JPH07290842A - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JPH07290842A
JPH07290842A JP6078596A JP7859694A JPH07290842A JP H07290842 A JPH07290842 A JP H07290842A JP 6078596 A JP6078596 A JP 6078596A JP 7859694 A JP7859694 A JP 7859694A JP H07290842 A JPH07290842 A JP H07290842A
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JP
Japan
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group
alkyl group
dye
lower alkyl
hydrogen atom
Prior art date
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Pending
Application number
JP6078596A
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English (en)
Inventor
Takashi Morishima
高志 森嶋
Tsutomu Taki
勉 瀧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP6078596A priority Critical patent/JPH07290842A/ja
Publication of JPH07290842A publication Critical patent/JPH07290842A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薄葉状基材に色材層を設けた転写シートを加
熱して色材層中の色素を被記録体に転写して記録を得る
感熱転写記録方式に使用される転写シートにおいて、前
記色材層中に、特定の骨格を有するモノアゾ系色素、ジ
シアノイミダゾールアゾ系色素およびインドアニリン系
色素を含有することを特徴とする。 【効果】 本発明の転写シートを用いれば、濃い黒濃度
が表現可能で、その黒色は濃度に係わらず無彩色に近
く、かつ、耐光性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる熱転写記録方
式によるカラーハードコピーに使用される転写シートに
関する。特に昇華転写記録方式に使用される転写シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ画像等の電気信号によるカ
ラー画像をカラーハードコピーに変換するための技術が
進歩してきており、例えば、電子写真、インクジェッ
ト、感熱転写等の方式が検討されている。これらの内、
特に感熱転写方式は装置の保守や操作の容易なこと、装
置の小型化の可能なことから有利である。
【0003】感熱転写方式には、基材上の色材層を加熱
によって溶融させ、それを被記録材に転写する溶融転写
方式と、色材層中の色素のみを被記録材に移行させるい
わゆる昇華転写方式とが知られている。昇華転写方式
は、移行する色素の量を加熱の程度で制御することがで
きることから、濃度階調性の有る表現が可能であり、フ
ルカラープリントをはじめ、精細な画像を得ることに適
している。
【0004】通常のカラープリントは、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3原色を持って表現され、昇華転写方式
に用いられる転写シートもイエロー、マゼンタ、シアン
の3色の色材層を基材上に面順次に保有するものが多
い。しかしながら、黒をより良く表現するために黒色用
の色材層を加えた4色の色材層を保有する転写シート
や、あるいは、例えばレントゲンの様な、モノクロ画像
を再現し複製するための黒色の色材層のみを有する黒色
専用の転写シートの需要もある。これら黒色用の色材層
中の色素は、通常イエロー、マゼンター、シアンの各色
相の色素が混合されており、例えば、特開昭61−14
8096号公報、特開平3−7387号公報等を挙げる
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、黒の転
写シートには、濃い黒が表現できること、無彩色に近い
こと、濃度で色相が変化しないこと、耐光性等の耐候
性、保存性が優れていること等の要求性能があるが、そ
の全てを満足することはきわめて困難である。例えば濃
い黒が表現できるためには、転写濃度の高い色素の組合
せを用いる必要がある。転写感度の低い組合せでは、も
とより高濃度の黒は期待できないが、配合される色素の
いずれかが、転写感度が低く高濃度が出せない場合も、
高濃度において、他の配合色素の色相が強く表れること
になるため無彩色の濃い黒が得られない。
【0006】また、黒が表現できるためには、色素の配
合を十分に考慮し、配合された結果の色材層を被転写材
に転写した際の色相が特定の色に偏らない無彩色に近く
なるようにする必要がある。無彩色とされるためには、
CIELAB表色系で色を測定したときのa* =0、b
* =0からのΔEc値(a* ×a* +b* ×b* の平方
根)が小さいことが必要であり、かなり厳しい選択組合
せが必要であり容易に達成することができない。
【0007】これら条件を満足するだけでも困難である
が、さらに画像の耐光性を満足させることが必要であ
る。耐光性については、単独で耐光性の良い色素を選択
する必要がある。さらに、例えば、特開昭63−713
92号公報にも記載されているように、単独では耐光性
の良い色素同士でも、混合し、あるいは一方を転写した
上に他方を転写することによって、被記録材中で混合状
態になったりすると、耐光性が単独の場合より劣ってし
まう「キャタリティックフェード」と言われる現象が知
られており、その現象の起こらない組合せを選択する必
要がある。キャタリティックフェードは、ハッキリとし
た色素構造との相関が明白になっていないため、実際の
組合せの中から良好なものを選択していく必要があり困
難である。
【0008】例えば、本発明において一般式(1)で示
