JPH08308628A - ゴム芯入り組紐リング及びその製造方法 - Google Patents

ゴム芯入り組紐リング及びその製造方法

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JPH08308628A
JPH08308628A JP7122426A JP12242695A JPH08308628A JP H08308628 A JPH08308628 A JP H08308628A JP 7122426 A JP7122426 A JP 7122426A JP 12242695 A JP12242695 A JP 12242695A JP H08308628 A JPH08308628 A JP H08308628A
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braid
rubber core
rubber
cord
adhesive
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Yokichi Nakayama
與吉 中山
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INOUE KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/16Auxiliary apparatus
    • D07B7/165Auxiliary apparatus for making slings

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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング状に形成したときの接着部分に盛り上
がりが形成されることなく簡単に製造することができ、
また、ゴム芯の接着状態を確実に維持することができる
ゴム芯入り組紐リング及びその製造方法を提供する。 【構成】 ゴム芯5と、ゴム芯5を被覆する外皮組紐6
とで構成されるゴム芯入り組紐2をリング状に形成した
伸縮自在のゴム芯入り組紐リング1において、外皮組紐
6を接着剤により硬化させて切断した切断端面8を有す
る硬化部4を備え、硬化部4の切断端面8同士が互いに
接着された接合部3を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装の止め具や頭髪の
装飾等に用いるゴム芯入り組紐リングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゴム芯入り組紐リング
は、長尺のゴム芯入り組紐を所定の長さに切断したゴム
芯入り組紐を形成し、このゴム芯入り組紐の両端を互い
に接着してリング状に形成したものが知られている。
【0003】しかし、ゴム芯入り組紐は、長尺状態から
切断されたときに形成される両端の外皮組紐がほぐれる
ため、両端同士を互いに接着する作業が難しい。更に、
この両端に接着剤を塗布して互いに接着してリング状と
した場合には、その接着部がほぐれた外皮組紐の影響に
より盛り上がって形成される。このため、接着部の盛り
上がりが美観を損ねるだけでなく頭髪を結束する際の使
用感等にも悪影響をおよぼす不都合があった。
【0004】また、長尺状態から切断されたゴム芯入り
組紐の両端に接着剤を含浸させ硬化させた後に、両端同
士を互いに接着することも行われる。これによって、硬
化された両端を突き当てて接着するので、その作業は容
易とされるが、前記切断時に両端の外皮組紐のほぐれが
既に発生しているために硬化させても両端が平坦となら
ず、両端同士を接着した際の盛り上がり形成を防止する
ことは困難であった。
【0005】そこで、先ず、長尺状態から切断されたゴ
ム芯入り組紐の両端部の所定範囲に接着剤を含浸させ硬
化させた後に、外皮組紐の両端を削ぎ落として外皮組紐
の両端を平坦に形成し、同時にゴム芯を多少突出させ
る。次いで、ゴム芯の両端を互いに突き当てて接着し、
その後外皮組紐の平坦な両端同士を接着しリング状に形
成する。こうすることにより、外皮組紐の両端のほぐれ
は削ぎ落とされ、リング状に形成した後に前記盛り上が
りが形成されることがない。
