アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭
素数6〜10のアリール基、クロロエチル基、低級アル
コキシアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、炭素数
9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭素数8〜12
のアリールオキシエチル基、低級アルケニルオキシエチ
ル基、テトラヒドロフルフリルオキシエチル基、または
ヘテロ原子としてO、NあるいはSを含んでいる複素環
を表し、R5 はメチル基またはエチル基を表し、R6
低級アルキル基、クロルエチル基、ヒドロキシエチル
基、低級アルコキシエチル基、炭素数9〜12のアラル
キルオキシエチル基、炭素数8〜12のアリールオキシ
エチル基を表し、Zはメチル基またはエチル基を表す。
さらに好ましくは、R4 は低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、フェニル基、トルイル基、ベンジル基、テトラ
ヒドロフルフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、
フラン、ピリジン、チオフェンを表し、R5 、R6 はエ
チル基を表し、Zはメチル基を表す。
【0028】本発明の一般式(1)、一般式(2)で示
されるインドアニリン系色素の一部は、既に特開昭61
−31292号公報、特開昭61−35994号公報等
によって感熱転写に使用することが公知であるが、両者
を配合して用いることは知られていない。本発明は、こ
れらの単独での特性を生かしつつ、配合によってより良
い成果を得ようとするものである。
【0029】その際、それぞれの単独での転写感度を考
慮し、得られるシアンの色相が安定したものになるよう
に配合することが重要である。印刷の3原色のシアン色
に合わせるため、色材層に色材層に一般式(1)のイン
ドアニリン系色素と一般式(2)のインドアニリン系色
素が重量比で1:0.2〜0.2:1の比率で含有され
ることが好ましい。
【0030】さらに好ましい比率は、一般式(1)に於
いてYが塩素原子であるときは、色材層に一般式(1)
のインドアニリン系色素と一般式(2)のインドアニリ
ン系色素が重量比で1:0.7〜0.2:1の比率で、
より好ましくは、1:1〜0.3:1の比率である。ま
た、一般式(1)に於いてYが水素原子であるとき、色
材層に一般式(1)のインドアニリン系色素と一般式
(2)のインドアニリン系色素が重量比で1:0.2〜
0.7:1の比率で、より好ましくは、1:0.3〜
1:1の比率である。これら配合比率は、それぞれ1種
類の色素で対応する必要はなく、例えば一般式(1)及
び(2)のそれぞれに該当する色素をそれぞれ2種以上
使用してもよい。
【0031】この様な配合比率で配合された色素を用い
てのシアン色は、印刷のプロセスカラーのシアン色に近
くなり、具体的にはマンセル表色系における7.5G付
近の色にすることができる。その色相は濃度が変化して
も、印刷のプロセスカラーのシアン色の色相とほぼ同じ
であり、具体的には、CIELAB表色系で表したa *
* 平面上において、種々の網点面積率を持つシアン色
印刷物のa* * 値を直線近似したときの、その直線か
らの距離が5以内である。
【0032】その耐光性は極めて良好であり、通常の室
内ではほとんど変色、退色が無く、キセノンフェドメー
ターを用いての促進試験においても、60時間の試験で
その変化したCIELAB色差(△E* ab )は、13以
下、好ましくは10以下になる。このシアン色は、適切
なイエロー(例えばキノフタロン系色素、ピリドン系色
素)、マゼンタ(例えば、イミダゾールアゾ系色素、ア
ントラキノン系色素)との組み合わせによって、広い色
再現範囲を得ることが可能になる。
【0033】色材層に用いられるバインダー樹脂として
は、十分な耐熱性が得られれば特に制限はないが、ポリ
カーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポ
リエーテルイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニ
トリルースチレン樹脂およびアセチルセルロース、メチ
ルセルロース、エチルセルロースなどのようなセルロー
ス系樹脂が例として挙げられる。
【0034】これらのバインダー樹脂は、感熱転写シー
トの保存性を考慮して、ガラス転移点が50℃以上、で
きれば60℃以上であることが好ましい。また、基材上
にインクとして塗工することを考慮し、溶剤に対する溶
解度が高い樹脂が好ましい。バインダー樹脂中の色素の
比率は、高い方が一般に転写感度や最高到達濃度が高
く、色素の比率が低いと感度、到達濃度が低くなる。し
かし、色素の比率が極端に高くなると、高温下、高湿度
下、あるいは長期保存下で色素がバインダー中から析出
してくることになり、転写画像に悪影響をもたらす。従
って、転写シートの保存安定性と転写性とのかねあいか
ら、バインダーと色素の混合比は、重量比で、1:2〜
2.5:1の範囲が適当であり、より好ましくは、1:
1.5〜2:1の範囲であり、さらに好ましくは1:
1.2〜1.5:1の範囲である。
【0035】色素のバインダーからの析出を避けるため
に、最初から色素をバインダーに均一に分散させた色材
層を形成する事が考えられるが、色素の溶解に熱エネル
ギーが必要なため、低エネルギーでの転写濃度が低いこ
とが知られており、その点で色素が溶解した色材層の方
が好ましい。また、前述した問題は、バインダーに対す
る溶解度の低い色素で問題となりやすいことから、バイ
ンダーに対する溶解性の高い色素を用いることが有利で
ある。バインダーに対する溶解性は、溶剤に対する溶解
性と相関があるので、インクに用いる溶剤に対する色素
の溶解性が目安となる。本発明においては、一般式
(1)記載のインドアニリン系色素と一般式(2)記載
のインドアニリン系色素が重量比で1:0.2〜0.
2:1の比率で含有されることが好ましいから、多く含
まれることになる方のインドアニリン系色素は、メチル
エチルケトン、トルエン等の溶剤に対し5%以上、好ま
しくは10%以上の溶解度を持つことが好ましい。
【0036】色素とバインダーの色材層形成用の色剤イ
ンクに使用される溶剤としては、トルエン、キシレンな
どの芳香族系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤;イソプロ
パノール、ブタノール、メチルセロソルブなどのアルコ
ール系溶剤;ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル系溶剤;ジメチルホルムアミド、Nーメチルピロ
リドンなどのアミド系溶剤などを挙げることができる。
【0037】上記のインキの中には色素、バインダー樹
脂、溶剤の他に、必要に応じて有機または無機の非昇華
性粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、消
泡剤、酸化防止剤、粘度調節剤などの添加剤を添加する
ことが出来る。また、レーザー光を用いる昇華転写方式
に用いるために赤外線吸収剤やカーボンブラックを添加
することもできる。
【0038】これらのインキを塗布して色材層を設ける
方法に特に制限はないが、例えば、グラビアコーター、
リバースロールコーター等を用いることができ、例え
ば、「印刷インキハンドブック」(印刷インキ工業連合
会編集・発行、1978年)に記載の方法を参考にする
ことができる。塗布膜厚は乾燥膜厚で0.1〜5μmが
適当であり、より好ましくは、0.5〜2μmである。
【0039】感熱転写シートの色材層とは反対の面に必
要に応じて耐熱層を設けても良い。耐熱層としては特に
制限は無いが、例えば紫外線硬化樹脂等の硬化樹脂を用
いたものやTgの高い熱可塑性樹脂を用いたものが知ら
れている。耐熱層は、サーマルヘッドの熱に対する耐熱
性の他に、サーマルヘッドに対する滑り性が必要とされ
