JPH08316226A - 素子分離領域の形成方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

素子分離領域の形成方法及び半導体装置の製造方法

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JPH08316226A
JPH08316226A JP7142483A JP14248395A JPH08316226A JP H08316226 A JPH08316226 A JP H08316226A JP 7142483 A JP7142483 A JP 7142483A JP 14248395 A JP14248395 A JP 14248395A JP H08316226 A JPH08316226 A JP H08316226A
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oxide film
element isolation
forming
nitride
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JP7142483A
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Hiroshi Takahashi
洋 高橋
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MONOS型メモリー装置の如く積層膜の形
成工程を要する構造の形成における素子分離領域の形
成、及び半導体装置の製造につき、十分な特性を得るこ
とができるとともに形成工程を簡明にできて作成コスト
を下げることができる技術を提供する。 【構成】 フラッシュメモリー装置等用のMONOS型
トランジスタ及びその素子分離の形成の際、半導体基板
1上に窒化酸化膜42Cを形成する工程と、窒化膜42
Bを形成する工程と、素子分離形成領域を選択的に開口
する工程と、半導体基板1上に厚い酸化膜10を、窒化
膜42B上に薄い酸化膜42Aをそれぞれ同時に形成す
る工程とを備え、上記厚い酸化膜を素子分離形成領域1
0とし、下層の窒化酸化膜42C、窒化膜42B、及び
薄い酸化膜42Aの3層構造をゲート絶縁膜構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素子分離領域の形成方
法及び半導体装置の製造方法に関する。本発明は、各種
デバイス等の素子分離領域形成に適用でき、また、各種
の半導体装置について適用できる。例えば、記憶装置及
びその素子分離領域について具体化できる。
【0002】
【従来の技術】従来より記憶装置として、例えばフラッ
シュメモリーが知られている。フラッシュメモリーと
は、メモリー内容を任意の番地での書き込み・消去、及
び一括消去することが可能であり、しかも電源を切って
もメモリー内容が消えない半導体記憶装置である。この
性能を確保するために、一般には次のような2種類の構
造が用いられている。
【0003】その1つのタイプの構造は、図18に示す
ように、トランジスタを制御するコントロールゲート
(CG)21とこれと例えばONO膜31により絶縁さ
れた中間多結晶シリコン(なお以下多結晶シリコンをp
olySiと記すこともある)層からなるフローティン
グゲート(FG)22の2つのpolySiゲートを積
層させたフローティングゲート型構造である。図18
中、符号41はゲート絶縁膜であるトンネル酸化膜、1
は基板(Si基板)、10は素子分領域(LOCOS)
を示す。このタイプでは、コントロールゲート21に高
電圧を印加することによってフローティングゲート22
に電荷を注入し、それによって書き込み・消去を行って
いる。フローティングゲート22は絶縁されているの
で、一度書き込んだメモリー内容は電源を切ってもその
まま保持される。
【0004】一方もう1つのタイプは、図22に示すよ
うに、ゲート絶縁膜42としてSiN(窒化シリコン)
膜42bとこれを挟むSiO2 膜42a,42cとの積
層膜(ONO膜)42を用い、中間層42bであるSi
N層に電荷をトラップするMNOS型(特にMONOS
型)構造である。
【0005】このタイプの構造においては、ゲート2に
高電圧を印加すると、SiN膜42b中と、該SiN膜
42bの界面に電荷がトラップされ、メモリー内容は保
持される。
【0006】いずれの場合においても、フラッシュメモ
リーとしては、次の3点が必ず満たされなければならな
い特性である。 書き込み・消去によって、十分なメモリートランジス
タのスレッショルド電圧(Vth)の変化があること。 書き込んだメモリー内容が半永久的に保持されるこ
と。 書き込み・消去動作が選択されていない番地には影響
