JPH10217350A - 角度付き帯状部材のドラム上圧着装置 - Google Patents

角度付き帯状部材のドラム上圧着装置

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JPH10217350A
JPH10217350A JP9296899A JP29689997A JPH10217350A JP H10217350 A JPH10217350 A JP H10217350A JP 9296899 A JP9296899 A JP 9296899A JP 29689997 A JP29689997 A JP 29689997A JP H10217350 A JPH10217350 A JP H10217350A
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JP
Japan
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drum
crimping
band
roller
pressure bonding
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JP9296899A
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English (en)
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Minoru Sawai
実 澤井
Yoshihisa Fujiki
宣久 藤木
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造の装置で、成型ドラム上の角度付
き帯状部材の重ね合わせ部分の圧着を確実に行う。 【解決手段】 成型ドラム14に貼り付けられた帯状部
材12の重ね合わせ部分12Aの軸方向左側を同左側に
配置された3次元曲面を有する圧着治具62と対向する
位置に位置決めし、左側のエアシリンダの圧着治具62
で重ね合わせ部分12Aを押圧する。また、重ね合わせ
部分12Aの軸方向右側を同右側の圧着治具62と対向
する位置に位置決めし、右側のエアシリンダの圧着治具
62で重ね合わせ部分12Aを押圧する。圧着治具62
を押し付けるのみで帯状部材12の前後端の接合を確実
に行うことができる。また、圧着治具62を移動させな
がら押圧することをしないので、複雑な同調制御も必要
なく、装置仕様が簡単な構成で済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤの
角度付プライ等の、長手方向端部が斜めに切断された帯
状部材をドラムに巻き付けた後に、前後端の重ね合わせ
部分を圧着する角度付き帯状部材のドラム上圧着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤの製造工程で、所定長さ
に切断された帯状部材(例えばバイアスタイヤ用の角度
付きプライ等の加硫前のゴム部材)を成型ドラムに巻き
付け、この帯状部材を円筒形状に成型する工程がある。
【0003】成型ドラムに巻き付ける帯状部材として、
図8に示すように長手方向両端部が長手方向に対して直
角方向に切断された帯状部材100は、成型ドラム14
の外周面上で前端及び後端が所定寸法重ね合わされて接
合される。
【0004】ここで、帯状部材100の前端及び後端は
互いに剥がれないように接合する必要があるため、従来
では重ね合わせ部分100Aを押圧するため、一つの圧
着ローラ104を重ね合わせ部分に沿って移動させ、こ
れにより前端と後端とを圧着していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
帯状部材100Aは重ね合わせ部分が周方向の1ヵ所に
集中する問題がある。
【0006】このため、図5(A),(B)に示すよう
に前端及び後端を斜めに切断した帯状部材12を用い、
斜めに切断された前端と後端とを成型ドラム14の外周
面で重ね合わせ、重ね合わせ部分を周方向に広く分布さ
せる方法が考えられが、このように前後端を斜めに接合
した帯状部材12は重ね合わせ部分12Aが成型ドラム
14の外周面上で螺旋状に分布することになる。
【0007】従来の圧着ローラ方式では、圧着ローラの
移動域が限られているので、3次元に分布した重ね合わ
せ部分12Aの上を圧着ローラを移動するには、成型ド