されるモノアゾ系色素は、既に特開昭60−31565
号公報によって公知であり、その本文中に昇華速度の揃
ったブルー色色素と配合することによって黒色を得るの
に適しているとの記述があるが、具体的な組合せを用い
ての黒用の転写シートについては知られていない。この
ような種々の要求性能を満足する黒の転写シートの開発
がのぞまれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討の結果、種々の考えられる色素
の組合せの中から選択された特定の骨格を有するモノア
ゾ系色素、ジシアノイミダゾールアゾ系色素およびイン
ドアニリン系色素とを含有する色材層を有する黒の転写
シートを用いて感熱転写記録を行うことによって、高い
黒濃度、高い耐光性および濃度による色相の変化が少な
く無彩色に近い記録が得られることを見出し本発明に到
達した。
【0010】即ち、本発明の目的は、濃い黒濃度が達成
可能で、濃度による色相の変化が少なく、濃度あるいは
淡色のいずれにおいても無彩色に近い黒色が得られ、か
つ、耐光性に優れた転写シートを提供することにある。
しかして、かかる本発明の目的は、薄葉状基材に色材層
を設けた転写シートを加熱して色材層中の色素を被記録
体に転写して記録を得る感熱転写記録方式に使用される
転写シートにおいて、前記色材層中に、下記一般式
(I)で表わされるモノアゾ系色素、ジシアノイミダゾ
ールアゾ系色素及びインドアニリン系色素を含有するこ
とを特徴とする転写シート。
【0011】
【化2】
【0012】(式中、X1 は水素原子、ハロゲン原子、
メチル基、低級アルコキシ基、又はアセチルアミノ基を
表し、Y1 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基又はメ
トキシ基を表し、R1 およびR2 はそれぞれ置換されて
いても良い低級アルキル基、置換されていても良い低級
アルケニル基、又は置換されていても良い低級アリール
基を表す。)によって容易に達成される。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の転写シートは、薄葉状基材に色材層を設けた転写
シートを加熱して色材層中の色素を被記録体に転写して
記録を得る感熱転写記録方式に使用される転写シートで
あって、前記色材層中に、前記一般式(I)で表わされ
るモノアゾ系色素、ジシアノイミダゾールアゾ系色素及
びインドアニリン系色素を含有することを特徴とする。
【0014】本発明における薄葉状基材としては、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィル
ム、ポリアラミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフ
ィルム、ポリスルホンフィルム、セロファン、トリアセ
テートフィルム、ポリプロピレンフィルムなどが挙げら
れるが、中でもポリエチレンテレフタレートフィルム
は、機械的強度、寸法安定性、耐熱性、価格などの面か
ら好ましく、特に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムが好ましい。これらの薄葉状基材の厚さは、通
常1〜30μm、好ましくは2〜10μmである。
【0015】薄葉状基材には、色材層との接着性を向上
させるために、ベースフィルムの表面にコロナ処理を行
ったり、あるいはポリエステル系樹脂、セルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
塩化ビニリデン系樹脂などによるアンカーコートを設け
ても良い。薄葉状基材への色材層の形成は通常の方法で
よい。例えば、色素と耐熱性の良好なバインダー樹脂と
を、適当な溶媒に溶解あるいは分散させてインキを調製
し、このインキをベースフィルムに塗布し、乾燥すれば
良い。
【0016】本発明の色材層中には、前述の通り、色素
として前記一般式(I)で表わされるモノアゾ系色素、
ジシアノイミダゾールアゾ系色素およびインドアニリン
系色素の3種が含有される。まず、前記一般式(I)で
表わされるモノアゾ系色素について説明するに、一般式
(I)において、X1 は水素原子、ハロゲン原子、メチ
ル基、低級アルコキシ基、又はアセチルアミノ基を表
し、Y1 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基又はメト
キシ基を表し、R1 およびR2 はそれぞれ置換されてい
ても良い低級アルキル基、置換されていても良い低級ア
ルケニル基、又は置換されていても良い低級アリール基
を表す。
【0017】一般式(I)の置換基において低級とは、
炭素数が1〜8であることを意味する。さらに、各置換
基は、好ましくはX1 は水素原子、塩素原子、メチル基
またはメトキシ基を表し、Y1 は水素原子またはメトキ
シ基を表し、R1 およびR2 はそれぞれ低級アルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲ
ノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ
低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級
アルケニルオキシ低級アルキル基、低級アラルキルオキ
シ低級アルキル基、アリールオキシ低級アルキル基、テ
トラヒドロフルフリルオキシ低級アルキル基、低級アル
コキシカルボニル低級アルキル基、アリールカルボニル
オキシ低級アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ
低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルオキシ低級
アルキル基、または低級アルコキシエトキシ低級アルキ
ル基を表す。
【0018】さらに好ましくは、X1 およびY1 はそれ
ぞれ水素原子を表し、R1 およびR 2 はそれぞれ、低級
アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、モノク
ロル低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シア
ノエチル基、低級アルコキシエチル基、低級アルケニル
オキシエチル基、低級アラルキルオキシエチル基、アリ
