JPH08311024A - Ahpba構造含有ジペプチド化合物 - Google Patents

Ahpba構造含有ジペプチド化合物

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JPH08311024A
JPH08311024A JP5524396A JP5524396A JPH08311024A JP H08311024 A JPH08311024 A JP H08311024A JP 5524396 A JP5524396 A JP 5524396A JP 5524396 A JP5524396 A JP 5524396A JP H08311024 A JPH08311024 A JP H08311024A
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JP
Japan
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hydroxy
group
amino
tert
chloro
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JP5524396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Yabe
裕一郎 矢部
Takashi Watanabe
貴志 渡辺
Eiji Takagi
英司 高城
Takashi Nishigaki
隆 西垣
Yuji Ozawa
雄次 小沢
Tomoaki Komai
知明 駒井
Ryuichi Yagi
隆一 八木
Akihiko Nakagawa
明彦 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は優れたHIVプロテアーゼ阻害作用を
有し、HIV感染予防若しくは感染治療剤として有用な
化合物を提供することを目的とする。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、R1 は置換可アリール又はヘテロアリール(下
記α群から選択);R2はアルキル、シクロアルキル、
ヒドロキシアルキル又は置換可アラルキル(下記β群か
ら選択)]で表される化合物を提供する。 [α群]C1−4アルキル、OH、C1−4アルコキ
シ、C1−4アルキルチオ、ハロゲン、トロフルオロメ
チル、ホルミル、ニトロ、アミノ。 [β群]C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ
ゲン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたヒト後天性
免疫不全症症候群発症ウイルス(HIV)由来のプロテ
アーゼ(以下、HIVプロテアーゼと称する。)阻害活
性を有し、AHPBA(3−アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタン酸)構造を含有する新規なジペプチ
ド化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】AIDSは、レンチウイルスの一つであ
るHIVと称されるレトロウイルスにより引き起こされ
る病気である。WHOによれば、現在、世界中で約10
00万人がこの病気にかかっており、今後、さらにその
患者数は増加の一途をたどるとされている。また、この
病気は致死的であり、治癒に至る有効な治療法は現在の
ところ、まだない。
【0003】レトロウイルス複製の一般的な特徴は、ウ
イルスの産生するプロテアーゼがウイルスの前駆体たん
白をプロセシングすることによって、ウイルスの構成及
び機能に必要な成熟たん白を生成することにある。従っ
て、このプロセシングを阻害すれば、感染性のウイルス
産生を防止することができると考えられる。例えば、Pr
oc. Natl. Acad. Sci. 85, 4686 (1988) に記載されたK
ohl, N.E.らの論文は、HIVがコードするプロテアー
ゼが遺伝的に不活性になると成熟した感染性ウイルス粒
子は産生されないことを明らかにしている。すなわち、
HIVプロテアーゼを阻害すれば、HIV感染の予防も
しくは治療およびAIDSの治療に有効となると考えら
れる。
【0004】このような考えに基づき、HIVプロテア
ーゼ阻害物質が探索され、すでに多くの該阻害物質が合
成または自然界から見出されており、in vitroで抗HI
V活性を示すものも報告されている(Lang M., Rosel,
J. Arch. Pharm., 326, 921(1993);Martin, J. A., Ant
iviral Ros., 17, 265 (1992); Meek, T. D., J. ofEnz
yme Inhibition, , 65(1992); 特開平 5−222020号;
J. Med. Chem.,36,292(1993))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、従来
見出されている物質は生体内にHIVプロテアーゼ阻害
剤を経口または非経口投与しても、体内の感染細胞にお
けるHIVの複製を抑制するのに十分な血中濃度を長く
維持することはできず、臨床上実用的ではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、HIVプロテ
アーゼにより切断されないジペプチド等価体を含み、H
IVプロテアーゼに対して特異的で、かつ、優れた阻害
活性を有し、細胞実験において低濃度でも有効であり、
さらに、細胞実験における有効濃度に基づいて算出さ
れ、生体内でHIV阻害活性が十分期待できる血中濃度
を経口または非経口投与により達成することができる低
分子のHIVプロテアーゼ阻害剤を提供する。
【0007】本発明の新規なAHPBA構造含有ジペプ
チド化合物は、一般式
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R1 は下記α群から選択される置
換基を有していてもよいアリール基又はヘテロアリール
基を示し、R2 は炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素
数3乃至8個のシクロアルキル基、炭素1乃至6個のヒ
ドロキシアルキル基、下記β群から選択される置換基を
有していてもよいアリール基又は下記β群から選択され
る置換基を有していてもよいアラルキル基で示す]で表
される化合物である。
【0010】[α群]炭素数1乃至4個のアルキル基、
水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、炭素数1乃
至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、トリフルオロ
メチル基、ホルミル基、ニトロ基、アミノ基。
【0011】[β群]炭素数1乃至4個のアルキル基、
炭素数1乃至4個のアルコキシ基、ハロゲン原子。
【0012】また、本発明の新規なHIV感染予防若し
くは感染治療剤は、上記化合物を含有し、さらに、本発
明の新規な抗AIDS薬は、上記化合物を含有する。
【0013】上記一般式(I)において:R1 の「下記
α群から選択される置換基を有していてもよいアリール
基」の「アリール基」としては、フェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル基があげられ、好適には、フェニル基
である。
【0014】R1 の「下記α群から選択される置換基を
有していてもよいヘテロアリール基」の「ヘテロアリー
ル基」としては、チエニル、フリル、ピリジル、イミダ
ゾリル、キノリル、イソキノリル、インドリル、ベンゾ
フリル、ナフチリジル、キノキサリニル、インザゾリ
ル、ピロリル、ピラジニル基があげられ、好適には、ピ
リジル、キノリル、イソキノリル、インドリル、ベンゾ
フリル、ナフチリジル及びキノキサリニル基である。
【0015】α群の炭素数1乃至4個のアルキル基とし
ては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル基があげら
れ、好適には、メチル及びエチル基である。
【0016】α群の炭素数1乃至4個のアルコキシ基と
しては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソプ
ロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、s−
ブチルオキシ、t−ブチルオキシ基があげられ、好適に
は、メトキシ基である。
【0017】α群の炭素数1乃至4個のアルキルチオ基
としては、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イ
ソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブ
チルチオ、t−ブチルチオ基があげられ、好適には、メ
チルチオ基である。
【0018】α群のハロゲン原子としては、弗素、塩
素、臭素及びヨウ素原子があげられ、好適には、弗素及
び塩素である。
【0019】R1 の「下記α群から選択される置換基を
有していてもよいアリール基」の「下記α群から選択さ
れる置換基」のうち、好適なものは、メチル、エチル、
プロピル及び水酸基である。
【0020】R1 の「下記α群から選択される置換基を
有していてもよいアリール基」全体として、好適なもの
は、2−メチルフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3
−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、3−ヒドロキシ−
2−エチルフェニル、3−ヒドロキシ−2−プロピルフ
ェニル、3−メトキシ−2−メチルフェニル、3−フル
オロ−2−メチルフェニル基であり、さらに好適には、
3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、3−ヒドロキシ
−2−エチルフェニル、3−ヒドロキシ−2−プロピル
フェニル基である。
【0021】R1 の「下記α群から選択される置換基を
有していてもよいヘテロアリール基」全体として、好適
なものは、2−メチルピリジン−3−イル、キノリン−
2−イル、イソキノリン−3−イル、インド−ル−2−
イル、1−メチルインド−ル−2−イル、ベンゾフラン
−2−イル、2−メチル−1,8−ナフチリジン−3−
イル、2−メチル−1,6−ナフチリジン−3−イル、
キノキサリン−2−イル、キノリン−4−イル基であ
り、さらに好適には、キノリン−4−イル基である。
【0022】R2 の「炭素数1乃至6個のアルキル基」
としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル(tert−ペンチ
ル)、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプ
ロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペン
チル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−
メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジ
メチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメ
チルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチ
ルブチル、2−エチルブチル基があげられ、好適にはn
−ブチル、tert−ブチル及びtert−ペンチル基
である。
【0023】R2 の「炭素数3乃至8個のシクロアルキ
ル基」とは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオク
チル基があげられ、好適には、シクロプロピル及びシク
ロブチル基である。
【0024】R2 の「炭素数1乃至6個のヒドロキシア
ルキル基」とは、前述の「炭素数1乃至6個のアルキル
基」が水酸基で置換されたものをいい、好適には、ヒド
ロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ
エチル、3−ヒドロキシプロピル基である。
【0025】R2 の「下記β群から選択される置換基を
有していてもよいアリール基」の「アリール基」として
は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基があげら
れ、好適には、フェニル基である。
【0026】R2 の「下記β群から選択される置換基を
有していてもよいアラルキル基」の「アラルキル基」と
しては、ベンジル、フェネチル基があげられ、好適には
ベンジル基である。
【0027】β群の「炭素数1乃至4個のアルキル基」
としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル基があげ
られ、好適には、メチル、エチル及びプロピル基であ
る。
【0028】β群の「炭素数1乃至4個のアルコキシ
基」としては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、
イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキ
シ、s−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ基があげら
れ、好適には、メトキシ基である。β群の「ハロゲン原
子」としては、弗素、塩素、臭素及びヨウ素があげら
れ、好適には弗素、塩素である。
【0029】R2 の「下記β群から選択される置換基を
有していてもよいアリール基」全体としては、好適に
は、無置換フェニル基である。
【0030】R2 の「下記β群から選択される置換基を
有していてもよいアラルキル基」全体として好適なもの
は、ベンジル、4−メトキシベンジル、4−フルオロベ
ンジル、3−メチルベンジル基であり、さらに好適には
ベンジル基である。
【0031】R1 全体として、好適なものは、2−メチ
ルフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル、3−ヒドロキシ−2−エチルフ
ェニル、3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル、3−
メトキシ−2−メチルフェニル、3−フルオロ−2−メ
チルフェニル及びキノリン−4−イル基であり、さらに
好適には、3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、3−
ヒドロキシ−2−エチルフェニル及び3−ヒドロキシ−
2−プロピルフェニル基である。
【0032】R2 全体として、好適なものは、n−ブチ
ル、tert−ブチル、tert−ペンチル、シクロプ
ロピル、シクロブチル又はベンジル基である。
【0033】本発明の化合物のうち、好適なものとして
は、 2)R2 がtert−ブチル基である化合物、 3)R1 が、メチル、エチル又はプロピル基で置換され
たヒドロキシフェニル基である化合物、 4)R1 が、2−メチルフェニル、3−ヒドロキシフェ
ニル、3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、3−ヒド
ロキシ−2−エチルフェニル、3−ヒドロキシ−2−プ
ロピルフェニル、3−メトキシ−2−メチルフェニル、
3−フルオロ−2−メチルフェニル又はキノリン−4−
イル基である化合物、 5)R1 が、3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、3
−ヒドロキシ−2−エチルフェニル又は3−ヒドロキシ
−2−プロピルフェニル基である化合物、 6)R2 がn−ブチル、tert−ブチル、tert−
ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル又はベンジル
基である化合物である。
【0034】本発明の化合物(I)は、分子内に不斉炭
素を有し、各々がR配置、S配置である立体異性体が存
在するが、その各々、或いはそれらの混合物のいずれも
本発明に含まれる。
【0035】本発明の化合物(I)は、大気中に放置し
ておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、
水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に包含
される。
【0036】本発明の代表化合物を下記表1に示すが、
本発明の化合物はこれらに限定されるものではない。
【0037】
【化4】
【0038】
【表1】 ──────────────────────────────────── 例示番号 R12 ──────────────────────────────────── 1 フェニル tert- ブチル 2 2−メチルフェニル tert- ブチル 3 2−ヒドロキシフェニル tert- ブチル 4 2−メトキシフェニル tert- ブチル 5 2−フルオロフェニル tert- ブチル 6 2−トリフルオロメチルフェニル tert- ブチル 7 3−メチルフェニル tert- ブチル 8 3−ヒドロキシフェニル tert- ブチル 9 3−メトキシフェニル tert- ブチル 10 3−フルオロフェニル tert- ブチル 11 4−メチルフェニル tert- ブチル 12 4−ヒドロキシフェニル tert- ブチル 13 4−メトキシフェニル tert- ブチル 14 4−フルオロフェニル tert- ブチル 15 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル tert- ブチル 16 3−メトキシ−2−メチルフェニル tert- ブチル 17 2−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル tert- ブチル 18 3−フルオロ−2−メチルフェニル tert- ブチル 19 2,3−ジフルオロフェニル tert- ブチル 20 3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル tert- ブチル 21 2−ブロモ−3−ヒドロキシフェニル tert- ブチル 22 3−ホルミルフェニル tert- ブチル 23 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル tert- ブチル 24 3,5−ジフルオロフェニル tert- ブチル 25 3,5−ジヒドロキシフェニル tert- ブチル 26 2−メチル−3−ニトロフェニル tert- ブチル 27 3−チエニル tert- ブチル 28 3−フリル tert- ブチル 29 2−ヒドロキシピリジン−3−イル tert- ブチル 30 3−ヒドロキシピリジン−2−イル tert- ブチル 31 2,5−ヒドロキシピリジン−4−イル tert- ブチル 32 2−メチルピリジン−3−イル tert- ブチル 33 3−ヒドロキシ−4−メチルフェニル tert- ブチル 34 3,5−ヒドロキシ−2−メチルフェニル tert- ブチル 35 2−イソプロピル−3−ヒドロキシフェニル tert- ブチル 36 2−チエニル tert- ブチル 37 2−フリル tert- ブチル 38 4−メチルイミダゾール−5−イル tert- ブチル 39 ピリジン−2−イル tert- ブチル 40 ピリジン−3−イル tert- ブチル 41 ピリジン−4−イル tert- ブチル 42 4−ブロモピリジン−3−イル tert- ブチル 43 5−クロロピリジン−3−イル tert- ブチル 44 6−メチルピリジン−3−イル tert- ブチル 45 2,6−ジクロロピリジン−3−イル tert- ブチル 46 5,6−ジクロロピリジン−3−イル tert- ブチル 47 2−クロロ−6−メチルピリジン−3−イル tert- ブチル 48 2−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−3−イル tert- ブチル 49 5−クロロ−6−ヒドロキシピリジン−3−イル tert- ブチル 50 1−ナフチル tert- ブチル 51 2−ナフチル tert- ブチル 52 2−ヒドロキシ−1−ナフチル tert- ブチル 53 1−ヒドロキシ−2−ナフチル tert- ブチル 54 3−ヒドロキシ−2−ナフチル tert- ブチル 55 4−フルオロ−1−ナフチル tert- ブチル 56 3,5−ジヒドロキシ−2−ナフチル tert- ブチル 57 3,7−ジヒドロキシ−2−ナフチル tert- ブチル 58 キノキサリン−2−イル tert- ブチル 59 3−ヒドロキシキノキサリン−2−イル tert- ブチル 60 キノリン−2−イル tert- ブチル 61 キノリン−3−イル tert- ブチル 62 キノリン−4−イル tert- ブチル 63 キノリン−8−イル tert- ブチル 64 4−ヒドロキシキノリン−2−イル tert- ブチル 65 4−メトキシキノリン−2−イル tert- ブチル 66 4,8−ジヒドロキシキノリン−2−イル tert- ブチル 67 イソキノリン−1−イル tert- ブチル 68 イソキノリン−3−イル tert- ブチル 69 イソキノリン−8−イル tert- ブチル 70 インドール−2−イル tert- ブチル 71 インドール−3−イル tert- ブチル 72 インドール−4−イル tert- ブチル 73 インドール−5−イル tert- ブチル 74 1−メチルインド−ル−2−イル tert- ブチル 75 5−フルオロインドール−2−イル tert- ブチル 76 5−クロロインドール−2−イル tert- ブチル 77 5−ヒドロキシインドール−2−イル tert- ブチル 78 5−メトキシインドール−2−イル tert- ブチル 79 4−メトキシインドール−2−イル tert- ブチル 80 6−メトキシインドール−2−イル tert- ブチル 81 ベンゾフラン−2−イル tert- ブチル 82 7−メトキシベンゾフラン−2−イル tert- ブチル 83 1,8−ナフチリジン−2−イル tert- ブチル 84 1,6−ナフチリジン−2−イル tert- ブチル 85 2−メチル−1,8−ナフチリジン−3−イル tert- ブチル 86 2−トリフルオロメチル−1,8−ナフチリジン− tert- ブチル 3−イル 87 2−メチル−1,6−ナフチリジン−3−イル tert- ブチル 88 2−トリフルオロメチル−1,6−ナフチリジン− tert- ブチル 3−イル 89 1−メチルインダゾール−3−イル tert- ブチル 90 3−ヒドロキシピラチン−2−イル tert- ブチル 91 ピロール−2−イル tert- ブチル 92 1−メチルピロール−2−イル tert- ブチル 93 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル ベンジル 94 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル ブチル 95 2−クロロ−5−メチルチオフェニル tert- ブチル 96 2−メチル−3−ベンジルオキシカルボニルアミノ tert- ブチル フェニル 97 3−アミノ−2−メチルフェニル tert- ブチル 98 1−ヨ−ドフェニル tert- ブチル 99 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル tert- ブチル 100 2−メチル−ナフタレン−1−イル tert- ブチル 101 2−クロロフェニル tert- ブチル 102 アクリジン−3−イル tert- ブチル 103 2−エチルフェニル tert- ブチル 104 2−ブロモフェニル tert- ブチル 105 2,3−ジメチルフェニル tert- ブチル 106 アンスラセン−9−イル tert- ブチル 107 3−プロピオニルオキシ−2−メチルフェニル tert- ブチル 108 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル tert- ペンチル 109 5−ヒドロキシピリジン−2−イル tert- ブチル 110 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル 1,1−ジメチル− 2−ヒドロキシエチル 111 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル フェニル 112 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル 4−フルオロベンジル 113 2−メチルフェニル メチル 114 3−ヒドロキシフェニル メチル 115 4−ヒドロキシフェニル メチル 116 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル メチル 117 3−メトキシ−2−メチルフェニル メチル 118 3−フルオロ−2−メチルフェニル メチル 119 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル メチル 120 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル メチル 121 2−クロロフェニル メチル 122 2−メチルフェニル エチル 123 3−ヒドロキシフェニル エチル 124 4−ヒドロキシフェニル エチル 125 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル エチル 126 3−メトキシ−2−メチルフェニル エチル 127 3−フルオロ−2−メチルフェニル エチル 128 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル エチル 129 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル エチル 130 2−クロロフェニル エチル 131 2−メチルフェニル プロピル 132 3−ヒドロキシフェニル プロピル 133 4−ヒドロキシフェニル プロピル 134 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル プロピル 135 3−メトキシ−2−メチルフェニル プロピル 136 3−フルオロ−2−メチルフェニル イソプロピル 137 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル イソプロピル 138 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル イソプロピル 139 2−クロロフェニル イソプロピル 140 2−メチルフェニル ペンチル 141 3−ヒドロキシフェニル ペンチル 142 4−ヒドロキシフェニル ペンチル 143 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル ペンチル 144 3−メトキシ−2−メチルフェニル ペンチル 145 3−フルオロ−2−メチルフェニル ペンチル 146 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル ヘキシル 147 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル ヘキシル 148 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル ヘキシル 149 2−クロロフェニル ヘキシル 150 2−メチルフェニル シクロプロピル 151 3−ヒドロキシフェニル シクロプロピル 152 4−ヒドロキシフェニル シクロプロピル 153 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル シクロプロピル 154 3−メトキシ−2−メチルフェニル シクロプロピル 155 3−フルオロ−2−メチルフェニル シクロプロピル 156 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル シクロプロピル 157 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル シクロプロピル 158 2−クロロフェニル シクロプロピル 159 2−メチルフェニル シクロブチル 160 3−ヒドロキシフェニル シクロブチル 161 4−ヒドロキシフェニル シクロブチル 162 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル シクロブチル 163 3−メトキシ−2−メチルフェニル シクロブチル 164 3−フルオロ−2−メチルフェニル シクロブチル 165 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル シクロブチル 166 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル シクロブチル 167 2−クロロフェニル シクロブチル 168 2−メチルフェニル シクロペンチル 169 3−ヒドロキシフェニル シクロペンチル 170 4−ヒドロキシフェニル シクロペンチル 171 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル シクロペンチル 172 3−メトキシ−2−メチルフェニル シクロペンチル 173 3−フルオロ−2−メチルフェニル シクロペンチル 174 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル シクロヘキシル 175 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル シクロヘキシル 176 2−クロロフェニル シクロヘキシル 177 2−メチルフェニル シクロヘプチル 178 3−ヒドロキシフェニル シクロヘプチル 179 4−ヒドロキシフェニル シクロヘプチル 180 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル シクロヘプチル 181 3−メトキシ−2−メチルフェニル シクロヘプチル 182 3−フルオロ−2−メチルフェニル シクロヘプチル 183 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル シクロオクチル 184 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル シクロオクチル 185 2−クロロフェニル シクロオクチル 186 3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル シクロオクチル 187 2,6−ジメチルフェニル tert- ブチル 188 2−メチルフェニル フェニル 189 3−ヒドロキシフェニル フェニル 190 4−ヒドロキシフェニル フェニル 191 3−メトキシ−2−メチルフェニル フェニル 192 3−フルオロ−2−メチルフェニル フェニル 193 2−エチル−3−ヒドロキシフェニル フェニル 194 3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニル フェニル 195 2−クロロフェニル フェニル ──────────────────────────────────── 上記表中、好適な化合物は、3−( 2−メチルベンゾイ
ル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル
−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号2)、3−( 3−ヒドロキシベンゾイ
ル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル
−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号8)、3−( 4−ヒドロキシベンゾイ
ル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル
−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号12)、3−( 3−ヒドロキシ−2−
メチルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェ
ニルブタノイル−4−クロロ−L−プロリン tert
−ブチルアミド(例示化合物番号15)、3−( 3−メ
トキシ−2−メチルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキ
シ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド(例示化合物番号16)、
3−( 3−フルオロ−2−メチルベンゾイル) アミノ−
2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ
−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物
番号18)、3−( 2−エチル−3−ヒドロキシベンゾ
イル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイ
ル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミ
ド(例示化合物番号23)、3−( 3−ヒドロキシ−2
−メチルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−4−クロロ−L−プロリン ベンジ
ルアミド(例示化合物番号93)、3−( 3−ヒドロキ
シ−2−メチルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−4−クロロ−L−プロリン
ブチルアミド(例示化合物番号94)、3−( 3−ヒド
ロキシ−2−プロピルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロ
キシ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ−L−プロ
リン tert−ブチルアミド(例示化合物番号9
9)、3−( 3−ヒドロキシ−2−クロロベンゾイル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4
−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例
示化合物番号101)及び3−( 3−ヒドロキシ−2−
メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェ
ニルブタノイル−4−クロロ−L−プロリン 4−フル
オロベンジルアミド(例示化合物112)である。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の化合物の製造方法
について説明する。
【0040】
【化5】
【0041】上記式中、R1 及びR2 は前述と同意義を
示し、R3 及びR4 は同一であって低級アルキル、低級
アルコキシ若しくは水酸基で置換されていてもよいアリ
ールメチル基、又は、一方が水素原子、他方がアリール
メチル基以外のアミノ基の保護基を示す。
【0042】R3 及びR4 の「低級アルキル、低級アル
コキシ若しくは水酸基で置換されていてもよいアリール
メチル基」のち、好適なものはベンジル、4−メチルベ
ンジル、4−メトキシベンジル、4−エチルベンジル、
4−エトキシベンジル及び4−ヒドロキシベンジル基で
ある。
【0043】R3 又はR4 の「アリールメチル基以外の
アミノ基の保護基」としては、通常使用するものであれ
ば限定はないが、好適には、前記「脂肪族アシル基」;
ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのような
アリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−ク
ロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル
基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイ
ルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、4−
アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカルボニ
ル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルの
ようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシ
カルボニル)ベンゾイルのような低級アルコキシカルボ
ニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイル
のようなアリール化アリールカルボニル基等の芳香族ア
シル基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t
−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニルのよう
な低級アルコキシカルボニル基、2,2,2−トリクロ
ロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシ
カルボニルのようなハロゲン又はトリ低級アルキルシリ
ル基で置換された低級アルコキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基;ビニルオキシカルボニル、アリル
オキシカルボニルのようなアルケニルオキシカルボニル
基;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジル
オキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシ
カルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4
−ニトロベンジルオキシカルボニルのような1乃至2個
の低級アルコキシ又はニトロ基でアリール環が置換され
ていてもよいアラルキルオキシカルボニル基;トリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシ
リル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピ
ルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロ
ピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル基、ジフェ
ニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニ
ルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリル
のような1乃至2個のアリール基で置換されたトリ低級
アルキルシリル基等のシリル基である。
【0044】出発物質として使用される化合物(III)
は、公知であるか又は公知の方法に従って合成できる。
化合物(III) の4−クロロプロリンは、4−ヒドロキシ
プロリンを原料にして塩酸による方法、三塩化リンを用
いる方法、塩化チオニル又はオキシ塩化リン等の酸ハラ
イドを用いる方法、好適には、A.K. Bose らの方法[ T
etrahedron Letters, 40, 3937(1973)に従い、N−クロ
ロコハク酸イミドとトリアルキルホスフェートを用いる
方法、J. G. Calzada S(Org. Syn.,, 634)に従って、
四塩化炭素とトリフェニルホスフィンを作用させる方法
等が用いられる。出発物質として使用される化合物(I
I)は、公知であるか、又は公知の方法に従って容易に
合成される。例えば、R. Horanz 等の方法[ Synthesis,
703(1989)] 及びM. T. Reets 等の方法[ Tetraheron
Lett., 29, 3295(1988)] に従って合成される。
【0045】出発物質として使用される化合物(III)
は、公知であるか、又は公知の方法により容易に合成す
ることができる。例えば、N−(tert−ブトキシカ
ルボニル)−3−ヒドロキシプロリンの水酸基をクロル
化し、続いて、カルボン酸をアミド化した後、保護基で
あるtert−ブトキシカルボニル基を除去するか、先
にカルボン酸をアミド化し、続いて、水酸基をクロル化
した後、保護基であるtert−ブトキシカルボニル基
を除去することにより製造することができる。
【0046】本発明の化合物の製造方法の一例である方
法の上記工程図における各工程について詳述する。
【0047】第1工程は、化合物(II)又はそのカルボ
ン酸の反応性誘導体と、アミノ化合物(III) を反応させ
て、化合物(IV) を製造する工程である。
【0048】反応は、通常のペプチド合成法に準じて行
われ、例えば、アジド法、活性エステル化法、混合酸無
水物法又は縮合法により行われる。
【0049】アジド法は、アミノ酸又はそのエステル体
をヒドラジンと、不活性溶剤中、室温付近で反応させる
ことによって製造されるアミノ酸ヒドラジンを、亜硝酸
化合物と反応させ、アジド化合物に変換した後、アミン
化合物と処理することにより行われる。
【0050】使用される亜硝酸化合物としては、例え
ば、亜硝酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩又
は亜硝酸イソアミルのような亜硝酸アルキル化合物を挙
げることができる。
【0051】使用される不活性溶剤としては、例えば、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのような
アミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド
類;N−メチルピロリドンのようなピロリドン類を挙げ
ることができる。
【0052】本工程の2つの反応は、通常、1つの反応
液中で行われ、反応温度は、前段が−50乃至0℃であ
り、後段が−10乃至10℃であり、反応時間は、前段
が5分乃至1時間であり、後段が10時間乃至5日間で
ある。
【0053】活性エステル化法は、溶剤中、アミノ酸を
活性エステル化剤と反応させ、活性エステルを製造した
後、アミン化合物と反応させることによって行われる。
【0054】使用される溶剤としては、不活性であれば
特に限定はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロ
ホルムのようなハロゲン化炭化水素類;エーテル、テト
ラヒドロフランのようなエーテル類;ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類を挙げる
ことができる。
【0055】使用される活性エステル化剤としては、例
えば、N−ヒドロキシサクシイミド、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ
化合物を挙げることができ、活性エステル化反応は、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のような縮合
剤の存在下に好適に行われる。又、1,1′−オキザリ
ルジイミダゾール、2,2′−ジピリジルジサルファイ
ド、N,N′−ジサクシンイミジルカーボネート、ジフ
ェニルリン酸アジド(DPPA)、ジエチルシアノリン
酸(DEPC)、N,N′−ビス(2−オキソ−3−オ
キサゾリジニル)ホスフィニッククロリド(BOP−C
I),N,N′−カルボニルジイミダゾール、N,N′
−ジサクシンイミジルオキザレート(DSO)、N,
N′−ジフタールイミドオキザレート(DPO)、N,
N′−ビス(ノルボルネニルサクシンイミジル)オキザ
レート(BNO)、1,1′−ビス(ベンゾトリアゾリ
ル)オキザレート(BBTO)、1,1′−ビス(6−
クロロベンゾトリアゾリル)オキザレート(BCT
O)、1,1′−ビス(6−トリフルオロメチルベンゾ
トリアゾリル)オキザレート(BTBO)、ブロム−ト
リス−ピロリジノ−ホスホニウム−ヘキサフルオロ−ホ
スフェート(PyBrOP)の縮合剤の存在下に縮合す
ることもできる。
【0056】反応温度は、活性エステル化反応では、−
10乃至25℃であり、活性エステル化合物とアミンと
の反応では室温付近であり、反応時間は両反応共に30
分乃至10時間である。
【0057】混合酸無水物法は、アミノ酸の混合酸無水
物を製造した後、アミンと反応させることにより行われ
る。
【0058】混合酸無水物を製造する反応は、不活性溶
剤(例えば、エーテル、テトラヒドロフランのようなエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ドのようなアミド類)中、クロロ炭酸エチル、クロロ炭
酸イソブチルのような炭酸低級アルキルハライド、ジエ
チルシアノリン酸(DEPC)のようなジ低級アルキル
シアノリン酸、又はジフェニルリン酸アジド(DPP
A)とアミノ酸を反応させることにより達成される。
【0059】反応は、好適には、トリエチルアミン、N
−メチルモルホリンのような有機アミンの存在下に行わ
れ、反応温度は、−10乃至25℃であり、反応時間
は、30分間乃至5時間である。
【0060】混合酸無水物とアミンとの反応は、好適に
は不活性溶剤(例えば、エーテル、テトラヒドロフラン
のようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドのようなアミド類)中、前記の有機アミン
の存在下に行われ、反応温度は0℃乃至室温であり、反
応時間は、1時間乃至24時間である。
【0061】縮合法は、アミノ酸とアミンをジシクロヘ
キシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾールのよ
うな縮合剤の存在下、直接反応させることによって行わ
れ、前記の活性エステルを製造する反応と同様にして行
われる。
【0062】第2工程は、化合物(IV) のアミノ基の保
護基を溶剤中で除去し、化合物(V)を製造する工程であ
る。
【0063】アミノ基の保護基として、シリル基を使用
した場合には、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、
弗化カリウムのような弗素アニオンを生成する化合物で
処理することにより除去される。
【0064】反応溶剤は、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定はないが、テトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類が好適である。
【0065】反応温度及び反応時間は特に限定はない
が、通常室温で10乃至18時間反応させる。
【0066】アミノ基の保護基として、t−ブチルオキ
シカルボニル基のようなアルコキシカルボニル基を使用
した場合には、不活性溶剤中、酸で処理することにより
除去される。
【0067】反応溶剤は、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定はないが、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、t−ブタノール、イソアミルア
ルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタ
ノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのよう
なアルコール類、ジクロルメタン、クロロホルム、トリ
クロロエタンのようなハロゲン化炭化水素が好適であ
る。
【0068】使用される酸は、酸であれば特に限定はな
いが、好適には、塩酸のような無機酸、トリフルオロ酢
酸のような有機酸、三弗化ホウ素エ−テル錯体のような
ルイス酸である。
【0069】反応温度及び反応時間は特に限定はない
が、通常、0乃至30℃で、20分間乃至1時間処理す
ることにより行われる。
【0070】アミノ基の保護基が、脂肪族アシル基、芳
香族アシル基又はシッフ塩基を形成する置換されたメチ
レン基である場合には、水性溶剤の存在下に、酸又は塩
基で処理することにより除去することができる。
【0071】使用される酸としては、通常酸として使用
されるものであれば特に限定はないが、好適には、塩
酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸のような無機酸が用いら
れ、使用される塩基としては、化合物の他の官能基に影
響を与えないものであれば特に限定はないが、好適に
は、ナトリウムメトキシドのような金属アルコキシド
類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金
属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような
アルカリ金属水酸化物又はアンモニア水、濃アンモニア
−メタノールのようなアンモニア類が用いられる。
【0072】尚、塩基による加水分解では異性化が起こ
ることがある。
【0073】使用される溶剤としては、通常の加水分解
反応に使用されるものであれば特に限定はなく、水;メ
タノール、エタノール、n−プロパノールのようなアル
コール類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類等の有機溶剤又は水と上記有機溶剤との混合溶
剤が好適である。
【0074】反応温度及び反応時間は、出発物質及び用
いる塩基等により異なり特に限定はないが、副反応を抑
制するために、通常は0乃至150℃で、1乃至10時
間実施される。
【0075】アミノ基の保護基が、アラルキルオキシカ
ルボニル基である場合には、不活性溶剤中、接触還元触
媒の存在下に還元することにより除去される。
【0076】使用される溶剤としては、通常の還元反応
に使用されるものであれば特に限定はないが、好適に
は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル
類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−
ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコ
ール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、メチルセロソルブのようなアルコール類である。
【0077】使用される接触還元触媒としては、例え
ば、パラジウム炭素、パラジウム黒等を挙げることがで
きる。
【0078】反応温度及び反応時間は、出発物質等によ
り異なり特に限定はないが、通常、常圧乃至10気圧の
水素と室温付近で1時間乃至8時間反応することにより
行われる。
【0079】アミノ基の保護基が、アリールメチル基の
場合には、通常、溶剤中、還元剤と接触させることによ
り除去され、好適には、触媒下に、常温にて接触還元を
行ない、除去する方法又は酸化剤を用いて除去する方法
が好適である。
【0080】接触還元による除去において使用される溶
剤としては、本反応に関与しないものであれば特に限定
はないが、メタノール、エタノール、イソプロパノール
のようなアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエン、
ベンゼン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ヘキサ
ン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;酢酸エ
チル、酢酸プロピルのようなエステル類;ギ酸、酢酸の
ような脂肪酸類又はこれらの有機溶剤と水との混合溶剤
又は脂肪酸類とアルコール類の混合溶剤が好適である。
【0081】使用される触媒としては、通常、接触還元
反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適には、パラジウム黒、パラジウム炭素、ラネーニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられる。
【0082】圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧で行なわれる。
【0083】反応温度及び反応時間は、出発物質及び触
媒の種類等により異なるが、通常、0乃至100℃で、
5分乃至24時間実施される。
【0084】酸化による除去において使用される溶剤と
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶剤である。
【0085】このような有機溶剤として好適には、アセ
トンのようなケトン類;メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類及びジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類を挙げることができ
る。
【0086】使用される酸化剤としては、通常、酸化に
使用される化合物であれば特に限定はないが、好適には
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリ
ウムナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−5,
6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)が用いられ
る。
【0087】反応温度及び反応時間は、出発物質及び触
媒の種類等により異なるが、通常、0乃至150℃で、
10分乃至24時間実施される。
【0088】アミノ基の保護基がジアリールメチル基で
ある場合には、前記アリールメチル基の除去反応の条件
と同様にして処理することにより達成される。
【0089】アミノ基の保護基がアルケニルオキシカル
ボニル基である場合は、通常、アミノ基の保護基が前記
の脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシカルボ
ニル基又はシッフ塩基を形成する置換されたメチレン基
である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基と処理
することにより達成される。
【0090】尚、アリルオキシカルボニルの場合は、特
にパラジウム、及びトリフェニルホスフィン若しくはニ
ッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が簡便
で、副反応が少なく実施することができる。
【0091】第3工程は、化合物(VI)又はそのカルボン
酸の反応性誘導体と、化合物(V) を、第1工程と同様に
反応させて、本発明の化合物(I) を製造する工程であ
る。
【0092】上記各工程の反応終了後、各目的化合物は
常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反
応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在する場合に
は濾過により除去した後、水と混和しない有機溶剤を加
え、水洗後、溶剤を留去することにより得られる。得ら
れた目的化合物は必要ならば、常法、例えば、再結晶、
再沈殿又はクロマトグラフィー等によって更に精製でき
る。
【0093】本発明の化合物(I)を本発明の新規なH
IV感染予防若しくは感染治療剤として使用する場合、
投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口投与又は注射
剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げることがで
き、これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡
萄糖、マンニット、ソルビットのような糖誘導体;トウ
モロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキ
ストリン、カルボキシメチルデンプンのような澱粉誘導
体;結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキス
トラン;プルランのような有機系賦形剤:及び、軽質無
水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マ
グネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸カルシウムのよ
うな燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カル
シウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることが
できる。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなス
テアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガ
ム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫
酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;
安息香酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム
塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウ
ムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のよ
うな珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができ
る。)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン、マク
ロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げるこ
とができる。)、崩壊剤(例えば、前記賦形剤と同様の
化合物、及び、クロスカルメロースナトリウム、カルボ
キシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリ
ドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類を
挙げることができる。)、安定剤(メチルパラベン、プ
ロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル
類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニル
エチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザル
コニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール
類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を
挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使
用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることができ
る。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造さ
れる。その使用量は症状、年齢、投与方法等により異な
るが、例えば、経口投与の場合には、1回当り、下限と
して200mg(好ましくは、300mg)、上限として、
1200mg(好ましくは、1000mg)を、静脈内投与
の場合には、1回当り、下限として20mg(好ましく
は、30mg)、上限として、120mg(好ましくは、1
00mg)を1日当り1乃至数回症状に応じて投与するこ
とが望ましい。
【0094】
【実施例】
(実施例1)(2S、3S)−3−( 3−ヒドロキシ−
2−メチルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−
フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロ
リン tert−ブチルアミド(例示化合物番号15) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド3.445g(9.02m
mol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩(以下EDCと略す)3.
05g(15.9mmol)、3−ヒドロキシ−2−メ
チル安息香酸1.510g(9.92mmol)(参考
文献、Organic Preparations and Procedures Int. 197
9, 11, 27.)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(以下HOBtと略す)1.35g(9.96mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(25ml)を室温で6
時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレンで希
釈した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽
和食塩水で順次洗浄した後に、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノー
ル)にて精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結
晶性固体として表記化合物4.25g(収率91%)を
得た。
【0095】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
7.33-7.14(m,5H), 7.03-6.93(m,1H), 6.84-6.17(m,3H),
5.96(s,3H), 5.94(s,1H), 4.73-4.30(m,4H), 4.18-3.4
8(m,2H), 2.77-2.21(m,4H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3325, 2969, 2931, 1648, 1586, 152
6, 1455, 1367, 1282,1225, 1208, 1176, 1112, 1093,
700 cm-1 融点117℃ 元素分析:C27H34N3O4Cl・1/2H2O(分子量525.05) として 理論値:C,61.77;H,6.72;N,8.00;Cl,6.75. 実測値:C,61.46;H,6.77;N,7.85;Cl,6.64. Mass:515 (M)+ (実施例2)(2S,3S)−3−( 3−メトキシ−2
−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド(例示化合物番号16) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド99.9mg(0.262
mmol)、EDC97.0mg(0.506mmo
l)、3−メトキシ−2−メチル安息香酸42.6mg
(0.256mmol)及びHOBt46.1mg
(0.341mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2
ml)を室温で17時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え,反応を停止した後、この反応混合液
を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更に凍
結乾燥することにより、無色結晶性固体として表記化合
物101.3mg(収率75%)を得た。
【0096】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
7.33-7.07(m,6H), 6.86(d,1H,J=8.1Hz), 6.74(d,1H,J=
8.1Hz), 6.28(s,1H), 6.05(d,1H,J=8.31Hz), 4.74-4.31
(m,4H), 4.09-3.92(m,1H),3.88-3.67(m,1H), 2.88-2.40
(m,4H), 1.98(s,3H), 1.65(s,1H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3327, 2965, 2923, 1649, 1583, 145
5, 1383, 1366, 1313,1262, 1226, 1101, 776, 752, 72
0 cm-1 融点82−84℃ 元素分析:C27H34N3O4Cl・1/2H2O(分子量525.05) として 理論値:C,61.77;H,6.72;N,8.00;Cl,6.75. 実測値:C,61.46;H,6.77;N,7.85;Cl,6.64. Mass:529(M)+ (実施例3)(2S,3S)−3−( 3−ヒドロキシベ
ンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタ
ノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンtert
−ブチルアミド(例示化合物番号8) (2S,3S)−3(S)−アミノ−2(S)−ヒドロ
キシ−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]
−L−プロリン tert−ブチルアミド94.1mg
(0.246mmol)、EDC99.4mg(0.5
19mmol)、3−ヒドロキシ安息香酸43.5mg
(0.315mmol)及びHOBt50.5mg
(0.374mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2
ml)を室温で21時間攪拌した。飽和食塩水を加え、
反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレンで希
釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記化合物85.5mg(収
率69%)を得た。
【0097】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
8.25-6.46(m,11H), 5.06-4.61(m,3H),4.56-2.35(m,8H),
1.23(s,9H). IR(KBr):3406, 2968, 1648, 1585, 1530, 145
4, 1367, 1272, 1226,1116, 811, 751, 700, 751, 700
cm-1 融点112℃ 元素分析:C26H32N3O5Cl・1/2H2O(分子量511.02) として 理論値:C,61.11;H,6.51;N,8.22;Cl,6.94. 実測値:C,61.25;H,6.55;N,7.95;Cl,7.05. Mass:501(M)+ (実施例4)(2S,3S)−3−( 4−ヒドロキシベ
ンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタ
ノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンtert
−ブチルアミド(例示化合物番号12) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド100.0mg(0.26
2mmol)、EDC113mg(0.589mmo
l)、4−ヒドロキシ安息香酸43.0mg(0.31
1mmol)及びHOBt56.1mg(0.415m
mol)のテトラヒドロフラン溶液(2ml)を室温で
20時間攪拌した。水を加え、反応を停止した後、この
反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製
し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体とし
て表記化合物78.0mg(収率59%)を得た。
【0098】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
8.13-5.97(m,12H), 4.69-4.20(m,5H),4.09-3.60(m,3H),
2.95-2.43(m,4H), 1.31(s,9H). IR(KBr):3327, 2969, 2876, 1652, 1609, 153
6, 1503, 1455, 1392,1366, 1272, 1226, 1174, 1113,
851, 750 cm-1 融点106℃ 元素分析:C26H32N3O5Cl・1/2H2O(分子量520.03) として 理論値:C,60.05;H,6.59;N,8.08;Cl,6.82 実測値:C,60.19;H,6.78;N,8.41;Cl,6.98. Mass:501(M)+ (実施例5)(2S,3S)−3−( 2−メチルベンゾ
イル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイ
ル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert−
ブチルアミド(例示化合物番号2) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド106.2mg(0.27
8mmol)、EDC112mg(0.584mmo
l)、2−メチル安息香酸42.4mg(0.311m
mol)及びHOBt50mg(0.37mmol)の
テトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温で4時間攪拌
した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この反応
混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、
更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体として表
記化合物54.0mg(収率40%)を得た。
【0099】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
7.34-7.10(m,9H), 6.27(s,1H), 6.08(d,1H,J=8.4Hz),
5.06-4.32(m,4H), 4.14-3.61(m,3H), 2.93-2.41(m,4H),
2.18(s,3H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3322, 2968, 1649, 1530, 1455, 139
2, 1366, 1270, 1207,1112, 746, 700 cm-1 融点84℃ 元素分析:C27H34N3O4Cl・1/2H2O(分子量509.045)として 理論値:C,63.71;H,6.93;N,8.25;Cl,6.96 実測値:C,63.39;H,6.52;N,7.90;Cl,7.08. Mass:500(M+H)+ (実施例6)(2S,3S)−3−( 3−フルオロ−2
−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド(例示化合物番号18) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド110.4mg(0.28
9mmol)、EDC120mg(0.626mmo
l)、3−フルオロ−2−メチル安息香酸51.2mg
(0.332mmol)及びHOBt50mg(0.3
7mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室
温で10時間攪拌した。水を加え、反応を停止した後、
この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物70.6mg(収率47%)を得
た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 7.34-7.10(m,
9H), 6.90(d,1H,J=7.4Hz), 6.22(s,1H), 6.09(d,1H,J=
8.4Hz), 4.71-4.31(m,4H), 4.16-3.68(m,3H), 2.89-2.4
2(m,3H), 2.05(s,3H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3321, 2969, 2932,
1652, 1530, 1456, 1393,
1243, 1225,1115, 830, 75
2, 700 cm−1 融点86−88℃ 元素分析:C27H33N3O4Cl・1/2H2O(分子量527.036)として 理論値:C,61.53;H,6.51;N,7.97;Cl,6.72;F,3.60. 実測値:C,61.18;H,6.71;N,7.68;Cl,6.62;F,3.47. Mass:517(M)+ (実施例7)(2S,3S)−3−( 3−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号2
0) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド106.8mg(0.28
0mmol)、EDC112mg(0.584mmo
l)、4−メトキシ−3−ヒドロキシ安息香酸52.4
mg(0.312mmol)及びHOBt42.1mg
(0.312mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4
ml)を室温で16時間攪拌した。飽和食塩水を加え、
反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレンで希
釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記化合物70.6mg(収
率47%)を得た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 7.35-7.01(m,8
H), 6.88-6.10(m,4H),4.74-4.31(m,3H),4.18-3.60(m,4
H), 2.96-2.40(m,3H), 1.29(s,9H). Mass:532 (M+H)+ (実施例8)(2S,3S)−3−( 3−ホルミルベン
ゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノ
イル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンtert−
ブチルアミド(例示化合物番号22) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド113.7mg(0.29
8mmol)、EDC121mg(0.631mmo
l)、3−ホルミル安息香酸54.1mg(0.360
mmol)及びHOBt58mg(0.43mmol)
のテトラヒドロフラン溶液(5ml)を室温で5時間攪
拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この反
応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製
し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体とし
て表記の化合物83.9mg(収率55%)を得た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 10.02(s,1H),
8.80-6.24(m,11H), 5.06-4.30(m,4H), 4.10-3.64(m,3
H), 2.96-2.34(m,4H), 1.32(s,9H). IR(KBr):3393, 2968, 2930, 2873, 1651, 153
3, 1454, 1365, 1208,1114, 936, 817, 748, 701 cm-1 融点87℃ 元素分析:C27H32N3O5Cl・1/2H2O(分子量523.029)として 理論値:C,62.00;H,6.34;N,8.03;Cl,6.78. 実測値:C,61.71;H,6.33;N,8.66;Cl,6.71. Mass:514(M+H)+ (実施例9)(2S,3S)−3−( 3−フルオロベン
ゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノ
イル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンtert−
ブチルアミド(例示化合物番号10) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド124mg(0.305m
mol)、EDC163mg(0.850mmol)、
3−フルオロ安息香酸50.4mg(0.365mmo
l)及びHOBt63mg(0.47mmol)のテト
ラヒドロフラン溶液(5ml)を室温で18時間攪拌し
た。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この反応混
合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更
に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体として表記
化合物149.6mg(収率91%)を得た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 7.49-7.13(m,
9H), 6.54(d,1H,J=8.1Hz), 6.25(s,1H),4.69-4.29(m,4
H), 4.08-3.62(m,3H), 2.92-2.78(m,2H), 2.75-2.41(m,
2H), 1.31(s,9H). IR(KBr):3337, 2969, 2932, 1649, 1455, 136
6, 1271, 1224, 806, 751, 701 cm-1 融点81−82℃ 元素分析:C26H31N3O4ClF・1/4H2O( 分子量508.505)とし
て 理論値:C,61.41;H,6.24;N,8.26;Cl,6.97;F,3.74. 実測値:C,61.40;H,6.40;N,8.20;Cl,6.74;F,3.66. Mass:504(M+H)+ . (実施例10)(2S,3S)−3−( 2−トリフルオ
ロメチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド(例示化合物番号6) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド121.5mg(0.31
8mmol)、EDC126mg(0.657mmo
l)、2−トリフルオロメチル安息香酸66.4mg
(0.347mmol)及びHOBt54mg(0.4
0mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5ml)を室
温で23時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止
した後、この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有
機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノー
ル)にて精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結
晶性固体として表記化合物142.0mg(収率81
%)を得た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 7.71-7.11(m,
9H), 6.49-6.19(m,2H), 4.70-4.62(m,1H), 4.57-4.51
(m,1H), 4.50-3.86(m,3H), 3.76-3.64(m,2H), 2.91-2.3
9(m,4H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3327, 2970, 2933, 1656, 1455, 136
7, 1317, 1272, 1225,1175, 1133, 1114, 1035, 771, 7
01 cm-1 融点88℃。 Mass:554(M+H)+ (実施例11)(2S,3S)−3−( 2−ブロモ−3
−ヒドロキシベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号2
1) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド115.5mg(0.30
2mmol)、EDC121.4mg(0.63mmo
l)、2−ブロモ−3−ヒドロキシ安息香酸75.9m
g(0.350mmol)及びHOBt56.1mg
(0.415mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5
ml)を室温で19時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、反応を停止した後、この反応混合液
を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更に凍
結乾燥することにより、無色結晶性固体として表記化合
物86.1mg(収率49%)を得た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 7.37-6.22(m,
10H), 5.06-4.60(m,3H), 4.53-4.31(m,2H), 4.24-3.43
(m,3H), 2.99-2.39(m,3H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3321, 2968, 2931, 1652, 1569, 153
0, 1458, 1439, 1367,1296, 1225, 1118, 1031, 873, 7
95, 750, 701 cm-1 融点:117−118℃ Mass:580 (M+H)+. (実施例12)(2S,3S)−3−(ベンゾイル) ア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−[4
(S)−クロロ]−L−プロリン tert−ブチルア
ミド(例示化合物番号1) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド116.0mg(0.30
4mmol)、EDC135mg(0.704mmo
l)、安息香酸47.4mg(0.388mmol)及
びHOBt46.2mg(0.342mmol)のテト
ラヒドロフラン溶液(5ml)を室温で22時間攪拌し
た。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この反応混
合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更
に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体として表記
化合物134.8mg(収率91%)を得た。1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 7.70-7.17(m,
10H), 6.53(d,1H,J=8.0Hz), 6.30(s,1H), 4.72-4.51(m,
2H), 4.40-4.30(m,2H), 4.07-3.60(m,3H), 2.94-2.40
(m,4H), 1.31(s,9H). IR(KBr):3413, 3340, 2968, 2931, 1648, 153
1, 1488, 1454, 1391,1366, 1272, 1226, 1113, 1074,
700 cm-1 融点:85℃ 元素分析:C26H32N3O4Cl・1/2H2O(分子量495.018)として 理論値:C,63.09;H,6.72;N,8.49;Cl,7.16 実測値:C,63.23;H,6.75;N,8.49;Cl,6.89 Mass:486(M+H)+ . (実施例13)(2S,3S)−3−(2−ナフトイ
ル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル
−[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert−ブ
チルアミド(例示化合物番号51) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド111.2mg(0.29
1mmol)、EDC139mg(0.725mmo
l)、2−ナフタレンカルボン酸58.4mg(0.3
39mmol)及びHOBt46.5mg(0.344
mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温
で6時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した
後、この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール
系)にて精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結
晶性固体として表記化合物134.8mg(収率91
%)を得た。
【0100】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
8.19-6.29(m,14H), 5.06-2.42(m,11H), 1.32(s,9H). IR(KBr):3334, 2968, 1648, 1531. 1455, 1391, 1366,
1269, 1228,1205, 1136, 1115, 778, 761, 701 cm-1 融点:95℃ 元素分析:C30H34N3O4Cl・3/4H2O(分子量549.582)として 理論値:C,65.57;H,6.51;N,7.65;Cl,6.45 実測値:C,65.69;H,6.31;N,7.52;Cl,6.29. Mass:536(M+H)+ . (実施例14)(2S,3S)−3−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号1
7) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド86.1mg(0.243
mmol)、EDC86.1mg(0.449mmo
l)、2−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸41.5
mg(0.247mmol)及びHOBt46.2mg
(0.342mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2
ml)を室温で4時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反
応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレンで希釈
した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記化合物98.0mg(収
率76%)を得た。
【0101】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz): 1
1.2(s,1H), 7.56-7.10(m,6H), 6.88-6.77(m,1H), 6.27-
6.14(m,1H), 4.67-4.27(m,4H), 4.09-3.82(m,4H), 3.74
-3.65(m,3H), 2.94-2.41(m,3H), 1.32(s,9H). IR(KBr):3353, 2969, 2935, 1671, 1587, 153
4, 1462, 1367, 1253,1119, 936, 873, 779, 747, 702
cm-1 融点:120℃。 Mass:531 (M)+. (実施例15)(2S,3S)−3−(3−テノイル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−
[4(S)−クロロ]−L−プロリンtert−ブチル
アミド(例示化合物番号27) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド90.8mg(0.238
mmol)、EDC102.4mg(0.534mmo
l)、3−チオフェンカルボン酸31.5mg(0.2
46mmol)及びHOBt36.3mg(0.269
mmol)のテトラヒドロフラン溶液(1.5ml)を
室温で2時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチ
レンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥する
ことにより、無色結晶性固体として表記化合物116.
2mg(収率99%)を得た。
【0102】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
7.82-7.24(m,1H), 7.37-7.16(m,7H),6.63-6.27(m,2H),
4.70-4.28(m,4H), 4.06-3.89(m,2H), 3.81-3.59(m,2H),
2.91-2.41(m,3H), 1.31(s,9H). IR(KBr):3333, 2967, 2930, 1648, 1540, 139
2, 1366, 1273, 1224,1119, 873, 842, 747, 700 cm-1 融点:98℃ 元素分析:C24H30N3O4ClS・1/4H2O( 分子量496.543)とし
て 理論値:C,58.05;H,6.19;N,8.46;S,6.46;Cl,7.14. 実測値:C,58.19;H,6.48;N,7.94;S,6.14;Cl,6.77 . Mass:492(M)+ . (実施例16)(2S,3S)−3−(3−ヒドロキシ
−4−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号3
3) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド104.8mg(0.27
4mmol)、EDC73.0mg(0.381mmo
l)、3−ヒドロキシ−4−メチル安息香酸40.6m
g(0.264mmol)及びHOBt40.6mg
(0.300mmol)のテトラヒドロフラン溶液
(1.5ml)を室温で1時間攪拌した。飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、反応を停止した後、この反応
混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、
更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体として表
記化合物128.0mg(収率93%)を得た。
【0103】IR(KBr):3341, 2967, 2926, 164
0, 1586, 1537, 1500, 1455, 1417,1366, 1255, 1226,
1120, 873, 750, 701 cm-1 融点:122℃ Mass:516(M)+ (実施例17)(2S,3S)−3−(3−フロイル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−
[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert−ブチ
ルアミド(例示化合物番号28) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド104.8mg(0.27
4mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボイミド塩酸塩(水溶性カルボジイミ
ド)75mg(0.39mmol)、3−フランカルボ
ン酸35mg(0.31mmol)及びHOBt42m
g(0.31mmol)のテトラヒドロフラン溶液(8
ml)を室温で2時間攪拌した。溶媒を留去した後、酢
酸エチルで希釈した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記化合物100mg(収率
83%)で得た。
【0104】1 H−NMR:δ(CDCl3, 270MHz): 7.88
-7.13(m,8H), 6.80-6.30(m,3H), 4.66-4.24(m,4H), 4.1
0-3.61(m.2H), 2.92-1.86(m,4H), 1.30(s,9H). IR(KBr):3333, 3131, 2969, 2932, 1648, 160
4, 1528, 1455, 1392,1366, 1314, 1268, 1207, 1112,
1089, 1020, 876, 819, 753, 701, 602 cm-1 融点:94−99℃ 元素分析:C27H30N3O5Cl・1/3H2O(分子量481.959)として 理論値:C,59.81;H,6.41;N,8.72;Cl,7.36. 実測値:C,60.09;H,6.59;N,8.71;Cl,7.32. Mass:476(M)+ . (実施例18)(2S、3S)−3−( 2−エチル−3
−ヒドロキシ−ベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号2
3) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド91.1mg(0.239
mmol)、EDC94.1mg(0.491mmo
l)、2−エチル−3−ヒドロキシ安息香酸35.1m
g(0.211mmol)(参考例1参照)及びHOB
t34.9mg(0.258mmol)のテトラヒドロ
フラン溶液(4ml)を室温で19時間攪拌した。飽和
食塩水を加え、反応を停止した後、この反応混合液を塩
化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更に凍結
乾燥することにより、無色結晶性固体として表記の化合
物97.4mg(収率77%)を得た。
【0105】融点:111−116℃。
【0106】(実施例19)(2S、3S)−3−(イ
ンド−ル−2−カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号7
0) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド100mg(0.26mm
ol)、インド−ル−2−カルボン酸50mg(0.3
1mmol)及びHOBt42mg(0.31mmo
l)をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、EDC
75mg(0.39mmol)を加えて室温で6時間撹
袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで溶解
して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノ
ール)にて精製し、更にエ−テル、ヘキサンで結晶化す
ることにより、無色結晶性固体として表記化合物104
mg(収率74%)を得た。
【0107】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:7.58(m,1H), 7.42-7.36(m,3H), 7.26-7.13(m,4H),
7.10-7.01(m,2H),4.98-4.31(m,5H),3.89-3.80(m,1H),3.
10-3.03(m,1H), 2.97-2.88(m,1H), 2.78-2.68(m,1H),
2.19-2.08(m,1H),1.30(s,9H). 融点126−132℃ 元素分析:C28H33N4O4Cl・1/3H2O(分子量531.03) として 理論値:C, 63.33; H, 6.39; N,10.55; Cl, 6.68. 実測値:C, 63.32; H, 6.14; N, 10.63; Cl, 6.79. Mass:525 (M+H)+ (実施例20)(2S、3S)−3−(5−フルオロイ
ンド−ル−2−カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号7
5) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド100mg(0.26mm
ol)、5−フルオロインド−ル−2−カルボン酸56
mg(0.31mmol)及びHOBt42mg(0.
31mmol)をテトラヒドロフラン(6ml)に溶解
し、EDC75mg(0.39mmol)を加えて室温
で4時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エ
チルで溶解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール)にて精製し、更にエ−テル、ヘキサ
ンで結晶化することにより、無色結晶性固体として表記
化合物101mg(収率72%)を得た。
【0108】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:7.41-7.33(m,3H), 7.28-7.20(m,3H), 7.15-7.10(m,1
H), 7.04-6.93(m,2H)4.61-4.31(m,5H),3.88-3.79(m,1
H),3.09-3.01(m,1H), 2.97-2.87(m,1H), 2.78-2.71(m,1
H), 2.18-2.08(m,1H),1.30(s,9H). 融点169−171℃ 元素分析:C28H32N4O4FCl・2/3H2O( 分子量555.03) とし
て 理論値:C, 60.59; H, 6.05; N,10.09; F, 3.42,Cl, 6.
39. 実測値:C, 60.51; H,5.55; N, 10.15; F, 3.30 Cl, 6.
53. Mass:543 (M+H)+ (実施例21)(2S、3S)−3−[(3−ヒドロキ
シ−2−メチル)ベンゾイル]アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L
−プロリン ベンジルアミド(例示化合物番号93) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン ベンジルアミドの塩酸塩100mg(0.22mm
ol)、3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸40mg
(0.26mmol)及びHOBt36mg(0.26
mmol)をテトラヒドロフラン(6ml)に溶解し、
EDC63mg(0.33mmol)及びトリエチルア
ミン34m (0.24mmol)を加えて室温で4時間
撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで溶
解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタ
ノール)にて精製し、更に凍結乾燥することにより、無
色結晶性固体として表記化合物52mg(収率43%)
を得た。
【0109】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:7.40-7.17(m,10H), 6.94(t,1H,J=7.8Hz), 6.78-6.74
(m,1H),6.60(d,1H,J=7.6Hz),4.62-4.35(m,7H), 4.17-3.
91(m,1H),3.12(dd,1H,J=3.3Hz),2.89-2.68(m,2H), 2.25
-2.15(m,1H), 1.88,1.84(s,s,3H,2:7). 融点100−109℃ 元素分析:C30H32N3O5Cl・H2O( 分子量568.05) として 理論値:C, 63.43; H, 6.03; N,7.40; Cl, 6.24. 実測値:C, 63.54; H,5.91; N, 7.02; Cl, 5.98. Mass:550 (M+H)+ (実施例22)(2S、3S)−3−[(3−ヒドロキ
シ−2−メチル)ベンゾイル]アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L
−プロリン n−ブチルアミド(例示化合物番号94) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン n−ブチルアミド100mg(0.26mmo
l)、3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸47mg
(0.31mmol)及びHOBt42mg(0.31
mmol)をテトラヒドロフラン(6ml)に溶解し、
EDC75mg(0.39mmol)を加えて室温で4
時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチル
で溶解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得
られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記化合物85mg(収率6
3%)を得た。
【0110】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:7.35−7.17(m,5H), 6.97−
6.91(m,1H), 6.78−6.73(m,1
H),6.60(d,1H,J=7.3Hz),4.6
2−4.42(m,5H),3.98−3.90(m,
1H),3.26−3.11(m,3H),2.81−
2.68(m,2H),2.21−2.11(m,1
H),1.91,1.84(s,s,3H,1:1
1),1.54−1.42(m,2H), 1.39−
1.29(m,2H),0.90(t,3H,J=7.
2Hz). 融点103−107℃ 元素分析:C2734Cl・2/3H
(分子量528.03) として 理論値:C, 61.14; H,6.75; N,7.96; Cl,6.71. 実測値:C, 61.29; H,6.57; N,7.71; Cl,5.53. Mass:516 (M+H)+ (実施例23)(2S、3S)−3−( 4−エチルベン
ゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノ
イル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert
−ブチルアミド(例示化合物番号23) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド107.4mg(0.28
1mmol)、4−エチル安息香酸49.0mg(0.
326mmol)及びHOBt55mg(0.41mm
ol)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解し、ED
C113.1mg(0.590mmol)を加えて室温
で7時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した
後、この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)
にて精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性
固体として表記化合物111.1mg(収率77%)を
得た。
【0111】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.52-7.63(m,2H), 7.16-7.36(m,7H), 6.31-6.73 (m,2
H), 4.31-4. 75(m,4H), 3.59-4.09(m,3H), 2.40-2.93
(m,4H), 1.31 (s,9H). 1.22(t,3H,J = 8.0Hz) 融点 83−85℃ 元素分析:C28H36N3O4Cl・3/4H2O(分子量523.072)として 理論値:C,64.30;H,6.94;N,8.03;Cl,6.78. 実測値:C,64.57;H,7.06;N,7.78;Cl,6.61. Mass:514 (M+H)+ (実施例24)(2S、3S)−3−( α−ナフトイ
ル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル
−[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert−ブ
チルアミド(例示化合物番号50) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド106.8mg(0.28
0mmol)、α−ナフチル酸55.1mg(0.32
0mmol)及びHOBt60mg(0.44mmo
l)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解し、EDC
104.1mg(0.543mmol)を加えて室温で
17時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した
後、この混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物133.4mg(収率89%)を得
た。
【0112】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.77-7.99 (m,3H), 7.21-7.51(m,9H), 6.28-6.65 (m,2
H), 4.33-4. 82(m,4H), 3.60-4.19(m,4H), 2.42-2.94
(m,3H),1.31 (s,9H) 融点 89−91℃ 元素分析:C30H34N3O4Cl・3/4H2O(分子量549.582)として 理論値:C,65.56;H,6.51;N,7.65;Cl,6.45. 実測値:C,65.53;H,6.23;N,7.57;Cl,6.57. Mass:536 (M+H)+ (実施例25)(2S、3S)−3−( 2−クロロ−5
メチルチオベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−
フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロ
リン tert−ブチルアミド(例示化合物番号95) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド98.1mg(0.267
mmol)、2−クロロ−5メチルチオ安息香酸62.
0mg(0.306mmol)及びHOBt53.0m
g(0.392mmol)をテトラヒドロフラン(4m
l)に溶解し、EDC96.4mg(0.503mmo
l)を加えて室温で17時間攪拌した。飽和食塩水を加
え、反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレン
で希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥すること
により、無色結晶性固体として表記化合物135.4m
g(収率90%)を得た。
【0113】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.54-8.57 (m,3H), 7.15-7.36(m,5H), 6.15-6.60 (m,2
H), 4.29-6.10(m,4H), 3.62-4.20(m,4H), 2.43-2.94(m,
3H),1.31 (s,9H) 融点 73−74℃ Mass:602 (M+H)+ (実施例26)(2S、3S)−3−(3−(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ−2−メチルベンゾイル)ア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−[4
(S)−クロロ]−L−プロリン tert−ブチルア
ミド(例示化合物番号96) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド311mg(0.814m
mol)、EDC314mg(1.64mmol)、3
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−2−メチル安
息香酸259mg(1.15mmol)及びHOBt1
55mg(1.15mmol)のテトラヒドロフラン溶
液(12ml)を室温で14時間攪拌した。飽和食塩水
を加え、反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチ
レンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥する
ことにより、無色結晶性固体として表記化合物588.
0mg(収率100%)を得た。
【0114】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.12-7.85(m,12H), 6.85-6.94(m,1H), 6.13-6.48(m,2
H), 5.19(s,2H), 4.29-4.69(m,5H), 3.70-4.13(m,3H),
2.39-2.87(m,4H), 1.95(s,3H),1.30 (s,9H) 融点 100℃ 元素分析:C35H41N4O6Cl・1/2H2O(分子量658.194)として 理論値:C,63.87;H,6.43;N,8.51;Cl,5.39. 実測値:C,63.57;H,6.01;N,8.39;Cl,5.19. Mass:649 (M+H)+ (実施例27)(2S、3S)−3−(3−アミノ−2
−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン ert−ブチルアミド(例示化合物番号97) 水素雰囲気下、(2S、3S)−3−[3−(ベンジル
オキシカルボニル)アミノ−2−メチルベンゾイル]ア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル [4
(S)−クロロ]−L−プロリン tert−ブチルア
ミド 398.9mg及びパラジウム黒56.4mgの
メタノール懸濁液(3.5ml)を室温にて17時間撹
袢した。反応系を窒素雰囲気に戻した後に、塩化メチレ
ンで希釈した。この希釈液をセライトを用いてろ過し
て、パラジウム黒を除いた。溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メ
チレン/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥するこ
とにより、無色結晶性固体として表記化合物238.6
0mg(収率41%)を得た。
【0115】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
6.93-7.33 (m,6H), 6.09-6.72(m,4H), 4.30-4. 71 (m,4
H), 3.63-4.14(m,6H), 2.40-3.18 (m,4H), 1.95 (t,2H,
J =22.5Hz)1.30 (s,9H) 融点 106−108℃ Mass:515 (M+H)+ (実施例28)(2S、3S)−3−(2−ヨードベン
ゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノ
イル [4(S)−クロロ]−L−プロリンtert
−ブチルアミド(例示化合物番号98) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド102.4mg(0.26
8mmol)、EDC102mg(0.532mmo
l)、2−ヨード安息香酸79.4mg(0.320m
mol)及びHOBt40.0mg(0.296mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温で1時
間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、こ
の反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精
製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体と
して表記化合物123.2mg(収率75%)を得た。
【0116】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.78-7.85 (m,1H), 7.19-7.38 (m,6H), 7.03-7.13 (m,2
H), 6.22-6.53(m,2H), 4.31-4. 75(m,4H), 3.64-4.10
(m,4H), 2.40-2.93 (m,3H),1.30 (s,9H) 融点 94℃ Mass:612 (M+H)+ (実施例29)(2S、3S)−3−(2−プロピル−
3−ヒドロキシベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号9
9) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド81.1mg(0.212
mmol)、EDC77.9mg(0.406mmo
l)、2−プロピル−3−ヒドロキシ安息香酸(合成法
を参考例1に示す)41.6mg(0.233mmo
l)及びHOBt34.5mg(0.233mmol)
のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温で6時間攪
拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この反
応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製
し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体とし
て表記化合物77.8mg(収率67%)を得た。
【0117】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
6.63-7.34 (m,8H), 6.25(s,1H),5.42(s,1H), 4.31-4.71
(m,4H), 3.61-4.12(m,4H), 2.38-2.94(m,5H), 1.30(s,9
H),1.00 (t,3H,J=7.4Hz) 融点 108−112℃ 元素分析:C29H38N3O5Cl・H2O( 分子量562. 106) として 理論値:C,61.97;H,7.17;N,7.48;Cl,6.31. 実測値:C,62.14;H,6.93;N,7.22;Cl,6.60. Mass:544 (M+H)+ (実施例30)(2S、3S)−3−((2−メチル)
−α−ナフトイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェ
ニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン
tert−ブチルアミド(例示化合物番号100) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド100.3mg(0.26
3mmol)、EDC121.4mg(0.633mm
ol)、(2−メチル)−α−ナフチル酸53.3mg
(0.286mmol)及びHOBt51.3mg
(0.380mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4
ml)を室温で21時間攪拌した。飽和食塩水を加え、
反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレンで希
釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記化合物76.4mg(収
率53%)を得た。
【0118】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.71-7.79 (m,2H), 7.15-7.43 (m,9H), 6.14-6.50 (m,2
H), 4.33-5.05(m,4H), 3.60-4.23(m,4H), 2.66-2.95(m,
3H),2.22-2.65(m,3H),1.31 (s,9H) 融点 99℃ 元素分析:C29H38N3O5Cl・H2O( 分子量562. 106) として 理論値:C,61.97;H,7.17;N,7.4
8;Cl,6.31. 実測値:C,62.14;H,6.93;N,7.2
2;Cl,6.60. Mass:550 (M+H)+ (実施例31)(2S、3S)−3−(2−クロロベン
ゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノ
イル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert
−ブチルアミド(例示化合物番号101) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド100mg(0.262m
mol)、EDC100mg(0.522mmol)、
2−クロロ安息香酸40.1mg(0.256mmo
l)及びHOBt39mg(0.29mmol)のテト
ラヒドロフラン溶液(4ml)を室温で3時間攪拌し
た。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この反応混
合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更
に凍結乾燥することにより、無色結晶性固体として表記
化合物132.9mg(収率97%)を得た。
【0119】1 H−NMR:δ ppm (CDCl3, 270MH
z): 7.17-7.48 (m,8H), 6.69(d,1H,J=8.2Hz), 6.28(s,1
H), 4.31-4.75(m,4H), 3.61-4.17(m,3H), 2.41-2.93(m,
5H), 1.30 (s,9H) 融点 85℃ 元素分析:C26H31N3O4Cl・1/2H2O(分子量529.463)として 理論値:C,58.98;H,6.09;N,7.93;Cl,13.39. 実測値:C,58.62;H,6.01;N,7.64;Cl,13.38. Mass:520 (M+H)+ (実施例32)(2S、3S)−3−(9−アクリジン
カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
タノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンter
t−ブチルアミド(例示化合物番号102) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド104.3mg(0.27
3mmol)、EDC109.4mg(0.571mm
ol)、9−アクリジンカルボン酸66.1mg(0.
296mmol)及びHOBt50mg(0.37mm
ol)のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温で3
時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、
この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物69.1mg(収率43%)を得
た。
【0120】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
6.95-8.17 (m,13H), 6.17-6.60 (m,2H), 4.70-5.06(m,2
H), 4.09-4.52(m,3H), 3.69-3.94(m,2H), 2.68-3.67(m,
5H),1.30 (s,9H) 融点 143℃ 元素分析:C33H35N4O4Cl・3/2H2O(分子量614.141)として 理論値:C,64.54;H,6.24;N,9.12;Cl,5.77. 実測値:C,64.35;H,5.91;N,8.83;Cl,5.85. Mass:587 (M+H)+ (実施例33)(2S、3S)−3−(2−プロピルベ
ンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタ
ノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンtert
−ブチルアミド(例示化合物番号103) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド62.9mg(0.165
mmol)、EDC61.9mg(0.323mmo
l)、2−プロピル安息香酸(参考文献J.Am.Ch
em.Soc., 113,1991,4931.)27.
1mg(0.165mmol)及びHOBt25.7m
g(0.190mmol)のテトラヒドロフラン溶液
(3ml)を室温で28時間攪拌した。飽和食塩水を加
え、反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレン
で希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥すること
により、無色結晶性固体として表記化合物70.6mg
(収率81%)を得た。
【0121】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
6.99-7.36 (m,9H), 6.04-6.46 (m,2H), 4.32-4.73(m,4
H), 3.65-4.14(m,3H), 2.41-2.91(m,6H), 1.42(q,2H,J
=7.7Hz), 1.30 (s,9H), 0.80(t,3H,J=7.7Hz) 融点 74℃ 元素分析:C29H38N3O4Cl・H2O( 分子量546.107)として 理論値:C,63.78;H,7.38;N,7.69;Cl,6.49. 実測値:C,64.00;H,7.20;N,7.56;Cl,6.83. Mass:528 (M+H)+ (実施例34)(2S、3S)−3−(2−ブロモベン
ゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノ
イル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン tert
−ブチルアミド(例示化合物番号104) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド108.4mg(0..2
84mmol)、EDC108mg(0.563mmo
l)、2−ブロモ安息香酸61.4mg(0.305m
mol)及びHOBt43.9mg(0.325mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(3ml)を室温で18
時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、
この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物143.3mg(収率89%)を得
た。
【0122】1 H−NMR:δ ppm(CDCl, 2
70MHz): 7.51−7.59 (m,1H),
7.18−7.35 (m,8H), 6.26−
6.61 (m,2H), 4.31−4.74(m,
4H), 3.64−4.10(m,4H), 2.4
0−2.92(m,3H),1.30 (s,9H) 融点 91℃ Mass:564 (M+H) (実施例35)(2S、3S)−3−(2、3−ジメチ
ルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブタノイル [4(S)−クロロ]−L−プロリン t
ert−ブチルアミド(例示化合物番号105) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド111.3mg(0.29
1mmol)、EDC118mg(0.616mmo
l)、2、3−ジメチル安息香酸51.4mg(0.3
42mmol)及びHOBt39.4mg(0.292
mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温
で6時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した
後、この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)
にて精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性
固体として表記化合物133.9mg(収率90%)を
得た。
【0123】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
6.91-7.34 (m,8H), 6.01-6.46 (m,2H), 4.31-4.74(m,5
H), 3.60-4.20(m,3H), 2.41-2.91(m,3H),2.23(s,3H),
2.02(s,3H), 1.30 (s,9H) 融点 94℃ 元素分析:C28H36N3O4Cl・H2O( 分子量532.080)として 理論値:C,63.21;H,7.20;N,7.90;Cl,6.66. 実測値:C,63.44;H,6.88;N,7.71;Cl,6.68. Mass:514 (M+H)+ (実施例36)(2S、3S)−3−(9−アントラセ
ンカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン t
ert−ブチルアミド(例示化合物番号106) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド110mg(0.288m
mol)、EDC110mg(0.574mmol)、
9−アントラセンカルボン酸72.4mg(0.326
mmol)及びHOBt36.8mg(0.272mm
ol)のテトラヒドロフラン溶液(4ml)を室温で7
時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、
この反応混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物29.4mg(収率17%)を得
た。
【0124】融点 112−116℃ Mass:586(M+H)+ (実施例37)(2S、3S)−3−(2−メチル−3
−プロピオニルオキシベンゾイル)アミノ−2−ヒドロ
キシ−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]
−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物
番号107) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド122mg(0.319m
mol)、EDC129mg(0.673mmol)、
2−メチル−3−プロピオニルオキシ安息香酸52.4
mg(0.252mmol)及びHOBt65mg
(0.48mmol)のテトラヒドロフラン溶液(4m
l)を室温で246時間攪拌した。飽和食塩水を加え、
反応を停止した後、この反応混合液を塩化メチレンで希
釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール)にて精製し、更に凍結乾燥することによ
り、無色結晶性固体として表記の化合物129.6mg
(収率90%)を得た。1 H−NMR:δ ppm(CDCl3,
270MHz): 6.98-8.78 (m,8H), 6.15-6.41 (m,2H), 4.30
-4.70(m,4H), 3.60-4.19(m,4H), 2.41-2.90(m,5H), 1.9
4-2.03(m,3H),1.30 (s,9H), 1.28(t,3H,J=3.8Hz) 融点 87℃ 元素分析:C30H38N3O6Cl・H2O( 分子量590.117)として 理論値:C,61.06;H,6.83;N,7.12;Cl,6.01. 実測値:C,61.19;H,6.59;N,7.05;Cl,5.84. Mass:572 (M+H)+ (実施例38)(2S、3S)−3−(3、5−ジヒド
ロキシベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェ
ニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン
tert−ブチルアミド(例示化合物番号25) 上述の方法で得られた(2S、3S)−3−(3、5−
ビスメトキシメトキシベンゾイル)アミノ−2−ヒドロ
キシ−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]
−L−プロリン tert−ブチルアミド 161.4
mg(0.266mmol)の1,4ージオキサン溶
液に3規定塩酸を加え、50℃にて20分間撹袢した。
飽和食塩水を加えた後、この反応混合液を酢酸エチルで
希釈した。混合液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を薄
層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物91.4mg(収率66%)を得
た。
【0125】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
8.23-10.42 (m,2H), 6.11-7.56(m,8H), 4.25-4.57(m,5
H), 3.25-3.70(m,5H), 2.49-2.89 (m,3H), 1.90-2.02
(m,1H),1.24 (s,9H) 融点 167−168℃ Mass:518 (M+H)+ (実施例39)(2S、3S)−3−(2−ヒドロキシ
−3−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン アミルアミド(例示化合物番号108) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン アミルアミド196mg(0.50mmol)、2
−メチル−3−ヒドロキシ安息香酸91mg(0.60
mmol)及びHOBt68mg(0.50mmol)
をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、EDC1
14mg(0.6mmol)を加えて室温で14時間撹
袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで溶解
して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノ
ール)にて精製し、更にエ−テル、ヘキサンで結晶化す
ることにより、無色結晶性固体として表記化合物138
mg(収率52%)を得た。
【0126】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz)
:8.08(s,1H), 7.34-7.12(m,7H), 6.84-6.59(m,1H),
6.18-5.97(m,2H),4.73-4.21(m,5H),4.18-3.60(m,3H),2.
88-2.58(m,4H), 1.78-1.58(m,4H), 1.33-1.26(m,6H),
0.88-0.74(m,3H). 融点69.7−75.1℃ 元素分析:C28H33N4O4Cl・3/2H2O(分子量557.09) として 理論値:C, 60.36; H,6.51; N,7.54; Cl,6.36. 実測値:C, 59.72; H,6.54; N,7.81; Cl,6.60. Mass:529 (M-H)+ (実施例40)(2S、3S)−3−(キノリン−3−
カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
タノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンter
t−ブチルアミド(例示化合物番号60) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド389mg(1.02mm
ol)、3−キノリンカルボン酸181mg(1.05
mmol)及びHOBt140mg(1.04mmo
l)をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、ED
C201mg(1.05mmol)を加えて、室温で5
時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチル
で溶解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得
られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール)にて精製し、更にエ−テル、ヘキサンで結
晶化することにより、無色結晶性固体として表記化合物
494mg(収率92%)を得た。
【0127】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz)
:9.11(d,1H,J=2.3Hz), 8.35(d,1H,J=2.0Hz), 8.11(d,
1H,J=8.7Hz), 7.88-7.76(m,2H), 7.65-7.55(m,1H), 7.3
4-7.18(m,5H), 6.97(br.d,1H,J=8.0Hz), 6.39(br.s,1
H), 4.78-4.32(m,5H),4.17-3.96(m,2H), 3.01-2.84(m,2
H),2.73-2.61(m,2H), 1.39-1.23(m,9H). 融点103.4−116.6℃ 元素分析:C28H33N4O4Cl・1/2H2O(分子量546.07) として 理論値:C,63.80; H,6.09; N,10.28; Cl,6.49. 実測値:C,64.02; H,6.37; N,10.08; Cl,6.52. Mass:537 (M+H)+ (実施例41)(2S、3S)−3−(キノリン−4−
カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
タノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリンter
t−ブチルアミド(例示化合物番号62) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド386mg(1.01mm
ol)、4−キノリンカルボン酸177mg(1.02
mmol)、HOBt141mg(1.04mmol)
をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、EDC1
98mg(1.04mmol)を加えて室温で5時間撹
袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで溶解
して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後に、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタ
ノール)にて精製し、更にエ−テル、ヘキサンで結晶化
することにより、無色結晶性固体として表記化合物42
8mg(収率80%)を得た。
【0128】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz)
:8.87(d,1H,J=4.1Hz), 7.82-7.62(m,2H), 7.49-7.21
(m,7H), 6.43(br.d,1H,J=8.4Hz), 6.18(br.s,1H), 4.8
3-4.77(m,1H), 4.51((t,1H,J=7.6Hz), 4.37-4.33 (m,2
H), 4.20-3.88(m,2H), 3.78-3.70(m,1H), 2.94-2.58(m,
4H), 1.37-1.22(m,9H). 融点93.6−105.1℃ 元素分析:C28H33N4O4Cl・H2O( 分子量555.08) として 理論値:C, 62.75; H, 5.99; N,10.09; Cl, 6.39. 実測値:C, 62.97; H, 6.45; N, 9.93; Cl, 6.55. Mass:537 (M+H)+ (実施例42)(2S、3S)−3−(4−ヒドロキシ
キノリン−2−カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号6
4) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド115mg(0.3mmo
l)、4−ヒドロキシキノリン−2−カルボン酸62m
g(0.33mmol)及びHOBt40mg(0.3
mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解
し、EDC69mg(0.36mmol)を加えて室温
で5時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エ
チルで溶解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後に、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール)にて精製し、更にエ−テル、ヘキサ
ンで結晶化することにより、無色結晶性固体として表記
化合物133mg(収率79%)を得た。
【0129】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:8.18(d, J=8.2Hz,1H), 7.74-7.15(m,2H), 7.40-7.36
(m,7H), 7.25(dd, J=7.4, 7.7Hz,1H), 7.17-7.13(m,1
H), 6.72(br.d, J=1.1Hz, 1H), 4.59-4.54(m,2H), 4.50
-4.40(m,3H), 3.85-3.81(m,1H),3.10(dd,J=2.1, 2.7Hz,
1H), 2.99-2.86(m,4H), 2.80-2.73(m,1H), 2.16-2.09
(m,1H), 1.33, 1.30(s, 9H, 1:12). 融点156.5−158.5℃ 元素分析:C29H33N4O5Cl・1/2H2O(分子量562.07) として 理論値:C, 61.97; H, 6.10; N, 9.97; Cl, 6.31 分析値:C, 61.76; H, 5.89; N,10.04; Cl, 6.29 Mass:553 (M+H)+ (実施例43)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ
ピリジン−2−カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号3
0) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド115mg(0.3mmo
l)、3−ヒドロキシピリジン−2−カルボン酸46m
g(0.33mmol)及びHOBt40mg(0.3
mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解
し、EDC69mg(0.36mmol)を加えて室温
で5時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エ
チルを加え、残渣を溶解し、5%クエン酸水溶液、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し
た後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー
(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更にエ−テ
ル/ヘキサンで結晶化することにより、無色結晶性固体
として表記化合物84mg(収率56%)を得た。
【0130】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:8.08(d,J=4.1Hz,1H), 7.44-7.37(m,2H), 7.33(d,J=
7.1Hz,1H), 7.29-7.20(m,3H), 7.17-7.12(m,1H), 4.59-
4.55(m,1H), 4.51(d, J=4.5Hz,1H), 4.45-4.38(m,3H),
3.81-3.77(m,1H), 3.08-3.03(m,1H), 2.99-2.86(m,1H),
2.77-2.64(m,2H), 2.19-2.12(m,1H). 1.32(s, 9H), 0.
91-0.88(m,1H). 融点88−94℃ 元素分析:C25H31N4O5Cl (分子量503.00) として 理論値:C, 59.70; H, 6.21; N, 11.14; Cl, 7.25 分析値:C, 60.01; H, 6.49; N, 10.58; Cl, 6.76 Mass:504 (M+1) (実施例44)(2S、3S)−3−(6−ヒドロキシ
キノリン−2−カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号1
09) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド115mg(0.3mmo
l)、6−ヒドロキシキノリン−2−カルボン酸48m
g(0.33mmol)及びHOBt40mg(0.3
mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解
し、EDC69mg(0.36mmol)を加えて室温
で5時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エ
チルで溶解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール)にて精製し、更にエ−テル/ヘキサ
ンで結晶化することにより、無色結晶性固体として表記
化合物101mg(収率67%)を得た。 1 H−NM
R:δ ppm (CD3OD ,270MHz) :7.64(dd,J=7.5, 8.0
Hz,1H), 7.34-7.32(m,2H), 7.26-7.22(m,3H), 7.19-7.1
3(m,1H), 6.72(d,J=8.6Hz,1H), 4.54-4.50(m,1H), 4.48
-4.36(m,1H), 3.82-3.76(m,1H), 3.04(dd,J=3.6, 3.7H
z,1H), 2.88(dd, J=10.5Hz,1H), 2.78-2.71(m,1H), 1.3
1(s, 9H). 融点137.5−139.4℃ 元素分析:C25H31N4O5Cl・H2O( 分子量521.02) として 理論値:C, 57.63; H, 6.38; N, 10.75; Cl, 6.80 分析値:C, 58.05; H, 6.70; N, 10.53; Cl, 6.84 Mass:503 (M+H)+ (実施例45)(2S、3S)−3−(7−メトキシベ
ンゾフラン−2−カルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L
−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号
82) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド191mg(0.5mmo
l)、7−メトキシベンゾフラン−2−カルボン酸96
mg(0.5mmol)及びHOBt54mg(0.4
mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶解
し、EDC115mg(0.6mmol)を加えて室温
で5時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エ
チルで溶解して、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール)にて精製し、更にエ−テル/ヘキサ
ンで結晶化することにより、無色結晶性固体として表記
化合物227mg(収率82%)を得た。
【0131】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:7.39-7.34(m,3H), 7.27-7.24(m,4H), 7.16-7.12(m,1
H), 7.03-6.98(m,1H), 4.63-4.59(m,1H), 4.50(d, J=5.
2Hz,1H), 4.42-4.37(m,3H), 4.01(s, 3H), 3.84-3.78
(m,1H), 3.09-3.04(m,1H), 3.01-2.86(m,1H), 2.77-2.7
0(m,1H), 2.18-2.10(m,1H), 1.32, 1.30(s, 9H, 1:5),
0.92-0.88(m,2H). 融点103−106℃ 元素分析:C29H34N3O6Cl (分子量556.06) として 理論値:C, 62.64; H, 6.16; N, 7.56; Cl, 6.38 分析値:C, 63.03; H, 6.44; N, 7.17; Cl, 6.05 Mass:556 (M+H)+ (実施例46)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ
−2−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン 1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチルアミ
(例示化合物番号110) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン 1、1−ジメチル−2−ヒドロキシエチルアミド3
02mg(0.44mmol)、3−ヒドロキシ−2−
メチル安息香酸115mg(0.76mmol)及びH
OBt82mg(0.61mmol)をジメチルホルム
アミド(10ml)に溶解し、EDC175mg(0.
91mmol)を加えて室温で6時間撹袢した。反応混
合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで溶解して、5%クエ
ン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を薄層クロ
マトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製
し、更にジオキサンより凍結乾燥することにより無色結
晶性固体として表記化合物189mg(収率46.7
%)を得た。
【0132】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz):
7.33-7.22(m,5H), 7.01-7.6.96 (m,1H), 6.79-6.76(m,
1H),6.66(d,J=7.6Hz,1H),5.45(br.s,1H),4.70-4.67(m,2
H),4.66-4.60(m,1H),4.51-4.31(m,3H),4.07-4.02(m,1
H),3.89(d,J=6.4Hz,1H),3.83-3.78(m,1H),3.66-3.52(m,
1H), 3.44-3.40(m,1H), 2.89-2.80(m,2H), 2.79-2.54
(m,2H), 2.03,2.68(s,3H,1:5), 1.27,1.20 (s,6H,9:1
0),0.91-0.80(m,1H). 融点117−119℃ 元素分析:C27H34N3O6Cl・3/2H2O(分子量559.06) として 理論値:C, 58.01; H, 6.67; N, 7.52; Cl, 6.34. 実測値:C, 58.54; H, 6.65; N, 7.09; Cl, 5.93. Mass:532 (M+H)+ (実施例47)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ
−2−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン フェニルアミド(例示化合物番号111) 1)N−t−ブトキシカルボニル−[4(S)−クロ
ロ]−L−プロリン フェニルアミド N−t−ブトキシカルボニル−[4(S)−クロロ]−
L−プロリン 240mg(0.961mmol)、ア
ニリン142mg(1.52mmol)、トリエチルア
ミン222mg(2.19mmol)及びクロロ蟻酸イ
ソブチル178mg(1.31mmol)の塩化エチレ
ン(5ml)溶液を、室温にて19時間撹袢した。水を
加えることにより反応を停止し、塩化エチレンで希釈し
た。5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗浄した後に、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣を薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノ
ール)にて精製し、無色結晶性固体として表記の化合物
351.9mg(定量的)を得た。
【0133】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz):
6.93-7.62(m,6H), 4.48(br,2H), 4.07-4.18(m,1H), 3.
74-3.96(m,2H), 2.68(br,1H), 1.49(s,9H). 2)(2S、3S)−3−(t−ブトキシカルボニル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−
[4(S)−クロロ]−L−プロリン フェニルアミド N−t−ブトキシカルボニル−[4(S)−クロロ]−
L−プロリン フェニルアミド351mgを、塩化水素
の1,4−ジオキサン溶液(4規定,3ml)に溶解
し、3時間放置した。反応終了後、ベンゼンを用いて共
沸することにより、塩化水素及び1、4−ジオキサンを
除去し、白色結晶を得た。この白色結晶、(2S,3
S)−3−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−2−ヒ
ドロキシ−4−フェニルブタン酸262mg(0.88
7mmol)、EDC302mg(1.58mmo
l)、トリエチルアミン198mg(1.96mmo
l)及びHOBt212mg(1.57mmol)のテ
トラヒドロフラン溶液(6ml)を室温で14時間攪拌
した。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この混合
液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、無色
結晶性固体として表記の化合物358.4mg(収率8
1%)を得た。
【0134】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.02-7.60(m,12H), 4.66-5.07(m,2H), 3.81-4.46(m,6
H), 2.44-2.87(m,4H), 1.32 (s,9H). 3)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ−2−メチ
ルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン フ
ェニルアミド (2S、3S)−3−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−[4
(S)−クロロ]−L−プロリン フェニルアミド13
7.9mgを塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4規
定,1.5ml)に溶解し、3時間放置した。反応終了
後、ベンゼンを用いて共沸することにより、塩化水素及
び1,4−ジオキサンを除去し、白色結晶を得た。この
白色結晶、3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸78m
g(0.51mmol)、EDC105mg(0.54
8mmol)、トリエチルアミン119mg(1.18
mmol)及びHOBt65mg(0.48mmol)
のテトラヒドロフラン溶液(2ml)を室温で21時間
攪拌した。飽和食塩水を加え反応を停止した後、この混
合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更
にジオキサンより凍結乾燥することにより、無色結晶性
固体として表記化合物49.5mg(収率20%)を得
た。
【0135】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD, 270MHz):
6.60-7.58 (m,15H), 4.48-4.99(m,5H), 3.94-4.03 (m,1
H), 2.19-3.71(m,9H) . 融点 120℃ Mass:536 (M+H)+ (実施例48)(2S、3S)−3−[(3−ヒドロキ
シ−2−メチル)ベンゾイル]アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L
−プロリン 4−フルオロベンジルアミド(例示化合物
番号112) (2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン 4−フルオロベンジルアミドの塩酸塩283mg
(0.6mmol)、3−ヒドロキシ−2−メチル安息
香酸91mg(0.6mmol)及びHOBt68mg
(0.5mmol)をジメチルホルムアミド(6ml)
に溶解し、EDC126mg(0.66mmol)及び
トリエチルアミン60mg(0.6mmol)を加え
て、室温で4時間撹袢した。反応混合物を減圧下濃縮
し、酢酸エチルで溶解して、5%クエン酸水溶液、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し
た後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー
(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、エーテルよ
り結晶化することにより無色結晶性固体として表記化合
物178mg(収率52%)を得た。
【0136】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz)
:7.34-7.19(m,7H), 7.00-6.91(m,3H), 6.75(d,J=8.1H
z,1H),6.60(d,J=7.6Hz,1H),4.59-4.32(m,6H),4.12-4.07
(m,1H),3.99-3.93(m,1H),3.11(d,d,J=3.7,3.7Hz,1H),2.
79-2.68(m,2H), 2.21-2.16(m,1H), 1.87,1.83(s,s,3H,
1:12). 融点106−108℃ 元素分析:C30H31N3O5ClF・H2O ( 分子量586.07) として 理論値:C, 61.48; H, 5.68; N, 7.17; Cl, 6.05; F,
3.24. 実測値:C, 61.73; H, 5.56; N, 7.15; Cl, 5.95; F,
3.17. Mass:568 (M+H)+ (実施例49)(2S、3S)−3−( 2,6−ジメチ
ルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン t
ert−ブチルアミド(例示化合物番号187) (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリ
ン tert−ブチルアミド111mg(0.291m
mol)、2,6−ジメチル安息香酸73mg(0.4
9mmol)及びHOBt70mg(0.52mmo
l)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解し、EDC
111mg(0.579mmol)を加えて、室温で2
3時間攪拌した。飽和食塩水を加え、反応を停止した
後、この混合液を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール)に
て精製し、更に凍結乾燥することにより、無色結晶性固
体として表記化合物101.5mg(収率68%)を得
た。
【0137】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
6.92-7.32(m,10H), 6.27 (s,1H),6.13(d,1H,J = 8.1H
z), 4.31-4.83(m,4H), 3.60-4.21 (m,4H), 2.61-2.9
1(m,3H), 2.00 (s,6H),1.30 (s,9H) 融点 95−96℃。
【0138】 元素分析:C28H36N3O4Cl・2H2O(分子量541.087)として 理論値:C,62.15;H,7.26;N,7.77;Cl,6.55 実測値:C,62.34;H,6.98;N,7.44;Cl,6.72 Mass:514 (M+H)+ (実施例50)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ
−2−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プ
ロリン シクロプロピルアミド(例示化合物番号15
3) 1)N−ベンジルオキシカルボニル[4(S)−クロ
ロ]−L−プロリン シクロプロピルアミド N−ベンジルオキシカルボニル−[4(S)−クロロ]
−L−プロリン1.36g(4.78mmol)、シク
ロプロピルアミン0.40ml(5.77mmol)及
びHOBt0.79g(5.83mmol)をテトラヒ
ドロフラン50mlに溶解した後、EDC1.07g
(5.58mmol)を加え、室温にて16時間撹袢し
た。反応液を減圧蒸留し、残渣を塩化エチレンで希釈し
た。5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残
渣を薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチ
ル)にて精製し、結晶性固体として表記化合物1.37
gを得た。
【0139】1 H−NMR:δ ppm (CDCl3 ,270MH
z): 7.36(s,5H),6.44(br,1H), 5.30-5.08(m,2H), 4.44-
4.36(m,2H), 3.97-3.64(m,2H), 2.67(br,2H), 1.59(s,1
H),0.73(d,J=6.1Hz,2H),0.43(br,2H). 2)(2S、3S)−3−(t−ブトキシカルボニル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−
[4(S)−クロロ]−L−プロリン シクロプロピル
アミド N−ベンジルオキシカルボニル−[4(S)−クロロ]
−L−プロリン シクロプロピルアミド500mg
(1.55mmol)を、メタノール(10ml)に溶
解し、10%パラジウム炭素153mgを加え、反応系
を水素ガス置換し20時間撹袢した。ろ過することによ
り、触媒を除去した後、溶媒を減圧留去し、白色結晶を
得た。この白色結晶、(2S,3S)−3−(t−ブト
キシカルボニル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニ
ルブタン酸534mg(1.81mmol)、DEPC
0.30ml(1.98mmol)及びトリエチルアミ
ン0.30ml(2.15mmol)のジメチルホルム
溶液(15ml)を室温で6時間攪拌した。飽和食塩水
を加え反応を停止した後、この混合液を塩化メチレンで
希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン/メタノール)にて精製し、無色結晶性固体として表
記化合物616mgを得た。
【0140】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.35-7.13(m,5H), 6.65(br.s,1H),4.85(1H,d,J=8.7Hz,1
H), 4.66-3.57(m,7H), 2.80-2.57(m,5H), 1.35(s,9H),
0.80-0.69(m,2H), 0.55-0.48(m,2H) . 3)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ−2−メチ
ルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン シ
クロプロピルアミド (2S、3S)−3−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−[4
(S)−クロロ]−L−プロリン シクロプロピルアミ
ド242mgを塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4
規定,5ml)に溶解し、30分間撹袢した。ベンゼン
を用いて共沸することにより、塩化水素及び1、4−ジ
オキサンを除去し、白色結晶を得た。この白色結晶、3
−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸115mg(0.6
0mmol)、EDC105mg(0.65mmol)
及びHOBt82mg(0.61mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液(10ml)を室温で15時間攪拌し
た。飽和食塩水を加え、反応を停止した後、この混合液
を塩化メチレンで希釈した。有機層を飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、更にジ
オキサンより凍結乾燥することにより、無色結晶性固体
として表記化合物39mg(収率15%)を得た。
【0141】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3, 270MHz):
7.37-7.19 (m,6H),7.06- 6.81(m,2H),4.80-4.69(m,2H),
4.58-4.13(m,4H),3.97-3.92 (m,1H), 3.52-3.31(m,4
H),3.04-2.96(m,1H),2.76-2.07(m,4H),1.44-1.31(m,2
H),0.74-0.51(m,2H),0.48-0.32(m,2H). 融点 129.1−140.5℃ 元素分析:C26H30N3O5Cl・H2O( 分子量535.93) として 理論値:C,58.27;H,5.64;N,7.84;Cl,6.62 実測値:C,58.34;H,5.78;N,7.64;Cl,6.84 Mass:500 (M+H)+ (実施例51)(2S、3S)−3−[(3−ヒドロキ
シ−2−メチル)ベンゾイル]アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブタノイル−[4(S)−クロロ]−L
−プロリン シクロブチルアミド(例示化合物番号16
2) 1)N−t−ブトキシカルボニル[4(S)−クロロ]
−L−プロリン シクロブチルアミド N−t−ブトキシカルボニル−[4(S)−クロロ]−
L−プロリン1g(4.00mmol)を塩化メチレン
50mlに溶解した後、氷冷下トリメチルアミン1.1
2ml(8mmol)を加え、次いで0乃至5℃に保ち
ながら、イソブチルクロロフォルメート0.62ml
(4.8mmol)を加え、1時間撹袢した後、シクロ
ブチルアミン250mg(3.51mmol)を加え、
1晩撹袢した。反応液を氷中へあけ、塩化メチレンで希
釈した。5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣をヘキサンで結晶化して、結晶性固体として表記
の化合物0.45gを得た。
【0142】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz):
6.66-6.40(br,1H),4.56-4.40(m,2H), 4.37-4.28(m,1
H), 3.89(d, J=5.1Hz 1H), 3.72-3.69(br,1H), 2.62(b
r,2H),2.43-2.29(m,2H), 1.96-1.81(m,2H), 1.77-1.67
(m,2H), 1.47(s,9H). 融点 152−156℃。
【0143】 元素分析:C14H23N2O3Cl (分子量302.791)として 理論値:C,55.53;H,7.66;N,9.25;Cl,11.71. 実測値:C,55.40;H,7.55;N,9.22;Cl,11.86. Mass:303 (M+H)+ 2)(2S、3S)−3−( t−ブトキシカルボニ
ル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル
−[4(S)−クロロ]−L−プロリン シクロブチル
アミド N−t−ブトキシカルボニル−[4(S)−クロロ]−
L−プロリン シクロブチルアミド400mg(1.3
2mmol)を、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液
5mlに溶解し、1時間放置した。ベンゼンを用いて共
沸することにより、塩化水素及び1、4−ジオキサンを
除去し、白色結晶を得た。この白色結晶、(2S,3
S)−3−(t−ブトキシカルボニル)アミノ−2−ヒ
ドロキシ−4−フェニルブタン酸0.49g(1.67
mmol)、トリエチルアミン0.19ml(1.39
mmol)、HOBt0.27mg(2mmol)及び
EDC0.48g(2.50mmol)のテトラヒドロ
フラン溶液10mlを室温で20時間攪拌した。酢酸エ
チルで希釈し、5%クエン酸水溶液、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン/メタノール)にて精製し、無色結晶性
固体として表記化合物473mgを得た。
【0144】1 H−NMR:δ ppm(CDCl3 ,270MHz):
7.35-7.13(m,5H),6.73-6.70(br,1H), 5.15-4.90(d,d,
1:3,1H), 4.60-4.54(m, 1H), 4.49-4.03(m,5H), 3.85-
3.77(m,1H), 3.71(d,J=7.1Hz,1H),2.82-2.73(m, 2H),2.
67-2.62(m,2H),2.33-2.18(m,2H) 1.87-1.78(m,2H),1.66
-1.59(m,2H), 1.42,1.35(s,s,1:2,9H). 融点 78−84℃。
【0145】元素分析:C24H34N3O5Cl・1/3H2O ( 分子量
485.991)として 理論値:C,59.31;H,7.19;N,8.65;Cl,7.29. 実測値:C,59.46;H,6.95;N,8.69;Cl,7.26. Mass:480 (M+H)+ 3)(2S、3S)−3−(3−ヒドロキシ−2−メチ
ルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブタノイル−[4(S)−クロロ]−L−プロリン シ
クロブチルアミド (2S、3S)−3−(t−ブトキシカルボニル)アミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−[4
(S)−クロロ]−L−プロリン シクロブチルアミド
100mg(0.21mmol)を、4規定塩酸/1,
4−ジオキサン溶液2mlに溶解し、1時間放置した。
ベンゼンを用いて共沸することにより、塩化水素及び
1,4−ジオキサンを除去し、白色結晶を得た。この白
色結晶、3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸38mg
(0.25mmol)、トリエチルアミン32m l
(0.23mmol)、HOBt34mg(0.25m
mol)及びEDC60mg(0.32mmol)のテ
トラヒドロフラン溶液4mlを室温で15時間攪拌し
た。酢酸エチルで希釈し、5%クエン酸水溶液、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した
後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィー(塩
化メチレン/メタノール)にて精製し、ヘキサンで、無
色結晶性固体として表記化合物47mg(収率45.5
%)を得た。
【0146】1 H−NMR:δ ppm(CD3OD ,270MHz):
7.36-7.18(m,5H),6.98-6.92(m,1H), 6.78-6.73(m,1H),
6.61-6.56(m,1H),4.61-4.41(m, 5H), 4.35-4.23(m,1
H), 3.96-3.88(m,1H), 3.31(d,d,J=1.9Hz,1H),2.87-2.7
2(m, 2H),2.32-2.21(m,2H),2.18-2.01(m,1H) 1.99-1.88
(m,1H),1.84(s,3H)1.76-1.66(m,2H),0.92-0.87(br,1H). 融点 129−134℃。
【0147】 元素分析:C27H32N3O5Cl ( 分子量514.0)として 理論値:C,63.09;H,6.28;N,8.18;Cl,6.90. 実測値:C,63.04;H,6.65;N,7.97;Cl,6.72. Mass:514 (M+H)+ (参考例1)2−エチル−3−ヒドロキシ安息香酸2−
エチル−3−ベンジルオキシベンズアルデヒド 3−ヒドロキシベンズアルデヒドと臭化ベンジルとを炭
酸カリウム存在下、ジメチルホルムアミド中室温にて反
応し(参考文献、J.Am.Chem.Soc.,116,8402(1994))、ベ
ンジルエーテルとした。N,N,N’−トリメチルエチ
レンジアミン1.216g(11.9mmol)のトル
エン溶液(12ml)にn-ブチルリチウム(2.5Mヘ
キサン溶液)4.53ml(11.3mmol)を0℃
にて加えた。すぐに室温まで昇温し、そのまま40分間
撹拌した。再び0℃まで冷却し、3−ベンジルオキシベ
ンズアルデヒド2.290g(10.79mmol)の
トルエン溶液(14ml)をゆっくり滴下した。すぐに
室温にして、そのまま1時間撹拌した。次にフェニルリ
チウム(1.8Mシクロヘキサン−エーテル溶液)1
8.0ml(32.4mmol)を0℃にて加えた。す
ぐに室温にして3時間撹拌した後、テトラヒドロフラン
(8ml)を加えた。この反応液を−78℃まで冷却
し、ヨウ化エチル5.2ml(65mmol)をゆっく
り滴下した。室温まで昇温させたのちに、そのまま7日
間撹拌した。飽和食塩水を加え反応を停止した後、生成
物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグフィ
ー(ヘキサン/塩化メチレン/エーテル=8:1:1)
にて精製し、無色結晶性固体として表記の化合物1.3
71g(収率53%)を得た。
【0148】1 H−NMR ppm(CDCl3,270MHz):10.33
(s,1H), 7.80-7.23(m,7H), 7.15-7.09(m,1), 5.13(s,2
H), 3.17(q,2H,J=7.5Hz), 1.23(t,3H,J=7.5Hz).2−エチル−3−ベンジルオキシ安息香酸メチル 2−エチル−3−ベンジルオキシベンズアルデヒド1.
370g(5.70mmol)のアセトン溶液(14m
l)に、2−メチル−2−ブテン1.529g(21.
7mmol)のアセトン溶液(4ml)を室温にて加え
た。反応溶液を0℃に冷却した後、リン酸二水素ナトリ
ウム1.540g(17.0mmol)、および亜塩素
酸ナトリウム2.052g(17.1mmol)水溶液
(15ml)を加えた。すぐに室温にして、そのまま2
0時間撹拌した。反応液をpHを約1にした後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層をチオ硫酸ナトリウム水溶液、
および飽和食塩水で順次洗浄した後に、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をそ
のまま次の反応に用いた。2−エチル−3−ベンジルオキシ安息香酸メチル 2−エチル−3−ベンジルオキシ安息香酸メチル1.7
3gをベンゼン(12ml)及びメタノール(3ml)
混液に溶解し、室温にて10%トリメチルシリルジアゾ
メタン/ヘキサン溶液(14ml)をゆっくり滴下し
た。1時間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=9:1)にて精製し、無色結晶性固体とし
て表記化合物1.435g(収率79%)を得た。
【0149】1 H−NMR ppm(CDCl3,270MHz):7.50
(d,1H,J=1.8Hz), 7.37-7.19(m,5H), 7.04-6.97(m,2H),
5.09(d,1H,J=10.1Hz), 5.06(d,1H,J=10.1Hz), 3.86(s,3
H),2.11-1.81(m,2H),1.00(t,3H,J=7.3Hz).2−エチル−3−ヒドロキシ安息香酸メチル 5%パラジウム炭素粉末217mgのメタノール縣濁液
(12ml)に、2−エチル−3−ベンジルオキシ安息
香酸メチル1.430g(5.29mmol)のメタノ
ール溶液(10ml)を加え、水素雰囲気下、5日間撹
拌した。反応容器内を窒素で置換した後に、塩化メチレ
ンで希釈した。パラジウム触媒を除去した後、溶媒を減
圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/塩化メチレン/エーテル=7:
2:1)にて精製し、無色結晶性固体として表記化合物
540.9mg(収率57%)を得た。なお、未反応の
原料を202.2mg(14%)回収した。
【0150】2−エチル−3−ヒドロキシ安息香酸 2−エチル−3−ヒドロキシ安息香酸メチル159.7
mg(0.886mmol)をテトラヒドロフラン(1
ml)、メタノール(1ml)及び水(1ml)混液に
溶解し、水酸化リチウム一水和物72.4mg(4.1
1mmol)を加え、室温にて4日間撹拌した。反応液
を酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で順次洗浄した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7:
3)にて精製し、無色結晶性固体として表記化合物3
5.1mg(収率24%)を得た。なお、未反応の原料
を95.4mg(60%)回収した。
【0151】1 H−NMR ppm(CDCl3,270MHz):8.61(b
r,1H), 7.35(dd,1H,J1=8.1,J2=1.3Hz), 7.09(dd,1H,J1=
J2=8.1Hz), 7.04(dd,1H,J1=8.1,J2=1.3Hz),3.00(q,2H,
J=7.5Hz), 1.17(t,3H,J=7.5Hz). IR(KBr):3333, 3131, 2969, 2932, 1648, 160
4, 1528, 1455, 1392,1366, 1314, 1268, 1207, 1112,
1089, 1020, 876, 819, 753, 701, 602 cm-1 融点:158−162℃ (参考例2)3−ヒドロキシ−2−プロピル安息香酸
−ベンジルオキシ−2−プロピルアルデヒド 3−ヒドロキシベンズアルデヒドと臭化ベンジルとを炭
酸カリウム存在下、DMF中室温にて反応させ(参考文
献,J.Am.Chem.Soc.,116,840
2,1994)とし、ベンジルエーテルとした。N,
N,N’−トリメチルエチレンジアミン1.436g
(14.32mmol)のトルエン5.46mlを0℃
にて加えた。すぐに室温まで昇温し、そのまま40分間
撹袢した。再び0℃まで冷却した後、3−ベンジルオキ
シベンズアルデヒド2.761g(13.01mmo
l)のトルエン溶液(25ml)をゆっくり滴下した。
すぐに室温にして、そのまま40分間撹袢した。次にフ
ェニルリチウム(1.0Mシクロヘキサン−エーテル溶
液)40mlを0℃にて加え、すぐに室温まで昇温し
た。そのまま3時間撹袢した後にテトラヒドロフラン
(10ml)を加えた。この反応液を−78℃まで冷却
し、ヨウ化プロピル8.9ml(91.3mmol)を
加え、すぐに室温まで昇温し、21時間撹袢した。飽和
食塩水を加えて、反応を停止した後、生成物を酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残
渣をシルカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
塩化メチレン/エチルエーテル=8/1/1)にて精製
し、無色結晶性物質として表記の化合物2.239g
(収率68%)を得た。
【0152】Mass:254 (M+)3−ベンジルオキシ−2−プロピル安息香酸 3−ベンジルオキシ−2−プロピルアルデヒド2.23
7g(8.80mmol)のアセトン溶液(30ml)
に、2−メチル−2−ブテン2.6g(37mmol)
を室温にて加えた。反応液を0℃まで冷却した後に、リ
ン酸二水素ナトリウム3.490g(29.1mmo
l)及び亜塩素酸ナトリウム2.450g(27.1m
mol)水溶液(20ml)を加えた。すぐに室温まで
昇温して、16時間撹袢した。反応液のpHを約1にし
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和チオ硫酸ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した、溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣をそのまま次の反応に用いた。
【0153】3−ベンジルオキシ−2−プロピル安息香
酸メチル 3−ベンジルオキシ−2−プロピル安息香酸2.78g
(1.03mmol)のベンゼンーメタノール溶液(2
5ml)に、室温にて10%トリメチルシリルジアゾメ
タンのメタノール溶液(25ml)を加えた。15分間
撹袢した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシルカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=9/1)にて精製し、無色結晶性物質として表記化合
物2.438g(収率83%)を得た。
【0154】Mass:284 (M+)3−ヒドロキシ−2−プロピル安息香酸メチル 5%パラジウムー炭素粉末217mg のメタノール懸
濁液(2ml)に、3−ベンジルオキシ−2−プロピル
安息香酸メチル577.8mg(2.03mmol)の
メタノール溶液(5ml)を加え、水素雰囲気下、17
時間撹袢した。反応容器内を窒素で置換した後、塩化メ
チレンで希釈し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
シルカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=8/2)にて精製し、無色結晶性物質として表
記化合物195.5g(収率50%)を得た。
【0155】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
7.39(d,1H,J=7.9Hz),7.11(dd,1H,J=7.9Hz), 6.93(d,1
H,J=7.9Hz),3.89 (s,3H), 2.92-2.86(m,2H), 1.69-1.54
(m,2H), 1.28(t,3H,J=7.4Hz) IR(KBr) 3413, 1698 cm-1 元素分析:C11H14O3( 分子量194.23) として 理論値:C,68.02;H,7.27 実測値:C,67.85;H,7.533−ヒドロキシ−2−プロピル安息香酸 3−ヒドロキシ−2−プロピル安息香酸メチル115.
8mg(0.596mmol)をメタノール(1ml)
及び水(1ml)の混液に溶解し、水酸化リチウム一水
和物125.3mg(2.99mmol)を加え、10
0℃にて4時間撹袢した。反応液のpHを約1にした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で順次
洗浄した後に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した、溶媒を
減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)にて精製し、無色結晶性物質
として表記化合物91.4mg(収率85%)を得た。
【0156】1 H−NMR:δppm (CDCl3, 270MHz):
7.40(d,1H,J=7.9Hz),7.12(dd,1H,J=7.9Hz),6.99 3(d,1
H,J=7.9Hz),3.77 (s,3H), 2.92-2.86(m,2H), 1.69-1.54
(m,2H), 1.30(t,3H,J=7.4Hz) IR(KBr) 3386, 1699 cm-1 元素分析:C11H12O3( 分子量180.20) として 理論値:C,66.65;H,6.71 実測値:C,66.41;H,6.81 融点 144−145℃ (製剤例1)(ハ−ドカプセル剤) 標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルの各々に、100 mgの
粉末状の実施例1の化合物、150 mgのラクト−ス、50 m
g のセルロ−ス及び6 mgのステアリン酸マグネシウムを
充填することにより、単位カプセルを製造し、洗浄後、
乾燥する。
【0157】(製剤例2)(ソフトカプセル剤) 消化性油状物、例えば、大豆油、綿実油又はオリ−ブ油
中に入れた、実施例1の化合物の混合物を調製し、正置
換ポンプでゼラチン中に注入して、100 mgの活性成分を
含有するソフトカプセルを得、洗浄後、乾燥する。
【0158】(製剤例3)(錠剤) 常法に従って、100 mgの実施例1の化合物、0.2 mgのコ
ロイド性二酸化珪素、5 mgのステアリン酸マグネシウ
ム、275 mgの微結晶性セルロ−ス、11 mg のデンプン及
び98.8 mg のラクト−スを用いて製造する。
【0159】尚、所望により、剤皮を塗布する。
【0160】(製剤例4)(注射剤) 1.5 重量% の実施例1の化合物を、10容量% のプロピレ
ングリコ−ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量
にした後、滅菌して製造する。
【0161】(製剤例5)(懸濁剤) 5 ml中に、100 mgの微粉化した実施例1の化合物、100
mgのナトリウムカルボキシメチルセルロ−ス、5 mgの安
息香酸ナトリウム、1.0 g のソルビト−ル溶液(日本薬
局方) 及び0.025 mlのバニリンを含有するように製造す
る。
【0162】(試験例1)HIVプロテアーゼ阻害活性の測定 大腸菌に発現させたHIVプロテアーゼと合成した基質
を用い、本発明のペプチド誘導体のHIVプロテアーゼ
阻害活性を、IC50値を指標として次のようにして求め
た。
【0163】a)発現ベクターの作成 HTLV IIIBプロウイルスの主要部分を含むBH
10クローン(Flossie Wong-Staal' 等、Nature、313
巻、277 −284 頁、1985年に記載)より、同ウイルスg
ag領域中のClaI部位及びpol領域中のEcoR
I部位にはさまれる領域を切り出し、得られたフラグメ
ントをpBR 322の同部位中に挿入し、クローンし
た。
【0164】次いで、この挿入部位の5' 側上流に存在
するBamHI及びClaI部位の間に、翻訳開始コド
ン(ATG)を含む合成フラグメント GATCCTACCAAGTGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGAT GATGGTTCACTACCCACGCTCTCGCAGTCATAATTCGCCCCCTCTTAATCTAGC の塩基配列よりなるフラグメントを挿入し、更に同Ba
mHI部位にT7プロモーター領域[(Bgl II〜BamHI
フラグメント)Barbara A. Moffatt等、J. Mol.Biol.
、189 巻、113 −130 頁、1986年に記載]を挿入し
た。
【0165】得られたプラスミド中のBgl II部位
(pol領域最上流域)を切断後、クレノウ(klenow)
フラグメントにて修復合成を行ない、次いで、T4 D
NAリガーゼにて、再結合し、HIV gag領域及び
pol領域の一部分を含む発現ベクターpT7HIV.
GP(−)を構築した。
【0166】b)大腸菌での発現 T7ポリメラーゼ遺伝子を含む大腸菌BL−21[(D
E−3)Barbara A. Moffatt等、J. Mol. Biol. 、189
巻、113 −130 頁、1986年に記載]に、pT7HIV.
GP(−)を導入し、得られたトランスフォーマント
を、200μg/mlのアンピシリンを含むM9CA−
10%LB培地中で、600nmでの吸光度が2に達す
るまで、37℃にて培養した。
【0167】0.4mMのイソプロピルチオ−β−D−
ガラクトシドを加え、更に、3時間培養を継続した。
【0168】得られた菌体を集め、これをペレットとし
て−80℃にて保存した。
【0169】尚、本発現ベクターより合成されるポリプ
ロテインは、菌体中において、自己消化により分解さ
れ、HIVプロテアーゼが生成する。
【0170】c)精製 2リットルの培養液より得られた菌体を60mlのバッ
ファーA[50mMトリス塩酸(pH7.5)、1mM
ジチオスレイトール、0.7%リゾチーム、10μg/
mlアプロチニン、5mMエチレンジアミン四酢酸、1
0μg/mlベンズアミド、1mM弗化フェニルメチル
スルホン酸、10%グリセリン]に懸濁し、0℃にて1
0分間放置した後、Triton X−100(0.1
%)を加え、更に0℃で10分間放置した。
【0171】凍結融解を4回行ない、DNase I
(0.1mg)、10mM塩化マグネシウムを加え、懸
濁液中のDNAを分解した。
【0172】本懸濁液を遠心分離して得た上清を、DE
AE Sephadex A25カラム(5cm内径×
20cm)に付し、分画を行った。尚、同カラムは、バ
ッファーB[50mM−HEPES(pH7.8)、1
mMジチオスレイトール、10μg/mlアプロチニ
ン、5mMエチレンジアミン四酢酸、10μg/mlベ
ンズアミド、1mM弗化フェニルメチルスルホン酸、1
0%グリセリン]にて平衡化して用いた。
【0173】活性の認められた素通り画分を集め、硫安
沈殿(60%)を行ない、得られた沈殿を、2mlのバ
ッファーC[50mMトリス塩酸(pH7.5)、1m
Mジチオスレイトール、1mMエチレンジアミン四酢
酸、200mM塩化ナトリウム]に溶解し、TSK.S
2000SWゲルろ過カラム(7.5mm内径×60c
m、東ソー社製)に付し、バッファーCを用い、0.5
ml/分の流速にて分画した。
【0174】得られた活性画分を、分画分子量1万ダル
トンの限外濾過膜を用いて、2倍に濃縮し、酵素液とし
て−80℃にて保存した。
【0175】d)活性測定 HIVプロテアーゼ阻害活性の測定は、E.D.Mat
ayoshiらの方法(Science 247,95
4(1990))に基づいて行った。
【0176】すなわち、20μMの合成基質4−(4−
ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸(DABCY
L)−Ser−Gln−Asn−Tyr−Pro−Il
e−Val−Gln−5−[(2−アミノエチル)アミ
ノ]ナフタレン−1−スルホン酸(EDANS)(BA
CHEM社製)及びジメチルスルホキシドに溶解した各
濃度の被検化合物を含む50mM酢酸ナトリウム(pH
5.5)−1M食塩水の反応液を調製した。これに部分
精製した組換えHIVプロテアーゼを添加し、室温にて
反応を開始し、蛍光分光光度計にて反応生成物の測定を
行った。各濃度の被検化合物の存在下における単位時間
当たりの反応生成量を算出し、50%阻害濃度(I
50)を決定した。
【0177】本発明の化合物は、優れたHIVプロテア
ーゼ阻害活性を示した。
【0178】(試験例2)HIV感染CEM細胞からのウイルス放出の抑制 (方法)HIV(HTLVIIIB)持続感染細胞Mo
lt4細胞(Molt4/HTLVIIIB)をRPM
I1640培地(10%非動化牛胎児血清を含む)を用
いて2回洗浄後、同培地に1×105 cells/ml
の濃度になるように植え込み、37℃、5%炭酸ガス下
にこれを培養した。72時間後にこの培養上清を遠心分
離によって得、ウイルスストックとした。CEM細胞を
RPMI1640培地(10%非動化牛胎児血清を含
む)で2×105 cells/mlに調整し、適当な濃
度に希釈したウイルスストックを添加した。さらに種々
の濃度の化合物を添加して、37℃、5%炭酸ガス下に
これを培養した。7日後にこの培養上清を採取し、これ
に含まれるHIV抗原量をEIA法(HIV抗原、EI
AII、アボット)により測定し、化合物の添加により
その放出が90%抑制される濃度をIC90とした。
【0179】本発明の化合物は、HIV感染CEM細胞
からのウイルス放出を顕著に抑制した。
【0180】(試験例3)本発明の化合物は、それらが
生体内で上記阻害作用を発揮すると期待される薬力学的
性質を示す。例えば、本発明の化合物10mg/kgを
ラットへ静脈内投与した場合、投与1時間後の血中レベ
ルは細胞試験におけるED90値とほぼ同じであるかまた
はそれよりも高い。前記化合物30mg/kgの十二指
腸内投与または経口投与の場合も同様に、投与30分後
にラットの血液中に検出される濃度は細胞試験における
ED90値より高い。
【0181】血中レベルを測定するために、投与液を次
のように調製する。静脈内投与の場合、被験化合物10
mgをジメチルアセタミド(DMA)0.3mlに溶解
し、さらに、PEG400(0.4ml)及び水(0.
3ml)を加えた溶液を調製する。十二指腸内投与及び
経口投与の場合、被験化合物30mgをDMA0.6m
lに溶解し、さらにPEG400(0.8ml)及び水
(0.6ml)を加えた溶液を調製する。これらの溶液
をラットに投与した後、経時的に採血し、血液を遠心分
離(300rpm、10分)して血漿を得る。この血漿
20μlを次のようなカラムスイッチング法によるHP
LCにて分析し、血漿中濃度を決定する。カラムスイッ
チングHPLC条件は、カラム1が、長さ300mm直
径4.6mmのTSK Gel G−2000SW(東
ソー社製)上でアセトニトリル/0.05%リン酸
(1:9V/V%)を溶離液として用いる。カラム2
は、長さ150mm直径6mmのYMC A−312
ODS(YMC製)上でカラム1と同じ溶離液を用い
る。但し、被験化合物によりアセトニトリルの含有量を
調製し、その割合を40−70%にする。
【0182】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れた、かつ、特異
的にHIVプロテアーゼ阻害活性を示し、また、優れた
HIV感染細胞からのウイルス放出の抑制作用を示す。
さらに本発明の化合物は、優れた経口吸収性を示し、生
物体内において、高い血中濃度を示す。それゆえ、本発
明の化合物は、HIV感染予防若しくは感染治療剤とし
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 403/12 207 C07D 403/12 207 405/12 207 405/12 207 409/12 207 409/12 207 //(C07D 401/12 207:16 213:04) (C07D 401/12 207:16 215:02) (C07D 403/12 207:16 209:04) (C07D 405/12 207:16 307:34) (C07D 409/12 207:16 333:02) (72)発明者 西垣 隆 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小沢 雄次 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 駒井 知明 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 八木 隆一 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 中川 明彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は下記α群から選択される置換基を有して
    いてもよいアリール基又はヘテロアリール基を示し、R
    2 は炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数3乃至8個
    のシクロアルキル基、炭素数1乃至6個のヒドロキシア
    ルキル基又は下記β群から選択される置換基を有してい
    てもよいアラルキル基を示す。]で表される化合物。 [α群]炭素数1乃至4個のアルキル基、水酸基、炭素
    数1乃至4個のアルコキシ基、炭素数1乃至4個のアル
    キルチオ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ホ
    ルミル基、ニトロ基、アミノ基。 [β群]炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至
    4個のアルコキシ基、ハロゲン原子。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 [式中、R1 は下記α群から選択される置換基を有して
    いてもよいアリール基又はヘテロアリール基を示し、R
    2 はtert−ブチル基を示す。]で表される化合物。 [α群]炭素数1乃至4個のアルキル基、水酸基、炭素
    数1乃至4個のアルコキシ基、ハロゲン原子、トリフル
    オロメチル基、ホルミル基、ニトロ基、アミノ基。
  3. 【請求項3】R1 がメチル、エチル又はプロピル基で置
    換されたヒドロキシフェニル基である請求項1に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】R1 が2−メチルフェニル、3−ヒドロキ
    シフェニル、3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル、3
    −ヒドロキシ−2−エチルフェニル、3−ヒドロキシ−
    2−プロピルフェニル、3−メトキシ−2−メチルフェ
    ニル、3−フルオロ−2−メチルフェニル又はキノリン
    −4−イル基である請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1 が3−ヒドロキシ−2−メチルフェニ
    ル、3−ヒドロキシ−2−エチルフェニル又は3−ヒド
    ロキシ−2−プロピルフェニル基である請求項1に記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】R2 がn−ブチル、tert−ブチル、t
    ert−ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル又は
    ベンジル基である請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】下記から選択される化合物;3−( 2−メ
    チルベンゾイル) アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニ
    ルブタノイル−4−クロロ−L−プロリン tert−
    ブチルアミド、 3−( 3−ヒドロキシベンゾイル) アミノ−2−ヒドロ
    キシ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ−L−プロ
    リン tert−ブチルアミド、 3−( 4−ヒドロキシベンゾイル) アミノ−2−ヒドロ
    キシ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ−L−プロ
    リン tert−ブチルアミド、 3−( 3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル) アミノ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロ
    ロ−L−プロリン tert−ブチルアミド、 3−( 3−メトキシ−2−メチルベンゾイル) アミノ−
    2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ
    −L−プロリン tert−ブチルアミド、 3−( 3−フルオロ−2−メチルベンゾイル) アミノ−
    2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロロ
    −L−プロリン tert−ブチルアミド、 3−( 2−エチル−3−ヒドロキシベンゾイル) アミノ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロ
    ロ−L−プロリン tert−ブチルアミド、 3−( 3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル) アミノ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロ
    ロ−L−プロリン ベンジルアミド、 3−( 3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル) アミノ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロ
    ロ−L−プロリン ブチルアミド、 3−( 3−ヒドロキシ−2−プロピルベンゾイル) アミ
    ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−ク
    ロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド、 3−( 3−ヒドロキシ−2−クロロベンゾイル) アミノ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロ
    ロ−L−プロリン tert−ブチルアミド、 3−( 3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)アミノ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタノイル−4−クロ
    ロ−L−プロリン 4−フルオロベンジルアミド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997027856A1 (fr) * 1996-01-31 1997-08-07 Sankyo Company, Limited Medicaments pour prevenir ou soigner le sida
JP2019509291A (ja) * 2016-03-10 2019-04-04 シンジェンタ パーティシペーションズ アーゲー 殺微生物性キノリン(チオ)カルボキサミド誘導体

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