JPH08310143A - 受像層転写体の製造方法 - Google Patents
受像層転写体の製造方法Info
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- JPH08310143A JPH08310143A JP7117128A JP11712895A JPH08310143A JP H08310143 A JPH08310143 A JP H08310143A JP 7117128 A JP7117128 A JP 7117128A JP 11712895 A JP11712895 A JP 11712895A JP H08310143 A JPH08310143 A JP H08310143A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚み
に形成された薄膜の受像層を有する受像層転写体を得る
ことができる受像層転写体の製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】基材1上にシリコ−ン系離型層2を形成した
後、前記離型層2上に、受像層3用樹脂材料とアルコ−
ルとを含有した塗料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を
乾燥することにより受像層3を形成する。
に形成された薄膜の受像層を有する受像層転写体を得る
ことができる受像層転写体の製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】基材1上にシリコ−ン系離型層2を形成した
後、前記離型層2上に、受像層3用樹脂材料とアルコ−
ルとを含有した塗料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を
乾燥することにより受像層3を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サ−マルヘッド、レ−
ザ等の光ヘッド、あるいは通電ヘッド等の記録手段を用
いた熱転写記録に使用される受像層転写体の製造方法に
関し、特に、薄い厚みの受像層を有する受像層転写体の
製造に好適な製造方法に関する。
ザ等の光ヘッド、あるいは通電ヘッド等の記録手段を用
いた熱転写記録に使用される受像層転写体の製造方法に
関し、特に、薄い厚みの受像層を有する受像層転写体の
製造に好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サ−マルヘッド,レ−ザ等の光ヘッド,
あるいは通電ヘッドを記録手段として用いた昇華型ある
いは溶融型等の熱転写記録としては、受像層転写体の受
像層に熱転写画像を記録し、この画像が記録された受像
層を普通紙等の任意の受像体上に転写することにより受
像体上に画像を記録する方法,特開平4−141486
号公報に記載された、最初に受像層転写体の受像層を他
の中間媒体上に転写した後、この中間媒体上の受像層に
熱転写画像を記録し、次にこの画像が記録された受像層
を普通紙等の任意の受像体上に転写することにより受像
体上に画像を記録する方法,及び受像層転写体の受像層
を普通紙等の任意の受像体上に転写した後、この受像体
上の受像層に熱転写画像を記録する方法等がある。これ
らの記録方法に用いられる受像層転写体としては、一般
に、基材上に直接受像層を形成してなるもの,及び基材
上に離型層を形成しこの離型層上に受像層を形成してな
るものが用いられる。ここで離型層を設けるのは、受像
層転写体の受像層を中間媒体あるいは受像体上に転写す
る際の転写エネルギーを小さくするためであり、離型層
表面の接着力(離型層から受像層を剥離する際の剥離
力)が小さい程、転写エネルギーが小さくなり、転写作
業を容易かつ高精度に行うことができる。
あるいは通電ヘッドを記録手段として用いた昇華型ある
いは溶融型等の熱転写記録としては、受像層転写体の受
像層に熱転写画像を記録し、この画像が記録された受像
層を普通紙等の任意の受像体上に転写することにより受
像体上に画像を記録する方法,特開平4−141486
号公報に記載された、最初に受像層転写体の受像層を他
の中間媒体上に転写した後、この中間媒体上の受像層に
熱転写画像を記録し、次にこの画像が記録された受像層
を普通紙等の任意の受像体上に転写することにより受像
体上に画像を記録する方法,及び受像層転写体の受像層
を普通紙等の任意の受像体上に転写した後、この受像体
上の受像層に熱転写画像を記録する方法等がある。これ
らの記録方法に用いられる受像層転写体としては、一般
に、基材上に直接受像層を形成してなるもの,及び基材
上に離型層を形成しこの離型層上に受像層を形成してな
るものが用いられる。ここで離型層を設けるのは、受像
層転写体の受像層を中間媒体あるいは受像体上に転写す
る際の転写エネルギーを小さくするためであり、離型層
表面の接着力(離型層から受像層を剥離する際の剥離
力)が小さい程、転写エネルギーが小さくなり、転写作
業を容易かつ高精度に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来か
ら、受像層を転写する際の転写エネルギーが小さくなる
ように、基材と受像層との間に離型層を設けた受像層転
写体が用いられおり、この離型層としては、その表面離
型性が優れている点から、シリコ−ン系材料からなる離
型層が多く使用されている。しかしながら、厚さが10
μ以下の薄い受像層を形成するために、受像層を形成す
るための塗料の粘度を200センチポイズ(cP)以下
の低粘度にしてこのシリコ−ン系材料からなる離型層上
に受像層の塗膜を形成した場合、離型層上で塗料のハジ
キが起こり、塗膜にピンホー等の欠陥が発生し、受像層
を均一に形成することができないという問題点を発生し
た。また、画像記録により受像層に染み込んだ染料が受
像層の下地(例えば受像体、中間媒体等)にまで達して
下地を汚染することがあるため、受像層転写体として受
像層と離型層との間にバリア層を設ける,あるいは受像
層をバリア層で被覆する場合にも同様な問題点を発生し
た。
ら、受像層を転写する際の転写エネルギーが小さくなる
ように、基材と受像層との間に離型層を設けた受像層転
写体が用いられおり、この離型層としては、その表面離
型性が優れている点から、シリコ−ン系材料からなる離
型層が多く使用されている。しかしながら、厚さが10
μ以下の薄い受像層を形成するために、受像層を形成す
るための塗料の粘度を200センチポイズ(cP)以下
の低粘度にしてこのシリコ−ン系材料からなる離型層上
に受像層の塗膜を形成した場合、離型層上で塗料のハジ
キが起こり、塗膜にピンホー等の欠陥が発生し、受像層
を均一に形成することができないという問題点を発生し
た。また、画像記録により受像層に染み込んだ染料が受
像層の下地(例えば受像体、中間媒体等)にまで達して
下地を汚染することがあるため、受像層転写体として受
像層と離型層との間にバリア層を設ける,あるいは受像
層をバリア層で被覆する場合にも同様な問題点を発生し
た。
【0004】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたものであり、シリコ−ン系離型層上に欠陥
がなく均一な厚みに形成された薄膜の受像層を有する受
像層転写体を得ることのできる受像層転写体の製造方法
を提供することを目的とする。
めになされたものであり、シリコ−ン系離型層上に欠陥
がなく均一な厚みに形成された薄膜の受像層を有する受
像層転写体を得ることのできる受像層転写体の製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる受像層転
写体の製造方法は、基材上にシリコ−ン系離型層を形成
した後、前記離型層上に受像層用樹脂材料が溶解してな
る塗料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥すること
により受像層を形成する受像層転写体の製造方法であっ
て、前記塗料にアルコ−ルを混在せしめたことを特徴と
する。
写体の製造方法は、基材上にシリコ−ン系離型層を形成
した後、前記離型層上に受像層用樹脂材料が溶解してな
る塗料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥すること
により受像層を形成する受像層転写体の製造方法であっ
て、前記塗料にアルコ−ルを混在せしめたことを特徴と
する。
【0006】更に、本発明にかかる受像層転写体の製造
方法は、基材上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前
記離型層上にバリア層用樹脂材料が溶解してなる第1の
塗料を用いて第1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥する
ことによりバリア層を形成し、このバリア層上に受像層
用樹脂材料が溶解してなる第2の塗料を用いて第2の塗
膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより受像層を形
成する受像層転写体の製造方法であって、前記第1の塗
料にアルコ−ルを混在せしめたことを特徴とする。
方法は、基材上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前
記離型層上にバリア層用樹脂材料が溶解してなる第1の
塗料を用いて第1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥する
ことによりバリア層を形成し、このバリア層上に受像層
用樹脂材料が溶解してなる第2の塗料を用いて第2の塗
膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより受像層を形
成する受像層転写体の製造方法であって、前記第1の塗
料にアルコ−ルを混在せしめたことを特徴とする。
【0007】更に、本発明にかかる受像層転写体の製造
方法は、基材上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前
記離型層上に受像層用樹脂材料が溶解してなる第1の塗
料を用いて第1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥するこ
とにより受像層を形成し、前記離型層上に前記受像層の
少なくとも一部及び前記離型層の少なくとも一部を被覆
するようにバリア層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗
料を用いて第2の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥するこ
とによりバリア層を形成する受像層転写体の製造方法で
あって、前記第1および第2の塗料にアルコ−ルを混在
せしめたことを特徴とする。
方法は、基材上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前
記離型層上に受像層用樹脂材料が溶解してなる第1の塗
料を用いて第1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥するこ
とにより受像層を形成し、前記離型層上に前記受像層の
少なくとも一部及び前記離型層の少なくとも一部を被覆
するようにバリア層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗
料を用いて第2の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥するこ
とによりバリア層を形成する受像層転写体の製造方法で
あって、前記第1および第2の塗料にアルコ−ルを混在
せしめたことを特徴とする。
【0008】なお、前記において「アルコ−ル」とは、
塗料中に液体として存在するものである。前記構成にお
いては、前記アルコ−ルがイソプロピルアルコールであ
ることが好ましい。
塗料中に液体として存在するものである。前記構成にお
いては、前記アルコ−ルがイソプロピルアルコールであ
ることが好ましい。
【0009】前記構成においては、前記アルコ−ル含有
塗料に2−ブタノンを混在せしめるのが好ましい。前記
