JPH08306909A - InGaAs電界効果型トランジスタ - Google Patents

InGaAs電界効果型トランジスタ

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JPH08306909A
JPH08306909A JP10559295A JP10559295A JPH08306909A JP H08306909 A JPH08306909 A JP H08306909A JP 10559295 A JP10559295 A JP 10559295A JP 10559295 A JP10559295 A JP 10559295A JP H08306909 A JPH08306909 A JP H08306909A
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JP
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layer
ingaas
substrate
fet
lattice constant
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JP10559295A
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Shinji Mitsuya
伸司 三矢
Akira Ichii
朗 一井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAs基板およびSi基板上に形成したI
nGaAsチャネル電界効果型トランジスタを構成を提
供する。 【構成】 このInGaAsチャネル電界効果型トラン
ジスタは、GaAs基板またはSi基板上に、Aly
1-yAsSb層(0.3<y≦0.8)とInxGa
1-xAs層(0.2≦x≦0.9)とを順次形成し、少
なくともInGaAs層と接する部分のAlyGa1-y
sSbの格子定数がInxGa1-xAs層の格子定数と実
質的に等しくなされる。 【効果】 GaAs基板およびSi基板を用いて、高品
質で任意の組成比のInGaAsチャネル層を形成で
き、大きなΔEcが実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波送受信回路用
増幅素子や高速データ処理回路用素子として利用される
電界効果型トランジスタ(Field Effect
Transistor、以下、FETと略記する)に関
する。
【0002】
【従来の技術】GHz帯で使用される高周波増幅素子と
して、GaAsをチャネル層とするFET,すなわちG
aAs−MESFETやGaAs/AlGaAsヘテロ
界面を利用するHEMT(High Electron
Mobility Transistor、以下、G
aAs−HEMTと記す。特開昭56−94780号公
報)が知られている。GaAs−MESFETやHEM
Tが高速で動作できるのは、基本的にGaAsの電子移
動度や電子飽和速度といっった電子輸送特性がSiに比
べて高いことによっている。このため近年、GaAsよ
りさらに電子輸送特性に優れるInGaAsをチャネル
層に用いたFETやHEMT(以下InGaAs−FE
Tと総称する)がいくつか提案、製作されており、Ga
As−MESFETやGaAs−HEMTを凌ぐ高いf
T(遮断周波数)を実現している。
【0003】その1つはいわゆる歪みHEMTと呼ばれ
ているものであり、ダブルヘテロ構造HEMTのGaA
sチャネルに、結晶格子の弾性変形の許容される範囲内
でInを添加するものである。これは、化合物半導体薄
膜を、該薄膜とは格子定数の異なる基板上や他の化合物
半導体層上に形成する場合、該薄膜の膜厚がある膜厚
(以下、臨界膜厚という)以下であれば該薄膜の結晶格
子は弾性変形するため、該薄膜内には格子定数の不一致
に由来する格子欠陥が発生しないという性質(以下、疑
似格子整合の性質という)を利用したものである。臨界
膜厚は、格子定数の差が大きくなるにつれて小さくな
る。この関係から歪みHEMTの場合、FETとして実
用的なチャネル層膜厚を実現するためには通常In添加
量はおよそ25%以下に限られている。
【0004】さらに高いIn組成比のInGaAs−F
ETも製作されている(IEEEElectron D
evice Letters、Vol.EDL−11、
59、No.1、January 1990)。この報
告では、InP基板を用いて、InPと格子定数が等し
いIn0.53Ga0.47Asをチャネル層とし、その上面と
下面とが、格子定数がInPと等しいIn0.52Al0.48
Asに接合するInGaAs−FETが試作された。こ
のようなInP基板上InGaAs−FETは、さらに
高いfTを有することから、近年、研究が活発に行われ