ールオキシエチル基、テトラヒドロキシフルフリルオキ
シエチル基または低級アルコキシエトキシエチル基を表
す。本発明におけるジシアノイミダゾールアゾ系色素と
は、特に限定されるものではないが、とりわけ下記一般
式(II)で示される色素であると好適である。
【0019】
【化3】
【0020】一般式(II)における置換基の例として
は、例えばX2 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基、
メトキシ基、エトキシ基、ホルミルアミノ基、低級アシ
ルアミノ基、低級アルキルスルホニルアミノ基または低
級アルコキシカルボニルアミノ基を表し、Y2 は、水素
原子、ハロゲン原子、メチル基または低級アルコキシ基
を表し、R3 は、低級アルキル基、低級アルケニル基、
アラルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級
アルキル基、ハロゲノアルキル基、低級アルコキシ低級
アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル
基、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキル基また
は低級アシルアルキル基を表し、R4 およびR5 はそれ
ぞれ低級アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル
基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒドロ
フルフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、アラル
キルオキシ低級アルキル基、アリールオキシ低級アルキ
ル基、アルケニルオキシ低級アルキル基、テトラヒドロ
フルフリルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシカル
ボニル低級アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ
低級アルキル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキ
ル基、低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル
基、低級アルコキシエトキシ低級アルキル基、または低
級アルコキシエトキシカルボニル低級アルキル基を表
す。
【0021】一般式(II)の置換基において低級とは、
炭素数が1〜8であることを意味する。好ましくは、X
2 は水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、低級
アシルアミノ基または低級アルコキシカルボニルアミノ
基を表し、Y2 は水素原子、塩素原子、メチル基または
メトキシ基を表し、R3 は低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、アラルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、モ
ノクロル低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、低級
アルコキシ低級アルキル基、アルコキシカルボニル低級
アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキ
ル基、低級アルコキシエトキシカルボニル低級アルキル
基、または低級アシルアルキル基を表し、R4 およびR
5 はそれぞれ低級アルキル基、低級アルケニル基、アラ
ルキル基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒド
ロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、低級ア
ルコキシ低級アルキル基、アラルキルオキシ低級アルキ
ル基、アリールオキシ低級アルキル基、低級アルケニル
オキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキシ
低級アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級ア
ルキル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル基、
低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコ
キシカルボニルオキシ低級アルキル基または低級アルコ
キシエトキシ低級アルキル基を表す。
【0022】さらに好ましくは、X2 は低級アシルアミ
ノ基、または低級アルコキシカルボニルアミノ基を表
し、Y2 は水素原子を表し、R3 は低級アルキル基、低
級アルケニル基、アラルキル基、クロルエチル基、シア
ノエチル基または低級アルコキシエチル基を表し、R4
およびR5 はそれぞれ、低級アルキル基、低級アルケニ
ル基、アラルキル基、クロルエチル基、ヒドロキシエチ
ル基、シアノエチル基、低級アルコキシエチル基、低級
アラルキルオキシエチル基、アリールオキシエチル基、
低級アルケニルオキシエチル基、テトラヒドロフルフリ
ルオキシエチル基、低級アルコキシカルボニルエチル
基、アリールカルボニルオキシエチル基、低級アルキル
カルボニルオキシエチル基、低級アルコキシカルボニル
オキシエチル基または低級アルコキシエトキシエチル基
を表す。本発明におけるインドアニリン系色素とは、特
に限定はされないが、とりわけ下記一般式(III )と一
般式(IV)の様な骨格を有する色素であると好適であ
る。
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】一般式(III )における各置換基の例とし
ては、X3 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基、低級
アルコキシ基、ホルミルアミノ基、低級アシルアミノ
基、低級アルキルスルフォニルアミノ基、または低級ア
ルコキシカルボニルアミノ基を表し、Y3 は水素原子、
ハロゲン原子、メチル基または低級アルコキシ基を表
し、−A−は、−CO−または−COO−を表し、R6
