JPH08312683A - 遠心クラッチ - Google Patents

遠心クラッチ

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JPH08312683A
JPH08312683A JP12176695A JP12176695A JPH08312683A JP H08312683 A JPH08312683 A JP H08312683A JP 12176695 A JP12176695 A JP 12176695A JP 12176695 A JP12176695 A JP 12176695A JP H08312683 A JPH08312683 A JP H08312683A
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clutch
reverse load
centrifugal
load transmission
output ring
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Takamasa Onda
隆雅 恩田
Yasuhiro Azuma
保寛 東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠心機構、逆負荷伝達機構及びクラッチオフ
機構を備えた遠心クラッチにおいて、変速後はクラッチ
オフ機構を不作動状態に戻しても伝動系に逆負荷による
ショックが発生しないようにする。 【構成】 逆負荷による出力リング13及びクラッチイ
ンナ14の相対回転時には、それらの間のカム機構31
の作動でクラッチインナ14をクラッチオン方向へ押動
させるようにした逆負荷伝達機構37に、出力リング1
3の高速回転時には、出力リング13の案内孔39から
クラッチインナ14の凹溝41へ突出するストッパピン
40により出力リング13及びクラッチインナ14の相
対回転を拘束又は制限する逆負荷伝達制御機構38を連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心クラッチに関し、
特に、入力部材に連なるクラッチアウタと、出力部材に
連なり、クラッチアウタに囲繞されるクラッチインナ
と、クラッチアウタの内周にスプライン係合する駆動摩
擦板と、クラッチインナの外周にスプライン係合して駆
動摩擦板に重ねられる被動摩擦板と、入力部材の回転数
の上昇に応じて駆動及び被動摩擦板相互を圧接させる遠
心機構と、出力部材に連結され、出力部材からの逆負荷
に応動して駆動及び被動摩擦板相互を圧接させる逆負荷
伝達機構と、遠心機構及び逆負荷伝達機構の駆動及び被
動摩擦板に対する圧接力を任意に回避し得るクラッチオ
フ機構とを備えた遠心クラッチの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる遠心クラッチは、特公昭36−4
606号公報に開示されているように、自動クラッチ機
能を有する外、エンジンのキック始動や押しかけを可能
にし、又いつでもマニュアル操作によるクラッチオフを
可能にする多様の機能を有するもので、多段変速機付の
小型自動二輪車に広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かゝる
遠心クラッチにおいては、例えば走行中、変速直前にク
ラッチオフ機構を作動させて該クラッチをオフ状態に
し、変速後クラッチオフ機構を不作動状態に戻すと、直
ちに逆負荷伝達機構が作動してオン状態となり、逆負荷
がエンジン側に急激に伝達して伝動系にショックが生
じ、車両の乗心地を損じることがある。
【0004】本発明は、かゝる点に鑑みてなされたもの
で、走行中の変速後はクラッチオフ機構を不作動状態に
戻しても、伝動系に逆負荷によるショックを生じさせな
いような前記遠心クラッチを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前記遠心クラッチにおいて、逆負荷伝達
機構に、出力部材の回転数が所定値以上になることに応
動して該機構の作動を制御する逆負荷伝達制御機構を連
結したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記特徴によれば、出力部材が所定値以上の回
転数で回転するとき、即ち車両の走行中では、逆負荷伝
達制御機構により逆負荷伝達機構の作動が拘束もしくは
