JPH0830730A - 文字認識処理装置 - Google Patents

文字認識処理装置

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JPH0830730A
JPH0830730A JP6161515A JP16151594A JPH0830730A JP H0830730 A JPH0830730 A JP H0830730A JP 6161515 A JP6161515 A JP 6161515A JP 16151594 A JP16151594 A JP 16151594A JP H0830730 A JPH0830730 A JP H0830730A
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JP
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character
input
data
display
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JP6161515A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Mukai
紀光 向井
Keiji Sadai
啓次 定井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、手書き入力された文字情報を、項
目別に決められた文字種で取り込むことができるように
する装置を提供することを目的とする。 【構成】 手書き入力された情報を認識して文字データ
化すると共に、この文字データを、与えられた記入様式
に従って入力することにより所要の形式に変換したファ
イルを作成する文字認識処理装置において、予め定めら
れた記入様式に基づく各情報格納域にそれぞれ対応させ
て予め設定した文字の種別を示す属性情報を保持する保
持手段(309) と、認識された文字情報を前記所定の属性
情報に合う種別の文字データに変換する変換手段(310)
と、この変換された文字データを前記与えられた様式に
従った所要の形式のファイルに変換するファイル変換手
段(307) とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手書き入力された情報
をホストに送信するシステムにおける文字認識処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】所定のアプリケーション用のデータファ
イルを手書き入力により作成するための装置として、文
字認識処理装置がある。
【0003】そして、この文字認識処理装置は手書き入
力された文字パターンを認識してデータファイル化する
が、この文字認識処理装置はオペレータが手書き入力操
作部であるタブレット上にて手書き入力した文字のパタ
ーンについて、認識辞書をもとにこれが何の文字である
かを認識して文字データ化し、ディスプレイに表示す
る。
【0004】入力モードや編集モードでは、ディスプレ
イには表示画面の一部の入力テンプレートが表示されて
おり、この入力テンプレート位置において、手書き文字
を描くことで、手書き文字入力することができ、文字認
識させることができる。
【0005】ディスプレイには作成したいデータファイ
ルのフォーマットに従って、オペレータが入力し易いよ
うに作成された様式画面が表示されており、その様式画
面中の入力すべき位置をオペレータが指示することでそ
の位置より、上記認識され確定された文字データが表示
される。
【0006】この指示はタブレット上において所定のジ
ェスチャーを手書き入力することでタブレットの持つ座
標情報対応の信号出力機能により認識できる。
【0007】画面上の指示位置に表示された文字データ
は、その位置が作成したいデータファイルのフォーマッ
ト中の位置に対応しており、従って様式画面における記
入欄の位置を指定し、ディスプレイ画面上に表示された
入力テンプレートの手書き文字入力領域に文字を手書き
すればシステム側ではそのパターンを認識して該当する
文字の候補を認識辞書から検索してこれを表示する。
【0008】オペレータがこれを確認し“了解(確
定)”もしくは“次候補”、もしくは“取り消し”のコ
マンドの一つを選択指示することで、手書き文字を文字
データ化して取り込むことができる。
【0009】オペレータが指示する“了解(確定)”、
“次候補”、“取り消し”などのコマンドはディスプレ
イ画面に表示した入力テンプレートにおけるコマンドエ
リアの該当ボタン表示位置(アイコンでも可)を手書き
入力操作用のペンで指示することで与えることができ
る。
【0010】当該ペンで指示する場合の手書き入力操作
は該当位置に対する特定のジェスチャ、例えば、該当位
置にレ点を打つ(書く)操作や丸印を書く操作や点を打
つ操作と云った特定のジェスチャで行う。
【0011】ディスプレイ画面に表示する“了解(確
定)”、“取り消し”などのコマンドボタン表示部は、
手書き入力操作画面の中に置かれ、手書き入力操作画面
である入力テンプレートは様式画面上にダイヤログ画面
として表示される。
【0012】様式画面は作成したいデータファイルのフ
ォーマットに従って、オペレータが入力し易いように作
成された記入欄を空欄にした項目分け表示画面であり、
この様式画面には画面周辺の領域に各種のコマンドボタ
ンが表示されていて、各種モード指定や各種コマンド入
力を実施できる。
【0013】そして、編集モード指定や入力モード指定
など、必要な場合にのみ、そのときどきで必要なダイヤ
ログ画面がウインドウ表示されるようになっている。
【0014】この文字認識処理装置はこのようにして手
書き入力され、確定された文字データを所定のフォーマ
ットのデータファイルに整えて特定アプリケーション用
のデータファイルとしてホストコンピュータに与えるも
のであり、ホストコンピュータ側ではこの文字認識処理
装置からのデータファイルを上記特定アプリケーション
のデータファイルとして利用する。
【0015】文字認識処理装置はペンコンピュータとほ
ぼ同様のもので、例えば、ディスプレイ部の上面に手書
き入力操作を行うためのタブレットを設けて構成してあ
り、ディスプレイ部は画面表示に供されると同時に入力
パネルとしての役割を果たす。
【0016】ディスプレイ部には入力モード時(文字入
力時)には確定前の段階において、図12に示すような
入力テンプレートが表示され、コマンドや文字パターン
の記述操作をタブレット上の入力テンプレートの該当位
置においてで行うことで、タブレットがその手書き操作
の軌跡情報を座標情報として出力される。
【0017】出力された座標情報は文字認識処理装置内
においてパターンから文字認識され、認識された文字が
データ化されて取り込まれ、そして、データファイル化
する。
【0018】なお、図12において、22aはテンプレ
ート、22bはモード切替えボタン、22cはそのコマ
ンド表示領域部、22dは入力された文字や、文字など