しないこと。
【0007】図19ないし図21に示すのは、図18に
示した従来構造であるフローティングゲート型フラッシ
ュメモリーの形成方法である。図示の従来工程にあって
は、まず基板1であるシリコン上に選択酸化法等によっ
て、SiO2 から成るLOCOSを形成して、素子分離
領域10とする(図19)。次に、基板1上に酸化薄膜
を形成し、更にゲート材としてポリシリコン膜を形成
し、これらをパターニングしてゲート絶縁膜41である
トンネル酸化膜、及びフローティングゲート22を形成
する(図20)。次に、酸化膜、窒化膜、酸化膜の3層
構造を形成してONO膜31を形成するとともに、ポリ
シリコン等のゲート材によりコントロールゲート21を
形成する(図21)。更に、図18に略示したように各
配線構造を形成し(Vs,Vcg,Vdの各電極符号を
もって、配線を膜式的に示す)、図18の構造を得る。
【0008】以上述べたフローティングゲート型の構造
のフラッシュメモリーの特長は、記憶保持特性が高いこ
とである。
【0009】一方フローティングゲート型フラッシュメ
モリーの問題点は、次の2点である。第1は、製造プロ
セスにおけるゲートの露光が2回になり(図20の構造
の形成、及び図21の構造の形成)、プロセスステップ
が非常に長い点である。なお、自己整合で作った場合
は、周辺回路のゲートが別露光になる。即ち、図示した
プロセスフローからわかるように、まずフローティング
ゲート22を加工した後に(図20)、コントロールゲ
ート21を再度加工し直さなければならない(図2
1)。さらにフローティングゲート22とコントロール
ゲート21の絶縁性を良くするためには、フローティン
グゲート21とコントロールゲート22の間は3層のO
NO構造31にする必要があり(図21)、非常に複雑
な工程を経なければならない。
【0010】第2は、コントロールゲート21と基板1
間の積層膜(符号31,22,41で示す部分)が厚い
ため、書き込み・消去の低電圧化が困難な点である。低
電圧化のためには間の5層(3層のONO膜31、フロ
ーティングゲート22、ゲート絶縁膜41)は薄いほど
望ましいが、それぞれの層の信頼性確保のためには一定
以上の厚さは最低限必要となる。このため極めて高い
(20V程度)書き込み、消去電圧が要求される。その
影響で消費電力も大きくなり、LOCOSなど素子分離
領域10の膜厚も厚く設計しなければならない。
【0011】図23ないし図26に示すのは、図22に
示した従来構造であり、MNOS型の改良版であるMO
NOS型フラッシュメモリーの形成方法である。この従
来工程にあっては、基板1上にパッド酸化膜10bと耐
酸化膜10aとしてのSiN膜を形成してこれをマスク
に選択酸化を行い(図23)、SiN膜である耐酸化膜
10a及びパッド酸化膜10bを除去して基板1上に素
子分離領域10を形成した構造を得(図24)、次に図
25に示すように、酸化膜42a(SiO2 :3n
m)、窒化膜42b(SiN:8nm)、酸化膜42c
(SiO2 :2nm)の3層構造を形成してONO膜を
形成し、更にポリシリコンまたはポリサイド等のゲート
材を形成してパターニングして、ONO膜42及びコン
トロールゲート2を形成する(図26)。更に図22に
略示したように各配線構造を形成し(Vs,Vcg,V
dの各電極符号をもって、配線を模式的に示す)、図2
2の構造を得る。
【0012】この構造のタイプは、フローティングゲー
ト型と比較すると構造が単純であり、プロセスステップ
も短い。
【0013】またONO構造の3層膜の全てを合計して
も10〜15nm程度に抑えることが可能であるので、
低電圧化が可能である。
【0014】従来のNO構造の2層構造を採用したMN
OS型メモリー装置の問題点は、メモリー内容の保持能
力が不十分であったことであり、従来のMNOS型では
トラップから熱励起された電子は容易にゲート電極へと
抜けてしまうため、記憶保持特性が問題となっていた。
【0015】これに対しSiN層の表面を熱酸化してO
NOの3層構造としたのが、図22に示したMONOS
型である。表面の熱酸化膜がバリアとなってゲート電極
へ抜けようとする電子をブロックする。上下2層の酸化
膜42a,42c(SiO2)の膜質が良いことが、ト
ラップした電荷を逃がさないための重要な要素である
が、両面とも非常に薄い酸化膜(SiO2 )であること
が要せられるため、欠陥密度の低い膜を作ることが現在
の課題である。
【0016】このMONOS型のメモリー装置において
は、SiN表面の熱酸化に非常に時間がかかるのが問題
である。SiNの酸化レートはSiの酸化レートの1%
程度しかないので、通常のLOCOS酸化と同程度の酸
化時間が必要である。減圧CVDなどでこのSiO2
形成し、プロセス時間を短縮すると、膜質が悪いため十
分な記憶保持特性を得ることはできない。