制限されるので、変速後、クラッチオフ機構を不作動状
態に戻しても、遠心機構の作動が再開されない限り、遠
心クラッチはオフ状態もしくは半クラッチ状態に保持さ
れる。したがって伝動系に逆負荷によるショックは生じ
ない。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】図1において、エンジンのクランクケース
1の一側壁と、これに接合されるサイドカバー2との間
に画成されるクラッチ室3に本発明の遠心クラッチ4が
配設される。この遠心クラッチ4は、クランクケース1
にベアリング5を介して支持されたエンジンのクランク
軸6(入力部材)に取付けられる。またクランク軸6の
出力トルクが該クラッチ4を介して伝達される駆動ギヤ
7はクランク軸6に回転自在に支承され、この駆動ギヤ
7と噛合する大径の減速ギヤ8は、クランクケース1に
ベアリング9を介して支持される多段変速機の入力軸1
0に固着される。
【0009】遠心クラッチ4は、その駆動板11の大径
ボス11aをクランク軸6の端部にスプライン嵌合して
ナット12で固着することにより、クランク軸6に取付
けられる。上記大径ボス11aの外周には、前記駆動ギ
ヤ7に連結した出力リング13(出力部材)が回転可能
且つ軸方向移動不能に支承され、この出力リング13の
外周にクラッチインナ14が回転及び摺動可能に装着さ
れる。
【0010】また駆動板11は、前記ナット12を囲繞
するように一側面から突出する案内筒11bと、外周部
一側面から突出する複数の小径ボス11c(図にはその
うちの一つを示す)とを有し、その案内筒11bには、
駆動板11及びクラッチインナ14を囲繞するドラム状
クラッチアウタ15の端壁15aが摺動自在に嵌合され
る。また小径ボス11cは、上記端壁15aの透孔16
を貫通するように配置され、その外端には、端壁15a
の外側面に対向するストッパ板17が固着される。そし
て上記端壁15aをストッパ板17に当接させるように
付勢するクラッチばね18が小径ボス11cに装着され
る。
【0011】クラッチアウタ15の内周面には複数枚の
駆動摩擦板19が摺動可能にスプライン嵌合され、これ
ら駆動摩擦板19と交互に重なるように配置される複数
枚の被動摩擦板20が前記クラッチインナ14の外周面
に摺動可能にスプライン嵌合される。またクラッチアウ
タ15には、最内側位置の被動摩擦板20に対面する加
圧板21が摺動可能にスプライン嵌合され、さらに最外
側位置の駆動摩擦板19に対向する受圧環22が係止さ
れる。
【0012】駆動板11には、その円周上等間隔置きに
配置される複数の遠心ウエイト23(図にはそのうちの
一個を示す)がリング状の枢軸24を介して取付けられ
る。この遠心ウエイト23は、遠心力の作用により半径
方向外方へ揺動するとき加圧板31を押圧する作動腕2
3bを有する。さらに駆動板11には、遠心ウエイト2
3の半径方向外方への最大揺動量を規制するストッパリ
ング25が固設される。
【0013】加圧板22及び最外側の駆動摩擦板19の
外周には、クラッチアウタ15内周面の軸方向溝26に
臨む突片27,28が形成されており、一方の突片27
には他方の突片28を摺動可能に貫通する支持ピン29
が固着され、この支持ピン29に加圧板21及び最外側
の駆動摩擦板19間を離反方向へ付勢するフリースプリ
ング30が装着される。
【0014】図2ないし図4において、出力リング13
及びクラッチインナ14間には、出力リング13からク
ラッチインナ14に逆負荷が作用したときクラッチイン
ナ14にスラストを与えるカム機構31が設けられる。
この機構31は、出力リング13の外周面に突設された
複数の突起32と、これら突起32をそれぞれ受容すべ
くクラッチインナ14の内周面に設けられた複数の軸方
向溝33とを有する。軸方向溝33は、一端をクラッチ
インナ14の内側面に開放し、他端を閉じており、その
閉塞端面と、これに対向する突起32の端面とは、互い
に摺接する斜面34,35に形成されており、逆負荷に
より出力リング13がクラッチインナ14に対してクラ
ッチ回転方向Rへ回転したとき、斜面34,35の相互
摺動によりクラッチインナ14が外側方へ押動するスラ
ストF(図3(B)参照)が発生するようになってい
る。
【0015】このようなスラスト発生時には、最内側の
被動摩擦板20を受圧環22に向って押圧し得る加圧フ
ランジ36(図1)がクラッチインナ14の内端に一体
に形成される。
【0016】上記出力リング13及びクラッチインナ1