のパターン表示や認識した文字のフォントを表示する表
示領域部である。
【0019】ディスプレイ部22aにはデータファイル
を作成するために、このテンプレート22aの他に、デ
ータ記述の項目を並べた様式が表示される。
【0020】例えば、作成したデータファイルの利用対
象アプリケーションが社員管理であれば、氏名、住所、
所属部署、役職、社員ID(識別コード)と云った項目
があり、これが所定の様式に記入項目を並べたカードの
ような構成の画面で表示される。
【0021】図13は従来の文字認識処理装置の構成を
示すブロック図である。
【0022】図において、22はディスプレイ、21は
入力手段、201は座標測定部、202は座標バッフ
ァ、203は手書き認識部、204は手書き入力制御
部、205は制御部、206は表示制御部、207はア
プリケーション処理部、208はデータ格納部、209
は認識バッファ、210は認識辞書である。
【0023】入力手段21はディスプレイ22上に取り
付けられた手書き情報入力用のタブレットと、オペレー
タが手書き入力操作するためのペン(例えば、スタイラ
スペンなど)からなり、タブレット上でペンを用いてオ
ペレータが手書き入力操作するとそのペン操作軌跡の情
報が信号として得られるようになっている。
【0024】座標測定部201はタブレットから得られ
る上記ペンによる手書き操作軌跡に対応した信号から座
標情報を得るためのものであり、タブレットから得られ
る信号を座標情報に変換して出力するものである。
【0025】座標バッファ202はこの座標測定部20
1により得られた座標情報を一時保持するためのもので
ある。
【0026】手書き認識部203は座標測定部201に
より得られ、座標バッファ202に一時保持された座標
情報群から得られる入力パターン(文字軌跡等のパター
ン情報)について、認識辞書210のパターン情報を用
いてどの文字に相当するかを識別し、その識別した文字
のコードを出力すると云った文字パターン認識をするも
のである。
【0027】制御部205は、システムの制御の中枢を
担うものであり、該制御部205はペンによる手書き入
力操作段階では座標バッファ202に蓄えられている座
標情報群から得られる入力パターン(文字軌跡等のパタ
ーン情報)を表示制御部206に与えて手書き文字パタ
ーンをディスプレイ22に表示させる。
【0028】また、該制御部205は、表示された文字
パターンを文字認識後、手書き認識部203が解釈(識
別)して出力する認識済みの文字コード対応の文字フォ
ントを表示制御部206に与えてディスプレイ22に表
示させるように制御する機能を持つ。
【0029】手書き入力制御部204は、手書き認識部
203が解釈(識別)し、文字認識した手書き文字のパ
ターン情報を表示制御部206に通知し、また、認識バ
ッファ209のデータがジェスチャか文字かを判定する
と云った機能を有する。
【0030】さらに手書き入力制御部204はディスプ
レイ22上の“了解”,“取り消し”または“消去”の
コマンド表示領域(コマンドボタン画像表示領域)に対
して、仮想ボタン選択用のジェスチャが実行されたか否
かを判断している。そして、了解の場合のみ、テンプレ
ート上の文字列を制御部205に通知している。
【0031】表示制御部206は制御部205および手
書き入力制御部204の制御のもとにディスプレイ22
上に文字やテンプレート、コマンドボタンなどの画像を
表示すべく制御するものであり、ディスプレイ22はこ
の表示制御部206の制御のもとに画像を表示するもの
である。
【0032】なお、ディスプレイ22としては例えば、
液晶パネルディスプレイなどが用いられる。
【0033】アプリケーション処理部207は、目的の
データファイルを作成するための処理手段であり、目的
のデータファイルを作成するために必要なレイアイウト
された様式の画面やテンプレート、コマンドボタンの画
面のデータを含み、手書き文字入力されたデータのファ
イル化をすると云った処理を行うものである。
【0034】データ格納部208は、取り込んだデータ
の保持や、制御部205の制御動作実施に必要なデータ
の一時保持、その他、必要な各種データの保持、そし
て、作成されたデータファイルの保持等に供するもので
ある。
【0035】認識バッファ209は認識されたデータを
一時保持するためのバッファであり、認識辞書210は
各種の文字のパターン認識のもとになるデータと文字コ
ードを蓄えた辞書である。
【0036】このような構成の従来装置は、制御部20
5がアプリケーション制御部207を起動させることで
所要のファイルを作成するための処理がアプリケーショ
ン処理部207により実施され、入力処理に必要な画面
のデータが生成されて制御部205より表示制御部20
6に与えられる。
【0037】表示制御部206は、この画面データをデ
ィスプレイ22に表示するように制御するので、ディス
プレイ22上に入力画面が表示される。この場合の画面
は未記入の様式画面であり、その他にもコマンド表示部
分が表示されて、編集、入力、取り消し、終了などのコ
マンド指示がペン操作で行える。
【0038】ディスプレイ22に記入欄未記入の様式が
表示されたならば、まず、タブレット上においてオペレ
ータが画面の入力したい項目位置の領域に対してペンを
用いてレ点や丸印を描くなどの操作(ジェスチャ)を行
うと、この情報は座標測定部201によって測定され
る。
【0039】手書き認識部203は、座標測定部201
によって測定された座標データをもとにその操作を解釈
し、どのような文字がどの位置に入力されたかを認識
し、その結果、画面の入力したい項目位置の領域に対す
るジェスチャであることを知って、制御部205に入力
テンプレートを表示するためのコマンドを通知する。
【0040】この通知を受けると、制御部205はアプ
リケーション処理部207に指示して入力テンプレート
の画像データを出力させる。これにより、制御部205
は図12の入力テンプレート22aの画像データを作成
して、表示制御部206にこの画像データを与える。
【0041】表示制御部206はこの画像データを表示
すべくディスプレイ22を制御し、これによって、ディ
スプレイ22にはテンプレートの画像が表示される。
【0042】オペレータはディスプレイ22に表示され
たテンプレート上に再び入力手段21のペンによりデー
タを手書き入力する。するとこの入力された手書きデー
タの座標は、座標測定部201によって測定され、座標
データとして出力され、手書き認識部203に与えられ
る。手書き認識部203はこの座標データから手書き入
力文字と解釈する。
【0043】手書き入力制御部204は手書き認識部2
03が解釈し、認識した手書き文字のパターン情報を表
示制御部206に通知し、表示制御部206はこの情報
をもとにディスプレイ22に表示されたテンプレート2
2a上に、手書き文字パターンとして表示する。このよ
うにして、認識された文字がテンプレート上に表示され
る。
【0044】この文字入力に際し、オペレータは、図1