【0006】しかし、このような方法によって形成され
たゴム芯入り組紐リングは、長尺状態からリング状に形
成するまでの工程が多く製造効率が低い不都合があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、リング状に形成したときの接着部分に盛
り上がりが形成されることなく簡単に製造することがで
き、また、ゴム芯の接着状態を確実に維持することがで
きるゴム芯入り組紐リング及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のゴム芯入り組紐リングは、ゴム芯と、該
ゴム芯を被覆する外皮組紐とで構成されるゴム芯入り組
紐をリング状に形成した伸縮自在のゴム芯入り組紐リン
グにおいて、外皮組紐を接着剤により硬化させて切断し
た切断端面を有する硬化部を備え、該硬化部の切断端面
同士が互いに接着された接合部を備えることを特徴とす
る。
【0009】前記硬化部は、接着剤を外皮組紐に含浸さ
せて硬化させた部分を切断した切断端面を有し、前記接
合部は、該硬化部の切断端面同士を前記硬化部の接着剤
と同質の接着剤を介して接着されていることが好まし
い。
【0010】前記硬化部においては、ゴム芯と外皮組紐
とが分離不能に一体に接着されていることが好ましい。
【0011】前記接合部は、ゴム芯入り組紐の両端部に
形成された一対の硬化部の切断端面同士を互いに接着す
ることによって形成されていてもよく、或いは、前記接
合部は、複数のゴム芯入り組紐をリング状に配列したと
き互いに隣合う硬化部の切断端面同士を接着してリング
が形成されていてもよい。
【0012】また、本発明のゴム芯入り組紐リングの製
造方法は、ゴム芯と、該ゴム芯を被覆する外皮組紐とで
構成されるゴム芯入り組紐に、所定間隔毎に接着剤を含
浸させてゴム芯と外皮組紐とを分離不能に一体に接着す
ると共に外皮組紐を硬化させた硬化部を形成する工程
と、該ゴム芯入り組紐を前記硬化部において切断して両
端に硬化部の切断端面を備えるゴム芯入り組紐を形成す
る工程と、前記硬化部の切断端面同士を前記硬化部の接
着剤と同質の接着剤を介して接着してリング状のゴム芯
入り組紐を形成する工程とを備えることを特徴とする。
【0013】前記硬化部を形成する工程において、ゴム
芯入り組紐に接着剤を含浸させた後に硬化促進剤を塗布
して該接着剤を硬化させることが好ましい。
【0014】前記硬化部の切断端面同士を接着剤を介し
て接着してリング状のゴム芯入り組紐を形成する工程に
おいては、単一のゴム芯入り組紐の両端に形成された硬
化部の切断端面同士を互いに接着してリング状に形成し
てもよく、両端に硬化部の切断端面を有する複数のゴム
芯入り組紐をリング状に配設し、各ゴム芯入り組紐の両
端の切断端面の互いに隣合う同士を接着してリングを形
成してもよい。
【0015】
【作用】本発明のゴム芯入り組紐リングは、外皮組紐を
接着剤で硬化させて切断した切断端面同士が互いに接着
されて形成されているので、外皮組紐の端部のほぐれが
なく、接合部に盛り上がりが形成されることがない。
【0016】また、前記硬化部は、外皮組紐に接着剤を
含浸させることによって形成されており、前記接合部
は、硬化部の接着剤と同質の接着剤を介して接着されて
いることにより、硬化部の切断端面同士を接着する際の
接着剤の親和性が高く接合部の接合状態を強固とするこ
とが可能となる。
【0017】そしてこのとき、硬化部におけるゴム芯と
外皮組紐とを一体に接着することにより、互いに接着さ
れたゴム芯同士の分離が防止され、確実な接着状態を維
持することが可能となる。
【0018】また、本発明のゴム芯入り組紐リングの製
造方法によれば、先ず、ゴム芯入り組紐に、所定間隔毎
に接着剤を含浸させて硬化させた硬化部を形成する。次
いで、該ゴム芯入り組紐を前記硬化部において切断す
る。こうすることにより、硬化部によって、ゴム芯入り
組紐の外皮組紐の両端はほぐれることがない。更に、既
に硬化されている硬化部を切断するので、切断端面を平
坦に形成することができる。続いて、ゴム芯入り組紐の
両切断端面を接着剤を介して互いに接着してリング状に
形成する。ゴム芯入り組紐の両切断端面は平坦に形成さ
れているので、リング状とするために互いに接着する際
に正確かつ迅速に突き合わせることが可能である。そし
て、ゴム芯入り組紐の両切断端面は、既に硬化されてい