構成においては、前記アルコ−ル含有塗料にフッ素化合
物,及びシリコーン化合物から選ばれる少なくとも1つ
を混在せしめるのが好ましい。
塗料に2−ブタノンを混在せしめるのが好ましい。前記
構成においては、前記アルコ−ル含有塗料にフッ素化合
物,及びシリコーン化合物から選ばれる少なくとも1つ
を混在せしめるのが好ましい。
【0010】前記構成においては、前記塗膜の形成をグ
ラビアコ−タ−,およびマイクログラビアコ−タ−から
選ばれる少なくとも1つを用いて行うのが好ましい。前
記構成においては、前記塗膜の形成をグラビア印刷機を
用いて行うのが好ましい。
ラビアコ−タ−,およびマイクログラビアコ−タ−から
選ばれる少なくとも1つを用いて行うのが好ましい。前
記構成においては、前記塗膜の形成をグラビア印刷機を
用いて行うのが好ましい。
【0011】
【作用】前記した本発明の構成によれば、基材上にシリ
コ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に受像層用
樹脂材料が溶解してなる塗料を用いて塗膜を形成し、当
該塗膜を乾燥することにより受像層を形成する受像層転
写体の製造方法であって、前記塗料にアルコ−ルを混在
せしめたことにより、アルコ−ルのヒドロキシル基(−
OH)による吸着作用により、塗膜のシリコ−ン系離型
層に対する濡れ性が改善されて、ハジキを発生すること
なく塗膜が形成され、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥
後も塗膜にアルコ−ル液が残存することから塗膜の厚み
も均一になり、この結果、シリコ−ン系離型層上に欠陥
がなく均一な厚みの受像層が形成される。
コ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に受像層用
樹脂材料が溶解してなる塗料を用いて塗膜を形成し、当
該塗膜を乾燥することにより受像層を形成する受像層転
写体の製造方法であって、前記塗料にアルコ−ルを混在
せしめたことにより、アルコ−ルのヒドロキシル基(−
OH)による吸着作用により、塗膜のシリコ−ン系離型
層に対する濡れ性が改善されて、ハジキを発生すること
なく塗膜が形成され、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥
後も塗膜にアルコ−ル液が残存することから塗膜の厚み
も均一になり、この結果、シリコ−ン系離型層上に欠陥
がなく均一な厚みの受像層が形成される。
【0012】更に前記した本発明の構成によれば、基材
上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に
バリア層用樹脂材料が溶解してなる第1の塗料を用いて
塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによりバリア層
を形成し、このバリア層上に受像層用樹脂材料が溶解し
てなる第2の塗料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾
燥することにより受像層を形成する受像層転写体の製造
方法であって、前記第1の塗料にアルコ−ルを混在せし
めたことにより、アルコ−ルのヒドロキシル基(−O
H)による吸着作用により、塗膜のシリコ−ン系離型層
に対する濡れ性が改善されて、ハジキを発生することな
く塗膜が形成され、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥後
も塗膜中にアルコ−ル液が残存することから塗膜の厚み
も均一になり、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一
な厚みのバリア層が形成される。また、受像層はこの欠
陥がなく均一な厚みのバリア層上に形成されるので、バ
リア層の膜性状を反映したものとなり、欠陥がなく均一
な厚みのものとなる。
上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に
バリア層用樹脂材料が溶解してなる第1の塗料を用いて
塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによりバリア層
を形成し、このバリア層上に受像層用樹脂材料が溶解し
てなる第2の塗料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾
燥することにより受像層を形成する受像層転写体の製造
方法であって、前記第1の塗料にアルコ−ルを混在せし
めたことにより、アルコ−ルのヒドロキシル基(−O
H)による吸着作用により、塗膜のシリコ−ン系離型層
に対する濡れ性が改善されて、ハジキを発生することな
く塗膜が形成され、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥後
も塗膜中にアルコ−ル液が残存することから塗膜の厚み
も均一になり、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一
な厚みのバリア層が形成される。また、受像層はこの欠
陥がなく均一な厚みのバリア層上に形成されるので、バ
リア層の膜性状を反映したものとなり、欠陥がなく均一
な厚みのものとなる。
【0013】更に前記した本発明の構成によれば、基材
上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に
受像層用樹脂材料が溶解してなる第1の塗料を用いて第
1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより受像
層を形成し、前記離型層上に前記受像層の少なくとも一
部及び前記離型層の少なくとも一部を被覆するようにバ
リア層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗料を用いて第
2の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによりバリ
ア層を形成する受像層転写体の製造方法であって、前記
第1および第2の塗料にアルコ−ルを混在せしめたこと
により、アルコ−ルのヒドロキシル基(−OH)による
吸着作用により、塗膜のシリコ−ン系離型層に対する濡
れ性が改善されて、ハジキを発生することなく塗膜が形
成され、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥後も塗膜中に
アルコ−ルが残存することから塗膜の厚みも均一にな
り、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚みの受
像層が形成される。また、バリア層とシリコ−ン系離型
層との界面においても同様の作用が得られ、欠陥がなく
均一な厚みで、かつ受像層の少なくとも一部及び離型層
の少なくとも一部を一様に被覆したバリア層を得ること
ができる。
上にシリコ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に
受像層用樹脂材料が溶解してなる第1の塗料を用いて第
1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより受像
層を形成し、前記離型層上に前記受像層の少なくとも一
部及び前記離型層の少なくとも一部を被覆するようにバ
リア層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗料を用いて第
2の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによりバリ
ア層を形成する受像層転写体の製造方法であって、前記
第1および第2の塗料にアルコ−ルを混在せしめたこと
により、アルコ−ルのヒドロキシル基(−OH)による
吸着作用により、塗膜のシリコ−ン系離型層に対する濡
れ性が改善されて、ハジキを発生することなく塗膜が形
成され、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥後も塗膜中に
アルコ−ルが残存することから塗膜の厚みも均一にな
り、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚みの受
像層が形成される。また、バリア層とシリコ−ン系離型
層との界面においても同様の作用が得られ、欠陥がなく
均一な厚みで、かつ受像層の少なくとも一部及び離型層
の少なくとも一部を一様に被覆したバリア層を得ること
ができる。
【0014】前記構成の好ましい例として、アルコ−ル
がイソプロピルアルコールであると、ハジキ防止効果が
より優れたものとなり、例えば、グラビア印刷方式を用
いた場合、線数が100線以上の線数の多いグラビア版
を用いても、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な
厚みの受像層を,あるいは受像層とバリア層とを形成す
ることができる。
がイソプロピルアルコールであると、ハジキ防止効果が
より優れたものとなり、例えば、グラビア印刷方式を用
いた場合、線数が100線以上の線数の多いグラビア版
を用いても、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な
厚みの受像層を,あるいは受像層とバリア層とを形成す
ることができる。
【0015】前記構成の好ましい例として、アルコール
含有塗料に2−ブタノンを混在せしめると、2−ブタノ
ンが樹脂の溶解に対して好ましい極性を有する溶剤であ
ることから、塗料液を低粘度にすることができ、塗膜を
薄膜化するうえで有効である。
含有塗料に2−ブタノンを混在せしめると、2−ブタノ
ンが樹脂の溶解に対して好ましい極性を有する溶剤であ
ることから、塗料液を低粘度にすることができ、塗膜を
薄膜化するうえで有効である。
【0016】前記構成の好ましい例として、アルコール
含有塗料にフッ素化合物,及びシリコーン化合物から選
ばれる少なくとも1つを混在せしめると、ハジキ防止効
果がより一層優れたものとなる。
含有塗料にフッ素化合物,及びシリコーン化合物から選
ばれる少なくとも1つを混在せしめると、ハジキ防止効
果がより一層優れたものとなる。
【0017】前記構成の好ましい例として、前記塗膜の
形成をグラビアコ−タ−,およびマイクログラビアコ−
タ−から選ばれる少なくとも1つを用いて行うと、塗膜
を薄膜化するうえで有効である。
形成をグラビアコ−タ−,およびマイクログラビアコ−
タ−から選ばれる少なくとも1つを用いて行うと、塗膜
を薄膜化するうえで有効である。
【0018】前記構成の好ましい例として、前記塗膜の
形成をグラビア印刷機を用いて行うと、塗膜を積層化す
るうえで有効である。
形成をグラビア印刷機を用いて行うと、塗膜を積層化す
るうえで有効である。
【0019】
【実施例】図1〜図3は本発明の製造方法により得られ
る受像層転写体の基本的な構成を示す断面模式図であ
り、図1は基材1上にシリコ−ン系離型層2を形成し、
シリコ−ン系離型層2上に受像層3を形成してなる受像
層転写体を示し、図2は基材1上にシリコ−ン系離型層
2を形成し、シリコ−ン系離型層2上にバリア層4を形
成し、バリア層4上に受像層3を形成してなる受像層転
写体を示し、図3は基材1上にシリコ−ン系離型層2を
形成し、シリコ−ン系離型層2上に受像層3を形成し、
受像層3をバリア層4で被覆してなる受像層転写体を示
している。すなわち、本発明の製造方法により得られる
受像層転写体は、受像層が他の物(例えば受像体,中間
媒体)に少なくとも1回転写されてから受像層に少なく
とも1色の画像が記録されるプロセス、あるいは受像層
に少なくとも1色の画像が記録されてから受像層が他の
物(例えば受像体,中間媒体)に少なくとも1回転写さ
れるプロセスをその記録プロセスに含有する記録プロセ
スに適用されるものである。なお、図3では、受像層3
がバリア層4で完全に被覆され、シリコ−ン系離型層2
の一部がバリア層4で被覆されたものを示しているが、
バリア層4によって受像層3の一部が被覆されているも
のや、また、シリコ−ン系離型層2の受像層3で被覆さ
れていない部分の表面全域がバリア層4で被覆されてい
る構成の受像層転写体も本発明方法により得られる受像