は低級アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、
アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級
アルキル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒドロフル
フリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、アラルキル
オキシ低級アルキル基、アリールオキシ低級アルキル
基、アルケニルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシ
エトキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキ
シ低級アルキル基、ヘテロ環またはヘテロ環で置換され
たアルキル基を表し、R7 およびR8 はそれぞれ低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、アリール
基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル
基、シアノ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル
基、低級アルコキシ低級アルキル基、アラルキルオキシ
低級アルキル基、アリールオキシ低級アルキル基、アル
ケニルオキシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル
オキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル低級
アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級アルキ
ル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル基、低級
アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル基、低級アル
コキシエトキシ低級アルキル基または低級アルコキシエ
トキシカルボニル低級アルキル基を表し、R9 およびR
10はそれぞれ水素原子、弗素原子で置換されていてもよ
いアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子または−N
H−A−R6 を表す。
【0026】一般式(III )の置換基において、低級と
は炭素数が1〜8であることを意味する。好ましくは、
3 は水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、エ
トキシ基または低級アシルアミノ基を表し、Y3 は水素
原子、塩素原子、メチル基またはメトキシ基を表し、−
A−は、−CO−または−COO−を表し、R6 は低級
アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、アリー
ル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキ
ル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリル
基、低級アルコキシ低級アルキル基、アラルキルオキシ
低級アルキル基、アリールオキシ低級アルキル基、アル
ケニルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシエトキシ
低級アルキル基またはテトラヒドロフルフリルオキシ低
級アルキル基を表し、R7 およびR8 はそれぞれ低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、ハロゲノ
低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低
級アルキル基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコ
キシ低級アルキル基、アラルキルオキシ低級アルキル
基、アリールオキシ低級アルキル基、低級アルケニルオ
キシ低級アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキシ低
級アルキル基、低級アルキルカルボニルオキシ低級アル
キル基、アリールカルボニルオキシ低級アルキル基、低
級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコキ
シカルボニルオキシ低級アルキル基または低級アルコキ
シエトキシ低級アルキル基を表し、R9 およびR10はそ
れぞれ水素原子、アルキル基またはハロゲン原子を表
す。
【0027】さらに好ましくは、X3 は水素原子または
メチル基を表し、Y3 は水素原子を表し、−A−は、−
CO−または−COO−を表し、R6 は低級アルキル
基、低級アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ク
ロロエチル基、低級アルコキシエチル基、テトラヒドロ
フルフリル基、アラルキルオキシエチル基、アリールオ
キシエチル基、アルケニルオキシエチル基またはテトラ
ヒドロフルフリルオキシエチル基、R7 およびR8 はそ
れぞれ低級アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル
基、テトラヒドロフルフリル基、クロルエチル基、ヒド
ロキシエチル基、シアノエチル基、低級アルコキシエチ
ル基、低級アラルキルオキシエチル基、アリールオキシ
エチル基、低級アルケニルオキシエチル基、テトラヒド
ロフルフリルオキシエチル基、低級アルコキシカルボニ
ルエチル基、アリールカルボニルオキシエチル基、低級
アルキルカルボニルオキシエチル基、低級アルコキシカ
ルボニルオキシエチル基または低級アルコキシエトキシ
エチル基を表し、R9 は水素原子または塩素原子を表
し、R10は水素原子、塩素原子、メチル基またはエチル
基を表す。
【0028】一般式(IV)における置換基の例として
は、X4 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、ホルミルアミノ基、低級アシルアミ
ノ基、低級アルキルスルフォニルアミノ基または低級ア