【0017】上記のように、従来のMONOS型トラン
ジスタは、十分な特性を得ようとするとその形成工程が
煩雑になったり、作成コストがかかるものであった。
【0018】
【発明の目的】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
して、上記例示説明したようなMONOS型メモリー装
置の如く積層膜の形成工程を要する構造の形成における
素子分離領域の形成、及び半導体装置の製造につき、十
分な特性を得ることができるとともに形成工程を簡明に
できて作成コストを下げることができる、有効な素子分
離領域の形成方法及び半導体装置の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【目的を達成するための手段】本発明の素子分離領域の
形成方法は、上記目的を達成するため、基板上に窒化酸
化膜を形成する第1工程と、窒化膜を形成する第2工程
と、素子分離形成領域を選択的にに開口する第3工程
と、半導体基板上に厚い酸化膜を、窒化膜上に薄い酸化
膜をそれぞれ同時に形成する第4工程とを備え、上記厚
い酸化膜を素子分離領域とする構成をとる。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に、窒化酸化膜を形成する第1工程と、窒化膜を
形成する第2工程と、素子分離形成領域を選択的に開口
する第3工程と、半導体基板上に厚い酸化膜を、窒化膜
上に薄い酸化膜をそれぞれ同時に形成する第4工程とを
備え、上記厚い酸化膜を素子分離領域とし、下層の窒化
酸化膜、窒化膜、及び薄い酸化膜の3層構造をゲート絶
縁膜構造とする構成をとる。
【0021】いずれの場合も、上記窒化酸化膜は、窒化
酸化性雰囲気中の熱処理によって形成することができ
る。
【0022】本発明は、絶縁性積層膜の形成を要する各
種の場合に併用できるが、特に、MONOS型トランジ
スタであって、LOCOSマスク用SiN膜とMONO
SゲートのONO膜を共用させた半導体装置を形成する
場合の素子分離領域形成方法、及び半導体装置の製造方
法として好ましく実施できる。
【0023】また、本発明の実施に際しては、シリコン
(Si)基板表面を窒化酸化する第1工程と、減圧CV
D法により、シリコンナイトライド(SiN)を堆積す
る第2工程、及びレジストマスクにより素子分離形成領
域を選択的に開口する第3工程と、熱酸化によりSi基
板上に厚いシリコン酸化膜(SiO2 )、SiN上に薄
いSiO2 をそれぞれ同時に形成する第4工程とからな
り、上記の厚いSiO2 をLOCOS素子分離として、
下層のSiO2 とSiN及び薄いSiO2 の3層構造を
MONOSゲートのONO構造として利用する構成で、
好ましく実施できる。
【0024】また上記の第1工程において、窒化酸化性
雰囲気(N2 O,NO,NH3 /O2 など、及びその混
合気体、もしくはO2 、H2 、HClなどの酸化性の気
体をこれらに添加したもの)中の熱処理によって窒化酸
化膜を形成する構成で、好ましく実施できる。
【0025】
【作用】本発明によれば、積層膜の形成を要する構造の
製造に際し、膜に機能を兼用させることができ、例えば
具体的にはLOCOS選択酸化用のマスクSiN膜とM
ONOS型フラッシュメモリーゲートSiN膜とを兼用
することができ、これによって、プロセススッテプを大
幅に短縮できる。従来法(図23ないし図26参照)と
比較すると、LOCOS用SiN膜の剥離工程、ONO
膜の形成工程が全て省略できるので、その効果は絶大で
ある。
【0026】また本発明の実施に際しては、LOCOS
酸化による浸食(いわゆるバーズビーク)抑制のため
に、最下層のSiO2 は窒化酸化性雰囲気(NH3 /O
2 ,N2 O,NO等、及び上記例示参照)による直接窒
化酸化によって形成することができる。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。但し
当然のことではあるが、本発明は以下の実施例により限
定を受けるものではない。
【0028】実施例1 この実施例は、本発明を、MONOS型トランジスタに
より構成されるフラッシュメモリー及びその素子分離の
形成方法として具体化したものである。図1ないし図4
を参照する。
【0029】本実施例においては、基板1(ここではシ
リコン)基板上に窒化酸化膜42Cを形成する第1工程
と、窒化膜42Bを形成する第2工程(以上図1)と、
素子分離形成領域を選択的に開口する第3工程と、半導
体基板上に厚い酸化膜10を、窒化膜上に薄い酸化膜4
2Aをそれぞれ同時に形成する第4工程(以上図2)と
を備え、上記厚い酸化膜を素子分離領域10として、素
子分離を形成する。
【0030】上記窒化酸化膜42Cは、ここでは窒化酸