層転写体に含まれる。また、前記シリコ−ン系離型層
2,受像層3,およびバリア層4の他に、昇華型色材
層,溶融型色材層,接着層(あるいは粘着層),保護層
等を設けることも可能である。本発明で使用される基材
は、特に限定されるものではなく、例えば特願平6−2
86673号に提案した転写体の基材をそのまま用いる
ことができる。また、シリコ−ン系離型層は、少なくと
もシリコ−ン化合物を用いて形成された離型層であり、
シリコ−ン化合物としては、例えば縮合反応型,付加反
応型,過酸化物硬化型,紫外線硬化型等の各種反応性シ
リコ−ン樹脂、加熱加硫型,室温硬化型等の各種シリコ
−ンゴム、フロロシリコ−オイル,ジメチルシリコ−ン
オイル,フェニルシリコ−ンオイル,フッ素シリコ−ン
オイル等の各種シリコ−ンオイル、SiH変性,シラノ
−ル変性,アルコキシ変性,エポキシ変性,アミノ変
性,カルボキシル変性,OH変性,アクリル変性,ポリ
エ−テル変性,メルカプト変性,カルビノ−ル変性,高
級脂肪酸変性,カルナバ変性,アルキルアリル変性,ビ
ニル変性等の各種変性シリコ−ンオイル、反応性シリコ
−ンオイル、シリコ−ンを樹脂中に導入したシリコ−ン
変性アクリル樹脂、含シリコ−ンアクリルシリコン樹
脂、及び含シリコ−ン反応性樹脂から選ばれる少なくと
も1つを用いることができる。なお、これらのうち、縮
合反応型や付加反応型のシリコ−ン樹脂を用いて離型層
を形成する場合、離型層中のシリコ−ン成分の占める割
合が多くなるにつれて、離型層上に塗布される受像層ま
たはバリア層を形成するための塗料の離型層上でのハジ
キの発生が顕著になる。
る受像層転写体の基本的な構成を示す断面模式図であ
り、図1は基材1上にシリコ−ン系離型層2を形成し、
シリコ−ン系離型層2上に受像層3を形成してなる受像
層転写体を示し、図2は基材1上にシリコ−ン系離型層
2を形成し、シリコ−ン系離型層2上にバリア層4を形
成し、バリア層4上に受像層3を形成してなる受像層転
写体を示し、図3は基材1上にシリコ−ン系離型層2を
形成し、シリコ−ン系離型層2上に受像層3を形成し、
受像層3をバリア層4で被覆してなる受像層転写体を示
している。すなわち、本発明の製造方法により得られる
受像層転写体は、受像層が他の物(例えば受像体,中間
媒体)に少なくとも1回転写されてから受像層に少なく
とも1色の画像が記録されるプロセス、あるいは受像層
に少なくとも1色の画像が記録されてから受像層が他の
物(例えば受像体,中間媒体)に少なくとも1回転写さ
れるプロセスをその記録プロセスに含有する記録プロセ
スに適用されるものである。なお、図3では、受像層3
がバリア層4で完全に被覆され、シリコ−ン系離型層2
の一部がバリア層4で被覆されたものを示しているが、
バリア層4によって受像層3の一部が被覆されているも
のや、また、シリコ−ン系離型層2の受像層3で被覆さ
れていない部分の表面全域がバリア層4で被覆されてい
る構成の受像層転写体も本発明方法により得られる受像
層転写体に含まれる。また、前記シリコ−ン系離型層
2,受像層3,およびバリア層4の他に、昇華型色材
層,溶融型色材層,接着層(あるいは粘着層),保護層
等を設けることも可能である。本発明で使用される基材
は、特に限定されるものではなく、例えば特願平6−2
86673号に提案した転写体の基材をそのまま用いる
ことができる。また、シリコ−ン系離型層は、少なくと
もシリコ−ン化合物を用いて形成された離型層であり、
シリコ−ン化合物としては、例えば縮合反応型,付加反
応型,過酸化物硬化型,紫外線硬化型等の各種反応性シ
リコ−ン樹脂、加熱加硫型,室温硬化型等の各種シリコ
−ンゴム、フロロシリコ−オイル,ジメチルシリコ−ン
オイル,フェニルシリコ−ンオイル,フッ素シリコ−ン
オイル等の各種シリコ−ンオイル、SiH変性,シラノ
−ル変性,アルコキシ変性,エポキシ変性,アミノ変
性,カルボキシル変性,OH変性,アクリル変性,ポリ
エ−テル変性,メルカプト変性,カルビノ−ル変性,高
級脂肪酸変性,カルナバ変性,アルキルアリル変性,ビ
ニル変性等の各種変性シリコ−ンオイル、反応性シリコ
−ンオイル、シリコ−ンを樹脂中に導入したシリコ−ン
変性アクリル樹脂、含シリコ−ンアクリルシリコン樹
脂、及び含シリコ−ン反応性樹脂から選ばれる少なくと
も1つを用いることができる。なお、これらのうち、縮
合反応型や付加反応型のシリコ−ン樹脂を用いて離型層
を形成する場合、離型層中のシリコ−ン成分の占める割
合が多くなるにつれて、離型層上に塗布される受像層ま
たはバリア層を形成するための塗料の離型層上でのハジ
キの発生が顕著になる。
【0020】本発明で使用される受像層またはバリア層
を形成するための塗料は、特にその材料が限定されるも
のではないが、シリコーン系離型層上に直接塗布する場
合あるいは塗料の少なくとも一部分がシリコーン系離型
層上に直接塗布する場合に、少なくとも受像層またはバ
リア層をなす樹脂をアルコールを含む溶剤に溶解させて
得られたものを使用する。受像層またはバリア層をなす
樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂,スチレン系樹
脂,ウレタン系樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリビニル
アセタ−ル系樹脂,酢酸ビニル系樹脂,アミド系樹脂,
セルロ−ス系樹脂,オレフィン系樹脂,及び塩素化樹脂
等から選ばれる少なくとも1つを用いることができる。
より具体的には、アクリロニトリル−スチレン共重合樹
脂,ポリスチレン,スチレン−アクリル共重合樹脂,飽
和ポリエステル,ポリエステルウレタン,塩化ゴム,塩
素化ポリプロピレン,塩化ビニル樹脂,塩素化塩化ビニ
ル樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(これに更
にビニルアルコ−ル,マレイン酸、その他の成分が共重
合されているものを含む。),塩化ビニル−アクリル酸
エステル共重合樹脂(複数のアクリル酸エステルを用い
た多成分共重合樹脂を含む。),酢酸ビニル樹脂,ポリ
カ−ボネ−ト,及びはセルロ−ス系樹脂から選ばれる少
なくとも1つを用いるのが好ましい。また、前記ポリビ
ニルアセタ−ル樹脂としては、ポリビニルアルコ−ルに
アルデヒドを反応させて得られる樹脂が好ましく、この
アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド,アセトアルデ
ヒド,プロピオンアルデヒド,ブチルアルデヒド等の脂
肪族アルデヒド、およびベンズアルデヒド等の芳香族ア
ルデヒドがら選ばれる少なくとも1つが用いられる。ま
た、受像層またはバリア層をなす樹脂を溶解させる溶剤
としては、例えば、2−ブタノン(メチルエチルケト
ン),4−メチル−2−ペンタノン(メチルイソブチル
ケトン),シクロヘキサノン等のケトン系溶剤,トルエ
ン,キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル,酢酸ブチ
ル等のエステル系溶剤、塩化メチレン,モノクロルベン
ゼン等の塩素系溶剤、テトラヒドロフラン等のエ−テル
系溶剤等の各種溶剤を用いることができ、これらから選
ばれる少なくとも1種が使用される。これらのうち、2
−ブタノンはトルエン等の芳香族系溶剤やアルコ−ル系
溶剤に比較して適度な極性を有し、多くの樹脂に対する
良溶解溶剤(良溶媒)であるため、2−ブタノンを用い
ることにより低粘度の塗料を容易に作製することができ
る。したがって、2−ブタノンは塗膜を薄い厚みに形成
するうえで好ましいものである。また、アルコ−ルとし
ては、鎖式または環式の飽和または不飽和脂肪族炭化水
素の1つまたは複数の水素をヒドロキシル基(−OH)
で置換して得られる各種アルコ−ルを用いることができ
る。具体的には、メチルアルコ−ル,エチルアルコ−
ル,イソプロピルアルコ−ル,ブチルアルコ−ル,t−
ブチルアルコ−ル等の低級アルコ−ルを挙げることがで
き、これらから選ばれる少なくとも1つを用いるのが好
ましい。特に、これらのうちイソプロピルアルコ−ルを
使用した場合に、より優れたハジキ防止効果が得られ、
例えば、グラビア印刷方式に用いて塗膜の形成を行った
場合に、線数が100線以上の線数の多い版を用いて
も、離型層用の塗膜上に受像層用の塗膜またはバリア層
用の塗膜をハジキを発生することなく均一な厚みに形成
できる。なお、本発明ではアルコールは受像層またはバ
リア層をなす樹脂を溶解させる溶剤として前記溶剤と混
合することなくこれ単体で使用することも可能である。
また、アルコ−ルは受像層またはバリア層をなす樹脂に
対し、良溶解性溶剤(良溶媒)であるか貧溶解性溶剤
(貧溶媒)であるかは問われない。本発明では前記アル
コール以外に受像層またはバリア層を形成するための塗
料にシリコ−ン化合物やフッ素化合物を添加しても良
い。シリコ−ン化合物としては、例えば前述したシリコ
−ン系離型層に用いられるシリコ−ン化合物やシリコ−
ン系界面活性剤を用いることができる。フッ素化合物と
しては例えばフッ素系界面活性剤を用いることができ
る。このフッ素系界面活性剤の具体例としては、例え
ば、大日本インキ化学社製のMEGAFAC(商品
名),F−144D,F−172,F−173,F−1
77,F−179,F−179A,F−815(品番)
を挙げることができる。これらの添加物は塗膜形成後、
塗膜を乾燥して得られる受像層またはバリア層に存在す
る。特に、フッ素系界面活性剤をアルコ−ルと共に塗料
中に存在させると、シリコ−ン系離型層(またはシリコ
−ン系離型層形成用の塗料からなる塗膜)に対するハジ
キ防止効果がより優れたものとなる。また、受像層を形
成するための塗料にロイコ染料の顕色剤であるビスフェ
ノ−ルA等のフェノ−ル系化合物、カルボン酸系化合
物、シリカ,活性白土等の電子受容性物質を添加するこ
ともできる。
を形成するための塗料は、特にその材料が限定されるも
のではないが、シリコーン系離型層上に直接塗布する場
合あるいは塗料の少なくとも一部分がシリコーン系離型
層上に直接塗布する場合に、少なくとも受像層またはバ
リア層をなす樹脂をアルコールを含む溶剤に溶解させて
得られたものを使用する。受像層またはバリア層をなす
樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂,スチレン系樹
脂,ウレタン系樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリビニル
アセタ−ル系樹脂,酢酸ビニル系樹脂,アミド系樹脂,
セルロ−ス系樹脂,オレフィン系樹脂,及び塩素化樹脂
等から選ばれる少なくとも1つを用いることができる。
より具体的には、アクリロニトリル−スチレン共重合樹
脂,ポリスチレン,スチレン−アクリル共重合樹脂,飽
和ポリエステル,ポリエステルウレタン,塩化ゴム,塩
素化ポリプロピレン,塩化ビニル樹脂,塩素化塩化ビニ
ル樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(これに更
にビニルアルコ−ル,マレイン酸、その他の成分が共重
合されているものを含む。),塩化ビニル−アクリル酸
エステル共重合樹脂(複数のアクリル酸エステルを用い
た多成分共重合樹脂を含む。),酢酸ビニル樹脂,ポリ
カ−ボネ−ト,及びはセルロ−ス系樹脂から選ばれる少
なくとも1つを用いるのが好ましい。また、前記ポリビ
ニルアセタ−ル樹脂としては、ポリビニルアルコ−ルに
アルデヒドを反応させて得られる樹脂が好ましく、この
アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド,アセトアルデ
ヒド,プロピオンアルデヒド,ブチルアルデヒド等の脂
肪族アルデヒド、およびベンズアルデヒド等の芳香族ア
ルデヒドがら選ばれる少なくとも1つが用いられる。ま
た、受像層またはバリア層をなす樹脂を溶解させる溶剤
としては、例えば、2−ブタノン(メチルエチルケト
ン),4−メチル−2−ペンタノン(メチルイソブチル
ケトン),シクロヘキサノン等のケトン系溶剤,トルエ
ン,キシレン等の芳香族系溶剤、酢酸エチル,酢酸ブチ
ル等のエステル系溶剤、塩化メチレン,モノクロルベン
ゼン等の塩素系溶剤、テトラヒドロフラン等のエ−テル
系溶剤等の各種溶剤を用いることができ、これらから選
