JPH08305649A - マルチキャスト方法及び交換スイッチ - Google Patents

マルチキャスト方法及び交換スイッチ

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JPH08305649A
JPH08305649A JP10502595A JP10502595A JPH08305649A JP H08305649 A JPH08305649 A JP H08305649A JP 10502595 A JP10502595 A JP 10502595A JP 10502595 A JP10502595 A JP 10502595A JP H08305649 A JPH08305649 A JP H08305649A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パケット交換を行う複数の交換スイッチによ
って構成された多段網において、交換スイッチにマルチ
キャスト用のバッファを用意するとともに、マルチキャ
ストの際には、特別な制御方式を適用することで、マル
チキャストを実現する。 【構成】 従来の方式の交換スイッチに、新たに最大長
のパケットを格納できるマルチキャスト用バッファを用
意する。このマルチキャスト用バッファを利用すること
により、図9に示す様に、Wormholeルーティン
グを用いた多段網でマルチキャストを行う際、あるスイ
ッチにおいて1つ以上のポートへパケットを出力できな
くなった時には、出力可能なポートへはパケットを送信
しつつ、同時にこのマルチキャスト用バッファにパケッ
トデータを蓄える。その後、出力できなかったポート
が、出力可能な状態になったときには、このマルチキャ
スト用バッファからデータを取り出し送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信網や計算機の接続
網などのパケット交換を行うスイッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図1のような多段網における複数
の宛先へパケットを送るマルチキャスト方式としては、
パケットの特定フィールドにマルチキャストの宛先を書
き込む方式がある。
【0003】一般にパケット14は、図2のように、先
頭部分のヘッダ15とそれに続く実際のデータ(ボディ
16)で構成される。ヘッダ14は、宛先、マルチキャ
ストパケットであるか否か等、交換スイッチ通過の際に
必要な要素を含んでいる。
【0004】よって、マルチキャストを行うパケットの
場合、このヘッダ部分の特定フィールドに、マルチキャ
ストであるというフラグを立てるとともに、マルチキャ
ストすべき宛先が書き込まれる。
【0005】これにより、パケットがスイッチに到着す
ると、このフィールドを読み込み、マルチキャストのフ
ラグが立っている場合は、出力すべきポートを決定し、
そのポートへ同時に送信を行うというものである。
【0006】こういう方式には、「網制御方式」(特願
平2−238779号)がある。「網制御方式」は、複
数の連続したアドレスを持つ宛先へのパケットのマルチ
キャストを可能にしている。
【0007】ここで、従来方式について、実施例を挙
げ、詳しく説明する。
【0008】図3は、従来方式の交換スイッチ(SU:
Switching Unit)のブロック図である。
21バッファ、22クロスバースイッチ、及び23コン
トローラで構成されている。
【0009】21バッファは、SUに入力されたパケッ
トを蓄え、23コントローラの指示により、その蓄えた
パケットを、22クロスバースイッチを通して、次段の
SU、もしくは、PEへ書き込みを行う。また、21バ
ッファに蓄えられたパケットデータが、その容量に対し
ある程度以上になった場合には、その情報(fullf
lag)を、この21バッファにて接続された、前段の
SU、もしくは、PEに伝達する。
【0010】22クロスバースイッチは、N本の入力ラ
インとM本の出力ラインで構成された、N×Mのクロス
バースイッチであり、23コントローラの指示により、
各格子点上で接続を切り替える。通常は、一つの入力ラ
インは、一つの出力ラインに接続されるが、一つの入力
