JP2009114107A - ヘテロアリールアミド低級カルボン酸誘導体を含有する医薬組成物 - Google Patents

ヘテロアリールアミド低級カルボン酸誘導体を含有する医薬組成物 Download PDF

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貴 鈴木
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Abstract

【課題】S1P受容体アゴニスト活性を有し、免疫抑制剤としての優れた効果を発揮し、かつ副作用が少なく経口投与が可能な新規な化合物を有効成分として含有する医薬組成物を提供すること。
【解決手段】一般式(I):
【化1】

で表される化合物、その塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規ヘテロアリールアミド低級カルボン酸誘導体、特に、スフィンゴシン−1−リン酸受容体アゴニスト活性を有し、免疫抑制剤として用いることができる化合物を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
スフィンゴシン−1−リン酸(以下、S1Pという)の受容体は、G蛋白関連型受容体であるEndothelial Differentiation Gene(EDG)ファミリーに属し、S1P1、S1P2、S1P3、S1P4およびS1P5の5種類のサブタイプからなり、それぞれEDG−1、EDG−5、EDG−3、EDG−6およびEDG−8とも呼ばれている。
スフィンゴシン類似構造を持つFTY720(2−アミノ−2−〔2−(4−オクチルフェニル)エチル〕−1,3−プロパンジオール塩酸塩)は、以前より免疫抑制作用を有することが知られていた(特許文献1)。FTY720はin vitroではIL−2などのサイトカインの産生を抑制する作用を示さず、既存の免疫抑制剤であるFK506やサイクロスポリンとは異なる作用機作で免疫抑制作用を示すと考えられていた。最近になって、FTY720は生体内でリン酸化され、S1P受容体アゴニストとして作用し、血中のリンパ球数減少を誘導することにより、免疫抑制作用を示すことが明らかとなった(非特許文献1)。FTY720は、移植および多発性硬化症を対象として臨床試験が行なわれているが、副作用として徐脈が起きることが報告されている(非特許文献2)。そこでかかる問題点を克服し、かつ高い効果を示す新しい免疫抑制剤の開発が望まれている。
また、S1P1(EDG−1)受容体アゴニスト作用を有するカルボン酸誘導体や、S1P4(EDG−6)受容体結合能を有するカルボン酸誘導体が免疫抑制作用を発現することが開示されているが(特許文献2、3、4)、優れた効果を発揮し、副作用が少なく、かつ経口投与可能な新規な低分子S1P受容体アゴニスト化合物が望まれている。
国際公開第94/008943号パンフレット 国際公開第05/000833号パンフレット 国際公開第05/020882号パンフレット 国際公開第04/058149号パンフレット Science, 296, 346-349(2002) Journal of the American Society of Nephrology, 13(4), 1073-1083(2002)
本発明は、S1P受容体アゴニスト活性を有し、免疫抑制剤として優れた効果を発揮し、かつ副作用が少なく経口投与が可能な新規な化合物を有効成分として含有する医薬組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の課題を解決するため、鋭意研究を行なった結果、従来の化合物とは異なるヘテロアリールアミド低級カルボン酸構造を有する新規な化合物が、S1P受容体アゴニスト活性を有し、マウスin vivoモデルにおいて経口投与でマウス末梢血中リンパ球数を減少させ、徐脈などの副作用の少ない免疫抑制剤として用いることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の一般式(I)
[式中、
Aは、単結合、−O−、または−CH−を示し、
は水素原子またはC1〜C6アルキル基を示し、
Vは、次の(1)〜(3)より選ばれるいずれか1つの基:
(1)−G−(ここで、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基を示す。)、
(2)−G−N(R)−G−(ここで、Gは単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基を示し、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基を示し、Rは水素原子、C1〜C6アルキル基または3〜8員のシクロアルキル基を示す。)、
(3)下記の基
(ここで、Gは単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1、2または3を示す。)を示し、
およびZは、それぞれ独立して水素原子またはC1〜C6アルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、またはハロゲノC1〜C6アルコキシ基を示し、
Qは、単結合、−O−、−CH−、−CH−CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−、−CH−O−、−CH−CH−O−、−CH−O−CH−、−CH−CH−O−CH−、−CH−CH−CH−O−、−CH−CH−CH−O−CH−、−CH−CH−O−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−O−、−CH=CH−または−CH=CH−CH−O−(ここで、これらの基は1〜2個のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい。)を示し、
Yは、下記の基
(ここで、ArおよびArは、それぞれ独立してベンゼン環または5〜6員の芳香族複素環を示し、J、J、J、JおよびJは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基を示す。)を示す。]
で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物を提供するものである。
本発明の医薬組成物に含有されるヘテロアリールアミド低級カルボン酸誘導体、その塩およびそれらの溶媒和物は、S1P受容体アゴニスト活性を有し、また、マウスin vivoモデルおよびラットin vivoモデルにおいて経口投与でマウスおよびラットの末梢血中リンパ球数を減少させるため、免疫抑制剤などの医薬の有効成分として有用であり、例えば、哺乳動物、特にヒトにおける移植に対する拒絶反応、自己免疫性疾患、アレルギー性疾患を治療および/または予防するために有用である。また、経口投与でマウスおよびラットの末梢血中リンパ球数を減少させたことから、本発明の医薬組成物は、経口投与が可能と考えられる。さらに、本発明の医薬組成物は、他のS1P受容体アゴニストで見られる徐脈などの副作用の少ないものである。
以下に、本明細書中に記載の各基について説明する。
「C1〜C6アルキル基」とは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の飽和炭化水素基を示し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−エチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基などが挙げられる。
「直鎖状アルキレン基」とは、メチレン鎖からなる直鎖状のアルキレン基を示し、「炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基」としては−CH−、−CH−CH−が挙げられ、「炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基」としては−CH−、−CH−CH−、−CH−CH−CH−が挙げられ、「炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基」としては−CH−、−CH−CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−が挙げられ、「炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基」としては−CH−、−CH−CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−が挙げられる。
「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられる。
「ハロゲノC1〜C6アルキル基」とは、ハロゲン原子を置換基として有する前記C1〜C6アルキル基を示し、ハロゲン原子の数は1個であっても2個以上であってもよく、2個以上である場合の各ハロゲン原子の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、クロロメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル基などが挙げられる。
「C1〜C6アルコキシ基」とは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキルオキシ基を示し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、1−エチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基などが挙げられる。
「ハロゲノC1〜C6アルコキシ基」とは、ハロゲン原子を置換基として有する前記C1〜C6アルコキシ基を示し、ハロゲン原子の数は1個であっても2個以上であってもよく、2個以上である場合の各ハロゲン原子の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基などが挙げられる。
「C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基」とは、前記C1〜C6アルコキシ基を置換基として有する前記C1〜C6アルキル基を示し、アルコキシ基の数は1個であっても2個以上であってもよく、2個以上である場合の各アルコキシ基の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基などが挙げられる。
「モノC1〜C6アルキルアミノ基」とは、1個の前記C1〜C6アルキル基を置換基として有するアミノ基を示し、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基などが挙げられる。
「ジC1〜C6アルキルアミノ基」とは、2個の前記C1〜C6アルキル基を置換基として有するアミノ基を示し、2個の各C1〜C6アルキル基の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、ジメチルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基などが挙げられる。
「C1〜C6アルコキシカルボニル基」とは、前記C1〜C6アルコキシ基とカルボニル基からなる基を示す。例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基などが挙げられる。
「モノC1〜C6アルキルカルバモイル基」とは、1個の前記C1〜C6アルキル基を置換基として有するカルバモイル基を示し、例えば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基などが挙げられる。
「ジC1〜C6アルキルカルバモイル基」とは、2個の前記C1〜C6アルキル基を置換基として有するカルバモイル基を示し、2個の各C1〜C6アルキル基の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、N−メチル−N−エチルカルバモイル基などが挙げられる。
「モノC1〜C6アルキルスルファモイル基」とは、1個の前記C1〜C6アルキル基を置換基として有するアミノスルホニル基を示し、例えば、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基などが挙げられる。
「ジC1〜C6アルキルスルファモイル基」とは、2個の前記C1〜C6アルキル基を置換基として有するアミノスルホニル基を示し、2個の各C1〜C6アルキル基の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、N−メチル−N−エチルスルファモイル基などが挙げられる。
「3〜8員のシクロアルキル基」とは、3〜8員の飽和の単環性炭化水素基を示し、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基などが挙げられる。
「3〜8員のシクロアルケニル基」とは、3〜8員の不飽和の単環性炭化水素基を示し、例えば、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基などが挙げられる。
「3〜8員のシクロアルキルメチル基」とは、1個の前記3〜8員のシクロアルキル基を有するメチル基を示し、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基が挙げられる。
「3〜8員のシクロアルキルオキシ基」とは、1個の前記3〜8員のシクロアルキル基を有するアルキルオキシ基を示し、例えば、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基が挙げられる。
「3〜8員のシクロアルキルメトキシ基」とは、1個の前記3〜8員のシクロアルキル基を有するメトキシ基を示し、例えば、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基が挙げられる。
「5〜6員の芳香族複素環」とは、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を環の構成原子として含む、5〜6員の単環性の芳香族複素環基を示す。例えば、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、イソオキサゾール環、イソチアゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環などが挙げられる。
「5〜6員の芳香族複素環基」とは、前記5〜6員の芳香族複素環からなる基を示し、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピリダジル基、ピリミジル基、ピラジル基などが挙げられる。
「4〜6員の飽和複素環基」とは、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を環の構成原子として含む、4〜6員の飽和の単環性複素環基を示す。例えば、アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、ピペラジン−1−イル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロピラン−3−イル基などが挙げられる。
「5〜6員のヘテロアリールオキシ基」とは、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を環の構成原子として含む5〜6員の単環性のヘテロアリール環とオキシ基からなる基を示す。例えば、チエニルオキシ基、フリルオキシ基、ピラニルオキシ基、ピロリルオキシ基、イミダゾリルオキシ基、ピラゾリルオキシ基、チアゾリルオキシ基、イソチアゾリルオキシ基、オキサゾリルオキシ基、イソキサゾリルオキシ基、ピリジルオキシ基、ピリミジルオキシ基、ピラジルオキシ基、ピリダジルオキシ基などが挙げられる。
「置換基を有していてもよい」における「置換基」としては、例えばハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、3〜8員のシクロアルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、オキソ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基などが挙げられる。
以下に、A、R、R、V、G、G、G、G、Z、Z、Z、Q、Y、m、n、Ar、Ar、J、J、J、JおよびJの好ましい態様について説明する。
一般式(I)におけるAは、単結合、−O−、または−CH−を示し、単結合および−O−が好ましく、単結合がより好ましい。
一般式(I)におけるRは、水素原子またはC1〜C6アルキル基を示す。RにおけるC1〜C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基などが挙げられる。Rは水素原子であることが好ましい。
一般式(I)におけるVは、次の(1)〜(3)より選ばれるいずれか1つの基を示す。
(1)−G−(ここで、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基を示す。)、
(2)−G−N(R)−G−(ここで、Gは単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基を示し、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基を示し、Rは水素原子、C1〜C6アルキル基または3〜8員のシクロアルキル基を示す。)、
(3)下記の基
(ここで、Gは単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1、2または3を示す。)。
ここで、(1)、(2)および(3)で示すそれぞれの基の右側が、一般式(I)中の−COORと結合することを示す。
以下に、前記(1)の好ましい態様について詳述する。Vは、−G−(ここで、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基を示す。)を示す。Gは、置換基を有していない炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基、または、置換基を有している炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基を示し、置換基を有している場合の置換基の数は1個であっても複数であってもよく、複数である場合の各置換基の種類は同じであってもよいし異なっていてもよい。また、複数の置換基を有している場合の各置換基は、当該アルキレン基における同じ炭素原子に置換していてもよいし、異なる炭素原子に置換していてもよい。Gが置換基を有している場合の置換基の数は、1〜4個が好ましく、1〜2個がより好ましく、1個がさらに好ましい。Gが置換基を有している場合の置換基の具体例としては、前述に例示したものが挙げられ、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基およびオキソ基が好ましく、水酸基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびC1〜C6ジアルキルアミノ基がより好ましく、アミノ基およびモノC1〜C6アルキルアミノ基がさらに好ましい。
における、置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基としては、置換基を有していてもよい−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−CH−CH−などが挙げられ、置換基を有していてもよい−CH−CH−および置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−が好ましく、置換基を有していてもよい−CH−CH−がより好ましく、置換基を有している−CH−CH−がさらに好ましい。
の具体例としては、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびジC1〜C6アルキルアミノ基からなる群より選ばれる1〜4個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−;ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびジC1〜C6アルキルアミノ基からなる群より選ばれる1〜4個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−CH−;ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびジC1〜C6アルキルアミノ基からなる群より選ばれる1〜4個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−CH−CH−などが挙げられる。このうち、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびジC1〜C6アルキルアミノ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−が好ましく、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびジC1〜C6アルキルアミノ基からなる群より選ばれる1個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−がより好ましい。ここで、ハロゲン原子としてはフッ素原子および塩素原子が好ましく、C1〜C6アルキル基としてはメチル基およびエチル基が好ましく、モノアルキルアミノ基としてはメチルアミノ基およびエチルアミノ基が好ましく、ジアルキルアミノ基としてはジメチルアミノ基およびN−メチル−N−エチルアミノ基が好ましい。
のより具体的な例としては、−CH−CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−、−CH(OH)−CH−、−CH(NH)−CH−、−CH(NCH)−CH−、−CH(N(CH)−CH−、−CH(NCH(C))−CH−、−CH−CH(OH)−、−CH−CH(NH)−、−CH(NH)−CH−CH−、−CH−CH(NH)−CH−などが挙げられ、−CH−CH−、−CH(OH)−CH−、−CH(NH)−CH−、−CH(NHCH)−CH−、−CH−CH(OH)−およびCH−CH(NH)−が好ましい例として挙げられ、−CH−CH−、−CH(NH)−CH−および−CH(NCH)−CH−がより好ましい例として挙げられる。なお、これら具体例で示すそれぞれの基の右側が、一般式(I)中の−COORと結合することを示す。
以下に前記(2)の好ましい態様について詳述する。Vは、−G−N(R)−G−(ここで、Gは単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基を示し、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基を示し、Rは水素原子、C1〜C6アルキル基または3〜8員のシクロアルキル基を示す。)を示す。Gは単結合、置換基を有していない炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基、または、置換基を有している炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基を示し、Gは置換基を有していない炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基、または置換基を有している炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基を示す。GまたはGが置換基を有している場合の置換基の数は1個であっても複数であってもよく、複数である場合の各置換基の種類は同じであってもよいし異なっていてもよい。また、GまたはGが複数の置換基を有している場合の各置換基は、当該アルキレン基における同じ炭素原子に置換していてもよいし、異なる炭素原子に置換していてもよい。GまたはGが置換基を有している場合の置換基の数は、それぞれにおいて1〜4個が好ましい。GまたはGが置換基を有している場合の置換基の具体例としては、前述に例示したものが挙げられ、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基が好ましく、C1〜C6アルキル基としては例えばメチル基、エチル基などが挙げられる。
なお、Gが炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基である場合、GおよびGの直鎖状アルキレン基部分の炭素数の合計は4以下であることが好ましい。
における、置換基を有していてもよい炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基としては、置換基を有していてもよい−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−が挙げられ、置換基を有していてもよい−CH−および置換基を有していてもよい−CH−CH−が好ましい。
における、置換基を有していてもよい炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基としては、置換基を有していてもよい−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−CH−が挙げられ、置換基を有していてもよい−CH−および置換基を有していてもよい−CH−CH−が好ましい。
としては、単結合および置換基を有していてもよい−CH−が好ましく、置換基を有していない−CH−がより好ましい。Gの具体例としては、単結合;ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−;ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−などが挙げられる。このうち、単結合;および、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1個の基を置換基として有していてもよい−CH−が好ましく、置換基を有していない−CH−がより好ましい。
としては、置換基を有していてもよい−CH−および置換基を有していてもよい−CH−CH−が好ましく、置換基を有していない−CH−CH−がより好ましい。Gの具体例としては、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−;ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−などが挙げられ、このうち置換基を有していない−CH−CH−、1個のハロゲン原子を置換基として有する−CH−CH−および、1個の水酸基を置換基として有する−CH−CH−が好ましい。
およびGにおいて、ハロゲン原子としてはフッ素原子および塩素原子が好ましく、C1〜C6アルキル基としてはメチル基およびエチル基が好ましい。
は水素原子、C1〜C6アルキル基または3〜8員のシクロアルキル基を示し、Rとしては水素原子およびC1〜C6アルキル基が好ましい。RにおけるC1〜C6アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基などが挙げられ、メチル基が好ましい。Rにおける3〜8員のシクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基などが挙げられ、シクロプロピル基が好ましい。
Vが(2)で表される基である場合の、Vの具体例としては、−NH−CH−CH−、−NH−CH−CH−CH−、−CH−NH−CH−、−CH−NH−CH−CH−、−CH−N(CH)−CH−、−CH−N(CH)−CH−CH−、−CH−N(C)−CH−CH−、−CH−N(i−Pr)−CH−CH−、−CH−N(c−Pr)−CH−CH−、−CH(CH)−NH−CH−、−CH−NH−CH−CH(CH)−、−CH(CH)−NH−CH−CH−、−C(CH−NH−CH−CH−、−CH(CH)−N(CH)−CH−CH−、−C(CH−N(CH)−CH−CH−、−CH−CH−NH−CH−、−CHF−NH−CH−CH−、−CO−NH−CH−CH−、−CO−N(CH)−CH−CH−、−CH−NH−CH−CH(OH)−、−CH−NH−CH−CHF−などが好ましい例として挙げられ、−CH−NH−CH−、−CH−N(CH)−CH−、−CH−NH−CH−CH−、−CH−N(CH)−CH−CH−、−CH(CH)−NH−CH−CH−、−CH−CH−NH−CH−、−CH−NH−CH−CH(OH)−およびCH−NH−CH−CHF−がより好ましい例として挙げられる。なお、これら具体例で示すそれぞれの基の右側が、一般式(I)中の−COORと結合することを表す。また、i−Prはイソプロピル基を意味し、c−Prはシクロプロピル基を意味する。
以下に前記(3)の好ましい態様について詳述する。Vは、下記の基
(ここで、Gは、単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1、2または3を示す。)を示す。mは1、2または3を示し、mは1であることが好ましい。nは1、2または3を示す。mとnの好ましい組み合わせとしては、mが1または2であり、nが1、2または3であることが好ましく、mが1であり、nが1、2または3であることがより好ましく、mが1であり、nが2または3であることがより好ましい。Gは、単結合、置換基を有している炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基、または、置換基を有していない炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基を示し、Gが置換基を有している場合の置換基の数は1個であっても複数であってもよく、複数である場合の各置換基の種類は同じであってもよいし異なっていてもよい。また、Gが複数の置換基を有している場合の各置換基は、当該アルキレン基における同じ炭素原子に置換していてもよいし、異なる炭素原子に置換していてもよい。Gが置換基を有している場合の置換基の数は、1〜2個が好ましい。Gが置換基を有している場合の置換基としては、前述に例示したものが挙げられ、ハロゲン原子およびC1〜C6アルキル基が好ましく、C1〜C6アルキル基がより好ましい。
における、置換基を有していてもよい炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基としては、置換基を有していてもよい−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−などが挙げられ、置換基を有していてもよい−CH−が好ましく、置換基を有していない−CH−がより好ましい。
としては、単結合および、置換基を有していてもよい−CH−が好ましく、置換基を有していない−CH−がより好ましい。Gの具体例としては、単結合;ハロゲン原子およびC1〜C6アルキル基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−;ハロゲン原子およびC1〜C6アルキル基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい−CH−CH−などが挙げられる。このうち、単結合;および、ハロゲン原子およびC1〜C6アルキル基からなる群より選ばれる1個の基を置換基として有していてもよい−CH−が好ましく、単結合および、置換基を有していない−CH−がより好ましく、置換基を有していない−CH−がさらに好ましい。ここで、C1〜C6アルキル基としてはメチル基、エチル基などが挙げられる。
Vが(3)で表される基である場合の、Vの具体例としては、
などが好ましい例として挙げられ、中でも、
が好ましい。なお、これら具体例で示すそれぞれの基の右側が、一般式(I)中の−COORと結合することを示す。
一般式(I)におけるZおよびZは、それぞれ独立して水素原子またはC1〜C6アルキル基を示す。ここで、C1〜C6アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基などが挙げられ、メチル基が好ましい。ZおよびZとしては、ZおよびZがともに水素原子であることが好ましい。
一般式(I)におけるZは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、またはハロゲノC1〜C6アルコキシ基を示す。ここで、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基は、炭素数1〜6のものが挙げられる。Zとしては水素原子、C1〜C6アルキル基およびC1〜C6アルコキシ基が好ましく、水素原子およびメチル基がさらに好ましい。ここで、ZをC1〜C6アルキル基またはC1〜C6アルコキシ基とした化合物は、Zが水素原子である化合物と比較して、多くの場合、活性がより高く副作用がより少ない優れた資質の化合物である。
一般式(I)におけるQは、単結合、−O−、−CH−、−CH−CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−CH−、−CH−O−、−CH−CH−O−、−CH−O−CH−、−CH−CH−O−CH−、−CH−CH−CH−O−、−CH−CH−CH−O−CH−、−CH−CH−O−CH−CH−、−CH−CH−CH−CH−O−、−CH=CH−または−CH=CH−CH−O−(ここで、これらの基は1〜2個のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい。)を示す。これらの基は左右のいずれが一般式(I)中のYと結合していてもよい。これらの基がC1〜C6アルキル基を置換基として有している場合のC1〜C6アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基などが挙げられ、メチル基が好ましい。ハロゲン原子としては、フッ素原子および塩素原子が好ましい。また、これらの基がC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として2個有している場合の各置換基の種類は同じであってもよいし、異なっていてもよく、各置換基は当該基の同じ炭素原子に置換していてもよいし、異なる炭素原子に置換していてもよい。また、これらの基がC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有している場合のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子の数は、1〜2個が好ましい。Qとしては、単結合、1〜2個のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい−CH−O−および、1〜2個のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい−CH−CH−CH−O−が好ましく、置換基を有していない−CH−O−がさらに好ましい。ここで、これらQの具体例における左右のいずれが一般式(I)中のYと結合していてもよい。
一般式(I)におけるYは、下記の基
(ここで、ArおよびArは、それぞれ独立してベンゼン環または5〜6員の芳香族複素環を示し、J、J、J、JおよびJは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基を示す。)を示す。
YにおけるArおよびArは、それぞれ独立してベンゼン環または5〜6員の芳香族複素環を示し、5〜6員の芳香族複素環としては、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、イソオキサゾール環、イソチアゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環などが挙げられ、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、トリアゾール環、ピリジン環およびピリダジン環が好ましい。Arとしては、ベンゼン環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環およびピラジン環が好ましく、ベンゼン環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環およびピリダジン環がより好ましく、ベンゼン環、チオフェン環およびピラゾール環がさらに好ましい。Arとしては、オキサゾール環、チアゾール環、イソオキサゾール環、イソチアゾール環およびトリアゾール環が好ましく、オキサゾール環、チアゾール環およびトリアゾール環がより好ましい。
また、YにおけるJ、J、J、JおよびJは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基を示し、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基および、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基が好ましく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいフェニル基および、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基がより好ましい。
Yとしては、下記の基
において、Arが、ベンゼン環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、またはピリダジン環であり、J、JおよびJが、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基である場合および、下記の基
において、Arがオキサゾール環、チアゾール環またはトリアゾール環であり、J、JおよびJが、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基である場合が好ましい。
Yが、下記の基
であって、Arがベンゼン環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、またはピリダジン環である場合、J、JおよびJは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、または、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基であることが好ましい。さらに、JがハロゲノC1〜C6アルキル基であり、JがC1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であること;Jがニトロ基、シアノ基、またはC1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基であり、Jが置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であること;JがC1〜C6アルコキシ基であり、JがC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であること;および、JがハロゲノC1〜C6アルコキシ基であり、JがC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であることがより好ましい。ここでArとしては、ベンゼン環、チオフェン環およびピラゾール環が好ましい。
より具体的には、Arがベンゼン環である場合、J、J、Jのいずれか1つが水素原子であり、残りの2つがそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であることが好ましい。さらに、JがハロゲノC1〜C6アルキル基であり、JがハロゲノC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であること;Jがニトロ基、シアノ基、またはC1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基であり、Jが置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であること;Jが置換基を有していてもよいフェニル基であり、JおよびJがともに水素原子であること;JがC1〜C6アルコキシ基であり、JがC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であること;ならびに、JがハロゲノC1〜C6アルコキシ基であり、JがC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であることがより好ましい。
また、Arがフラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、またはピリダジン環である場合、J、JおよびJのうちのいずれか1つが水素原子であり、残りの2つがそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であることが好ましい。さらにJがハロゲノC1〜C6アルキル基であり、JがC1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であり、Jが水素原子であることがより好ましい。
Arがベンゼン環であり、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合は、Qは該ベンゼン環の1位に結合し、J、JおよびJのうちの水素原子は該ベンゼン環の5位に結合し、残りの2つは該ベンゼン環の3位および4位に結合していること、または、Qは該ベンゼン環の1位に結合し、J、JおよびJのうちの水素原子は該ベンゼン環の3位に結合し、残りの2つは該ベンゼン環の2位および4位に結合していることが好ましい。Arがベンゼン環であり、J、JおよびJのうちの2つが水素原子である場合は、Qは該ベンゼン環の1位に結合し、J、JおよびJのうちの水素原子でない1つは、該ベンゼン環の4位に結合していることが好ましい。
Arがフラン環またはチオフェン環の場合、Qは該フラン環または該チオフェン環の2位に結合し、J、JおよびJは、それぞれ該フラン環または該チオフェン環の3位、4位および5位に結合していることが好ましく、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合、該フラン環または該チオフェン環の3位が水素原子であることが好ましい。
Arがイミダゾール環の場合、Qは該イミダゾール環の4位に結合し、J、JおよびJは、それぞれ該イミダゾール環の1位、2位および5位に結合していることが好ましく、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合、該イミダゾール環の5位が水素原子であることが好ましい。
Arがピラゾール環の場合、Qは該ピラゾール環の3位に結合し、J、JおよびJは、それぞれ該ピラゾール環の1位、4位および5位に結合していることが好ましく、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合、該ピラゾール環の4位が水素原子であることが好ましい。また、Qは該ピラゾール環の4位に結合し、J、JおよびJは、それぞれ該ピラゾール環の1位、3位および5位に結合していることが好ましく、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合、該ピラゾール環の5位が水素原子であることが好ましい。
Arがピリジン環の場合、Qは該ピリジン環の2または3位に結合し、J、JおよびJは、それぞれ該ピリジン環の4位、5位および6位に結合していることが好ましく、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合、該ピリジン環の4位が水素原子であることが好ましい。
Arがピリダジン環の場合、Qは該ピリダジン環の3位に結合し、J、JおよびJは、それぞれ該ピリダジン環の4位、5位および6位に結合していることが好ましく、J、JおよびJのうちの1つだけが水素原子である場合、該ピリダジン環の4位が水素原子であることが好ましい。
Yが、下記の基
であって、Arがオキサゾール環、チアゾール環またはトリアゾール環の場合、JおよびJは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基であることが好ましい。さらに、JがハロゲノC1〜C6アルキル基であり、Jが置換基を有していてもよいフェニル基であることがより好ましい。
Arがオキサゾール環またはチアゾール環の場合、Qは該オキサゾール環または該チアゾール環の2位に結合し、JおよびJは、それぞれ該オキサゾール環または該チアゾール環の4位および5位に結合していることが好ましい。
Arがトリアゾール環の場合、トリアゾール環は1,2,4−トリアゾール環であることが好ましく、Qは該1,2,4−トリアゾール環の3位に結合し、JおよびJは、それぞれ該1,2,4−トリアゾール環の1位および5位に結合していることが好ましい。
Yにおいて、J、J、J、JおよびJが、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基である場合の、各置換基の具体例としては、前述に例示したものが挙げられ、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、シアノ基および3〜8員のシクロアルキル基が好ましく、C1〜C6アルキル基としてはメチル基が好ましく、3〜8員のシクロアルキル基としてはシクロプロピル基が好ましい。
、J、J、JおよびJの具体例としては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ジメチルアミノ基、フェニル基、フェネチル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−メチル−1−シクロプロピル基、シクロヘキセン−1−イル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基などが挙げられ、水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基、トリフルオロメトキシ基、フェニル基、フェネチル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、シクロペンチル基およびシクロヘキシル基が好ましい。
以下に、A、R、V、Z、Z、Z、QおよびYの好ましい組み合わせについて述べる。
Aが単結合であり、Rが水素原子であり、Vが次の(1)から(2)より選ばれるいずれか1つの基:
(1)−G−(ここで、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基を示す。)、
(2)−G−N(R)−G−(ここで、Gは単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基を示し、Gは置換基を有していてもよい炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基を示し、Rは水素原子、C1〜C6アルキル基または3〜8員のシクロアルキル基を示す。)
であり、ZおよびZがともに水素原子であり、Zが水素原子またはC1〜C6アルキル基であり、Qが−CH−O−であり、Yが
(ここでArはベンゼン環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、またはピリダジン環を示し、J、JおよびJは各々独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、または、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基)であることは好ましい組み合わせの一例である。
一般式(I)で表される化合物が分子中に1個またはそれ以上の不斉中心を有するとき、特に明示していない場合は鏡像体、ラセミ体、ジアステレオマーおよびそれらの混合物をも包含する。また本発明の化合物が幾何異性体を含むとき、特に明示していない場合はシス配置化合物、トランス配置化合物およびそれらの混合物、さらに本発明の化合物が互変異性体を含むとき、特に明記していない場合はいずれの互変異性体およびそれらの混合物を包含する。
本発明の医薬組成物の有効成分としての化合物は、これら一般式(I)で表される化合物、その塩およびそれらの溶媒和物を包含する。
一般式(I)で表される化合物の塩としては例えばカリウム、ナトリウム、リチウムなどのアルカリ金属の塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩、テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩などのアンモニウム塩、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、N−メチルグルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどの有機アミンの塩、塩酸塩、リン酸塩、硝酸塩などの無機酸塩、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩などの有機酸塩などが挙げられる。
一般式(I)で表される化合物の溶媒和物としては、例えば水和物、メタノール和物、エタノール和物などが挙げられる。
一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物は、プロドラッグとして存在することもできる。プロドラッグとしては、例えば一般式(I)で表される化合物のカルボキシ基がエステル化またはアミド化された化合物などが挙げられる。
以下に、一般式(I)で表される化合物の製造方法について述べる。ただし、製造方法は、下記の方法に何ら限定されるものではない。
一般式(I)で表される化合物およびその製造中間体は、以下に述べる種々の公知の反応を利用して製造することができる。その際、原料または中間体の段階で官能基を適当な保護基で保護する場合がある。このような官能基としては、例えば水酸基、カルボキシ基、アミノ基、カルボニル基等を挙げることができ、保護基の種類、並びにそれらの保護基の導入と除去の条件は、例えばProtective Groups in Organic Synthesis(T.W.Green and P.G.Wuts,John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991)に記載のものを参考にすることができる。
一般式(I)で表される化合物は、下記の[製造法1]により製造することができる。
[製造法1]

[式中、R1AはC1〜C6アルキル基を表し、XおよびXは互いに反応してQを形成する基を表し、Pは保護基を表し、A、Q、V、G、G、G、G、R、m、n、Y、Z、ZおよびZは一般式(I)と同じものを表す。]
一般式(I)で表される化合物中のエステル体(Ia)は、化合物(1)を化合物(2)と反応させて化合物(3)とし、引き続き化合物(3)の保護基Pを除去して化合物(4)とした後、a法またはb法によって製造することができる。
ここで、保護基Pとしては、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等のカルバメート系保護基、ベンゼンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基等のアリールスルホニル系保護基およびメトキシメチル基、(2−トリメチルシリルエトキシ)メチル基等のアルキル系窒素原子保護基が好ましく、tert−ブトキシカルボニル基が特に好ましい。
一般式(I)で表される化合物中のカルボン酸誘導体(Ib)は、エステル体(Ia)をアルカリまたは酸加水分解することにより製造することができる。
以下の[製造法A−1]〜[製造法A−4]において、[製造法1]で示した化合物(1)と化合物(2)との反応により化合物(3)を製造する方法について説明する。
基Qが−(CH−CH−O−または−CH−O−である化合物(3)は、下記の方法で製造することができる。
[製造法A−1]
(式中、Qは−(CH−CH−O−または−CH−O−を表し、Wは水酸基または脱離基を表し、A、P、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表し、pは1、2、または3を表す。)
上記の[製造法A−1]は、大別して下記の2つに分けることができる。
(1)Wが水酸基の場合
化合物(3)は、フェノール誘導体(1a)とアルコール誘導体(2aまたは2b)を、アゾ試薬およびホスフィン化合物で処理(光延反応)することにより製造することができる。アゾ試薬としては、アゾジカルボン酸 ジエチル エステル、アゾジカルボン酸 ジイソプロピル エステル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジンおよび1,1’−アゾビス−(N,N−ジメチルホルムアミド)等を挙げることができる。アゾ試薬の使用量は、フェノール誘導体(1a)に対して等モル〜1.2倍モルの範囲が好ましい。ホスフィン化合物としては、トリフェニルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィンおよびトリメチルホスフィン等が挙げられる。ホスフィン化合物の使用量は、フェノール誘導体(1a)に対して等モル〜1.3倍モルの範囲が好ましい。溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒およびジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒が好ましい。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0〜80℃の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間程度である。
(2)Wが脱離基の場合
化合物(3)は、塩基の存在下にフェノール誘導体(1a)を化合物(2aまたは2b)でアルキル化することによって製造することができる。化合物(2a)または(2b)の脱離基Wとしては、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基およびベンゼンスルホニルオキシ基等が好ましい。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩等を挙げることができる。塩基の使用量は、化合物(2aまたは2b)に対して等モル〜1.5倍モルの範囲が好ましい。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル等の不活性極性溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒を挙げることができる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0〜150℃の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜48時間程度である。
化合物(1a)は、市販であるか、下記に示す方法で製造できる。
(1)Aが単結合である化合物(1a−i)の場合
(式中、P、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1a−i)は、例えば、中間体であるインドール誘導体をChristian, G.H.らの方法(Org. Lett. 2003, 5, 1899-1902.)、Michael, E.F.らの方法(J. Med. Chem. 1979, 22, 63-69.)、Joseph, G.C.らの方法(J. Heterocycl. Chem. 1990, 27, 2093-2095.)、Troxler, F.らの方法(Helv. Chim. Acta. 1968, 51, 1203-1213.)、Arnold, L.D.らの方法(WO1995/23141号公報)、またはPankaj, D. Regeらの方法(Org. Lett. 2006, 8, 3117-3120.)を準用することにより製造し、次に、Stark, L.M.らの方法(J. Org. Chem. 2000, 65, 3227-3230.)、Kamiya, S.らの方法(Chem. Pharm. Bull. 2001, 49, 563-571.)、またはIgarashi, S.らの方法(Chem. Pharm. Bull. 2000, 48, 1689-1697.)を準用して、インドール環をインドリン環に還元することにより製造することができる。
(2)Aが−O−である化合物(1a−ii)の場合
(式中、P、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1a−ii)は、例えばBuon L.らの方法(Tetrahedron 2000, 56, 605-614.)、Iakovou, K.らの方法(Eur. J. Med. Chem. 1999, 34, 903-917.)、Ilas, J.らの方法(Tetrahedron, 2005, 61, 7325-7348.)およびFrancois, C.らの方法(EP1,428,514号)を準用することにより製造することができる。
(3)Aが−CH−である化合物(1a−iii)の場合
(式中、P、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1a−iii)は、例えばAtkins, R.L.らの方法(J. Org. Chem. 1978, 43(10), 1975-1980.)、Michael, H.らの方法(J. Chem. Soc., Perkin Trans.1:Organic and Bio-Organic Chemistry(1972-1999), 1980, 1933-1999.)およびSelsam, B.L.らの方法(WO2004/026837号公報)を準用することにより製造することができる。
化合物(2aおよび2b)は、市販であるか、下記に示す方法で製造できる。
(式中、R300は水素原子、水酸基またはアルコキシ基を表し、W1Aは脱離基を表し、pおよびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2a)中で、Wが水酸基であるアルコール体(2a−1)は、エステル体(6a)を還元することにより製造することができる。参考文献としては、実験化学講座(第四版、Vol.26、日本化学会編、丸善株式会社)「有機合成VIII:不斉合成・還元・糖・標識化合物、P185〜248」を挙げることができる。
化合物(2a)中で、Wが脱離基である化合物(2a−2)は、アルコール体(2a−1)から、常法に従って水酸基をアルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基またはハロゲン原子等の脱離基に変換することにより製造できる。参考文献としては、実験化学講座(第四版、Vol.19、日本化学会編、丸善株式会社)「有機合成I:炭化水素・ハロゲン化合物、P438〜446およびP465〜470」を挙げることができる。
アルコール体(2b−1)および化合物(2b−2)は、上記アルコール体(2a−1)および化合物(2a−2)と同様に製造することができる。
上記のエステル体(6aおよび6b)は市販であるか、または下記の(a)〜(j−3)に挙げる方法を準用することにより製造できる。
(a)Pierre,M.らの方法(Tetrahedron Letters,1985,26(33),3947-3950.);
(b)Illig,C.R.らの方法(WO99/40088号公報);
(c)Gattuso,M.らの方法(Atti della Societa Peloritana di Science Fische,Matematiche Naturali,1968,14(4),371-380.);
(d)Matsuo,M.らの方法(WO91/19708号公報);
(e)Vicentini,C.B.らの方法(Heterocycles,2000,53(6),1285-1292.);
(f)Tensmeyer,L.G.らの方法(J.Org.Chem.,1966,31,1878-1883.);
(g)Padwa,A.らの方法(J.Org.Chem.,1982,47,786-791.);
(h)Capuano,L.らの方法(Liebigs Annalen der Chemie,1985,12,2305-2312.);
(i)Rafferty,M.F.らの方法(J.Med.Chem.1982,25,1204-1208.);
(j)Wright,S.W.らの方法(J.Org.Chem.1994,59,6095-6097.);
(j-1)Liselotte,O.らの方法(Synlett,2001,1893-1896.):
(j-2)Fletcher,S.R.らの方法(Bioorg.Med.Chem.Lett.,1992,2,627-630.);または
(j-3)Ana,B.B.らの方法(Tetrahedron Lett.2005,46,7769-7771.)
なお、基Qが1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有している場合の化合物(3)についても、化合物(2aまたは2b)に代えて、1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有する試薬(2cまたは2d)を用いれば、同様に製造することができる。化合物(2cおよび2d)は市販であるか、または上記の化合物(2aまたは2b)の製造方法と同様な方法で製造することができる。
(式中、R〜R13は、いずれかの1〜2個がC1〜C6アルキル基またはフッ素原子であり、他が水素原子であることを表し、R14およびR15は、一方がアルキル基またはフッ素原子であり、他方が水素原子であるか、あるいは両方がアルキル基またはフッ素原子であることを表し、WおよびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2d)中のWが、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である化合物(2d−1)は、下記の方法でも製造できる。
(式中、Wは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表し、R14、R15およびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2d−1)は、化合物(7)を塩素、臭素、塩化スルフリル、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミドまたはジ亜塩素酸 tert−ブチル等のハロゲン化試薬を用いるハロゲン化反応で製造することができる。本ハロゲン化反応は光照射下、または過安息香酸等の触媒の存在下で実施することもできる。ハロゲン化反応の参考文献としては、実験化学講座(第四版、Vol.19、日本化学会編、丸善株式会社)「有機合成I:炭化水素・ハロゲン化合物、P427〜429」を挙げることができる。
上記の化合物(7)は、市販であるか、または下記の(k)〜(p)の文献を参考にして製造することができる。
(k)Gupta,A.K.らの方法(Synlett,2004,12,2227-2229.);
(l)Casalnuovo,A.L.らの方法(J.Am.Chem.Soc.1990,112,4324-4330.);
(m)Schlosser,M.らの方法(Eur.J.Org.Chem.2002,2913-2920.);
(n)Kotone,A.らの方法(特開昭51-093999号公報);
(o)Lyga,J.W.らの方法(Jounal of Heterocyclic Chemistry 1990,27(4),9191-921.);および
(p)Shridhar,D.R.らの方法(Indian Journal of Chemistry,Section B:Organic Chemistry Including Medicinal Chemistry 1983,22B(12),1187-1190.)。
基Qが−CH−O−CH−である化合物(3)は、下記の方法で製造することができる。
[製造法A−2]
(式中、Qは−CH−O−CH−を表し、Wは脱離基を表し、A、P、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(3)は、塩基の存在下にアルコール誘導体である化合物(1b)を化合物(2e)でアルキル化することにより製造することができる。化合物(2e)の脱離基Wとしては、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基およびベンゼンスルホニルオキシ基等が好ましい。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属炭酸塩等を挙げることができる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒を挙げることができる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0〜100℃の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜48時間である。
化合物(1b)は、市販であるか、下記に示す方法で製造できる。
(1)Aが単結合である化合物(1b−i)の場合
(式中、P、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1b−i)は、化合物(1a−i)の製造で挙げた参考文献と同様な方法、またはKamiya,S.らの方法(Chem.Pharm.Bull.2001,49(5),563-571.)を準用することにより製造することができる。
(2)Aが−O−である化合物(1b−ii)の場合
(式中、P、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1b−ii)は、前記化合物(1a−ii)の製造の参考文献と同様な方法で製造することができる。
(3)Aが−CH−である化合物(1b−iii)の場合
(式中、P、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1b−iii)は、前記化合物(1a−iii)の製造法と同様な方法、またはTimothy,G.らの方法(US6,362,188)およびOku,T.らの方法(WO1997/11069号公報)を準用することにより製造することができる。
化合物(2e)は、市販であるか、下記に示す方法で製造できる。
(式中、WおよびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2e)は、前記化合物(2b)あるいは(2b−2)の製造法と同様な方法で、製造することができる。
なお、基Qが1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有している場合の化合物(3)についても、化合物(1b)および/または(2e)に代えて、1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有する試薬(1b−2)および/または(2f)を用いれば、同様に製造することができる。
(式中、R16aおよびR16b、R17aおよびR17bは、それぞれ一方がC1〜C6アルキル基またはフッ素原子であり、他方が水素原子であるか、あるいは両方がアルキル基またはフッ素原子であることを表し、A、P、W、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(1b−2および2f)は市販であるか、または上記の化合物(2dまたは2d−1)の製造方法と同様な方法で製造することができる。
基Qが−CH=CH−または−CH−CH−である化合物(3)は、下記の方法で製造することができる。
[製造法A−3]
(式中、Qは−CH=CH−または−CH−CH−を表し、R100はC1〜C6アルキル基を表し、A、P、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
基Qが−CH=CH−である化合物(3)は、上記化合物(1b)を酸化して得られるアルデヒド体(1c)を、塩基の存在下に化合物(2g)と処理するWadsworth-Emmons反応を用いて製造することができる。
上記化合物(1b)からアルデヒド体(1c)への酸化反応の酸化剤としては、市販の二酸化マンガンを使用すればよい。酸化剤の使用量は化合物(1b)に対して等モル〜20倍モルの範囲、好ましくは等モル〜1.5倍モルの範囲を挙げることができる。反応溶媒としては、トルエン、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒を挙げることができる。反応温度は、0℃〜溶媒の沸点の範囲で実施でき、室温〜溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間は、通常4時間〜48時間程度である。また、Swern酸化反応を用いる場合には、Bailey, P.S.らの方法(Org. Synth., Collective Volume, 1973, 5, 489.)を参考に実施できる。
アルデヒド体(1c)から化合物(3)へのWadsworth-Emmons反応では、塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウム ビス−(トリメチルシリル)アミド、カリウム ビス−(トリメチルシリル)アミド等を挙げることができる。塩基の使用量は、化合物(2g)に対して等モル〜1.2倍モルの範囲が好ましい。溶媒としては、テトラヒドロフラン、tert−ブチル メチル エーテル等のエーテル系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒を挙げることができる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0〜80℃が好ましい。反応時間としては、通常1〜24時間程度である。
また、上記の基Qが−CH=CH−である化合物(3)を接触還元すれば、基Qが−CH−CH−である化合物(3)を製造することができる。接触還元の触媒としては、パラジウム(Pd)/炭素、水酸化パラジウム[Pd(OH)]/炭素、白金(Pt)等を用いればよい。溶媒としては、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸等を挙げることができる。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸点の範囲であり、室温〜80℃の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜48時間程度である。
なお、上記の製法で使用した化合物(2g)は、下記の方法で製造できる。
(式中、R100、WおよびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2g)は、[製造法A−2]で示した化合物(2e)を、Arbuzow反応に付すことにより製造できる。Arbuzow反応の参考文献としては、例えばGronowitz, S.らの方法(Heterocylces 1981, 15(2), 947-959.)を挙げることができる。
なお、基Qが1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有している場合の化合物(3)についても、化合物(1c)および/または(2g)に代えて、1個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有する化合物(1c−1)および/または(2h)を用いれば、同様に製造することができる。
(式中、R18およびR19は、どちらか一方がアルキル基またはフッ素原子で他方が水素原子であるか、あるいは両方がアルキル基またはフッ素原子であることを表し、A、P、R100、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
上記化合物(1c−1)は、下記の方法で製造可能である。
[式中、R20は水素原子またはC1〜C6アルキル基を表し、A、P、R18、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。]
化合物(1c−1)は、上記化合物(1c)を、塩基存在下に市販のWittig試薬(8)と処理してオレフィン体(1d)に変換後、Wacker酸化を行って製造することができる。
Wittig反応に用いる塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、ナトリウム tert−ブトキシド、カリウム tert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、ナトリウム ビス−(トリメチルシリル)アミド、カリウム ビス−(トリメチルシリル)アミド等を挙げることができる。塩基の使用量は、化合物(8)に対して等モル〜1.2倍モルの範囲が好ましい。溶媒としては、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、tert−ブチル メチル エーテル等のエーテル系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒を挙げることができる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0〜80℃が好ましい。反応時間としては、通常1〜24時間程度である。
Wacker酸化は、Hegedus, L.S.らの方法(Comp. Org. Syn. 1991, 4, 552-559.)およびGaunt. M.J.らの方法(Chem. Commun. 2001, 18, 1844-1845.)を参考にすることができる。
上記の化合物(2h)は、下記の方法で製造可能である。
(式中、R19、R100、WおよびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2h)は、[製造法A−2]で示した化合物(2f)の中で、R17aまたはR17bのどちらかが水素原子である化合物(2i)を、前記化合物(2g)の製造と同様に、Arbuzow反応に付すことにより製造できる。
基Qが−CH−CH−CH−である化合物(3)は、下記の方法で製造することができる。
[製造法A−4]
(式中、Qは−CH−CH−CH−を表し、Wは脱離基を表し、A、P、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
基Qが−CH−CH−CH−である化合物(3)は、化合物(1e)とアセチレン誘導体(2j)とを、金属触媒を用いるカップリング反応で化合物(3a)に導き、引き続いて化合物(3a)を接触還元することにより製造可能である。接触還元の条件は[製造法A−3]で示したものと同様である。
上記のカップリング反応は、薗頭(Sonogashira)反応として知られており、参考文献としては、K.C. Nicolaouらの総説「Angew. Chem. Int. Ed. 2005, 44, 4442-4489.」を挙げることができる。
化合物(1e)は、市販であるか、または前記[製造法A−1]で示したアルコール体(2a−1または2b−1)から化合物(2a−2または2b−2)への変換方法、またはThompson,L.S.A.らの方法(Synthesis,1994,2,107-108.)を準用して、フェノール誘導体(1a)から製造することができる。
上記の製法で使用した化合物(2j)は、下記の方法で製造できる。
(式中、Yは前記と同じものを表す。)
化合物(2j)は、化合物(2a−1)を、二酸化マンガン酸化あるいはSwern酸化して化合物(9)とした後、Miwa、K.らの方法(Synlett,1994,2,107-108.)またはCorey,E.らの方法(Tetrahedron Lett.1972,3769-3772.)に従って製造することができる。
なお、基Qが1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有している場合の化合物(3)についても、化合物(2j)に代えて、1〜2個のC1〜C6アルキル基またはフッ素原子を置換基として有する試薬(2k)を用いれば、同様に製造することができる。
(式中、R21およびR22は、いずれか一方がアルキル基またはフッ素原子であり他方が水素原子であるか、または両方がアルキル基またはフッ素原子であることを表し、Yは前記と同じものを表す。)
上記化合物(2k)は下記の方法で製造可能である。
(式中、R21、R22、R300およびYは前記と同じものを表す。)
化合物(2k)は、化合物(6a)を塩基存在下にアルキル化して化合物(10)に変換後、化合物(10)を水素化アルミニウムリチウム等の金属水素錯化合物を用いて還元してアルコール体(11)に導き、次いでアルコール体(11)を、前記化合物(2j)の製造を準用して製造することができる。
上記のアルキル化反応は、Prasad,G.らの方法(J.Org.Chem.1991,56,7188-7190.)、またはSuzuki,S.らの方法(Can.J.Chem.1994,72,357-361.)を参考にできる。
基Qおよび基Aが単結合である化合物(3)は、下記の方法で製造することができる。
[製造法A−5]
(式中、QおよびAは単結合を表し、Wは脱離基を表し、P、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表し、kは2〜3を表し、R400、R500およびR600は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜C6アルキル基を表す。)
基Qおよび基Aが単結合である化合物(3)は、上記の化合物(1f)とホウ酸誘導体(2l−iまたは2l−ii)とを、金属触媒を用いるカップリング反応により化合物(1g)に導き、[製造法A−1]中の化合物(1a−i)の製造法で示した還元反応により化合物(3)を製造可能である。
上記のカップリング反応としては、例えば、Wang,W.らの方法(Tetrahedron 2002,58,3101-3110.)およびLebouvier,N.らの方法(Tetrahedron Lett.,2006,47,6479-6483.)を挙げることができる。
化合物(1f)は、市販であるか、[製造法A−1]中の化合物(1a−i)の製造で示した方法および[製造法A−4]で示した化合物(1e)の製造で示した方法を準用することにより製造可能である。
化合物(2l−iおよび2l−ii)は、市販であるか、例えば、Murata,M.らの方法(Synlett,2006,1867-1870.)およびMoleele,S.らの方法(Tetrahedron,2006,62,2831-2844.)を準用することにより製造可能である。
以下の[製造法B]において、前記の[製造法A−1]〜[製造法A−5]で製造した化合物(3)の保護基Pを脱保護して、化合物(4)またはその塩類(例えば塩酸塩)を製造する方法について説明する。
[製造法B]
(式中、Qは前記のいずれかの基を表し、A、P、Q、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(3)の保護基Pが、tert−ブトキシカルボニル基である場合は、塩酸、硫酸などの無機酸、またはトリフルオロ酢酸を作用させることにより脱保護を行うことができる。反応溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒およびメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒が好ましい。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸点の範囲であり、室温〜80℃の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間程度である。
化合物(4)は上記反応で用いた酸の塩として得られるが、反応終了後、重炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物を用いて弱塩基性にすることにより、遊離アミン体である化合物(4)を得ることができる。
化合物(3)の保護基Pが、前述の他の保護基である場合の脱保護条件は、例えばProtective Groups in Organic Synthesis(T.W.Green and P.G.Wuts,John Wiley & Sons,Inc.,New York,1991)を参考にすればよい。
以下の[製造法C−1]から[製造法C−3]において、[製造法1]で、a法およびb法として示した化合物(4)からエステル体(Ia)を製造する方法について詳述する。
化合物(Ia)中の、Vが−G−である化合物(Ia−1)は、下記の方法で製造可能である([製造法1]におけるa法)。
[製造法C−1]
(式中、Qは前記のいずれかの基を示し、Wは水酸基または脱離基を表し、Qは前記のいずれかの基を表し、A、G、R1a、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(Ia−1)は、化合物(4)またはそれらの塩類(例えば塩酸塩)と化合物(5a)との反応でアミド結合を形成することにより製造することができる。
(1)Wが水酸基である場合
ペプチドの製造に用いられる一般的な縮合剤を使用して、市販の化合物(5a)と化合物(4)またはその塩類(例えば塩酸塩)とを縮合させればよい。一般的な縮合剤としては、例えば、DCC(N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド)、N,N−カルボニルジイミダゾール、DCC/HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩等の水溶性カルボジイミドが挙げられ、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド等が好ましい。反応溶媒は、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、またはN,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒が使用でき、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等が好ましい。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0℃〜室温の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間程度である。
上記の縮合反応では、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジンまたは4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の有機アミン系塩基を1〜30当量の範囲で用いることが好ましく、特に化合物(4)の塩を使用する場合にはその塩を中和するために、化学量論的に等量以上の上記塩基を使用することが必要である。また、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等の活性エステル化試薬をカルボン酸誘導体(5a)の0.2〜1.5当量用いることが好ましい。
(2)Wが脱離基である場合
市販、または上記の(1)で述べたカルボン酸誘導体(5a)のカルボキシ基を公知方法で酸クロリド、または酸アジド等に変換して得られる化合物と化合物(4)またはその塩(例えば塩酸塩)とを塩基存在下に反応させることにより製造することができる。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジンまたは4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の有機アミン系塩基を使用すればよい。塩基の使用量としては、1〜30当量の範囲、好ましくは1〜10当量の範囲を挙げることができる。特に化合物(4)の塩を使用する場合にはその塩を中和するために、化学量論的に等量以上の上記塩基を使用することが必要である。反応溶媒としては、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、またはテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒が使用できる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0℃〜室温の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間程度である。
上記(1)と(2)で述べた縮合反応の参考文献としては、Bodanszky,M.,Klausner,Y.S.およびOndetti,A.著“Peptide Synthesis”(A Wiley-interscience publication,New York,1976年)、Pettit,G.著“Synthetic Peptide”(Elsevier Scientific Publication Company,New York,1976年)、日本化学会編“第4版実験化学講座22巻,有機合成IV”(丸善株式会社、1991年)等を挙げることができる。
化合物(Ia)中の、Vが−G−N(R)−G−である化合物(Ia−2)は、下記の方法で製造可能である([製造法1]におけるb法)。
[製造法C−2]
(式中、Qは前記のいずれかの基を表し、WおよびWは、それぞれ独立して塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を表し、A、G、G、R1a、R、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(Ia−2)は、化合物(4)を、塩基存在下に市販の化合物(5b)とアミド化して化合物(12)とした後、化合物(12)を市販の化合物(5c)またはその塩類(例えば塩酸塩)と塩基存在下に縮合して製造することができる。
上記のアミド化反応は、[製造法C−1]の(2)で述べた製造法を準用することができる。また、化合物(12)と化合物(5c)またはその塩類(例えば塩酸塩)の縮合では、塩基として、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の有機アミン系の塩基、または炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基を使用することができる。塩基の使用量としては、1〜30当量の範囲、好ましくは1〜10当量の範囲を挙げることができる。特に化合物(5c)の塩を使用する場合にはその塩を中和するために、化学量論的に等量以上の上記塩基を使用することが必要である。反応溶媒としては、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、またはテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒が使用できる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、室温〜80℃の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜48時間程度である。この縮合反応は、例えばZhao,H.らの方法(Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3105-3109.)、Jiang,X.-H.らの方法(Tetrahedron,2005,61,1281-1288.)、Nam,J.らの方法(Tetrahedron Lett.2003,44,7727-7730.)およびHayashi,K.らの方法(J.Med.Chem.1989,32,289-297.)を参考にすることができる。
また、Gが単結合の場合には、化合物(Ia−2)は、上記アミド化反応とそれに続く縮合反応を同一容器中で連続して行うことによりアミド結合(この場合はウレア結合)を形成させて製造することができ、Gが炭素数1〜3の直鎖状アルキレンの場合でも同様な方法で製造することもできる。上記のウレア結合形成反応は、例えばBermudez,J.らの方法(J.Med.Chem.1990,33,1932-1935.)を参考にすることができる。
化合物(Ia−2)は、化合物(4)と化合物(5d)とを[製造法C−1]中の(1)で示した製造法を準用して、アミド結合を形成させることによっても製造することができる。
上記の化合物(5d)は、例えば、下記の方法で製造可能である。
化合物(5d)は、[製造法C−2]中の化合物(12)と化合物(5c)とを反応させて化合物(Ia−2)を製造する方法を準用して、市販の化合物(12)と化合物(5c)を反応させて化合物(13)に導き、次に、接触還元によりベンジル基を脱保護させることにより製造可能である。この接触還元は、[製造法A−3]に示した接触還元の方法を用いることができる。
(式中、W、G、G、R1aおよびRは前記と同じものを表す。)
化合物(Ia)中の、Vが[製造法1]中で示した基(5)である化合物(Ia−3)は、下記の方法で製造可能である([製造法1]におけるb法)。
[製造法C−3]
(式中、Qは前記のいずれかの基を表し、WおよびWはそれぞれ塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表し、A、G、m、n、R1a、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(Ia−3)は、[製造法C−2]で述べた化合物(Ia−2)の製造法を準用して、化合物(4)と市販の化合物(5d)とのアミド化反応を行い、次いで化合物(13)と市販の化合物(5e)との縮合反応を行うことにより製造することができる。
一般式(I)で表される化合物の別途合成方法として、[製造法1]に述べたカルボン酸誘導体(Ib)中のVが、置換基を有していてもよい−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−、または置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−CH−である化合物(Ib−1)は、化合物(4)と環状酸無水物(5f)との反応により、エステル体(Ia)を経由しないで製造することもできる。
[製造法D]
(式中、Vは置換基を有していてもよい−CH−CH−、置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−、または置換基を有していてもよい−CH−CH−CH−CH−を表し、Qは前記のいずれかの基を表し、A、Y、Z、ZおよびZは前記と同じものを表す。)
化合物(Ib−1)は、化合物(4)またはその塩(例えば塩酸塩)と環状酸無水物(5f)との反応でアミド結合を形成することにより製造することができる。反応溶媒としては、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒が使用できる。反応温度としては、−20℃〜溶媒の沸点の範囲であり、0℃〜溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間程度である。
本反応は、塩基の存在下で実施してもよく、その場合の塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン等の有機アミン系の塩基および炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩が好ましい。塩基の使用量としては、1〜30当量の範囲、好ましくは1〜10当量の範囲を挙げることができる。特に化合物(4)の塩(例えば塩酸塩)を使用する場合には、その塩を中和するために化学量論的に等量以上の上記塩基を使用することが望ましく、反応終了後に例えば塩酸等の鉱酸を加えて弱酸性にすることにより、化合物(Ib−1)を遊離カルボン酸として得ることができる。
上記反応は、下記(q)〜(u)の方法を参考にすることができる。
(q)Rajashekhar,B.らの方法(J.Org.Chem.1985,50,5480-5484.);
(r)Kubo,Y.らの方法(J.Org.Chem.1985,50,5485-5487.);
(s)Sun,W.S.らの方法(J.Med.Chem.2003,46,5619-5627.);
(t)Lherbet,C.らの方法(Bioorg.Med.Chem.Lett.2003,13,997-1000.);および
(u)Shultes,C.M.らの方法(Bioorg.Med.Chem.Lett.2004,14,4347-4351.)。
[製造法D]で述べた環状酸無水物(5f)は、市販であるか、上記文献(q)および(r)に記載された方法、またはそれに準じた方法により製造することができる。
前記の製造法に用いる化合物のうち、化合物(2a−1)、化合物(2a−2)、化合物(2b−1)、化合物(2b−2)および化合物(6b)の中には、新規な化合物があり、種々の化合物の製造中間体として有用である。このうち、(2b−1)のアルコールおよび(2b−2)のハロゲン化物(W1a=ハロゲン)および化合物(6b)は、特に有用である。
上記の方法で製造された一般式(I)で表される化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画、クロマトグラフィー、分別再結晶、再結晶等により単離、精製することができる。
また、一般式(I)で表される化合物が不斉炭素を有する場合には光学異性体が存在する。これらの光学異性体は、適切な塩と再結晶する分別再結晶(塩分割)やカラムクロマトグラフィー等の常法によって、それぞれの異性体を単離、精製することができる。
前述のとおり、S1P受容体アゴニストは免疫抑制剤として有用である。一般式(I)で表される化合物、その塩およびそれらの溶媒和物は、S1P受容体(特にS1P1受容体)に対してアゴニスト作用を有することから、免疫を抑制するための医薬組成物の有効成分として有用であり、哺乳動物、特にヒトにおける移植に対する拒絶反応、自己免疫性疾患、アレルギー性疾患などの治療剤および/または予防剤の有効成分として有用である。また、一般式(I)で表される化合物、その塩およびそれらの溶媒和物は、マウスin vivoモデルにおいて経口投与でマウス末梢血中リンパ球数を減少させたことから、経口投与可能な免疫を抑制するための医薬組成物の有効成分として用いることができると考えられる。また、本発明の医薬組成物は、他のS1P受容体アゴニストで見られる徐脈などの副作用の少ないものである。
ここで移植に対する拒絶反応とは、肝臓、腎臓、心臓、肺、小腸、皮膚、角膜、骨、胎児組織、骨髄細胞、造血幹細胞、末梢血幹細胞、臍帯血幹細胞、膵島細胞、肝細胞、神経細胞、腸管上皮細胞などの移植片を移植後、3ヶ月以内に起こる急性拒絶反応およびそれ以降に起こる慢性拒絶反応、ならびに移植片対宿主病を表す。
また、自己免疫性疾患としては例えば膠原病、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性硬化症、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、シューグレン症候群、強皮症、多発性筋炎、乾癬、炎症性腸疾患、クローン病、混合型結合組織病、原発性粘液水腫、アジソン病、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、自己免疫性糖尿病、ブドウ膜炎、抗受容体病、重症筋無力症、甲状腺中毒症、甲状腺炎、橋本病などが挙げられる。
また、アレルギー性疾患としては例えばアトピー性皮膚炎、喘息、鼻炎、結膜炎、花粉症などが挙げられる。
一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を哺乳動物(特にヒト)に投与する場合には、全身的または局所的に、経口または非経口で投与することができる。
本発明の医薬組成物は、投与方法に応じて適当な形態を選択し、通常用いられている各種製剤の調製法によって調製できる。
経口用の医薬の形態としては、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、水剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤などが挙げられる。かかる形態の医薬の調製は、添加剤として通常用いられている賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、膨潤剤、膨潤補助剤、コーティング剤、可塑剤、安定剤、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、保存剤、緩衝剤、希釈剤、湿潤剤などから必要に応じて適宜選択したものを用いて、常法に従って行うことができる。
非経口用の医薬の形態としては、注射剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、湿布剤、貼付剤、噴霧剤、吸入剤、スプレー剤、点眼剤、点鼻剤、座剤、吸入剤などが挙げられる。かかる形態の医薬の調製は、添加剤として通常用いられている安定化剤、防腐剤、溶解補助剤、保湿剤、保存剤、抗酸化剤、着香剤、ゲル化剤、中和剤、溶解補助剤、緩衝剤、等張剤、界面活性剤、着色剤、緩衝化剤、増粘剤、湿潤剤、充填剤、吸収促進剤、懸濁化剤、結合剤などから必要に応じて適宜選択したものを用いて、常法に従って行うことができる。
本発明の医薬組成物は、一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物と、免疫抑制剤、免疫抑制に用いる抗体、拒絶反応治療薬、抗生物質およびステロイド薬から選択される1種または2種以上を組み合わせてなる医薬としてもよい。この医薬組成物は、一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物と、他の薬剤の1種または2種以上とを組み合わせて併用剤として投与されるものであり、一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物と他の薬剤との併用剤は、1つの製剤中に両成分が配合された合剤としてもよく、別々の製剤として投与されるものでもよい。別々に投与される場合、それぞれの製剤は同時に投与してもよく、時間差をおいて投与してもよい。また、それぞれの製剤の投与方法は同じであってもよいし、異なっていてもよい。これらの医薬は、一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物と、免疫抑制剤、免疫抑制に用いる抗体、拒絶反応治療薬、抗生物質およびステロイド薬から選択される1種または2種以上等の他の薬剤とを組み合わせたキットとしてもよい。
より具体的には、免疫抑制剤、免疫抑制に用いる抗体、拒絶反応治療薬としては例えばシクロスポリンA、タクロリムス(FK506)、アザチオプリン、ミゾリビン、メトトレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、シクロホスファミド、シロリムス、エベロリムス、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、オルソクローンOKT3、抗ヒトリンパ球グロブリン、デオキシスパーガリンなどが挙げられる。
抗生物質としては例えばセフロキシムナトリウム、メロペネム三水和物、硫酸ネチルマイシン、硫酸シソマイシン、セフチブテン、PA−1806、IB−367、トブラマイシン、PA−1420、ドキソルビシン、硫酸アストロマイシン、塩酸セフェタメトピボキシルなどが挙げられる。
ステロイド薬としては例えばプロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、フルオシノニド、フランカルボン酸モメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジフルプレドナート、ブデソニド、吉草酸ジフルコルトロン、アムシノニド、ハルシノニド、デキサメタゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、プロピオン酸デプロドン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、フルオシノロンアセトニド、プロピオン酸ベクロメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、酪酸クロベタゾン、プレドニゾロン、プロピオン酸ペクロメタゾン、フルドロキシコルチド、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、酢酸フルドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、コハク酸プレドニゾロンナトリウム、ブチル酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、酢酸ハロプレドン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、トリアムシノロン、酢酸トリアムシノロン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、パルミチン酸デキサメタゾン、酢酸パラメサゾン、ベタメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、フルニソリド、ST−126P、シクレソニド、デキサメタゾンパロミチオネート、モメタゾンフランカルボネート、プラステロンスルホネート、デフラザコート、メチルプレドニゾロンスレプタネート、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネートなどが挙げられる。
一般式(I)で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物の投与量は、症状、年齢、体重、組み合わせて投与する薬剤の種類や投与量などによって異なるが、通常、化合物(I)換算量で成人一人一回につき0.001mgから1000mgの範囲で、全身的または局所的に、一日一回から数回経口または非経口投与されるか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与されるのが好ましい。
製造例中の「IR」、「NMR」、「MS」の記号は、各々「赤外吸収スペクトル」、「核磁気共鳴スペクトル」、「質量分析」を意味する。
「IR」はHitachi 270−30 spectrometerまたはHoriba FT−720(S.T.Japan Durascope(Diamond/KRS−5))を用い、ATR法またはKBr打錠法によって測定した。
元素分析はPerkin−Elmer CHNS/O 2400IIにて測定を行った。
質量分析器はJEOL JMS−AX505W(EI,CI)、JEOL JMS−HX110(FD,FAB)spectrometer、Thermoquest Finning AQA(ESI)、Agilent Thechnologies Agilent1100 series LC/MSDおよびPE SCIEX API150EX(ESI)、またはJMS−T100LP AccuTOF LC−plusを用いた。
「NMR」は特に記載のない場合はH−NMRを意味し、JEOL JNM−EX400を用いて測定し、括弧内は測定溶媒を示し、全て内部標準物質としてTMS(テトラメチルシラン)を用いた。H−NMRにおける多重度は、s=singlet、d=doublet、t=triplet、q=quintet、m=multipletおよびbr s=broad singletを意味する。また、「Anal.Calcd for 分子式」は元素分析の計算値を意味し、「Found」以下に測定値を記した。
カラムクロマトグラフィーに用いたシリカゲルは、E−Merck社のKiesel−gel 60(particle size:0.060〜0.200mmまたは0.040〜0.063mm)を用いた。また、薄層クロマトグラフィー(TLC)のプレートはE−Merck社製Kieselgel 60 F254を使用した。
本明細書中において、以下の略語を使用した。
Asp:アスパラギン酸
BH・THF:ボランジテトラヒドロフラン コンプレックス
Bocまたはboc:tert−ブトキシカルボニル
BocO:ジ−tert−ブチル ジカルボネート
Bn:ベンジル
CDCl:重クロロホルム
DEAD:ジエチル アゾジカボキシレート
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
DMAP:4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EDC:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
HOAt:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
Ms:メタンスルホニル
Pd/C:パラジウム/炭素
tBu:tert−ブチル
TEA:トリエチルアミン
THF:テトラヒドロフラン