ばれる少なくとも1種が使用される。これらのうち、2
−ブタノンはトルエン等の芳香族系溶剤やアルコ−ル系
溶剤に比較して適度な極性を有し、多くの樹脂に対する
良溶解溶剤(良溶媒)であるため、2−ブタノンを用い
ることにより低粘度の塗料を容易に作製することができ
る。したがって、2−ブタノンは塗膜を薄い厚みに形成
するうえで好ましいものである。また、アルコ−ルとし
ては、鎖式または環式の飽和または不飽和脂肪族炭化水
素の1つまたは複数の水素をヒドロキシル基(−OH)
で置換して得られる各種アルコ−ルを用いることができ
る。具体的には、メチルアルコ−ル,エチルアルコ−
ル,イソプロピルアルコ−ル,ブチルアルコ−ル,t−
ブチルアルコ−ル等の低級アルコ−ルを挙げることがで
き、これらから選ばれる少なくとも1つを用いるのが好
ましい。特に、これらのうちイソプロピルアルコ−ルを
使用した場合に、より優れたハジキ防止効果が得られ、
例えば、グラビア印刷方式に用いて塗膜の形成を行った
場合に、線数が100線以上の線数の多い版を用いて
も、離型層用の塗膜上に受像層用の塗膜またはバリア層
用の塗膜をハジキを発生することなく均一な厚みに形成
できる。なお、本発明ではアルコールは受像層またはバ
リア層をなす樹脂を溶解させる溶剤として前記溶剤と混
合することなくこれ単体で使用することも可能である。
また、アルコ−ルは受像層またはバリア層をなす樹脂に
対し、良溶解性溶剤(良溶媒)であるか貧溶解性溶剤
(貧溶媒)であるかは問われない。本発明では前記アル
コール以外に受像層またはバリア層を形成するための塗
料にシリコ−ン化合物やフッ素化合物を添加しても良
い。シリコ−ン化合物としては、例えば前述したシリコ
−ン系離型層に用いられるシリコ−ン化合物やシリコ−
ン系界面活性剤を用いることができる。フッ素化合物と
しては例えばフッ素系界面活性剤を用いることができ
る。このフッ素系界面活性剤の具体例としては、例え
ば、大日本インキ化学社製のMEGAFAC(商品
名),F−144D,F−172,F−173,F−1
77,F−179,F−179A,F−815(品番)
を挙げることができる。これらの添加物は塗膜形成後、
塗膜を乾燥して得られる受像層またはバリア層に存在す
る。特に、フッ素系界面活性剤をアルコ−ルと共に塗料
中に存在させると、シリコ−ン系離型層(またはシリコ
−ン系離型層形成用の塗料からなる塗膜)に対するハジ
キ防止効果がより優れたものとなる。また、受像層を形
成するための塗料にロイコ染料の顕色剤であるビスフェ
ノ−ルA等のフェノ−ル系化合物、カルボン酸系化合
物、シリカ,活性白土等の電子受容性物質を添加するこ
ともできる。
【0021】シリコ−ン系離型層は例えば前述したシリ
コ−ン化合物を前述の溶剤に溶解して得られた塗料を用
い、塗工,印刷,転写等の任意の方法で塗膜を形成し、
この塗膜を乾燥することにより得られる。また、受像層
およびバリア層もシリコ−ン系離型層と同様に、前述の
塗料を用い、塗工,印刷,転写等の任意の方法で塗膜を
形成し、この塗膜を乾燥することにより得られる。塗工
方法としては例えばワイヤ−ロッドコ−タ−,グラビア
コ−タ−,マイクログラビアコ−タ−,リバ−スコ−タ
−,及びエアドクタ−コ−タ−等の塗工機を用いて行う
ことができ、印刷方法としては例えばグラビア印刷機,
フレキソ印刷機,オフセット印刷機,凸版印刷機,及び
スクリ−ン印刷機等を用いて行うことができる。特に、
グラビアコ−タ−,マイクログラビアコ−タ−は塗膜を
薄膜化するうえで好ましく、グラビア印刷機は塗膜の積
層化において好ましい。また、塗膜の乾燥方法として
は、自然乾燥,風または熱風を吹きつけて行う方法,熱
ロ−ル等の加熱手段を用いて行う方法等を用いることが
できる。また、これらシリコ−ン系離型層,受像層,ま
たはバリア層を硬化させる必要がある場合には、各々の
塗料中に反応開始剤,架橋剤,加硫剤,硬化剤,増感剤
等を添加して塗膜形成を行い、塗膜を熱硬化,紫外線硬
化,または電子線硬化により硬化させることができる。
コ−ン化合物を前述の溶剤に溶解して得られた塗料を用
い、塗工,印刷,転写等の任意の方法で塗膜を形成し、
この塗膜を乾燥することにより得られる。また、受像層
およびバリア層もシリコ−ン系離型層と同様に、前述の
塗料を用い、塗工,印刷,転写等の任意の方法で塗膜を
形成し、この塗膜を乾燥することにより得られる。塗工
方法としては例えばワイヤ−ロッドコ−タ−,グラビア
コ−タ−,マイクログラビアコ−タ−,リバ−スコ−タ
−,及びエアドクタ−コ−タ−等の塗工機を用いて行う
ことができ、印刷方法としては例えばグラビア印刷機,
フレキソ印刷機,オフセット印刷機,凸版印刷機,及び
スクリ−ン印刷機等を用いて行うことができる。特に、
グラビアコ−タ−,マイクログラビアコ−タ−は塗膜を
薄膜化するうえで好ましく、グラビア印刷機は塗膜の積
層化において好ましい。また、塗膜の乾燥方法として
は、自然乾燥,風または熱風を吹きつけて行う方法,熱
ロ−ル等の加熱手段を用いて行う方法等を用いることが
できる。また、これらシリコ−ン系離型層,受像層,ま
たはバリア層を硬化させる必要がある場合には、各々の
塗料中に反応開始剤,架橋剤,加硫剤,硬化剤,増感剤
等を添加して塗膜形成を行い、塗膜を熱硬化,紫外線硬
化,または電子線硬化により硬化させることができる。
【0022】以下、本発明の具体的実施例を説明する。実施例1 下面にバックコ−ト層(サ−マルヘッドに対する滑性耐
熱層)を有し、上面にウレタン系樹脂からなるアンカ−
コ−ト層を有する厚さ5μmのポリエチレンテレフタレ
−ト(以下、PETと称す。)フィルムのアンカ−コ−
ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をワイヤ−ロッ
ドコ−タ−にて塗工速度約10m/分で塗工して塗膜を
形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分に乾燥さ
せ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み0.5μm
の離型層を形成した。次にこの離型層上に下記処方から
なる受像層用塗料をワイヤ−ロッドコ−タ−にて塗工速
度約10m/分で塗工して塗膜を形成し、この後、10
0℃の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約3.5μmの受
像層を形成した。以上の工程において、受像層塗膜の形
成時,乾燥時ともにハジキの発生は見られず、離型層上
に欠陥のない均一な厚みの受像層を有する受像層転写体
を得ることができた。 (離型層用塗料) シリコ−ン樹脂 10重量部 (KS−847H、信越化学工業株式会社) 架橋用触媒 0.3重量部 (CAT−PL−50T、信越化学工業株式会社) トルエン 20重量部 (受像層用塗料、粘度:50cP,25℃) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ−ル共重合樹脂 15重量部 (エスレックA、Tg:約75℃、積水化学工業株式会社) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.3重量部 (F−6A、有効成分54wt%、三洋化成工業株式会社) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.003重量部 トルエン 48.5重量部 2−ブタノン 34重量部 イソプロピルアルコ−ル 2.5重量部実施例2 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をグラ
ビアコ−タ−にて塗工速度約50m/分で塗工して塗膜
を形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分に乾燥
させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み0.3μ
mの離型層を形成した。次にこの離型層上に下記処方か
らなる受像層用塗料をグラビアコ−タ−にて塗工速度約
50m/分で塗工して塗膜を形成し、この後、100℃
の熱風で乾燥させて、厚み約2μmの受像層を形成し
た。以上の工程において、受像層塗膜の形成時,乾燥時
ともにハジキの発生は見られず、離型層上に欠陥のない
均一な厚みの受像層を有する受像層転写体を得ることが
できた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:180cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 14.6重量部 (BL−S、Tg:約54℃、積水化学工業株式会社) イソプロピルアルコ−ル 85.4重量部実施例3 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順積層された積層
塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔を
おいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷後、
塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に、受像層も前記
熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、しかる
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここでは離型層
塗膜の印刷面積が約幅100mm×長さ120mm=約
120cm2 になり、受像層塗膜の印刷面積が約幅90
mm×長さ80mm=約72cm2 になるグラビア版を
用い離型層と受像層の中心位置が合うように印刷した。
離型層の膜厚が0.5μm、受像層の膜厚が約1.2μ
mであった。版の線数は離型層が175線/インチ、受
像層が133線/インチである。以上の工程において、
受像層塗膜の形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見ら
れず、離型層上に欠陥のない均一な厚みの受像層を有す
る受像層転写体を得ることができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:70cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S) 11重量部 イソプロピルアルコ−ル 89重量部実施例4 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順に積層された積
層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔
をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に、受像層も
前記熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、し
かる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここで離型
層及び受像層のグラビア版は実施例3と同一版を用い、
離型層と受像層の中心位置が合うように印刷した。離型
層の膜厚が0.5μm、受像層の膜厚が約1.4μmで
あった。以上の工程において、受像層塗膜の形成時,乾
燥時ともにハジキの発生は見られず、離型層上に欠陥の
ない均一な厚みの受像層を有する受像層転写体を得るこ
とができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:48cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S) 15重量部 イソプロピルアルコ−ル 42.5重量部 トルエン 21.25重量部 2−ブタノン 21.25重量部実施例5 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,バリ
ア層用塗料,および受像層用塗料を用い、グラビア印刷
機により、離型層塗膜,バリア層塗膜,および受像層塗