ラインに対し、複数の出力ラインに接続することもで
き、これがマルチキャストとなる。逆に、1つの出力ラ
インに対し、複数の入力ラインが接続されるようなこと
はない。つまり、ある出力ラインが既に入力ラインと接
続されている場合、その他の入力ラインはその出力ライ
ンに接続できないということになる。このような排他制
御を行うことで、複数のポートの並列動作が可能にな
る。
【0011】23コントローラの動作については、制御
遷移図を用いて説明する。ただし、実際は全てのポート
が並列に動作するが、説明が繁雑になるため、ここでは
一つのポートに着目して説明を行う。
【0012】図8は従来方式の交換スイッチの制御の遷
移を示している。それぞれの状態は、以下の通りであ
る。
【0013】(状態0)アイドル状態。パケットの到着
を待つ。パケットが到着したら状態1へ。
【0014】(状態1)パケットヘッダのチェック。到
着パケットのヘッダを調べ、マルチキャストの場合は状
態2へ。それ以外は、通常のワームホールルーティング
(Wormhole Routing)による状態遷移
をする。
【0015】(状態2)クロスバースイッチの接続を行
う。入力ラインを接続すべき全ての出力ラインと接続す
る。もし、接続すべき出力ラインの中に、既に外の入力
ラインと接続され、この入力ラインに接続できないもの
がある場合には、その出力ラインが接続が可能になるま
で待つ。全て接続できたら、状態3へ。
【0016】(状態3)マルチキャストの動作状態。1
つ以上のポートへパケットを出力できなくなった時には
状態4へ。全てのマルチキャストパケットを送信した
ら、状態0へ。また、ポートへ出力できない時とは、そ
のポートに接続されたSU、もしくは、PEからful
l flagが伝達された時のことである。
【0017】(状態4)待機状態。全てのポートへ出力
できるようになったら、状態2へ。
【0018】この従来例をまとめると、以下のようにな
る。
【0019】パケットがスイッチに到着し、21バッフ
ァに蓄えられると、23コントローラは21バッファよ
り、パケットのヘッダを読み込み、マルチキャストパケ
ットであるかどうかと、宛先を調べる(状態1)。マル
チキャストの場合、接続すべき全ての出力ラインと接続
できれば状態3へ、できない場合は接続できるまで待つ
(状態2)。全てのポートに出力できる場合は、マルチ
キャストを行う(状態3)。もし、1つ以上のポートへ
パケットを出力できなくなった時には、状態4へ行き、
全てのポートに出力できるまで待機する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の「網制御方式」
では、フロー制御としてWormholeルーティング
を使用した場合、デッドロックを起こし得るという欠点
があった。
【0021】Wormholeルーティングとは、スイ
ッチにパケット全体が到着しなくても、パケットの宛先
を示すフィールドを読み込み、出力ポートが決定した時
点で、パケットを送信するフロー制御で、遅延時間の短
縮に効果をあげている。
【0022】しかしながら、このフロー制御を用いる
と、図6のようなデッドロックを起こす事が確認されて
いる。これは、PE0とPE10から(PE:Proc
essor Element)、同時にすべてのPEへ
マルチキャストを行おうとしたものである。この場合、
PE0からのパケットは、SU4、5へは送信できる
(SU:Switching Unit)が、SU6、
7へは送信できないため、SU0からの送信は止まって
しまい、SU0は、SU6、7へ送信できるようになる
のを待っている。また、PE10からのパケットは、逆
に、SU6、7へは送信できるが、SU4、5へは送信
できないため、SU2からの送信は止まってしまい、S
U2は、SU4、5へ送信できるようになるのを待って
いる。よって、両者は、デッドロックを起こしてしまう
のである。
【0023】これは、Wormholeルーティングを
使用すると、マルチキャストの際、スイッチ内で1つで
も出力不可能なポートがある場合には、出力可能なポー
トがあっても、すべてのポートへ出力できなくなってし
まうということが根底にある。そして、この現象が、複