[製造例1]4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)1−tert−ブトキシカルボニル−5−ヒドロキシインドリン
5−ベンジルオキシ−1−tert−ブトキシカルボニル−1H−インド−ル(3.14g)の10%THF/メタノール(80ml)溶液に、室温にて10%水酸化パラジウム/炭素(50mg)を加え、常圧水素気流下で30分撹拌した。反応液をセライトろ過し、メタノールで洗浄した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣に酢酸エチル(50ml)を加え、析出した固体をろ取し、標記化合物(1.85g)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.47(9H、s),2.95(2H,t,J=8.4Hz),3.83(2H,t,J=8.5Hz)6.51(1H,d,J=8.5Hz),6.60(1H,s),7.53-7.22(1H,m),9.00(1H,s).
(2)4−フェニル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−メタノール
4−フェニル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルボン酸(3.52g)をTHF(60ml)に溶解させ、室温下、BH・THFコンプレックスの1M THF溶液(26ml)を滴下した。反応液を3時間加熱還流させた後、0℃に冷却し、水を滴下して反応を終結させた。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮して標記化合物(3.42g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.99(1H,t,J=6.0Hz),4.87(2H,d,J=5.6Hz),6.98-7.00(1H,m),7.37-7.42(5H,m).
(3)5−クロロメチル−3−フェニル−2−トリフルオロメチルチオフェン
4−フェニル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−メタノール(482mg)のジクロロメタン溶液(7.0ml)に、室温にて塩化チオニル(708μl)を加え、50℃で16時間撹拌した。反応液を室温に冷却後、減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサンで溶出して標記化合物(434mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:4.77(2H,d,J=0.7Hz),7.07(1H,br s),7.3,5-7.44(5H,m).
(4)1−tert−ブトキシカルボニル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
2−クロロメチル−4−フェニル−5−トリフルオロメチルチオフェン(692mg)、1−tert−ブトキシカルボニル−5−ヒドロキシインドリン(588mg)のDMF(10ml)溶液に、室温にて炭酸カリウム(691mg)を加え、60℃にて3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチル(1.5ml)および水(10ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(50ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(1.13g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.60-1.52(9,Hm)3.07(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,s),5.18(2H,s),6.78(1H,d,J=8.5Hz),6.81(1H,s),7.05(1H,s),7.43-7.39(5H,m),7.77(1H,br s).
(5)5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−tert−ブトキシカルボニル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(1.13g)の1,4−ジオキサン(50ml)溶液に、室温にて4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(5ml)を加えて14時間撹拌後、減圧下に溶媒を濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル(5ml)を加え、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄後、乾燥して標記化合物(895mg)を得た。
NMR(CD3OD)δ:3.33(3H,t,J=7.8Hz),3.87(2H,t,J=7.7Hz),5.40(2H,s),7.10(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),7.21-7.19(1H,m),7.23(1H,br s),7.44-7.40(6H,m).
(6)4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 エチル エステル
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(148mg)のジクロロメタン(3ml)懸濁液に、室温にてDIEA(188μl)を加えた。室温にて30分間撹拌後、コハク酸 モノエチルクロリド(53.9μl)を加えてさらに5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、標記化合物(21mg)を得た。本化合物は単離精製せず、そのまま次の反応に用いた。
MS(ESI)m/z:514(M+H)+.
(7)4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 エチル エステル(221mg)の33%メタノール/THF(1.5ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(2ml)を加えた後、1N塩酸水溶液(0.6ml)を加えて弱酸性とした。さらに10%メタノール/クロロホルム混合液(3ml)を加えて有機物を抽出し、合わせた有機層懸濁液を溶媒量が半量になるまで濃縮し、析出した固形物をろ過し、クロロホルムで洗浄後、減圧下に乾燥して標記化合物(128mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.64(2H,t,J=6.3Hz),3.13(2H,t,J=8.4Hz),3.29(2H,d,J=9.0Hz),4.09(2H,t,J=8.5Hz),5.34(2H,s),6.84(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),6.97(1H,d,J=2.2Hz),7.35(1H,s),7.50-7.41(5H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
MS(EIS)m/z:476(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H20O4NF3S:C,60.62;H,4.24;F,11.99;N,2.95;S,6.74.Found:C,60.43;H,4.24;F,12.07;N,3.05;S,6.88.
[製造例2]4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸
(1)4−オキソ−4−(7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)酪酸 メチル エステル
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−7−オール[Eur. J. Med. Chem., 1999, 34, 903−917.](151mg)のTHF溶液(10ml)に無水コハク酸(200mg)を加え、室温で6時間攪拌後、反応液をTHF(10ml)で希釈し、メタノール(405μl)とEDC・HCl(958mg)を加え、室温で4日間攪拌した。反応液に1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)にて精製し、標記化合物(97mg)を得た。
MS(ESI)m/z:266(M+H)+.
(2)4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸 メチル エステル
4−オキソ−4−(7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)酪酸 メチル エステル(97mg)のDMF溶液(5ml)に氷冷下、55%水素化ナトリウム(17mg)を加え、氷冷下1時間攪拌後、5−クロロメチル−3−フェニル−2−トリフルオロメチルチオフェン(111mg)を加え、55℃で一晩攪拌した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(130mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.70-2.86(4H,m),3.68(3H,s),3.93(2H,s),4.29(2H,t,J=4.3Hz),5.18(2H,s),6.55-6.57(2H,m),7.08(1H,s),7.26(1H,s),7.43-7.40(5H,m).
MS(ESI)m/z:506(M+H)+.
(3)4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸
4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸 メチル エステル(130mg)のTHF溶液(1ml)に、メタノール(0.50ml)と1N水酸化ナトリウム水溶液(0.51ml)を加えて室温で一晩攪拌した。反応混液に1N塩酸を加えた後、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製した。得られた粗生成物を水と1,4−ジオキサンを用いて凍結乾燥し、標記化合物(100mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.75-2.86(4H,m),3.94(2H,s),4.27(2H,s),5.18(2H,s),6.55-6.58(2H,m),7.07(2H,s),7.37-7.43(5H,m).
IR(ATR)cm-1:3060,1710,1654,1619,1504,1378,1286,1164,1110.
MS(ESI)m/z:492(M+H)+.
HRMS(FAB)calcd for C24H21F3NO5S(M+H)+:492.1
093;Found 492.1084.
Anal.Calcd for C24H20F3NO5S・0.5H2O:C,57.60;H,4.23;F,11.39;N,2.80;S,6.41.Found:C,57.27;H,4.09;F,11.07;N,2.76;S,6.40.
[製造例3]4−オキソ−4−[6−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトシキ]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル]酪酸
(1)4−(6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)−4−オキソ酪酸
6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(2.00g)のTHF溶液(30ml)にコハク酸無水物(1.34g)を加え、室温にて17時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンにて溶解した後、1N水酸化ナトリウム水溶液にて抽出した。合わせた抽出液を、10%塩酸水溶液を用いてpHを2に調整した後、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ去後、減圧下にて濃縮し、標記化合物(2.25g)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.81(2H,t,J=7.1Hz),2.33-2.75(5H,m),3.27-3.40(1H,m),3.62(1H,t,J=6.4Hz),6.57(3H,s),7.12(1H,s),9.29(1H,s),12.05(1H,s).
MS(ESI)m/z:250(M+H)+.
(2)4−(6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)−4−オキソ酪酸 メチル エステル
窒素雰囲気下、0℃にて、塩化チオニル(10ml)をメタノール(10ml)に滴下し、10分間攪拌した。この反応液に、4−(6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)−4−オキソ酪酸(540mg)のメタノール溶液(20ml)を0℃にて、20分間かけて滴下した。反応液を徐々に室温に戻しながら、3日間攪拌した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(275mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.86-1.97(2H,m),2.58-2.82(6H,m),3.65(3H,s),3.74(2H,t,J=6.1Hz),6.58-6.68(2H,m),7.15-6.88(1H,m).
MS(ESI)m/z:264(M+H).
(3)4−オキソ−4−[6−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトシキ]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル]酪酸 メチル エステル
5−クロロメチル−3−フェニル−2−トリフルオロメチルチオフェン(347mg)および4−(6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)−4−オキソ酪酸 メチル エステル(275mg)のDMF溶液(5ml)に、炭酸カリウム(288mg)を加え、60℃に加温し14時間攪拌した。反応液を室温に戻した後、氷水を加え酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、氷水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ去後、減圧下にて濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(479mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.84-2.04(4H,m),2.50-2.99(6H,m),3.65(3H,s),3.76(1H,t,J=5.4Hz),5.18(2H,s),6.74-6.86(2H,m),7.06(1H,s),7.34-7.43(5H,m).
MS(ESI)m/z:504(M+H).
(4)4−オキソ−4−[6−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトシキ]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル]酪酸
4−オキソ−4−[6−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトシキ]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル]酪酸 メチル エステル(479mg)のメタノール/THF混合溶液(1:2、6ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム溶液(2ml)を加え、17時間攪拌した。減圧下にて反応液を濃縮し残渣を得た。この残渣を1N塩酸水溶液にてpHを2とし、10%メタノール/クロロホルム溶液にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ去後、減圧下にて濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラシュ L)を用いて精製し、標記化合物(444mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.98(2H,t,J=6.4Hz),2.61-2.87(6H,m),3.81(2H,s),5.22(2H,s),6.80-6.86(3H,m),7.08(1H,s),7.39-7.45(6H,m).
IR(ATR)cm-1:2943,1728,1711,1644,1608,1496,1473.
MS(ESI)m/z:490(M+H)+.
HRMS(FAB)Calcd for C26H23F3NO4S:490.1300.Found:490.1293.
[製造例4]5−オキソ−5−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]吉草酸
(1)5−オキソ−5−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]吉草酸 エチル エステル
5−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
塩酸塩(67.4mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に室温にてDIEA(0.0855ml)および4−クロロホルミル酪酸 エチル エステル(38.5mg)を加え、2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)およびクロロホルム(20ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(10ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(81.8mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,t,J=7.1Hz)2.02-2.11(2H,m),2.43-2.53(4H,m),3.19(2H,t,J=8.4Hz),4.07(2H,t,J=8.4Hz),4.15(2H,q,J=7.1Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),6.84(1H,s),7.07(1H,s),7.3,5-7.47(5H,m),8.18(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:517 (M+)
(2)5−オキソ−5−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]吉草酸
5−オキソ−5−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]吉草酸 エチル エステル(80.0mg)のTHF(30ml)溶液に、室温にてメタノール(1.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.470ml)を加えた。15時間撹拌後、反応液に1N塩酸水溶液(0.470ml)および水(20ml)を加え、20ml程度まで減圧下濃縮した。生じた沈殿に1N塩酸水溶液(10ml)および酢酸エチル(20ml)を加え分液後、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をヘキサンでスラリー化し、得られた固化物をろ取後、乾燥(真空ポンプ、3時間、40℃)し、標記化合物(67.3mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.04-2.14(2H,m),2.55(4H,t,J=7.0Hz),3.20(2H,t,J=8.4Hz),4.07(2H,t,J=8.4Hz),5.21(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.7,2.7Hz),6.85(1H,s),7.07(1H,s),7.37-7.46(5H,m),8.18(1H,d,J=8.7Hz).
IR(ATR)cm-1:2906,1698,1652,1488,1290,1269,1099,1014,698.
MS(ESI)m/z:490(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H22F3NO4S:C,61.34;H,4.53;F,11.64;N,2.86;S,6.55.Found:C,61.28;H,4.52;F,11.28;N,2.90;S,6.61.
[製造例5]6−オキソ−6−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘキサン酸
(1)6−オキソ−6−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘキサン酸 エチル エステル
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(100mg)およびアジピン酸 モノエチル エステル(46.5mg)のDMF(30ml)懸濁液に室温にてEDC・HCl(58.0mg)、HOBt(41.0mg)およびTEA(0.104ml)を加え4日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(30ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(40ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(116mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz)1.67-1.73(4H,m),2.37(2H,t,J=6.8Hz),2.44(2H,t,J=6.8Hz),3.19(2H,t,J=8.4Hz),4.06(2H,t,J=8.4Hz),4.14(2H,q,J=7.1Hz),5.20(2H,s),6.78-6.86(2H,m),7.07(1H,s),7.36-7.46(5H,m),8.18(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:532(M+H)+.
(2)6−オキソ−6−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘキサン酸
6−オキソ−6−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘキサン酸 エチル エステル(115mg)のTHF(40ml)溶液に、室温にてメタノール(20ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.650ml)を加えた。15時間撹拌後、反応液に1N塩酸水溶液(0.650ml)および水(20ml)を加え、20ml程度まで減圧下濃縮した。生じた沈殿をろ取後、乾燥(真空ポンプ、3時間、40℃)し、標記化合物(103mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.70-1.90(4H,m),2.40-2.52(4H,m),3.19(2H,t,J=8.4Hz),4.06(2H,t,J=8.4Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),6.84(1H,s),7.07(1H,s),7.38-7.46(5H,m),8.18(1H,d,J=8.4Hz).CO2Hは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:2943,1701,1649,1487,1383,1288,1263,1109,1014,766,698.
MS(ESI)m/z:504(M+H)+
Anal.Calcd for C26H24F3NO4S:C,62.02;H,4.80;F,11.32;N,2.78;S,6.37.Found:C,61.84;H,4.70;F,11.40;N,2.78;S,6.47.
[製造例6]7−オキソ−7−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘプタン酸
(1)7−オキソ−7−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘプタン酸 エチル エステル
5−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
塩酸塩(51.9mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に室温にてDIEA(0.0660ml)および6−クロロホルミルヘキサン酸 エチル エステル(36.0mg)を加え、2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)およびクロロホルム(20ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(10ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(68.4mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.2Hz)1.38-1.50(2H,m),1.63-1.80(4H,m),2.32(2H,t,J=7.5Hz),2.41(2H,t,J=7.5Hz),3.18(2H,t,J=8.4Hz),4.06(2H,t,J=8.4Hz),4.12(2H,q,J=7.2Hz),5.20(2H,s),6.78-6.86(2H,m),7.06(1H,s),7.36-7.41(5H,m),8.18(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:546(M+H)+
(2)7−オキソ−7−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘプタン酸
7−オキソ−7−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]ヘプタン酸 エチル エステル(67.0mg)のTHF(30ml)溶液に、室温にてメタノール(1.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.370ml)を加えた。20時間撹拌後、反応液に1N塩酸水溶液(0.370ml)および水(20ml)を加え、20ml程度まで減圧下濃縮した。生じた沈殿をろ取後、乾燥(真空ポンプ、3時間、40℃)し、標記化合物(56.7mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.27-1.37(2H,m),1.47-1.61(4H,m),2.19(2H,t,J=7.3Hz),3.39(2H,t,J=7.3Hz),3.10(2H,t,J=8.4Hz),4.06(2H,t,J=8.4Hz),5.33(2H,s),6.83(1H,dd,J=8.8,2.3Hz),6.96(1H,d,J=2.3Hz),7.35(1H,s),7.40-7.51(5H,m),7.99(1H,d,J=8.8Hz).CO2Hは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:2945,1705,1583,1489,1408,1387,1269,1201,1173,1120,1097,1020,768,700.
MS(ESI)m/z:518(M+H)+.
HRMS(ESI)Calcd for C27H27F3NO4S(M+H)+:518.1613.Found:518.1604.
Anal.Calcd for C27H26F3NO4S・0.25H2O:C,62.12;H,5.12;F,10.92;N,2.68;S,6.14.Found:C,62.48;H,5.08;F,11.30;N,2.20;S,6.11.
[製造例7](S)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)(S)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステル
(S)−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)トリフルオロアセテート(106mg)をメタノール(2ml)に溶解し、室温にて3.5時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣にTHF(1ml)を加えて溶解した後、TEA(60μl)、HOBt(67.6mg)およびEDC・HCl(95.9mg)を室温にて加えた。反応混合液を10分間攪拌後、5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(206mg)、TEA(80.0μl)、DMF(1ml)溶液を室温にて加えた。反応液をさらに14時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(3ml)および水(1.5ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(1ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にDMSO(3ml)を加え、不溶物を除去した後高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、標記化合物(58.7mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.96(2H,d,J=4.9Hz),3.18(2H,t,J=8.3Hz),3.82(3H,s),4.05(2H,t,J=8.5Hz),4.60(1H,t,J=4.8Hz),5.19(2H,s),6.80(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.84(1H,d,J=2.2Hz),7.06(1H,s),7.42-7.38(5H,m),8.13(1H,d,J=8.8Hz).
MS(EIS)m/z:506(M+H)+
(2)(S)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(S)−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステルの33%メタノール/THF(1.5ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム溶液0.5mlを加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(2ml)を加えた後、1N塩酸水溶液(0.6ml)を加えて弱酸性とした。さらに10%メタノール/クロロホルム混合液(3ml)を加えて有機物を抽出し、抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にDMSO(2ml)を加え、不溶物をろ過にて除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、標記化合物(22.0mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:3.14-2.92(2H,m),3.24(2H,t,J=8.1Hz),4.17-4.02(2H,m),4.56(1H,br s),5.21(2H,s),6.95-6.81(2H,m),7.07(1H,s),7.41(5H,br s),8.12(1H,d,J=8.5Hz).
MS(EIS)m/z:491(M+H)+
Anal.Calcd for C24H20O5NF3S・0.25H2O:C,58.12;H,4.17;N,2.82;S,6.47.Found:C,58.06;H,4.12;N,2.93;S,6.58.
[製造例8](S)−3−ヒドロキシ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
1−tert−ブトキシカルボニル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(61mg)をジクロロメタン(5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5ml)を加えて4時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン トリフルオロ酢酸塩をTHF(2ml)溶液とし、DIEA(48μl)と(S)−2−トリフルオロアセトキシ酒石酸 無水物(27.4mg)を加えて、18時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、DMSO(1ml)に溶解し、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、標記化合物(38.1mg)を得た。
MS(EIS)m/z:492(M+H)+.
[製造例9](R)−2−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸および
[製造例10](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)(R)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−(トリフルオロアセチルアミノ)酪酸および
(R)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−3−(トリフルオロアセチルアミノ)酪酸
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン塩酸塩(206mg)、TEA(69.7μl)の25%アセトニトリル/ジクロロメタン(3ml)混合溶液に、室温にて(R)−2−トリフルオロアセチルアミノ酒石酸 無水物(106mg)を加えた。反応混合液を14時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し淡褐色アモルファスとして標記化合物の混合物(302mg)を得た。単離精製せず,そのまま次の反応に用いた。
MS(ESI)m/z:587(M+H)+.
(2)(R)−2−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸および(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(R)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−(トリフルオロアセチルアミノ)酪酸および(R)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−3−(トリフルオロアセチルアミノ)酪酸(302mg)の33%メタノール/THF(1.5ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(2ml)を加えた後、中性になるまで1N塩酸水溶液を加えた。さらに10%メタノール/クロロホルム混合液(3ml)にて抽出し,あわせた抽出液を減圧下濃縮した。得られた残渣にDMSO(6ml)を加え、不溶物をろ過にて除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製した。保持時間が長い化合物の分画から析出した固体をろ取し、水で洗浄したのち乾燥して(R)−2−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸(21.3mg)を得、また、保持時間が短い化合物の分画を集めて凍結乾燥し、(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸(36.5mg)を得た。
(R)−2−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸:
NMR(DMSO-d6)δ:2.70(1H,dd,J=17.3,9.0Hz),3.05(1H,dd,J=17.1,3.1Hz),3.13(2H,t,J=8.5Hz),3.54(1H,dd,J=8.9,3.1Hz),4.06(2H,dt,J=11.2,8.5Hz),5.34(2H,s),6.86(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.99(1H,d,J=2.4Hz),7.35(1H,br s),7.50-7.41(5H,m),8.00(1H,d,J=8.8Hz).
MS(EIS)m/z:491(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H21O4N2F3S・1.25H2O:C,56.19;H,4.62;N,5.46;S,6.25.Found:C,56.35;H,4.56;N,5.58;S,6.38.
(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸:
NMR(DMSO-d6)δ:2.25(1H,dd,J=16.2,8.7Hz),2.59(1H,dd,J=16.1,5.6Hz),3.15(2H,t,J=8.5Hz),4.00(1H,dd,J=5.9,8.8Hz),4.13(1H,dt,J=8.3,9.3Hz),4.28(1H,dt,J=7.6,9.3Hz),5.36(2H,s),6.88(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.01(1H,d,J=2.4Hz),7.37(1H,br s),7.51-7.42(5H,m),8.02(1H,d,J=8.8Hz).
MS(EIS)m/z:491(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H21O4N2F3S・1.5H2O:C,55.70;H,4.67;F,11.00;N,5.41;S,6.20.Found:C,55.85;H,4.35;F,11.12;N,5.38;S,6.35.
[製造例11](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−1−tert−ブトキシカルボニルインドリン
3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルクロリド(341mg)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(235mg)のDMF溶液(5ml)に、炭酸カリウム(415mg)を加え、50℃に加温し14時間攪拌した。反応液を室温に戻した後、不溶物をろ別し、得られたろ液を減圧下にて濃縮し、標記化合物(470mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),3.07(2H,t,J=8.6Hz),3.93-4.04(2H,m),5.12(2H,s),6.74-6.84(2H,m),7.31-7.21(1H,m),7.84(1H,s),7.89(2H,s).
(2)5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン
塩酸塩
5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−1−tert−ブトキシカルボニルインドリン(461mg)を4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)に溶解し、室温にて15時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、標記化合物(412mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.16(2H,t,J=7.4Hz),3.70(2H,t,J=7.8Hz),5.33(2H,s),7.02(1H,d,J=8.6Hz),7.16(1H,s),7.3,5-7.28(1H,m),8.11(1H,s),8.16(2H,s).
MS(ESI)m/z:362(M+H)+.
(3)(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン 塩酸塩(398mg)、Boc−D−Asp(OtBu)−OH(289mg)、EDC・HCl(288mg)、HOBt(203mg)のDMF溶液(4ml)に、室温にてTEA(0.697ml)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(566mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=15.7,5.9Hz),2.83(1H,dd,J=15.7,7.8Hz),3.20(2H,t,J=7.8Hz),4.25-4.43(2H,m),4.92(1H,dd,J=15.2,6.6Hz),5.13(2H,s),5.28(1H,d,J=9.6Hz),6.80(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.85(1H,d,J=2.5Hz),7.84(2H,s),7.89(1H,s),8.15(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:633(M+H)+.
(4)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−tert−ブチルカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(566mg)の4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を、室温にて14時間攪拌した。この反応液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加え析出した固体を、ろ取後、減圧下乾燥し、標記化合物(440mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.54-2.86(1H,m),3.04(1H,dd,J=17.8,4.8Hz),3.17(1H,t,J=7.8Hz),3.57(2H,d,J=0.5Hz),4.07-4.31(2H,m),4.41-4.47(1H,m),5.30(2H,s),6.91(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.04-7.07(1H,m),8.01(1H,d,J=8.8Hz),8.10(1H,s),8.15(2H,s).
IR(ATR)cm-1:2999,2914,2600,2305,1732,1653,1599,1572.
MS(ESI)m/z:477(M+H)+.
HRMS(FAB)Calcd for C21H19F6N2O4:477.1249.Found:477.1248.
Anal.Calcd for C21H18F6N2O4・1.0HCl・0.25EtOH・0.5H2O:C,48.42;H,4.06;Cl,6.65;F,21.37;N,5.25.Found:C,48.63;H,3.87;Cl,6.91;F,21.11;N,5.27.
[製造例12](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
1−Boc−5−ヒドロキシインドリン(150mg)のDMF溶液(5ml)に、4−クロロメチルビフェニル(155mg)、炭酸カリウム(132mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応混液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(240mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.56(9H,s),3.06(2H,t,J=8.6Hz),3.97(2H,s),5.06(2H,s),6.78-6.83(2H,m),7.26-7.76(10H,m).
(2)5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン(230mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加えて室温で4時間攪拌した。反応混液にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取、乾燥して標記化合物(198mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.15-3.19(2H,m),3.69-3.72(2H,m),5.19(2H,s),7.01(1H,dd,J=2.6,8.7Hz),7.15(1H,d,J=2.6Hz),7.33-7.39(2H,m),7.45-7.54(4H,m),7.66-7.71(4H,m),11.06(1H,s).
MS(ESI)m/z:302(M+H)+.
(3)(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン 塩酸塩(190mg)のDMF溶液(10ml)に、Boc−D−Asp(OtBu)−OH(195mg)、HOBt(114mg)、EDC・HCl(161mg)、TEA(392μl)を加えて一晩攪拌した。反応混液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(321mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.57(1H,dd,J=6.1,15.7Hz),2.79-2.85(1H,m),3.19(2H,t,J=8.3Hz),4.26-4.40(2H,m),4.89-4.95(1H,m),5.08(2H,s),5.28(1H,d,J=9.6Hz),6.81-6.85(2H,m),7.33-7.50(5H,m),7.58-7.62(4H,m),8.12(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:573(M+H)+.
(4)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−(4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(315mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(5ml)を加えて室温で終夜攪拌した。反応混液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁した。固体をろ取、乾燥し、標記化合物(219mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.73-2.80(1H,m),3.01(1H,dd,J=5.8,17.3Hz),3.15(2H,t,J=8.2Hz),4.14-4.42(3H,m),5.12(2H,s),6.87(1H,dd,J=2.4,8.4Hz),7.00(1H,s),7.34-7.38(1H,m),7.44-7.52(4H,m),7.65-7.68(4H,m),7.99(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2898,1650,1484,1265,1189.
MS(ESI)m/z:417(M+H)+.
HRMS(FAB)calcd for C25H25N2O4(M+H)+:417.1814.Found 417.1819.
Anal.Calcd for C25H25ClN2O4・0.5H2O:C,65.00;H,5.67;Cl,7.67;N,6.06.Found:C,64.94;H,5.62;Cl,7.54;N,5.99.
[製造例13](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)4−クロロメチルビフェニル−2−カルボニトリル
4−ヒドロキシメチルビフェニル−2−カルボニトリル(120mg)のジクロロエタン溶液(10ml)に、塩化チオニル(208μl)とDMFをパスツールピペットで1滴加え、50℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応混液を濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(136mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:4.63(2H,s),7.46-7.57(6H,m),7.67(1H,dd,J=8.1,2.0Hz),7.79(1H,d,J=2.0Hz).
MS(ESI)m/z:228(M+H)+.
(2)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(150mg)のDMF溶液(5ml)に、4−クロロメチルビフェニル−2−カルボニトリル(174mg)、炭酸カリウム(132mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応混液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(264mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.07(2H,t,J=8.7Hz),3.98(2H,s),5.08(2H,s),6.76-6.82(2H,m),7.43-7.83(9H,m).
MS(ESI)m/z:327(M-Boc)+.
(3)5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン(255mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加えて室温で4時間攪拌した。反応混液にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取、乾燥し、標記化合物(222mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.16-3.20(2H,m),3.70-3.73(2H,m),5.25(2H,s),7.05(1H,dd,J=2.6,8.7Hz),7.18(1H,d,J=2.6Hz),7.37(1H,d,J=8.7Hz),7.48-7.61(5H,m),7.67(1H,d,J=8.1Hz),7.85(1H,dd,J=2.0,8.1Hz),8.03(1H,d,J=1.5Hz),11.20(1H,br s).
MS(ESI)m/z:327(M+H)+.
(4)(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−(2−シアノビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン 塩酸塩(215mg)のDMF溶液(10ml)に、Boc−D−Asp(OtBu)−OH(205mg)、HOBt(120mg)、EDC・HCl(170mg)、TEA(413μl)を加えて一晩攪拌した。反応混液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(327mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=6.1,15.7),2.80-2.86(1H,m),3.21(2H,t,J=8.3Hz),4.28-4.41(2H,m),4.89-4.95(1H,m),5.10(2H,s),5.27(1H,d,J=9.8Hz),6.78-6.85(2H,m),7.43-7.58(6H,m),7.69(1H,dd,J=1.7,8.1Hz),7.83(1H,d,J=1.5Hz),8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:598(M+H)+.
(5)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−(2−シアノ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(320mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(5ml)を加えて室温で一晩攪拌した後、50℃で8時間、さらに室温で一晩攪拌した。反応混液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁した。固体をろ取、乾燥して標記化合物(213mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.77-2.83(1H,m),3.00-3.07(1H,m),3.18(2H,t,J=8.2Hz),4.19-4.44(3H,m),5.20(2H,s),6.91(1H,d,J=8.6Hz),7.05(1H,s),7.48-7.67(6H,m),7.84(1H,dd,J=1.5,8.1Hz),8.01-8.03(2H,m).
IR(ATR)cm-1:3239,2219,1643,1486,1419,1180.
MS(ESI)m/z:442(M+H)+.
HRMS(FAB)calcd for C26H24N3O4(M+H)+:442.1767;Found 442.1774.
Anal.Calcd for C26H24ClN3O4・0.25H2O:C,64.73;H,5.12;Cl,7.35;N,8.71.Found:C,64.42;H,5.05;Cl,7.41;N,8.72.
[製造例14](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.05g、4.77mmol)の塩化メチレン溶液(50ml)に、トリエチルアミン(1.00ml、7.15mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(58mg、0.48mmol)を加え氷冷後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(962μl、5.72mmol)を加えて室温で一晩攪拌した。反応混液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで2回抽出し、有機層を飽和塩化アンモニウム水、飽和食塩水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L,酢酸エチル/n−ヘキサン=3%→23%)で精製し、標記化合物(1.60g、95%)を淡褐色油状物として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.99(3H,s),7.62(1H,d,J=8.8Hz),8.34(1H,dd,J=2.0,8.8Hz),8.44(1H,d,J=2.0Hz).
MS(ESI)m/z:353(M+H)+.
(2)2−トリフルオロメチル−4−ビフェニルカルボン酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(361mg)のトルエン(10ml)溶液に、室温にてフェニルホウ酸(250mg)、炭酸セシウム(1.00g)および水(20ml)を加え、混合溶液中に3分間窒素をバブリングした後、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(236mg)を加えた。反応混合液を90℃にて90分間撹拌後、室温まで放冷し、酢酸エチル(20ml)および飽和食塩水(20ml)を加え分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)で精製し、標記化合物(278mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:3.98(3H,s),7.29-7.45(6H,m),8.21(1H,dd,J=8.0,1.4Hz),8.43(1H,d,J=1.4Hz).
(3)(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メタノール
2−トリフルオロメチル−4−ビフェニルカルボン酸 メチル エステル(215mg)のTHF(10ml)溶液に、室温にて水素化ホウ素リチウム(50.0mg)を加えた。反応混合液を15時間加熱還流後、反応液を室温まで放冷し、水(30ml)および1N塩酸(30ml)を加え、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。抽出液を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(182mg、94%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.85(1H,t,J=5.9Hz),4.81(2H,d,J=5.9Hz),7.27-7.48(6H,m),7.56(1H,br d,J=8.3Hz),7.76(1H,br s).
(4)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン
(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メタノール(303mg)のTHF(6.0ml)溶液に、1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(340mg)、トリフェニルホスフィン(380mg)およびDEAD(0.230ml)を室温にて加えた。室温にて2日間撹拌後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(398mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),3.08(2H,t,J=8.7Hz),3.99(2H,br s),5.11(2H,s),6.80(1H,d,J=8.8Hz),6.84(1H,s),7.30-7.43(6H,m),7.62(1H,d,J=7.8Hz),7.70-7.86(1H,br),7.81(1H,s).MS(ESI)m/z:514(M+H-isobutene)+.
(5)5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン(395mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて2時間撹拌後、減圧下濃縮し、得られた残渣をヘキサンで15時間スラリー化後、ろ取し、乾燥(真空ポンプ、40℃、2時間)して、標記化合物(334mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.16(2H,t,J=7.8Hz),3.69(2H,t,J=7.8Hz),5.27(2H,s),7.01(1H,dd,J=8.6,2.2Hz),7.16(1H,d,J=2.2Hz),7.28-7.35(3H,m),7.40-7.48(4H,m),7.76(1H,d,J=7.8Hz),7.89(1H,s).
MS(ESI)m/z:370(M+H)+.
(6)(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(342mg)およびBoc−D−Asp(OtBu)−OH(244mg)のDMF(30ml)懸濁液に室温にてEDC・HCl(243mg)、HOBt(101mg)およびTEA(0.350ml)を加え、3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(30ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(40ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(473mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s)1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=15.6,6.1Hz),2.83(1H,dd,J=15.6,7.6Hz),3.21(2H,t,J=8.4Hz),4.26-4.42(2H,m),4.88-4.98(1H,m),5.12(2H,s),5.27(1H,d,J=10.0Hz),6.83(1H,dd,J=8.7,2.7Hz),6.87(1H,s),7.29-7.43(6H,m),7.62(1H,d,J=8.3Hz),7.80(1H,s)8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:641(M+H)+.
(7)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(470mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10.0ml)を室温にて加え、室温にて16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、ヘキサンでスラリー化した。ろ取した固体を乾燥(真空ポンプ,40℃,3時間)し、標記化合物(378mg,97%)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.71(1H,dd,J=17.5,7.5Hz),3.02(1H,dd,J=17.5,5.1Hz),3.18(2H,t,J=8.1Hz),4.14-4.30(2H,m),4.43(1H,dd,J=7.5,5.1Hz),5.24(2H,s),6.92(1H,dd,J=9.0,1.8Hz),7.05(1H,d,J=1.8Hz),7.29-7.34(2H,m),7.42-7.48(4H,m),7.76(1H,d,J=8.1Hz),7.89(1H,s),8.01(1H,d,J=8.8Hz).CO2HおよびNH2(3H)は観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:3028,1722,1655,1597,1487,1423,1317,1120,1068,700.
MS(ESI)m/z:485(M+H)+.
HRMS(ESI)Calcd for C26H24F3N2O4(M+H)+:485.1688.Found:485.1673.
Anal.Calcd for C26H23F3N2O4・1.0HCl・0.5H2O:C,58.93;H,4.75;Cl,6.69;F,10.75;N,5.29.Found:C,58.85;H,4.65;Cl,6.65;F,10.75;N,5.19.
[製造例15](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシインドリン−1−イル]酪酸
塩酸塩
(1)3−メチル−1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール
フェニルヒドラジン(20mmol)のテトラヒドロフラン溶液(25ml)に、5,5,5−トリフルオロ−4−(1−ピロリジニル)−2−ペンテン−2,4−ジオール(4.50g)を加え、室温で19時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた化合物をジクロロメタン(50ml)に溶解し、濃塩酸(100μl)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を飽和重曹水(50ml)で洗い、水層をクロロホルム(20ml×2)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して標記化合物(2.02g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.36(3H,s),6.60(1H,s),7.44-7.48(5H,m).
MS(ESI)m/z:227(M+H)+.
(2)3−ブロモメチル−1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール
3−メチル−1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(679mg)の四塩化炭素溶液(25ml)に、N−ブロモコハク酸イミド(641mg)と過酸化ベンゾイル(19mg)を加え、21時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標記化合物(315mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:4.52(2H,s),6.88(1H,s),7.47-7.50(5H,m).
MS(ESI)m/z:305(M+H)+.
(3)1−tert−ブトキシカルボニル−5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン
3−ブロモメチル−1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(305mg)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(141mg)のDMF溶液(2ml)に、炭酸カリウム(276mg)を加え、60℃に加温し22時間攪拌した。反応液を室温に戻した後、不溶物をろ別し、得られたろ液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(128mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.07(2H,t,J=8.6Hz),3.91-4.03(2H,m),5.10(2H,s),6.81(1H,d,J=8.3Hz),6.84(1H,s),6.91(1H,s),7.47-7.51(5H,m),7.84-7.70(1H,m).
MS(ESI)m/z:460(M+H)+.
(4)5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−tert−ブトキシカルボニル−5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン(128mg)を4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(3ml)に溶解し、室温にて18時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、エーテル/ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶し、標記化合物(89mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.17(2H,t,J=7.7Hz),3.71(2H,t,J=7.8Hz),5.18(2H,s),7.03(1H,dd,J=8.8,2.5Hz),7.17(1H,d,J=2.5Hz),7.26(1H,s),7.33(1H,d,J=8.8Hz),7.51-7.55(2H,m),7.61-7.57(3H,m).
MS(ESI)m/z:360(M+H)+.
(5)(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(89mg)、Boc−D−Asp(OtBu)−OH(65.1mg)、EDC・HCl(64.7mg),HOBt(45.6mg)のDMF溶液(2ml)に、室温にてTEA(0.157ml)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(85.0mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=15.6,5.9Hz),2.83(1H,q,J=7.7Hz),3.20(2H,t,J=8.4Hz),4.26-4.47(1H,m),4.88-4.98(1H,m),5.12(3H,s),5.28(1H,d,J=9.0Hz),6.78-6.96(3H,m),7.47-7.51(5H,m),8.13(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:631(M+H)+.
(6)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシインドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(85mg)の4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を、室温にて24時間攪拌した。この反応液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣にエーテルを加え析出した固体を、ろ取後、減圧下乾燥し、標記化合物(74mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.74(1H,dd,J=17.3,7.7Hz),3.06(1H,dd,J=17.4,4.9Hz),3.18(1H,t,J=8.3Hz),3.38(1H,d,J=6.6Hz),4.14-4.31(2H,m),4.46(1H,dd,J=7.4,5.1Hz),5.13(2H,s),6.92(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.05(1H,d,J=2.5Hz),7.25(1H,s),7.51-7.62(5H,m),8.02(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2881,1724,1651,1595,1487,1429,1390,1365,1290.
MS(ESI)m/z:475(M++H)+.
HRMS(FAB)Calcd for C23H22F3N4O:475.1593.Found:475.1605.
Anal.Calcd for C23H21F3N4O・1HCl・0.75H2O:C,52.68;H,4.52;Cl,6.76;F,10.87;N,10.68.Found:C,52.61;H,4.47;Cl,7.16;F,10.68;N,10.70.
[製造例16](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−(2−ニトロ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)(2−ニトロビフェニル−4−イル)メタノール
2−ニトロビフェニル−4−カルボン酸(350mg)のTHF溶液(1.5ml)にTEA(301μl)を加え氷冷した。クロロ炭酸エチル(165μl)を加えて氷冷下で2時間攪拌し、析出物をろ過し、ろ液を得た。水素化ホウ素ナトリウム(327mg)をエタノール(4.3ml)に懸濁し氷冷した。これに、先ほど得られたろ液を10分かけて滴下し、室温で50分間攪拌した。反応混液に1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を1N水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(295mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.95(1H,s),4.83(2H,s),7.30-7.45(6H,m),7.60-7.63(1H,m),7.87(1H,d,J=0.7Hz).
MS(ESI)m/z:230(M+H)+.
(2)4−クロロメチル−2−ニトロビフェニル
2−ニトロ−4−ビフェニルメタノール(290mg)のジクロロエタン溶液(1.5ml)に、塩化チオニル(458μl)を加えて50℃で3時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応混液を濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(299mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:4.66(2H,s),7.30-7.32(2H,m),7.41-7.46(4H,m),7.64(1H,dd,J=1.7,7.8Hz),7.89(1H,d,J=1.9Hz).
(3)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(2−ニトロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン
1−tert−ブトキシカルボニル−5−ヒドロキシインドリン(150mg)のDMF溶液(5ml)に、4−クロロメチル−2−ニトロビフェニル(189mg)、炭酸カリウム(132mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応混液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(287mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.07(2H,t,J=8.7Hz),3.98(2H,s),5.12(2H,s),6.77-6.83(2H,m),7.31-7.46(7H,m),7.65-7.93(2H,m).
(4)5−(2−ニトロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン 塩酸塩
1−tert−ブトキシカルボニル−5−(2−ニトロ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン(280mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応混液にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取、乾燥し、標記化合物(209mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.18(2H,t,J=7.8Hz),3.71(2H,t,J=7.8Hz),5.30(2H,s),7.05(1H,dd,J=2.6,8.7Hz),7.18(1H,d,J=2.6Hz),7.33-7.49(6H,m),7.60(1H,d,J=8.1Hz),7.83(1H,dd,J=1.7,7.8Hz),8.07(1H,d,J=1.7Hz),11.16(1H,s).
MS(ESI)m/z:347(M+H)+.
(5)(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−[5−(2−ニトロ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
5−(2−ニトロ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン 塩酸塩(200mg)のDMF溶液(10ml)に、Boc−D−Asp(OtBu)−OH(181mg)、HOBt(106mg)、EDC・HCl(150mg)、TEA(364μl)を加えて一晩攪拌した。反応混液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(309mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=6.1,15.7Hz),2.83(1H,dd,J=7.8,15.7Hz),3.21(2H,t,J=8.3Hz),4.30-4.39(2H,m),4.89-4.95(1H,m),5.14(2H,s),5.27(1H,d,J=9.3Hz),6.79-6.86(2H,m),7.26-7.47(6H,m),7.66(1H,dd,J=1.3,8.0Hz),7.93(1H,d,J=1.3Hz),8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:618(M+H)+.
(6)(R)−3−アミノ−4−[5−(2−ニトロ−4−ビフェニルメトキシ)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−[5−(2−ニトロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(300mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加えて室温で終夜攪拌した。反応混液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁した。固体をろ取、乾燥し、標記化合物(205mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.76-2.87(1H,m),3.04(1H,dd,J=5.8,17.5Hz),3.18(2H,t,J=8.3Hz),4.17-4.45(3H,m),5.25(2H,s),6.92(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.06(1H,d,J=2.5Hz),7.34-7.49(5H,m),7.59(1H,d,J=7.8Hz),7.81(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),8.01-8.05(2H,m),8.52(2H,s).
IR(ATR)cm-1:2861,1724,1643,1527,1484,1184.MS(ESI)m/z:462(M+H)+.
HRMS(FAB)calcd for C25H24N3O6(M+H)+:462.1665;Found 462.1662.
Anal.Calcd for C25H24ClN3O6・0.5H2O:C,59.23;H,4.97;Cl,6.99;N,8.29.Found:C,59.25;H,5.05;Cl,7.55;N,8.26.
[製造例17](R)−3−アミノ−4−[6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(1)6−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール
6−ベンジルオキシ−1H−インド−ル(1.00g)のTHF(50ml)溶液に、BocO(1.45g)とDMAP(50mg)を加え、室温で3日間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(1.43g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.65(9H,s),5.13(2H,s),6.49(1H,dd,J=3.8,0.6Hz),6.95(1H,dd,J=8.7,2.3Hz),7.28-7.35(1H,m),7.37-7.42(3H,m),7.43-7.49(4H,m).
MS(ESI)m/z:324(M+H)+.
(2)1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−ヒドロキシインドリン
6−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インド−ル(1.43g)をエタノール(20ml)に溶解し、5%Pd/Cを加え、攪拌しながら接触水素化を1日間行った。触媒をろ別し、ろ液を濃縮して得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(1.15g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),2.98(2H,t,J=8.8Hz),3.97(2H,t,J=8.3Hz),5.20-5.71(1H,m),6.43(1H,dd,J=8.1,2.2Hz),6.96(1H,d,J=8.5Hz),7.55-7.34(1H,m).
MS(ESI)m/z:236(M+H)+.
(3)6−[2−(4−ビフェニル)−2−オキソ]エトキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−ヒドロキシインドリン(400mg)、2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノン(515mg)、炭酸カリウム(470mg)、DMF(10ml)を混合し、70℃で12時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(487mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),3.01(2H,t,J=8.7Hz),3.98(2H,t,J=8.7Hz),5.27(2H,s),6.56(2H,br s),7.02(1H,d,J=8.3Hz),7.38-7.43(1H,m),7.45-7.51(2H,m),7.61-7.65(2H,m),7.71(2H,d,J=8.5Hz),8.08(2H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:430(M+H)+.
(4)6−[2−(4−ビフェニル)−2−ヒドロキシ]エトキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
6−[2−(4−ビフェニル)−2−オキソエトキシ]−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(478mg)をエタノール(20ml)に溶解し、5%Pd/C(500mg)を加え、攪拌下に1時間30分接触水素化を行った。触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(402mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,br s),2.83(1H,s),3.01(2H,t,J=8.5Hz),3.93-4.20(4H,m),5.15(1H,dt,J=8.1,2.9Hz),6.52(1H,dd,J=8.1,2.2Hz),7.01(1H,d,J=8.1Hz),7.35(1H,tt,J=7.07,1.2Hz),7.42-7.47(2H,m),7.52(3H,d,J=8.3Hz),7.63-7.58(4H,m).
MS(ESI)m/z:432(M+H)+.
(5)6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
6−[2−(4−ビフェニル)−2−ヒドロキシ]エトキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(402mg)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、攪拌下、0℃にてTEA(313μl)、次いでトリフルオロ酢酸無水物(156μl)を加え、同温で12時間攪拌した。反応液を濃縮後、酢酸エチル(20ml)、10%Pd/C(500mg)を加えて3日間接触水素化を行った。触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ 2L)を用いて精製し、標記化合物(198mg)を得た。
MS(ESI)m/z:416(M+H)+.
(6)6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−インドリン 塩酸塩
6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(198mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、4時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた固体を真空中で1日間乾燥して標記化合物(167mg)を得た。
MS(ESI)m/z:316(M+H)
(7)(R)−4−[6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン−1−イル]−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン 塩酸塩(216mg)とBoc−D−Asp(OtBu)−OH(213mg)をDMF(10ml)に溶解し、EDC・HCl(177mg)、HOBt(126mg)、TEA(428μl)を加えて、12時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、有機層を飽和食塩水洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(198mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.37-1.46(18H,m),2.56 (1H,dd,J=15.62,6.10Hz),2.82(1H,dd,J=15.87,8.06Hz),3.07-3.17(4H,m),4.15-4.42(4H,m),4.92(1H,q,J=7.3Hz),5.23(1H,d,J=9.0Hz),6.62(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),7.05(1H,d,J=8.3Hz),7.32-7.37(3H,m),7.40-7.46(2H,m),7.51-7.55(2H,m),7.60-7.56(2H,m),7.91(1H,d,J=2.2Hz).
MS(ESI)m/z:587(M+H)+.
(8)(R)3−アミノ−4−[6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(R)−4−[6−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−インドリン−1−イル]−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(190mg)と4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を混合し、1日間攪拌した。反応液を濃縮後、ジクロロメタンとヘンキサンで粉末化して標記化合物(98mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.71-3.22(6H,m),3.61-4.32(4H,m),4.77-4.97(1H,m),6.40-6.53(1H,m),6.79-6.93(1H,m),7.15-7.49(9H,m),7.64-7.77(1H,m),8.45-8.11(4H,m).
MS(ESI)m/z:431(M+H)+.
HRMS(ESI)Calcd for C26H27N2O4M++H:431.19708.Found 431.19449.
Anal.Calcd for C26H26N2O4・HCl・1.5H2O:C,63.22;H,6.12;N,5.67.Found:C,63.51;H,5.86;N,5.57.
[製造例18](R)−3−アミノ−4−[4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(1)4−[2−(4−ビフェニル)−2−オキソ]エトキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシインドリン(482mg)、2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノン(620mg)、炭酸カリウム(566mg)、DMF(10ml)を混合し、70℃で12時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、有機層を飽和食塩水洗浄し、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(621mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.11(2H,t,J=8.8Hz),4.00(2H,t,J=8.8Hz),5.30 (2H,s),6.42(1H,d,J=8.5Hz),7.09(1H,t,J=7.9Hz),7.39-7.44(1H,m),7.45-7.51(2H,m),7.61-7.65(2H,m),7.71(2H,d,J=8.3Hz),8.07(2H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:430(M+H)+.
(2)4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
4−[2−(4−ビフェニル)−2−オキソ]エトキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(621mg)をエタノール(20ml)に溶解し、5%Pd/C(620mg)を加え、攪拌下に20時間接触水素化を行った。触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(411mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),2.98(2H,t,J=8.7Hz),3.12(2H,t,J=6.8Hz),3.97(2H,t,J=8.5Hz),4.23(2H,t,J=6.8Hz),6.49(1H,d,J=8.8H,m),7.46-7.40(2H,m),7.60-7.52(4H,m).
MS(ESI)m/z:416(M+H)+.
(3)4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン 塩酸塩
4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(411mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、12時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた固体を真空中で1日間乾燥して標記化合物(320mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.03(2H,t,J=7.8Hz),3.09(2H,t,J=6.6Hz),3.68(2H,t,J=7.9Hz),4.30(2H,t,J=6.7Hz),6.94(1H,d,J=7.8Hz),7.02(1H,d,J=8.3Hz),7.28-7.37(2H,m),7.39-7.48(4H,m),7.68-7.59(4H,m).
MS(ESI)m/z:316(M+H)+.
(4)(R)−4−[4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン−1−イル]−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン 塩酸塩(320mg)とBoc−D−Asp(OtBu)−OH(316mg)をDMF(10ml)に溶解し、EDC・HCl(262mg)、HOBt(184mg)、TEA(380μl)を加えて、12時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、有機層を飽和食塩水洗浄、乾燥(無水硫酸ナトリウム)、溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(198mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.41(9H,s),1.43(9H,s),2.56(1H,dd,J=15.9,5.9Hz),2.82(1H,dd,J=15.9,7.6Hz),3.07-3.15(4H,m),4.20-4.41(4H,m),4.87-4.97(1H,m),5.27-5.34(1H,m),6.59(1H,d,J=8.3Hz),7.14(1H,t,J=8.2Hz),7.31-7.37(3H,m),7.43(2H,t,J=7.3Hz),7.60-7.52(4H,m),7.81(1H,d,J=8.1Hz).
MS(ESI)m/z:587(M+H)+.
(5)(R)−3−アミノ−4−[4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(R)−4−[4−[2−(4−ビフェニル)エトキシ]−インドリン−1−イル]−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(170mg)と4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を混合し、1日間攪拌した。反応液を濃縮後、ジクロロメタンとヘキサンを加え、得られた個体をろ過、乾燥して標記化合物(18mg)を得た。
MS(ESI)m/z:431(M+H)+.
[製造例19](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メトキシカルボニル−1H−インドール
5−メトキシカルボニル−1H−インドール(2.00g)のTHF(50ml)溶液に、室温にてDMAP(140mg)およびBocO(2.74g)加えた。室温にて2時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(3.10g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.68(9H,s),3.94(3H,s),6.64(1H,d,J=3.8Hz),7.64(1H,d,J=3.8Hz),8.01(1H,dd,J=8.8,1.7Hz),8.18(1H,d,J=8.8Hz),8.30(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:276(M+H)+
(2)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メトキシカルボニルインドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メトキシカルボニル−1H−インドール(3.10g)のエタノール(50ml)溶液に、室温にて5%Pd/C(1.00g)を加えた。水素雰囲気下、室温にて15時間撹拌後、反応液ろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.64g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.58(9H,s),3.12(2H,t,J=8.5Hz),3.89(3H,s),4.03(2H,t,J=8.5Hz),7.80-7.83(1H,m),7.89(1H,d,J=6.8Hz).
MS(ESI)m/z:278(M+H)+
(3)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシメチルインドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−メトキシカルボニルインドリン(627mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、−78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0Nトルエン溶液)(5.65ml)を加えた。−78℃にて30分間撹拌後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(0.80ml)を加え、室温まで昇温し、ジエチルエーテル(60ml)を加え、30分環撹拌した。無水硫酸マグネシウムを加え30分間撹拌後、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(504mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.52(1H,t,J=5.9Hz),1.56(9H,s),3.08(2H,t,J=8.8Hz),3.98(2H,t,J=8.8Hz),4.61(2H,d,J=5.9Hz),7.14(1H,d,J=8.3Hz),7.17(1H,s),7.23-8.00(1H,br).
MS(ESI)m/z:232(M-OH)+.
(4)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ホルミルインドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシメチルインドリン(390mg)のTHF(10ml)溶液に、室温にて食塩(360mg)および二酸化マンガン(820mg)を加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌後、二酸化マンガン(820mg)を追加した。24時間撹拌後、反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(318mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.59(9H,s),3.15(2H,t,J=8.8Hz),4.06(2H,t,J=8.8Hz),7.60-8.10(1H,br),7.68(1H,s),7.69(1H,d,J=6.8Hz),9.86(1H,s).
MS(ESI)m/z:248(M+H)+
(5)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(E)−2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エテニル]インドリン
5−(クロロメチル)−3−フェニル−2−(トリフルオロメチル)チオフェン(500mg)に、室温にてトリエチルホスファイト(650ml)を加え、150℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、トリエチルホスファイトと(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メチルホスホン酸 ジエチル エステルの3:1の混合物(1.48g)を得た。この混合物(545mg)のTHF(30ml)溶液を、水素化ナトリウム(55%)(65.0mg)のTHF(30ml)懸濁液に0℃にて滴下した。0℃にて30分撹拌後、1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ホルミルインドリン(310mg)のTHF(30ml)を加えた。室温で2時間撹拌後、反応液に水(10ml)、飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)および酢酸エチル(30ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて飽和食塩水(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(545mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.58(9H,s),3.12(2H,t,J=8.8Hz),4.01(2H,t,J=8.8Hz),6.97(1H,d,J=15.9Hz),6.99(1H,s),7.05(1H,d,J=15.9Hz),7.22-7.33(2H,m),7.36-7.47(5H,m),7.50-8.03(1H,br).
MS(ESI)m/z:372(M+H-Boc)+
(6)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(E)−2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エテニル]インドリン(103mg)の酢酸エチル(30ml)溶液に、室温にて5%Pd/C(100mg)を加えた。反応混合液を水素雰囲気下、室温にて3時間撹拌後、反応液をろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、標記化合物(106mg)を得た。本化合物はさらなる精製はせずに次反応に用いた。
NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),2.94(2H,t,J=8.6Hz),3.06(2H,t,J=8.6Hz),3.10(2H,t,J=7.1Hz),3.97(2H,br t,J=7.1Hz),6.75(1H,d,J=1.2Hz),6.95-7.05(2H,m),7.33-7.43(5H,m),7.50-7.95(1H,br).
(7)5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン(106mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加えた。混合液を室温にて2時間撹拌後、減圧下濃縮して標記化合物(100mg)を得た。本化合物はさらなる精製はせずに次反応に用いた。
NMR(DMSO-d6)δ:3.01(2H,t,J=8.1Hz),3.14(2H,t,J=8.1Hz),3.18(2H,t,J=7.4Hz),3.67(2H,t,J=7.4Hz),7.08(1H,s),7.18-7.30(2H,m),7.30-7.51(5H,m),10.00-11.00(1H,br).
MS(ESI)m/z:374(M+H)+.
(8)(R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン 塩酸塩(100mg)およびBoc−D−Asp(OtBu)−OH(70.0mg)のDMF(30ml)懸濁液に室温にてEDC・HCl(63.0mg)、HOBt(44.5mg)およびTEA(0.152ml)を加え15時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(30ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(40ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物(33.7mg)を得た。本化合物はさらなる精製はせずに次反応に用いた。
NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=15.6,5.9Hz),2.83(1H,dd,J=15.6,7.3Hz),2.97(2H,t,J=7.6Hz),3.11(2H,t,J=7.6Hz),3.20(2H,t,J=8.3Hz),4.26-4.42(2H,m),4.87-4.98(1H,m),5.27(1H,d,J=9.5Hz),6.67(1H,s),7.01-7.07(2H,m),7.30-7.42(5H,m),8.12(1H,d,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:533(M+H-isobutene×2)+.
(9)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[2−(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)エチル]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(33.7mg)に4N塩酸1,4−ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加えた。室温にて15時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた固体をジエチルエーテル−ヘキサン系でスラリー化し、これをろ取、乾燥して標記化合物(20.5mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.73(1H,dd,J=17.6,7.8Hz),2
.97(2H,t,J=7.7Hz),3.05(1H,dd,J=17.6,5.3Hz),3.16(4H,t,J=7.9Hz),4.13-4.32(2H,m),4.45(1H,t,J=6.2Hz),7.07(1H,s),7.12(1H,d,J=7.8Hz),7.23(1H,s),7.36-7.52(5H,m),7.99(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:489(M+H)+
HRMS(FAB)Calcd for C25H22F3N2O3(M+H)+:489.1460.Found:489.1462.
[製造例20](R)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩(100mg)のメタノール溶液に、室温にて、37%ホルマリン水溶液(0.144ml)、酢酸(0.5ml)および水素化シアノホウ酸ナトリウム(24.1mg)を加え、14時間攪拌した。反応液に水を加え30分間攪拌した後、メタノール/クロロホルム混合(10%)溶液にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ別後、ろ液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、(R)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸(83mg)を得た。
(R)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸(83mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(2ml)を室温にて加え,30分間攪拌した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣に、エーテルを加え、析出した固体をろ取し、標記化合物(78mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.82(6H,s),3.09(2H,d,J=6.6Hz),3.19(2H,t,J=7.4Hz),4.21(1H,dd,J=18.0,9.7Hz),4.42-4.49(1H,m),4.60(1H,t,J=6.1Hz),5.23(2H,s),6.91(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.07-7.03(1H,m),7.34-7.28(2H,m),7.39-7.46(5H,m),7.76(1H,d,J=7.8Hz),7.88(1H,d,J=1.2Hz),8.03(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:297,2929,2669,2598,1720,1645,1597.
MS(ESI)m/z:513(M+H)+.
Anal.Calcd for C28H27F3N2O4・1.25HCl・1.5H2O:C,57.48;H,5.38;Cl,7.57;F,9.74;N,4.79.Found:C,57.32;H,4.99;Cl,7.85;F,9.54;N,4.99.
[製造例21](R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸 塩酸塩
(1)4−(tert−ブトキシカルボニル)−7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン
2,3−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン[Eur.J.Med.Chem.,1999,34,903−917.](151mg)の1,4−ジオキサン溶液(2.5ml)に水(2.5ml)、炭酸水素ナトリウム(252mg)、BocO(327mg)を加え、室温で一晩攪拌した。反応混液に水を加え、希釈した後、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(126mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.53(9H,s),3.80-3.82(2H,m),4.21-4.23(2H,m),4.88(1H,s),6.36-6.39(2H,m),7.58(1H,s).
MS(ESI)m/z:252(M+H)+.
(2)4−tert−ブトキシカルボニル−7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン
2−クロロメチル−4−フェニル−5−トリフルオロメチルチオフェン(129mg)および4−tert−ブトキシカルボニル−7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン(117mg)のDMF(5ml)溶液に、室温にて炭酸カリウム(161mg)を加えた。60℃にて6時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(10ml)および水(10ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(5ml×2)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(226mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.53(9H,s),3.83(2H,t,J=4.5Hz),4.24(2H,t,J=4.5Hz),5.17(2H,s),6.51(1H,d,J=2.9Hz),6.55(1H,dd,J=9.3,2.9Hz),7.06(1H,br s),7.43-7.38(5H,m),7.68(1H,br s).
(3)7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン 塩酸塩
4−tert−ブトキシカルボニル−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン(226mg)の1,4−ジオキサン(10ml)溶液に、室温にて4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(2ml)を加えた。14時間撹拌後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にジエチルエーテル(3ml)を加え、析出した固体をろ取した後、ジエチルエーテルで洗浄して乾燥し,標記化合物(156mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.45(2H,t,J=4.64Hz),4.29(2H,t,J=4.64Hz),5.35(2H,s),6.68-6.64(2H,m),7.05(1H,d,J=8.79Hz),7.36(1H,s),7.50-7.41(5H,m).
(4)(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
Boc−D−Asp(OtBu)−OH(106mg)のDMF(2ml)溶液に、室温にてDIEA(59μl)、HOBt(64.1mg)およびEDC・HCl(90.9mg)を加えた。反応混合液を10分間攪拌後、7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン 塩酸塩(156mg)、DIEA(100μl)のDMF(1ml)溶液を室温にて加えた。14時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(10ml)および水(5ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(5ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(73.4mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.46-1.39(20H,m),3.70(1H,s),4.40-4.22(3H,m),5.18(2H,s),5.37(1H,d,J=9.02Hz),6.60-6.51(2H,m),7.07(1H,s),7.44-7.38(6H,m).
(5)(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸 塩酸塩
(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−オキソ−4−[7−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]酪酸 tert−ブチル エステルの1,4−ジオキサン(0.5ml)溶液に、室温にて4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)を加えた。反応混合液を24時間撹拌後、室温にて4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)を加え、さらに24時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にDMSO(5ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製した。集めた溶液を凍結乾燥し、標記化合物(13.9mg)を得た。
NMR(CD3OD)δ:2.37(1H,d,J=13.2Hz),2.61(1H,d,J=13.2Hz),4.41-3.66(5H,br m),5.30(2H,s),6.57(2H,s),7.31(1H,s),7.45-7.35(6H,m),7.81(6H,br s).
MS(ESI)m/z:507(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H22O5N2F3S・HCl:C,53.09;H,4.08;N,5.16;S,5.91.Found:C,53.19;H,4.36;N,5.01;S,5.95.
[製造例22](R)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−インドリン−1−イル]酪酸
(R)−3−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩(100mg)をTHF(10ml)に溶解し、攪拌下に37%ホルムアルデヒド水溶液(77μl)を加え、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(127mg)を加え、6時間攪拌を続けた。反応液に水(50ml)を加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を用いて中和し、20%メタノール/クロロホルム(2×200ml)にて抽出した。抽出液を乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメタンとヘキサン加え、得られた個体をろ取、乾燥して標記化合物(99mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.61(6H,s),2.75-2.84(2H,m),3.18(2H,t,J=8.3Hz),4.12-4.24(2H,m),4.29-4.42(1H,m),5.19(2H,s),6.76-6.88(2H,m),7.05(1H,s),7.33-7.43(5H,m),8.12(1H,dd,J=25.9,17.1Hz).
MS(ESI)m/z:519(M+1)+.
HRMS(ESI) Calcd for C26H26F3N2O4S M++H:519.15654.Found 519.15394.
Anal.Calcd for C26H25F3N2O4S・0.5H2O:C,59.19;H,4.59;F,10.80;N,5.31;S,6.08.Found:C,59.07;H,4.59;F,10.70;N,5.22;S,6.11.
[製造例23]3−[(N−エチル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)3−[(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(100mg)、ベンジルオキシカルボニル−MeAsp(OtBu)(126mg)、EDC・HCl(70.0mg)、HOBt(49.2mg)のDMF溶液(3ml)に、室温にてTEA(0.169ml)を加え、室温で23時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(184mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.40 and 1.43(total 9H,each s,amide isomers),2.45-2.56(1H,m),2.87 and 2.89(total 3H,each s,amide isomers),2.94-3.29(4H,m),3.65-4.33(2H,m),5.02-5.53(4H,m),6.76-6.85(2H,m),7.06(1H,s),7.33-7.43(10H,m),8.17-8.08(1H,m).
MS(ESI)m/z:695(M+H)+.
(2)3−[(N−エチル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
3−[(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(92mg)の酢酸エチル溶液(5ml)に、5%Pd/C(20mg)を加え、水素雰囲気下、18時間攪拌した。触媒をろ去し、得られた残渣にエタノール(5ml)および5%Pd/C(20mg)を加え、さらに4日間水素気流下にて攪拌した。触媒をろ去後、減圧下にて濃縮した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(26mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.6Hz),1.42(9H,s),2.25(3H,s),2.34-2.67(3H,m),2.89-3.21(2H,m),3.97(1H,dd,J=10.0,3.7Hz),4.05-4.19(1H,m),4.61(2H,q,J=9.1Hz),5.19(2H,s),6.79(1H,dd,J=9.1,2.5Hz),6.84(1H,d,J=2.0Hz),7.06(1H,s),7.34-7.44(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:589(M+H)+.
(3)3−[(N−エチル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
3−[(N−エチル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(26mg)の4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(2ml)を、室温にて2日間攪拌した。この反応液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣にエーテルを加え析出した固体を、ろ取後、減圧下乾燥し、標記化合物(2.12mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.09 and 1.91(total3H,t and s,J=8.3Hz,amide isomers),2.68-2.88(2H,m),3.01-3.27(5H,m),4.15-4.67(4H,m),5.39(2H,s),6.93(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.06(1H,d,J=1.7Hz),7.36-7.52(7H,m),8.04(1H,d,J=9.1Hz).
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
[製造例24]3−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)3−[(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
3−[(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(92mg)の4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(3ml)を、室温で18時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、標記化合物(67mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.48-2.65(1H,m),2.84 and 2.86(total 3H,each s,amide isomers),2.95-3.27(3H,m),3.50-4.29(3H,m),5.02-5.55(6H,m),6.74-6.85(2H,m),7.05(1H,s),7.28-7.47(10H,m),8.14-8.05(1H,m).
MS(ESI)m/z:639(M+H)+.
(2)3−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
3−[(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸(52mg)のエタノール溶液(3ml)に、5%Pd/C(20mg)を加え、水素雰囲気下、15時間攪拌した。触媒をろ去し、得られた残渣にエタノール(3ml)および5%Pd/C(20mg)を加え、さらに3日間攪拌した。触媒をろ去後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣を室温にてTEA(0.169ml)を加え、室温で23時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、標記化合物(3.45mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.37-2.73(4H,m),3.26(2H,t,J=8.3Hz),3.62-3.74(1H,m),3.99-4.23(2H,m),5.22(2H,s),6.82-6.91(2H,m),7.07(1H,s),7.44-7.37(7H,m),8.16(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
[製造例25]1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アゼチジン−3−カルボン酸
(1)1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アゼチジン−3−カルボン酸 メチル エステル
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(100mg)のジクロロメタン/ピリジン混合溶液(10:1,2.2ml)に、窒素雰囲気下、0℃にてトリホスゲン(23.7mg)を加え、14時間攪拌した。この反応液に、アゼチジン−3−カルボン酸 メチル エステル 塩酸塩(36.4mg)を加え7時間攪拌した後、同量のアゼチジン−3−カルボン酸 メチル エステル 塩酸塩(36.4mg)を加えさらに17時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、1N塩酸を加え30分間攪拌した後に、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ別し、減圧下にて溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)に付し、標記化合物(103mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:3.11(2H,t,J=8.8Hz),3.40-3.49(1H,m),3.77(3H,s),3.92(2H,t,J=8.6Hz),4.30(2H,s),4.32(2H,s),5.18(2H,s),6.77-6.83(2H,m),7.04-7.06(1H,m),7.3,5-7.44(5H,m),7.61(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:517(M+H)+.
(2)1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アゼチジン−3−カルボン酸
1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アゼチジン−3−カルボン酸 メチル エステル(103mg)のメタノール/THF混合溶液(1:2,3ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、14時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に、1N塩酸水溶液を加え、pHを2とし10%メタノール/クロロホルム溶液にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ去後、減圧下にて濃縮し、標記化合物(81mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:3.11(2H,t,J=8.8Hz),3.40-3.49(1H,m),3.77(3H,s),3.92(2H,t,J=8.6Hz),4.30(2H,s),4.32(2H,s),5.18(2H,s),6.77-6.83(2H,m),7.04-7.06(1H,m),7.3,5-7.44(5H,m),7.61(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2960,2900,2521,1732,1606,1568,1491.
MS(ESI)m/z:503(M+H)+.
HRMS(FAB)Calcd for C25H22F3N2O4S:503.1252.Found:503.1250.
[製造例26]1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]カルボニルメチル]−3−アゼチジンカルボン酸
(1)1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]カルボニルメチル]−3−アゼチジンカルボン酸 メチル エステル
[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン]塩酸塩(100mg)をアセトニトリル(5ml)に溶解し、0℃にて攪拌下にDIEA(85μl)、次いでクロルアセチル クロリド(21μl)を加え、攪拌を1時間続けた。反応液にアゼチジンカルボン酸 メチル エステル 塩酸塩(73mg)とDIEA(169μl)を加え、50℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュ L)を用いて精製し、標記化合物(109mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:3.16(2H,t,J=8.5Hz),3.36(2H,s),3.39-3.48(2H,m),3.67-3.81(6H,m),4.01(2H,t,J=8.4Hz),5.18(2H,s),6.77-6.84(2H,m),7.05(1H,s),7.3,5-7.43(5H,m),8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z531(M+H)+.
(2)1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]カルボニルメチル]−3−アゼチジンカルボン酸
1−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]カルボニルメチル]−3−アゼチジンカルボン酸 メチル エステル(109mg)にTHF(5ml)と0.25N水酸化ナトリウム水溶液(1.64ml)を加え、15時間攪拌した。反応液を1N塩酸水溶液で中和し、水(50ml)で希釈した後、10%メタノール/クロロホルム(2×100ml)で抽出した。抽出液を乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロメタンとヘキサンを加えて、得られた固形物を、ろ取後、真空中で1日間乾燥して標記化合物(106mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.93-3.03(2H,m),3.53-3.64(1H,m),3.81-4.31(8H,m),5.09(2H,s),6.67-6.72(2H,m),7.01(1H,s),7.3,5-7.41(5H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:517(M+H)+.
Anal.Calcd for C26H23F3N2O4S・0.25H2O:C,59.93;H,4.55;F,10.94;N,5.38;S,6.15.Found:C,59.69;H,4.34;F,10.76;N,5.34;S,6.14.
[製造例27]4−[N−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アミノ]酪酸
(1)4−[N−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アミノ]酪酸 エチル エステル
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(62mg)のジクロロメタン溶液(2ml)に、0℃にてピリジン(0.50ml)およびトリホスゲン(14.7mg)を加え、徐々に室温に戻しながら23時間攪拌した。この反応液に4−アミノ酪酸 エチル エステル(30.3mg)を加え、さらに23時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を1N塩酸水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。無水硫酸ナトリウムをろ別し、減圧下にて溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)に付し、標記化合物(2mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz),1.88-1.95(2H,m),2.42(2H,t,J=6.9Hz),3.16(2H,t,J=8.6Hz),3.38(2H,q,J=6.2Hz),3.90(2H,t,J=8.6Hz),4.13(2H,q,J=7.2Hz),4.87-4.93(1H,m),5.18(2H,s),6.75-6.83(2H,m),7.05(1H,s),7.37-7.44(5H,m),7.84(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:532(M+H)+.
(2)4−[N−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−カルボニル]アミノ]酪酸
4−[N−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イルカルボニル]アミノ]酪酸 エチル エステル(12mg)のメタノール/THF溶液(1:2,1.5ml)に、1N水酸化ナトリウム溶液(0.5ml)を加え、3日間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に1N塩酸水溶液を加え、析出した固体をろ取し、標記化合物(8mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:1.63-1.73(2H,m),2.24(2H,t,J=7.4Hz),3.02-3.14(4H,m),3.84(2H,t,J=8.7Hz),5.26-5.37(3H,m),6.55(1H,t,J=5.6Hz),6.77(1H,dd,J=8.6,2.7Hz),6.89(1H,d,J=2.7Hz),7.31-7.51(6H,m),7.72(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
[製造例28]2−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸
(1)1−(クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(234mg)およびTEA(167μl)のジクロロメタン(3.5ml)溶液に、室温にてクロロアセチル クロリド(47.6μl)を加えた。反応混合液を室温にて3時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチル(1.5ml)および水(10ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(10ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、減圧下乾燥して標記化合物(240mg)を得た。本化合物は単離精製せず,そのまま次の反応に用いた。
MS(ESI)m/z:452(M+H)+.
(2)2−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸 エチル エステル
1−(クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(120mg)および塩酸 グリシン メチル エステル(74.3mg)のアセトニトリル(2ml)懸濁液に、室温にてDIEA(232μl)を加えて溶解させた。反応混合液を70℃にて14時間攪拌した後、室温まで冷却した。反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(10ml)および水(10ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(5ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(90.8mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=7.1Hz),3.20(2H,t,J=8.1Hz),3.54(2H,s),3.56(2H,s),4.00(2H,t,J=8.1Hz),4.20(2H,q,J=7.1Hz),5.20(2H,s),6.86-6.80(2H,m),7.06(1H,s),7.43-7.39(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
(3)2−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸
2−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸 エチル エステル(90.8mg)の33%メタノール/THF(1.5ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(5ml)を加えたのち、弱酸性(pH4)になるまで1N塩酸を加えた。さらに20%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加えて有機物を抽出した。抽出液を合わせてメタノール(5ml)を加えることによりで懸濁液を溶液とし、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に2%メタノール/水(2ml)を加えて生じた固体をろ取後、水で洗浄し、減圧下乾燥して標記化合物(44.7mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:3.13(2H,t,J=8.1Hz),3.25(2H,s),3.70(2H,s),4.01(2H,t,J=8.1Hz),5.35(2H,s),6.88(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),6.99(1H,s),7.36(1H,s),7.50-7.41(5H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:491(M+H)+.
[製造例29]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(165mg)、DIEA(146μl)のアセトニトリル(4ml)溶液に、室温にてクロロアセチル クロリド(33.5μl)を加えた。室温にて15時間撹拌後、DIEA(73.2μl)、塩酸 3−アミノプロピオン酸 エチル エステル(61.4mg)を加えて80℃にて20時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、10%メタノール/クロロホルム(10ml)混合液および水(5ml)を加え分液し、水層を10%メタノール/クロロホルム(5ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にDMSO(3ml)を加え、不溶物をろ過にて除去した後、ろ液を高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製した。集めた溶液を凍結乾燥し、標記化合物(37.4mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=6.8Hz),2.87(2H,t,J=6.1Hz),3.13(2H,t,J=7.8Hz),3.32(2H,t,J=6.1Hz),3.95(2H,s),3.98(2H,t,J=7.8Hz),4.15(2H,q,J=7.0Hz),5.15(2H,s),6.75(1H,d,J=8.8Hz),6.81(1H,s),7.05(1H,s),7.41-7.38(5H,br m),8.08(1H,d,J=8.8Hz),8.31(1H,br s),8.54(1H,br s).
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
(2)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(37.4mg)の33%メタノール/THF(1.5ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(5ml)を加えたのち、弱酸性(pH4)になるまで1N塩酸水溶液を加えた。さらに10%メタノール/クロロホルム混合液(7.5ml)を加えて有機物を抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にジエチルエーテル(2ml)を加えて生じた固体をろ取し、これを酢酸エチルとジエチルエーテルで洗浄した後、減圧下乾燥して標記化合物(21.0mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.73(2H,t,J=7.6Hz),3.19(4H,t,J=7.6Hz),4.06(2H,t,J=7.6Hz),4.13(2H,s),5.37(2H,s),6.92(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),7.05(1H,s),7.37(1H,s),7.51-7.40(5H,m),7.98(1H,d,J=8.5Hz).
MS(EI)m/z:505(M+H)+
HRMS(FAB)Calcd for C25H24O4N2F3S (M+H)+:505.5378.Found:505.1409.
[製造例30]3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル
エステル(94.1mg)のTHF(5ml)溶液に室温にて37%ホルムアルデヒド水溶液(32.9μl)を加えた。1時間攪拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(56.2mg)を加えて室温にて18時間攪拌した。反応液にクロロホルム(10ml)および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(5ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、標記化合物(89.2mg)を得た。本化合物は単離精製せず,そのまま次の反応に用いた。
NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,t,J=7.1Hz),2.39(3H,s),2.51(2H,t,J=6.6Hz),2.89(2H,t,J=6.6Hz),3.14(2H,t,J=8.5Hz),3.30(2H,s),4.10(3H,q,J=7.1Hz),4.14(1H,t,J=8.5Hz),5.19(2H,s),6.80(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),6.83(1H,br s),7.05(1H,s),7.43-7.37(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
(2)3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステルの33%メタノール/THF(3ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(5ml)を加えた後、弱酸性(pH4)になるまで1N塩酸を加えた。さらに20%メタノール/クロロホルム混合液(1.5ml)を加えて有機物を抽出した。抽出液を合わせてメタノール(10ml)で懸濁液を溶解し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にDMSO(3ml)を加え、不溶物をろ過にて除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製した。集めた溶液を濃縮し、得られた残渣に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(2ml)を加えて10分間攪拌した後、溶媒を減圧下留去した。25%ジエチルエーテル/ヘキサン混合液(3ml)を加え、生じた固体をろ取し、これを25%ジエチルエーテル/ヘキサン混合液で洗浄した後、減圧下乾燥して標記化合物(36.0mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.84(2H,t,J=7.3Hz),2.87(3H,s),3.19(2H,t,J=8.2Hz),3.33(2H,br s),4.04(2H,t,J=8.2Hz),4.36(2H,br s),5.37(2H,s),6.93(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),7.05(1H,d,J=2.0Hz),7.37(1H,s),7.41-7.51(5H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:519(M+H)+
[製造例31]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−クロロアセチル−5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン
5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(146mg)、TEA(105μl)のジクロロメタン(3ml)溶液に、室温にてクロロアセチル クロリド(30.0μl)を加えた。反応混合液を室温にて2時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(10ml)および水(7ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(5ml×2)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して標記化合物(154mg)を得た。本化合物は単離精製せず,そのまま次の反応に用いた。
NMR(CDCl3)δ:3.23(2H,t,J=8.1Hz),4.15(2H,s),4.17(2H,t,J=8.1Hz),5.12(2H,s),6.89-6.83(2H,m),7.42-7.30(6H,m),7.61(1H,d,J=7.8Hz),7.81(1H,s),8.16(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:446(M+H)+
(2)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−クロロアセチル−5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン(154mg)、β−アラニン tert−ブチル エステル(107mg)のアセトニトリル(3ml)懸濁液に、室温にてDIEA(205μl)を加えて溶解させた。反応混合液70℃にて11時間攪拌した後、室温まで放冷した。反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(10ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(5ml×3)で抽出した。抽出液を合わせて飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(109mg)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),2.47(2H,t,J=6.7Hz),2.93(2H,t,J=6.7Hz),3.20(2H,t,J=8.4Hz),3.50(2H,s),4.02(2H,t,J=8.4Hz),5.12(2H,s),6.83(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.86(1H,s),7.42-7.31(6H,m),7.62(1H,d,J=7.8Hz),7.80(1H,s),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:555(M+H)+.
(3)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−オキソ−2−[5−[5−[(2−トリフルオロメチル−4−ビフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステルに、室温にてトリフルオロ酢酸(1ml)を加えた。反応混合液を1時間撹拌後、反応液に水(5ml)を加えた後、中性になるまで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。さらに20%メタノール/クロロホルム混合液(1.5ml)を加えて有機物を抽出した。抽出液を合わせ、これにメタノール(10ml)を加えて懸濁液を溶液とし、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣にDMSO(3ml)を加え、不溶物をろ過にて除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製した。集めた溶液を凍結乾燥し、得られた残渣の33%メタノール/THF(1.5ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、室温にて14時間攪拌した。反応液に水(5ml)を加えた後、弱酸性(pH4)になるまで1N塩酸水溶液を加えた。さらに20%メタノール/クロロホルム混合液(1.5ml)を加えて有機物を抽出した。抽出液を合わせ、さらにこれにメタノール(10ml)を加えて懸濁液を溶解し、これを無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に20%酢酸エチル/ヘキサン混合液(2ml)を加えて、生じた固体をろ取し、20%酢酸エチル/ヘキサン混合液で洗浄、減圧下乾燥して標記化合物(48.9mg)を得た。
NMR(DMSO-d6)δ:2.37(2H,t,J=6.7Hz),2.83(2H,t,J=6.7Hz),3.13(2H,t,J=8.0Hz),3.56(2H,s),4.04(2H,t,J=8.0Hz),5.21(2H,s),6.86(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.99(1H,br s),7.33-7.29(2H,m),7.45-7.41(5H,m),7.76(1H,d,J=8.0Hz),7.88(1H,s),7.99(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z=499(M+H)+.
[製造例32](3R)−アミノ−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(1)(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.21g)、Boc−D−Asp(OtBu)−OH(渡辺化学)(0.14g)、EDC・HCl(0.14g)、HOBt(0.10g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、TEA(0.35ml)を加え2日時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.37g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.11-1.48(20H,m),1.59-1.69(2H,m),1.71-1.80(1H,m),1.81-1.93(5H,m),2.47-2.67(2H,m),2.75-2.88(1H,m),3.10-3.26(2H,m),4.19-4.40(2H,m),4.81-4.99(1H,m),5.18(2H,s),5.29(1H,d,J=10.0Hz),6.91-6.64(2H,m),7.38(1H,d,J=8.1Hz),7.45-7.54(1H,m),7.60-7.73(1H,m),8.11(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:647(M+H)+.
(2)(3R)−アミノ−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ]酪酸 tert−ブチル エステル(0.32g)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を室温にて加え,3日間攪拌した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣に、ジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、標記化合物(0.21g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.03-1.48(6H,m),1.68-1.90(4H,m),2.52-2.93(2H,m),2.94-3.23(3H,m),3.58-3.78(1H,m),4.06-4.35(1H,m),5.08-5.21(2H,m),6.84(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.98(1H,d,J=2.5Hz),7.09(1H,s),7.51-7.61(3H,m),7.64(1H,d,J=7.6Hz),7.99(1H,d,J=8.8Hz),8.37(2H,s).
IR(ATR)cm-1:2924,2850,1724,1655,1597,1489,1448.
MS(ESI)m/z:491(M+H)+.
Anal.Calcd for C26H29F3N2O4・1.25HCl・H2O:C,56.36;H,5.87;Cl,8.00;F,10.29;N,5.06.Found:C,56.52;H,5.88;Cl,8.17;F,10.20;N,4.91.
[製造例33](3R)−アミノ−4−[5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(1)5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1H−インド−ル
5−ブロモインドール(1.00g)、4−ベンジルオキシフェニルホウ酸(2.33g)、パラジウム テトラキストリフェニルホスフィン(0.290g)、2N炭酸ナトリウム水溶液(12.8ml)、トルエン(7ml)およびエタノール(7ml)を混合し、攪拌下、13時間加熱還流した。反応混合液を放冷後、酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム 3L)で精製し、標記化合物(1.05g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:5.12(2H,s),6.58-6.60(1H,m),7.03-7.08(2H,m),7.23(1H,t,J=2.8Hz),7.31-7.49(7H,m),7.55-7.59(2H,m),8.14(1H,br s).
MS(ESI)m/z:300(M+H)+.
(2)5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インド−ル
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1H−インド−ル(1.05g)をTHF(10ml)に溶解し、BocO(1.15g)とDMAP(0.040g)を加え、17時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム3L)で精製し、標記化合物(1.29g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.69(9H,s),5.12(2H,s),6.59(1H,d,J=3.7Hz),7.03-7.08(2H,m),7.30-7.42(3H,m),7.44-7.53(3H,m),7.54-7.62(3H,m),7.72-7.70(1H,m),8.15(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:400(M+H)+.
(3)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)インドリン
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インド−ル(1.29g)をTHF(50ml)とエタノール(50ml)の混合溶媒に溶解し、5%Pd/C(1.29g)を加え、攪拌しながら、常圧で12時間接触水素化を行った。反応液を窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム3L)で精製し、標記化合物(925mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.58(9H,s),3.13(2H,t,J=8.7Hz),3.96-4.06(2H,m),4.93(1H,s),6.85-6.91(2H,m),7.30-7.36(2H,m),7.45-7.40(2H,m).インド環上の1Hは観測されず。
MS(ESI)m/z:312(M+H)+.
(4)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン
5−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インド−ル(500mg)、シクロヘキシルメチル ブロミド(453μl)、KCO(333mg)およびDMF(16ml)を混合し、80℃で12時間攪拌した。反応液を室温に放冷後、酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム2L)で精製し、標記化合物(459mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93-1.37(6H,m),1.53-1.93(13H,m),3.13(2H,t,J=8.7Hz),3.27(1H,d,J=6.4Hz),3.78(2H,d,J=6.1Hz),3.95-4.05(2H,m),6.91-6.95(2H,m),7.34(2H,d,J=9.3Hz),7.43-7.48(2H,m),7.86(1H,br s).
MS(ESI)m/z:352(M-tBu)+.
(5)(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン(459mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌後、濃縮した。次いで、Boc−D−Asp(OBu−t)−OH(326mg)、EDC・HCl(324mg)、HOBt(228mg)、TEA(471μl)およびDMF(10ml)を加え、12時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム3L)で精製し、標記化合物(400mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.06(2H,ddd,J=23.62,12.15,2.99Hz),1.15-1.38(4H,m),1.41-1.45(18H,m),1.66-1.93(4H,m),2.59(1H,dd,J=15.8,6.0Hz),2.85(1H,dd,J=15.9,7.6Hz),3.26(2H,t,J=8.3Hz),3.79(2H,d,J=6.8Hz),4.29-4.48(2H,m),4.95(1H,q,J=7.6Hz),5.27-5.33(1H,m),6.92-6.96(2H,m),7.36-7.40(2H,m),7.44-7.49(2H,m),8.24-8.19(1H,m).インドリンベンゼン環の1Hは観測されず。
(6)(3R)−アミノ−4−[5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(400mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌後、濃縮した。次いで、ジエチルエーテルを用いてスラリー化した後、析出物をろ取し、乾燥して標記化合物(198mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.98-1.33(5H,m),1.62-1.86(5H,m),2.78(1H,dd,J=17.33,7.32Hz),3.07(1H,dd,J=17.46,5.49Hz),3.25(2H,t,J=8.18Hz),3.81(2H,d,J=6.35Hz),4.18-4.37(3H,m),4.46-4.52(1H,m),6.99(2H,d,J=8.79Hz),7.47(1H,d,J=8.54Hz),7.59-7.54(3H,m),8.11(1H,d,J=8.54Hz).CO2HおよびNH2HClは観測されず。
MS(ESI)m/z:423(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H30N2O4・HCl・0.5H2O:C,64.16;H,6.89;Cl,7.58;N,5.99.Found:C,63.76;H,7.00;Cl,7.38;N,6.07.
[製造例34](3R)−アミノ−4−[5−(4−ベンジルオキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(1)5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
5−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インド−ル(406mg)、ベンジル ブロミド(310μl)、KCO(270mg)およびDMF(16ml)を混合し、80℃で12時間攪拌した。反応液を室温に放冷後、酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(446mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.58(9H,br s),3.13(2H,t,J=8.67Hz),3.96-4.05(2H,m),5.10(2H,s),6.99-7.04(2H,m),7.30-7.50(9H,m),7.87(0.5H,br s).インドリンベンゼン環の1/2Hは観測されず。
MS(ESI)m/z:402(M+H)+.
(2)(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(446mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌後、濃縮した。次いで、Boc−D−Asp(OBu−t)−OH(387mg)、EDC・HCl(319mg)、HOBt(225mg)、TEA(464μl)およびDMF(10ml)を加え、12時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム3L)で精製し、標記化合物(198mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41-1.45(18H,m),2.59(1H,dd,J=16.1,6.3Hz),2.85(1H,dd,J=15.9,7.6Hz),3.26(2H,t,J=8.5Hz),4.28-4.45(2H,m),4.90-5.00(1H,m),5.08-5.14(2H,m),5.26-5.33(1H,m),7.05-7.00(2H,m),7.50-7.30(9H,m),8.22(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:573(M+H)+.
(3)(3R)−アミノ−4−[5−(4−ベンジルオキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(446mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌後、濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテルを加えてスラリー化した後、析出物をろ取し、乾燥して標記化合物(198mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.47-2.54(1H,m),2.72-2.85(1H,m),3.25(2H,t,J=8.3Hz),4.17-4.37(1H,m),4.49(2H,t,J=5.9Hz),5.15(2H,s),7.09(2H,d,J=9.3Hz),7.61-7.31(9H,m),8.11(1H,d,J=8.3Hz).CO2HおよびNH2HClは観測されず。
MS(ESI)m/z:417(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H24N2O4・HCl:C,66.29;H,5.56;Cl,7.83;N,6.18.Found:C,66.96;H,5.99;Cl,7.82;N,5.90.
[製造例35](3R)−アミノ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸
(1)3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパノール
攪拌下、THF(10ml)にLiAlH(0.430g)を加え、0℃で3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロピオン酸(1.00g)のTHF(5ml)溶液を滴下し、5時間攪拌した。反応混合液に水(0.34ml)、4N水酸化ナトリウム水溶液(0.34ml)、次いで水(1.36ml)を加え、12時間攪拌した。固形物をろ別し、ろ液を濃縮して、標記化合物(938mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.43(1H,br s),1.80-1.89(2H,m),2.71(2H,t,J=7.7Hz),3.67(2H,t,J=6.3Hz),6.83-6.74(2H,m),7.19-7.12(1H,m).
MS(ESI)m/z:173(M+H)+.
(2)3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メタンスルホニルオキシプロパン
3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパノール(938mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、攪拌下、0℃でTEA(1.52ml)およびMsCl(0.633ml)を加え、2時間攪拌を続けた。反応液を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善フラッシュカラム3L)で精製し、標記化合物(1.19g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.01-2.09(2H,m),2.75(2H,t,J=7.6Hz),3.01(3H,s),4.23(2H,t,J=6.3Hz),6.76-6.85(2H,m),7.20-7.12(1H,m).
MS(ESI)m/z:273(M+Na)+.
(3)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]インドリン 塩酸塩
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メタンスルホニルオキシプロパン(1.19g)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(1.12g)、炭酸カリウム(0.990g)およびDMF(20ml)を混合し、90℃で16時間攪拌した。反応混合液を室温に放冷後、酢酸エチル(200ml)で抽出釈し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善フラッシュカラム3L)で精製し、エーテル体を得た。次いで、このエーテル体と4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を混合し、4時間攪拌した。反応液を濃縮し、固形物をろ取し、乾燥して標記化合物(1.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.03-2.11(2H,m),2.80(2H,t,J=7.6Hz),3.27(2H,t,J=7.7Hz),3.99-3.90(4H,m),6.86-6.75(4H,m),7.18-7.10(1H,m),7.55-7.50(1H,m),11.59(2H,s).
MS(ESI)m/z:290(M+H)+.
(4)(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]インドリン 塩酸塩(300mg)、Boc−D−Asp(O−tert−Bu)−OH(279mg)、EDC・HCl(265mg)、HOBt(187mg)、TEA(642μl)およびDMF(10ml)を混合し、14時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(493mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41-1.46(18H,m),2.00-2.09(2H,m),2.57(1H,dd,J=15.6,6.1Hz),2.75-2.86(3H,m),3.18(2H,t,J=8.3Hz),3.92(2H,t,J=6.2Hz),4.25-4.40(2H,m),4.87-4.96(1H,m),5.25-5.30(1H,m),6.68-6.83(4H,m),7.18-7.11(1H,m),8.10(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:561(M+H)+.
(5)(3R)−アミノ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(3R)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(493mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、1日間攪拌した。反応液を濃縮し、生じた固体を乾燥して、標記化合物(266mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.93-2.03(2H,m),2.71-4.48(11H,m),6.74-6.79(1H,m),6.88-6.90(1H,m),6.99-7.05(1H,m),7.14-7.21(1H,m),7.32-7.39(1H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz),8.52(3H,br s).NHとCO2Hのプロトンピークは観測されず。
MS(ESI)m/z:405(M+H)+.
Anal.CalcdforC21H22F2N2O4・0.5H2O・1.25HCl:C,54.95;H,5.33;Cl,9.66;F,8.28;N,6.10.Found:C,55.16;H,5.57;Cl,9.26;F,7.69;N,5.96.
[製造例36](3R)−アミノ−4−[5−(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(1)(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(WO2003045925)
4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(Huang,Weiyuan;Qian,Zhaohui.Huaxue Xuebao(1987),45(12),1175−9.)(1.24g)のTHF溶液(40ml)に、水素化ホウ素リチウム(261mg)を加えて加熱還流下で10時間攪拌した。反応液を室温まで放冷後、1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(977mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.69(1H,t,J=5.9Hz),4.66(2H,d,J=5.9Hz),5.20(2H,s),7.02(1H,d,J=8.3Hz),7.30-7.47(6H,m),7.61(1H,d,J=2.0Hz).
MS(ESI)m/z:265(M-OH)+.
(2)5−(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(725mg)のTHF溶液(20ml)に、(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(870mg)、トリフェニルホスフィン(808mg)、DEAD(2.2Mトルエン溶液)(1.40ml)を加えて室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(981mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.56(9H,s),3.0(2H,t,J=8.7Hz),3.96(2H,s),4.95(2H,s),5.20(2H,s),6.73-6.78(2H,m),7.03(1H,d,J=8.6Hz),7.29-7.52(6H,m),7.65-7.75(2H,m).
(3)4−[5−(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
5−(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(970mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(20ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をDMF(20ml)に溶解し、(2R)−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]コハク酸 4−tert−ブチル エステル(674mg)、HOBt(394mg)、EDC・HCl(558mg)、TEA(1.35ml)を加えて一晩攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.22g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.57(1H,dd,J=6.0,15.6Hz),2.82(1H,dd,J=7.5,15.6Hz),3.18(2H,t,J=8.3Hz),4.26-4.39(2H,m),4.90-4.97(3H,m),5.20-5.28(3H,m),6.76-6.81(2H,m),7.03(1H,d,J=8.3Hz),7.30-7.52(6H,m),7.65(1H,d,J=2.0Hz),8.12(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:671(M+H)+.
(4)(3R)−アミノ−4−[5−(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
4−[5−(4−ベンジルオキシ−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−(3R)−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(100mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(50ml)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(35mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.24(1H,dd,J=8.9,16.3Hz),2.58(1H,dd,J=5.6,16.3Hz),3.13(2H,t,J=8.5Hz),4.00(1H,s),4.09-4.15(1H,m),4.24-4.30(1H,m),5.05(2H,s),5.29(2H,s),6.80-6.83(1H,m),6.96(1H,s),7.31-7.46(6H,m),7.67-7.71(2H,m),7.99(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2913,1594,1488,1257,1120.
MS(ESI)m/z:515(M+H)+.
HR-MS(FAB)calcd for C27H26F3N2O5(M+H)+:515.1794;found 515.1810.
[製造例37](3R)−アミノ−4−オキソ−4−[5−(4−フェネチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)(4−フェネチルフェニル)メタノール(WO96/16980)
4−フェネチル安息香酸(452mg)のTHF溶液(10ml)にTEA(419μl)を加え氷冷し、クロロ炭酸エチル(229μl)を加えて氷冷下で15分間攪拌した析出物をろ去し、ろ液を得た。一方、水素化ホウ素ナトリウム(454mg)をエタノール(6.0ml)に懸濁し氷冷した。これに、上記の得られたろ液を10分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。反応混液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を1N水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(425mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.89-3.02(4H,m),4.64(2H,s),7.16-7.37(9H,m).
MS(ESI)m/z:195(M-OH)+.
(2)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−フェネチルベンジルオキシ)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(200mg)のTHF溶液(10ml)に、(4−フェネチルフェニル)メタノール(271mg)、トリフェニルホスフィン(334mg)、DEAD(2.2mol/l トルエン溶液)(580μl)を加えて室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(300mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.57(9H,s),2.91-3.07(6H,m),3.97(2H,s),4.92(2H,s),6.74-6.78(2H,m),7.13-7.41(9H,m),7.76(1H,s).
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−(4−フェネチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(4−フェネチルベンジルオキシ)インドリン(290mg,0.675mmol)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(1.5ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をDMF(1.5ml)に溶解し、(2R)−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]コハク酸 4−tert−ブチル エステル(194mg)、HOBt(137mg)、EDC・HCl(194mg)、TEA(471μl)を加えて、室温で一晩攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(365mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58(1H,dd,J=6.1,15.7Hz),2.83(1H,dd,J=7.5,15.7Hz),2.91-3.00(4H,m),3.18(2H,t,J=8.3Hz),4.26-4.40(2H,m),4.93(3H,s),5.29(1H,d,J=9.3Hz),6.76-6.81(2H,m),7.12-7.40(9H,m),8.12(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:602(M+2)+.
(4)(3R)−アミノ−4−オキソ−4−[5−(4−フェネチルベンジルオキシ)インドール−1−イル]酪酸 塩酸塩
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−(4−フェネチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(355mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(205mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.43-2.49(1H,m),2.78(1H,dd,J=5.4,16.7Hz),2.85-2.95(4H,m),3.15(2H,t,J=8.3Hz),4.12-4.31(3H,m),5.03(2H,s),6.84(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),6.97(1H,d,J=2.5Hz),7.15-7.30(8H,m),7.41(1H,d,J=7.4Hz),8.00(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2923,1650,1592,1486,1371,1263.
MS(ESI)m/z:445(M+H)+.
HR-MS(FAB)calcd for C27H29N2O4(M+H)+:445.2127;found 445.2127.
[製造例38](3R)−アミノ−4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−オキソ酪酸
(1)5−インドリノール 塩酸塩
5−ヒドロキシ−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(500mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(5.3ml)を室温にて加え、室温にて3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、ヘキサンで1時間スラリー化した。得られた固体をろ取、乾燥(真空ポンプ,40℃,1時間)して1,4−ジオキサンを含む標記化合物(413mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.12(2H,t,J=7.7Hz),3.67(2H,t,J=7.7Hz),6.75(1H,d,J=8.5Hz),6.82(1H,s),7.23(1H,d,J=8.5Hz),9.87(1H,s),10.84(1H,br s).
MS(ESI)m/z:136(M+H)+.
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
5−インドリノール 塩酸塩(413mg)およびBoc−D−Asp(OBu−tert)−OH(市販)(616mg)のDMF(10ml)懸濁液に、室温にてEDC・HCl(490mg)、HOBt(345mg)およびTEA(1.48ml)を加え15時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製して標題化合物(406mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41(9H,s),1.43(9H,s),2.56(1H,dd,J=15.7,6.1Hz),2.81(1H,dd,J=15.7,7.4Hz),3.11(2H,t,J=8.3Hz),4.20-4.36(2H,m),4.85-4.93(1H,m),5.04(1H,s),5.29(1H,d,J=9.3Hz),6.63(1H,d,J=8.5Hz),6.66(1H,s),8.04(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:407(M+H)+.
(3)4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(市販)(80.0mg)のTHF(30ml)溶液に、(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(121mg)、トリフェニルホスフィン(93.8mg)およびDEAD(2.2Mトルエン溶液)(0.163ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて15時間撹拌後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(47.5mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.42(9H,s),1.43(9H,s),2.58 (1H,dd,J=15.8,6.1Hz),2.83(1H,dd,J=15.8,7.4Hz),3.20(2H,t,J=8.3Hz),4.24-4.42(2H,m),4.86-4.96(1H,m),5.23-5.33(1H,m),5.29(2H,s),6.78(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.81(1H,s),7.83(1H,d,J=8.0Hz),7.93(1H,d,J=8.0Hz),7.94(1H,s),8.13(1H,d,J=8.8Hz).
(4)(3R)−アミノ−4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−オキソ酪酸 TFA塩
4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(47.0mg)のジクロロメタン(40ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。反応液を室温にて4時間撹拌後、減圧下濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテル−ヘキサン系で固化させ、生じた固体をろ取し、乾燥(真空ポンプ,室温,1時間)して、標記化合物(23.0mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.68(1H,dd,J=17.5,7.7Hz),3.01(1H,dd,J=17.5,5.0Hz),3.16(2H,t,J=8.2Hz),4.12-4.28(2H,m),4.44(1H,dd,J=7.7,5.0Hz),5.31(2H,s),6.87(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.01(1H,s),7.96-8.04(2H,m),8.09(1H,s),8.14(1H,d,J=8.3Hz).CO2HおよびNH2は観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:2941,1732,1653,1597,1489,1346,1273,1176,1119,1084,1043,721.
MS(ESI)m/z:477(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C21H19F6N2O4(M+H)+:477.12490.Found:477.12219.
Anal.Calcd for C21H18F6N2O4・1.0TFA・0.75H2O:C,47.74;H,3.42;F,28.31;N,4.64.Found:C,46.36;H,3.57;F,27.75;N,4.53.
[製造例39](3S)−アミノ−4−オキソ−4−[5−[[4−フェニル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)(3S)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−[[4−フェニル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル
[製造例32]の(1)工程と同様に、5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.12g)およびBoc−L−Asp(OBu−tert)−OH(渡辺化学)(87mg)を用いて、標記化合物(0.17g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.37-1.50(18H,m),2.52-2.64(1H,m),2.76-2.91(1H,m),3.13-3.25(2H,m),4.28-4.41(2H,m),4.86-4.97(1H,m),5.10(2H,s),5.26-5.42(1H,m),6.82(1H,dd,J=8.8,2.5Hz),6.87(1H,s),7.29-7.43(5H,m),7.61(1H,d,J=8.1Hz),7.80(1H,s),8.14(1H,d,J=9.3Hz).
MS(ESI)m/z:641(M+H)+.
(2)(3S)−アミノ−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
[製造例32]の(2)工程と同様に、(3S)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 tert−ブチル エステル(0.17g)を用いて、標記化合物(0.10g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.74(1H,dd,J=17.6,7.6Hz),3.04(1H,dd,J=17.5,5.0Hz),3.17(2H,t,J=8.2Hz),4.08-4.31(2H,m),4.40-4.49(1H,m),5.23(2H,s),6.91(1H,dd,J=8.9,2.6Hz),7.05(1H,d,J=2.5Hz),7.28-7.33(2H,m),7.48-7.39(4H,m),7.76(1H,d,J=8.1Hz),7.88(1H,s),8.01(1H,d,J=8.8Hz),8.41(1H,s).
MS(ESI)m/z:485(M+H)+.
IR(ATR)cm-1:2883,1720,1651,1597,1485,1423.
[製造例40](3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)(2R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]コハク酸 4−メチル エステル
窒素雰囲気下、メタノール(10ml)を−10℃に冷却し、塩化チオニル(0.62ml)を滴下した。この反応液にD−Me−Asp(OH)・1水和物(渡辺化学)(1.0g)を加え、徐々に室温に戻しながら18時間攪拌した。反応液を濃縮して(2R)−(N−メチルアミノ)コハク酸 4−メチル エステル 塩酸塩を得、引続き次の反応に供した。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.71(3H,s),3.11-3.19(2H,m),3.27-3.34(1H,m),3.76(3H,s).
(2R)−(N−メチルアミノ)コハク酸 4−メチル エステル 塩酸塩のジオキサン溶液(10ml)に、飽和重曹水(10ml)およびBocO(1.6g)を加え14時間攪拌した。反応液を1N塩酸に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残さをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラシュ L)を用いて精製し、標記化合物(0.46g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.43(9H,s),1.53(3H,s),2.97-3.10(2H,m),3.64(3H,s),4.86(1H,s).
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステル
5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.11g),(2R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル]アミノ]コハク酸 4−メチル エステル(0.95mg)、EDC・HCl(80mg),HOBt(56mg)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、TEA(0.19ml)を加え3日時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.13g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.49(9H,s),2.41-2.60(1H,m),2.73-2.85(3H,m),3.09-3.27(3H,m),3.48-3.78(3H,m),3.97-4.15(2H,m),4.20-4.34(1H,m),5.11(2H,s),5.14-5.55(1H,m),6.82(1H,dd,J=9.6,2.2Hz),6.87(1H,s),7.30-7.43(5H,m),7.61(1H,d,J=7.1Hz),7.80(1H,s),8.13(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:613(M+H)+.
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステルのメタノール/THF混合溶液(1/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え1時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加えpHを2とした後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸を得、引続き次の工程に供した。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.49-2.67(1H,m),2.75-2.88(3H,m),3.08-3.34(2H,m),3.94-4.27(3H,m),5.12(2H,s),5.14-5.57(1H,m),6.77-6.92(2H,m),7.27-7.47(6H,m),7.66-7.56(1H,m),7.80(1H,s),8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:599(M+H)+.
(4)(3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸(0.12g)に、室温にて4N塩酸/1,4−ジオキサン(3ml)を加え6時間攪拌した。反応液を濃縮し、ジエチルエーテルにて固化させた。生じた固体をろ取し、乾燥して標記化合物(64mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.49(3H,s),2.80-3.57(4H,m),4.09(1H,q,J=9.0Hz),4.28(1H,dd,J=18.1,8.3Hz),4.41(1H,t,J=6.3Hz),5.16(2H,s),6.83(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),6.96-6.98(1H,m),7.20-7.25(2H,m),7.38-7.31(5H,m),7.68(1H,d,J=8.1Hz),7.80(1H,s),7.94(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:499(M+H)+.
HR-MS(FAB)calcd for C27H26F3N2O4:499.1845.Found:499.1813.
IR(ATR)cm-1:3031,2924,1724,1649,1597,1570.
[製造例41](3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステル
[製造例40]の(4)工程と同様に、5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.13g)を用いて、標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.41-2.63(1H,m),2.75-2.87(3H,m),3.03-3.26(3H,m),3.62-3.74(3H,m),3.95-4.34(2H,m),5.01-5.24(2H,m),5.38-5.52(1H,m),6.71-6.91(2H,m),7.07(1H,s),7.36-7.45(5H,m),8.21-8.07(1H,m).
MS(ESI)m/z:619(M+H)+.
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
[製造例40]の(3)工程と同様に、(R)−3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステル(0.16g)を用いて、標記化合物(0.19g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),2.56(1H,dd,J=15.9,5.6Hz),2.77and2.81(total 3H,each s),3.06-3.28(3H,m),3.98-4.30(2H,m),5.20(3H,s),5.45-5.52(1H,m),6.81(1H,d,J=9.6Hz),6.85(1H,s),7.06(1H,s),7.37-7.45(5H,m),8.13(1H,d,J=9.8Hz).
MS(ESI)m/z:605(M+H)+.
(3)(3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 塩酸塩
[製造例40]の(4)工程と同様に、(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸を用いて、標記化合物(60mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.57(3H,s),2.88(1H,dd,J=17.4,6.1Hz),3.06(1H,dd,J=17.2,6.6Hz),3.17(2H,t,J=7.6Hz),4.17(1H,q,J=8.6Hz),4.34(1H,dd,J=18.3,8.2Hz),4.49(1H,t,J=6.0Hz),5.38(2H,s),6.92(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.05(1H,d,J=2.5Hz),7.41-7.51(5H,m),8.02(1H,d,J=8.8Hz),9.26(1H,s).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
[製造例42](3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)5−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシインドリン 塩酸塩
2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル ブロミド(Aldrich)(4.86g)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(3.8g)のDMF溶液(100ml)に、室温にて炭酸カリウム(9.0g)を加え50℃に加温し4日間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別し、得られたろ液を濃縮して1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシインドリンを得、引続き次の工程に付した。1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシインドリンを4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)に溶解し、室温にて1日間攪拌した。反応液を濃縮後、ジエチルエーテルを加え、標記化合物(5.6g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.10-3.22(2H,m),3.60-3.77(2H,m),5.35(2H,s),6.99(1H,d,J=8.6Hz),7.14(1H,s),7.33(1H,d,J=8.3Hz),8.02(1H,d,J=8.3Hz),8.10(1H,s),8.15(1H,d,J=10.0Hz),10.89(1H,s).
(2)4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−[(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシインドリン 塩酸塩(0.20g)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.13g)、EDC・HCl(0.14g),HOBt(0.10g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.44ml)を加え2日時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.18g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.48(9H,m),2.45-2.87(4H,m),2.88-3.25(3H,m),3.58-3.78(3H,m),3.98-4.37(2H,m),5.29(2H,s),5.44-5.55(1H,m),6.63-6.86(2H,m),7.83(1H,d,J=7.8Hz),7.93(2H,d,J=9.8Hz),8.12(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:605(M+H)+.
(3)4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ酪酸
4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−[(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ酪酸 メチル エステルのメタノール/THF混合溶液(1/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え1時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加えpHを2とした後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後に、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し,標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40-1.54(9H,m),2.48-2.62(1H,m),2.70-2.85(3H,m),3.06-3.29(2H,m),3.95-4.33(2H,m),5.03-5.15 and 5.42-5.51(total 1H,each m,amide isomers),5.29(2H,s),6.67-7.00(2H,m),7.82(1H,d,J=8.3Hz),7.85-8.00(2H,m),8.12(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:591(M+H)+.
(4)4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
4−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ酪酸(0.16g)のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(2ml)を加え5時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣にn−ヘキサンを加え、析出した固体をろ取し、乾燥して標記化合物(0.11g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.60(3H,d,J=6.6Hz),2.75-3.26(4H,m),3.47-3.65(1H,m),3.96-4.38(2H,m),4.51(1H,t,J=6.1Hz),5.31(2H,s),6.78-6.92(1H,m),7.01(1H,d,J=13.0Hz),8.19-7.92(4H,m).
IR(ATR)cm-1:3079,2875,1641,1579,1491,1435,1390.
[製造例43]4−[5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシインドリン 塩酸塩(0.21g),Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.13g)、EDC・HCl(0.14g)、HOBt(0.10g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、TEA(0.35ml)を加え2日時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(176mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.19-1.52(13H,m),1.67-1.96(6H,m),2.42-2.62(2H,m),2.71-2.87(3H,m),3.01-3.27(3H,m),3.62-3.73(3H,m),3.88-4.35(2H,m),5.19(2H,s),5.39-5.55(1H,m),6.74-6.87(2H,m),7.38(1H,d,J=7.8Hz),7.51(1H,s),7.60(1H,d,J=7.8Hz),8.10(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:619(M+H)+.
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(176mg)のメタノール/THF混合溶液(1/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え1時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加え、析出した固体をろ取し、減圧下に乾燥して標記化合物(170mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.45(15H,m),1.59-1.91(6H,m),2.48-2.63(2H,m),2.70-2.81(3H,m),2.95-3.22(2H,m),3.81-4.31(1H,m),5.16(2H,s),5.45(1H,d,J=9.3Hz),6.75-6.79(2H,m),7.00(1H,s),7.38(1H,d,J=7.6Hz),7.51(1H,d,J=4.7Hz),7.59(1H,d,J=8.1Hz),8.09(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:605(M+H)+.
(3)4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−2−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸(190mg)のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(2ml)を加え23時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を水に希釈し、1N水酸化ナトリウムを用いてpH7に調整した後、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後に、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製した。得られた油状物をジオキサンより凍結乾燥して標記化合物(25mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.82-1.27(4H,m),1.3,5-1.85(6H,m),2.26-2.38(3H,m),2.81(2H,t,J=6.5Hz),3.10(2H,t,J=8.3Hz),3.3,5-3.72(2H,m),3.96-4.07(4H,m),4.94(2H,s),6.78(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),6.89(1H,s),7.96(1H,d,J=8.8Hz),8.04(1H,s).
IR(ATR)cm-1:2922,2850,1728,1643,1620,1595,1493.
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
Anal.Calcd for C26H29F3N2O4・1.25HCl・H2O:C,56.36;H,5.87;Cl,8.00;F,10.29;N,5.06.Found:C,56.52;H,5.88;Cl,8.17;F,10.20;N,4.91.
[製造例44]4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジル クロリド(0.99g)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(0.84g)のDMF溶液(20ml)に、室温にて炭酸カリウム(1.48g)を加え60℃に加温し4日間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別し、得られた母液を濃縮して1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン(340mg)を得、引続き次の工程に付した。
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン(340mg)を4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)に溶解し、室温にて14時間攪拌した。反応液を濃縮して5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(460mg)を得、引続き次の工程に付した。
上記の5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(185mg)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.24g)、EDC・HCl(0.17g),HOAt(0.13g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.39ml)を加え18時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製して標記化合物(227mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.19-1.54(12H,m),1.73-1.89(2H,m),2.45-3.36(8H,m),3.48-3.81(6H,m),3.92-4.41(3H,m),4.52-4.88(1H,m),5.01(2H,s),5.08-5.56(1H,m),6.79(1H,d,J=9.1Hz),6.84(1H,s),7.41-7.59(2H,m),7.65(1H,s),8.11(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:619(M+H).
(2)4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(0.23g)のメタノール/THF混合溶液(1ml/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加え析出した固体をろ取、減圧下にて乾燥して(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸を得、引続き次の工程に付した。
上記の(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(1ml)を加え4日間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残さに、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えpHを6に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に両倍を留去して、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、さらにジオキサンより凍結乾燥して標記化合物(28mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.10-1.54(6H,m),1.68-1.93(5H,m),2.48-2.80(5H,m),2.82-2.99(1H,m),3.06-3.27(2H,m),3.93-4.37(2H,m),4.98(2H,s),6.64-6.85(2H,m),7.45(1H,d,J=7.8Hz),7.51(1H,d,J=8.1Hz),7.63(1H,s),8.11(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H).
[製造例45]4−[5−(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン
4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルベンジル クロリド(0.72g),1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(0.78g)のDMF溶液(1.5ml)に、室温にて炭酸カリウム(1.14g)を加え80℃に加温し1日間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別し、得られた母液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、無色固体として標記化合物(0.97g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.17-1.21(20H,m),3.06(2H,t,J=8.7Hz),3.37(1H,t,J=8.7Hz),3.97(1H,s),5.00(2H,s),6.74-6.81(2H,m),7.47(1H,d,J=8.3Hz),7.54(1H,d,J=6.5Hz),7.64(1H,s).
(2)5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン(0.97g)を4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)に溶解し、室温にて3日間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加えてにて固化させた。生じた固体をろ取し、乾燥して標記化合物(0.76g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.48-1.76(4H,m),1.75-1.89(2H,m),1.89-2.09(2H,m),3.10-3.29(2H,m),3.32-3.60(2H,m),3.69(2H,t,J=7.7Hz),5.17(2H,s),6.98(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),7.12(1H,d,J=2.5Hz),7.31(1H,d,J=8.6Hz),7.55-7.75(3H,m),10.64(1H,s).
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.20g)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.13g)、EDC・HCl(0.14g),HOAt(0.10g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.87ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(211mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.32-1.91(15H,m),2.01-2.15(2H,m),2.40-2.62(1H,m),2.66-2.85(3H,m),3.04-3.44(3H,m),3.60-3.78(4H,m),3.98-4.34(2H,m),5.02(2H,s),5.08-5.58(1H,m),6.78(1H,d,J=9.3Hz),6.83(1H,s),7.47(1H,d,J=8.6Hz),7.54(1H,d,J=8.3Hz),7.65(1H,s),8.11(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:605(M+H).
(4)4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(0.21g)のメタノール/THF混合溶液(1/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.70ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加えpHを2とした後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸ナトリウムにて乾燥して(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸を得、引続き次の工程に付した。
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(0.5ml)を加え3時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残さに1N水酸化ナトリウム水溶液および1N塩酸を加えpHを6に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液の溶媒を留去し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製した後に、n−ヘキサンを加えて固化させた。生じた固体をろ取し、乾燥して標記化合物(67mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.34-2.05(9H,m),2.37-3.42(8H,m),3.77-4.31(3H,m),4.92(2H,s),5.87(1H,br s),6.46-6.78(2H,m),7.49-7.29(2H,m),7.57(1H,s),8.04(1H,s).
MS(ESI)m/z:491(M+H).
IR(ATR)cm-1:2954,2871,1716,1653,1616,1593,1489,1377.
Anal.Calcd for C26H29F3N2O4・0.05HCl・H2O:C,61.19;H,6.13;Cl,0.35;F,11.17;N,5.49.Found:C,60.97;H,5.93;Cl,0.40;F,11.14;N,5.45.
[製造例46](3R)−(N−メチルアミノ)−4−[5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニルメトキシ)インドリン
3−シアノ−4−シクロヘキシルベンジルアルコール(0.80g)に、室温にて塩化チオニル(10ml)を加え70℃に加温し4時間攪拌した。反応液を室温に戻して濃縮し、得られた残さをDMF(20ml)に溶解し、室温にて1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(0.66g)および炭酸カリウム(1.2g)を加え70℃に加温し14時間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製して標記化合物(0.91g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.16-1.65(15H,m),1.67-1.97(5H,m),2.88-3.15(3H,m),3.90-4.07(2H,m),4.99(2H,s),6.73(1H,d,J=9.6Hz),6.78(1H,s),7.37(1H,d,J=8.3Hz),7.57(1H,d,J=8.1Hz),7.66(1H,s).
(2)5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニルメトキシ)インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシインドリン(0.91g)を4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(30ml)に溶解し、室温にて13時間攪拌した。反応液を濃縮後、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルにて洗浄、乾燥して標記化合物(0.82g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23-1.53(6H,m),1.65-1.87(4H,m),2.74-2.88(1H,m),2.97-3.17(2H,m),3.60-3.32(1H,m),3.61-3.73(2H,m),5.12(2H,s),6.87-6.99(1H,m),7.10(1H,s),7.25(1H,s),7.45-7.61(1H,m),7.71(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),7.82(1H,d,J=1.5Hz).
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニルメトキシ)インドリン 塩酸塩(0.21g)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.13g)、EDC・HCl(0.19g)、HOAt(0.14g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.87ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(216mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.10-1.32(2H,m),1.34-1.62(12H,m),1.68-1.99(4H,m),2.48-2.59(1H,m),2.71-2.88(3H,m),2.88-3.04(1H,m),3.03-3.30(3H,m),3.57-3.77(4H,m),3.98-4.31(2H,m),5.01(2H,s),5.07-5.57(1H,m),6.76(1H,d,J=8.8Hz),6.82(1H,s),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.56(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),7.66(1H,s),8.11(1H,d,J=8.8Hz).
(4)4−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(0.22g)のメタノール/THF混合溶液(1/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.76ml)を加え20時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加えpHを2とした後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸を得、引続き次の工程に付した。
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(0.5ml)を加え8時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残さに、1N水酸化ナトリウム水溶液および1N塩酸を加えpHを6に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去して、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製した後に、ジエチルエーテルを加え固化し。生じた固体をろ取し、乾燥して標記化合物(39mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.17-1.57(6H,m),1.63-1.89(5H,m),2.49(3H,s),2.60(1H,dd,J=16.5,5.5Hz),2.84(1H,t,J=11.6Hz),3.13(2H,t,J=8.2Hz),3.37(1H,q,J=6.9Hz),3.86(1H,t,J=6.9Hz),4.00-4.38(2H,m),5.08(2H,s),6.81(1H,d,J=9.1Hz),6.95(1H,s),7.53(1H,d,J=8.3Hz),7.70(1H,d,J=7.8Hz),7.81(1H,s),8.00(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:462(M+H).
IR(ATR)cm-1:3032,2925,2852,2224,1720,1653,1595,1489.
Anal.Calcd for C27H31N3O4・1.75H2O:C,65.77;H,7.05;N,8.52.Found:C,65.62;H,6.79;N,8.22.
[製造例47]4−[5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(123mg),Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(87mg)、EDC・HCl(96mg)、HOAt(67mg)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.29ml)を加え21時間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を氷水、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(99mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.68-0.81(2H,m),0.97-1.11(2H,m),1.48(9H,s),2.10-2.28(1H,m),2.47-2.59(1H,m),2.69-2.87(3H,m),3.01-3.27(3H,m),3.51-3.77(3H,m),3.94-4.36(2H,m),5.01(2H,s),5.04-5.55(1H,m),6.77(1H,d,J=8.8Hz),6.77(1H,s),7.04(1H,d,J=7.4Hz),7.47(1H,d,J=7.8Hz),7.66(1H,s),8.11(1H,d,J=9.3Hz).
MS(ESI)m/z:577(M+H).
(2)4−[5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(88mg)のメタノール/THF混合溶液(0.3ml/0.6ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.60ml)を加え3日間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加えpHを2とした後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸を得、引続き次の工程に付した。
上記の(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸のジクロロメタン溶液(5ml)に、室温にてTFA(0.5ml)を加え8時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣に、1N水酸化ナトリウム水溶液および1N塩酸を加えpHを6に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去して、得られた残渣を酢酸エチル/n−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物(126mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.42(2H,t,J=7.0Hz),2.89(2H,t,J=7.0Hz),3.34(2H,s),3.53(2H,s),4.07(2H,t,J=8.4Hz),5.07(2H,s),6.82(1H,s),6.92(1H,s),6.95(1H,d,J=8.3Hz),7.02(2H,d,J=7.1Hz),7.19(1H,d,J=7.3Hz),7.39(2H,t,J=8.0Hz),7.61(1H,d,J=9.0Hz),7.78(1H,s),8.05(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:463(M+H).
[製造例48](3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸 メチル エステル
5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン(183mg)のDMF溶液(10ml)にBoc−D−Me−Asp(OMe)−OH(159mg)、EDC・HCl(117mg)、HOBt(82.5mg)およびDIEA(259μl)を加え、室温にて週末攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出後、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(225mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.52-2.56(1H,m),2.78-2.81(3H,m),3.09-3.21(3H,m),3.66-3.70(3H,m),4.03-4.15(2H,m),4.24-4.26(1H,m),5.11-5.12(2H,m),6.83-6.86(2H,m),6.91(1H,s),7.48-7.49(5H,m),8.12(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:603(M+H)+.
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸 メチル エステル(225mg)を50%メタノール/THF溶媒(16ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(8.0ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応混合液に1N塩酸を加えpH6程にし、水を加え水層を10%メタノール/クロロホルム溶媒で抽出後、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去して、標記化合物(152mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),2.56(1H,d,J=16.1Hz),2.79(4H,d,J=10.7Hz),3.12-3.19(2H,m),3.98-4.06(1H,m),4.22-4.23(1H,m),5.12(2H,s),5.46-5.47(1H,m),6.85-6.89(2H,m),6.91(1H,s),7.48-7.49(5H,m),8.12(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:589(M+H)+.
(3)(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸(152mg)を10%TFA/ジクロロメタン溶液(10ml)に溶解し、室温にて4時間攪拌した。溶媒を留去後、残渣を逆相分取HPLCで精製し、標記化合物(51mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.55-2.59(1H,m),2.73(3H,s),2.78-2.82(1H,m),3.25(2H,t,J=8.3Hz),4.13-4.20(1H,m),4.25-4.32(1H,m),4.41-4.44(1H,m),5.14(2H,s),6.87-6.90(1H,m),6.99-7.01(1H,m),7.04(1H,s),7.48-7.50(2H,m),7.55-7.56(3H,m),8.10(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:1655,1595,1489,1389,1290,1228,1184,1128,1086,987,690.
MS(ESI)m/z:489(M+H)+.
HR-MS(ESI):Calcd for C24H24F3N4O4(M+H)+:489.17496.Found:489.17519.
Anal.Calcd for C24H23F3N4O4・0.074CF3COOH・1.25H2O:C,55.84;H,4.96;F,11.78;N,10.79.Found:C,56.12;H,4.66;F,11.48;N,10.67.