膜をそれぞれ印刷速度約60m/分でこの順に積み重ね
て印刷形成し、これを繰り返すことにより、離型層塗
膜,バリア層塗膜,および受像層塗膜がこの順に積層さ
れた積層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)
の間隔をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の
印刷後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様にバリア
層も前記熱風乾燥させた離型層上にバリア層塗膜を印刷
し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に
受像層も前記熱風乾燥させたバリア層上に受像層塗膜を
印刷し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。
ここで、離型層と受像層のグラビア版は実施例3のそれ
と同一のもの用い、バリア層のグラビア版は受像層のそ
れと同一の版を作製して用い、離型層とバリア層と受像
層との中心位置が合うように印刷した。離型層の膜厚は
0.5μm、バリア層の膜厚は1.7μm、受像層の膜
厚は約1.1μmであった。以上の工程において、バリ
ア層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見られ
ず、また受像層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生
は見られず、離型層上に欠陥のない均一な厚みのバリア
層と受像層がこの順に積層された受像層転写体を得るこ
とができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (バリア層用塗料、粘度:84cP、25℃) アセトアセタ−ル化ポリビニルアセタ−ル樹脂 18重量部 (KS−10、Tg:約110℃、積水化学工業株式会社) 2−ブタノン 65重量部 イソプロピルアルコ−ル 17重量部 (受像層用塗料、粘度:87cP、25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 10重量部 (BM−S、Tg:約57℃、積水化学工業株式会社) アミノ変性シリコ−ンオイル 0.3重量部 (KF−857、信越化学工業株式会社) エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.3重量部 (X−60−164、信越化学工業株式会社) 2−ブタノン 45重量部 イソプロピルアルコ−ル 45重量部実施例6 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,受像
層用塗料,およびバリア層用塗料を用い、グラビア印刷
機により、離型層塗膜,受像層塗膜,およびバリア層塗
膜をそれぞれ印刷速度約60m/分でこの順に積み重ね
て印刷形成し、これを繰り返すことにより、離型層塗
膜,受像層塗膜,およびバリア層塗膜がこの順に積層さ
れた積層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)
の間隔をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の
印刷後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に受像層
も前記熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、
しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様にバリ
ア層も前記熱風乾燥させた受像層上にバリア層塗膜を印
刷し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。な
お離型層と受像層のグラビア版は実施例3のそれと同一
のもの用い、バリア層のグラビア版は印刷面積が約幅9
4mm×長さ84mm=約78.96cm2 になるグラ
ビア版(線数:133線/インチ)を用い、離型層と受
像層とバリア層との中心位置が合うように印刷した。離
型層の膜厚は0.5μm、受像層の膜厚は約1μm、バ
リア層の膜厚は1.7μmであった。以上の工程におい
て、受像層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見
られず、またバリア層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキ
の発生は見られず、離型層上に欠陥のない均一な厚みの
受像層とバリア層とがこの順に積層された受像層転写体
を得ることができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料)実施例5と同一組成。 (バリア層用塗料)実施例5と同一組成。
熱層)を有し、上面にウレタン系樹脂からなるアンカ−
コ−ト層を有する厚さ5μmのポリエチレンテレフタレ
−ト(以下、PETと称す。)フィルムのアンカ−コ−
ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をワイヤ−ロッ
ドコ−タ−にて塗工速度約10m/分で塗工して塗膜を
形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分に乾燥さ
せ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み0.5μm
の離型層を形成した。次にこの離型層上に下記処方から
なる受像層用塗料をワイヤ−ロッドコ−タ−にて塗工速
度約10m/分で塗工して塗膜を形成し、この後、10
0℃の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約3.5μmの受
像層を形成した。以上の工程において、受像層塗膜の形
成時,乾燥時ともにハジキの発生は見られず、離型層上
に欠陥のない均一な厚みの受像層を有する受像層転写体
を得ることができた。 (離型層用塗料) シリコ−ン樹脂 10重量部 (KS−847H、信越化学工業株式会社) 架橋用触媒 0.3重量部 (CAT−PL−50T、信越化学工業株式会社) トルエン 20重量部 (受像層用塗料、粘度:50cP,25℃) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ−ル共重合樹脂 15重量部 (エスレックA、Tg:約75℃、積水化学工業株式会社) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.3重量部 (F−6A、有効成分54wt%、三洋化成工業株式会社) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.003重量部 トルエン 48.5重量部 2−ブタノン 34重量部 イソプロピルアルコ−ル 2.5重量部実施例2 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をグラ
ビアコ−タ−にて塗工速度約50m/分で塗工して塗膜
を形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分に乾燥
させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み0.3μ
mの離型層を形成した。次にこの離型層上に下記処方か
らなる受像層用塗料をグラビアコ−タ−にて塗工速度約
50m/分で塗工して塗膜を形成し、この後、100℃
の熱風で乾燥させて、厚み約2μmの受像層を形成し
た。以上の工程において、受像層塗膜の形成時,乾燥時
ともにハジキの発生は見られず、離型層上に欠陥のない
均一な厚みの受像層を有する受像層転写体を得ることが
できた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:180cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 14.6重量部 (BL−S、Tg:約54℃、積水化学工業株式会社) イソプロピルアルコ−ル 85.4重量部実施例3 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順積層された積層
塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔を
おいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷後、
塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に、受像層も前記
熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、しかる
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここでは離型層
塗膜の印刷面積が約幅100mm×長さ120mm=約
120cm2 になり、受像層塗膜の印刷面積が約幅90
mm×長さ80mm=約72cm2 になるグラビア版を
用い離型層と受像層の中心位置が合うように印刷した。
離型層の膜厚が0.5μm、受像層の膜厚が約1.2μ
mであった。版の線数は離型層が175線/インチ、受
像層が133線/インチである。以上の工程において、
受像層塗膜の形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見ら
れず、離型層上に欠陥のない均一な厚みの受像層を有す
る受像層転写体を得ることができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:70cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S) 11重量部 イソプロピルアルコ−ル 89重量部実施例4 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順に積層された積
層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔
をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に、受像層も
前記熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、し
かる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここで離型
層及び受像層のグラビア版は実施例3と同一版を用い、
離型層と受像層の中心位置が合うように印刷した。離型
層の膜厚が0.5μm、受像層の膜厚が約1.4μmで
あった。以上の工程において、受像層塗膜の形成時,乾
燥時ともにハジキの発生は見られず、離型層上に欠陥の
ない均一な厚みの受像層を有する受像層転写体を得るこ
とができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:48cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S) 15重量部 イソプロピルアルコ−ル 42.5重量部 トルエン 21.25重量部 2−ブタノン 21.25重量部実施例5 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,バリ
ア層用塗料,および受像層用塗料を用い、グラビア印刷
機により、離型層塗膜,バリア層塗膜,および受像層塗
膜をそれぞれ印刷速度約60m/分でこの順に積み重ね
て印刷形成し、これを繰り返すことにより、離型層塗
膜,バリア層塗膜,および受像層塗膜がこの順に積層さ
れた積層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)
の間隔をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の