数のスイッチで起こった場合、デッドロックが起こるの
である。
【0024】本発明の目的は、Wormholeルーテ
ィングを使用した場合でも、デッドロックを回避したマ
ルチキャストの実現を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマルチキャ
スト方式及び交換スイッチは、Wormholeルーテ
ィングを用いた通信網もしくは計算機の多段網で、マル
チキャストを行う際に、あるスイッチにおいて1つ以上
のポートへパケットを出力できなくなった時には、出力
可能なポートへはパケットを送信しつつ、同時にマルチ
キャスト用バッファにパケットデータを蓄え、その後、
出力できなかったポートが、出力可能な状態になったと
きには、このマルチキャスト用バッファからデータを取
り出し送信することで、マルチキャストを実現すること
を特徴とする。
【0026】
【作用】本発明では、Wormholeルーティングを
用いた多段網でマルチキャストを行う際に、あるスイッ
チにおいて1つ以上のポートへパケットを出力できなく
なった時には、出力可能なポートへはパケットを送信し
つつ、同時にこのマルチキャスト用バッファにパケット
データを蓄える。その後、出力できなかったポートが、
出力可能な状態になったときには、このマルチキャスト
用バッファからデータを取り出し送信する。以上の制御
により、1つでも出力不可能なポートがある場合には、
出力可能なポートがあっても、すべてのポートへ出力で
きなくなってしまうというデッドロックの原因を取り除
くことができる。
【0027】
【実施例】本発明のマルチキャスト方法及び交換スイッ
チについて、実施例を挙げ、詳しく説明する。
【0028】図4、及び、図5は、本発明に関するブロ
ック図を示している。
【0029】図4は、マルチキャスト用バッファとし
て、メモリを用いたN入力M出力の交換スイッチ(S
U)である。34マルチキャスト用メモリはバッファに
接続され、データは31バッファから32クロスバース
イッチを介さず34マルチキャスト用メモリに直接書き
込まれる。よって、34マルチキャスト用メモリ上のデ
ータは、32クロスバースイッチを通して、交換スイッ
チから出力される。この場合、従来の方法のハードウェ
ア以外に必要なものは、各々の交換スイッチにつき、パ
ケット最大長分の1つのマルチキャスト用メモリであ
る。この方法は、追加ハードウェア量が少なくてよいと
いう利点がある。
【0030】図5は、マルチキャスト用バッファとし
て、FIFOを用いた交換スイッチである。44マルチ
キャスト用FIFOはクロスバースイッチに接続され、
41バッファのデータは42クロスバースイッチを通し
て、44マルチキャスト用FIFOに書き込まれる。よ
って、44マルチキャスト用FIFO上のデータは、4
2クロスバースイッチを通らず、直接スイッチユニット
から出力される。この場合、従来の方法のハードウェア
以外に必要なものは、各々の交換スイッチにつき、それ
ぞれの出力ポートについて、パケット最大長分のマルチ
キャスト用FIFOである。この方法は、FIFOであ
るためバッファ制御が容易であるという利点がある。
【0031】次に、各要素(バッファ、クロスバースイ
ッチ、コントローラ、マルチキャスト用バッファ)の動
作について、説明する。
【0032】バッファ、クロスバースイッチについて
は、メモリ型、FIFO型ともに、前述した従来型と共
通な動作であるので、ここでは省略する。コントロー
ラ、及びマルチキャスト用バッファの動作については、
制御遷移図を用いて説明する。
【0033】図9、及び、図10は、各型におけるスイ
ッチのコントローラ制御の遷移を示している。
【0034】図9はマルチキャスト用バッファとしてメ
モリを用いたスイッチの制御の遷移を示している。それ
ぞれの状態は、以下の通りである。ただし、実際は全て
のポートが並列に動作するが、説明が繁雑になるため、
ここでは一つのポートに着目して説明を行う。
【0035】(状態0)アイドル状態。パケットの到着
を待つ。パケットが到着したら状態1へ。
【0036】(状態1)パケットヘッダのチェック。到
着パケットのヘッダを調べ、マルチキャストの場合は状
態2へ。それ以外は、通常のWormholeルーティ