ルコキシカルボニルアミノ基を表し、Y4 は水素原子、
ハロゲン原子、メチル基または低級アルコキシ基を表
し、R11は低級アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ
低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒドロ
キシフルフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ア
ラルキルオキシ低級アルキル基、アリールオキシ低級ア
ルキル基、低級アルケニルオキシ低級アルキル基、テト
ラヒドロフルフリルオキシ低級アルキル基または低級ア
ルコキシエトキシ低級アルキル基を表し、R12およびR
13はそれぞれ低級アルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基、アリール基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキ
シ低級アルキル基、シアノ低級アルキル基、テトラヒド
ロキシフルフリル基、低級アルコキシ低級アルキル基、
アラルキルオキシ低級アルキル基、アリールオキシ低級
アルキル基、低級アルケニルオキシ低級アルキル基、テ
トラヒドロフルフリルオキシ低級アルキル基、アリール
カルボニルオキシ低級アルキル基、低級アルキルカルボ
ニルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
低級アルキル基、アラルキルオキシカルボニル低級アル
キル基、低級アルコキシカルボニルオキシ低級アルキル
基、アラルキルオキシカルボニルオキシ低級アルキル基
または低級アルコキシエトキシ低級アルキル基を表す。
【0029】一般式(IV)の置換基において低級とは、
炭素数が1〜8であることを意味する。好ましくは、X
4 は水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、エト
キシ基、低級アシルアミノ基または低級アルコキシカル
ボニルアミノ基を表し、Y4 は水素原子、塩素原子、メ
チル基またはメトキシ基を表し、R11は低級アルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、ハロゲノ低級アルキ
ル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキル
基、テトラヒドロキシフルフリル基、低級アルコキシ低
級アルキル基、アラルキルオキシ低級アルキル基、アリ
ールオキシ低級アルキル基、低級アルケニルオキシ低級
アルキル基、テトラヒドロフルフリルオキシ低級アルキ
ル基または低級アルコキシエトキシ低級アルキル基を表
し、R12およびR13はそれぞれ低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、アラルキル基、アリール基、ハロゲノ低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ低級ア
ルキル基、テトラヒドロフルフリル基、低級アルコキシ
低級アルキル基、アラルキルオキシ低級アルキル基、ア
リールオキシ低級アルキル基、アルケニルオキシ低級ア
ルキル基、テトラヒドロフルフリルオキシ低級アルキル
基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級ア
ルキルカルボニルオキシ低級アルキル基、アリールカル
ボニルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニ
ルオキシ低級アルキル基、低級アルコキシエトキシ低級
アルキル基、または低級アルコキシエトキシカルボニル
低級アルキル基を表す。
【0030】さらに好ましくは、X4 は水素原子、塩素
原子、メチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表し、
4 は水素原子を表し、R11は低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、アラルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、
低級アルコキシエチル基、テトラヒドロフルフリル基、
アラルキルオキシエチル基、アリールオキシエチル基、
アルケニルオキシエチル基またはテトラヒドロフルフリ
ルオキシエチル基を表し、R12およびR13はそれぞれ低
級アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、テト
ラヒドロフルフリル基、クロルエチル基、ヒドロキシエ
チル基、シアノエチル基、低級アルコキシエチル基、低
級アラルキルオキシエチル基、アリールオキシエチル
基、低級アルケニルオキシエチル基、テトラヒドロフル
フリルオキシエチル基、低級アルコキシカルボニルエチ
ル基、アリールカルボニルオキシエチル基、低級アルキ
ルカルボニルオキシエチル基、低級アルコキシカルボニ
ルオキシエチル基または低級アルコキシエトキシエチル
基を表す。
【0031】本発明の色材層において、各色素の配合比
率は、それぞれの色素単独での転写感度を考慮し、得ら
れる黒の記録の色相が安定したものになるように配合す
ることが必要である。各色素の配合比率は、色材層中の
全色素の合計重量に対し、通常、一般式(I)で表され
るモノアゾ系色素の配合割合が25〜55重量%、ジシ
アノイミダゾールアゾ系色素の配合割合が1〜30重量
%、インドアニリン系色素の配合割合が35〜70重量
%の範囲から選択されることが一般的で、好ましくは、
一般式(I)のモノアゾ系色素の配合割合が34〜45
重量%、ジシアノイミダゾールアゾ系色素の配合割合が
6〜18重量%、インドアニリン系色素の配合割合が4
0〜53重量%であり、さらに好ましくは、一般式
(I)のモノアゾ系色素の配合割合が36〜42重量
%、ジシアノイミダゾールアゾ系色素の配合割合が8〜
16重量%、インドアニリン系色素の配合割合が46〜
52重量%である。
【0032】この様な配合割合で配合された色素を用い
ての黒は、特定の色に偏らない無彩色に近くなり、CI
ELAB表色系でa* 値、b* 値を測定したときのa*
=0、b* =0からのΔEc値((a* ×a* +b* ×