印刷後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様にバリア
層も前記熱風乾燥させた離型層上にバリア層塗膜を印刷
し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に
受像層も前記熱風乾燥させたバリア層上に受像層塗膜を
印刷し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。
ここで、離型層と受像層のグラビア版は実施例3のそれ
と同一のもの用い、バリア層のグラビア版は受像層のそ
れと同一の版を作製して用い、離型層とバリア層と受像
層との中心位置が合うように印刷した。離型層の膜厚は
0.5μm、バリア層の膜厚は1.7μm、受像層の膜
厚は約1.1μmであった。以上の工程において、バリ
ア層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見られ
ず、また受像層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生
は見られず、離型層上に欠陥のない均一な厚みのバリア
層と受像層がこの順に積層された受像層転写体を得るこ
とができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (バリア層用塗料、粘度:84cP、25℃) アセトアセタ−ル化ポリビニルアセタ−ル樹脂 18重量部 (KS−10、Tg:約110℃、積水化学工業株式会社) 2−ブタノン 65重量部 イソプロピルアルコ−ル 17重量部 (受像層用塗料、粘度:87cP、25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 10重量部 (BM−S、Tg:約57℃、積水化学工業株式会社) アミノ変性シリコ−ンオイル 0.3重量部 (KF−857、信越化学工業株式会社) エポキシ変性シリコ−ンオイル 0.3重量部 (X−60−164、信越化学工業株式会社) 2−ブタノン 45重量部 イソプロピルアルコ−ル 45重量部実施例6 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,受像
層用塗料,およびバリア層用塗料を用い、グラビア印刷
機により、離型層塗膜,受像層塗膜,およびバリア層塗
膜をそれぞれ印刷速度約60m/分でこの順に積み重ね
て印刷形成し、これを繰り返すことにより、離型層塗
膜,受像層塗膜,およびバリア層塗膜がこの順に積層さ
れた積層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)
の間隔をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の
印刷後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に受像層
も前記熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、
しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様にバリ
ア層も前記熱風乾燥させた受像層上にバリア層塗膜を印
刷し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。な
お離型層と受像層のグラビア版は実施例3のそれと同一
のもの用い、バリア層のグラビア版は印刷面積が約幅9
4mm×長さ84mm=約78.96cm2 になるグラ
ビア版(線数:133線/インチ)を用い、離型層と受
像層とバリア層との中心位置が合うように印刷した。離
型層の膜厚は0.5μm、受像層の膜厚は約1μm、バ
リア層の膜厚は1.7μmであった。以上の工程におい
て、受像層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見
られず、またバリア層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキ
の発生は見られず、離型層上に欠陥のない均一な厚みの
受像層とバリア層とがこの順に積層された受像層転写体
を得ることができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料)実施例5と同一組成。 (バリア層用塗料)実施例5と同一組成。
【0023】実施例7 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をワイ
ヤ−ロッドコ−タ−にて塗工速度約10m/分で塗工し
て塗膜を形成し、この後、100℃の熱風で塗膜を十分
に乾燥させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み
0.5μmの離型層を形成した。次にこの離型層上に下
記処方からなる受像層用塗料をワイヤ−ロッドコ−タ−
にて塗工速度約10m/分で塗工して塗膜を形成し、こ
の後、100℃の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約2.
0μmの受像層を形成した。以上の工程において、受像
層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見られず、
離型層上に欠陥のない均一な厚みの受像層を有する受像
層転写体を得ることができた。 (離型層用塗料) アクリルポリオ−ル樹脂 10重量部 (アクリデイック54−270、大日本インキ化学工業株式会社) ポリイソシアネ−ト 2.1重量部 (DN−950、大日本インキ化学工業株式会社) シリコ−ン系ブロックコポリマ− 10重量部 (FS710、日本油脂株式会社) トルエン 5重量部 2−ブタノン 5重量部 (受像層用塗料、粘度:24cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 10重量部 (BL−S) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.2重量部 (F−6A) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.002重量部 エチルアルコ−ル 90重量部実施例8 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順に積層された積
層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔
をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に受像層も前
記熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、しか
る後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここで離型層
及び受像層のグラビア版は実施例3と同一版を用い、離
型層と受像層の中心位置が合うように印刷した。離型層
の膜厚が0.5μm、受像層の膜厚が約0.9μmであ
った。以上の工程において、受像層塗膜の形成時,乾燥
時ともにハジキの発生は見られず、離型層上に欠陥のな
い均一な厚みの受像層を有する受像層転写体を得ること
ができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:88cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BM−S) 10重量部 フッ素系界面活性剤 0.2重量部 (MEGAFAC,F−179A、大日本インキ化学工業株式会社) イソプロピルアルコール 45重量部 2−ブタノン 45重量部比較例1 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料及び受
像層用塗料を用い、実施例1と同様の塗工条件にて離型
層と受像層とをこの順に形成した。離型層の厚みが0.
5μm、受像層の厚みが約3.5μmであった。以上の
工程において、受像層塗膜の形成時、離型層に対し受像
層用塗料がハジキを発生し、欠陥を有し、厚みの不均一
な受像層しか得ることができなかった。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:48cP,25℃) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ−ル共重合樹脂 15重量部 (エスレックA) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.3重量部 (F−6A) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.003重量部 トルエン 48.5重量部 2−ブタノン 36.5重量部比較例2 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をグラ
ビアコ−タ−にて塗工速度約50m/分で塗工して塗膜
を形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分に乾燥
させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み0.3μ
mの離型層を形成した。次にこの離型層上に下記処方か
らなる受像層用塗料をグラビアコ−タ−にて塗工速度約
50m/分で塗工して塗膜を形成し、この後、100℃
の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約2μmの受像層を形
成した。以上の工程において、受像層塗膜の形成時、離
型層に対し受像層用塗料がハジキを発生し、欠陥を有
し、厚みの不均一な受像層しか得ることができなかっ
た。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:42cP、25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S) 15重量部 トルエン 42.5重量部 2−ブタノン 42.5重量部比較例3 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順積層された積層
塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔を
おいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷後、
塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に受像層も前記熱
風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、しかる
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここで離型層及
び受像層のグラビア版は実施例3と同一版を用い、離型
層と受像層の中心位置が合うように印刷した。膜厚は、
離型層が0.5μm、受像層が約1.5μmであった。
以上の工程において、受像層塗膜の形成時に離型層塗膜
に対し受像層用塗料がハジキを発生し、欠陥を有し、厚
みの不均一な受像層しか得ることができなかった。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料)比較例2と同一組成。
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をワイ
ヤ−ロッドコ−タ−にて塗工速度約10m/分で塗工し
て塗膜を形成し、この後、100℃の熱風で塗膜を十分
に乾燥させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み
0.5μmの離型層を形成した。次にこの離型層上に下
記処方からなる受像層用塗料をワイヤ−ロッドコ−タ−
にて塗工速度約10m/分で塗工して塗膜を形成し、こ
の後、100℃の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約2.