る部分が切断されてほぐれのない状態であるので、ゴム
芯入り組紐の両切断端面を接着した後にもその接合部に
盛り上がりが形成されることがない。更に、切断端面を
接着する際に使用する接着剤を前記硬化部を形成する接
着剤と同質とすることにより、強固に接着された接合部
を得る。
【0019】また、前記硬化部を形成する工程におい
て、ゴム芯入り組紐に接着剤を含浸させた後に硬化促進
剤を塗布することにより、硬化部を短時間で形成する。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の実施例のゴム芯入り組紐リ
ングを示す説明的斜視図、図2はゴム芯入り組紐リング
の要部の断面図、図3はゴム芯入り組紐リングの製造方
法を実現するための装置の概略構成を示す説明図、図4
(a)及び(b)は図3の装置による製造工程を示す説
明図、図5(a)乃至(c)は図4に続く工程を示す説
明図、図6は他のゴム芯入り組紐リングを示す説明的斜
視図、図7(a)は他のゴム芯入り組紐リングを示す説
明的斜視図、図7(b)は図7(a)の要部の説明的断
面図である。
【0022】本実施例のゴム芯入り組紐リング1は、図
1に示すように、ゴム芯入り組紐2の両端を接合部3で
互いに接合してリング状に形成したものである。該接合
部3は、ゴム芯入り組紐2の両端に形成された硬化部4
の先端同士を接合したものである。該ゴム芯入り組紐2
は、ゴム芯5と、該ゴム芯5を被覆する外皮組紐6とか
らなる。該ゴム芯5及びその外皮組紐6は伸縮自在であ
り、それにより本実施例の組紐リング1も伸縮自在とな
っている。
【0023】前記硬化部4は、図2に示すように、ゴム
芯入り組紐2の両端部の外皮組紐6に接着剤7を含浸さ
れて硬化されており、その端面8は平坦に形成されてい
る。該硬化部4においては接着剤7の含浸・硬化によっ
て外皮組紐6とゴム芯5とが接着された状態とされてい
る。外皮組紐6とゴム芯5とは確実に接着されているこ
とが好ましく、本実施例においては外皮組紐6とゴム芯
5との接着状態を強固とするために硬化部4が比較的広
い範囲に形成されている。これは、例えば、外皮組紐6
内部でのゴム芯5の端面同士の接着はその端面が平滑で
あると共にその接着面積が極めて狭いのでゴム芯5同士
が分離しやすい。それに対して本実施例においては硬化
部4に位置するゴム芯5の端面近傍の周囲が外皮組紐6
に接着された状態であるので、ゴム芯5同士はその端面
同士の接着のみである場合に比して強固に接着され、外
皮組紐6内でゴム芯5同士が剥離して移動することがな
い。
【0024】前記接合部3は、前記ゴム芯入り組紐2の
硬化部4の端面8が接着剤9を介して互いに接合されて
いる。前記硬化部4を形成するための接着剤7と接合部
3において硬化部4の端面8を接合する接着剤9とは共
に同質のものが使用されている。これにより、両接着剤
7,9の親和性が高く接合部3における硬化部4の端面
8の接合状態を強固とすることができる。
【0025】また、前記硬化部4により外皮組紐6の端
部にほぐれが発生することを防止でき、硬化部4の平坦
な端面8同士を接合するので接合部3の盛り上がりの形
成を防止することができる。これによって、ゴム芯入り
組紐リング1の美観を損ねることなく、また使用時にも
接合部の盛り上がりによる悪影響が防止でき、優れた使
用感を得ることができる。
【0026】なお、各接着剤7,9としては、シアノア
クリレート系接着剤が適しており、本実施例において
は、商品名「アロンアルファ」(東亞合成化学工業
(株)製)を使用した。なお、接着剤7,9は、前記硬
化部4で充分に硬化し前記接合部3で充分な接着力が得
られるものであればよいことは言うまでもない。
【0027】次に、本実施例のゴム芯入り組紐リング1
の製造方法の一例を、図3に示す製造装置10による製
造工程に従って説明する。
【0028】該製造装置10は、長尺のゴム芯入り組紐
2を所定の長さに切断して、複数のゴム芯入り組紐2を
連続して形成することができるものである。図3におい
て、11は長尺のゴム芯入り組紐2を巻回して回転自在
に設けられたボビン、12は該ボビン11から長尺のゴ
ム芯入り組紐2を挟持し引き出して供給する一対の第1
供給ローラ、13は該第1供給ローラ12の下流側で更
に長尺のゴム芯入り組紐2を挟持し供給する一対の第2