ラム14を回転させながら回転に同調したスピードで圧
着ローラを成型ドラム14の軸方向に沿って移動しなけ
ればならず、同調制御が必要となり、設備仕様が複雑と
なってコストがかさむ問題がある。
【0008】また、圧着の確実性(強さ)を得るため
に、上記同調速度を速くすることは出来ず、サイクルタ
イムが長くかかる問題もある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、簡単な構造
で、角度付き帯状部材の重ね合わせ部分の圧着を確実に
行うことのできる角度付き帯状部材のドラム上圧着装置
を提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ドラムの外周面に巻き付けられた角度付き帯状部材
の重ね合わせ部分の圧着を行う角度付き帯状部材のドラ
ム上圧着装置であって、前記外周面の螺旋方向に沿った
前記重ね合わせ部分と対向する3次元曲面を有する押圧
部材と、前記押圧部材を前記ドラムと接離する方向へ移
動する移動手段と、を有することを特徴としている。
【0011】次に請求項1に記載の角度付き帯状部材の
ドラム上圧着装置の作用を説明する。
【0012】先ず、ドラムの外周面に前後端が斜めに切
断された角度付き帯状部材を巻き付け、前後を所定寸法
重ね合わさた状態に準備しておく。次に、この帯状部材
の重ね合わせ部分が押圧部材と対向するようにドラムを
回転させて停止させる。
【0013】その後、移動手段によって押圧部材を移動
し、押圧部材の3次元曲面で重ね合わせ部分を押圧す
る。これによって帯状部材の前後端が圧着される。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の角度付き帯状部材のドラム上圧着装置において、前記
移動手段を前記ドラムの軸線方向に沿って移動可能に支
持する支持手段を設け、前記支持手段には前記押圧部材
を備えた前記移動手段を2個支持していることを特徴と
している。
【0015】次に請求項2に記載の角度付き帯状部材の
ドラム上圧着装置の作用を説明する。
【0016】ドラムに貼り付けられた帯状部材の重ね合
わせ部分のうち中央付近に比べて剥離しやすい幅方向両
側部分の圧着を行う場合、押圧部材が一つであると、一
方の圧着を行った後に押圧部材を軸方向に沿って移動し
て他方の圧着を行う必要性がある。しかし、押圧部材を
備えた移動手段を2個備えた本発明の装置では、押圧部
材を軸方向に沿って移動する必要は無く両端部分の圧着
を行うことができる。さらに、移動手段はドラムの軸線
方向に沿って移動できるので、中央付近の押圧も可能で
あり、また、異なる幅の帯状部材に対向可能である。
【0017】請求項3に記載の発明は、ドラムの外周面
に巻き付けられた角度付き帯状部材の重ね合わせ部分の
圧着を行う角度付き帯状部材のドラム上圧着装置であっ
て、前記ドラムの外周面に巻き付けられた角度付き帯状
部材の曲率半径に対応した円弧軸線に沿って配列された
複数のローラを有するローラ式押圧部材と、前記ローラ
式押圧部材を前記ドラムの軸方向に沿って移動する第1
の移動手段と、前記ローラ式押圧部材を前記ドラムと接
離する方向へ移動する第2の移動手段と、を有すること
を特徴としている。
【0018】次に請求項3に記載の角度付き帯状部材の
ドラム上圧着装置の作用を説明する。
【0019】先ず、ドラムの外周面に前後端が斜めに切
断された角度付き帯状部材を巻き付け、前後を所定寸法
重ね合わさた状態に準備しておく。
【0020】次に、第2の移動手段によってローラ式圧
着治具をドラム側に移動し、ローラをドラムに巻き付け
られた角度付き帯状部材の外周面に接触させる。なお、
このローラと角度付き帯状部材の外周面との接触は、少
なくともローラが盛り上がった重ね合わせ部分を押圧す
れば良く、必ずしも角度付き帯状部材の外周面全体に接
触しなくても良い。
【0021】次に、第1の移動手段によってローラ式圧
着治具をドラムの軸方向に沿って移動する。
【0022】これにより、ローラ式圧着治具と対向して
いる重ね合わせ部分が連続的にローラによって押圧さ
れ、角度付き帯状部材の前端と後端とを確実に接合する
ことができる。
【0023】ドラムに巻き付けられた角度付き帯状部材
は重ね合わせ部分が螺旋状に分布しており、しかもロー
ラ式圧着治具をドラム軸方向に移動することによって多
数のローラの内の何れかで盛り上がった重ね合わせ部分
を押圧することができるので、ローラを角度付き帯状部
