JPH10154761A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JPH10154761A
JPH10154761A JP31055796A JP31055796A JPH10154761A JP H10154761 A JPH10154761 A JP H10154761A JP 31055796 A JP31055796 A JP 31055796A JP 31055796 A JP31055796 A JP 31055796A JP H10154761 A JPH10154761 A JP H10154761A
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film
insulating film
forming
gas
oxide film
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JP31055796A
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Kan Ogata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2層ゲート構造を有する不揮発性半導体記憶
装置の製造工程において、耐酸化性に優れた層間絶縁膜
を形成し、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置を提供
する。 【解決手段】 浮遊ゲート4上に下部酸化膜531を形
成した後、下部酸化膜531上にシリコン窒化膜521
を形成する。その後、ジクロルシランガスと亜酸化窒素
ガスとアンモニアガスの混合比が例えば12:79:1
の雰囲気で、例えば770℃の温度、0.4Torrの
圧力でCVD反応を行って、シリコン窒化膜上に上部酸
化膜511を形成する。このとき上部酸化膜511は膜
中に窒素原子を含むオキシナイトライド膜となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報の書き込み
及び消去をともに電気的に行うことが可能な2層ゲート
構造を有する不揮発性半導体記憶装置(EEPROM:
Electrically Erasable and Programmable ROM)の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、2層ゲート構造を有する不揮発
性半導体記憶装置(以下、本明細書では「EEPRO
M」と表記する。)の基本的なメモリセルの構造を示す
断面図である。図6に示すように、EEPROMのメモ
リセルは、多結晶シリコンからなる浮遊ゲート84と、
これに積層された同じく多結晶シリコンからなる制御ゲ
ート87の2層多結晶シリコン積層構造のMOSトラン
ジスタにより構成されている。従来のEPROM(Eras
able and Electrically Programmable ROM)と大きく異
なる点は、半導体基板81上に設けられたトンネル酸化
膜83の膜厚がトンネル電流を流すことができる程度
(〜10nm)に薄くなっている点である。また、EE
PROMにおいては、浮遊ゲート84と制御ゲート87
との間の層間絶縁膜85に、耐圧向上を目的として酸化
膜853、窒化膜852及び酸化膜851の3層構造
(以下、本明細書では[ONO膜」と表記する。)の絶
縁膜が用いられる。
【0003】図7は、EEPROMの動作原理を示す断
面図である。図7(A)は、浮遊ゲート84中に電子が
存在しない状態を示し、図7(B)は、浮遊ゲート84
中に電子86が存在する状態を示す。浮遊ゲート84中
に電子が存在しない図7(A)の状態では、制御ゲート
87に低電圧を印加した場合であってもチャネルに電子
80が誘起され、電流が流れ始める。例えば、図7
(C)に示すように、制御ゲート87に1Vの電圧が印
加されると電流が流れ始める。即ち、しきい値電圧が1
Vである。
【0004】一方、浮遊ゲート84中に電子86が存在
する図7(B)の状態では、制御ゲート87に電圧を印
加しても、電子86の負電荷によって、一定値以上の電
圧が印加されなければチャネルが誘起されない。例え
ば、図7(C)に示すように、制御ゲート87に6V以
上の電圧を印加しなければ電流は流れない。即ち、しき
い値電圧が6Vである。このように、浮遊ゲート84中
に電子86が存在するか否かによってしきい値電圧が異
なることを利用して、図7(A)の状態を「1」(初期
状態)と決め、図7(B)の状態を「0」(書き込み状