* )の平方根)が9以下、好ましくは7以下となる。
また、その耐光性は極めて良好であり、通常の室内では
ほとんど変色、褪色が無く、キセノンフェドメーターを
用いての促進試験においても、40時間の試験でその変
化したCIELAB色差(ΔE* ab)は12以下、好ま
しくは9以下になる。
【0033】本発明の色材層中には、前述のようにバイ
ンダー樹脂が含有されることが一般的である。本発明に
おけるバインダー樹脂としては、ポリカーボネート樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリアラミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−スチレ
ン樹脂およびアセチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロースなどのようなセルロース系樹脂が例と
して挙げられる。使用される溶剤としては、トルエン、
キシレンなどの芳香族系溶剤;メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶
剤;イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ
などのアルコール系溶剤;ジオキサン、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル系溶剤;ジメチルホルムアミド、N
−メチルピロリドンなどのアミド系溶剤などを挙げるこ
とができる。
【0034】バインダー樹脂中の色素の比率が高い方が
一般に転写感度や最高到達濃度が高く、色素の比率が低
いと感度、到達濃度が低くなる。しかし、色素の比率が
極端に高くなってくると、高温下、高湿度下、あるいは
長期保存下で色素がバインダー中から析出してくること
になり、転写画像に悪影響をもたらす。従って、転写シ
ートの保存安定性と転写性とのかねあいから、バインダ
ーと色素の混合比は、1:2〜2:1(重量比)の範囲
が適当であり、より好ましくは、1:1.5〜1.5:
1の範囲である。
【0035】上記の色材層の中には上記成分の他に、必
要に応じて有機または無機の非昇華性粒子、分散剤、帯
電防止剤、ブロッキング防止剤、消泡剤、酸化防止剤、
粘度調節剤などの添加剤を添加することが出来る。ま
た、レーザー光を用いる昇華転写方式に用いるために赤
外線吸収剤やカーボンブラックを添加することもでき
る。
【0036】色材層の塗布方法に特に制限はないが、例
えば、グラビアコーター、リバースロールコーター等を
用いることができ、例えば、「印刷インキハンドブッ
ク」(印刷インキ工業連合会編集・発行、1978年)
に記載の方法を参考にすることができる。塗布膜厚は乾
燥膜厚で0.1〜5μmが適当であり、より好ましく
は、0.5〜2μmである。
【0037】また、本発明の転写シートの色材層とは反
対面に必要に応じて耐熱層を設けても良い。耐熱層とし
ては特に制限は無いが、例えば紫外線硬化樹脂等の硬化
樹脂を用いたものやTgの高い熱可塑性樹脂を用いたも
のが知られている。耐熱層は、サーマルヘッドの熱に対
する耐熱性の他に、サーマルヘッドに対する滑り性が必
要とされることから、シリコーンオイルの様な滑剤が添
加されていることが一般的である。
【0038】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、
これらの実施例は本発明を何等限定するものではない。
なお、特に明記しない限り、%および部数は重量換算で
ある。
【0039】〔実施例1〕 (a)転写シートの作製 色素I−1(前記一般式(I)に於て、X1 、Y1 が水
素原子、R1 がエチル基、R2 がヒドロキシエチル基の
構造を示す)40部、色素II−1 (前記一般式(II)に
於て、X2 がアセチルアミノ基、Y2 が水素原子、R3
がアリル基、R 4 およびR5 がそれぞれノルマルプロピ
ル基の構造を示す)10部、色素 III−1 (一般式(II
I )に於て、X3 がメチル基、Y3 が水素原子、Aが−
CO−、R6 がメチル基、R7 およびR8 がそれぞれエ
チル基、R9 が水素原子、R10がメチル基の構造を示
す)50部とAS樹脂(商品名“サンレックスSAN−
A”、モンサント化成(株)製)125部とメチルエチ
ルケトン125部、トルエン750部を混合撹拌して得
られたインクを6μmのポリエステルフィルムにバーコ
ーターを用いて乾燥膜厚が2μmになるように塗工乾燥
した。その背面にアクリル樹脂(商品名“BR−8
0”、三菱レイヨン(株)製)10重量部、アミノ変性
シリコーンオイル(商品名“KF393”、信越化学工
業(株)製)1重量部、トルエン89重量部を混合した
液をバーコーターを用いて乾燥厚みが1μmになるよう
に塗工乾燥し、耐熱層を設けた。
【0040】(b)受像体の作製 ポリビニルフェニルアセタール樹脂70部、塩化ビニル
/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合樹脂(商品名
“エスレックA”、積水化学(株)製)30部、変性用
シリコーンワニス(商品名“TSR−160”、固形分
濃度60%、東芝シリコーン(株)製)50部、アミノ
変性シリコーンオイル(商品名“KF393”、信越化
学工業(株)製)2.5部、ヘキサメチレンジイソシア
ネート系多官能イソシアネート化合物(商品名“マイテ
ックNY−710A”固形分濃度75%、三菱化成
(株)製)15部、メチルエチルケトン600部、トル
エン600部からなる液を厚み150μmのポリプロピ
レン製合成紙(商品名“ユポFPG150”、王子油化
合成紙(株)製)にワイヤーバーで塗布、乾燥し(乾燥
膜厚約5μm)、さらにオーブン中で80℃で12時間
熱処理することにより受像体を作製した。上記のポリビ
ニルフェニルアセタール樹脂はポリビニルアルコール
(鹸化度99モル%、重合度1700)をフェニルアセ
トアルデヒドでアセタール化することにより得たもので
あり、下記構造式(V)であった。
【0041】
【化6】
【0042】(c)印字記録 上記(a)の様にして作製された熱転写記録用シートの
色材層面と、上記(b)の様にして作成された受像体の
樹脂塗布面を重ね、5.6ドット/mmの発熱抵抗体密
度を有する部分グレース型ラインサーマルヘッドを使用
して、送り方向に6ライン(ドット)/mmで、16.