化性雰囲気中(本実施例では具体的にはN2 O中)の熱
処理によって形成する。
【0031】また、本実施例は、フラッシュメモリー装
置として利用できる、改良型のMONOS型トランジス
タの製造に本発明を適用したものであって、半導体基板
1上に窒化酸化膜42Cを形成する第1工程と、窒化膜
42Bを形成する第2工程(以上図1)と、素子分離形
成領域を選択的に開口する第3工程と、半導体基板1上
に厚い酸化膜10を、窒化膜42B上に薄い酸化膜42
Aをそれぞれ同時に形成する第4工程(以上図2)とを
備え、上記厚い酸化膜を素子分離形成領域10とし、下
層の窒化酸化膜42C、窒化膜42B、及び薄い酸化膜
42Aの3層構造をゲート絶縁膜構造とする(図3、図
4)ものである。
【0032】更に具体的に説明すると、以下のとおりで
ある。図1ないし図4を参照して説明する。
【0033】図1ないし図4はこの実施例のプロセスフ
ローを示している。まず図1を参照する。
【0034】Si基板1を、ここでは窒化酸化雰囲気と
してN2 O雰囲気1000℃中で60秒熱処理すること
によって、表面上に2nmの窒化酸化膜42Cを形成す
る。なお窒化の程度を強化し、バーズビークを抑制する
ためには、事前にNH3 雰囲気で熱処理(例えば900
℃、60秒の熱処理)を行うことも効果である。
【0035】続いて、ここでは減圧CVD法によって、
SiN膜42Bを8nm堆積する。以上で図1の構造と
する。
【0036】次に、レジストマスクを用いて、素子分離
を形成すべき選択酸化領域に該当する部分の窒化酸化膜
42C及び酸化膜42Bを除去する。
【0037】次に、半導体基板1上に厚い酸化膜を、窒
化膜42B上に薄い酸化膜を形成する工程を行うわけで
あるが、ここでは950℃でパイロ(pyro)雰囲気
で60分間熱処理し、選択酸化領域のSi表面に300
nmのSiO2 (符号10で示す)、SiN表面に3n
mのSiO2 膜(符号42Aで示す)を形成する。以上
により3層構造の絶縁膜(ONO膜)42が形成された
図2の構造を得る。なお、下地Siのつきぬけ酸化は、
窒化膜42Bにより防がれている。
【0038】続いて、ゲート材を形成するが、ここでは
ポリシリコン(polySi)を100nm、WSiを
100nm堆積する。これを、前述の積層膜42A〜4
2Cと連続してパターニングして、図3に示すポリサイ
ド構造のゲート電極2を形成する。
【0039】後は通常のトランジスタ形成のプロセスを
とる。即ち、配線形成工程等を行って、図4に示すトラ
ンジスタ構造を得る。図4中、Vs,Vcg,Vdの各
電極符号をもって、配線を膜式的に示してある。
【0040】図1ないし図4のプロセスフローは、従来
例(図22及び図23ないし図26)のプロセスフロー
と比較して、明らかに短縮されている。但し、この省略
が可能になるためには、LOCOSのバーズビークの抑
制に留意しなければならない。本発明の具体化に当たっ
ては、次のような検討を行った。
【0041】図5はバーズビークの長さとSiN膜の膜
厚の関係を調べたものである。図5(a)は測定用試料
の構造を示す図、図5(b)(c)はいくつかのパッド
酸化膜厚についてSiN膜の膜厚(横軸)とバーズビー
ク(縦軸)の関係を、酸化温度950℃(図5
(b))、1050℃(図5(c))の場合で示したも
のである。
【0042】図5(b)(c)より、SiN膜を薄くす
るほどバーズビークが長くなってしまうことが見て取れ
る。上述した本実施例では従来用いられてきたLOCO
Sの1/20程度のSiN膜厚を形成するように具体化
するので、このデータから見ると、バーズビークの抑制
が非常に困難である。
【0043】一方パッド酸化の膜厚は、図5(b)
(c)から理解されるように、薄いほどバーズビークの
抑制には有利である。本発明を具体化する場合、上述し
た実施例でも従来用いられてきたLOCOSの1/5程
度のパッド酸化の膜厚としてよいので、この点では有利
である。
【0044】これらを総合してもまだバーズビークの抑
制は不十分となることが想定されるが、本発明では、S
i基板のパッド酸化膜の代わりに通常の熱酸化ではな
く、上記実施例のようにN2 O等の窒化酸化雰囲気下で
の熱処理による窒化酸化、もしくは予めNH3 等を用い
て表面を窒化しているので、表面(Si/SiO2
面)がこのように窒化されている結果、バーズビークの
伸びは窒化の程度により10%から90%の範囲で縮小
する。よって、本発明を用いることにより、バーズビー
クの問題を解決して、かつ、プロセス工程の短縮化を実
現できたのである。なお、あまり窒化の程度を強くする
と、トランジスタのGmが劣化することがあるので、適
正条件を設定する。
【0045】上述した窒化は、これを適度に行うと記憶
保持特性も向上するので、条件を最適化すればよい。
【0046】本実施例によれば、従来技術で必須であっ