4の相対回転は、軸方向溝33の相対向する第1及び第
2内側面33a,33bに突起32が当接することによ
り一定角度θに規制される。
【0017】以上において、出力リング13、クラッチ
インナ14、カム機構31及び加圧フランジ36は逆負
荷伝達機構37を構成する。
【0018】また出力リング13及びクラッチインナ1
4間には、出力リング13の高速回転時、出力リング1
3及びクラッチインナ14の相対回転を拘束もしくは制
限する逆負荷伝達制御機構38が設けられる。この機構
38は、出力リング13に前記突起32を避けて放射状
に設けられた複数の案内孔39と、これら案内孔39に
それぞれ摺動自在に嵌合するストッパピン40と、クラ
ッチインナ14の内周面に前記軸方向溝33を避けて設
けられた複数の凹溝41と、各凹溝41に装着されてス
トッパピン40を案内孔39内に没入させるように常時
付勢する板ばねからなる戻しばね42とからなってい
る。
【0019】ストッパピン40の重量及び戻しばね42
のセット荷重は、出力リング13の回転数が所定値以上
になると、ストッパピン40が遠心力の作用により外端
を凹溝41へ突出するように設定される。その際、スト
ッパピン40の突出限界は、戻しばね42の可動端の屈
曲部42aが凹溝41の底壁に当接することにより規制
される。またストッパピン40の内端には、案内孔39
から突出する付加ウエイト43が連設され、この付加ウ
エイト43を受容するように環状溝44が前記大径ボス
11aの外周面に設けられる。
【0020】凹溝41の、クラッチ回転方向R側の側面
41aは、案内孔39から突出したストッパピン40と
当接するストッパ面となっている。
【0021】而して、これらピン40及びストッパ面4
1aの当接により出力リング13及びクラッチインナ1
4の相対回転が拘束、もしくは制限され、突起32は軸
方向溝33の第1内側面33aとの当接位置又はその近
傍に保持される。
【0022】再び図1において、クラッチアウタ15の
端壁15aにはスラスト板45がビス46により固着さ
れており、その中心部にレリーズ板47がレリーズベア
リング48を介して支承され、このレリーズ板47にレ
リーズカム機構49が連結される。レリーズカム機構4
9は、クランク軸6の軸線上でサイドカバー2に取付け
られた調節ボルト50と、この調節ボルト50にボス5
1aを螺合させた固定カム板51と、そのボス51aに
回転自在に支承された可動カム板52と、両カム板5
1,52の相対向する凹部53,54間に挿入されたス
ラストボール55とから構成される。固定カム板51
は、それに固着された回り止めピン56をサイドカバー
2の止め孔57に嵌合させて回転しないようになってお
り、可動カム板52は、レリーズ板47に重ねられ、且
つピン58を介して回転方向に連結される。この可動カ
ム板52の一側には切欠59が設けられ、そこにクラッ
チレバー60の先端が係合される。このクラッチレバー
60は、サイドカバー2に回転自在に支持されたペダル
軸61に固着され、ペダル操作されるようになってい
る。
【0023】以上において、レリーズ板47、レリーズ
ベアリング48、レリーズカム機構49、固定カム板5
1、可動カム板52、スラストボール55、クラッチレ
バー60及びペダル軸61は、クラッチ4を任意にオフ
状態にし得るクラッチオフ機構63を構成する。
【0024】前記調節ボルト50は、サイドカバー2を
回転可能に貫通しているが、該ボルト50中間部のフラ
ンジ50aと、該ボルト50の外端に螺着されるナット
62とによりサイドカバー2に固着される。而して、ナ
ット62を緩めて調節ボルト50を適当に回転すること
により、固定カム板51の軸方向位置、延いては受圧環
22の軸方向位置が調節され、これによってクラッチ4
の接続開始時期を調節することができる。
【0025】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0026】エンジンの作動停止状態では、クラッチア
ウタ15はクラッチばね18の弾発力によりストッパ板
17に当接した右動位置(図1の状態)に保持され、こ
れに伴いクラッチインナ14も右動位置を占める。一
方、図3(A)に示すように、軸方向溝33の斜面34
及び突起32の斜面35の相互作用により突起32は軸
方向溝33の第1内側面33aとの当接位置又はその近
傍に保持される。このとき、駆動及び被動摩擦板19,