2に示す入力テンプレートに付随しているコマンド領域
部22cのモード切り換えボタン部分を使用して半角/
全角、およびカナ/漢字/数字等の属性をペン操作によ
り選択して入力する。
【0045】制御部205はこの指示された属性に従っ
た種類の文字を選ぶようにモード切り換えする。そし
て、切り換えたモードの情報を、手書き認識部203に
通知し、以降、手書き認識部203はそのモードに従っ
て文字認識を行う。
【0046】次に、オペレータがテンプレート上で入力
を終える場合、テンプレート上に具備している終了用の
領域にスタイラスペンで触れる操作を行う。この場合、
手書き認識部203によりその操作が解釈され、制御部
205に入力の終了が通知される。
【0047】制御部205は、入力されたデータをデー
タ格納部206に通知してデータを格納後、アプリケー
ション処理部207に制御を渡す。アプリケーション処
理部207は入力され、文字認識されて確定された文字
のコード列を用いてデータファイル化する。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の文字
認識装置でデータを入力する場合、オペレータは入力す
べきデータが半角文字であるのかまたは全角文字である
のか、および文字種(カナ/漢字/数字など)は何であ
るかを確認し、図12の入力テンプレートに、付属して
いるモード切り換えボタン22b部分で半角/全角、お
よびカナ/漢字/数字のいずれかを選択指示し、モード
を決めてから入力操作する必要があり、オペレータにと
って煩わしいものとなっていた。
【0049】そして、文字入力する項目毎に半角/全
角、およびカナ/漢字/数字等のうちの、どれを使用し
なければならないかがアプリケーションにより決まって
いるので、これを間違えて指示すると、少なくともその
指示を間違えた部分では入力を初めからし直さねばなら
なかった。
【0050】また、漢字の“工”とカタカナ“エ”、数
字の“1”と絶対値記号の“|”やアルファベット小文
字の“l”などのように、文字によっては区別のつきに
くいものもあり、このような文字では誤認識による入力
間違いが生じても気が付かないといった危険性も残され
ている。
【0051】そして、文字が異なれば文字コードが異な
るから、アプリケーション側でファイルのデータ検索等
を行う際に、支障が生じることになる。
【0052】そこで本発明では、入力項目位置毎にその
位置での必要な文字の種類(半角/全角、およびカナ/
漢字/数字等)の指示を必要とすると云った煩わしい操
作を解消し、また、形状の類似する文字への誤変換を抑
制してオペレータの負担を軽減できるようにした文字認
識処理装置を提供することを目的とする。
【0053】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、手書き入力された情報を認識して文字デ
ータ化すると共に、この文字データを与えられた記入様
式に従って入力することにより所要の形式に変換したフ
ァイルを作成する文字認識処理装置において、予め定め
られた記入様式に基づく各情報格納域にそれぞれ対応さ
せて予め設定されている文字の種別を示す属性情報を保
持する保持手段309と、認識された文字情報を前記所
定の属性情報に合う種別の文字データに変換する変換手
段310と、この変換された文字データを前記与えられ
た様式に従った所定の形式のファイルに変換するファイ
ル変換手段307とを備えて構成される。
【0054】また、保持手段309の保持する属性情報
は、半角/全角、漢字、特殊文字、ひらがな/カタカ
ナ,および英数大文字/英数小文字のいずれか少なくと
も1つを特定する情報とする。
【0055】更には変換手段310は、認識された文字
情報を前記所定の属性情報に合う種別の文字情報に変換
する際、属性情報に従い、同形文字,ひらがな/カタカ
ナ,および英数大文字/英数小文字変換を行う構成とす
る。
【0056】
【作用】このような構成において、保持手段309には
予め定められた様式に基づく各情報格納域にそれぞれ対
応させて文字の種別を示す属性情報を予め定めて保持さ
せてあり、変換手段310は手書き入力されて認識され
た文字情報を前記所定の属性情報に合う種別の文字デー
タに変換する。
【0057】そして、この変換した文字データはファイ
ル変換手段307により前記与えられた様式に従った所
要の形式のファイルに変換されてデータファイルとな
る。
【0058】本発明では手書き入力され、文字認識され
た文字は属性情報にしたがってデータ変換され、データ
ファイル化されるので、オペレータは全角/半角および
文字種を入力テンプレート上で指定したりすることな
く、したがって、意識せずに手書き入力することが可能
となる。
【0059】また、変換手段310は、認識された文字
情報を前記所定の属性情報に合う種別の文字情報に変換
する際、属性情報に従い、同形文字,ひらがな/カタカ
ナ,および英数大文字/英数小文字変換を行う。
【0060】そのため、同形文字を入力した場合や、ひ
らがなとカタカナを誤って入力した場合、および英大文
字と英小文字を誤って入力した場合などは誤入力文字変
換テーブルがこれら誤入力された同形文字,ひらがな/
カタカナ,および英大文字/英小文字変換を行うため、
オペレータの負担を軽減でき、また、誤認識されて気付
かれないままファイル化される心配もなくなる。
【0061】そのため、オペレータの負担の低減効果に
加えて信頼性の高いデータファイルを作成できるように
なる。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1は本発明に係わる文字認識処理装置
の外観図である。
【0063】図に示すように、文字認識処理装置1は比
較的偏平な箱形を呈しており、この比較的偏平な箱形の
筐体1a内には、MPU(マイクロプロセッサ),メモ
リ,ハードディスク装置,ICメモリカード、およびシ
リアル通信用のインタフェースであるRS−232Cイ
ンタフェースなどの各種機能部が組み込まれている。
【0064】なお、上記文字認識処理装置1は携帯可能
なようにA4版程度の大きさにしてもよい。
【0065】そして、MPUによるソフトウェア処理に
より以下説明する機能を実現する構成としてある。な
お、1bはICカード挿入口、1cはRS−232Cコ
ネクタを示している。
【0066】また、筺体1aの上面、すなわち、本体上
面部には例えば液晶フラットディスプレイパネルなどに
よる表示装置が設けてあり、その上に入力用タブレット
が重ねて取り付けてあって、入力操作部と表示部が兼用
となった入力・表示部1dとなっている。
【0067】このように、表示装置と入力用タブレット
が重なって設けてあり、オペレータはスタイラスペン1
eを使用して入力できる。
【0068】図2は文字認識処理装置1のブロック図で
ある。図において、31は入力部(スタイラスペン)、
32はディスプレイ、301は座標測定部、302は座
標バッファ、303は手書き認識部、304は手書き入
力制御部である。