[製造例49]4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 メチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]インドリン塩酸塩(269mg)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(216mg)、EDC・HCl(237mg)、HOBt(167mg)、TEA(575μl)およびDMF(10ml)を混合し、14時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善フラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(302mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.00-2.09(2H,m),2.54(1H,dd,J=15.7,5.5Hz),2.76-2.82(5H,m),3.05-3.27(3H,m),3.64-3.75(3H,m),3.92(2H,t,J=6.1Hz),3.98-4.31(2H,m),5.15(0.5H,br s),5.50(0.5H,dd,J=8.9,5.5Hz),6.70(1H,dd,J=8.9,2.3Hz),6.73-6.82(3H,m),7.18-7.10(1H,m),8.09(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
(2)4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 塩酸塩
4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロポキシ]−1−インドリニル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 メチル エステル(302mg)に0.25N水酸化ナトリウム水溶液にTHF(4.56ml)および(4.56ml)を加え、17時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加えて酸性とし、20%メタノール/クロロホルム(2×200ml)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、5時間攪拌した。反応液を濃縮し、ジエチルエーテルを用いてスラリー化した後、析出物をろ取し、乾燥して、標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.93-2.02(2H,m),2.57(3H,s),2.75(2H,t,J=7.4Hz),2.85-3.98(6H,m),4.18(1H,q,J=8.8Hz),4.35(1H,q,J=9.3Hz),4.47(1H,t,J=6.2Hz),6.77(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.88-6.91(1H,m),6.98-7.05(1H,m),7.14-7.21(1H,m),7.39-7.32(1H,m),8.00(1H,d,J=8.8Hz).CO2HとNHHClのプロトンピークは観測できず。
MS(ESI)m/z:419(M+H)+.
Anal.CalcdforC22H24F2N2O4・0.25H2O・1.25HCl:C,56.40;H,5.54;Cl,9.46;F,8.11;N,5.98.Found:C,56.04;H,5.48;F,7.75;N,5.83.
[製造例50]3−[[2−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)3−[[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(Kim,Jin Mi;Roy,Rene.CarbohydrateResearch(1997),298(3),173−179.)
3−アミノプロピオン酸 tert−ブチル エステル(市販)(3.00g)のアセトニトリル(130ml)溶液に、室温にて2−ブロモ酢酸 ベンジル エステル(市販)(1.05ml)を加え、80℃にて15時間撹拌した。室温まで放冷後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.74g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.45(9H,s),2.42(2H,t,J=6.7Hz),2.86(2H,t,J=6.7Hz),3.46(2H,s),5.17(2H,s),7.29-7.40(5H,m).NHは観測されなかった。
MS(ESI)m/z:294(M+H)+
(2)3−[N−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(100mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、室温にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)およびBocO(90.0g)を加え室温にて15時間撹拌した。反応液を分液後、水層をクロロホルム(20ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(128mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.34(1/2 of 9H,s),1.42(1/2 of 9H,s),1.43(1/2 of 9H,s),1.55(1/2 of 9H,s),2.50(1/2 of 2H,t,J=6.7Hz),2.55(1/2 of 2H,t,J=6.7Hz),3.49(1/2 of 2H,t,J=6.7Hz),3.54(1/2 of 2H,t,J=6.7Hz),4.00(1/2 of 2H,s),4.09(1/2 of 2H,s),5.15(2H,s),7.28-7.40(5H,m).
MS(ESI)m/z:394(M+H)+
(3)2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロピル]アミノ]酢酸
3−[N−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(125mg)のメタノール(50ml)溶液に5%Pd/C(90.0mg)を加えた後、水素雰囲気下、室温にて4時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(96.1mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.44(18H,s),2.52(2H,br s),3.52(2H,br s),3.99(2H,br s).COOHは観測されなかった。
HR-MS(ESI):Calcd for C6H10NO6(M+H-isobutene(57)-isobutene(57))+:192.05081.Found:192.04972.
(4)5−(ベンジルオキシ)−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシ−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(3.60g)のアセトニトリル(70ml)溶液に、室温にて炭酸カリウム(6.34g)および臭化ベンジル(2.73ml)を加えた。90℃にて3時間撹拌後、室温まで放冷し、ろ過した。ろ液を減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(4.50g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.05(2H,t,J=7.5Hz),3.96(2H,br s),5.02(2H,s),6.77(1H,d,J=8.8Hz),6.80(1H,s),7.22(1/2 of 1H,br s),7.28-7.44(5H,m),7.74(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:326(M+H)+.
(5)5−(ベンジルオキシ)インドリン 塩酸塩
5−(ベンジルオキシ)−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(4.50g)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(75ml)を室温にて加えた。30分後(析出が観察された)、ジエチルエーテル(200ml)を加え、室温にて15時間撹拌した。析出した固体をろ取し、乾燥(真空ポンプ、40℃、2時間)して標記化合物(3.31g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.15(2H,t,J=7.8Hz),3.69(2H,t,J=7.8Hz),5.12(2H,s),6.97(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.11(1H,d,J=2.4Hz),7.29-7.45(6H,m).NHは観測されなかった。
MS(ESI)m/z:226(M+H)+.
(6)3−[N−[2−[5−(ベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−(ベンジルオキシ)インドリン 塩酸塩(2.00g)および2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロピル]アミノ]酢酸(2.78g)のDMF(50ml)懸濁液に、室温にてEDC・HCl(2.20g)、HOBt(1.55g)およびTEA(5.32ml)を加え15時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(70ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(70ml)および水(50ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(3.70g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.57(18H,m),2.54-2.64(2H,m),3.12-3.22(2H,m),3.54-3.63(2H,m),3.96-4.14(2H,m),4.17(2H,s),5.03(2H,s),6.75-6.88(2H,m),7.25-7.48(5H,m),8.08-8.16(1H,m).
MS(ESI)m/z:511(M+H)+.
(7)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−[2−[5−(ベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(3.54g)のメタノール(20ml)およびTHF(20ml)混合溶液に、5%Pd/C(1.00g)を加えた後、水素雰囲気下、室温にて2時間撹拌した。反応液の不溶物ろ過し、ろ液を減圧下濃縮後、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(2.57g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.53(9H,s),2.58(2H,t,J=6.6Hz),2.85(2H,t,J=8.3Hz),3.58(2H,t,J=6.6Hz),3.68(2H,t,J=8.3Hz),4.06(2H,s),6.50-6.60(2H,m),7.44(1H,s),8.02(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:421(M+H)+.
(8)3−[N−[2−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル ブロミド(市販)(0.140ml)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(260mg)のDMF(50ml)溶液に、炭酸カリウム(111mg)を室温にて加えた。反応混合液を50℃にて15時間撹拌後、室温まで冷却し、沈殿物をろ過で除いた。ろ液に水(100ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。抽出液を合わせて飽和食塩水(50ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(327mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.58(18H,m),2.54-2.63(2H,m),3.15-3.23(2H,m),3.54-3.62(2H,m),3.98-4.12(2H,m),4.18(2H,s),5.28(2H,s),6.70-6.83(2H,m),7.80-8.00(3H,m),8.10-8.18(1H,m).
MS(ESI)m/z:669(M+Na)+.
(9)3−[N−[2−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−[2−[5−[[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(84.8mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて2時間撹拌後、減圧下濃縮し、ジエチルエーテル−ヘキサン系で固化し、減圧下溶媒を留去し、乾燥(真空ポンプ,室温,1時間)することで、標記化合物(77.1mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.72(2H,t,J=7.4Hz),3.14-3.23(4H,m),4.05(2H,t,J=8.4Hz),4.14(2H,s),5.31(2H,s),6.88(1H,dd,J=8.8,2.5Hz),7.02(1H,d,J=2.5Hz),7.97(1H,d,J=8.8Hz),8.01(1H,d,J=8.2Hz),8.09(1H,s),8.14(1H,d,J=8.2Hz),8.94(2H,br s).CO2Hは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:3163,1720,1674,1491,1348,1279,1173,1161,1113,1043,721.
MS(ESI)m/z:491(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C22H21F6N2O4(M+H)+:491.14055.Found:491.13682.
Anal.Calcd for C22H20F6N2O4・1.0TFA:C,47.69;H,3.50;F,28.29;N,4.63.Found:C,47.42;H,3.46;F,27.99;N,4.50.
[製造例51]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[2−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]エチル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[2−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]エチル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[2−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]エチル]インドリン(115mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて3時間撹拌後、減圧下濃縮し、5−[2−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]エチル]インドリン 塩酸塩を得た。これをDMF(50ml)に溶解し、室温にて2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロピル]アミノ]酢酸(100mg)、EDC・HCl(70.2mg)、HOBt(49.5mg)およびTEA(0.170ml)を加え15時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(30ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(50ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(133mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.58(18H,m),2.50-2.65(2H,m),2.92-3.00(2H,m),3.05-3.25(4H,m),3.45-3.80(4H,m),3.95-4.32(4H,m),6.75(1H,s),7.33-7.43(5H,m),8.08-8.17(1H,m).
MS(ESI)m/z:659(M+H)+.
(2)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[2−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]エチル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[2−[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]エチル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(130mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて2時間撹拌後、減圧下濃縮し、1,4−ジオキサンに溶解後、凍結乾燥して標記化合物(120mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.70(2H,t,J=7.7Hz),2.95(2H,t,J=8.3Hz),3.10-3.23(6H,m),4.04(2H,t,J=7.7Hz),4.14(2H,s),7.05(1H,s),7.09-7.15(1H,m),7.22(1H,s),7.34-7.59(5H,m),7.94(1H,d,J=8.3Hz),8.95(1H,br s).CO2Hは観測されなかった。
MS(ESI)m/z:503(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C26H26F3N2O3S(M+H)+:503.16162.Found:503.16004.
[製造例52]3−[N−[2−[5−[[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)3−[N−[2−[5−[[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル ブロミド(市販)(0.052ml)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(100mg)のDMF(20ml)溶液に、炭酸カリウム(42.8mg)を室温にて加えた。反応混合液を50℃にて20時間撹拌後、室温まで冷却し、沈殿物をろ過で除去した。ろ液に水(30ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)を加え、酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。抽出液を合わせて飽和食塩水(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(127mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.62(18H,m),2.53-2.63(2H,m),3.14-3.25(2H,m),3.53-3.62(2H,m),3.98-4.22(4H,m),5.12(2H,s),6.73-6.90(2H,m),7.84(1H,s),7.89(2H,s),8.10-8.20(1H,m).
MS(ESI)m/z:647(M+H)+.
(2)3−[N−[2−[5−[[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−[2−[5−[[3,5−ビス−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(126mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて2時間撹拌後、減圧下濃縮した。ジエチルエーテルを加えて固化させ、減圧下溶媒を留去後、乾燥(真空ポンプ,室温,1時間)して、標記化合物(94.2mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.72(2H,t,J=7.3Hz),3.14-3.23(4H,m),4.05(2H,t,J=8.3Hz),4.14(2H,s),5.29(2H,s),6.91(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.05(1H,d,J=2.2Hz),7.97(1H,d,J=8.8Hz),8.09(1H,s),8.14(2H,s),8.94(2H,br s),12.63(1H,br s).CF3COOHを8.94のピークに含む。
IR(ATR)cm-1:3109,1655,1550,1491,1369,1288,1161,1119,885,684.
MS(ESI)m/z:491(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C22H21F6N2O4(M+H)+:491.14055.Found:491.1363.
Anal.Calcd for C22H20F6N2O4・1.0TFA:C,47.69;H,3.50;F,28.29;N,4.63.Found:C,47.48;H,3.41;F,28.24;N,4.39.
[製造例53]3−[N−[2−[5−[[(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペニル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(WO02/096849)
[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(市販)(2.04g)のTHF(40ml)溶液に、室温にてNaCl(2.00g)および二酸化マンガン(4.36g)を加えた。反応液を2日間撹拌後、不溶物をセライトろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.23g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.99(1H,d,J=8.2Hz),8.05(1H,s),8.27(1H,d,J=8.2Hz),10.43-10.46(1H,m).
(2)(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペン酸 エチル エステル
2,4−ビス−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.22g)のトルエン(30ml)溶液に、室温にて2−(トリフェニルホスホラニリデン)酢酸 エチル エステル(1.93g)を加えた。反応液を15時間加熱還流後、室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.25g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,t,J=7.1Hz),4.30(2H,q,J=7.1Hz),6.47(1H,d,J=15.7Hz),7.79-7.86(2H,m),7.96(1H,s),8.03(1H,dd,J=15.7,2.2Hz).
MS(ESI)m/z:313(M+H)+.
(3)(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペン−1−オール
(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペン酸 エチル エステル(1.25g)のTHF(20ml)溶液に、0℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(0.99Mトルエン溶液)(10.0ml)を加えた。反応混合液を0℃にて1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)を加え、室温まで昇温し、ジエチルエーテル(100ml)で希釈し、室温で、1時間撹拌した。反応混合液に無水硫酸マグネシウムを加え、30分間撹拌後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(1.06g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.60(1H,t,J=5.9Hz),4.38-4.44(2H,m),6.44(1H,dt,J=15.7,5.1Hz),7.02(1H,dd,J=15.7,2.2Hz),7.72-7.79(2H,m),7.89(1H,s).
(4)3−[N−[2−[5−[[(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペニル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペン−1−オール(146mg)のTHF(6.0ml)溶液に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(200mg)、トリフェニルホスフィン(155mg)およびDEAD(2.2Mトルエン溶液)(0.269ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて3日間撹拌後、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(215mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.33-1.60(18H,m),2.54-2.63(2H,m),3.15-3.23(2H,m),3.55-3.62(2H,m),3.95-4.25(4H,m),4.73(2H,s),6.40-6.50(1H,m),6.71-6.83(1H,m),7.11(1H,d,J=15.4Hz),7.43-7.58(1H,m),7.64-7.80(2H,m),7.89(1H,s),8.20-8.32(1H,m).
MS(ESI)m/z:673(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−[[(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペニル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−[[(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペニル]オキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(215mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて15時間撹拌後、減圧下に濃縮した。得られた残渣を逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:野村化学Develosil Combi−RP−5(10cm))を用いて精製後、目的分画を凍結乾燥し、標記化合物(116mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.41(2H,t,J=6.8Hz),2.88(2H,t,J=6.8Hz),3.13(2H,t,J=8.5Hz),3.64(2H,s),4.04(2H,t,J=8.5Hz),4.80(2H,d,J=3.7Hz),6.72-6.85(2H,m),6.94(1H,s),7.03(1H,d,J=15.4Hz),7.94-8.14(4H,m).COOHおよびNHは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:1643,1493,1346,1282,1269,1171,1115.
MS(ESI)m/z:517(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C24H23F6N2O4(M+H)+:517.15620.Found:517.15459.
Anal.Calcd for C24H22F6N2O4・1.0H2O:C,53.94;H,4.53;F,21.33;N,5.24.Found:C,53.72;H,4.09;F,21.92;N,5.10.
[製造例54]3−[N−[2−[5−[3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−プロパノール
(E)−3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−プロペン−1−オール(620mg)のメタノール(1.5ml)溶液に、室温にて5%Pd/C(300mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて2時間撹拌した。反応混合液の不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(611mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38(1H,t,J=5.1Hz),1.86-1.96(2H,m),2.96(2H,t,J=7.9Hz),3.70-3.78(2H,m),7.52(1H,d,J=8.3Hz),7.74(1H,d,J=8.3Hz),7.88(1H,s).
(2)3−[N−[2−[5−[3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−プロパノール(148mg)のTHF(6.0ml)溶液に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(200mg)、トリフェニルホスフィン(155mg)およびDEAD(2.2Mトルエン溶液)(0.269ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて3日間撹拌後、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(208mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.45-1.60(18H,m),1.87-1.95(2H,m),2.10(2H,br s),2.54-2.63(2H,m),2.96(2H,t,J=8.2Hz),3.04(2H,t,J=7.7Hz),3.13-3.23(2H,m),3.55-3.62(2H,m),3.95-4.20(2H,m),7.65-7.78(2H,m),7.43-8.15(4H,m).
MS(ESI)m/z:675(M+H)+.
(3)3−[N−[2−[5−[3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−[3−[2,4−ビス−(トリフルオロメチル)フェニル]プロポキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(208mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて15時間撹拌後、減圧下に濃縮した。得られた残渣を逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:野村化学Develosil Combi−RP−5(10cm))を用いて精製後、目的分画を凍結乾燥し、標記化合物(71.0mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.99-2.08(2H,m),2.38(2H,t,J=6.7Hz),2.85(2H,t,J=6.7Hz),2.99(2H,t,J=7.5Hz),3.11(2H,t,J=8.4Hz),3.59(2H,s),2.96-3.07(4H,m),6.72(1H,dd,J=8.8,2.5Hz),6.83(1H,d,J=2.5Hz),7.79(1H,t,J=8.0Hz),7.95(1H,d,J=8.8Hz),7.96(1H,s),8.01(1H,d,J=8.0Hz).COOHおよびNHは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:1645,1493,1348,1279,1113.
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C24H25F6N2O4(M+H)+:519.17185.Found:519.17069.
Anal.Calcd for C24H24F6N2O4・0.5H2O:C,54.65;H,4.78;F,21.61;N,5.31.Found:C,54.31;H,4.47;F,22.12;N,5.17.
[製造例55]3−[N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(WO2006/131336)
窒素雰囲気下、4−(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステル(3.0g)および0.5Mシクロヘキシル臭化亜鉛(51ml)のTHF溶液(100ml)に、室温にてPd(tert−BuP)(0.44g)を加え、攪拌下に2時間加熱還流した。反応液を室温に戻した後、飽和重曹水を加え、しばらく攪拌した後に、セライトにて不溶物をろ過した。得られたろ液を酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、分離困難な不純物を含む4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステルを得た。
MS(ESI)m/z:309(M+Na)+.
上記の混合物のメタノール/THF混合溶液(10ml/20ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、20時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をエーテルにて抽出し、水層部分を分離した。得られた水層に10%塩酸を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を減圧下にて乾燥して標記化合物[1.4g(2工程)]を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.24-1.41(3H,m),1.48-1.86(7H,m),2.86(1H,t,J=11.5Hz),3.30(1H,s),7.77(1H,d,J=8.1Hz),8.11-8.17(2H,m).
MS(ESI)m/z:273(M+H)+.
(2)4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール
4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(1.2g)のTHF溶液(20ml)に、室温にて10Mボランジメチルスルフィド錯体(1.3ml)を加え、17時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、しばらく攪拌した後に、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去した後、得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(1.2g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.51(7H,m),1.73-1.90(4H,m),2.83-2.99(1H,m),4.71(2H,s),7.45(1H,d,J=7.4Hz),7.50(1H,d,J=8.1Hz),7.60(1H,s).
(3)4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルクロリド
4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール(1.1g)の1,2−ジクロロエタン溶液(50ml)に、室温にて塩化チオニル(10ml)を加え1時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(1.1g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26-1.49(6H,m),1.78-1.92(5H,m),4.58(2H,s),7.45(1H,d,J=8.3Hz),7.52(1H,d,J=8.1Hz),7.61(1H,s).
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルクロリド(99mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.10g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、炭酸カリウム(99mg)を加え、50℃にて14時間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別した。得られたろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.17g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.52(23H,m),1.71-19.7(5H,m),2.54-2.66(2H,m),2.87-3.01(1H,m),3.17-3.21(2H,m),3.57-3.61(2H,m),3.97-4.22(4H,m),5.00(2H,s),6.77(1H,d,J=9.8Hz),6.82(1H,d,J=9.3Hz),7.47(1H,d,J=7.4Hz),7.54(1H,d,J=8.1Hz),7.66(1H,s),8.13(1H,t,J=9.8Hz).
MS(ESI)m/z:661(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.16g,0.24mmol)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(5ml)を室温にて加え,23時間攪拌した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣に、ジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、標記化合物(93mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.25-1.85(10H,m),2.69-2.87(3H,m),3.18(4H,q,J=7.4Hz),4.05(2H,t,J=8.3Hz),4.13(2H,s),5.11(2H,s),6.87(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),7.01(1H,d,J=2.5Hz),7.58-7.71(3H,m),7.95(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2925,2854,1720,1655,1556,1491,1419,1375.
MS(ESI)m/z:505(M+H).
Anal.Calcd for C27H31F3N2O4・HCl・1.25H2O:C,57.55;H,6.17;Cl,6.29;F,10.11;N,4.79.Found:C,57.44;H,5.94;Cl,6.66;F,10.07;N,5.18.
[製造例56]3−[N−[2−[5−[(1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 メチル エステル
3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 メチル エステル(Lancaster)(1.0g)のDMF溶液(20ml)に、室温にてシクロヒキシルメチル ブロミド(10ml)を加え、0℃に冷却した。反応液に、60%水素化ナトリウム(0.42g,9.6mmol)を加え、徐々に室温に戻しながら15時間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.25g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.76-1.05(5H,m),1.14-1.45(4H,m),1.52-1.80(4H,m),1.81-1.99(1H,m),3.97(2H,d,J=7.4Hz),7.92(1H,s).
MS(ESI)m/z:291(M+H)+.
(2)1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 メチル エステルのメタノール/THF溶液(2ml/4ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え21時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に1N塩酸を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を減圧下にて乾燥し、標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.85-1.01(2H,m),1.07-1.25(2H,m),1.42-1.52(2H,m),1.54-1.71(4H,m),1.89-1.74(1H,m),4.04(2H,d,J=7.1Hz),8.45(1H,s).
MS(ESI)m/z:277(M+H)+.
(3)1−(シクロヘキシルメチル)−4−ヒドロキシメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(0.16g)のTHF溶液(3ml)に、室温にて10Mボランジメチルスルフィド錯体(0.61ml)を加え、19時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、しばらく攪拌した後に、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.89-1.02(2H,m),1.09-1.32(3H,m),1.55-1.94(6H,m),2.06-2.21(1H,m),3.93(2H,d,J=6.6Hz),4.66(2H,s),7.43(1H,s).
MS(ESI)m/z:263(M+H)+.
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
[製造例55]の工程(3)および(4)と同様に、1−(シクロヘキシルメチル)−4−ヒドロキシメチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(0.16g)を用いて、標記化合物(0.37g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.87-1.34(8H,m),1.40-1.91(23H,m),2.50-2.69(2H,m),3.12-3.27(2H,m),3.50-3.68(2H,m),3.88-4.24(4H,m),5.00(2H,s),6.67-6.87(2H,m),7.41-7.51(1H,m),8.00-8.19(1H,m).
MS(ESI)m/z:665(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−[(1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
[製造例55]の工程(5)と同様に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(1−(シクロヘキシルメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.37g)を用いて、標記化合物(53mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.82-1.22(4H,m),1.36-1.84(6H,m),2.34(3H,t,J=6.6Hz),2.81(2H,t,J=6.5Hz),3.10(2H,t,J=8.3Hz),3.52(2H,s),4.08-3.95(4H,m),4.94(2H,s),6.78(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),6.89(1H,s),7.96(1H,d,J=8.8Hz),8.04(1H,s).
MS(ESI)m/z:509(M+H)+.
HR-MS(AqTOF)Calcd for C25H32F3N4O4(M+H)+:509.2376.Found:509.2350.
IR(ATR)cm-1:2922,2850,1728,1643,1620,1595,1493,1403.
Anal.Calcd for C25H31F3N4O4・1.25H2O:C,56.54;H,6.36;F,10.73;N,10.55.Found:C,56.42;H,6.13;F,10.40;N,10.40.
[製造例57]3−[N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(Husain, Mazhar et al., Journal of Biological Chemistry (1980), 255(9), 4189-97.)
2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(Matrix)(5.0g)のメタノール溶液(50ml)に、硫酸(1ml)を加え、攪拌下に3時間加熱還流した。反応液を室温に戻した後に、濃縮した。得られた残渣に水を加えジクロロメタンにて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、標記化合物(3.2g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.77(3H,s),6.62(1H,dd,J=13.1,2.3Hz),6.69(1H,dd,J=8.8,2.5Hz),7.75(1H,t,J=8.8Hz),10.79(1H,s).
MS(ESI)m/z:171(M+H)+.
(2)4−(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)−2−フルオロ安息香酸 メチル エステル
2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(3.2g)およびピリジン(10ml)のジクロロメタン溶液(50ml)に、室温にて、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(4.6ml)を加え、18時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に1N−塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、順次飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(5.6g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.96(3H,s),7.14(1H,dd,J=9.6,2.5Hz),7.18(1H,dd,J=8.3,3.4Hz),8.08(1H,t,J=8.3Hz).
(3)4−(シクロペンチル)−2−フルオロ安息香酸(WO2006/047195)
[製造例55]の工程(1)と同様に、4−(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)−2−(フルオロメチル)安息香酸 メチル エステル(1.5g)を用いて、標記化合物(0.76g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.43-1.84(6H,m),1.94-2.09(2H,m),2.91-3.08(1H,m),7.15(1H,dd,J=5.9,1.5Hz),7.17(1H,s),7.76(1H,t,J=8.1Hz).
MS(ESI)m/z:209(M+H)+.
(4)4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジルアルコール
[製造例55]の工程(2)と同様に、4−(シクロペンチル)−2−フルオロ安息香酸(0.76g)を用いて、標記化合物(0.71g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.51-1.85(7H,m),1.99-2.14(2H,m),2.89-3.05(1H,m),4.72(2H,d,J=6.4Hz),6.94(1H,dd,J=11.6,1.6Hz),7.02(1H,dd,J=7.8,1.7Hz),7.30(1H,t,J=7.8Hz).
(5)4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジルクロリド
4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジルアルコール(0.71g)に、室温にて塩化チオニル(10ml)を加え、60℃に加温して15時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.56g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-2.17(8H,m),2.82-3.08(1H,m),4.62(2H,s),6.95(1H,d,J=12.3Hz),7.01(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.30(1H,t,J=8.0Hz).
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
4−(シクロペンチル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジル クロリド(0.10g)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.21mg)のDMF溶液(5ml)に、室温にて炭酸カリウム(0.21g)を加え、60℃にて18時間攪拌した。反応液を室温に戻した後、不溶物をろ別した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.25g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.06-1.89(23H,m),1.95-2.14(2H,m),2.51-2.65(2H,m),2.89-3.25(3H,m),3.51-3.64(2H,m),3.92-4.29(4H,m),5.06(2H,s),6.74-7.05(5H,m),7.36(1H,t,J=6.8Hz),8.12(1H,t,J=9.6Hz).
MS(ESI)m/z:597(M+H)+.
(7)3−[[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−2−フルオロベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ] プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.25g)のジクロロメタン溶液(10ml)に、TFA(20ml)を加え、13時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を1N塩酸、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを7に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液にて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を逆層クロマトグラフィー(Gilson,NOMURA Develosil Combi−RP5)にて精製した後に、1,4−ジオキサンより凍結乾燥して標記化合物(0.75mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.45-2.06(8H,m),2.17-2.44(2H,m),2.74-3.18(6H,m),3.62(1H,s),4.03(2H,t,J=8.2Hz),5.02(2H,s),6.82(1H,dd,J=9.1,3.4Hz),6.94(1H,s),7.02-7.15(2H,m),7.31-7.48(1H,m),7.86-8.03(1H,m).
MS(ESI)m/z:441(M+H)+.
[製造例58]3−[N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール
[製造例55]の工程(1)および(2)と同様に、4−(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステル(1.8g)を用いて、標記化合物(0.29g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.45-1.92(6H,m),1.99-2.17(2H,m),3.32-3.40(1H,m),4.71(2H,d,J=5.9Hz),7.41-7.70(3H,m).
(2)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
[製造例55]の工程(3)および(4)と同様に、4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール(0.29g)を用いて、標記化合物(0.47g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.34-1.91(23H,m),1.98-2.16(3H,m),2.53-2.70(2H,m),3.09-3.25(2H,m),3.30-3.48(1H,m),3.51-3.64(2H,m),3.90-4.26(4H,m),5.02(2H,s),6.70-6.87(2H,m),7.48(1H,d,J=8.8Hz),7.54(1H,d,J=8.1Hz),7.65(1H,s),8.06-8.23(1H,m).
(3)3−[N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.47g)のジクロロメタン溶液(20ml)に、TFA(10ml)を加え、室温で3日間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム/メタノール混合溶液にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善 ハイフラシュL)を用いて精製した後に、ジエチルエーテルにて固化させて標記化合物(0.31g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.51-1.74(4H,m),1.77-2.02(4H,m),2.31-2.43(2H,m),2.75-2.92(2H,m),3.03-3.21(2H,m),3.49-3.64(2H,m),3.95-4.09(2H,m),5.10(2H,s),6.82(1H,d,J=8.3Hz),6.95(1H,s),7.57-7.71(4H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2951,2870,1658,1595,1491,1415,1377.
[製造例59]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)4−(フェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
4―フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(アルドリッチ)(0.96g,5.0mmol)およびフェノール(0.47g)のDMF溶液(1.5ml)に、室温にて炭酸カリウム(2.1g)を加え、70℃に加温にして7時間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、氷水に注ぎ酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(0.13g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:6.96(1H,d,J=8.1Hz),7.12(2H,d,J=8.1Hz),7.29(1H,d,J=7.4Hz),7.41-7.48(2H,m),7.94(1H,dd,J=8.6,2.0Hz),8.21(1H,s),9.96(1H,s).
MS(ESI)m/z:267(M+H)+.
(2)4−(フェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール
4−(フェノキシ)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(0.13g)のメタノール溶液(10ml)に、室温にて水素化ホウ素ナトリウム(18mg)を加え、2日間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(88mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.74(1H,t,J=5.5Hz),4.71(2H,d,J=5.1Hz),6.92(1H,d,J=8.6Hz),7.02−7.04(2H,m),7.21−7.08(1H,m),7.30−7.54(3H,m),7.68(1H,d,J=1.7Hz).
(3)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
[4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(88.0mg)のTHF(40ml)溶液に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(152mg)、トリフェニルホスフィン(103mg)およびDEAD(2.2Mトルエン溶液)(0.178ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて18時間撹拌後、減圧下濃縮し、得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物(136mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.10-8.17(1H,m),7.68-7.76(1H,m),7.43-7.53(1H,m),7.33-7.41(2H,m),7.13-7.20(1H,m),7.00-7.08(2H,m),6.90-6.96(1H,m),6.74-6.85(2H,m),5.00(2H,s),3.99-4.82(4H,m),3.54-3.62(2H,m),3.14-3.23(2H,m),2.54-2.63(2H,m),1.37-1.58(18H,m).
MS(ESI)m/z:671(M+H)+.
(4)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[4−フェノキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(135mg)のジクロロメタン溶液(10ml)にTFA(1ml)を加え、6時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルム/メタノール(3:1,v/v)混合溶液にて抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を留去した。得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、標記化合物(16mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.77(2H,s),0.82-0.95(1H,m),1.05(3H,d,J=6.6Hz),1.27(2H,s),2.19-2.22(1H,m),2.37-2.71(4H,m),3.09-3.30(2H,m),3.57-4.27(2H,m),5.02(2H,s),6.75-6.89(2H,m),7.05(1H,s),7.41-7.53(1H,m),7.66(1H,s).
MS(ESI)m/z:515(M+H)+.
[製造例60]3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
イソプロペニルボロン酸の合成法(参考文献:US2007/3539およびUS2006/472845)
(1)4−イソプロペニル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.58g)のトルエン溶液(14ml)に、イソプロペニルボロン酸(US2007/3539およびUS2006/472845)(770mg)、炭酸セシウム(4.40g)、水(7.0ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(520mg)を加えて加熱還流下で終夜攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.05g)を淡黄色油状物として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.09(3H,s),3.95(3H,s),4.92(1H,s),5.27(1H,t,J=1.5Hz),7.34(1H,d,J=7.8Hz),8.14(1H,dd,J=1.2,7.8Hz),8.32(1H,d,J=1.2Hz).
MS(ESI)m/z:245(M+H)+.
(2)4−イソプロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−イソプロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.05g)の酢酸エチル溶液(20ml)に5%Pd/C(含水)(300mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で1時間半攪拌した。反応液をろ過、ろ液を減圧濃縮し、標記化合物(1.02g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.29(6H,d,J=6.9Hz),3.37-3.44(1H,m),3.94(3H,s),7.56(1H,d,J=8.3Hz),8.16(1H,dd,J=1.5,8.3Hz),8.28(1H,d,J=1.5Hz).
MS(ESI)m/z:247(M+H)+.
(3)(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−イソプロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.00g)のTHF溶液(30ml)に水素化ホウ素リチウム(177mg)を加えて、加熱還流下で終夜攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過後、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(840mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=6.9Hz),1.72(1H,s),3.32-3.38(1H,m),4.71(2H,s),7.46-7.52(2H,m),7.60(1H,s).
MS(ESI)m/z:201(M-OH)+.
(4)4−クロロメチル−1−イソプロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン
(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(830mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(20ml)に、塩化チオニル(1.38ml)、DMF(パスツールピペットで2滴)を加えて50℃で1時間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(810mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=6.9Hz),3.32-3.39(1H,m),4.59(2H,s),7.46-7.61(3H,m).
(5)3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(231mg)のDMF溶液(10ml)に、4−クロロメチル−1−イソプロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン(118mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(338mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.27(6H,d,J=6.9Hz),1.40-1.50(18H,m),2.55-2.63(2H,m),3.16-3.22(2H,m),3.33-3.39(1H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),5.01(2H,s),6.76-6.84(2H,m),7.49(1H,d,J=8.1Hz),7.56(1H,d,J=8.1Hz),7.65(1H,s),8.10-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:621(M+H)+.
(6)3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(310mg)ジクロロメタン溶液(8.0ml)に氷冷下、TFA(20ml)を加えて室温で4時間攪拌後、TFA(10ml)を追加し、さらに室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣にジエチルエーテルを加え、懸濁洗浄し、標記化合物(271mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.24(6H,d,J=6.6Hz),2.73(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.27(5H,m),4.04-4.14(4H,m),5.13(2H,s),6.88(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),7.02(1H,d,J=2.7Hz),7.66-7.71(3H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2962,1641,1182,1133,1116.
MS(ESI)m/z:465(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C24H28F3N2O4(M+H)+:465.20012;found 465.20006.
Anal.Calcd for C24H27F3N2O4・CF3CO2H:C,53.98;H,4.88;F,19.70;N,4.84.Found:C,53.98;H,4.96;F,19.44;N,4.63.
[製造例61]3−[N−[2−[5−[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)[4−イソプロペニル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール
4−イソプロペニル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステル(878mg)のTHF(20ml)溶液に、0℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(0.99Mトルエン溶液)(9.10ml)を加えた。反応混合液を0℃にて1時間撹拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)を加え、室温まで昇温し、ジエチルエーテル(100ml)で希釈し、室温で1時間撹拌した。反応混合液に無水硫酸マグネシウムを加え、30分間撹拌後、不溶物をろ過にて除去した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製して標記化合物(738mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.65(1H,d,J=0.5Hz),7.49(1H,dd,J=8.3,0.5Hz),7.25(1H,d,J=8.3Hz),5.22(1H,t,J=1.5Hz),4.88(1H,s),4.75(2H,d,J=5.9Hz),2.07(3H,s),1.73(1H,t,J=5.9Hz).
(2)tert−ブチル[[4−イソプロペニル−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]ジフェニルシラン
[4−イソプロペニル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(735mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、室温にてTEA(0.711ml)、DMAP(42.0mg)およびtert−ブチルジフェニルシリル クロリド(1.06ml)を加えた。反応混合液を室温にて2日間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製して標記化合物(1.47g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.65-7.70(4H,m),7.58(1H,s),7.3,5-7.47(7H,m),7.20(1H,d,J=7.8Hz),5.21(1H,t,J=1.6Hz),4.88(1H,s),4.78(2H,s),2.07(3H,s),1.10(9H,s).
(3)tert−ブチル[[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]オキシ]ジフェニルシラン(Tetrahedron Lett.1998,39,8621)
ジエチル亜鉛(1.0Mヘキサン溶液)(2.23ml)にジクロロメタン(40ml)を加えた後、0℃にてTFA(172μl)のジクロロメタン(40ml)溶液をゆっくり滴下した。反応混合液を20分間撹拌後、ジヨードメタン(180μl)のジクロロメタン(20ml)溶液を滴下した。反応混合液を20分間撹拌後、tert−ブチル[(4−イソプロペニル−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]ジフェニルシラン(490mg)のジクロロメタン(40ml)溶液を加えた。反応混合液を室温まで昇温し、15時間撹拌後、ジクロロメタン(1.5ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して標記化合物(445mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.64-7.70(4H,m),7.54(1H,s),7.50(1H,d,J=8.1Hz),7.34-7.46(7H,m),4.75(2H,s),1.35(3H,s),1.10(9H,s)0.87-0.93(2H,m),0.74-0.78(2H,m).
(4)[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(Tetrahedron Lett.1998,39,8621)
tert−ブチル[[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]ジフェニルシラン(442mg)のピリジン(40ml)溶液に、0℃にてフッ化水素−ピリジン混合物(0.500ml)を加えた後、室温にて16時間撹拌した。反応液を撹拌された氷水(30ml)にあけ、酢酸エチル(2×20ml)で抽出した。抽出液を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して標記化合物(175mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.60(1H,d,J=1.5Hz),7.55(1H,d,J=7.9Hz),7.46(1H,d,J=7.9Hz),4.71(2H,s),1.69(1H,br s),1.35(3H,s),0.88-0.93(2H,m),0.75-0.80(2H,m).
MS(ESI)m/z:213(M-OH)+.
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(172mg)のTHF(8.0ml)溶液に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(323mg)、トリフェニルホスフィン(235mg)およびDEAD(2.2Mトルエン溶液)(0.407ml)を室温にて加えた。反応混合液を室温にて17時間撹拌後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して標記化合物(488mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.3,5-8.16(4H,m),6.73-6.85(2H,m),5.01(2H,s),3.97-4.30(6H,m),3.58-3.68(2H,m),3.13-3.23(2H,m),2.63-2.73(2H,m),1.20-1.60(15H,m),0.88-0.94(2H,m),0.75-0.81(2H,m).
MS(ESI)m/z:605(M+H)+.
(6)3−「N−[2−[5−[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(0.49g)のTHF/メタノール混合溶液(4ml/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え2日間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加え、クロロホルム/メタノール(10/1,v/v)混合溶液にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去した後に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸の粗生成物を得、引続き次の反応に用いた。
上記の3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(1−メチル−1−シクロプロピル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸のジクロロメタン溶液(10ml)にTFA(1ml)を加え3時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣に飽和重曹水を加え、クロロホルム/メタノール(10:1,v/v)混合溶液にて抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留去し、標記化合物(0.48g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:0.66-1.01(4H,m),1.33-1.34(3H,m),2.41(2H,t,J=7.1Hz),2.88(2H,t,J=7.2Hz),3.17(1H,d,J=8.0Hz),3.34(2H,d,J=0.7Hz),3.53(1H,s),4.07(2H,t,J=8.2Hz),5.07(2H,s),6.84-6.67(1H,m),6.90(1H,s),7.49-7.70(3H,m),8.04(1H,d,J=9.0Hz).
IR(ATR)cm-1:2925,2854,1720,1655,1556,1491,1419,1375.
MS(ESI)m/z:477(M+H)+.
[製造例62]3−[N−[2−[5−[[1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル
3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(WO1993/25535;620mg)のDMF溶液(1.5ml)に水素化ナトリウム(190mg)を加え、80℃で1.1時間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、イソプロピル ヨージド(440μl)を加え、80℃下1日攪拌した。反応混合液を室温まで放冷し、水を加え75%酢酸エチル/ヘキサン混合溶液で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物をろ過した後、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(620mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,t,J=7.2Hz),1.53(3H,s),1.55(3H,s),4.31(2H,q,J=7.2Hz),4.50-4.60(1H,m),8.01(1H,s).
MS(ESI)m/z:251(M+H)+.
(2)[1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール
1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(620mg)のTHF溶液(16ml)に水素化リチウムアルミニウム(112mg)を加え、攪拌下に40分間加熱還流した。反応混合液を室温まで放冷後,水(110μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(110μl)および水(330μl)を順次加え、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物をろ過した。ろ液を濃縮して標記化合物(508mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.51(3H,s),1.52(3H,s),4.47-4.57(1H,m),4.67(2H,s),7.52(1H,s).
MS(ESI)m/z:209(M+H)+.
(3)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
[1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(200mg)のジクロロメタン溶液(10ml)に塩化チオニル(210μl)を加え、50℃で終夜攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、濃縮した。残渣をDMF(20ml)に溶解し、炭酸カリウム(398mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(606mg)を加え、室温にて1日攪拌した。反応混合液を酢酸エチルおよび水で希釈後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、不溶物をろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(463mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,s),1.41(3H,s),1.43(6H,s),1.49(6H,s),1.52(6H,d,J=6.8Hz),2.57-2.61(2H,m),3.19(2H,q,J=8.7Hz),3.58(2H,m),4.01-4.07(2H,m),4.18(2H,s),4.52(1H,m),4.98(2H,s),6.76-6.80(2H,m),7.55(1H,m),8.13(1H,m).
MS(ESI)m/z:611(M+H)+.
(4)3−[N−[2−[5−[[1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(448mg)を20%TFA/ジクロロメタン混合溶液(16ml)に溶解し、室温にて5時間攪拌した。反応混合液の溶媒を留去後、残渣を逆相分取HPLCで精製して標記化合物(101mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.49(3H,s),1.51(3H,s),2.64-2.67(4H,m),3.24(2H,t,J=7.8Hz),4.06-4.11(4H,m),4.53-4.60(1H,m),4.98(2H,s),6.81(1H,d,J=8.8Hz),6.91(1H,s),7.89(1H,s),8.04(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:1641,1493,1363,1325,1286,1267,1172,1153,1122,1068,1012,845,798.
MS(ESI)m/z:455(M+H)+.
Anal.Calcd for C21H25F3N4O4・0.1CF3COOH・H2O:C,52.62;H,5.65;F,12.96;N,11.58.Found:C,52.56;H,5.45;F,12.62;N,11.15.
[製造例63]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル
3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(620mg)のDMF溶液(1.5ml)に水素化ナトリウム(195mg)を加え、80℃で1時間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、シクロヘキシル ブロミド(548μl)を加え、80℃で1日間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷し、水を加え75%酢酸エチル/ヘキサン溶液で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.28(2H,m),1.35(3H,t,J=7.2Hz),1.42-1.47(2H,m),1.64-1.77(2H,m),1.90-1.94(2H,m),2.17-2.21(2H,m),4.16(1H,m),4.31(2H,q,J=7.2Hz),8.00(1H,s).
MS(ESI)m/z:291(M+H)+.
(2)[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール
1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(150mg)のTHF溶液(50ml)に水素化リチウムアルミニウム(27.2mg)を加え、攪拌下に35分間加熱還流した。反応混合液を室温まで放冷後、水(110μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(110μl)および水(330μl)を順次加え、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、不溶物をろ過した。ろ液を濃縮して標記化合物(127mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.20-1.30(2H,m),1.40-1.43(2H,m),1.65-1.71(2H,m),1.89-1.92(2H,m),2.15-2.17(2H,m),4.10-4.16(1H,m),4.67(2H,s),7.51(1H,s).
MS(ESI)m/z:249(M+H)+.
(3)5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(125mg)のジクロロメタン溶液(10ml)に塩化チオニル(110μl)を加え、50℃で終夜攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、溶媒を濃縮した。残渣をDMF(20ml)に溶解し、炭酸カリウム(209mg)および5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(318mg)を加え、70℃で1日間攪拌した。反応混合液を酢酸エチルおよび水で希釈後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(177mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.28(2H,m),1.39-1.43(2H,m),1.58(9H,s),1.65-1.75(2H,m),1.89-1.92(2H,m),2.16-2.17(2H,m),3.06(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,br s),4.12-4.15(1H,m),4.97(2H,s),6.75-6.77(2H,m),7.26(1H,s),7.54(1H,s).
MS(ESI)m/z:466(M+H)+.
(4)5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]インドリン
5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(165mg)を4N塩酸/ジオキサン溶液(40ml)に溶解し、室温で2.4時間攪拌した。反応混合液の溶媒を濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、水層をクロロホルムで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過および濃縮して標記化合物の粗生成物(50mg)を得た。
MS(ESI)m/z:366(M+H)
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]インドリンの粗生成物(45mg)のDMF溶液(20ml)に3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(45mg)、EDC・HCl(28mg)、HOBt(20mg)およびDIEA(63μl)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(60mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25-1.28(2H,m),1.40-1.42(12H,m),1.49(6H,s),1.66-1.72(4H,m),1.88-1.91(2H,m),2.14-2.17(2H,m),2.59(2H,m),3.17-3.19(2H,m),3.56-3.58(2H,m),3.98-4.06(2H,m),4.09-4.17(3H,m),4.98(2H,s),6.75-6.79(2H,m),7.54(1H,d,J=8.3Hz),8.11-8.13(1H,m).
MS(ESI)m/z:651(M+H)+.
(6)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロヘキシル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(60mg)を20%TFA/ジクロロメタン混合溶液(20ml)に溶解し、室温にて6時間攪拌した。反応混合液の溶媒を濃縮後、残渣を逆相分取HPLCで精製して標記化合物(22mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.30-1.33(2H,m),1.46-1.48(2H,m),1.73-1.82(2H,m),1.90-1.93(2H,m),2.09-2.12(2H,m),2.56-2.57(2H,m),4.08-4.10(2H,m),4.16-4.20(2H,m),4.98(3H,m),6.80-6.81(1H,m),6.90(1H,s),7.88(1H,s),8.04(1H,d,J=8.8Hz).(4H分CD3ODピークと重なり確認できなかった。)
MS(ESI)m/z:495(M+H)+.
[製造例64]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル
3−(トリフルオロメチル)ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(620mg)のDMF溶液(1.5ml)に水素化ナトリウム(190mg)を加え、80℃で15時間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、シクロペンチル ヨージド(480μl)を加え、80℃で21時間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷し、水を加え75%酢酸エチル/ヘキサン混合溶液で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物の粗生成物(857mg)を得た。
MS(ESI)m/z:277(M+H)+.
(2)[1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール
1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステルの粗生成物(850mg)のTHF溶液(20ml)に水素化リチウムアルミニウム(140mg)を加え、攪拌下に1時間加熱還流した。反応混合液を室温まで放冷後、水(110μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(110μl)および水(330μl)を順次加え、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過した。ろ液を濃縮して標記化合物(709mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.85-0.88(1H,m),1.66-1.72(2H,m),1.81-1.90(2H,m),1.99(2H,m),2.13-2.19(2H,m),4.65-4.66(3H,m),7.50(1H,s).
MS(ESI)m/z:235(M+H)+.
(3)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
[1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(200mg)のジクロロメタン溶液(10ml)に塩化チオニル(312μl)を加え、50℃で終夜攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、溶媒を濃縮した。残渣をDMF(20ml)に溶解し、炭酸カリウム(590mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(395mg)を加え、室温にて週末攪拌した。反応混合液を酢酸エチルおよび水で希釈後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(407mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41-1.43(12H,m),1.50(6H,s),1.70-1.76(2H,m),1.85-1.90(2H,m),1.97-2.03(2H,m),2.14-2.20(2H,m),2.55-2.63(2H,m),3.18-3.20(2H,m),3.57-3.59(2H,m),3.99-4.06(2H,m),4.09(1H,s),4.18(1H,s),4.62-4.69(1H,m),8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:637(M+H)+.
(4)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−シクロペンチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(407mg)を10%TFA/ジクロロメタン溶液(1.5ml)に溶解し、室温にて1日間攪拌した。さらに反応混合液にTFA(50ml)を加え、室温にて15時間攪拌した。反応混合液の溶媒を留去後、残渣を逆相分取HPLCで精製して標記化合物(133mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.72-1.75(2H,m),1.87-1.90(2H,m),1.99-2.01(2H,m),2.16-2.18(2H,m),2.66-2.68(2H,m),3.23-3.26(2H,m),4.08-4.12(4H,m),4.73-4.77(1H,m),4.98(2H,s),6.81-6.83(1H,m),6.91(1H,s),7.87(1H,s),8.04-8.06(1H,m).(2H分CD3ODピークと重なり確認できなかった。)
IR(ATR)cm-1:1643,1493,1363,1286,1269,1167,1122,1070,1018,845,800.
MS(ESI)m/z:481(M+H)+.
Anal.Calcd for C23H27F3N4O4・0.1CF3COOH・H2O:C,54.65;H,5.75;F,12.30;N,10.99.Found:C,54.54;H,5.45;F,12.39;N,10.97.
[製造例65]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−(ブロモメチル)−1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(200mg)をDMF(20ml)に溶解し、炭酸カリウム(668mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(373mg)を加え、室温にて週末攪拌した。さらに反応混合液を70℃に昇温し、1日攪拌した。反応混合液を室温まで放冷し、酢酸エチルおよび水で希釈後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(184mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41(6H,s),1.43(6H,s),1.50(6H,s),2.56-2.63(2H,m),3.17-3.20(2H,m),3.58-3.60(2H,m),4.03-4.15(2H,m),4.18(2H,s),5.12(2H,s),6.82-6.84(2H,m),6.91(1H,s),7.49(5H,s),8.12-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:645(M+H)+.
(2)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(170mg)を20%TFA/ジクロロメタン溶液(10ml)に溶解し、室温にて2.5時間攪拌した。反応混合液の溶媒を濃縮後、残渣を逆相分取HPLCで精製して標記化合物(98mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.57(2H,t,J=6.1Hz),3.23-3.26(4H,m),4.07-4.09(4H,m),5.13(2H,s),6.87-6.89(1H,m),6.97-6.99(1H,m),7.03-7.05(1H,m),7.50-7.55(5H,m),8.05(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:1653,1597,1489,1348,1290,1265,1232,1184,1126,1107,1082,1039,987,812.
MS(ESI)m/z:489(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H23F3N4O4・0.1CF3COOH・H2O:C,56.13;H,4.89;F,12.11;N,10.82.Found:C,56.08;H,4.72;F,12.02;N,10.85.