6ms/ラインの速度で、印加電力0.20W/ドット
で印字を行った。1ライン当たりのヘッドに印加する時
間をそれぞれ13ms及び8msにすることでそれぞれ
濃度及び淡色の印字を得た。
【0043】(d)濃度、色の測定 上記(c)の様にして印字された印字物の濃色の濃度を
反射濃度計(商品名“マクベスRD−927型”、マク
ベス社製)で、フィルターをオルソマッチクで測定し
た。その結果、濃度は1.50であった。さらに淡色と
濃色のそれぞれの色をJIS Z−8722に準拠する
光学系を有する色差計(商品名“分光色差計SZ−Σ8
0”、日本電色工業(株)製)を用いて、C光源、視野
角2度で測定し、CIELAB表色系で表記した。その
結果、濃色では、a* =−3.61、b* =−4.8
4、淡色では、a* =−3.65、b* =−2.03で
あり、a* =0、b* =0からの色質の差ΔEcは、そ
れぞれ6.04、4.18であり、無彩色に近かった。
【0044】(e)耐光性試験 上記(c)の様にして印字された転写物の濃度のサンプ
ルを、キセノンランプを用いた耐光性試験機(商品名
“キセノンフェードメーターFAL−25AX”、スガ
試験機(株)製)を用いて、40時間耐光性試験を行
い、試験前の印字物と試験後のそれとを、(d)で用い
たのと同じ色差計で、同条件で測定した。そのCIEL
AB色差は、6.8と小さかった。
【0045】〔実施例2〕実施例1で使用した色素 III
−1を50部の替わりに、色素 III−1を35部、色素
III−2を15部を用いた他は、実施例1と同様に転写
シートを作成し、実施例1と同様に試験を行いその結果
を表−1に示した。色素 III−2は、一般式(3)に於
て、X3 がメチル基、Y3 が水素原子、Aが−COO
−、R6 がエチル基、R7 およびR8 がそれぞれエチル
基、R9 が塩素原子、R10がメチル基の構造を示す。
【0046】〔実施例3〕実施例1で使用した色素 III
−1を50部の替わりに、色素 III−1を35部、色素
III−3を15部を用いた他は、実施例1と同様に転写
シートを作成して実験を行い、その結果を表−1に示し
た。色素 III−3は、一般式(3)に於て、X3 がメチ
ル基、Y3 が水素原子、Aが−CO−、R6 がエチル
基、R7 およびR8 がそれぞれエチル基、R9 が塩素原
子、R10がメチル基の構造を示す。
【0047】〔実施例4〕実施例1で使用した色素 III
−1を50部の替わりに、色素 III−1を40部、色素
IV−1を10部を用いた他は、実施例1と同様に転写シ
ートを作成して試験を行い、その結果を表−1に示し
た。色素IV−1は、一般式(4)において、X4 がメチ
ル基、Y4 が水素原子、R 11がメチル基、R12およびR
13がそれぞれエチル基である。
【0048】〔実施例5〕実施例1で使用した色素 III
−1を50部の替わりに、色素 III−1を35部、色素
IV−2を15部を用いた他は、実施例1と同様に転写シ
ートを作成して、試験を行い、その結果を表−1に示し
た。色素IV−2は、一般式(4)において、X4 および
4 がそれぞれ水素原子、R11がブチル基、R12および
13がそれぞれエチル基である。
【0049】〔実施例6〕実施例1で使用した色素I−
1を40部、色素II−1を10部、色素 III−1を50
部の代わりに、色素I−2を37部、色素II−2を16
部、色素 III−1を47部用いた他は、実施例1と同様
に転写シートを作成し、その結果を表−1に示した。色
素I−2は、一般式(1)に於て、X1 、Y1 が水素原
子、R1 がメチル基、R2 がヒドロキシエチル基であ
る。色素II−2は、一般式(2)に於て、X2 がアセチ
ルアミノ基、Y2 が水素原子、R3 、R4 およびR5
それぞれn−ブチル基である。
【0050】〔実施例7〕実施例6で用いた色素I−
2、色素II−2、色素 III−1の混合比を、色素I−2
を41部、色素II−2を13部、色素 III−1を46部
に変更した他は、実施例6と同様に転写シートを作成
し、その結果を表−1に示した。
【0051】〔実施例8〕実施例2で使用した色素I−
1の代わりに、色素I−3を用い、色素 III−1を35
部、色素 III−2を15部用いる代わりに、色素 III−