【0069】また、305は制御部、306は表示制御
部、307はアプリケーション処理部、308はデータ
格納部、309は認識バッファ、310はデータ変換
部、311は認識バッファ、312は認識辞書、313
は変換テーブルである。
【0070】入力手段31はオペレータの手書き文字入
力及びコマンド入力操作のためのマンマシンインタフェ
ースであり、ディスプレイ32上に取り付けられた手書
き情報入力用のタブレットと、オペレータが手書き入力
操作するためのペン(例えば、スタイラスペンなど)か
らなり、タブレット上でペンを用いてオペレータが手書
き入力操作するとタブレット上のペン操作軌跡の情報が
信号として得られるようになっている。
【0071】座標測定部301はタブレットから得られ
る上記ペンによる手書き操作位置対応の信号から座標情
報を得るためのものであり、タブレットから得られる信
号を座標情報に変換して出力するものである。
【0072】座標バッファ302はこの座標測定部30
1により得られた座標情報を一時保持するためのもので
ある。
【0073】手書き認識部303は座標測定部301に
より得られ、座標バッファ302により一時保持された
座標情報群から得られる入力パターン(文字軌跡等のパ
ターン情報)について、認識辞書312のパターン情報
を用いてどの文字に相当するかを識別し、その識別した
文字のコードを出力すると云った文字パターン認識処理
をするものである。
【0074】制御部305は、システムの制御の中枢を
担うものであり、ペンによる手書き入力操作段階では座
標バッファ302に蓄えられている座標情報群から得ら
れる入力パターン(文字軌跡等のパターン情報)を表示
制御部306に与えて手書き文字パターンをディスプレ
イ32に表示させる。
【0075】また、文字認識後は手書き認識部303が
解釈(識別)して出力する認識済みの文字コード対応の
文字フォントを表示制御部306に与えてディスプレイ
32に表示させるように制御する機能を持つ。
【0076】手書き入力制御部304は、手書き認識部
303が解釈(識別)し、文字認識した手書き文字のパ
ターン情報を表示制御部306に通知し、また、認識バ
ッファ311のデータがジェスチャか文字かを判定する
と云った機能を有する。
【0077】さらに手書き入力制御部304はディスプ
レイ32上の“了解”,“取り消し”または“消去”の
コマンド表示領域(コマンドボタン画像表示領域)に対
して、仮想ボタン選択用のジェスチャが実行されたか否
かを判断している。そして、了解の場合のみ、テンプレ
ート上の文字列を制御部305に通知している。
【0078】表示制御部306は制御部305および手
書き入力制御部304の制御のもとにディスプレイ32
上に文字やテンプレート、コマンドボタンなどの画像を
表示すべく制御するものであり、ディスプレイ32はこ
の表示制御部306の制御のもとに画像を表示するもの
である。ディスプレイ32としては例えば、液晶パネル
ディスプレイなどが用いられる。
【0079】アプリケーション処理部307は、目的の
データファイルを作成するための処理手段であり、目的
のデータファイルを作成するために必要なレイアイウト
された様式の画面やテンプレート、コマンドボタンの画
面のデータを含め、手書き文字入力されたデータのファ
イル化をすると云った処理を行うものである。
【0080】また、属性情報格納バッファ309には図
3(a)に示すように作成しようとするファイルの各項
目の桁数および変換方法、例えば文字種類、全角/半角
の区別などの属性情報がa3に示されるように保持され
ており、文字の属性は項目位置別に定めて保持されてい
て、アプリケーション処理部307により取り出して利
用することができる。
【0081】すなわち、手書き入力された情報を認識し
て文字データ化すると共に、この文字データを、与えら
れた記入様式に従って入力することにより所要の形式に
変換したファイルを作成するにあたり、データを記入す
る画面の様式はa1の如く、氏名(フリガナ)、氏名
(漢字)、住所(フリガナ)、住所(漢字)、生年月
日、社員IDの各項目からなるものとする。
【0082】そして、必要なデータフォーマットはa2
に示す如く、“氏名フリガナ”、“氏名漢字”、“住所
フリガナ”、“住所漢字”、“生年月日”、“社員I
D”とすると、属性情報は氏名(フリガナ)が、半角文
字のカタカナ、氏名(漢字)が全角文字で文字の種類は
問わず、住所(フリガナ)が半角文字のカタカナ、住所
(漢字)が全角文字で文字の種類は問わず、生年月日が
半角文字の数字、社員IDが半角文字の英文字と数字と
いった具合である。
【0083】データ格納部308は、取り込んだデータ
の保持や、制御部305の制御動作実施に必要なデータ
の一時保持、その他、必要な各種データの保持、そし
て、作成されたデータファイルの保持等に供するもので
ある。
【0084】認識バッファ311は認識されたデータを
一時保持するためのバッファであり、認識辞書312は
各種の文字のパターン認識のもとになるデータと文字コ
ードを蓄えた辞書である。
【0085】データ変換部310は入力されたデータを
アプリケーション処理部307から提供された上記属性
情報にしたがって全角/半角変換し、データ形式変換し
てデータ格納部308に与えるものであり、この変換に
は変換テーブル313を使用する構成である。
【0086】変換テーブル313は全角文字/半角文字
を対応づけたテーブルの他にカタカナの“エ”と漢字の
“工”( こう)、カタカナの“カ”と漢字の“力”など
のような同形文字,ひらがな/カタカナ,および英数大
文字/英数小文字を対応づけた誤入力文字変換テーブル
を保持している。
【0087】従って、例えば、氏名(カタカナ)の欄を
入力の対象として選んで、半角カタカナ文字で“ミナミ
タマコ”と入力したつもりのものが文字の書き方に難
があって、文字認識により“ミナ三 夕マコ”となって
しまった場合でも(図3(b)参照)、氏名の欄の属性
情報を用いることと、変換テーブル313を用いること
で、図3(c)に示すようにデータ変換部310はこれ
を半角カタカナ文字の“ミナミ タマコ”と正しく変換
できるようになっている。
【0088】本装置においては、オペレータは入力手段
31により操作を行う。すなわち、オペレータがディス
プレイ32の画面の入力したい領域に対してある操作
(ジェスチャ)を行うと、手書き認識部303が座標測
定部301によって測定された座標データをもとにその
操作を解釈し、制御部305に入力テンプレートを表示
するためのコマンドを通知する。
【0089】そして、これを受けた制御部305は、図
4(a)に示す如き入力テンプレートの表示データを作
成し、表示制御部306に与えるので、表示制御部30
6はそのテンプレート表示データを画像として表示でき
るように制御してテンプレートをディスプレイ32に出
力する。
【0090】オペレータが再び入力手段31を操作し
て、ディスプレイ32に表示されているテンプレート上
にデータを入力すると、座標測定部301によって測定