20間に微小間隙が存在し、クラッチ4はオフ状態とな
っている。
【0027】そこで、エンジンを始動すべく、図示しな
いキックスタータにより駆動ギヤ7を介して出力リング
13を図2の矢印R方向へ駆動すれば、図3(B)に示
すように出力リング13及びクラッチインナ14間に角
度θの範囲で相対回転が生じ、これに伴う突起32の斜
面34及び軸方向溝33の底面35の相互作用によりク
ラッチインナ14に図1で左方向の押圧力が与えられ、
加圧フランジ36が最内側の被動摩擦板19を受圧環2
2に向って押圧し、駆動及び被動摩擦板19,20相互
を圧接させつゝクラッチアウタ15を左動させ、クラッ
チばね18を所定量圧縮する。その結果、クラッチばね
18の圧縮荷重に対応する圧接力が駆動及び被動摩擦板
19,20に与えられ、クラッチ4はオン状態となる。
したがって駆動ギヤ7の始動トルクはクラッチ4を介し
てクランク軸6に伝達し、これをクランキングし、エン
ジンを始動することができる。
【0028】始動後、エンジンがアイドリング状態にな
ると、今度はクラッチインナ14が出力リング13に対
してクラッチ回転方向Rへ回転することにより、クラッ
チ4は再び当初のオフ状態に戻る。
【0029】次に、車両を発進すべくエンジン回転数、
即ちクランク軸6の回転数を上昇させれば、遠心ウエイ
ト23が遠心力により半径方向外方へ揺動して作動腕2
3aにより加圧板21を受圧環22に向って押圧し、駆
動及び被動摩擦板19,20相互を圧接させ、その圧接
力は遠心ウエイト23の遠心力に比例するものであるか
ら、クラッチ4はエンジン回転数の上昇に応じて半クラ
ッチ状態を経てオン状態となり、クランク軸6の出力ト
ルクを出力リング13、駆動ギヤ7へとスムーズに伝達
していく。
【0030】そして、エンジンが所定の高速回転域に入
ると、遠心ウエイト23は、作動腕23aの押圧力によ
りクラッチアウタ15を図1で左動させ、クラッチばね
18を所定量圧縮したとき、ストッパリング25により
それ以上の半径方向外方への揺動を阻止されるので、駆
動及び被動摩擦板19,20相互の圧接力はクラッチば
ね18の圧縮荷重以上には増大しない。
【0031】一方、出力リング13及びクラッチインナ
14間に設けられた逆負荷伝達制御機構38では、出力
リング13の高速回転に伴いストッパピン40がそれの
遠心力により戻しばね42の力に抗して半径方向外方へ
案内孔39に沿って摺動して外端を凹溝41に突出さ
せ、凹溝41のストッパ面41aに対向させるようにな
る(図3(C)参照)。したがって、車両の走行中、駆
動ギヤ7から出力リング13に逆負荷が加わると、図3
(D)に示すように、ストッパピン40とストッパ面4
1aとの当接により出力リング13及びクラッチインナ
14の相対回転が拘束もしくは制限され、加圧フランジ
36の駆動及び被動摩擦板19,20に対する圧接力は
抑制もしくは最小に制御される。
【0032】そこで、走行中、変速を行うべく、ペダル
軸61によりクラッチレバー60を作動させると同時に
エンジンのスロットルをアイドリング開度に絞ったとす
る。
【0033】クラッチレバー60の作動によれば、可動
カム板52が回動され、スラストボール55が両カム板
51,52の凹部53,54の斜面を登りつゝ可動カム
板51を図1で左方へ押動するので、その押圧力を受け
てレリーズ板47がレリーズベアリング48及びスラス
ト板45を介してクラッチアウタ15を左動させ、受圧
環22を駆動及び被動摩擦板19,20から離間させる
ので、クラッチ4はオフ状態となるから、エンジンはス
ロットルの絞りにより直ちに回転数を下げていき、これ
に応じて遠心ウエイト23は遠心力の減少により不作動
状態となる。
【0034】したがって変速後、クラッチレバー60を
当初の不作動位置に戻すことにより、クラッチアウタ1
5がクラッチばね18の弾発力をもってストッパ板17
との当接位置に向って復動しても、前述のように駆動ギ
ヤ7側からの逆負荷による加圧フランジ36の駆動及び
被動摩擦板19,20に対する圧接力が抑制もしくは最
小に制御されるため、クラッチ4はオフ状態もしくは半
クラッチ状態に保持され、逆負荷によるショックが伝動
系に生じることはない。
【0035】次いで、車両を加速すべくエンジンのスロ
ットルを再び開けば、クランク軸6の回転数の上昇によ
り遠心ウエイト23の作動を得て、クラッチ4は再びオ
ン状態になり、動力伝達が再開される。
【0036】このように、クラッチ4は、変速後でも、