材の外周面に接触させてドラム軸方向に移動する、とい
う簡単な制御で、角度付き帯状部材の前端と後端とを圧
着することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明の第1の実施形態を図1乃至
図7にしたがって説明する。
【0025】図1に示すように、圧着装置10は帯状部
材12を巻き付ける成型ドラム14の側方に配置されて
いる。
【0026】成型ドラム14の外周面には、図5
(A),(B)に示すように、長手方向前後端が斜めに
切断された、空気入りタイヤ用プライ等の未加硫の帯状
部材12が貼り付けられている。
【0027】成型ドラム14の外周面に貼り付けられた
帯状部材12の前後端は所定寸法重ね合わされており、
重ね合わされた部分が重ね合わせ部分12Aとされる。
【0028】この帯状部材12は前後端が斜めに切断さ
れているため、図5(B)に示すように重ね合わせ部分
12Aは成型ドラム14の外周面において螺旋方向に延
びることになる。
【0029】図1及び図2に示すように、圧着装置10
は、床面16に対して垂直に立設される一対の縦部材1
8と、これら縦部材18を互いに連結する水平部材20
とを有する略H型のフレーム22を有している。
【0030】各縦部材18の上部にはフランジ板24が
固着されており、このフランジ板24には取付板26が
ボルト止めされている。
【0031】取付板26の上面には軸受金具28がボル
ト止めされており、これら一対の軸受金具28にはシャ
フト30が回転自在に貫通している。
【0032】シャフト30の上方にはベース板32が配
置されている。ベース板32の下面には、軸受金具34
が取り付けられており、この軸受金具34には、前述し
たシャフト30が貫通している。したがって、このベー
ス板32は、シャフト30を中心として所定範囲回転で
きるようにフレーム22に支持されている。
【0033】各フランジ板24には、垂直とされた一対
の長ねじ36が貫通しており、この長ねじ36は、螺合
した一対のナット38でフランジ板24を挟み込むこと
でフランジ板24に固定されている。なお、長ねじ36
の上端はベース板32に連結されている。
【0034】また、成型ドラム14側の長ねじ36と、
反対側の長ねじ36とは、ベース板32の上に突出する
長さが異なっており、これによりベース板32が所定の
傾斜角度で固定されている。
【0035】ベース板32の上方には、ベース板32と
平行に移動ベース板40が配置されている。
【0036】ベース板32の上面には、成型ドラム14
と接離する方向に延びる一対のリニアレール42が取り
付けられている。各リニアレール42にはリニアレール
42に沿って移動自在とされたリニアウエイ44が取り
付けられており、このリニアウエイ44に移動ベース板
40が取り付けられている。したがって、移動ベース板
40はベース板32に対して成型ドラム14と接離する
方向に移動自在となっている。
【0037】ベース板32の下面にはエアシリンダ46
が取り付けられており、エアシリンダ46のシリンダロ
ッド46Aは、移動ベース板40に取り付けられたロッ
ド固定金具48に連結されている。したがって、シリン
ダロッド46Aの出没によって移動ベース板40が移動
する。
【0038】図2に示すように、移動ベース板40の上
面右側及び左側(矢印L方向側及び矢印R方向側)に
は、各々一対の軸受金具50を介してボールスプライン
52が取り付けられている。
【0039】各ボールスプライン52には、ボールスプ
ライン52に沿って移動自在とされ、かつボールスプラ
イン52に対して回転不能とされた本体54が取り付け
られている。
【0040】図1及び図2に示すように、各本体54に
は、板材56を介してエアシリンダ58が取り付けられ
ている。エアシリンダ58のシリンダロッド58Aは成
型ドラム14と接離する方向に移動するようになってい
る。
【0041】シリンダロッド58Aの先端には取付板6
0が固定されており、取付板60には押圧部材としての
圧着治具62が蝶ねじ64で着脱可能に取り付けられて
いる。
【0042】圧着治具62は長手方向が帯状部材12の
重ね合わせ部分12Aに合わせて傾斜しており、成型ド
ラム14と対向する対向面は、成型ドラム14の外周面
に貼り付けられた帯状部材12と接触したときに、全面
が均一に当接するように3次元円弧曲面とされている。
なお、対向面には、一定厚さの弾性部材(例えば、スポ
ンジ等の比較的柔軟な部材。)66が貼り付けられてい