供給ローラ、14はゴム芯入り組紐2の供給方向に延び
るガイドレールである。第1供給ローラ12は第1駆動
モータ15により回転駆動され、第2供給ローラ13は
第2駆動モータ16により回転駆動される。第1駆動モ
ータ15は、一対の光電センサ17,18の信号に従っ
て駆動が制御されている。第2駆動モータ16はパルス
モータであり、一定時間毎に間欠的に第2供給ローラ1
3を回転駆動する。これにより、第2供給ローラ13は
所定の長さのゴム芯入り組紐2を送り出す度に一旦停止
しつつゴム芯入り組紐2を供給する。第1供給ローラ1
2と第2供給ローラ13との間のゴム芯入り組紐2には
弛みが形成されており、この弛みが失われる前に、上方
の光電センサ17の検知信号により第1駆動モータ15
は第1供給ローラ12を回転駆動し、適度な弛みを継続
させる。また、この弛みが過剰に形成されたとき、下方
の光電センサ18の検知信号により第1駆動モータ15
は第1供給ローラ12の回転駆動を停止する。これによ
り、ゴム芯入り組紐2は、その伸びが防止され正確な長
さ毎に間欠的に供給される。
【0029】前記ガイドレール14の所定位置にはゴム
芯入り組紐2に前記接着剤7(図2参照)を塗布する接
着剤塗布装置19が設けられている。該接着剤塗布装置
19は、ガイドレール14に沿って移動するゴム芯入り
組紐2が停止したとき下降して、ガイドレール14上に
ゴム芯入り組紐2を固定する一対の挟圧部材20と、挟
圧部材20によって挟圧固定されたゴム芯入り組紐2の
周囲に沿って回転して接着剤7を均等に塗布するノズル
21とを備えている。
【0030】また、ガイドレール14に沿った接着剤塗
布装置19の下流側には、ガイドレール14に沿って移
動するゴム芯入り組紐2が停止したとき、ゴム芯入り組
紐2の接着剤7が塗布された位置に硬化剤を噴霧するノ
ズル22が設けられている。接着剤塗布装置19によっ
て塗布される接着剤7は前述したようにシアノアクリレ
ート系接着剤を使用した。硬化剤としてはアミン等が適
しており、本実施例においては商品名「AAセッター」
(東亞合成化学工業(株)製)を使用した。
【0031】これにより、ガイドレール14に沿って移
動するゴム芯入り組紐2にはその所定間隔毎に接着剤7
が硬化して、図4(a)に示すように、所定位置に硬化
部4が形成される。該硬化部4は、ゴム芯入り組紐2の
外皮組紐6に接着剤7が含浸して硬化される。そして、
硬化剤としてアミンを用いることにより前記接着剤7を
極めて迅速に硬化させることができると共に、接着剤7
を透明な状態で硬化させることができ、接着剤7が目立
たない外観に優れた硬化部4を形成することができる。
また、このとき使用される接着剤7はその粘度によって
外皮組紐6に含浸する範囲を調整することができる。本
実施例においては、接着剤7の粘度を200cpsと
し、ゴム芯入り組紐2の長手方向に約2mmの範囲に接
着剤7を含浸させている。これにより、外皮組紐6に含
浸した接着剤7により外皮組紐6とゴム芯5とを強固に
短時間で接着することができる。なお、外皮組紐6に接
着剤7を含浸させる範囲は、外皮組紐6とゴム芯5との
強固な接着状態が形成できればよく、接着剤7の種類に
応じてその粘度を適宜設定して含浸する範囲が調整され
る。
【0032】また、図3に示すように、ガイドレール1
4に沿った下流位置には、ガイドレール14に沿って移
動するゴム芯入り組紐2が停止したとき、ゴム芯入り組
紐2の硬化部4の略中央を切断するカッタ23が設けら
れている。
【0033】該カッタ23によって切断されたゴム芯入
り組紐2は、図4(b)に示すようにその両端部に硬化
部4を備え、該カッタ23による切断によって端面8が
平坦に形成される。前述したように切断前の硬化部4の
寸法は約2mmとされているので、切断後の硬化部4の
寸法は約1mmとされ、殆ど目立たない大きさに形成さ
れる。
【0034】このようにして図3に示した製造装置10
から排出されたゴム芯入り組紐2は、図5(a)に示す
ように、接合治具24によってその両端が接合される。
接合治具24は上下に分割自在のフッ素樹脂製ブロック
であり、その分割位置に貫通する位置決め穴25を備え
ている。接合工程は、先ず、図5(b)に示すように、
ゴム芯入り組紐2の硬化部4に形成された平坦な両端面
8に接着剤9を塗布し、接合治具24の位置決め穴25