[製造例66]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール
1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(GB2149402,500mg)のTHF溶液(16ml)に水素化リチウムアルミニウム(89mg)を加え、攪拌下に2.3時間加熱還流した。反応混合液を室温まで放冷後、水(110μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(110μl)および水(330μl)を順次加え、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、不溶物をろ過にて除去した。ろ液を濃縮して標記化合物(399mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.84-1.86(1H,m),4.78(2H,d,J=4.6Hz),7.44-7.48(5H,m),7.77(1H,s).
MS(ESI)m/z:243(M+H)+.
(2)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(150mg)のジクロロメタン溶液(50ml)に塩化チオニル(226μl)およびDMF(触媒量)を加え、50℃で2時間攪拌した。反応混合液を室温まで放冷後、濃縮した。残渣をDMF(50ml)に溶解し、炭酸カリウム(514mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(286mg)を加え、70℃で終夜攪拌した。反応混合液を室温まで放冷し、酢酸エチルおよび水で希釈後、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製して標記化合物(272mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41(6H,s),1.45(6H,d,J=8.5Hz),1.50(6H,s),2.56-2.63(2H,m),3.18-3.20(2H,m),3.58-3.59(2H,m),4.05-4.14(4H,m),5.08(2H,s),6.79-6.84(2H,m),7.48-7.49(5H,m),7.81(1H,s),8.14-8.16(1H,m).
MS(ESI)m/z:645(M+H)+.
(3)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−[[1−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(170mg)を20%TFA/ジクロロメタン溶液(10ml)に溶解し、室温にて2.5時間攪拌した。反応混合液の溶媒を留去後、残渣を逆相分取HPLCで精製して標記化合物(78mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.3,5-2.36(2H,m),2.82-2.84(2H,m),3.13-3.15(4H,m),4.04(2H,t,J=8.5Hz),5.09(2H,s),6.84-6.86(1H,m),6.98(1H,s),7.50-7.51(2H,m),7.57-7.58(3H,m),7.99-8.01(2H、m).
IR(ATR)cm-1:1643,1595,1493,1363,1313,1267,1223,1184,1111,1063,1022,974,847,798,764,692,606.
MS(ESI)m/z:489(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H23F3N4O4・0.08CF3COOH・0.5H2O:C,57.28;H,4.79;F,12.15;N,11.06.Found:C,57.37;H,4.67;F,11.94;N,11.01.
[製造例67]3−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]−1−インドリニルカルボニルアミノ]プロピオン酸
(1)3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロピオン酸 エチル エステル
3−(2,4−ジフルオロフェニル)プロピオン酸 エチル エステル(EP401166;2.38g)のTHF(20ml)溶液を−78℃に冷却し、攪拌下に1.0MLiHMDSのTHF溶液(13.3ml)を滴下した。反応混合液を同温で1時間攪拌後、ヨードメタン(1.11ml)を加えた。反応混合液を徐々に室温に戻しながら20時間攪拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチル(200ml)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した後、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム L)で精製して標記化合物(414mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,d,J=6.3Hz),1.19(3H,t,J=7.1Hz),2.68-2.78(2H,m),2.90-2.99(1H,m),4.08(2H,q,J=7.1Hz),6.74-6.81(2H,m),7.16-7.09(1H,m).
MS(ESI)m/z:229(M+H)+.
(2)3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパノール
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロピオン酸 エチル エステル(441mg)のDCM(10ml)溶液に、攪拌下0℃で、0.99M−DIBAHのトルエン溶液(2.90ml)を滴下した。4時間攪拌後、1N塩酸(50ml)を加え、クロロホルム(2×100ml)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した後、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製して標記化合物(250mg)を得た。
(3)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]インドリン
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパノール(250mg)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(318mg)およびトリフェニルホスフィン(531mg)をTHF(10ml)に溶解し、攪拌下にDIAD(416μl)を滴下した。反応混合液を17時間攪拌後、濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製して標記化合物(105mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,d,J=6.6Hz),1.55(9H,br s),2.15-2.27(1H,m),2.56(1H,dd,J=13.7,7.8Hz),2.84(1H,dd,J=13.9,6.6Hz),3.04(2H,t,J=8.8Hz),3.70-3.77(2H,m),3.96(2H,br s),6.64-6.81(4H,m),7.07-7.15(1H,m),7.80-7.27(1H,m).
MS(ESI)m/z:186(M+H)+.
(4)5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]インドリン(105mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml/40mmol)を加え、2時間攪拌した。反応液を濃縮し、ジエチルエーテルで固化させた後、固体をろ取、乾燥して標記化合物(58mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.03(3H,d,J=6.6Hz),2.25(1H,td,J=13.1,6.4Hz),2.59(1H,dd,J=13.3,7.7Hz),2.83(1H,dd,J=13.7,6.6Hz),3.27(2H,t,J=7.2Hz),3.77(2H,d,J=5.9Hz),3.96(2H,t,J=7.4Hz),6.75-6.85(4H,m),7.06-7.14(1H,m),7.52(1H,d,J=9.3Hz),11.60(2H,br s).
MS(ESI)m/z:304(M+H)+.
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]インドリン 塩酸塩(55mg)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(tert−ブトキシカルボニルエチル)アミノ酢酸(49mg)、EDC・HCl(47mg)、HOBt(33mg)およびTEA(113μl)をDMF(5ml)中、14時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(100ml)で希釈し、飽和食塩水(2×50ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製して標記化合物(68mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.01(3H,d,J=6.8Hz),1.37-1.51(18H,m),2.15-2.28(1H,m),2.52-2.65(3H,m),2.84(1H,dd,J=13.4,6.6Hz),3.18(2H,q,J=8.5Hz),3.59(2H,q,J=6.7Hz),3.72-3.77(2H,m),3.96-4.19(4H,m),6.81-6.64(4H,m),7.16-7.07(1H,m),8.10(1H,t,J=9.8Hz).
MS(ESI)m/z:589(M+H)+.
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
N−(tert−ブトキシカルボニル)3−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロポキシ]−1−インドリニルカルボニルアミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(66mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml/40mmol)を加え、1日間攪拌した。反応液を濃縮し、ジエチルエーテルで固化した後、固体をろ取し、減圧下に乾燥して標記化合物(15mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.94(3H,d,J=6.8Hz),2.10-2.21(1H,m),2.48-2.57(2H,m),2.73-2.85(3H,m),3.13-3.30(3H,m),3.79(2H,d,J=5.9Hz),4.06(2H,t,J=8.2Hz),4.13(2H,s),6.76(1H,dd,J=8.7,2.1Hz),6.87-6.90(1H,m),7.02(1H,td,J=8.5,2.5Hz),7.14-7.21(1H,m),7.36-7.29(1H,m),7.95(1H,d,J=8.8Hz).CO2HとNHHClのプロトンピークは観測されず。
MS(ESI)m/z:433(M+H)+.
[製造例68]3−[2−[5−(3−メチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチルアミノ]プロピオン酸
(1)4−ヨード−3−メチル安息香酸 メチル エステル
4−ヨード−3−メチル安息香酸(3.00g)にメタノール(120ml)を加え、氷冷撹拌下、塩化チオニル(4.18ml)を滴下した。滴下後、反応温度を60℃まで昇温し、終夜加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮して標記化合物(3.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.48(3H,s),3.91(3H,s),7.50(1H,dd,J=8.1,2.2Hz),7.88-7.90(2H,m).
MS(ESI);m/z:277(M+H)+.
(2)3−メチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ヨード−3−メチル安息香酸 メチル エステル(3.16g)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル(14.5ml)、ヨウ化銅(I)(2.18g)にDMF(110ml)を加え、90℃で4時間加熱攪拌した。反応液を室温まで戻し、飽和食塩水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(2.66g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.56(3H,s),3.95(3H,s),7.68(1H,d,J=8.1Hz),7.93(1H,d,J=8.1Hz),7.96(1H,s).
(3)(3−メチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
3−メチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.20g)をTHF(10ml)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.060g)を加えた。反応混合液を、攪拌下で3時間加熱還流した後、室温まで冷却した。反応混合液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.72(1H,t,J=5.9Hz),2.48-2.50(3H,m),4.73(2H,d,J=5.6Hz),7.26-7.26(1H,m),7.29(1H,s),7.59(1H,d,J=7.8Hz).
(4)3−[N−[2−[5−(3−メチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(3−メチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(0.16g)の1,2−ジクロロエタン溶液(8ml)に塩化チオニル(0.30ml)、DMF(trace)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣の0.070gを取り、炭酸カリウム(0.12g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.12g)、DMF(3ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して無色油状物(0.16g,0.27mmol)を得た。これに、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(3ml)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物(0.041g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.43-2.48(3H,m),2.53-2.56(2H,m),3.21-3.23(2H,m),3.64-3.77(2H,m),4.04-4.13(4H,m),5.11(2H,s),6.81-6.84(1H,m),6.94(1H,s),7.40-7.43(2H,m),7.62(1H,d,J=8.1Hz),8.01-8.06(1H,m).
MS(ESI);m/z:437(M+H)+.
Anal.Calcd for C22H23F3N2O4・0.25H2O:C,59.93;H,5.37;N,6.35;F,12.93.Found:C,60.03;H,5.20;N,6.33;F,12.63.
IR(ATR)cm-1:493,1362,1115,1045,843,607.
[製造例69]3−[2−[5−(3−イソブチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチルアミノ]プロピオン酸
(1)3−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸 メチル エステル
3−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸(5.00g)にメタノール(100ml)を加え、氷冷撹拌下、塩化チオニル(6.91ml)を滴下した。滴下後、反応温度を60℃まで昇温し、終夜攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮して標記化合物(5.27g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.91(3H,s),7.33(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.62(1H,d,J=2.0Hz),7.75(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI);m/z:279(M+H)+.
(2)3−ベンジルオキシ−4−ヨード安息香酸 メチル エステル
3−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸 メチル エステル(5.27g)、ベンジル ブロミド(2.70ml)および炭酸カリウム(7.85g)をアセトニトリル(200ml)中、攪拌下に15時間加熱還流した。反応温度を室温まで戻し、不溶物をろ過にて除去した。ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(7.77g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.91(3H,s),5.21(2H,s),7.34-7.43(4H,m),7.52-7.54(3H,m),7.88(1H,d,J=8.1Hz).
MS(ESI);m/z:369(M+H)+.
(3)3−ベンジルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−ベンジルオキシ−4−ヨード安息香酸 メチル エステル(6.97g)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル(23.9ml)、ヨウ化銅(I)(3.61g)にDMF(190ml)を加え、90℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで戻し、飽和食塩水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(5.88g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),5.25(2H,s),7.34-7.35(1H,m),7.38-7.42(2H,m),7.46(2H,d,J=7.1Hz),7.66-7.69(2H,m),7.73(1H,s).
(4)3−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−ベンジルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(5.88g)、5%Pd/C触媒(wet)(1.20g)にメタノール(200ml)を加え、水素雰囲気下室温で終夜攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(3.94g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),6.03(1H,s),7.60(1H,d,J=8.0Hz),7.66(1H,d,J=8.0Hz),7.69(1H,s).
(5)3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(3.00g)、TEA(2.85ml)、DMAP(0.170g)にジクロロメタンを加え、氷冷撹拌下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.68ml)を滴下した。反応混合液を室温まで昇温し、1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(4.71g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.00(3H,s),7.86(1H,d,J=8.1Hz),8.15-8.17(2H,m).
(6)3−イソブチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.40g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.13g)、2−メチルプロピルホウ酸(0.35g)、炭酸セシウム(1.9g)に水(2.5ml)およびトルエン(5ml)を加え、窒素気流下、80℃で終夜加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.24g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.94(6H,d,J=6.6Hz),1.97-2.04(1H,m),2.70(2H,d,J=6.9Hz),3.95(3H,s),7.69-7.70(1H,m),7.93-7.94(1H,m),7.98(1H,s).
(7)(3−イソブチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
3−イソブチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.24g)をTHF(10ml)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.060g)を加え、攪拌下に3時間加熱還流した。反応混合液を室温まで冷却し、1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.72(1H,t,J=5.9Hz),1.92-2.02(1H,m),2.66(2H,d,J=7.4Hz),4.74(2H,d,J=5.9Hz),7.28-7.31(2H,m),7.61(1H,d,J=8.1Hz).
(8)3−[N−[2−[5−(3−イソブチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(3−イソブチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(0.16g)の1,2−ジクロロエタン溶液(7ml)に塩化チオニル(0.26ml)、DMF(trace)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣の0.09gを取り、炭酸カリウム(0.12g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.12g)、DMF(3ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.18g)を得た。得られた油状物に4N塩酸の1,4−ジオキサン溶液(3ml)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物(0.040g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:0.90(6H,d,J=6.6Hz),1.91-1.98(1H,m),2.66-2.70(4H,m),3.21(2H,t,J=8.3Hz),3.33-3.35(2H,m),4.06(2H,t,J=8.3Hz),4.12(2H,s),5.13(2H,s),6.83(1H,d,J=8.9Hz),6.93(1H,s),7.41(1H,d,J=8.1Hz),7.45(1H,s),7.64(1H,d,J=8.1Hz),8.02(1H,d,J=8.9Hz).
MS(ESI);m/z:479(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H29F3N2O4・1.75H2O:C,58.87;H,6.42;N,5.49.Found:C,58.62;H,6.00;N,5.26.
IR(ATR)cm-1:2960,1651,1597,1491,1309,1113.
[製造例70]3−[N−[2−[5−(3−シクロプロピル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−シクロプロピル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.40g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.13g)、シクロプロピルホウ酸(0.29g)および炭酸セシウム(1.9g)に水(2.5ml)、トルエン(5ml)を加え、窒素気流下、80℃で終夜加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.27g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.84-0.86(2H,m),1.06-1.11(2H,m),2.21-2.25(1H,m),3.93(3H,s),7.67-7.69(2H,m),7.89(1H,t,J=4.4Hz).
(2)(3−シクロプロピル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
3−シクロプロピル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.27g)をTHF(10ml)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.070g)を加え、60℃で3時間攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.22g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.78-0.82(2H,m),1.01-1.05(2H,m),1.70(1H,t,J=5.8Hz),2.21-2.22(1H,m),4.71(2H,d,J=5.8Hz),7.04(1H,s),7.23(1H,d,J=8.0Hz),7.60(1H,d,J=8.0Hz).
(3)3−[N−[2−[5−(3−シクロプロピル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(3−シクロプロピル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(0.22g)の1,2−ジクロロエタン溶液(10ml)に塩化チオニル(0.37ml)、DMF(trace)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣の0.080gを取り、炭酸カリウム(0.12g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.12g)およびDMF(3ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.16g)を得た。得られた油状物に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(3ml)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物(0.038g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:0.66-0.70(2H,m),0.92-0.97(2H,m),2.06-2.09(1H,m),2.52(2H,t,J=6.4Hz),3.12(2H,t,J=8.1Hz),3.54-3.66(2H,m),3.96-4.00(4H,m),4.99(2H,s),6.72(1H,dd,J=8.8,2.5Hz),6.82(1H,d,J=2.5Hz),7.06(1H,s),7.26(1H,d,J=8.0Hz),7.52(1H,d,J=8.0Hz),7.93(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:463(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H25F3N2O4・1.5H2O:C,58.89;H,5.77;N,5.72.Found:C,58.92;H,5.40;N,6.06.
IR(ATR)cm-1:1652,1489,1311,1107,1039,827.
[製造例71]3−[N−[2−[5−(3−イソプロピル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−イソプロペニル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.40g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.13g)、イソプロペニルホウ酸(0.43ml)および炭酸セシウム(1.9g)に水(2.5ml)、トルエン(5ml)を加え、窒素気流下、80℃で終夜加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.28g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.09(3H,s),3.95(3H,s),4.91(1H,s),5.27-5.2(1H,m),7.72(1H,d,J=8.2Hz),7.92(1H,s),8.01(1H,d,J=8.2Hz).
(2)3−イロプロピル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−イソプロペニル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.28g)、5%Pd/C触媒(wet)(0.060g)にメタノール(10ml)を加え、水素雰囲気下室温で終夜攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮して標記化合物(0.28g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H,d,J=6.9Hz),3.3,5-3.42(1H,m),3.95(3H,s),7.67(1H,d,J=8.1Hz),7.91(1H,d,J=8.3Hz),8.14(1H,s).
(3)(3−イソプロピル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
(3−イロプロピル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.28g)をTHF(10ml)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.070g)を加え、3時間加熱還流した。反応混合液を室温まで冷却し、1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.19g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.27-1.28(6H,m),1.74(1H,t,J=5.9Hz),3.3,5-3.38(1H,m),4.76(2H,d,J=5.9Hz),7.23-7.26(1H,m),7.46(1H,s),7.59(1H,d,J=8.1Hz).
(4)3−[N−[2−[5−(3−イソプロピル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(3−イソプロピル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(0.19g)の1,2−ジクロロエタン溶液(10ml)に塩化チオニル(0.32ml,4.4mmol)、DMF(trace)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、反応液を濃縮した。残渣の0.07gを取り、炭酸カリウム(0.12g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.12g)、DMF(3ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.19g,0.31mmol,quant.)を得た。得られた油状物に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(3ml)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物(0.050g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,d,J=6.6Hz),2.64-2.66(2H,m),3.12-3.19(4H,m),3.36-3.37(1H,m),3.75-3.78(2H,m),3.96(2H,t,J=8.2Hz),5.03(2H,s),6.77-6.79(2H,m),7.29-7.30(1H,m),7.49(1H,s),7.58(1H,d,J=8.2Hz),8.07(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI);m/z:465(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H27F3N2O4・1.5H2O:C,58.65;H,6.15;N,5.70.Found:C,58.41;H,5.79;N,5.43.
IR(ATR)cm-1:2962,1643,1491,1309,1109,829.
[製造例72]3−[N−[2−[5−(3−シクロブチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−シクロブチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.60g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.20g)、シクロブチルホウ酸(0.51g)および炭酸セシウム(2.8g)に水(2.5ml)、トルエン(5ml)を加え、窒素気流下、80℃で終夜加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮して標記化合物を不純物との混合物(0.23g)として得た。
(2)(3−シクロブチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
不純物との混合物である上記の(3−シクロブチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.23g)をTHF(10ml)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.060g)を加え、攪拌下に3時間加熱還流した。反応混合液を室温まで冷却し、さらに0℃に冷却後、1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.040g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.75-1.77(1H,m),1.85-1.89(1H,m),1.99-2.09(1H,m),2.18-2.26(2H,m),2.34-2.36(2H,m),3.89-3.91(1H,m),4.78(2H,d,J=5.6Hz),7.27(1H,d,J=5.6Hz),7.58-7.62(2H,m).
(3)3−[N−[2−[5−(3−シクロブチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(3−シクロブチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(0.040g)の1,2−ジクロロエタン溶液(5ml)に塩化チオニル(0.070ml)、DMF(触媒量)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣に、炭酸カリウム(0.070g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.080g)、DMF(2ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.060g)を得た。得られた油状物に10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で5時間攪拌した。反応液を濃縮して標記化合物の(0.044g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.86-1.90(1H,m),2.01-2.10(1H,m),2.17-2.27(2H,m),2.32-2.34(2H,m),2.83(2H,t,J=6.7Hz),3.23-3.28(2H,m),3.38(2H,t,J=6.7Hz),3.89-3.91(1H,m),4.08(2H,t,J=8.3Hz),4.15(2H,s),5.17(2H,s),6.86(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),6.97(1H,d,J=2.6Hz),7.40(1H,d,J=8.1Hz),7.61(1H,d,J=8.1Hz),7.72(1H,s),8.05(1H,d,J=8.7Hz).
MS(ESI);m/z:477(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H27F3N2O4・CF3CO2H,0.25H2O:C,54.50;H,4.83;N,4.71;F,19.16.Found:C,54.52;H,4.75;N,4.65;F,19.47.
IR(ATR)cm-1:1725,1655,1496,1423,1182,1119.
[製造例73]3−[N−[2−[5−(3−シクロペンチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−シクロペンテン−1−イル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.40g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.13g)、シクロペンテン−1−イルホウ酸(0.14g)および炭酸セシウム(1.9g)に水(2.5ml)、トルエン(5ml)を加え、窒素気流下、終夜加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.23g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.00-2.07(2H,m),2.51-2.55(2H,m),2.66-2.68(2H,m),3.94(3H,s),5.75-5.78(1H,m),7.72(1H,d,J=8.1Hz),7.95(1H,s),7.98(1H,d,J=8.1Hz).
(2)(3−シクロペンチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−シクロペンテン−1−イル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.23g)、5%Pd/C触媒(wet)(0.040g)にメタノール(10ml)を加え、水素雰囲気下、室温で終夜攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮して標記化合物(0.20g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.60-1.78(4H,m),1.89-1.90(2H,m),2.09-2.12(2H,m),3.37-3.40(1H,m),3.95(3H,s),7.66(1H,d,J=8.1Hz),7.89(1H,d,J=8.1Hz),8.13(1H,s).
(3)(3−シクロペンチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
(3−シクロペンチル−4−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(0.20g)をTHF(10ml)に溶解し、水素化ホウ素リチウム(0.050g)を加え、3時間加熱還流した。反応混合液を0℃まで冷却し、1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.10g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.60-1.64(2H,m),1.67-1.78(3H,m),1.80-1.91(2H,m),2.06-2.11(2H,m),3.33-3.41(1H,m),4.74(2H,d,J=5.6Hz),7.24(1H,d,J=8.1Hz),7.46(1H,s),7.58(1H,d,J=8.1Hz).
(4)3−[N−[2−[5−(3−シクロペンチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(3−シクロペンチル−4−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(0.10g)の1,2−ジクロロエタン溶液(5ml)に塩化チオニル(0.1.5ml)、DMF(trace)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣に、炭酸カリウム(0.17g)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.17g)、DMF(4ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.23g)を得た。得られた油状物に10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で5時間攪拌した。反応液を濃縮して標記化合物(0.19g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.62-1.64(2H,m),1.73-1.74(2H,m),1.86-1.89(2H,m),2.04-2.07(2H,m),2.83(2H,t,J=6.7Hz),3.24(2H,t,J=8.3Hz),3.38-3.39(3H,m),4.07(2H,t,J=8.3Hz),4.15(2H,s),5.14(2H,s),6.84(1H,dd,J=8.8,2.6Hz),6.95(1H,d,J=2.6Hz),7.37(1H,d,J=8.1Hz),7.60(2H,d,J=8.1Hz),8.04(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:491(M+H)+.
Anal.Calcd for C26H29F3N2O4・CF3CO2H,0.25H2O:C,55.22;H,5.05;N,4.60;F,18.72.Found:C,55.32;H,5.05;N,4.53;F,18.88.
IR(ATR)cm-1:1728,1657,1495,1182,1115,1036.
[製造例74]3−[N−[2−[5−(3−シクロブチル−4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−1−オン(Nes,W.R.and Burger,Alfred.Journal of the American Chemical Society(1950),72,5409−13)
フェニルグリオキサール一水和物(5.0g)、トリフルオロメチルトリメチルシラン(11g)に1,2−ジメトキシエタン(375ml)を加え、氷冷撹拌下、フッ化セシウム(0.57g)を加え、1時間攪拌した。反応温度を室温まで昇温し、5時間攪拌した。反応液を濃縮し、THF(20ml)、6N塩酸(40ml)を加え、室温で3時間攪拌後、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(1.4g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.25(1H,d,J=8.3Hz),5.40-5.44(1H,m),7.55(2H,t,J=7.8Hz),7.70-7.72(1H,m),7.99(2H,d,J=7.6Hz).
(2)酢酸 1−ベンゾイル−2,2,2−トリフルオロエチル エステル
3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−フェニルプロパン−1−オン(0.65g)、無水酢酸(0.60ml)、TEA(1.3ml)にジクロロメタン(30ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.71g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.24(3H,s),6.29(1H,q,J=6.9Hz),7.52(2H,t,J=7.6Hz),7.66(1H,t,J=7.6Hz),7.97(2H,d,J=7.6Hz).
(3)2−メチル−4−フェニル−5−トリフルオロメチルオキサゾール
酢酸 1−ベンゾイル−2,2,2−トリフルオロエチル エステル(0.71g)、酢酸アンモニウム(0.67g)に酢酸(5ml)を加え、5時間加熱還流した。反応温度を室温までもどし、飽和重曹水を加えた。酢酸エチルで3回抽出し、抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.25g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.57(3H,s),7.41-7.47(3H,m),7.66-7.67(2H,m).
(4)2−ブロモメチル−4−フェニル−5−トリフルオロメチルオキサゾール
2−メチル−4−フェニル−5−トリフルオロメチルオキサゾール(0.25g)、過酸化ベンゾイル(0.030g)、N−ブロモコハク酸イミド(0.20g)に四塩化炭素(10ml)を加え、終夜加熱還流した。さらに、N−ブロモコハク酸イミド(0.40g)を加え、終夜加熱還流した。さらに、N−ブロモコハク酸イミド(0.40g)を加え、3日間加熱還流した。反応混合液を室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物と不純物の混合物(0.14g)を得た。
(5)3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチルオキサゾール−2−イル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
上記の2−ブロモメチル−4−フェニル−5−トリフルオロメチルオキサゾールと不純物の混合物(0.090g)に、炭酸カリウム(0.12g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.12g)、DMF(3ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、さらに薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製して油状物(0.070g)を得た。得られた油状物に10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮することで、標記化合物(0.062g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.79-2.81(2H,m),3.24-3.28(2H,m),3.36-3.38(2H,m),4.09(2H,t,J=8.3Hz),4.14(2H,s),5.28(2H,s),6.93(1H,d,J=9.1Hz),7.05(1H,s),7.48-7.49(3H,m),7.67-7.68(2H,m),8.08(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:490(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H22F3N3O5・CF3CO2H:C,51.75;H,3.84;N,6.96.Found:C,51.60;H,3.91;N,6.74.
IR(ATR)cm-1:1660,1491,1188,1126,977,798.
[製造例75]3−[N−[2−[5−(4−シクロプロピル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)4−シクロプロピルチオフェン−2−カルバルデヒド
4−ブロモ−2−チオフェンカルバルデヒド(2.0g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(1.2g)、シクロプロピルホウ酸(2.7g)および炭酸セシウム(17g)に水(25ml)。トルエン(50ml)を加え、窒素気流下、80℃で終夜加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(1.4g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.66-0.68(2H,m),0.97-0.99(2H,m),1.94(1H,tt,J=8.4,3.9Hz),7.31-7.31(1H,m),7.50(1H,d,J=1.5Hz),9.85(1H,dd,J=1.2,0.5Hz).
(2)4−シクロプロピル−5−ヨードチオフェン−2−カルバルデヒド
4−シクロプロピルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.50g)、N−ヨードこはく酸イミド(0.81g)に酢酸(3ml)およびクロロホルム(3ml)を加え、室温で4日間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.78g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.62-0.70(2H,m),0.99-1.09(2H,m),1.86(1H,tt,J=8.5,4.0Hz),7.26(1H,d,J=0.5Hz),9.71(1H,d,J=0.5Hz).
(3)4−シクロプロピル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルバルデヒド
4−シクロプロピル−5−ヨードチオフェン−2−カルバルデヒド(0.73g)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル(3.3ml)、ヨウ化銅(I)(0.50g)にDMF(30ml)を加え、90℃で4時間攪拌した。反応液を室温まで戻し、飽和食塩水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.57g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.77-0.80(2H,m),1.10-1.15(2H,m),2.11-2.13(1H,m),7.26-7.26(1H,m),9.87(1H,s).
(4)(4−シクロプロピル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イル)メタノール
4−シクロプロピル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.57g)のメタノール溶液(25ml)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.12g)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.56g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.70-0.72(2H,m),1.00-1.05(2H,m),1.84(1H,t,J=6.0Hz),2.09-2.09(1H,m),4.75-4.76(2H,m),6.49(1H,s).
(5)3−[N−[2−[5−(4−シクロプロピル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(4−シクロプロピル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イル)メタノール(0.080g)の1,2−ジクロロエタン溶液(5ml)に塩化チオニル(0.13ml)、DMF(触媒量)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣の0.06gに、炭酸カリウム(0.10g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.10g)、DMF(3ml)を加えて懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.14g)を得た。得られた油状物に10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物(0.050g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:0.74-0.76(2H,m),1.02-1.05(2H,m),2.05-2.08(1H,m),2.57(2H,t,J=6.5Hz),3.20-3.22(2H,m),4.06-4.08(4H,m),4.57-4.59(2H,m),5.17(2H,s),6.73(1H,s),6.81-6.82(1H,m),6.92(1H,s),8.03(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:469(M+H)+.
Anal.Calcd for C22H23F3N2O4S・0.05CF3CO2H,0.5H2O:C,54.93;H,5.02;N,5.80;F,12.38;S,6.64.Found:C,54.80;H,4.79;N,5.80;F,12.43;S,6.53.
IR(ATR)cm-1:1643,1491,1288,1109,1016,845.
[製造例76]3−[N−[2−オキソ−2−[5−(4−フェニル−5−トリフルオロメチルチアゾール−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)5−ヨード−4−フェニルチアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル
4−フェニルチアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル(0.50g)、N−ヨードコハク酸イミド(0.53g,2.4mmmol)に酢酸(3ml)およびクロロホルム(3ml)を加え、50℃で6時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.60g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.44(3H,t,J=7.1Hz),4.49(2H,q,J=7.1Hz),7.42-7.48(3H,m),7.86-7.87(2H,m).
MS(ESI);m/z:360(M+H)+.
(2)4−フェニル−5−トリフルオロメチルチアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル
5−ヨード−4−フェニルチアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル(0.60g)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル(2.1ml,17mmol)およびヨウ化銅(I)(0.32g,1.67mmol)にDMF(1.5ml)を加え、90℃で4時間加熱攪拌した。反応液を室温まで戻し、飽和食塩水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.44g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.45-1.47(3H,m),4.52(2H,q,J=7.1Hz),7.46-7.47(3H,m),7.69-7.71(2H,m).
MS(ESI);m/z:302(M+H)+.
(3)(4−フェニル−5−トリフルオロメチルチアゾール−2−イル)メタノール
4−フェニル−5−トリフルオロメチルチアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル(0.44g)のメタノール溶液(1.5ml)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.16g)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.32g)を得た。
MS(ESI);m/z:260(M+H)
(4)3−[N−[2−オキソ−2−[5−(4−フェニル−5−トリフルオロメチルチアゾール−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(4−フェニル−5−トリフルオロメチルチアゾール−2−イル)メタノール(0.12g)の1,2−ジクロロエタン溶液(5ml)に塩化チオニル(0.17ml,2.3mmol)、DMF(触媒量)を加え、室温で9時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製して油状物を得た。
上記油状物に炭酸カリウム(0.12g)、3−[N−tert−ブトキシカルボニル−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.12g)およびDMF(3ml)を加え懸濁させ、室温で36時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.13g)を得た。この油状物に10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物の(0.032g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.57(2H,t,J=6.5Hz),3.26-3.27(4H,m),4.09-4.10(4H,m),5.45(2H,s),6.94(1H,d,J=8.9Hz),7.05(1H,s),7.48(3H,t,J=3.2Hz),7.65(2H,d,J=3.2Hz),8.10(1H,d,J=8.9Hz).
MS(ESI);m/z:506(M+H)+.
Anal.Calcd for C24H22F3N3O4S・0.1CF3CO2H,1.5H2O:C,53.44;H,4.65;N,7.73;F,11.53;S,5.90.Found:C,53.38;H,4.41;N,7.39;F,11.89;S,5.81.
IR(ATR)cm-1:1666,1489,1344,1132,1016,704.
[製造例77]3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)4−イソブチルチオフェン−2−カルバルデヒド
4−ブロモ−2−チオフェンカルバルデヒド(2.0g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(1.2g)、2−メチルプロピルホウ酸(3.2g)および炭酸セシウム(17g)に水(25ml)、トルエン(50ml)を加え、窒素気流下、攪拌下に終夜加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物の混合物(1.4g)を得た。
(2)5−ヨード−4−イソブチルチオフェン−2−カルバルデヒド
4−イソブチルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.50g)、N−ヨードコハク酸イミド(0.74g)に酢酸(3ml)およびクロロホルム(3ml)を加え、50℃で9時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.68g2工程)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.96(6H,d,J=6.6Hz),1.90-1.97(1H,m),2.48(2H,d,J=7.1Hz),7.32(1H,s),9.76(1H,d,J=0.5Hz).
(3)4−イソブチル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルバルデヒド
5−ヨード−4−イソブチルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.68g)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸 メチル エステル(3.3ml)およびヨウ化銅(I)(0.44g)にDMF(20ml)を加え、80℃で4時間加熱攪拌した。反応液を室温まで戻し、飽和食塩水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.38g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.95(6H,d,J=6.6Hz),1.92-1.99(1H,m),2.63(2H,d,J=7.4Hz),7.58-7.58(1H,m),9.92(1H,s).
(4)4−イソブチル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−メタノール
4−イソブチル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.38g)のメタノール溶液(1.5ml)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.070g)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、水を加え酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.36g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.92(6H,d,J=6.6Hz),1.84-1.94(2H,m),2.54-2.56(2H,m),4.80(2H,d,J=5.9Hz),6.82(1H,s).
(5)3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
4−イソブチル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−メタノール(0.060g)の1,2−ジクロロエタン溶液(5ml)に塩化チオニル(0.090ml)、DMF(触媒量)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣に、炭酸カリウム(0.10g)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.10g)、DMF(3ml)を加え懸濁させ、80℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して油状物(0.13g)を得た。この油状物に10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し逆相分取HPLCで精製して標記化合物(0.049g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.91-1.96(1H,m),2.56-2.61(4H,m),3.21-3.28(4H,m),4.06-4.10(4H,m),5.23(2H,s),6.84(1H,d,J=8.8Hz),6.94(1H,s),7.05(1H,s),8.04(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:485(M+H)+.
Anal.Calcd for
C23H27F3N2O4S・0.1CF3CO2H,0.75H2O:C,54.70;H,5.66;N,5.50;F,12.31;S,6.29.Found:C,54.71;H,5.44;N,5.32;F,12.29;S,6.17.
IR(ATR)cm-1:2960,1643,1491,1302,1111,1016.
[製造例78]3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキシル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)4−(1−シクロヘキセニル)チオフェン−2−カルバルデヒド
4−ブロモ−2−チオフェンカルバルデヒド(0.50g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.30g)、1−シクロヘキセン−1−イルホウ酸 ピナコール エステル(1.1g)、炭酸セシウム(4.3g)に水(1.5ml)およびトルエン(30ml)を加え、窒素気流下、攪拌下に終夜加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出した。抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物の混合物(0.56g)を得た。
(2)4−シクロヘキシルチオフェン−2−カルバルデヒド
4−(1−シクロヘキセニル)チオフェン−2−カルバルデヒド(0.56g)、5%Pd/C(0.10g)にメタノール(30ml)を加え、水素雰囲気下室温で終夜攪拌した。さらに、窒素置換後に5%Pd/C(0.10g)を足し、再び水素雰囲気下室温で3日間攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物(0.29g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.43(5H,m),1.72-1.85(3H,m),1.99-2.03(2H,m),2.61-2.64(1H,m),7.39(1H,s),7.66(1H,d,J=1.4Hz),9.88(1H,d,J=1.4Hz).
(3)4−シクロヘキシル−5−ヨードチオフェン−2−カルバルデヒド
4−シクロヘキシルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.29g)、N−ヨードコハク酸イミド(0.37g)に酢酸(5ml)およびクロロホルム(5ml)を加え、50℃で6時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物(0.37g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24-1.45(5H,m),1.77-1.79(1H,m),1.85-1.88(4H,m),2.56-2.59(1H,m),7.37(1H,s),9.76(1H,s).
(4)4−シクロヘキシル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルバルデヒド
4−シクロヘキシル−5−ヨード−チオフェン−2−カルバルデヒド(0.37g)、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル(1.5ml)、ヨウ化銅(I)(0.22g)にDMF(10ml)を加え、80℃で加熱攪拌した。4時間後、反応液を室温まで戻し、飽和食塩水を加え酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物(0.28g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.47(5H,m),1.76-1.91(5H,m),2.86-2.93(1H,m),7.70(1H,q,J=1.5Hz),9.92(1H,s).
(5)4−シクロヘキシル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−メタノール
4−シクロヘキシル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−カルバルデヒド(0.28g)のメタノール溶液(10ml)に、水素化ホウ素ナトリウム(0.050g)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、水を加え酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、標記化合物(0.27g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.33-1.42(4H,m),1.73-1.85(6H,m),2.82-2.88(1H,m),4.80(2H,dt,J=6.1,0.9Hz),6.94(1H,d,J=0.7Hz).
(6)3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキシル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)−2,3−ジヒドロインドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
4−シクロヘキシル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−メタノール(0.060g)の1,2−ジクロロエタン溶液(5ml)に塩化チオニル(0.090ml)、DMF(trace)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。室温まで冷却し、反応液を濃縮した。残渣に、炭酸カリウム(0.10g)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロインドール−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.10g)、DMF(3ml)を加え懸濁させた。80℃で終夜攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、油状物(0.16g)を得た。10%TFA−ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、逆相分取HPLCで精製して、標記化合物(0.059g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:1.28-1.52(5H,m),1.77-1.83(5H,m),2.61(2H,t,J=6.5Hz),2.83-2.86(1H,m),3.22-3.26(4H,m),4.07-4.12(4H,m),5.22(2H,s),6.84(1H,d,J=8.8Hz),6.94(1H,s),7.17(1H,s),8.05(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:511(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H29F3N2O4S・0.1CF3CO2H・H2O:C,56.05;H,5.81;N,5.19;F,11.61;S,5.94.Found:C,56.14;H,5.81;N,4.97;F,11.43;S,5.94.
IR(ATR)cm-1:2929,1658,1491,1113,1014,841.
[製造例79]3−[N−[2−[5−(2−クロロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)3−クロロ−4−トリフルオロメチルスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(560mg)のジクロロメタン溶液(20ml)に、TEA(837μl)を加え氷冷し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(555μl)を加えて室温で5時間攪拌した。反応混液に飽和重曹水を加えた後、クロロホルムで3回抽出し、有機層を1N塩酸と飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(808mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),7.44(1H,d,J=8.7Hz),8.03(1H,dd,J=2.1,8.7Hz),8.21(1H,d,J=2.1Hz).
MS(ESI)m/z:319(M+H)+.
(2)2−クロロビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル
3−クロロ−4−トリフルオロメチルスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル(800mg)のトルエン溶液(1.5ml)に、フェニルボロン酸(367mg)、炭酸カリウム(1.04g)、水(40ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(145mg)を加えて加熱還流下で3時間攪拌した。室温まで放冷後、反応混液に飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(552mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),7.41-7.46(6H,m),7.97(1H,dd,J=1.7,8.1Hz),8.15(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:247(M+H)+.
(3)2−クロロビフェニル−4−カルボン酸
2−クロロビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル(540mg)のTHF溶液(10ml)に、メタノール(50ml)と1N水酸化ナトリウム水溶液(5.08ml,5.08mmol)を加えて室温で終夜攪拌した。反応混液に1N塩酸を加えた後、有機溶媒のみを減圧留去した。析出した固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(490mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:7.43-7.56(6H,m),8.03-7.94(2H,m).
MS(ESI)m/z:233(M+H)+.
(4)2−クロロビフェニル−4−メタノール
2−クロロビフェニル−4−カルボン酸(470mg)のTHF溶液(20ml)にTEA(423μl)を加え氷冷した。クロロ炭酸エチル(231μl)を加えて氷冷下で1時間攪拌し、析出物をろ過して除き、ろ液を得た。水素化ホウ素ナトリウム(459mg)をエタノール(6.0ml)に懸濁し氷冷した。これに、先ほど得られたろ液を20分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。反応混液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を1N水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(436mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.75-1.81(1H,m),4.73(2H,d,J=5.9Hz),7.30-7.50(8H,m).
MS(ESI)m/z:219(M+H)+.
(5)2−クロロ−4−クロロメチルビフェニル
2−クロロビフェニル−4−メタノール(430mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(20ml)に、塩化チオニル(713μl)を加えて50℃で2時間攪拌した。室温まで放冷後、反応混液を濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(394mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.59(2H,s),7.52-7.25(8H,m).
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(2−クロロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(210mg)のDMF溶液(50ml)に、2−クロロ−4−クロロメチルビフェニル(142mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(318mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41-1.50(18H,m),2.56-2.63(2H,m),3.17-3.23(2H,m),3.56-3.62(2H,m),4.00-4.18(4H,m),5.04(2H,s),6.78-6.85(2H,m),7.26-7.55(8H,m),8.11-8.16(1H,m).
MS(ESI)m/z:621(M+H)+.
(7)3−[N−[2−[5−(2−クロロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(2−クロロビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(311mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(50ml)を加えて室温で一晩攪拌した。反応液にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取後、アセトニトリルで懸濁洗浄し、標記化合物(210mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.75-2.81(2H,m),3.17-3.22(4H,m),4.05-4.14(4H,m),5.16(2H,s),6.89-7.04(2H,m),7.40-7.50(7H,m),7.63(1H,s),7.98(1H,d,J=8.6Hz).
IR(ATR)cm-1:2736,1708,1670,1496,1444,1270,1238.
MS(ESI)m/z:465(M+H)+.
HR-MS(FAB)calcd for C26H26ClN2O4(M+H)+:465.1581;found 465.1562.
Anal.Calcd for C26H25ClN2O4・HCl:C,62.28;H,5.23;Cl,14.14;N,5.59.Found:C,62.07;H,5.16;Cl,14.03;N,5.48.
[製造例80]3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−イソブチル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.93g)のトルエン溶液(30ml)に、イソブチルボロン酸(1.68g)、炭酸セシウム(8.93g)、水(1.5ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(633mg)を加えて加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液をセライトろ過し、ろ液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.35g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.93-2.03(1H,m),2.71(2H,d,J=7.4Hz),3.93(3H,s),7.40(1H,d,J=8.1Hz),8.11(1H,dd,J=1.6,8.1Hz),8.30(1H,d,J=1.6Hz).
MS(ESI)m/z:261(M+H)+.
(2)(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−イソブチル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.34g)のTHF溶液(40ml)に水素化ホウ素リチウム(336mg)を加えて、加熱還流下で7時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.13g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.74-1.78(1H,m),1.92-1.98(1H,m),2.65(2H,d,J=7.1Hz),4.72(2H,d,J=5.6Hz),7.31(1H,d,J=8.1Hz),7.46(1H,d,J=8.1Hz),7.63(1H,s).
MS(ESI)m/z:215(M-OH)+.
(3)4−クロロメチル−1−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンゼン
(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(1.12g)の1,2−ジクロロエタン溶液(50ml)に、塩化チオニル(1.75ml)を加えて50℃で2時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.06g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.90-2.00(1H,m),2.65(2H,d,J=7.1Hz),4.59(2H,s),7.31(1H,d,J=7.8Hz),7.48(1H,dd,J=1.7,7.8Hz),7.63(1H,d,J=1.7Hz).
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(841mg)のDMF溶液(20ml)に、4−クロロメチル−1−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンゼン(501mg)、炭酸カリウム(359mg)を加えて60℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.29g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.40-1.50(18H,m),1.92-1.99(1H,m),2.55-2.67(4H,m),3.16-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),5.01(2H,s),6.76-6.83(2H,m),7.32(1H,d,J=7.6Hz),7.51(1H,d,J=7.6Hz),7.67(1H,s),8.10-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:636(M+2)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(1.26g)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(20ml)を加えて室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣にジエチルエーテルを加え、固化させた後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をアセトニトリルで再結晶し、標記化合物(808mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.90-1.96(1H,m),2.63(2H,d,J=7.4Hz),2.77(2H,s),3.16-3.21(4H,m),4.05-4.13(4H,m),5.14(2H,s),6.88(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.02(1H,d,J=2.0Hz),7.49(1H,d,J=8.1Hz),7.65-7.74(2H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:3332,2958,1722,1646,1492,1319,1272,1108.
MS(ESI)m/z:479(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C25H30F3N2O4(M+H)+:479.21577;found 479.21856.
Anal.Calcd for C25H29F3N2O4・HCl・0.5H2O:C,57.31;H,5.96;Cl,6.77;F,10.88;N,5.35.Found:C,57.23;H,5.93;Cl,6.85;F,10.94;N,5.24.
[製造例81]3−[N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.06g)のトルエン溶液(1.5ml)に、シクロプロピルボロン酸(773mg)、炭酸セシウム(4.89g)、水(7.5ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(347mg)を加えて加熱還流下で3時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(714mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.83-0.87(2H,m),1.11-1.16(2H,m),2.23-2.30(1H,m),3.93(3H,s),7.05(1H,d,J=8.3Hz),8.07(1H,dd,J=1.2,8.3Hz),8.28(1H,d,J=1.2Hz).
MS(ESI)m/z:245(M+H)+.
(2)(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(705mg)のTHF溶液(20ml)に水素化ホウ素リチウム(189mg)を加えて、加熱還流下で2時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(611mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.74-0.78(2H,m),1.01-1.06(2H,m),1.73(1H,t,J=5.9Hz),2.16-2.24(1H,m),4.70(2H,d,J=5.9Hz),7.03(1H,d,J=7.8Hz),7.41-7.43(1H,m),7.61-7.62(1H,m).
MS(ESI)m/z:199(M-OH)+.
(3)4−クロロメチル−1−シクロプロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン
(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(600mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(20ml)に、塩化チオニル(1.01ml)を加えて50℃で1時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(630mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.75-0.79(2H,m),1.03-1.08(2H,m),2.17-2.23(1H,m),4.58(2H,s),7.02(1H,d,J=8.1Hz),7.45(1H,dd,J=1.7,8.1Hz),7.62(1H,d,J=1.7Hz).
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(252mg)のDMF溶液(10ml)に、4−クロロメチル−1−シクロプロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン(125mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて60℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(317mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.75-0.79(2H,m),1.02-1.06(2H,m),1.40-1.50(18H,m),2.17-2.24(1H,m),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),5.00(2H,s),6.74-6.82(2H,m),7.04(1H,d,J=8.1Hz),7.47(1H,d,J=8.1Hz),7.66(1H,s),8.10-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:619(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(309mg)のジクロロメタン溶液(8.0ml)に氷冷下、TFA(20ml)を加えて室温で1時間半攪拌後、TFA(10ml)を追加し、さらに室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(284mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.78-0.82(2H,m),1.02-1.07(2H,m),2.08-2.15(1H,m),2.73(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.22(4H,m),4.03-4.14(4H,m),5.12(2H,s),6.87(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),7.00(1H,d,J=2.7Hz),7.18(1H,d,J=8.1Hz),7.61(1H,d,J=8.1Hz),7.72(1H,d,J=1.5Hz),7.96(1H,d,J=8.7Hz).
IR(ATR)cm-1:1648,1492,1317,1255,1180,1130,1112.
MS(ESI)m/z:463(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C24H26F3N2O4(M+H)+:463.18447;found 463.18301.
Anal.Calcd for C24H25F3N2O4・CF3CO2H・0.5H2O:C,53.34;H,4.65;F,19.47;N,4.78.Found:C,53.76;H,4.57;F,19.14;N,4.82.
[製造例82]3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−メトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−メトキシ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 エチル エステル(WO1995/34540)
4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸 エチル エステル(981mg)のジクロロメタン溶液(50ml)に、TEA(1.05ml)、DMAP(61mg)を加え氷冷後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.01ml)を加えて、室温で3時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.67g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.2Hz),3.98(3H,s),4.40(2H,q,J=7.2Hz),7.28(1H,d,J=8.3Hz),7.68-7.72(2H,m).
MS(ESI)m/z:329(M+H)+.
(2)4−イソブチル−3−メトキシ安息香酸 エチル エステル
3−メトキシ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 エチル エステル(656mg)のトルエン溶液(10ml)に、イソブチルボロン酸(612mg)、炭酸セシウム(3.26g)、水(50ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(231mg)を加え、加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(378mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.89(6H,d,J=6.9Hz),1.39(3H,t,J=7.1Hz),1.87-1.98(1H,m),2.52(2H,d,J=7.1Hz),3.86(3H,s),4.37(2H,q,J=7.1Hz),7.13(1H,d,J=7.8Hz),7.50(1H,d,J=1.5Hz),7.58(1H,dd,J=1.5,7.8Hz).
MS(ESI)m/z:237(M+H)+.
(3)(4−イソブチル−3−メトキシフェニル)メタノール
4−イソブチル−3−メトキシ安息香酸 エチル エステル(370mg)のTHF溶液(20ml)に水素化リチウムアルミニウム(71.1mg)を加え、加熱還流下で1時間攪拌した。室温まで放冷後、氷冷し、反応液に水(71μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(71μl)、水(213μl)の順で加え、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、減圧濃縮し、標記化合物(320mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.61(1H,t,J=5.9Hz),1.84-1.95(1H,m),2.47(2H,d,J=7.1Hz),3.82(3H,s),4.66(2H,d,J=5.9Hz),6.84-6.88(2H,m),7.06(1H,d,J=7.6Hz).
MS(ESI)m/z:177(M-OH)+.
(4)4−クロロメチル−1−イソブチル−2−メトキシベンゼン
(4−イソブチル−3−メトキシフェニル)メタノール(310mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(1.5ml)に、塩化チオニル(579μl)を加えて50℃で30分間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(307mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.88(6H,d,J=6.6Hz),1.84-1.94(1H,m),2.47(2H,d,J=7.1Hz),3.82(3H,s),4.57(2H,s),6.86-6.89(2H,m),7.05(1H,d,J=7.6Hz).
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソブチル−3−メトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(210mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−イソブチル−2−メトキシベンゼン(117mg)、炭酸カリウム(89.8mg)を加えて60℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(177mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.40-1.50(18H,m),1.87-1.94(1H,m),2.47(2H,d,J=7.1Hz),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.21(2H,m),3.59(2H,q,J=6.7Hz),3.81(3H,s),3.98-4.18(4H,m),4.98(2H,s),6.77-6.91(4H,m),7.08(1H,d,J=8.1Hz),8.09-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:597(M+H)+.
(6)3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−メトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソブチル−3−メトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(240mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて室温で4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄した後、ODS−フラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム M)で精製し、標記化合物(46mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.84(6H,d,J=6.6Hz),1.81-1.88(1H,m),2.42(2H,d,J=7.1Hz),2.96(2H,t,J=6.9Hz),3.14(2H,t,J=8.3Hz),3.76-3.77(5H,m),4.04(2H,t,J=8.3Hz),5.01(2H,s),6.82-7.08(5H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz),(2HはDMSOと重なっている。).
MS(ESI)m/z:441(M+H)+.
[製造例83]3−[2−[5−[4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチルアミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)[4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)フェニル]メタノール
原料はメルク社特許(WO2005/8848)に従い合成した。
4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)安息香酸 エチル エステル(590mg)のTHF溶液(25ml)に水素化ホウ素リチウム(159mg)を加え、加熱還流下、2時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(159mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.99(6H,d,J=6.9Hz),2.27-2.37(1H,m),4.74(2H,s),7.40-7.44(4H,m).
(2)1−クロロメチル−4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)ベンゼン
[4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)フェニル]メタノール(400mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(10ml)に、塩化チオニル(725μl)を加えて50℃で1時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(413mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.99(6H,d,J=6.9Hz),2.24-2.38(1H,m),4.61(2H,s),7.43(4H,s).
(3)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(116mg)のDMF溶液(50ml)に、1−クロロメチル−4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)ベンゼン(54.7mg)、炭酸カリウム(51.8mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(169mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.99(6H,d,J=6.9Hz),1.40-1.49(18H,m),2.25-2.39(1H,m),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.21(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),5.05(2H,s),6.76-6.83(2H,m),7.43-7.47(4H,m),8.10-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:603(M+H)+.
(4)3−[N−[2−[5−[4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロピル)ベンジルオキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(150mg)の酢酸エチル溶液(0.50ml)に4N塩酸/酢酸エチル(2.5ml)を加えて室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をアセトニトリルで再結晶し、標記化合物(102mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.93(6H,d,J=6.9Hz),2.39-2.48(1H,m),2.76(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.21(4H,m),4.04-4.13(4H,m),5.14(2H,s),6.88(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.01(1H,d,J=2.5Hz),7.48-7.56(4H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2935,2601,1702,1646,1371,987,819.
MS(ESI)m/z:447(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C24H29F2N2O4(M+H)+:447.20954;found 447.21197.
Anal.Calcd for C24H28F2N2O4・HCl・0.25H2O:C,59.14;H,6.10;Cl,7.27;F,7.79;N,5.75.Found:C,59.02;H,5.96;Cl,7.24;F,7.65;N,5.68.