された座標データをもとに手書き認識部303で手書き
入力文字と解釈され、手書き入力制御部304を介して
認識された文字が表示制御部306に通知されてテンプ
レート上に認識された文字を表示する。
【0091】オペレータがテンプレート上で入力を終え
る場合、テンプレート上に具備している終了用の領域に
スタイラスペンで触れる操作を行う。この場合、手書き
認識部303によりその操作が解釈され、制御部305
に入力の終了が通知される。
【0092】制御部305はアプリケーション処理部3
07に対して、桁数および変換方法などの属性情報を要
求し、アプリケーション処理部307からこれらの情報
を獲得して、その属性情報と入力されたデータをデータ
変換部310へ出力する。
【0093】データ変換部310は入力されたデータを
属性情報にしたがって全角/半角変換およびデータ形式
変換を行い、データ格納部308で変換後のデータをメ
モリまたはファイルに格納する。
【0094】ただし、データ変換部310でデータを変
換するとき、例えばカタカナが入力される欄に漢字が入
力された等、属性情報と一致しないデータ(変換できな
いデータ)が入力データに含まれている場合は、制御部
305にエラー通知して表示制御部306でエラーメッ
セージを表示する。
【0095】なお、データ格納部308は、変換テーブ
ル313を使用して変換するが、この変換テーブル31
3には全角文字/半角文字を対応づけたテーブルの他に
カタカナの“エ”と漢字の“工”( こう)などの同形文
字,ひらがな/カタカナ,および英大文字/英小文字を
対応づけた誤入力文字変換テーブルも登録されており、
オペレータの誤りを吸収できるようになっている。
【0096】本発明では、データ変換部310が属性情
報にしたがってデータを変換し、データの格納またはエ
ラーの通知を行うので、オペレータは全角/半角および
文字種を入力テンプレート上で指定することなく入力す
ることが可能となる。
【0097】また、同形文字を入力した場合、ひらがな
とカタカナを誤って入力した場合、および英大文字と英
小文字を誤って入力した場合などでは誤入力文字変換テ
ーブルがこれら誤入力された同形文字,ひらがな/カタ
カナ,および英大文字/英小文字変換を行うため、オペ
レータの負担を軽減できる装置となっている。
【0098】以下に、この文字認識処理装置1を使用し
て、データを入力する動作の詳細を説明する。
【0099】図4(b)は、アプリケーション処理部3
07が作成した画面例であり、目的のアプリケーション
に合わせたデータファイルを作成するために、オペレー
タがデータ入力し易い形式になるよう、記入すべき内容
の様式を整えてレイアウトした画面となっている。
【0100】この例では、氏名、住所、生年月日、社員
IDの各項目からなり、氏名の欄はカタカナによる振り
仮名記入欄と漢字による氏名記入欄があり、住所の欄は
カタカナによる振り仮名記入欄と漢字による住所記入欄
がある。
【0101】文字認識処理装置1を起動させることによ
り、制御部305はシステムを初期化した後、アプリケ
ーション処理部307を作動させてアプリケーション処
理部307に図4(b)のような画面を作成させる。
【0102】制御部305はこのアプリケーション処理
部307の作成した画面のデータを表示制御部306に
与え、表示制御部306はこの画面のデータをディスプ
レイ32に表示すべく制御する。この結果、ディスプレ
イ32には図4(b)のような画面が表示される。
【0103】次に、この画面の各項目の未記入欄にデー
タを記入する作業に入る。例えば、オペレータが“氏名
(カナ)”の記入領域にデータを入力したいとするなら
ば、オペレータはこの図4(b)のような画面の“氏名
(カナ)”の記入領域に、入力テンプレート表示用の操
作(ジェスチャ)を行えば良い。
【0104】“氏名(漢字)”の記入領域にデータを入
力したいときには、“氏名(漢字)”の記入領域に、入
力テンプレート表示用のジェスチャを行えば良い。この
ジェスチャにより、図4(a)の画面が表示される。
【0105】また、“住所(カナ)”の記入領域にデー
タを入力したいときには、“住所(カナ)”の記入領域
に、入力テンプレート表示用のジェスチャを行えば良
い。ジェスチャは画面の該当記入領域に、ペンでレ点を
打つ等の所定の操作である。
【0106】図5(a)に示すように、住所欄が既に記
入済みで、次に例えば、オペレータが“住所(カナ)”
の記入領域にデータを入力したいとするならば、オペレ
ータはこの図5(a)のような画面の“住所(カナ)”
の記入領域に、入力テンプレート表示用のジェスチャを
行う(図5(b))。
【0107】画面上にはタブレットがあるので、この操
作はタブレット上において画面の入力したい項目位置の
領域に対してペンによりレ点を打つ(丸印を描くでも良
い)操作(ジェスチャ)とる。
【0108】この操作による情報は座標測定部301に
よって測定され、座標データ化される。手書き認識部3
03はこの座標測定部301によって測定された座標デ
ータを、認識辞書312を参照してパターン認識し、そ
の操作を解釈し、どのような文字がどの位置に入力され
たかを認識する。
【0109】そして、手書き認識部303から手書き入
力制御部304に対して、その操作を受け付けたことが
通知され、手書き入力制御部304は、図5(b)の画
面データを作成して表示制御部306に与える。
【0110】表示制御部306はこの画面データをタブ
レット上におけるジェスチャの操作位置に対応した座標
位置に合わせて表示されるようにディスプレイ32を制
御し、画像表示してオペレータにこのジェスチャが受け
付けられたことを画面で認識できるようにする。
【0111】一方、このような入力テンプレート表示指
示用のジェスチャを行うことで、このジェスチャの手書
きパターンは手書き認識部303により認識され、手書
き認識部303は、この座標測定部301によって測定
された座標データをもとにその操作を解釈し、どのよう
な文字がどの位置に入力されたかを認識する。
【0112】その結果、画面の入力したい項目位置の領
域に対するジェスチャであることを知るので、制御部3
05に入力テンプレートを表示するためのコマンドを通
知する。
【0113】制御部305はこのコマンドにより、アプ
リケーション処理部307に指示し、アプリケーション
処理部307から入力テンプレートの画像データを出力
させる。
【0114】制御部305はこれを用いて図5(c)に
示すように、既存の画面上に入力テンプレートの画像が
表示されるように入力テンプレートの画像データを作成
して、表示制御部306にこの画像データを与える。
【0115】表示制御部306はこの画像データをディ
スプレイ32に表示させるべく制御し、この結果、ディ
スプレイ32上には既存の画像上にテンプレート画像が
上書きされるかたちで表示される。
【0116】次に、オペレータはディスプレイ32に表
示された入力テンプレートの入力領域枠内にペンにより
文字を手書き入力操作する。ディスプレイ32の画面上