に硬化部4を挿入する。これにより、図5(c)に示す
ように、位置決め穴25内で端面8同士が正確に一致し
た状態で当接し接着される。この時使用する接着剤9
は、前記接着剤塗布装置19において使用する接着剤7
と同質のものとし両接着剤7,9の親和性を得ている。
更に、該接着剤9はその粘度を100cpsとして硬化
速度を多少遅延させ、硬化部4において既に硬化してい
る接着剤7の表面を接着剤9の溶剤によって溶解して一
体的な接着を実現している。そして、端面8同士が接着
されて接合部3が形成されたとき、図5(a)に示すよ
うに、接合治具24を上下に分割してゴム芯入り組紐リ
ング1を取り外す。これにより、図2に示すように、接
合部3の接合強度は強固とされたゴム芯入り組紐リング
1を形成することができる。また上記のように製造する
ことによって、外皮組紐6のほぐれの無い状態で接合部
3を形成することができ、外観上接合部3が判別できな
いような仕上がりのゴム芯入り組紐リング1を得ること
ができる。
【0035】また上記の方法によれば、接合部3の形成
作業が極めて容易であるので、例えば、図6に示すよう
に、異なる色や模様の複数のゴム芯入り組紐26,2
7,28,29をリング状に配設して互いに隣合う硬化
部4同士を接合するだけで、外観上接合部3が判別でき
ない程美観に優れたゴム芯入り組紐リング30を得るこ
とができる。
【0036】また、例えば、図7(a)に示すように、
偏平な帯状のゴム芯入り組紐31をリング状に形成して
ゴム芯入り組紐リング32とする際にも、上記の方法に
よって硬化部4を形成して切断した後に接合部3を形成
することができる。図7(b)に要部を破断して示すよ
うに、組紐31は平行に複数のゴム芯33を有してお
り、夫々のゴム芯33間に編み込まれた外皮組紐34に
よって被覆されている。図7(b)中の破断して示す部
分は便宜上簡略化して示すが、硬化部4は組紐31の形
状に沿って偏平に形成され、硬化部4によって外皮組紐
34のほぐれもなく、切断端面35は偏平に形成されて
いる。
【0037】これにより、偏平なゴム芯入り組紐31の
ように、切断端面35が比較的狭くても充分な接合強度
を有する接合部3を形成することができ、接合部3に盛
り上がり等のない美観に優れたゴム芯入り組紐リング3
2を容易に製造することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、外皮組紐を接着剤により硬化させて切断した
切断端面同士が互いに接着された接合部によって、外皮
組紐の端部のほぐれがなく、接合部に盛り上がりが形成
されることがないので、美観と使用感に優れたゴム芯入
り組紐リングを提供することができる。
【0039】また、前記硬化部が、外皮組紐に接着剤が
含浸されて形成され、前記接合部が、硬化部の接着剤と
同質の接着剤により接着されていることにより、接合部
の接合状態を強固として耐久性の高い接合部を有するゴ
ム芯入り組紐リングを提供することができる。更に、硬
化部におけるゴム芯と外皮組紐とを一体に接着すること
により、互いに接着されたゴム芯同士の分離が防止さ
れ、耐久性の高い接合部を有するゴム芯入り組紐リング
を提供することができる。
【0040】また、本発明のゴム芯入り組紐リングの製
造方法によれば、硬化部を形成して該硬化部を切断する
ことによりゴム芯入り組紐の両端に平坦な端面を形成す
ることが容易であり、ゴム芯入り組紐の外皮組紐の両端
がほぐれることもない。そして、ゴム芯入り組紐の端部
に形成された平坦な端面同士を接着するだけで容易にゴ
ム芯入り組紐リングを形成することができる。
【0041】また、前記硬化部を形成するときに、ゴム
芯入り組紐に接着剤を含浸させた後に硬化促進剤を塗布
することにより、硬化部を短時間で形成することができ
製造効率を向上させることができる。
【0042】従って、本発明によれば、リング状に形成
したときの接着部分に盛り上がりが形成されることなく
簡単に製造することができ、また、ゴム芯の接着状態を
確実に維持することができるゴム芯入り組紐リング及び
その製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のゴム芯入り組紐リングを示す
説明的斜視図。
【図2】ゴム芯入り組紐リングの要部の断面図。
【図3】ゴム芯入り組紐の製造装置の概略構成を示す説