1を25部、色素III−2を25部用いた他は、実施例
2と同様に試験を行いその結果を表−1に示した。 色
素I−3は、一般式(1)に於て、X1 が塩素原子、Y
1 が水素原子、R1 がエチル基、R2 がシアノエチル基
である。
【0052】〔比較例1〕実施例1に使用した色素I−
1の代わりに、下記構造式(VI)に示した色素Vを用
い、色素I−1が40部、色素II−1が10部、色素 I
II−1が50部の代わりに、色素Vを20部、色素II−
1を33部、色素 III−1を47部用いた他は、実施例
1と同様に試験を行なった。濃度は、1.60と高い結
果が得られ、また無彩色に近い結果が得られたが、耐光
性は色差が13.0と劣るものであった。その結果を表
−1に示した。
【0053】
【化7】
【0054】〔比較例2〕実施例1に使用した色素 III
−1の代わりに、下記構造式(VII )に示した色素VIを
用い、実施例1の色素I−1が40部、色素II−1が1
0部、色素 III−1が50部の代わりに、色素I−1を
28部、色素II−1を7部、色素VIを65部用いた他
は、実施例1と同様に試験を行なった。濃度は、1.2
5と低い結果が得られた。耐光性は色差が6.8と十分
なものであった。色質は、淡色では無彩色に近かった
が、濃色ではかなり黄味の強いものになった。その結果
を表−1に示した。
【0055】
【化8】
【0056】
【表1】 表−1 濃色濃度 濃色色質 色質差 淡色色質 色質差 耐光の色差 a* * ΔEc a* * ΔEc ΔE* ab 実施例1 1.50 -3.61 -4.84 6.04 -3.65 -2.03 4.18 6.8 実施例2 1.55 -1.06 0.56 1.20 -1.37 1.53 2.05 6.4 実施例3 1.50 -3.86 -1.55 4.16 -3.55 -0.04 3.55 7.2 実施例4 1.50 -2.85 -2.20 3.41 -2.85 -0.08 2.85 8.0 実施例5 1.55 -2.52 -2.61 3.63 -2.73 -0.36 2.75 7.6 実施例6 1.50 3.75 -5.10 6.33 0.87 -1.23 1.51 6.9 実施例7 1.50 1.82 -1.55 2.39 0.32 -0.12 0.34 6.8 実施例8 1.55 2.04 1.03 2.42 -2.22 3.09 3.80 7.2 比較例1 1.50 4.42 -0.69 4.47 -0.31 2.68 2.70 13.0 比較例2 1.25 8.78 3.50 9.45 2.21 2.54 3.37 6.8
【0057】
【発明の効果】本発明の転写シートを用いれば、濃い黒
濃度が表現可能で、その黒色は濃度に係わらず無彩色に
近く、かつ、耐光性に優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄葉状基材に色材層を設けた転写シート
    を加熱して色材層中の色素を被記録体に転写して記録を
    得る感熱転写記録方式に使用される転写シートにおい
    て、前記色材層中に、下記一般式(I)で表わされるモ
    ノアゾ系色素、ジシアノイミダゾールアゾ系色素及びイ
    ンドアニリン系色素を含有することを特徴とする転写シ
    ート。 【化1】 (式中、X1 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基、低
    級アルコキシ基、又はアセチルアミノ基を表し、 Y1 は水素原子、ハロゲン原子、メチル基又はメトキシ
    基を表し、 R1 およびR2 はそれぞれ置換されていても良い低級ア
    ルキル基、置換されていても良い低級アルケニル基、又
    は置換されていても良い低級アリール基を表す。)
  2. 【請求項2】 色材層中の全色素の合計重量に対し、一
    般式(I)で表わされるモノアゾ系色素の配合割合が2
    5〜55重量%、ジシアノイミダゾールアゾ系の配合割
    合が1〜30重量%、インドアニリン系色素の配合割合
    が35〜70重量%であることを特徴とする請求項1記
    載の転写シート。
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