ることから、シリコーンオイルの様な滑剤が添加されて
いることが一般的である。さらに真球状の耐熱性粒子を
添加すると、サーマルヘッドに対する滑り性確保と、サ
ーマルヘッドと耐熱層との融着防止に効果があり、有効
である。
【0040】感熱転写記録を行うには、感熱転写シート
の色材面と、基材の片面に受像層を設けた被記録材の受
像面とを向かい合うように重ね合わせ、感熱転写シート
の色材面とは反対側からライン型サーマルヘッド等の熱
源を用いて、画像信号に応じた熱を加え、色材層中の色
素を受像層に移行させるのが一般的である。その際、加
えられる熱量に応じて、移行する色素量が変更出来るこ
とから、濃淡の表現が可能であり、精細な画像を得るこ
とが可能である。イエロー、マゼンタ、シアンの三色、
または、黒を加えた4色について同様の操作を繰り返す
ことで、フルカラーの画像を得ることができる。
【0041】色素を移行させるための熱源としては、ラ
イン型サーマルヘッドが一般的であるが、レーザー光線
を使用することも知られている。その際には、レーザー
光を熱に変換するための、光熱変換材を使用する必要が
あり、赤外線吸収剤やカーボンブラックを感熱転写シー
トの色材層中あるいは、色材層と基材との間、色材層と
反対面に添加させることが知られている。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以下において特に明
記しない限り、「%」、「部数」は重量換算で示す。
【0043】実施例1 (a)感熱転写シートの作製 一般式(1)に於いて、−A−が−COO−、R1 、R
2 、R3 がエチル基、Xがメチル基、Yが塩素原子であ
る色素1−1を35部、一般式(2)に於いて、−B−
が−CO−、R1 がヘキシル基、R2 、R3 がエチル
基、Zがメチル基である色素2−1を65部、AS樹脂
(商品名:サンレックスSAN−A、モンサント化成
(株)製)125部、メチルエチルケトン125部、お
よびトルエン750部とを混合撹拌して得られたインク
を6μmのポリエステルフィルムにバーコーターを用い
て乾燥膜厚が1μmになるように塗工乾燥した。
【0044】その背面にアクリル樹脂(商品名:BR−
80、三菱レイヨン(株)製)10重量部、アミノ変性
シリコーンオイル(商品名:KF393、信越化学
(株)製)1重量部、およびトルエン89重量部を混合
した液をバーコーターを用いて乾燥厚みが1μmになる
ように塗工乾燥し、耐熱層を設けた。
【0045】(b) 受像体の作製 ポリビニルフェニルアセタール樹脂70部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名:
エスレックA、積水化学(株)製)30部、変性用シリ
コーンワニス(商品名:TSR−160、固形分濃度6
0%、東芝シリコーン(株)製)50部、アミノ変性シ
リコーンオイル(商品名:KF393、信越化学工業
(株)製)2.5部、ヘキサメチレンジイソシアネート
系多官能イソシアネート化合物(商品名:マイテックN
Y−710A、固形分濃度75%、三菱化学(株)製)
15部、メチルエチルケトン600部、トルエン600
部を混合攪拌して得られた液を、厚み150μmのポリ
プロピレン製合成紙(商品名:ユポFPG150、王子
油化合成紙(株)製)にワイヤーバーで塗布、乾燥し
(乾燥膜厚約5μm)、さらにオーブン中で80℃で1
2時間熱処理することにより受像体を作製した。
【0046】上記のポリビニルフェニルアセタール樹脂
はポリビニルアルコール(鹸化度99モル%、重合度1
700)をフェニルアセトアルデヒドでアセタール化す
ることにより得たものであり、下記の構成単位と構成比
率を有するものであった。
【0047】
【化7】
【0048】(c)印字記録 上記(a)のようにして作製された感熱転写シートの色
材層面と、上記(b)のようにして作成された受像体の
樹脂塗布面を重ね、5.6ドット/mmの発熱抵抗体密
度を有する部分グレース型ラインサーマルヘッドを使用
して、送り方向に6ライン(ドット)/mmで、16.