ングによる状態遷移をする。
【0037】(状態2)マルチキャストが行われている
最中かどうかをチェックする。コントローラは、現在の
マルチキャストの動作状況を各ポート毎に把握してい
る。つまり、それぞれのポートへマルチキャストをして
いるのかどうか、及び、マルチキャストをしている際に
は、それぞれのポートへマルチキャスト用メモリ上のど
のデータを送っているかについて、コントローラ内にマ
ルチキャスト用レジスタを用意し、それに情報を保持し
ている。マルチキャスト用レジスタの値は、送信中は、
マルチキャスト用メモリ上の送信すべきデータ位置(ポ
インタ)を示し、送信完了時に、nullを示す。つま
り、マルチキャスト用レジスタが全てnullを示す時
がマルチキャストをしていない場合であり、この時は状
態3へ。マルチキャストをしている場合には、全てのポ
ートへの出力が終了するまで待機する。
【0038】(状態3)クロスバースイッチの接続を行
う。入力ラインを接続すべき全ての出力ラインと接続す
る。もし、接続すべき出力ラインの中に、既に外の入力
ラインと接続され、この入力ラインに接続できないもの
がある場合には、状態5へ、全て接続できたら状態4
へ。
【0039】(状態4)マルチキャストの動作状態。1
つ以上のポートへパケットを出力できなくなった時には
状態5へ。また、ポートへ出力できない時とは、そのポ
ートに接続されたSU、もしくは、PEからfull
flagが伝達された時のことである。
【0040】(状態5)マルチキャスト用メモリへデー
タを蓄える。出力可能なポートへはパケットを送信しつ
つ、同時にこのマルチキャスト用メモリにパケットデー
タを蓄え、接続不可能な出力ライン、もしくは、出力不
可能なポートについては、マルチキャスト用メモリ上の
送信すべきデータのポインタをマルチキャスト用レジス
タに保持する。送るべきマルチキャストパケットをバッ
ファから全て読みだした後、もし、接続不可能だったラ
イン、もしくは出力不可能だったポートが接続可能もし
くは出力可能な状態になれば、マルチキャスト用レジス
タに保持されている情報により、データを送信しつつ、
マルチキャスト用レジスタの値を逐次設定する。マルチ
キャスト用レジスタの全ての値がnullを示したら、
状態0へ。
【0041】この実施例をまとめると、以下のようにな
る。
【0042】パケットがスイッチに到着すると、まず、
パケットがマルチキャストパケットがどうかを調べる
(状態1)。マルチキャストの場合は、マルチキャスト
用レジスタの値を確認し、1つでもnullでないもの
があれば、全てがnullになるまで待つ(状態2)。
マルチキャスト用レジスタの値が全てnullになった
ら、クロスバースイッチの接続を行い(状態3)、その
後、パケットデータの送信を開始する(状態4)。も
し、この状態において、接続不可能な出力ラインがある
か、もしくは、出力不可能なポートがある場合は、出力
可能なポートへはパケットデータを送信しつつ、パケッ
トデータをマルチキャスト用メモリに蓄え、マルチキャ
スト用レジスタにメモリのポインタを設定する。もし、
接続不可能もしくは出力不可能だったポートが接続可能
もしくは出力可能な状態になれば、マルチキャスト用メ
モリからそのポインタの示すデータを送信しつつ、その
ポートのマルチキャスト用レジスタの値を逐次設定す
る。マルチキャスト用レジスタの全ての値がnullを
示したら、パケットの受信待ち状態(状態0)となる。
【0043】図10はマルチキャスト用バッファとして
FIFOを用いたスイッチの制御の遷移を示している。
それぞれの状態は、以下の通りである。ただし、実際は
全てのポートが並列に動作するが、説明が繁雑になるた
め、ここでは一つのポートに着目して説明を行う。
【0044】(状態0)アイドル状態。パケットの到着
を待つ。パケットが到着したら状態1へ。
【0045】(状態1)パケットヘッダのチェック。到
着パケットのヘッダを調べ、マルチキャストの場合は状
態2へ。それ以外は、通常のWormholeルーティ
ングによる状態遷移をする。
【0046】(状態2)マルチキャストが行われている
最中かどうかをチェックする。出力すべきポートのマル
チキャスト用FIFOにデータがない場合は状態3へ。