0μmの受像層を形成した。以上の工程において、受像
層塗膜形成時,乾燥時ともにハジキの発生は見られず、
離型層上に欠陥のない均一な厚みの受像層を有する受像
層転写体を得ることができた。 (離型層用塗料) アクリルポリオ−ル樹脂 10重量部 (アクリデイック54−270、大日本インキ化学工業株式会社) ポリイソシアネ−ト 2.1重量部 (DN−950、大日本インキ化学工業株式会社) シリコ−ン系ブロックコポリマ− 10重量部 (FS710、日本油脂株式会社) トルエン 5重量部 2−ブタノン 5重量部 (受像層用塗料、粘度:24cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 10重量部 (BL−S) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.2重量部 (F−6A) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.002重量部 エチルアルコ−ル 90重量部実施例8 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順に積層された積
層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔
をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に受像層も前
記熱風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、しか
る後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここで離型層
及び受像層のグラビア版は実施例3と同一版を用い、離
型層と受像層の中心位置が合うように印刷した。離型層
の膜厚が0.5μm、受像層の膜厚が約0.9μmであ
った。以上の工程において、受像層塗膜の形成時,乾燥
時ともにハジキの発生は見られず、離型層上に欠陥のな
い均一な厚みの受像層を有する受像層転写体を得ること
ができた。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:88cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BM−S) 10重量部 フッ素系界面活性剤 0.2重量部 (MEGAFAC,F−179A、大日本インキ化学工業株式会社) イソプロピルアルコール 45重量部 2−ブタノン 45重量部比較例1 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料及び受
像層用塗料を用い、実施例1と同様の塗工条件にて離型
層と受像層とをこの順に形成した。離型層の厚みが0.
5μm、受像層の厚みが約3.5μmであった。以上の
工程において、受像層塗膜の形成時、離型層に対し受像
層用塗料がハジキを発生し、欠陥を有し、厚みの不均一
な受像層しか得ることができなかった。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:48cP,25℃) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ−ル共重合樹脂 15重量部 (エスレックA) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.3重量部 (F−6A) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.003重量部 トルエン 48.5重量部 2−ブタノン 36.5重量部比較例2 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をグラ
ビアコ−タ−にて塗工速度約50m/分で塗工して塗膜
を形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分に乾燥
させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み0.3μ
mの離型層を形成した。次にこの離型層上に下記処方か
らなる受像層用塗料をグラビアコ−タ−にて塗工速度約
50m/分で塗工して塗膜を形成し、この後、100℃
の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約2μmの受像層を形
成した。以上の工程において、受像層塗膜の形成時、離
型層に対し受像層用塗料がハジキを発生し、欠陥を有
し、厚みの不均一な受像層しか得ることができなかっ
た。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:42cP、25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂(BL−S) 15重量部 トルエン 42.5重量部 2−ブタノン 42.5重量部比較例3 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
び受像層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型層
塗膜と受像層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/分で
この順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すことに
より、離型層塗膜と受像層塗膜がこの順積層された積層
塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)の間隔を
おいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の印刷後、
塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様に受像層も前記熱
風乾燥させた離型層上に受像層塗膜を印刷し、しかる
後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここで離型層及
び受像層のグラビア版は実施例3と同一版を用い、離型
層と受像層の中心位置が合うように印刷した。膜厚は、
離型層が0.5μm、受像層が約1.5μmであった。
以上の工程において、受像層塗膜の形成時に離型層塗膜
に対し受像層用塗料がハジキを発生し、欠陥を有し、厚
みの不均一な受像層しか得ることができなかった。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (受像層用塗料)比較例2と同一組成。
【0024】比較例4 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
びバリア層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型
層塗膜とバリア層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/
分でこの順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すこ
とにより、離型層塗膜とバリア層塗膜がこの順に積層さ
れた積層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)
の間隔をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の
印刷後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様にバリア
層も前記熱風乾燥させた離型層上にバリア層塗膜を印刷
し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここ
で離型層及びバリア層のグラビア版は実施例5と同一版
を用い、離型層とバリア層の中心位置が合うように印刷
した。膜厚は、離型層が0.5μm、受像層が約1.6
μmであった。以上の工程において、バリア層塗膜の形
成時に離型層塗膜に対しバリア層用塗料がハジキを発生
し、欠陥を有し、厚みの不均一なバリア層しか得ること
ができなかった。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (バリア層用塗料、粘度:64cP,25℃) アセトアセタ−ル化ポリビニルアセタ−ル樹脂 17重量部 (KS−10) 2−ブタノン 41.5重量部 トルエン 41.5重量部比較例5 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をワイ
ヤ−ロッドコ−タ−にて塗工速度約10m/分で塗工し
て塗膜を形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分
に乾燥させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み
0.5μmの離型層を形成した。次にこの離型層上に下
記処方からなる受像層用塗料をワイヤ−ロッドコ−タ−
にて塗工速度約10m/分で塗工して塗膜を形成し、こ
の後、100℃の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約2.
0μmの受像層を形成した。以上の工程において、受像
層塗膜の形成時、離型層に対し受像層用塗料がハジキを
発生し、欠陥を有し、厚みの不均一な受像層しか得るこ
とができなかった。 (離型層用塗料)実施例7と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:41cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 15重量部 (BL−S) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.2重量部 (F−6A) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.002重量部 トルエン 42.5重量部 2−ブタノン 42.5重量部
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料,およ
びバリア層用塗料を用い、グラビア印刷機により、離型
層塗膜とバリア層塗膜とをそれぞれ印刷速度約60m/
分でこの順に積み重ねて印刷形成し、これを繰り返すこ
とにより、離型層塗膜とバリア層塗膜がこの順に積層さ
れた積層塗膜を長手方向に約60mm幅(非印刷部分)
の間隔をおいて複数形成した。離型層は、離型層塗膜の
印刷後、塗膜を110℃で熱風乾燥させ、同様にバリア
層も前記熱風乾燥させた離型層上にバリア層塗膜を印刷
し、しかる後、塗膜を110℃で熱風乾燥させた。ここ
で離型層及びバリア層のグラビア版は実施例5と同一版
を用い、離型層とバリア層の中心位置が合うように印刷
した。膜厚は、離型層が0.5μm、受像層が約1.6
μmであった。以上の工程において、バリア層塗膜の形
成時に離型層塗膜に対しバリア層用塗料がハジキを発生
し、欠陥を有し、厚みの不均一なバリア層しか得ること
ができなかった。 (離型層用塗料)実施例1と同一組成。 (バリア層用塗料、粘度:64cP,25℃) アセトアセタ−ル化ポリビニルアセタ−ル樹脂 17重量部 (KS−10) 2−ブタノン 41.5重量部 トルエン 41.5重量部比較例5 実施例1と同一のPETフイルム(厚さ5μm)のアン
カ−コ−ト層上に下記処方からなる離型層用塗料をワイ
ヤ−ロッドコ−タ−にて塗工速度約10m/分で塗工し
て塗膜を形成し、この後、110℃の熱風で塗膜を十分
に乾燥させ、これと同時に架橋反応を進行させて厚み
0.5μmの離型層を形成した。次にこの離型層上に下
記処方からなる受像層用塗料をワイヤ−ロッドコ−タ−
にて塗工速度約10m/分で塗工して塗膜を形成し、こ
の後、100℃の熱風で塗膜を乾燥させて、厚み約2.