[製造例84]3−[N−[2−[5−(4−プロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)4−プロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.06g)のトルエン溶液(1.5ml)に、プロピルボロン酸(527mg)、炭酸セシウム(4.89g)、水(7.5ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(347mg)を加えて加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(628mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.01(3H,t,J=7.4Hz),1.63-1.72(2H,m),2.79-2.83(2H,m),3.94(3H,s),7.42(1H,d,J=8.1Hz),8.11(1H,dd,J=1.6,8.1Hz),8.29(1H,d,J=1.6Hz).
MS(ESI)m/z:247(M+H)+.
(2)(4−プロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−プロピル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(610mg)のTHF溶液(20ml)に水素化リチウムアルミニウム(112mg)を加えて、加熱還流下で30分間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水(115μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(115μl)、水(345μl)の順で加え、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(429mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.99(3H,t,J=7.2Hz),1.60-1.75(3H,m),2.72-2.76(2H,m),4.71(2H,d,J=5.9Hz),7.32(1H,d,J=7.8Hz),7.46(1H,d,J=7.8Hz),7.61(1H,s).
MS(ESI)m/z:201(M-OH)+.
(3)4−クロロメチル−1−プロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン
(4−プロピル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(420mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(1.5ml)に、塩化チオニル(698μl)を加えて50℃で2時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、標記化合物(458mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,t,J=7.4Hz),1.60-1.69(2H,m),2.73-2.77(2H,m),4.59(2H,s),7.33(1H,d,J=8.1Hz),7.48(1H,dd,J=1.5,8.1Hz),7.62(1H,d,J=1.5Hz).
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−プロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(231mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−プロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン(118mg)、炭酸カリウム(173mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(271mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.00(3H,t,J=7.2Hz),1.40-1.50(18H,m),1.62-1.68(2H,m),2.56-2.63(2H,m),2.73-2.77(2H,m),3.16-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),5.01(2H,s),6.75-6.83(2H,m),7.34(1H,d,J=8.1Hz),7.51(1H,d,J=8.1Hz),7.67(1H,s),8.10-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:621(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−プロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−プロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(260mg)のジクロロメタン溶液(8.0ml)に氷冷下、TFA(20ml)を加えて室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(201mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.95(3H,t,J=7.4Hz),1.55-1.65(2H,m),2.67-2.73(4H,m),3.15-3.20(4H,m),4.04-4.09(4H,m),5.13(2H,s),6.88(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.01(1H,d,J=2.5Hz),7.51(1H,d,J=8.1Hz),7.65-7.73(2H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz),10.06(1H,s).
IR(ATR)cm-1:2964,1724,1648,1492,1182,1135,1112.
MS(ESI)m/z:465(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C24H28F3N2O4(M+H)+:465.20012;found 465.19736.
[製造例85]3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)4−アミノ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル
4−アミノ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸(WO2002/070494、220mg)のメタノール溶液(10ml)に、塩化チオニル(76μl)を加え、加熱還流下で2時間攪拌した後、塩化チオニル(76μl)追加し、加熱還流下で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮して、標記化合物(224mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.87(3H,s),4.30(2H,s),6.77(1H,d,J=8.6Hz),7.78-7.84(2H,m).
MS(ESI)m/z:236(M+H)+.
(2)4−ブロモ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル
4−アミノ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(224mg)のアセトニトリル溶液(10ml)に、臭化銅(II)(255mg)、亜硝酸tert−ブチル(169μl)を加え、70℃で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮して、標記化合物(200mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.94(3H,s),7.73(1H,d,J=8.3Hz),7.84(1H,dd,J=1.7,8.3Hz),7.95-7.96(1H,m).
MS(ESI)m/z:299(M+H)+.
(3)4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル
4−ブロモ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(370mg)のトルエン溶液(12ml)に、イソブチルボロン酸(378mg)、炭酸セシウム(2.02g)、水(10ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(143mg)を加え、加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(268mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.92(6H,d,J=6.9Hz),1.89-1.99(1H,m),2.59(2H,d,J=7.1Hz),3.92(3H,s),7.30(1H,d,J=8.3Hz),7.87-7.89(2H,m).
MS(ESI)m/z:277(M+H)+.
(4)(4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシフェニル)メタノール
4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(250mg)のTHF溶液(10ml)に、水素化ホウ素リチウム(59.1mg)を加え、加熱還流下、1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(169mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.73(1H,t,J=5.9Hz),1.85-1.96(1H,m),2.53(2H,d,J=7.4Hz),4.68(2H,d,J=5.9Hz),7.20-7.23(3H,m).
MS(ESI)m/z:231(M-OH)+.
(5)4−クロロメチル−1−イソブチル−2−トリフルオロメトキシベンゼン
(4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシフェニル)メタノール(160mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(10ml)に、塩化チオニル(234μl)、DMF(パスツールピペットで1滴)を加え、50℃で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(137mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.86-1.96(1H,m),2.53(2H,d,J=7.1Hz),4.56(2H,s),7.20-7.24(3H,m).
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(210mg)のDMF溶液(10ml)に、4−クロロメチル−1−イソブチル−2−トリフルオロメトキシベンゼン(133mg)、炭酸カリウム(82.9mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(216mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.40-1.50(18H,m),1.86-1.97(1H,m),2.49-2.63(4H,m),3.15-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),4.99(2H,s),6.75-6.83(2H,m),7.21-7.28(3H,m),8.10-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:651(M+H)+.
(7)3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(200mg)のジクロロメタン溶液(2.25ml)に氷冷下、TFA(0.75ml)を加えて室温で7時間攪拌後、一度減圧濃縮した後、残渣に、ジクロロメタン(2.25ml)を加え、氷冷下、TFA(0.75ml)を加えて、室温でさらに4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(162mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87(6H,d,J=6.6Hz),1.82-1.92(1H,m),2.73(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.22(4H,m),4.04-4.14(4H,m),5.11(2H,s),6.87(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.01(1H,d,J=2.7Hz),7.39(3H,s),7.96(1H,d,J=8.8Hz),(2HはDMSOのピークと重なっているため特定できず).
IR(ATR)cm-1:2960,1637,1496,1253,1197,1170,1137.
MS(ESI)m/z:495(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C25H30F3N2O5(M+H)+:495.21068;found 495.21148.
Anal.Calcd for C25H29F3N2O5・CF3CO2H:C,53.29;H,4.97;F,18.73;N,4.60.Found:C,53.31;H,4.89;F,18.94;N,4.59.
[製造例86]3−[N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチルアミノ]プロピオン酸
(1)4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル
4−ブロモ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(370mg)のトルエン溶液(12ml)に、シクロプロピルボロン酸(213mg)、炭酸セシウム(2.02g)、水(6.0ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(143mg)を加え、加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)に付し、標記化合物と不純物の混合物(312mg)を得た。
(2)(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシフェニル)メタノール
不純物混じりの4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(300mg)のTHF溶液(1.5ml)に、水素化ホウ素リチウム(75.3mg)を加え、加熱還流下、1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で再精製し、標記化合物(71mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.67-0.71(2H,m),0.98-1.03(2H,m),1.69(1H,t,J=5.9Hz),2.10-2.17(1H,m),4.67(2H,d,J=5.9Hz),6.90(1H,d,J=7.8Hz),7.18-7.22(2H,m).
MS(ESI)m/z:215(M-OH)+.
(3)4−クロロメチル−1−シクロプロピル−2−トリフルオロメトキシベンゼン
(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシフェニル)メタノール(70.0mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(10ml)に、塩化チオニル(109μl)、DMF(パスツールピペットで1滴)を加え、50℃で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(58mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.68-0.72(2H,m),1.00-1.05(2H,m),2.10-2.17(1H,m),4.54(2H,s),6.89(1H,d,J=7.8Hz),7.21-7.23(2H,m).
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(84.1mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−シクロプロピル−2−トリフルオロメトキシベンゼン(53.3mg)、炭酸カリウム(33.2mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)で精製し、標記化合物(73mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.68-0.72(2H,m),0.99-1.04(2H,m),1.40-1.49(18H,m),2.10-2.17(1H,m),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.21(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.98-4.17(4H,m),4.98(2H,s),6.74-6.81(2H,m),6.91(1H,d,J=7.8Hz),7.22-7.26(2H,m),8.09-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:635(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(70.0mg)のジクロロメタン溶液(1.5ml)に氷冷下、TFA(0.50ml)を加えて室温で4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣を高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)で精製し、標記化合物(35mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.70-0.74(2H,m),0.98-1.03(2H,m),2.03-2.09(1H,m),2.40(2H,t,J=6.7Hz),2.87(2H,t,J=6.7Hz),3.12(2H,t,J=8.4Hz),3.62(2H,s),4.04(2H,t,J=8.4Hz),5.07(2H,s),6.81(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),6.94(1H,d,J=2.7Hz),7.05(1H,d,J=7.8Hz),7.34-7.37(2H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:479(M+H)+.
[製造例87]3−[N−[2−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)4−シクロブチル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.41g)のトルエン溶液(20ml)に、シクロブチルボロン酸(1.20g)、炭酸セシウム(6.52g)、水(10ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(462mg)を加えて加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(331mg)を得た。
MS(ESI)m/z:258 M
(2)(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−シクロブチル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステルと不純物の混合物(320mg)のTHF溶液(20ml)に水素化ホウ素リチウム(81.0mg)を加えて、加熱還流下で2時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(176mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.72-1.90(2H,m),1.96-2.08(1H,m),2.13-2.24(2H,m),2.31-2.38(2H,m),3.84-3.93(1H,m),4.72(2H,d,J=5.1Hz),7.52-7.60(3H,m).
MS(ESI)m/z:213(M-OH)+.
(3)4−クロロメチル−1−シクロブチル−2−トリフルオロメチルベンゼン
(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(170mg)1,2−のジクロロエタン溶液(20ml)に、塩化チオニル(268μl)とDMF(パスツールピペットで1滴)を加えて50℃で1時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(160mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.82-1.90(1H,m),1.97-2.09(1H,m),2.14-2.24(2H,m),2.31-2.39(2H,m),3.84-3.92(1H,m),4.59(2H,s),7.54-7.60(3H,m).
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(210mg)のDMF溶液(10ml)に、4−クロロメチル−1−シクロブチル−2−トリフルオロメチルベンゼン(149mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(330mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40-1.49(18H,m),1.81-1.90(1H,m),1.96-2.08(1H,m),2.14-2.24(2H,m),2.31-2.38(2H,m),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.84-4.18(5H,m),5.02(2H,s),6.75-6.83(2H,m),7.58(2H,s),7.64(1H,s),8.10-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:633(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(316mg)のジクロロメタン溶液(40ml)に氷冷下、TFA(10ml)を加えて室温で9時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(259mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.79-2.05(2H,m),2.15-2.31(4H,m),2.72(2H,t,J=7.4Hz),3.19(4H,q,J=7.4Hz),3.75-3.83(1H,m),4.03-4.13(4H,m),5.15(2H,s),6.88(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),7.01(1H,d,J=2.7Hz),7.71-7.76(3H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2944,1722,1664,1490,1187,1133.
MS(ESI)m/z:477(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C25H28F3N2O4(M+H)+:477.20012;found 477.19913.
Anal.Calcd for C25H27F3N2O4・CF3CO2H:C,54.92;H,4.78;F,19.30;N,4.74.Found:C,54.96;H,4.68;F,19.52;N,4.72.
[製造例88]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−シアノ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル
3−シアノ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(870mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、ピリジン(860μl)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.13ml)を0℃にて徐々に加えた。室温にて16時間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除き、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣に水(1.5ml)および酢酸エチル(20ml)を加え分液した。水層を酢酸エチル(3×10ml)で抽出後、合わせた抽出液を3%硫酸銅水溶液および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を濃縮して標記化合物(1.34g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.99(3H,s),7.59(1H,d,J=8.8Hz),8.37(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),8.44(1H,d,J=2.2Hz).
MS(ESI)m/z:310(M+H)+.
(2)3−シアノ−4−シクロヘキシル安息香酸 メチル エステル
窒素雰囲気下、3−シアノ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル(928mg)のTHF(50ml)溶液に、室温にてビス−(トリtert−ブチルホスフィン)パラジウム(153mg)および0.5Mシクロヘキシルメチル臭化亜鉛/THF溶液(6.60ml)を加えた。2時間加熱還流したのち室温まで放冷し、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加えた。室温にて30分間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除いた。ろ液をクロロホルム(3×10ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(566mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.34(1H,m),1.40-1.55(4H,m),1.58(1H,d,J=8.8Hz),1.81(1H,d,J=12.9Hz),1.90(3H,t,J=9.8Hz),3.00-3.06(1H,m),3.93(3H,s),7.46(1H,d,J=8.3Hz),8.17(1H,dd,J=8.3,1.5Hz),8.27(1H,d,J=1.5Hz).
MS(ESI)m/z:244(M+H)+.
(3)3−シアノ−4−シクロヘキシル安息香酸
3−シアノ−4−シクロヘキシル安息香酸 メチル エステル(566mg)のTHF(6.0ml)溶液に、メタノール(30ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(3.00ml)を室温にて加えた。室温にて3日間攪拌したのち、反応液に水(50ml)を加え、1N塩酸にてpHを3としてクロロホルム(10ml)を加えて分液した。水層をクロロホルム(3×7.5ml)で抽出後、抽出液を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を濃縮して標記化合物(483mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23-1.31(1H,m),1.33-1.56(4H,m),1.73(1H,d,J=12.5Hz),1.82(4H,t,J=11.7Hz),2.86-2.94(1H,m),7.65(1H,d,J=8.3Hz),8.15(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),8.20(1H,d,J=1.7Hz),13.36(1H,s).
MS(ESI)m/z:459(2M+H)+.
(4)3−シアノ−4−シクロヘキシルベンジルアルコール
3−シアノ−4−シクロヘキシル安息香酸(483mg)のTHF(50ml)溶液に、TEA(440μl)およびクロロ酢酸 エチル エステル(242μl)を0℃にて徐々に加えた。室温にて1時間攪拌後、析出した沈殿物をろ過にて取り除いた。
別のコルベン中、水素化ホウ素ナトリウム(520mg)のエタノール(50ml)懸濁液に、0℃にて安息香酸誘導体のろ液を徐々に加えた。0℃にて1時間攪拌したのち、1N塩酸を徐々に加え、pHを4とした。反応液に酢酸エチル(10ml)を加えて分液し、水層を酢酸エチル(3×5.0ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(249mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.32(1H,m),1.38-1.51(4H,m),1.74-1.92(6H,m),2.94-3.00(1H,m),4.70(2H,d,J=4.9Hz),7.36(1H,d,J=8.3Hz),7.53(1H,dd,J=8.0,1.5Hz),7.61(1H,d,J=1.5Hz).
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−シアノ−4−シクロヘキシルベンジルアルコール(249mg)のTHF(50ml)溶液に、トリフェニルホスフィン(364mg)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(486mg)およびDEAD(225μl)を室温にて加えた。室温にて18時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(683mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.51(23H,m),1.76-1.93(5H,m),2.55-2.63(2H,m),2.94-3.02(1H,m),3.16-3.24(2H,m),3.55-3.62(2H,m),3.99-4.08(2H,m),4.18(2H,s),4.99(2H,s),6.72-6.83(2H,m),7.33-7.40(1H,m),7.57(1H,d,J=7.8Hz),7.66(1H,br s),8.11(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:618(M+H)+.
(6)3−[N−[2−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(683mg)のジクロロメタン(120ml)溶液に、TFA(30ml)を室温にて加えた。室温にて30分間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジメチルスルホキシド(6.0ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP5)にて精製し、目的の分画を濃縮して凍結乾燥して標記化合物(357mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19-1.54(5H,m),1.69-1.86(5H,m),2.41(2H,t,J=6.7Hz),2.80-2.88(1H,m),2.89(2H,t,J=6.7Hz),3.12(2H,t,J=8.4Hz),3.65(2H,s),4.03(2H,t,J=8.4Hz),5.07(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.95(1H,d,J=2.7Hz),7.53(1H,d,J=8.1Hz),7.70(1H,dd,J=8.3,1.5Hz),7.81(1H,d,J=1.5Hz),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:462(M+H)+.
Anal.Calcd for C27H31N3O4・1.5H2O,0.25CF3CO2H:C,63.88;H,6.68;N,8.13.Found:C,63.91;H,8.09;N,6.70.
[製造例89]3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(3−クロロ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−クロロ−4−トリフルオロメタンスルホキシ安息香酸 メチル エステル(EP594022)
3−クロロ−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(3.44g)のジクロロメタン(50ml)溶液に、ピリジン(1.94ml)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.41ml)を0℃にて徐々に加えた。室温にて16時間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除き、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣に水(30ml)およびクロロホルム(50ml)を加え分液した。水層を酢酸エチル(3×30ml)で抽出後、合わせた抽出液を3%硫酸銅水溶液および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を濃縮して標記化合物(5.02g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),7.44(1H,d,J=8.5Hz),8.03(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),8.21(1H,J=2.0Hz).
MS(ESI)m/z:319(M+H)+.
(2)3−クロロ−4−シクロヘキシル安息香酸 メチル エステル(DE2341301)
窒素雰囲気下、3−クロロ−4−トリフルオロメタンスルホキシ安息香酸 メチル エステル(1.12g)のN,N−ジメチルアセトアミド(10ml)溶液に、室温にてヨウ化銅(I)(66.7mg)、[1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド ジクロロメタン錯体(143mg)および0.5Mシクロヘキシル臭化亜鉛/THF溶液(8.40ml)を加えた。2時間加熱還流したのち室温まで放冷し、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(1.5ml)を加えた。室温にて30分間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除いた。ろ液から水層をクロロホルム(3×10ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(474mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25-1.33(1H,m),1.34-1.52(4H,m),1.75-1.92(5H,m),3.02-3.08(1H,m),3.90(3H,s),7.33(1H,d,J=8.3Hz),7.87(1H,dd,J=8.1,1.7Hz),8.01(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:253(M+H)+.
(3)3−クロロ−4−シクロヘキシル安息香酸
3−クロロ−4−シクロヘキシル安息香酸 メチル エステル(474mg)のTHF(50ml)溶液に、メタノール(2.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(2.50ml)を室温にて加えた。室温にて15時間攪拌したのち、反応液に水(10ml)を加え、1N塩酸にてpHを3としてクロロホルム(1.5ml)を加えて分液した。水層をクロロホルム(3×10ml)で抽出後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して標記化合物(213mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23-1.31(1H,m),1.33-1.56(4H,m),1.73(1H,d,J=12.5Hz),1.82(4H,t,J=11.7Hz),2.86-2.92(1H,m),7.65(1H,d,J=8.3Hz),8.15(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),8.20(1H,d,J=1.7Hz),13.36(1H,s).
MS(ESI)m/z:477(2M+H)+.
(4)3−クロロ−4−シクロヘキシルベンジルアルコール(DE2341301)
3−クロロ−4−シクロヘキシル安息香酸(213mg)のTHF(50ml)溶液に、TEA(186μl)およびクロロ酢酸 エチル エステル(102μl)を0℃にて徐々に加えた。室温にて1時間攪拌後、析出した沈殿物をろ過にて取り除いた。
別のコルベン中、水素化ホウ素ナトリウム(263mg)のエタノール(50ml)懸濁液に、0℃にて安息香酸誘導体のろ液を徐々に加えた。0℃にて1時間攪拌したのち、1N塩酸を徐々に加え、pHを4とした。反応液に水(5ml)および酢酸エチル(10ml)を加えて分液し、水層を酢酸エチル(3×5.0ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(148mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.20-1.51(5H,m),1.65(1H,t,J=6.0Hz),1.77(1H,d,J=12.7Hz),1.82-1.90(4H,m),2.96-3.04(1H,m),4.63(2H,d,J=5.9Hz),7.21(1H,dd,J=8.1,1.7Hz),7.25(1H,d,J=8.1Hz),7.36(1H,d,J=1.7Hz).
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(3−クロロ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−クロロ−4−シクロヘキシルベンジルアルコール(148mg)のTHF(30ml)溶液に、トリフェニルホスフィン(225mg)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(305mg)およびDEAD(139μl)を室温にて加えた。室温にて4時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(264mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.60(23H,m),1.74-1.91(5H,m),2.55-2.63(2H,m),2.96-3.04(1H,m),3.15-3.22(2H,m),3.56-3.62(2H,m),3.98-4.07(2H,m),4.09-4.18(2H,m),4.95(2H,s),6.74-6.83(2H,m),7.26(2H,s),7.41(1H,s),8.15-8.09(1H,m).
(6)3−[N−[2−[5−[(3−クロロ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(3−クロロ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(264mg)のジクロロメタン(1.6ml)溶液に、TFA(0.45ml)を室温にて加えた。室温にて16時間半攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジメチルスルホキシド(30ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP5)にて精製し、目的の分画を濃縮し、凍結乾燥して標記化合物(120mg)を得た。
MS(ESI)m/z:471(M+H)
Anal.Calcd for C2631ClN・0.5HO,0.1CFCOH:C,64.04;H,6.58;Cl,7.21;F,1.16;N,5.70.Found:C,64.40;H,6.54;Cl,6.97;F,0.78;N,5.73.
[製造例90]3−[N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−3−フルオロフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(1.17g)のメタノール(10ml)溶液に、チオニルクロリド(602μl)を室温にて徐々に加えた。2時間加熱還流したのち、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水(10ml)およびクロロホルム(10ml)を加えて分液し、水層をクロロホルム(2×10ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(1.19g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.90(3H,s),5.85(1H,s),7.04(1H,t,J=8.3Hz),7.79-7.75(2H,m).
(2)3−フルオロ−4−トリフルオロメタンスルホキシ安息香酸 メチル エステル(WO2003/076397)
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(1.19g)のジクロロメタン(10ml)溶液に、ピリジン(735μl)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.24ml)を0℃にて徐々に加えた。室温にて1時間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除き、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣に水(20ml)およびクロロホルム(30ml)を加え分液した。水層を酢酸エチル(3×20ml)で抽出後、合わせた抽出液を3%硫酸銅水溶液および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を濃縮して標記化合物(1.81g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),7.43(1H,dd,J=9.0,7.1Hz),7.94-7.91(1H,m),7.94(1H,dd,J=9.8,2.0Hz).
(3)4−シクロヘキシル−3−フルオロ安息香酸 メチル エステル
窒素雰囲気下、3−フルオロ−4−トリフルオロメタンスルホキシ安息香酸 メチル エステル(708mg)のN,N−ジメチルアセトアミド(10ml)溶液に、室温にてヨウ化銅(I)(44.6mg)、[1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド ジクロロメタン錯体(95.7mg)および0.5Mシクロヘキシル臭化亜鉛/THF溶液(5.62ml)を加えた。6時間半加熱還流したのち室温まで放冷し、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(1.5ml)を加えた。室温にて30分間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除いた。ろ液から水層をクロロホルム(3×10ml)で抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物と不純物の混合物(306mg)を得た。
MS(ESI)m/z:237(M+H)
(4)4−シクロヘキシル−3−フルオロ安息香酸
4−シクロヘキシル−3−フルオロ安息香酸 メチル エステル(306mg)のTHF(40ml)溶液に、メタノール(20ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(2.00ml)を室温にて加えた。室温にて1時間攪拌したのち、反応液に水(5ml)を加え、1N塩酸にてpHを3としてクロロホルム(10ml)を加えて分液した。水層をクロロホルム(3×10ml)で抽出後、合わせた抽出液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(36.6mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.34(1H,m),1.39-1.51(4H,m),1.78(1H,d,J=12.7Hz),1.82-1.91(4H,m),2.88-2.96(1H,br m),7.33(1H,dd,J=7.6,7.6Hz),7.72(1H,dd,J=10.7,1.5Hz),7.84(1H,dd,J=7.6,1.5Hz).
(5)4−シクロヘキシル−3−フルオロベンジルアルコール
4−シクロヘキシル−3−フルオロ安息香酸(36.6mg)のTHF(20ml)溶液に、TEA(34.4μl)およびクロロ酢酸 エチル エステル(18.9μl)を0℃にて徐々に加えた。室温にて1時間攪拌後、析出した沈殿物をろ過にて取り除いた。別のコルベン中、水素化ホウ素ナトリウム(40.6mg)のエタノール(30ml)懸濁液に、0℃にて安息香酸誘導体のろ液を徐々に加えた。0℃にて2時間攪拌したのち、1N塩酸を徐々に加え、pHを4とした。反応液に水(3ml)および酢酸エチル(50ml)を加えて分液し、水層を酢酸エチル(3×5.0ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(23.8mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.20-1.49(5H,m),1.74-1.90(5H,m),2.80-2.88(1H,m),4.62(2H,s),7.01(1H,d,J=11.0Hz),7.05(1H,d,J=7.8Hz),7.20(1H,dd,J=7.8,7.8Hz).
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−3−フルオロフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
4−シクロヘキシル−3−フルオロベンジルアルコール(23.8mg)のTHF(20ml)溶液に、トリフェニルホスフィン(39.0mg)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(52.9mg)およびDEAD(24.1μl)を室温にて加えた。室温にて4時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、目的の分画を濃縮した。得られた残渣を薄層クロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(40.8mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.50(23H,m),1.70-1.87(5H,m),2.55-2.63(2H,m),2.81-2.88(1H,m),3.14-3.21(2H,m),3.55-3.62(2H,m),3.97-4.06(2H,m),4.08-4.19(2H,m),4.96(2H,s),6.73-6.83(2H,m),7.07(1H,d,J=11.0Hz),7.11(1H,d,J=7.8Hz),7.22(1H,t,J=7.7Hz),8.10(1H,d,J=8.8Hz).
(7)3−[N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−3−フルオロフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−3−フルオロフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(40.8mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。室温にて1時間半攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジメチルスルホキシド(20ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP5)にて精製し、目的の分画を濃縮して凍結乾燥して標記化合物(17.7mg)を得た。
MS(ESI)m/z:455(M+H)
HR−MS(ESI)Calcd for C2632FN(M+H):455.2346.Found:455.2333.
[製造例91]3−[N−[2−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−ニトロ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル
3−ニトロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(2.96g)のジクロロメタン(50ml)溶液に、ピリジン(1.46ml)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.78ml)を0℃にて徐々に加えた。室温にて16時間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除き、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣に水(50ml)および酢酸エチル(70ml)を加え分液した。水層を酢酸エチル(3×30ml)で抽出後、有機層を合わせて3%硫酸銅水溶液および飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を濃縮して標記化合物(4.64g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.01(3H,s),7.57(1H,d,J=8.8Hz),8.40(1H,dd,J=8.5,2.2Hz),8.80(1H,d,J=2.2Hz).
(2)4−シクロヘキシル−3−ニトロ安息香酸 メチル エステル(WO1999/61406)
窒素雰囲気下、3−ニトロ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル(1.65g)のTHF(30ml)溶液に、室温にてビス−(トリtert−ブチルホスフィン)パラジウム(128mg)および0.5Mシクロヘキシルメチル臭化亜鉛/THF溶液(130ml)を加えた。4時間加熱還流したのち室温まで放冷し、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)を加えた。室温にて30分間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除いた。ろ液をクロロホルム(3×25ml)で抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(733mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.33(1H,m),1.36-1.51(4H,m),1.76-1.94(5H,m),2.99-3.07(1H,m),3.95(3H,s),7.54(1H,d,J=8.3Hz),8.16(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),8.33(1H,d,J=1.7Hz).
(3)3−アミノ−4−シクロヘキシル安息香酸 メチル エステル(Urgess, Laurence E. Synthetic Communications (1997), 27(12), 2181-2191.)
4−シクロヘキシル−3−ニトロ安息香酸 メチル エステル(307g)のメタノール(20ml)溶液に、5%Pd/C(10mg)を加えた。水素雰囲気下、室温にて17時間攪拌した後、反応液をセライトを用いてろ過した。ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(270mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24-1.48(5H,m),1.76-1.93(5H,m),2.49(1H,br s),3.87(3H,s),7.17(1H,d,J=8.0Hz),7.36(1H,d,J=1.5Hz),7.44(1H,dd,J=8.0,1.5Hz).
(4)4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸 メチル エステル
3−アミノ−4−シクロヘキシル安息香酸 メチル エステル(270mg)のメタノール(12ml)溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(548μl)および酢酸(600μl)を室温にて加えた。室温にて3時間攪拌したのち、水素化シアノホウ素ナトリウム(437mg)を室温にて加えた。3時間攪拌したのち、反応液に水(1.5ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてpHを9とした。反応液にクロロホルム(1.5ml)を加え、水層をクロロホルム(3×10ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(276mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24-1.51(5H,m),1.73-1.88(5H,m),2.69(6H,s),3.12-3.20(1H,m),3.89(3H,s),7.28(1H,d,J=8.0Hz),7.70(1H,dd,J=8.0,1.7Hz),7.76(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:262(M+H)+.
(5)4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルアルコール
水素化リチウムアルミニウム(131mg)のTHF(50ml)懸濁液に4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸 メチル エステル(276mg)のTHF(20ml)溶液を0℃にて滴下した。室温で2時間半攪拌したのち、ジエチルエーテル(50ml)および酢酸エチルを水素が発生しなくなるまで徐々に加えたのち、飽和硫酸ナトリウム水溶液を沈殿物がコルベンの底に堆積するまで徐々に加えた。室温にて15時間攪拌したのち、沈殿物をセライトを用いてろ過にて除き、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(174mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.50(5H,m),1.73-1.87(5H,m),2.68(6H,s),3.06-3.14(1H,m),4.64(2H,d,J=5.6Hz),7.04(1H,dd,J=7.8,1.7Hz),7.11(1H,d,J=1.7Hz),7.22(1H,d,J=7.8Hz).
(6)4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルクロリド 塩酸塩
4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルアルコール(174mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、塩化チオニル(109μl)を室温にて加えた。1時間半加熱還流したのち、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮して標記化合物(202mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.35(1H,m),1.43-1.53(2H,m),1.67-1.89(7H,m),3.27(6H,s),3.60(1H,br s),4.60(2H,s),7.52-7.44(3H,m).
(7)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルクロリド 塩酸塩(202mg)のDMF(7.5ml)溶液に、炭酸カリウム(531mg)および3−[N−tert−ブトキシカルボニル−2−オキソ−2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)エチルアミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(294mg)を室温にて加えた。75℃にて18時間攪拌後、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣に水(10ml)およびクロロホルム(1.5ml)を加えて分液した。水層をクロロホルム(2×10ml)で抽出後、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(345mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25-1.51(23H,m),1.73-1.87(5H,m),2.55-2.64(2H,m),2.68(6H,s),3.07-3.22(3H,m),3.56-3.62(2H,m),3.98-4.06(2H,m),4.08-4.18(2H,m),4.94(2H,br s),6.77-6.86(2H,m),7.09(1H,d,J=7.8Hz),7.14(1H,d,J=1.7Hz),7.23(1H,d,J=7.8Hz),8.15-8.09(1H,m).
MS(ESI)m/z:636(M+H)+.
(8)3−[N−[2−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(345mg)のジクロロメタン(1.6ml)溶液に、TFA(0.40ml)を室温にて加えた。室温にて17時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジメチルスルホキシド(40ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、目的の分画を濃縮して析出した固体をろ取し、水で洗浄後乾燥して標記化合物(116mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.16-1.39(5H,m),1.55-1.75(5H,m),2.33(2H,t,J=6.7Hz),2.53(6H,s),2.81(2H,t,J=6.7Hz),2.95-3.03(1H,m),3.06(2H,t,J=8.4Hz),3.56(2H,s),3.97(2H,t,J=8.4Hz),4.90(2H,s),6.75(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.87(1H,s),7.01(1H,d,J=8.1Hz),7.10(1H,s),7.15(1H,d,J=8.1Hz),7.90(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:480(M+H)+.
Anal.Calcd for C28H37N3O4・1.0H2O,0.25CF3CO2H:C,65.06;H,7.52;N,7.99.Found:C,64.93;H,7.47;N,7.91.
[製造例92]3−[N−[2−[5−[(3−シアノ−4−イソプロピルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−シアノ−4−イソプロペニル安息香酸 メチル エステル
窒素雰囲気下、3−シアノ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル(375mg)のトルエン溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(210mg)、水(2.5ml)、炭酸セシウム(2.92g)およびイソプロペニルホウ酸 ピナコール エステル(456μl)を室温にて加えた。90℃にて12時間攪拌したのち、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)および酢酸エチル(10ml)を加えて分液した。水層を酢酸エチル(3×7.5ml)で抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(164mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.21(3H,t,J=0.7Hz),3.95(3H,s),5.34(1H,d,J=1.0Hz),5.46(1H,d,J=1.0Hz),7.46(1H,d,J=8.1Hz),8.18(1H,ddd,J=8.1,2.0,0.7Hz),8.33(1H,br s).
MS(ESI)m/z:202(M+H)+.
(2)3−シアノ−4−イソプロピル安息香酸 メチル エステル
3−シアノ−4−イソプロペニル安息香酸 メチル エステル(164mg)のメタノール(50ml)溶液に、5%Pd/C(5mg)を加えた。水素雰囲気下、室温にて4時間半攪拌したのち、反応液をセライトを用いてろ過した。ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(126mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.34(6H,d,J=6.8Hz),3.44(1H,dq,J=6.8,6.8Hz),3.94(3H,s),7.49(1H,d,J=8.3Hz),8.19(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),8.28(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:204(M+H)+.
(3)3−シアノ−4−イソプロピル安息香酸
3−シアノ−4−イソプロピル安息香酸 メチル エステル(126mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(1.00ml)を室温にて加えた。3日間攪拌した後、反応液に水(50ml)を加え、1N塩酸にてpHを3としてクロロホルム(10ml)を加えて分液した。さらに、水層をクロロホルム(2×5ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を濃縮して標記化合物(110mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.36(6H,d,J=6.8Hz),3.43-3.51(1H,m),7.54(1H,d,J=8.3Hz),8.26(1H,dd,J=8.3,1.5Hz),8.36(1H,d,J=1.5Hz).
MS(ESI)m/z:379(2M+H)+.
(4)3−シアノ−4−イソプロピルベンジルアルコール
3−シアノ−4−イソプロピル安息香酸(110mg)のTHF(30ml)溶液に、TEA(122μl)およびクロロ酢酸 エチル エステル(66.8μl)を0℃にて徐々に加えた。室温にて30分間攪拌後、析出した沈殿物をろ過にて取り除いた。
別のコルベン中、水素化ホウ素ナトリウム(144mg)のエタノール(20ml)懸濁液に、0℃にて上記の得られたろ液を徐々に加えた。室温にて2時間攪拌したのち、1N塩酸を徐々に加え、pHを4とした。反応液に水(5ml)および酢酸エチル(10ml)を加えて分液し、さらに、水層を酢酸エチル(3×5.0ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(84.9mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.30(6H,d,J=6.8Hz),3.33-3.40(1H,m),4.69(2H,s),7.38(1H,d,J=8.3Hz),7.53(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.60(1H,d,J=2.0Hz).
(5)3−シアノ−4−イソプロピルベンジルクロリド
3−シアノ−4−イソプロピルベンジルアルコール(84.9mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に、塩化チオニル(70.7μl)を室温にて加えた。3時間加熱還流したのち、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(84.5mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.31(6H,d,J=6.8Hz),3.3,5-3.41(1H,m),4.56(2H,s),7.40(1H,d,J=8.3Hz),7.57(1H,dd,J=8.3,2.1Hz),7.63(1H,d,J=2.1Hz).
MS(ESI)m/z:193(M)+.
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(3−シアノ−4−イソプロピルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
3−シアノ−4−イソプロピルベンジルクロリド(84.5mg)のDMF(20ml)溶液に、炭酸カリウム(211mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(184mg)を室温にて加えた。60℃にて4時間半攪拌後、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣に水(5ml)およびクロロホルム(10ml)を加えて分液した。さらに、水層をクロロホルム(2×10ml)で抽出後、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(202mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.32(6H,d,J=6.8Hz),1.40-1.59(18H,m),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.23(2H,m),3.36-3.42(1H,m),3.55-3.61(2H,m),3.99-4.19(4H,m),5.00(2H,s),6.73-6.84(2H,m),7.40(1H,d,J=8.0Hz),7.58(1H,dd,J=8.3,1.5Hz),7.67(1H,d,J=1.5Hz),8.12(1H,dd,J=8.8,8.8Hz).
MS(ESI)m/z:578(M+H)+.
(7)3−[N−[2−[5−[(3−シアノ−4−イソプロピルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(3−シアノ−4−イソプロピルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(202mg)のジクロロメタン(2.4ml)溶液に、TFA(0.60ml)を室温にて加えた。室温にて3時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジメチルスルホキシド(6.0ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP5)にて精製し、目的の分画を濃縮し、凍結乾燥して標記化合物(109mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.26(6H,d,J=7.1Hz),2.35(2H,t,J=6.6Hz),2.81(2H,t,J=6.6Hz),3.11(2H,t,J=8.0Hz),3.19-3.27(1H,m),3.53(2H,s),4.03(2H,t,J=8.0Hz),5.07(2H,s),6.81(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.94(1H,d,J=2.4Hz),7.56(1H,d,J=8.3Hz),7.71(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.81(1H,d,J=2.0Hz),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:421(M)+.
Anal.Calcd for C24H27N3O4・0.25H2O,0.25CF3CO2H:C,64.74;H,6.15;N,9.25.Found:C,64.42;H,6.15;N,9.24.
[製造例93]3−[N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−2−フルオロ−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(WO1997/34885)
2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸(5.70g)のメタノール(60ml)溶液に、室温にて徐々にチオニルクロリド(2.87ml)を加えた。3時間過熱還流したのち、室温まで放冷し、反応液を減圧下濃縮して標記化合物(3.89g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.77(3H,s),6.63(1H,dd,J=13.1,2.3Hz),6.69(1H,dd,J=8.8,2.3Hz),7.74(1H,t,J=8.8Hz),10.82(1H,br s).
(2)2−フルオロ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル
2−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸 メチル エステル(3.89g)のジクロロメタン(70ml)溶液に、ピリジン(2.31ml)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(4.23ml)を0℃にて徐々に加えた。室温にて16時間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除き、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣に水(50ml)およびクロロホルム(70ml)を加え分液した。さらに、水層を酢酸エチル(3×30ml)で抽出後、合わせた有機層を3%硫酸銅水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮して標記化合物(4.75g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.96(3H,s),7.14(1H,dd,J=10.0,2.2Hz),7.18(1H,ddd,J=8.5,2.2,1.0Hz),8.08(1H,t,J=8.5Hz).
(3)4−シクロヘキシル−2−フルオロ安息香酸 メチル エステル
窒素雰囲気下、2−フルオロ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸 メチル エステル(1.21g)のN,N−ジメチルアセトアミド(20ml)溶液に、室温にてヨウ化銅(I)(76.1mg)、[1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド ジクロロメタン錯体(163mg)および0.5Mシクロヘキシル臭化亜鉛/THF溶液(9.6ml)を加えた。2時間加熱還流したのち室温まで放冷し、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(40ml)を加えた。室温にて30分間攪拌したのち、析出した固体をろ過にて取り除いた。ろ液をクロロホルム(3×30ml)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(713mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.19-1.45(5H,m),1.73-1.91(5H,m),2.54(1H,br s),3.91(3H,s),6.97(1H,d,J=12.2Hz),7.04(1H,dd,J=7.8,1.7Hz),7.85(1H,t,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:237(M+H)+.
(4)4−シクロヘキシル−2−フルオロ安息香酸
4−シクロヘキシル−2−フルオロ安息香酸 メチル エステル(713mg)のTHF(8.0ml)溶液に、メタノール(40ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(4.00ml)を室温にて加えた。室温にて15時間攪拌した後、反応液に水(20ml)を加え、1N塩酸にてpHを3としてクロロホルム(40ml)を加えて分液した。さらに、水層をクロロホルム(3×20ml)で抽出後、合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去して標記化合物(603mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.46(5H,m),1.74-1.92(5H,m),2.52-2.60(1H,m),7.01(1H,dd,J=11.7,1.6Hz),7.08(1H,dd,J=8.2,1.6Hz),7.94(1H,t,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:223(M+H)+.
(5)4−シクロヘキシル−2−フルオロベンジルアルコール
4−シクロヘキシル−2−フルオロ安息香酸(603mg)のTHF(8.0ml)溶液に、TEA(567μl)およびクロロ酢酸 エチル エステル(311μl)を0℃にて徐々に加えた。室温にて30分間攪拌後、析出した沈殿物をろ過にて取り除いた。
別のコルベン中、水素化ホウ素ナトリウム(670mg)のエタノール(10ml)懸濁液に、0℃にて安息香酸誘導体のろ液を徐々に加えた。0℃にて1時間半攪拌したのち、1N塩酸を徐々に加え、pHを4とした。反応液に水(20ml)および酢酸エチル(30ml)を加えて分液し、水層を酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(478mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.18-1.30(1H,m),1.31-1.45(4H,m),1.68-1.75(1H,m),1.75-1.89(4H,m),2.45-2.53(1H,m),4.71(2H,d,J=6.1Hz),6.90(1H,dd,J=11.7,1.5Hz),6.98(1H,dd,J=7.8,1.5Hz),7.30(1H,t,J=7.9Hz).
(6)4−シクロヘキシル−2−フルオロベンジルクロリド
4−シクロヘキシル−2−フルオロベンジルアルコール(478mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、塩化チオニル(335μl)を室温にて加えた。1時間半加熱還流したのち、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮して標記化合物(461mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.19-1.42(5H,m),1.75(1H,d,J=12.5Hz),1.82-1.89(4H,m),2.50(1H,br s),4.61(2H,s),6.92(1H,dd,J=11.2,2.0Hz),6.98(1H,dd,J=7.8,2.0Hz),7.30(1H,t,J=7.8Hz).
(7)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−2−フルオロ−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
4−シクロヘキシル−2−フルオロベンジルクロリド(113mg)のDMF(30ml)溶液に、炭酸カリウム(242mg)および3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(210mg)を室温にて加えた。60℃にて4時間半攪拌後、反応液を室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣に水(5ml)および酢酸エチル(10ml)を加えて分液した。さらに、水層を酢酸エチル(2×10ml)で抽出後、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(265mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.58(23H,m),1.70-1.89(5H,m),2.45-2.63(3H,m),3.14-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.97-4.18(4H,m),5.04(2H,s),6.76-6.85(2H,m),6.88-7.02(2H,m),7.37(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),8.11(1H,dd,J=8.8,8.8Hz).
(8)3−[N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−2−フルオロ−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[(4−シクロヘキシル−2−フルオロ−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(265mg)のジクロロメタン(2.4ml)溶液に、TFA(0.60ml)を室温にて加えた。室温にて3時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジメチルスルホキシド(30ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP5)にて精製し、目的の分画を濃縮して析出した固体をろ取し、水で洗浄後乾燥して標記化合物(94.2mg)を得た。
MS(ESI)m/z:455(M+H)+.
Anal.Calcd for C26H31FN2O4・0.25H2O,:C,68.03;H,6.92;F,4.14;N,6.10.Found:C,68.15;H,6.84;F,4.21;N,6.06.
[製造例94]3−[N−[2−[5−(4−エチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)3−[N−(ベンジルオキシカルボニルメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
ブロモ酢酸 ベンジル エステル(10.7ml)のアセトニトリル溶液(650ml)に、β−アラニン エチル エステル 塩酸塩(25.0g)、DIEA(55.3ml)を加えて80℃で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、残渣に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 4L)で精製し、標記化合物(16.9g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.2Hz),2.50(2H,t,J=6.6Hz),2.91(2H,t,J=6.6Hz),3.47(2H,s),4.15(2H,q,J=7.2Hz),5.17(2H,s),7.32-7.37(5H,m).
MS(ESI)m/z:266(M+H)+.
(2)3−[N−(ベンジルオキシカルボニルメチル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−(ベンジルオキシカルボニルメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(16.9g)のジクロロメタン溶液(200ml)に、BocO(16.7g)、飽和重層水(200ml)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液をクロロホルムで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 5L)で精製し、標記化合物(23.4g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.28(3H,m),1.34-1.47(9H,m),2.58-2.65(2H,m),3.51-3.59(2H,m),4.01-4.15(4H,m),5.15(2H,s),7.33-7.36(5H,m).
MS(ESI)m/z:366(M+H)+.
(3)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−(ベンジルオキシカルボニルメチル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(23.3g)のエタノール溶液(300ml)に、5%Pd/C(含水)(5.00g)を加えて、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、標記化合物(16.8g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.0Hz),1.42-1.48(9H,m),2.59-2.64(2H,m),3.52-3.58(2H,m),4.02-4.16(4H,m).
MS(ESI)m/z:276(M+H)+.
(4)3−[N−[2−(5−ベンジルオキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
5−ベンジルオキシインドリン 塩酸塩(1.54g)のDMF溶液(30ml)に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(2.14g)、DIEA(3.00ml)、HOBt(1.03g)、EDC・HCl(1.47g)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 3L)で精製し、標記化合物(2.70g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.28(3H,m),1.40-1.49(9H,m),2.64-2.71(2H,m),3.15-3.21(2H,m),3.60-3.63(2H,m),3.98-4.18(6H,m),5.02-5.03(2H,m),6.76-6.83(2H,m),7.30-7.43(5H,m),8.09-8.13(1H,m).
MS(ESI)m/z:483(M+H)+.
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−[2−(5−ベンジルオキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(2.70g)のエタノール溶液(60ml)に、5%Pd/C(含水)(1.00g)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。反応液をろ過、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 3L)で精製し、さらに、減圧濃縮後、得られた残渣をn−ヘキサンで懸濁洗浄し、標記化合物(2.01g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.28(3H,m),1.40-1.53(9H,m),2.65-3.12(4H,m),3.60-3.92(4H,m),4.08-4.15(4H,m),6.55-6.69(2H,m),7.19-7.26(1H,m),7.86-8.05(1H,m).
MS(ESI)m/z:393(M+H)+.
(6)3−トリフルオロメチル−4−ビニル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.06g)のトルエン溶液(9.0ml)に、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−[1,3,2]ジオキサボロラン(601mg)、炭酸セシウム(2.93g)、水(4.5ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(347mg)を加えて加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(596mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.95(3H,s),5.55(1H,d,J=11.0Hz),5.86(1H,d,J=17.4Hz),7.08-7.16(1H,m),7.74(1H,d,J=8.3Hz),8.15-8.18(1H,m),8.31-8.31(1H,m).
MS(ESI)m/z:231(M+H)+.
(7)4−エチル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
3−トリフルオロメチル−4−ビニル安息香酸 メチル エステル(230mg)の酢酸エチル溶液(10ml)に5%Pd/C(含水)(100mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で1時間攪拌した。反応液をろ過して触媒を除き、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物(239mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=7.5Hz),2.88(2H,q,J=7.5Hz),3.94(3H,s),7.44(1H,d,J=8.1Hz),8.13(1H,d,J=8.1Hz),8.29(1H,s).
MS(ESI)m/z:233(M+H)+.
(8)(4−エチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−エチル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(232mg)のTHF溶液(10ml)に水素化ホウ素リチウム(65.3mg)を加えて、加熱還流下で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(200mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.5Hz),1.75(1H,s),2.82(2H,q,J=7.5Hz),4.71(2H,s),7.34(1H,d,J=8.1Hz),7.47(1H,d,J=8.1Hz),7.61(1H,s).
(9)4−クロロメチル−1−エチル−2−トリフルオロメチルベンゼン
(4−エチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(190mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(10ml)に、塩化チオニル(338μl)、DMF(パスツールピペットで1滴)を加えて50℃で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(184mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.5Hz),2.82(2H,q,J=7.5Hz),4.59(2H,s),7.35(1H,d,J=7.8Hz),7.50(1H,d,J=7.8Hz),7.62(1H,s).
(10)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−エチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(173mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−エチル−2−トリフルオロメチルベンゼン(89.1mg)、炭酸カリウム(71.9mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液をろ過、減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(222mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.28(6H,m),1.40-1.49(9H,m),2.65-2.72(2H,m),2.83(2H,q,J=7.4Hz),3.16-3.22(2H,m),3.60-3.64(2H,m),3.99-4.19(6H,m),5.02(2H,s),6.75-6.83(2H,m),7.36(1H,d,J=8.1Hz),7.52(1H,d,J=8.1Hz),7.66(1H,s),8.10-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:579(M+H)+.
(11)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−エチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−エチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(210mg)のTHF溶液(50ml)に、メタノール(1.1ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.09ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加え中和した後、クロロホルムで3回抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物(195mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.6Hz),1.39-1.48(9H,m),2.55-2.68(2H,m),2.80-2.85(2H,m),3.20-3.24(2H,m),3.65-3.71(2H,m),4.01-4.20(4H,m),5.03(2H,s),6.79-6.84(2H,m),7.36(1H,d,J=7.8Hz),7.52(1H,d,J=8.3Hz),7.66(1H,s),8.13(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:551(M+H)+.
(12)3−[N−[2−[5−(4−エチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−エチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(185mg)のジクロロメタン溶液(1.5ml)に、4N塩酸/1,4−ジオキサン(4.5ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(160mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20(3H,t,J=7.5Hz),2.74-2.79(4H,m),3.16-3.21(4H,m),4.05-4.13(4H,m),5.14(2H,s),6.88(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),7.01(1H,d,J=2.7Hz),7.52(1H,d,J=7.8Hz),7.66-7.73(2H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2798,1716,1646,1492,1132,1112.
MS(ESI)m/z:451(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C23H26F3N2O4(M+H)+:451.18447;found 451.18267.
Anal.Calcd for C23H25F3N2O4・HCl・0.25H2O:C,56.21;H,5.44;Cl,7.21;F,11.60;N,5.70.Found:C,56.05;H,5.38;Cl,7.05;F,11.59;N,5.58.
[製造例95]3−[N−[2−[5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)4−ニトロ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ニトロ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸(1.00g)のメタノール溶液(50ml)に、濃硫酸(20ml)を加え、加熱還流下、2時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.14g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.02(3H,s),7.92(1H,d,J=8.3Hz),8.38(1H,dd,J=1.5,8.3Hz),8.49(1H,d,J=1.5Hz).
(2)4−アミノ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ニトロ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.06g)のメタノール溶液(40ml)に、1N塩酸(4.25ml)と5%Pd/C(500mg)を加え、水素雰囲気下、室温で5時間半攪拌した。反応液をろ過、減圧濃縮後、得られた残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物(948mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.88(3H,s),4.59(2H,s),6.73(1H,d,J=8.6Hz),7.96(1H,d,J=8.6Hz),8.15(1H,s).
MS(ESI)m/z:220(M+H)+.
(3)4−ブロモ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−アミノ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(850mg)のアセトニトリル溶液(40ml)に、臭化銅(II)(1.04g)、亜硝酸tert−ブチル(690μl)を加え、加熱還流下、30分間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.09g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.96(3H,s),7.81(1H,d,J=8.3Hz),8.04(1H,dd,J=2.0,8.3Hz),8.35(1H,d,J=2.0Hz).
(4)3,4−ビストリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ブロモ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.07g)のDMF溶液(20ml)に、ヨウ化銅(I)(720mg)、フルオロスルホニルジフルオロ酢酸 メチル エステル(4.78ml)を加えて90℃で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液をセライトを用いてろ過し、ろ液を減圧濃縮後、残渣に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)に付し、標記化合物と原料の混合物(632mg)を得た。
(5)(3,4−ビストリフルオロメチルフェニル)メタノール
不純物混じりの3,4−ビストリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(620mg)のTHF溶液(20ml)に水素化ホウ素リチウム(149mg)を加えて、加熱還流下で10時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)に付し、標記化合物と不純物(4位ブロモ体)の混合物(535mg)を得た。
MS(ESI)m/z:227(M−OH)
(6)(3,4−ビストリフルオロメチルフェニル)メタノール
(4−ブロモ−3−トリフルオロメチル)メタノールと(3,4−ビストリフルオロメチルフェニル)メタノールの混合物(520mg)のトルエン溶液(6.0ml)に、4−ピリジンボロン酸(376mg)、炭酸セシウム(1.99g)、水(30ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(236mg)を加えて加熱還流下で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(320mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.95(1H,t,J=5.6Hz),4.85(2H,d,J=5.6Hz),7.67-7.69(1H,m),7.84-7.86(2H,m).
MS(ESI)m/z:227(M-OH)+.
(7)1,2−ビストリフルオロメチル−4−クロロメチルベンゼン
(3,4−ビストリフルオロメチルフェニル)メタノール(310mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(20ml)に、塩化チオニル(460μl)、DMF(パスツールピペットで1滴)を加えて50℃で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(206mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.65(2H,s),7.71-7.75(1H,m),7.85-7.92(2H,m).
(8)5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(215mg)のDMF溶液(50ml)に、1,2−ビストリフルオロメチル−4−クロロメチルベンゼン(200mg)、炭酸カリウム(158mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液をろ過、減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(299mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.07(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,s),5.12(2H,s),6.74-6.80(2H,m),7.72-7.91(4H,m).
MS(ESI)m/z:462(M+H)+.
(9)3−[N−[2−[5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(138mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(50ml)を加えて、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をDMF(10ml)に溶解し、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(107mg)、DIEA(153μl)、HOBt(52.7mg)、EDC・HCl(74.8mg)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物と不純物の混合物(201mg)を得た。
MS(ESI)m/z:619(M+H)
(10)3−[N−[2−[5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸
上記の不純物と3−[N−[2−[5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ]プロピオン酸 エチル エステルの混合物(201mg)のTHF溶液(5ml)に、メタノール(0.90ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.900ml)を加えて室温で1時間半攪拌した。反応液に1N塩酸を加え中和した後、クロロホルムで3回抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をジイソプロピルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(135mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.39-1.49(9H,m),2.56-2.67(2H,m),3.24(2H,t,J=8.2Hz),3.70-3.73(2H,m),4.03-4.17(4H,m),5.15(2H,s),6.79-6.85(2H,m),7.73-7.77(1H,m),7.86-7.91(2H,m),8.16(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:591(M+H)+.
(11)3−[2−[5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチルアミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−[2−[5−(3,4−ビストリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸(125mg)のジクロロメタン溶液(4.5ml)に、TFA(0.50ml)を加えて室温で30分間攪拌後、TFA(0.50ml)を追加し、室温で30分間攪拌した。反応液を一度、減圧濃縮し、残渣にジクロロメタン(30ml)とTFA(1.5ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(119mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.72(2H,t,J=7.4Hz),3.17-3.22(4H,m),4.04-4.14(4H,m),5.31(2H,s),6.91(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),7.05(1H,d,J=2.7Hz),7.96-7.99(2H,m),8.09-8.11(2H,m).
IR(ATR)cm-1:1727,1660,1494,1313,1168,1126.
MS(ESI)m/z:491(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C22H21F6N2O4(M+H)+:491.14055;found 491.13962.
Anal.Calcd for C22H20F6N2O4・CF3CO2H:C,47.69;H,3.50;F,28.29;N,4.63.Found:C,47.54;H,3.34;F,28.54;N,4.57.
[製造例96]3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(1.41g)のトルエン溶液(12ml)に、2−シクロヘキセン−1−イル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(1.00g)、炭酸セシウム(3.91g)、水(6.0ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(462mg)を加えて加熱還流下で3時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、さらに、不純物が混入した分画はフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ウルトラパック B)で再精製し、合わせて標記化合物(1.12g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.56-2.21(8H,m),3.94(3H,s),5.60(1H,s),7.26-7.31(1H,m),8.10-8.30(2H,m).
MS(ESI)m/z:285(M+H)+.
(2)(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(284mg)のTHF溶液(10ml)に水素化ホウ素リチウム(65.3mg)を加えて、加熱還流下で5時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(235mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.64-1.78(5H,m),2.12-2.22(4H,m),4.73(2H,d,J=5.6Hz),5.57(1H,s),7.21(1H,d,J=7.8Hz),7.46(1H,d,J=7.8Hz),7.62(1H,s).
MS(ESI)m/z:239(M-OH)+.
(3)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(173mg)のTHF溶液(10ml)に、(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルフェニル)メタノール(225mg)、トリフェニルホスフィン(276mg)、DEAD(2.2mol/l トルエン溶液)(479μl)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ウルトラパック B)で精製し、さらに、不純物が混入した分画はフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で再精製し、標記化合物(437mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.28(3H,m),1.40-1.49(9H,m),1.64-1.78(4H,m),2.13-2.21(4H,m),2.65-2.72(2H,m),3.16-3.22(2H,m),3.60-3.64(2H,m),3.99-4.19(6H,m),5.03(2H,s),5.58(1H,s),6.76-6.84(2H,m),7.22(1H,d,J=7.6Hz),7.51(1H,d,J=7.6Hz),7.67(1H,s),8.10-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:631(M+H)+.
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(430mg)のTHF溶液(10ml)に、メタノール(2.05ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(2.05ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加え中和した後、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物(395mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.39-1.49(9H,m),1.64-1.78(4H,m),2.12-2.23(4H,m),2.55-2.68(2H,m),3.23(2H,t,J=8.2Hz),3.67-3.72(3H,m),4.06-4.16(4H,m),5.04(2H,s),5.58(1H,s),6.80-6.85(2H,m),7.23(1H,d,J=7.6Hz),7.51(1H,d,J=7.6Hz),7.67(1H,s),8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:603(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−シクロヘキセン−1−イル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(200mg)のジクロロメタン溶液(2.5ml)に、4N塩酸/1,4−ジオキサン(7.5ml)を加えて室温で30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、乾燥して標記化合物(156mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.59-1.74(4H,m),2.11-2.18(4H,m),2.77(2H,t,J=7.5Hz),3.16-3.21(4H,m),4.05-4.13(4H,m),5.15(2H,s),5.54(1H,s),6.89(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.02(1H,d,J=2.5Hz),7.34(1H,d,J=8.1Hz),7.66(1H,d,J=8.1Hz),7.75(1H,d,J=1.2Hz),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2927,1718,1656,1490,1317,1116.
MS(ESI)m/z:503(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C27H30F3N2O4(M+H)+:503.21577;found 503.21333.
Anal.Calcd for C27H29F3N2O4・HCl・0.5H2O:C,59.18;H,5.70;Cl,6.47;F,10.40;N,5.11.Found:C,59.23;H,5.68;Cl,6.59;F,10.32;N,5.05.
[製造例97]3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−イソプロぺニル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル
4−ブロモ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(897mg)のトルエン溶液(1.5ml)に、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(677μl)、炭酸セシウム(4.89g)、水(7.5ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(347mg)を加え、加熱還流下で終夜攪拌後、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(677μl)とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(347mg)を追加し、加熱還流下で4時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液をろ過し、ろ液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(765mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.11(3H,t,J=0.7Hz),3.94(3H,s),5.13(1H,d,J=0.7Hz),5.30(1H,t,J=1.2Hz),7.30-7.39(1H,m),7.90-7.93(2H,m).
MS(ESI)m/z:261(M+H)+.
(2)4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル
4−イソプロぺニル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(755mg)の酢酸エチル溶液(1.5ml)に、5%Pd/C(300mg)を加え、水素雰囲気下、室温で終夜攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物(679mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(6H,d,J=6.6Hz),3.31-3.41(1H,m),3.92(3H,s),7.41(1H,d,J=8.1Hz),7.85-7.94(2H,m).
MS(ESI)m/z:263(M+H)+.
(3)(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシフェニル)メタノール
4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(670mg)のTHF溶液(30ml)に、水素化ホウ素リチウム(167mg)を加え、加熱還流下、3時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(561mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23(6H,d,J=6.9Hz),1.71(1H,t,J=5.0Hz),3.28-3.34(1H,m),4.68(2H,d,J=5.6Hz),7.22-7.34(3H,m).
MS(ESI)m/z:217(M-OH)+.
(4)4−クロロメチル−1−イソプロピル−2−トリフルオロメトキシベンゼン
(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシフェニル)メタノール(550mg)の1,2−ジクロロエタン溶液(25ml)に、塩化チオニル(852μl)、DMF(パスツールピペットで2滴)を加え、50℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(580mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=7.1Hz),2.96-3.06(1H,m),4.26(2H,s),6.93-7.04(3H,m).
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(196mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−イソプロピル−2−トリフルオロメトキシベンゼン(152mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(310mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.27(9H,m),1.40-1.49(9H,m),2.64-2.71(2H,m),3.16-3.35(3H,m),3.60-3.63(2H,m),3.98-4.18(6H,m),4.98(2H,s),6.75-6.83(2H,m),7.26-7.35(3H,m),8.09-8.13(1H,m).
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(300mg)のTHF溶液(10ml)に、メタノール(1.5ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.48ml)を加えて室温で3時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加え中和した後、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して、標記化合物(286mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.23(6H,d,J=7.1Hz),1.39-1.49(9H,m),2.55-2.68(2H,m),3.20-3.37(3H,m),3.69-3.72(2H,m),4.01-4.16(4H,m),5.00(2H,s),6.78-6.84(2H,m),7.26-7.36(3H,m),8.13(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:581(M+H)+.
(7)3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(280mg)に、4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(224mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20(6H,d,J=6.9Hz),2.77(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.25(5H,m),4.05-4.13(4H,m),5.10(2H,s),6.88(1H,d,J=8.8Hz),7.01(1H,d,J=1.5Hz),7.37-7.52(3H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2967,1720,1660,1490,1255,1211,1151.
MS(ESI)m/z:481(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C24H28F3N2O5(M+H)+:481.19503;found 481.19366.
Anal.Calcd for C24H27F3N2O5・HCl・0.5H2O:C,54.81;H,5.56;Cl,6.74;F,10.84;N,5.33.Found:C,54.96;H,5.47;Cl,6.74;F,10.91;N,5.19.