それ以外の時は、前記の状態になるまで待つ。
【0047】(状態3)クロスバースイッチの接続を行
う。入力ラインを接続すべき全ての出力ラインと接続す
る。もし、接続すべき出力ラインの中に、既に外の入力
ラインと接続され、この入力ラインに接続できないもの
がある場合には、その出力ラインが接続可能になるまで
待つ。全て接続できたら、状態4へ。
【0048】(状態4)マルチキャストの動作状態。1
つ以上のポートへパケットを出力できなくなった時には
状態5へ。また、ポートへ出力できない時とは、そのポ
ートに接続されたSU、もしくは、PEからのfull
flagが伝達された時である。
【0049】(状態5)マルチキャスト用FIFOへデ
ータを蓄える。出力可能なポートへはパケットを送信し
つつ、同時に出力できないポートのマルチキャスト用F
IFOにパケットデータを蓄える。もし、出力不可能だ
ったポートが出力可能な状態になれば、マルチキャスト
用FIFOからデータを送信する。全てのマルチキャス
トパケットを送信したら、状態0へ。
【0050】この実施例をまとめると、以下のようにな
る。
【0051】パケットがスイッチに到着すると、まず、
パケットがマルチキャストパケットがどうかを調べる
(状態1)。マルチキャストの場合は、出力すべきポー
トのマルチキャスト用FIFOにデータがあるかどうか
を確認し、データが存在したら、データがなくなるまで
待つ(状態2)。マルチキャスト用FIFOにデータが
なくなったら、クロスバースイッチの接続を行う。接続
すべき全ての出力ラインと接続できれば状態4へ、でき
ない場合は接続できるまで待つ(状態3)。全てのポー
トに出力できる場合は、パケットデータの送信を開始す
る(状態4)。もし、この状態において、出力できない
ポートがある場合は、出力できるポートへはパケットデ
ータを送信しつつ、パケットデータをマルチキャスト用
FIFOに蓄える。もし、出力不可能だったポートが出
力可能な状態になれば、マルチキャスト用FIFOから
データを送信する。全てのマルチキャストパケットを送
信したら、パケットの受信待ち状態(状態0)となる。
【0052】図7は、本発明のメモリ方式の交換スイッ
チにおいて、図6のデッドロックを回避した例である。
【0053】これは、PE0とPE10から、同時にす
べてのPE(ProcessorElement)へマ
ルチキャストを行おうとしたものである。本発明を用い
た場合、PE0からのパケットは、SU4、5へは送信
できるが、SU6、7へは送信できないため、SU0
は、遅れないマルチキャストパケットのデータをマルチ
キャスト用メモリに退避している。また、PE10から
のパケットは、逆に、SU6、7へは送信できるが、S
U4、5へは送信できないため、遅れないマルチキャス
トのパケットのデータをマルチキャスト用メモリに退避
している。その後、SU0から、SU6、7へ送信可能
となったため、マルチキャスト用メモリから、データを
送信している。同様に、SU2から、SU4、5へ送信
可能となったため、マルチキャスト用メモリから、デー
タを送信している。
【0054】このようなハードウェアと制御方式によ
り、wormholeルーティングをフロー制御として
使用した多段網においても、マルチキャストの際にデッ
ドロックを回避することができる。
【0055】また、本発明は、マルチキャスト以外のパ
ケットは、従来と全く同じ制御方式で処理できるという
利点がある。
【0056】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明では、W
ormholeルーティングを使用した多段結合網にお
いて、マルチキャストを行う際に、マルチキャスト用バ
ッファと、特別な制御方法により、デッドロックを回避
し、マルチキャストを実現できる。このマルチキャスト
は、一回の転送で行えるため、より高速なマルチキャス
トを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】64PEの場合の多段結合網の例を示す図。
【図2】パケットを示す図。
【図3】従来の交換スイッチのブロック図。
【図4】本発明のメモリ型の交換スイッチのブロック
図。