る。なお、弾性部材66にゴムが付着しないように、フ
ッソ樹脂等の非接着性の膜を表面に設けることが好まし
い。
【0043】図1及び図3に示すように、移動ベース板
40の上面には、ボールスプライン52と平行に溝付き
レール68がボルト止めされている。
【0044】溝付きレール68には、図4で示すような
段付きの溝70が長手方向に沿って形成されている。
【0045】一方、本体54の側面には、L字形状の金
具72がボルト止めされている。金具72は溝付きレー
ル68の上面に摺動するように配置されており、段付き
の溝70と対向する部分には孔74が形成されている。
この孔74にはクランプレバー75のねじ76が挿入さ
れており、ねじ76の先端は溝70に進入している。
【0046】段付きの溝70には、長手方向にスライド
可能で且つ回転不能にナット78が挿入されており、こ
のナット78にねじ76が螺合している。
【0047】したがって、本実施形態ではクランプレバ
ー75を締めつけることによりL字形状の金具72を溝
付きレール68に対して固定することができる。
【0048】なお、軸受金具50、ボールスプライン5
2、本体54及び板材56によって本発明の支持手段が
構成されている。
【0049】また、本実施形態の圧着装置10では、帯
状部材12の幅Wは400〜1200mm、前端及び後端
の角度θは45°±30°に対応できる。
【0050】(作用)次に、本実施形態の作用を説明す
る。本形態では、重ね合わせ部分のうち剥離しやすい両
端部分の圧着を行う場合である。
【0051】先ず、圧着装置10の初期状態では、図1
及び図6(A)に示すようにエアシリンダ46のシリン
ダロッド46A及びエアシリンダ58のシリンダロッド
58Aは、各々シリンダ側へ引き込まれている。
【0052】この状態で、成型ドラム14を回転させて
重ね合わせ部分12Aの軸方向左側を同左側の圧着治具
62と対向する位置に位置決めする。
【0053】次に、エアシリンダ46を作動させて移動
ベース板40を成型ドラム14側へ移動する。この状態
では、圧着治具62は成型ドラム14から僅かながら離
間している。
【0054】次に、左側のエアシリンダ58を作動さ
せ、図6(B)及び図7に示すように圧着治具62で重
ね合わせ部分12Aを押圧する。これにより、圧着治具
62で押圧された帯状部材12の左側の所定範囲の前端
と後端とが確実に接合される。なお、圧着治具62の押
圧力は、エアシリンダ58に供給する圧縮空気の空気圧
で自由に調整できる。
【0055】その後、エアシリンダ58を作動させて図
6(C)に示すように左側の圧着治具62を帯状部材1
2から離間させる。
【0056】次に、成型ドラム14を回転させて重ね合
わせ部分12Aの軸方向右側を同右側の圧着治具62と
対向する位置に位置決めし、右側のエアシリンダ58を
作動させて図6(D)に示すように圧着治具62で重ね
合わせ部分12Aを押圧する。これにより、圧着治具6
2で押圧された帯状部材12の右側の所定範囲の前端と
後端とが確実に接合される。
【0057】その後、エアシリンダ58を作動させて右
側の圧着治具62を帯状部材12から離間させ、エアシ
リンダ46を作動させて移動ベース板40を成型ドラム
14から離れる方向へ移動して装置を初期状態に戻す。
【0058】なお、本実施形態では、右側の圧着と左側
の圧着を別々に行っていたが、圧着すべき左右両方の部
分が一対の圧着治具62の前方に位置する場合や、圧着
治具62の位置(成型ドラム14の軸線からの方向)を
左右でかえれば左右両方の部分を同時に圧着することも
可能である。
【0059】また、圧着治具62の長さを延ばすこと
で、重ね合わせ部分12Aの両端部だけでなくほぼ全巾
圧着も可能である。
【0060】このように、本実施形態の圧着装置10で
は、押圧する部分を圧着治具62に対向させた後、圧着
治具62を押し付けるのみで前後端の接合を確実に行う
ことができる。また、圧着治具62を移動させながら押
圧することをしないので、複雑な同調制御も必要なく、
装置仕様が簡単な構成で済む。
【0061】幅650〜800mm、前端及び後端の角度
が44〜46°とされた帯状部材を本発明の適用された
圧着装置により圧着した結果、ジョイント時間は従来の
図8の構造のものに比べて2/3に短縮できた。
【0062】さらに、本発明の適用された圧着装置は、
成型ドラムを回転させながら回転に同調したスピードで
圧着ローラを成型ドラムの軸方向に沿って移動させる同