6ms/ラインの速度で、印加電力0.20W/ドット
で印字を行った。1ライン当たりのヘッドに印加する時
間をそれぞれ14ms、及び、7msにすることでそれ
ぞれ濃色、及び、淡色の印字を得た。
【0049】(d)濃度、色の測定 上記(c)の様にして印字された印字物の濃色の濃度を
反射濃度計(商品名:マクベスRD−920型、SPI
分光感度特性を有するフィルター内蔵、マクベス社製)
で測定した。その結果、濃度は1.75であった。さら
に淡色と濃色のそれぞれの色をJIS Z−8722に
準拠する光学系を有する色差計(商品名:分光色差計S
Z−Σ80、日本電色工業(株)製)を用いて、C光
源、視野角2度で測定し、CIELAB表色系で表記し
た。
【0050】さらに、標準の印刷用シアン色の見本とし
て、米国Pantone社製のプロセスカラーシステム
ガイド(SWOP版)におけるシアンの種々の網点面積
率(100%、85%、70%、60%、50%、40
%、25%、15%、3%、0%)の印刷見本片を前記
分光色差計で測定し、色質を示すa* * 値をプロット
すると、良好な直線関係が得られた。このa* * 値を
直線と仮定し、その関係式を最小2乗誤差法を用いて算
出すると、
【0051】
【数1】b* =2.42×a* +2.41
【0052】であった。この関係式で表される直線へ
の、(c)で印字した試験片のa* *値からの距離
は、
【0053】
【数2】D=|2.42×a* +2.41−b* |/
(1+2.42×2.42)0.5
【0054】で算出することができ、その値が、試験片
のa* * 値が印刷用シアンからどの程度ずれているか
を示すので、その値を算出した。その結果、濃色では、
* =−15.3、b* =−41.9、淡色では、a*
=−8.8、b* =−14.5であり、[数2]で算出
される距離D値は、それぞれ2.8、1.7であり、印
刷のプロセスカラーのシアン色に近かった。
【0055】(e)耐光性試験 上記(c)の様にして印字された転写物の濃色のサンプ
ルを、キセノンランプを用いた耐光性試験機(商品名:
キセノンフェードメーターFAL−25AX、スガ試験
機(株)製)を用いて、60時間耐光性試験を行い、試
験前の印字物と試験後のそれとを、(d)と同条件で測
定した。そのCIELAB色差(△E* a b) は、7.5
と小さかった。
【0056】実施例2〜7 下記の表−1に示した色素と量を用いた他は、実施例1
と同様にして試験を行なった。その結果を表−2に示し
た。
【0057】
【表1】
【0058】色素1−2:一般式(1)に於いて、−A
−が−COO−、R1 がペンチル基、R2 、R3 がエチ
ル基、Xがメチル基、Yが塩素原子である。 色素1−3:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がフラン基、R2、R3 がエチル基、Xがエチ
ル基、Yが塩素原子である。 色素1−4:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がシクロヘキシル基、R2 、R3 がエチル基、
Xがメチル基、Yが塩素原子である。 色素1−5:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がフェニル基、R 2 、R3 がエチル基、Xがメ
チル基、Yが水素原子である。 色素1−6:一般式(1)に於いて、−A−が−COO
−、R1 がべンチル基、R2 、R3 がエチル基、Xがメ
チル基、Yが水素原子である。 色素1−7:一般式(1)に於いて、−A−が−CO
−、R1 がメチル基、R2、R3 がエチル基、Xがメチ
ル基、Yが水素原子である。
【0059】色素2−2:一般式(2)に於いて、−B
−が−CO−、R1 がベンジル基、R 2 、R3 がエチル
基、Zがメチル基である。 色素2−3:一般式(2)に於いて、−B−が−CO
−、R1 、R2 、R3 がエチル基、Zがメチル基であ
る。 色素2−4:一般式(2)に於いて、−B−が−CO
−、R1 が2−エチルヘキシル基、R2 、R3 がエチル
基、Zがメチル基である。 色素2−5:一般式(2)に於いて、−B−が−CO
−、R1 がエトキシエチル基、R2 、R3 がエチル基、
Zがメチル基である。 色素2−6:一般式(2)に於いて、−B−が−CO
−、R1 がブチル基、R2、R3 がエチル基、Zがメチ
ル基である。 色素2−7:一般式(2)に於いて、−B−が−CO
−、R1 がネオペンチル基、R2 、R3 がエチル基、Z
がメチル基である。
【0060】比較例1 色素1−1を100部、色素2−1を0部用いた他は、
実施例1と同様にして試験を行なった。濃度は、1.8
0と高い結果が得られた。耐光性は色差が4.0と十分
なものであった。しかし、色は印刷インキのシアン色と
はかけ離れたものであった。その結果を表−2に示し
た。
【0061】比較例2 色素1−2を0部、色素2−2を100部用いた他は、
実施例2と同様にして試験を行なった。濃度は、1.7
0とやや低い結果が得られた。色相は、印刷インキのシ
アン色とは大きくかけ離れたものであった。その結果を
表−2に示した。
【0062】比較例3 色素1−1を30部、下記構造式で示した色素3を70
部用いた他は、実施例1同様にして試験を行った。濃度
は、1.50と低い結果が得られた。色相は、印刷イン
キのシアン色に近似していたが、耐光性は色差が13.