【図5】本発明のFIFO型の交換スイッチのブロック
図。
【図6】従来の交換スイッチの場合で起こるデッドロッ
クの例を示す図。
【図7】図6のデッドロックを本発明の交換スイッチに
より回避した例を示す図。
【図8】従来の制御方法の具体的な状態遷移図。
【図9】本方式のメモリ型の交換スイッチの制御方法の
具体的な状態遷移図。
【図10】本方式のFIFO型の交換スイッチの制御方
法の具体的な状態遷移図。
【符号の説明】 11 交換スイッチ 12 入力ポート 13 出力ポート 14 パケット 15 ヘッダ 16 ボディ 21 バッファ 22 クロスバースイッチ 23 コントローラ 31 バッファ 32 クロスバースイッチ 33 コントローラ 34 マルチキャスト用メモリ 41 バッファ 42 クロスバースイッチ 43 コントローラ 44 マルチキャスト用FIFO

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の入出力ポートを持った交換スイッチ
    が複数接続され、ワームホールルーティングを用いた通
    信網もしくは計算機の多段網におけるマルチキャスト方
    法において、 前記あるスイッチにて1つ以上の出力ポートへパケット
    を出力できなくなった時、出力可能なポートへはパケッ
    トを送信し、同時にマルチキャスト用バッファにパケッ
    トデータを蓄え、前記出力できなかった出力ポートが出
    力可能になった時、前記マルチキャスト用バッファから
    パケットを送信することを特徴とするマルチキャスト方
    法。
  2. 【請求項2】パケットデータを蓄積するN個のバッファ
    と、前記パケットデータのヘッダを解析し当該パケット
    データを出力する出力ポートを決定するコントローラ
    と、前記バッファに蓄積されたパケットデータをM個の
    出力ポートのうち前記コントローラにより指定された出
    力ポートに出力するN入力M出力のクロスバースイッチ
    とを有し、ワームホールルーティングを用いた通信網も
    しくは計算機の多段網における交換スイッチにおいて、 前記N個のバッファと前記クロスバースイッチの間に接
    続され前記パケットデータを格納するマルチキャスト用
    メモリを有し、 前記コントローラが、マルチキャストの際に1つ以上の
    出力ポートへパケットを出力できなくなった時、出力可
    能な出力ポートへはパケットデータを送信し、同時に前
    記マルチキャスト用バッファにパケットデータを蓄積
    し、前記出力できなかった出力ポートが出力可能になっ
    た時、当該出力ポートに前記マルチキャスト用メモリか
    らパケットデータを送信するように制御することを特徴
    とする交換スイッチ。
  3. 【請求項3】パケットデータを蓄積するN個のバッファ
    と、前記パケットデータのヘッダを解析し当該パケット
    データを出力する出力ポートを決定するコントローラ
    と、前記バッファに蓄積されたパケットデータをM個の
    出力ポートのうち前記コントローラにより指定された出
    力ポートに出力するN入力M出力のクロスバースイッチ
    とを有し、ワームホールルーティングを用いた通信網も
    しくは計算機の多段網における交換スイッチにおいて、 前記M個の出力ポートと前記クロスバースイッチの間に
    前記出力ポート毎に接続され前記パケットデータを格納
    するM個のマルチキャスト用FIFOを有し、 前記コントローラが、マルチキャストの際に1つ以上の
    出力ポートへパケットを出力できなくなった時、出力可
    能な出力ポートへはパケットデータを送信し、同時に出
    力できなくなった出力ポートでは対応する前記マルチキ
    ャスト用FIFOにパケットデータを蓄積し、前記出力
    できなかった出力ポートが出力可能になった時、当該出
    力ポートに前記マルチキャスト用FIFOからパケット
    データを送信するように制御することを特徴とする交換
    スイッチ。
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