たLOCOS形成用のSiN膜剥離、ONO膜の形成の
工程を省略することが可能になり、MONOS型フラッ
シュメモリーの作製プロセスを大幅に簡略化することが
可能となった。
【0047】実施例2 図6ないし図12にこの実施例を示す。これは通常のM
OSトランジスタ領域とMONOSトランジスタ領域が
混在するような場合のプロセスフローである。以下図6
ないし図12を参照して、このプロセスについて説明す
る。
【0048】Si基板1を、ここではN2 O雰囲気10
00℃中で60秒熱処理することによって、表面上に2
nmの窒化酸化膜42Cを形成する。
【0049】続いて減圧CVD法によって、SiN膜4
2Bを8nm堆積する。これにより図6の構造とする。
【0050】レジストマスクを用いて、選択酸化領域の
窒化膜42C及び酸化膜42Bを除去する。
【0051】950℃でパイロ(pyro)雰囲気で6
0分間熱処理し、選択酸化膜領域の半導体基板1(S
i)表面に300nmのSiO2 膜10、SiN膜42
B表面に3nmのSiO2 膜42Cを形成する。ここま
でのプロセスは、実施例1と全く同じである。これによ
り図7の構造を得る。
【0052】この後第1のポリSi51(100nm)
を堆積し、レジストマスクでMONOSトランジスタ領
域のみを残してドライエッチングにより、該ポリSi5
1及びONO膜42A〜42Cを開口する。
【0053】犠牲酸化とHF処理でSi基板表面を10
nm除去し、ドライエッチングのダメージ層を取り去
る。以上で図8の構造を得る。
【0054】ゲート酸化(6nm)をパイロ雰囲気85
0℃で行い、通常トランジスタ領域のゲート絶縁膜42
C’を形成する。このとき、第1のポリSi51もその
表面が酸化される。次にこの上に全面に再度第2のポリ
Si層52A(100nm)を堆積し、レジストマスク
52Bを形成する。これにより図9の構造とする。
【0055】レジストマスク52Bで通常MOSトラン
ジスタ領域のみを残してドライエッチングにより開口す
ると、図10に示すように、符号51で示す部分がゲー
ト形成用ポリSi部分となり、それぞれのゲート絶縁膜
がポリSi51,52でカバーされた構造となる。これ
をHF処理して表面酸化膜を除去後、WSi2A(10
nm)を堆積し、共通のマスクでパターニングすること
によりポリサイド(polycide)ゲートを加工す
る(図11)。更に配線等の形成を行って、図12の構
造を得る。
【0056】なおゲート膜厚の異なるMOSトランジス
タを作るには、それぞれポリSiのカバーを用いれば良
い。
【0057】この実施例2においては、フラッシュメモ
リーの駆動用周辺回路には通常のMOSトランジスタ
(図12の右側の「通常トランジスタ領域」)が用いら
れているので、上記説明したように両者を作り分けるプ
ロセスが必要とされる。
【0058】ここで、この実施例2のプロセスを用いれ
ば、本発明を適用しても、従来の作り分けプロセスと比
較して、新たな工程の追加等は一切行わないでよいこと
がわかる。
【0059】実施例3 この実施例は、広いフィールド部素子分離に本発明の素
子分離形成技術によりLOCOS形成を行い、線幅の狭
い(ここでは0.8μm以下の)素子分離については自
己整合型のトレンチを用いた例である。
【0060】本実施例では、窒化酸化雰囲気中での処理
により実施例1と同様にして窒化酸化膜42Cを形成し
(ここでは、窒化酸化膜厚を2nmとし、これはN2
中で、1000℃、60秒で形成)、つづけてLP(減
圧)CVDにより、窒化膜42B(ここではSiN膜厚
8nm)を形成する(図13)。
【0061】次に、LOCOS開口、及び厚い酸化膜で
あるLOCOS及び薄い酸化膜であるONO膜の同時酸
化を行い、図14の構造とする。これにより素子分離領
域をなす厚い酸化膜10と、酸化窒化膜42C、窒化膜
42B、薄い酸化膜42Aが形成される。
【0062】次に、図15に示すように、ポリSiゲー
ト20A,20Bの形成、及びトレンチ6の形成を行
う。ここでは、ゲート内に、自己整合的にトレンチを形
成する。
【0063】次に、トレンチ内壁酸化を行って内壁酸化
膜6を形成し、CVDSiO2 7を形成してトレンチ6
のSiO2 埋め込みを行って、図16の構造とする。こ
こでは、バーズビークの影響の少ない、比較的広い素子
分離にON膜をマスクとしたLOCOS10を使い、幅
の狭い素子分離としてはゲート形成時にSi基板を掘り
下げてトレンチ素子分離6を形成する。
【0064】SiO2 エッチバックを行い、平坦化した
SiO2 71を形成して、図17に示す構造を完成す
る。
【0065】本実施例によって、トレンチ複合型のトラ
ンジスタを、本発明適用により簡明な構成で得ることが
できた。
【0066】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、MO
NOS型メモリー装置の如く積層膜の形成工程を要する
構造の形成における素子分離領域の形成、及び半導体装
置の製造について、十分な特性を得ることができるとと
もに形成工程を簡明にでき作成コストを下げることがで
きる、有効な素子分離領域の形成方法及び半導体装置の
製造方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)。
【図2】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図3】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(3)。
【図4】 実施例1の工程を順に断面図で示すものであ
る(4)。
【図5】 実施例1の作用説明図である。
【図6】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(1)
【図7】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(2)。
【図8】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(3)。
【図9】 実施例2の工程を順に断面図で示すものであ
る(4)。
【図10】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(5)。
【図11】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(6)。
【図12】 実施例2の工程を順に断面図で示すもので
ある(7)。
【図13】 実施例3の工程を順に断面図で示すもので
ある(1)。
【図14】 実施例3の工程を順に断面図で示すもので
ある(2)。
【図15】 実施例3の工程を順に断面図で示すもので
ある(3)。
【図16】 実施例3の工程を順に断面図で示すもので
ある(4)。
【図17】 実施例3の工程を順に断面図で示すもので
ある(5)。
【図18】 従来技術(1)の構成図である。
【図19】 従来技術(1)の工程を示す図である
(1)。
【図20】 従来技術(1)の工程を示す図である
(2)。
【図21】 従来技術(1)の工程を示す図である
(3)。
【図22】 従来技術(2)の構成図である。
【図23】 従来技術(2)の工程を示す図である
(1)。
【図24】 従来技術(2)の工程を示す図である
(2)。
【図25】 従来技術(2)の工程を示す図である
(3)。
【図26】 従来技術(2)の工程を示す図である
(4)。
【符号の説明】
1 半導体基板(Si基板) 2,2A,2B,20A,20Bゲート 42A 薄い酸化膜(SiO2 ) 42B 窒化膜(SiN) 42C 窒化酸化膜(SiON) 10 厚い酸化膜、素子分離領域(LOCOS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8247 H01L 29/78 371 29/788 29/792

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に窒化酸化膜を形成する第1工程
    と、 窒化膜を形成する第2工程と、 素子分離形成領域を選択的に開口する第3工程と、 半導体基板上に厚い酸化膜を、窒化膜上に薄い酸化膜を
    それぞれ同時に形成する第4工程とを備え、 上記厚い酸化膜を素子分離領域とすることを特徴とする
    素子分離領域の形成方法。
  2. 【請求項2】上記窒化酸化膜は、窒化酸化性雰囲気中の
    熱処理によって形成することを特徴とする請求項1に記
    載の素子分離領域の形成方法。
  3. 【請求項3】半導体基板上に窒化酸化膜を形成する第1
    工程と、 窒化膜を形成する第2工程と、 素子分離形成領域を選択的に開口する第3工程と、 半導体基板上に厚い酸化膜を、窒化膜上に薄い酸化膜を
    それぞれ同時に形成する第4工程とを備え、 上記厚い酸化膜を素子分離領域とし、下層の窒化酸化
    膜、窒化膜、及び薄い酸化膜の3層構造をゲート絶縁膜
    構造とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記窒化酸化膜は、窒化酸化性雰囲気中の
    熱処理によって形成することを特徴とする請求項3に記
    載の半導体装置の製造方法。
JP7142483A 1995-05-17 1995-05-17 素子分離領域の形成方法及び半導体装置の製造方法 Pending JPH08316226A (ja)

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