にはタブレットがあり、操作位置対応の信号として出力
されるので、この操作による情報は座標測定部301に
よって測定され、座標データ化される。
【0117】手書き認識部303はこの座標測定部30
1によって測定された座標データから手書き入力文字と
解釈する。
【0118】手書き入力制御部304は手書き認識部3
03が解釈し、認識した手書き文字のパターン情報を表
示制御部306に通知し、表示制御部306はこの情報
をもとにディスプレイ32に表示されたテンプレート上
に、手書き文字パターンとして表示する。
【0119】このようにして、手書き入力された文字は
図6(a)のようにテンプレート上に表示される。
【0120】手書き文字の入力操作が終わると手書き認
識部303は座標測定部301によって測定された座標
データに基づく手書き文字を、認識辞書312を参照し
てパターン認識し、該当の文字が何であるかを識別す
る。そして、識別した文字を文字コード化して手書き入
力制御部304に通知する。
【0121】手書き入力制御部304ではどの位置にど
の文字が入力されているかを認識しているので、テンプ
レート上における手書き文字それぞれを前記識別した文
字コードの文字フォントに置き換え、表示制御部306
に通知し、表示制御部306はこの情報をもとにディス
プレイ32に表示されたテンプレート上の手書き文字に
代えて文字フォントを表示する。
【0122】このようにして、認識された文字は図6
(b)のようにテンプレート上に表示される。
【0123】図6(a)の例では文字の書き方が悪いた
めに“イナギ シ オオマル 1405”が“イ tギ
シ オオマル /4o5”と読めるような手書き文字が
表示されている様子を示している。
【0124】そのため、図6(b)の例では手書き文字
が文字認識によりこの各文字に対応する文字のフォント
で“イ tギ シ オオマル /4o5”と変換されて表
示されている様子を示している。
【0125】このように、オペレータが入力テンプレー
トの入力領域にペンにより手書き入力操作することで入
力された情報は、手書き認識部303がその入力を文字
認識し、この認識した文字は手書き入力制御部304お
よび表示制御部306を介して、入力テンプレートの枠
内に表示される。
【0126】最後に、オペレータが入力を完了した場合
は、画面上で確定のためのジェスチャを行う。具体的に
は、図6(c)に示すように入力テンプレート中の“了
解”のコマンドボタン表示領域位置にスタイラスペンで
触れる。
【0127】これにより、手書き認識部303から手書
き入力制御部304を経由して制御部305にその操作
を受け付けたことを通知し、制御部305はアプリケー
ション処理部307に属性情報の要求を行い、属性情報
を獲得する(この例の場合の属性情報は、半角/全角モ
ード,半角の文字種,カナ/数字など)。
【0128】様式のどの項目位置では属性が何であるか
予め設定してあり、アプリケーション処理部307では
制御部305からの要求により、様式の各項目位置での
データの採るべき属性が何であるかを制御部305に知
らせる。
【0129】アプリケーション処理部307から属性情
報を獲得すると、制御部305はデータ変換部310に
この属性情報および入力データを通知する。データ変換
部310では、属性情報にしたがって入力データを変換
する。
【0130】すなわち、属性情報に従うので“住所(カ
ナ)”の項目の入力欄では半角カタカナ、数字の属性設
定になっていたとすれば、“イ tギ シ オオマル /
4o5”は“ t”がこれに似たパターンを呈する半角カ
タカナの“ナ”に、そして、“/”はこれに似たパター
ンを呈する半角数字の“1”に、そして、英字の“o”
はこれに似たパターンを呈する半角数字の“0”に変換
される。
【0131】その結果、図7に示すように“イ tギ シ
オオマル /4o5”は“イナギシ オオマル 14
05”と正しく変換される。この正しい変換結果は、図
7のように表示される。
【0132】一方、データ変換部310では、属性情報
にしたがって入力データを変換するが、このとき変換で
きない文字が入力されていた場合は制御部305にエラ
ーを通知する。
【0133】制御部305はエラー通知を受けた場合に
は表示制御部306を制御し、図11(b)の如く画面
を表示させる(この例は、カナのみの入力がゆるされる
欄に漢字が入力されていた場合を示す)。
【0134】データ変換部310がデータを正しく変換
できた場合には、制御部305はこの変換されたデータ
をデータ格納部308に格納した後、アプリケーション
処理部307に制御を渡す。
【0135】ここで、属性情報に基づくデータ変換部3
10の変換処理の詳細について図8のフローチャートを
参照して説明する。
【0136】ステップS0〜ステップS3では属性情報
の全角/半角モードにより、通知された文字列を半角か
ら全角に変換、または全角から半角に変換する処理を行
う。変換できない文字が含まれていた場合、エラー終了
する。
【0137】ここで変換できない文字とは、例えば、属
性情報の全角/半角モードが半角のときに、文字列に漢
字が含まれている場合である。
【0138】すなわち、属性情報が全角/半角のいずれ
であるかをチェックし(ステップS0)、属性情報が半
角であれば通知された文字列のうち、全角のものについ
ては半角に変換する処理を行い(ステップS2)、ステ
ップS3に移る。
【0139】ステップS0でのチェックの結果、属性情
報が全角であれば、通知された文字列のうち、半角のも
のは全角に変換する処理を行う。そして、ステップS3
に移る。
【0140】ステップS3ではこの処理が正常終了か否
かを調べる。変換処理が正常に終了していたならばステ
ップS3に移り、正常に終了していなければエラー終了
をする。
【0141】ステップS4〜ステップS9では全角/半
角変換後の文字列を先頭から1文字ずつ取り出し、属性
情報の文字種が一致しないデータについては、変換テー
ブル313を検索して文字を置き換えてゆき、変換テー
ブル313を検索しても、変換できる文字が見付からな
いと場合はエラー終了するといった処理をする。
【0142】すなわち、ステップS4では全角/半角変
換後の文字列を先頭から1文字ずつ取り出し、これにつ
いてステップS5で属性情報の文字種が一致しているか
否かをチェックする。
【0143】その結果、属性情報の文字種が一致しない
データについては、変換テーブル313を検索して変換
文字があるか否かを調べ(ステップS6,ステップS
7)、変換文字がなければエラー終了する。
【0144】ステップS7でのチェックの結果、変換文
字があった場合には文字を置き換え(ステップS8)、
その置き換えた文字が最終文字であるか否かをチェック
する(ステップS9)。
【0145】そして最終文字であれば、正常終了し、最
終文字でなければステップS4の処理に戻り、次文字の
取り出しを行う。なお、ステップS5でのチェックの結
果、属性情報の文字種が一致していれば、ステップS9
の処理に移る。
【0146】そして、このチェックした文字(属性情報