0μmの受像層を形成した。以上の工程において、受像
層塗膜の形成時、離型層に対し受像層用塗料がハジキを
発生し、欠陥を有し、厚みの不均一な受像層しか得るこ
とができなかった。 (離型層用塗料)実施例7と同一組成。 (受像層用塗料、粘度:41cP,25℃) ポリビニルブチラ−ル樹脂 15重量部 (BL−S) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.2重量部 (F−6A) ジ−n−ブチル錫ジラウレ−ト 0.002重量部 トルエン 42.5重量部 2−ブタノン 42.5重量部
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基材上に
シリコ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に受像
層用樹脂材料が溶解してなる塗料を用いて塗膜を形成
し、当該塗膜を乾燥することにより受像層を形成する受
像層転写体の製造方法であって、前記塗料にアルコ−ル
を混在せしめたことにより、アルコ−ルのヒドロキシル
基(−OH)による吸着作用により、塗膜のシリコ−ン
系離型層に対する濡れ性が改善されて、ハジキを発生す
ることなく塗膜が形成され、しかも、塗膜の乾燥中およ
び乾燥後も塗膜にアルコ−ル液が残存することから塗膜
の厚みも均一になる。従って、シリコ−ン系離型層上に
欠陥がなく均一な厚みの受像層が形成された受像層転写
体を再現性よく製造することができる。
シリコ−ン系離型層を形成した後、前記離型層上に受像
層用樹脂材料が溶解してなる塗料を用いて塗膜を形成
し、当該塗膜を乾燥することにより受像層を形成する受
像層転写体の製造方法であって、前記塗料にアルコ−ル
を混在せしめたことにより、アルコ−ルのヒドロキシル
基(−OH)による吸着作用により、塗膜のシリコ−ン
系離型層に対する濡れ性が改善されて、ハジキを発生す
ることなく塗膜が形成され、しかも、塗膜の乾燥中およ
び乾燥後も塗膜にアルコ−ル液が残存することから塗膜
の厚みも均一になる。従って、シリコ−ン系離型層上に
欠陥がなく均一な厚みの受像層が形成された受像層転写
体を再現性よく製造することができる。
【0026】更に本発明によれば、基材上にシリコ−ン
系離型層を形成した後、前記離型層上にバリア層用樹脂
材料が溶解してなる第1の塗料を用いて塗膜を形成し、
当該塗膜を乾燥することによりバリア層を形成し、この
バリア層上に受像層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗
料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによ
り受像層を形成する受像層転写体の製造方法であって、
前記第1の塗料にアルコ−ルを混在せしめたことによ
り、アルコ−ルのヒドロキシル基(−OH)による吸着
作用により、塗膜のシリコ−ン系離型層に対する濡れ性
が改善されて、ハジキを発生することなく塗膜が形成さ
れ、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥後も塗膜中にアル
コ−ル液が残存することから塗膜の厚みも均一になり、
シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚みのバリア
層が形成される。また、受像層はこの欠陥がなく均一な
厚みのバリア層上に形成されるので、バリア層の膜性状
を反映したものとなり、欠陥がなく均一な厚みのものと
なる。従って、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一
な厚みのバリア層および受像層がこの順に積層された受
像層転写体を再現性よく製造することができる。
系離型層を形成した後、前記離型層上にバリア層用樹脂
材料が溶解してなる第1の塗料を用いて塗膜を形成し、
当該塗膜を乾燥することによりバリア層を形成し、この
バリア層上に受像層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗
料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによ
り受像層を形成する受像層転写体の製造方法であって、
前記第1の塗料にアルコ−ルを混在せしめたことによ
り、アルコ−ルのヒドロキシル基(−OH)による吸着
作用により、塗膜のシリコ−ン系離型層に対する濡れ性
が改善されて、ハジキを発生することなく塗膜が形成さ
れ、しかも、塗膜の乾燥中および乾燥後も塗膜中にアル
コ−ル液が残存することから塗膜の厚みも均一になり、
シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚みのバリア
層が形成される。また、受像層はこの欠陥がなく均一な
厚みのバリア層上に形成されるので、バリア層の膜性状
を反映したものとなり、欠陥がなく均一な厚みのものと
なる。従って、シリコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一
な厚みのバリア層および受像層がこの順に積層された受
像層転写体を再現性よく製造することができる。
【0027】更に本発明によれば、基材上にシリコ−ン
系離型層を形成した後、前記離型層上に受像層用樹脂材
料が溶解してなる第1の塗料を用いて第1の塗膜を形成
し、当該塗膜を乾燥することにより受像層を形成し、前
記離型層上に前記受像層の少なくとも一部及び離型層の
少なくとも一部を被覆するようにバリア層用樹脂材料が
溶解してなる第2の塗料を用いて第2の塗膜を形成し、
当該塗膜を乾燥することによりバリア層を形成する受像
層転写体の製造方法であって、前記第1および第2の塗
料にアルコ−ルを混在せしめたことにより、アルコ−ル
のヒドロキシル基(−OH)による吸着作用により、塗
膜のシリコ−ン系離型層に対する濡れ性が改善されて、
ハジキを発生することなく塗膜が形成され、しかも、塗
膜の乾燥中および乾燥後も塗膜中にアルコ−ルが残存す
ることから塗膜の厚みも均一になり、シリコ−ン系離型
層上に欠陥がなく均一な厚みの受像層が形成される。ま
た、バリア層とシリコ−ン系離型層との界面においても
同様の作用が得られ、欠陥がなく均一な厚みで、かつ受
像層の少なくとも一部及び離型層の少なくとも一部を一
様に被覆したバリア層を得ることができる。従って、シ
リコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚みの受像層が
形成され、この受像層の少なくとも一部が欠陥がなく均
一な厚みのバリア層で被覆された受像層転写体を再現性
よく製造することができる。
系離型層を形成した後、前記離型層上に受像層用樹脂材
料が溶解してなる第1の塗料を用いて第1の塗膜を形成
し、当該塗膜を乾燥することにより受像層を形成し、前
記離型層上に前記受像層の少なくとも一部及び離型層の
少なくとも一部を被覆するようにバリア層用樹脂材料が
溶解してなる第2の塗料を用いて第2の塗膜を形成し、
当該塗膜を乾燥することによりバリア層を形成する受像
層転写体の製造方法であって、前記第1および第2の塗
料にアルコ−ルを混在せしめたことにより、アルコ−ル
のヒドロキシル基(−OH)による吸着作用により、塗
膜のシリコ−ン系離型層に対する濡れ性が改善されて、
ハジキを発生することなく塗膜が形成され、しかも、塗
膜の乾燥中および乾燥後も塗膜中にアルコ−ルが残存す
ることから塗膜の厚みも均一になり、シリコ−ン系離型
層上に欠陥がなく均一な厚みの受像層が形成される。ま
た、バリア層とシリコ−ン系離型層との界面においても
同様の作用が得られ、欠陥がなく均一な厚みで、かつ受
像層の少なくとも一部及び離型層の少なくとも一部を一
様に被覆したバリア層を得ることができる。従って、シ
リコ−ン系離型層上に欠陥がなく均一な厚みの受像層が
形成され、この受像層の少なくとも一部が欠陥がなく均
一な厚みのバリア層で被覆された受像層転写体を再現性
よく製造することができる。
【図1】本発明の製造方法により得られる受像層転写体
の第1の具体的構成を示す断面模式図である。
の第1の具体的構成を示す断面模式図である。
【図2】本発明の製造方法により得られる受像層転写体
の第2の具体的構成を示す断面模式図である。
の第2の具体的構成を示す断面模式図である。
【図3】本発明の製造方法により得られる受像層転写体
の第3の具体的構成を示す断面模式図である。
の第3の具体的構成を示す断面模式図である。
1 基材 2 シリコ−ン系離型層 3 受像層 4 バリア層
Claims (8)
- 【請求項1】 基材上にシリコ−ン系離型層を形成した
後、前記離型層上に受像層用樹脂材料が溶解してなる塗
料を用いて塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することによ
り受像層を形成する受像層転写体の製造方法であって、
前記塗料にアルコ−ルを混在せしめたことを特徴とする
受像層転写体の製造方法。 - 【請求項2】 基材上にシリコ−ン系離型層を形成した
後、前記離型層上にバリア層用樹脂材料が溶解してなる
第1の塗料を用いて第1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾
燥することによりバリア層を形成し、次にこのバリア層
上に受像層用樹脂材料が溶解してなる第2の塗料を用い
て第2の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥することにより
受像層を形成する受像層転写体の製造方法であって、前
記第1の塗料にアルコ−ルを混在せしめたことを特徴と
する受像層転写体の製造方法。 - 【請求項3】 基材上にシリコ−ン系離型層を形成した
後、前記離型層上に受像層用樹脂材料が溶解してなる第
1の塗料を用いて第1の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥
することにより受像層を形成し、次に前記離型層上に前
記受像層の少なくとも一部及び前記離型層の少なくとも
一部を被覆するようにバリア層用樹脂材料が溶解してな
る第2の塗料を用いて第2の塗膜を形成し、当該塗膜を
乾燥することによりバリア層を形成する受像層転写体の
製造方法であって、前記第1および第2の塗料にアルコ
−ルを混在せしめたことを特徴とする受像層転写体の製
造方法。 - 【請求項4】 前記アルコ−ルがイソプロピルアルコー
ルである請求項1〜3のいずれかに記載の受像層転写体
の製造方法。 - 【請求項5】 前記アルコ−ル含有塗料に2−ブタノン
を混在せしめた請求項1〜3のいずれかに記載の受像層
転写体の製造方法。 - 【請求項6】 前記アルコ−ル含有塗料にフッ素化合
物,及びシリコーン化合物から選ばれる少なくとも1つ
を混在せしめた請求項1〜3のいずれかに記載の受像層
転写体の製造方法。 - 【請求項7】 前記塗膜の形成をグラビアコ−タ−,お
よびマイクログラビアコ−タ−から選ばれる少なくとも
1つを用いて行う請求項1〜3のいずれかに記載の受像
層転写体の製造方法。 - 【請求項8】 前記塗膜の形成をグラビア印刷機を用い
て行う請求項1〜3のいずれかに記載の受像層転写体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11712895A JP3454968B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 受像層転写体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11712895A JP3454968B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 受像層転写体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08310143A true JPH08310143A (ja) | 1996-11-26 |
JP3454968B2 JP3454968B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=14704139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11712895A Expired - Fee Related JP3454968B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 受像層転写体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454968B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002219880A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-06 | Toshiba Corp | 熱転写記録媒体及び画像記録方法 |
CN114447255A (zh) * | 2020-12-31 | 2022-05-06 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种电致发光器件的制备方法 |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP11712895A patent/JP3454968B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002219880A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-06 | Toshiba Corp | 熱転写記録媒体及び画像記録方法 |
CN114447255A (zh) * | 2020-12-31 | 2022-05-06 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种电致发光器件的制备方法 |
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JP3454968B2 (ja) | 2003-10-06 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |