JPH11286478A - Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物 - Google Patents

Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物

Info

Publication number
JPH11286478A
JPH11286478A JP8903298A JP8903298A JPH11286478A JP H11286478 A JPH11286478 A JP H11286478A JP 8903298 A JP8903298 A JP 8903298A JP 8903298 A JP8903298 A JP 8903298A JP H11286478 A JPH11286478 A JP H11286478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
hydroxy
substituent
phenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8903298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Yabe
裕一郎 矢部
Ichiro Hayakawa
市郎 早川
Tamayo Nitta
珠代 新田
Eiji Takagi
英司 高城
Yuji Ozawa
雄次 小沢
Akihiko Nakagawa
明彦 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP8903298A priority Critical patent/JPH11286478A/ja
Publication of JPH11286478A publication Critical patent/JPH11286478A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は優れたHIVプロテアーゼ阻害作用を
有し、HIV感染予防若しくは感染治療剤として有用な
ジペプチド化合物を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、R1 は置換可アリール基;R2は置換フェニル
基、置換可ナフチル基、置換可ヘテロアリール基、置換
可アラルキル基、置換可アリールチオ基または置換可ア
リールオキシ基;R3はアルキル基、シクロアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、置換可アリール基または置
換可アラルキル基]で表される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたヒト後天性
免疫不全症症候群発症ウイルス(HIV)由来のプロテ
アーゼ(以下、HIVプロテアーゼと称する。)阻害活
性を有し、AHPBA(3−アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタン酸)誘導体構造を含有するジペプチ
ド化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】優れたヒト後天性免疫不全症症候群(A
IDS)は、レンチウイルスの一つであるHIVと称さ
れるレトロウイルスにより引き起こされる病気である。
WHOによれば、現在、世界中で約1000万人がこの
病気にかかっており、今後、さらにその患者数は増加の
一途をたどるとされている。また、この病気は致死的で
あり、治癒に至る治療法はまだ確立されていない。現在
のところ、ジドプシンのようなHIV逆転写酵素阻害剤
とサキナビル、インディナビル、リトナビル、ネルフィ
ナビルのようなHIVプロテアーゼ阻害剤の組み合わせ
による治療法が試みられある程度の有効性が確認されて
いるが、ウイルスを生体内から完全に除去するには至っ
ていない。
【0003】レトロウイルス複製の一般的な特徴は、ウ
イルスの産生するプロテアーゼがウイルスの前駆体たん
白をプロセシングすることによって、ウイルスの構成及
び機能に必要な成熟たん白を生成することにある。従っ
て、このプロセシングを阻害すれば、感染性のウイルス
産生を防止することができると考えられる。例えば、Pr
oc. Natl. Acad. Sci. 85, 4686 (1988) に記載されたK
ohl, N.E.らの論文は、HIVがコードするプロテアー
ゼが遺伝的に不活性になると成熟した感染性ウイルス粒
子は産生されないことを明らかにしている。すなわち、
HIVプロテアーゼを阻害すれば、HIV感染の予防も
しくは治療およびAIDSの治療に有効となると考えら
れる。
【0004】このような考えに基づき、HIVプロテア
ーゼ阻害物質が探索され、すでに多くの該阻害物質が合
成または自然界から見出されており、in vitroで抗HI
V活性を示すものも報告されている(S. Thaisrivongs,
Ann. Reprts in Med. Chem., 1994年, 133-144頁; A.
Wlodawer, Pharmacotherapy 1994年, 14巻(6 Pt2), 9S-
20S頁; G. Moyle and B. Gazzard, Drugs, 1996年, 51
巻, 701-712頁など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に、従来
見出されているHIVプロテアーゼ阻害剤は生体内に経
口または非経口投与しても、体内の感染細胞におけるH
IVの複製を抑制するのに十分な血中濃度を長く維持す
ることはできず、臨床上多量に投与しなければならな
い。
【0006】本発明のジペプチド化合物は、HIVプロ
テアーゼにより切断されないジペプチド等価体を含み、
HIVプロテアーゼに対して特異的で、かつ、優れた阻
害活性を有し、細胞実験において低濃度でも有効であ
る。さらに、本発明のジペプチド化合物は、低分子であ
り、生体内で抗HIV活性が十分期待できる血中濃度を
経口または非経口投与により達成することができる。
【0007】なお、特開平8−217776号及び特開
平8−311024号公開公報において、下記一般式
(I)において、R2がフェニル基である化合物がHI
Vプロテアーゼ阻害活性を有することが記載されてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)本発明のジペプチ
ド化合物は、一般式
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1 は、置換基を有していてもよ
い炭素数6乃至10個のアリール基(該置換基は、炭素
数1乃至4個のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個
のアルコキシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、
ハロゲン原子、ハロゲンで置換された炭素数1乃至4個
のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルカノイル基、ニ
トロ基、又は炭素数1乃至4個のアルキルで置換されて
いてもよいアミノ基を示す)を示し、R2は、置換基を
有するフェニル基(該置換基は、炭素数1乃至3個のア
ルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、
炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、アミノ基、ハロゲンで置換された炭素数1乃至
3個のアルキル基、又はフェニル基を示す);置換基を
有していてもよいナフチル基(該置換基は、炭素数1乃
至3個のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアル
コキシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、アミノ基、又はハロゲンで置換され
た炭素数1乃至3個のアルキル基を示す);置換基を有
していてもよい、窒素、酸素及び硫黄原子からなる群よ
り選択されるヘテロ原子を1乃至3個含有する5乃至6
員ヘテロアリール単環基またはこれらのヘテロアリール
単環とベンゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合環基
(該置換基は、炭素数1乃至3個のアルキル基、水酸
基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、炭素数1乃至4
個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
基、ハロゲンで置換された炭素数1乃至3個のアルキル
基、又はフェニル基を示す);置換基を有していてもよ
い炭素数7乃至14個のアラルキル基(該置換基は、炭
素数1乃至3個のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4
個のアルコキシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、又はハロゲン
で置換された炭素数1乃至3個のアルキル基、又はフェ
ニル基を示す);置換基を有していてもよい炭素数6乃
至10個のアリールチオ基(該置換基は、炭素数1乃至
3個のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコ
キシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン
原子、ニトロ基、アミノ基、又はハロゲンで置換された
炭素数1乃至3個のアルキル基、又はフェニル基を示
す);または置換基を有していてもよい炭素数6乃至1
0個のアリールオキシ基(該置換基は、炭素数1乃至3
個のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキ
シ基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、アミノ基、又はハロゲンで置換された炭
素数1乃至3個のアルキル基、又はフェニル基を示す)
を示し、R3 は炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数
3乃至8個のシクロアルキル基、炭素1乃至6個のヒド
ロキシアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6
乃至10個のアリール基(該置換基は、炭素数1乃至4
個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基及び
ハロゲン原子を示す)又は置換基を有していてもよい炭
素数7乃至14個のアラルキル基(該置換基は、炭素数
1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキ
シ基及びハロゲン原子を示す)を示す。]で表される化
合物である。
【0011】上記一般式(I)において:R1 の「置換
基を有していてもよい炭素数6乃至10個のアリール
基」の「炭素数6乃至10個のアリール基」部分として
は、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基が
あげられ、好適には、フェニル基である。
【0012】上記R1の「アリール基」は1乃至3個の
置換基を有していてもよく、好適には2又は3個の置換
基を有する。
【0013】置換基の「炭素数1乃至4個のアルキル
基」としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル基があげられ、好適には、メチル、エチルまたはプロ
ピル基である。
【0014】置換基の「炭素数1乃至4個のアルコキシ
基」としては、例えばメトキシ、エトキシ、プロピルオ
キシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチル
オキシ、s−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ基があげ
られ、好適には、メトキシ基である。
【0015】置換基の「炭素数1乃至4個のアルキルチ
オ基」としては、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロ
ピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチル
チオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ基があげられ、
好適には、メチルチオ基である。
【0016】置換基の「ハロゲン原子」としては、例え
ば弗素、塩素、臭素及びヨウ素原子があげられ、好適に
は、弗素または塩素原子である。
【0017】置換基の「ハロゲンで置換された炭素数1
乃至4個のアルキル基」は、「ハロゲン原子」で置換さ
れた「炭素数1乃至4個のアルキル基」であり、例えば
フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチ
ル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチ
ル、ブロモメチル、ジブロモメチル、フルオロエチル、
ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、テトラフルオ
ロエチル、クロロエチル、ジクロロエチル、トリクロロ
エチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、トリ
フルオロプロピル、テトラフルオロプロピル、ヘキサフ
ルオロプロピル、クロロプロピル、ジクロロプロピル、
トリクロロプロピル、ブロモプロピル、フルオロブチ
ル、ジフルオロブチル、トリフルオロブチル、テトラフ
ルオロブチル、ヘキサフルオロブチル、クロロブチル、
ジクロロブチル、トリクロロブチル、ブロモブチル基等
があげられ、好適には弗素で置換された炭素数1乃至3
個のアルキル基であり、更に好適にはトリフルオロメチ
ル基である。
【0018】置換基の「炭素数1乃至4個のアルカノイ
ル基」としては、例えばホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル基を挙げることができ、好適にはホルミ
ル基である。
【0019】置換基の「炭素数1乃至4個のアルキルで
置換されていてもよいアミノ基」は、前述の「炭素数1
乃至4個のアルキル基」で1乃至2個置換されていても
よいアミノ基であり、例えば、アミノ、メチルアミノ、
エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチ
ルアミノ基を挙げることができ、好適にはアミノ、メチ
ルアミノまたはジメチルアミノ基である。
【0020】R1 の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリール基」の置換基として、好適には
メチル、エチル、プロピル、水酸基、弗素、アミノ、メ
チルアミノまたはジメチルアミノ基であり、更に好適に
は、メチル、エチル、プロピルまたは水酸基である。
【0021】R1 の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリール基」全体としては、例えば、2
−メチルフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−ヒド
ロキシ−2−メチルフェニル、2−エチル−3−ヒドロ
キシフェニル、3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニ
ル、3−メトキシ−2−メチルフェニル、3−フルオロ
−2−メチルフェニル、3−ヒドロキシ−2,4−ジメ
チルフェニル、3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェ
ニル、3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルフェニル、3
−アミノ−2−メチルフェニル、2−メチル−3−メチ
ルアミノフェニル、3−ジメチルアミノ−2−メチルフ
ェニル、5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルフ
ェニル、1−ナフチルまたは2−ナフチル基をあげるこ
とができ、好適には、「置換基を有していてもよいフェ
ニル基(該置換基はメチル、エチル、プロピル、水酸
基、弗素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミノ
基を示す)」であり、更に好適には「メチル、エチルま
たはプロピルで置換されたヒドロキシフェニル基」であ
り、特に好適には、3−ヒドロキシ−2−メチルフェニ
ル、2−エチル−3−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロ
キシ−2−プロピルフェニルまたは3−ヒドロキシ−
2,5−ジメチルフェニル基である。
【0022】R2 の「置換基を有するフェニル基」の置
換基のうち、「炭素数1乃至3個のアルキル基」として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピルまたはイソプ
ロピルがあげられ、好適にはメチルである。
【0023】置換基の「炭素数1乃至4個のアルコキシ
基」、「炭素数1乃至4個のアルキルチオ基」及び「ハ
ロゲン原子」は、前述のR1の置換基におけるのと同意
義である。
【0024】置換基の「ハロゲンで置換された炭素数1
乃至3個のアルキル基」は、「ハロゲン原子」で置換さ
れた「炭素数1乃至3個のアルキル基」であり、例えば
フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチ
ル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチ
ル、ブロモメチル、ジブロモメチル、フルオロエチル、
ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、テトラフルオ
ロエチル、クロロエチル、ジクロロエチル、トリクロロ
エチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロピル、トリ
フルオロプロピル、テトラフルオロプロピル、ヘキサフ
ルオロプロピル、クロロプロピル、ジクロロプロピル、
トリクロロプロピル、ブロモプロピル基等があげられ、
好適には弗素で置換された炭素数1乃至3個のアルキル
基であり、更に好適にはトリフルオロメチル基である。
【0025】R2 の「置換基を有するフェニル基」の置
換基として、好適なものは、メチル、メトキシ、弗素、
トリフルオロメチルまたはフェニルである。
【0026】R2 の「置換基を有するフェニル基」の置
換基の数は1または2個が好ましい。
【0027】R2 の「置換基を有するフェニル基」とし
ては、例えばメチルフェニル、ジメチルフェニル、トリ
メチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、
メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、トリメトキシ
フェニル、エトキシフェニル、プロポキシフェニル、ブ
トキシフェニル、メチルチオフェニル、エチルチオフェ
ニル、ヒドロキシフェニル、ジヒドロキシフェニル、ニ
トロフェニル、ジニトロフェニル、トリニトロフェニ
ル、アミノフェニル、ジアミノフェニル、フルオロフェ
ニル、ジフルオロフェニル、トリフルオロフェニル、テ
トラフルオロフェニル、ペンタフルオロフェニル、クロ
ロフェニル、ジクロロフェニル、トリクロロフェニル、
ブロモフェニル、ジブロモフェニル、トリフルオロメチ
ルフェニル、ジ(トリフルオロメチル)フェニル、トリ
(トリフルオロメチル)フェニルまたはビフェニル基を
あげることができ、好適には「置換基を有するフェニル
基(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオロ
メチルまたはフェニルである)」であり、更に好適には
3−メチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、4−
メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオ
ロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3−トリフ
ルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニ
ルまたは4−ビフェニル基である。
【0028】R2 の「置換基を有していてもよいナフチ
ル基」の「ナフチル」部分としては、1−ナフチルまた
は2−ナフチル基をあげることができ、好適には2−ナ
フチル基である。
【0029】R2 の「置換基を有していてもよいナフチ
ル基」の置換基は、前述の「置換基を有するフェニル
基」の置換基におけるのと同意義である。
【0030】R2 の「置換基を有していてもよいナフチ
ル基」の置換基として好適なものは、メチル、メトキ
シ、弗素またはトリフルオロメチルである。
【0031】R2 の「置換基を有していてもよいナフチ
ル基」としては、例えばメチルナフチル、ジメチルナフ
チル、トリメチルナフチル、エチルナフチル、プロピル
ナフチル、メトキシナフチル、ジメトキシナフチル、ト
リメトキシナフチル、エトキシナフチル、プロポキシナ
フチル、ブトキシナフチル、メチルチオナフチル、エチ
ルチオナフチル、ヒドロキシナフチル、ジヒドロキシナ
フチル、ニトロナフチル、ジニトロナフチル、トリニト
ロナフチル、アミノナフチル、ジアミノナフチル、フル
オロナフチル、ジフルオロナフチル、トリフルオロナフ
チル、テトラフルオロナフチル、ペンタフルオロナフチ
ル、クロロナフチル、ジクロロナフチル、トリクロロナ
フチル、ブロモナフチル、ジブロモナフチル、トリフル
オロメチルナフチル、ジ(トリフルオロメチル)ナフチ
ルまたはトリ(トリフルオロメチル)ナフチル基をあげ
ることができるが、好適には無置換のナフチル基であ
り、更に好適には2−ナフチル基である。
【0032】R2 の「窒素、酸素及び硫黄原子からなる
群より選択されるヘテロ原子を1乃至3個含有する5乃
至6員ヘテロアリール単環基またはこれらのヘテロアリ
ール単環とベンゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合
環基」の「ヘテロアリール単環」部分としては、例えば
チエニル、フリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキ
サゾリル、ピリジル、イミダゾリル、ピロリル、ピラジ
ニル、ピリミジニル、ピリダジニル基があげられ、好適
にはチエニル、フリルまたはピリジル基である。
【0033】R2 の「窒素、酸素及び硫黄原子からなる
群より選択されるヘテロ原子を1乃至3個含有する5乃
至6員ヘテロアリール単環基またはこれらのヘテロアリ
ール単環とベンゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合
環基」の「ヘテロアリール縮合環基」部分としては、例
えばベンゾチエニル、ベンゾフリル、キノリル、イソキ
ノリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、イン
ドリル、ナフチリジニル、キノキサリニル、インザゾリ
ル、キナゾリニル基があげられ、好適には、ベンゾチエ
ニル、キノリル、イソキノリル、インドリル、ベンゾフ
リル、ナフチリジルまたはキノキサリニル基である。
【0034】R2 の「置換基を有していてもよい、窒
素、酸素及び硫黄原子からなる群より選択されるヘテロ
原子を1乃至3個含有する5乃至6員ヘテロアリール単
環基またはこれらのヘテロアリール単環とベンゼン環と
が縮合したヘテロアリール縮合環基」の置換基は、前述
の「置換基を有するフェニル基」の置換基と同意義であ
る。
【0035】R2 の「置換基を有していてもよい、窒
素、酸素及び硫黄原子からなる群より選択されるヘテロ
原子を1乃至3個含有する5乃至6員ヘテロアリール単
環基またはこれらのヘテロアリール単環とベンゼン環と
が縮合したヘテロアリール縮合環基」は、好適には「窒
素、酸素及び硫黄原子からなる群より選択されるヘテロ
原子を1乃至3個含有する5乃至6員ヘテロアリール単
環とベンゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合環基」
であり、さらに好適にはベンゾチエニル、キノリル、イ
ソキノリル、インドリル、ベンゾフリル、ナフチリジル
またはキノキサリニル基であり、特に好適にはベンゾチ
エニル、インドリルまたはベンゾフリル基であり、最も
好適にはベンゾチエニル基である。
【0036】R2の「炭素数7乃至14個のアラルキル
基」は、炭素数6乃至10個のアリール基で置換された
炭素数1乃至4個のアルキル基を意味し、例えばベンジ
ル、フェネチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、
ナフチルメチル、ナフチルエチルまたはナフチルプロピ
ル基をあげることができ、好適にはベンジル基である。
【0037】R2の「置換基を有していてもよい炭素数
7乃至14個のアラルキル基」の置換基は、前述の「置
換基を有するフェニル基」の置換基と同意義である。
【0038】R2の「置換基を有していてもよい炭素数
7乃至14個のアラルキル基」としては、好適には無置
換の「炭素数7乃至14個のアラルキル基」であり、更
に好適にはベンジル基である。
【0039】R2の「炭素数6乃至10個のアリールオ
キシ基」としては、例えばフェニルオキシ、1−ナフチ
ルオキシまたは2−ナフチルオキシ基をあげることがで
き、好適にはフェニルオキシ基である。
【0040】R2の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリールオキシ基」の置換基は、前述の
「置換基を有するフェニル基」の置換基と同意義であ
る。
【0041】R2の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリールオキシ基」としては、好適には
無置換の「炭素数6乃至10個のアリールオキシ基」で
あり、更に好適にはフェニルオキシ基である。
【0042】R2の「炭素数6乃至10個のアリールチ
オ基」としては、例えばフェニルチオ、1−ナフチルチ
オまたは2−ナフチルチオ基をあげることができ、好適
にはフェニルチオ基である。
【0043】R2の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリールチオ基」の置換基は、前述の
「置換基を有するフェニル基」の置換基と同意義であ
る。
【0044】R2の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリールチオ基」としては、好適には無
置換の「炭素数6乃至10個のアリールチオ基」であ
り、更に好適にはフェニルチオ基である。
【0045】R2全体としては、好適には「置換基を有
するフェニル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、
トリフルオロメチルまたはフェニルである);ナフチル
基;窒素、酸素及び硫黄原子からなる群より選択される
ヘテロ原子を1乃至3個含有する5乃至6員ヘテロアリ
ール単環とベンゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合
環基;ベンジル基;フェニルチオ基;またはフェニルオ
キシ基」であり、さらに好適には「置換基を有するフェ
ニル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフル
オロメチルまたはフェニルである);ナフチル基;ベン
ゾチエニル基、インドリル基若しくはベンゾフリル基;
ベンジル基;フェニルチオ基;またはフェニルオキシ
基」であり、より更に好適には「置換基を有するフェニ
ル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオ
ロメチルまたはフェニルである)または2−ナフチル
基」であり、特に好適には「3−メチルフェニル、3,
4−ジメチルフェニル、4−メトキシフェニル、3−フ
ルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3,5−ジフ
ルオロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4
−トリフルオロメチルフェニル、4−ビフェニルまたは
2−ナフチル基」である。
【0046】R3 の「炭素数1乃至6個のアルキル基」
としては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert
−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル(tert−ペ
ンチル)、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチ
ルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、
1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2
−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−
ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジ
メチルブチルまたは2−エチルブチル基があげられ、好
適にはn−ブチル、tert−ブチルまたはtert−
ペンチル基である。
【0047】R3 の「炭素数3乃至8個のシクロアルキ
ル基」としては、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル
またはシクロオクチル基があげられ、好適には、シクロ
プロピルまたはシクロブチル基である。
【0048】R3 の「炭素数1乃至6個のヒドロキシア
ルキル基」とは、前述の「炭素数1乃至6個のアルキル
基」が水酸基で置換されたものをいい、好適には、ヒド
ロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ
エチル、3−ヒドロキシプロピル基である。
【0049】R3 の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリール基」の「炭素数6乃至10個の
アリール基」部分としては、例えばフェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル基があげられ、好適には、フェニル
基である。
【0050】R3 の「置換基を有していてもよい炭素数
7乃至14個のアラルキル基」の「炭素数7乃至14個
のアラルキル基」部分としては、例えばベンジル、フェ
ネチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、ナフチル
メチル、ナフチルエチル、ナフチルプロピルまたはナフ
チルブチル基があげられ、好適にはベンジル基である。
【0051】置換基の「炭素数1乃至4個のアルキル
基」としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル基が
あげられ、好適には、メチル、エチルまたはプロピル基
である。
【0052】置換基の「炭素数1乃至4個のアルコキシ
基」としては、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、
イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキ
シ、s−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ基があげら
れ、好適には、メトキシ基である。
【0053】置換基の「ハロゲン原子」としては、弗
素、塩素、臭素及びヨウ素があげられ、好適には弗素ま
たは塩素原子である。
【0054】R3 の「置換基を有していてもよい炭素数
6乃至10個のアリール基」全体としては、好適には、
無置換フェニル基である。
【0055】R3 の「置換基を有していてもよい炭素数
7乃至14個のアラルキル基」全体として、好適には、
ベンジル、4−メトキシベンジル、4−フルオロベンジ
ルまたは3−メチルベンジル基であり、さらに好適には
ベンジル基である。
【0056】R3 全体として、好適なものは、n−ブチ
ル、tert−ブチル、tert−ペンチル、シクロプ
ロピル、シクロブチル又はベンジル基であり、最も好適
にはtert−ブチル基である。
【0057】上記(1)の本発明の化合物のうち、好適
なものとしては、以下の(2)乃至(10)の化合物を
あげることができる。
【0058】(2)R1が、置換基を有していてもよい
フェニル基(該置換基はメチル、エチル、プロピル、水
酸基、弗素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミ
ノ基を示す)である化合物。
【0059】(3)R1が、メチル、エチルまたはプロ
ピルで置換されたヒドロキシフェニル基である化合物。
【0060】(4)R1が、3−ヒドロキシ−2−メチ
ルフェニル、2−エチル−3−ヒドロキシフェニル、3
−ヒドロキシ−2−プロピルフェニルまたは3−ヒドロ
キシ−2,5−ジメチルフェニル基である化合物。
【0061】(5)R2が、置換基を有するフェニル基
(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオロメ
チルまたはフェニルである);ナフチル基;窒素、酸素
及び硫黄原子からなる群より選択されるヘテロ原子を1
乃至3個含有する5乃至6員ヘテロアリール単環とベン
ゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合環基;ベンジル
基;フェニルチオ基;またはフェニルオキシ基である化
合物。
【0062】(6)R2が、置換基を有するフェニル基
(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオロメ
チルまたはフェニルである);ナフチル基;ベンゾチエ
ニル基、インドリル基若しくはベンゾフリル基;ベンジ
ル基;フェニルチオ基;またはフェニルオキシ基である
化合物。
【0063】(7)R2が、置換基を有するフェニル基
(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオロメ
チルまたはフェニルである)または2−ナフチル基であ
る化合物。
【0064】(8)R2が、3−メチルフェニル、3,
4−ジメチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−フ
ルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロ
フェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3−トリフル
オロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニ
ル、4−ビフェニルまたは2−ナフチル基である化合
物。(9)R3 が、n−ブチル、tert−ブチル、t
ert−ペンチル、シクロプロピル、シクロブチルまた
はベンジル基である化合物。
【0065】(10)R3 が、tert−ブチル基であ
る化合物。
【0066】上記の好適な化合物におけるR1、R2及び
3を組み合わせて得られる化合物は更に好適であり、
例えば以下の(11)乃至(13)の化合物を挙げるこ
とができる。
【0067】(11)R1が、置換基を有していてもよ
いフェニル基(該置換基はメチル、エチル、プロピル、
水酸基、弗素、アミノ、メチルアミノまたはジメチルア
ミノ基を示す)であり、R2が、置換基を有するフェニ
ル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオ
ロメチルまたはフェニルである);ナフチル基;ベンゾ
チエニル基、インドリル基若しくはベンゾフリル基;ベ
ンジル基;フェニルチオ基;またはフェニルオキシ基で
あり、R3 が、n−ブチル、tert−ブチル、ter
t−ペンチル、シクロプロピル、シクロブチルまたはベ
ンジル基である化合物。
【0068】(12)R1が、メチル、エチルまたはプ
ロピルで置換されたヒドロキシフェニル基であり、R2
が、置換基を有するフェニル基(該置換基はメチル、メ
トキシ、弗素、トリフルオロメチルまたはフェニルであ
る)または2−ナフチル基であり、R3 が、tert−
ブチル基である化合物。
【0069】(13)R1が、3−ヒドロキシ−2−メ
チルフェニル、2−エチル−3−ヒドロキシフェニル、
3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニルまたは3−ヒド
ロキシ−2,5−ジメチルフェニル基であり、R2が、
3−メチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、4−
メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオ
ロフェニル、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオ
ロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−ト
リフルオロメチルフェニル、4−ビフェニルまたは2−
ナフチル基であり、R3 が、tert−ブチル基である
化合物。
【0070】本発明の化合物(I)は、分子内に不斉炭
素を有し、各々がR配置またはS配置である立体異性体
が存在するが、その各々、或いはそれらの混合物のいず
れも本発明に含まれる。
【0071】本発明の化合物(I)は、大気中に放置し
ておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、
水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に包含
される。
【0072】本発明の代表化合物を下記表1に例示する
が、本発明の化合物はこれらに限定されるものではな
い。なお、表中で用いる略記号は以下の意味を示す。
【0073】diF ジフルオロ、triF トリフル
オロ、pentF ペンタフルオロ、Ph フェニル、
Bu ブチル、Me メチル、diMe ジメチル、B
Thベンゾチエニル、Np ナフチル、Bp ビフェニ
ル、MeNH メチルアミノ、Me2N ジメチルアミ
ノ、Bn ベンジル、OMe メトキシ、PhSフェニ
ルチオ、PhO フェノキシ、PE フェネチル、St
スチリル、BFu ベンゾフリル、Ind インドリ
ル、Thz チアゾリル、Pyr ピリジル。
【0074】
【表1】
【0075】
【化3】
【0076】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― No. R1 R2 R3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 3-OH-2-MePh 2-FPh t-Bu 2 3-OH-2-MePh 3-FPh t-Bu 3 3-OH-2-MePh 4-FPh t-Bu 4 3-OH-2-MePh 2,3-diFPh t-Bu 5 3-OH-2-MePh 2,4-diFPh t-Bu 6 3-OH-2-MePh 3,4-diFPh t-Bu 7 3-OH-2-MePh 3,5-diFPh t-Bu 8 3-OH-2-MePh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 9 3-OH-2-MePh 2-MePh t-Bu 10 3-OH-2-MePh 3-MePh t-Bu 11 3-OH-2-MePh 4-MePh t-Bu 12 3-OH-2-MePh 3,4-diMePh t-Bu 13 3-OH-2-MePh 2-CF3Ph t-Bu 14 3-OH-2-MePh 3-CF3Ph t-Bu 15 3-OH-2-MePh 4-CF3Ph t-Bu 16 3-OH-2-MePh 4-OMePh t-Bu 17 3-OH-2-MePh 4-OHPh t-Bu 18 3-OH-2-MePh 4-NO2Ph t-Bu 19 3-OH-2-MePh 4-NH2Ph t-Bu 20 3-OH-2-MePh 1-Np t-Bu 21 3-OH-2-MePh 2-Np t-Bu 22 3-OH-2-MePh 4-Bp t-Bu 23 3-OH-2-MePh 5-BTh t-Bu 24 2,4-diMe-3-OHPh 3-OHPh t-Bu 25 2,4-diMe-3-OHPh 2-FPh t-Bu 26 2,4-diMe-3-OHPh 3-FPh t-Bu 27 2,4-diMe-3-OHPh 4-FPh t-Bu 28 2,4-diMe-3-OHPh 2,3-diFPh t-Bu 29 2,4-diMe-3-OHPh 2,4-diFPh t-Bu 30 2,4-diMe-3-OHPh 3,4-diFPh t-Bu 31 2,4-diMe-3-OHPh 3,5-diFPh t-Bu 32 2,4-diMe-3-OHPh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 33 2,4-diMe-3-OHPh 2-MePh t-Bu 34 2,4-diMe-3-OHPh 3-MePh t-Bu 35 2,4-diMe-3-OHPh 4-MePh t-Bu 36 2,4-diMe-3-OHPh 3,4-diMePh t-Bu 37 2,4-diMe-3-OHPh 2-CF3Ph t-Bu 38 2,4-diMe-3-OHPh 3-CF3Ph t-Bu 39 2,4-diMe-3-OHPh 4-CF3Ph t-Bu 40 2,4-diMe-3-OHPh 4-OMePh t-Bu 41 2,4-diMe-3-OHPh 1-Np t-Bu 42 2,4-diMe-3-OHPh 2-Np t-Bu 43 2,4-diMe-3-OHPh 4-Bp t-Bu 44 2,5-diMe-3-OHPh 4-OHPh t-Bu 45 2,5-diMe-3-OHPh 2-FPh t-Bu 46 2,5-diMe-3-OHPh 3-FPh t-Bu 47 2,5-diMe-3-OHPh 4-FPh t-Bu 48 2,5-diMe-3-OHPh 2,3-diFPh t-Bu 49 2,5-diMe-3-OHPh 2,4-diFPh t-Bu 50 2,5-diMe-3-OHPh 3,4-diFPh t-Bu 51 2,5-diMe-3-OHPh 3,5-diFPh t-Bu 52 2,5-diMe-3-OHPh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 53 2,5-diMe-3-OHPh 2-MePh t-Bu 54 2,5-diMe-3-OHPh 3-MePh t-Bu 55 2,5-diMe-3-OHPh 4-MePh t-Bu 56 2,5-diMe-3-OHPh 3,4-diMePh t-Bu 57 2,5-diMe-3-OHPh 2-CF3Ph t-Bu 58 2,5-diMe-3-OHPh 3-CF3Ph t-Bu 59 2,5-diMe-3-OHPh 4-CF3Ph t-Bu 60 2,5-diMe-3-OHPh 4-OMePh t-Bu 61 2,5-diMe-3-OHPh 4-OHPh t-Bu 62 2,5-diMe-3-OHPh 1-Np t-Bu 63 2,5-diMe-3-OHPh 2-Np t-Bu 64 2,5-diMe-3-OHPh 4-Bp t-Bu 65 2,5-diMe-3-OHPh 5-BTh t-Bu 66 2,5-diMe-3-OHPh 4-NH2Ph t-Bu 67 2,6-diMe-3-OHPh 3-OHPh t-Bu 68 2,6-diMe-3-OHPh 2-FPh t-Bu 69 2,6-diMe-3-OHPh 3-FPh t-Bu 70 2,6-diMe-3-OHPh 4-FPh t-Bu 71 2,6-diMe-3-OHPh 2,3-diFPh t-Bu 72 2,6-diMe-3-OHPh 2,4-diFPh t-Bu 73 2,6-diMe-3-OHPh 3,4-diFPh t-Bu 74 2,6-diMe-3-OHPh 3,5-diFPh t-Bu 75 2,6-diMe-3-OHPh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 76 2,6-diMe-3-OHPh 2-MePh t-Bu 77 2,6-diMe-3-OHPh 3-MePh t-Bu 78 2,6-diMe-3-OHPh 4-MePh t-Bu 79 2,6-diMe-3-OHPh 3,4-diMePh t-Bu 80 2,6-diMe-3-OHPh 2-CF3Ph t-Bu 81 2,6-diMe-3-OHPh 3-CF3Ph t-Bu 82 2,6-diMe-3-OHPh 4-CF3Ph t-Bu 83 2,6-diMe-3-OHPh 4-OMePh t-Bu 84 2,6-diMe-3-OHPh 1-Np t-Bu 85 2,6-diMe-3-OHPh 2-Np t-Bu 86 2,6-diMe-3-OHPh 4-Bp t-Bu 87 2-Et-3-OHPh 2-FPh t-Bu 88 2-Et-3-OHPh 3-FPh t-Bu 89 2-Et-3-OHPh 4-FPh t-Bu 90 2-Et-3-OHPh 2,3-diFPh t-Bu 91 2-Et-3-OHPh 2,4-diFPh t-Bu 92 2-Et-3-OHPh 3,4-diFPh t-Bu 93 2-Et-3-OHPh 3,5-diFPh t-Bu 94 2-Et-3-OHPh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 95 2-Et-3-OHPh 2-MePh t-Bu 96 2-Et-3-OHPh 3-MePh t-Bu 97 2-Et-3-OHPh 4-MePh t-Bu 98 2-Et-3-OHPh 3,4-diMePh t-Bu 99 2-Et-3-OHPh 2-CF3Ph t-Bu 100 2-Et-3-OHPh 3-CF3Ph t-Bu 101 2-Et-3-OHPh 4-CF3Ph t-Bu 103 2-Et-3-OHPh 4-OMePh t-Bu 104 2-Et-3-OHPh 4-OHPh t-Bu 105 2-Et-3-OHPh 4-NO2Ph t-Bu 106 2-Et-3-OHPh 4-NH2Ph t-Bu 107 2-Et-3-OHPh 1-Np t-Bu 108 2-Et-3-OHPh 2-Np t-Bu 109 3-OH-2-PrPh 2-FPh t-Bu 110 3-OH-2-PrPh 3-FPh t-Bu 111 3-OH-2-PrPh 4-FPh t-Bu 112 3-OH-2-PrPh 2,3-diFPh t-Bu 113 3-OH-2-PrPh 2,4-diFPh t-Bu 114 3-OH-2-PrPh 3,4-diFPh t-Bu 115 3-OH-2-PrPh 3,5-diFPh t-Bu 116 3-OH-2-PrPh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 117 3-OH-2-PrPh 2-MePh t-Bu 118 3-OH-2-PrPh 3-MePh t-Bu 119 3-OH-2-PrPh 4-MePh t-Bu 120 3-OH-2-PrPh 3,4-diMePh t-Bu 121 3-OH-2-PrPh 2-CF3Ph t-Bu 122 3-OH-2-PrPh 3-CF3Ph t-Bu 123 3-OH-2-PrPh 4-CF3Ph t-Bu 124 3-OH-2-PrPh 4-OMePh t-Bu 125 3-OH-2-PrPh 4-OHPh t-Bu 126 3-OH-2-PrPh 4-NO2Ph t-Bu 127 3-OH-2-PrPh 4-NH2Ph t-Bu 128 3-OH-2-PrPh 1-Np t-Bu 129 3-OH-2-PrPh 2-Np t-Bu 130 3-OH-2-PrPh 4-Bp t-Bu 131 3-OH-2-MePh Bn t-Bu 132 3-OH-2-MePh PhS t-Bu 133 3-OH-2-MePh PhO t-Bu 134 3-OH-2-MePh 2-FPh n-Bu 135 3-OH-2-MePh 3-FPh n-Bu 136 3-OH-2-MePh 4-FPh n-Bu 137 3-OH-2-MePh 2,3-diFPh n-Bu 138 3-OH-2-MePh 2,4-diFPh n-Bu 139 3-OH-2-MePh 3,4-diFPh n-Bu 140 3-OH-2-MePh 3,5-diFPh n-Bu 141 3-OH-2-MePh 2,3,4,5,6-pentFPh n-Bu 142 3-OH-2-MePh 2-MePh n-Bu 143 3-OH-2-MePh 3-MePh n-Bu 144 3-OH-2-MePh 4-MePh n-Bu 145 3-OH-2-MePh 3,4-diMePh n-Bu 146 3-OH-2-MePh 2-CF3Ph n-Bu 147 3-OH-2-MePh 3-CF3Ph n-Bu 148 3-OH-2-MePh 4-CF3Ph n-Bu 149 3-OH-2-MePh 4-OMePh n-Bu 150 3-OH-2-MePh 4-OHPh n-Bu 151 3-OH-2-MePh 4-NO2Ph n-Bu 152 3-OH-2-MePh 4-NH2Ph n-Bu 153 3-OH-2-MePh 1-Np n-Bu 154 3-OH-2-MePh 2-Np n-Bu 155 3-OH-2-MePh 4-Bp n-Bu 156 3-OH-2-MePh 5-BTh n-Bu 157 3-OH-2-MePh Bn n-Bu 158 3-OH-2-MePh PhS n-Bu 159 3-OH-2-MePh PhO n-Bu 160 3-OH-2-MePh 2-FPh 4-FBn 161 3-OH-2-MePh 3-FPh 4-FBn 162 3-OH-2-MePh 4-FPh 4-FBn 163 3-OH-2-MePh 2,3-diFPh 4-FBn 164 3-OH-2-MePh 2,4-diFPh 4-FBn 165 3-OH-2-MePh 3,4-diFPh 4-FBn 166 3-OH-2-MePh 3,5-diFPh 4-FBn 167 3-OH-2-MePh 2-MePh 4-FBn 168 3-OH-2-MePh 3-MePh 4-FBn 169 3-OH-2-MePh 4-MePh 4-FBn 170 3-OH-2-MePh 3,4-diMePh 4-FBn 171 3-OH-2-MePh 2-CF3Ph 4-FBn 172 3-OH-2-MePh 3-CF3Ph 4-FBn 173 3-OH-2-MePh 4-CF3Ph 4-FBn 174 3-OH-2-MePh 4-OMePh 4-FBn 175 3-OH-2-MePh 1-Np 4-FBn 176 3-OH-2-MePh 2-Np 4-FBn 177 3-OH-2-MePh 4-Bp 4-FBn 178 3-NH2-2-MePh 2-FPh t-Bu 179 3-NH2-2-MePh 3-FPh t-Bu 180 3-NH2-2-MePh 4-FPh t-Bu 181 3-NH2-2-MePh 2,3-diFPh t-Bu 182 3-NH2-2-MePh 2,4-diFPh t-Bu 183 3-NH2-2-MePh 3,4-diFPh t-Bu 184 3-NH2-2-MePh 3,5-diFPh t-Bu 185 3-NH2-2-MePh 2-MePh t-Bu 186 3-NH2-2-MePh 3-MePh t-Bu 187 3-NH2-2-MePh 4-MePh t-Bu 188 3-NH2-2-MePh 3,4-diMePh t-Bu 189 3-NH2-2-MePh 2-CF3Ph t-Bu 190 3-NH2-2-MePh 3-CF3Ph t-Bu 191 3-NH2-2-MePh 4-CF3Ph t-Bu 192 3-NH2-2-MePh 4-OMePh t-Bu 193 3-NH2-2-MePh 4-OHPh t-Bu 194 3-NH2-2-MePh 4-NO2Ph t-Bu 195 3-NH2-2-MePh 4-NH2Ph t-Bu 196 3-NH2-2-MePh 1-Np t-Bu 197 3-NH2-2-MePh 2-Np t-Bu 198 3-NH2-2-MePh 4-Bp t-Bu 199 3-NH2-2-MePh 5-BTh t-Bu 200 2-Me-3-MeNHPh 2-FPh t-Bu 201 2-Me-3-MeNHPh 3-FPh t-Bu 202 2-Me-3-MeNHPh 4-FPh t-Bu 203 2-Me-3-MeNHPh 2,3-diFPh t-Bu 204 2-Me-3-MeNHPh 2,4-diFPh t-Bu 205 2-Me-3-MeNHPh 3,4-diFPh t-Bu 206 2-Me-3-MeNHPh 3,5-diFPh t-Bu 207 2-Me-3-MeNHPh 2-MePh t-Bu 208 2-Me-3-MeNHPh 3-MePh t-Bu 209 2-Me-3-MeNHPh 4-MePh t-Bu 210 2-Me-3-MeNHPh 3,4-diMePh t-Bu 211 2-Me-3-MeNHPh 2-CF3Ph t-Bu 212 2-Me-3-MeNHPh 3-CF3Ph t-Bu 213 2-Me-3-MeNHPh 4-CF3Ph t-Bu 214 2-Me-3-MeNHPh 4-OMePh t-Bu 215 2-Me-3-MeNHPh 1-Np t-Bu 216 2-Me-3-MeNHPh 2-Np t-Bu 217 2-Me-3-MeNHPh 4-Bp t-Bu 218 3-Me2N-2-MePh 2-FPh t-Bu 219 3-Me2N-2-MePh 3-FPh t-Bu 220 3-Me2N-2-MePh 4-FPh t-Bu 221 3-Me2N-2-MePh 2,3-diFPh t-Bu 222 3-Me2N-2-MePh 2,4-diFPh t-Bu 223 3-Me2N-2-MePh 3,4-diFPh t-Bu 224 3-Me2N-2-MePh 3,5-diFPh t-Bu 225 3-Me2N-2-MePh 2-MePh t-Bu 226 3-Me2N-2-MePh 3-MePh t-Bu 227 3-Me2N-2-MePh 4-MePh t-Bu 228 3-Me2N-2-MePh 3,4-diMePh t-Bu 229 3-Me2N-2-MePh 2-CF3Ph t-Bu 230 3-Me2N-2-MePh 3-CF3Ph t-Bu 231 3-Me2N-2-MePh 4-CF3Ph t-Bu 232 3-Me2N-2-MePh 4-OMePh t-Bu 233 3-Me2N-2-MePh 1-Np t-Bu 234 3-Me2N-2-MePh 2-Np t-Bu 235 3-OH-2-MePh St t-Bu 236 3-OH-2-MePh PE t-Bu 237 2-Me-3-MeNHPh 3-OHPh t-Bu 238 3-Me2N-2-MePh 3-OHPh t-Bu 239 5-F-3-OH-2-MePh 3-OHPh t-Bu 240 5-F-3-OH-2-MePh 2-FPh t-Bu 241 5-F-3-OH-2-MePh 3-FPh t-Bu 242 5-F-3-OH-2-MePh 4-FPh t-Bu 243 5-F-3-OH-2-MePh 2,3-diFPh t-Bu 244 5-F-3-OH-2-MePh 2,4-diFPh t-Bu 245 5-F-3-OH-2-MePh 3,4-diFPh t-Bu 246 5-F-3-OH-2-MePh 3,5-diFPh t-Bu 250 5-F-3-OH-2-MePh 2,3,4,5,6-pentFPh t-Bu 251 5-F-3-OH-2-MePh 2-MePh t-Bu 252 5-F-3-OH-2-MePh 3-MePh t-Bu 253 5-F-3-OH-2-MePh 4-MePh t-Bu 254 5-F-3-OH-2-MePh 3,4-diMePh t-Bu 255 5-F-3-OH-2-MePh 2-CF3Ph t-Bu 256 5-F-3-OH-2-MePh 4-CF3Ph t-Bu 257 5-F-3-OH-2-MePh 4-CF3Ph t-Bu 258 5-F-3-OH-2-MePh 4-OMePh t-Bu 259 5-F-3-OH-2-MePh 1-Np t-Bu 260 5-F-3-OH-2-MePh 2-Np t-Bu 261 5-F-3-OH-2-MePh 4-Bp t-Bu 262 5-F-3-OH-2-MePh 5-BTh t-Bu 263 3-OH-2-MePh 3-Ind t-Bu 264 3-OH-2-MePh 5-BFu t-Bu 265 3-OH-2-MePh 4-Pyr t-Bu 266 3-OH-2-MePh 4-Thz t-Bu 267 3-OH-2,5-diMePh 3-Ind t-Bu 268 3-OH-2,5-diMePh 5-BFu t-Bu 269 3-OH-2,5-diMePh 4-Pyr t-Bu 270 3-OH-2,5-diMePh 4-Thz t-Bu ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 上記表中、好適な化合物としては、例示化合物番号1乃
至3、5、7、9乃至16、18、21乃至23、45
乃至47、49、51、53乃至60、63乃至65、
87乃至89、91、93、95乃至103、105、
108乃至111、113、115、117乃至12
4、126、129、130、134乃至136、13
8、140、142乃至149、151、154乃至1
56、160乃至162、164、166、167、1
74、176、177、240乃至242、244、2
46、251乃至258、260乃至262の化合物で
ある。
【0077】本発明における更に好適な化合物としては
3−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)アミノ
−2−ヒドロキシ−4−(2−フルオロフェニル)ブタ
ノイル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミ
ド(例示化合物番号1)、3−(3−ヒドロキシ−2−
メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3
−フルオロフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プ
ロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号2)、3
−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)アミノ−
2−ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニル)ブタノ
イル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号3)、3−(3−ヒドロキシ−2−メ
チルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3,
5−ジフルオロフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L
−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号
7)、3−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3−メチルフェニル)
ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチル
アミド(例示化合物番号10)、3−(3−ヒドロキシ
−2−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−(3,4−ジメチルフェニル)ブタノイル−4−クロ
ロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番
号12)、3−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイ
ル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリ
ンtert−ブチルアミド(例示化合物番号14)、3−
(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)アミノ−2
−ヒドロキシ−4−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリンtert−ブチ
ルアミド(例示化合物番号15)、3−(3−ヒドロキ
シ−2−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−
4−(4−メトキシフェニル)ブタノイル−4−クロロ
−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号
16)、3−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイ
ル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(2−ナフチル)ブ
タノイル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルア
ミド(例示化合物番号21) 3−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)アミノ
−2−ヒドロキシ−4−(4−ビフェニル)ブタノイル
−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例
示化合物番号22)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−
ジメチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−
(2−フルオロフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L
−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号4
5)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾ
イル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3−フルオロフ
ェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン tert
−ブチルアミド(例示化合物番号46)、3−(3−ヒ
ドロキシ−2,5−ジメチルベンゾイル)アミノ−2−
ヒドロキシ−4−(4−フルオロフェニル)ブタノイル
−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例
示化合物番号47)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−
ジメチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−
(3,5−ジフルオロフェニル)ブタノイル−4−クロ
ロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番
号51)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベ
ンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3−メチル
フェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン te
rt−ブチルアミド(例示化合物番号54)、3−(3−
ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾイル)アミノ−2
−ヒドロキシ−4−(3,4−ジメチルフェニル)ブタ
ノイル−4−クロロ−L−プロリンtert−ブチルアミド
(例示化合物番号56)、3−(3−ヒドロキシ−2,
5−ジメチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4
−(3−トリフルオロメチルフェニル)ブタノイル−4
−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化
合物番号58)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−ジメ
チルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(4−
トリフルオロメチルフェニル)ブタノイル−4−クロロ
−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号
59)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベン
ゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシ
フェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン te
rt−ブチルアミド(例示化合物番号60)、3−(3−
ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾイル)アミノ−2
−ヒドロキシ−4−(2−ナフチル)ブタノイル−4−
クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド(例示化合
物番号63)、及び、3−(3−ヒドロキシ−2,5−
ジメチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−
(4−ビフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロ
リン tert−ブチルアミド(例示化合物番号64)であ
る。
【0078】最も好ましい化合物としては、3−(3−
ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)アミノ−2−ヒド
ロキシ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)ブタノイ
ル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号7)、3−(3−ヒドロキシ−2−メ
チルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(3,
4−ジメチルフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−
プロリン tert−ブチルアミド(例示化合物番号1
2)、3−(3−ヒドロキシ−2−メチルベンゾイル)
アミノ−2−ヒドロキシ−4−(2−ナフチル)ブタノ
イル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号21)3−(3−ヒドロキシ−2−メ
チルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(4−
ビフェニル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン
tert−ブチルアミド(例示化合物番号22)、3−(3
−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾイル)アミノ−
2−ヒドロキシ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)
ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチル
アミド(例示化合物番号51)、3−(3−ヒドロキシ
−2,5−ジメチルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキ
シ−4−(3,4−ジメチルフェニル)ブタノイル−4
−クロロ−L−プロリンtert−ブチルアミド(例示化合
物番号56)、3−(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチ
ルベンゾイル)アミノ−2−ヒドロキシ−4−(2−ナ
フチル)ブタノイル−4−クロロ−L−プロリン tert
−ブチルアミド(例示化合物番号63)、及び、3−
(3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンゾイル)アミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−(4−ビフェニル)ブタノイ
ル−4−クロロ−L−プロリン tert−ブチルアミド
(例示化合物番号64)である。
【0079】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(I)は下記の方
法(A法)によって製造することができる。
【0080】
【化4】
【0081】上記式中、R1、R2及びR3 は前述と同意
義を示し、R4 及びR5 は水素原子またはアミノ基の保
護基を示し、R6は水素原子又は水酸基の保護基を示
す。
【0082】R4 又はR5 の「アミノ基の保護基」とし
ては、有機合成化学の分野で通常使用するものであれば
特に限定はないが、好適には、ベンジル、4−メチルベ
ンジル、4−メトキシベンジル、4−エチルベンジル、
4−エトキシベンジル、4−ヒドロキシベンジル基のよ
うなC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ若しくは水
酸基で置換されていてもよいC7−C11アリールメチル
基;アセチル、プロピオニル、ブチリルのようなC1
4脂肪族アシル基;ベンゾイル、α−ナフトイル、β
−ナフトイルのようなC7−C11アリールカルボニル
基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのよ
うなハロゲン化C7−C11アリールカルボニル基、2,
4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのよう
なC1−C4アルキル化C7−C11アリールカルボニル
基、4−アニソイルのようなC1−C4アルコキシ化C7
−C11アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、
2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化C7−C11アリ
ールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾ
イルのようなC2−C5アルコキシカルボニル化C7−C
11アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのよ
うなC6−C10アリール化C6−C10アリールカルボニル
基等の芳香族アシル基;メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカ
ルボニルのようなC1−C4アルコキシカルボニル基、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリ
メチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又は
トリC1−C4アルキルシリル基で置換されたC1−C4
ルコキシカルボニル基等のC1−C4アルコキシカルボニ
ル基;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニ
ルのようなC1−C4アルケニルオキシカルボニル基;ベ
ンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボ
ニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニト
ロベンジルオキシカルボニルのような1乃至2個のC1
−C4アルコキシ又はニトロ基でアリール環が置換され
ていてもよいC7−C11アリールメチルオキシカルボニ
ル基;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロ
ピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチ
ルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリ
ル、トリイソプロピルシリルのようなトリC1−C4アル
キルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブ
チルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニル
ジイソプロピルシリルのような1乃至2個のC6−C10
アリール基で置換されたトリC1−C4アルキルシリル基
等のシリル基であり、更に好適には置換されていてもよ
いアリールメチル基(特にベンジルまたは4−メトキシ
ベンジル基)、C1−C4アルコキシカルボニル基(特に
t−ブトキシカルボニル基)または置換されていてもよ
いC7−C11アリールメチルオキシカルボニル基(特に
ベンジルオキシカルボニルまたは4−メトキシベンジル
オキシカルボニル基)である。
【0083】R6 の「水酸基の保護基」としては、有機
合成化学の分野で通常使用するものであれば特に限定は
ないが、好適には、前記「C1−C4脂肪族アシル基」、
「C1−C4アルコキシカルボニル基」、「C6−C11
リールメチルオキシカルボニル基」、「シリル基」、ま
たは、メトキシメチル、エトキシメチルのようなC1
4アルコキシメチル基であり、更に好適にはC1−C4
脂肪族アシル基(特にアセチル基)、シリル基(特にt
−ブチルジメチルシリル基)またはC1−C4アルコキシ
メチル基(特にメトキシメチル基)である。
【0084】本発明の化合物の製造方法の一例である方
法(A法)の上記工程図における各工程について詳述す
る。
【0085】第A−1工程は、化合物(II)又はそのカ
ルボン酸の反応性誘導体と、アミノ化合物(III) を反応
させて、化合物(IV) を製造する工程である。
【0086】反応は、通常のペプチド合成法に準じて行
われ、例えば、アジド法、活性エステル化法、混合酸無
水物法又は縮合法により行われる。
【0087】アジド法は、アミノ酸又はそのエステル体
をヒドラジンと、不活性溶剤中、室温付近で反応させる
ことによって製造されるアミノ酸ヒドラジンを、亜硝酸
化合物と反応させ、アジド化合物に変換した後、アミン
化合物と処理することにより行われる。
【0088】使用される亜硝酸化合物としては、例え
ば、亜硝酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩又
は亜硝酸イソアミルのような亜硝酸アルキル化合物を挙
げることができ、好適には亜硝酸イソアミルである。
【0089】使用される不活性溶剤としては、例えば、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのような
アミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド
類;N−メチルピロリドンのようなピロリドン類を挙げ
ることができ、好適にはメチレンクロリド、テトラヒド
ロフランまたはジメチルホルムアミドである。
【0090】本工程の2つの反応は、通常、1つの反応
液中で行われ、反応温度は、前段が−50乃至0℃(好
適には−30乃至−5℃)であり、後段が−10乃至1
0℃(好適には−5乃至5℃)であり、反応時間は、前
段が5分乃至1時間(好適には10分乃至30分)であ
り、後段が10時間乃至5日間(好適には18時間乃至
3日間)である。
【0091】活性エステル化法は、溶剤中、アミノ酸を
活性エステル化剤と反応させ、活性エステルを製造した
後、アミン化合物と反応させることによって行われる。
【0092】使用される溶剤としては、不活性であれば
特に限定はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロ
ホルムのようなハロゲン化炭化水素類;エーテル、テト
ラヒドロフランのようなエーテル類;ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類を挙げる
ことができ、好適にはメチレンクロリド、テトラヒドロ
フランまたはジメチルホルムアミドである。
【0093】使用される活性エステル化剤としては、例
えば、N−ヒドロキシサクシイミド、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ
化合物を挙げることができ、活性エステル化反応は、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のような縮合
剤の存在下に好適に行われる。又、1,1′−オキザリ
ルジイミダゾール、2,2′−ジピリジルジサルファイ
ド、N,N′−ジサクシンイミジルカーボネート、ジフ
ェニルリン酸アジド(DPPA)、ジエチルシアノリン
酸(DEPC)、N,N′−ビス(2−オキソ−3−オ
キサゾリジニル)ホスフィニッククロリド(BOP−C
I),N,N′−カルボニルジイミダゾール、N,N′
−ジサクシンイミジルオキザレート(DSO)、N,
N′−ジフタールイミドオキザレート(DPO)、N,
N′−ビス(ノルボルネニルサクシンイミジル)オキザ
レート(BNO)、1,1′−ビス(ベンゾトリアゾリ
ル)オキザレート(BBTO)、1,1′−ビス(6−
クロロベンゾトリアゾリル)オキザレート(BCT
O)、1,1′−ビス(6−トリフルオロメチルベンゾ
トリアゾリル)オキザレート(BTBO)、ブロム−ト
リス−ピロリジノ−ホスホニウム−ヘキサフルオロ−ホ
スフェート(PyBrOP)の縮合剤の存在下に縮合す
ることもできる。
【0094】反応温度は、活性エステル化反応では、−
10乃至25℃(好適には−5乃至10℃)であり、活
性エステル化合物とアミンとの反応では室温付近であ
り、反応時間は両反応共に30分乃至10時間(好適に
は1乃至6時間)である。
【0095】混合酸無水物法は、アミノ酸の混合酸無水
物を製造した後、アミンと反応させることにより行われ
る。
【0096】混合酸無水物を製造する反応は、不活性溶
剤(例えば、エーテル、テトラヒドロフランのようなエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ドのようなアミド類)中、クロロ炭酸エチル、クロロ炭
酸イソブチルのような炭酸低級アルキルハライド、ジエ
チルシアノリン酸(DEPC)のようなジ低級アルキル
シアノリン酸、又はジフェニルリン酸アジド(DPP
A)とアミノ酸を反応させることにより達成される。好
適な溶媒はテトラヒドロフランであり、好適な試薬はク
ロロ炭酸イソブチルである。
【0097】反応は、好適には、トリエチルアミン、N
−メチルモルホリンのような有機アミン(好適にはトリ
エチルアミンまたはN−メチルモルホリン)の存在下に
行われ、反応温度は、−10乃至25℃(好適には−5
乃至20℃)であり、反応時間は、30分間乃至5時間
(好適には1乃至3時間)である。
【0098】混合酸無水物とアミンとの反応は、好適に
は不活性溶剤(例えば、エーテル、テトラヒドロフラン
のようなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドのようなアミド類(特に好適にはテトラヒ
ドロフランまたはジメチルホルムアミド))中、前記の
有機アミンの存在下に行われ、反応温度は0℃乃至室温
(好適には10乃至25℃)であり、反応時間は、1時
間乃至24時間(好適には10乃至18時間)である。
【0099】縮合法は、アミノ酸とアミンをジシクロヘ
キシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾールのよ
うな縮合剤(好適にはジシクロヘキシルカルボジイミ
ド)の存在下、直接反応させることによって行われ、前
記の活性エステルを製造する反応と同様にして行われ
る。
【0100】第A−2工程は、化合物(IV) のアミノ基
の保護基を溶剤中で除去し、化合物(V)を製造する工程
である。
【0101】アミノ基の保護基として、シリル基を使用
した場合には、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、
弗化カリウムのような弗素アニオンを生成する化合物
(好適には弗化テトラブチルアンモニウム)で処理する
ことにより除去される。
【0102】反応溶剤は、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定はないが、テトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類が好適である。
【0103】反応温度及び反応時間は特に限定はない
が、通常室温で6時間乃至3日間(好適には10乃至1
8時間)反応させる。
【0104】アミノ基の保護基として、t−ブチルオキ
シカルボニル基のようなアルコキシカルボニル基を使用
した場合には、不活性溶剤中、酸で処理することにより
除去される。
【0105】反応溶剤は、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定はないが、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、t−ブタノール、イソアミルア
ルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタ
ノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのよう
なアルコール類、ジクロルメタン、クロロホルム、トリ
クロロエタンのようなハロゲン化炭化水素が好適であ
り、更に好適にはジオキサンまたはメチレンクロリドで
ある。
【0106】使用される酸は、酸であれば特に限定はな
いが、好適には、塩酸のような無機酸、トリフルオロ酢
酸のような有機酸、三弗化ホウ素エ−テル錯体のような
ルイス酸であり、更に好適には塩酸またはトリフルオロ
酢酸である。
【0107】反応温度及び反応時間は特に限定はない
が、通常、0乃至30℃(好適には10乃至25℃)
で、10分間乃至6時間(好適には20分乃至2時間)
処理することにより行われる。
【0108】アミノ基の保護基が、脂肪族アシル基、芳
香族アシル基又はシッフ塩基を形成する置換されたメチ
レン基である場合には、水性溶剤の存在下に、酸又は塩
基で処理することにより除去することができる。
【0109】使用される酸としては、通常酸として使用
されるものであれば特に限定はないが、好適には、塩
酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸のような無機酸(更に好
適には塩酸)が用いられ、使用される塩基としては、化
合物の他の官能基に影響を与えないものであれば特に限
定はないが、好適には、ナトリウムメトキシドのような
金属アルコキシド類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムの
ようなアルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムのようなアルカリ金属水酸化物又はアンモニア
水、濃アンモニア−メタノールのようなアンモニア類
(更に好適にはナトリウムメトキシドまたは水酸化ナト
リウム)が用いられる。
【0110】尚、塩基による加水分解では異性化が起こ
ることがある。
【0111】使用される溶剤としては、通常の加水分解
反応に使用されるものであれば特に限定はなく、水;メ
タノール、エタノール、n−プロパノールのようなアル
コール類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類等の有機溶剤又は水と上記有機溶剤との混合溶
剤が好適であり、更に好適にはメタノール、エタノール
またはテトラヒドロフラン或いはそれらと水の混合溶媒
である。
【0112】反応温度及び反応時間は、出発物質及び用
いる塩基等により異なり特に限定はないが、副反応を抑
制するために、通常は0乃至150℃(好適には20℃
乃至80℃)で、1乃至10時間(好適には2乃至6時
間)実施される。
【0113】アミノ基の保護基が、アラルキルオキシカ
ルボニル基である場合には、不活性溶剤中、接触還元触
媒の存在下に還元することにより除去される。
【0114】使用される溶剤としては、通常の還元反応
に使用されるものであれば特に限定はないが、好適に
は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル
類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−
ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコ
ール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、メチルセロソルブのようなアルコール類であリ、更
に好適にはテトラヒドロフランまたはメタノールであ
る。
【0115】使用される接触還元触媒としては、例え
ば、パラジウム炭素、パラジウム黒等を挙げることがで
き、好適にはパラジウム炭素である。
【0116】反応温度及び反応時間は、出発物質等によ
り異なり特に限定はないが、通常、常圧乃至10気圧
(好適には常圧)の水素と10℃乃至60℃(好適には
室温付近)で30分乃至8時間(好適には1乃至4時
間)反応することにより行われる。
【0117】アミノ基の保護基が、アリールメチル基の
場合には、通常、溶剤中、還元剤と接触させることによ
り除去され、好適には、触媒下に、常温にて接触還元を
行ない、除去する方法又は酸化剤を用いて除去する方法
が好適である。
【0118】接触還元による除去において使用される溶
剤としては、本反応に関与しないものであれば特に限定
はないが、メタノール、エタノール、イソプロパノール
のようなアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエン、
ベンゼン、キシレンのような芳香族炭化水素類、ヘキサ
ン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;酢酸エ
チル、酢酸プロピルのようなエステル類;ギ酸、酢酸の
ような脂肪酸類(好適にはギ酸)又はこれらの有機溶剤
と水との混合溶剤又は脂肪酸類とアルコール類の混合溶
剤が好適であり、更に好適にはメタノール、エタノー
ル、テトラヒドロフランまたは酢酸エチルである。
【0119】使用される触媒としては、通常、接触還元
反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適には、パラジウム黒、パラジウム炭素、ラネーニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられ、更に好適にはパラジウム炭素
である。
【0120】圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧(好適には常圧)で行なわれる。
【0121】反応温度及び反応時間は、出発物質及び触
媒の種類等により異なるが、通常、室温乃至100℃
(好適には20乃至50℃)で、5分乃至24時間(好
適には30分乃至6時間)実施される。
【0122】酸化による除去において使用される溶剤と
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶剤である。
【0123】このような有機溶剤として好適には、アセ
トンのようなケトン類;メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類及びジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類を挙げることがで
き、更に好適にはメチレンクロリド、ジオキサンまたは
ジメチルホルムアミドである。
【0124】使用される酸化剤としては、通常、酸化に
使用される化合物であれば特に限定はないが、好適には
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリ
ウムナイトレイト(CAN)、2,3−ジクロロ−5,
6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)が用いられ
る。
【0125】反応温度及び反応時間は、出発物質及び触
媒の種類等により異なるが、通常、0乃至100℃(好
適には20℃乃至50℃)で、10分乃至24時間(好
適には30分乃至6時間)実施される。
【0126】アミノ基の保護基がジアリールメチル基で
ある場合には、前記アリールメチル基の除去反応の条件
と同様にして処理することにより達成される。
【0127】アミノ基の保護基がアルケニルオキシカル
ボニル基である場合は、通常、アミノ基の保護基が前記
の脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシカルボ
ニル基又はシッフ塩基を形成する置換されたメチレン基
である場合の除去反応の条件と同様にして、塩基と処理
することにより達成される。
【0128】尚、アリルオキシカルボニルの場合は、特
にパラジウム、及びトリフェニルホスフィン若しくはニ
ッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が簡便
で、副反応が少なく実施することができる。
【0129】第A−3工程は、化合物(VI)又はそのカル
ボン酸の反応性誘導体と、化合物(V) を、第A−1工程
と同様に反応させ、次いでR6が水酸基の保護基である
場合には所望によりそれを除去することにより、本発明
の化合物(I) を製造する工程である。
【0130】水酸基の保護基が「脂肪族アシル基」、
「低級アルコキシカルボニル基」、「アラルキルオキシ
カルボニル基」または「シリル基」である場合には、前
述と同様にして除去することができる。
【0131】水酸基の保護基が「低級アルコキシメチル
基」である場合には、通常、溶媒中、酸で処理すること
により除去される。
【0132】使用される酸としては、通常、ブレンステ
ッド酸又はルイス酸として使用されるものであれば特に
限定はなく、好適には、塩化水素;塩酸、硫酸、硝酸の
ような無機酸;又は酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機酸等の
ブレンステッド酸:三弗化ホウ素のようなルイス酸であ
るが、ダウエックス50Wのような強酸性の陽イオン交
換樹脂も使用することができ、更に好適には塩酸または
トリフルオロ酢酸である。
【0133】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソ
プロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、tert
−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリ
コール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、メチルセロソルブ、のようなアルコ−ル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イ
ソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;水、又
は、これらの混合溶媒が好適であり、更に好適には、ハ
ロゲン化炭化水素類(特にメチレンクロリド)、エステ
ル類(特に酢酸エチル)又はエ−テル類(特にジオキサ
ン)である。
【0134】反応温度及び反応時間は、出発物質、溶媒
及び使用される酸の種類・濃度等により異なるが、通常
は−10乃至100℃(好適には、−5乃至50℃)
で、5分乃至48時間(好適には、30分乃至10時
間)である。
【0135】上記各工程の反応終了後、各目的化合物は
常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反
応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在する場合に
は濾過により除去した後、水と混和しない有機溶剤を加
え、水洗後、溶剤を留去することにより得られる。得ら
れた目的化合物は必要ならば、常法、例えば、再結晶、
再沈殿又はクロマトグラフィー等によって更に精製でき
る。
【0136】上記の化合物(I)の製造方法(A法)に
おいて、出発物質として使用される化合物(II)は、公
知であるか、又は公知の方法に従って容易に合成され
る。例えば、R. Horanz 等の方法[ Synthesis, 703(198
9 )] 、M. T. Reets 等の方法[ Tetrahedron Lett., 2
9, 3295(1988)]及び A. Dondoniらの方法[Synthesis 1
162 (1993)]に従って合成される。
【0137】なお、化合物(II)は、以下の方法(B
法)によっても合成することができる。
【0138】
【化5】
【0139】上記式中、R2、R4、R5及びR6は前述と
同意義である。R7は炭素数1乃至4個のアルキル基で
あり、R8は炭素数1乃至4個のアルキル基または炭素
数1乃至4個のアルコキシ基である。
【0140】R7は好適にはメチルまたはエチル基であ
り、更に好適にはエチル基である。
【0141】R8は好適にはメチル、エチル、メトキシ
またはエトキシ基であり、更に好適にはエチル基であ
る。
【0142】第B−1工程は、化合物(VII)又はその
カルボン酸の反応性誘導体とR78NHで表されるアミ
ンを反応させて化合物(VIII)を製造する工程である。
本工程は、前述第A−1工程と同様、通常のペプチド合
成法に準じて行うことができる。
【0143】第B−2工程は化合物(VIII)と金属化ビ
ニル化合物を反応させて化合物(IX)を製造する工程で
ある。
【0144】使用される金属化ビニル化合物としては、
ビニルマグネシウムブロミドまたはビニルリチウムを挙
げることができ、好適にはビニルマグネシウムブロミド
である。
【0145】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類、メチレンクロリ
ド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類等の非
プロトン性溶媒を使用することができ、好適にはエーテ
ル類(特にテトラヒドロフラン)である。
【0146】反応温度及び反応時間は、出発物質及び用
いる溶媒等により異なり特に限定はないが、通常は−2
0乃至70℃(好適には−10乃至20℃)で、0.5
乃至10時間(好適には1乃至6時間)である。
【0147】第B−3工程は化合物(IX)を還元剤と反
応させて化合物(X)を製造する工程である。
【0148】還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム、水素化シアノ化ホウ素ナト
リウムのような水素化ホウ素アルカリ類、水素化アルミ
ニウムリチウム、水素化メトキシアルミニウムリチウム
のような水素化アルミニウムアルカリ類、水素化ホウ素
亜鉛を使用することができる。水素化ホウ素アルカリ類
を使用する場合、副反応をおさえるために三塩化セリウ
ム水和物のようなセリウム塩の存在下に使用することが
できる。これらのうち好適には水素化ホウ素ナトリウム
と三塩化セリウム水和物の組み合わせである。
【0149】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類、メタノール、エタ
ノール、プロパノールのようなアルコール類、メチレン
クロリド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類
を使用することができ、還元剤として水素化アルミニウ
ムアルカリ類を使用する場合には好適にはエーテル類
(特にテトラヒドロフラン)であり、還元剤として水素
化ホウ素アルカリ類を使用する場合には好適にはエーテ
ル類(特にテトラヒドロフラン)、アルコール類(特に
エタノール)またはそれらの混合溶剤(特にテトラヒド
ロフラン−エタノール)である。
【0150】反応温度及び反応時間は、出発物質及び用
いる溶媒等により異なり特に限定はないが、通常は−2
0乃至70℃(好適には−10乃至20℃)で、0.5
乃至10時間(好適には1乃至4時間)である。
【0151】得られた化合物の水酸基は、必要に応じて
前述の「水酸基の保護基」で保護することができる。保
護基の導入は、有機合成化学の分野で通常用いられてい
る方法によって行なうことができる。
【0152】第B−4工程は化合物(X)に酸化剤を反
応させて化合物(II)を製造する工程である。
【0153】酸化方法としては、オゾンを反応させた
後、過酸化水素のような過酸化物類またはクロム酸−硫
酸のようなクロム酸類で酸化的処理を行なう方法が一般
的である。オゾンを反応させた後、ジメチルスルフィド
などでまず還元的処理を行ない、次いで亜塩素酸ナトリ
ウム、過塩素酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリウムのよう
なハロゲン酸化物アルカリ塩類、クロム酸−硫酸(Jone
s試薬)、ピリジニウムジクロメート(PDC)のよう
なクロム酸類を反応させることもできる。
【0154】オゾン化反応の溶剤としては、反応を阻害
せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、酢酸メチル、酢酸エチルのようなエステル
類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような炭化
水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類、メタノール、エタノール、
プロパノールのようなアルコール類、メチレンクロリ
ド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類を使用
することができ、好適にはエステル類(特に酢酸エチ
ル)またはアルコール類(特にメタノールまたはエタノ
ール)である。
【0155】オゾン化反応の反応温度及び反応時間は、
出発物質及び用いる溶媒等により異なるが、通常は−7
8乃至20℃(好適には−78乃至0℃)で、0.5乃
至10時間(好適には1乃至4時間)である。
【0156】酸化的処理は、反応液からオゾンを除いた
後適当な酸化剤を加えることによって行われる。反応温
度及び反応時間は、出発物質及び用いる溶媒等により異
なるが、通常は−20乃至50℃(好適には0乃至30
℃)で、0.5乃至10時間(好適には1乃至4時間)
である。
【0157】還元的処理は、反応液からオゾンを除いた
後適当な還元剤を加えることによって行われる。反応温
度及び反応時間は、出発物質及び用いる溶媒等により異
なるが、通常は−20乃至50℃(好適には0乃至30
℃)で、0.5乃至10時間(好適には1乃至4時間)
である。還元的処理後の酸化反応は、適当な酸化剤を用
いて有機合成化学の分野で通常用いられる方法によって
行われる。
【0158】前述の化合物(I)の製造方法(A法)に
おいて、出発物質として使用される化合物(III) は、公
知であるか又は公知の方法に従って合成できる。化合物
(III) の4−クロロプロリン部分は、4−ヒドロキシプ
ロリンを原料にして塩酸による方法、三塩化リンを用い
る方法、塩化チオニル又はオキシ塩化リン等の酸ハライ
ドを用いる方法により合成されるが、好適には、A.K. B
ose らの方法[ Tetrahedron Letters, 40, 3937(197
3)]、N−クロロコハク酸イミドとトリアルキルホスフ
ェートを用いる方法[J. G. Calzada S(Org. Syn.,,
634)]、四塩化炭素とトリフェニルホスフィンを作用さ
せる方法等が用いられる。化合物(III) は、例えば、N
−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシ
プロリンの水酸基をクロル化し、続いて、カルボン酸を
アミド化した後、保護基であるtert−ブトキシカル
ボニル基を除去するか、先にカルボン酸をアミド化し、
続いて、水酸基をクロル化した後、保護基であるter
t−ブトキシカルボニル基を除去することにより製造す
ることができる。
【0159】本発明の化合物(I)をHIV感染予防剤
若しくは感染治療剤として使用する場合、投与形態とし
ては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しく
はシロップ剤等による経口投与又は注射剤若しくは坐剤
等による非経口投与を挙げることができ、これらの製剤
は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニッ
ト、ソルビットのような糖誘導体;トウモロコシデンプ
ン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリン、カル
ボキシメチルデンプンのような澱粉誘導体;結晶セルロ
ース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部
架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセ
ルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラ
ンのような有機系賦形剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪
酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのよ
うな珪酸塩誘導体;燐酸カルシウムのような燐酸塩;炭
酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような
硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑
沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金
属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のよ
うなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムの
ような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリ
ウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウ
リル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及
び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤
(例えば、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及
び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができ
る。)、崩壊剤(例えば、前記賦形剤と同様の化合物、
及び、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチ
ルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのよ
うな化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げるこ
とができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパ
ラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアル
コールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;
フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロ
サール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げること
ができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、
甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希
釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
【0160】その使用量は症状、年齢、投与方法等によ
り異なるが、例えば、経口投与の場合には、1回当り、
下限として200mg(好ましくは、300mg)、上限と
して、1200mg(好ましくは、1000mg)を、静脈
内投与の場合には、1回当り、下限として20mg(好ま
しくは、30mg)、上限として、120mg(好ましく
は、100mg)を1日当り1乃至数回症状に応じて投与
することが望ましい。
【0161】
【実施例】以下に、参考例、実施例、製剤例及び試験例
をあげて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範
囲はこれらに制限されるものではない。
【0162】実施例1 4(S)−クロロ−1−[4
−(2−フルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ
−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイ
ルアミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カル
ボン酸 tert−ブチルアミド(例示化合物1) 1) 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジベンジル
アミノ−4−(2−フルオロ−フェニル)−2(S)−
ヒドロキシ−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カル
ボン酸 tert−ブチルアミド 参考例1で得られた化合物3(S)−ジベンジルアミノ
−4−(2−フルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロ
キシ−ブタン酸0.16g(0.4ミリモル)をテトラ
ヒドロフラン4mlに溶かし、これに4(S)−クロロ
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド98mg(0.48ミリモル)と1−ヒドロキ
シ−ベンゾトリアゾール78mg(0.58ミリモル)
を加え、次いで1−エチル−3−(ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩13mg(0.72ミリモ
ル)を加えて撹はんした。反応混合物に酢酸エチル加
え、5%クエン酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液およ
び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧濃縮し、油状の残さを分取薄層クロマトグラ
フィー(塩化メチレン/メタノール=9:1)で精製
し、表記の化合物61mgを得た。
【0163】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
34-7.03(m,14H), 6.45(brs,1H), 4.75(brs,1H), 4.45
(t,J=7.9Hz,1H), 4.35(m,1H), 4.06-3.91(m,3H), 3.79-
3.69(m,2H), 3.49-3.37(m,1H), 3.24-3.14(m,1H), 2.62
-2.50(m,3H), 2.47-2.24(m,2H), 1.22(s,9H). 2) 2(S),3(S)−3−[(2−ヒドロキシ
−2−メチル)ベンゾイル]アミノ−2−ヒドロキシ−
4−(2−フルオロフェニル)ブタノイル[4(S)−
クロロ]−L−プロリン tert−ブチルアミド 実施例1−1)で得られた化合物4(S)−クロロ−1
−[3(S)−ジベンジルアミノ−4−(2−フルオロ
−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル]−ピ
ロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルア
ミド61mg(0.11ミリモル)を4.4%ぎ酸/メ
タノール5mlに溶かし、パラジウム黒33mgを加
え、30分撹袢する。パラジウム黒をろ去後、溶媒を減
圧濃縮する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄する。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮した。油状の残さ3
7mg(92.5マイクロモル)をテトラヒドロフラン
5mlに溶かし、これに、3−ヒドロキシ−2−メチル
安息香酸21mg(0.14ミリモル)と1−ヒドロキ
シ−ベンゾトリアゾール19mg(0.14ミリモル)
を加え、次いで1−エチル−3−(ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩35mg(0.19ミリモ
ル)を加えて撹はんした。反応混合物に酢酸エチル加
え、5%クエン酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶液およ
び飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧濃縮し、油状の残さを分取薄層クロマトグラ
フィー(塩化メチレン/メタノール=9:1)で精製
し、表記の化合物29mgを得た。
【0164】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
34-6.94(m,6H), 6.89-6.77(m,1H),6.72-6.67(m,1H), 6.
47(m,1H), 6.36(s,1H), 6.27(s,1H), 4.70-4.63(m,1H),
4. 49-4.40(m,2H), 4.36-4.27(m,1H), 4.16-3.98(m,2H),
3.02-2.82(m,2H), 2.72-2.60(m,2H), 2.04,1.98(ss,3
H), 1.32,1.31(ss,9H). 元素分析:C27H33N3O5ClF・2/3H2O(分子量546.017 )と
して 理論値:C,59.39;H,6.34;N,7.70;Cl,6.49;F,3.48. 実測値:C,59.10;H,6.48;N,7.03;Cl,6.06;F2.91. Massスペクトル:534(M+H)+ 実施例2 4(S)−クロロ−1−[4−(3−フルオ
ロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3(S)−
(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルアミノ)−
ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 te
rt−ブチルアミド (例示化合物2) 参考例2で得られた化合物を実施例1と同様に反応を行
い、表記の化合物44mgを得た。
【0165】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3)
7.30-7.24(m,2H), 7.06-6.69(m,6H), 6.16-6.11(m,2
H), 5.56(brs,1H), 4.70-4.60(m,2H), 4.49-4.41(m,1
H), 4.36-4.29(m,1H), 4.14-3.91(m,2H), 2.90-2.74(m,
2H), 2.70-2.61(m,2H), 2.06,2.01(ss,3H), 1.31(s,9
H). 元素分析:C27H33N3O5ClF・H2O(分子量552.022 )として 理論値:C,58.74;H,6.39;N,7.61;Cl,6.42;F,3.44. 実測値:C,58.61;H,6.33;N,7.45;Cl,6.35;F3.27. Massスペクトル:534(M+H)+ 実施例3 4(S)−クロロ−1−[4−(4−フルオ
ロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3(S)−
(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルアミノ)−
ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 te
rt−ブチルアミド (例示化合物3) 参考例3で得られた化合物を実施例1と同様に反応を行
い、表記の化合物32mgを得た。
【0166】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
25-7.11(m,2H), 7.03-6.94(m,3H),6.81-6.65(m,3H), 6.
29-6.20(m,2H), 4.64-4.55(m,2H), 4.45-4.30(m,3H),
4.19-4.08(m,1H), 4.01-3.96(m,1H), 2.86-2.74(m,2H),
2.71-2.53(m,2H), 2.03,1.98(ss,3H), 1.31(s,9H). 元素分析:C27H33N3O5ClF・1.5H2O(分子量561.03 )とし
て 理論値:C,57.80;H,6.47;N,749;Cl,6.32;F,3.39. 実測値:C,58.03;H,6.02;N,714;Cl,6.03;F,3.08. Massスペクトル:534(M+H)+ 実施例4 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−4−p−トリル−ブチリル]−ピロ
リジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミ
ド (例示化合物11) ベンジル−[3−(2(S)−tert−ブチルカルバ
モイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−1−イル)−
2(S)−ヒドロキシ−1(S)−(4−メチル−ベン
ジル)−3−オキソ−プロピル]−カルバミン酸 te
rt−ブチルエステル62mg(106マイクロモル)
を4N−塩酸ジオキサン1mlに溶解し室温で15分間
撹袢後、溶媒を減圧濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮し
た。油状の残さを4.4%ぎ酸/メタノール1.5ml
に溶かし、パラジウム黒20mgを加え、3時間撹袢し
た。パラジウム黒をろ去後、溶媒を減圧濃縮した。再び
油状の残さを4.4%ぎ酸/メタノール1.5mlに溶
かし、パラジウム黒20mgを加え、2時間撹袢した。
パラジウム黒をろ去後、溶媒を減圧濃縮した。飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽
和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧濃縮した。油状の残さをジメチルホルムアミド
1mlに溶かし、これに、3−ヒドロキシ−2−メチル
安息香酸17mg(111マイクロモル)と1−ヒドロ
キシ−ベンゾトリアゾール12mg(88.9マイクロ
モル)を加え氷冷した。1−エチル−3−(ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩26mg(133
マイクロモル)を加え氷浴につけたまま自然に室温まで
昇温しながら20時間撹袢した。反応液に酢酸エチルを
加え、クエン酸水溶液、飽和重曹水溶液および飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
濃縮し、残さを分取薄層クロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール=10:1)で精製し、表記の化合物
37mgを得た。
【0167】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
17-7.00(m,5H), 6.84-6.69(m,2H),6.28(brs,1H), 6.06
(d,J=8.1Hz,1H), 4.73-4.67(m,1H), 4.60-4.41(m,2H),
4.39-4.30(m,2H), 4.08-3.99(m,2H), 3.81(d,J=6.4Hz,1
H), 2.84-2.63(m,4H), 2.32(s,3H), 2.08,2.02(ss,1:3,
3H), 1.30(s,9H). Massスペクトル:530(M+H)+ 実施例5 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒドロ
キシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベン
ゾイルアミノ)−4−m−トリル−ブチリル]−ピロリ
ジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド
(例示化合物10) 参考例5で得られた化合物を実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0168】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
23-7.15(m,1H),7.06-6.64(m,4H), 6.74(m,1H), 6.68(d,
J=7.9Hz,1H), 6.29(brs,1H), 6.08(d,J=8.6Hz,1H), 4.7
2-4. 69(m,1H), 4.62-4.50(m,1H), 4.41-4.31(m,2H), 4.10-
4.00(m,2H), 3.77-3.66(m,2H), 2.84-2.62(m,4H), 2.3
2,2.27(ss,3:1,3H), 2.32,2.27(ss,3:1,3H), 2.08,2.02
(ss,1:3,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:530(M+H) 実施例6 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−4−(4−トリフルオロメチル−フ
ェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボ
ン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物15) 参考例4で得られた化合物を実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0169】1H−NMRスペクトル:δppm(DMSO-d6)
9.28(s,1H), 8.27(d,J=8.4Hz,1H),7.62(s,4H), 7.55(s,
1H), 6.95(t,J=7.7Hz,1H), 6.77(d,J=8.1Hz,1H), 6.56
(d,J=7.4Hz,1H), 5.25(d,J=6.9Hz,1H), 4.55-4.52(m,1
H), 4.44-4.35(m,4H), 3.07-3.50(m,1H), 2.92-2.69(m,
3H), 2.00-1.91(m,1H), 1.72(s,3H), 1.24(s,9H). Massスペクトル:584(M+H)+ 実施例7 4(S)−クロロ−1−[4−(3、4−
ジフルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3
(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルア
ミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸 tert−ブチルアミド (例示化合物6) 参考例7で得られた化合物を実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0170】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 7.
36-7.26(m,2H), 7.19-7.14(m,3H),7.01-6.95(m,1H), 4.
58-4.32(m,5H), 4.17-4.06(m,1H), 3.91-3.84(m,1H),
3.09-3.03(m,1H), 2.81-2.67(m,2H), 2.01(s,3H), 1.34
(s,9H). Massスペクトル:552(M+H)+ 実施例8 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−4−(4−メトキシ−フェニル)−
ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 te
rt−ブチルアミド (例示化合物16) 参考例8で得られた化合物を実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0171】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 7.
14(d,J=5.1Hz,2H), 6.85-6.62(m,5H), 6.28(t,J=7.8Hz,
2H), 4.66-4.57(m,2H), 4.46-4.40(m,2H), 4.35-4.25
(m,2H), 4.13-3.96(m,2H), 3.77,3.76(s,s,3:1,3H), 2.
85-2.73(m,2H), 2.64-2.59(m,2H), 2.03,1.97(s,s,1:3,
3H), 1.30(s,9H). Massスペクトル:546(M+H)+ 実施例9 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−4−(4−ヒドロキシ−フェニル)
−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 t
ert−ブチルアミド (例示化合物17) 実施例9で得られた化合物を塩化メチレン2mlに溶か
して、−78℃に冷却し、三臭化ホウ素(1.0M塩化
メチレン溶液)0.55ml (0.55ミリモル)を
加え、1時間撹袢した後また、−78℃に冷却してメタ
ノールを2ml加え自然に室温まで戻しながら1時間撹
袢した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加えて、水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(トリエチルアミンを少
量加えたもの)、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さを分取薄層ク
ロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=9:
1)で精製し、凍結乾燥して表記化合物を得た。
【0172】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 7.
17-6.95(m,2H), 6.77-6.61(m,5H),4.51-4.40(m,5H), 3.
90-3.84(m,1H), 3.03-2.60(m,4H), 1.89(s,3H), 1.34,
1.33(s,s,1:6,9H). Massスペクトル:532(M+H)+ 実施例10 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒ
ドロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−
ベンゾイルアミノ)−4−ナフタレン−1−イル−ブチ
リル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert
−ブチルアミド(例示化合物20) 参考例9で得られた化合物を実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0173】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 8.
34(d,J=8.6Hz,1H), 7.87(d,J=7.8Hz,1H), 7.77(d,J=7.9
Hz,1H), 7.59-7.38(m,4H), 6.93-6.89(m,1H), 6.72(d,J
=7.9Hz,1H), 6.52(d,J=7.0Hz,1H), 4.54-4.39(m,4H),
3.91(d,d,J=7.6,11.1Hz,1H),3.76-3.71(m,1H), 3.66-3.
57(m,1H), 3.17-3.11(m,1H), 2.70-2.69(m,1H), 2.18-
2.11(m,1H), 1.93,1.72(s,s,1:5,3H), 1.33,1.32(s,s,
5:1,9H). Massスペクトル:566(M+H)+ 実施例11 4(S)−クロロ−1−[4−(2、4
−ジフルオロ−フェニル−2(S)−ヒドロキシ−3
(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルア
ミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸 tert−ブチルアミド (例示化合物5) 参考例10で得られた化合物を4.4%ぎ酸/メタノー
ル10mlに溶かし、パラジウム黒0.13gを加え、
50−60℃で2.5時間撹袢した。パラジウム黒をろ
去後、溶媒を減圧濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮し
た。残さをテトラヒドロフラン2mlに溶かし、3−ヒ
ドロキシ−2−メチル安息香酸8mg(54.6マイク
ロモル)、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール7mg
(54.6マイクロモル)、1−エチル−3−(ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩13mg(6
8.3マイクロモル)を加え、7.5時間撹袢した。反
応液に酢酸エチルを加え、5%クエン酸水溶液、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さを
分取薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノー
ル=10:1)で精製し、凍結乾燥して表記の化合物1
1mgを得た。1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.38-7.29(m,1
H), 7.11-6.98(m,2H),6.89-6.76(m,3H), 6.33(d,J=8.5H
z,1H), 6.15(s,1H), 5.83(br,1H), 4.67-4.59(m,2H),
4.47-4.28(m,3H), 4.06-3.96(m,2H), 2.97-2.84(m,2H),
2.66-2.47(m,2H), 2.06-2.03(s,s,1:3,3H), 1.32,1.31
(s,s,3:1,9H). Massスペクトル:552(M+H)+ 実施例12 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒ
ドロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−
ベンゾイルアミノ)−4−o−トリル−ブチリル]−ピ
ロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルア
ミド (例示化合物9) 参考例11で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0174】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
26-7.04(m,4H), 6.97(t,J=7.8Hz,1H), 6.76(t,J=8.3Hz,
1H), 6.62(d,J=7.1Hz,1H), 6.33(brs,1H), 6.12(d,J=8.
5Hz,1H), 5.36(brs,1H), 4.82-4.76(m,1H), 4.75-4.69
(m,1H), 4.52-4.47(m,1H), 4.40-4.32(m,2H), 4.15-4.0
6(m,1H), 4.00-3.95(m,1H), 2.91-2.72(m,3H), 2.71-2.
59(m,1H), 2.36,2.20(s,s,3:1,3H), 2.08,1.97(s,s,1:
3,3H),1.30,1.29(s,s,1:2,9H). Massスペクトル:530(M+H)+ 実施例13 1−[4−ビフェニル−4−イル−2
(S)−ヒドロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2
−メチル−ベンゾイルアミノ)−ブチリル]−4(S)
−クロロ−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 ter
t−ブチルアミド(例示化合物22) 参考例12で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0175】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
57-7.13(m,12H), 6.99-6.60(m,2H),6.29-6.22(m,1H),
4.75-4.67(m,2H), 4.48-4.42(m,1H), 4.36-4.28(m,2H),
4.11-3.95(m,2H), 2.97-2.83(m,2H),2.66-2.61(m,2H),
2.05,1.96(s,s,1:3,3H), 1.31,1.28(s,s,50:1,9H). Massスペクトル:592(M+H)+ 実施例14 4(S)−クロロ−1−[4−(3、5
−ジフルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3
(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルア
ミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸 tert−ブチルアミド (例示化合物7) 参考例13で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0176】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
06(t,J=7.7Hz,1H), 6.91-6.67(m,5H), 6.16(d,J=8.9Hz,
1H), 5.97(brs,1H), 4.69-4.60(m,2H), 4.48-4.27(m,4
H), 4.03-3.89(m,2H), 2.90-2.50(m,4H), 2.12,2.09(s,
s,1:4,3H), 1.34,1.33(s,s,3.5:1,9H). Massスペクトル:552(M+H)+ 実施例15 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒ
ドロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−
ベンゾイルアミノ)−6−フェニル−ヘキサノイル]−
ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチル
アミド (例示化合物236) 参考例14で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0177】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
28-6.99(m,6H), 6.91-6.81(m,2H),6.25-6.22(m,1H), 4.
56(brs,1H), 4.45-3.83(m,6H), 2.71-2.42(m,4H), 2.2
3,2.22(s,s,2:1,3H), 1.78-1.42(m,6H), 1.35(s,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例16 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒ
ドロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−
ベンゾイルアミノ)−4−ペンタフルオロフェニル−ブ
チリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 ter
t−ブチルアミド(例示化合物8) 参考例15で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0178】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 6.
91-6.76(m,3H), 4.83-4.71(m,1H),4.59(brs,1H), 4.49-
4.23(m,5H), 4.21-4.09(m,1H), 3.88(q,J=7.0Hz,1H),
3.09-2.63(m,5H), 2.12,2.09(s,s,1:2,3H), 1.33,1.31
(s,s,2:1,9H). Massスヘ゜クトル:606(M+H)+ 実施例17 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチル−フ
ェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボ
ン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物14) 参考例16で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0179】1H−NMRスペクトル:δppm (DMSO-d6)
9.40(s,1H), 8.32(d,J=9.5Hz,1H),7.87(s,1H), 7.75
(d,J=5.7Hz,1H), 7.61-7.52(m,3H), 6.95(t,J=7.5Hz,1
H), 6.79(d,J=7.5Hz,1H), 6.79(d,J=7.5Hz,1H), 6.57
(d,J=7.5Hz,1H), 5.11(d,J=6.1Hz,1H), 4.59-4.28(m,5
H), 3.77-3.71(m,1H), 2.92-2.70(m,3H), 2.03-1.81(m,
1H), 1.81(s,3H), 1.26(s,9H). Massスペクトル:584(M+H)+ 実施例18 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−4−ナフタレン−2−イル−ブチリ
ル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−
ブチルアミド (例示化合物21) 参考例17で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0180】1H−NMRスペクトル:δppm (CD3OD)
7.83-7.71(m,4H), 7.53(dd,J=8.2Hz,1.4Hz,1H), 7.46-
7.40(m,2H), 6.89(t,J=7.9Hz,1H), 6.71(d,J=7.9Hz,1
H), 6.55(d,J=7.2Hz,1H), 4.88-4.66(m,1H),4.55-4.36
(m,4H), 3.91(dd,J=10.8Hz,7.8Hz,1H), 3.31-3.25(m,2
H), 2.91(dd,J=14.0Hz,11.5Hz,1H), 2.78-2.71(m,1H),
2.17-2.10(m,1H), 1.66(s,3H), 1.34(s,9H). Massスペクトル:566(M+H)+ 実施例19 4(S)−クロロ−1−[4−(3、4−
ジメチル−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3
(S)−(3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルア
ミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸 tert−ブチルアミド (例示化合物12) 参考例18で得られた化合物を実施例11と同様に反応
を行い、表記化合物を得た。
【0181】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
07-6.89(m,6H), 6.33(brs,1H), 6.10(d,J=8.2Hz,1H),
4.72-4.67(m,1H), 4.60-4.25(m,4H), 4.07-3.83(m,3H),
2.89-2.57(m,4H), 2.23(s,3H), 2.22(s,3H), 2.05(s,3
H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例20 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、4−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−p−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物35) 参考例6で得られた化合物と参考例21で得られた化合
物を用いて実施例4と同様に反応を行い、表記化合物を
得た。
【0182】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
15-6.95(m,4H), 6.91(d,J=7.6Hz,1H), 6.64(d,J=7.6Hz,
1H), 6.30(brs,1H), 6.03(d,J=8.3Hz,1H), 4.72-4.69
(m,1H), 4.67-4.51(m,2H), 4.39-4.31(m,2H), 4.10-3.9
7(m,2H), 3.77(d,J=6.6Hz,1H),2.83-2.60(m,4H),2.31
(s,3H), 2.25,2.23(ss,1:3,3H), 2.12,2.06(ss,1:3,3
H),1.30,1.29(ss,3:1,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例21 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、4−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−m−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物34) 参考例5で得られた化合物と参考例21で得られた化合
物を用いて実施例4と同様に反応を行い、表記化合物を
得た。
【0183】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
21-7.13(m,1H), 7.05-7.00(m,2H),6.97-6.70(m,2H), 6.
62(d,J=7.8Hz,1H), 6.31(brs,1H), 6.07(d,J=8.2Hz,1
H), 4.74-4.70(m,1H), 4.61-4.51(m,2H), 4.39-4.31(m,
2H), 4.10-4.00(m,2H), 3.81(d,J=7.4Hz,1H), 2.79-2.5
8(m,4H), 2.32,2.23(ss,1:3,3H), 2.25,2.22(ss,1:3,3
H), 2.12,2.06(ss,1:3,3H), 1.30(s,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例22 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、4−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−(4−トリフルオロメチ
ル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物3
9) 参考例4で得られた化合物と参考例21で得られた化合
物を用いて実施例4と同様に反応を行い、表記化合物を
得た。
【0184】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
56(d,J=8.1Hz,2H), 7.39(d,J=8.1Hz,2H), 6.92(d,J=7.6
Hz,1H), 6.64(d,J=7.6Hz,1H), 6.06(d,J=8.7Hz,1H), 6.
03(brs,1H), 4.79-4.64(m,2H), 4.51-4.41(m,1H), 4.36
-4.30(m,2H), 4.18-3.92(m,2H), 3.82(d,J=6.4Hz,1H),
2.88-2.57(m,4H), 2.25,2.23(ss,1:5,3H), 2.09,2.00(s
s,1:5,3H), 1.31,1.29(ss,5:1,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 実施例23 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、4−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチ
ル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物3
8) 参考例16で得られた化合物と参考例21で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0185】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
53-7.28(m,4H), 6.91(d,J=7.6Hz,1H), 6.63(d,J=7.6Hz,
1H), 6.11(d,J=8.7Hz,1H), 6.04(brs,1H), 4.79-4.61
(m,2H), 4.48-4.40(m,1H), 4.36-4.30(m,2H), 4.17-3.9
7(m,2H), 3.83(d,J=6.1Hz,1H),2.96-2.56(m,4H), 2.25,
2.22(ss,1:3,3H), 2.13,2.05(ss,1:3,3H), 1.31,1.30(s
s,3:1,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 実施例24 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、4−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−ナフタレン−2−イル−
ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 te
rt−ブチルアミド (例示化合物42) 参考例17で得られた化合物と参考例21で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0186】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 8.
02-7.60(m,4H), 7.49-7.29(m,3H),6.84(d,J=7.7Hz,1H),
6.59(d,J=7.7Hz,1H), 6.29(brs,1H),6.11(d,J=8.2Hz,1
H),4.77-4.61(m,2H), 4.57-4.54(m,1H), 4.45-4.33(m,2
H), 4.07-3.92(m,2H), 3.83(d,J=6.5Hz,1H), 3.06-2.95
(m,2H), 2.79-2.61(m,2H), 2.22,2.19(ss,1:3,3H),2.0
6,1.91(ss,1:3,3H), 1.30,1.29(ss,3:1,9H). Massスペクトル:580(M+H)+ 実施例25 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、4−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−o−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物33) 参考例11で得られた化合物と参考例21で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0187】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
15-7.08(m,2H), 7.07-7.01(m,2H),6.93(d,d,J=7.7,26.0
Hz,1H), 6.62(d,d,J=7.7,27.9Hz,1H), 6.30-6.26(br,1
H),5.21(br,1H), 4.87(t,J=7.7Hz,1H), 4.81-4.69(m,1
H), 4.59-4.57(m,1H), 4.45-4.24(m,2H), 4.05-3.83(m,
2H), 3.06-2.68(m,4H), 2.61-2.38(m,1H), 2.33,2.28
(s,s,1:1,3H), 2.21,2.17(s,s,1:1,3H), 2.09,2.02(s,
s,1:1,3H), 1.31,1.27(s,s,1:1,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例26 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、6−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−p−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物78) 参考例6で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、6−
ジメチル安息香酸を用いて実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0188】1H−NMRスペクトル:δppm (CDCl3)
7.13-7.02(m,4H), 6.80(d,J=8.2Hz,1H), 6.64(d,J=8.2H
z,1H), 6.28(brs,1H), 5.93(d,J=8.2Hz,1H), 4.88-4.76
(m,1H), 4.63-4.51(m,2H), 4.40-4.31(m,2H), 4.14-4.0
0(m,2H), 3.76(d,J=6.4Hz,1H), 2.88-2.59(m,4H),2.31
(s,3H), 1.98,1.94(ss,1:3,3H), 1.96,1.84(ss,1:3,3
H), 1.33,1.30(ss,1:3,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例27 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、6−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−m−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物77) 参考例5で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、6−
ジメチル安息香酸を用いて実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0189】1H−NMRスペクトル:δppm (CDCl3)
7.19-7.12(m,1H), 7.04-6.90(m,3H),6.85-6.79(m,1H),
6.73-6.63(m,1H), 6.28(brs,1H), 5.98(d,J=8.1Hz,1H),
4.85-4.76(m,1H), 4.65-4.50(m,2H), 4.40-4.31(m,2
H), 4.14-4.00(m,2H), 3.79(d,J=6.3Hz,1H), 2.98-2.41
(m,4H), 2.31,2.28(ss,3:1,3H), 1.97,1.94(ss,1:2,3
H), 1.96,1.84(ss,1:2,3H), 1.33,1.30(ss,1:3,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例28 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、6−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−(4−トリフルオロメチ
ル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物8
2) 参考例4で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、6−
ジメチル安息香酸を用いて実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0190】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
56(d,J=8.1Hz,2H), 7.39(d,J=8.1Hz,2H), 6.81(d,J=8.2
Hz,1H), 6.64(d,J=8.2Hz,1H), 6.01(brs,1H), 5.94(d,J
=8.7Hz,1H), 4.85-4.82(m,1H), 4.75-4.66(m,2H), 4.52
-4.44(m,1H), 4.39-4.31(m,2H), 4.19-4.00(m,1H), 3.7
9(d,J=6.3Hz,1H), 2.96-2.44(m,4H), 1.93,1.90(ss,1:
3,3H), 1.92,1.82(ss,1:3,3H), 1.33,1.31(ss,1:3,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 実施例29 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、6−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチ
ル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物8
1) 参考例16で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、6
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0191】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
54-7.30(m,4H), 6.87-6.78(m,1H),6.65(d,J=8.2Hz,1H),
6.01(brs,1H), 4.88-4.54(m,3H), 4.46(t,J=7.8Hz,1
H), 4.44-4.29(m,2H), 4.20-4.00(m,2H), 3.80-3.77(m,
1H), 3.80-3.77(m,1H), 3.09-2.42(m,4H), 1.92(s,3H),
1.85(s,3H), 1.33,1.31(ss,1:3,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 実施例30 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、6−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−ナフタレン−2−イル−
ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 te
rt−ブチルアミド (例示化合物85) 参考例17で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、6
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0192】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
82-7.59(m,4H),7.52-7.29(m,3H), 6.83-6.74(m,1H), 6.
67-6.60(m,1H), 6.28(brs,1H), 6.00(d,J=8.2Hz,1H),
4.82-4.74(m,2H), 4.65-4.53(m,1H), 4.43-4.35(m,2H),
4.10-4.02(m,2H), 3.79(d,J=6.1Hz,1H), 3.02-2.63(m,
4H), 1.94,1.83(ss,1:2,3H), 1.89,1.70(ss,1:2,3H),1.
32,1.30(ss,1:3,9H). Massスペクトル:580(M+H)+ 実施例31 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、6−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−o−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物76) 参考例11で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、6
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0193】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
14-7.04(m,5H), 6.92-6.84(m,1H),4.90(t,J=7.5Hz,1H),
4.81-4.75(m,1H), 4.60-4.49(m,1H), 4.47-4.20(m,3
H), 4.05-3.95(m,2H), 3.89-3.79(m,1H), 3.02-2.53(m,
5H), 2.35(s,3H), 2.11,2.08(s,s,2:1,3H), 1.89,1.82
(s,s,2:1,3H), 1.33-1.26(m,9H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例32 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、5−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−m−トリル−ブチリル]
−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチ
ルアミド (例示化合物54) 参考例5で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5−
ジメチル安息香酸を用いて実施例4と同様に反応を行
い、表記化合物を得た。
【0194】1H−NMRスペクトル:δppm (CDCl3)
7.22-7.15(m,1H), 7.06-6.94(m,3H),6.64,6.60(ss,1:3,
1H), 6.52,6.44(ss,1:3,1H), 6.30(brs,1H), 6.04(d,J=
8.2Hz,1H), 4.73-4.69(m,1H), 4.61-4.51(m,2H), 4.49-
4.32(m,2H), 4.14-3.96(m,2H),3.87(d,J=6.5Hz,1H), 2.
96-2.41(m,4H), 2.33,2.31(ss,3:1,3H), 2.21,2.19(ss,
1:3,3H), 2.02,1.96(ss,1:3,3H), 1.32,1.31(ss,1:3,9
H). Massスペクトル:544(M+H)+ 実施例33 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、5−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチ
ル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物5
8) 参考例16で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0195】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
55-7.35(m,4H), 6.66,6.62(ss,1:3,1H), 6.53,6.48(ss,
1:3,1H), 6.07(d,J=8.8Hz,1H), 6.03(brs,1H), 4.76-4.
60(m,2H), 4.49-4.42(m,1H), 4.37-4.29(m,2H), 4.22-
3.94(m,2H), 3.83(d,J=6.4Hz,1H), 2.76-2.43(m,4H),
2.22,2.20(ss,1:3,3H), 2.03,1.97(ss,1:3,3H), 1.32,
1.31(ss,3:1,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 実施例34 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−2、5−ジメチ
ル−ベンゾイルアミノ)−4−ナフタレン−2−イル−
ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸 te
rt−ブチルアミド (例示化合物63) 参考例17で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0196】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
83-7.61(m,4H), 7.52-7.29(m,3H),6.61,6.55(ss,1:3,1
H), 6.46,6.31(ss,1:3,1H), 6.28(brs,1H), 6.07(d,J=
8.2Hz,1H), 4.77-4.53(m,3H),4.45-4.33(m,2H), 4.08-
3.92(m,2H), 3.89(d,J=6.5Hz,1H), 3.06-2.62(m,4H),
2.13,2.05(ss,1:3,3H), 1.98,1.84(ss,1:3,3H), 1.31
(s,9H). Massスヘ゜クトル:579(M)+ 実施例35 4(S)−クロロ−1−[4−(3、4−
ジメチル−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3
(S)−(3−ヒドロキシ−2、5−ジメチル−ベンゾ
イルアミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カ
ルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物5
6) 参考例18で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0197】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
08-6.87(m,3H), 6.64,6.61(ss,1:3,1H), 6.53,6.45(ss,
1:3,1H), 6.34(brs,1H), 6.02(d,J=8.0Hz,1H),4.73-4.6
9(m,1H), 4.57-4.52(m,2H), 4.45-4.31(m,3H), 4.11-3.
87(m,2H), 2.80-2.58(m,4H),2.27-2.20(m,9H), 2.04,1.
98(ss,1:3,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:558(M+H)+ 実施例36 1−[4−ビフェニル−4−イル−2
(S)−ヒドロキシ−3(S)−(3−ヒドロキシ−
2、5−ジメチル−ベンゾイルアミノ)−ブチリル]−
4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)−カルボン酸
tert−ブチルアミド (例示化合物64) 参考例12で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0198】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
57-7.21(m,11H), 6.64-6.46(m,1H),6.23(brs,1H), 6.01
(br,1H), 4.76-4.63(m,2H), 4.53-4.43(m,1H), 4.36-4.
28(m,2H), 4.07-3.94(m,2H), 2.97-2.77(m,2H), 2.66-
2.60(m,2H), 2.16,2.12(s,s,1:3,3H), 2.00,1.90(s,s,
1:3,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:606(M+H)+ 実施例37 4(S)−クロロ−1−[4−(3、5−
ジフルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−3
(S)−(3−ヒドロキシ−2、5−ジメチル−ベンゾ
イルアミノ)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カ
ルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物5
1) 参考例13で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0199】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
07-7.00(m,2H), 6.83-6.74(m,1H),6.61(s,1H),6.46(s,1
H), 4.58-4.40(m,5H), 3.89-3.88(m,1H), 3.08(d,d,J=
3.0Hz,1H), 2.81-2.70(m,2H), 2.20(s,3H), 2.16-2.05
(m,1H), 1.93,1.87(s,s,1:8,3H), 1.34(s,9H). Massスペクトル:566(M+H)+ 実施例38 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(2−メチル−3−メチルアミノ−
ベンゾイルアミノ)−4−(4−トリフルオロメチル−
フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カル
ボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物21
3) 参考例4で得られた化合物と参考例19で得られた化合
物を用いて実施例4と同様に反応を行い、表記化合物を
得た。
【0200】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
58(d,J=8.1Hz,2H), 7.40(d,J=8.1Hz,2H), 7.11(t,J=7.9
Hz,1H), 6.63(d,J=7.9Hz,1H), 6.12-6.08(m,1H), 4.75-
4.66(m,2H), 4.51-4.33(m,3H), 4.20-3.96(m,1H), 3.87
-3.63(m,3H), 2.94-2.60(m,4H), 2.90,2.89(ss,1:3,3
H), 1.89,1.82(ss,1:3,3H), 1.32,1.31(ss,3:1,9H). Massスペクトル:597(M+H)+ 実施例39 4(S)−クロロ−1−[2(S)−ヒド
ロキシ−3(S)−(2−メチル−3−メチルアミノ−
ベンゾイルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチル−
フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カル
ボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物21
2) 参考例16で得られた化合物と参考例19で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0201】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
53-7.27(m,4H), 7.14-7.07(m,1H),6.61(d,J=8.1Hz,1H),
6.50(d,J=8.1Hz,1H), 6.25-6.06(m,2H), 4.77-4.62(m,
2H), 4.50-4.42(m,1H), 4.36-4.29(m,2H), 4.20-4.12
(m,1H), 4.03-3.97(m,1H), 3.80(d,J=6.5Hz,1H), 2.94-
2.59(m,4H), 2.88,2.87(ss,1:3,3H), 1.93,1.88(ss,1:
3,3H), 1.31,1.30(ss,3:1,9H). Massスペクトル:597(M+H)+ 実施例40 4(S)−クロロ−1−[3(S)−(3
−ジメチルアミノ−2−メチル−ベンゾイルアミノ)−
2(S)−ヒドロキシ−4−(4−トリフルオロメチル
−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カ
ルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物23
1) 参考例4で得られた化合物と参考例20で得られた化合
物を用いて実施例4と同様に反応を行い、表記化合物を
得た。
【0202】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
57(d,J=7.8Hz,2H), 7.40(d,J=7.8Hz,2H), 7.14-7.04(m,
2H), 6.81-6.78(m,1H), 6.08-6.05(m,2H), 4.74-4.66
(m,2H), 4.50-4.44(m,1H), 4.37-4.30(m,2H), 4.18-3.9
9(m,1H), 3.83-3.82(m,1H), 2.89-2.59(m,4H), 2.67,2.
66(ss,1:3,6H), 2.12,2.07(ss,1:3,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:611(M+H)+ 実施例41 4(S)−クロロ−1−[3(S)−(3
−ジメチルアミノ−2−メチル−ベンゾイルアミノ)−
2(S)−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル
−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カ
ルボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物23
0) 参考例16で得られた化合物と参考例20で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0203】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
54-7.27(m,4H), 7.16-7.04(m,2H),6.85-6.77(m,1H), 6.
32-6.05(m,2H), 4.76-4.63(m,2H), 4.48(t,J=8.3Hz,1
H), 4.37-4.31(m,2H), 4.20-4.00(m,1H), 3.80-3.63(m,
1H), 2.95-2.43(m,4H), 2.66,2.65(ss,1:3,6H), 2.14,
2.09(ss,1:3,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:611(M+H)+ 実施例42 2(S),3(S)−3−[(3−ヒドロ
キシ−2−メチル)ベンゾイル]アミノ−2−ヒドロキ
シ−5−フェニル)ペンタノイル[4(S)−クロロ]
−L−プロリン tert−ブチルアミド (例示化合
物131) 参考例25で得られた化合物[3−(2(S)−ter
t−ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジ
ン−1−イル)−2(S)−ヒドロキシ−3−オキソ−
1−フェネチル−プロピル]−カルバミン酸 tert
−ブチルエステル24.5mg(0.0494ミリモ
ル)を4規定の塩化水素−ジオキサン(2ml)に溶解
し4時間静置した。溶媒を減圧濃縮し乾燥した後に、テ
トラヒドロフラン3mlに溶かし、これに3−ヒドロキ
シ−2−メチル安息香酸19mg(0.14ミリモ
ル)、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール17mg
(0.13ミリモル)および1−エチル−3−(ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩45mg
(0.24ミリモル)を加えて20時間撹袢した。反応
混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さを分
取薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール
=9:1)で精製し、表記の化合物16mg(60%)
を得た。
【0204】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
65-6.85(m,9H), 6.50-6.13(m,2H),4.59-4.18(m,4H), 3.
83-3.51(m,4H), 2.81-2.26(m,3H), 2.35(s,3H), 1.90-
1.80(m,2H), 1.32(s,9H). Massスペクトル:530(M+H)+ 実施例43 4(S)−クロロ−1−[3(S)−(5
−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイル
アミノ)−2(S)−ヒドロキシ−4−ナフタレン−2
−イル−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸 tert−ブチルアミド (例示化合物260) 参考例17で得られた化合物と参考例22を用いて実施
例11と同様に反応を行い、表記化合物を得た。
【0205】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
83-7.73(m,3H), 7.67-7.29(m,4H),6.58-6.13(m,4H), 5.
41(brs,1H), 4.76-4.51(m,3H), 4.43-4.31(m,2H), 4.04
-3.86(m,2H), 3.07-2.95(m,2H), 2.76-2.63(m,2H), 1.9
5,1.77(ss,1:3,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル: 584(M+H)+ 実施例44 4(S)−クロロ−1−[3(S)−(5
−フロオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイル
アミノ)−2(S)−ヒドロキシ−4−(3−トリフル
オロメチル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジン−2
(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド (例示
化合物256) 参考例16で得られた化合物と参考例22で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0206】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
54-7.35(m,4H), 6.62-6.54(m,1H),6.46-6.41(m,1H), 6.
11(d,J=8.8Hz,1H), 5.97(brs,1H), 5.48(brs,1H),4.71-
4.62(m,2H), 4.48-4.44(m,1H), 4.37-4.07(m,2H), 4.06
-3.94(m,2H), 3.87(d,J=6.2Hz,1H), 2.96-2.45(m,4H),
2.01,1.91(ss,1:3,3H), 1.32,1.31(ss,1:3,9H). Massスペクトル: 601(M+H)+ 実施例45 1−[4(S)−ビフェニル−4−イル−
3−(5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−ベ
ンゾイルアミノ)−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル]
−4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)−カルボン
酸 tert−ブチルアミド (例示化合物261) 参考例22で得られた化合物と参考例12で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0207】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
57-7.30(m,11H), 6.31(m,1H), 6.17(brs,1H), 4.75-4.6
3(m,2H), 4.52-4.39(m,2H), 4.37-4.28(m,2H), 4.16-3.
98(m,2H), 3.00-2.85(m,2H), 2.63(m,2H), 1.98,1.85(s
s,1:4,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル:610(M+H)+ 実施例46 1−[4−ベンゾ[b]チオフェン−5−
イル−2(S)−ヒドロキシ−3(S)−(3−ヒドロ
キシ−2−メチル−ベンゾイルアミノ)−ブチリル]−
4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)−カルボン酸
tert−ブチルアミド (例示化合物23) 参考例27で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2−メ
チル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を行い、
表記化合物を得た。
【0208】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
81-7.73(m,1H), 7.68-7.59(m,1H),7.44-7.41(m,1H), 7.
29-7.06(m,5H), 6.41-6.24(m,2H), 4.71-4.58(m,2H),
4.46-4.41(m,1H), 4.38-4.27(m,2H), 4.03-3.93(m,1H),
3.31-2.59(m,6H), 1.98-1.85(m,3H), 1.29(s,9H). Massスペクトル:572(M+H)+ 実施例47 1−[4−ベンゾ[b]チオフェン−5−
イル−2(S)−ヒドロキシ−3(S)−(3−ヒドロ
キシ−2、5−ジメチル−ベンゾイルアミノ)−ブチリ
ル]−4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)−カル
ボン酸 tert−ブチルアミド (例示化合物65) 参考例27で得られた化合物と3−ヒドロキシ−2、5
−ジメチル安息香酸を用いて実施例11と同様に反応を
行い、表記化合物を得た。
【0209】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
83-7.75(m,1H), 7.68,7.61(ss,1H),7.45-7.42(m,1H),
7.28-7.06(m,4H), 6.01(br,1H), 4.71-4.66(m,2H), 4.5
8-4.43(m,1H), 4.36-4.28(m,2H), 4.06-3.92(m,2H), 3.
33-2.57(m,6H), 2.18-2.06(m,3H), 1.96-1.83(m,3H),
1.31(s,9H). Massスペクトル:586(M+H)+ 実施例48 1−[4−ベンゾ[b]チオフェン−5−
イル−2(S)−ヒドロキシ−3(S)−(5−フルオ
ロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−ベンゾイルアミノ)
−ブチリル]−4(S)−クロロ−ピロリジン−2
(S)−カルボン酸tert−ブチルアミド (例示化
合物262) 参考例27で得られた化合物と参考例22で得られた化
合物を用いて実施例11と同様に反応を行い、表記化合
物を得た。
【0210】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
83(d,J=8.1Hz,1H), 7.69(s,1H), 7.45(d,J=5.5Hz,1H),
7.30-6.98(m,4H), 5.65-5.58(m,1H), 4.71-4.66(m,2H),
4.54-4.49(m,1H), 4.34-4.30(m,2H), 4.00-3.89(m,2
H), 3.35-3.25(m,2H), 2.93-2.89(m,1H), 2.73-2.64(m,
3H), 1.95,1.80(ss,1:2,3H), 1.31(s,9H). Massスペクトル: 590(M+H)+ 参考例1 3(S)−ジベンジルアミノ−4−(2−
フルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブタン
酸 1) 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオ
ロ−フェニル)プロピオン酸 ベンジルエステル 2(S)−アミノ−3−(2−フルオロ−フェニル)プ
ロピオン酸2.1g(11.4ミリモル)、ベンジルブ
ロマイド5.42ml(45.6ミリモル)、炭酸カリ
ウム3.15g(22.8ミリモル)を50%エタノー
ル溶液中、8時間加熱還流した。放冷後、反応液を氷水
中に移しエーテル抽出して、 無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9:1)で
精製し、表記の化合物3.83gを得た。
【0211】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
40-6.90(m,19H), 5.19(ABq,J=34,12Hz,2H), 3.92(ABd,J
=13.9Hz,2H), 3.76(dd,J=7.5,7.8Hz,1H), 3.53(ABd,J=1
3.8,2H), 3.13-3.08(m,2H). 2) 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオ
ロ−フェニル)−プロパン−1−オール 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオロ−フ
ェニル)プロピオン酸ベンジルエステル3.8g(8.
3ミリモル)を乾燥エーテル20mlに溶解し、1モル
リチウムアルミニウムハイドライドを加えながら10分
還流した。放冷後、反応液を氷水中に移しエーテル抽出
して、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮
した。4規定塩酸/ジオキサンを加え、エーテルで塩酸
塩を洗浄する。塩酸塩は炭酸水素ナトリウム水溶液で中
和してエーテル抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶
媒を減圧濃縮して表記の化合物2.46gを得た。
【0212】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
28-7.01(m,14H), 3.93(ABd,J=13.3Hz,2H), 3.53(ABd,J=
13.2Hz,2H), 3.49-3.44(m,1H), 3.73-3.31(m,1H), 3.20
-3.05(m,2H), 2.96(br,1H), 2.51(dd,J=12.6,9.4Hz,1
H). 3) 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオ
ロ−フェニル)−プロピオンアルデヒド オキザリルクロライド0.88ml(10.3ミリモ
ル)を乾燥塩化メチレンに溶解させ、−78℃でジメチ
ルスルフォキサイド1.22ml(17.2ミリモル)
の塩化メチレン溶液をゆっくり滴下する。この温度を保
ちながら、5分後2(S)−ジベンジルアミノ−3−
(2−フルオロ−フェニル)−プロパン−1−オール
2.4g(6.87ミリモル)の塩化メチレン溶液をゆ
っくり滴下する。更に10分後トリエチルアミン4.7
9ml(34.4ミリモル)を滴下し、5分間撹袢す
る。温度を室温にして、1時間撹袢後水を加え酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧濃縮して表記の化合物1.39g
を得た。
【0213】1H−NMR:δppm(CDCl3)9.70(s,1H),
7.30-6.96(m,14H), 3.81(ABd,J=13.6Hz,2H), 3.70(ABd,
J=13.7Hz,2H), 3.62-3.55(m,1H), 3.09(d,J=6.7Hz,2H). 4) 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオ
ロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブチロニトリ
ル 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオロ−フ
ェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブチロニトリル2.
4g (6.87ミリモル)を乾燥塩化メチレン20ml
に溶解させ、−20℃でトリメチルシリルニトリル1.
7ml (13.7ミリモル)、臭化亜鉛を3.1g
(13.7ミリモル)を加え、4時間撹袢する。反応液
に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し
て表記の化合物2.8gを得た。
【0214】5) 2(S)−ジベンジルアミノ−3−
(2−フルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−
ブタン酸 エチルエステル 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオロ−フ
ェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブチロニトリル1.
05g (2.8ミリモル)をエーテル/エタノール=
3:1に溶解させ、氷冷下塩化水素ガスを5分間バブリ
ングする。5℃で24時間撹袢後、水を5ml加えて、
48時間撹袢する。炭酸水素ナトリウムで中和後、酢酸
エチルで抽出し炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧濃縮し、残さを分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=8:2)で精製し、表記の化合物0.
32gを得た。
【0215】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
35-6.99(m,13H), 6.90(dd,J=9.7,8.8Hz,1H), 4.54(br,
s,1H), 4.07-3.97(m,2H), 3.91(Abd,J=14.0Hz,2H), 3.5
8(AbdJ=13.8Hz,2H), 3.51-3.45(m,1H), 3.14-3.00(m,2
H), 2.73(q,J=6.3,14.0Hz,1H), 1.13(t,J=7.1Hz,3H). Massスペクトルスペクトル:422(M+H)+ 6) 3(S)−ジベンジルアミノ−4−(2−フルオ
ロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブタン酸 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(2−フルオロ−フ
ェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブタン酸 エチルエ
ステル0.11g (0.26ミリモル)をエタノールに
溶解し、水酸化リチウム水和物33mg (0.78ミリ
モル)を加えて撹袢する。反応溶液にクエン酸水溶液を
加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して、残さを
分取薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノー
ル=9:1)で精製し、表記の化合物73mgを得た。
【0216】1H−NMRスペクトル:δppm (CD3OD)
7.25-6.92(m,14H), 4.85(s,1H), 3.93(ABd,J=14.1Hz,2
H), 3.56(ABd,J=14.2Hz,2H), 3.513(m,1H), 3.32-3.30
(m,1H), 3.28-3.19(m,1H), 2.51-2.45(m,1H). 参考例2 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(3−フ
ルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブタン酸
エチルエステル 2(S)−アミノ−3−(3−フルオロ−フェニル)プ
ロピオン酸を用いて、参考例1と同様に反応を行い、表
記の化合物を得た。
【0217】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3)7.4
0-7.00(m,14H),4.21-4.11(m, 1H),4.06(ABd,J=13.1Hz,2
H), 3.66(ABd,J=13.2Hz,2H), 3.53-3.35(m,2H), 3.15
(q,J=8.5,15.0Hz,1H). Massスペクトル:394(M+H)+ 参考例3 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(4−フ
ルオロ−フェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブタン酸
エチルエステル 2(S)−アミノ−3−(4−フルオロ−フェニル)プ
ロピオン酸を用いて、参考例1と同様に反応を行い、表
記の化合物を得た。
【0218】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 7.
29-7.09(m,12H),6.99-6.93(m,2H),4.56(d, J=4.5Hz,1
H), 3.94(ABd,J=13.9Hz,2H), 3.80(ABd,J=13.9Hz,2H),
3.48-3.41(m,1H), 3.13-3.08(m,1H), 2.87(q,J=4.4,14.
8Hz,1H). 参考例4 ベンジル−[3−(2(S)−tert−ブ
チルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−1
−イル)−2(S)−ヒドロキシ−3−オキソ−1
(S)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロ
ピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル 1)2(S)−(ベンジル−tert−ブトキシカルボ
ニル−アミノ)−3−(4−トリフルオロメチル−フェ
ニル)プロピオン酸メチルエステル 2(S)−アミノ−3−(4−トリフルオロメチル−フ
ェニル)プロピオン酸メチルエステル塩酸塩3.64g
(12.8ミリモル)、トリエチルアミン2.15ml
(15.4ミリモル)硫酸マグネシウム3.31g、ベ
ンズアルデヒド1.57ml(15.4ミリモル)を乾
燥塩化メチレンに懸濁させ、窒素気流下室温で18時間
撹袢した。反応液をセライトでろ過し母液を減圧濃縮し
残さをメタノール100mlに溶かし氷冷した。水素化
ホウ素ナトリウム1.07g(28.2ミリモル)を加
え室温で1時間30分撹袢した。再び氷冷し、アセトン
約30mlを加え室温で30分間撹袢した。溶媒を減圧
濃縮して得られた反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和
重曹水および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得られた残さをジオキサ
ン43mlに溶解しジ−tert−ブチルジカーボネー
ト3.07g(14.1ミリモル)を加え室温で24時
間撹袢後70℃で6時間撹袢した。溶媒を減圧濃縮し、
油状の残さをカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル=5:1)で精製し、表記の化合物3.85g
を得た。
【0219】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3)7.4
4(d,J=8.1Hz,2H),7.16-7.04(m,7H),4.40-4.14(m,3H),
4.00-3.90(m,1H),3.63(s,3H),3.39-3.00(m,2H),1.60-1.
31(m,9H). 2)ベンジル−[2−オキソ−2−チアゾール−2−イ
ル−1(S)−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)
−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル 乾燥エーテル50mlを窒素気流下−78℃に冷却し、
n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)4.63
ml(7.41ミリモル)を加え2−ブロモチアゾール
0.62ml(6.84ミリモル)を5分間かけて滴下
した。30分間撹袢後、3(S)−(ベンジル−ter
t−ブトキシカルボニル−アミノ)−2(S)−ヒドロ
キシ−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)ブタ
ン酸メチルエステル2.49g(5.70ミリモル)の
25mlエーテル溶液を10分間かけて滴下した。4時
間撹袢後飽和重曹水を加えて室温まで昇温した。エーテ
ル層と水層を分離し、水層をエーテルで2回抽出した。
エーテル層をあわせて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して残さをカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7:1)で
精製し、表記の化合物2.68gを得た。
【0220】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
96(d,J=2.9Hz,1H), 7.61(d,J=2.9Hz,1H), 7.44-6.97
(m,9H), 5.55-5.48(m,0.5H), 5.09-4.97(m,1H), 4.76-
4.62(m,0.5H), 4.44(d,J=15.2Hz,1H), 3.68-3.47(m,1
H), 3.10-2.98(m,0.5H), 2.87-2.72(m,0.5H), 1.38(s,9
H). 3)ベンジル−[2(S)−ヒドロキシ−2−チアゾー
ル−2−イル−1(S)−(4−トリフルオロメチル−
ベンジル)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチ
ルエステル ベンジル−[2−オキソ−2−チアゾール−2−イル−
1(S)−(4−トリフルオロメチル−エチル]−カル
バミン酸 tert−ブチルエステル2.67g(5、
44ミリモル)を4Nー塩酸ジオキサン20mlに溶解
し室温で15分間撹袢後、溶媒を減圧濃縮した。飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧濃縮した。油状の残さを乾燥テトラヒドロフ
ラン45mlに溶解し窒素気流下−78℃に冷却し、ジ
イソブチルアルミニウムハイドライド(1.0Mヘキサ
ン溶液)8.16ml(8.16ミリモル)を10分間
かけて滴下した。1時間撹袢後、酢酸エチル約10ml
を加え室温まで昇温した。10%ー水酸化カリウム水溶
液約75mlを加え20分間撹袢した。反応液をエーテ
ルで抽出し飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧濃縮して得られた残さをジオキサン
10mlに溶解しジ−tert−ブチルジカーボネート
1.13g(5.17ミリモル)を加え40℃で20時
間撹袢した。溶媒を減圧濃縮し、油状の残さをカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3:1)で
精製し、表記の化合物1.83gを得た。
【0221】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
76(d,J=3.1Hz,1H), 7.35(d,J=8.1Hz,2H), 7.30(d,J=3.1
Hz,1H), 7.18-7.14(m,3H), 7.06-7.00(m,4H), 6.40(br
s,1H), 5.29(d,J=1.3Hz,1H), 4.17-4.10(m,2H), 3.90
(d,J=15.4Hz,1H), 3.47(t,J=12.5Hz,1H), 2.66-2.60(m,
1H), 1.51(s,9H). 4)酢酸 2(S)−(ベンジル− tert−ブトキ
シカルボニル−アミノ)−1(S)−チアゾール−2−
イル−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)プロ
ピルエステル ベンジル−[2(S)−ヒドロキシ−2−チアゾール−
2−イル−1(S)−(4−トリフルオロメチル−ベン
ジル)−エチル]−カルバミン酸 tert−ブチルエ
ステル1.82g(3.69ミリモル)と触媒量の4−
ジメチルアミノピリジンをピリジン10mlに溶解し窒
素気流下氷冷後、無水酢酸0.70ml(7.39ミリ
モル)を加え室温で2日間撹袢後した。溶媒を減圧濃縮
し、酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮した。得られた結
晶をヘキサン/エーテルで洗浄し表記の化合物1.62
gを得た。
【0222】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
76(d,J=3.4Hz,1H), 7.35-7.28(m,3H), 7.11-6.75(m,7
H), 6.60(brs,1H), 4.41-3.84(m,2H), 3.70-3.33(m,1
H), 3.17-3.04(m,1H), 2.05-1.96(m,3H), 1.57(s,9H). 5)酢酸 2(S)−(ベンジル− tert−ブトキ
シカルボニル−アミノ)−1−(2(S)− tert
−ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン
−1−カルボニル)−3(S)−(4−トリフルオロメ
チル−フェニル)−プロピルエステル 酢酸2(S)−(ベンジル− tert−ブトキシカル
ボニル−アミノ)−1(S)−チアゾール−2−イル−
3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)プロピルエ
ステル1.69g(3.01ミリモル)と粉末モレキュ
ラーシーブ4A6.00gを無水アセトニトリル30m
lに溶解し窒素気流下室温で10分間撹袢後した。メチ
ルトリフルオロメタンスルフォネート0.51ml
(4.50ミリモル)を加え40分間撹袢した。溶媒を
減圧濃縮したものをメタノール20mlに溶解し氷冷
後、水素化ホウ素ナトリウム340mg(9.03ミリ
モル)を加え室温で10分間撹袢した。再び氷冷し、ア
セトン約15mlを加え室温で10分間撹袢した。反応
液をセライトろ過し母液を減圧濃縮して得られた反応混
合物をアセトニトリル/水(10:1)25mlに溶解
し塩化第二水銀817mg(3、01ミリモル)のアセ
トニトリル/水(10:1)6ml溶液を加え15分間
撹袢した。反応液をセライトろ過し母液を減圧濃縮して
得られた残さをメチレンクロリドで希釈し20%−ヨウ
化カリウム水溶液で洗浄、メチレンクロリド層と水層を
分離し、水層をメチレンクロリドで2回抽出した。メチ
レンクロリド層をあわせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧濃縮して残さをエーテルに溶解しフロリ
ジルでろ過し母液を減圧濃縮して得られた残さをter
t−ブタノール13.6ml、中性リン酸塩標準液(p
H=6.86)9.4mlに溶解し1M−過マンガン酸
カリウム水溶液13.6mlを加え室温で20分間撹袢
した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、1M
−塩酸水溶液でpH=3.0にした。反応液をエーテル
で3回抽出しエーテル層をあわせて無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。残さをジメチルホルムアミド10mlに溶
かし、これに、4(S)−クロロ−ピロリジン−2
(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド299m
g(1.46ミリモル)と1−ヒドロキシ−ベンゾトリ
アゾール158mg(1.17ミリモル)を加え氷冷し
た。1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩336mg(1.75ミリモル)を加
え氷浴につけたまま自然に室温まで昇温しながら18時
間撹袢した。再び氷冷しトリエチルアミン0.24ml
(1.75ミリモル)を加えて室温で4時間撹袢した。
反応液に酢酸エチルを加え、クエン酸水溶液、飽和重曹
水溶液および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さをカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製し、
表記の化合物674mgを得た。1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3)7.57-6.87(m,9
H), 6.37(brs,1H), 5.64-5.50(m,1H), 5.17-4.65(m,2
H), 4.60-4.53(m,1H), 4.40-4.32(m,2H), 3.82-3.59(m,
2H), 3.29-3.23(m,1H), 3.16-3.06(m,1H), 2.69-2.52
(m,2H), 1.93(s,3H),1.50(s,9H), 1.36-1.24(m,9H). 6)ベンジル−[3−(2(S)−tert−ブチルカ
ルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−1−イ
ル)−2(S)−ヒドロキシ−3−オキソ−1(S)−
(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロピル]−
カルバミン酸 tert−ブチルエステル 酢酸 2(S)−(ベンジル− tert−ブトキシカ
ルボニル−アミノ)−1−(2(S)− tert−ブ
チルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−1
−カルボニル)−3(S)−(4−トリフルオロメチル
−フェニル)−プロピルエステル659mg(0.96
6ミリモル)をエタノール7.0mlに溶解し1Nー水
酸化ナトリウム水溶液1.01mlを加えて室温で30
分間撹袢した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、
飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧濃縮し、残さをカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=1:1)で精製し、表記の化合物
575mgを得た。
【0223】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
50-7.12(m,7H), 7.04-6.94(m,2H),6.24(brs,0.5H), 5.9
9-5.94(m,0.5H), 4.83-3.64(m,8H), 3.32-3.27(m,1H),
3.02-2.90(m,1H), 2.67-2.53(m,3H), 1.50-1.18(m,18
H). 参考例 5 ベンジル−[3−(2(S)−tert−
ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−
1−イル)−2(S)−ヒドロキシ−1(S)−(3−
メチル−ベンジル)−3−オキソ−プロピル]−カルバ
ミン酸 tert−ブチルエステル 2(S)−アミノ−3−m−トリル−プロピオン酸メチ
ルエステル塩酸塩を用いて、参考例4と同様に反応を行
い、表記の化合物を得た。
【0224】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3)7.3
5-6.85(m,9H), 6.42(brs,0.5H), 6.12(brs,0.5H), 4.56
-4.38(m,3H), 4.26-4.14(m,1H), 4.11-4.04(m,1H), 3.8
7-3.57(m,4H), 3.24-3.03(m,1H), 2.94-2.78(m,1H), 2.
60-2.44(m,1H), 2.27(s,3H),1.40-1.14(m,18H). 参考例 6 ベンジル−[3−(2(S)−tert−
ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−
1−イル)−2(S)−ヒドロキシ−1(S)−(4−
メチル−ベンジル)−3−オキソ−プロピル]−カルバ
ミン酸 tert−ブチルエステル 2(S)−アミノ−3−p−トリル−プロピオン酸メチ
ルエステル塩酸塩を用いて、参考例4と同様に反応を行
い、表記の化合物を得た。
【0225】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
34-7.20(m,4H), 7.10-6.95(m,5H),6.41(brs,0.5H), 6.1
2(brs,0.5H), 4.53-4.40(m,3H), 4.24-4.21(m,1H), 4.1
0-4.03(m,1H), 3.95-3.19(m,5H), 2.93-2.80(m,1H), 2.
72-2.65(m,1H), 2.53-2.46(m,1H), 2.32(s,3H),1.38-1.
12(m,18H). 参考例 7 ベンジル−[3−(2(S)−tert−
ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−
1−イル)−1(S)−(3、4−ジフルオロ−ベンジ
ル)−2(S)−ヒドロキシ−3−オキソ−プロピル]
−カルバミン酸tert−ブチルエステル 2(S)−アミノ−3−(3,4−ジフルオロ−フェニ
ル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩を用いて、参
考例4と同様に反応を行い、表記の化合物を得た。
【0226】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
20-7.19(m,3H), 7.07-6.84(m,3H),6.80-6.78(m,2H), 6.
23(brs,0.5H), 6.00(brs,0.5H), 4.75-3.77(m,7H), 3.7
5-3.56(m,2H), 3.25-3.15(m,1H), 2.95-2.78(m,1H), 2.
68-2.49(m,2H), 1.43-1.22(m,18H). Massスペクトル:630(M+Na)+ 参考例 8 ベンジル−[3−(2(S)−tert−
ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−
1−イル)−2(S)−ヒドロキシ−1(S)−(4−
メトキシ−ベンジル)−3−オキソ−プロピル]−カル
バミン酸 tert−ブチルエステル 2(S)−アミノ−3−(4−メトキシ−フェニル)−
プロピオン酸メチルエステル塩酸塩を用いて、参考例4
と同様に反応を行い、表記の化合物を得た。
【0227】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
28-7.20(m,3H), 7.12-6.94(m,4H),6.77(d,J=8.5Hz,2H),
4.62-4.39(m,4H), 4.30-4.04(m,4H), 3.79(s,3H), 3.6
8-3.50(m,1H), 3.22-2.43(m,5H), 1.37-1.23(m,18H). Massスペクトル:602(M+H)+ 参考例 9 ベンジル−[3−(2(S)−tert−
ブチルカルバモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−
1−イル)−2(S)−ヒドロキシ−1(S)−ナフタ
レン−1−イル−メチル−3−オキソ−プロピル]−カ
ルバミン酸 tert−ブチルエステル 2(S)−アミノ−3−ナフタレン−1−イル−プロピ
オン酸メチルエステル塩酸塩を用いて、参考例4と同様
に反応を行い、表記の化合物を得た。
【0228】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3)7.9
3-7.83(m,1H), 7.73(d,J=7.6Hz,1H), 7.56-7.48(m,2H),
7.46-7.28(m,3H), 7.24-7.07(m,4H), 6.76-6.65(m,1
H), 4.48-4.37(m,3H), 4.27-4.13(m,3H), 3.96-3.32(m,
5H), 2.80-2.72(m,2H), 2.51-2.38(m,1H), 1.47-1.22
(m,18H). Massスペクトル:622(M+H)+ 参考例 10 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジ
ベンジルアミノ−4(S)−(2、4−ジフルオロ−フ
ェニル)−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル]−ピロリ
ジン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド 1) 2−ジベンジルアミノ−3(S)−(2、4−ジ
フルオロ−フェニル)−プロピオン酸ベンジルエステル 2−アミノ−3(S)−(2、4−ジフルオロ−フェニ
ル)−プロピオン酸3.60g(17.9ミリモル)、
炭酸カリウム7.89g(57.1ミリモル)を水1
1.9mlに溶解した後、塩化ベンジル6.80g(5
3.7ミリモル)を加え、95℃で15時間加熱撹袢し
た。反応液に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し
て得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=5:1)で精製し、表記の化
合物6.0gを得た。
【0229】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
38(s,5H), 7.20(m,6H), 7.13(m,4H), 6.95-6.90(m,1H),
6.73−6.65(m,2H), 5.20(d,d,J=12.1,31.0Hz,2H), 3.9
0(d,J=13.9Hz,2H), 3.7(t,J=7.8Hz,1H), 3.51(d,J=13.9
Hz,2H), 3.11-3.03(m,2H). 2) 3−ジベンジルアミノ−4(S)−(2、4−ジ
フルオロ−フェニル)−1−メタンスルフィニル−ブタ
ン−2−オン ナトリウムアミド0.83g(19.09ミリモル)を
テトラヒドロフラン20mlに懸濁し、ジメチルスルホ
キシド2.3ml(31.81ミリモル)を加え、47
−51℃で3時間加熱撹袢した。この懸濁液を−12℃
に冷却した後、2−ジベンジルアミノ−3(S)−
(2、4−ジフルオロ−フェニル)−プロピオン酸ベン
ジルエステル3.0g(6.36ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン溶液25mlを加え19時間撹袢した。酢酸
エチルを加え、5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得られた残さをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=4:6)で精製し、表記の化合物2.05gを得
た。
【0230】Massスペクトル:442(M+H)+ 3) 酢酸 3−ジベンジルアミノ−4(S)−(2、
4−ジフルオロ−フェニル)−1−メチルスルファニル
−2−オキソ−ブチルエステル 3−ジベンジルアミノ−4(S)−(2、4−ジフルオ
ロ−フェニル)−1−メタンスルフィニル−ブタン−2
−オン2.05g(4.64ミリモル)をアセトン12
mlに溶解して、ジメチルスルホキシド4ml、2N塩
酸4mlを加えて室温で16時間撹袢した後、30−4
0℃で5時間反応した。氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で中和した後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧濃縮して得られた残さをメチレンクロリド15mlに
溶解し、0℃でピリジン0.45ml(5.57ミリモ
ル)、塩化アセチル0.53ml(7.42ミリモル)
を滴下して、1時間撹袢した。5%クエン酸水溶液、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮して得られ
た残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=8:2)で精製し、表記の化合物0.
90gを得た。
【0231】Massスペクトル:482(M-H)+,483M+ ,4
84(M+H)+ 4) 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジベンジル
アミノ−4(S)−(2、4−ジフルオロ−フェニル)
−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル]−ピロリジン−2
(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド 酢酸 3−ジベンジルアミノ−4(S)−(2、4−ジ
フルオロ−フェニル)−1−メチルスルファニル−2−
オキソ−ブチルエステル0.89g(1.84ミリモ
ル)をジメチルホルムアミド8mlに溶解して、−31
℃に冷却後、1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン0.33ml(2.21ミリモル)を滴
下し、4時間撹袢した。酢酸エチルを加え、5%クエン
酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧
濃縮して得られた残さにメタノール20ml、1N水酸
化ナトリウム7.4ml(7.36ミリモル)を加え、
38時間撹袢した。反応溶媒を減圧留去し、1N塩酸で
酸性にした後、メチレンクロリドで抽出、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮
した。得られた残さ0.3gをテトラヒドロフラン15
mlに溶解し、4(S)−クロロ−ピロリジン−2
(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド0.17
g(0.82ミリモル)と1−ヒドロキシ−ベンゾトリ
アゾール0.11g(0.82ミリモル)、1−エチル
−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩0.2mg(1.02ミリモル)を加え、16時間撹
袢した。酢酸エチルを加え、5%クエン酸水溶液、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮して得られた
残さを分取薄層クロマトグラフィー(メチレンクロリド
/メタノール=9:1)で精製し、表記の化合物0.2
8gを得た。
【0232】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
25-7.10(m,10H), 7.08-7.06(m,3H),6.37(br,1H), 4.78
(d,J=5.2Hz,1H), 4.42(t,J=8.0Hz,1H), 4.06-3.92(m,4
H), 3.80-3.62(m,2H), 3.50(q,J=6.3,11.0Hz,1H), 3.30
(m,1H), 3.20-3.11(m,1H), 2.64-2.48(m,3H), 2.31(m,1
H), 1.22,1.20(s,s,50:1,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 参考例 11 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジ
ベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−4−o−トリ
ル−ブチリル]−ピロリジン−2(S)−カルボン酸
tert−ブチルアミド 2(S)−アミノ−3−o−トリル−プロピオン酸メチ
ルエステル塩酸塩を用いて、参考例10と同様に反応を
行い、表記の化合物を得た。
【0233】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
26-7.18(m,11H), 7.14-7.04(m,3H),6.59(brs,1H), 4.80
(d,J=5.5Hz,1H), 4.41(t,J=8.0Hz,1H), 4.16-3.91(m,4
H),3.85-3.69(m,2H), 3.57(q,J=6.4,11.1Hz,1H), 3.32-
3.01(m,2H), 2.68-2.57(m,2H), 2.49-2.36(m,2H), 2.0
7,2.04(s,s,1:5,3H), 1.26,1.23(s,s,1:7,9H). Massスペクトル:576(M+H)+ 参考例 12 1−(4−ビフェニル−4−イル−3
(S)−ジベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブ
チリル)−4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−アミノ−3−ビフェニル−4−イル−プロピ
オン酸を用いて、参考例10と同様に反応を行い、表記
の化合物を得た。
【0234】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
69(d,J=7.1Hz,2H), 7.61(d,J=8.0Hz,2H), 7.49(t,J=7.6
Hz,2H), 7.43-7.35(m,1H), 7.27-7.19(m,3H), 7.18-7.1
4(m,6H), 7.09-7.06(m,3H), 6.38(brs,1H), 4.80(d,J=
5.7Hz,1H), 4.41(t,J=8.0Hz,1H), 4.05-3.96(m,2H), 3.
88(tJ=6.0Hz,1H), 3.76(d,J=14.6Hz,2H), 3.52(q,J=6.
4,10.9Hz,1H), 3.24(d,J=10.9Hz,1H), 3.15-3.05(m,1
H), 2.66-2.41(m,4H), 1.26,1.25(s,s,1:10,9H). Massスペクトル:638(M+H)+ 参考例 13 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジ
ベンジルアミノ−4−(3、5−ジフルオロ−フェニ
ル)−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル]−ピロリジン
−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−アミノ−3−(3、5−ジフルオロ−フェニ
ル)−プロピオン酸を用いて、参考例10と同様に反応
を行い、表記の化合物を得た。
【0235】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
27-7.17(m,6H), 7.09-7.07(m,4H),6.79-6.74(m,3H), 6.
04(brs,1H), 4.81(d,J=5.4Hz,1H), 4.33(t,J=8.1Hz,1
H), 4.07-3.97(m,3H), 3.86-3.80(m,1H), 3.73(ABd,J=1
4.6Hz,2H), 3.57(q,J=6.5,10.6Hz,1H), 3.19(d,J=10.5H
z,1H), 3.06-2.97(m,1H), 2.65(q,J=8.9,10.6Hz,1H),2.
55-2.36(m,3H), 1.24(s,9H). Massスペクトル:598(M+H)+ 参考例 14 4(S)−クロロ−1−(3(S)−ジ
ベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−6−フェニル
−ヘキサ−5−エノイル)−ピロリジン−2(S)−カ
ルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−アミノ−5−フェニル−ペンタ−4−エン酸
を用いて、参考例10と同様に反応を行い、表記の化合
物を得た。
【0236】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
42-7.18(m,15H), 6.51-6.45(m,1H),6.32-6.21(m,2H),
4.74-4.72(m,1H), 4.43-4.37(m,1H), 4.16-4.01(m,3H),
3.84-3.76(m,4H), 3.52-3.45(m,1H), 3.10-3.06(m,1
H), 2.86-2.63(m,2H), 2.53-2.42(m,2H), 1.26(s,9H). Massスペクトル:588(M+H)+ 参考例 15 4(S)−クロロ−1−(3(S)−ジ
ベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−4−ペンタフ
ルオロフェニル−ブチリル)−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−アミノ−3−ペンタフルオロフェニル−プロ
ピオン酸を用いて、参考例10と同様に反応を行い、表
記の化合物を得た。
【0237】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
26-7.14(m,7H), 7.08-7.05(m,3H),6.31(brs,1H), 4.82
(d,J=5.4Hz,1H), 4.45-4.35(m,2H), 4.12-3.81(m,4H),
3.69-3.59(m,3H), 3.41-3.32(m,1H), 2.80-2.73(m,1H),
2.69-2.47(m,2H), 2.32-2.28(m,1H), 1.22(s,9H). Massスペクトル:652(M+H)+ 参考例 16 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジ
ベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−4−(3−ト
リフルオロメチル−フェニル)−ブチリル]−ピロリジ
ン−2(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(3−トリフルオロ
メチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルを用
いて、参考例10と同様に反応を行い、表記の化合物を
得た。
【0238】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
60-7.52(m,2H), 7.45(t,J=7.7Hz,1H), 7.35(d,J=7.7Hz,
1H), 7.36-7.20(m,1H), 7.18-7.16(m,5H), 7.02-7.00(m
4H),6.13(brs,1H), 4.84(d,J=5.9Hz,1H), 4.36(t,J=8.0
Hz,1H), 4.10-4.00(m,3H),3.87(d,J=5.9Hz,1H), 3.70
(d,J=5.9Hz,2H), 3.58(dd,J=10.4Hz,6.4Hz,1H), 3.22(d
d,J=10.4Hz,1.2Hz,1H), 3.10(dd,J=14.0Hz,1.2Hz,1H),
2.64(dd,J=10.4Hz,8.7Hz,1H), 2.53-2.41(m,3H), 1.38-
1.12(m,9H). 参考例 17 4(S)−クロロ−1−(3(S)−ジ
ベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−4−ナフタレ
ン−2−イル−ブチリル)−ピロリジン−2(S)−カ
ルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−ジベンジルアミノ−3−ナフタレン−2−イ
ル−プロピオン酸ベンジルエステルを用いて、参考例1
0と同様に反応を行い、表記の化合物を得た。1H−N
MRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.91-7.89(m,1H), 7.84
(d,J=8.5Hz,1H), 7.81-7.77(m,1H), 7.64(s,1H), 7.53-
7.44(m,3H), 7.29-7.20(m,2H), 7.15-7.07(m,5H),7.00-
6.98(m,3H), 6.42(brs,1H), 4.81(d,J=6.3Hz,1H), 4.45
(t,J=7.8Hz,1H), 4.06-3.87(m,4H), 3.76(d,J=14.6Hz,2
H), 3.51(dd,J=11.1Hz,6.3Hz,1H), 3.49-3.22(m,2H),
2.65-2.45(m,4H), 1.22(s,9H). 参考例 18 4(S)−クロロ−1−[3(S)−ジ
ベンジルアミノ−4−(3、4−ジメチル−フェニル)
−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル]−ピロリジン−2
(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−ジベンジルアミノ−3−(3、4−ジメチル
−フェニル)−プロピオン酸ベンジルエステルを用い
て、参考例10と同様に反応を行い、表記の化合物を得
た。
【0239】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
29-7.24(m,1H), 7.21-7.17(m,5H),7.12-7.00(m,5H), 6.
91-6.89(m,2H), 6.48(brs,1H), 4.73(d,J=5.7Hz,1H),
4.45(t,J=8.0Hz,1H), 4.05-3.93(m,1H), 3.90(d,J=14.3
Hz,2H), 3.82(d,J=6.4Hz,1H), 3.75(d,J=14.3Hz,2H),
3.45(dd,J=11.3Hz,6.2Hz,1H), 3.20-3.17(m,1H), 3.01
(dd,J=14.3Hz,11.3Hz,1H), 2.66-2.52(m,2H), 2.48-2.4
0(m,1H), 2.35-2.21(m,1H), 2.33(s,3H), 1.23(s,9H). 参考例 19 2−メチル−3−メチルアミノ安息香酸 1)2−メチル−3−メチルアミノ安息香酸メチルエス
テルおよび2−メチル−3−ジメチルアミノ安息香メチ
ルエステル 3−アミノ−2−メチル安息香酸メチルエステル2.6
g(15.7ミリモル)をアセトン40mlに溶解し炭
酸カリウム3.26g(23.6ミリモル)を加え窒素
気流下氷浴で冷却した。ジメチル硫酸1.64ml(1
7.3ミリモル)を加えた後4時間加熱還流した。溶媒
を減圧濃縮し水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧濃縮した。残さをカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=3:1)で精製し、表記の化合物1、
32g(モノメチル体)および887mg(ジメチル
体)を得た。
【0240】モノメチル体1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.21-7.13(m,2
H),6.78-6.73(m,1H), 3.88(s,3H), 3.80-3.72(brs,1H),
2.91(s,3H), 2.30(s,3H). ジメチル体1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.49(t,J=4.0H
z,1H), 7.19(d,J=4.0Hz,2H), 3.89(s,3H), 2.69(s,6H),
2.51(s,3H). 2)2−メチル−3−メチルアミノ安息香酸 参考例19−1)で得られた2−メチル−3−メチルア
ミノ安息香酸メチルエステル1.31g(7.33ミリ
モル)をエタノール13mlに溶解し水酸化ナトリウム
587mg(14.7ミリモル)を水3mlに溶解した
ものを加え室温で1時間撹袢後60℃で5時間撹袢し
た。反応液に10%−クエン酸水溶液を加え酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧濃縮し得られた結晶をヘキサン/酢
酸エチルで洗浄し、表記の化合物1.05gを得た。
【0241】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
09(t,J=7.9Hz,1H), 6.91(6,J=7.9Hz,1H), 6.63(d,J=7.9
Hz,1H), 3.60-3.04(brs,2H), 2.74(s,3H), 2.21(s,3H). 参考例 20 2−メチル−3−ジメチルアミノ安息香
酸 参考例17−1)で得られた化合物2−メチル−3−ジ
メチルアミノ安息香酸メチルエステルを用いて、参考例
17−2)と同様に反応を行い、表記の化合物を得た。
【0242】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 1
2.8-12.6(brs,1H), 7.41-7.36(m,1H), 7.25-7.19(m,2
H), 2.62(s,6H), 2.41(s,3H). 参考例 21 3−ヒドロキシ−2、4−ジメチル安息
香酸 1)3−メトキシ−2、4−ジメチル安息香酸 1−ブロモ−3−メトキシ−2、4−ジメチルベンゼン
1.21g(5.63ミリモル)を乾燥テトラヒドロフ
ラン12mlに窒素気流下溶解し−78℃に冷却した。
n−ブチルリチウム(1.47Mヘキサン溶液)4.2
1ml(6.19ミリモル)を10分間かけて滴下し3
0分間撹袢後、二酸化炭素ガスを10分間バブリングし
た後室温まで昇温した。溶媒を減圧濃縮し水を加えエー
テルで洗浄した。水層に希塩酸水溶液を加えpH=1に
した後酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮した。得ら
れた結晶にヘキサンを加え−78℃に冷却した後細かく
粉砕した。冷たいままろ過し上記化合物733mgを得
た。
【0243】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
73(d,J=8.0Hz,1H), 7.09(d,J=8.0Hz,1H), 3.70(s,3H),
2.57(s,3H), 2.35(s,3H). 2) 3−ヒドロキシ−2、4−ジメチル安息香酸 参考例 21−1)で得られた3−メトキシ−2、4−
ジメチル安息香酸403mg(2.24ミリモル)を乾
燥メチレンクロリドに溶解し−78℃に冷却した。三臭
化ホウ素の1M−メチレンクロリド溶液8.95mlを
5分間かけて滴下した。室温まで昇温させ1時間撹袢し
た。再び−78℃に冷却しメタノール約13mlを加え
た。室温まで昇温後1時間撹袢し溶媒を減圧濃縮した。
水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮し
た。得られた結晶にヘキサン/メチレンクロリドを加え
細かく粉砕した後ろ過し上記化合物198mgを得た。
【0244】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
54(d,J=7.9Hz,1H), 7.06(d,J=7.9Hz,1H), 2.55(s,3H),
2.31(s,3H). 参考例 22 5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メ
チル安息香酸 1)5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ安息香酸
ベンジルエステル 5−フルオロ−2−メチル安息香酸1.01g(6.5
5ミリモル)を濃硫酸7.5mlに溶解し−15℃に冷
却した。発煙硝酸0.326ml(7.86ミリモル)
と濃硫酸1.5mlを混合した溶液を3分間かけて滴下
した。0℃で30分間撹袢後反応液を粉砕した氷に注い
だ。室温で10分間撹袢後エーテルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧濃縮した。得られた残さを窒素雰囲気下無水
ジメチルホルムアミド10.6mlに溶解し、炭酸カリ
ウム1.00g(7.27ミリモル)とベンジルブロミ
ド0.865ml(7.27ミリモル)を加え50℃で
1時間撹袢した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧濃縮した。残さをカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=3:1)で精製し、表記
の化合物780mgを得た。得られた結晶にヘキサン/
メチレンクロリドを加え細かく粉砕した後ろ過し上記化
合物504mgを得た。
【0245】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
75(dd,J=8.2Hz,2.8Hz,1H), 7.60(dd,J=8.2Hz,2.8Hz,1
H), 7.45-7.34 (m,5H),2.58(s,3H). 2)3−アミノ−5−フルオロ−2−メチル安息香酸 5−フルオロ−2−メチル−3−ニトロ安息香酸 ベン
ジルエステル498mg(1.72ミリモル)をエタノ
ール10mlに溶解し10%−パラジウム炭素250m
gを加え水素雰囲気下室温で20時間撹袢した。反応液
をセライトでろ過し母液を減圧濃縮した。得られた結晶
にヘキサン/メチレンクロリドを加え細かく粉砕した後
ろ過し上記化合物257mgを得た。
【0246】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 6.
75(dd,J=9.5Hz,2.6Hz,1H), 6.58(dd,J=9.5Hz,2.6Hz,1
H), 2.25(s,3H). 3)5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル安息香
酸 5−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸2
45mg(1.45ミリモル)を濃硫酸3.0mlと水
1.5mlに溶解し氷浴で冷却した。亜硝酸ナトリウム
105mg(1.52ミリモル)を水1.5mlに溶解
したものを20分間かけて滴下した。30分間撹袢後反
応液を濃硫酸2.0mlと水2.0mlを混合し還流し
ている中に15分間かけて滴下した後、0℃で2時間撹
袢した。反応液に水を加え、エーテルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
減圧濃縮した。得られた結晶にヘキサン/エーテルを加
え細かく粉砕した後ろ過し上記化合物187mgを得
た。
【0247】1H−NMRスペクトル:δppm(CD3OD) 6.
98(dd,J=9.4Hz,2.7Hz,1H), 6.67(dd,J=9.4Hz,2.7Hz,1
H), 2.33(s,3H). 参考例23 1(S)−ジエチルカルバモイル−3−フ
ェニル−プロピル)−カルバミン酸 tert−ブチル
エステル tert−ブトキシカルボニル−ホモフェニルアラニン
6.18g(22.1ミリモル)とトリエチルアミン
6.20ml(44.5ミリモル)の塩化メチレン溶液
(90ml)に、氷冷下クロロ蟻酸イソブチル3.0m
l(23.1ミリモル)およびジエチルアミン2.35
ml(22.7ミリモル)を加え90分間撹袢した。反
応を飽和食塩水で停止し、生成物を酢酸エチルで抽出し
た後に、有機層を5%クエン酸水溶液、飽和重曹水溶液
および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧濃縮し、残さをカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/塩化メチレン/酢酸エチル=4:3:
3)で精製し、表記の化合物6.48g(88%)を得
た。1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.32-7.16(m,5
H), 5.40(d,J=8.6Hz,1H), 4.62-4.53(m,1H), 3.59-3.45
(m,1H), 3.32-3.08(m,3H), 2.78-2.59(m,2H), 1.94-1.8
5(m,2H), 1.49(s,9H), 1.15-1.07(m,6H). Massスヘ゜クトル:335(M+H)+ 参考例24 2−オキソ−1(S)−フェネチル−3−
ブテニル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステル 1(S)−ジエチルカルバモイル−3−フェニル−プロ
ピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル2.4
1g(7.21ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液
(45ml)に、氷冷下ビニルマグネシウムブロミド3
5ml(1モルテトラヒドロフラン溶液、35ミリモ
ル)を滴下しそのまま60分間撹袢した。反応系を室温
まで昇温して4時間撹袢した後に、反応を飽和硫酸水素
カリウム水溶液で停止し、生成物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さを
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
8:2)で精製し、表記の化合物1.20g(58%)
を得た。1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.37-7.15(m,5
H), 6.45(dd,J=17.5,10.2Hz,1H), 6.30(d,J=17.5Hz,1
H), 5.86(d,J=10.2Hz,1H), 5.32(d,J=7.2Hz,1H),4.73-
4.68(m,1H), 2.74-2.55(m,2H), 2.19-2.08(m,1H), 1.90
-1.75(m,1H), 1.50(s,9H). Massスペクトル:290(M+H)+ 参考例25 3(S)− tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−5−フェニルペンタ
ン酸 メチルエステル 三塩化セリウム7水和物1.25g(3.35ミリモ
ル)と水素化ホウ素ナトリウム285mg(7.53ミ
リモル)のエタノール懸濁液(9ml)を室温にて5分
間撹袢した。反応系を零度まで冷却し、(2−オキソ−
1(S)−フェネチル−3−ブテニル)−カルバミン酸
tert−ブチルエステル2.14g(7.40ミリ
モル)のテトラヒドロフラン溶液(10ml)を加え9
0分間撹袢した。反応を酢酸で停止し酢酸エチルで希釈
した後に、飽和重曹水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、得られた2−ヒドロキ
シ−1(S)−フェネチル−3−ブテニル)−カルバミ
ン酸 tert−ブチルエステル(粗収率95%、相対
立体配置体過剰率(de)約50%)をそのまま次の反
応に用いた。
【0248】未精製の(2−ヒドロキシ−1(S)−フ
ェネチル−3−ブテニル)−カルバミン酸 tert−
ブチルエステル406mg(1.39ミリモル)のメタ
ノール溶液(15ml)に−78℃においてオゾンを4
時間吹き込んだ。窒素で反応容器内のオゾンを除去した
後に、ジメチルスルフィド1.0ml(13.6ミリモ
ル)を加え、室温まで昇温し10分間撹袢した。溶媒を
減圧留去した後に、tert−ブチルアルコール(3m
l)に溶解し、亜塩素酸ナトリウム250mg(2.7
6ミリモル)、燐酸二水素ナトリウム286mg(2.
38ミリモル)および2−メチル−2ブテン213mg
(3.04ミリモル)のtert−ブチルアルコール溶
液(1ml)を加え、室温にて1時間撹袢した。反応を
飽和食塩水で停止した後に、酢酸エチルで抽出し、飽和
チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、得
られた3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−
ヒドロキシ−5−フェ二ル−ペンタン酸(粗収率95
%、相対立体配置過剰率(de)約50%)をそのまま
次の反応に用いた。
【0249】3−tert−ブトキシカルボニルアミノ
−2−ヒドロキシ−5−フェ二ル−ペンタン酸620m
gのベンゼン(4ml)およびメタノール(2ml)溶
液に、室温にてトリメチルシリルジアゾメタン(4m
l、10%ヘキサン溶液)を加えた。溶媒を減圧濃縮
し、残さをカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=5:5)で精製し、光学的に純粋な表記の化合
物183.1mg(還元体から3段階で41%)を得
た。1 H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.31-7.14(m,5
H), 4.84(d,J=9.3Hz,1H), 4.34-4.26(m,1H), 4.07-3.99
(m,1H), 3.73(s,3H), 3.15(d,J=5.6Hz,1H), 2.80-2.54
(m,2H), 1.86-1.70(m,1H), 1.64-1.50(m,2H), 1.50(s,9
H). Massスペクトル:323(M+H)+ 参考例26 [3−(2(S)−tert−ブチルカル
バモイル−4(S)−クロロ−ピロリジン−1−イル)
−2(S)−ヒドロキシ−3−オキソ−1−フェネチル
−プロピル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステ
ル 3(S)− tert−ブトキシカルボニルアミノ−2
(S)−ヒドロキシ−5−フェニルペンタン酸 メチル
エステル155mg(0.48ミリモル)および水酸化
リチウム361mg(8.50ミリモル)のメタノール
溶液(5ml)を室温にて1日撹袢した。5%クエン酸
水溶液を加え反応系を酸性にした後に、酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を減圧濃縮し、得ら
れた3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒ
ドロキシ−5−フェ二ル−ペンタン酸(152mg)を
そのまま次の反応に用いた。
【0250】未精製の3−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−2−ヒドロキシ−5−フェ二ル−ペンタン酸
152mg、4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)
−カルボン酸 tert−ブチルアミド311mg
(1.50ミリモル)、1−ヒドロキシ−ベンゾトリア
ゾール0.11g(0.82ミリモル)、1−エチル−
3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
293mg(1.53ミリモル)のジメチルアミド溶液
(4ml)を26時間撹袢した。酢酸エチルを加え、水
および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧濃縮して得られた残さを分取薄層クロ
マトグラフィー(メチレンクロリド/メタノール=9:
1)で精製し、表記の化合物175mg(78%)を得
た。
【0251】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
66-7.10(m,5H), 6.31(s,1H), 4.93(d,J=9.0Hz,1H), 4.4
4(d,J=7.8Hz,1H), 4.39-4.12(m,2H), 4.10-3.37(m,4H),
2.81-2.10(m,4H), 1.77-1.68(m,2H), 1.48(s,9H), 1.3
2(s,9H). Massスペクトル:496(M+H)+ 参考例 27 1−(4−ベンゾ[b]チオフェン−5
−イル−3(S)−ジベンジルアミノ−2(S)−ヒド
ロキシ−ブチリル)−4(S)−クロロ−ピロリジン−
2(S)−カルボン酸 tert−ブチルアミド 1)2−アセチルアミノ−2−ベンゾ[b]チオフェン
−5−イルメチル−マロン酸 ジエチルエステル エタノール300mlにナトリウム1.92g(83.
6ミリモル)を窒素気流下溶解し、アセトアミノマロン
酸 ジエチルエステル18.2g(83.6ミリモル)
と5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン15.82g
(70.0ミリモル)を加え16時間加熱還流した後、
溶媒を減圧濃縮した。残さに水を加え、酢酸エチルで抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮した。得られた結晶にヘ
キサン/酢酸エチルを加え細かく粉砕した後ろ過し上記
化合物23.5gを得た。
【0252】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
66(d,J=8.3Hz,1H), 7.46(s,1H), 7.42(d,J=5.4Hz,1H),
7.25(d,J=5.4Hz,1H), 6.96(d,J=8.3Hz,1H), 6.52(brs,1
H),4.29(q,J=7.2Hz,4H), 3.78(s,2H), 2.04(s,3H), 1.3
1(t,J=7.2Hz,6H). 2)2(S)−アミノ−3−ベンゾ[b]チオフェン−
5−イル−プロパン酸メチルエステル 2−アセチルアミノ−2−ベンゾ[b]チオフェン−5
−イルメチル−マロン酸 ジエチルエステル23.5g
(64.7ミリモル)をジオキサン300mlと水13
0mlに溶解した。水酸化ナトリウム6.47g(16
2ミリモル)を水20mlに溶解したものを加え、二日
間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮し残さに水を加え、氷
浴で冷却した後農塩酸を加えPH=1とした。これを酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮した。得ら
れた残さをジオキサン300mlと水150mlに溶解
した後三日間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮し残さ2
0.5gを水1800mlと適量のアンモニア水を加え
溶解した。希塩酸を加えPH=8・0にした後、アシラ
ーゼ5.00gを水約60mlに溶解したものをろ紙で
ろ過しながら加え37℃で7日間撹袢した。水が約20
0mlになるまで減圧濃縮し、ろ紙を使いろ過した。ろ
取した混合物を乾燥した後窒素気流下メタノール150
mlに懸濁し−78℃に冷却した。塩化チオニル7.7
8g(107ミリモル)を5分間かけて滴下し室温で1
3時間撹袢した。その後4時間加熱還流した後、溶媒を
減圧濃縮した。残さに水を加え、酢酸エチルで洗浄し
た。水層に飽和重曹水を加えPH=10にした後、酢酸
エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮することによ
り上記化合物の混合物を8.91g得た。
【0253】3)2(S)−アセチルアミノ−3−ベン
ゾ[b]チオフェン−5−イル−プロパン酸 メチルエ
ステル 2(S)−アミノ−3−ベンゾ[b]チオフェン−5−
イル−プロパン酸 メチルエステルの混合物72mgを
窒素気流下乾燥塩化メチレン2.0mlに溶解し、トリ
エチルアミン90μl(0.645ミリモル)を加え氷
浴で冷却した。塩化アセチル33μl(0.484ミリ
モル)を加え3時間撹袢した。反応混合物に酢酸エチル
加え、10%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧濃縮し、油状の残さを分取薄層クロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製し、表記の化合物80
mgを得た。これを高速液体カラムクロマトグラフィー
(キラルセルOD、254nm、ヘキサン/イソプロパ
ノール=9:1、流速1ml/min、カラム温度35
℃)に付し、上記化合物が82%のS体と18%のR体
の混合物であることを確認した。
【0254】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
80(d,J=8.1Hz,1H), 7.50(d,J=1.1Hz,1H), 7.44(d,J=5.5
Hz,1H), 7.28(d,J=5.5Hz,1H), 7.07(dd,J=8.1Hz,1.1Hz,
1H),5.90-5.88(m,1H), 4.98-4.91(m,1H), 3.74(s,3H),
3.32-3.19(m,2H), 1.99(s,3H). 3)1−(4−ベンゾ[b]チオフェン−5−イル−3
(S)−ジベンジルアミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブ
チリル)−4(S)−クロロ−ピロリジン−2(S)−
カルボン酸 tert−ブチルアミド 2(S)−アミノ−3−ベンゾ[b]チオフェン−5−
イル−プロパン酸 メチルエステルの混合物を用いて、
参考例10と同様に反応を行い、表記の化合物を得た。
【0255】1H−NMRスペクトル:δppm(CDCl3) 7.
85(d,J=8.1Hz,1H), 7.61(s,1H), 7.47(d,J=5.4Hz,1H),
7.44-6.98(m,12H), 6.40(brs,1H), 4.80(d,J=6.1Hz,1
H), 4.44(t,J=7.9Hz,1H),4.07-3.80(m,4H), 3.74(d,J=1
4.6Hz,2H), 3.56-3.49(m,1H), 3.29-3.13(m,2H),2.66-
2.43(m,4H), 1.23(s,9H). Massスペクトル:618(M+H)+ (製剤例1)(ハ−ドカプセル剤) 標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルの各々に、100 mgの
粉末状の実施例1の化合物、150 mgのラクト−ス、50 m
g のセルロ−ス及び6 mgのステアリン酸マグネシウムを
充填することにより、単位カプセルを製造し、洗浄後、
乾燥する。(製剤例2)(ソフトカプセル剤) 消化性油状物、例えば、大豆油、綿実油又はオリ−ブ油
中に入れた、実施例1の化合物の混合物を調製し、正置
換ポンプでゼラチン中に注入して、100 mgの活性成分を
含有するソフトカプセルを得、洗浄後、乾燥する。
【0256】(製剤例3)(錠剤) 常法に従って、100 mgの実施例1の化合物、0.2 mgのコ
ロイド性二酸化珪素、5 mgのステアリン酸マグネシウ
ム、275 mgの微結晶性セルロ−ス、11 mg のデンプン及
び98.8 mg のラクト−スを用いて製造する。
【0257】尚、所望により、剤皮を塗布する。
【0258】(製剤例4)(注射剤) 1.5 重量% の実施例1の化合物を、10容量% のプロピレ
ングリコ−ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量
にした後、滅菌して製造する。
【0259】(製剤例5)(懸濁剤) 5 ml中に、100 mgの微粉化した実施例1の化合物、100
mgのナトリウムカルボキシメチルセルロ−ス、5 mgの安
息香酸ナトリウム、1.0 g のソルビト−ル溶液(日本薬
局方) 及び0.025 mlのバニリンを含有するように製造す
る。
【0260】(試験例1) HIVプロテアーゼ阻害活性の測定 大腸菌に発現させたHIVプロテアーゼと合成した基質
を用い、本発明のペプチド誘導体のHIVプロテアーゼ
阻害活性を、IC50値を指標として次のようにして求め
た。
【0261】a)発現ベクターの作成 HTLV IIIBプロウイルスの主要部分を含むBH
10クローン(Flossie Wong-Staal' 等、Nature、313
巻、277 −284 頁、1985年に記載)より、同ウイルスg
ag領域中のClaI部位及びpol領域中のEcoR
I部位にはさまれる領域を切り出し、得られたフラグメ
ントをpBR 322の同部位中に挿入し、クローンし
た。
【0262】次いで、この挿入部位の5' 側上流に存在
するBamHI及びClaI部位の間に、翻訳開始コド
ン(ATG)を含む合成フラグメント GATCCTACCAAGTGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAA
TTAGAT GATGGTTCACTACCCACGCTCTCGCAGTCATAATTCGCCCCCTCTTAATC
TAGC の塩基配列よりなるフラグメントを挿入し、更に同Ba
mHI部位にT7プロモーター領域[(Bgl II〜BamHI
フラグメント)Barbara A. Moffatt等、J. Mol.Biol.
、189 巻、113 −130 頁、1986年に記載]を挿入し
た。
【0263】得られたプラスミド中のBgl II部位
(pol領域最上流域)を切断後、クレノウ(klenow)
フラグメントにて修復合成を行ない、次いで、T4 D
NAリガーゼにて、再結合し、HIV gag領域及び
pol領域の一部分を含む発現ベクターpT7HIV.
GP(−)を構築した。
【0264】b)大腸菌での発現 T7ポリメラーゼ遺伝子を含む大腸菌BL−21[(D
E−3)Barbara A. Moffatt等、J. Mol. Biol. 、189
巻、113 −130 頁、1986年に記載]に、pT7HIV.
GP(−)を導入し、得られたトランスフォーマント
を、200μg/mlのアンピシリンを含むM9CA−
10%LB培地中で、600nmでの吸光度が2に達す
るまで、37℃にて培養した。
【0265】0.4mMのイソプロピルチオ−β−D−
ガラクトシドを加え、更に、3時間培養を継続した。
【0266】得られた菌体を集め、これをペレットとし
て−80℃にて保存した。
【0267】尚、本発現ベクターより合成されるポリプ
ロテインは、菌体中において、自己消化により分解さ
れ、HIVプロテアーゼが生成する。
【0268】c)精製 2リットルの培養液より得られた菌体を60mlのバッ
ファーA[50mMトリス塩酸(pH7.5)、1mM
ジチオスレイトール、0.7%リゾチーム、10μg/
mlアプロチニン、5mMエチレンジアミン四酢酸、1
0μg/mlベンズアミド、1mM弗化フェニルメチル
スルホン酸、10%グリセリン]に懸濁し、0℃にて1
0分間放置した後、Triton X−100(0.1
%)を加え、更に0℃で10分間放置した。
【0269】凍結融解を4回行ない、DNase I
(0.1mg)、10mM塩化マグネシウムを加え、懸
濁液中のDNAを分解した。
【0270】本懸濁液を遠心分離して得た上清を、DE
AE Sephadex A25カラム(5cm内径×
20cm)に付し、分画を行った。尚、同カラムは、バ
ッファーB[50mM−HEPES(pH7.8)、1
mMジチオスレイトール、10μg/mlアプロチニ
ン、5mMエチレンジアミン四酢酸、10μg/mlベ
ンズアミド、1mM弗化フェニルメチルスルホン酸、1
0%グリセリン]にて平衡化して用いた。
【0271】活性の認められた素通り画分を集め、硫安
沈殿(60%)を行ない、得られた沈殿を、2mlのバ
ッファーC[50mMトリス塩酸(pH7.5)、1m
Mジチオスレイトール、1mMエチレンジアミン四酢
酸、200mM塩化ナトリウム]に溶解し、TSK.S
2000SWゲルろ過カラム(7.5mm内径×60c
m、東ソー社製)に付し、バッファーCを用い、0.5
ml/分の流速にて分画した。
【0272】得られた活性画分を、分画分子量1万ダル
トンの限外濾過膜を用いて、2倍に濃縮し、酵素液とし
て−80℃にて保存した。
【0273】d)活性測定 HIVプロテアーゼ阻害活性の測定は、E.D.Mat
ayoshiらの方法(Science 247,95
4(1990))に基づいて行った。
【0274】すなわち、20μMの合成基質4−(4−
ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸(DABCY
L)−Ser−Gln−Asn−Tyr−Pro−Il
e−Val−Gln−5−[(2−アミノエチル)アミ
ノ]ナフタレン−1−スルホン酸(EDANS)(BA
CHEM社製)及びジメチルスルホキシドに溶解した各
濃度の被検化合物を含む50mM酢酸ナトリウム(pH
5.5)−1M食塩水の反応液を調製した。これに部分
精製した組換えHIVプロテアーゼを添加し、室温にて
反応を開始し、蛍光分光光度計にて反応生成物の測定を
行った。各濃度の被検化合物の存在下における単位時間
当たりの反応生成量を算出し、50%阻害濃度(I
50)を決定した。
【0275】(試験例2) HIV感染CEM細胞からのウイルス放出の抑制 HIV(HTLVIIIB)持続感染細胞Molt4細
胞(Molt4/HTLVIIIB)をRPMI164
0培地(10%非動化牛胎児血清を含む)を用いて2回
洗浄後、同培地に1×105 cells/mlの濃度に
なるように植え込み、37℃、5%炭酸ガス下にこれを
培養した。72時間後にこの培養上清を遠心分離によっ
て得、ウイルスストックとした。CEM細胞をRPMI
1640培地(10%非動化牛胎児血清を含む)で2×
105 cells/mlに調整し、適当な濃度に希釈し
たウイルスストックを添加した。さらに種々の濃度の化
合物を添加して、37℃、5%炭酸ガス下にこれを培養
した。7日後にこの培養上清を採取し、これに含まれる
HIV抗原量をEIA法(HIV抗原、EIAII、ア
ボット)により測定し、化合物の添加によりその放出が
90%抑制される濃度をIC90とした。
【0276】本発明の実施例2,5,13,14,1
8,19及び34の化合物について、試験例1及び2の
試験結果を表2に示す。なお、表中の比較化合物Aは特
開平8−311024号公報の実施例1として開示され
た化合物である。
【0277】
【化6】
【0278】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 プロテアーゼ阻害活性 ウイルス放出抑制活性 (IC50 nM) (IC90 μM) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2の化合物 0.55 0.12 実施例5の化合物 0.6 0.08 実施例13の化合物 0.9 0.04 実施例14の化合物 0.8 0.06 実施例18の化合物 1.0 0.04 実施例19の化合物 1.2 0.06 実施例34の化合物 0.8 0.03 比較化合物A 0.9 0.11〜0.15 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 本発明の実施例2及び5の化合物は、比較化合物Aと比
べて優れたプロテアーゼ阻害活性を示した。また、本発
明の実施例5,13,14,18,19及び34の化合
物は、比較化合物Aと比べて優れたウイルス放出抑制活
性を示した。
【0279】(試験例3)投与した化合物の血液中濃度
の測定血中レベルを測定するために、投与液を次のよう
に調製する。静脈内投与の場合、被験化合物10mgを
ジメチルアセタミド(DMA)0.3mlに溶解し、さ
らに、PEG400(0.4ml)及び水(0.3m
l)を加えた溶液を調製する。十二指腸内投与及び経口
投与の場合、被験化合物30mgをDMA0.6mlに
溶解し、さらにPEG400(0.8ml)及び水
(0.6ml)を加えた溶液を調製する。これらの溶液
をラットに投与した後、経時的に採血し、血液を遠心分
離(300rpm、10分)して血漿を得る。この血漿
20μlを次のようなカラムスイッチング法によるHP
LCにて分析し、血漿中濃度を決定する。カラムスイッ
チングHPLC条件は、カラム1が、長さ300mm直
径4.6mmのTSK Gel G−2000SW(東
ソー社製)上でアセトニトリル/0.05%リン酸
(1:9V/V%)を溶離液として用いる。カラム2
は、長さ150mm直径6mmのYMC A−312
ODS(YMC製)上でカラム1と同じ溶離液を用い
る。但し、被験化合物によりアセトニトリルの含有量を
調製し、その割合を40−70%にする。
【0280】実施例18または34の化合物10mg/
kgをラットへ静脈内投与した場合、投与1時間後の血
中レベルは、試験例2(ウイルス放出抑制作用の測定)
におけるIC90値とほぼ同じであるかまたはそれよりも
高い。また、前記化合物30mg/kgを十二指腸内投
与または経口投与した場合も同様に、投与30分後にラ
ットの血液中に検出される濃度は、試験例2(ウイルス
放出抑制作用の測定)におけるIC90値より高い。従っ
て、本発明のジペプチド化合物は、それらが生体内で上
記プロテアーゼ阻害作用及びウイルス放出抑制作用を発
揮すると期待される薬力学的性質(血液中濃度の持続)
を示す。
【0281】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れたHIVプロテ
アーゼ阻害活性を示し、HIV感染細胞からの成熟ウイ
ルス放出の優れた抑制作用を示す。また、本発明の化合
物は、優れた経口吸収性を示し、生物体内において高い
血中濃度を持続する。さらに、本発明の化合物は毒性が
低い。それゆえ、本発明の化合物は、医薬として有用で
あり、特にHIV感染症の予防剤若しくは治療剤として
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 403/06 207 C07D 403/06 207 405/06 207 405/06 207 417/06 207 417/06 207 (72)発明者 高城 英司 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小沢 雄次 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 中川 明彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は、置換基を有していてもよい炭素数6乃
    至10個のアリール基(該置換基は、炭素数1乃至4個
    のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ
    基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原
    子、ハロゲンで置換された炭素数1乃至4個のアルキル
    基、炭素数1乃至4個のアルカノイル基、ニトロ基、又
    は炭素数1乃至4個のアルキルで置換されていてもよい
    アミノ基を示す)を示し、R2は、置換基を有するフェ
    ニル基(該置換基は、炭素数1乃至3個のアルキル基、
    水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、炭素数1乃
    至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
    ミノ基、ハロゲンで置換された炭素数1乃至3個のアル
    キル基、又はフェニル基を示す);置換基を有していて
    もよいナフチル基(該置換基は、炭素数1乃至3個のア
    ルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、
    炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、アミノ基、又はハロゲンで置換された炭素数1
    乃至3個のアルキル基を示す);置換基を有していても
    よい、窒素、酸素及び硫黄原子からなる群より選択され
    るヘテロ原子を1乃至3個含有する5乃至6員ヘテロア
    リール単環基またはこれらのヘテロアリール単環とベン
    ゼン環とが縮合したヘテロアリール縮合環基(該置換基
    は、炭素数1乃至3個のアルキル基、水酸基、炭素数1
    乃至4個のアルコキシ基、炭素数1乃至4個のアルキル
    チオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、又はハロ
    ゲンで置換された炭素数1乃至3個のアルキル基、又は
    フェニル基を示す);置換基を有していてもよい炭素数
    7乃至14個のアラルキル基(該置換基は、炭素数1乃
    至3個のアルキル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアル
    コキシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、アミノ基、又はハロゲンで置換され
    た炭素数1乃至3個のアルキル基、又はフェニル基を示
    す);置換基を有していてもよい炭素数6乃至10個の
    アリールチオ基(該置換基は、炭素数1乃至3個のアル
    キル基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、炭
    素数1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、アミノ基、又はハロゲンで置換された炭素数1乃
    至3個のアルキル基、又はフェニル基を示す);または
    置換基を有していてもよい炭素数6乃至10個のアリー
    ルオキシ基(該置換基は、炭素数1乃至3個のアルキル
    基、水酸基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、炭素数
    1乃至4個のアルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ
    基、アミノ基、又はハロゲンで置換された炭素数1乃至
    3個のアルキル基、又はフェニル基を示す)を示し、R
    3 は炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数3乃至8個
    のシクロアルキル基、炭素1乃至6個のヒドロキシアル
    キル基、置換基を有していてもよい炭素数6乃至10個
    のアリール基(該置換基は、炭素数1乃至4個のアルキ
    ル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基及びハロゲン原
    子を示す)又は置換基を有していてもよい炭素数7乃至
    14個のアラルキル基(該置換基は、炭素数1乃至4個
    のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基及びハ
    ロゲン原子を示す)を示す。]で表されるジペプチド化
    合物。
  2. 【請求項2】請求項1において、R1が、置換基を有し
    ていてもよいフェニル基(該置換基はメチル、エチル、
    プロピル、水酸基、弗素、アミノ、メチルアミノまたは
    ジメチルアミノ基を示す)であるジペプチド化合物。
  3. 【請求項3】請求項1において、R1が、メチル、エチ
    ルまたはプロピルで置換されたヒドロキシフェニル基で
    あるジペプチド化合物。
  4. 【請求項4】請求項1において、R1が、3−ヒドロキ
    シ−2−メチルフェニル、2−エチル−3−ヒドロキシ
    フェニル、3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニルまた
    は3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル基である
    ジペプチド化合物。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4において、R2が、置換基
    を有するフェニル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗
    素、トリフルオロメチルまたはフェニルである);ナフ
    チル基;窒素、酸素及び硫黄原子からなる群より選択さ
    れるヘテロ原子を1乃至3個含有する5乃至6員ヘテロ
    アリール単環とベンゼン環とが縮合したヘテロアリール
    縮合環基;ベンジル基;フェニルチオ基;またはフェニ
    ルオキシ基であるジペプチド化合物。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4において、R2が、置換基
    を有するフェニル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗
    素、トリフルオロメチルまたはフェニルである);ナフ
    チル基;ベンゾチエニル基、インドリル基若しくはベン
    ゾフリル基;ベンジル基;フェニルチオ基;またはフェ
    ニルオキシ基であるジペプチド化合物。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4において、R2が、置換基
    を有するフェニル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗
    素、トリフルオロメチルまたはフェニルである)または
    2−ナフチル基であるジペプチド化合物。
  8. 【請求項8】請求項1乃至4において、R2が、3−メ
    チルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、4−メトキ
    シフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェ
    ニル、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェ
    ニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフル
    オロメチルフェニル、4−ビフェニルまたは2−ナフチ
    ル基であるジペプチド化合物。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8において、R3 が、n−ブ
    チル、tert−ブチル、tert−ペンチル、シクロ
    プロピル、シクロブチルまたはベンジル基であるジペプ
    チド化合物。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8において、R3 が、te
    rt−ブチル基であるジペプチド化合物。
  11. 【請求項11】請求項1において、R1が、置換基を有
    していてもよいフェニル基(該置換基はメチル、エチ
    ル、プロピル、水酸基、弗素、アミノ、メチルアミノま
    たはジメチルアミノ基を示す)であり、R2が、置換基
    を有するフェニル基(該置換基はメチル、メトキシ、弗
    素、トリフルオロメチルまたはフェニルである);ナフ
    チル基;ベンゾチエニル基、インドリル基若しくはベン
    ゾフリル基;ベンジル基;フェニルチオ基;またはフェ
    ニルオキシ基であり、R3 が、n−ブチル、tert−
    ブチル、tert−ペンチル、シクロプロピル、シクロ
    ブチルまたはベンジル基であるジペプチド化合物。
  12. 【請求項12】請求項1において、R1が、メチル、エ
    チルまたはプロピルで置換されたヒドロキシフェニル基
    であり、R2が、置換基を有するフェニル基(該置換基
    はメチル、メトキシ、弗素、トリフルオロメチルまたは
    フェニルである)または2−ナフチル基であり、R3
    が、tert−ブチル基であるジペプチド化合物。
  13. 【請求項13】請求項1において、R1が、3−ヒドロ
    キシ−2−メチルフェニル、2−エチル−3−ヒドロキ
    シフェニル、3−ヒドロキシ−2−プロピルフェニルま
    たは3−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル基であ
    り、R2が、3−メチルフェニル、3,4−ジメチルフ
    ェニル、4−メトキシフェニル、2−フルオロフェニ
    ル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、
    3,5−ジフルオロフェニル、3−トリフルオロメチル
    フェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−ビフ
    ェニルまたは2−ナフチル基であり、R3 が、tert
    −ブチル基であるジペプチド化合物。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13のジペプチド化合物を
    有効成分として含有する抗HIV剤。
JP8903298A 1998-04-01 1998-04-01 Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物 Pending JPH11286478A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8903298A JPH11286478A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8903298A JPH11286478A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11286478A true JPH11286478A (ja) 1999-10-19

Family

ID=13959566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8903298A Pending JPH11286478A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11286478A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001047948A1 (fr) * 1999-12-28 2001-07-05 Japan Energy Corporation Nouveau composé dipeptidique et ses applications en médecine
WO2002059077A1 (fr) * 2001-01-26 2002-08-01 Takeda Chemical Industries, Ltd. Derivés aminoéthanol

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001047948A1 (fr) * 1999-12-28 2001-07-05 Japan Energy Corporation Nouveau composé dipeptidique et ses applications en médecine
WO2002059077A1 (fr) * 2001-01-26 2002-08-01 Takeda Chemical Industries, Ltd. Derivés aminoéthanol
US6982348B2 (en) 2001-01-26 2006-01-03 Takeda Pharmaceutical Company Limited Aminoethanol derivatives

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9234000B2 (en) Benzylamine derivatives as inhibitors of plasma kallikrein
CN107207487B (zh) 用于提高cftr活性的化合物、组合物和方法
US6953858B2 (en) HIV protease inhibitors, compositions containing the same, their pharmaceutical uses and materials for their synthesis
JP4743382B2 (ja) O−置換ヒドロキシアリール誘導体
US20090324581A1 (en) Heteroarylamide lower carboxylic acid derivative
AU2002345644A1 (en) HV protease inhibitors, compositions containing the same, their pharmaceutical uses and materials for their synthesis
HUT77313A (hu) Amidino-naftil-származékok és sóik, e vegyületeket tartalmazó gyógyászati készítmények és alkalmazásuk
EP1633702B1 (en) Protease inhibitors
US11472813B2 (en) OX2R compounds
US20070099958A1 (en) Protease inhibitors
WO1996028423A1 (fr) Composes dipeptidiques de structure ahpba
JP2009114107A (ja) ヘテロアリールアミド低級カルボン酸誘導体を含有する医薬組成物
JPH1087489A (ja) Ahpba構造含有ジペプチド化合物を有効成分とする医薬
US20090093468A1 (en) Peptide Deformylase Inhibitors
JPH11286478A (ja) Ahpba誘導体を含むジペプチド化合物
JP2500034B2 (ja) β−アミノ−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体
JPH08311024A (ja) Ahpba構造含有ジペプチド化合物
JPH08217776A (ja) Ahpba含有トリペプチド誘導体
WO2010150899A1 (ja) 新規チオフェンカルボキサミド誘導体及びその医薬用途
JPH09328428A (ja) Ahpba含有トリペプチド誘導体を有効成分とする医薬
JPS62142165A (ja) フエニルピリダジノン誘導体
WO2017063754A1 (en) Conformationally constrained macrocyclic compounds as pin1 modulators
JPH0848627A (ja) β−アミノ−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体
WO1996018627A1 (fr) Derive tripeptidique contenant de l'ahpba
JP2012006899A (ja) 新規チオフェンカルボキサミド誘導体及びその医薬用途

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040820