調制御方式の圧着装置と比較して、装置コストは約1/
3に低減された。
【0063】なお、本実施形態の圧着装置10では、ク
ランプレバー75を緩めることによって圧着治具62の
ピッチを変更できるので、帯状部材12の幅が変更され
ても対応できる。
【0064】また、圧着治具62はワンタッチ交換可能
となっているので、曲面の種々異なる圧着治具62を用
意することで、1台の圧着装置10で切断角度の異なる
種々の帯状部材12に対応でき、また、異なる径の種々
の成型ドラム14にも対応できる。
【0065】また、本実施形態では、圧着治具62の移
動にエアシリンダを用いたが、油圧シリンダ、モーター
を駆動源とするラックアンドピニオン機構や送りネジ機
構等の他の移動手段を用いることもできる。 [第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態を図
9乃至図11にしたがって説明する。なお、第1の実施
形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0066】図9に示すように、本実施形態の圧着装置
80では、移動ベース板40の上面右端及び左端(矢印
L方向側端部及び矢印R方向側端部)に、軸受金具50
が取り付けられており、両軸受金具50を掛け渡すよう
に1本のボールスプライン52が取り付けられている。
【0067】図9乃至図11に示すように、移動ベース
板40の上面には、本体54を移動するサーボシリンダ
82が取り付けられている。なお、初期状態では、一対
の本体54がボールスプライン52の中央部に位置して
いる。本実施形態ではサーボシリンダ82を用いたが、
サーボシリンダ82の替わりに、エアシリンダ等を用い
ても良い。
【0068】エアシリンダ58のシリンダロッド58A
には、ローラ式圧着治具84が着脱可能に取り付けられ
ている。
【0069】ローラ式圧着治具84はフレーム86を備
えており、このフレーム86がシリンダロッド58Aに
対してボルト等で着脱可能に取り付けられている。
【0070】図10に示すように、フレーム86には、
所定の曲率半径に形成された円弧状のローラ支持軸88
が取り付けられており、このローラ支持軸88の中間部
には複数のフリーローラ90が回転自在に支持されてい
る。
【0071】本実施形態のフリーローラ90は一定径の
硬質ゴムローラであるが、未加硫ゴムとの剥離性が良
く、硬質な材質であれば硬質ゴム以外の材質(スポンジ
よりも硬いもので、例えば、金属、合成樹脂等)であっ
ても良い。
【0072】次に、本実施形態の作用を説明する。先
ず、エアシリンダ46を作動させてローラ式圧着治具8
4を成型ドラム14の近傍に移動し、さらにエアシリン
ダ58を作動させてローラ式圧着治具84のフリーロー
ラ90を成型ドラム14に巻き付けられた帯状部材12
の外周面に接触させる(図10参照)。
【0073】なお、このフリーローラ90と帯状部材1
2の外周面との接触は、少なくともフリーローラ90が
盛り上がった重ね合わせ部分12Aを押圧すれば良く、
必ずしも帯状部材12の外周面全体に接触しなくても良
い。
【0074】次に、サーボシリンダ82を作動させてロ
ーラ式圧着治具84をドラム軸方向両側へ移動する。
【0075】これにより、フリーローラ90と対向して
いる重ね合わせ部分12Aが連続的に押圧される。
【0076】なお、ローラ式圧着治具84を移動した時
に押圧されない重ね合わせ部分12Aがある場合には、
ローラ式圧着治具84を成型ドラム14から一旦離間さ
せ、成型ドラム14を回転させて押圧されなかった重ね
合わせ部分12Aをローラ式圧着治具84に対向させ、
再びローラ式圧着治具84を帯状部材12の外周面に接
触させ、同様にして重ね合わせ部分12Aを連続的に押
圧する。
【0077】成型ドラム14に巻き付けられた帯状部材
12は、重ね合わせ部分12Aが螺旋状に分布している
ので、ローラ式圧着治具84をドラム軸方向に移動する
ことによって多数のフリーローラ90の内の何れかで盛
り上がった重ね合わせ部分12Aを押圧することができ
る。即ち、フリーローラ90を帯状部材12の外周面に
接触させてドラム軸方向に移動する、という簡単な制御
で、帯状部材12の前端と後端とを全体的に確実に圧着
することができる。
【0078】なお、成型ドラム14を回転させながらロ
ーラ式圧着治具84を移動し、重ね合わせ部分12Aを
押圧することもできる。本実施形態のローラ式圧着治具
84では、多数のフリーローラ90が設けられているの
で、成型ドラム14の回転とローラ式圧着治具84の移
動との間に多少の誤差があっても何れかのフリーローラ
ー90が重ね合わせ部分12Aを押圧できるので、成型
ドラム14の回転とローラ式圧着治具84の移動とを同
調させる同調制御もラフに実施でき、制御が簡単にな
る。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
角度付き帯状部材のドラム上圧着装置は上記の構成とし
たので、簡単な構造で、角度付き帯状部材の重ね合わせ
部分の圧着を確実に行うことができる、という優れた効
果を有する。
【0080】請求項2に記載の角度付き帯状部材のドラ
ム上圧着装置は上記の構成としたので、押圧部材を角度
付き帯状部材の重ね合わせ部に沿って移動する必要無く
重ね合わせ部分の内の両端部分の圧着を行うことができ
る、とい優れた効果を有する。また、異なる幅の帯状部
材に対向となる、という優れた効果を有する。
【0081】請求項3に記載の角度付き帯状部材のドラ
ム上圧着装置は上記の構成としたので、簡単な制御で角
度付き帯状部材の重ね合わせ部分の接合を行うことがで
きる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る圧着装置の側面
図である。
【図2】図1に示す圧着装置の矢印A方向矢視図であ
る。
【図3】図1に示す圧着装置の一部平面図である。
【図4】クランプレバー付近の拡大図である。
【図5】(A)は、成型ドラムに帯状部材を巻き付ける
過程を示す説明図であり、(B)は、帯状部材の巻き付
けられた成型ドラムの斜視図である。
【図6】(A)乃至(D)は成型ドラムに巻き付けられ
た帯状部材の前後端を圧着する過程を示す説明図であ
る。
【図7】帯状部材を圧着治具で圧着している状態を示す
圧着装置に側面図である。
【図8】前後端が直角に切断された帯状部材の前後端を
圧着する過程を説明する説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る圧着装置の正面
図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る圧着装置の側
面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る圧着装置の一
部平面図である。
【符号の説明】
10 圧着装置 12 帯状部材 12A 重ね合わせ部分 14 成型ドラム 50 軸受金具(支持手段) 52 ボールスプライン(支持手段) 54 本体(支持手段) 56 板材(支持手段) 58 エアシリンダ(移動手段、第2の移動手段)) 62 圧着治具(押圧部材) 80 圧着装置 82 サーボシリンダ(第1の移動手段) 84 ローラ式圧着治具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムの外周面に巻き付けられた角度付
    き帯状部材の重ね合わせ部分の圧着を行う角度付き帯状
    部材のドラム上圧着装置であって、 前記外周面の螺旋方向に沿った前記重ね合わせ部分と対
    向する3次元曲面を有する押圧部材と、 前記押圧部材を前記ドラムと接離する方向へ移動する移
    動手段と、 を有することを特徴とする角度付き帯状部材のドラム上
    圧着装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段を前記円筒上ドラムの軸線
    方向に沿って移動可能に支持する支持手段を設け、前記
    支持手段には前記押圧部材を備えた前記移動手段を2個
    支持していることを特徴とした請求項1に記載の角度付
    き帯状部材のドラム上圧着装置。
  3. 【請求項3】 ドラムの外周面に巻き付けられた角度付
    き帯状部材の重ね合わせ部分の圧着を行う角度付き帯状
    部材のドラム上圧着装置であって、 前記ドラムの外周面に巻き付けられた角度付き帯状部材
    の曲率半径に対応した円弧軸線に沿って配列された複数
    のローラを有するローラ式押圧部材と、 前記ローラ式押圧部材を前記ドラムの軸方向に沿って移
    動する第1の移動手段と、 前記ローラ式押圧部材を前記ドラムと接離する方向へ移
    動する第2の移動手段と、 を有することを特徴とする角度付き帯状部材のドラム上
    圧着装置。
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