態)と決めると、半導体記憶装置として使用することが
できる(図7(C))。
【0005】EEPROMに情報を書き込むときは、制
御ゲート87に例えば12V、ドレイン領域89に例え
ば6Vの高電圧を印加し、ソース領域88を接地電位
(0V)にする。すると、チャネルに沿った方向の電界
からエネルギーを得てホットになった電子80がトンネ
ル酸化膜83を通して浮遊ゲート84に注入され、これ
により、制御ゲート87から見たしきい値電圧が高い状
態「0」となる。
【0006】一方、情報を消去するときは、制御ゲート
87を接地電位(0V)とし、ソース領域88に例えば
12Vの電圧を印加する。すると、トンネル電流がトン
ネル酸化膜83を通して浮遊ゲート84からソース領域
88へ流れ、浮遊ゲート84中の電子86が抜き取られ
る。これにより、制御ゲート87から見たしきい値電圧
は低い状態「1」となる。
【0007】EEPROMを微細化すると浮遊ゲート8
4や制御ゲート87の表面積も小さくなるため、浮遊ゲ
ート84と制御ゲート87との間の結合容量が小さくな
り最適な情報の書き換え動作ができなくなる。従って、
EEPROMの微細化を進めるにあたっては、メモリセ
ルが縮小されても十分な結合容量を得ることができるよ
うに、浮遊ゲート84と制御ゲート87との間の層間絶
縁膜であるONO膜85を薄膜化することが重要な課題
となる。また、ONO膜85の薄膜化に際しては、高い
電界のストレスを印加され続けても破壊することのない
よう、ONO膜85が十分な長期信頼性を有することも
必要である。
【0008】図8〜図13は、従来の技術として、EE
PROMの製造工程の一部を順に示す断面図である。ま
ず、シリコン基板1の表面に既知の方法によってフィー
ルド酸化膜2を選択的に形成する。図中、中央に位置す
るフィールド酸化膜2はシリコン基板1の表面を17と
18に区分している。その後全表面上に既知の方法によ
って酸化膜を形成し、次に、この酸化膜をメモリセル部
17となる領域のシリコン基板1の表面上のみに残置さ
せることにより、トンネル酸化膜3を得る(図8)。
【0009】次に、全表面上に第1の多結晶シリコン層
を形成し、これを所定のパターンにパターニングするこ
とにより浮遊ゲート4を得る(図9)。
【0010】次に、全表面上に、既知の方法によってO
NO膜5を形成する(図10)。ONO膜形成技術の例
としては、800℃〜850℃のドライ酸素雰囲気で全
表面を酸化することにより下部酸化膜530を形成し、
その後下部酸化膜530上にシリコン窒化膜520をC
VD法により堆積し、最後に920℃のスチーム酸化に
よってシリコン窒化膜520を3nm酸化して上部酸化
膜510を形成したものがある(「Physical Origin of
Long-Term Charge Loss in Floating-Gate EPROM with
an Interpoly Oxide-Nitride-Oxide Stacked Dielectr
ic」、IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS、VOL.12、No.2、
FEBRUARY 1991、p.51)。
【0011】次に、周辺回路部18に形成されたONO
膜5を除去して、メモリセル部17のみにONO膜5を
残置する(図11)。
【0012】次に、750℃〜900℃でスチーム酸化
を行い、周辺回路部18のシリコン基板1上にゲート酸
化膜6を形成する(図12)。
【0013】次に、全表面上に、第2の多結晶シリコン
膜を堆積した後、これを所定のパターンにパターニング
することにより、メモリセル部17には制御ゲート7
を、周辺回路部18には高耐圧トランジスタ用のゲート
8を形成する(図13)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
EEPROMの製造方法においては、周辺回路部18の
ゲート酸化膜6を形成する際に、浮遊ゲート4上に形成
されたONO膜5が露出された状態でスチーム酸化がな
される。従って、ONO膜5が十分な耐酸化性を有して
いないと、スチーム酸化時の酸化種がONO膜5中を拡
散し、浮遊ゲート4を酸化してしまう。その結果、浮遊
ゲート4と制御ゲート7との間のONO膜5の膜厚が増
加し、浮遊ゲート4と制御ゲート7との間で、十分な結
合容量を得ることができなくなるという問題があった。
【0015】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたものであり、耐酸化性に優れたONO膜
を形成することによりONO膜の薄膜化を可能とし、信