一致チェックした文字)が最終文字であるか否かをチェ
ックし(ステップS9)、最終文字であれば、正常終了
し、最終文字でなければステップS4の処理に戻る。
【0147】このようにして全角/半角変換後の文字列
を先頭から1文字ずつ取り出し、属性情報の文字種が一
致しないデータについては、変換テーブル313を検索
して文字を置き換えてゆき、変換テーブル313を検索
しても、変換できる文字が見付からないと場合はエラー
終了するといった処理をする。
【0148】そして、これによりデータ変換部310で
手書き入力されて文字認識された入力文字データは、項
目対応に予め設定されている属性情報に合わせて、属性
が一致するようにデータ変換し、正しく変換できない場
合にはエラー表示して手書き入力のやり直しを行うこと
で、形式に誤りのないデータを入力することができるよ
うになる。
【0149】データ変換部310で正しく変換されたデ
ータはデータ格納部308に格納した後、アプリケーシ
ョン処理部307に制御を渡すことで、アプリケーショ
ン処理部307はこれを所定のデータファイルに加工す
る。
【0150】なお、このようにして作成されたデータフ
ァイルはシリアル通信用インタフェースであるRS−2
32Cを介してホストコンピュータに伝送したり、IC
カードに記憶させてホストコンピュータに読み込ませる
等してホストコンピュータ側でのアプリケーションのデ
ータに利用する。
【0151】また、アプリケーション処理部307のプ
ログラムはICカードに記憶させて文字認識処理装置に
読み込ませるなどして実施させることで文字認識処理装
置は様々なアプリケーションに対応するデータファイル
を作成可能になる。
【0152】ここで、本発明の文字認識処理装置の全体
的な動作の概略フローを図9に示しておく。
【0153】ディスプレイ32に図10(a)の如く入
力画面が表示されているとする。この状態で、図9のフ
ローチャートに示すように、本装置では座標測定部30
1が入力手段31による手書き操作入力を待ち、入力さ
れた座標データは座標バッファ302に格納する(ステ
ップS01,ステップS02)。
【0154】一方、手書き認識部303は座標バッファ
302のデータについての認識処理を行い、認識した結
果が有効であるか否かをチェックし、有効であればその
データを認識バッファ311に格納する(ステップS0
3〜ステップS05)。
【0155】ステップS04でのチェックの結果、認識
した結果が有効であければ、ステップS01の処理に戻
る。
【0156】ステップS05において認識バッファ31
1にデータが格納されたならば、次にステップS06の
処理に移る。ステップS06では手書き入力データがジ
ェスチャであるか文字であるかをチェックする。
【0157】その結果、文字であればディスプレイに対
する認識文字の表示処理を行い(ステップS09)、ス
テップS01の処理に戻る。
【0158】ステップS06でのチェックの結果、ジェ
スチャであればそれがテンプレート表示の指示であるか
否かを調べ(ステップS07)、テンプレート表示の指
示でなければステップS10に移り、テンプレート表示
の指示であればテンプレート表示のための処理を行う
(ステップS08)。そして、ステップS01の処理に
戻る。
【0159】このステップS06〜ステップS09での
処理は手書き入力制御部304での処理が中心となり、
手書き入力制御部304は、認識バッファ311のデー
タがジェスチャか文字かを判定する。
【0160】その結果、ジェスチャでかつ、そのジェス
チャがテンプレート表示用のジェスチャの場合、テンプ
レートを作成して表示制御部306に表示制御させて図
10(b)の如く、ディスプレイ32に実際に表示さ
せ、また、認識データが文字の場合はその文字を表示す
るといった処理を行う。
【0161】ステップS10以降の処理は、ジェスチャ
がディスプレイ32に表示されたテンプレートにおける
“了解”,“取り消し”または“消去”の領域のいずれ
になされたかにより対応の処理を行うものであり、ステ
ップS10においてはまずテンプレートにおける“了
解”の領域のジェスチャであるか否かがチェックされ
る。
【0162】その結果、“了解”の領域のジェスチャで
あったならば、属性情報の獲得を行い(ステップS1
1)、認識データの変換を行う(ステップS12)。
【0163】そして、ディスプレイ32に文字の認識結
果を表示する(これはテンプレート上に行う。例えば、
図11(a)参照)。この変換が正常終了されたか、否
かがチェックされる(ステップS13)。
【0164】ステップS13でのチェックの結果、正常
終了であれば変換データを格納し(ステップS14)、
テンプレート表示を消去して(ステップS15)、ステ
ップS1の処理に戻る。
【0165】また、ステップS13でのチェックの結
果、正常終了でなければエラー表示を行い(ステップS
16)(例えば、図11(b)参照)、ステップS1の
処理に戻る。
【0166】また、ステップS10でのチェックの結
果、テンプレートにおける“了解”の領域のジェスチャ
でなければ、ステップS16に移り、テンプレートにお
ける“取り消し”領域のジェスチャであるか否かをチェ
ックする。
【0167】その結果、“取り消し”領域のジェスチャ
であれば、テンプレート表示を消去し、入力領域を復元
し(ステップS18)、図10(a)の画面を表示した
後ステップS1の処理に戻る。
【0168】また、ステップS17でのチェックの結
果、“取り消し”領域のジェスチャでなければテンプレ
ートにおける“消去”領域のジェスチャであるか否かを
チェックする(ステップS19)。
【0169】その結果、テンプレートにおける“消去”
の領域のジェスチャであれば、テンプレート上に表示さ
れていた文字列の表示を消去し(ステップS20)、ス
テップS1の処理に戻る。
【0170】ステップS19でのチェックの結果、テン
プレートにおける“消去”の領域のジェスチャでなけれ
ば、ステップS1の処理に戻る。
【0171】このようにステップS10以降の処理は、
ジェスチャがディスプレイ32に表示されたテンプレー
トにおける“了解”,“取り消し”または“消去”の領
域のいずれになされたかにより対応の処理を行うもので
あり、これは手書き入力制御部304が中心になって行
う処理である。
【0172】つまり、手書き入力制御部304はディス
プレイ32に表示されたテンプレートにおける“了
解”,“取り消し”または“消去”の領域(すなわち、
“了解”,“取り消し”または“消去”の仮想ボタン)
の選択のためのジェスチャが実行されたか否かを判断し
ている。
【0173】そして、ジェスチャが“了解”に対してな
された場合のみ、テンプレート上の文字列を制御部30
5に通知している。
【0174】制御部305はアプリケーション処理部3
07を経由してデータの属性情報を獲得する(ステップ
S11)。データ変換部310は、その属性情報をもと
に、テンプレート上の文字列を変換する(ステップS1
2)。
【0175】正常に変換が行われた場合は、データ格納