5と劣るものであった。その結果を表−2に示した。
【0063】
【化8】
【0064】比較例4 一般式(1)に於いて、−A−が−CO−、R1 がメチ
ル基、R2 、R3 がエチル基、Xが水素原子、Yが水素
原子である色素4を50部、一般式(2)に於いて、−
B−が−CO−、R1 がブチル基、R2 、R3 がエチル
基、Zが水素原子である色素5を50部用いた他は、実
施例1と同様にして試験を行った。濃度は、1.90と
高い結果が得られたが、色相は、印刷インキのシアン色
とかけ離れたものであり、耐光性は色差が19.0と劣
るものであった。その結果を表−2に示した。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明の感熱転写シートを用いれば、印
刷用シアン色に近く、濃い色が得られ、濃度による色相
の変化が少なく、さらに耐光性に優れた記録物を得るこ
とができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも一方の面に色材層を設
    けた感熱転写シートを用いて、加熱手段によって色材層
    中の色素を被記録体に転写して記録を得る感熱転写記録
    方式に使用される感熱転写シートにおいて、前記色材層
    が複数のインドアニリン系色素を含有し、その少なくと
    もひとつが下記一般式(1)で示される色素であり、少
    なくともひとつが下記一般式(2)で示される色素であ
    ることを特徴とする感熱転写シート。 【化1】 (式中、−A−は−CO−または−COO−を表し、R
    1 は置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
    もよい低級アルケニル基、置換されていてもよいアリー
    ル基、置換されていてもよいアラルキル基または、アル
    キル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい複素
    環を表し、R2 及びR3 は置換されていてもよい低級ア
    ルキル基を表し、Xはメチル基またはエチル基を表し、
    Yは水素原子またはハロゲン原子表す。) 【化2】 (式中、−B−は−CO−または−COO−を表し、R
    4 は置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
    もよい低級アルケニル基、置換されていてもよいアリー
    ル基、置換されていてもよいアラルキル基または、アル
    キル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい複素
    環を表し、R5 及びR6 は置換されていてもよい低級ア
    ルキル基を表し、Zはメチル基またはエチル基を表
    す。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)で示される色素におい
    て、−A−は−CO−または−COO−を表し、R1
    置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
    い低級アルケニル基、置換されていてもよいアリール
    基、置換されていてもよいアラルキル基または、アルキ
    ル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい複素環
    を表し、R2 は低級アルキル基を表し、R3 は置換され
    ていてもよい低級アルキル基を表し、Xはメチル基また
    はエチル基を表し、Yは水素原子またはハロゲン原子で
    表される色素であることを特徴とする請求項1記載の感
    熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で示される色素におい
    て、−A−は−CO−または−COO−を表し、R
    1 は、アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、
    アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級
    アルキル基、シアノ低級アルキル基、エーテル結合を有
    するアルキル基、複素環で置換されたアルキル基、複素
    環を表し、R2 はメチル基またはエチル基を表し、R3
    は低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキ
    シ低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、エーテル結
    合を有するアルキル基、アミド結合を有するアルキル
    基、スルフォニルアミノ結合を有するアルキル基を表
    し、Xはメチル基またはエチル基を表し、Yは水素原子
    または塩素原子で表わされる色素であることを特徴とす
    る請求項1記載の感熱転写シート。
  4. 【請求項4】 前記一般式(2)で示される色素におい
    て、−B−は−CO−または−COO−を表し、R
    4 は、置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
    てもよい低級アルケニル基、置換されていてもよいアリ
    ール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアル
    キル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい複素
    環を表し、R5 は低級アルキル基を表し、R6 は置換さ
    れていても良い低級アルキル基で表し、Zはメチル基ま
    たはエチル基で表わされる色素で有ることを特徴とする
    請求項1乃至3記載の感熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記一般式(2)で示される色素におい
    て、−B−は−CO−または−COO−を表し、R4
    アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、アリー
    ル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキ
    ル基、シアノ低級アルキル基、エーテル結合を有するア
    ルキル基、複素環で置換されたアルキル基、複素環を表
    し、R5 はメチル基またはエチル基を表し、R6 は低級
    アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級
    アルキル基、アミノ低級アルキル基、エーテル結合を有
    するアルキル基、アミド結合を有するアルキル基、スル
    フォニルアミノ結合を有するアルキル基を表し、Zはメ
    チル基またはエチル基で表わされる色素であることを特
    徴とする請求項1乃至3記載の感熱転写シート。
  6. 【請求項6】 前記一般式(1)で示される色素におい
    て、−A−は−CO−または−COO−を表し、R1
    低級アルキル基、低級アルケニル基、炭素数7〜10の
    アラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、クロロエ
    チル基、低級アルコキシ低級アルキル基、テトラヒドロ
    フルフリル基、炭素数9〜12のアラルキルオキシエチ
    ル基、炭素数8〜12のアリールオキシエチル基、低級
    アルケニルオキシエチル基、テトラヒドロフルフリルオ
    キシエチル基、またはヘテロ原子としてO、Nあるいは
    Sを含んでいる複素環を表し、R2 及びR3 はメチル基
    またはエチル基を表し、Xはメチル基またはエチル基を
    表し、Yは水素原子または塩素原子で表される色素であ
    り、前記一般式(2)で示される色素において、−B−
    は−CO−または−COO−を表し、R4 は低級アルキ
    ル基、低級アルケニル基、炭素数7〜10のアラルキル
    基、炭素数6〜10のアリール基、クロロエチル基、低
    級アルコキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル
    基、炭素数9〜12のアラルキルオキシエチル基、炭素
    数8〜12のアリールオキシエチル基、低級アルケニル
    オキシエチル基、テトラヒドロフルフリルオキシエチル
    基、またはヘテロ原子としてO、NあるいはSを含んで
    いる複素環を表し、R5 及びR6 はメチル基またはエチ
    ル基を表し、Zはメチル基またはエチル基で表される色
    素であることを特徴とする請求項1記載の感熱転写シー
    ト。
  7. 【請求項7】 前記一般式(1)で示される色素におい
    て、−A−は−CO−または−COO−を表し、R1
    低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基、トル
    イル基、ベンジル基、テトラヒドロフルフリル基、低級
    アルコキシ低級アルキル基、フラン、ピリジン、チオフ
    ェンを表し、R2 及びR3 はエチル基を表し、Xはメチ
    ル基またはエチル基を表し、Yは塩素原子で表される色
    素であり、前記一般式(2)で示される色素において、
    −B−は−CO−または−COO−を表し、R4 は低級
    アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基、トルイル
    基、ベンジル基、テトラヒドロフルフリル基、テトラヒ
    ドロフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、フラ
    ン、ピリジン、チオフェンを表し、R5 及びR6 はエチ
    ル基を表し、Zはメチル基で表わされ色素であることを
    特徴とする請求項1記載の感熱転写シート。
  8. 【請求項8】 前記一般式(1)で示される色素に於い
    てYが塩素原子であるとき、色材層に一般式(1)で示
    されるインドアニリン系色素と前記一般式(2)で示さ
    れるインドアニリン系色素が重量比で1:1〜0.3:
    1の比率で含有されることを特徴とする請求項1乃至7
    記載の感熱転写シート。
  9. 【請求項9】 前記一般式(1)で示される色素に於い
    てYが水素原子であるとき、色材層に一般式(1)で示
    されるインドアニリン系色素と一般式(2)で示される
    インドアニリン系色素が重量比で1:0.3〜1:1の
    比率で含有されることを特徴とする請求項1乃至7記載
    の感熱転写シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2058138A2 (en) 2007-11-12 2009-05-13 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer sheet and heat-sensitive transfer recording method

Cited By (2)

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EP2058138A2 (en) 2007-11-12 2009-05-13 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer sheet and heat-sensitive transfer recording method
EP2058138A3 (en) * 2007-11-12 2010-07-28 FUJIFILM Corporation Heat-sensitive transfer sheet and heat-sensitive transfer recording method

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