発進時と同様にエンジン回転数を上げることにより半ク
ラッチ状態を経てオン状態となるので、動力伝達の再開
をショックなくスムーズに行うことができる。
【0037】本発明は、上記実施例に限定するものでは
なく、その要旨を逸脱しない限り種々の設計変更が可能
である。例えば遠心ウエイト23を用いた機械式遠心機
構に代えて、エンジン回転数の上昇に応じて増加する油
圧を発生させ、それにより両摩擦板19,20に圧接力
を付与するようにした油圧式遠心機構を用いることもで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、逆負荷伝
達機構に、出力部材の回転数が所定値以上になることに
応動して該機構の作動を制御する逆負荷伝達制御機構を
連結したので、車両の走行中では、逆負荷伝達制御機構
により逆負荷伝達機構の作動を拘束もしくは制限するこ
とができる。したがって変速後、クラッチオフ機構を不
作動状態に戻しても、遠心機構の作動が再開されない限
り、遠心クラッチをオフ状態もしくは半クラッチ状態に
保持して、伝達系に逆負荷によるショックが発生するこ
とを防ぐことができ、車両の乗心地の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遠心クラッチの縦断面
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図で、(A)は逆負荷伝達
機構の不作動状態を示し、(B)は同機構の作動状態を
示し、(C)は逆負荷伝達制御機構の作動状態を示し、
(D)は同機構により逆負荷伝達機構の作動が制御され
ている状態を示す。
【図4】上記遠心クラッチの要部の分解斜視図
【符号の説明】
6 クランク軸(入力部材) 13 出力リング(出力部材) 14 クラッチインナ 15 クラッチアウタ 19 駆動摩擦板 20 被動摩擦板 23 遠心ウエイト(遠心機構) 37 逆負荷伝達機構 38 逆負荷伝達制御機構 63 クラッチオフ機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】駆動板11には、その円周上等間隔置きに
配置される複数の遠心ウエイト23(図にはそのうちの
一個を示す)がリング状の枢軸24を介して取付けられ
る。この遠心ウエイト23は、遠心力の作用により半径
方向外方へ揺動するとき加圧板21を押圧する作動腕
3aを有する。さらに駆動板11には、遠心ウエイト2
3の半径方向外方への最大揺動量を規制するストッパリ
ング25が固設される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】加圧板21及び最外側の駆動摩擦板19の
外周には、クラッチアウタ15内周面の軸方向溝26に
臨む突片27,28が形成されており、一方の突片27
には他方の突片28を摺動可能に貫通する支持ピン29
が固着され、この支持ピン29に加圧板21及び最外側
の駆動摩擦板19間を離反方向へ付勢するフリースプリ
ング30が装着される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材(6)に連なるクラッチアウタ
    (15)と、出力部材(13)に連なり、クラッチアウ
    タ(15)に囲繞されるクラッチインナ(14)と、ク
    ラッチアウタ(15)の内周にスプライン係合する駆動
    摩擦板(19)と、クラッチインナ(14)の外周にス
    プライン係合して駆動摩擦板(19)に重ねられる被動
    摩擦板(20)と、入力部材(6)の回転数の上昇に応
    じて駆動及び被動摩擦板(19,20)相互を圧接させ
    る遠心機構(23)と、出力部材(13)に連結され、
    出力部材(13)からの逆負荷に応動して駆動及び被動
    摩擦板(19,20)相互を圧接させる逆負荷伝達機構
    (37)と、遠心機構(23)及び逆負荷伝達機構(3
    7)の駆動及び被動摩擦板(19,20)に対する圧接
    力を任意に回避し得るクラッチオフ機構(63)とを備
    えた遠心クラッチにおいて、 逆負荷伝達機構(37)に、出力部材(13)の回転数
    が所定値以上になることに応動して該機構(33)の作
    動を制御する逆負荷伝達制御機構(38)を連結したこ
    とを特徴とする遠心クラッチ。
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