部308が変換結果をファイルに格納後、手書き入力制
御部304に戻り、テンプレートを消去して、ディスプ
レイ32に入力画面としての表示されている記入様式画
面の該当欄に変換結果の文字列を表示する(図11
(c)参照)。
【0176】正常に変換が行われなかった場合は、エラ
ーメッセージを表示する(ステップS13〜ステップS
16)。
【0177】このような制御の結果、図11の例では、
“イナギ シ オオマル |4O5”が“イナギ シ
オオマル 1405 ”に変換され、図11の(c)の画面が
表示される。
【0178】すなわち、本装置では、大きく書いたがた
めに全角カタカナと認識された“イナギシ オオマル”
は、属性情報に基づいて半角カタカナの“イナギ シ
オオマル”に変換される。
【0179】さらに書き方が悪かったことと大きく書き
すぎたために絶対値記号“|”と認識された部分は“1
”に変換され、かつ大きく書きすぎたために“4O
5”と認識された文字が“ 405”と変換されて結局、
“|4O5”と認識されたものが“1405 ”に修正変換
されることになる。
【0180】以上、本発明は特定のアプリケーションの
データファイルを手書き入力による文字認識により作成
する装置において、データの項目毎にその位置でのデー
タのとるべき文字の属性(半角/全角、およびカナ/漢
字/英数大文字/英数小文字等)を予め設定しておき、
この属性情報にしたがって入力データを文字データに変
換し、データファイル化するようにした。
【0181】また、データ変換手段を設けて、入力文字
がその項目位置での属性に合わない時はその属性に合う
同種の文字に変換するようにし、また、属性の合わない
同形状あるいは類似形状の異種文字についてはこれらの
ために用意した変換テーブルを参照して指定の属性に見
合う文字に変換し、オペレータの入力ミスも最大限、フ
ォローできるようにした。
【0182】従って、本発明では手書き入力され、文字
認識された文字は属性情報にしたがってデータ変換さ
れ、データファイル化されるので、オペレータは全角/
半角および文字種を入力テンプレート上で指定したりす
ることなく、したがって、意識せずに手書き入力するこ
とが可能となり、操作性が飛躍的に向上する。
【0183】また、同形文字を入力した場合や、ひらが
なとカタカナを誤って入力した場合、および英大文字と
英小文字を誤って入力した場合などでは誤入力文字変換
テーブルがこれら誤入力された同形文字,ひらがな/カ
タカナ,および英大文字/英小文字変換を行うため、オ
ペレータの負担を軽減できる。
【0184】また、誤認識されて気付かれないままファ
イル化される心配も大幅に減少して信頼性の高いデータ
ファイル作成が可能になる。
【0185】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
属性情報にしたがって入力データを変換および格納する
ため,オペレータは全角/半角および文字種を意識せず
に入力できるようになる。
【0186】しかも、操作性が向上する他、誤入力して
も正しいデータに補正されるので、誤入力や誤認識され
てデータ化される危険が少なくなり、信頼性の高いデー
タファイルを作成できるようになる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成の斜視図。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図3】本発明の一実施例を説明するための図。
【図4】本発明の動作例を説明するための図。
【図5】本発明の動作例を説明するための図。
【図6】本発明の動作例を説明するための図。
【図7】本発明の動作例を説明するための図。
【図8】本発明装置の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図9】本発明装置の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図10】本発明の動作例を説明するための図。
【図11】本発明の動作例を説明するための図。
【図12】従来システムの入力テンプレートを示す図。
【図13】従来装置の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
31…入力部(スタイラスペン) 32…ディスプレイ 301…座標測定部 302…座標バッファ 303…手書き認識部 304…手書き入力制御部 305…制御部 306…表示制御部 307…アプリケーション処理部 308…データ格納部 309…認識バッファ 310…データ変換部 311…認識バッファ 312…認識辞書 313…変換テーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書き入力された情報を認識して文字デ
    ータ化すると共に、この文字データを、与えられた記入
    様式に従って所定の形式に変換したファイルを作成する
    文字認識処理装置において、 予め定められた記入様式に基づく各情報格納域にそれぞ
    れ対応させて予め設定した文字の種別を示す属性情報を
    保持する保持手段(309) と、 認識された文字情報を前記所定の属性情報に合う種別の
    文字データに変換する変換手段(310) と、 この変換された文字データを前記与えられた様式に従っ
    た所要の形式のファイルに変換するファイル変換手段(3
    07) とを備えたことを特徴とする文字認識処理装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段(309) の保持する属性情報
    は、半角/全角、漢字、特殊文字、ひらがな/カタカ
    ナ,および英数大文字/英数小文字のいずれか少なくと
    も1つを特定する情報であることを特徴とする請求項1
    記載の文字認識処理装置。
  3. 【請求項3】 変換手段(310) は、認識された文字情報
    を前記所定の属性情報に合う種別の文字情報に変換する
    際、属性情報に従い、同形文字,ひらがな/カタカナ,
    および英数大文字/英数小文字変換を行うことを特徴と
    する請求項1記載の文字認識処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005038344A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Hitachi Ltd 書類引継システム及び書類引継方法
JP2009123243A (ja) * 2002-10-15 2009-06-04 Silverbrook Research Pty Ltd 電子フォームベースのデータ入力システムに入力されるデータを解釈する方法、およびユーザが電子フォームベースのデータ入力システムに情報内容を入力できる方法

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