てきているが、格子整合の条件からInGaAsの組成
比は、In0.53Ga0.47Asに限定される。
【0005】またさらに、In0.53Ga0.47Asよりも
In組成比を高めたInGaAsチャネル層の例も報告
されている(IEEE Transactions o
nElectron Devices、Vol.ED−
38、1999、No.9、September 19
91)。これも、疑似格子整合の性質を利用したもので
あり、この例では、InP基板上に、InPとは格子定
数が1.2%異なるGa0.3In0.7Asチャネル層を形
成し、InGaAs中のIn組成比は、最大70%とな
っている。すなわち、このInP基板上InGaAs−
FETの場合も、疑似格子整合条件により、In組成比
はある範囲に限定されている。あるいは、70%より高
い比率のInを含む層を形成してもその膜厚は数10A
程度とチャネル層の一部として挿入されるに留まり、チ
ャネル層全体をこのような高In組成で形成する事は困
難である。
【0006】以上のように従来のInGaAs−FET
は、すべて基板材との格子整合または疑似格子整合を利
用し、その条件を満たす材料組成のヘテロ構造のみを利
用するものがこれまでの通例である。ところで、FET
の高周波化、高性能化には以上述べたチャネル層中の電
子の移動度および速度のほかに、チャネル層へ蓄積でき
る電子濃度の大きさも重要な要因であることがよく知ら
れている。チャネル層電子濃度の最大値はヘテロ界面の
伝導バンドオフセット値(ΔEc)によって決まり、Δ
cの値はGaAs/Al0.3Ga0.7As接合では約
0.22eV、In0.2Ga0.8As/Al0.3Ga0 .7
s接合では約0.45eV、またIn0.53Ga0.47As
/In0.52Al0.48As接合では約0.55eVであ
る。すなわちInGaAsをチャネル層とするFETに
おいては、チャネル層の高In組成比化とともに、ΔE
cの拡大が素子特性の向上に大きく寄与している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のInXGa1-X
s−FETでは、上述のように基板との格子整合、疑似
格子整合の技術によって良質の結晶を得ている。しかし
これは同時に、利用可能なIn組成比xを基板と格子整
合する組成近傍に制限している。具体的には、工業的に
容易に入手、利用できるGaAs基板およびInP基板
上に素子形成する場合、In組成xはx=0、およびx
=0.53を中心とし、ここからIn組成比xが離れて
ゆけばゆくほど、臨界膜厚の制約により膜構造および素
子設計上の自由度が失われる。このため、例えばx=
0.30やx=0.85といった組成では事実上使用に
たる良質の結晶をFETチャネルとして充分な厚さで得
るのは非常に困難である。
【0008】また従来のInGaAs−FETではAl
GaAs/InGaAs、およびInAlAs/InG
aAsのΔEcで電子濃度の上限が規定されているた
め、それ以上の高電子濃度の蓄積を実現することは不可
能である。さらに加えて、従来のInGaAs−FET
でIn組成が50%以上の場合は、基板としては格子整
合または疑似格子整合を満足するためにInP基板を用
いざるをえなかった。しかしながら現時点でのInP基
板はSi基板やGaAs基板に比べると脆く、小面積基
板であり、かつ高価となっており、工業的量産上はIn
P基板の使用はコスト面で不利である。
【0009】本発明では以上3つの課題を同時に解決す
る。すなわち本発明は、従来のInGaAs−FETに
あった基板材との格子整合、疑似格子整合によるIn組
成比の制約を事実上なくし、In0.52Al0.48As/I
0.53Ga0.47Asよりも大きいΔEcを実現し、かつ
InP基板を使用しない新規なInGaAs−FETの
構成を具体的に提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、チャネル層
であるInGaAsと格子定数が異なるGaAs基板ま
たはSi基板上に、該InGaAsと格子定数が等しい
化合物層をおく構造、および、その化合物層としてAl
GaAsSb層が適することを見い出した結果、上記問
題をすべて同時に解決し、本発明をなすに至った。
【0011】すなわち本発明におけるInGaAs−F
ETは、GaAs基板またはSi基板と、この基板上に
順次形成されたAlyGa1-yAsSb層(0.3<y≦
0.8)とInxGa1-xAs層(0.2≦x≦0.9)
とを少なくとも具備し、少なくともInxGa1-xAs層
と接する部分AlyGa1-yAsSbの格子定数が、In
xGa1-xAs層の格子定数と実質的に等しいことを特徴
とする電界効果型トランジスタである。
【0012】工業的な量産により適したSi基板やGa
As基板は、格子定数がInGaAsと大きく異なるた
め、上述歪みHEMTの場合のごく限られたIn組成
比、膜厚範囲をのぞけば、これらの基板上にInGaA
s層を直接形成すると、格子欠陥が発生しInGaAs
−FETに必要な高い電子輸送特性を得る事はできな
い。そこで、基板とInGaAs層の間に、格子定数の
差を緩和させるバッファ層を形成することを考える。バ
ッファ層の材料としては、InGaAsに実質的に格子
整合するものを考えるが、これは当然基板とは格子整合
しないため、バッファ層は、格子不整合での結晶成長下
においても欠陥の比較的少ない平滑な表面を形成でき、
電気的には絶縁性であり、またFETへの寄生容量、動
作時の高電界印加による異常電流、キャリア捕捉のもと
となる有害な準位が現れない等の性質を持つことが必要
となる。
【0013】本発明者は、このバッファ層として、In
GaAs層の格子定数と実質的に整合する格子定数をも
つように組成設定されたAlGaAsSbを、格子定数
の異なるGaAs基板やSi基板上に直接形成すること
を試みた。その結果、このAlGaAsSbは、基板と
の格子不整合の影響をわずか数十原子層で吸収し、平滑
な表面を有する絶縁層になること、さらに、該絶縁層上
に形成したInGaAs層は、格子欠陥が充分に少ない
高品質のものになるという実験事実を得た。さらにこの
積層構造で形成したInGaAs−FETは良好なピン
チオフ特性とIn組成比に応じた高いfTを備えており
バッファ層に起因する素子性能の低下はみられない。す
なわち、AlGaAsSbは、格子定数の差を緩和させ
るために基板とInGaAs層の間に形成するバッファ
層材料として、優れたものであることを見いだした。こ
のAlGaAsSbよりなるバッファ層を採用すること
によりGaAs基板やSi基板上に、格子欠陥が少なく
高い電子輸送特性を有するInGaAsチャネル層を形
成することが可能となる。
【0014】
【作用】本発明のFET構成によると、GaAs基板や
Si基板のようなInGaAsと格子定数の大きく異な
る基板上に、広いIn組成域のInGaAs層の形成が
任意の膜厚で可能となる。バッファ層として使用するA
lGaAsSbの格子定数が、その組成比を変えること
で全組成域のInGaAsに対し格子整合するためであ
る。これにより、従来のInGaAs-FETでの組成
比、膜厚間の制限はなくなり、目的に応じたIn組成比
とチャネル層厚を広い範囲で自由に設定できる。
【0015】またバッファ層として使用するAlyGa
1-yAsSbは、y>0.3の時にInGaAsとの間
に従来のInGaAs−FETよりも常に大きなΔEc
を生成する。例えばIn組成比53%の場合AlGaA
sSb中のAl組成比を40%とすればΔEcは0.8
eV以上であり従来のInP上In0.53Ga0.47As/
In0.52Al0.58As−FETでの値約0.55eVを
上回る。また、In組成比やAl組成比が増すとこのΔ
Ecはさらに大きくなる。
【0016】これらはいずれも、InGaAs−FET
の特性向上および性能最適化に対し大きく寄与する要因
となるものである。
【0017】
【実施例】以下、実施例により、本発明によるInGa
As−FETを詳細に説明する。 実施例 本発明のInGaAs−FETの実施例を図1によって
説明する。図1において、1は基板、2はAlGaAs
Sb層、3はInGaAs層、4は化合物半導体層を示
す。また、5と7は一対のオーミック電極であり、5は
ソース電極、7はドレイン電極である。6はゲート電極
である。以下、各構成要素について説明する。 基板1 本発明に用いられる基板1は、工業的に広く用いられる
GaAs基板、Si基板であり、もしくは、表面に単結
晶のGaAsを成長させたSi基板でもよい。なかでも
半絶縁性で良質の単結晶基板が得られるGaAs基板
は、特に好ましい。基板の面方位は(100)、(11
0)、(111)等が好ましい。これらの面方位から、
1゜〜5゜ずらした面方位を用いることもある。なかで
も、(100)面は良質の薄膜を成長させる上で最適で
ある。通常行われるように、基板表面を平坦化し、清浄
化する目的で、基板と同じ材質の半導体を成長させたも
のを本発明の基板1として使用してもよい。 AlGaAsSb層2 この層は以下のような手順で形成される。まず、Aly
Ga1-yAszSb1-zの組成比yとzを次のように決定
する。 (1)Al組成比yは0.3以上で0.8を越えない範
囲とする。
【0018】このようにすれば、従来のInGaAs−
FETにおいてもちいられているIn0.2Ga0.8As/
Al0.3Ga0.7As、In0.53Ga0.47As/In0.52
Al 0.48Asの各接合のいずれよりも大きなΔEcが確
保される。この目的のために、Al組成比yは0.3以
上であればよいが、Al組成比yをより多くすればΔE
cはより大きくなり特性向上が図られる。またAl組成
比yはこのほかに、AlGaAsSb層の電気絶縁性、
および素子耐久性等にも影響する要因であるので、実際
の素子設計にあたっては、チャネル層の電子濃度、素子
構造、AlGaAsSb層へのドーピングの有無等との
関連において適宜決定されればよい。このうち耐久性の
観点からは y≦0.8であることが好ましい。 (2)InGaAs層3と実質的に格子整合するようA
s組成比zを選ぶ。
【0019】上述の0.3<y≦0.8の範囲で、この
条件を満たすようなzは、チャネル層となるInGaA
s(0.2≦x≦0.9)のすべての組成域で選択でき
る。具体的には、例えば次式を用いて算定すればよい。 InxGa1-xAsの格子定数=x・d(InAs)+
(1−x)・d(GaAs) AlyGa1-yAszSb1-zの格子定数=yz・d(Al
As)+y(1−z)・d(AlSb)+(1−y)z
・d(GaAs)+(1−y)(1−z)・d(GaS
b) ただしここにd(AB)は2元化合物ABのバルク格子
定数である。
【0020】(AはAl、Ga、In、 BはAs、S
bのいずれか) 以上の(1),(2)によって決められたy,zの値を
もちいてAlGaAsSb層を形成する。この時この層
は(a)基板1上に直接成長した場合でも欠陥の少ない
平滑な表面を有し、(b)特に基板1との界面付近で
は、寄生容量等の原因となる結晶欠陥や有害準位の少な
いもの とする必要がある。
【0021】このようなAlGaAsSb層は、上記手
順にて決定されたy,zの組成をもつAlGaAsSb
を基板1に直接積むことによって形成できる。一例とし
て、GaAs基板1上に、In0.8Ga0.2Asと実質的
に格子整合する組成比のAlGaAsSb層2を形成
し、次いで、膜厚100nmのIn0.8Ga0.2As層3
を積層した場合の電子移動度を、AlGaAsSb層2
の膜厚の関数として図3に示す(図中黒丸)。X線回折
法により、AlGaAsSb層2とInGaAs層3の
格子定数が0.3%以内で一致していることを確認し
た。また、比較のため、GaAs基板1上に、GaAs
層をまず形成し、次いで、膜厚100nmのIn0.8
0.2As層を積層した場合のこの層の電子移動度を白
丸で示す。なお、各層の形成は分子線エピタキシー法
(以下、MBE法と略す)によった。GaAs層上に設
けた100nmのIn0.8Ga0.2As層は、臨界膜厚を
越えていて、電子移動度は大変低い。一方、AlGaA
sSb層上に形成したIn0.8Ga0.2As層3の電子移
動度は、AlGaAsSb層の膜厚が0.1μm以上で
とても高い値が得られている。すなわち、In0.8Ga
0.2Asと実質的に格子整合しているAlGaAsSb
バッファー層の上に形成したIn0.8Ga0.2As層の膜
質が、非常に良好であり、優れた電子輸送特性を有する
ことが分かった。RHEED(Reflection
High Energy Electron Diff
raction)、およびX線解析等の結果からも、膜
厚が0.1μm以上のAlGaAsSb層は極めて平滑
な表面を有するばかりか、GaAs基板1との界面から
約30nmの距離にある領域を除けば、膜の大部分の領
域において、結晶性も良好であることが分かった。この
実験ではAlGaAsSb層の組成はAl0.4Ga0.6
0.3Sb0.7としたが、別種の格子整合組成Al0.8
0.2As0.32Sb0.68等をもちいても同様の結果が得
られた。また他の例として、GaAs基板上1にAl
0.7Ga0.3As0.58Sb0.42層2を0.5μm、In
0.5Ga0.5As層3を20nm、さらにAl0.7Ga0.3
As0.58Sb0.42層4を30nmと順次積み、ダブルヘ
テロ変調ドープ構造としたものの移動度は11000c
2/Vsecを越えた。すなわち、InP基板上に格
子整合するIn0.53Ga0.47As/In0.52Al0.48
sによる同様の構造の場合と同等かそれ以上の移動度が
得られている。
【0022】このように、AlGaAsSbは、InG
aAs層3を、InGaAsとは格子定数の異なる基板
1上に形成する時のバッファ層として、非常に優れた材
料である。基板1の表面がGaAsの場合に関しては、
このAlGaAsSb層の形成は、AlGaAsSbの
格子定数の値をGaAsの値からInGaAs層の値へ
と段階的に変化させてゆくいわゆるステップグレイディ
ドバッファ層とする事も例えば可能である。この場合に
はAlGaAsSb層の最上部少なくとも10nmが上
記で決定されたy,zの組成となるようにする。なお、
このステップグレイディドバッファAlGaAsSb層
を用いる場合、MBE法等によりAlGaAsSbを成
膜する時に、Sb供給量のみを暫時増加してゆくことで
目的の傾斜組成が容易に形成できる。この利点からもA
lGaAsSbはバッファ層材料として優れたものであ
る。
【0023】AlGaAsSb層2の厚さは自由に選ん
でよいが、製造の観点からは、0.1〜3.0μmが好ま
しい範囲である。AlGaAsSb層2へn型のドーピ
ングを行い、InGaAsチャネル層3への電子供給層
となることを兼ねてもよい。この場合ドーパントはT
e、Se,S,Sn,Si等が好ましい。またドナー不
純物濃度は厚さ方向に均一、不均一いずれでもよいが、
基板側の絶縁性確保の観点からはInGaAs層3の
下、50nm以内におさめるのが好ましい。 InGaAs層3 本発明のチャネル層であるInGaAs層3は、制御電
極にかかる電圧によって電気伝導を制御する都合上、厚
さ200nm以下が好ましい。InGaAs層3は、ノ
ンドープでもよいが、必要に応じてドナー不純物をドー
プすることも可能である。ドナー不純物は、Si、S
e,Te、S、Sn等が好ましい。また、InGaAs
層3の厚さ方向のドナー不純物濃度は、均一であって
も、不均一であっても良い。
【0024】InGaAsのIn組成比は、目的性能に
合わせて自由に設定できるが、0.53以上の時に、従
来にない超高速のFETが実現でき、本発明の効果が最
も顕著に発現される。またIn組成比を大きくすると素
子のチャネル耐圧は一般に小さくなる。このことも考慮
して目的にあったIn組成比を選定することができる。 化合物半導体層4 化合物半導体層4は、上記AlGaAsSb層2での
y,zで決まる組成のAlyGa1-yAszSb1-zで形成
すると、ΔEcの大きさ、および製造工程の簡略化の観
点から好ましい。しかし、異なる材料、または組成比さ
らにはそれらの積層でもよく、目的性能に応じて適宜選
定される。
【0025】化合物半導体層4は、InGaAsと実質
的に格子整合し、かつ、電子をInGaAs層3中に閉
じこめるのに充分なΔEcを形成するためInGaAs
よりも大きなバンドギャップを持つものが好ましい。シ
ョットキー接合を用いるFETでは、化合物半導体層4
とゲート電極6とが良好なショットキー接合を形成する
ことが必要であり、MIS型FETでは、良好な絶縁膜
となる材質が望ましい。これらの要請を満足するものと
して、AlGaAsSb、AlInAs、AlInAs
Sb、AlGaPSb、AlInPSbがある。良質の
薄膜が得やすいAlGaAsSb、AlInAs、Al
InAsSbは特に好ましい。化合物半導体層4の組成
比は、AlGaAsSb層2と同様な手順でInGaA
s層と格子整合するように定められる。
【0026】化合物半導体層4の厚さは、50〓〜10
00〓が好ましく、ゲート電極6によるInGaAs層
チャネルの制御が良好におこなえる範囲であればよい。
化合物半導体層4にドナー不純物をドープしてInGa
As層3への電子供給層としても良い。ドナー不純物
は、Te、Se、S、Si、Sn等が特に好ましい。ド
ナー不純物濃度は、第2の化合物半導体層4の厚さ方向
に均一でも、不均一でも良い。特に、ゲート電極6が形
成される側の界面近傍のみ、ドナー不純物をドープしな
い構造にすると、ゲート耐圧が低下せず好ましい。ま
た、InGaAs層3との界面近傍には不純物をドープ
しないいわゆるスペーサ構造にすれば、不純物によるI
nGaAs層3中の伝導電子の散乱を低減でき、FET
の動作速度を高める上で好ましい。
【0027】表面保護やゲート電極接合のためのキャッ
プ層、リセス形成の為のストッパー層、ノンアロイオー
ミック形成のためのドープ層等の目的で、この化合物半
導体層4の上にさらに同種または別種の表面層が積層さ
れてもよい。 ソース電極5、およびドレイン電極7 オーミック電極であるソース電極5、およびドレイン電
極7の構造としては種々のものがあるが、図1に示す構
造では、InGaAs層3に電極金属を直接コンタクト
させる構造をとっている。すなわち、ソース電極5、お
よびドレイン電極7の下部のみ、化合物半導体層4をエ
ッチングして、InGaAs層3に電極金属を直接被着
する構造とした。この場合、電極とInGaAs層間の
接触抵抗の低減のために熱処理を行っても良い。とく
に、Ga含有量が多く、電極金属のコンタクトのみでは
良好なオーミック接合が得られにくい組成比のGaIn
Asに対しては、熱処理は有効である。電極金属は、I
nGaAs層3とオーミック接合が得られるものなら何
でも良いが、熱処理を行うときは、例えばAuGe/N
i/Auの3層構造やMo/Auの2層構造などを用い
ることができる。
【0028】また、ソース電極5、およびドレイン電極
7として、化合物半導体層4をエッチングせずに電極金
属を被着し、熱処理によってオーミック接触をとる通常
のHEMT等で用いられるのと同様の構造、材質として
も良い。この場合の素子構造を図2に示す。本発明で
は、InGaAs層3のIn組成比および膜厚がともに
従来より大きくとれるので、そのような場合には図1で
示したInGaAs層3の露出による直接オーミックの
電極が特に有効となる。しかしながら、本発明において
はその性格上、オーミックおよびゲートの電極構造、お
よび電極形成法に関しては、従来系におけるのと同様の
ものが一般に適用できるものである。 ゲート電極6 ゲート電極6は、その下部に空乏層を形成できればよ
く、ショットキーゲート、またはMIS型ゲートが、化
合物半導体層4との関連において構成されればよい。電
極材料としては、Al、Ti、W、Pt、WSi、Au
などが好ましい。これらを積層構造にしたものも好まし
い。ゲート電極とチャネル層とのメサ側壁でのリークを
避けるためにInGaAs選択エッチングを行う等の処
置は、従来のInGaAs−FETにおけるのと同様で
ある。
【0029】またこのゲート電極形成では、いわゆるゲ
ートリセスの構造が用いられてもよい。以上が本発明の
InGaAs−FETの実施例の構造である。このよう
な構造によるFETでは、AlGaAsSb層2に由来
する素子性能の劣化は認められない。従って膜の電子移
動度や、同一ゲート長でのFETのf T値は、In組成
比の増加に伴いより高い値を示すこととなる。
【0030】また、InGaAs層3の膜厚が、伝導電
子の波長と同程度の厚さになると、InGaAs層3中
の電子のエネルギーレベルは量子化され、量子化準位が
形成されることはよく知られている(図5の30)。こ
の時InGaAsの実効バンドギャップは大きくなり、
量子化準位を形成しないものに比べ耐圧も高く、またI
nGaAs層3中を流れる電子が散乱を受けにくくなる
ため、高速動作にも適したFETとなる。In組成比に
もよるが、InGaAs層3の膜厚が20nm以下にな
ると、上記効果はより顕著となる。量子化準位の大きさ
はInGaAs層のIn組成比と膜厚,およびAlGa
AsSb層のAl組成比とから算定できるが、InGa
As層膜厚が同一の場合は、ΔEcの大きいことがこの
量子化準位を大きくすることになる。従って、本発明に
よるFETは従来のInGaAs−FETよりもこの点
でも優れていることがわかる。
【0031】以下、本実施例を4つの試作例でさらに詳
細に説明する。 [試作例1]本発明によるInGaAs−FETの第1
の試作例を、図4(a)を用いて説明する。試作例1で
は、化合物半導体層4にはAl組成比の高いAlGaA
sSbを用いてMIS型ゲートの障壁層とし、かつその
一部にドーピングを施してInGaAs層への電子供給
層にもしている。
【0032】InGaAs層3のIn組成比は、In
0.8Ga0.2Asである。厚さ350μmの鏡面研磨した
(100)面の半絶縁性GaAs基板を基板1として使
用した。基板1上に、In0.8Ga0.2Asと格子定数が
等しいAl0.6Ga0.4As0.31Sb0.69層2を600n
m、In0.8Ga0.2As層3を20nm、ついで、化合
物半導体層4としてAl0.6Ga0.4As0.31Sb0.69
4を35nm、最後に表面保護を目的としたキャップ層
41としてGaAs0.32Sb0.68層4nmを、MBE法
により順次形成した。これらのうち化合物半導体層4に
のみTeのドーピングを施した。この層35nmのう
ち、InGaAs層3との界面から測って2nmから1
7nmの領域にのみ1×1018/cm3のTeをドープ
した。この膜の電子移動度は17000cm2/Vse
cであった。
【0033】次に、通常のフォトリソグラフィーにより
FET素子構造を形成した。すなわち、まず、H3
4:H22系エッチング液によるエッチングによりメ
サ構造を形成した。このエッチング深さは800nmで
ありGaAs基板1を露出した。次に、HCl系エッチ
ング液により、AlGaAsSb層4のソース電極5、
およびドレイン電極7の下地部分のみをエッチングし、
In0.8Ga0.2As層3の表面を出した。引き続き真空
蒸着法によって、AuGe(Au:Ge=88:12)
層51、71を200nm、Ni層52、72を50n
m、Au層53、73を350nm連続して蒸着し、リ
フトオフして、ソース電極5、ドレイン電極7を形成し
た。これによりIn0.8Ga0.2As層3との良好なオー
ミック接合を得た。また、ゲート電極6は300nmの
Alを蒸着、リフトオフによって形成した。 [試作例2]本発明による第2の試作例を説明する。
【0034】試作例2では、AlGaAsSb層2が上
述ステップグレイディドバッファとなっている点が試作
例1と異なる。ステップグレイディドバッファによるA
lGaAsSb層2の形成は次のように行った。厚さ3
50μmの鏡面研磨した(100)面の半絶縁性GaA
s基板を基板1として使用し、該基板上にGaAs10
0nmを積層したのち、ノンドープのAl0.8Ga0.2
sSb層2を450nm形成した。この層の詳細な内訳
は、Al 0.8Ga0.2As0.32+aSb0.68-aと標記して、
GaAs基板側からa=0.66を100nm、a=
0.55、a=0.44、a=0.33,a=0.2
2,a=0.11を各50nm、最後にa=0すなわち
Al0.8Ga0.2As0.32Sb0. 68を100nm順次積層
し、合わせて450nmとなるように設定した。より具
体的には、MBE法においてAs源の温度は一定とし、
Sb源の温度を6段階にわけて暫時上昇させ最終的にA
0.32Sb0.68の組成比を得る温度にすることでこの層
を実現した。しかしながら、この層の内訳組成は多少の
誤差を含んでいても一向に問題ない。大切なのは最上部
の組成比がInGaAs層3と実質的に格子整合するよ
うになっていることである。
【0035】以下試作例1と同様の工程を経て、図4
(a)に示すFETを製作した。ただしオーミック電極
にはMoを30nmとAuを400nmとを積層したも
の、ゲート電極にはTiを50nmとAuを400nm
とを積層したものを使用した。また、ゲート電極の下G
aAsSbキャップ層41はゲート電極形成の前に除去
し、ゲート電極はAlGaAsSb層4と直接に接する
ようにした。 [試作例3]本発明による第3の試作例を、図4(b)
により説明する。
【0036】試作例3では、試作例1の場合に加え、さ
らにAlGaAsSb層2へもドナー不純物をドープし
ている。また、InGaAs層3の組成は、In0.6
0.4Asである。AlGaAsSb層2としては、I
0.6Ga0.4Asに格子整合したAl0.6Ga0.4As
0.48Sb0.52層2を500nm形成した。この層はIn
GaAs層との界面から測って4nmから19nmの部
分にのみTeを3×1018/cm3ドープした。つい
で、In0.6Ga0.4As層3を20nm、化合物半導体
層4としてAl0.6Ga0.4As0.48Sb0.52層を30n
m、キャップ層41としてGaAsSb5nmをMBE
法により順次形成した。このうち化合物半導体層4に
は、InGaAs層3との界面から測って7nmの部位
に、4×1012/cm2のTeをシート状にドープし
た。この膜のInGaAs層3の電子濃度は5×1012
/cm2と高く、また電子移動度は10000cm2/V
secを越えた。
【0037】以後、試作例2と同様の工程を経て、図4
(b)に示すFETを製作した。 [試作例4]本発明による第4の試作例を、図4(c)
により説明する。本試作例では、InGaAs層3は1
5nmのIn0.8Ga0.2Asよりなる。試作例3の場合
に比べて、この例ではInGaAs層3内へも1×10
12/cm 2のSiをシート状にド−ピングした。化合物
半導体層4としてはAl0.8Ga0. 2As0.32Sb0.68
4aを10nm(ドープは試作例3と同様)、ノンドー
プのAl0.2In0.8As層4bを10nmが形成した。
この後オーミック電極のためのドープ層42として、I
0.8Ga0.2As(Siを2×1019/cm3ドープ)
を20nm積層した。この膜のInGaAs層3の電子
濃度は6.5×10 12/cm2、電子移動度は1000
0cm2/Vsecであった。
【0038】オーミック電極は上述図2の場合の構成に
より、Ti30nmの上にAu400nmを積層する構
造とし熱処理して良好なコンタクトを得た。ゲート電極
は、まずゲートリセスをクエン酸によるAlInAs層
までのエッチングで形成した後、Ti50nmの上にA
u400nmの構成で電極形成した。これらの素子はい
ずれもIn組成比に応じた高いfT値を有する。たとえ
ば試作例1でゲート長が0.6μmの場合に、fT値は
110GHzであった。
【0039】
【本発明の効果】以上説明したように、本発明によるI
nGaAs−FETは、電子輸送特性がGaAsより優
れたInGaAsをチャネル層として用いているため、
GaAs−FETよりも高い周波数領域まで動作させる
ことができる。あるいは、一定の周波数で比較すれば、
GaAs−FETよりも利得が大きい、雑音指数が低い
等優れた高周波特性を有する。
【0040】本発明によれば、基板としては、大口径、
高品質、かつ、安価なSi基板やGaAs基板を使用で
きるため、従来のInP基板を用いるInGaAs−F
ETよりも、量産性に優れた、低コストのInGaAs
−FETを提供することが可能になる。また本発明によ
れば、InGaAs層のIn組成比と膜厚を、基板の格
子定数と無関係に広範囲で独立に選択できるので、使用
目的に応じたFETの設計が行える。これにより、高I
n組成のFETが単一チャネル層で充分実現できる(上
記試作例1、2、4)。また、使用周波数帯や目的性能
に応じて、それぞれ適切なIn組成比のチャネル層を自
由な膜厚で構成することも可能となり、これによってチ
ャネル層以外の膜構成、素子ゲート長、利得、素子耐圧
等、他の素子パラメータ設定に対する自由度を大きく
し、より効果的な素子構成による素子性能の向上、最適
化が広く可能となる。また従来、高In組成では電子走
行方向には圧縮歪みがチャネル層に加わっていたが、無
歪みあるいは拡張歪みを加えることもでき電子輸送特性
の改善が図られる、等の多くの効用が期待できる。この
一例は、上記試作例1の電子移動度で示したとおりであ
る。
【0041】また、本発明によると従来より大きなΔE
cがInGaAs層の下側界面に自動的に形成される。
さらに、InGaAs層の上側界面へのAlGaAsS
b層の形成も、同一の装置(例えばMBE装置)による
同一の成膜操作で極めて容易に行うことができる。ΔE
cが大きく取れることは、量子化準位を大きくする、電
子濃度を大きく取れるなどの点からFET性能の向上に
寄与するものである。例えば、上述試作例3、4のよう
に、InGaAs層の上層、下層ともに変調ドーピング
をおこなう、いわゆるダブルドープダブルヘテロ(DD
DH)構造、さらにはInGaAsチャネルへもドーピ
ングを行うような高出力をめざした高電子濃度の素子構
造の場合、本発明によると大きなΔEcが実現し、従来
以上の効果を発揮する。
【0042】以上の効果を単一または複合して利用する
ことにより、本発明によるInGaAs−FETは従来
のInGaAs−FETよりも優れた性質、性能を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるInGaAs−FETの実施例の
基本構成を示す断面図。
【図2】本発明によるInGaAs−FETの実施例の
基本構成を示す断面図。
【図3】AlGaAsSb層、あるいはGaAs層をG
aAs基板上にまず形成し、次いでInGaAs層を積
層したときの、InGaAs層の電子移動度を示すデー
タである。
【図4】本発明のInGaAs−FETの試作例1から
4の構成を示す断面図であり、斜線の入った層は、その
層の一部分または全部分にドーピングが施されているこ
とを表す。
【図5】実施例のFETにおいて、InGaAs電子走
行層に形成されている電子の量子化準位を示す図。
【符号の説明】
1 基板 2 AlGaAsSb層 3 InGaAs層 4 化合物半導体層 5 ソース電極 6 ゲート電極 7 ドレイン電極 30 GaInAs層3中の電子の量子化準位 41 化合物半導体層4の上に形成される表面層(表面
保護層) 42 化合物半導体層4の上に形成される表面層(オー
ミックのためのドープ層) 4a 化合物半導体層4の内の第1層(AlGaAsS
b) 4b 化合物半導体層4の内の第2層(AlInAs) 51 ソース電極5のAuGe層 52 ソース電極5のNi層 53 ソース電極5のAu層 71 ドレイン電極7のAuGe層 72 ドレイン電極7のNi層 73 ドレイン電極7のAu

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs基板またはSi基板と、該基板
    上に順次形成されたAlyGa1-yAsSb層(0.3<
    y≦0.8)とInxGa1-xAs層(0.2≦x≦0.
    9)を少なくとも具備し、少なくとも前記InxGa1-x
    As層と接する部分のAlyGa1-yAsSbの格子定数
    が、InxGa1-xAs層の格子定数と実質的に等しいこ
    とを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 InxGa1-xAs層の上に、さらに化合
    物半導体層が積層され、該化合物半導体層が、AlGa
    AsSb、AlInAs、AlInAsSb、AlGa
    PSb、およびAlInPSbの中から選ばれた少なく
    とも一種からなり、これらの格子定数がInxGa1-x
    sの格子定数と実質的に等しく、またこれらのバンドギ
    ャップが、InxGa1-xAsのバンドギャップより大き
    くなされている請求項1の電界効果型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 InxGa1-xAs組成が 0.53≦x
    ≦0.9である請求項2の電界効果型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 AlyGa1-yAszSb1-zの組成比z
    は、AlyGa1-yAszSb1-zの格子定数の値が、Ga
    Asの格子定数の値からInxGa1-xAs層の格子定数
    の値へむけて段階的に変化し、InxGa1-xAsとの接
    合面近傍においてInxGa1-xAsの格子定数と実質的
    に等しくなるように設定されている請求項1の電界効果
    型トランジスタ。
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