頼性の高いEEPROMを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る不揮発性
半導体装置の製造方法においては、(a)浮遊ゲート上
に第1の絶縁膜を形成する工程と、(b)第1の絶縁膜
上に第2の絶縁膜を形成する工程と、(c)第2の絶縁
膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、(d)第3の絶
縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを備え、工程
(c)においては、第3の絶縁膜としてオキシナイトラ
イド膜を形成することを特徴とするものである。
【0017】また、望ましくは、オキシナイトライド膜
はCVD法により形成されると良い。
【0018】また、この発明に係る不揮発性半導体記憶
装置の製造方法においては、窒素を含有するガス中で浮
遊ゲートの表面を熱窒化することにより熱窒化領域を形
成する工程と、熱窒化領域上に絶縁膜を形成する工程
と、絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを備えるこ
とを特徴とするものである。
【0019】さらに、この発明に係る不揮発性半導体記
憶装置の製造方法においては、浮遊ゲート上に絶縁膜を
形成する工程と、窒素を含有するガス中でアニールを行
うことにより絶縁膜中に窒素を導入して窒素含有領域を
形成する工程と、浮遊ゲートと絶縁膜とに積層して制御
ゲートを形成する工程とを備えることを特徴とするもの
である。
【0020】また、この発明に係る不揮発性半導体記憶
装置の製造方法においては、(a)浮遊ゲート上に第1
の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜上に第2の絶
縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜
を形成する工程と、第3の絶縁膜上に制御ゲートを形成
する工程とを備え、工程(b)においては、ジクロルシ
ラン(SiH2Cl2)ガスと窒素を含有するガスとの混
合ガス中において、シリコン窒化膜を形成することを特
徴とするものである。
【0021】また、望ましくは、シリコン窒化膜は、ジ
クロルシラン(SiH2Cl2)ガスの分圧が0.1To
rr以上の条件下で形成されると良い。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1に係るE
EPROMのメモリセルの製造方法を示す、メモリセル
部近傍の断面図である。本実施の形態においては、まず
従来と同様の工程によって、図9に示すメモリセル部1
7と同様の構造を得る。
【0023】その後、酸素(O2)ガスと窒素(N2)ガ
スの混合比が例えば1:3の雰囲気で、例えば900℃
の温度、常圧下で熱酸化を行って、浮遊ゲート4上に下
部酸化膜531を例えば厚さ8nm形成する。
【0024】続いて、ジクロルシラン(SiH2Cl2
ガスとアンモニア(NH3)ガスの混合比が例えば1:
14の雰囲気で、例えば700℃の温度、0.2Tor
rの圧力でCVD反応を行って、下部酸化膜531上に
シリコン窒化膜521を例えば厚さ8nm形成する。
【0025】次に、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガ
スと亜酸化窒素(N2O)ガスとアンモニア(NH3)ガ
スの混合比が例えば12:79:1の雰囲気で、例えば
770℃の温度、0.4Torrの圧力でCVD反応を
行って、シリコン窒化膜521上に上部酸化膜511を
例えば厚さ10nm形成する。このとき、上部酸化膜5
11は膜中に窒素(N)原子が含まれるオキシナイトラ
イド膜となっている。
【0026】さらに、本実施の形態においては、上部酸
化膜511をCVD法によって形成するため、例えば9
00℃以下の温度で成膜することができ、一旦形成され
たシリコン酸化膜を窒化処理することによってオキシナ
イトライド膜を形成するよりも低温で成膜することがで
きる。
【0027】続いて、図11から図13に示される従来
と同様の工程によってEEPROMのメモリセルの主要
部を形成する。
【0028】本実施の形態によると、上部酸化膜511
中に窒素(N)原子が含まれるため、周辺回路部18の
ゲート酸化膜6を形成する際にスチーム酸化時の酸化種
が上部酸化膜511中を拡散することを抑制することが
できる。その結果、ONO膜5の耐酸化性が向上する。
また、ONO膜5の耐酸化性が向上することにより、ス
チーム酸化時の酸化種が浮遊ゲート4を酸化することも
抑制され、信頼性の高いEEPROMを得ることができ
る。
【0029】実施の形態2.図2は、本発明の実施の形
態2に係るEEPROMのメモリセルの製造方法を示
す、メモリセル部近傍の断面図である。本実施の形態に
おいては、まず従来と同様の工程によって、図9に示す
メモリセル部17と同様の構造を得る。
【0030】その後、浮遊ゲート4の表面を例えばアン
モニア(NH3)ガスを用いて反応炉内で例えば100
0℃、60秒間の熱窒化を行い、熱窒化領域544を形
成する。このとき、アンモニア(NH3)ガスの代わり
に一酸化窒素(NO)ガスを用いて例えば900℃、1
0分間の熱窒化を行ってもよい。
【0031】次に、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガ
スと亜酸化窒素(N2O)ガスの混合比が例えば1:2
の雰囲気で例えば800℃の温度、0.6Torrの圧
力でCVD反応を行って、下部酸化膜534を例えば厚
さ10nm形成する。
【0032】続いて、ジクロルシラン(SiH2Cl2
ガスとアンモニア(NH3)ガスの混合比が例えば1:
14の雰囲気で、例えば700℃の温度、0.2Tor
rの圧力でCVD反応を行って、シリコン窒化膜524
を例えば厚さ8nm形成する。
【0033】次に、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガ
スと亜酸化窒素(N2O)ガスの混合比が例えば1:2
の雰囲気で例えば800℃の温度、0.6Torrの圧
力でCVD反応を行って、上部酸化膜514を例えば厚
さ10nm形成する。
【0034】続いて、図11から図13に示される従来
と同様の工程によってEEPROMのメモリセルの主要
部を形成する。
【0035】本実施の形態によると、下部酸化膜534
と浮遊ゲート4との界面に形成される熱窒化領域544
中に窒素(N)原子が含まれるため、周辺回路部18の
ゲート酸化膜6を形成する際にスチーム酸化時の酸化種
が熱窒化領域544中を拡散することを抑制することが
できる。その結果、スチーム酸化時の酸化種が浮遊ゲー
ト4を酸化することも抑制され、信頼性の高いEEPR
OMを得ることができる。
【0036】実施の形態3.図3は、本発明の実施の形
態3に係るEEPROMのメモリセルの製造方法を示
す、メモリセル部近傍の断面図である。本実施の形態に
おいては、まず従来と同様の工程によって、図9に示す
メモリセル部17と同様の構造を得る。
【0037】その後、酸素(O2)ガスと窒素(N2)ガ
スの混合比が例えば1:3の雰囲気で、例えば900℃
の温度、常圧下で熱酸化を行って、下部酸化膜535を
例えば厚さ8nm形成する。
【0038】続いて、例えばアンモニア(NH3)ガス
を用いて反応炉内で例えば900℃、120秒間のアニ
ールを行って、下部酸化膜535中に窒素(N)原子を
導入する。なお、アンモニア(NH3)ガスの代わりに
亜酸化窒素(N2O)ガスを用いて、例えば900℃、
10分間のアニールを行ってもよい。また、亜酸化窒素
(N2O)ガスの代わりに一酸化窒素(NO)ガスを用
いてもよい。
【0039】このとき、例えばアンモニア(NH3)ガ
スを用いて上記アニールを行った場合、下部酸化膜53
5中における窒素分布は、下部酸化膜535の表面及び
下部酸化膜535と浮遊ゲート4との界面で濃度が高
く、その中間領域では濃度が低くなる。従って、図3に
示すように、窒素分布に従って窒素含有領域545が形
成されることとなる。なお、亜酸化窒素(N2O)ガス
又は一酸化窒素(NO)ガスを用いてアニールを行った
場合は、下部酸化膜535と浮遊ゲート4との界面のみ
で窒素濃度が高くなるため、窒素含有領域545は、下
部酸化膜535と浮遊ゲート4との界面のみにしか形成
されない。
【0040】次に、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガ
スとアンモニア(NH3)ガスの混合比が例えば1:1
4の雰囲気で、例えば700℃の温度、0.2Torr
の圧力でCVD反応を行って、シリコン窒化膜525を
例えば厚さ8nm形成する。
【0041】続いて、ジクロルシラン(SiH2Cl2
ガスと亜酸化窒素(N2O)ガスの混合比が例えば1:
2の雰囲気で例えば800℃の温度、0.6Torrの
圧力でCVD反応を行って、上部酸化膜515を例えば
厚さ10nm形成する。
【0042】続いて、図11から図13に示される従来
と同様の工程によってEEPROMのメモリセルの主要
部を形成する。
【0043】本実施の形態によると、下部酸化膜535
の表面及び下部酸化膜535と浮遊ゲート4との界面に
形成される窒素含有領域545中に窒素(N)原子が含
まれるため、周辺回路部18のゲート酸化膜6を形成す
る際にスチーム酸化時の酸化種が下部酸化膜535及び
窒素含有領域545中を拡散することを抑制することが
できる。その結果、スチーム酸化時の酸化種が浮遊ゲー
ト4を酸化することも抑制され、信頼性の高いEEPR
OMを得ることができる。
【0044】実施の形態4.図4は、本発明の実施の形
態4に係るEEPROMのメモリセルの製造方法を示す
メモリセル部近傍の断面図である。本実施の形態におい
ては、まず従来と同様の工程によって、図9に示すメモ
リセル部17と同様の構造を得る。
【0045】その後、酸素(O2)ガスと窒素(N2)ガ
スの混合比が例えば1:3の雰囲気で、例えば900℃
の温度、常圧下で熱酸化を行って、下部酸化膜536を
例えば厚さ8nm形成する。
【0046】次に、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガ
スとアンモニア(NH3)ガスの混合比が例えば3:1
4の雰囲気で例えば700℃の温度、0.6Torrの
圧力でCVD反応を行ってシリコン窒化膜526を例え
ば厚さ6.4nm形成する。
【0047】その後、ジクロルシラン(SiH2Cl2
ガスと亜酸化窒素(N2O)ガスの混合比が例えば1:
2の雰囲気で例えば800℃の温度、0.6Torrの
圧力でCVD反応を行って、上部酸化膜516を例えば
厚さ10nm形成する。
【0048】続いて、図11から図13に示される従来
と同様の工程によってEEPROMのメモリセルの主要
部を形成する。
【0049】ここで、図5はONO膜5の膜厚のジクロ
ルシラン分圧依存性を示すグラフである。横軸はシリコ
ン窒化膜526を形成する際のジクロルシラン(SiH
2Cl2)ガスの分圧を表し、縦軸はONO膜5の膜厚を
表している。本実施の形態のように例えば700℃の温
度でシリコン窒化膜526を形成した場合は、図5に示
すように、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガスの分圧
が0.1Torr以上の条件でシリコン窒化膜526の
耐酸化性が向上する結果が得られている。
【0050】本実施の形態によると、ジクロルシラン
(SiH2Cl2)ガスの分圧が0.1Torr以上とい
う条件下でシリコン窒化膜526を形成するため、耐酸
化性に優れたシリコン窒化膜526を得ることができ
る。その結果、ONO膜5の薄膜化が可能となる。
【0051】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係る発明によ
れば、オキシナイトライド膜中に窒素原子が含まれるた
め、その後の工程において周辺回路部のゲート酸化膜を
形成する際に、酸化種がオキシナイトライド膜中を拡散
して浮遊ゲートに達するということを抑制できる。その
結果、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置を得ること
ができる。
【0052】また、この発明のうち請求項2に係る発明
によれば、窒化処理によってオキシナイトライド膜を形
成する場合に比べて低温で成膜することができる。
【0053】また、この発明のうち請求項3に係る発明
によれば、熱窒化領域中に窒素原子が含まれるため、そ
の後の工程において周辺回路部のゲート酸化膜を形成す
る際に、酸化種が熱窒化領域中を拡散して浮遊ゲートに
達するということを抑制できる。
【0054】また、この発明のうち請求項4に係る発明
によれば、窒素含有領域中に窒素原子が含まれるため、
その後の工程において周辺回路部のゲート酸化膜を形成
する際に、酸化種が窒素含有領域中を拡散して浮遊ゲー
トに達するということを抑制できる。
【0055】また、この発明のうち請求項5に係る発明
によれば、シリコン窒化膜中に窒素原子が含まれるた
め、その後の工程において周辺回路部のゲート酸化膜を
形成する際に、酸化種がシリコン窒化膜中を拡散して浮
遊ゲートに達するということを抑制できる。
【0056】また、この発明のうち請求項6に係る発明
によれば、ジクロルシラン(SiH2Cl2)ガスの分圧
が0.1Torr以上という条件下でシリコン窒化膜を
形成するため、耐酸化性に優れたシリコン窒化膜を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るEEPROMの
製造方法を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係るEEPROMの
製造方法を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態3に係るEEPROMの
製造方法を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態4に係るEEPROMの
製造方法を示す断面図である。
【図5】 ONO膜の膜厚のジクロルシラン分圧依存性
を示すグラフである。
【図6】 EEPROMの基本的なメモリセルの構造を
示す断面図である。
【図7】 EEPROMの動作原理を示す断面図であ
る。
【図8】 従来の技術として、EEPROMの製造工程
を示す断面図である。
【図9】 従来の技術として、EEPROMの製造工程
を示す断面図である。
【図10】 従来の技術として、EEPROMの製造工
程を示す断面図である。
【図11】 従来の技術として、EEPROMの製造工
程を示す断面図である。
【図12】 従来の技術として、EEPROMの製造工
程を示す断面図である。
【図13】 従来の技術として、EEPROMの製造工
程を示す断面図である。
【符号の説明】
4 浮遊ゲート、5 ONO膜、7 制御ゲート、51
1 上部酸化膜(オキシナイトライド膜)、544 熱
窒化領域、545 窒素含有領域、526 シリコン窒
化膜。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)浮遊ゲート上に第1の絶縁膜を形
    成する工程と、 (b)前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 (c)前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工
    程と、 (d)前記第3の絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程
    とを備え、 前記工程(c)においては、前記第3の絶縁膜としてオ
    キシナイトライド膜を形成することを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記オキシナイトライド膜はCVD法に
    より形成されることを特徴とする、請求項1記載の不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 窒素を含有するガス中で浮遊ゲートの表
    面を熱窒化することにより熱窒化領域を形成する工程
    と、 前記熱窒化領域上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを備える不
    揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 浮遊ゲート上に絶縁膜を形成する工程
    と、 窒素を含有するガス中でアニールを行うことにより前記
    絶縁膜中に窒素を導入して窒素含有領域を形成する工程
    と、 前記浮遊ゲートと前記絶縁膜に積層して制御ゲートを形
    成する工程とを備える不揮発性半導体記憶装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 (a)浮遊ゲート上に第1の絶縁膜を形
    成する工程と、 (b)前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 (c)前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工
    程と、 (d)前記第3の絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程
    とを備え、 前記工程(b)においては、ジクロルシラン(SiH2
    Cl2)ガスと窒素を含有するガスとの混合ガス中にお
    いて、シリコン窒化膜を形成することを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン窒化膜は、前記ジクロルシ
    ラン(SiH2Cl2)ガスの分圧が0.1Torr以上
    の条件下で形成されることを特徴とする、請求項5記載
    の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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