明図。
【図4】図3の装置による製造工程を示す説明図。
【図5】図4に続く工程を示す説明図。
【図6】他のゴム芯入り組紐リングを示す説明的斜視
図。
【図7】(a)は他のゴム芯入り組紐リングを示す説明
的斜視図、(b)は(a)の要部の説明図。
【符号の説明】
1,30,32…ゴム芯入り組紐リング、2,26,2
7,28,29,31…ゴム芯入り組紐、3…接合部、
4…硬化部、5,33…ゴム芯、6,34…外皮組紐、
8,35…切断端面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム芯と、該ゴム芯を被覆する外皮組紐と
    で構成されるゴム芯入り組紐をリング状に形成した伸縮
    自在のゴム芯入り組紐リングにおいて、外皮組紐を接着
    剤により硬化させて切断した切断端面を有する硬化部を
    備え、該硬化部の切断端面同士が互いに接着された接合
    部を備えることを特徴とするゴム芯入り組紐リング。
  2. 【請求項2】前記硬化部は、接着剤を外皮組紐に含浸さ
    せて硬化させた部分を切断した切断端面を有し、前記接
    合部は、該硬化部の切断端面同士を前記硬化部の接着剤
    と同質の接着剤を介して接着されていることを特徴とす
    る請求項1記載のゴム芯入り組紐リング。
  3. 【請求項3】前記硬化部においては、ゴム芯と外皮組紐
    とが分離不能に一体に接着されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のゴム芯入り組紐リング。
  4. 【請求項4】前記接合部は、ゴム芯入り組紐の両端部に
    形成された一対の硬化部の切断端面同士を互いに接着す
    ることによって形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れかに記載のゴム芯入り組紐リング。
  5. 【請求項5】前記接合部は、複数のゴム芯入り組紐をリ
    ング状に配列したとき互いに隣合う硬化部の切断端面同
    士を接着することによりリングが形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のゴム芯入り
    組紐リング。
  6. 【請求項6】ゴム芯と、該ゴム芯を被覆する外皮組紐と
    で構成されるゴム芯入り組紐をリング状に形成した伸縮
    自在のゴム芯入り組紐リングの製造方法において、ゴム
    芯入り組紐に、所定間隔毎に接着剤を含浸させてゴム芯
    と外皮組紐とを分離不能に一体に接着すると共に外皮組
    紐を硬化させた硬化部を形成する工程と、該ゴム芯入り
    組紐を前記硬化部において切断して両端に硬化部の切断
    端面を備えるゴム芯入り組紐を形成する工程と、前記硬
    化部の切断端面同士を前記硬化部の接着剤と同質の接着
    剤を介して接着してリング状のゴム芯入り組紐を形成す
    る工程とを備えることを特徴とするゴム芯入り組紐リン
    グの製造方法。
  7. 【請求項7】前記硬化部を形成する工程において、ゴム
    芯入り組紐に接着剤を含浸させた後に硬化促進剤を塗布
    して該接着剤を硬化させることを特徴とする請求項6記
    載のゴム芯入り組紐リングの製造方法。
  8. 【請求項8】前記硬化部の切断端面同士を接着剤を介し
    て接着してリング状のゴム芯入り組紐を形成する工程に
    おいて、単一のゴム芯入り組紐の両端に形成された硬化
    部の切断端面同士を互いに接着してリング状に形成する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載のゴム芯入り組紐
    リングの製造方法。
  9. 【請求項9】前記硬化部の切断端面同士を接着剤を介し
    て接着してリング状のゴム芯入り組紐を形成する工程に
    おいて、両端に硬化部の切断端面を有する複数のゴム芯
    入り組紐をリング状に配設し、各ゴム芯入り組紐の両端
    の切断端面の互いに隣合う同士を接着してリングを形成
    することを特徴とする請求項6又は7記載のゴム芯入り
    組紐リングの製造方法。
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