[製造例98]3−[N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステル
4−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)安息香酸(アポロ)(5.00g)のメタノール溶液(50ml)に、室温にて濃硫酸(1ml)を加えた後、80℃にて攪拌した。反応液を室温に戻した後、濃縮し得られた残渣を酢酸エチル/水にて希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、4−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステルを得,引続き次の反応に供した。
上記の4−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステルのジクロロメタン溶液(100ml)に、室温にて、ピリジン(4ml)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(4.46ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣を酢酸エチル/水にて希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出液を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(5.21g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.97(3H,s),7.56(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.65(1H,d,J=2.5Hz),7.94(1H,d,J=8.6Hz).
(2)4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)安息香酸
窒素雰囲気下、4−(トリフルオロメタンスルフォニルオキシ)−2−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチルエステル(2.00g)および0.5Mシクロヘキシル臭化亜鉛(45.4ml)のTHF溶液(80ml)に、室温にてPd(tert−BuP)(0.29g)を加え、脱気後、2時間加熱還流した。反応液を室温に戻した後、飽和重曹水を加え、しばらく攪拌した後に、セライトにてろ過した。得られたろ液を酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去した後、得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、4−(シクロヘキシル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸 メチル エステルと分離困難な不純物の混合物を得た。
上記の混合物のメタノール/THF混合溶液(10/20ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、14時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルにて抽出し、水層部分を分離した。得られた水層に10%塩酸を加え、析出した固体をろ取し、減圧下にて乾燥して標記化合物(1.19g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.11-1.52(6H,m),1.68-1.90(5H,m),2.66(1H,t,J=10.9Hz),7.60(2H,t,J=7.8Hz),7.72(1H,d,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:273(M+H)+.
(3)4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール
4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)安息香酸(1.39g)のTHF溶液(50ml)に、室温にて10Mボランジメチルスルフィド錯体(1.76ml)を加え、18時間攪拌した。この反応液を90℃に加温し4時間攪拌した。室温に戻した後に、10Mボランジメチルスルフィド錯体(3.62ml)を加えさらに90℃にて15時間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、飽和重曹水を加え、しばらく攪拌した後に、酢酸エチルにて抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去した後、得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(1.28g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.96-0.10(4H,m),1.20-1.51(4H,m),1.66-1.87(2H,m),2.56(1H,s),4.84(2H,d,J=6.6Hz),7.41(1H,d,J=8.1Hz),7.48(1H,s),7.60(1H,d,J=7.8Hz).メインピークよりアサイン。
MS(ESI)m/z:259.
(4)4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジルクロリド
4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール(1.28g)に塩化チオニル(10ml)を加え、80℃に加温し3時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、分離困難の不純物と標記化合物の混合物(1.34g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.88-0.94(4H,m),1.16-1.48(4H,m),1.93-1.75(2H,m),2.55-2.57(1H,m),4.72(2H,s),7.40(1H,d,J=7.8Hz),7.48(1H,s),7.53(1H,d,J=7.3Hz).
(5)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[[(4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル)メトキシ]インドリン
4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)ベンジルクロリド(1.34g)および1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン(1.48g)のDMF溶液(30ml)に、室温にて、炭酸カリウム(2.68g)を加え、50℃にて7時間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別した。得られたろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(1.49g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.79-1.00(4H,m),1.22-1.55(11H,m),1.66-1.87(4H,m),2.55-2.57(1H,m),3.05(2H,t,J=8.7Hz),3.96(2H,s),5.17(2H,s),6.76-6.78(2H,m),7.38(1H,d,J=7.8Hz),7.51-7.54(1H,m),7.62(1H,d,J=8.1Hz),7.71(1H,dd,J=5.8,3.3Hz).
MS(ESI)m/z:476(M+H)+.
(6)5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリンを4N塩酸/ジオキサン溶液(20ml)に溶解し、14時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取した。減圧下にて乾燥し、標記化合物(1.2g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.06-1.47(4H,m),1.61-1.87(6H,m),2.55-2.73(1H,m),3.16(2H,t,J=7.8Hz),3.57-3.83(2H,m),5.17(2H,s),6.96(1H,dd,J=8.7,2.6Hz),7.12(1H,d,J=2.5Hz),7.34(1H,d,J=8.8Hz),7.58(2H,t,J=7.0Hz),7.65(1H,d,J=7.8Hz),10.89(1H,s).
MS(ESI)m/z:376(M+H)+.
(7)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.21g),[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(tert−ブトキシカルボニルエチル)アミノ]酢酸(0.15g),EDC・HCl(0.14g),HOBt(0.10g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、TEA(0.35ml)を加え20時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(220mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.82-0.98(2H,m),1.16-1.53(20H,m),1.66-2.08(5H,m),2.45-2.65(3H,m),3.05-3.27(2H,m),3.58(2H,t,J=6.9Hz),3.92-4.25(4H,m),4.82-5.02(1H,m),5.17(2H,s),6.63-6.91(2H,m),7.39(1H,d,J=7.8Hz),7.53(1H,t,J=6.1Hz),7.58-7.67(1H,m),8.22-8.03(1H,m).
(8)3−[N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[[4−(シクロヘキシル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.22g)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を室温にて加え,23時間攪拌した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣に、ジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、乾燥して標記化合物(0.16g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.16-1.52(3H,m),1.55-1.89(6H,m),2.42-2.79(4H,m),3.23-3.13(4H,m),4.05(2H,t,J=8.3Hz),4.14(2H,s),5.13(2H,s),6.85(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.98(1H,s),7.57(1H,d,J=7.8Hz),7.59(1H,s),7.64(1H,d,J=7.8Hz),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2927,2852,2723,2598,2465,2418,2258,2166,2024,1709,1649.
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
HR-MS(AqTOF)Calcd for C27H32F3N2O4:505.2314.Found:505.2290.
Anal.Calcd for C27H31F3N2O4・HCl:C,59.94;H,5.96;Cl,6.55;F,10.54;N,5.18.Found:C,59.56;H,5.92;Cl,6.90;F,10.39;N,4.97.90;F,10.39;N,4.97.
[製造例99]3−[2−オキソ−2−[5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチルアミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル
4−ブロモ−3−トリフルオロメトキシ安息香酸 メチル エステル(195mg)のトルエン溶液(40ml)に、フェニルボロン酸(119mg)、炭酸セシウム(637mg)、水(20ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(75mg)を加え、加熱還流下で2時間半攪拌後、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(75.4mg)を追加し、加熱還流下で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液をセライトを用いてろ過し、ろ液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(177mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.96(3H,s),7.41-7.53(6H,m),8.01-8.04(2H,m).
MS(ESI)m/z:297(M+H)+.
(2)2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−メタノール
2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル(172mg)のTHF溶液(20ml)に、水素化ホウ素リチウム(37.9mg)を加え、加熱還流下、一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(148mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.81(1H,t,J=5.6Hz),4.77(2H,d,J=5.6Hz),7.3,5-7.47(8H,m).
MS(ESI)m/z:251(M-OH)+.
(3)4−クロロメチル−2−トリフルオロメトキシビフェニル
2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−メタノールの1,2−ジクロロエタン溶液(50ml)に、塩化チオニル(189μl)、DMF(パスツールピペットで1滴)を加え、50℃で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(147mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.63(2H,s),7.38-7.46(8H,m).
(4)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(140mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−2−トリフルオロメトキシビフェニル(115mg)、炭酸カリウム(87.7mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(192mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.07(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,s),5.07(2H,s),6.78-6.83(2H,m),7.3,5-7.47(8H,m),7.76(1H,s).
(5)5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン(185mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加え1時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮し、標記化合物(173mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.18(2H,t,J=7.7Hz),3.72(3H,t,J=7.7Hz),5.26(2H,s),7.04(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.18(1H,d,J=2.5Hz),7.36-7.57(9H,m).
MS(ESI)m/z:386(M+H)+.
(6)3−[N−[2−オキソ−2−[5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−(4−フェノキシメチルベンジルオキシ)インドリン 塩酸塩(155mg)のジクロロメタン溶液(10ml)にDIEA(187μl)、クロロアセチルクロリド(44μl)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和塩化アンモニウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をアセトニトリル(20ml)に溶解し、DIEA(624μl)、β−アラニン tert−ブチル エステル 塩酸塩(200mg)を加え、70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(128mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),2.47(2H,t,J=6.7Hz),2.93(2H,t,J=6.7Hz),3.20(2H,t,J=8.3Hz),3.50(2H,s),4.02(2H,t,J=8.3Hz),5.08(2H,s),6.81-6.85(2H,m),7.38-7.48(8H,m),8.17(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:571(M+H)+.
(7)3−[N−[2−オキソ−2−[5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−[2−オキソ−2−[5−(2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(120mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をアセトニトリルで再結晶し、標記化合物(69mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.74-2.78(2H,m),3.17-3.22(4H,m),4.05-4.14(4H,m),5.20(2H,s),6.91(1H,dd,J=2.6,8.7Hz),7.04(1H,d,J=2.6Hz),7.41-7.56(8H,m),7.98(1H,d,J=8.7Hz).
IR(ATR)cm-1:2715,1643,1490,1249,1211,1145.
MS(ESI)m/z:515(M+H)+.
HR-MS(FAB)calcd for C27H26F3N2O5(M+H)+:515.1794.found 515.1832.
Anal.Calcd for C27H25F3N2O5・HCl・0.5H2O:C,57.91;H,4.86;Cl,6.33;F,10.18;N,5.00.Found:C,58.16;H,4.69;Cl,6.51;F,10.34;N,5.02.
[製造例100]3−[N−[2−[5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)5−ヒドロキシメチル−2−フェニル−2H−ピラゾール−3−カルボニトリル
原料は文献(Heterocycles, Vol.27, No.12, 2857-2862, 1988.)に従い合成した。
5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 エチル エステル(1.00g)のTHF溶液(40ml)に、水素化ホウ素リチウム(271mg)を加え、加熱還流下、40分間攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(713mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.09(1H,t,J=6.0Hz),4.80(2H,d,J=6.0Hz),7.03(1H,s),7.44-7.55(3H,m),7.67-7.70(2H,m).
MS(ESI)m/z:200(M+H)+.
(2)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシインドリン(235mg)のTHF溶液(50ml)に、5−ヒドロキシメチル−2−フェニル−2H−ピラゾール−3−カルボニトリル(299mg)、トリフェニルホスフィン(393mg)、DEAD(2.2Mトルエン溶液)(682μl)を加えて室温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(284mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.57-1.58(9H,m),3.06(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,s),5.14(2H,s),6.78-6.82(2H,m),7.10(1H,s),7.45-7.56(3H,m),7.69-7.76(3H,m).
MS(ESI)m/z:417(M+H)+.
(3)5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン(275mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(50ml)を加え1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、標記化合物(239mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.18(2H,t,J=7.7Hz),3.71(2H,t,J=7.7Hz),5.23(2H,s),7.04(1H,dd,J=2.5,8.7Hz),7.18(1H,d,J=2.5Hz),7.36(1H,d,J=8.7Hz),7.55-7.66(4H,m),7.73-7.76(2H,m).
MS(ESI)m/z:317(M+H)+.
(4)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン(225mg)のDMF溶液(10ml)に3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(203mg)、DIEA(542μl)、HOBt(103mg)、EDC・HCl(148mg)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(344mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40-1.49(18H,m),2.55-2.62(2H,m),3.16-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.17(4H,m),5.14(2H,s),6.79-6.84(2H,m),7.09(1H,s),7.45-7.55(3H,m),7.70(2H,d,J=7.6Hz),8.11-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:602(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(5−シアノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(330mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をアセトニトリルで懸濁洗浄し、標記化合物(203mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.76-2.80(2H,m),3.17-3.21(4H,m),4.06-4.14(4H,m),5.17(2H,s),6.92(1H,dd,J=2.6,8.9Hz),7.05(1H,s),7.55-7.75(6H,m),7.98(1H,d,J=8.6Hz).
IR(ATR)cm-1:2566,2235,1725,1664,1488,1373.
MS(ESI)m/z:446(M+H)+.
HR-MS(FAB)calcd for C24H24N5O4(M+H)+:446.1828.found 446.1830.
Anal.Calcd for C24H23N5O4・1.0HCl:C,59.81;H,5.02;Cl,7.36;N,14.53.Found:C,59.63;H,4.94;Cl,7.26;N,14.54.
[製造例101]3−[N−[2−オキソ−2−[5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−ニトロ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ニトロ−2−トリフルオロメチル安息香酸(1.00g)のメタノール溶液(40ml)に、塩化チオニル(599μl)を加え、加熱還流下で終夜攪拌した後、塩化チオニル(898μl)を追加し、加熱還流下で5時間攪拌した。室温まで放冷後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、標記化合物(824mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.00(3H,s),7.98(1H,d,J=8.3Hz),8.47(1H,dd,J=2.2,8.3Hz),8.61(1H,d,J=2.2Hz).
MS(ESI)m/z:分子イオンピークは確認できなかった.
(2)4−アミノ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(WO2006/076706)
4−ニトロ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(820mg)のメタノール溶液(30ml)に、5%Pd/C(含水)(400mg)を加え、水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(730mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.87(3H,s),4.18(2H,s),6.76(1H,dd,J=2.3,8.5Hz),6.98(1H,d,J=2.3Hz),7.76(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:220(M+H)+.
(3)4−ブロモ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−アミノ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(328mg)のアセトニトリル溶液(1.5ml)に、臭化銅(II)(402mg)、亜硝酸tert−ブチル(267μl)を加え、加熱還流下で1時間半攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(359mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.94(3H,m),7.68-7.77(2H,m),7.90(1H,d,J=1.5Hz).
MS(ESI)m/z:283(M+H)+.
(4)3−トリフルオロメチルビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル
4−ブロモ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(350mg)のトルエン溶液(8.0ml)に、フェニルボロン酸(302mg)、炭酸セシウム(2.01g)、水(40ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(143mg)を加え、加熱還流下で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(331mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.96(3H,s),7.41-7.63(5H,m),7.80-7.96(3H,m).
MS(ESI)m/z:分子イオンピークは確認できなかった.
(5)3−トリフルオロメチルビフェニル−4−メタノール
2−トリフルオロメトキシビフェニル−4−カルボン酸 メチル エステル(325mg)のTHF溶液(20ml)に、水素化ホウ素リチウム(75.8mg)を加え、加熱還流下、一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(282mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.90(1H,s),4.93(2H,s),7.37-7.49(3H,m),7.58-7.61(2H,m),7.79(2H,m),7.86(1H,s).
MS(ESI)m/z:235(M-OH)+.
(6)5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(385mg)のTHF溶液(10ml)に、3−トリフルオロメチルビフェニル−4−メタノール(275mg)、トリフェニルホスフィン(429mg)、DEAD(2.2Mトルエン溶液)(743μl)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(413mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.07(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,s),5.07(2H,s),6.78-6.83(2H,m),7.3,5-7.47(8H,m),7.76(1H,s).
MS(ESI)m/z:469 M+.
(7)5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン 塩酸塩
5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(400mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加え2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(376mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.19(2H,t,J=7.8Hz),3.72(2H,t,J=7.8Hz),5.30(2H,s),7.02(1H,dd,J=2.5,8.6Hz),7.17(1H,d,J=2.5Hz),7.36-7.54(4H,m),7.75-7.86(3H,m),8.01-8.04(2H,m).
MS(ESI)m/z:370(M+H)+.
(8)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン 塩酸塩(353mg)のDMF溶液(10ml)に3−[(N−tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(317mg)、DIEA(740μl)、HOBt(141mg)、EDC・HCl(200mg)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製した後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で再精製し、標記化合物(420mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40-1.50(18H,m),2.55-2.63(2H,m),3.16-3.23(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.18(4H,m),5.27(2H,s),6.78-6.84(2H,m),7.38-7.52(3H,m),7.59-7.61(2H,m),7.75-7.81(2H,m),7.90(1H,s),8.11-8.16(1H,m).
MS(ESI)m/z:655(M+H)+.
(9)3−[N−[2−オキソ−2−[5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−(3−トリフルオロメチルビフェニル−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(410mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取、乾燥し、標記化合物(314mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.78(2H,t,J=7.5Hz),3.20(4H,t,J=7.6Hz),4.06-4.15(4H,m),5.25(2H,s),6.90(1H,dd,J=2.7,8.8Hz),7.03(1H,d,J=2.7Hz),7.43-7.54(3H,m),7.75-7.86(3H,m),7.99-8.02(3H,m).
IR(ATR)cm-1:2632,1702,1654,1494,1164,1112,1043.
MS(ESI)m/z:499(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C27H26F3N2O4(M+H)+:499.18447.found 499.18050.
Anal.Calcd for C27H25F3N2O4・1.0HCl:C,60.02;H,4.90;Cl,6.63;F,10.65;N,5.24.Found:C,60.39;H,4.92;Cl,6.70;F,10.66;N,4.94.
[製造例102]3−[N−[2−オキソ−2−[5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)4−イソブチル−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル
4−ブロモ−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(377mg)のトルエン溶液(8.0ml)に、イソブチルボロン酸(407mg)、炭酸セシウム(2.17g)、水(40ml)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(154mg)を加え、加熱還流下で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(325mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.85-1.96(1H,m),2.57(2H,d,J=7.1Hz),3.93(3H,s),7.37(1H,d,J=7.8Hz),7.51(1H,s),7.72(1H,d,J=7.8Hz).
(2)(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルフェニル)メタノール
4−イソブチル−2−トリフルオロメチル安息香酸 メチル エステル(320mg)のTHF溶液(20ml)に、水素化ホウ素リチウム(80.3mg)を加え、加熱還流下、一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(254mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.80-1.93(2H,m),2.52(2H,d,J=7.1Hz),4.84(2H,d,J=6.1Hz),7.33-7.36(2H,m),7.59(1H,d,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:215(M-OH)+.
(3)5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(372mg)のTHF溶液(10ml)に、(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルビフェニル)メタノール(245mg)、トリフェニルホスフィン(415mg)、DEAD(2.2Mトルエン溶液)(719μl)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(298mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.55(9H,s),1.83-1.93(1H,m),2.52(2H,d,J=7.4Hz),3.06(2H,t,J=8.6Hz),3.96(2H,s),5.18(2H,s),6.75-6.80(2H,m),7.32(1H,d,J=7.8Hz),7.45(1H,s),7.61-7.75(2H,m).
MS(ESI)m/z:449 M+.
(4)5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン 塩酸塩
5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(290mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加え2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣をジエチルエーテルで懸濁洗浄し、標記化合物(246mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87(6H,d,J=6.6Hz),1.82-1.92(1H,m),2.56(2H,d,J=7.1Hz),3.18(2H,t,J=7.7Hz),3.71(2H,t,J=7.7Hz),5.20(2H,s),6.99(1H,dd,J=2.6,8.7Hz),7.13(1H,d,J=2.6Hz),7.36(1H,d,J=8.7Hz),7.52(1H,d,J=7.8Hz),7.58(1H,s),7.66(1H,d,J=8.1Hz).
MS(ESI)m/z:350(M+H)+.
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン 塩酸塩(240mg)のDMF溶液(10ml)に3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(226mg)、DIEA(529μl)、HOBt(101mg)、EDC・HCl(143mg)を加えて室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製した後、フラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で再精製し、標記化合物(375mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.40-1.49(18H,m),1.83-1.93(1H,m),2.52-2.63(4H,m),3.16-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.99-4.17(4H,m),5.19(2H,s),6.76-6.82(2H,m),7.32-7.62(3H,m),8.09-8.14(1H,m).
MS(ESI)m/z:635(M+H)+.
(6)3−[N−[2−オキソ−2−[5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[5−(4−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(375mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて終夜攪拌した。反応液にジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取、乾燥し、標記化合物(267mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87(6H,d,J=6.6Hz),1.84-1.91(1H,m),2.56(2H,d,J=7.4Hz),2.79(2H,t,J=7.4Hz),3.17-3.22(4H,m),4.06-4.15(4H,m),5.16(2H,s),6.86(1H,dd,J=2.3,8.7Hz),7.00(1H,d,J=2.3Hz),7.50-7.67(3H,m),7.98(1H,d,J=8.6Hz).
IR(ATR)cm-1:2867,1706,1646,1494,1118.
MS(ESI)m/z:479(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C25H30F3N2O4(M+H)+:479.21577.found 479.21404.
[製造例103]3−[N−[2−[5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル
3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(624mg)のDMF溶液(1.5ml)に、55%水素化ナトリウム(196mg)を加え、80℃で1時間攪拌後、ヨウ化イソブチル(518μl)を加えて、同温度で終夜攪拌した。室温まで放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(604mg)を無色油状物として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.94(6H,d,J=6.6Hz),1.35(3H,t,J=7.1Hz),2.20-2.30(1H,m),3.95(2H,d,J=7.1Hz),4.32(2H,q,J=7.1Hz),7.94(1H,s).
MS(ESI)m/z:265(M+H)+.
(2)1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−メタノール
1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチル エステル(600mg)のTHF溶液(1.5ml)に水素化リチウムアルミニウム(103mg)を加えて、加熱還流下で20分間攪拌した。室温まで放冷後、氷冷し、反応液に水(105μl)、1N水酸化ナトリウム水溶液(105μl)、水(315μl)の順で加え、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、標記化合物(523mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.92(6H,d,J=6.6Hz),1.73(1H,t,J=5.9Hz),2.17-2.27(1H,m),3.92(2H,d,J=7.1Hz),4.68(2H,d,J=5.9Hz),7.45(1H,s).
MS(ESI)m/z:223(M+H)+.
(3)5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(778mg)のTHF溶液(20ml)に、1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−メタノール(490mg)、トリフェニルホスフィン(868mg)、DEAD(2.2Mトルエン溶液)(1.50ml)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(564mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.92(6H,d,J=6.6Hz),1.55(9H,s),2.16-2.27(1H,m),3.05(2H,t,J=8.6Hz),3.91-3.97(4H,m),4.99(2H,s),6.73-6.77(2H,m),7.46(1H,s),7.75(1H,s).
MS(ESI)m/z:440(M+H)+.
(4)5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン
5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(555mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(1.5ml)を加えて、室温で1時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣に飽和重層水を加え、クロロホルムで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(359mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),2.16-2.26(1H,m),3.00(2H,t,J=8.3Hz),3.54(2H,t,J=8.3Hz),3.91(2H,d,J=7.4Hz),4.95(2H,s),6.56-6.65(2H,m),6.79-6.80(1H,m),7.46(1H,s).
MS(ESI)m/z:339 M+.
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン(170mg)のDMF溶液(10ml)に、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(182mg)、DIEA(255μl)、HOBt(81.1mg)、EDC・HCl(115mg)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(278mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.91(6H,d,J=6.6Hz),1.40-1.50(18H,m),2.18-2.25(1H,m),2.55-2.63(2H,m),3.15-3.22(2H,m),3.56-3.61(2H,m),3.91-4.18(6H,m),5.00(2H,s),6.74-6.80(2H,m),7.46-7.48(1H,m),8.10-8.15(1H,m).
MS(ESI)m/z:625(M+H)+.
(6)3−[N−[2−[5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−(1−イソブチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イルメトキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(270mg)のジクロロメタン溶液(10ml)に、TFA(50ml)を加えて室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、標記化合物(151mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.84(6H,d,J=6.6Hz),2.05-2.16(1H,m),2.73(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.23(4H,m),3.99-4.15(6H,m),4.98(2H,s),6.85(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),6.97(1H,d,J=2.5Hz),7.96(1H,d,J=8.8Hz),8.09(1H,s),8.98(1H,s).
MS(ESI)m/z:469(M+H)+.
[製造例104]2−[N−[3−オキソ−3−[5−[(4−フェニル5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]プロピル]アミノ]酢酸
(1)1−[3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオン酸(114mg)のDMF(50ml)溶液に、室温にてDIEA(316μl)、HOBt(105mg)およびEDC・HCl(149mg)を加えた。10分間攪拌後、5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(247mg)を室温にて加えた。14時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチル(10.0ml)および水(7.5ml)を加え分液し、酢酸エチル(3×5.0ml)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(324mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.43(9H,s),2.61(2H,t,J=5.4Hz),3.18(2H,t,J=8.4Hz),3.51(2H,dt,J=5.4,5.4Hz),4.03(2H,t,J=8.4Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.84(1H,br s),7.06(1H,s),7.42-7.39(5H,m),8.15(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:547(M+H)+.
(2)1−(3−アミノプロピオニル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−[3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(324mg)のジオキサン(0.5ml)溶液に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)を室温にて加えた。13時間攪拌したのち反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(50ml)を加え、析出した固体をろ取し、減圧下に乾燥して標記化合物(203mg)を得た。
MS(ESI)m/z:447(M+H)+.
(3)2−[N−[3−オキソ−3−[5−[(4−フェニル5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]プロピル]アミノ]酢酸 エチル エステル
1−(3−アミノプロピオニル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(203mg)のアセトニトリル(3.5ml)懸濁液に、室温にてブロモ酢酸(68.4μl)およびDIEA(293μl)を加えた。80℃にて7時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、20%メタノール/クロロホルム混合液(50ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え分液し、20%メタノール/クロロホルム混合液(3×5.0ml)で抽出した。抽出液を合わせて減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(129mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),2.63(2H,t,J=6.3Hz),3.00(2H,t,J=6.3Hz),3.18(2H,t,J=8.4Hz),3.35(2H,s),4.06(2H,t,J=8.4Hz),5.19(2H,s),6.80(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),6.83(1H,br s),7.06(1H,s),7.38-7.43(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:561(M+H)+.
(4)2−[N−[3−オキソ−3−[5−[(4−フェニル5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]プロピル]アミノ]酢酸
2−[N−[3−オキソ−3−[5−[(4−フェニル5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]プロピル]アミノ]酢酸 エチル エステル(129mg)の1,4−ジオキサン(10ml)溶液に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)を室温にて加えた。13時間攪拌したのち反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に酢酸エチル(50ml)を加え、析出した固体をろ取し、減圧下に乾燥して標記化合物(78.9mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.86-2.92(2H,br m),3.16(2H,t,J=8.3Hz),3.26(2H,t,J=6.8Hz),3.92(2H,s),4.06(2H,t,J=8.3Hz),5.35(2H,s),6.87(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.01(1H,d,J=2.2Hz),7.36(1H,s),7.50-7.41(5H,m),7.99(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H23F3N2O4S・1.0HCl:C,55.50;H,4.47;Cl,6.55;F,10.54;N,5.18;S,5.93.Found:C,55.53;H,4.23;Cl,6.35;F,10.31;N,5.22;S,5.98.
[製造例105]3−[N−[2−オキソ−2−[7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンズオキサジン−4−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
(1)2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)フェノール(Eur. J. Med. Chem. 37 (2002) 461-468)
6−(ベンジルオキシ)−1,3−ベンズオキサゾール−2(3H)−オン(市販)(5.00g)のメタノール(70ml)溶液に、室温にて水酸化ナトリウム(12.4g)水溶液(70ml)を加え、24時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応液に6N塩酸(60ml)を加え、酸性にし、ろ過をした。ろ液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩基性にした後、生じた固体をろ取し、水で洗浄し、乾燥(真空ライン,室温,10時間)した。得られた固体を酢酸エチル−ヘキサン系で再沈殿し、標記化合物(3.00g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:4.10(2H,br s),4.90(2H,s),6.24(1H,dd,J=8.4,2.8Hz),6.36(1H,d,J=2.8Hz),6.48(1H,d,J=8.4Hz),7.37-7.41(5H,m),9.00(1H,br s).
MS(ESI)m/z:216(M+H)+.
(2)4−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニルカルバミン酸 tert−ブチル エステル(Tetrahedron 56 (2000) 605-614)
2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)フェノール(3.00g)のTHF(30ml)溶液に、室温にてBocO(3.64g)を加え室温にて3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(2.68g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.53(9H,s),5.03(2H,s),6.45(1H,br s),6.50(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),6.65(1H,d,J=2.8Hz),6.83(1H,d,J=8.8Hz),7.29-7.45(5H,m),8.43(1H,br s).
MS(ESI)m/z:316(M+H)+.
(3)7−(ベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸 tert−ブチル エステル(Tetrahedron 56 (2000) 605-614)
4−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニルカルバミン酸 tert−ブチル エステル(1.50g)のアセトン(100ml)溶液に、室温にてジブロモエタン(3.28ml)および炭酸カリウム(13.2g)を加え室温にて16時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.26g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),3.83(2H,t,J=4.4Hz),4.24(2H,t,J=4.4Hz),5.02(2H,s),6.51(1H,d,J=2.9Hz),6.55(1H,dd,J=9.0,2.9Hz),7.29-7.45(5H,m),7.64(1H,br s).
MS(ESI)m/z:342(M+H)+.
(4)7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸 tert−ブチル エステル
7−(ベンジルオキシ)−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸 tert−ブチル エステル(1.25g)のメタノール(10ml)およびTHF(10ml)混合溶液に5%Pd/C(500mg)を加えた後、水素雰囲気下、室温にて2時間撹拌した。反応液ろ過し、ろ液を減圧下濃縮後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(856mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.53(9H,s),3.82(2H,t,J=4.5Hz),4.22(2H,t,J=4.5Hz),4.65(1H,s),6.3,5-6.40(2H,m),7.59(1H,br s).
MS(ESI)m/z:252(M+H)+.
(5)7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−(クロロメチル)−3−フェニル−2−(トリフルオロメチル)チオフェン(198mg)および7−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸 tert−ブチル エステル(180mg)のDMF(40ml)溶液に、炭酸カリウム(148mg)を室温にて加えた。50℃にて16時間撹拌後、反応液を室温まで冷却し、沈殿物をろ過で除き、ろ液に水(40ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(40ml)を加え、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(313mg)を得た
1H-NMR(CDCl3)δ:1.53(9H,s),3.83(2H,t,J=4.4Hz),4.24(2H,t,J=4.4Hz),5.17(2H,s),6.51(1H,d,J=2.8Hz),6.54(1H,dd,J=9.0,2.8Hz),7.06(1H,s),7.37-7.45(5H,m),7.69(1H,br s).
MS(ESI)m/z:514(M+Na)+.
(6)7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン 塩酸塩
7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸 tert−ブチル エステル(310mg)に4N塩酸ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加え、室温にて2時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残留物をヘキサンスラリー化後、生じた固体をろ取、乾燥(真空ポンプ,40℃,2h)して標記化合物(268mg)を得た
1H-NMR(CDCl3)δ:3.62-3.70(2H,m),4.44-4.56(2H,m),5.19(2H,s),6.59(1H,d,J=2.7Hz),6.66(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.08(1H,s),7.38-7.45(5H,m),7.52(1H,d,J=8.8Hz).NHは観測されなかった。
MS(ESI)m/z:391 M+.
(7)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン 塩酸塩(140mg)をDMF(50ml)に溶解し、室温にて2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロピル]アミノ]酢酸(110mg)、EDC・HCl(81.5mg)、HOBt(57.9mg)およびDIEA(0.171ml)を加え12日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(30ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40ml)および水(40ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(180mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.30-1.60(18H,m),2.49-2.61(2H,m),3.48-3.60(2H,m),3.89(2H,br s),4.21-4.32(4H,m),5.18(1/2 of 2H,s),5.19(1/2 of 2H,s),6.50-6.60(2H,m),7.08(1H,s),7.10(1/2 of 1H,br s),7.37-7.46(5H,m),7.50(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:677(M+H)+.
(8)3−[N−[2−オキソ−2−[7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 TFA塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−オキソ−2−[7−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン−4−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(47.0mg)のジクロロメタン(40ml)溶液に、TFA(10ml)を室温にて加えた。室温にて4時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。ジエチルエーテル−ヘキサン系で固化し、生じた固体をろ取、乾燥(真空ポンプ,室温,1時間)して、標記化合物(153mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.70(2H,br s),3.17(2H,br s),3.76(2/3 of 2H,br s),3.89(1/3 of 2H,br s),4.27(4H,br s),5.37(2H,s),6.60-6.70(2H,m),7.29(1/3 of 1H,br s),7.29(1H,s),7.40-7.50(5H,m),8.02(2/3 of 1H,br s).COOHとNHは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:3157,2978,1726,1680,1508,1381,1288,1174,1119,1014,791,766,721,696.
MS(ESI)m/z:521(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C25H24F3N2O5S(M+H)+:521.13580.Found:521.13115.
Anal.Calcd for C25H23F3N2O5S・1.0TFA:C,51.11;H,3.81;F,17.96;N,4.41;S,5.05.Found:C,50.83;H,3.73;F,18.06;N,4.30;S,4.90.
[製造例106]3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(0.20g)、37%ホルマリン溶液(94μl),酢酸(0.10ml)のメタノール溶液(2ml)に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(75mg)を室温にて加え3.5時間攪拌した。この反応液に、飽和重曹水を加えpHを8に調整した後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製後、ジエチルエーテル/ヘキサンを加え、析出した固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(114mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23-1.89(12H,m),2.22-2.87(10H,m),3.03-3.16(1H,m),4.02-4.26(1H,m),5.02-5.21(2H,m),6.74-7.04(2H,m),7.57-7.74(3H,m),7.81-8.00(1H,m).
IR(ATR)cm-1:2925,2854,1637,1589,1489,1408,1379.
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
HR-MS(AqTOF)Calcd for C28H34F3N2O4:519.2471.Found:519.2409.
[製造例107]3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−エチルアミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(0.20g)、ホルムアルデヒド(67μl),酢酸(0.10ml)のメタノール溶液(2ml)に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(75mg,1.2mmol)を室温にて加え3日間攪拌した。この反応液に、飽和重曹水を加えpHを8に調整した後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣を逆層クロマトグラフィー(GILSON,NOMURA DEVELOSIL COMBI−RP5)にて精製後、ジエチルエーテル/ヘキサンを加え、析出した固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(21mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.90-1.06(3H,m),1.14-1.59(6H,m),1.61-1.86(4H,m),2.36(2H,t,J=7.1Hz),2.58-2.70(2H,m),2.74-2.86(3H,m),3.01-3.14(2H,m),3.41(2H,s),4.12(2H,t,J=8.3Hz),5.09(2H,s),6.80(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.93(1H,s),7.61-7.69(3H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz),8.14(1H,s).
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
HR-MS(AqTOF)Calcd for C29H36F3N2O4(M+H)+:533.2627.Found:533.2699.
[製造例108]3−[N−[2−[5−(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(0.15g)、37%ホルマリン溶液(0.12ml),酢酸(0.50ml)のメタノール溶液(5ml)に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(80mg)を室温にて加え1日間攪拌した。この反応液に、飽和重曹水を加えpHを8に調整した後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製後、ジエチルエーテル/ヘキサンを加え析出した固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(17mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.77-0.88(4H,m),1.11-1.35(4H,m),1.54-1.72(2H,m),1.74-1.91(2H,m),1.92-2.04(1H,m),2.29(3H,s),2.38(2H,t,J=7.0Hz),2.74(2H,t,J=7.0Hz),3.08(2H,t,J=8.2Hz),4.05-4.18(2H,m),5.11(2H,s),6.80(1H,d,J=8.8Hz),6.93(1H,s),7.54-7.74(2H,m),7.96(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
[製造例109]3−[N−[2−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシルフェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−[(3−シアノ−4−シクロヘキシル−フェニル)メトキシ]インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸(94.6mg)のメタノール(20ml)溶液に、37%ホルムアルデヒド水溶液(48.5μl)および酢酸(100μl)を室温にて加えた。室温にて1時間攪拌したのち、水素化シアノホウ素ナトリウム(38.6mg)を室温にて加えた。3時間攪拌したのち、反応液に水(30ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてpHを7とした。反応液に20%メタノール/クロロホルム混合液(50ml)を加え、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(39.9mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.21-1.54(5H,m),1.69-1.85(5H,m),2.29(3H,s),2.38(2H,t,J=6.8Hz),2.74(2H,t,J=6.8Hz),2.80-2.88(1H,m),3.08(2H,t,J=8.5Hz),3.32(2H,s),4.10(2H,t,J=8.5Hz),5.06(2H,s),6.80(1H,s),6.93(1H,s),7.53(1H,d,J=8.0Hz),7.70(1H,dd,J=8.0,1.2Hz),7.80(1H,s),7.96(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:476(M+H)+.
Anal.Calcd for C28H33N3O4・1.5H2O:C,66.91;H,7.22;N,8.36.Found:C,67.09;H,7.02;N,8.15.
[製造例110]3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸
(1)3−[N−(ベンジルオキシカルボニルメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
β−アラニン エチル エステル 塩酸塩(5.0g)およびDIEA(4.5ml,26mmol)のアセトニトリル溶液(150ml)に、室温にてブロモ酢酸 ベンジル エステル(2.1ml,13mmol)を加え80℃に加温して14時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残さをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(2.3g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz),2.50(2H,t,J=6.6Hz),2.91(2H,t,J=6.5Hz),3.47(2H,s),4.10-4.17(2H,m),5.17(2H,s),7.31-7.39(5H,m).
MS(ESI)m/z:266(M+H)+.
(2)3−(N―カルボキシメチル−N−メチルアミノ)プロピオン酸 エチル エステル
3−[N−(ベンジルオキシカルボニルメチル)アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(2.4g)、37% ホルマリン水溶液(2ml)および10%水酸化Pd/C(1.2g)のエタノール懸濁液(50ml)を、水素雰囲気下、室温にて1日間攪拌した。触媒をろ別後、得られたろ液を濃縮し、標記化合物(1.5g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.19-1.33(3H,m),2.53(3H,s),2.54-2.70(2H,m),2.74-3.07(2H,m),3.29(2H,s),4.17(2H,q,J=7.2Hz).
MS(ESI)m/z:190(M+H)+.
(3)5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(118mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−イソブチル−2−トリフルオロメチルベンゼン(150mg)、炭酸カリウム(104mg)を加え、70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(212mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.55(9H,s),1.91-2.01(1H,m),2.66(2H,d,J=7.4Hz),3.06(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,s),5.01(2H,s),6.75-6.80(2H,m),7.32(1H,d,J=8.1Hz),7.51(1H,d,J=7.8Hz),7.68-7.76(2H,m).
MS(ESI)m/z:450(M+H)+.
(4)3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸 エチル エステル
5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(200mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をDMF(10ml)に溶解し、3−(N−カルボキシメチル−N−メチルアミノ)プロピオン酸 エチル エステル(92.6mg)、DIEA(227μl)、HOBt(78.2mg,0.578mmol)、EDC・HCl(111mg,0.578mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、あわせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過、ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をNH−シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、さらにフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で再精製して、標記化合物(62mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.93(6H,d,J=6.6Hz),1.23(3H,t,J=7.1Hz),1.91-2.01(1H,m),2.39(3H,s),2.51(2H,t,J=7.0Hz),2.66(2H,d,J=7.1Hz),2.88(2H,t,J=7.0Hz),3.15(2H,t,J=8.3Hz),3.30(2H,s),4.07-4.17(4H,m),5.02(2H,s),6.78-6.83(2H,m),7.32(1H,d,J=8.1Hz),7.51(1H,d,J=8.1Hz),7.67(1H,s),8.15(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:521(M+H)+.
(5)3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−(4−イソブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸 エチル エステル(60.0mg)のTHF溶液(30ml)に、メタノール(0.35ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.350ml)を加えて室温で1時間半攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、中和し、水で希釈後、17%メタノール/クロロホルム溶液で5回抽出し、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(53mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.89-2.05(3H,m),2.19(3H,s),2.57-2.63(4H,m),3.07-3.18(4H,m),4.18(2H,t,J=8.5Hz),5.11(2H,s),6.80(1H,d,J=8.8Hz),6.94(1H,s),7.48(1H,d,J=7.8Hz),7.66(1H,d,J=8.1Hz),7.73(1H,s),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:493(M+H)+.
[製造例111]3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸
(1)5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(118mg)のDMF溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−イソプロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン(142mg)、炭酸カリウム(104mg)を加え、70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(189mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.27(6H,d,J=6.9Hz),1.55(9H,s),3.06(2H,t,J=8.7Hz),3.32-3.39(1H,m),3.97(2H,s),5.00(2H,s),6.75-6.81(2H,m),7.3,5-7.76(3H,m).
MS(ESI)m/z:436(M+H)+.
(2)3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸 エチル エステル
5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(180mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をDMF(10ml)に溶解し、3−(N−カルボキシメチル−N−メチルアミノ)プロピオン酸 エチル エステル(86.0mg)、DIEA(211μl)、HOBt(72.7mg)、EDC・HCl(103mg)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、あわせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をNH−シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、さらに、フラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で再精製して、標記化合物(91mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.28(9H,m),2.39(3H,s),2.51(2H,t,J=7.0Hz),2.88(2H,t,J=7.0Hz),3.15(2H,t,J=8.3Hz),3.30-3.39(3H,m),4.04-4.17(4H,m),5.02(2H,s),6.78-6.83(2H,m),7.48-7.65(3H,m),8.15(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:507(M+H)+.
(3)3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸
3−[N−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]−N−メチルアミノ]プロピオン酸 エチル エステル(90.0mg)のTHF溶液(50ml)に、メタノール(0.53ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.530ml)を加えて室温で1時間半攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、中和し、水で希釈後、17%メタノール/クロロホルム溶液で8回抽出し、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(77mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.24(6H,d,J=6.6Hz),2.11-2.21(5H,m),2.60-2.64(2H,m),3.07-3.26(5H,m),4.16(2H,t,J=8.3Hz),5.10(2H,s),6.80(1H,d,J=8.8Hz),6.93(1H,s),7.65-7.70(3H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:479(M+H)+.
[製造例112]2−ヒドロキシ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−アミノ−2−ヒドロキシプロピオン酸 メチル エステル 塩酸塩
(DL)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピオン酸(1.05g)のメタノール(60ml)溶液に、塩化チオニル(1.31ml)を室温にて徐々に加えた。3時間加熱還流したのち、反応液を減圧下濃縮して標記化合物(1.50g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.88(1H,br s),3.06(1H,br s),3.66(3H,s),4.30-4.36(1H,m),8.19(1H,br s),8.25(2H,br s).
(2)2−ヒドロキシ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 メチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(346mg)のアセトニトリル(20ml)懸濁液に、室温にて(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピオン酸 メチル エステル 塩酸塩(298mg)およびDIEA(801μl)を加えた。85℃にて1時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5ml)を加えた後、20%メタノール/クロロホルム混合液(3×10ml)で抽出した。あわせた抽出液の溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(199mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.06(1H,br s),3.07(2H,ddd,J=22.9,12.7,4.8Hz),3.20(2H,t,J=8.3Hz),3.55(2H,d,J=4.8Hz),3.79(3H,s),3.99(2H,t,J=8.3Hz),4.30(1H,dd,J=5.7,4.0Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.5,2.7Hz),6.84(1H,br s),7.06(1H,s),7.39-7.43(5H,m),8.16(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:535(M+H)+.
(3)2−ヒドロキシ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
2−ヒドロキシ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 メチル エステル(199mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を室温にて加えた。室温にて4時間半攪拌したのち、反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液の溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣にジエチルエーテルを加えて析出した固体をろ過し、標記化合物(125mg%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.90(2H,t,J=6.6Hz),3.15(2H,t,J=8.4Hz),3.81(2H,s),3.92(1H,t,J=6.6Hz),4.03(2H,t,J=8.4Hz),5.35(2H,s),6.89(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.00(1H,d,J=2.4Hz),7.36(1H,br s),7.41-7.51(5H,m),7.99(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:521(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H23F3N2O5S・0.5H2O:C,56.71;H,4.57;F,10.76;N,5.29;S,6.06.Found:C,56.87;H,4.42;F,10.90;N,5.38;S,6.11.

[製造例113]3−[N−エチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−[2−(N−エチルアミノ)アセチル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(181mg)のアセトニトリル(50ml)溶液に、DIEA(348μl)および2Nエチルアミン/THF溶液(0.5ml)を室温にて加えた。90℃にて2時間攪拌した後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水(20ml)を加え、10%メタノール/クロロホルム混合液(4×30ml)で抽出した。あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(45.4mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.17(3H,t,J=7.1Hz),2.71(2H,q,J=7.1Hz),3.20(2H,t,J=8.3Hz),3.49(2H,s),4.02(2H,t,J=8.3Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,d,J=9.0Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.38-7.43(5H,m),8.17(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:461(M+H)+.
(2)3−[N−エチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
1−[2−(N−エチルアミノ)アセチル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(45.4mg)のTHF(0.3ml)溶液に、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム六フッ化リン(20ml)およびアクリル酸 エチル エステル(26.7μl)を室温にて加えた。60℃にて4日間攪拌したのち、反応液を減圧下に濃縮し、10%メタノール/クロロホルム混合液(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(50ml)を加え分液し、さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出した。あわせた抽出液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(46.3mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.07(3H,t,J=7.1Hz),1.21(3H,t,J=7.2Hz),2.49(2H,t,J=7.0Hz),2.71(2H,q,J=7.1Hz),2.98(2H,t,J=7.1Hz),3.15(2H,t,J=8.3Hz),3.39(2H,s),4.08(2H,q,J=7.2Hz),4.16(2H,t,J=8.3Hz),5.19(2H,s),6.80(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),6.84(1H,br s),7.06(1H,s),7.42-7.37(5H,m),8.16(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:561(M+H)+.
(3)3−[N−エチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−エチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(46.3mg)のTHF(10ml)溶液に、メタノール(0.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を室温にて加えた。室温にて1時間半攪拌した後、反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣にジメチルスルホキシド(2ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、目的の分画を濃縮して標記化合物(30.5mg)を得た。
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
Anal.Calcd for C27H27F3N2O4S・1.5H2O:C,57.95;H,5.40;F,10.18;N,5.01;S,5.73.Found:C,57.86;H,5.19;F,9.95;N,4.95;S,5.69.
[製造例114]3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸
(1)3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸 エチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(226mg)のアセトニトリル(10ml)溶液に、DIEA(279μl)およびN−メチルグリシン エチル エステル 塩酸塩(115mg)を室温にて加えた。80℃にて1時間攪拌したのち、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加え分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×5.0ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(218mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,t,J=7.2Hz),2.57(2H,s),2.96(2H,s),3.18(2H,t,J=8.3Hz),3.54(3H,d,J=10.7Hz),4.16(2H,t,J=8.3Hz),4.17(2H,q,J=7.1Hz),5.20(2H,s),6.81(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.84(1H,br s),7.06(1H,s),7.43-7.39(5H,m),8.17(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
(2)3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸
3−[N−メチル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]酢酸 エチル エステル(218mg)のTHF(10ml)溶液に、メタノール(0.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を室温にて加えた。室温にて15時間攪拌したのち、反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(141mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.27(2H,br s),2.90-3.15(2H,m),3.32(3H,br s),3.40-3.51(3H,br m),4.07(2H,br s),5.33(2H,s),6.86(1H,br s),6.98(1H,s),7.33(1H,s),7.38-7.48(5H,m),8.03(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
[製造例115]3−[N−イソプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)2−(N−イソプロピルアミノ)アセチル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(262mg)のアセトニトリル(50ml)溶液に、DIEA(606μl)およびイソプロピルアミン(148μl)を室温にて加えた。85℃にて2時間攪拌したのち、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)を加え、分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出した後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(173mg,63%)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.11(6H,d,J=6.1Hz),2.85(1H,dq,J=6.1,6.1Hz),3.20(2H,t,J=8.4Hz),3.49(2H,s),4.03(2H,t,J=8.4Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.84(1H,br s),7.06(1H,s),7.43-7.38(5H,m),8.17(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:475(M+H)+.
(2)3−[N−イソプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
1−[2−(N−イソプロピルアミノ)アセチル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(173mg)のTHF(0.5ml)溶液に、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム六フッ化リン(0.75ml)およびアクリル酸 エチル エステル(0.750ml)を室温にて加えた。60℃にて4日間攪拌したのち、反応液を減圧下濃縮し、10%メタノール/クロロホルム混合液(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(50ml)を加え分液し、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(160mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.05(6H,d,J=6.6Hz),1.19(3H,t,J=7.2Hz),2.46(2H,t,J=7.0Hz),2.89(2H,t,J=7.0Hz),3.05(1H,dq,J=6.6,6.6Hz),3.15(2H,t,J=8.4Hz),3.38(2H,s),4.05(2H,q,J=7.2Hz),4.23(2H,t,J=8.4Hz),5.20(2H,s),6.81(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),6.85(1H,d,J=2.2Hz),7.06(1H,s),7.43-7.38(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
(3)3−[N−イソプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−イソプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(160mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を室温にて加えた。室温にて15時間攪拌したのち、反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(130mg)を得た。
MS(ESI)m/z:547(M+H)+.
[製造例116]1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−4−カルボン酸
(1)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−4−カルボン酸 エチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(226mg)のアセトニトリル(30ml)溶液に、DIEA(235μl)および4−ピペリジンカルボン酸 エチル エステル(100mg)を室温にて加えた。80℃にて1時間攪拌した後、反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×5.0ml)で抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、不溶物をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(145mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz),1.76-1.88(2H,m),1.89-1.97(2H,m),2.24-2.37(3H,m),2.97(2H,d,J=10.7Hz),3.17(2H,t,J=8.3Hz),3.26(2H,s),4.14(2H,q,J=7.2Hz),4.20(2H,t,J=8.4Hz),5.20(2H,s),6.81(1H,dd,J=8.5,2.2Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.39-7.43(5H,m),8.17(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:573(M+H)+.
(2)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−4−カルボン酸
1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−4−カルボン酸 エチル エステル(145mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を室温にて加えた。室温にて15時間攪拌したのち、反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、目的の分画を減圧下に濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテル(10ml)およびヘキサン(20ml)を加え、析出した固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(64.5mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.53(2H,dtd,J=11.0,11.0,3.4Hz),1.75(2H,dd,J=13.4,2.7Hz),2.03-2.16(3H,m),2.81(2H,d,J=11.0Hz),3.10(2H,t,J=8.4Hz),3.18(2H,s),4.16(2H,t,J=8.4Hz),5.34(2H,s),6.84(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),6.97(1H,d,J=2.2Hz),7.35(1H,s),7.50-7.41(5H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:545(M+H)+.
Anal.Calcd for C28H27F3N2O4S・1.75H2O,0.1HCl:C,58.01;H,5.32;Cl,0.61;F,9.83;N,4.83;S,5.53.Found:C,57.93;H,5.16;Cl,0.83;F,9.66;N,4.80;S,5.30.
[製造例117]3−[N−シクロプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−[2−(N−シクロプロピルアミノ)アセチル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(262mg)のアセトニトリル(50ml)溶液に、DIEA(606μl)およびシクロプロピルアミン(148μl)を室温にて加えた。85℃にて2時間攪拌したのち、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(121mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.38-0.48(4H,m),2.26-2.32(1H,m),3.20(2H,t,J=8.4Hz),3.55(2H,s),4.04(2H,t,J=8.4Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.5,2.0Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.43-7.39(5H,m),8.18(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:473(M+H)+.
(2)3−[N−シクロプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
1−[2−(N−シクロプロピルアミノ)アセチル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(121mg)のTHF(0.5ml)溶液に、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム六フッ化リン(0.75ml)およびアクリル酸 エチル エステル(0.750ml)を室温にて加えた。60℃にて4日間攪拌したのち、反応液を減圧下に濃縮し、10%メタノール/クロロホルム混合液(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および水(50ml)を加え分液し、さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(84.8mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.40-0.52(4H,m),1.22(3H,t,J=7.1Hz),2.19-2.25(1H,br m),2.56(2H,t,J=7.1Hz),3.14(2H,t,J=8.0Hz),3.18(2H,t,J=7.3Hz),3.52(2H,s),4.09(4H,q,J=7.1Hz),5.19(2H,s),6.81(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.84(1H,br s),7.06(1H,s),7.43-7.37(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:573(M+H)+.
(3)3−[N−シクロプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−シクロプロピル−N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(84.8mg)のTHF(1.4ml)溶液に、メタノール(0.7ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.7ml)を室温にて加えた。室温にて15時間攪拌した後、反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(58.8mg)を得た。
MS(ESI)m/z:545(M+H)+.
[製造例118]1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3S)−カルボン酸
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−(3S)−カルボン酸 メチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニルピペリジン)−(3S)−カルボン酸(2.75g)のDMF(20ml)溶液に、炭酸カリウム(2.49g)およびヨウ化メチル(1.12ml)を室温にて加えた。室温にて3時間攪拌した後、反応液を減圧下に濃縮した。得られた残渣に水(15.0ml)および酢酸エチル(20ml)を加え分液した。さらに、水層を酢酸エチル(3×10.0ml)で抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(2.88g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),1.56-1.74(3H,m),2.00-2.08(1H,m),2.45(1H,tdd,J=10.2,3.9,3.9Hz),2.81(1H,ddd,J=11.5,3.2,13.7Hz),2.88-3.10(1H,br m),3.69(3H,s),3.91(1H,d,J=13.7Hz),4.29-4.00(1H,br m).
(2)(3S)−ピペリジンカルボン酸 メチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−(3S)−カルボン酸 メチル エステル(2.88g)に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加えた。反応混合液を16時間攪拌した後、減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(15.0ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてpHを9とした。次いで,10%メタノール/クロロホルム混合液(3×15.0ml)で抽出した後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮して標記化合物(577mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40-1.52(1H,m),1.63-1.72(2H,m),1.95-2.02(1H,m),2.46(1H,tt,J=9.8,3.9Hz),2.64(1H,ddd,J=9.8,12.4,3.2Hz),2.82(1H,dd,J=12.4,9.3Hz),2.93(1H,dt,J=12.4,3.9Hz),3.16(1H,dd,J=12.4,3.2Hz),3.68(3H,s).
(3)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3S)−カルボン酸 メチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(360mg)のアセトニトリル(30ml)溶液に、DIEA(347μl)および(3S)−ピペリジンカルボン酸 メチル エステル(143mg)を室温にて加えた。80℃にて30分間攪拌したのち、反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加え分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×5.0ml)で抽出し、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(322mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.47-1.69(2H,m),1.70-1.78(1H,m),1.89-1.97(1H,br m),2.25(1H,td,J=9.8,2.4Hz),2.44(1H,t,J=9.8Hz),2.65(1H,ddd,J=9.8,13.7,3.9Hz),2.79-2.86(1H,m),3.03-3.08(1H,m),3.17(2H,t,J=8.3Hz),3.25(2H,s),3.64(3H,s),4.18(2H,dt,J=3.9,8.3Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,d,J=8.8Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.43-7.39(5H,m),8.18(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:559(M+H)+.
(4)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3S)−カルボン酸
1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3S)−カルボン酸 メチル エステル(322mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を室温にて加えた。反応液を室温にて15時間攪拌した後、水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした後、20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(195mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.26-1.47(2H,br m),1.60(1H,br s),1.75(1H,br s),2.15(1H,br s),2.32(2H,br s),2.65(1H,br s),2.88(1H,br s),3.08(2H,t,J=7.8Hz),3.21(2H,br s),4.14(2H,t,J=7.8Hz),5.33(2H,s),6.84(1H,d,J=8.5Hz),6.96(1H,s),7.34(1H,s),7.49-7.40(5H,m),7.98(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:545(M+H)+.
[製造例119]1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−(3R)−カルボン酸 メチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−(3R)−カルボン酸(2.75g)のDMF(20ml)溶液に、炭酸カリウム(2.49g)およびヨウ化メチル(1.12ml)を室温にて加えた。反応液を室温にて3時間攪拌した後、減圧下に濃縮した。得られた残渣に水(15.0ml)および酢酸エチル(20ml)を加えて分液した。さらに、水層を酢酸エチル(3×10.0ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage40M)を用いて精製し、標記化合物(2.28g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),1.56-1.75(3H,m),2.00-2.07(1H,m),2.45(1H,tdd,J=10.5,3.9,3.9Hz),2.78-2.85(1H,m),2.98(1H,br s),3.69(3H,s),3.91(1H,d,J=13.2Hz),4.11(1H,br s).
(2)(3R)−ピペリジンカルボン酸 メチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−(3R)−カルボン酸 メチル エステル(2.28g)に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を室温にて加えた。反応液を16時間攪拌した後、減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(15.0ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてpHを9とし、10%メタノール/クロロホルム混合液(3×15.0ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮して標記化合物(384mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.46-1.53(1H,m),1.62-1.72(2H,m),1.96-2.03(1H,br m),2.48(1H,tt,J=9.3,3.9Hz),2.65(1H,ddd,J=10.7,12.7,3.2Hz),2.82(1H,dd,J=12.4,9.3Hz),2.95(1H,dt,J=12.7,3.7Hz),3.18(1H,dd,J=12.4,3.2Hz),3.68(3H,s).
(3)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 メチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(360mg)のアセトニトリル(30ml)溶液に、DIEA(347μl)および(3R)−ピペリジンカルボン酸 メチル エステル(143mg)を室温にて加えた。反応液を80℃にて30分間攪拌した後、減圧下濃縮し、得られた残渣に水(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×5.0ml)で抽出し、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、不溶物をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(323mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.50-1.68(2H,m),1.74(1H,dt,J=13.4,3.9Hz),1.88-1.96(1H,m),2.25(1H,dt,J=2.0,10.0Hz),2.44(1H,t,J=10.0Hz),2.62-2.69(1H,m),2.80-2.86(1H,m),3.03-3.08(1H,m),3.17(2H,t,J=8.4Hz),3.25(2H,s),3.64(3H,s),4.18(2H,dt,J=3.4,8.4Hz),5.20(2H,s),6.81(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.39-7.43(5H,m),8.18(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:559(M+H)+.
(4)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸
1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 メチル エステル(323mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム溶液(10ml)を室温にて加え、室温にて15時間攪拌した。反応液に水(2ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした後、20%メタノール/クロロホルム混合液(5ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(2×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(155mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.25-1.48(2H,br m),1.60(1H,br s),1.75(1H,br s),2.10-2.38(3H,br m),2.65(1H,br s),2.88(1H,br s),3.09(2H,t,J=7.3Hz),3.22(2H,br s),4.14(2H,t,J=7.3Hz),5.33(2H,s),6.84(1H,d,J=8.5Hz),6.96(1H,s),7.34(1H,s),7.49-7.39(5H,m),7.98(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:545(M+H)+.
[製造例120]1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−3−カルボン酸
(1)3−ピロリジンカルボン酸 エチル エステル 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ピロリジンカルボン酸 エチル エステル(1.61g)のエタノール(20ml)に、塩化チオニル(1.09ml)を室温にて徐々に加えた。反応液を2時間加熱還流した後、減圧下に濃縮して標記化合物(1.30g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19(3H,t,J=7.2Hz),1.95-2.05(2H,m),2.15(2H,dtt,J=14.2,7.1,7.1Hz),3.19-3.29(2H,m),3.38-3.31(1H,m),4.10(2H,q,J=7.2Hz).
(2)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−3−カルボン酸 エチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(350mg)のアセトニトリル(8.0ml)溶液に、DIEA(539μl)および3−ピロリジンカルボン酸 エチル エステル 塩酸塩(209mg)を室温にて加え、80℃にて1時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加え分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×5.0ml)で抽出し、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(313mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t,J=7.2Hz),2.13(2H,dt,J=8.5,7.1Hz),2.66(1H,dt,J=7.6,7.6Hz),2.79(1H,dd,J=5.9,8.3Hz),2.90(1H,dt,J=8.5,7.1Hz),3.04-3.14(2H,m),3.17(2H,t,J=7.8Hz),3.40(2H,d,J=1.7Hz),4.14(4H,q,J=7.2Hz),5.20(2H,s),6.81(1H,d,J=8.8Hz),6.84(1H,s),7.06(1H,s),7.44-7.39(5H,m),8.17(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:559(M+H)+.
(3)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−3−カルボン酸
1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−3−カルボン酸 エチル エステル(313mg)のTHF(30ml)溶液に、メタノール(1.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(1.5ml)を室温にて加え、室温にて15時間攪拌した。、反応液に水(50ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした後、20%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加えて分液した。さらに、水層を20%メタノール/クロロホルム混合液(3×5ml)で抽出後、あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテル(50ml)を加え、析出した固体をろ取し、乾燥して,標記化合物(183mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.94(2H,br s),2.66(2H,br s),3.09(1H,br s),3.26-3.58(6H,br m),4.08(2H,br s),5.32(2H,s),6.86(1H,d,J=8.5Hz),6.96(1H,br s),7.34(1H,s),7.43-7.45(5H,m),7.97(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:531(M+H)+.
[製造例121]1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−(3R)−カルボン酸
(1)(3R)−ピロリジンカルボン酸 メチル エステル 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−(3R)−カルボン酸(1.00g)のメタノール(10ml)溶液に、塩化チオニル(712μl)を室温にて徐々に加え、2時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷後、減圧下濃縮して標記化合物(617mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.96-2.04(1H,m),2.11-2.19(1H,m),3.12-3.20(4H,m),3.23-3.36(4H,m),9.37(1H,br s).
(2)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−(3R)−カルボン酸 2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル エステル
1−(2−クロロアセチル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(407mg)のアセトニトリル(5ml)懸濁液に、室温にて3−(R)−ピロリジンカルボン酸 メチル エステル 塩酸塩(164mg)およびDIEA(784μl)を加え、85℃にて2時間攪拌した。反応液を室温に放冷後、減圧下に濃縮し、10%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加え分液した。さらに、10%メタノール/クロロホルム混合液(3×10ml)で抽出し、あわせた抽出液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(244mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.17-2.33(2H,m),2.72(1H,dt,J=8.0,7.6Hz),2.90-3.00(2H,m),3.14-3.32(6H,m),3.42(2H,s),4.04(2H,t,J=8.3Hz),4.15(2H,t,J=8.4Hz),4.76(2H,s),5.19(4H,s),6.78-6.86(4H,m),7.06(2H,br s),7.39-7.43(10H,m),8.10(1H,d,J=8.8Hz),8.18(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:946(M+H)+.
(3)1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−(3R)−カルボン酸
1−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]ピロリジン−(3R)−カルボン酸 2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル エステル(244mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(1.00ml)を室温にて加え、室温にて7時間攪拌した。次いで、反応液に水(2ml)およびジエチルエーテル(5ml)を加え、室温にて30分間攪拌した。反応液を分液し、得られた水層を1N塩酸にてpHを4とした後、20%メタノール/クロロホルム混合液(3×5ml)で抽出した。あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮して、得られた残渣にジメチルスルホキシド(3ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、目的の分画を凍結乾燥して、標記化合物(67.5mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.89(2H,dt,J=7.1,7.1Hz),2.58(2H,dt,J=7.9,7.9Hz),2.69(1H,dd,J=8.0,6.3Hz),2.80(1H,t,J=8.5Hz),2.86(1H,dt,J=7.1,7.1Hz),3.04(2H,t,J=8.0Hz),3.31(2H,s),4.05(2H,t,J=8.5Hz),5.28(2H,s),6.79(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),6.91(1H,s),7.30(1H,s),7.44-7.35(5H,m),7.92(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:531(M+H)+.
Anal.Calcd for C27H25F3N2O4S・1.0H2O:C,59.12;H,4.96;F,10.39;N,5.11;S,5.85.Found:C,58.96;H,4.71;F,10.20;N,4.98;S,5.70.
[製造例122]1−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸
(1)(3R)−エトキシカルボニルピペリジン−1−酢酸 ベンジル エステル
ブロモ酢酸 ベンジル エステル(2.38ml)のアセトニトリル(30ml)溶液に、DIEA(3.92ml)および3−(R)−ピペリジンカルボン酸 エチル エステル(2.36g)を室温にて加え、80℃にて2時間攪拌した。反応液を室温まで放冷した後、減圧下に濃縮した。得られた残渣に水(20ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(2×1.5ml)で抽出後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を濃縮して標記化合物(4.18g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,dt,J=1.0,7.1Hz),1.3,5-1.47(1H,m),1.58-1.77(2H,m),1.97(1H,dd,J=12.4,3.2Hz),2.20(1H,dt,J=3.2,11.0Hz),2.36(1H,t,J=11.0Hz),2.59-2.67(1H,m),2.85(1H,d,J=11.0Hz),3.09(1H,dd,J=11.0,2.9Hz),3.29(2H,s),4.12(2H,q,J=7.2Hz),5.16(2H,s),7.32-7.36(5H,m).
(2)(3R)−エトキシカルボニルピペリジン−1−酢酸
(3R)−エトキシカルボニルピペリジン−1−酢酸 ベンジル エステル(4.18g)をメタノール(70ml)に溶解し、5%Pd/C(20mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて5時間攪拌した。反応液をセライトを用いてろ過した後、ろ液を減圧下に濃縮して標記化合物(2.69g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz),1.50-1.60(1H,m),1.89(1H,dt,J=14.6,3.4Hz),2.01-2.10(1H,m),2.11-2.20(1H,m),2.69(1H,dt,J=2.2,11.7Hz),2.85(1H,t,J=11.6Hz),3.06-3.14(1H,m),3.54(2H,s),3.58-3.65(1H,m),3.74(1H,d,J=12.4Hz),4.15(2H,q,J=7.1Hz).
(3)1−[2−(5−ベンジルオキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 エチル エステル
(3R)−エトキシカルボニルピペリジン−1−酢酸(646mg)のDMF(10ml)溶液に、DIEA(1.57ml)、HOBt(527mg)およびEDC・HCl(748mg)を室温にて加え、10分間攪拌した後、5−ベンジルオキシインドリン 塩酸塩(785mg)を室温にて加えた。反応液を室温にて3時間撹拌後、減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(30ml)およびクロロホルム(30ml)を加えて分液した。さらに、水層をクロロホルム(3×20ml)で抽出後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製して標記化合物(980mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.8Hz),1.60-1.77(3H,m),1.87-2.02(1H,m),2.15-2.47(2H,m),2.59-2.67(1H,m),2.79-2.87(1H,m),3.01-3.10(1H,m),3.14(2H,t,J=8.5Hz),3.25(2H,s),4.11(2H,q,J=7.8Hz),4.16(1H,dt,J=9.0,7.1Hz),5.04(2H,s),6.79-6.84(2H,m),7.44-7.29(6H,m),8.14(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:423(M+H)+.
(4)1−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 エチル エステル
1−[2−(5−ベンジルオキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 エチル エステル(980mg)のメタノール(30ml)溶液に、5%Pd/C(15mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて5時間攪拌した。反応液をセライトを用いてろ過した後、ろ液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して、標記化合物(469mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.1Hz),1.45-1.68(2H,m),1.69-1.77(1H,m),1.87-1.94(1H,m),2.24(1H,dt,J=3.2,10.5Hz),2.43(1H,t,J=10.3Hz),2.60-2.66(1H,m),2.79-2.85(1H,m),3.03(1H,dd,J=11.2,2.7Hz),3.09(2H,t,J=8.3Hz),3.24(2H,d,J=2.7Hz),4.11(2H,q,J=7.3Hz),4.14(2H,t,J=8.5Hz),6.72-6.68(2H,m),8.07(1H,d,J=8.5Hz).
(5)1−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 エチル エステル
4−イソプロピル−3−(トリフルオロメチル)ベンジルクロリド(166mg)のDMF(50ml)溶液に、炭酸カリウム(290mg)および1−[2−(5−ヒドロキシインドリン−1−イル)−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 エチル エステル(233mg)を室温にて加えた。60℃にて4時間攪拌後、反応液を室温まで放冷し、減圧下に濃縮した。得られた残渣に水(1.5ml)および10%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(2×1.5ml)で抽出後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(324mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.2Hz),1.26(6H,d,J=6.6Hz),1.46-1.57(1H,m),1.60-1.67(1H,m),1.72-1.76(1H,m),1.89-1.93(1H,m),2.21-2.29(1H,m),2.45(1H,t,J=10.7Hz),2.60-2.66(1H,m),2.78-2.86(1H,m),3.03(1H,d,J=8.8Hz),3.15(2H,t,J=8.4Hz),3.25(2H,d,J=3.9Hz),3.36(1H,dq,J=6.6,6.6Hz),4.10(2H,t,J=7.1Hz),4.17(2H,q,J=7.3Hz),5.02(2H,s),6.79(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.83(1H,br s),7.48(1H,d,J=8.0Hz),7.56(1H,d,J=8.0Hz),7.65(1H,s),8.15(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
(6)1−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸
1−[2−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)インドリン−1−イル]−2−オキソエチル]ピペリジン−(3R)−カルボン酸 エチル エステル(324mg)のTHF(30ml)溶液に、メタノール(1.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(1.50ml)を室温にて加えた。反応液を室温にて2時間攪拌した後、水(5ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とし、10%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)を加えて分液した。さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(2×1.5ml)で抽出後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣にジメチルスルホキシド(40ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、目的の分画を凍結乾燥して標記化合物(149mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23(6H,d,J=6.8Hz),1.31-1.52(2H,m),1.58-1.66(1H,m),1.72-1.80(1H,m),2.21(1H,t,J=9.8Hz),2.29-2.37(1H,m),2.40-2.46(1H,m),2.63-2.70(1H,m),2.89(1H,d,J=8.5Hz),3.08(2H,t,J=8.4Hz),3.18-3.22(1H,m),3.24(1H,d,J=5.4Hz),3.30(2H,br s),4.14(2H,t,J=8.4Hz),5.10(2H,s),6.80(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),6.93(1H,br s),7.70-7.64(3H,m),7.95(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
Anal.Calcd for C27H31F3N2O4・0.75H2O:C,62.60;H,6.32;F,11.00;N,5.41.Found:C,62.66;H,6.18;F,10.81;N,5.38.
[製造例123]3−[N−[(1S)−メチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−[(2S)−[N−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−アラニン(189mg)のDMF(50ml)溶液に、室温にてDIEA(523μl)、HOBt(176mg)およびEDC・HCl(249mg)を加えた。反応液を10分間攪拌後、5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(412mg)を加え、14時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、酢酸エチル(10.0ml)および水(7.5ml)を加え分液し、酢酸エチル(3×5.0ml)で抽出した。あわせた抽出液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(559mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,d,J=6.8Hz),1.44(9H,s),3.17-3.25(2H,br m),4.04-4.14(1H,m),4.30(1H,dt,J=8.0,9.8Hz),4.58(1H,dq,J=7.3,7.1Hz),5.20(2H,s),5.44(1H,d,J=8.0Hz),6.82(1H,d,J=8.8Hz),6.85(1H,s),7.06(1H,s),7.43-7.38(5H,m),8.15(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:547(M+H)+.
(2)1−[(2S)−アミノプロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩
1−[(2S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(324mg)のジオキサン(0.5ml)溶液に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を室温にて加え、13時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテル(50ml)を加え、析出した固体をろ取し、乾燥して標記化合物(284mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.43(3H,d,J=6.8Hz),3.18(2H,t,J=8.3Hz),4.08-4.27(3H,m),5.37(2H,s),6.92(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),7.04(1H,d,J=2.4Hz),7.37(1H,s),7.41-7.51(5H,m),8.01(1H,d,J=8.8Hz),8.45-8.29(2H,br m).
MS(ESI)m/z:447(M+H)+.
(3)3−[N−[(1S)−メチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−[(2S)−アミノプロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(236mg)のTHF(10ml)溶液に、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム六フッ化リン(20ml)およびアクリル酸 tert−ブチル エステル(116μl)を室温にて加え、60℃にて24時間攪拌し、次いで、アクリル酸 tert−ブチル エステル(600μl)を加え、60℃にて2日間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、クロロホルム(10.0ml)および水(7.5ml)を加え分液し、さらに水層をクロロホルム(3×5.0ml)で抽出し、あわせた抽出液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(220mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=6.8Hz),1.44(9H,s),2.41(2H,t,J=7.6Hz),2.70(1H,dt,J=11.7,7.3Hz),2.87(1H,dt,J=11.7,7.3Hz),3.21(2H,t,J=8.5Hz),3.53(1H,q,J=6.8Hz),4.06(1H,dt,J=7.3,9.8Hz),4.22(1H,dt,J=8.5,9.8Hz),5.21(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.43-7.38(5H,m),8.22(1H,d,J=8.8Hz).
(4)3−[N−[(1S)−メチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−[(1S)−メチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(220mg)の1,4−ジオキサン(0.3ml)溶液に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(1.5ml)を室温にて加え、13時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(30ml)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にてpHを7とした後、20%メタノール/クロロホルム混合液(4×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(61.8mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.17(3H,d,J=5.6Hz),2.26(2H,t,J=6.8Hz),2.56-2.73(2H,m),3.13(2H,t,J=7.8Hz),3.59(1H,d,J=5.4Hz),4.06(1H,dt,J=8.5,8.0Hz),4.25(1H,dt,J=8.5,8.5Hz),5.34(2H,s),6.86(1H,d,J=8.3Hz),6.98(1H,s),7.35(1H,s),7.40-7.49(5H,m),8.06(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
Anal.Calcd for C26H25F3N2O4S・1.75H2O:C,56.77;H,5.22;F,10.36;N,5.09;S,5.83.Found:C,56.76;H,5.07;F,10.16;N,5.09;S,5.66.
[製造例124]3−[N−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−[2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
N−(tert−ブトキシカルボニル)−2,2−ジメチルグリシン(203mg)のDMF(50ml)溶液に、室温にてDIEA(523μl)、HOBt(176mg)およびEDC・HCl(249mg)を加えた。10分間攪拌後、5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(412mg)を室温にて加えた。14時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮し、クロロホルム(10.0ml)および水(7.5ml)を加え分液し、さらに、クロロホルム(3×5.0ml)で抽出した。あわせた抽出液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して、標記化合物(561mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.28-1.45(9H,br m),1.58(3H,br s),1.65(3H,s),3.09(2H,t,J=8.0Hz),4.21(2H,t,J=8.0Hz),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.5,2.2Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.39-7.43(5H,m),8.02(1H,s),8.27-8.19(1H,br m).
MS(ESI)m/z:560(M)+.
(2)1−(2−アミノ−2−メチルプロピオニル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
1−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチル−プロピオニル]−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(561mg)の1,4−ジオキサン(0.5ml)溶液に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(1.5ml)を室温にて加え,1時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(20ml)10%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液し,さらに、水層を10%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出した。あわせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮して標記化合物(318mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.49(6H,s),3.11(2H,t,J=8.1Hz),4.48(2H,t,J=8.1Hz),5.20(2H,s),6.81(1H,dd,J=9.0,2.2Hz),6.85(1H,br s),7.06(1H,s),7.38-7.43(5H,m),8.18(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:461(M+H)+.
(3)3−[N−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−(2−アミノ−2−メチルプロピオニル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(318mg)のTHF(10ml)溶液に、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム六フッ化リン(20ml)およびアクリル酸 tert−ブチル エステル(1.50ml)を室温にて加えた。反応液を60℃にて24時間攪拌した後、アクリル酸 tert−ブチル エステル(30ml)を加え、60℃にて4日間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、クロロホルム(10.0ml)および水(7.5ml)を加え分液し、さらに水層をクロロホルム(3×5.0ml)で抽出した。あわせた抽出液を減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して、標記化合物(40.6mg)を得た。
MS(ESI)m/z:589(M+H)+.
(4)3−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチルアミノ]プロピオン酸
3−[N−[1,1−ジメチル−2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(40.6mg)の1,4−ジオキサン(0.5ml)溶液に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を室温にて加え、1時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残渣に水(20ml)、20%メタノール/クロロホルム混合液(30ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpHを7とした。混合液を20%メタノール/クロロホルム混合液(3×30ml)で抽出し、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、不溶物をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(19.9mg)を得た。
MS(ESI)m/z:533(M+H)+.
[製造例125]2−フルオロ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
(1)3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン酸 エチル エステル(Tetrahedron Lett., 2003, 44, 2375)
亜鉛(1.10g)にTHF(10ml)および塩化トリメチルシラン(1.06ml)を室温にて加えた。10分間室温にて撹拌後、室温にて2−ブロモ−2−フルオロ酢酸 エチル エステル(1.00g)を加えた。10分間室温にて撹拌後、1H−1,2,3−ベンズトリアゾール−1−イル−N,N−ジベンジルメタナミン(Tetrahedron Lett.,2003,44,2375)(2.74g)のTHF(1.5ml)溶液を室温にて加えた。室温にて18時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え、セライトを用いてろ過し、酢酸エチル(50ml)を加えた後、分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.15g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.21(3H,t,J=7.1Hz),2.92-3.12(2H,m),3.55(2H,d,J=13.6Hz),3.83(2H,d,J=13.6Hz),4.07-4.29(2H,m),4.96-5.13(1H,m),7.21-7.36(10H,m).
MS(ESI)m/z:316(M+H)+.
(2)3−アミノ−2−フルオロプロパン酸 エチル エステル トリフルオロ酢酸塩
3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン酸 エチル エステル(1.15g)のエタノール(40ml)溶液に室温にて、水酸化パラジウム(120mg)を加え、水素置換をした後、トリフルオロ酢酸(0.337ml)を加え18時間撹拌した。反応液をろ過後、減圧濃縮し、標記化合物(850mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.24(3H,t,J=7.1Hz),3.25-3.48(2H,m),4.21(2H,q,J=7.1Hz),5.30-5.47(1H,m),8.26(3H,br s).TFAを8.26のピークに含む。
MS(ESI)m/z:135 M+.
(3)2−フルオロ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル
3−アミノ−2−フルオロプロパン酸 エチル エステル トリフルオロ酢酸塩(125mg)のアセトニトリル(30ml)溶液に、室温にて2−ブロモ−1−[5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−1−エタノン(100mg)およびDIEA(0.175ml)を加え、80℃にて15時間撹拌した。室温まで放冷後、減圧下に濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(60.6mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,t,J=7.1Hz),3.12-3.32(4H,m),3.56(2H,s),4.01(2H,t,J=8.5Hz),4.28(2H,q,J=7.1Hz),4.96-5.12(1H,m),5.20(2H,s),6.82(1H,dd,J=8.6,2.6Hz),6.85(1H,s),7.06(1H,s),7.37-7.44(5H,m),8.16(1H,d,J=8.6Hz).NHは観測されなかった。
MS(ESI)m/z:551(M+H)+.
(4)2−フルオロ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸
2−フルオロ−3−[N−[2−オキソ−2−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]エチル]アミノ]プロピオン酸 エチル エステル(60.0mg)のTHF(20ml)溶液に、室温にてメタノール(10ml)、水(0.50ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(0.545ml)を加えた。室温にて3時間撹拌後、反応液に1N塩酸(0.545ml)および水(10ml)を加え、減圧下有機溶媒を留去した。生じた固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(53.0mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.00-3.20(4H,m),3.65(2H,s),4.02(2H,t,J=8.4Hz),4.90-5.07(1H,m),5.35(2H,s),6.87(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),6.99(1H,s),7.36(1H,s),7.40-7.51(5H,m),7.99(1H,d,J=8.8Hz).CO2HおよびNHは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:3055,1674,1491,1371,1290,1265,1242,1115,1093,1014,808,762,698.
MS(ESI)m/z:523(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C25H23F4N2O4S(M+H)+:523.15654.Found:523.15758.
Anal.Calcd for C25H22F4N2O4S:C,57.47;H,4.24;F,14.54;N,5.36;S,6.14.Found:C,57.63;H,4.37;F,14.06;N,4.98;S,5.95.
[製造例126]3−[N−[2−[4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)5−メトキシ−4−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−メトキシ−4−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸(市販)(6.99g)のTHF(50ml)溶液に、室温にてDMAP(265mg)およびBocO(9.95g)加えた。反応液を室温にて17時間撹拌後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(11.3g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.66(9H,s),2.38(3H,s),3.87(3H,s),6.55(1H,d,J=3.5Hz),6.92(1H,d,J=8.5Hz),7.56(1H,br d,J=3.5Hz),7.90(1H,br d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:262(M+H)+
(2)5−メトキシ−4−メチル−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル
5−メトキシ−4−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(12.7g)のTHF(50ml)溶液に、室温にてエタノール(200ml)および5%Pd/C(6.35g)を加えた。反応混合液を水素雰囲気下、室温にて15時間撹拌後、ろ過し、ろ液を減圧下濃縮し、水(300ml)でスラリー化後、ろ取、乾燥(真空ポンプ,50℃,4h)して標記化合物(12.4g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),2.10(3H,s),2.98(2H,t,J=8.5Hz),3.79(3H,s),3.97(2H,br s),6.64(1H,d,J=8.8Hz),7.22(1/2 of 1H,br s),7.61(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:264(M+H)+.
(3)5−ヒドロキシ−4−メチル−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(Padwa, Albert. et al., J. Org. Chem., (1999), 64(10), 3595-3607.)
5−メトキシ−4−メチル−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(1.00g)のジクロロメタン(35ml)溶液に、−78℃にて、三臭化ホウ素(1Mジクロロメタン溶液)(8.30ml)を加えた。反応混合液を徐々に室温まで昇温し、17時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200ml)、水(50ml)およびジクロロメタン(100ml)を加え、10分間撹拌後、BocO(870mg)を加えた。反応液を室温にて1時間撹拌後、分液し、水層をジクロロメタン(100ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製した。得られた固体をヘキサンでスラリー化後、ろ取、乾燥して標記化合物(580mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.56(9H,s),2.12(3H,s),2.98(2H,t,J=8.7Hz),3.97(2H,br s),4.50(1H,s),6.58(1H,d,J=8.5Hz),7.14(1/2 of 1H,br s),7.55(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:250(M+H)+.
(4)4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル
5−(クロロメチル)−3−フェニル−2−(トリフルオロメチル)チオフェン(333mg)および5−ヒドロキシ−4−メチル−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(300mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、炭酸カリウム(250mg)を室温にて加えた。50℃にて16時間撹拌後、反応液を室温まで冷却し、沈殿物をろ過で除き、ろ液に水(40ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(40ml)を加え、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製して標記化合物(547mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),2.16(3H,s),3.00(2H,t,J=8.5Hz),3.98(2H,br s),5.19(2H,s),6.73(1H,d,J=8.8Hz),7.04(1H,s),7.24(1/2 of 1H,br s),7.3,5-7.45(5H,m),7.63(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:512(M+Na)+.
(5)4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−1−インドリン 塩酸塩
4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(547mg)に室温にて、4N塩酸ジオキサン溶液(市販)(50ml)を加え2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、ヘキサンを加えてスラリー化し、生じた固体をろ取、乾燥して標記化合物(433mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.16(3H,s),3.13(2H,t,J=7.7Hz),3.70(2H,t,J=7.7Hz),5.44(2H,s),7.09(1H,d,J=8.8Hz),7.23(1H,d,J=8.8Hz),7.38(1H,s),7.40-7.52(5H,m),11.00(2H,br s).HClを11.00のピークに含む。
MS(ESI)m/z:390(M+H)+.
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロパン酸 tert−ブチル エステル
4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−1−インドリン 塩酸塩(130mg)および2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロピル]アミノ]酢酸(111mg)のジクロロメタン(30ml)懸濁液に、室温にてEDC・HCl(87.7mg)、HOBt(61.8mg)およびTEA(0.213ml)を加え18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40ml)および水(40ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製して標記化合物(178mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.3,5-1.62(18H,m),2.17(2/3 of 3H,s),2.19(1/3 of 3H,s),2.54-2.63(2H,m),3.08-3.18(2H,m),3.54-3.62(2H,m),4.00-4.20(4H,m),5.20(2/3 of 2H,s),5.21(1/3 of 2H,s),6.70-6.78(1H,m),7.05(1H,s),7.36-7.46(5H,m),7.95-8.05(1H,m).
MS(ESI)m/z:675(M+H)+.
(7)3−[N−[2−[4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[4−メチル−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロパン酸 tert−ブチル エステル(176mg)に室温にて、4N塩酸ジオキサン溶液(市販)(50ml)を加え16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、残渣にジエチルエーテルを加えてスラリー化し、ろ取した固体を逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:野村化学Develosil Combi−RP−5(10cm))を用いて精製し、目的フラクションを凍結乾燥して標記化合物(60.5mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.11(3H,s),2.37(2H,t,J=6.7Hz),2.84(2H,t,J=6.7Hz),3.07(2H,t,J=8.1Hz),3.59(2H,s),4.05(2H,t,J=8.1Hz),5.35(2H,s),6.91(1H,d,J=8.7Hz),7.35(1H,s),7.40-7.50(5H,m),7.86(1H,d,J=8.7Hz).CO2HおよびNHは観測されなかった。
IR(ATR)cm-1:2951,1641,1597,1377,1288,1257,1173,1117,1099,1014,766,698.
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C26H26F3N2O4S(M+H)+:519.15654.Found:519.15631.
Anal.Calcd for C26H25F3N2O4S・1.0H2O:C,58.20;H,5.07;F,10.62;N,5.22;S,5.98.Found:C,58.07;H,4.82;F,10.48;N,5.13;S,5.92.
[製造例127](R)−3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(1)(R)−3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン 塩酸塩(0.13mg)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(78mg)、EDC・HCl(86mg)、HOAt(61mg)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.26ml)を加え18時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製して標記化合物(80mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.18(3H,s),2.48-2.60(1H,m),2.70-2.85(3H,m),3.00-3.26(3H,m),3.57-3.75(3H,m),3.96-4.35(2H,m),5.10-5.19 and 5.45-5.58(total 1H,each m,amide isomers),5.21(2H,s),6.75(1H,d,J=8.8Hz),7.06(1H,s),7.45-7.33(5H,m),8.00(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:633(M+H).
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステル(80mg)のメタノール/THF混合溶液(1ml/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.26ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸(0.13ml)を加え、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して(R)−3−[(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステルを得、引続き次の工程に付した。
上記の(R)−3−[(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン−1−イル]酪酸 メチル エステルのジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(0.5ml)を加え2日間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残さに1N水酸化ナトリウム水溶液を加えpHを7に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液を濃縮し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、さらにジオキサンより凍結乾燥し、標記化合物(48mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.17(3H,s),2.43-2.67(5H,m),3.03-3.23(2H,m),3.75-3.92(1H,m),4.01-4.30(2H,m),5.20(2H,s),6.74(1H,s),7.05(1H,s),7.32-7.44(5H,m),8.01(1H,s).
IR(ATR)cm-1:2929,2848,1647,1593,1473,1377,1317,1288.
MS(ESI)m/z:519(M+H).
HR-MS(AqTOF)Calcd for C26H26F3N2O4S:519.1567.Found:519.1574.
[製造例128](3R)−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチル]インドリン−1−イル]−3−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ−4−メチル]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン 塩酸塩(187mg,0.44mmol)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.11g)、EDC・HCl(0.13g)、HOAt(90mg)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.38ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(211mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.11-1.54(12H,m),1.67-1.93(3H,m),2.16(3H,s),2.42-2.61(1H,m),2.70-3.25(9H,m),3.59-3.75(5H,m),3.94-4.36(2H,m),5.03(2H,s),5.11-5.57(1H,m),6.72(1H,d,J=8.8Hz),7.46(1H,d,J=8.1Hz),7.55(1H,d,J=7.8Hz),7.67(1H,s),7.98(1H,d,J=8.3Hz).
(2)(3R)−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−3−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(0.21g)のメタノール/THF混合溶液(1ml/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加えpHを2とした後に、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留去して(R)−3−[(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル)アミノ]−4−オキソ−4−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ−4−メチル]−4−メチルインドリン−1−イル]酪酸を得、引続き次の工程に付した。
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(1ml)を加え5時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残さに、1N水酸化ナトリウム水溶液および1N塩酸を加えpHを6に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液を濃縮し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製した後に、n−ヘキサンにて固化させ、生じた固体をろ取し、乾燥して標記化合物(48mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.23-1.88(11H,m),2.09(3H,s),2.43-2.57(6H,m),2.71-2.88(1H,m),3.00-3.13(2H,m),3.78-3.87(1H,m),4.31-4.01(2H,m),5.11(2H,s),6.83(1H,d,J=8.8Hz),7.63(1H,d,J=8.1Hz),7.68(1H,d,J=8.3Hz),7.71(1H,s),7.88(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
IR(ATR)cm-1:2925,2854,1647,1593,1477,1375,1315,1255.
Anal.Calcd for C28H33F3N2O4・0.05HCl・2H2O:C,60.24;H,6.70;Cl,0.64;F,10.21;N,5.02.Found:C,60.42;H,6.40;Cl,0.65;F,10.06;N,4.83.

[製造例129]4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン 塩酸塩(0.26g),Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(0.17g),EDC・HCl(0.18g),HOAt(0.13g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.56ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(174mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.43-2.01(14H,m),2.04-2.33(5H,m),2.41-2.59(1H,m),2.69-2.84(3H,m),2.96-3.22(3H,m),3.30-3.43(1H,m),3.48-3.84(4H,m),3.91-4.36(2H,m),5.02(2H,s),5.08-5.57(1H,m),6.72(1H,d,J=8.6Hz),7.47(1H,d,J=8.1Hz),7.55(1H,d,J=8.6Hz),7.66(1H,s),7.98(1H,d,J=8.6Hz).
(2)4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(0.17g)のメタノール/THF混合溶液(1/2ml)に、室温にて1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え14時間攪拌した。反応液を濃縮し、1N塩酸を加え析出した固体をろ取、乾燥して(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸を得、引続き次の工程に付した。
上記の(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(0.5ml)を加え7時間攪拌した。反応液を濃縮し得られた残さに、1N水酸化ナトリウム水溶液および1N塩酸を加えpHを6に調整し、クロロホルム/メタノール混合溶液(10/1,v/v)にて抽出した。抽出液を濃縮し、得られた残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製した後、n−ヘキサンにて固化し、生じた固体をろ取し、乾燥して標記化合物(66mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.49-1.70(5H,m),1.73-2.06(5H,m),2.09(3H,s),2.42-2.63(5H,m),3.01-3.13(2H,m),3.17-3.31(1H,m),3.79-3.88(1H,m),4.06-4.35(2H,m),5.11(2H,s),6.83(1H,d,J=8.8Hz),7.58-7.74(3H,m),7.87(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:505(M+H).
IR(ATR)cm-1:2954,2871,1651,1593,1475,1431,1375.
Anal.Calcd for C27H31F3N2O4・2H2O:C,59,99;H,6.53;F,10.54;N,5.18.Found:C,60.32;H,6.22;;F,10.28;N,4.97.
[製造例130]3−[N−[2−[5−[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−4−メチルインドリン
4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジル クロリド(0.50g),1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メチル−5−ヒドロキシインドリン(0.47g)のDMF溶液(20ml)に、室温にて炭酸カリウム(0.78g)を加え、70℃に加温し14時間攪拌した。反応液を室温に戻した後に、不溶物をろ別し、得られたろ液を濃縮した。得られた固形物を酢酸エチル/ヘキサンにて再結晶して標記化合物(0.61g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.43-1.93(15H,m),2.02-2.21(5H,m),2.95-3.09(2H,m),3.31-3.44(1H,m),3.87-4.08(2H,m),5.01(2H,s),6.70(1H,d,J=8.3Hz),7.19-7.33(1H,m),7.39-7.61(2H,m),7.66(1H,s).
(2)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−4−メチルインドリン(0.61g)を、室温にて4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)に溶解し15時間攪拌した。反応液を濃縮して5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン 塩酸塩(0.53g)を得、引続き次の工程に供した。
MS(ESI)m/z:376(M+H)
上記の5−[(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルフェニル)メトキシ]−4−メチルインドリン 塩酸塩(0.26g)、3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(3−カルボキシメチル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.19g)、EDC・HCl(0.18g)、HOAt(0.13g)のDMF溶液(5ml)に、室温にて、DIEA(0.56ml)を加え18時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25S)を用いて精製し、標記化合物(0.20g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.87-1.91(22H,m),1.98-2.28(6H,m),2.47-2.66(3H,m),2.98-3.16(2H,m),3.33-3.42(1H,m),3.52-3.66(2H,m),3.88-4.24(4H,m),5.01(2H,s),6.63-6.78(1H,m),7.43-7.59(1H,m),7.67(1H,s),8.05-7.91(2H,m).
MS(ESI)m/z:661(M+H)+.
(3)3−[N−[2−[5−(4−シクロペンチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[5−[4−(シクロペンチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(0.20g)のジクロロメタン溶液(10ml)に、室温にてTFA(0.5ml)を加え、20時間攪拌した。この反応液にさらにTFA(0.5ml)を加え、4時間攪拌した。反応液を濃縮後、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを7に調整した後に、クロロホルム/メタノール(10/1,v/v)混合溶液にて抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた固体をろ取、ヘキサンで洗浄後、乾燥して標記化合物(0.20g)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.50-1.73(4H,m),1.73-2.00(4H,m),2.11(3H,s),2.67(2H,t,J=7.0Hz),3.04-3.18(4H,m),3.17-3.40(2H,m),4.00-4.11(4H,m),5.13(2H,s),6.88(1H,d,J=8.8Hz),7.61-7.73(3H,m),7.82(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:3055,2925,2852,2224,1732,1631,1604.
MS(ESI)m/z:505(M+H)+.
[製造例131]4−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−(3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(0.69mmol)、炭酸カリウム(0.29g)、4−クロロメチル−1−シクロプロピル−2−トリフルオロメチルベンゼン(0.16g)、ジクロロメタン(7ml)を加え懸濁させた。反応混合液を80℃で終夜攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで標記化合物(0.21g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.75-0.79(2H,m),1.03-1.05(2H,m),1.54(9H,s),2.14(3H,s),2.18-2.21(1H,m),2.99(2H,t,J=8.5Hz),3.96-3.99(2H,m),5.00(2H,s),6.68(1H,d,J=8.3Hz),7.04(1H,d,J=8.1Hz),7.48(1H,d,J=8.3Hz),7.53-7.66(1H,m),7.68(1H,s).
(2)5−(シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール 塩酸塩
5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロー1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(0.21g)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(5ml)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮することで標記化合物の塩酸塩(0.20g)を得た。
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−(シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール 塩酸塩(0.20g)、HOAt(0.10g)、EDC・HCl(0.15g)、DIEA(0.44ml)、(2R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]コハク酸 4−メチル エステル(0.13g)にジクロロメタン(5ml)を加え、終夜攪拌した。反応液を濃縮し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.23g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.75-0.80(2H,m),1.02-1.07(2H,m),1.47(9H,s),2.16-2.23(4H,m),2.52-2.56(1H,m),2.76-2.79(3H,m),3.07-3.18(3H,m),3.66-3.73(4H,m),4.11-4.20(2H,m),5.03(2H,s),6.71(1H,d,J=8.6Hz),7.05(1H,d,J=8.1Hz),7.47-7.48(1H,m),7.68(1H,s),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI);m/z:591(M+H)+.
(4)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(0.23g)、水酸化リチウム(0.030g)にTHF(3ml)および水(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、残渣に水を加え、クロロホルム−メタノール混合溶液(メタノール/クロロホルム=10%)で3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物(0.20g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:0.72-0.80(2H,m),0.97-1.07(2H,m),1.33-1.47(9H,m),2.04-2.23(4H,m),2.55-2.58(1H,m),2.73-2.78(3H,m),3.02-3.21(3H,m),3.99-4.24(2H,m),4.98-5.01(2H,m),5.46-5.47(1H,m),6.70-6.73(1H,m),7.04-7.05(1H,m),7.48(1H,d,J=8.3Hz),7.68(1H,s),7.97(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI);m/z:577(M+H)+.
(5)4−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−(3R)−(メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロプロピル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−4−オキソ酪酸(0.20g)に10%TFA/ジクロロメタン溶液(3ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮することで、標記化合物(0.14g)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:0.78-0.79(2H,m),1.03-1.05(2H,m),2.17(4H,s),2.75(3H,s),2.85-2.92(1H,m),3.09-3.22(3H,m),4.20-4.33(2H,m),4.57(1H,dd,J=8.0,4.6Hz),5.09(2H,s),6.83(1H,d,J=8.9Hz),7.13(1H,d,J=7.9Hz),7.56(1H,d,J=7.9Hz),7.70(1H,s),7.95(1H,d,J=8.9Hz).
MS(ESI);m/z:477(M+H)+.
Anal.Calcd for
C25H27F3N2O4・CF3CO2H,0.25H2O:C,54.50;H,4.83;N,4.71;F,19.16.Found:C,54.44;H,4.70;N,4.66;F,19.48.
IR(ATR)cm-1:1655,1479,1182,1120,823,717.
[製造例132](3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸
(1)4−メチル−5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
3−ブロモメチル−1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール(100mg)のDMF溶液(60ml)に炭酸カリウム(181mg)および5−ヒドロキシ−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(90mg)を加え、70℃で3日間攪拌した。反応溶液を室温まで放冷後、水で希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(81mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.26(9H,s),2.16(3H,s),3.00(2H,t,J=8.5Hz),3.96-3.98(2H,m),5.11(2H,s),6.78(1H,d,J=8.5Hz),6.90(1H,s),7.46-7.57(6H,m).
(2)4−メチル−5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン
4−メチル−5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]インドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(79mg)を4N塩酸/ジオキサン溶液(40ml)に溶解し、室温で2時間攪拌した。溶媒を留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、水層をクロロホルムで抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後、ろ液を濃縮し、標記化合物の粗生成物(64mg)を得た。
MS(ESI)m/z:374(M+H)+.
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸 メチル エステル
5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−インドリンの粗生成物(62mg)のDMF溶液(50ml)にN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−D−アスパラギン酸 4−メチル エステル(52mg)、EDC・HCl(38mg)、HOBt(27mg)およびDIEA(85μl)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出後、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィーで精製し、標記化合物の粗生成物(51mg)を得た。
(4)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸 メチル エステルの粗生成物(51mg)を50%メタノール/THF溶媒(40ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加え、室温で終夜攪拌した。反応混合液に1N塩酸を加えて約pH6に調整し、水を加え水層を10%メタノール/クロロホルム溶媒で抽出後、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(42mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(9H,s),2.18(3H,s),2.60-2.62(1H,m),2.78-2.81(3H,m),3.14-3.16(3H,m),4.08-4.19(2H,m),5.03-5.50(1H,m),5.14(2H,s),6.82(1H,d,J=8.8Hz),6.89(1H,s),7.49(5H,s),7.99(1H,d,J=8.8Hz).
(5)(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−オキソ−4−[5−[(1−フェニル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メトキシ]−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]酪酸(41mg)を10%TFA/ジクロロメタン溶液(50ml)に溶解し、室温にて1時間攪拌した。反応混合液の溶媒を留去後、残渣を逆相分取HPLCで精製して標記化合物(28mg)を得た。
1H-NMR(CD3OD)δ:2.17(3H,s),2.55(1H,dd,J=16.9,10.2Hz),2.72(3H,s),2.78(1H,dd,J=16.9,3.6Hz),3.19(2H,t,J=8.9Hz),4.18(1H,q,J=8.9Hz),4.30(1H,q,J=8.9Hz),4.41(1H,dd,J=10.2,3.6Hz),5.15(2H,s),6.91(1H,d,J=8.9Hz),7.04(1H,s),7.49-7.51(2H,m),7.55-7.56(3H,m),7.97(1H,d,J=8.9Hz).
IR(ATR)cm-1:1649,1597,1473,1392,1261,1225,1182,1124,1099,1084,823,690.
MS(ESI)m/z:503(M+H)+.
HR-MS(ESI):Calcd for C25H26F3N4O4(M+H)+:503.19061.Found:503.18967.
Anal.Calcd for C25H25F3N4O4・H2O:C,57.69;H,5.23;F,10.95;N,10.76.Found:C,57.81;H,5.10;F,10.74;N,10.50.
[製造例133]4−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 TFA塩
(1)5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシ−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(125mg)のジクロロメタン溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−シクロブチル−2−トリフルオロメチルベンゼン(162mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて70℃で一晩攪拌した。室温まで放冷後、反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(195mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),1.82-2.39(9H,m),2.99(2H,t,J=8.5Hz),3.85-3.98(3H,m),5.02(2H,s),6.69(1H,d,J=8.5Hz),7.58-7.66(4H,m).
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(190mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて、室温で3時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(10ml)に溶解し、(R)−2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]コハク酸 4−メチル エステル(136mg)、DIEA(350μl)、HOBt(83.5mg)、EDC・HCl(118mg)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(235mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.43-1.52(9H,m),1.83-2.39(9H,m),2.51-2.57(1H,m),2.77-3.18(6H,m),3.66-4.27(6H,m),5.04(2H,s),5.16-5.52(1H,m),6.72(1H,d,J=8.8Hz),7.59(2H,s),7.66(1H,s),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(230mg)のTHF溶液(50ml)に、メタノール(1.14ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.14ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過し、ろ液を減圧濃縮して、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(206mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.47(9H,s),1.82-2.38(9H,m),2.55-2.60(1H,m),2.77-2.80(3H,m),3.06-3.24(3H,m),3.85-4.23(3H,m),5.04-5.07(2H,m),5.45-5.48(1H,m),6.72(1H,d,J=8.8Hz),7.58-7.66(3H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
(4)4−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 TFA塩
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−シクロブチル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸(200mg)のジクロロメタン溶液(50ml)に、TFA(50ml)を加え、室温で1時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣にジエチルエーテルとジイソプロピルエーテルの混液を加え、生じた析出物をろ取し、乾燥して標記化合物(147mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.80-1.87(1H,m),1.94-2.31(8H,m),2.49(3H,s),2.63(1H,dd,J=7.3,17.1Hz),2.89(1H,dd,J=5.6,17.1Hz),3.11(2H,t,J=8.2Hz),3.75-3.83(1H,m),4.13-4.35(3H,m),5.16(2H,s),6.88(1H,d,J=9.0Hz),7.75(3H,t,J=7.9Hz),7.88(1H,d,J=9.0Hz).
IR(ATR)cm-1:2944,1652,1475,1315,1255,1197,1162,1116,1056.
MS(ESI)m/z:491(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C26H30F3N2O4(M+H)+:491.21577;found 491.21224.
[製造例134]4−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 TFA塩
(1)5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−ヒドロキシ−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(125mg)のジクロロメタン溶液(50ml)に、4−クロロメチル−1−イソプロピル−2−トリフルオロメトキシベンゼン(152mg)、炭酸カリウム(104mg)を加えて70℃で終夜攪拌した。反応液を室温まで放冷後、飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製して標記化合物(196mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24(6H,d,J=6.8Hz),1.55(9H,s),2.15(3H,s),3.00(2H,t,J=8.5Hz),3.27-3.37(1H,m),3.98(2H,s),4.99(2H,s),6.70(1H,d,J=8.5Hz),7.30-7.61(4H,m).
(2)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(190mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(10ml)を加えて、室温で3時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン(10ml)に溶解し、(2R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]コハク酸 4−メチル エステル(135mg)、DIEA(347μl)、HOBt(82.7mg)、EDC・HCl(117mg)を加え、室温で終夜攪拌した。反応液に飽和重層水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、不溶物をろ過後、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製して標記化合物(248mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24(6H,d,J=7.1Hz),1.43-1.53(9H,m),2.17(3H,s),2.51-2.57(1H,m),2.77-3.35(7H,m),3.66-3.74(3H,m),4.03-4.31(2H,m),5.01(2H,s),5.14-5.52(1H,m),6.72(1H,d,J=8.8Hz),7.29-7.35(3H,m),7.97(1H,d,J=8.8Hz).
(3)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(240mg)のTHF溶液(50ml)に、メタノール(1.18ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(1.18ml)を加え、室温で1時間半攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、不溶物をろ過後、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(209mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24(6H,d,J=7.1Hz),1.47(9H,s),2.17(3H,s),2.55-2.60(1H,m),2.77-2.80(3H,m),3.06-3.35(4H,m),3.99-4.27(2H,m),5.01(2H,s),5.45-5.49(1H,m),6.72(1H,d,J=8.8Hz),7.30-7.35(3H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz).
(4)4−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 TFA塩
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−(4−イソプロピル−3−トリフルオロメトキシベンジルオキシ)−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸(200mg)のジクロロメタン溶液(50ml)に、TFA(50ml)を加え、室温で1時間半攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣にジエチルエーテルとジイソプロピルエーテルの混液を加え、生じた析出物をろ取し、乾燥して標記化合物(97mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.19(6H,d,J=6.8Hz),2.11(3H,s),2.50(3H,s),2.66(1H,dd,J=7.1,17.1Hz),2.92(1H,dd,J=5.6,17.3Hz),3.10(2H,t,J=8.2Hz),3.17-3.24(1H,m),4.11-4.18(1H,m),4.27-4.35(2H,m),5.10(2H,s),6.87(1H,d,J=8.8Hz),7.37-7.51(3H,m),7.87(1H,d,J=8.8Hz).
IR(ATR)cm-1:2967,1654,1477,1245,1201,1151,1087.
MS(ESI)m/z:495(M+H)+.
HR-MS(ESI)calcd for C25H30F3N2O5(M+H)+:495.21068;found 495.20701.
[製造例135]4−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン
4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル クロリド 塩酸塩(518mg)のジクロロメタン(20ml)溶液に、炭酸カリウム(1.24g)および1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−4−メチルインドリン(448mg)を室温にて加えた。反応液を60℃にて6時間攪拌後、室温まで放冷し、減圧下濃縮した。得られた残渣に水(20ml)およびクロロホルム(30ml)を加えて分液した。水層をクロロホルム(2×20ml)で抽出後、合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 40S)を用いて精製し、標記化合物(397mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.24-1.48(5H,m),1.55(9H,s),1.74-1.86(5H,m),2.16(3H,s),2.68(6H,s),2.99(2H,t,J=8.7Hz),3.07-3.15(1H,m),3.97(2H,br s),4.96(2H,s),6.74(1H,d,J=8.5Hz),7.11(1H,dd,J=7.8,1.7Hz),7.17(1H,br s),7.23(1H,d,J=7.8Hz),7.61(1H,br s).
(2)5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン 塩酸塩
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン(397mg)の1,4−ジオキサン(20ml)溶液に、1N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(20ml)を室温にて加えた。反応液を3時間攪拌したのち、減圧下濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテル(20ml)を加えて、析出した固体をろ取して標記化合物(401mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.21-1.54(5H,m),1.67-1.79(5H,m),2.49(3H,br s),3.00-3.25(7H,m),3.13(3H,t,J=7.8Hz),3.70(2H,t,J=7.8Hz),5.13(2H,s),7.05(1H,d,J=8.8Hz),7.22(1H,d,J=8.3Hz),7.48(2H,br s),7.78(1H,br s).
MS(ESI)m/z:365(M+H)+.
(3)4−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ−(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]酪酸 メチル エステル
(2R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]コハク酸 4−メチル エステル(112mg)のジクロロメタン(30ml)溶液に、DIEA(372μl)、HOBt(75.0mg)およびEDC・HCl(106mg)を室温にて加えて10分間攪拌後、5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン 塩酸塩(200mg)を室温にて加えた。反応液を室温にて3時間撹拌後、減圧下濃縮し、水(5ml)およびクロロホルム(10ml)を加えて分液した。水層をクロロホルム(2×10ml)で抽出後、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(243mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.27-1.50(17H,m),1.83-1.87(5H,m),2.18(3H,s),2.68(6H,s),2.77-2.81(3H,m),3.04-3.22(3H,m),3.65-3.74(4H,m),4.01-4.32(2H,m),4.98(2H,s),6.76(1H,d,J=8.8Hz),7.11(1H,d,J=7.8Hz),7.17(1H,s),7.23(1H,d,J=7.8Hz),7.98(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:608(M+H)+.
(4)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(243mg)のTHF(20ml)溶液に、メタノール(10ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(1.00ml)を室温にて加えた。室温にて3日間攪拌したのち、反応液に水(5ml)を加え、1N塩酸にてpHを4とした。20%メタノール/クロロホルム混合液(10ml)を加えて分液した。20%メタノール/クロロホルム混合液(2×10ml)で抽出後、合わせた抽出液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(248mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.27-1.49(17H,m),1.74-1.87(5H,m),2.17(3H,s),2.55-2.94(8H,m),3.04-3.25(4H,m),3.98-4.27(2H,m),4.99(2H,s),6.76(1H,d,J=8.5Hz),7.14-7.25(3H,m),7.98(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:594(M+H)+.
(5)4−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−(3R)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[5−[[4−シクロヘキシル−3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]メトキシ]−4−メチルインドリン−1−イル]−4−オキソ酪酸(247mg)のジクロロメタン(2.4ml)溶液に、TFA(0.60ml)を室温にて加え、3時間攪拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣にジメチルスルホキシド(50ml)を加え、不溶物を除去した後、高速液体クロマトグラフィー(NOMURA Develosil Combi−RP−5)にて精製し、目的の分画を濃縮して凍結乾燥して標記化合物(91.4mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.17-1.39(5H,m),1.56-1.75(5H,m),2.03(3H,s),2.23(3H,s),2.24(1H,dd,J=16.2,7.9Hz),2.51-2.57(1H,m),2.54(6H,s),3.01(2H,t,J=8.4Hz),3.23(1H,br s),3.80(1H,t,J=7.1Hz),4.07(1H,dt,J=9.8,8.5Hz),4.23(1H,dt,J=8.1,10.0Hz),4.92(2H,s),6.78(1H,d,J=8.8Hz),7.02(1H,d,J=7.8Hz),7.13(1H,s),7.15(1H,d,J=8.1Hz),7.81(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:494(M+H)+.
Anal.Calcd for C29H39N3O4・1.75H2O:C,66.32;H,8.16;N,8.00.Found:C,66.28;H,7.88;N,7.86.
[製造例136](3S)−(N−メチルアミノ)−4−[7−メチル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(1)1−(tert−ブトキシカルボニル)−7−メチル−1H−インドール
7−メチル−1H−インドール(1.00g)をTHF(10ml)に溶解し、BocO(2.50g)とDMAP(90.0mg)を加え、20時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム4L)を用いて精製し、標記化合物(1.76g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.63(9H,s),2.64(3H,s),6.53(1H,d,J=3.7Hz),7.17-7.08(2H,m),7.38(1H,d,J=7.3Hz),7.51(1H,d,J=3.7Hz).
(2)1−(tert−ブトキシカルボニル)−7−メチル−インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−7−メチル−1H−インドール(2.50g)をエタノール(100ml)に溶解し、5%Pd/C(2.00g)を加え、攪拌下、常圧で1日間接触水素化を行った。反応混合液を窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 3L)を用いて精製し、標記化合物(1.71g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.53(9H,s),2.30(3H,s),2.96(2H,t,J=7.7Hz),4.06(2H,t,J=7.3Hz),7.04-6.93(3H,m).
MS(ESI)m/z:256(M+Na)+.
(3)7−メチルインドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−7−メチルインドリン(1.71g)に4N塩酸/ジオキサン溶液(10ml)を加え、18時間攪拌した。反応液を濃縮後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して標記化合物(1.00g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.13(3H,s),3.05(2H,t,J=8.1Hz),3.54-3.59(3H,m),6.65(1H,t,J=7.3Hz),6.86(1H,d,J=7.3Hz),6.98(1H,d,J=7.6Hz).
MS(ESI)m/z:134(M+H)+.
(4)5−ヒドロキシ−7−メチル−1H−インド−ル(WO1995/23141)
7−メチルインドリン(500mg)のアセトン(25ml)溶液に、攪拌下、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)(100ml)、次いで(KSONO(2.22g)を加えた。反応液を1時間攪拌後、酢酸エチル(500ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(2×200ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(276mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.36(3H,d,J=0.5Hz),6.20(1H,t,J=2.3Hz),6.41-6.39(1H,m),6.65(1H,d,J=1.7Hz),7.17(1H,t,J=2.7Hz),8.44(1H,s),10.68(1H,s).
MS(ESI)m/z:148(M+H)+.
(5)5−ベンジルオキシ−7−メチル−1H−インドール(Buchheit,K.-H.らBioorganic & Medicinal Chemistry Letters (1995), 5(21), 2495-500)
5−ヒドロキシ−7−メチル−1H−インド−ル(640mg)、ベンジルブロミド(776μl)、炭酸カリウム(902mg)およびDMF(10ml)を混合し、室温で18時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、飽和食塩水(2×100ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム3L)で精製し、標記化合物(763mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.46(3H,s),5.09(2H,s),6.48(1H,dd,J=3.2,2.0Hz),6.77-6.79(1H,m),7.01-7.06(1H,m),7.18(1H,t,J=2.9Hz),7.28-7.49(5H,m),7.96(1H,br s).
MS(ESI)m/z:238(M+H)+.
(6)5−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−7−メチル−1H−インドール
5−ベンジルオキシ−7−メチル−1H−インドール(763mg)をTHF(10ml)に溶解し、攪拌下にBocO(1.05g)とDMAP(39.3mg)を加え、14時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(1.08g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.62(9H,s),2.61(3H,s),5.09(2H,s),6.43(1H,d,J=4.2Hz),6.82(1H,d,J=2.4Hz),6.91(1H,d,J=2.7Hz),7.50-7.28(6H,m).
MS(ESI)m/z:338(M+H)+.
(7)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−7−メチルインドリン
5−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−7−メチル−1H−インドール(1.18g)をエタノール(20ml)に溶解し、5%Pd/C(1g)を加え、攪拌下、常圧で20時間接触水素化を行った。反応混合液を窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(613mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.52(9H,s),2.23(3H,s),2.89(2H,t,J=7.8Hz),4.04(2H,t,J=7.8Hz),5.08(1H,s),6.44(1H,d,J=2.0Hz),6.52(1H,d,J=2.0Hz).
MS(ESI)m/z:272(M+Na)+.
(8)1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−フェニル−5−トリルフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−7−メチルインドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−7−メチルインドリン(613mg)、4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニルメチル クロリド(1.02g)、炭酸カリウム(510mg)およびDMF(10ml)を混合し、85℃で20時間攪拌した。室温に放冷後、反応液を酢酸エチル(200ml)で希釈し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム2L)で精製し、標記化合物(1.07g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.52(9H,s),2.29(3H,s),2.94(2H,t,J=7.6Hz),4.06(2H,t,J=8.1Hz),5.17(2H,s),6.62-6.65(1H,m),6.69-6.71(1H,m),7.06-7.04(1H,m),7.3,5-7.44(5H,m).
(9)7−メチル−5−[(4−フェニル−5−トリルフルオロメチル−2−エチニル)メトキシ]インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−5−[(4−フェニル−5−トリルフルオロメチル−2−エチニル)メトキシ]−7−メチルインドリン(1.07g)に4N塩酸/ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加えてアルカリ性とし、酢酸エチル(200ml)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して標記化合物(800mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.14(3H,s),3.04(2H,t,J=8.4Hz),3.57(3H,t,J=8.8Hz),5.13(2H,s),6.55-6.57(1H,m),6.69-6.72(1H,m),7.02-7.05(1H,m),7.3,5-7.44(5H,m).
MS(ESI)m/z:390(M+H)+.
(10)(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[7−メチル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル
7−メチル−5−[(4−フェニル−5−トリルフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(166mg)、Boc−D−Me−Asp(OMe)−OH(111mg)、EDC・HCl(123mg)、HOBt(86mg)、TEA(59μl)およびDMF(10ml)を加え、19時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)を用いて精製して標記化合物(98mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.45-1.54(9H,m),2.21(3H,s),2.54(1H,dd,J=15.5,5.7Hz),2.80-2.94(4H,m),3.08-3.24(2H,m),3.64-3.71(3H,m),3.83-4.00(1H,m),4.20-4.35(1H,m),5.18(2H,s),5.42-5.69(1H,m),6.66(1H,s),6.73(1H,s),7.07-7.04(1H,m),7.44-7.37(5H,m).
MS(ESI)m/z:655(M+Na)+.
(11)(3R)−(N−メチルアミノ)−4−[7−メチル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(3R)−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−4−[7−メチル−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 メチル エステル(90mg)のTHF(5ml)溶液に、0.25N水酸化ナトリウム水溶液を加え、18時間攪拌した。反応液に1N塩酸を加えて中和し、20%メタノール/クロロホルム(2×100ml)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。次に、残渣に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた固体をろ取、乾燥して標記化合物(20mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.04(1.5H,s),2.24(1.5H,s),2.40-2.43(2H,m),2.80-3.09(5H,m),3.53(1H,t,J=8.3Hz),3.90-4.01(1H,m),4.21-4.30(0.5H,m),4.54-4.60(0.5H,m),5.28(2H,s),6.66-6.68(0.5H,m),6.73-6.76(0.5H,m),6.80-6.85(1H,m),7.28-7.30(1H,m),7.43-7.33(5H,m).NH2ClとCO2Hのプロトンピークは観測されず。
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
[製造例137]3−[N−[2−[4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)2,3−ビス−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド
2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド(市販)(10.0g)のアセトニトリル(200ml)溶液に、室温にて炭酸カリウム(40.0g)および臭化ベンジル(25.8ml)を加え、90℃にて4時間撹拌した。反応混合液を室温まで放冷し、不溶物をろ過した。ろ液を減圧下濃縮後、得られた濃縮物をジクロロメタンヘキサン系で固化した。生じた固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(20.9g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:5.19(2H,s),5.20(2H,s),7.11(1H,t,J=7.9Hz),7.25-7.50(12H,m),10.26(1H,s).
MS(ESI)m/z:319(M+H)+.
(2)2,3−ビス−(ベンジルオキシ)−6−ニトロベンズアルデヒドおよび2,3−ビス−(ベンジルオキシ)−5−ニトロベンズアルデヒド
2,3−ビス−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(20.9g)の氷酢酸(400ml)溶液に、氷冷下、発煙硝酸(95ml)を加えた。反応液を室温にて4時間撹拌後、氷(1kg)にあけ、生じた沈殿物をろ取後、乾燥(減圧ライン,50℃,15時間)し、固体を得た。これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 65ix2)を用いて精製し、2,3−ビス−(ベンジルオキシ)−6−ニトロベンズアルデヒド(6.93g)を得、2,3−ビス−(ベンジルオキシ)−5−ニトロベンズアルデヒド(11.3g)を得た。
6−ニトロ体:
1H-NMR(CDCl3)δ:5.08(2H,s),5.26(2H,s),7.13(1H,d,J=9.2Hz),7.29-7.35(5H,m),7.38-7.46(5H,m),7.93(1H,d,J=9.2Hz),10.21(1H,s).
MS(ESI)m/z:364(M+H)+.
5−ニトロ体:
1H-NMR(CDCl3)δ:5.28(2H,s),5.35(2H,s),7.25-7.53(10H,m),8.08(1H,d,J=2.7Hz),8.28(1H,d,J=2.7Hz),10.19(1H,s).
MS(ESI)m/z:386(M+Na)+.
(3)酢酸 6−(ベンジルオキシ)−2−ホルミル−3−ニトロフェニル エステル
2,3−ビス−(ベンジルオキシ)−6−ニトロベンズアルデヒド(6.90g)にベンゼン(340ml)およびジエチルエーテル(54ml)を加え、75℃に加熱し溶液とした。そこに臭化マグネシウム−ジエチルエーテル錯体(5.40g)を少しずつ加えた。75℃にて15時間撹拌後、反応液を室温まで放冷し、攪拌下に2N塩酸(200ml)および氷(200g)に注ぎいれた。ジエチルエーテル(200ml)を加え、分液後、水層をジエチルエーテル(200ml)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−6−ニトロベンズアルデヒド(5.90g)を得た。このアルデヒドを無水酢酸(35ml)に溶解し、室温にて酢酸ナトリウム(350mg)を加え、60℃にて1時間撹拌した。室温まで放冷後、氷(400g)に注ぎ、20時間撹拌した。生じた固体をろ取後、水で洗浄し、乾燥(真空ライン,50℃,2日間)して標記化合物(5.20g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),5.24(2H,s),7.13(1H,d,J=9.3Hz),7.33-7.45(5H,m),8.11(1H,d,J=9.3Hz),10.23(1H,s).
MS(ESI)m/z:316(M+H)+.
(4)3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−6−ニトロベンズアルデヒドおよび6−(ベンジルオキシ)−2−(ジメトキシメチル)−3−ニトロフェノール
酢酸 6−(ベンジルオキシ)−2−ホルミル−3−ニトロフェニル エステル(2.61g)のTHF(30ml)溶液に、室温にてメタノール(1.5ml)および1N水酸化ナトリウム水溶液(25.0ml)を加えた。室温にて1時間撹拌後、反応液に1N塩酸(25.0ml)および酢酸エチル(100ml)を加え、分液し、水層を酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下有機溶媒を留去した。得られた濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−6−ニトロベンズアルデヒド(680mg)を得た。また、高極性物質として、6−(ベンジルオキシ)−2−(ジメトキシメチル)−3−ニトロフェノール(1.49g)を得た。
アルデヒド:
1H-NMR(CDCl3)δ:5.28(2H,s),7.06(1H,d,J=8.9Hz),7.33-7.46(5H,m),7.67(1H,d,J=8.9Hz),10.49(1H,d,J=2.4Hz),12.57(1H,s).
MS(ESI)m/z:272(M-H)+.
アセタール:
1H-NMR(CDCl3)δ:3.51(6H,s),5.22(2H,s),6.13(1H,s),6.88(1H,d,J=8.8Hz),7.30-7.48(6H,m),9.21(1H,s).
MS(ESI)m/z:288(M-OMe(31))+.
(5)3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−6−ニトロベンズアルデヒド
6−(ベンジルオキシ)−2−(ジメトキシメチル)−3−ニトロフェノール(1.49g)の2−プロパノール(10ml)溶液に、室温にて濃塩酸(0.60ml)を加えた。80℃にて1時間撹拌後、室温まで放冷し、生じた固体を水でろ取し、乾燥(真空ポンプ,40℃,1時間)して標記化合物(1.24g)を得た。
(6)3−(ベンジルオキシ)−2−メトキシ−6−ニトロベンズアルデヒド
3−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−6−ニトロベンズアルデヒド(1.93g)のジクロロメタン(30ml)溶液に、室温にて炭酸カリウム(2.93g)およびヨウ化メチル(0.660ml)を加えた。室温にて4日間撹拌後、反応液に水(400ml)を加え、生じた固体をろ取、乾燥して標記化合物(1.99g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.93(3H,s),5.25(2H,s),7.09(1H,d,J=9.0Hz),7.33-7.50(5H,m),7.91(1H,d,J=9.0Hz),10.37(1H,s).
MS(ESI)m/z:288(M+H)+.
(7)1−(ベンジルオキシ)−2−メトキシ−4−ニトロ−3−[(E)−2−ニトロエテニル]ベンゼン
3−(ベンジルオキシ)−2−メトキシ−6−ニトロベンズアルデヒド(1.99g)、フッ化カリウム(173mg)およびクラウンエーテル(55.0mg)のN−メチルモルホリン(35ml)溶液に、10℃にてニトロメタン(1.88ml)を加えた。反応液を5℃にて2日間撹拌後、水(200ml)にあけ、クロロホルム(2×200ml)で抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、1−[3−(ベンジルオキシ)−2−メトキシ−6−ニトロフェニル]−2−ニトロ−1−エタノール(2.08g)を得た。これを無水酢酸(18ml)に溶解し、酢酸ナトリウム(400mg)を室温にて加え、60℃にて1時間撹拌した。反応混合液を室温まで放冷し、氷水(200g)に注ぎ入れた。生成した固体をろ取後、乾燥(真空ポンプ,40℃,2h)して標記化合物(1.88g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:3.89(3H,s),5.25(2H,s),7.09(1H,d,J=9.2Hz),7.36-7.45(5H,m),7.71(1H,d,J=13.6Hz),7.92(1H,d,J=9.2Hz),8.22(1H,d,J=13.6Hz).
(8)5−(ベンジルオキシ)−4−メトキシ−1H−インドール(EP343574)
1−(ベンジルオキシ)−2−メトキシ−4−ニトロ−3−[(E)−2−ニトロエテニル]ベンゼン(1.88g)のトルエン(60ml)溶液にシリカゲル(14.0g)、還元鉄(5.40g)および氷酢酸(30ml)を加え、90℃で10分間撹拌した。反応混合液を室温まで放冷後、酢酸エチルを用いてろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣にクロロホルム(100ml)、水(30ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)を加え、混合物をろ過した後、ろ液を分液した。水層をクロロホルム(50ml)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた濃縮物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製して標記化合物(1.25g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.08(3H,s),5.13(2H,s),6.64-6.68(1H,m),6.93(1H,d,J=8.8Hz),7.01(1H,d,J=8.8Hz),7.15(1H,t,J=2.8Hz),7.25-7.52(5H,m),8.06(1H,br s).
MS(ESI)m/z:254(M+H)+.
(9)5−(ベンジルオキシ)−4−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル
5−(ベンジルオキシ)−4−メトキシ−1H−インドール(1.24g)のTHF(10ml)溶液に、室温にてDMAP(30.0mg)およびBocO(1.12g)加えた。室温にて15時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(1.71g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.65(9H,s),4.02(3H,s),5.16(2H,s),6.67(1H,d,J=3.7Hz),7.00(1H,d,J=8.9Hz),7.28-7.50(5H,m),7.51(1H,d,J=3.7Hz),7.75(1H,br d,J=8.9Hz).
MS(ESI)m/z:354(M+H)+.
(10)5−ヒドロキシ−4−メトキシ−1H−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル
5−(ベンジルオキシ)−4−メトキシ−1H−インドール−1−カルボン酸 tert−ブチル エステル(1.70g)のエタノール(40ml)溶液に、室温にて5%Pd/C(1.30g)を加えた。水素雰囲気下、室温にて2日間撹拌後、ろ過し、ろ液を減圧下濃縮し、少量のヘキサンでスラリー化後、生じた固体をろ取、乾燥して標記化合物(986mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.56(9H,s),3.15(2H,t,J=8.7Hz),3.87(3H,s),3.99(2H,br t,J=7.7Hz),5.32(1H,s),6.75(1H,d,J=8.5Hz),7.09(1/2 of 1H,br s),7.48(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:266(M+H)+.
(11)4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル
5−(クロロメチル)−3−フェニル−2−(トリフルオロメチル)チオフェン(333mg)および5−ヒドロキシ−4−メトキシ−1H−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(318mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、炭酸カリウム(250mg)を室温にて加えた。50℃にて16時間撹拌後、反応液を室温まで冷却し、沈殿物をろ過で除き、ろ液に水(40ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(40ml)を加え、酢酸エチル(2×30ml)で抽出した。合わせた抽出液を飽和食塩水(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 40M)を用いて精製し、標記化合物(552mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.09(2H,t,J=8.5Hz),3.91(3H,s),3.99(2H,br s),5.21(2H,s),6.81(1H,d,J=8.8Hz),7.05(1H,d,J=1.0Hz),7.06(1/2 of 1H,br s),7.3,5-7.45(5H,m),7.48(1/2 of 1H,br s).
MS(ESI)m/z:506(M+H)+.
(12)4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]インドリン 塩酸塩
4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−1−インドリンカルボン酸 tert−ブチル エステル(550mg)に室温にて、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を加え2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、ヘキサンを用いてスラリー化し、生じた固体をろ取し、乾燥して、標記化合物(449mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:3.19(2H,t,J=7.8Hz),3.68(2H,t,J=7.8Hz),3.86(3H,s),5.43(2H,s),7.05(1H,d,J=8.5Hz),7.16(1H,d,J=8.5Hz),7.38(1H,d,J=1.5Hz),7.40-7.51(5H,m),10.87(1H,br s).
MS(ESI)m/z:406(M+H)+.
(13)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]インドリン 塩酸塩(135mg)および2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−(tert−ブトキシ)−3−オキソプロピル]アミノ]酢酸(111mg)のジクロロメタン(30ml)懸濁液に室温にてEDC・HCl(87.7mg)、HOBt(61.8mg)およびTEA(0.213ml,1.53mmol)を加え18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40ml)および水(40ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。合わせた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage 25M)を用いて精製し、標記化合物(183mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.61(18H,m),2.54-2.63(2H,m),3.18-3.26(2H,m),3.54-3.62(2H,m),3.91(2/3 of 3H,s),3.93(1/3 of 3H,s),4.00-4.20(4H,m),5.22(2/3 of 2H,s),5.23(1/3 of 2H,s),6.79-6.86(1H,m),7.06(1H,s),7.3,5-7.45(5H,m),7.84-7.90(1H,m).
MS(ESI)m/z:691(M+H)+.
(14)3−[N−[2−[4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[4−メトキシ−5−[[4−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル]メトキシ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(180mg)に室温にて、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50ml)を加え16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、ジエチルエーテルでスラリー化し、ろ取した固体を逆相高速液体クロマトグラフィー(カラム:野村化学Develosil Combi−RP−5,10cm)を用いて精製し、目的分画を凍結乾燥し、標記化合物(22.3mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.37(2H,t,J=6.6Hz),2.83(2H,t,J=6.6Hz),3.13(2H,t,J=8.3Hz),3.57(2H,s),3.81(3H,s),4.05(2H,t,J=8.3Hz),5.36(2H,s),7.00(1H,d,J=8.7Hz),7.37(1H,s),7.40-7.52(5H,m),7.74(1H,d,J=8.7Hz).CO2HおよびNHは観測されなかった。
MS(ESI)m/z:535(M+H)+.
HR-MS(ESI)Calcd for C26H26F3N2O5S(M+H)+:535.15145.Found:535.14835.
[製造例138]3−[N−[2−[4−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸
(1)4−ベンジルオキシ−3−フルオロ−1−ニトロベンゼン
2−フルオロ−4−ニトロフェノール(5.00g)、ベンジル ブロミド(3.97ml)、炭酸カリウム(6.60g)およびDMF(50ml)を混合し、80℃で20時間攪拌した。反応混合液を室温に放冷後、水(200ml)を加え、析出物をろ取し、乾燥して標記化合物(7.75g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:5.25(2H,s),7.10-7.04(1H,m),7.46-7.34(5H,m),8.04-7.97(2H,m).
MS(ESI)m/z:248(M+H)+.
(2)3−ベンジルオキシ−2−フルオロ−6−ニトロフェニルアセトニトリルおよび5−ベンジルオキシ−4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトニトリル(WO2000/047212)
4−ベンジルオキシ−3−フルオロ−1−ニトロベンゼン(3.00g)、4−クロロフェノキシアセトニトリル(2.28g)をDMF(50ml)に溶解し、攪拌下、−10℃でtert−ブトキシカリウム(3.00g)のDMF(10ml)溶液を加え、同温で30分間攪拌を続けた。反応液に氷冷した1N塩酸(100ml)を加え、酢酸エチル(200ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、3−ベンジルオキシ−2−フルオロ−6−ニトロフェニルアセトニトリル(高極性分画,1.83g)および5−ベンジルオキシ−4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトニトリル(低極成分画,1.09g)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:4.16(2H,d,J=2.0Hz),5.27(2H,s),7.10(1H,t,J=8.8Hz),7.45-7.35(5H,m),8.07(1H,dd,J=9.4,1.8Hz).
(3)5−ベンジルオキシ−4−フルオロ−1H−インドール
3−ベンジルオキシ−2−フルオロ−6−ニトロフェニルアセトニトリル(500mg)を95%エタノール(10ml)およびTHF(2ml)の混合溶媒に溶解し、PtO(50mg)を加え、攪拌下に10気圧で接触水素化を15時間行った。窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(150mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:5.15(2H,s),6.60-6.63(1H,m),6.94(1H,dd,J=8.5,7.6Hz),7.02(1H,d,J=8.5Hz),7.15-7.17(1H,m),7.28-7.50(5H,m),8.10(1H,br s).
MS(ESI)m/z:242(M+H)+.
(4)5−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−1H−インドール
5−ベンジルオキシ−4−フルオロ−1H−インドール(244mg)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、BocO(331mg)とDMAP(12.4mg)を加え、20時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(226mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.65(9H,s),5.18(2H,s),6.64(1H,d,J=3.7Hz),7.01(1H,t,J=8.4Hz),7.29-7.40(3H,m),7.48-7.44(2H,m),7.53(1H,d,J=3.4Hz),7.77(1H,d,J=7.8Hz).
(5)1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−5−ヒドロキシインドリン
5−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−1H−インドール(225mg)をエタノール(200ml)に溶解し、5%Pd/Cを加え、攪拌下常圧で15時間接触水素化を行った。反応混合液を窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(168mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),3.10(2H,t,J=8.7Hz),3.96-4.06(2H,m),4.72(1H,d,J=3.4Hz),6.79(1H,t,J=8.8Hz),7.49(1H,brs).
MS(ESI)m/z:254(M+H)+.
(6)1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−5−ヒドロキシインドリン(74mg)、4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニルメチル クロリド(97mg)、炭酸カリウム(61mg)およびDMF(5ml)を混合し、80℃で5時間攪拌した。反応液を室温に放冷後、酢酸エチル(200ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(143mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.11(2H,t,J=8.5Hz),4.01(2H,t,J=8.1Hz),5.22(2H,s),6.85(1H,t,J=8.5Hz),7.07-7.04(1H,m),7.63-7.33(6H,m).
MS(ESI)m/z:394(M-99)+.
(7)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[4−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(143mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌した。反応液を濃縮し、2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(tert−ブトキシカルボニルエチル)アミノ]酢酸(88mg)、EDC・HCl(83mg)、HOBt(59mg)、TEA(202μl)およびDMF(10ml)を加えて14時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(196mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.50(18H,m),2.49-2.64(2H,m),3.21-3.30(2H,m),3.46-3.65(2H,m),3.70-3.77(2H,m),3.99-4.30(2H,m),5.24(2H,s),6.87(1H,dd,J=18.1,9.5Hz),7.07(1H,s),7.39-7.43(5H,m),7.93-7.86(1H,m).
MS(ESI)m/z:679(M+H)+.
(8)3−[N−[2−[4−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[4−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(196mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、1日間攪拌した。反応液を濃縮し、逆相HPLC精製装置で精製し、目的分画を凍結乾燥して標記化合物(119mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.35(2H,t,J=6.6Hz),2.82(2H,t,J=6.7Hz),3.14-3.25(2H,m),3.56(2H,s),4.11(2H,t,J=8.4Hz),5.42(2H,s),7.15(1H,t,J=8.7Hz),7.39(1H,s),7.42-7.52(5H,m),7.80(1H,d,J=8.5Hz),8.31(1H,br s).CO2Hのプロトンは観測されず。
MS(ESI)m/z:523(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H22F4N2O4S・0.75H2O:C,56.02;H,4.42;F,14.18;N,5.23;S,5.98.Found:C,55.96;H,4.15;F,13.84;N,5.11;S,5.88.
[製造例139]3−[N−[2−[6−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリ]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
(1)5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−1H−インドール(EP505322)
5−ベンジルオキシ−4−フルオロ−2−ニトロフェニルアセトニトリル(1.83g)を95%エタノール(30ml)に溶解し、PtO(500mg)を加え、攪拌下に10気圧で15時間接触水素化を行った。反応混合液を窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(140mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:5.15(2H,s),6.43-6.45(1H,m),7.11-7.17(2H,m),7.21(1H,d,J=8.3Hz),7.28-7.41(3H,m),7.46-7.51(2H,m),8.04(1H,br s).
MS(ESI)m/z:242(M+H)+.
(2)5−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール
5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−1H−インドール(140mg)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、BocO(189mg)とDMAP(7.09mg)を加え、20時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(226mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.66(9H,s),5.15(2H,s),6.44(1H,d,J=3.7Hz),7.10(1H,d,J=8.0Hz),7.28-7.40(3H,m),7.44-7.48(2H,m),7.52(1H,m),7.96-7.86(1H,m).
MS(ESI)m/z:342(M+H)+.
(3)1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−5−ヒドロキシインドリン
5−ベンジルオキシ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール(185mg)をエタノール(1.5ml)に溶解し、5%Pd/C(185mg)を加え、攪拌下常圧で15時間接触水素化を行った。窒素置換後、触媒をろ別し、ろ液を濃縮した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)で精製し、標記化合物(137mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.54(9H,s),3.01(2H,t,J=8.3Hz),3.89-4.01(2H,m),4.79-4.83(1H,m),6.78(1H,d,J=8.5Hz),7.71-7.57(1H,m).
MS(ESI)m/z:254(M+H)+.
(4)1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン
1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−5−ヒドロキシインドリン(114mg)、4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニルメチル クロリド(149mg)、炭酸カリウム(93mg)およびDMF(10ml)を混合し、80℃で5時間攪拌した。反応液を室温に放冷後、酢酸エチル(200ml)で希釈し、飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(228mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.55(9H,s),3.03(2H,t,J=8.7Hz),3.93-4.03(2H,m),5.21(2H,s),6.85(1H,d,J=8.1Hz),7.05(1H,s),7.43-7.36(6H,m).
MS(ESI)m/z:494(M+H)+.
(5)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[6−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]インドリン(228mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、3時間攪拌した。反応液を濃縮し、2−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(tert−ブトキシカルボニルエチル)アミノ]酢酸(140mg)、EDC・HCl(133mg)、HOBt(94mg)、TEA(234μl)およびDMF(10ml)を混合し、14時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム L)で精製し、標記化合物(280mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3)δ:1.38-1.51(18H,m),2.54-2.63(2H,m),3.12-3.21(2H,m),3.54-3.79(4H,m),4.00-4.19(2H,m),5.23(2H,s),6.88(1H,t,J=8.4Hz),7.05(1H,s),7.38-7.43(5H,m),8.10-8.01(1H,m).
MS(ESI)m/z:679(M+H)+.
(6)3−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[2−[6−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニル]−2−オキソエチル]アミノ]プロピオン酸 塩酸塩
3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−5−[(4−フェニル−5−トリフルオロメチル−2−チエニル)メトキシ]−1−インドリニルカルボニルメチルアミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル(280mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、1日間攪拌した。反応液を濃縮し、クロロホルム/ヘキサンを加えて固化させ、固形物をろ取、乾燥して標記化合物(155mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.77(2H,t,J=7.4Hz),3.16-3.25(4H,m),4.11(2H,t,J=8.4Hz),4.16(2H,s),5.45(2H,s),7.36(1H,d,J=8.5Hz),7.41-7.38(1H,m),7.52-7.42(5H,m),7.88(1H,d,J=12.2Hz).COOHとNH2Clのプロトンは観測されず。
MS(ESI)m/z:523(M+H)+.
Anal.Calcd for C25H22F4N2O4S・0.75H2O・HCl:C,52.45;H,4.31;F,13.27;N,4.89;S,5.60.Found:C,52.40;H,4.27;F,12.90;N,4.89;S,5.38.
[製造例140]4−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−1−インドリニル]−(3S)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(1)(3S)−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−4−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル
5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−1−インドリン 塩酸塩(250mg)、Boc−Me−Asp(OtBu)−OH(153mg)、EDC・HCl(169mg)、HOBt(119mg)、TEA(409μl)およびDMF(10ml)を混合し、22時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(200ml)で抽出し、抽出液を飽和食塩水(2×100ml)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(山善ハイフラッシュカラム 2L)を用いて精製し、標記化合物(310mg)を得た。
(2)4−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−1−インドリニル]−(3S)−(N−メチルアミノ)−4−オキソ酪酸 塩酸塩
(3S)−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−4−[5−(4−シクロヘキシル−3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−4−メチル−1−インドリニル]−4−オキソ酪酸 tert−ブチル エステル(310mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、1日間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた固体を乾燥し、標記化合物(255mg)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.12-1.78(10H,m),2.05(3H,s),2.49(3H,s),2.70-3.08(5H,m),4.07-4.16(1H,m),4.26-4.35(1H,m),4.40(1H,t,J=6.2Hz),5.07(2H,s),6.82(1H,d,J=8.8Hz),7.66-7.55(3H,m),7.81(1H,d,J=8.8Hz).NH2ClとCO2Hのプロトンピークは観測されず。
MS(ESI)m/z:519(M+H)+.
Anal.Calcd for C28H33F3N2O4・0.5H2O・HCl:C,59.62;H,6.25;Cl,6.29;F,10.10;N,4.97.Found:C,59.29;H,6.37;Cl,6.45;F,1.10;N,4.92.
〔試験方法〕
1.被験物質のin vitro評価:
(1)HA−Gqi5 DNAのクローニング
HA−Gqi5発現CHO細胞(Molecular Devices社より購入)より、DNeasy Tissue Kit(QIAGEN)を用いてgenomic DNAを抽出した。抽出液を鋳型として、KOD plus DNA polymerase(TOYOBO)を用いてPCRを行った。目的とするPCR産物を精製およびblunting kination処理(BKL Kit:タカラバイオ)しpUC118/HincII−BAP(タカラバイオ)とligationを行った。Ligation mixを大腸菌DH5α(TOYOBO)に導入し、PCR法によって陽性クローンを選択した後、HA−Gqi5 DNAを組込んだプラスミドを得た。
(2)HA−Gqi5発現プラスミドの構築
pUC118に組込まれたHA−Gqi5遺伝子を制限酵素で切り出し精製した後に、発現プラスミドpcDNA3.1Hygro(+)(Invitrogen)とligationを行った。次に、大腸菌DH5αに導入して陽性クローンを選択した後に、HA−Gqi5発現プラスミドを得た。
(3)HA−Gqi5発現CHO細胞の作成
CHO−K1細胞にFugene6(ロッシュ・ダイアグノスティックス社)試薬を用いて(2)で得たHA−Gqi5発現プラスミドを導入して、hygromycinを用いて細胞の選抜を行った。細胞は2回のクローニングを行い、抗HA抗体を用いたウエスタンブロッティング法によってHA−Gqi5発現CHO細胞を選択した。
(4)ヒトS1P1(EDG−1)のクローニング
ヒトS1P1(EDG−1)のcDNAクローン(open biosystems,cDNA collection #4071217)を鋳型にして、ヒトS1P1(EDG−1)DNAをPCRで得た。このPCR産物をpUC118に組込んだ後、site−directed mutagenesis kit(STRATAGENE)により目的配列(The Journal of Biological Chemistry Vol.265, No.16, 9308−9313, 1990)のDNAを組込んだプラスミドを得た。
(5)ヒトS1P1(EDG−1)発現プラスミドの構築
pUC118に組込まれたヒトS1P1(EDG−1)遺伝子(The Journal of Biological Chemistry Vol.265, No.16, 9308−9313, 1990)を制限酵素で切り出し精製した後に、発現プラスミドpcDNA3.1/mycHisA(Invitrogen)とligationを行った。次に、大腸菌DH5αに導入して陽性クローンを選択した後に、ヒトS1P1(EDG−1)発現プラスミドを得た。
(6)ヒトS1P1(EDG−1)発現CHO細胞の作成
(3)で得たHA−Gqi5発現CHO細胞にFugene6(ロッシュ・ダイアグノスティックス社)試薬を用いてS1P1(EDG−1)発現プラスミドを導入して、G418を用いて細胞の選抜を行った。細胞は2回のクローニングを行い、S1P刺激によって細胞内カルシウムが上昇する細胞を選択した。
(7)細胞内カルシウムフラックスアッセイ
(6)で得た、ヒトS1P1(EDG−1)を導入したGqi5蛋白発現CHO細胞を黒色底面透明96穴プレートに2.5×10cell/wellで播種して一晩培養し、血清不含培地で1回洗浄した後に、2.5mM probenicid、0.25%脂肪酸不含BSAを含むアッセイ用緩衝液(カルシウムアッセイキット、Molecular Devices)100μLを加えて37℃および5%COで1時間反応させた。最終試験濃度の5倍の濃度を生じるように、試験化合物を希釈した液25μLを添加して細胞内カルシウム濃度変化をFLEXstation II(Molecular Devices)で測定して、細胞内カルシウム濃度の最小値と最大ピーク値の差として求めた。測定値より作成したシグモイド曲線から、S1P1(EDG−1)受容体に対するアゴニスト活性として、EC50値を算出した。
2.被験物質のin vivo評価(化合物投与後のマウス末梢血中リンパ球数減少試験):
S1P受容体アゴニスト投与後のマウスにおいて、末梢血中のリンパ球が減少することが報告されている[SCIENCE, 296, 346−349 (2002)]。本評価法を用いて、被検化合物の評価を実施した。被験物質は表1に従ってMC(メチルセルロース)溶液に懸濁あるいは溶解した後に、マウス体重20gあたり0.2mlを経口投与した。
経口投与4時間後に、エーテル麻酔下で抗凝固剤としてEDTAを用いて後大静脈より採血(0.5ml)した。末梢血中のリンパ球数は総合血液学検査装置ADVIA120(バイエルメディカル)で決定した。被検薬の薬理作用はコントロール(溶媒投与)群に対する被検薬投与群の平均末梢血リンパ球数の比T/C(%)で効果を判定した。
T/C(%)の計算式:
T/C(%)=(被検薬投与群の平均末梢血リンパ球数)/(溶媒投与群の平均末梢血リンパ球数)×100
〔試験結果〕
前記試験方法に従って、製造例化合物について試験した結果を表2に示す。
3.被験物質のin vivo評価(化合物投与後のラット末梢血中リンパ球数減少試験):
S1P受容体アゴニスト投与後の末梢血中のリンパ球数の減少をラット(雌性Lewis)において評価した。被験物質は表3に従って0.5%MC(メチルセルロース)溶液に懸濁あるいは溶解した後に、ラット体重200gあたり1mlを経口投与した。
抗凝固剤としてEDTAを用い、経口投与4時間後、エーテル麻酔下で頚静脈より採血(0.5ml)した。末梢血中のリンパ球数ならびに細胞分画は総合血液学検査装置ADVIA120(バイエルメディカル)で決定した。被検薬の末梢血中リンパ球数の減少作用は、各採血時点におけるコントロール(溶媒投与)群に対する被検薬投与群の平均末梢血リンパ球数の比T/C(%)で示した。
T/C(%)の計算式:
T/C(%)=(被検薬投与群の平均末梢血リンパ球数)/(溶媒投与群の平均末梢血リンパ球数)×100
〔試験結果〕
前記試験方法に従って、製造例化合物について試験した結果を表4に示す。経口投与4時間後と同様に、経口投与24時間後における末梢血中リンパ球数減少作用も良好であった。
製造例で得られた化合物は、S1P1受容体に対するアゴニスト活性を有し、かつ、経口投与で末梢血中リンパ球数を減少させ、有効性を示した。
本発明の医薬組成物は、高いS1P受容体アゴニスト活性と、経口吸収性と持続性に優れることから、移植に対する拒絶反応、自己免疫性疾患、アレルギー性疾患を治療及び/又は予防するための医薬組成物として使用可能であり、臨床上の有用性が極めて高い。

Claims (22)

  1. 一般式(I)

    [式中、
    Aは、単結合、-O-、または-CH2-を示し、
    R1は水素原子またはC1〜C6アルキル基を示し、
    Vは、次の(1)〜(3)より選ばれるいずれか1つの基:
    (1)-G1-(ここで、G1は置換基を有していてもよい炭素数1〜5の直鎖状アルキレン基を示す。)、
    (2)-G2-N(R2)-G3-(ここで、G2は単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜3の直鎖状アルキレン基を示し、G3は置換基を有していてもよい炭素数1〜4の直鎖状アルキレン基を示し、R2は水素原子、C1〜C6アルキル基または3〜8員のシクロアルキル基を示す。)、
    (3)下記の基

    (ここで、G4は単結合、または、置換基を有していてもよい炭素数1〜2の直鎖状アルキレン基を示し、mおよびnはそれぞれ独立して1、2または3を示す。)を示し、
    Z1およびZ2は、それぞれ独立して水素原子またはC1〜C6アルキル基を示し、
    Z3は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、アルコキシ基、またはハロゲノC1〜C6アルコキシ基を示し、
    Qは、単結合、-O-、-CH2-、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2-、-CH2-O-、-CH2-CH2-O-、-CH2-O-CH2-、-CH2-CH2-O-CH2-、-CH2-CH2-CH2-O-、-CH2-CH2-CH2-O-CH2-、-CH2-CH2-O-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-CH2-O-、-CH=CH-または-CH=CH-CH2-O-(ここで、これらの基は1〜2個のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい。)を示し、
    Yは、下記の基

    (ここで、Ar1およびAr2は、それぞれ独立してベンゼン環または5〜6員の芳香族複素環を示し、J1、J2、J3、J4およびJ5は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、カルボキシ基、C1〜C6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、モノC1〜C6アルキルカルバモイル基、ジC1〜C6アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、モノC1〜C6アルキルスルファモイル基、ジC1〜C6アルキルスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいスチリル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよいフェノキシメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基、置換基を有していてもよい4〜6員の飽和複素環基、または、置換基を有していてもよい5〜6員のヘテロアリールオキシ基を示す。)を示す。]
    で表される化合物、その塩、またはそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物。
  2. 一般式(I)中のAが単結合である、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 一般式(I)中のAが-O-である、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 一般式(I)中のYが、下記の基

    (ここで、J1、J2およびJ3は、請求項1と同じものを示す。)であり、Ar1が、ベンゼン環、フラン環、チオフェン環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、またはピリダジン環である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. J1、J2およびJ3が、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、ジC1〜C6アルキルアミノ基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいフェネチル基、置換基を有していてもよいフェノキシ基、置換基を有していてもよいベンジルオキシ基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルケニル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメチル基、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキルメトキシ基、または、置換基を有していてもよい5〜6員の芳香族複素環基である、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 一般式(I)中のYが、下記の基

    (ここで、J4およびJ5は、請求項1と同じものを示す。)であり、Ar2が、オキサゾール環、チアゾール環、またはトリアゾール環である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  7. J4およびJ5が、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1〜C6アルキル基、ハロゲノC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲノC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいフェニル基、または、置換基を有していてもよい3〜8員のシクロアルキル基である、請求項6に記載の医薬組成物。
  8. 一般式(I)中のVが、-G1-(ここで、G1は請求項1と同じものを示す。)である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. G1が、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基、アミノ基、モノC1〜C6アルキルアミノ基およびジC1〜C6アルキルアミノ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい-CH2-CH2-である、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. G1が、モノC1〜C6アルキルアミノ基を置換基として有する-CH2-CH2-である、請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 一般式(I)中のVが、-G2-N(R2)-G3-(ここで、G2、G3およびR2は、請求項1と同じものを示す。)である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. G2が、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい-CH2-であり、G3が、ハロゲン原子、水酸基、C1〜C6アルキル基およびオキソ基からなる群より選ばれる1〜2個の基を置換基として有していてもよい-CH2-CH2-であり、R2が水素原子またはC1〜C6アルキル基である、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 一般式(I)中のVが、下記の基

    (ここで、G4、mおよびnは、請求項1と同じものを示す。)である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  14. G4が-CH2-であり、mが1であり、nが1、2または3である、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 一般式(I)中のQが、-CH2-O-(ここで、この基は1〜2個のC1〜C6アルキル基またはハロゲン原子を置換基として有していてもよい。)である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  16. 一般式(I)中のZ1およびZ2が、ともに水素原子である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  17. 一般式(I)中のZ3が水素原子である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  18. 一般式(I)中のZ3がメチル基である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  19. 免疫を抑制するために用いられる、請求項1〜18のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  20. 移植に対する拒絶反応を抑制するために用いられる、請求項1〜18のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  21. 自己免疫性疾患を治療および/または予防するために用いられる、請求項1〜18のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  22. アレルギー性疾患を治療および/または予防するために用いられる、請求項1〜18のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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